以下に添付図面を参照して、本発明にかかる精神疾患予防支援方法、精神疾患予防支援プログラム、および精神疾患予防支援装置の実施の形態を詳細に説明する。
(精神疾患予防支援システム100の一実施例)
図1は、精神疾患予防支援システム100の一実施例を示す説明図である。
精神疾患予防支援システム100は、制御装置110と、メンバー用装置111と、支援者用装置112と、医療従事者用装置113と、を有するシステムである。
制御装置110は、精神疾患予防支援システム100を制御するコンピュータである。制御装置110としては、例えば、サーバ、およびPC(Personal Computer)などが採用される。
メンバー用装置111は、プロジェクトのグループに属するメンバーが使用するコンピュータである。メンバー用装置111としては、例えば、携帯端末、PHS(Personal Handyphone System)、PDA(Personal Digital Assistants)、タブレット端末、スマートフォン、ノートPC、およびPCなどが採用される。
支援者用装置112は、プロジェクトのグループに属さない、プロジェクトのグループのメンバーを支援する支援者が使用するコンピュータである。支援者用装置112としては、例えば、携帯端末、PHS、PDA、タブレット端末、スマートフォン、ノートPC、およびPCなどが採用される。
医療従事者用装置113は、医療従事者が使用するコンピュータである。医療従事者用装置113としては、例えば、携帯端末、PHS、PDA、タブレット端末、スマートフォン、ノートPC、およびPCなどが採用される。
図1の例では、(1)制御装置110は、メンバー用装置111に、メンバーのコメントと精神状態の指標値とを入力する第1の入力画面の画面情報を送信する。
(2)メンバー用装置111は、第1の入力画面の画面情報を受信し、受信した第1の入力画面の画面情報に基づいて、第1の入力画面を表示する。次に、メンバー用装置111は、メンバーが第1の入力画面に入力した精神状態の指標値とコメントとを受け付ける。そして、メンバー用装置111は、制御装置110に、受け付けた精神状態の指標値とコメントとを送信する。
(3)制御装置110は、精神状態の指標値とコメントとを受信した場合、メンバーの識別情報に対応付けて、受信した指標値と、受信したコメントと、を制御装置110が有する記憶装置に記憶する。そして、制御装置110は、支援者用装置112に、メンバーの識別情報とメンバーの識別情報に対応付けて記憶装置に記憶されたコメントとを含み、医療従事者への通報の要否を入力する第2の入力画面の画面情報を送信する。
(4)支援者用装置112は、第2の入力画面の画面情報を受信し、受信した第2の入力画面の画面情報に基づいて、第2の入力画面を表示する。次に、支援者用装置112は、支援者が第2の入力画面に入力した医療従事者への通報の要否を示す情報を受け付ける。そして、支援者用装置112は、受け付けた情報が医療従事者への通報が必要であることを示す情報である場合、制御装置110に、受け付けた情報を送信する。
(5)制御装置110は、医療従事者への通報が必要であることを示す情報を受信した場合、医療従事者用装置113に、メンバーの識別情報と、メンバーの識別情報に対応付けて記憶装置に記憶された指標値とを送信する。上述した(1)〜(5)の一連の動作は、一定の間隔で行われる。(1)〜(5)の動作は、例えば、勤務日ごとに行われる。
このように、精神疾患予防支援システム100は、グループに属するメンバーが入力したコメントを、グループに属さない支援者に送信することにより、メンバーの精神疾患の予兆を発見する機会を支援者にまで広げることができる。また、精神疾患予防支援システム100は、メンバーが入力したコメントを、グループに属する他のメンバーには閲覧させず、グループに属さない支援者に閲覧させることができる。これにより、精神疾患予防支援システム100は、メンバーが、グループに属する他のメンバーとの人間関係およびグループに属しグループを管理するプロジェクト管理者からの人事評価などを気にすることなくコメントを入力することができる環境を提供することができる。また、これにより、精神疾患予防支援システム100は、指標値を医療従事者に提供して、医療従事者にグループの状態を把握させることができ、医療従事者が精神疾患の対策をすることを支援することができる。
また、(6)精神疾患予防支援システム100は、メンバーが入力した指標値の統計情報を算出してもよい。そして、精神疾患予防支援システム100は、グループに属し、グループを管理するプロジェクト管理者が使用するプロジェクト管理者用装置114に、算出した統計情報を送信してもよい。
これにより、精神疾患予防支援システム100は、プロジェクト管理者にグループの状態を把握させて、プロジェクト管理者にグループの状態改善を促すことができる。また、精神疾患予防支援システム100は、グループに属するプロジェクト管理者には、メンバー個人の指標値そのものを閲覧させることなく、指標値に基づく統計情報にしてから閲覧させることができる。これにより、精神疾患予防支援システム100は、メンバーが、グループに属する他のメンバーとの人間関係およびグループに属しグループを管理するプロジェクト管理者からの人事評価などを気にすることなく、指標値を入力することができる環境を提供することができる。
また、第2の入力画面は、さらに、医療従事者への通報が必要であると判断したメンバーに対する、支援者の所見を入力することができる画面であってもよい。この場合、支援者用装置112は、支援者が第2の入力画面に入力した、医療従事者への通報の要否を示す情報と、メンバーに対する支援者の所見とを受け付ける。そして、支援者用装置112は、受け付けた情報が医療従事者への通報が必要であることを示す情報である場合、制御装置110に、受け付けた情報と、メンバーに対する支援者の所見とを送信する。これにより、精神疾患予防支援システム100は、メンバーに対する支援者の所見を医療従事者に提供して、医療従事者が精神疾患の対策をすることを支援することができる。
(精神疾患予防支援システム100のシステム構成の一例)
図2は、図1に示した精神疾患予防支援システム100のシステム構成の一例を示す説明図である。
図2において、ネットワーク210は、制御装置110と、メンバー用装置111と、支援者用装置112と、医療従事者用装置113と、プロジェクト管理者用装置114と、が通信可能な通信網である。ネットワーク210は、例えば、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、インターネット、携帯電話網などにより実現される。
(コンピュータのハードウェア構成例)
図3は、制御装置110になるコンピュータのハードウェア構成例を示すブロック図である。
図3において、コンピュータは、プロセッサ301、記憶装置302、入力装置303、出力装置304、および通信装置305が、バス306に接続されている。
プロセッサ301は、コンピュータの全体の制御を司る。また、プロセッサ301は、記憶装置302に記憶されているOS(Operating System)や本実施の形態の表示制御プログラムなどの各種プログラムを実行することで、記憶装置302内のデータを読み出したり、実行結果となるデータを記憶装置302に書き込んだりする。
記憶装置302は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ、磁気ディスクドライブなどで構成され、プロセッサ301のワークエリアになったり、各種プログラムや、各種プログラムの実行により得られたデータを含む各種データを記憶したりする。
入力装置303は、キーボード、マウス、タッチパネルなどユーザの操作により、各種データの入力を行うインターフェースである。出力装置304は、プロセッサ301の指示により、データを出力するインターフェースである。出力装置304には、ディスプレイやプリンタが挙げられる。通信装置305は、ネットワークを介して外部からデータを受信したり、外部にデータを送信したりするインターフェースである。
また、メンバー用装置111と、支援者用装置112と、医療従事者用装置113と、プロジェクト管理者用装置114とのハードウェア構成例は、図3のコンピュータのハードウェア構成例と同様であるため、説明を省略する。また、メンバー用装置111と、支援者用装置112と、医療従事者用装置113と、プロジェクト管理者用装置114とは、さらに、光ディスクドライブ、光ディスク、およびスキャナなどを有していてもよい。
(ログオンテーブル400の記憶内容)
次に、図4を用いて、ログオンテーブル400の記憶内容の一例について説明する。ログオンテーブル400は、例えば、図3に示した記憶装置302の記憶領域によって実現される。
図4は、ログオンテーブル400の記憶内容の一例を示す説明図である。図4に示すように、ログオンテーブル400は、メンバーID項目に対応付けて、パスワード項目と、機器ID項目と、を有し、メンバーごとに各項目に情報が設定されることにより、レコードを記憶する。
メンバーID項目には、メンバーに割り振られたメンバーIDが記憶される。メンバーIDは、例えば、メンバーの氏名であってもよい。パスワード項目には、メンバーID項目のメンバーIDが示すメンバーを認証するためのパスワードが記憶される。機器ID項目には、メンバーに対応する情報処理装置の識別情報が記憶される。情報処理装置の識別情報は、例えば、契約者固有IDであってもよい。
例えば、レコード401は、メンバーID「PjM001」と、パスワード「YmdTr」と、情報処理装置の識別情報「(登録なし)」と、を含むログオン情報を示す。
(ニコニコマークテーブル500の記憶内容)
次に、図5を用いて、ニコニコマークテーブル500の記憶内容の一例について説明する。ニコニコマークテーブル500は、例えば、図3に示した記憶装置302の記憶領域によって実現される。
図5は、ニコニコマークテーブル500の記憶内容の一例を示す説明図である。図5に示すように、ニコニコマークテーブル500は、メンバーID項目に対応付けて、日付項目と、ニコニコマーク項目と、を有し、メンバーが入力したニコニコマークに対応する指標値ごとに各項目に情報が設定されることにより、レコードを記憶する。
メンバーID項目には、メンバーに割り振られたメンバーIDが記憶される。日付項目には、メンバーID項目のメンバーIDが示すメンバーがニコニコマークを入力した日付が記憶される。ニコニコマーク項目には、メンバーID項目のメンバーIDが示すメンバーが入力したニコニコマークに対応する指標値が記憶される。
例えば、レコード501は、メンバーID「PjM001」と、日付「2013/8/22」と、ニコニコマークに対応する指標値「6」と、を含むニコニコマーク情報を示す。図5の例では、指標値は、高い値になるほど、精神状態がよい状態であることを示す。
(つぶやきテーブル600の記憶内容)
次に、図6を用いて、つぶやきテーブル600の記憶内容の一例について説明する。つぶやきテーブル600は、例えば、図3に示した記憶装置302の記憶領域によって実現される。
図6は、つぶやきテーブル600の記憶内容の一例を示す説明図である。図6に示すように、つぶやきテーブル600は、メンバーID項目に対応付けて、フラグ項目と、日付項目と、つぶやき項目と、を有する。つぶやきテーブル600は、メンバーが入力したつぶやき、または支援者が入力した一言アドバイスごとに各項目に情報が設定されることにより、レコードを記憶する。
メンバーID項目には、メンバーに割り振られたメンバーIDが記憶される。フラグ項目には、メンバーID項目のメンバーIDが示すメンバーが入力したつぶやきに関するレコードであるか、メンバーID項目のメンバーIDが示すメンバーが宛先になる一言アドバイスのレコードであるか、を示すフラグが記憶される。日付項目には、メンバーID項目のメンバーIDが示すメンバーがつぶやきを入力した日付、または支援者が一言アドバイスを入力した日付が記憶される。つぶやき項目には、メンバーID項目のメンバーIDが示すメンバーが入力したつぶやき、または支援者が入力した一言アドバイスが記憶される。
例えば、レコード601は、メンバーID「PjM001」と、フラグ「1」と、日付「2013/8/22」と、コメント「昼飯まずかった」と、を含むつぶやき情報を示す。
(サンクストークンテーブル700の記憶内容)
次に、図7を用いて、サンクストークンテーブル700の記憶内容の一例について説明する。サンクストークンテーブル700は、例えば、図3に示した記憶装置302の記憶領域によって実現される。
図7は、サンクストークンテーブル700の記憶内容の一例を示す説明図である。図7に示すように、サンクストークンテーブル700は、メンバーID項目に対応付けて、宛先メンバーID項目と、日付項目と、サンクストークン項目と、を有する。サンクストークンテーブル700は、メンバーが入力したサンクストークンごとに各項目に情報が設定されることにより、レコードを記憶する。
メンバーID項目には、メンバーに割り振られたメンバーIDが記憶される。宛先メンバーID項目には、メンバーID項目のメンバーIDが示すメンバーが入力したサンクストークンの宛先になるメンバーのメンバーIDが記憶される。日付項目には、メンバーID項目のメンバーIDが示すメンバーがサンクストークンを入力した日付が記憶される。サンクストークン項目には、メンバーID項目のメンバーIDが示すメンバーが入力したサンクストークンが記憶される。
例えば、レコード701は、メンバーID「PjM001」と、宛先メンバーID「PjM002」と、日付「2013/8/22」と、サンクストークン「メールシステムの更新ありがとう」と、を含むサンクストークン情報を示す。
(メンバーリストテーブル800の記憶内容)
次に、図8を用いて、メンバーリストテーブル800の記憶内容の一例について説明する。メンバーリストテーブル800は、例えば、図3に示した記憶装置302の記憶領域によって実現される。
図8は、メンバーリストテーブル800の記憶内容の一例を示す説明図である。図8に示すように、メンバーリストテーブル800は、プロジェクトID項目に対応付けて、メンバーID項目と、を有し、プロジェクトのグループごとに各項目に情報が設定されることにより、レコードを記憶する。
プロジェクトID項目には、プロジェクトに割り振られたプロジェクトIDが記憶される。メンバーID項目には、プロジェクトID項目のプロジェクトIDが示すプロジェクトのグループに属するメンバーに割り振られたメンバーIDが記憶される。
例えば、レコード801は、プロジェクトID「Pj1」と、メンバーID「PjM001」と、を含むメンバーリスト情報を示す。メンバーリストテーブル800は、さらに、氏名項目を有してもよい。氏名項目には、メンバーID項目のメンバーIDが示すメンバーの氏名が記憶される。
(プロジェクト管理者ログオンテーブル900の記憶内容)
次に、図9を用いて、プロジェクト管理者ログオンテーブル900の記憶内容の一例について説明する。プロジェクト管理者ログオンテーブル900は、例えば、図3に示した記憶装置302の記憶領域によって実現される。
図9は、プロジェクト管理者ログオンテーブル900の記憶内容の一例を示す説明図である。図9に示すように、プロジェクト管理者ログオンテーブル900は、プロジェクト管理者ID項目に対応付けて、パスワード項目を有し、プロジェクト管理者ごとに各項目に情報が設定されることにより、レコードを記憶する。
プロジェクト管理者ID項目には、プロジェクトのグループを管理するプロジェクト管理者に割り振られたプロジェクト管理者IDが記憶される。パスワード項目には、プロジェクト管理者ID項目のプロジェクト管理者IDが示すプロジェクト管理者を認証するためのパスワードが記憶される。
例えば、レコード901は、プロジェクト管理者ID「PjL001」と、パスワード「SzkTt」と、を含むプロジェクト管理者ログオン情報を示す。
(プロジェクト管理者リストテーブル1000の記憶内容)
次に、図10を用いて、プロジェクト管理者リストテーブル1000の記憶内容の一例について説明する。プロジェクト管理者リストテーブル1000は、例えば、図3に示した記憶装置302の記憶領域によって実現される。
図10は、プロジェクト管理者リストテーブル1000の記憶内容の一例を示す説明図である。図10に示すように、プロジェクト管理者リストテーブル1000は、プロジェクトID項目に対応付けて、プロジェクト管理者ID項目と、支援者ID項目と、を有し、プロジェクトのグループごとに各項目に情報が設定されることにより、レコードを記憶する。
プロジェクトID項目には、プロジェクトに割り振られたプロジェクトIDが記憶される。プロジェクト管理者ID項目には、プロジェクトID項目のプロジェクトIDが示すプロジェクトのグループを管理するプロジェクト管理者に割り振られたプロジェクト管理者IDが記憶される。支援者ID項目には、プロジェクトID項目のプロジェクトIDが示すプロジェクトのグループに属するメンバーを支援する支援者に割り振られた支援者IDが記憶される。
例えば、レコード1001は、プロジェクト「Pj1」と、プロジェクト管理者ID「PjL001」と、支援者ID「PjS001」と、を含むプロジェクト管理者リスト情報を示す。プロジェクト管理者リストテーブル1000は、さらに、プロジェクト管理者氏名項目と、支援者氏名項目とを有してもよい。プロジェクト管理者氏名項目には、プロジェクト管理者ID項目のプロジェクト管理者IDが示すプロジェクト管理者の氏名が記憶される。支援者氏名項目には、支援者ID項目の支援者IDが示す支援者の氏名が記憶される。
(支援者ログオンテーブル1100の記憶内容)
次に、図11を用いて、支援者ログオンテーブル1100の記憶内容の一例について説明する。支援者ログオンテーブル1100は、例えば、図3に示した記憶装置302の記憶領域によって実現される。
図11は、支援者ログオンテーブル1100の記憶内容の一例を示す説明図である。図11に示すように、支援者ログオンテーブル1100は、支援者ID項目に対応付けて、パスワード項目を有し、支援者ごとに各項目に情報が設定されることにより、レコードを記憶する。
支援者ID項目には、プロジェクトのグループに属するメンバーを支援する支援者に割り振られた支援者IDが記憶される。パスワード項目には、支援者ID項目の支援者IDが示す支援者を認証するためのパスワードが記憶される。
例えば、レコード1101は、支援者ID「PjS001」と、パスワード「YsdNy」と、を含む支援者ログオン情報を示す。
(集計テーブル1200の記憶内容)
次に、図12を用いて、集計テーブル1200の記憶内容の一例について説明する。集計テーブル1200は、例えば、図3に示した記憶装置302の記憶領域によって実現される。
図12は、集計テーブル1200の記憶内容の一例を示す説明図である。図12に示すように、集計テーブル1200は、プロジェクトID項目に対応付けて、日付項目と、ニコニコ平均値項目と、ニコニコ参加率項目と、サンクス入力数項目と、サンクス参加率項目と、を有する。集計テーブル1200は、プロジェクトごとに各項目に情報が設定されることにより、レコードを記憶する。
プロジェクトID項目には、プロジェクトのグループに割り振られたプロジェクトIDが記憶される。日付項目には、ニコニコマークに対応する指標値、およびサンクストークンを集計した日付が記憶される。ニコニコ平均値項目には、プロジェクトID項目のプロジェクトIDが示すプロジェクトのグループに属するメンバーが入力したニコニコマークに対応する指標値の平均値が記憶される。ニコニコ参加率項目には、プロジェクトID項目のプロジェクトIDが示すプロジェクトのグループに属するメンバーのうちのニコニコマークに対応する指標値を入力したメンバーの割合が記憶される。
サンクス入力数項目には、プロジェクトID項目のプロジェクトIDが示すプロジェクトのグループに属するメンバーが入力したサンクストークンの数が記憶される。サンクス参加率項目には、プロジェクトID項目のプロジェクトIDが示すプロジェクトのグループに属するメンバーのうちのサンクストークンを入力したメンバーの割合が記憶される。
例えば、レコード1201は、プロジェクトID「Pj1」と、日付「2013/8/22」と、ニコニコ平均値「5」と、ニコニコ参加率「70%」と、サンクス入力数「10」と、サンクス参加率「65%」と、を含む集計情報を示す。
集計テーブル1200は、さらに、所見数項目と、所見受信日付項目とを有してもよい。所見項目には、プロジェクトID項目のプロジェクトIDが示すプロジェクトのグループに属するメンバーに対する支援者の所見を受信した数が記憶される。所見項目には、プロジェクトID項目のプロジェクトIDが示すプロジェクトのグループに属するメンバーについて支援者によって産業医への通報が必要であると判断された回数が記憶されてもよい。
所見受信日付項目には、プロジェクトID項目のプロジェクトIDが示すプロジェクトのグループに属するメンバーに対する支援者の所見を受信した最新の日付が記憶される。所見受信日付項目には、プロジェクトID項目のプロジェクトIDが示すプロジェクトのグループに属するメンバーについて支援者によって産業医への通報が必要であると判断された最新の日付が記憶されてもよい。
(医療従事者ログオンテーブル1300の記憶内容)
次に、図13を用いて、医療従事者ログオンテーブル1300の記憶内容の一例について説明する。医療従事者ログオンテーブル1300は、例えば、図3に示した記憶装置302の記憶領域によって実現される。
図13は、医療従事者ログオンテーブル1300の記憶内容の一例を示す説明図である。図13に示すように、医療従事者ログオンテーブル1300は、医療従事者ID項目に対応付けて、パスワード項目を有し、医療従事者ごとに各項目に情報が設定されることにより、レコードを記憶する。
医療従事者ID項目には、プロジェクトのグループに属するメンバーを支援する医療従事者に割り振られた医療従事者IDが記憶される。パスワード項目には、医療従事者ID項目の医療従事者IDが示す医療従事者を認証するためのパスワードが記憶される。
例えば、レコード1301は、医療従事者ID「PjD001」と、パスワード「MdAknr」と、を含む医療従事者ログオン情報を示す。
(精神疾患予防支援装置の機能的構成例)
次に、図14を用いて、精神疾患予防支援装置の機能的構成例について説明する。精神疾患予防支援装置は、例えば、図1に示した制御装置110である。
図14は、精神疾患予防支援装置の機能的構成例を示すブロック図である。精神疾患予防支援装置は、記憶部1401と、通信部1402と、制御部1403と、を含む。
記憶部1401は、メンバーの識別情報に対応付けて、メンバーの認証情報を記憶する。ここで、メンバーの識別情報とは、メンバーに割り振られたメンバーIDである。メンバーの認証情報とは、メンバーに割り振られたパスワード、およびメンバーが使用する情報処理装置の機器IDである。記憶部1401は、例えば、ログオンテーブル400を記憶する。これにより、制御部1403は、記憶部1401に基づいて、メンバー用装置111からメンバーの認証情報を受信して、メンバーを認証することができる。
記憶部1401は、メンバーの識別情報に対応付けて、コメントまたは/および指標値を記憶する。ここで、コメントとは、メンバーによって入力されたテキストデータである。指標値とは、メンバーの精神状態を表す値である。記憶部1401は、例えば、ニコニコマークテーブル500と、つぶやきテーブル600と、を記憶する。これにより、制御部1403は、記憶部1401に基づいて、メンバー用装置111から受信したメンバーの指標値、およびコメントを、支援者用装置112などに送信することができる。
また、記憶部1401は、メンバーの識別情報に対応付けて、応答コメントを記憶部1401に記憶する。ここで、応答コメントとは、支援者によって入力されたメンバーに対する一言アドバイスである。記憶部1401は、例えば、つぶやきテーブル600を記憶する。これにより、制御部1403は、記憶部1401に基づいて、メンバーにメンバー用装置111によって応答コメントを閲覧させることができる。
また、記憶部1401は、メンバーの識別情報に対応付けて、他のメンバーの識別情報と、メッセージとを、記憶する。ここで、メッセージとは、メンバーの間でやり取りされるメンバーによって入力されたテキストデータである。メッセージとは、例えば、サンクストークンである。記憶部1401は、例えば、サンクストークンテーブル700を記憶する。これにより、制御部1403は、記憶部1401に基づいて、メンバーにメンバー用装置111を用いて、他のメンバーからのサンクストークンの内容を閲覧させることができる。
また、記憶部1401は、プロジェクトのグループの識別情報に対応付けて、プロジェクトのグループに属するメンバーの識別情報を記憶する。ここで、プロジェクトのグループの識別情報とは、プロジェクトに割り振られたプロジェクトIDである。記憶部1401は、例えば、メンバーリストテーブル800を記憶する。これにより、制御部1403は、記憶部1401に基づいて、プロジェクトのグループに属するメンバーを特定することができる。
また、記憶部1401は、プロジェクト管理者の識別情報に対応付けて、プロジェクト管理者の認証情報を記憶する。ここで、プロジェクト管理者の識別情報とは、プロジェクト管理者IDである。プロジェクト管理者の認証情報とは、プロジェクト管理者に割り振られたパスワードである。記憶部1401は、例えば、プロジェクト管理者ログオンテーブル900を記憶する。これにより、制御部1403は、記憶部1401に基づいて、プロジェクト管理者用装置114からプロジェクト管理者の認証情報を受信して、プロジェクト管理者を認証することができる。
また、記憶部1401は、プロジェクトのグループの識別情報に対応付けて、プロジェクトのグループを管理するプロジェクト管理者の識別情報と、プロジェクトのグループに属するメンバーを支援する支援者の識別情報とを記憶する。ここで、支援者の識別情報とは、支援者に割り振られた支援者IDである。記憶部1401は、例えば、プロジェクト管理者リストテーブル1000を記憶する。これにより、制御部1403は、記憶部1401に基づいて、プロジェクトのグループを管理するプロジェクト管理者と、プロジェクトのグループに属するメンバーを支援する支援者とを特定することができる。
また、記憶部1401は、支援者の識別情報に対応付けて、支援者の認証情報を記憶する。ここで、支援者とは、職場づくり支援スタッフやその企業のOBなど、プロジェクトやメンバーの状況を推測でき、会話に反映できる能力を有し、かつ、プロジェクトのグループに属さない人材が好ましい。記憶部1401は、例えば、支援者ログオンテーブル1100を記憶する。これにより、制御部1403は、記憶部1401に基づいて、支援者用装置112から支援者の認証情報を受信して、支援者を認証することができる。
また、記憶部1401は、メンバーのコメント、およびメンバーのサンクストークンに基づくグループの統計情報を記憶する。記憶部1401は、例えば、集計テーブル1200を記憶する。これにより、制御部1403は、記憶部1401に基づいて、プロジェクト管理者にプロジェクト管理者用装置114を用いて、グループの統計情報を閲覧させることができる。
また、記憶部1401は、プロジェクトのグループの識別情報に対応付けて、プロジェクトに属するメンバーに対する支援者からの所見の数を記憶する。記憶部1401は、例えば、集計テーブル1200を記憶する。これにより、制御部1403は、記憶部1401に基づいて、医療従事者に医療従事者用装置113を用いて、プロジェクトのグループに属するメンバーに対する支援者の所見の数を閲覧させることができる。また、記憶部1401は、メンバーの識別情報に対応付けて、メンバーに対する支援者の所見を記憶する。これにより、制御部1403は、記憶部1401に基づいて、医療従事者に医療従事者用装置113を用いて、メンバーに対する支援者の所見を閲覧させることができる。
また、記憶部1401は、医療従事者の識別情報に対応付けて、医療従事者の認証情報を記憶する。ここで、医療従事者とは、産業医・保健師・カウンセラーである。記憶部1401は、例えば、医療従事者ログオンテーブル1300を記憶する。記憶部1401は、例えば、図3に示した記憶装置302により、その機能を実現する。これにより、制御部1403は、記憶部1401に基づいて、医療従事者用装置113から医療従事者の認証情報を受信して、医療従事者を認証することができる。
通信部1402は、メンバーが使用する第1の情報処理装置に対して、データの送受信を行う。ここで、第1の情報処理装置とは、例えば、図1に示したメンバー用装置111である。また、通信部1402は、支援者が使用する第2の情報処理装置に対して、データの送受信を行う。ここで、第2の情報処理装置とは、例えば、図1に示した支援者用装置112である。
また、通信部1402は、医療従事者が使用する第3の情報処理装置に対して、データの送受信を行う。ここで、第3の情報処理装置とは、例えば、図1に示した医療従事者用装置113である。また、通信部1402は、プロジェクト管理者が使用する第4の情報処理装置に対して、データの送受信を行う。ここで、第4の情報処理装置とは、例えば、図1に示したプロジェクト管理者用装置114である。
これにより、通信部1402は、外部のコンピュータとのデータのやり取りを行うことができる。通信部1402は、例えば、図3に示した通信装置305により、その機能を実現する。
〈指標値、またはコメントを受信する処理〉
制御部1403は、通信部1402を制御して、グループに属するメンバーに対応するメンバー用装置111に、第1の入力画面を表す画面情報を送信する。ここで、第1の入力画面とは、メンバーのコメントと精神状態を表す指標値とを入力する画面である。
制御部1403は、例えば、メンバー用装置111からメンバーの認証情報を受信したことに応じて、受信した認証情報に基づいてメンバーの認証を行う。そして、制御部1403は、メンバーの認証に成功したことに応じて、メンバー用装置111に、第1の入力画面を表す画面情報を送信する。
制御部1403は、具体的には、通信部1402を制御して、メンバーのログオン画面の画面情報をメンバー用装置111に送信する。次に、制御部1403は、通信部1402を制御して、メンバー用装置111から、ログオン画面に入力されたメンバーIDとパスワードとを受信する。そして、制御部1403は、受信したメンバーIDとパスワードとを対応付けたレコードがログオンテーブル400に記憶されているか否かを判定する。そして、制御部1403は、ログオンテーブル400に記憶されている場合に、メンバーの認証に成功したと判定して、通信部1402を制御して、第1の画面の画面情報をメンバー用装置111に送信する。
制御部1403は、メンバー用装置111から第1の入力画面に入力されたコメントまたは/および指標値を受信したことに応じて、メンバーの識別情報に対応付けて、受信したコメントまたは/および指標値を記憶部1401に記憶する。
制御部1403は、例えば、メンバー用装置111からコメントを受信したことに応じて、メンバーの認証において受信したメンバーIDと、受信したコメントとを対応付けて、つぶやきテーブル600に追加する。また、制御部1403は、例えば、メンバー用装置111から指標値を受信したことに応じて、メンバーの認証において受信したメンバーIDと、受信した指標値とを対応付けて、ニコニコマークテーブル500に追加する。これにより、制御部1403は、メンバーのコメントと精神状態を表す指標値とを受信して、記憶部1401に記憶することができる。
〈サンクストークンを受信する処理〉
制御部1403は、グループに属する他のメンバーに対応する第5の情報処理装置に、メンバーへのサンクストークンの内容を入力する第3の入力画面を表す画面情報を送信する。ここで、第5の情報処理装置とは、例えば、図1に示したメンバー用装置111である。
制御部1403は、他のメンバーが使用するメンバー用装置111から第3の入力画面に入力されたサンクストークンの内容を受信したことに応じて、メンバーの識別情報に対応付けて、他のメンバーの識別情報と、受信したサンクストークンの内容とを、記憶部1401に記憶する。制御部1403は、例えば、メンバーの識別情報に対応付けて、他のメンバーの識別情報と、受信したサンクストークンの内容とを、対応付けたレコードを、サンクストークンテーブル700に追加する。これにより、制御部1403は、サンクストークンを記憶部1401に記憶しておき、メンバーにメンバー用装置111を用いて閲覧させることができる。
〈サンクストークンを送信する処理〉
制御部1403は、メンバー用装置111に、メンバーの識別情報に対応付けて記憶部1401に記憶された他のメンバーの識別情報とサンクストークンの内容とを送信する。制御部1403は、例えば、メンバー用装置111に、メンバーの識別情報に対応付けてサンクストークンテーブル700に記憶された、他のメンバーの識別情報と、受信したサンクストークンの内容とを、送信する。これにより、制御部1403は、メンバーにメンバー用装置111を用いて、他のメンバーからのサンクストークンの内容を閲覧させることができる。
〈統計情報を算出する処理〉
制御部1403は、記憶部1401に記憶された指標値に基づくグループにおける指標値の統計情報を算出する。制御部1403は、例えば、複数のプロジェクトのうちのいずれかのプロジェクトのプロジェクトIDを選択する。次に、制御部1403は、メンバーリストテーブル800のうちで、選択したプロジェクトIDがプロジェクトID項目に設定されたレコードを特定して、特定したレコードのメンバーID項目に設定されたメンバーIDを抽出する。そして、制御部1403は、ニコニコマークテーブル500のうちで、抽出したメンバーIDがメンバーID項目に設定されたレコードを特定して、特定したレコードの指標値項目に設定された指標値を抽出する。次に、制御部1403は、抽出した指標値の平均値や指標値を入力したメンバーの割合を算出する。そして、制御部1403は、例えば、選択したプロジェクトIDと、算出した指標値の平均値と、メンバーの割合とを対応付けたレコードを、集計テーブル1200に追加する。
また、制御部1403は、記憶部1401に記憶された他のメンバーの識別情報とサンクストークンとに基づくグループにおけるサンクストークンの統計情報を算出する。制御部1403は、例えば、複数のプロジェクトのうちのいずれかのプロジェクトのプロジェクトIDを選択する。次に、制御部1403は、メンバーリストテーブル800のうちで、選択したプロジェクトIDがプロジェクトID項目に設定されたレコードを特定して、特定したレコードのメンバーID項目に設定されたメンバーIDを抽出する。そして、制御部1403は、サンクストークンテーブル700のうちで、抽出したメンバーIDがメンバーID項目に設定されたレコードを特定する。次に、制御部1403は、特定したレコードのサンクストークン項目に設定されたサンクストークンを抽出して、サンクストークンの数やサンクストークンを入力したメンバーの割合を算出する。そして、制御部1403は、例えば、選択したプロジェクトIDと、算出したサンクストークンの数と、メンバーの割合とを対応付けたレコードを、集計テーブル1200に追加する。これにより、制御部1403は、メンバーの指標値やサンクストークンの内容そのものではない、グループの統計情報を作成することができる。
〈統計情報を送信する処理〉
制御部1403は、グループを管理するプロジェクト管理者に対応するプロジェクト管理者用装置114に、記憶部1401に記憶された指標値に基づくグループにおける指標値の統計情報を送信する。また、制御部1403は、グループを管理するプロジェクト管理者に対応するプロジェクト管理者用装置114に、記憶部1401に記憶された他のメンバーの識別情報とサンクストークンとに基づくグループにおけるサンクストークンの統計情報を送信する。
制御部1403は、例えば、プロジェクト管理者用装置114からプロジェクト管理者の認証情報を受信したことに応じて、受信した認証情報に基づいてプロジェクト管理者の認証を行う。次に、制御部1403は、プロジェクト管理者の認証に成功したことに応じて、プロジェクト管理者用装置114に、記憶部1401に記憶された指標値に基づくグループにおける指標値の統計情報を送信する。また、制御部1403は、プロジェクト管理者用装置114に、記憶部1401に記憶された他のメンバーの識別情報とサンクストークンとに基づくグループにおけるサンクストークンの統計情報を送信する。
制御部1403は、具体的には、通信部1402を制御して、プロジェクト管理者のログオン画面の画面情報をプロジェクト管理者用装置114に送信する。次に、制御部1403は、通信部1402を制御して、プロジェクト管理者用装置114から、ログオン画面に入力されたプロジェクト管理者IDとパスワードとを受信する。そして、制御部1403は、受信したプロジェクト管理者IDとパスワードとを対応付けたレコードがプロジェクト管理者ログオンテーブル900に記憶されているか否かを判定する。
ここで、制御部1403は、プロジェクト管理者ログオンテーブル900に記憶されている場合に、プロジェクト管理者の認証に成功したと判定する。そして、制御部1403は、通信部1402を制御して、プロジェクト管理者の認証に成功したと判定すると、算出したニコニコマークテーブル500に記憶された指標値に基づくグループにおける指標値の統計情報をプロジェクト管理者用装置114に送信する。
また、制御部1403は、通信部1402を制御して、プロジェクト管理者用装置114に、算出したサンクストークンテーブル700に記憶された他のメンバーの識別情報とサンクストークンとに基づくグループにおけるサンクストークンの統計情報を送信する。これにより、制御部1403は、プロジェクト管理者にプロジェクト管理者用装置114を用いて、グループの統計情報を閲覧させることができる。
〈通報の要否を受信する処理〉
制御部1403は、グループに属するメンバー以外であって、メンバーを支援する支援者に対応する支援者用装置112に、メンバーの識別情報に対応付けて記憶部1401に記憶されたコメントと、第2の入力画面を表す画面情報と、を送信する。第2の入力画面とは、医療従事者への通報の要否を示す情報を入力する画面である。
制御部1403は、例えば、支援者用装置112から支援者の認証情報を受信したことに応じて、受信した認証情報に基づいて支援者の認証を行う。そして、制御部1403は、支援者の認証に成功したことに応じて、支援者用装置112に、メンバーの識別情報に対応付けて記憶部1401に記憶されたコメントと、第2の入力画面を表す画面情報と、を送信する。
制御部1403は、具体的には、通信部1402を制御して、支援者のログオン画面の画面情報を支援者用装置112に送信する。次に、制御部1403は、通信部1402を制御して、支援者用装置112から、ログオン画面に入力された支援者IDとパスワードとを受信する。次に、制御部1403は、受信した支援者IDとパスワードとを対応付けたレコードが支援者ログオンテーブル1100に記憶されているか否かを判定する。そして、制御部1403は、支援者ログオンテーブル1100に記憶されている場合に、支援者の認証に成功したと判定して、通信部1402を制御して、第2の入力画面の画面情報を支援者用装置112に送信する。
また、第2の入力画面は、さらに、メンバーのコメントに対する応答コメントを入力することができる画面であってもよい。この場合、制御部1403は、支援者用装置112から第2の入力画面に入力された応答コメントを受信したことに応じて、メンバーの識別情報に対応付けて、受信した応答コメントを記憶部1401に記憶する。そして、制御部1403は、メンバー用装置111に、メンバーの識別情報に対応付けて記憶部1401に記憶された応答コメントを送信する。
これにより、制御部1403は、支援者用装置112にコメントの内容を送信して、支援者に医療従事者への通報が必要か否かを判断させることができる。また、制御部1403は、メンバー用装置111に応答コメントの内容を送信して、メンバーと支援者との交流を活性化することができる。
また、第2の入力画面は、さらに、医療従事者への通報が必要であると判断したメンバーに対する、支援者の所見を入力することができる画面であってもよい。この場合、制御部1403は、支援者用装置112から第2の入力画面に入力された所見を受信したことに応じて、メンバーの識別情報に対応付けて、受信した所見の内容を記憶部1401に記憶する。また、制御部1403は、プロジェクトのグループの識別情報に対応付けて、プロジェクトに属するメンバーに対する支援者からの所見の数を記憶する。
〈医療従事者に通報する処理〉
制御部1403は、通信部1402を制御して、支援者用装置112から第2の入力画面に入力された医療従事者への通報が必要であることを示す情報を受信する。そして、制御部1403は、通報が必要であることを示す情報を受信したことに応じて、通信部1402を制御して、医療従事者に対応する医療従事者用装置113に、メンバーの識別情報と、メンバーの識別情報に対応付けて記憶部1401に記憶された指標値と、を送信する。
また、制御部1403は、通報が必要であることを示す情報を受信したことに応じて、メンバーの識別情報に対応付けて記憶部1401に記憶された他のメンバーの識別情報とサンクストークンの内容とを抽出する。そして、制御部1403は、通信部1402を制御して、医療従事者用装置113に、メンバーの識別情報と、メンバーの識別情報に対応付けて記憶部1401に記憶された他のメンバーの識別情報とサンクストークンの内容とを送信する。
制御部1403は、例えば、医療従事者用装置113から医療従事者の認証情報を受信したことに応じて、受信した認証情報に基づいて医療従事者の認証を行う。次に、制御部1403は、医療従事者の認証に成功したことに応じて、医療従事者用装置113に、メンバーの識別情報と、メンバーの識別情報に対応付けて記憶部1401に記憶された指標値と、を送信する。また、制御部1403は、医療従事者用装置113に、メンバーの識別情報と、メンバーの識別情報に対応付けて記憶部1401に記憶された指標値と他のメンバーの識別情報とサンクストークンの内容とを送信する。
制御部1403は、具体的には、通信部1402を制御して、医療従事者のログオン画面の画面情報を医療従事者用装置113に送信する。次に、制御部1403は、通信部1402を制御して、医療従事者用装置113から、ログオン画面に入力された医療従事者IDとパスワードとを受信する。次に、制御部1403は、受信した医療従事者IDとパスワードとを対応付けたレコードが医療従事者ログオンテーブル1300に記憶されているか否かを判定する。
ここで、制御部1403は、医療従事者ログオンテーブル1300に記憶されている場合に、医療従事者の認証に成功したと判定する。そして、制御部1403は、通信部1402を制御して、メンバーの識別情報と、メンバーの識別情報に対応付けてニコニコマークテーブル500に記憶された指標値と、を医療従事者用装置113に送信する。また、制御部1403は、通信部1402を制御して、メンバーの識別情報と、メンバーの識別情報に対応付けてつぶやきテーブル600に記憶されたコメントの内容、および応答コメントの内容と、を医療従事者用装置113に送信する。また、制御部1403は、メンバーの識別情報と、メンバーの識別情報に対応付けてサンクストークンテーブル700に記憶されたサンクストークンの内容と、を医療従事者用装置113に送信する。
これにより、制御部1403は、支援者用装置112から医療従事者への通報が必要なメンバーのメンバーIDを受信することができ、医療従事者用装置113にメンバーIDを送信して医療従事者にメンバーIDが示すメンバーの対策をさせることができる。また、制御部1403は、医療従事者用装置113にメンバーIDに対応付けて記憶部1401に記憶された情報を送信して、医療従事者にメンバーIDが示すメンバーの詳細な対策をさせることができる。
また、制御部1403は、さらに、医療従事者への通報が必要であると判断したメンバーに対する、支援者の所見を受信してもよい。そして、制御部1403は、医療従事者用装置113に、メンバーの識別情報に対応付けて記憶部1401に記憶された所見の内容、およびグループの識別情報に対応付けて記憶部1401に記憶された所見の数を送信する。これにより、制御部1403は、医療従事者装置113に所見の内容および所見の数を送信して、医療従事者がメンバーの精神状態を把握したり、グループがメンバーに精神疾患を発生させやすい環境になっているか否かを判断したりすることを支援することができる。制御部1403は、例えば、図3に示した記憶装置302に記憶されたプログラムをプロセッサ301に実行させることにより、その機能を実現する。
(精神疾患予防支援)
次に、図15〜図26を用いて、精神疾患予防支援システム100の精神疾患予防支援の一例について説明する。
〈メンバーの登録〉
まず、図15を用いて、プロジェクトのグループに属するメンバーの登録の一例について説明する。
図15は、メンバーの登録の一例を示す説明図である。図15の例では、制御装置110は、出力装置304を用いて、登録画面1500を表示する。登録画面1500は、プロジェクトの名称を入力する入力欄1501を有する。
また、登録画面1500は、プロジェクトを管理するプロジェクト管理者の氏名を入力する入力欄1502と、プロジェクトを管理するプロジェクト管理者のメールアドレスを入力する入力欄1503と、を有する。また、登録画面1500は、プロジェクト管理者の氏名を入力する入力欄1502と、プロジェクト管理者のメールアドレスを入力する入力欄1503と、の入力内容を確定する確定ボタン1504を有する。
また、登録画面1500は、プロジェクトのグループに属するメンバーを支援する支援者の氏名を入力する入力欄1505と、プロジェクトのグループに属するメンバーを支援する支援者のメールアドレスを入力する入力欄1506と、を有する。また、登録画面1500は、支援者の氏名を入力する入力欄1505と、支援者のメールアドレスを入力する入力欄1506と、の入力内容を確定する確定ボタン1507を有する。
また、登録画面1500は、プロジェクトのグループに属するメンバーの氏名を入力する入力欄1508と、プロジェクトのグループに属するメンバーのメールアドレスを入力する入力欄1509と、を有する。また、登録画面1500は、メンバーの氏名を入力する入力欄1508と、メンバーのメールアドレスを入力する入力欄1509と、の入力内容を確定する確定ボタン1510を有する。
また、登録画面1500は、確定した入力内容を表示する表示欄1511と、確定した入力内容を記憶装置に登録する登録終了ボタン1512と、を有する。
制御装置110は、例えば、入力装置303を用いて、入力欄1501にプロジェクトの名称「Pj1」を入力する。
また、制御装置110の利用者は、例えば、入力装置303を用いて、入力欄1502にプロジェクト管理者の氏名「鈴木達夫」を入力するとともに、入力欄1503にプロジェクト管理者のメールアドレス「suzuki@mail.jp」を入力して、確定ボタン1504を押下する。制御装置110は、確定ボタン1504が押下されたことを検出すると、表示欄1511に、入力欄1502の入力内容と、入力欄1503の入力内容と、を表示する。
また、制御装置110の利用者は、例えば、入力装置303を用いて、入力欄1505に支援者の氏名「吉田直哉」を入力するとともに、入力欄1506に支援者のメールアドレス「yoshida@mail.jp」を入力して、確定ボタン1507を押下する。制御装置110は、確定ボタン1507が押下されたことを検出すると、表示欄1511に、入力欄1505の入力内容と、入力欄1506の入力内容と、を表示する。
また、制御装置110の利用者は、例えば、入力装置303を用いて、入力欄1508にメンバーの氏名「山田太郎」を入力するとともに、入力欄1509にメンバーのメールアドレス「yamada@mail.jp」を入力して、確定ボタン1510を押下する。制御装置110は、確定ボタン1510が押下されたことを検出すると、表示欄1511に、入力欄1508の入力内容と、入力欄1509の入力内容と、を表示する。
そして、制御装置110の利用者は、例えば、登録終了ボタン1512を押下する。制御装置110は、例えば、登録終了ボタン1512が押下されたことを検出すると、プロジェクトの名称「Pj1」に対応するプロジェクトID「Pj1」を自動で生成する。
また、制御装置110は、例えば、メンバーの氏名「山田太郎」に対応する、メンバーID「PjM001」と、パスワード「YmdTr」とを自動で生成する。また、制御装置110は、例えば、プロジェクト管理者の氏名「鈴木達夫」に対応する、プロジェクト管理者ID「PjL001」と、パスワード「SzkTt」とを自動で生成する。また、制御装置110は、例えば、支援者の氏名「吉田直哉」に対応する、支援者ID「PjS001」と、パスワード「YsdNy」とを自動で生成する。
次に、制御装置110は、生成したメンバーID「PjM001」と、パスワード「YmdTr」とを対応付けたレコードをログオンテーブル400に追加して、ログオンテーブル400を更新する。また、制御装置110は、生成したプロジェクトID「Pj1」と、メンバーID「PjM001」とを対応付けたレコードをメンバーリストテーブル800に追加して、メンバーリストテーブル800を更新する。
また、制御装置110は、生成したプロジェクト管理者ID「PjL001」と、パスワード「SzkTt」とを対応付けたレコードをプロジェクト管理者ログオンテーブル900に追加して、プロジェクト管理者ログオンテーブル900を更新する。また、制御装置110は、生成した支援者ID「PjS001」と、パスワード「YsdNy」とを対応付けたレコードを支援者ログオンテーブル1100に追加して、支援者ログオンテーブル1100を更新する。また、制御装置110は、生成したプロジェクトID「Pj1」と、プロジェクト管理者ID「PjL001」と、支援者ID「PjS001」とを対応付けたレコードをプロジェクト管理者リストテーブル1000に追加して、プロジェクト管理者リストテーブル1000を更新する。
そして、制御装置110は、メンバーID「PjM001」と、パスワード「YmdTr」と、メンバーのログオン画面のアドレスとを、メンバーのメールアドレス「yamada@mail.jp」に送信する。また、制御装置110は、プロジェクト管理者ID「PjL001」と、パスワード「SzkTt」と、プロジェクト管理者のログオン画面のアドレスとを、プロジェクト管理者のメールアドレス「suzuki@mail.jp」に送信する。また、制御装置110は、支援者ID「PjS001」と、パスワード「YsdNy」と、支援者のログオン画面のアドレスとを、支援者のメールアドレス「yoshida@mail.jp」に送信する。
〈メンバーのログオン〉
次に、図16を用いて、プロジェクトのグループに属するメンバーのログオンの一例について説明する。
図16は、メンバーのログオンの一例を示す説明図である。図16の例では、制御装置110は、メンバーが使用するメンバー用装置111がメンバーのログオン画面1600のアドレスにアクセスしたことに応じて、メンバー用装置111にメンバーのログオン画面1600の画面情報を送信する。
メンバー用装置111は、出力装置304を用いて、メンバーのログオン画面1600を表示する。メンバーのログオン画面1600は、メンバーIDを入力する入力欄1601と、メンバーの認証のためのパスワードを入力する入力欄1602と、メンバーの認証を行うログオンボタン1603と、機器IDを登録するか否かを選択する選択欄1604とを有する。
メンバー用装置111を使用するメンバーは、入力装置303を用いて、入力欄1601にメンバーID「PjM001」を入力し、入力欄1602にパスワード「YmdTr」を入力し、選択欄1604によって機器IDを登録することを選択する。次に、メンバー用装置111を使用するメンバーは、入力装置303を用いて、ログオンボタン1603を押下する。メンバー用装置111は、ログオンボタン1603が押下されたことを検出すると、メンバーID「PjM001」とパスワード「YmdTr」と、選択結果とを、制御装置110に送信する。
制御装置110は、メンバーID「PjM001」とパスワード「YmdTr」とを受信すると、メンバーID「PjM001」とパスワード「YmdTr」とを対応付けたレコードがログオンテーブル400に記憶されているか否かを判定する。
制御装置110は、ログオンテーブル400に記憶されていると判定した場合、ログオンに成功したと判定して、メンバー用装置111に、メンバーが操作する初期画面の画面情報を送信する。
また、制御装置110は、機器IDを登録することが選択されているため、メンバー用装置111の機器IDを、ログオンテーブル400に記憶されたメンバーID「PjM001」とパスワード「YmdTr」とを対応付けたレコードの機器ID項目に設定する。
制御装置110は、次回以降のログオンでは、メンバー用装置111がメンバーのログオン画面1600のアドレスにアクセスしたことに応じて、メンバー用装置111の機器IDが設定されたレコードがログオンテーブル400に記憶されているか否かを判定する。そして、制御装置110は、ログオンテーブル400に記憶されていると判定した場合、ログオンに成功したと判定して、メンバー用装置111に、メンバーが操作する初期画面の画面情報を送信する。これにより、メンバー用装置111を使用するメンバーは、次回以降のログオンにおいて、メンバーIDとパスワードとを入力せずに、ログオンすることができる。
一方で、制御装置110は、ログオンテーブル400に記憶されていないと判定した場合、ログオンに失敗したとして、ログオンに失敗したことを示す情報をメンバー用装置111に送信する。これにより、精神疾患予防支援システム100は、メンバー以外の者が、メンバー用装置111を使用して、メンバーの指標値を入力したり、メンバーのコメント、およびサンクストークンの内容を閲覧したりすることを防止することができる。
このように、メンバーは、例えば、勤務日ごとにログオンを行い、ログオン画面1600を操作し、後述する初期画面1700などを操作して精神状態を表す指標値を入力したり、サンクストークンを送信したりする。
〈メンバーの操作〉
次に、図17を用いて、プロジェクトのグループに属するメンバーの操作の一例について説明する。
図17は、メンバーの操作の一例を示す説明図である。図17の例では、メンバー用装置111は、初期画面1700の画面情報を受信したことに応じて、出力装置304を用いて、初期画面1700を表示する。
初期画面1700は、メンバーの精神状態を表す指標値とコメントとを入力するショート日記画面の画面情報を制御装置110から取得するためのショート日記ボタン1701を有する。また、初期画面1700は、サンクストークンを入力するサンクストークン送信画面の画面情報を制御装置110から取得するためのサンクストークン送信ボタン1702を有する。
また、初期画面1700は、他のメンバーからのサンクストークンを閲覧するサンクストークン受信画面の画面情報を制御装置110から取得するためのサンクストークン受信ボタン1703を有する。また、初期画面1700は、支援者からの一言アドバイスを閲覧する一言アドバイス画面の画面情報を制御装置110から取得するための一言アドバイスボタン1704を有する。
〈メンバーの指標値とコメントとの入力〉
次に、図18を用いて、図17においてショート日記ボタン1701が押下された場合の、プロジェクトのグループに属するメンバーの指標値とコメントとの入力の一例について説明する。
図18は、メンバーの指標値とコメントとの入力の一例を示す説明図である。図18の例では、メンバー用装置111が、ショート日記ボタン1701が押下されたことを検出して、ショート日記画面1800の画面情報の送信要求を制御装置110に送信する。
この場合は、制御装置110は、ショート日記画面1800の画面情報の送信要求を受信すると、メンバーの指標値とコメントとを入力するショート日記画面1800の画面情報をメンバー用装置111に送信する。
そして、メンバー用装置111は、ショート日記画面1800の画面情報を制御装置110から受信したことに応じて、出力装置304を用いて、ショート日記画面1800を表示する。
ショート日記画面1800は、日付を入力する入力欄1801と、天気を入力する入力欄1802とを有する。また、ショート日記画面1800は、メンバーの精神状態を表す指標値を入力する入力欄1803を有する。また、ショート日記画面1800は、出勤時間と退勤時間と勤務時間と遅刻の有無と身体状況とを入力する入力欄1804を有する。
また、ショート日記画面1800は、メンバーの状況についてのアンケートの回答欄1805を有する。また、ショート日記画面1800は、メンバーのコメントを入力する入力欄1806を有する。また、ショート日記画面1800は、入力内容を制御装置110に送信する更新ボタン1807を有する。
メンバー用装置111を使用するメンバーは、入力装置303を用いて、入力欄1801に日付「2013/8/22」を入力し、入力欄1802に天気を入力する。メンバー用装置111は、メンバー用装置111が有する時計が示す日付、またはネットワークから取得した日付を入力欄1801に自動で入力しておいてもよい。また、天気の入力は、引きこもりなどの天気に疎くなりがちなメンバーへの対策として入力させ、あえて天気を意識させるために設けている。これにより、メンバーが外気や日光に当たることを期待しており、うつ病予防の一つとして重要だと指摘されている、一日30分以上、外気や日光に当たることにつなげる事を考慮している。
また、メンバー用装置111を使用するメンバーは、入力装置303を用いて、入力欄1803にメンバーの精神状態を表す指標値を入力する。メンバー用装置111を使用するメンバーは、例えば、入力装置303を用いて、複数のニコニコマークのうちでメンバーの精神状態に近いものを選択することによって、ニコニコマークに対応する精神状態を表す指標値を入力する。
また、メンバー用装置111を使用するメンバーは、入力装置303を用いて、入力欄1804に出勤時間と退勤時間と勤務時間と遅刻の有無と身体状況とを入力する。また、メンバー用装置111を使用するメンバーは、入力装置303を用いて、回答欄1805にアンケートの回答を入力する。
また、メンバー用装置111を使用するメンバーは、入力欄1806にメンバーのコメントを入力する。そして、メンバー用装置111を使用するメンバーは、更新ボタン1807を押下する。ここで、メンバー用装置111を使用するメンバーは、いずれかの入力欄1801〜1807に入力していなくてもよい。メンバー用装置111は、更新ボタン1807が押下されたことを検出すると、入力内容を制御装置110に送信する。
制御装置110は、入力内容を受信すると、ニコニコマークテーブル500と、つぶやきテーブル600とを更新する。制御装置110は、例えば、指標値を含む入力内容を受信すると、メンバーの認証時に受信したメンバーIDと、入力内容に含まれる日付と、指標値とを対応付けたレコードをニコニコマークテーブル500に追加して、ニコニコマークテーブル500を更新する。
制御装置110は、例えば、コメントを含む入力内容を受信すると、メンバーの認証時に受信したメンバーIDと、コメントであることを示すフラグと、入力内容に含まれる日時と、コメントとを対応付けたレコードをつぶやきテーブル600に追加する。そして、制御装置110は、つぶやきテーブル600を更新する。これにより、精神疾患予防支援システム100は、メンバー用装置111から受信したメンバーの指標値、およびコメントを記憶しておくことができる。
また、制御装置110は、例えば、バッチ処理により、午前0時になったときに、ニコニコマークテーブル500に基づいて、メンバー用装置111から受信したメンバーの指標値に基づくグループの統計情報を算出しておいてもよい。
〈メンバーのサンクストークンの送信〉
次に、図19を用いて、図17においてサンクストークン送信ボタン1702が押下された場合の、プロジェクトのグループに属するメンバーのサンクストークンの送信の一例について説明する。
図19は、メンバーのサンクストークンの送信の一例を示す説明図である。図19の例では、メンバー用装置111が、サンクストークン送信ボタン1702が押下されたことを検出して、サンクストークン送信画面1900の画面情報の送信要求を制御装置110に送信する。
この場合、制御装置110は、サンクストークン送信画面1900の画面情報の送信要求を受信すると、サンクストークンを入力するサンクストークン送信画面1900の画面情報をメンバー用装置111に送信する。
そして、メンバー用装置111は、サンクストークン送信画面1900の画面情報を制御装置110から受信したことに応じて、出力装置304を用いて、サンクストークン送信画面1900を表示する。
サンクストークン送信画面1900は、サンクストークンの宛先を選択する選択欄1901と、サンクストークンの内容を入力する入力欄1902と、サンクストークンを送信する送信ボタン1903とを有する。
メンバー用装置111を使用するメンバーは、例えば、選択欄1901からサンクストークンの宛先を選択して、入力欄1902にサンクストークンの内容を入力して、送信ボタン1903を押下する。メンバー用装置111は、送信ボタン1903が押下されたことを検出すると、サンクストークンの宛先と、サンクストークンの内容とを制御装置110に送信する。
制御装置110は、サンクストークンの宛先と、サンクストークンの内容とを受信すると、メンバーの認証時に受信したメンバーIDと、宛先のメンバーのメンバーIDと、日時と、サンクストークンの内容とを対応付けたレコードを、サンクストークンテーブル700に追加する。そして、制御装置110は、サンクストークンテーブル700を更新する。
これにより、精神疾患予防支援システム100は、メンバーからグループに属する他のメンバーへのサンクストークンの内容を記憶しておき、他のメンバーがメンバー用装置111を用いてサンクストークンの内容を閲覧できるようにする。また、精神疾患予防支援システム100は、メンバーからグループに属する他のメンバーへのサンクストークンの数を集計しておき、医療従事者に閲覧させることにより、医療従事者にグループ内のメンバーの間の交流の度合いを把握させることができる。
また、制御装置110は、発信元のメンバーのメンバーIDと、宛先のメンバーのメンバーIDの組み合わせに対して、一日一個の送信制限を設定しており、この制限のフラグを午前0時にリセットする。これにより、短時間で多量にサンクストークンを出すことによる、統計的な価値の低下を防ぐ。また、制御装置110は、例えば、バッチ処理により、午前0時になったときに、サンクストークンテーブル700に基づいて、メンバー用装置111から受信したサンクストークンに基づくグループの統計情報を算出しておいてもよい。
〈メンバーのサンクストークンの閲覧〉
次に、図20を用いて、図17においてサンクストークン受信ボタン1703が押下された場合の、プロジェクトのグループに属するメンバーのサンクストークンの閲覧の一例について説明する。
図20は、メンバーのサンクストークンの閲覧の一例を示す説明図である。図20の例では、メンバー用装置111が、サンクストークン受信ボタン1703が押下されたことを検出して、サンクストークン受信画面2000の画面情報の送信要求を制御装置110に送信する。
制御装置110は、サンクストークン受信画面2000の画面情報の送信要求を受信すると、サンクストークンテーブル700のうちで、メンバーの認証時に受信したメンバーIDが宛先メンバーID項目に設定されたレコードを特定する。次に、制御装置110は、特定したレコードのメンバーID項目のメンバーIDが示すメンバーと、日付項目の日付と、サンクストークン項目のサンクストークンの内容とを含む、サンクストークン受信画面2000の画面情報をメンバー用装置111に送信する。
メンバー用装置111は、サンクストークン受信画面2000の画面情報を受信したことに応じて、出力装置304を用いて、サンクストークン受信画面2000を表示する。
サンクストークン受信画面2000は、サンクストークンを送信したメンバーと日付とを示し、サンクストークンの内容を表示する表示ボタン2001と、サンクストークンの内容を表示する表示領域2002とを有する。
メンバー用装置111を使用するメンバーは、例えば、表示ボタン2001を押下する。メンバー用装置111は、表示ボタン2001が押下されたことを検出すると、出力装置304を用いて、表示ボタン2001に対応するサンクストークンの内容を、表示領域2002に表示する。
これにより、精神疾患予防支援システム100は、メンバーに、メンバー用装置111によって、他のメンバーからのメッセージを閲覧させることができる。これにより、精神疾患予防支援システム100は、メンバーの間の交流を可視化して、精神疾患の予知を支援することができる。
〈メンバーの一言アドバイスの閲覧〉
次に、図21を用いて、図17において一言アドバイスボタン1704が押下された場合の、プロジェクトのグループに属するメンバーの一言アドバイスの閲覧の一例について説明する。
図21は、メンバーの一言アドバイスの閲覧の一例を示す説明図である。図21の例では、メンバー用装置111が、一言アドバイスボタン1704が押下されたことを検出して、一言アドバイス画面2100の画面情報の送信要求を制御装置110に送信する。
制御装置110は、一言アドバイス画面2100の画面情報の送信要求を受信すると、つぶやきテーブル600のうちで、メンバーの認証時に受信したメンバーIDがメンバーID項目に設定され、フラグ項目に一言アドバイスであることを示すフラグが設定されたレコードを特定する。次に、制御装置110は、特定したレコードの日付項目の日付と、つぶやき項目の支援者の一言アドバイスの内容とを含む、一言アドバイス画面2100の画面情報をメンバー用装置111に送信する。
メンバー用装置111は、一言アドバイス画面2100の画面情報を受信したことに応じて、出力装置304を用いて、一言アドバイス画面2100を表示する。一言アドバイス画面2100は、一言アドバイスが入力された日付を示し、一言アドバイスの内容を表示する表示ボタン2101と、一言アドバイスの表示領域2102とを有する。
メンバー用装置111を使用するメンバーは、例えば、表示ボタン2101を押下する。メンバー用装置111は、表示ボタン2101が押下されたことを検出すると、出力装置304を用いて、表示ボタン2101に対応する一言アドバイスの内容を、表示領域2102に表示する。これにより、精神疾患予防支援システム100は、メンバーに、メンバーが使用するメンバー用装置111によって、メンバーに対する支援者からの一言アドバイスを閲覧させることができる。このため、精神疾患予防支援システム100は、メンバーに対して、一言アドバイスを閲覧させることにより、支援者との繋がりを認識させることができる。また、精神疾患予防支援システム100は、メンバーと支援者との交流を活性化して、メンバー間では発言できないようなコメントを引き出しやすい環境を提供することができる。
〈プロジェクト管理者のログオン〉
次に、図22を用いて、プロジェクトのグループを管理するプロジェクト管理者のログオンの一例について説明する。
図22は、プロジェクト管理者のログオンの一例を示す説明図である。図22の例では、制御装置110は、プロジェクト管理者が使用するプロジェクト管理者用装置114がプロジェクト管理者のログオン画面2200のアドレスにアクセスしたことに応じて、プロジェクト管理者用装置114にプロジェクト管理者のログオン画面2200の画面情報を送信する。
プロジェクト管理者用装置114は、出力装置304を用いて、プロジェクト管理者のログオン画面2200を表示する。プロジェクト管理者のログオン画面2200は、プロジェクト管理者IDを入力する入力欄2201と、プロジェクト管理者の認証のためのパスワードを入力する入力欄2202と、プロジェクト管理者の認証を行うログオンボタン2203とを有する。
プロジェクト管理者用装置114を使用するプロジェクト管理者は、入力装置303を用いて、入力欄2201にプロジェクト管理者ID「PjL001」を入力し、入力欄2202にパスワード「SzkTt」を入力し、ログオンボタン2203を押下する。プロジェクト管理者用装置114は、ログオンボタン2203が押下されたことを検出すると、プロジェクト管理者ID「PjL001」とパスワード「SzkTt」とを、制御装置110に送信する。
制御装置110は、プロジェクト管理者ID「PjL001」とパスワード「SzkTt」とを受信すると、プロジェクト管理者ID「PjL001」とパスワード「SzkTt」と対応付けたレコードがプロジェクト管理者ログオンテーブル900に記憶されているか否かを判定する。
制御装置110は、プロジェクト管理者ログオンテーブル900に記憶されていると判定した場合、ログオンに成功したと判定して、集計テーブル1200のうちでプロジェクトID項目にプロジェクトIDが設定されたレコードを特定する。そして、制御装置110は、プロジェクト管理者用装置114に、プロジェクト管理者が操作するグループ管理画面の画面情報を送信する。ここで、グループ管理画面は、特定したレコードの日付項目の日付と、ニコニコ平均値項目の平均値と、ニコニコ参加率項目の参加率と、サンクス入力数項目の入力数と、サンクス参加率項目の参加率とを含む。
一方で、制御装置110は、プロジェクト管理者ログオンテーブル900に記憶されていないと判定した場合、ログオンに失敗したとして、ログオンに失敗したことを示す情報をプロジェクト管理者用装置114に送信する。これにより、精神疾患予防支援システム100は、プロジェクト管理者以外の者が、プロジェクト管理者用装置114を使用して、メンバーの指標値、およびサンクストークンに基づくグループの統計情報を閲覧することを防止することができる。
〈プロジェクト管理者の操作〉
次に、図23を用いて、プロジェクトのグループを管理するプロジェクト管理者の操作の一例について説明する。
図23は、プロジェクト管理者の操作の一例を示す説明図である。図23の例では、プロジェクト管理者用装置114は、グループ管理画面2300の画面情報を受信したことに応じて、出力装置304を用いて、グループ管理画面2300を表示する。
グループ管理画面2300は、グループに属するメンバーの精神状態を表す指標値の平均値と、グループに属するメンバーのうちで精神状態を表す指標値を入力したメンバーの割合を表す参加率と、を有する。また、グループ管理画面2300は、グループに属するメンバーのうちサンクストークンを入力したメンバーの数を表す入力数と、グループに属するメンバーのうちサンクストークンを入力したメンバーの割合を表す参加率とを有する。
このように、精神疾患予防支援システム100によれば、メンバーが入力した指標値の統計情報を算出し、グループに属し、グループを管理するプロジェクト管理者が使用するプロジェクト管理者用装置114に、算出した統計情報を送信することができる。また、精神疾患予防支援システム100によれば、メンバーが入力した他のメンバーへのメッセージの統計情報を算出し、グループに属し、グループを管理するプロジェクト管理者が使用するプロジェクト管理者用装置114に、算出した統計情報を送信することができる。
精神疾患予防支援システム100によれば、メンバーが入力した指標値の統計情報を算出し、グループに属し、グループを管理するプロジェクト管理者が使用するプロジェクト管理者用装置114に、算出した統計情報を送信することができる。これにより、精神疾患予防支援システム100によれば、プロジェクト管理者にグループの状態を把握させて、プロジェクト管理者にグループの状態改善を促すことができる。また、精神疾患予防支援システム100によれば、グループに属するプロジェクト管理者には、メンバー個人の指標値そのものを閲覧させることなく、指標値に基づく統計情報にしてから閲覧させることができる。これにより、精神疾患予防支援システム100は、メンバーが、グループに属する他のメンバーとの人間関係およびグループに属しグループを管理するプロジェクト管理者からの人事評価などを気にすることなく、指標値を入力することができる環境を提供することができる。
〈支援者のログオン〉
次に、プロジェクトのグループに属するメンバーを支援する支援者のログオンの一例について説明する。
制御装置110は、支援者が使用する支援者用装置112が支援者のログオン画面のアドレスにアクセスしたことに応じて、支援者用装置112に支援者のログオン画面の画面情報を送信する。
支援者用装置112は、出力装置304を用いて、支援者のログオン画面を表示する。支援者のログオン画面は、プロジェクト管理者のログオン画面2200と同様の画面であるため、図示を省略する。支援者のログオン画面は、例えば、プロジェクト管理者IDを入力する入力欄2201の代わりの支援者IDを入力する入力欄と、プロジェクト管理者の認証のためのパスワードを入力する入力欄2202の代わりの支援者の認証のためのパスワードを入力する入力欄とを有する。また、支援者のログオン画面は、支援者の認証を行うログオンボタンを有する。
支援者用装置112を使用する支援者は、入力装置303を用いて、支援者IDを入力する入力欄に支援者ID「PjS001」を入力し、支援者の認証のためのパスワードを入力する入力欄にパスワード「YsdNy」を入力し、ログオンボタンを押下する。支援者用装置112は、ログオンボタンが押下されたことを検出すると、支援者ID「PjS001」とパスワード「YsdNy」とを、制御装置110に送信する。
制御装置110は、支援者ID「PjS001」とパスワード「YsdNy」とを受信すると、支援者ID「PjS001」とパスワード「YsdNy」とを対応付けたレコードが支援者ログオンテーブル1100に記憶されているか否かを判定する。
制御装置110は、支援者ログオンテーブル1100に記憶されていると判定した場合、ログオンに成功したと判定して、プロジェクト管理者リストテーブル1000のうちで、受信した支援者IDが支援者ID項目に設定されたレコードを特定する。次に、制御装置110は、特定したレコードのプロジェクトID項目のプロジェクトIDを抽出する。
そして、制御装置110は、メンバーリストテーブル800のうちで、抽出したプロジェクトIDがプロジェクトID項目に設定されたレコードを特定する。次に、制御装置110は、特定したレコードのメンバーID項目のメンバーIDを含む、支援者が操作するメンバー選択画面の画面情報を作成して、支援者用装置112に送信する。メンバー選択画面は、メンバーIDの代わりに、メンバーIDが示すメンバーの氏名を含んでもよい。
一方で、制御装置110は、支援者ログオンテーブル1100に記憶されていないと判定した場合、ログオンに失敗したとして、ログオンに失敗したことを示す情報を支援者用装置112に送信する。これにより、精神疾患予防支援システム100は、支援者以外の者が、支援者用装置112を使用して、メンバーのコメントなどを閲覧したりすることを防止することができる。
ここでは、制御装置110が、プロジェクト管理者リストテーブル1000のうちで、受信した支援者IDが支援者ID項目に設定されたレコードが一つである場合について説明した。換言すれば、支援者が一つのプロジェクトに属するメンバーを支援する者である場合について説明したが、これに限らない。例えば、支援者が複数のプロジェクトの各々のプロジェクトに属するメンバーを支援する者であってもよい。
この場合、制御装置110は、プロジェクト管理者リストテーブル1000のうちで、受信した支援者IDが支援者ID項目に設定された複数のレコードを特定する。次に、特定した各々のレコードのプロジェクトID項目のプロジェクトIDを抽出して、いずれかのプロジェクトIDを選択するプロジェクト選択画面の画面情報を作成して、支援者用装置112に送信する。そして、制御装置110は、支援者用装置112によって選択されたプロジェクトIDを受け付け、メンバーリストテーブル800のうちで、受け付けたプロジェクトIDがプロジェクトID項目に設定されたレコードを特定する。次に、制御装置110は、特定したレコードのメンバーID項目のメンバーIDを含む、支援者が操作するメンバー選択画面の画面情報を作成して、送信する。
〈支援者の操作〉
次に、図24を用いて、プロジェクトのグループに属するメンバーを支援する支援者の操作の一例について説明する。
図24は、支援者の操作の一例を示す説明図である。図24の例では、支援者用装置112は、メンバー選択画面2400の画面情報を受信したことに応じて、出力装置304を用いて、メンバー選択画面2400を表示する。
メンバー選択画面2400は、グループに属するメンバーのメンバーIDを選択する選択欄2401を有する。メンバー選択画面2400は、メンバーIDを選択する選択欄2401の代わりに、メンバーIDが示すメンバーの氏名を選択する選択欄を含んでもよい。また、メンバー選択画面は、メンバーIDに対応付けて、メンバーIDが示すメンバーがコメントを最後に入力した日付やメンバーIDが示すメンバーに対して一言アドバイスを最後に入力した日付を有していてもよい。
支援者用装置112を使用する支援者は、入力装置303を用いて、選択欄2401のメンバーID「PjM001」を選択する。支援者用装置112は、メンバーIDが選択されたことを検出すると、メンバーID「PjM001」を、制御装置110に送信する。
制御装置110は、メンバーID「PjM001」を受信すると、つぶやきテーブル600のうちで、受信したメンバーID「PjS001」がメンバーID項目に設定されたレコードを特定する。次に、制御装置110は、特定したレコードの日付項目の日付と、つぶやき項目のコメントの内容、または一言アドバイスの内容との組み合わせを抽出する。そして、制御装置110は、抽出した組み合わせを含む、一言アドバイス入力画面の画面情報を作成して、支援者用装置112に送信する。
なお、上述したように、支援者が複数のプロジェクトの各々のプロジェクトに属するメンバーを支援する者であってもよい。この場合、支援者用装置112は、メンバー選択画面2400を表示する前に、プロジェクト選択画面の画面情報を受信し、プロジェクト選択画面を表示してプロジェクト選択画面において選択されたプロジェクトIDを制御装置110に送信することになる。そして、支援者用装置112は、送信したプロジェクトIDに対応するメンバー選択画面2400の画面情報を受信し、メンバー選択画面2400を表示する。
〈支援者の一言アドバイスの入力〉
次に、図25を用いて、プロジェクトのグループに属するメンバーを支援する支援者の一言アドバイスの入力の一例について説明する。
図25は、支援者の一言アドバイスの入力の一例を示す説明図である。図25の例では、支援者用装置112は、一言アドバイス入力画面2500の画面情報を受信したことに応じて、出力装置304を用いて、一言アドバイス入力画面を表示する。
一言アドバイス入力画面2500は、過去のコメントの内容、および一言アドバイスの内容を表示する表示欄2501と、一言アドバイスを入力する入力欄2502と、一言アドバイスを送信する送信ボタン2503とを有する。また、一言アドバイス入力画面2500は、制御装置110に医療従事者への通報が必要であることを示す情報を送信する通報ボタン2504を有する。
支援者用装置112を使用する支援者は、入力装置303を用いて、表示欄2501を参照して、入力欄2502に一言アドバイスを入力して、送信ボタン2503を押下する。支援者用装置112は、送信ボタン2503が押下されたことを検出すると、メンバーID「PjM001」と、入力欄2502に入力された一言アドバイスの内容とを対応付けて、制御装置110に送信する。
制御装置110は、メンバーID「PjM001」と一言アドバイスの内容とを受信すると、メンバーID「PjM001」と日付と一言アドバイスの内容とを対応付けたレコードを、つぶやきテーブル600に追加する。これにより、精神疾患予防支援システム100は、一言アドバイスのやり取りによりメンバーと支援者との交流を活性化して、精神疾患の予兆を発見する機会を増やし、精神疾患の予防を支援することができる。また、精神疾患予防支援システム100によれば、メンバーと支援者との交流を活性化して、支援者に閲覧されるメンバーのコメントを入力しやすい環境を提供することができる。
また、支援者用装置112を使用する支援者は、表示欄2501に表示された、過去のコメントの内容、および一言アドバイスの内容を参照して、メンバーID「PjM001」が示すメンバーに精神疾患の予兆があるか否かを判断する。そして、支援者用装置112を使用する支援者は、精神疾患の予兆があると判断したことに応じて、入力装置303を用いて、通報ボタン2504を押下する。支援者用装置112は、通報ボタン2504が押下されたことを検出すると、メンバーID「PjM001」と、医療従事者への通報が必要であることを示す情報と、を対応付けて、制御装置110に送信する。
制御装置110は、メンバーID「PjM001」と、医療従事者への通報が必要であることを示す情報を受信すると、メンバーID「PjM001」に対応付けてニコニコマークテーブル500に記憶された指標値を抽出する。また、制御装置110は、メンバーID「PjM001」に対応付けてつぶやきテーブル600に記憶された過去のコメントの内容、および一言アドバイスの内容を抽出する。また、制御装置110は、メンバーID「PjM001」に対応付けてサンクストークンテーブル700に記憶されたサンクストークンの内容を抽出する。
そして、制御装置110は、医療従事者用装置113に、メンバーID「PjM001」と、抽出した指標値と、抽出した過去のコメントの内容、および一言アドバイスの内容と、抽出したサンクストークンの内容とを送信する。また、制御装置110は、医療従事者用装置113に、指標値から算出したグループの統計情報、およびサンクストークンから算出したグループの統計情報を送信してもよい。
なお、制御装置110は、医療従事者への通報が必要であることを示す情報を受信した時点で、医療従事者用装置113に、各種情報を送信してもよい。また、制御装置110は、医療従事者への通報が必要であることを示す情報を受信した後、医療従事者用装置113から医療従事者がログオンした時点で、各種情報を送信してもよい。
また、一言アドバイス入力画面2500は、さらに、医療従事者への通報が必要であると判断されたメンバーに対する、支援者の所見を入力する入力欄を有してもよい。
支援者用装置112を使用する支援者は、入力装置303を用いて、メンバーID「PjM001」が示すメンバーに精神疾患の予兆があると判断した場合に、支援者の所見を入力する入力欄に所見を入力する。そして、支援者用装置112を使用する支援者は、精神疾患の予兆があると判断したことに応じて、通報ボタン2504を押下する。支援者用装置112は、通報ボタン2504が押下されたことを検出すると、メンバーID「PjM001」と、医療従事者への通報が必要であることを示す情報と、入力されたメンバーに対する支援者の所見と、を対応付けて、制御装置110に送信する。
制御装置110は、メンバーID「PjM001」と、医療従事者への通報が必要であることを示す情報と、メンバーに対する支援者の所見とを受信すると、メンバーID「PjM001」に対応付けて、メンバーに対する支援者の所見を記憶する。また、制御装置110は、プロジェクトのグループの識別情報に対応する集計テーブル1200のレコードに含まれる所見数項目と所見受信日付項目とを更新する。
次に、制御装置110は、メンバーID「PjM001」に対応付けて、ニコニコマークテーブル500に記憶された指標値を抽出する。また、制御装置110は、メンバーID「PjM001」に対応付けてつぶやきテーブル600に記憶された過去のコメントの内容、および一言アドバイスの内容を抽出する。また、制御装置110は、メンバーID「PjM001」に対応付けてサンクストークンテーブル700に記憶されたサンクストークンの内容を抽出する。
そして、制御装置110は、医療従事者用装置113に、メンバーID「PjM001」と、抽出した指標値と、抽出した過去のコメントの内容、および一言アドバイスの内容と、抽出したサンクストークンの内容と、所見数と、所見を受信した日付とを送信する。また、制御装置110は、医療従事者用装置113に、指標値から算出したグループの統計情報、およびサンクストークンから算出したグループの統計情報を送信してもよい。
これにより、精神疾患予防支援システム100は、グループに属するメンバーが入力したコメントを、グループに属さない支援者に送信することにより、メンバーの精神疾患の予兆を発見する機会を支援者にまで広げることができる。また、精神疾患予防支援システム100は、医療従事者が複数のグループの各々のグループに属するすべてのメンバーの精神状態を監視しなくてもよい環境を提供することができる。これにより、医療従事者の負担を低減することができ、医療従事者は、精神疾患の可能性があるメンバーに集中して精神疾患の対策をすることができる。
また、精神疾患予防支援システム100は、指標値の統計情報、およびサンクストークンの統計情報を医療従事者に提供して、医療従事者にグループの状態、およびメンバーの間の交流の度合いを把握させることができる。また、精神疾患予防支援システム100は、指標値、コメントの内容、一言アドバイスの内容、およびサンクストークンの内容を医療従事者に提供して、医療従事者にグループの状態、およびメンバーの間の交流の度合いを把握させることができる。これにより、精神疾患予防支援システム100は、医療従事者が精神疾患の対策をすることを支援することができる。
このように、精神疾患予防支援システム100は、メンバーが主観に基づいて入力した指標値やコメントを、支援者や医療従事者に閲覧させることができ、メンバーの精神状態を把握しやすくする環境を提供することができる。また、精神疾患予防支援システム100は、医療従事者に、各々のテーブルの記憶内容と、実際に精神疾患にかかったメンバーと、を参照させることにより、精神疾患にかかる場合の各々のテーブルの内容の規則性を発見しやすくする環境を提供することができる。
〈医療従事者のログオン〉
次に、医療従事者のログオンの一例について説明する。
制御装置110は、医療従事者が使用する医療従事者用装置113が医療従事者のログオン画面のアドレスにアクセスしたことに応じて、医療従事者用装置113に医療従事者のログオン画面の画面情報を送信する。
医療従事者用装置113は、出力装置304を用いて、医療従事者のログオン画面を表示する。医療従事者のログオン画面は、プロジェクト管理者のログオン画面2200と同様の画面であるため、図示を省略する。医療従事者のログオン画面は、例えば、プロジェクト管理者IDを入力する入力欄2201の代わりの医療従事者IDを入力する入力欄と、医療従事者の認証のためのパスワードを入力する入力欄2202の代わりの医療従事者の認証のためのパスワードを入力する入力欄とを有する。また、医療従事者のログオン画面は、医療従事者の認証を行うログオンボタンとを有する。
医療従事者用装置113を使用する医療従事者は、入力装置303を用いて、医療従事者IDを入力する入力欄に医療従事者ID「PjD001」を入力し、医療従事者の認証のためのパスワードを入力する入力欄にパスワード「MdAknr」を入力し、ログオンボタンを押下する。医療従事者用装置113は、ログオンボタンが押下されたことを検出すると、医療従事者ID「PjD001」とパスワード「MdAknr」とを、制御装置110に送信する。
制御装置110は、医療従事者ID「PjD001」とパスワード「MdAknr」とを受信すると、医療従事者ID「PjD001」とパスワード「MdAknr」と対応付けたレコードが医療従事者ログオンテーブル1300に記憶されているか否かを判定する。
制御装置110は、医療従事者ログオンテーブル1300に記憶されていると判定した場合、ログオンに成功したと判定して、集計テーブル1200のうちでプロジェクトID項目に、医療従事者が担当するプロジェクトのプロジェクトIDが設定されたレコードを特定する。そして、制御装置110は、医療従事者用装置113に、特定したレコードに基づく、医療従事者が操作する精神疾患予防画面の画面情報を作成して、送信する。
精神疾患予防画面は、特定したレコードの日付項目の日付と、ニコニコ平均値項目の平均値と、ニコニコ参加率項目の参加率と、サンクス入力数項目の入力数と、サンクス参加率項目の参加率とを含む。また、精神疾患予防画面は、特定したレコードの所見数項目の所見数と、所見受信日付項目の日付とを含んでもよい。
一方で、制御装置110は、医療従事者ログオンテーブル1300に記憶されていないと判定した場合、ログオンに失敗したとして、ログオンに失敗したことを示す情報を医療従事者用装置113に送信する。これにより、精神疾患予防支援システム100は、医療従事者以外の者が、医療従事者用装置113を使用して、メンバーの指標値、コメント、サンクストークン、メンバーの指標値およびサンクストークンに基づく統計情報を閲覧することを防止することができる。
ここでは、制御装置110が、医療従事者が一つのプロジェクトを担当する者である場合について説明したが、これに限らない。例えば、医療従事者が複数のプロジェクトを担当する者であってもよい。
この場合、制御装置110は、複数のプロジェクトのプロジェクトIDのうちのいずれかのプロジェクトIDを選択するプロジェクト選択画面の画面情報を作成して、医療従事者用装置113に送信する。このとき、プロジェクト選択画面は、各々のプロジェクトにおける所見の数を有してもよい。そして、制御装置110は、医療従事者用装置113によって選択されたプロジェクトIDを受け付け、集計テーブル1200のうちで、受け付けたプロジェクトIDがプロジェクトID項目に設定されたレコードを特定する。次に、制御装置110は、特定したレコードに基づく、医療従事者が操作する精神疾患予防画面の画面情報を作成して、医療従事者用装置113に送信する。
〈医療従事者の操作〉
次に、図26を用いて、医療従事者の操作の一例について説明する。
図26は、医療従事者の操作の一例を示す説明図である。図26の例では、医療従事者用装置113は、精神状態管理画面2600の画面情報を受信したことに応じて、出力装置304を用いて、精神状態管理画面2600を表示する。
精神状態管理画面2600は、グループに属するメンバーの精神状態を表す指標値の平均値と、グループに属するメンバーのうちで精神状態を表す指標値を入力したメンバーの割合を表す参加率と、を有する。また、精神状態管理画面2600は、グループに属するメンバーのうちサンクストークンを入力したメンバーの数を表す入力数と、グループに属するメンバーのうちサンクストークンを入力したメンバーの割合を表す参加率とを有する。
また、精神状態管理画面2600は、支援者から通報されたメンバーIDを選択する選択欄を有してもよい。また、精神状態管理画面2600は、プロジェクトに属するメンバーに対する支援者からの所見の数と、所見を受信した最新の日付とを有してもよい。また、精神状態管理画面2600は、プロジェクトに属するメンバーに対する支援者からの所見の内容を有してもよい。そして、医療従事者用装置113は、選択欄に入力されたメンバーIDを制御装置110に送信してもよい。
制御装置110は、選択欄に入力されたメンバーIDを受信すると、受信したメンバーIDに対応付けて、ニコニコマークテーブル500に記憶された指標値を特定する。また、制御装置110は、受信したメンバーIDに対応付けて、つぶやきテーブル600に記憶されたコメントの内容、または一言アドバイスの内容を特定する。また、制御装置110は、受信したメンバーIDに対応付けて、サンクストークンテーブル700に記憶されたサンクストークンの内容を特定する。
そして、制御装置110は、特定した情報を含む、メンバー状態管理画面の画面情報を第3の情報処理装置に送信してもよい。これにより、医療従事者は、第3の情報処理装置を用いて、通報が必要であると判断されたメンバーについての詳細な情報を閲覧することができ、メンバーの精神疾患の予防を重点的に行うことができ、精神疾患を防ぐ。また、医療従事者は、所見の数、および所見の内容を閲覧して、メンバーの精神状態を把握したり、グループがメンバーに精神疾患を発生させやすい環境になっているか否かを判断したりすることができる。
なお、上述したように、医療従事者が複数のプロジェクトを担当する者であってもよい。この場合、医療従事者用装置113は、精神状態管理画面2600を表示する前に、プロジェクト選択画面の画面情報を受信し、プロジェクト選択画面を表示してプロジェクト選択画面において選択されたプロジェクトIDを制御装置110に送信することになる。このとき、医療従事者用装置113は、プロジェクト選択画面に各々のプロジェクトにおける所見の数を表示して、医療従事者が所見の数が相対的に多いプロジェクト、すなわち精神疾患を発生させやすい環境になっているおそれがあるプロジェクトを把握することができるようにしてもよい。そして、医療従事者用装置113は、送信したプロジェクトIDに対応する精神状態管理画面2600の画面情報を受信し、精神状態管理画面2600を表示する。
(メンバーからのアクセスに対する制御装置110の応答処理手順)
次に、図27〜図32を用いて、プロジェクトのグループに属するメンバーからのアクセスに対する制御装置110の応答処理手順の一例について説明する。
図27〜図32は、メンバーからのアクセスに対する制御装置110の応答処理手順の一例を示すフローチャートである。図27において、制御装置110は、メンバー用装置111からメンバーのログオン画面1600のアドレスへのアクセスを受け付ける(ステップS2701)。
次に、制御装置110は、メンバー用装置111の機器IDが登録済みか否かを判定する(ステップS2702)。ここで、登録済みである場合(ステップS2702:Yes)、制御装置110は、ログオンテーブル400に基づいて、機器IDに対応するメンバーIDを特定する(ステップS2703)。そして、制御装置110は、図28のステップS2801の処理に移行する。
一方で、登録済みではない場合(ステップS2702:No)、制御装置110は、メンバーのログオン画面1600の画面情報をメンバー用装置111に送信する(ステップS2704)。次に、制御装置110は、メンバーのログオン画面1600に入力されたメンバーIDとパスワードとを受け付ける(ステップS2705)。
そして、制御装置110は、受け付けたメンバーIDとパスワードとの組み合わせを、ログオンテーブル400の記憶内容と照合する(ステップS2706)。次に、制御装置110は、受け付けたメンバーIDとパスワードとの組み合わせが、ログオンテーブル400のメンバーID項目のメンバーIDとパスワード項目のパスワードの組み合わせと一致するか否かを判定する(ステップS2707)。
ここで、一致しない場合(ステップS2707:No)、制御装置110は、ステップS2704の処理に戻る。一方で、一致する場合(ステップS2707:Yes)、制御装置110は、機器IDを登録するか否かを判定する(ステップS2708)。ここで、機器IDを登録しない場合(ステップS2708:No)、制御装置110は、図28のステップS2801の処理に移行する。一方で、機器IDを登録する場合(ステップS2708:Yes)、制御装置110は、ログオンテーブル400に機器IDを登録して(ステップS2709)、図28のステップS2801の処理に移行する。
図28において、制御装置110は、初期画面1700の画面情報をメンバー用装置111に送信する(ステップS2801)。次に、制御装置110は、ショート日記が選択されたか否かを判定する(ステップS2802)。ここで、ショート日記が選択された場合(ステップS2802:Yes)、制御装置110は、図29のステップS2901の処理に移行する。
一方で、ショート日記が選択されなかった場合(ステップS2802:No)、制御装置110は、サンクストークン送信が選択されたか否かを判定する(ステップS2803)。ここで、サンクストークン送信が選択された場合(ステップS2803:Yes)、制御装置110は、図30のステップS3001の処理に移行する。
一方で、サンクストークン送信が選択されなかった場合(ステップS2803:No)、制御装置110は、サンクストークン受信が選択されたか否かを判定する(ステップS2804)。ここで、サンクストークン受信が選択された場合(ステップS2804:Yes)、制御装置110は、図31のステップS3101の処理に移行する。
一方で、サンクストークン受信が選択されなかった場合(ステップS2804:No)、制御装置110は、一言アドバイスが選択されたか否かを判定する(ステップS2805)。ここで、一言アドバイスが選択された場合(ステップS2805:Yes)、制御装置110は、図32のステップS3201の処理に移行する。
一方で、一言アドバイスが選択されなかった場合(ステップS2805:No)、制御装置110は、ログオフをして(ステップS2806)、メンバーからのアクセスに対する応答処理を終了する。
図29において、制御装置110は、メンバーの精神状態を表す指標値を入力する入力欄1803と、メンバーのコメントを入力する入力欄1806となどを有するショート日記画面1800の画面情報を作成する(ステップS2901)。次に、制御装置110は、作成したショート日記画面1800の画面情報をメンバー用装置111に送信する(ステップS2902)。
そして、制御装置110は、ショート日記画面1800に入力された入力内容を受信する(ステップS2903)。次に、制御装置110は、入力内容に基づいて、ニコニコマークテーブル500と、つぶやきテーブル600とを更新する(ステップS2904)。そして、制御装置110は、図28のステップS2801の処理に戻る。
図30において、制御装置110は、メンバーリストテーブル800のうちでメンバーID項目にメンバーIDが設定されたレコードを特定して、特定したレコードのプロジェクトID項目に設定されたプロジェクトIDを抽出する(ステップS3001)。
次に、制御装置110は、メンバーリストテーブル800のうちでプロジェクトID項目に抽出したプロジェクトIDが設定されたすべてのレコードを特定し、特定したレコードのメンバーID項目に設定されたメンバーIDを抽出する(ステップS3002)。
そして、制御装置110は、抽出したメンバーIDから、サンクストークン送信画面1900の画面情報を作成する(ステップS3003)。サンクストークン送信画面1900は、例えば、サンクストークンの宛先を選択する選択欄1901と、サンクストークンの内容を入力する入力欄1902と、サンクストークンを送信する送信ボタン1903とを有する。
次に、制御装置110は、作成したサンクストークン送信画面1900の画面情報をメンバー用装置111に送信する(ステップS3004)。そして、制御装置110は、サンクストークン送信画面1900に入力された入力内容を受信する(ステップS3005)。
次に、制御装置110は、入力内容に基づいて、サンクストークンテーブル700を更新する(ステップS3006)。そして、制御装置110は、図28のステップS2801の処理に戻る。
図31において、制御装置110は、サンクストークンテーブル700のうちでメンバーIDが宛先メンバーID項目に設定されたレコードを特定して、特定したレコードのメンバーID項目のメンバーIDが示すメンバーと、日付項目の日付とを抽出する(ステップS3101)。
次に、制御装置110は、抽出したメンバーIDと日付とを含むサンクストークン受信画面2000の画面情報を作成する(ステップS3102)。そして、制御装置110は、作成したサンクストークン受信画面2000の画面情報をメンバー用装置111に送信する(ステップS3103)。次に、制御装置110は、サンクストークン受信画面2000に入力された入力内容を受信する(ステップS3104)。
そして、制御装置110は、入力内容に基づいて、サンクストークンテーブル700のうちで入力内容がメンバーID項目と日付項目とに設定されたレコードを特定して、特定したレコードのサンクストークン項目のサンクストークンの内容を抽出する(ステップS3105)。
次に、制御装置110は、抽出したメンバーIDと日付とを含み、さらに、抽出したサンクストークンの内容を含む、サンクストークン受信画面2000の画面情報を作成する(ステップS3106)。そして、制御装置110は、作成したサンクストークン受信画面2000の画面情報をメンバー用装置111に送信して(ステップS3107)、図28のステップS2801の処理に戻る。
図32において、制御装置110は、つぶやきテーブル600のうちで、メンバーIDがメンバーID項目に設定されたレコードを特定して、特定したレコードの日付項目の日付とフラグ項目のフラグとを抽出する(ステップS3201)。
次に、制御装置110は、抽出した日付とフラグとの組み合わせを含む一言アドバイス画面2100の画面情報を作成する(ステップS3202)。そして、制御装置110は、作成した一言アドバイス画面2100の画面情報をメンバー用装置111に送信する(ステップS3203)。
次に、制御装置110は、一言アドバイス画面2100に入力された入力内容を受信する(ステップS3204)。そして、制御装置110は、つぶやきテーブル600の受信した入力内容が日付項目とフラグ項目に設定されたレコードを特定して、特定したレコードのつぶやき項目のコメントの内容、または一言アドバイスの内容を抽出する(ステップS3205)。
次に、制御装置110は、抽出した日付とフラグとの組み合わせを含み、さらに、抽出した内容を含む一言アドバイス画面2100の画面情報を作成する(ステップS3206)。そして、制御装置110は、作成した一言アドバイス画面2100の画面情報をメンバー用装置111に送信して(ステップS3207)、図28のステップS2801の処理に戻る。
(制御装置110の集計処理手順)
次に、図33を用いて、受信した指標値やサンクストークンに対する制御装置110の集計処理手順の一例について説明する。
図33は、制御装置110の集計処理手順の一例を示すフローチャートである。図33において、制御装置110は、複数のプロジェクトのプロジェクトIDのうちの未選択のプロジェクトIDを選択する(ステップS3301)。
次に、制御装置110は、メンバーリストテーブル800のうちで、所定の日付が日付項目に設定され、かつ、選択したプロジェクトIDがプロジェクトID項目に設定されたすべてのレコードを特定する。そして、制御装置110は、特定したレコードのメンバーID項目のメンバーIDを抽出する(ステップS3302)。
そして、制御装置110は、ニコニコマークテーブル500のうちで、抽出したメンバーIDがメンバーID項目に設定されたレコードを特定して、特定したレコードの指標値項目の指標値を抽出して、抽出した指標値の平均値を算出する(ステップS3303)。次に、制御装置110は、特定したレコードの割合を算出する(ステップS3304)。
そして、制御装置110は、サンクストークンテーブル700のうちで、抽出したメンバーIDがメンバーID項目に設定されたレコードを特定して、レコードの数を算出する(ステップS3305)。次に、制御装置110は、特定したレコードの割合を算出する(ステップS3306)。
そして、制御装置110は、指標値の平均値と、指標値の割合と、レコードの数と、レコードの割合とを対応付けたレコードを集計テーブル1200に登録する(ステップS3307)。次に、制御装置110は、すべてのプロジェクトIDを選択したか否かを判定する(ステップS3308)。
ここで、すべてのプロジェクトIDを選択していない場合(ステップS3308:No)、制御装置110は、ステップS3301の処理に戻る。一方で、すべてのプロジェクトIDを選択している場合(ステップS3308:Yes)、制御装置110は、集計処理を終了する。
(支援者からのアクセスに対する制御装置110の応答処理手順)
次に、図34〜図36を用いて、プロジェクトのグループに属するメンバーを支援する支援者からのアクセスに対する制御装置110の応答処理手順の一例について説明する。
図34〜図36は、支援者からのアクセスに対する制御装置110の応答処理手順の一例を示すフローチャートである。図34において、制御装置110は、支援者用装置112から支援者のログオン画面のアドレスへのアクセスを受け付ける(ステップS3401)。
次に、制御装置110は、ログオン画面の画面情報を支援者用装置112に送信する(ステップS3402)。そして、制御装置110は、ログオン画面に入力された支援者IDとパスワードとを受け付ける(ステップS3403)。
次に、制御装置110は、受け付けた支援者IDとパスワードとの組み合わせを、支援者ログオンテーブル1100の記憶内容と照合する(ステップS3404)。そして、制御装置110は、受け付けた支援者IDとパスワードとの組み合わせが、支援者ログオンテーブル1100の支援者ID項目の支援者IDとパスワード項目のパスワードの組み合わせと一致するか否かを判定する(ステップS3405)。
ここで、一致しない場合(ステップS3405:No)、制御装置110は、ステップS3402の処理に戻る。一方で、一致する場合(ステップS3405:Yes)、制御装置110は、図35のステップS3501の処理に移行する。
図35において、制御装置110は、プロジェクト管理者リストテーブル1000のうちで、受け付けた支援者IDが支援者ID項目に設定されたレコードを特定する。そして、制御装置110は、特定したレコードのプロジェクトID項目に設定されたプロジェクトIDを抽出する(ステップS3501)。
次に、制御装置110は、メンバーリストテーブル800のうちで、抽出したプロジェクトIDがプロジェクトID項目に設定されたすべてのレコードを特定する。そして、制御装置110は、特定したレコードのメンバーID項目のメンバーIDを含む、メンバー選択画面2400の画面情報を作成し、支援者用装置112に送信する(ステップS3502)。
そして、制御装置110は、メンバー選択画面2400に入力されたメンバーIDを受信する(ステップS3503)。次に、制御装置110は、つぶやきテーブル600のうちで、受信したメンバーIDがメンバーID項目に設定されたすべてのレコードを特定して、特定したレコードのつぶやき項目のコメントの内容、または一言アドバイスの内容を抽出する(ステップS3504)。
そして、制御装置110は、抽出したコメントの内容、および一言アドバイスの内容を含む、一言アドバイス入力画面2500の画面情報を作成する(ステップS3505)。次に、制御装置110は、作成した一言アドバイス入力画面2500の画面情報を支援者用装置112に送信する(ステップS3506)。
そして、制御装置110は、一言アドバイス入力画面2500に入力された入力内容を受信する(ステップS3507)。次に、制御装置110は、入力内容が一言アドバイスの内容であるか否かを判定する(ステップS3508)。ここで、一言アドバイスの内容である場合(ステップS3508:Yes)、制御装置110は、つぶやきテーブル600を更新して(ステップS3509)、支援者からのアクセスに対する応答処理を終了する。
一方で、一言アドバイスの内容ではなく、医療従事者への通報が必要であることを示す情報である場合(ステップS3508:No)、制御装置110は、図36のステップS3601の処理に移行する。
図36において、制御装置110は、通報が必要なメンバーのメンバーIDに対応する氏名など、メンバーを特定する情報を含む通報情報を作成する(ステップS3601)。次に、制御装置110は、作成した通報情報を医療従事者用装置113に送信する(ステップS3602)。そして、制御装置110は、集計テーブル1200の所見数項目をインクリメントして、所見受信日付項目に入力内容を受信した日付を設定して(ステップS3603)、支援者からのアクセスに対する応答処理を終了する。なお、医療従事者に割り当てられたメールアドレスへ、通報情報を送信することにより、メールアドレスを医療従事者の識別情報として利用し、当該メールを受信するコンピュータを医療従事者用装置113として利用してもよい。
(医療従事者からのアクセスに対する制御装置110の応答処理手順)
次に、図37を用いて、医療従事者からのアクセスに対する制御装置110の応答処理手順の一例について説明する。
図37は、医療従事者からのアクセスに対する制御装置110の応答処理手順の一例を示すフローチャートである。図37において、制御装置110は、医療従事者用装置113から医療従事者のログオン画面のアドレスへのアクセスを受け付ける(ステップS3701)。
次に、制御装置110は、ログオン画面の画面情報を医療従事者用装置113に送信する(ステップS3702)。そして、制御装置110は、ログオン画面に入力された医療従事者IDとパスワードとを受け付ける(ステップS3703)。
そして、制御装置110は、受け付けた医療従事者IDとパスワードとの組み合わせを、医療従事者ログオンテーブル1300の記憶内容と照合する(ステップS3704)。次に、制御装置110は、受け付けた医療従事者IDとパスワードとの組み合わせが、医療従事者ログオンテーブル1300の医療従事者ID項目の医療従事者IDとパスワード項目のパスワードの組み合わせと一致するか否かを判定する(ステップS3705)。
ここで、一致しない場合(ステップS3705:No)、制御装置110は、ステップS3702の処理に戻る。一方で、一致する場合(ステップS3705:Yes)、制御装置110は、集計テーブル1200のプロジェクトID項目に設定されたプロジェクトIDを含む、プロジェクト選択画面の画面情報を医療従事者用装置113に送信する(ステップS3706)。プロジェクト選択画面は、集計テーブル1200に記憶してある統計情報と共に、所見数と、所見数が更新された更新日時とを合わせて表示するように画面情報を生成してもよい。また、プロジェクト選択画面は、所見数が更新された更新日時の新しい順にソートして表示するように画面情報を生成してもよい。
次に、制御装置110は、プロジェクト選択画面に入力されたプロジェクトIDを受信する(ステップS3707)。そして、制御装置110は、集計テーブル1200のうちで、受信したプロジェクトIDがプロジェクトID項目に設定されたレコードを特定して、特定したレコードの各項目の内容を含む、精神状態管理画面2600の画面情報を作成する(ステップS3708)。
次に、制御装置110は、作成した精神状態管理画面2600の画面情報を医療従事者用装置113に送信する(ステップS3709)。そして、制御装置110は、医療従事者からのアクセスに対する応答処理を終了する。
(プロジェクト管理者からのアクセスに対する制御装置110の応答処理手順)
次に、図38を用いて、プロジェクト管理者からのアクセスに対する制御装置110の応答処理手順の一例について説明する。
図38は、プロジェクト管理者からのアクセスに対する制御装置110の応答処理手順の一例を示すフローチャートである。図38において、制御装置110は、プロジェクト管理者用装置114からプロジェクト管理者のログオン画面2200のアドレスへのアクセスを受け付ける(ステップS3801)。
次に、制御装置110は、プロジェクト管理者のログオン画面の画面情報をプロジェクト管理者用装置114に送信する(ステップS3802)。そして、制御装置110は、ログオン画面に入力されたプロジェクト管理者IDとパスワードとを受け付ける(ステップS3803)。
そして、制御装置110は、受け付けたプロジェクト管理者IDとパスワードとの組み合わせを、プロジェクト管理者ログオンテーブル900の記憶内容と照合する(ステップS3804)。次に、制御装置110は、受け付けたプロジェクト管理者IDとパスワードとの組み合わせが、プロジェクト管理者ログオンテーブル900のプロジェクト管理者ID項目のプロジェクト管理者IDとパスワード項目のパスワードの組み合わせと一致するか否かを判定する(ステップS3805)。
ここで、一致しない場合(ステップS3805:No)、制御装置110は、ステップS3802の処理に戻る。一方で、一致する場合(ステップS3805:Yes)、制御装置110は、集計テーブル1200のプロジェクトID項目に設定されたプロジェクトIDを含む、プロジェクト選択画面の画面情報をプロジェクト管理者用装置114に送信する(ステップS3806)。
次に、制御装置110は、プロジェクト選択画面に入力されたプロジェクトIDを受信する(ステップS3807)。そして、制御装置110は、集計テーブル1200のうちで、受信したプロジェクトIDがプロジェクトID項目に設定されたレコードを特定して、特定したレコードの各項目の内容を含む、グループ管理画面2300の画面情報を作成する(ステップS3808)。
次に、制御装置110は、作成したグループ管理画面2300の画面情報をプロジェクト管理者用装置114に送信する(ステップS3809)。そして、制御装置110は、プロジェクト管理者からのアクセスに対する応答処理を終了する。
以上説明したように、精神疾患予防支援システム100によれば、グループに属するメンバーが入力したコメントを、グループに属さない支援者に送信することにより、メンバーの精神疾患の予兆を発見する機会を支援者にまで広げることができる。また、精神疾患予防支援システム100によれば、メンバーが入力したコメントを、グループに属する他のメンバーには閲覧させず、グループに属さない支援者に閲覧させることができる。これにより、精神疾患予防支援システム100は、メンバーが、グループに属する他のメンバーとの人間関係およびグループに属しグループを管理するプロジェクト管理者からの人事評価などを気にすることなくコメントを入力することができる環境を提供することができる。
また、精神疾患予防支援システム100によれば、メンバーが入力した指標値の統計情報を算出し、グループに属し、グループを管理するプロジェクト管理者が使用するプロジェクト管理者用装置114に、算出した統計情報を送信してもよい。また、精神疾患予防支援システム100によれば、メンバーが入力した他のメンバーへのサンクストークンの統計情報を算出し、グループに属し、グループを管理するプロジェクト管理者が使用するプロジェクト管理者用装置114に、算出した統計情報を送信してもよい。
これにより、精神疾患予防支援システム100は、プロジェクト管理者にグループの状態を把握させて、プロジェクト管理者にグループの状態改善を促すことができる。また、精神疾患予防支援システム100によれば、グループに属するプロジェクト管理者には、指標値やサンクストークンそのものを閲覧させることなく、指標値やサンクストークンに基づく統計情報にしてから閲覧させることができる。これにより、精神疾患予防支援システム100は、メンバーが、グループに属する他のメンバーとの人間関係およびグループに属しグループを管理するプロジェクト管理者からの人事評価などを気にすることなく、指標値やサンクストークンを入力することができる環境を提供することができる。
また、精神疾患予防支援システム100によれば、指標値の統計情報を医療従事者に提供して、医療従事者にグループの状態を把握させることができ、医療従事者が精神疾患の対策をすることを支援することができる。また、精神疾患予防支援システム100によれば、医療従事者が複数のグループの各々のグループに属するすべてのメンバーの精神状態を監視しなくてもよくなる。これにより、医療従事者の負担を低減することができ、医療従事者は、精神疾患の可能性があるメンバーに集中して精神疾患の対策をすることができる。
また、精神疾患予防支援システム100によれば、メンバーが入力した指標値の統計情報を算出し、グループに属し、グループを管理するプロジェクト管理者が使用するプロジェクト管理者用装置114に、算出した統計情報を送信することができる。これにより、精神疾患予防支援システム100は、プロジェクト管理者にグループの状態を把握させて、プロジェクト管理者にグループの状態改善を促すことができる。また、精神疾患予防支援システム100によれば、グループに属するプロジェクト管理者には、指標値そのものを閲覧させることなく、指標値に基づく統計情報にしてから閲覧させることができる。これにより、精神疾患予防支援システム100は、メンバーが、グループに属する他のメンバーとの人間関係およびグループに属しグループを管理するプロジェクト管理者からの人事評価などを気にすることなく、指標値を入力することができる環境を提供することができる。
また、精神疾患予防支援システム100によれば、メンバーに、メンバーが使用するメンバー用装置111によって、他のメンバーからのサンクストークンを閲覧させることができる。これにより、精神疾患予防支援システム100は、メンバーの間の交流を活性化して、精神疾患の予防を支援することができる。また、精神疾患予防支援システム100によれば、サンクストークンの統計情報を医療従事者に提供して、医療従事者にメンバーの間の交流の度合いを把握させることができ、医療従事者が精神疾患の対策をすることを支援することができる。
また、精神疾患予防支援システム100によれば、メンバーに、メンバーが使用するメンバー用装置111によって、メンバーに対する支援者からの一言アドバイスを閲覧させることができる。これにより、精神疾患予防支援システム100は、一言アドバイスのやり取りによりメンバーと支援者との交流を活性化して、精神疾患の予防を支援することができる。また、精神疾患予防支援システム100によれば、メンバーと支援者との交流を活性化して、支援者に閲覧されるメンバーのコメントを入力しやすい環境を提供することができる。
また、精神疾患予防支援システム100によれば、メンバー用装置111からメンバーの認証情報を受信して、メンバーの認証に成功してから、メンバー用装置111と情報をやり取りすることができる。これにより、精神疾患予防支援システム100は、メンバー以外の者が、メンバー用装置111を使用して、メンバーの指標値を入力したり、メンバーのコメント、およびサンクストークンを閲覧したりすることを防止することができる。
また、精神疾患予防支援システム100によれば、支援者用装置112から支援者の認証情報を受信して、支援者の認証に成功してから、支援者用装置112と情報をやり取りすることができる。これにより、精神疾患予防支援システム100は、支援者以外の者が、支援者用装置112を使用して、メンバーのコメントなどを閲覧したりすることを防止することができる。
また、精神疾患予防支援システム100によれば、医療従事者用装置113から医療従事者の認証情報を受信して、医療従事者の認証に成功してから、医療従事者用装置113と情報をやり取りすることができる。これにより、精神疾患予防支援システム100は、医療従事者以外の者が、医療従事者用装置113を使用して、メンバーの指標値、コメント、サンクストークン、メンバーの指標値およびサンクストークンに基づく統計情報を閲覧することを防止することができる。
また、精神疾患予防支援システム100によれば、プロジェクト管理者用装置114からプロジェクト管理者の認証情報を受信して、プロジェクト管理者の認証に成功してから、プロジェクト管理者用装置114と情報をやり取りすることができる。これにより、精神疾患予防支援システム100は、プロジェクト管理者以外の者が、プロジェクト管理者用装置114を使用して、メンバーの指標値、およびサンクストークンに基づく統計情報を閲覧することを防止することができる。
また、精神疾患予防支援システム100によれば、メンバーが主観に基づいて入力した指標値やコメントを、支援者や医療従事者に閲覧させることができ、メンバーの精神状態を把握しやすくする環境を提供することができる。また、精神疾患予防支援システム100によれば、外部のカウンセリングに関する知識を有する支援者を有効に活用して、精神疾患支援の予防を支援することができる。また、精神疾患予防支援システム100によれば、医療従事者に、各々のテーブルの記憶内容と、実際に精神疾患にかかったメンバーと、を参照させることにより、精神疾患にかかる場合の各々のテーブルの内容の規則性を発見しやすくする環境を提供することができる。
ここで、従来では、医療従事者が相談ブースなどを設けてメンバーからの相談を受け付けることが行われている。しかしながら、この場合、メンバーの自覚症状がなく相談に訪れない場合、またはメンバーが相談にかける時間が不足している場合などには、精神疾患の予防ができないことがある。また、この場合、メンバーの精神疾患が軽度なうちに発見することができないことがある。また、この場合、近年の労働環境の多様化によって、自宅勤務をするメンバー、他社に出向して勤務するメンバー、または複数の会社から集まったメンバーなど多様なメンバーがいる場合には、医療従事者が対応できないことがある。
一方で、本実施の形態の精神疾患予防支援システム100によれば、メンバーが入力した精神状態を表す指標値に基づいて精神疾患の発見を支援することができる。このため、本実施の形態の精神疾患予防支援システム100によれば、メンバーが精神状態を表す指標値を入力すればよく、医療従事者に相談する場合に比べて、メンバーが気軽に参加できる環境を提供することができる。また、本実施の形態の精神疾患予防支援システム100によれば、多様なメンバーがいる場合であっても、各々のメンバーがメンバー用装置111から指標値やコメントを入力すればよいため、多様なメンバーがいる場合にも対応することができ、精神疾患の予兆の発見を支援することができる。
ここで、従来では、年に複数回、ストレスチェックなどのテストを行って、メンバーの精神疾患を検査することが行われている。しかしながら、この場合、ストレスチェックなどのテストにかかる時間が膨大になってしまう。また、この場合、鬱病などの精神疾患の予兆が出始めてから実際に鬱病などの精神疾患によって労働に支障が出るまでの期間といわれる2週間に比べて、テストの実施間隔が長いため、精神疾患の予兆を発見できない場合がある。
一方で、本実施の形態の精神疾患予防支援システム100によれば、メンバーが入力した精神状態を表す指標値に基づいて精神疾患の発見を支援することができる。このため、本実施の形態の精神疾患予防支援システム100によれば、メンバーが精神状態を表す指標値を入力すればよく、ストレスチェックなどのテストを行う場合に比べて、メンバーが気軽に参加できる環境を提供することができる。
また、本実施の形態の精神疾患予防支援システム100によれば、メンバーがメンバー用装置111を用いてコメントをいつでも入力することができる。これにより、本実施の形態の精神疾患予防支援システム100は、鬱病などの精神疾患の予兆が出始めてから実際に鬱病などの精神疾患によって労働に支障が出るまでの期間といわれる2週間における、メンバーからの精神疾患の予兆を発見しやすくする環境を提供することができる。
なお、本実施の形態で説明した精神疾患予防支援方法は、予め用意されたプログラムをパーソナル・コンピュータやワークステーション等のコンピュータで実行することにより実現することができる。本精神疾患予防支援プログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD−ROM、MO、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。また本精神疾患予防支援プログラムは、インターネット等のネットワークを介して配布してもよい。
上述した実施の形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)グループに属するメンバーを識別するメンバーの識別情報と、前記メンバーを支援する支援者を識別する支援者の識別情報と、医療従事者を識別する医療従事者の識別情報とを記憶する利用者記憶部を有するコンピュータが、
前記メンバーの識別情報に対応する第1の情報処理装置に、前記メンバーのコメントと精神状態を表す指標値とを入力する第1の入力画面を表す画面情報を送信し、
前記第1の情報処理装置から前記第1の入力画面に入力された前記コメントまたは/および前記指標値を受信し、
受信した前記コメントまたは/および前記指標値を前記メンバーの識別情報に対応付けて記憶部に記憶し、
前記支援者の識別情報に対応する第2の情報処理装置に、前記メンバーの識別情報に対応付けて前記記憶部に記憶されたコメントと、前記医療従事者への通報の要否を示す情報を入力する第2の入力画面を表す画面情報と、を送信し、
前記第2の情報処理装置から前記第2の入力画面に入力された前記医療従事者への通報が必要であることを示す情報を受信したことに応じて、前記医療従事者の識別情報に対応する第3の情報処理装置に、前記メンバーの識別情報に対応付けて記憶された情報を送信する、
処理を実行することを特徴とする精神疾患予防支援方法。
(付記2)前記利用者記憶部は、前記グループを管理する管理者を識別する管理者の識別情報を記憶し、
前記コンピュータが、
前記管理者の識別情報に対応する第4の情報処理装置に、前記記憶部に記憶された指標値に基づく前記グループにおける指標値の統計情報を送信する、
処理を実行することを特徴とする付記1に記載の精神疾患予防支援方法。
(付記3)前記コンピュータが、
前記グループに属する他のメンバーの識別情報に対応する第5の情報処理装置に、前記メンバーへのメッセージを入力する第3の入力画面を表す画面情報を送信し、
前記第5の情報処理装置から前記第3の入力画面に入力された前記メッセージを受信したことに応じて、前記メンバーの識別情報に対応付けて、前記他のメンバーの識別情報と、受信した前記メッセージとを、前記記憶部に記憶し、
前記第1の情報処理装置に、前記メンバーの識別情報に対応付けて前記記憶部に記憶された他のメンバーの識別情報とメッセージとを送信する、
処理を実行することを特徴とする付記1または2に記載の精神疾患予防支援方法。
(付記4)前記コンピュータが、
前記第2の情報処理装置から前記第2の入力画面に入力された前記医療従事者への通報が必要であることを示す情報を受信したことに応じて、前記第3の情報処理装置に、前記メンバーの識別情報と、前記メンバーの識別情報に対応付けて前記記憶部に記憶された指標値と他のメンバーの識別情報とメッセージとを送信する、
処理を実行することを特徴とする付記3に記載の精神疾患予防支援方法。
(付記5)前記コンピュータが、
前記グループを管理する管理者に対応する第4の情報処理装置に、前記記憶部に記憶された他のメンバーの識別情報とメッセージとに基づく前記グループにおけるメッセージの統計情報を送信する、
処理を実行することを特徴とする付記3または4に記載の精神疾患予防支援方法。
(付記6)前記第2の入力画面は、さらに、前記メンバーのコメントに対する応答コメントを入力する画面であって、
前記コンピュータが、
前記第2の情報処理装置から前記第2の入力画面に入力された前記応答コメントを受信したことに応じて、前記メンバーの識別情報に対応付けて、受信した前記応答コメントを前記記憶部に記憶し、
前記第1の情報処理装置に、前記メンバーの識別情報に対応付けて前記記憶部に記憶された応答コメントを送信する、
処理を実行することを特徴とする付記1〜5のいずれか一つに記載の精神疾患予防支援方法。
(付記7)前記コンピュータが、
前記第1の情報処理装置から前記メンバーの認証情報を受信したことに応じて、受信した前記認証情報に基づいて前記メンバーの認証を行う処理を実行し、
前記第1の入力画面を表す画面情報を送信する処理は、前記メンバーの認証に成功したことに応じて、前記第1の情報処理装置に、前記第1の入力画面を表す画面情報を送信することを特徴とする付記1〜6のいずれか一つに記載の精神疾患予防支援方法。
(付記8)前記コンピュータが、
前記第2の情報処理装置から前記支援者の認証情報を受信したことに応じて、受信した前記認証情報に基づいて前記支援者の認証を行う処理を実行し、
前記第2の入力画面を表す画面情報を送信する処理は、前記支援者の認証に成功したことに応じて、前記第2の情報処理装置に、前記メンバーの識別情報に対応付けて前記記憶部に記憶されたコメントと、前記第2の入力画面を表す画面情報と、を送信することを特徴とする付記1〜7のいずれか一つに記載の精神疾患予防支援方法。
(付記9)前記コンピュータが、
前記第3の情報処理装置から前記医療従事者の認証情報を受信したことに応じて、受信した前記認証情報に基づいて前記医療従事者の認証を行う処理を実行し、
前記指標値を送信する処理は、前記医療従事者の認証に成功したことに応じて、前記第3の情報処理装置に、前記メンバーの識別情報に対応付けて記憶された情報を送信することを特徴とする付記1〜8のいずれか一つに記載の精神疾患予防支援方法。
(付記10)コンピュータに、
利用者記憶部にグループに属するメンバーを識別するメンバーの識別情報と、前記メンバーを支援する支援者を識別する支援者の識別情報と、医療従事者を識別する医療従事者の識別情報とを記憶させ、
前記メンバーの識別情報に対応する第1の情報処理装置に、前記メンバーのコメントと精神状態を表す指標値とを入力する第1の入力画面を表す画面情報を送信し、
前記第1の情報処理装置から前記第1の入力画面に入力された前記コメントまたは/および前記指標値を受信し、
前記メンバーの識別情報に対応付けて、受信した前記コメントまたは/および前記指標値を記憶部に記憶し、
前記支援者の識別情報に対応する第2の情報処理装置に、前記メンバーの識別情報に対応付けて前記記憶部に記憶されたコメントと、前記医療従事者への通報の要否を示す情報を入力する第2の入力画面を表す画面情報と、を送信し、
前記第2の情報処理装置から前記第2の入力画面に入力された前記医療従事者への通報が必要であることを示す情報を受信したことに応じて、前記医療従事者の識別情報に対応する第3の情報処理装置に、前記メンバーの識別情報に対応付けて記憶された情報を送信する、
処理を実行させることを特徴とする精神疾患予防支援プログラム。
(付記11)グループに属するメンバーを識別するメンバーの識別情報と、前記メンバーを支援する支援者を識別する支援者の識別情報と、医療従事者を識別する医療従事者の識別情報とを記憶する利用者記憶部と、
前記メンバーの識別情報に対応する第1の情報処理装置に、前記メンバーのコメントと精神状態を表す指標値とを入力する第1の入力画面を表す画面情報を送信し、
前記第1の情報処理装置から前記第1の入力画面に入力された前記コメントまたは/および前記指標値を受信し、
受信した前記コメントまたは/および前記指標値を前記メンバーの識別情報に対応付けて記憶部に記憶し、
前記支援者の識別情報に対応する第2の情報処理装置に、前記メンバーの識別情報に対応付けて前記記憶部に記憶されたコメントと、前記医療従事者への通報の要否を示す情報を入力する第2の入力画面を表す画面情報と、を送信し、
前記第2の情報処理装置から前記第2の入力画面に入力された前記医療従事者への通報が必要であることを示す情報を受信したことに応じて、前記医療従事者の識別情報に対応する第3の情報処理装置に、前記メンバーの識別情報に対応付けて記憶された情報を送信する制御部と、
を有することを特徴とする精神疾患予防支援装置。