JP6179866B2 - アドレス指定可能コンテンツの頻度上限設定方法 - Google Patents

Description

（関連出願の相互参照）
本出願は、２０１２年１月１０日に出願された米国特許仮出願第６１／５８５，００２号の利益を主張し、当該特許出願の内容は、本明細書で完全に記載されようにその全体が引用により本明細書に組み入れられる。

本発明は、一般に、アドレス指定可能（アドレッサブル）コンテンツの頻度上限（フリークエンシーキャップ（frequency capping））の設定に関し、更に詳しくは、ネットワーク及び／又は放送システム上でターゲットにされた視聴者に提示されるアドレス指定可能コンテンツの頻度の監視及び制御に関する。

一般の人々によって日常的に視聴、ダウンロード、記録、又は、その他の方法で消費されるコンテンツの量は、急速に拡大し続けている。この成長の理由としては、ユーザがより多くのロケーションにおいてコンテンツにアクセスすることを可能にする技術の進歩、コンテンツの選択肢の増大、及び高精細テレビプログラム及びデジタルビデオ録画などのユーザ体験の向上が挙げられる。コンテンツ相互作用の増大により、広告主及び娯楽サービスプロバイダなどのコンテンツ製作者がより多くのコンテンツをより多くの視聴者に提供する機会が与えられる。

しかしながら、技術の進歩によってまたユーザは、テレビ番組を視聴し、ゲームをプレイし、及びその他の方法でコンテンツと相互作用するときにユーザが触れるコンテンツをより良好に制御できるようになる。加えて、現行の技術は、過去のオーディエンスのように均一に配信された状態でコンテンツを消費しない断片的オーディエンスが生まれる。従って、コンテンツプロバイダはまた、より一様でなく、高度で、コンテンツ疲労の影響を受けやすい一般消費者による課題を抱えている。

メッセージ、娯楽番組、及び広告の有効性は、視聴者に対する露出の量に関係することが多い。コンテンツ提供物が特定のレベルの露出に到達すると、コンテンツを提示する価値が場合によっては劇的に減少することがある。コンテンツを送信するための現行のシステムは、例えば、デモグラフィック情報の制限的集合に基づいて、潜在的な視聴者に対するコンテンツの限定的なターゲッティングが可能である。従って、これらのシステムは、コンテンツの存続期間中、コンテンツ提供物に対するオーディエンス露出のようなコンテンツ提示の価値に関する適切な情報をコンテンツプロバイダに提供することができない。

本開示は、記載される特定のシステム、装置及び方法に限定されるものではなく、これらは変えることができる。本明細書において使用される用語は、特定の形態又は実施形態を説明することを目的としたものに過ぎず、本発明の範囲を限定することを意図したものではない。

本明細書で使用される場合、単数形「ａ」、「ａｎ」、及び、「ｔｈｅ」は、文脈上他の意味を明確に示さない限り、複数形の照応を含む。解くに規定されない限り、本明細書で使用される全ての技術用語及び科学用語は、当業者によって一般に理解される意味と同じ意味を有する。本開示のいかなる内容も、先行発明に基づくそのような開示に対して本発明が先行しないものであると自認すると解釈されるべきではない。本明細書で使用される場合、用語「備える」は、「を含むが、これに限定されない」ことを意味する。

１つの実施形態において、コンテンツ露出の頻度上限を設定するよう構成されたアドレス指定可能コンテンツシステムは、プロセッサと、該プロセッサと動作可能に通信する非一時的コンピュータ可読記憶媒体と備えることができる。コンピュータ可読記憶媒体は、実行時に、少なくとも１つのコンテンツ受信機にアドレス指定されるように構成されたコンテンツに関連し、コンテンツ露出限界値を示すように構成された頻度上限情報を受信し、少なくとも１つのコンテンツ受信機でのコンテンツへの露出回数を示すように構成され、少なくとも１つのコンテンツ受信機に関連付けられたコンテンツ露出情報を受信し、コンテンツ露出限界値に等しいか又はこれを上回る露出回数に応答して少なくとも１つのコンテンツ受信機においてコンテンツの提示を阻止する、ようにプロセッサに行わせる１つ又はそれ以上のプログラミング命令を含むことができる。

１つの実施形態において、コンテンツ露出の頻度上限を設定するためのコンピュータに実装される方法は、少なくとも１つのコンテンツ受信機にアドレス指定されるように構成されたコンテンツに関連し、コンテンツ露出限界値を示すように構成された頻度上限情報を受信するように構成されたプロセッサを提供するステップを含むことができる。プロセッサは更に、少なくとも１つのコンテンツ受信機に関連付けられ、少なくとも１つのコンテンツ受信機でのコンテンツへの露出回数を示すように構成されたコンテンツ露出情報を受信するように動作することができる。コンテンツの提示は、プロセッサにより、コンテンツ露出限界値に等しいか又はこれを上回る露出回数に応答して少なくとも１つのコンテンツ受信機において阻止することができる。

例示的なアドレス指定可能コンテンツシステムの例示的動作の態様を示す図である。 一部の実施形態による、例示的なアドレス指定可能コンテンツシステムを示す図である。 １つの実施形態による、アドレス指定可能コンテンツの頻度上限を設定する例示的な方法のフロー図である。 一部の実施形態による、アドレス指定可能コンテンツシステムの例示的な報告情報を示す図である。 １つの実施形態による、プログラム命令を含む又は実施するために使用することができる例示的な内部ハードウェアのブロック図である。

以下の用語は、本出願において、以下に記載するそれぞれの意味を有するものとする。

「アドレス指定可能コンテンツシステム」とは、一般に、コンテンツを１つ又はそれ以上のターゲットにアドレス指定するように構成されたシステムを指す。コンテンツは、ビデオ、オーディオ、グラフィック及び／又はアニメーションコンテンツを含む、広告又は娯楽コンテンツを含むことができる。ターゲットは、ケーブルテレビネットワーク又はインターネットサービスプロバイダ（ＩＳＰ）に関連した受信者など、ケーブル及び／又は他の定義可能ネットワーク媒体受信者を含むことができる。受信者の一実施例は、限定ではないが、個別ネットワーク（例えば、ケーブルネットワーク）加入世帯、個別セットトップボックス（ＳＴＢ）及び／又は媒体伝送の他のエンドポイントを含む、ネットワーク内の物理ターゲットである。受信者の他の実施例は、限定ではないが、広告掲載ゾーン、物理領域、プログラム、１日のうちの期間、条件付きリアルタイム、及びその組み合わせを含む、様々な形式の定義可能要素を含む。ターゲットに対するコンテンツのアドレス指定は、アドレス指定可能インベントリパートナによる広告掲載を含む、以下で定義される様々な方法を使用して実施することができる。

「世帯アドレス指定可能」とは、一般に、１つ又はそれ以上の世帯セグメントにコンテンツをターゲティングする能力を指す。アドレス指定可能コンテンツシステムは、以下で定義されるように、例えば、１つ又はそれ以上の「セグメンテーション集合」にセグメント化される、ターゲットにされた受信者のセグメント化に関連した情報を含むことができる。アドレス指定可能コンテンツシステム及び／又はコンテンツ自体は、１つ又はそれ以上のセグメンテーション集合にターゲティングすることができる場合に世帯アドレス指定可能と呼ぶことができる。

「セグメンテーション集合」は、アドレス指定可能世帯など受信者にわたって適用されるセグメント化のカテゴリを指す。例えば、集合は、限定ではないが、年齢、性別、職業、持ち家年数、世帯サイズ、収入、地理上の位置、家族数、媒体消費習慣、及びこれらの組み合わせを含む、特定のデモグラフィック情報に基づいてセグメント化することができる。従って、コンテンツは、＄３５，０００を上回る年収を有する２５歳〜３５歳の男性など、１つ又はそれ以上のセグメントに属する特定の受信者（例えば、世帯）にターゲティングすることができる。

「頻度上限」は、一般に、コンテンツの露出頻度を監視し、とりわけ、ターゲットがコンテンツに露出された回数に基づいてコンテンツ露出がターゲットに利用可能となるかどうかを制御する能力を指す。コンテンツへの露出は、視聴（例えば、テレビコマーシャル、ウェブサイト又はアプリケーションバナー広告）、聴取（例えば、ラジオ又はオンラインオーディオコンテンツ）、ダウンロード、プレイ（例えば、ゲーム）、受信（例えば、コンテンツを受信するが実際には見ていないなど）を含む、様々な方法で行うことができる。例えば、頻度上限をアドレス指定可能インベントリに関連付けて、１つ又はそれ以上の動的世帯セグメントが広告に関連した何らかの特定のコンテンツに露出された回数に基づいて、広告露出が１つ又はそれ以上の動的世帯セグメントに利用可能となるかどうかを制御することができる。

「アドレス指定可能インベントリパートナ」は、一般に、アドレス指定可能コンテンツシステムを導入することができるシステム、アーキテクチャ、エンティティ又は他の編成を指す。例えば、アドレス指定可能インベントリパートナは、マルチプルシステムオペレータ（ＭＳＯ）などのケーブルテレビネットワークプロバイダ、ＩＳＰ及び／又はコンピューティングデバイス広告システム（例えば、「モバイルアプリ」又は「アプリ」と一般に呼ばれるモバイルデバイスアプリケーション用の広告システム）とすることができる。

「キャンペーン」とは、一般に、共通のアイデア又はテーマにより概して関係のある一連のコンテンツ提示品（例えば、「クリエイティブ」）を指す。例示的なキャンペーンは、共通の製品又はサービスに関与する様々な広告を含む広告キャンペーンである。広告主は、同時に行われる複数のキャンペーンを有することができる。各キャンペーンは複数週の長さであることが多く、キャンペーン毎に広告主のクリエイティブ、ターゲティング、及び日別予算が変わることが多い。媒体バイヤーは、大きなセットのインベントリ（例えば、テレビ局の時間帯、ウェブページ上のバナー広告などの表示要素、その他）を購入して、キャンペーンコンテンツ製品の全てを購入したインベントリ上にどのようにマッピングするかを１日ベースで決定することができる。

「キャンペーン形式」は、一般に、キャンペーンの重点対象を指す。例えば、キャンペーンの１つの重点対象は、世帯アドレス指定可能コンテンツの使用とすることができ、このキャンペーンは本明細書では「ＨＨ」キャンペーンと呼ぶことができる。ＨＨキャンペーンは、アドレス指定可能インベントリを使用して広告及び他のコンテンツを１つ又はそれ以上の予め定義された世帯セグメントに配信するキャンペーンを伴うことができる。別の実施例では、キャンペーンは、頻度上限能力に重点を置くことができ、該キャンペーンは、本明細書では「ＦＣ」キャンペーンと呼ぶことができる。ＦＣキャンペーンは、アドレス指定可能インベントリを使用して、例えば、動的世帯セグメントが特定の広告に露出された回数により定義される広告露出が動的世帯セグメントに利用可能となるかどうかを制御するキャンペーンを伴うことができる。キャンペーンは、ＨＨキャンペーン、ＦＣキャンペーン、又はこれらの組み合わせとして構成することができる。

「世帯用媒体パッケージ」は、導入される市場（例えば、アドレス指定可能コンテンツシステムが動作中のネットワーク）にアドレス指定可能コンテンツシステムにより配信される条件付きクリエイティブ及びターゲティング命令のセットを指す。世帯用媒体パッケージは、広告主などの多くのコンテンツプロバイダを含み、１つ又はそれ以上のセグメンテーション集合を指すことができる。

「動的世帯用媒体パッケージ」は、一般に、アドレス指定可能インベントリパートナのアドレス指定可能インベントリ上での提示のための媒体及び命令を含む配信パッケージを指す。セグメンテーション集合は、後で別個の帯域外で配信することができる。動的世帯用媒体パッケージは、様々なプロセスを介してセグメンテーション集合と協働することができる。第１の実施例は、全ての広告掲載が単一の一貫した固定セグメンテーション（例えば、世帯収入）を使用するプロセスを指すことができる「固定単一セグメンテーション」である。第２の実施例は、全ての広告掲載が一貫した固定セグメンテーションのリストの１つを使用する（例えば、１つの広告掲載が世帯収入セグメントを使用し、第２の広告掲載がＮｉｅｌｓｅｎ Ｐｒｉｚｍ（登録商標）セグメンテーションプラットフォームのようなサードパーティのセグメンテーションプラットフォームを使用する）「固定複数セグメンテーション」である。第３の実施例は、単一の広告掲載が一度に複数のセグメンテーションを使用することができる「動的セグメンテーション」である。非限定的な実施例では、一部のＳＴＢは、収入ベースのセグメントを使用することができ、他のＳＴＢは、予め定義されたセグメンテーションシステム（例えば、Ｎｉｅｌｓｅｎ Ｐｒｉｚｍ（登録商標））を使用するよう構成することができ、及び／又は他のＳＴＢは、セグメントの組み合わせに基づいてコンテンツを受信することができると規定する。第４の実施例は、ＦＣキャンペーンに関連した広告掲載が、ターゲットがコンテンツの一部又は全てに露出された回数に基づいて、以下で定義される「頻度上限設定ルール」などのルールに従うことができるプロセスを指す「頻度数セグメント」である。頻度数セグメントプロセスでは、各ターゲットは、所与のクリエイティブに露出された回数に基づいて対応する頻度数セグメントを動的に割り当てることができる。特定の時間フレーム（例えば、時刻、特定の番組中、特定の他のコンテンツ提示への隣接、その他）又は１日の時間帯（例えば、朝、午後、ゴールデンアワー、その他）に関連した露出など、様々な要因を頻度数セグメントと組み合わせて使用することができる。

「頻度上限設定ルール」は、展開される市場に対する媒体ネットワーク（例えば、ケーブルテレビネットワークＭＳＯ）又はアドレス指定可能コンテンツシステムにより配信される頻度上限設定命令のセットを指す。頻度上限設定ルールは、様々なコンテンツプロバイダ（例えば、広告主、娯楽サービスプロバイダ、その他）に関連した情報を含むことができ、限定ではないが、特定のキャンペーン、コンテンツ、コンテンツ特有の頻度上限レベル、及び／又はキャンペーン又は特定の時間フレーム又は１日の時間帯に関連した露出のコンテンツ頻度を制限する選択肢を含む様々な要素を指すことができる。頻度上限設定ルールは、とりわけ、特定のクリエイティブの露出回数に関する限度を指定することができる。

「メッセージ順序付けルール」は、一般に、展開される市場に対して媒体ネットワーク又はアドレス指定可能コンテンツシステムにより配信されるメッセージ順序付け命令のセットを指す。メッセージ順序付けルールは、様々なコンテンツプロバイダ（例えば、広告主）に関連付けることができ、コンテンツの順序付けを意味することができる。例えば、メッセージ順序付けルールは、キャンペーン全体及び／又は頻度上限レベル（コンテンツ、時間フレーム及び／又は１日の時間帯の頻度上限レベルなど）に関係するキャンペーン内の広告コンテンツの順序付けに関連した情報を含むことができる。例えば、広告主は、キャンペーン構想を拡張する目的で、コマーシャルＡを１世帯当たりに１０回を超えない程度提示し、その後にコマーシャルＢを１世帯当たり５回を超えない程度提示することを希望することができる。

「インプレッションエディットルール」は、一般に、潜在的な誤検出を除去するためにコンテンツインプレッションデータをフィルタ除去する１つ又はそれ以上の方法を指す。インプレッションエディットルールは、ネットワーク及び該ネットワークにおいて動作するアドレス指定可能コンテンツシステムなど、参加者により同意された１つ又はそれ以上の方法を含むことができる。非限定的な実施例では、広告用の休憩時間の少なくとも８秒前にアドレス指定可能広告が予定されているネットワークにＳＴＢがチューニングされる場合（例えば、アドレス指定可能広告トリガを受信する目的で）には、広告イベントを記録することができると規定する。ＳＴＢが少なくとも１秒間アドレス指定可能広告にチューニングされる場合、広告インプレッションイベントを記録することができる。イベントをネットワークオペレータに報告するなどの報告の目的で、アドレス指定可能コンテンツシステムは、指定の時間期間に他のいかなるアクティビティも当該ＳＴＢに存在しないときには、インプレッション記録をフィルタ除去するように構成することができる。例えば、広告イベントが発生したが、少なくとも３時間の期間にＳＴＢに他のいかなるアクティビティも存在しなかった場合、広告イベントを無効とみなすことができる。インプレッションエディットルールは、様々な方法に従って適用することができる。例えば、インプレッションエディットルールは、最終ユーザアクティビティ（ＬＵＡ）タイムスタンプ情報に従って適用することができる。非限定的な実施例では、各ＳＴＢレベルの記録は、最終相互作用のようなＬＵＡの記録を含むことができると規定する。ＳＴＢ（又は他のコンテンツ受信機）との相互作用は、チャンネル変更、ボリューム変更、ガイドアクセス、その他を含むことができる。インプレッション及びＬＵＡのタイムスタンプを利用することで、インプレッションエディットルールを用いて、視聴者がコンテンツ受信機と相互作用していない可能性が高いと思われる場合（例えば、ＳＴＢオフ、ＴＶオン／オフ）には、インプレッションを除去することができる。

「セグメンテーションファイル」は、一般に、ターゲットに関連した情報を含むファイルを指す。この情報は、限定ではないが、ターゲットアドレス及び受信者プロファイル（例えば、「セグメンテーションフラグ」）及び／又はこれらの集合（例えば、「セグメンテーション集合」）を含むことができる。ターゲットアドレスは、ＭＡＣアドレス及びＩＰアドレスなどコンテンツをアドレス指定するのに使用される様々なアドレスを含むことができる。非限定的な実施例では、受信者プロファイルのセットは、収入、Ｐｒｉｚｍ（登録商標）クラスタ、及び／又はセグメントが１つ又はそれ以上のクリエイティブ（例えば、テレビコマーシャル）に露出された回数を含むことができると規定する。世帯アドレス指定可能セグメンテーション集合などのセグメンテーション集合は、アドレス指定可能コンテンツシステム、サードパーティ（例えば、Ｅｘｐｅｒｉａｎ（登録商標））、又はこれらの組み合わせなど、様々なエンティティにより生成することができる。セグメンテーションファイルは、１つ又はそれ以上の命令と関連付けることができる。セグメンテーション集合がサードパーティにより生成されていた場合、関連の命令は、アドレス指定可能コンテンツシステムに配信することができる。一実施例では、頻度上限セグメンテーション集合は、アドレス指定可能コンテンツシステムにより直接生成することができる。

「世帯用ターゲティング命令」は、一般に、特定のネットワーク、時間、並びに世帯セグメント及び／又はセグメントの組み合わせに対するクリエイティブ−エアを伴う命令のセットを指す。世帯用ターゲティング命令は、セグメンテーション集合、及びどのクリエイティブがどのターゲットに配信されたかに関連する情報を含むことができる。

「クライアント広告サービングユニット」（ＣＡＳＵ）は、一般に、アドレス指定可能広告の提示を制御するように構成されたデバイス、デバイスの組み合わせ、及び／又はソフトウェアアプリケーションを指す。ＣＡＳＵは、アドレス指定可能コンテンツをネットワーク内でストリーミングするように構成することができる。

「クライアントプロファイルサービングユニット」（ＣＰＳＵ）は、一般に、ＳＴＢ又は他の受信者デバイスへのプロファイルの配信を管理しオーディエンス測定情報を収集するように構成されたデバイス、デバイスの組み合わせ、及び／又はソフトウェアアプリケーションを指す。

本開示は、一般に、受信者に関連した情報に基づいて受信者に対してアドレス指定可能コンテンツをターゲッティングするシステムを記載している。受信者は、ケーブルテレビネットワーク、衛星テレビネットワーク、インターネット、イントラネット、ＬＡＮ、ＷＡＮ、コンピューティングデバイス広告システム（例えば、モバイルデバイスアプリケーションを介して供給されるバナー広告などの広告）又はこれらの組み合わせなど、ネットワーク又は他の通信システムを介してコンテンツを受信することができるあらゆる物理的デバイス又は定義可能要素を含むことができる。テレビネットワークは、標準画質（ＳＤ）ネットワーク及び高精細（ＨＤ）ネットワークを含むことができる。物理デバイスは、コンピューティングデバイス（例えば、パーソナルコンピュータ（ＰＣ）、ラップトップコンピュータ、及び／又は、限定ではないが、スマートフォン、個人用携帯情報端末（ＰＤＡ）及びタブレットコンピューティングデバイスを含むモバイルコンピューティングデバイス）、ＳＤ及びＨＤテレビ、ＳＴＢ、並びにこれらの組み合わせを含む、媒体伝送のあらゆるエンドポイントを含むことができる。定義可能要素は、限定ではないが、広告掲載ゾーン、物理領域、プログラム、１日のうちの期間、条件付きリアルタイム、及びこれらの組み合わせを含むことができる。

実施形態では、アドレス指定可能コンテンツは、潜在的な受信者に関連した情報（例えば、セグメンテーション集合の生成を可能にする情報）及びアドレス指定可能コンテンツに関連する情報（例えば、どのセグメンテーション集合がアドレス指定可能コンテンツに関連しているか、及び／又は受信者がアドレス指定可能コンテンツを視聴した頻度）を受信及び分析するように構成されたアドレス指定可能コンテンツシステムにより管理することができると規定する。アドレス指定可能コンテンツシステムは、セグメンテーション集合及び頻度上限設定ルールを含む、様々な要因に基づいてターゲット用に選択された配信のためアドレス指定可能コンテンツを選択することができる。非限定的な実施例では、アドレス指定可能コンテンツから構成される広告は、閾値回数を下回ってアドレス指定可能コンテンツ又はアドレス指定可能コンテンツに関係するコンテンツを受信した特定の収入及び年齢ベースセグメントの受信者をターゲットとすることができると規定する。

１つの実施形態において、アドレス指定可能コンテンツシステムは、予め定義されたターゲットセグメント又は複数のクリエイティブを必要とせずに、あらゆる所与のコンテンツに関連した露出のレベル頻度上限設定をするよう構成することができる。従って、世帯に提示するコンテンツの選択対象は、コンテンツに対して定義された指定世帯レベル頻度に関連して、世帯がコンテンツに露出された回数によって決定することができる。別の実施形態では、コンテンツの提示は、これに加えて特定の時間フレーム又は１日の時間帯により制限することができる。

アドレス指定可能コンテンツシステムの例示的且つ非限定的な実施例としては、ニューヨーク州ニューヨーク市所在のＶｉｓｉｂｌｅ Ｗｏｒｌｄにより開発されたアドレス指定可能広告システムがある。これらのシステムは、固定時間フレームにわたる予め定義されたセグメンテーションに対するターゲット実行に複数の広告クリエイティブが必要とされるように設計された世帯アドレス指定可能プラットフォームを提供する。広告クリエイティブのターゲット実行は、何らかの所与の広告クリエイティブ又は広告クリエイティブに関連したコンテンツに何らかの所与の世帯が露出された回数に関して考慮することなく行われる。例えば、典型的なシステムは、資格要件を満たした世帯がターゲット広告に何回露出されたかに関係なく、プロファイルセグメントが特定の世帯収入を上回った世帯において示される高価な車の広告を提供することができる。これらのシステムの特定の態様を図１に示す。

このようなシステムでは、（例えば、全体的オーディエンスを分類又は他の方法で記述することができる様々なセグメントを定義する）ターゲットオーディエンス、ターゲティング命令、及び媒体配信１１０のセグメンテーションは、アドレス指定可能コンテンツシステムの第１段階を定義する。動作及び生成ツール１２０を用いて、ケーブル又は衛星テレビ、インターネットブロードキャスト、或いは他の配信チャンネルなどの様々なプラットフォームにわたって様々な製品及びサービスについてターゲットにされるオーディエンスに到達するキャンペーンを構築する。広告配信デバイス１３０（例えば、ＣＡＳＵ）及びＳＴＢは、ハードウェアデバイスを提供し、コンテンツを消費者エンドにおいて配信することができるソフトウェアアプリケーションを実行するように動作することができる。最後に、ＳＴＢ及びＣＰＳＵ報告及び検証１４０は、エンド消費者によるコンテンツの消費を反映する貴重なデータを供給するために、コンテンツ配信及び他の指標を追跡し監視する。例えば、一部の実施形態では、報告及び確認により、アドレス指定可能コンテンツシステムが、ターゲットにされたコンテンツが所期の受信者により実際に消費された（例えば、視聴された）かどうかを判断できるようにする。

しかしながら、上記のシステムは、特定の広告、コマーシャル、又は他のコンテンツメッセージの膨大な使用量及び頻度を考慮に入れていない。これらのシステムによれば、世帯又は他の定義された宛先がターゲットにされたセグメントの基準を満たす限り、当該世帯は、変動することなく同じコンテンツの無制限の視聴を受ける可能性がある。従って、必要とされるものは、エンド消費者に表示されるコンテンツの頻度を追跡、監視、及び適応させるシステムである。本明細書で説明するように、実施形態に従って構成されるアドレス指定可能コンテンツシステムは、受信者によるアドレス指定可能コンテンツ消費の頻度に関連した頻度上限情報にアクセスし、とりわけ、頻度上限情報を考慮してアドレス指定可能コンテンツをターゲットにするように動作することができる。

図２は、一部の実施形態による、例示的なアドレス指定可能コンテンツシステムを示す。図２に示すように、アドレス指定可能コンテンツシステム２００は、ターゲット２１２に関連した情報を備えたユーザプロファイルデータベース２３０を含むことができる。アドレス指定可能コンテンツシステム２００は、コンピュータハードウェア、ソフトウェア及びこれらの組み合わせで実施することができる。このユーザプロファイルデータベース２３０は、様々な形態とすることができ、情報の１つ又はそれ以上の集合を含むことができる。ユーザデータベース２３０内に記憶された情報の非限定的な実施例は、１つのエンティティにより所有される情報の専用データベース、コンテンツに関するユーザ対話からの情報及び／又はサービスプロバイダ情報、ウェブサイト、買い物ネットワーク又は自己完結プロファイル情報を含む、１つ又はそれ以上のロケーションで公的に入手可能な情報を含む。例えば、データベースは、トランザクションベースで、加入条件ベースで、又は他のベースでアドレス指定可能コンテンツシステム２００によりアクセス可能な加入者（例えば、ケーブルテレビ、衛星テレビ及び／又はＩＳＰ）データベースとすることができる。ユーザプロファイルデータベース２３０は、デモグラフィック、アドレス、貨幣所得、所属政党、既知の優先事項、購入パターン、及び本明細書で説明する実施形態に従って使用することができる何らかの他の情報を含む、世帯２１２又は他のアドレス指定可能コンテンツ受信者に関する何らかの形式の情報を含むことができる。ユーザプロファイル情報２３０は、世帯全体、世帯に関連した個人、又はこれらの組み合わせに関連付けることができる。１つの実施形態において、ユーザプロファイル情報２３０を用いて、アドレス指定可能コンテンツシステム２００により使用されるセグメンテーションセグメント、セグメンテーション集合、及び何らかの他の形式のセグメンテーション情報を生成することができる。

テンプレートデータベース２３８は、物語、メッセージ、広告、或いは作成者又はプロバイダが世帯２１２に配信しようとしている何らかの他の形式のコンテンツを反映したコンテンツテンプレートを含むよう構成することができる。１つの実施形態において、メッセージは、製品広告に関係するメッセージ、政治的メッセージ、又は各世帯２１２及び／又は受信者のグループ（例えば、セグメンテーション集合）に合わせて調整された他の上方メッセージのようなある形態のキャンペーンとして構成することができる。

１つ又はそれ以上のリソースライブラリ又はデータベース２３２、２３４、２３６は、コンテンツを構築するのに使用される媒体セグメントを供給するように構成することができる。データベースは、グラフィックス２３２、ビデオ及び音響セグメント２３４、並びにアニメーション２３６など、コンテンツを作成する様々な要素を含むことができる。要素は、マルチメディアファイルのような電子ファイルを含むことができ、個々の都市スカイライン、アトラクション、背景で使用される自然風景、及び／又は特定の状況（例えば、会社の会議）における人々の画像、アニメーション及び／又はビデオなど、利用可能な素材の総合的ライブラリの一部（例えば、「素材ビデオ」）とすることができる。或いは、要素は、特定のメッセージキャンペーン用に一般的に又は具体的に作成することができる。例えば、広告主は、異なるロケーションにおいて走行している異なる色の自動車のビデオ及びオーディオを含む、特定の自動車についての幾つかの媒体セグメントを生成することができる。媒体セグメントは、適切なロケーションにてテンプレートデータベース２３８からのテンプレートに挿入され、１つ又はそれ以上の世帯２１２への配信のための広告を生成することができる。一部の実施形態によれば、媒体セグメントは、ライブラリ及び／又は元のコンテンツからのものかどうかにかかわらず、セグメンテーション情報、頻度上限設定情報又はこれらの組み合わせに基づいて生成、構成、選択、及び／又はテンプレートに挿入することができる。

リソースライブラリ２３２、２３４、２３６に加えて、アドレス指定可能コンテンツシステム２００は、メッセージ作成中に必要に応じて追加の要素２７０を合成するように構成することができ、これにより柔軟性を向上させることができる。合成された要素２７０の非限定的な実施例には、音響（例えば、合成されたスピーチ、音楽、背景音）、グラフィックス（例えば、テキスト、画像）、背景充填材料（ｂａｃｋｇｒｏｕｎｄ ｆｉｌｌｅｒ）、視覚的オブジェクト（色の変化を含む）、及び視覚効果（例えば、ディゾルブ、オブジェクトのモーフィング、その他を含む）が挙げられる。

アドレス指定可能コンテンツメッセージは、組立体モジュール２２０により構築することができる。組立体モジュール２２０は、メッセージテンプレートをテンプレートデータベース２３８から受信し、リソースライブラリ２３２、２３４、２３６からの様々な媒体セグメントを使用してメッセージを生成するように構成することができる。組立体モジュール２２０は、ユーザプロファイルデータベース２３０から１つ又はそれ以上のターゲット世帯２１２に関連した情報にアクセスすることができる。１つの実施形態では、組立体モジュールはまた、ユーザプロファイルデータ２３０を解釈するように構成されたエキスパートルール２５０を受信することができる。例えば、エキスパートルール２５０は、リソースライブラリ２３２、２３４、２３６から特定のセグメントをアドレス指定可能コンテンツの要素として選択するよう、組立体モジュール２２０に指示するように構成することができる。一部の実施形態によれば、エキスパートルール２７０は、ユーザプロファイルデータを多くの異なるソースから多くの異なるフォーマットで解釈するように構成することができる。例えば、エキスパートルール２７０は、加入者データベースからの情報（例えば、ケーブルテレビ加入者の住所、年齢、及び性別情報）及び公的に入手可能な情報（例えば、持ち家年数及び家の価値）を受信し、対象世帯２１２に関与した意思決定及び／又は仮定条件を生成することができる。１つの実施形態において、エキスパートルール２７０は、例えば、必要に応じて論理的「フォールバック」選択肢を提供する、不完全なユーザプロファイルデータ（例えば、家の価値及び年齢情報に基づいた世帯収入の推定）に基づいた意思決定事項を生成するよう構成することができる。

アドレス指定可能コンテンツは、限定ではないが、ケーブルテレビネットワーク、衛星テレビネットワーク、及び様々なコンピューティングデバイスネットワーク（例えば、イサーネット及び／又はインターネットを介して）を介することを含む、様々な配信媒体２４０を介した伝送用に符号化することができる。符号化されたアドレス指定可能コンテンツは、１つ又はそれ以上のターゲットにされた世帯２１２での受信デバイス２１０に配信することができる。受信デバイス２１０は、アドレス指定可能コンテンツを受信してユーザに提示することができる何らかの形式のデバイスを含むことができる。受信デバイス２１０の非限定的な実施例は、ＳＴＢ、ＨＤ及びＳＤテレビ、コンピューティングデバイス（例えば、パーソナルコンピュータ、ラップトップコンピュータ、サーバ、シンクライアント及び／又はモバイルコンピューティングデバイス（スマートフォン、ＰＤＡ及び／又はタブレットコンピューティングデバイスなど））を含む。

アドレス指定可能コンテンツは、受信デバイス２１０と動作可能に接続した表示デバイス及び／又はオーディオデバイスなど、様々な方法を使用して提示することができる。配信媒体は、世帯に物理的に配布されるデバイス（例えば、予め記録されたビデオテープ、ＤＶＤ、ＣＤ）、及び／又は限定ではないが、ケーブルシステム、インターネット接続、衛星リンク、無線周波数（ＲＦ）タワー、ラインＲＦ信号、携帯電話ネットワークなどを含む、様々な形式のライブ又は実質的にライブ映像を含む、様々な形式の媒体の何れかとすることができる。アドレス指定可能コンテンツシステムは、ユーザプロファイルデータベース２３０内の情報及び／又はエキスパートルール２５０の出力に基づいて、リアルタイムで世帯２１２及び／又は個人に個人向けメッセージを生成するように動作することができる。従って、アドレス指定可能コンテンツは、世帯に関連した特定の技術及び／又は接続に基づいて世帯２１２に配信することができる。例えば、衛星テレビ接続に関連した世帯２１２は、衛星テレビネットワークを介して送信されるアドレス指定可能コンテンツに対してターゲットとすることができる。別の事例では、ケーブルテレビ及びインターネットの両方のケーブルネットワーク接続を有する世帯２１２は、世帯内の個人がインターネットに接続されたコンピューティングデバイス上でコンテンツを消費することを好むことを示す情報と関連付けることができる。従って、アドレス指定可能コンテンツシステム２００は、インターネット接続を介してこの世帯２１２に一部又は全てのアドレス指定可能コンテンツを送信するように構成することができる。

一部の実施形態によれば、アドレス指定可能コンテンツシステム２００は、様々なロケーションにおいてアドレス指定可能コンテンツを構築するように構成することができる。例えば、アドレス指定可能コンテンツは、組立体モジュール２２０内など、アドレス指定可能コンテンツシステム２００内で完全に構築する（例えば、最終ユーザ消費のために構築される）ことができる。別の実施形態では、アドレス指定可能コンテンツの様々な要素は、個人に提示される前に構築するために受信デバイス２１０（例えば、ＳＴＢ）に配信することができる。この実施形態では、分解されたアドレス指定可能コンテンツは、アドレス指定可能コンテンツを送り出すためのキュー、特定の時刻、特定のコンテンツスロット（例えば、フットボールの試合のハーフタイムの第３の広告スロット）、又はアドレス指定可能コンテンツシステムからの１つ又はそれ以上の信号（例えば、コンテンツを構築する信号、コンテンツを提示する信号、その他）など、様々なトリガに基づいて受信デバイス２１０にて構築することができる。このようにして、アドレス指定可能コンテンツシステム１００は、エンドユーザに対するアドレス指定可能コンテンツの生成及び提示に関連するリソースを選択的に管理するように動作することができる。

図２に示すように、アドレス指定可能コンテンツシステム２００は、世帯２１２が特定のコンテンツ提示に関与した回数に関連する情報を記憶するように構成された頻度上限情報２６０を含むことができる。例えば、頻度上限情報２６０は、世帯２１２が特定の広告メッセージを受信するようにターゲットにされた回数、又は世帯が特定のメッセージ（又は世帯との特定の関連性を有するメッセージ）を実際に視聴した回数、もしくはこれらの組み合わせに関連する情報を含むことができる。１つの実施形態において、頻度上限情報２６０は、コンテンツへの露出を追跡するために１つ又はそれ以上のコンテンツ提示に関連するカウンタ又は他の要素を含むことができる。一部の実施形態によれば、カウンタは、例えば、受信デバイス２１０にて実行されるソフトウェアにより、又はアドレス指定可能コンテンツシステム２００により、もしくはこれらの組み合わせにより各露出に応答して増分させることができる。コンテンツへの露出は、視聴（例えば、テレビコマーシャル、ウェブサイト又はアプリケーションバナー広告）、聴取（例えば、ラジオ又はオンラインオーディオコンテンツ）、ダウンロード、プレイ（例えば、ゲーム）、受信（例えば、コンテンツを受信するが実際には見ていないなど）を含む、様々な方法で生じることができる。

アドレス指定可能コンテンツシステム２００は、頻度上限情報２６０からの情報を使用して、特定のメッセージ、キャンペーン、又は他のコンテンツが世帯２１２に露出されるのを防ぐべきかどうかを判断することができる。一実施例では、広告主は、世帯２１２が制限された回数のみ特定のメッセージを見るように指定することができる。例えば、露出の制限は、メッセージ過剰飽和を防止するか、又は広告キャンペーンの効果を維持するように動作することができる。別の実施例では、コンテンツプロバイダ（例えば、娯楽サービスプロバイダ）は、第１又は第２のメッセージのどちらかが受信デバイス２１０にて受信及び視聴されるまで、世帯２１２が第３のメッセージを受信しないように指定することができる。

一部の実施形態によれば、世帯２１２が特定のコンテンツ提示に対して露出限界に達した場合、アドレス指定可能コンテンツシステム２００は、世帯２１２が再びコンテンツ提示に露出されるのを防ぐことができる。露出の防止は、限定ではないが、コンテンツ提示を世帯に送ること、コンテンツ提示が世帯にてアクセスされる（例えば、開かれる、視聴される、その他）のを防止すること、コンテンツ提示を限界値に到達しなかった他のコンテンツと交換すること、及びこれらの組み合わせを含む、世帯２１２が露出限界値を上回ってコンテンツに露出されるのを抑制できる何らかのプロセスにより実行することができる。

一実施形態では、アドレス指定可能コンテンツシステム２００は、頻度上限情報２６０のみを使用して、世帯２１２を特定のコンテンツに露出すべきかどうかを判断することができる。別の実施形態では、アドレス指定可能コンテンツシステム２００は、世帯２１２を特定のコンテンツに露出すべきかどうかを判断する際に、頻度上限情報２６０を他の情報（例えば、ユーザプロファイルデータベース２３０、エキスパートルール２５０、時間フレーム、１日の時間帯など）と組み合わせて使用することができる。一部の実施形態によれば、頻度上限情報２６０は、特定の情報に関連して露出のレベルを判断するように構成することができる。例えば、天気に関係するコンテンツ（例えば、スノータイヤ広告）は、天気に基づいて動的且つ自動的に調整される露出限界値を有することができる（例えば、大雪は、露出限界値を増大させることができる）。別の実施例では、露出限界は、特定の情報又は視聴者アクションに基づいてスライドスケールで構成することができる。この実施例では、露出限界は、視聴者がコンテンツ受信機と相互作用している時間量に結びつけることができる。例えば、世帯がコンテンツキャンペーンの持続時間にわたってテレビを多大な量を視聴している場合、露出限界を増大させることができる。

１つの実施形態において、頻度上限情報２６０は、アドレス指定可能コンテンツを受信する世帯２１２からアドレス指定可能コンテンツシステム２００により取得された情報をポピュレートすることができる。例えば、ＳＴＢなどの受信デバイス２１０は、該デバイスがアクセスしたコンテンツに関連する情報を記憶、維持、及び／又は送信するように構成することができる。従って、ユーザがアドレス指定可能コンテンツを消費した場合、アドレス指定可能コンテンツシステム２００は、この情報をアドレス指定可能コンテンツシステムの組立体モジュール２２０又は他の構成部品による使用のための頻度上限設定情報２６０に送信することができる。例えば、エキスパートルール２５０は、頻度上限設定情報２６０を使用して特定の意思決定を生成することができる。一実施例では、エキスパートルール２５０は、アドレス指定可能コンテンツ（例えば、自動車関連の広告）の特定の形式が他の形式のアドレス指定可能コンテンツ（例えば、食品関連の広告）よりより高い消費率（例えば、（送信回数）／（視聴回数））を有すると判断することができる。

図３は、１つの実施形態による、アドレス指定可能コンテンツに頻度上限を設定する例示的な方法のフロー図を示す。図３に示すように、アドレス指定可能インベントリパートナ３５０は、世帯アドレス指定可能キャンペーンを構成して、予定している放送に先立ってキャンペーン情報及びルールをアドレス指定可能コンテンツシステム３３０に送出する（３０５）ことができる。アドレス指定可能インベントリパートナ３５０は、ケーブルテレビネットワークなどのネットワークを含むことができる。世帯アドレス指定可能キャンペーンは、広告主又は代理店３５２及び／又はアドレス指定可能インベントリパートナ３５０など１つ又はそれ以上のエンティティに関連付けることができる。

アドレス指定可能コンテンツに頻度上限を設定するために、ルールは、頻度上限情報を含むことになる。例えば、頻度上限情報は、特定の広告を５回の視聴に制限するなど、キャンペーン及び／又は特定の広告についての世帯頻度上限レベルを含むことができる。頻度上限情報及び／又は他のルールは、時間フレーム及び１日の時間帯など、他の特徴に対してキャンペーン及び／又は特定広告を制限する選択肢を含むことができる。

アドレス指定可能コンテンツシステム３３０は、世帯用媒体パッケージをＣＡＳＵ３６０に配信する（３１０）ことができる。ＣＡＳＵ３６０は、頻度上限命令を含むように構成することができる。頻度数セグメント情報（例えば、世帯が広告に露出された回数）は、世帯がキャンペーンにまだ露出されていないので、キャンペーンを開始するためには必要ではない。ターゲットにされたコンテンツ受信機（例えば、ＳＴＢ）は、各アドレス指定可能アサーション３１５に応答してＣＡＳＵ信号表示及び予め定義されたセグメンテーションに基づいてアドレス指定可能コンテンツを視聴する。１つ又はそれ以上のハードウェアデバイス及び／又はソフトウェアアプリケーション３５６は、アドレス指定可能コンテンツの配信及び／又は掲載を容易にするように構成することができる。例示的なハードウェアデバイス及び／又はソフトウェアアプリケーション３５６は、アドレス指定可能コンテンツシステムゲートウェイ、コンテンツサーバ（例えば、広告サーバ）、情報サーバ（例えば、ユーザプロファイルサーバ）、及びＳＴＢ制御アプリケーションなどの様々なソフトウェアアプリケーションを含む。

コンテンツ受信機アドレス指定可能コンテンツデータに関連した頻度上限及び他の情報は、アドレス指定可能コンテンツシステム３３０により収集することができる。例えば、アドレス指定可能コンテンツシステムは、どの受信装置が特定のアドレス指定可能コンテンツに対してターゲットにされたか、及び／又はどの受信装置が実際にアドレス指定可能コンテンツを提示したか（例えば、どの受信装置が実際にアクティブであり、アドレス指定可能コンテンツを視聴しているか）に関連した情報を受信することができる。コンテンツ受信機に関連した情報は、１時間単位又は日別など、様々なタイミングで収集することができる。

インプレッションデータは、アドレス指定可能コンテンツシステムによって、何らかの所与のアドレス指定可能コンテンツ３２５への露出の世帯レベル頻度を再計算するのに用いられる。露出の世帯レベル頻度は、限定ではないが、時間フレーム、１日の時間帯、セグメンテーション集合、及びこれらの組み合わせを含む、様々な要因に基づいて計算することができる。次いで、何らかの所与の広告及び／又は時間フレーム又は１日の時間帯への露出の世帯レベル頻度によって定義された頻度数セグメントと世帯とを自動的に関連付けることができる。アドレス指定可能コンテンツシステムは、更新された世帯用媒体パッケージを、例えば更新された頻度数セグメントを含むＣＡＳＵ３６０に配信するように構成することができる。アドレス指定可能コンテンツシステム３３０は、頻度上限情報に基づいてアドレス指定可能コンテンツをターゲットにされた受信機に配信するように動作することができる。例えば、広告は、１０回を下回って広告を視聴した特定のセグメンテーション集合への配信をターゲットとすることができる。非アドレス指定可能コンテンツ受信機３５８には、プロファイル及び／又は頻度上限情報に関係なく配信されるリニア広告を提供することができる。

アドレス指定可能コンテンツシステム３３０は、アドレス指定可能コンテンツ及びその世帯消費量に関連する特定の情報をアドレス指定可能インベントリパートナ３５０及び／又は広告主３５２に送信するように構成することができる。例えば、アドレス指定可能コンテンツシステム３３０は、キャンペーンの効果を示すよう構成された頻度上限キャンペーンパフォーマンスデータを送信するように動作することができる。アドレス指定可能インベントリパートナ３５０は、トラフィックフィク課金システム３５４によってインベントリを確保する、広告料を決定する、今後のキャンペーンを構成するなど、様々な目的のためにこの情報を使用することができる。

実施形態によれば、キャンペーンは、その運用を指定するように構成された様々な命令を含むことができる。例えば、ＦＣキャンペーンは、配信、コンテンツ及び／又は注記／質問に関連した情報を構成する命令を含むことができる。１つの実施形態において、配信情報は、キャンペーン及び／又はそのコンテンツの配信がどこから及び誰に送信されることになっているかを指定する情報を含むことができる。例えば、ＦＣキャンペーンは、アドレス指定可能インベントリパートナから、頻度上限を伴うキャンペーン毎にアドレス指定可能コンテンツシステムを動作させるエンティティにコンテンツが送信されるように構成することができる。

コンテンツ情報は、キャンペーン及び所期の受信者のコンテンツに関連した情報を含むことができる。コンテンツ情報は、配置情報（例えば、全占有面積又は個別ゾーンとして定義）、ネットワーク情報（例えば、リニア掲載に対して期待されるネットワーク）、時間ウィンドウ情報（例えば、リニア掲載に対して期待されるウィンドウ）、キャンペーン情報（例えば、広告主、製品及びメディアエージェンシーを含むキャンペーンに関するメタデータ）、及び／又は頻度上限ルール（例えば、キャンペーン又は特定の広告に対する露出上限の所望の世帯固有頻度を指定する）を含むことができる。

注記／質問情報は、キャンペーンの運用に関連した追加情報を含むことができる。例えば、キャンペーンに対する広告露出の所望の世帯レベル頻度を示す頻度上限命令を含めることができる。追加情報は、世帯が指定の頻度上限に達したときのデフォルト広告露出を決定する必要性と関連付けることができる。例えば、頻度上限情報は、露出頻度が未だ所望の上限に達していない別の頻度上限キャンペーンに関連する広告に世帯が露出されることになるように構成することができる。他の頻度上限キャンペーンが利用可能ではない場合には、アドレス指定可能インベントリパートナによってデフォルトスポットを割り当てることができる。

図４は、一部の実施形態による、例示的なアドレス指定可能コンテンツシステムの報告情報を示す。図４に示すように、報告情報は、露出上限の所望の世帯レベルに対応する頻度数セグメントの数を含むことができる。例えば、頻度上限が７回の露出にて設定されている場合、６つのセグメントが、１〜６の範囲の頻度数を設定するのに使用されることになる。

例示的な報告情報は、日時情報４０５、広告掲載が送られたネットワーク４１０、コンテンツ提示の長さ４１５、及びコンテンツ名４２０（例えば、国際規格コマーシャル識別子（ＩＳＯ）又は広告ＩＤ名のようなコマーシャル名）を含むことができる。インプレッション４２５及び視聴平均４３０など、各頻度数セグメントに対する特定のフィールドを表すことができる。インプレッションは、特定の頻度数セグメント、セグメンテーション集合、他のカテゴリ及びこれらの組み合わせにより視聴されたインプレッションの総数を表すことができる。視聴平均は、特定の頻度数セグメント、セグメンテーション集合、他のカテゴリ及びこれらの組み合わせにより全てのインプレッションにわたる平均チューニング時間数を表すことができる。

図５は、一部の実施形態による、図２及び３を参照して上記で検討したモジュール及び／又はプロセスステップのような、プログラム命令を含む又は実施するのに使用することができる例示的な内部ハードウェアのブロック図を示している。バス５００は、ハードウェアの他の例示の構成部品を相互接続する主情報ハイウェイの役目をする。ＣＰＵ５０５は、システムの中央演算処理装置であり、プログラムを実行するのに必要とされる計算及び論理演算を実施する。ＣＰＵ５０５は、単独で、或いは図２に開示した他の要素の１つ又はそれ以上と連動して当該用語が本開示において使用される場合には、例示的な処理デバイス、コンピューティングデバイス又はプロセッサである。読出し専用メモリー（ＲＯＭ）５１０及びランダムアクセスメモリ（ＲＡＭ）５１５は、例示的なメモリデバイスを構成する。

コントローラ５２０は、システムバス５００に対して１つ又はそれ以上の任意選択的なメモリデバイス５２５とインターフェースする。これらのメモリデバイス５２５は、例えば、外部又は内部のＤＶＤドライブ、ＣＤ−ＲＯＭドライブ、ハードドライブ、フラッシュメモリ、ＵＳＢドライブ又は同様のものを含むことができる。上記で示したように、これらの様々なドライブ及びコントローラは、任意選択的なデバイスである。

デジタル市場を構成し且つ何らかの受信フィードバックに基づいて分析を実行するプログラム命令、ソフトウェア、又は対話型モジュールは、ＲＯＭ５１０及び／又はＲＡＭ５１５内に記憶することができる。任意選択的に、プログラム命令は、コンパクトディスク、デジタルディスク、フラッシュメモリ、メモリカード、ＵＳＢドライブ、Ｂｌｕ−ｒａｙ（登録商標）ディスクなどの光ディスク記憶媒体、及び／又は他の記録媒体などの有形のコンピュータ可読媒体上に記憶することができる。

任意選択的なディスプレイインターフェース５３０は、バス５００からの情報をオーディオ、ビジュアル、グラフィック、又は英数文字フォーマットでディスプレイ５３５上に表示可能にすることができる。外部デバイスとの通信は、様々な通信ポート５４０を使用して行うことができる。例示的な通信ポート５４０は、インターネット又はイントラネットなどの通信ネットワークに接続することができる。他の例示的な通信ポート５４０は、シリアルポート、ＲＳ−２３２ポート、及びＲＳ−４８５ポートを含むことができる。

ハードウェアはまた、キーボード５５０、又はマウス、ジョイスティック、タッチスクリーン、リモートコントロール、ポインティングデバイス、ビデオ入力デバイス及び／又はオーディオ入力デバイスなどの他の入力デバイス５５５のような入力デバイスからのデータの受信を可能にするインターフェース５４５を含むことができる。

上記で開示された及び他の特徴部及び機能の種々のもの、或いはその代替形態は、望ましくは、多くの他の異なるシステム又は用途に組み合わせることができることは理解されるであろう。また、様々な現在予想又は予期されない代替形態、修正形態、変形形態、又は改良形態は、後で当業者により実施することができることも理解され、代替形態、変形形態、又は改良形態は、添付の特許請求の範囲により含むことが意図される。

３２５：アドレス指定可能コンテンツ
３３０：アドレス指定可能コンテンツシステム
３５０：ネットワーク
３５２：広告主又は代理店
３５４：トラフィック及び課金システム
３５６：ゲートウェイ、広告サーバ、プロファイルサーバ、受信デバイスアプリケーション
３５８：リニア広告インサーター
３６０：ＣＡＳＵ

Claims (14)

1. コンテンツ露出の頻度上限を設定するよう構成されたアドレス指定可能コンテンツシステムであって、
   プロセッサと、
   前記プロセッサと動作可能に通信する非一時的コンピュータ可読記憶媒体と、
   を備え、
   前記コンピュータ可読記憶媒体が、実行時に、
   少なくとも１つのコンテンツ受信機にアドレス指定されるように構成されたコンテンツに関連し、コンテンツ露出限界値を示すように構成された頻度上限情報を受信し、
   前記少なくとも１つのコンテンツ受信機での前記コンテンツへの露出回数を示すように構成され、前記少なくとも１つのコンテンツ受信機に関連付けられたコンテンツ露出情報を受信し、
   前記コンテンツ露出限界値に等しいか又はこれを上回る前記露出回数に応答して前記少なくとも１つのコンテンツ受信機において前記コンテンツの提示を阻止する、
   ように前記プロセッサに行わせる１つ又はそれ以上のプログラミング命令を含み、
   前記１つ又はそれ以上のプログラミング命令が、実行時に前記プロセッサに対して、デモグラフィック情報及び収入情報のうちの少なくとも一方を含むセグメンテーション設定情報に基づいて前記コンテンツの提示を阻止させる、システム。
2. 前記コンテンツが広告コンテンツを含む、請求項１に記載のシステム。
3. 前記少なくとも１つのコンテンツ受信機が、セットトップボックスを含む、請求項１に記載のシステム。
4. 前記１つ又はそれ以上のプログラミング命令が、実行時に前記プロセッサに対して、前記少なくとも１つのコンテンツ受信機において前記コンテンツへの露出を監視させる、請求項１に記載のシステム。
5. 前記アドレス指定可能コンテンツシステムが、アドレス指定可能インベントリパートナ内に導入される、請求項１に記載のシステム。
6. 前記アドレス指定可能インベントリパートナが、ケーブルテレビシステム、衛星テレビシステム、及びインターネットサービスプロバイダのうちの少なくとも１つとして構成される、請求項５に記載のシステム。
7. 前記１つ又はそれ以上のプログラミング命令が、実行時に前記プロセッサに対して、時間フレーム情報に基づいて前記コンテンツの提示を阻止させる、請求項１に記載のシステム。
8. 前記１つ又はそれ以上のプログラミング命令が、実行時に前記プロセッサに対して、１日の時間帯の情報に基づいて前記コンテンツの提示を阻止させる、請求項１に記載のシステム。
9. コンテンツ露出の頻度上限を設定するためのコンピュータに実装される方法であって、
   少なくとも１つのコンテンツ受信機にアドレス指定されるように構成されたコンテンツに関連し、コンテンツ露出限界値を示すように構成された頻度上限情報を受信するように構成されたプロセッサを提供するステップと、
   前記少なくとも１つのコンテンツ受信機に関連付けられ、前記少なくとも１つのコンテンツ受信機での前記コンテンツへの露出回数を示すように構成されたコンテンツ露出情報を前記プロセッサにより受信するステップと、
   前記コンテンツ露出限界値に等しいか又はこれを上回る前記露出回数に応答して前記少なくとも１つのコンテンツ受信機において前記コンテンツの提示を前記プロセッサにより防止するステップと、
   を含み、
   前記方法は、デモグラフィック情報及び収入情報のうちの少なくとも一方を含むセグメンテーション設定情報に基づいて前記コンテンツの提示を阻止するステップを更に含む、方法。
10. 前記コンテンツが広告コンテンツを含む、請求項９に記載の方法。
11. 前記少なくとも１つのコンテンツ受信機が、セットトップボックスを含む、請求項９に記載の方法。
12. 前記少なくとも１つのコンテンツ受信機における前記コンテンツへの露出を監視するステップを更に含む、請求項９に記載の方法。
13. 時間フレーム情報に基づいて前記コンテンツの提示を阻止するステップを更に含む、請求項９に記載の方法。
14. １日の時間帯の情報に基づいて前記コンテンツの提示を阻止するステップを更に含む、請求項９に記載の方法。

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