JP6177920B2

JP6177920B2 - マルチユーザ多入力多出力データの送信のスケジューリング

Info

Publication number: JP6177920B2
Application number: JP2015534525A
Authority: JP
Inventors: ドゥ、シュー; ジア、ジャンフェン; ジャン、ニン; ガオ、キンハイ; スリニバサン・バブ、バラジ
Original assignee: Qualcomm Inc
Current assignee: Qualcomm Inc
Priority date: 2012-10-02
Filing date: 2013-09-11
Publication date: 2017-08-09
Anticipated expiration: 2033-09-11
Also published as: HUE048337T2; KR20150067206A; JP2016502769A; CN104685799A; EP3327947B1; KR101731479B1; EP2904713B1; US20140092819A1; WO2014055211A1; ES2781313T3; US9379794B2; CN104685799B; EP2904713A1; EP3327947A1

Description

[0001]ＩＥＥＥ８０２．１１は、例えば２．４、３．６、および５ＧＨｚの周波数帯におけるワイヤレスローカルエリアネットワーク（ＷＬＡＮ）通信を実行するための一連の規格に言及している。ＷＬＡＮ通信は、デバイスが１つ以上の他のデバイスとワイヤレスでデータを交換することを可能にする。ＷｉＦｉ−Ａｌｌｉａｎｃｅの標章Ｗｉ−Ｆｉ（登録商標）は、ＩＥＥＥ８０２．１１のいずれかの規格を使用するＷＬＡＮ製品に関するブランド名である。ＩＥＥＥ８０２．１１ａｃは、５ＧＨｚの周波数帯において超高スループット（ＶＨＴ：Very High Throughput）の動作をサポートするために開発されている新たな規格である。このＶＨＴ動作を達成するために、８０２．１１ａｃのデバイスは、最大１６０ＭＨｚの広いＲＦ（無線周波数）帯域幅、最大８つのＭＩＭＯ（送信機および受信機の両方においてマルチプルなアンテナが用いられることを指す多入力多出力（multiple-input multiple-output））空間ストリーム、ＭＵ−ＭＩＭＯ（端末が同じ周波数帯において同時にマルチプルなユーザに信号を送信（あるいは、マルチプルなユーザから信号を受信）することを可能にするマルチユーザＭＩＭＯを指す）、および最大２５６ＱＡＭ（直交振幅変調：quadrature amplitude modulation）の高密度変調を使用する。

[0002]ビームフォーミング（beamforming）は、空間的な選択性を実現するためにマルチプルなアンテナによる指向性のある信号の送信または受信を使用する技術である。例えば、送信機が、各々のアンテナにおける信号の位相および振幅を制御することで、波面において強め合い（ｃｏｎｓｔｒｕｃｔｉｖｅ）および打ち消し合い（ｄｅｓｔｒｕｃｔｉｖｅ）の干渉のパターンを生じさせることができる。ＭＩＭＯ通信のためのビームを正しく形成するために、送信機は、チャネル状態情報（ＣＳＩ：channel state information）を知る必要がある。ＣＳＩを取得するために、送信機は、デバイスに対して、そのデバイスがチャネルに関する情報を生成することを可能にする既知の信号を送信することができる。次いで、デバイスは、このＣＳＩを送信機に送り返すことができ、それにより送信機が、デバイスに向けられた最適化されたビームを形成するために正しい位相および振幅を適用することができる。このプロセスは、チャネルサウンディング（channel sounding）またはチャネル推定（channel estimation）と呼ばれる（本明細書においては、サウンディングプロセスと呼ぶ）。

[0003]８０２．１１ａｃ通信では、アクセスポイント（ＡＰ）が、１つまたは複数の潜在的な宛先ステーションからＣＳＩを収集するために、サウンディングプロセスを使用することができる。その後、ＡＰは、収集されたＣＳＩを現在のチャネル推定として使用して、ＭＵ−ＭＩＭＯフレームにおいてマルチプルなステーションにダウンリンクデータを送信することができる。収集されたＣＳＩを、ＳＵ−ＭＩＭＯフレームにおいて１つのステーションにダウンリンクデータを送信するためにも使用できることに、留意すべきである。ここで、ＳＵ−ＭＩＭＯは、シングルユーザＭＩＭＯ（１つのステーションにおいてマルチプルなアンテナを使用するビームフォーミング技術）である。

[0004]ワイヤレス通信システムにおけるマルチユーザ多入力多出力（ＭＵ−ＭＩＭＯ）データについて送信をスケジューリングする方法が説明される。この方法では、アクセスポイント（ＡＰ：access point）の基本サービスセット（ＢＳＳ：basic service set）内の複数のステーションならびにこれらのステーションについてのバッファされたデータが決定されることができる。このポイントにおいて、ステーションは複数のグループにグループ化されることができ、グループは、送信について優先順位付けされる。一実施形態では、各グループは、類似の特性を備えたステーションを有する。

[0005]サウンディングは、優先順位に基づいてグループについて実行されることができる。グループについてのＭＵ−ＭＩＭＯ送信は、第１の条件が満たされるまで実行されることができる。一実施形態では、第１の条件は、ＭＵ−ＭＩＭＯ送信についての最大送信時間が経過したこと、および／またはグループについてのバッファがフラッシュされることを含む。ＭＵ−ＭＩＭＯ送信についての最大送信時間が経過し、および／またはグループについてのバッファがフラッシュされたときには、バッファされたデータを有するより低い優先順位のグループが残っているか否かが判定されることができる。バッファされたデータを有するより低い優先順位のグループの各々について、サウンディングおよびＭＵ−ＭＩＭＯ送信を実行するステップは、優先順位付けに基づいて繰り返されることができる。バッファされたデータを有するより低い優先順位のグループが残っていないときには、本方法は、ＢＳＳ内の複数のステーションを決定するステップに戻る。

[0006]一実施形態では、類似のステーション特性に基づいた複数のグループへのステーションのグループ化は、バッファされたデータの類似の量に基づいたステーションのグループ化を含むことができる。別の実施形態では、複数のグループへのステーションのグループ化は、バッファされたデータの類似の種類に基づいたステーションのグループ化を含むことができる。さらに別の実施形態では、複数のグループへのステーションのグループ化は、ステーションのＣＳＩのフレッシュさ（freshness）に基づくステーションのグループ化を含むことができる。

[0007]ワイヤレス通信システムにおけるマルチユーザ多入力多出力（ＭＵ−ＭＩＭＯ）データについて送信をスケジューリングする別の方法が説明される。この方法では、アクセスポイント（ＡＰ）の基本サービスセット（ＢＳＳ）内の複数のステーションならびに複数のステーションのうちの各ステーションについてバッファされたデータが決定されることができる。このポイントにおいて、ステーションは、複数のグループにグループ化されることができ、各々のグループは、類似のステーション特性を有する。

[0008]送信時間は、各々のグループ内のステーションに割り当てられる（apportioned）ことができる。一実施形態では、この割り当て（apportionment）は、送信履歴（利用可能である場合）に基づくステーション（限られたリソースについて競合するエンティティ）の間での送信時間（限られたリソース）の比例分配をもたらす。別の実施形態では、割り当ては、１つまたは複数の所定のポリシー（例えば、特定の顧客、データの種類、など）に基づくことができる。一実施形態では、割り当ては、送信履歴が利用可能であるときに、ステーションの送信時間を再度割り当てること（re-apportioning）を含むことができる。

[0009]グループには、特性および送信履歴（利用可能／存在する場合）に基づいて順序を付けることができる。一実施形態では、順序付けは、送信履歴が利用可能なときには、複数のグループの再度の順序付けを含むことができる。

[0010]サウンディングは、順序に基づいて、グループについて実行されることができる。グループについてのＭＵ−ＭＩＭＯ送信は、第１の条件が満たされるまで実行されることができる。一実施形態では、第１の条件は、ＭＵ−ＭＩＭＯ送信についての最大送信時間が経過したこと、および／またはグループのためのバッファがフラッシュされることを含むことができる。ＭＵ−ＭＩＭＯ送信についての最大送信時間が経過し、および／またはグループのバッファがフラッシュされるときには、第２の条件が満たされるか否かの判定を行うことができる。一実施形態では、第２の条件は、新たなデータがＡＰによって受信されてバッファされたこと、および／またはバッファされたすべてのデータが送信されたことを含むことができる。第２の条件が満たされないときには、本方法は、現在の順序に基づいて次のグループのサウンディングの実行に戻る。第２の条件が満たされたときには、本方法は、ＡＰのＢＳＳ内の複数のステーションの決定に戻る。

[0011]さらに、電子デバイスについても説明される。この電子デバイスは、他のコンポーネントとともに、プロセッサブロックおよび通信ブロックを含む。通信ブロックは、上述の諸ステップを実行するように構成された、動的スケジューリングブロックを含む。

[0012]また、コンピュータ実行可能な命令を記憶した非一時的なコンピュータ可読媒体についても説明される。これらの命令は、有利には、アクセスポイントのための動的なスケジューリングを実行することができる。命令は、プロセッサによって実行されたときに、上述のステップを含むプロセスをプロセッサに実行させる。

[0013]図１Ａは、ＡＰと２つのステーションＳＴＡ１およびＳＴＡ２とを含む小さな基本サービスセット（ＢＳＳ）を示す。 [0014]図１Ｂは、サウンディングプロセスおよびデータプロセスを含む、ＡＰと２つのステーションとの間の例示的な従来技術の通信を示す。 [0015]図２は、サウンディングプロセスが定期的に実行される、すなわち、所定の数のデータプロセスの後に実行される、ＡＰと２つのステーションとの間の例示的な従来技術の通信を示す。 [0016]図３は、ステーションの各々のグループへの送信前にサウンディングを提供する例示的なデータスケジューリング技法を示しており、グループは優先順位によって順序付けられている。 [0017]図４は、ステーションの各々のグループへの送信前にサウンディングを提供する別の例示的なデータスケジューリング技法を示しており、グループは、特性および送信履歴（利用可能な場合）に基づいて順序付けられている。 [0018]図５は、図３、図４、および図５のデータスケジューリング技法のうちの少なくとも１つを実行するように構成された例示的な電子デバイスを示す。

詳細な説明

[0019]図１Ａは、ＡＰと２つのステーションＳＴＡ１およびＳＴＡ２とを含む小さな基本サービスセット（ＢＳＳ）１００を示している。ＡＰによって実施されうる技法３００および４００について、以下で、それぞれ図３および４を参照して説明する。一実施形態では、各々のデバイスが、８０２．１１ａｃ規格に従った動作に合わせて構成された送受信機（transceiver）（送信機および受信機）を含む。図１Ｂは、ＡＰとステーションＳＴＡ１およびＳＴＡ２との間の例示的な通信を示している。この例示的な通信は、２つのプロセス、すなわち、サウンディングプロセス１１０およびデータプロセス１１１を含むことによって特徴づけられる。サウンディングプロセス１１０は、ＡＰがヌルデータパケットアナウンスメント（ＮＤＰＡ：null data packet announcement）信号１０１をステーションＳＴＡ１およびＳＴＡ２に送信することによって始まり、ここで、ＮＤＰＡ信号１０１は、後続のパケットにおいてデータが送信されないことを示している。ＮＤＰＡ信号１０１に続いて、ＡＰは、ヌルデータパケット（ＮＤＰ）信号１０２を送信する。このＮＤＰ信号１０２は、ステーションＳＴＡ１およびＳＴＡ２からチャネル特性を取得するための既知の信号として機能することができる。８０２．１１ａｃ規格によれば、ＮＤＰ信号１０２の受信後に、ステーションＳＴＡ１は、ＡＰへとビームフォーミング（ＢＦ）報告信号１０３にて自身のＣＳＩを送信することができる。ＢＦ報告信号１０３の受信後に、ＡＰは、ＳＴＡ２が自身のＣＳＩを送信できることを示すＢＦポーリング信号１０４を送信することができる。次いで、ＢＦポーリング信号１０４の受信後に、ステーションＳＴＡ２は、ＡＰへとＢＦ報告信号１０５にて自身のＣＳＩを送信することができる。

[0020]関連するステーションＳＴＡ１およびＳＴＡ２からのＣＳＩを使用して、ＡＰは、ステーションＳＴＡ１へのＭＵ−ＭＩＭＯデータ１０６およびステーションＳＴＡ２へのＭＵ−ＭＩＭＯデータ１０７を同時に送信することによって、データプロセス１１１を開始することができる。ＭＵ−ＭＩＭＯという用語がデータを説明するために使用されているが、データが、また、他の実施形態ではＳＵ−ＭＩＭＯであってもよいことに注意すべきである。ＭＵ−ＭＩＭＯデータ１０６の受信後に、ステーションＳＴＡ１は、ブロック肯定応答（ＢＡ）信号１０８をＡＰに送信することができる。ＢＡ信号１０８の受信後に、ＡＰは、ステーションＳＴＡ２についてのブロック肯定応答要求（ＢＡＲ）信号１０９を送信することができる。ＢＡＲ信号１０９の受信後に、ステーションＳＴＡ２は、ＡＰに応答して自身のＢＡ信号１１２を送信することができる。図１は２つのステーションに関連付けられたＡＰを示しているが、他の実施形態では、ＡＰは、各々がサウンディングプロセス１１０の間にＢＦ報告信号を、データプロセス１１１の間にＢＡ信号を送信することができる、任意の数のステーションに関連付けられうることに、注意すべきである。

[0021]サウンディングプロセスは、メディアのエアタイムに関して大きなオーバヘッドを有するため、ＡＰは、通常、すべてのＭＵ−ＭＩＭＯデータ送信に先立ってサウンディングを行うようには構成されていない。例えば、図２は、第１のサウンディングプロセス２０１（１）の後に複数のデータプロセス２０２（１）〜２０２（Ｎ）（ここで、Ｎは２よりも大きい整数）が続くことを示している。Ｎ回のデータプロセスの完了後に、第２のサウンディングプロセス２０１（２）が実行され、その後にさらなる複数のデータプロセス（図示せず）が実行される。

[0022]ＭＵ−ＭＩＭＯデータがサウンディングプロセスの直後に送信される場合、ＭＵ−ＭＩＭＯデータの送信に使用されるＣＳＩは、フレッシュ（fresh）である。したがって、データパケットが受信に成功される可能性は高い。対照的に、ＭＵ−ＭＩＭＯデータが、例えば図２におけるＮ個のデータパケットの後など、最後のサウンディングプロセスからいくらかの時間期間が経過した後に送信される場合、ＭＵ−ＭＩＭＯデータ送信を生成する際に使用されるＣＳＩは、ステール（stale）でありうる。したがって、その場合、データパケットは、受信に成功される可能性が低くなりうる。

[0023]Ｗｉ−Ｆｉ認証済みのＡＰにおける標準的なデータスケジューリングアルゴリズムは、種々のステーションに等しい時間の分け前を割り当てる。例えば、データスケジューラは、すべてのステーションに対してラウンドロビン（round-robin）を実行し、その場合、ＡＰが或るステーションにサーブし、次いで次のステーションに移動し、以降も同様である。しかしながら、サウンディングプロセスによって返されるＣＳＩの品質は、ＣＳＩがＭＵ−ＭＩＭＯ送信のために使用されるときには、大きく劣化する可能性がある。実際、サウンディングから２０ｍｓｅｃが経過しただけでも、ＭＵ−ＭＩＭＯ通信のＳＩＮＲは、容認できないほどに低いレベルに劣化する可能性がある。この劣化に基づき、標準的なラウンドロビンのデータスケジューリングプロセスを使用すると、ＡＰがそれのＭＵ−ＭＩＭＯ送信の前に第１のステーションについてのサウンディングを実行した場合、ＡＰが第１のステーションに戻るときまでにＣＳＩがステール（stale）になる。

[0024]したがって、ＭＵ−ＭＩＭＯ通信について動的なスケジューリングを提供することによってＣＳＩをフレッシュに保つ方法およびシステムに関し、ニーズが生まれる。

[0025]種々の動的なデータスケジューリング技法が説明される。一般に、これらの動的なデータスケジューリング技法の各々は、ステーションを複数のグループにグループ化する。一実施形態では、各グループについてのサウンディングが、そのグループへの送信の直前に実行されることで、ＣＳＩがフレッシュであることが保証される。フレッシュなＣＳＩの使用は、８０２．１１ａｃ規格に従って実行されるＭＵ−ＭＩＭＯ通信を大幅に改善することができる。

[0026]図３が、ワイヤレス通信システムにおけるＭＵ−ＭＩＭＯデータ送信のための例示的なデータスケジューリング技法３００を示している。一実施形態では、ＡＰは、ステップ３０１〜３０８を実行することができる。ステップ３０１において、アクセスポイント（ＡＰ）の基本サービスセット（ＢＳＳ）内の複数のステーションが決定されることができる。ステップ３０２において、複数のステーションの各々のステーションについてバッファされたデータが決定されることができる。ステップ３０３において、ステーションが、複数のグループへとグループ化されることができ、ここで各グループは、１つ以上のＭＵ−ＭＩＭＯ送信を受信する。好ましい実施形態では、類似の特性を有するステーションは、いっしょのグループにされることができる。一実施形態では、データ量が類似するステーションは、同じグループに配置されることができる。別の実施形態では、例えばストリーミングメディアや音声など、データの種類が類似するステーションは、同じグループに配置されることができる。さらに別の実施形態では、ＣＳＩのフレッシュさが類似するステーションは、同じグループに配置されることができる。ステップ３０４において、グループは、類似の特性に基づいて優先順位を付けられることができる。例えば、ステーションが類似のデータ量を有することに基づいてグループ化されるときには、グループは、バッファされたデータの量（例えば、グループ内のデータの総量またはグループ内の各ステーションの平均のデータ量）に基づいて優先順位を付けられることができる。一実施形態では、最も高い優先順位が、バッファされたデータが最も多いグループに与えられ、最も低い優先順位が、バッファされたデータが最も少ないグループに与えられる。ステーションが類似のデータの種類を有することに基づいてグループ化されるときには、グループは、ネットワーク／システムの目的に基づいて優先順位を決められることができる。一実施形態では、最も高い優先順位が、ストリーミングメディアを有するグループに与えられ、最も低い優先順位が、非ストリーミング非音声データを有するグループに与えられる。ステーションがＣＳＩのフレッシュさの類似性に基づいてグループ化されるときには、グループは、それらの最後の更新に基づいて優先順位を付けられることができる。一実施形態では、最も高い優先順位が、最もフレッシュでないＣＳＩを有するグループに与えられ、最も低い優先順位が、最もフレッシュなＣＳＩを有するグループに与えられる。

[0027]ステップ３０５において、グループについてのサウンディングを、優先順位に基づいてバッファされたデータによって実行することができる。ステップ３０６において、グループについてのＭＵ−ＭＩＭＯ送信が、ステップ３０７において決定されるように最大送信時間が経過し、および／またはそのグループのバッファがフラッシュされるまで、実行されることができる。

[0028]最大送信時間が経過し、および／またはそのグループのバッファがフラッシュされたとき、バッファされたデータを有するより低い優先順位のグループが存在するか否かの判定が、ステップ３０８において行われる。存在する場合、技法３００は、ステップ３０５に戻り、そのグループについて新たなサウンディングを実行する。より低い優先順位のグループが存在しない場合、技法３００は、ステップ３０１におけるＡＰのＢＳＳ内のステーションの決定に戻る。

[0029]図４が、ワイヤレス通信システムにおけるＭＵ−ＭＩＭＯデータ送信のための別の例示的なデータスケジューリング技法４００を示している。一実施形態では、ＡＰは、ステップ４０１〜４０９を実行することができる。ステップ４０１において、ＡＰのＢＳＳ内の複数のステーションが決定されることができる。ステップ４０２において、複数のステーションの各々のステーションについてバッファされたデータが決定されることができる。ステップ４０３において、ステーションを複数のグループにグループ化することができ、各グループは、１つ以上のＭＵ−ＭＩＭＯ送信を受信する。好ましい実施形態では、類似の特性を有するステーションは、いっしょのグループにされることができる。一実施形態では、データ量が類似するステーションは、同じグループに配置されることができる。別の実施形態では、例えばストリーミングメディアや音声など、データの種類が類似するステーションは、同じグループに配置されることができる。さらに別の実施形態では、ＣＳＩのフレッシュさが類似するステーションを、同じグループに配置することができる。

[0030]ステップ４０４において、各グループのステーションへの送信時間を、特性、割り当てられた送信時間の履歴（利用可能である場合）、および／または所定のポリシー（使用される場合）に基づいて割り当てることができる。一実施形態では、この割り当ては、ステーション（競合するエンティティ）の間での送信時間（限られたリソース）の比例配分をもたらす。例えば、４つのステーションＳＴＡ１、ＳＴＡ２、ＳＴＡ３、およびＳＴＡ４が存在すると仮定する。或る割り当ては、２の時間単位（2 time units）をＳＴＡ１に、２の時間単位をＳＴＡ２に、１の時間単位をＳＴＡ３に、３の時間単位をＳＴＡ４に提供することができる。時間単位（time unit）は、時間の特定の単位（ミリ秒、秒、など）、グループに割り当てられた総時間に基づく相対的な時間（例えば、グループについての総時間が１６ミリ秒、したがって各時間単位＝２ミリ秒）、または任意の時間期間（例えば、３．７ミリ秒＝１の時間単位（1 time unit））を指しうる。その後にステップ４０４を通過するたびに（すなわち、送信履歴において）、割り当ては、ステーション間でより等しい送信時間を提供するように、変更（再割り当て）されることができる。例えば、第１の通過において上記の割り当てを使用し、第２の通過は、２の時間単位をＳＴＡ１に、２の時間単位をＳＴＡ２に、３の時間単位をＳＴＡ３に、１の時間単位をＳＴＡ４に提供することができる。そのような均等化が、多数回の通過にまたがって行われてよいことに、注意すべきである。別の実施形態では、送信時間の割り当てが、１つ以上の所定のポリシーの考慮を含むことができる。例えば、或るポリシーは、特定の顧客により多くの送信時間を提供することを含むことができる。別のポリシーは、ストリーミングビデオトラフィックまたは他の種類のデータ（すなわち、データ特性）が送信されるときには、より多くの送信時間を提供することを含むことができる。

[0031]ステップ４０５において、特性および／または割り当てられた送信時間に基づいてグループに順序を付けることができる。例えば、ステーションが類似の量のデータを有することに基づいてグループ化されるときには、グループは、バッファされたデータの量（例えば、グループ内のデータの総量またはグループ内の各ステーションについての平均データ量）に基づいて順序を付けられることができる。一実施形態では、順序は、バッファされたデータが最も多いグループから始まり、バッファされたデータが最も少ないグループで終わることができる。ステーションが類似の種類のデータを有することに基づいてグループ化されるときには、グループは、ネットワーク／システムの（１つまたは複数の）目的に基づいて順序を付けられることができる。一実施形態では、順序は、ストリーミングメディアを有するステーションのグループから始まり、非ストリーミング非音声データを有するステーションのグループで終わることができる。ステーションがＣＳＩの類似のフレッシュさを有することに基づいてグループ化されるときには、グループは、それらの最後の更新（last update）に基づいて順序付けられることができる。一実施形態では、順序は、最もフレッシュでないＣＳＩを有するステーションのグループから始まり、最もフレッシュなＣＳＩを有するステーションのグループで終わることができる。一実施形態では、順序は、割り当てられた送信時間の総計が最大である（with the most aggregated apportioned transmission time）グループから始まり、割り当てられた送信時間の総計が最小である（with the least aggregated apportioned transmission time）グループで終わることができる。

[0032]一実施形態では、グループは、また、それらの送信履歴（利用可能／存在する場合）に基づいて順序を付けられることもできる。例えば、１つ以上のグループが少なくとも１回の送信機会を有していたときには、前回の送信機会における順序とは異なる順序（すなわち、順序の変更）をステップ４０５において提供することができ、それによってグループ間により公平な送信をもたらすことができる。例えば、ステップ４０５の最初の通過においてＧＲＰ１、ＧＲＰ２、ＧＲＰ３、およびＧＲＰ４というグループの順序がもたらされたとすると、ステップ４０５の２回目の通過は、ＧＲＰ４、ＧＲＰ３、ＧＲＰ２、およびＧＲＰ１というグループの順序をもたらすことができる。順序の逆転は、ステップ４０５の２回目以降の通過（non-first pass）における順序付けの１つの種類にすぎないことに、注意すべきである。ステップ４０５の２回目、３回目、などの通過におけるグループの再度の順序付けについて、他の種類の順序付けも使用されることができる。例えば、一実施形態では、１回目の通過における順序付けがＧＲＰ１、ＧＲＰ２、ＧＲＰ３、ＧＲＰ４であり、２回目の通過における順序付けがＧＲＰ２、ＧＲＰ３、ＧＲＰ４、ＧＲＰ１であり、３回目の通過がＧＲＰ３、ＧＲＰ４、ＧＲＰ１、ＧＲＰ２であるように、グループシフトを使用することが可能である。

[0033]ステップ４０６において、グループについてのサウンディングが、順序に基づいて、バッファされたデータを用いて実行されることができる。ステップ４０７において、グループについてのＭＵ−ＭＩＭＯ送信が、第１の条件（ステップ４０８）が満たされるまで実行されることができる。一実施形態では、第１の条件は、割り当てられた送信時間が経過すること、および／または該当のグループのバッファがフラッシュされることを含むことができる。

[0034]最大送信時間の経過および／または該当のグループのバッファのフラッシュのうちの少なくとも一方が生じたときに、ステップ４０９において、第２の条件が満たされるか否かの判定を行うことができる。一実施形態では、第２の条件は、新たなデータがＡＰによって受信されてバッファされたこと、およびバッファされたすべてのデータが送信されたことのうちの少なくとも１つを含むことができる。第２の条件が満たされない場合、新たなデータがＡＰによって受信されてバッファされるか、あるいはバッファされたすべてのデータが送信されるまで、ステップ４０６〜４０９を、その通過の（すなわち、ステップ４０５の）順序に従って繰り返すことができる。第２の条件が満たされた場合、方法は、ステップ４０１におけるＡＰのＢＳＳ内の複数のステーションの決定に戻る。典型的なＢＳＳのステーションは急激には変化しないので、前のステップ４０３において形成されたグループは、一般に実行可能（viable）なままであり、したがって上述のステップ４０５のための通過の変更が可能であることに留意すべきである。

[0035]一実施形態では、図３および４に関してそれぞれ図示および説明したデータスケジューリング技法３００および４００のうちの１つまたは複数が、ＡＰ（例えば、図１ＡのＡＰを参照）において実装されることができる。図３および４においてそれぞれ説明したデータスケジューリング技法３００、４００の特定の態様は、完全にソフトウェアの実施形態（ファームウェア、常駐ソフトウェア、マイクロコード、などを含む）の形態をとることができ、あるいは本明細書においていずれも広く「回路」、「モジュール」、または「システム」と呼ばれうるソフトウェアおよびハードウェアを組み合わせてなる実施形態の態様をとることができる。さらに、本発明の主題の実施形態は、コンピュータが使用可能なプログラムコードが組み込まれた任意の有形の媒体において具現化されたコンピュータプログラム製品の形態をとることができる。上述の実施形態は、ここで説明されているか否かにかかわらず、諸実施形態によるプロセスを実行するようにコンピュータシステム（または、他の電子デバイス）をプログラムするために使用されうる命令を記憶した機械可読媒体を含みうる、コンピュータプログラム製品またはソフトウェアとして提供されることができる。機械可読媒体として、機械（例えば、コンピュータ）によって読み取り可能な形態（例えば、ソフトウェア、処理アプリケーション）で情報を記憶（「機械可読記憶媒体」）または伝送（「機械可読信号媒体」）する任意の機構が挙げられる。機械可読記憶媒体として、これらに限られるわけではないが、磁気記憶媒体（例えば、フロッピー（登録商標）ディスク）、光学記憶媒体（例えば、ＣＤ−ＲＯＭ）、光磁気記憶媒体、読み出し専用メモリ（ＲＯＭ）、ランダムアクセスメモリ（ＲＡＭ）、消去可能なプログラマブルメモリ（例えば、ＥＰＲＯＭおよびＥＥＰＲＯＭ（登録商標））、フラッシュメモリ、あるいは電子的命令（例えば、１つまたは複数の処理ユニットによって実行できる）の記憶に適した他の種類の媒体を挙げることができる。さらに、機械可読信号媒体の実施形態を、電気、光、音響、または他の形態の伝播信号（例えば、搬送波、赤外線信号、デジタル信号、など）、あるいは有線、ワイヤレス、または他の通信媒体にて具現化することができる。

[0036]実施形態の動作を実行するためのコンピュータプログラムコードを、Ｊａｖａ（登録商標）、Ｓｍａｌｌｔａｌｋ、Ｃ＋＋、などのオブジェクト指向のプログラミング言語、ならびに「Ｃ」プログラミング言語または同様のプログラミング言語などの伝統的な手続き型プログラミング言語を含む１つ以上のプログラミング言語の任意の組み合わせにて記述することができる。プログラミングコードを、スタンドアロンのソフトウェアパッケージとして、完全または部分的にユーザのコンピュータにおいて実行することができ、あるいは一部をユーザのコンピュータにおいて、一部をリモートコンピュータにおいて実行することができ、もしくは全体をリモートコンピュータまたはサーバにおいて実行することができる。後者の筋書きにおいては、リモートコンピュータを、ローカルエリアネットワーク（ＬＡＮ）、パーソナルエリアネットワーク（ＰＡＮ）、またはワイドエリアネットワーク（ＷＡＮ）などの任意の種類のネットワークを介してユーザのコンピュータに接続することができ、あるいは接続を、外部のコンピュータに行うことができる（例えば、インターネットサービスプロバイダを使用してインターネットを介して）。

[0037]データスケジューリング技法をＡＰによって実行されるものとして説明したが、ワイヤレスの能力を有する電子デバイスは、典型的に、ＡＰの一部として特徴付けられても、特徴付けられなくてもよい特定の構成要素を含む。実際、いくつかの実施形態では、電子デバイスの特定の構成要素が、ＡＰの外部であるとして特徴付けられるが、依然としてデータスケジューリング技法の１つ以上のステップを補助することができる。図５が、データスケジューリング技法３００および４００のうちの少なくとも１つを実質的に実行することができるデータスケジューリングブロック５０５Ａを含む電子デバイス５００を簡単に示している。電子デバイス５００は、ノート型コンピュータ、デスクトップコンピュータ、タブレットコンピュータ、ネットブック、携帯電話機、ゲーム機、携帯情報端末（ＰＤＡ）、またはワイヤレス（および、場合によっては有線）通信能力を有する他の電子システムであってよい。

[0038]電子デバイス５００は、プロセッサブロック５０２（おそらくは、マルチプルなプロセッサ、マルチプルなコア、マルチプルなノード、および／またはマルチスレッディングの実装、などを含む）を含むことができる。電子デバイス５００は、キャッシュ、ＳＲＡＭ、ＤＲＡＭ、ゼロキャパシタＲＡＭ、ツイントランジスタＲＡＭ、ｅＤＲＡＭ、ＥＤＯＲＡＭ、ＤＤＲＲＡＭ、ＥＥＰＲＯＭ、ＮＲＡＭ、ＲＲＡＭ（登録商標）、ＳＯＮＯＳ、ＰＲＡＭ、および／または他の種類のメモリセルアレイを含むことができるメモリブロック５０３をさらに含むことができる。電子デバイス５００は、少なくともＷＬＡＮ８０２．１１インターフェイスを含むことができるネットワークインターフェイスブロック５０４をさらに含む。他のネットワークインターフェイスとして、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ（登録商標）インターフェイス、ＷｉＭＡＸ（登録商標）インターフェイス、ＺｉｇＢｅｅ（登録商標）インターフェイス、ＷｉｒｅｌｅｓｓＵＳＢインターフェイス、および／または有線ネットワークインターフェイス（Ｅｔｈｅｒｎｅｔ（登録商標）インターフェイスまたは電力線通信インターフェイスなど）が挙げられる。プロセッサブロック５０２、メモリブロック５０３、およびネットワークインターフェイスブロック５０４は、ＰＣＩ、ＩＳＡ、ＰＣＩ−Ｅｘｐｒｅｓｓ、ＨｙｐｅｔＴｒａｎｓｐｏｒｔ（登録商標）、ＩｎｆｉｎｉＢａｎｄ（登録商標）、ＮｕＢｕｓ、ＡＨＢ、ＡＸＩ、または他のバス規格に従って実現されてよいバス５０１に接続される。

[0039]電子デバイス５００は、また、上述のデータスケジューリングブロック５０５Ａおよび別の処理ブロック５０５Ｂを含むことができる通信ブロック５０５を含む。別の処理ブロック５０５Ｂとして、これらに限られるわけではないが、送受信機のうちの受信信号の処理、送信信号の処理、ならびに受信機部分および送信機部分の強調動作のための部分を挙げることができる。他の実施形態においては、構成要素がより少なくても、あるいはビデオカード、オーディオカード、さらなるネットワークインターフェイス、および／または周辺機器などの図５には示されていない追加の構成要素が含まれてもよい。一実施形態では、メモリブロック５０３を、システムの処理を向上させるためにプロセッサブロック５０２に直接接続してもよい。

[0040]上述の構造および方法の種々の実施形態は、あくまでも例示であり、上述の動的なサウンディング技法およびシステムの実施形態の技術的範囲を限定しようとするものではない。本明細書に記載のデータスケジューリング技法は、８０２．１１準拠のシステムに容易に取り入れることが可能であり、種々のワイヤレスデバイスの間の図１Ｂに示した通信に完全に整合することに注目すべきである。
以下に、出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
［Ｃ１］
ワイヤレス通信システムにおけるマルチユーザ多入力多出力（ＭＵ−ＭＩＭＯ）データについて送信をスケジューリングする方法であって、
アクセスポイント（ＡＰ）の基本サービスセット（ＢＳＳ）内の複数のステーションを決定することと、
前記複数のステーションの各々のステーションについてバッファされたデータを決定することと、
前記複数のステーションを複数のグループにグループ化することと、ここで、グループのステーションは類似の特性を有する、
ステーションの前記特性に基づいて、送信に関して前記複数のグループを優先順位付けすることと、
前記優先順位付けに基づいてグループについてサウンディングを実行することと、
第１の条件が満たされるまで、前記グループについてＭＵ−ＭＩＭＯ送信を実行することと、
前記第１の条件が満たされたときに、バッファされたデータを有するより低い優先順位のグループが存在するか否かを判定することと、
前記バッファされたデータを有するより低い優先順位のグループについて、前記サウンディングおよび前記ＭＵ−ＭＩＭＯ送信を実行することを繰り返すことと、
を備える方法。
［Ｃ２］
前記第１の条件は、前記ＭＵ−ＭＩＭＯ送信についての最大送信時間が経過したこと、および前記グループのためのバッファがフラッシュされること、のうちの少なくとも１つを含む、上記Ｃ１に記載の方法。
［Ｃ３］
前記ステーションを複数のグループにグループ化することは、バッファされたデータの類似の量に基づいて前記ステーションをグループ化することを含む、上記Ｃ１に記載の方法。
［Ｃ４］
前記ステーションを複数のグループにグループ化することは、バッファされたデータの類似の種類に基づいて前記ステーションをグループ化することを含む、上記Ｃ１に記載の方法。
［Ｃ５］
前記ステーションを複数のグループにグループ化することは、チャネル状態情報の類似のフレッシュさに基づいて前記ステーションをグループ化することを含む、上記Ｃ１に記載の方法。
［Ｃ６］
ワイヤレス通信システムにおけるマルチユーザ多入力多出力（ＭＵ−ＭＩＭＯ）データについて送信をスケジューリングする方法であって、
アクセスポイント（ＡＰ）の基本サービスセット（ＢＳＳ）内の複数のステーションを決定することと、
前記複数のステーションの各々のステーションについてバッファされたデータを決定することと、
前記複数のステーションを複数のグループにグループ化することと、ここで、グループのステーションは類似の特性を有する、
ステーションの前記特性および送信履歴に基づいて、送信に関して前記複数のグループを順序付けすることと、
グループ内のステーションに送信時間を割り当てることと、
前記順序に基づいて前記グループについてサウンディングを実行することと、
第１の条件が満たされるまで、前記グループについてＭＵ−ＭＩＭＯ送信を実行することと、
前記第１の条件が満たされたときに、第２の条件が満たされるか否かを判定することと、
前記第２の条件が満たされるまで、前記サウンディングの実行および前記ＭＵ−ＭＩＭＯ送信の実行を繰り返すことと、
を備える方法。
［Ｃ７］
前記第１の条件は、前記ＭＵ−ＭＩＭＯ送信について割り当てられた送信時間が経過したこと、および前記グループのためのバッファがフラッシュされること、のうちの少なくとも１つを含む、上記Ｃ６に記載の方法。
［Ｃ８］
前記第２の条件は、前記ＡＰによって新たなデータがバッファされたこと、およびバッファされたすべてのデータが送信されたこと、のうちの少なくとも１つを含む、上記Ｃ６に記載の方法。
［Ｃ９］
前記ステーションを複数のグループにグループ化することは、バッファされたデータの類似の量に基づいて前記ステーションをグループ化することを含む、上記Ｃ６に記載の方法。
［Ｃ１０］
前記ステーションを複数のグループにグループ化することは、バッファされたデータの類似の種類に基づいて前記ステーションをグループ化することを含む、上記Ｃ６に記載の方法。
［Ｃ１１］
前記ステーションを複数のグループにグループ化することは、チャネル状態情報の類似のフレッシュさに基づいて前記ステーションをグループ化することを含む、上記Ｃ６に記載の方法。
［Ｃ１２］
前記順序付けすることは、送信履歴に基づいて前記複数のグループを再度順序付けすることを含む、上記Ｃ６に記載の方法。
［Ｃ１３］
前記割り当てることは、送信履歴に基づいて各々のグループのステーションを再度割り当てることを含む、上記Ｃ６に記載の方法。
［Ｃ１４］
プロセッサブロックと、
通信ブロックと、
を備える電子デバイスであって、
前記通信ブロックは、
アクセスポイント（ＡＰ）の基本サービスセット（ＢＳＳ）内の複数のステーションを決定することと、
前記複数のステーションの各々のステーションについてバッファされたデータを決定することと、
前記ステーションを複数のグループにグループ化することと、ここで、グループのステーションは類似の特性を有する、
ステーションの前記特性に基づいて、送信に関して前記複数のグループを優先順位付けすることと、
前記優先順位付けに基づいてグループについてサウンディングを実行することと、
第１の条件が満たされるまで、前記グループについてマルチユーザ多入力多出力（ＭＵ−ＭＩＭＯ）送信を実行することと、
前記第１の条件が満たされたときに、バッファされたデータを有するより低い優先順位のグループが存在するか否かを判定することと、
前記バッファされたデータを有するより低い優先順位のグループについて、前記サウンディングおよび前記ＭＵ−ＭＩＭＯ送信を実行することを繰り返すことと、
を実行するように構成された動的スケジューリングブロックを含む、電子デバイス。
［Ｃ１５］
前記第１の条件は、前記ＭＵ−ＭＩＭＯ送信についての最大送信時間が経過したこと、および前記グループのためのバッファがフラッシュされること、のうちの少なくとも１つを含む、上記Ｃ１４に記載の電子デバイス。
［Ｃ１６］
前記ステーションを複数のグループにグループ化することは、バッファされたデータの類似の量に基づいて前記ステーションをグループ化することを含む、上記Ｃ１４に記載の電子デバイス。
［Ｃ１７］
前記ステーションを複数のグループにグループ化することは、バッファされたデータの類似の種類に基づいて前記ステーションをグループ化することを含む、上記Ｃ１４に記載の電子デバイス。
［Ｃ１８］
前記ステーションを複数のグループにグループ化することは、チャネル状態情報の類似のフレッシュさに基づいて前記ステーションをグループ化することを含む、上記Ｃ１４に記載の電子デバイス。
［Ｃ１９］
プロセッサブロックと、
通信ブロックと、
を備える電子デバイスであって、
前記通信ブロックは、
アクセスポイント（ＡＰ）の基本サービスセット（ＢＳＳ）内の複数のステーションを決定することと、
前記複数のステーションの各々のステーションについてバッファされたデータを決定することと、
前記複数のステーション内のステーションを複数のグループにグループ化することと、ここで、グループのステーションは類似の特性を有する、
ステーションの前記特性および送信履歴に基づいて、送信に関して前記複数のグループを順序付けすることと、
グループ内のステーションに送信時間を割り当てることと、
前記順序に基づいて前記グループについてサウンディングを実行することと、
第１の条件が満たされるまで、前記グループについてマルチユーザ多入力多出力（ＭＵ−ＭＩＭＯ）送信を実行することと、
第１の条件が満たされたときに、第２の条件が満たされるか否かを判定することと、
前記第２の条件が満たされるまで、前記サウンディングの実行および前記ＭＵ−ＭＩＭＯ送信の実行を繰り返すことと、
を実行するための動的スケジューリングブロックを含む、電子デバイス。
［Ｃ２０］
前記第１の条件は、前記ＭＵ−ＭＩＭＯ送信についての最大送信時間が経過したこと、および前記グループのためのバッファがフラッシュされること、のうちの少なくとも１つを含む、上記Ｃ１９に記載の電子デバイス。
［Ｃ２１］
前記第２の条件は、前記ＡＰによって新たなデータがバッファされたこと、およびバッファされたすべてのデータが送信されたこと、のうちの少なくとも１つを含む、上記Ｃ１９に記載の電子デバイス。
［Ｃ２２］
前記ステーションを複数のグループにグループ化することは、バッファされたデータの類似の量に基づいて前記ステーションをグループ化することを含む、上記Ｃ１９に記載の電子デバイス。
［Ｃ２３］
前記ステーションを複数のグループにグループ化することは、バッファされたデータの類似の種類に基づいて前記ステーションをグループ化することを含む、上記Ｃ１９に記載の電子デバイス。
［Ｃ２４］
前記ステーションを複数のグループにグループ化することは、チャネル状態情報の類似のフレッシュさに基づいて前記ステーションをグループ化することを含む、上記Ｃ１９に記載の電子デバイス。
［Ｃ２５］
前記順序付けすることは、送信履歴に基づいて前記複数のグループを再度順序付けすることを含む、上記Ｃ１９に記載の電子デバイス。
［Ｃ２６］
前記割り当てることは、送信履歴に基づいて各々のグループのステーションを再度割り当てることを含む、上記Ｃ１９に記載の電子デバイス。
［Ｃ２７］
サウンディングの動的なスケジューリングを実行するためのコンピュータ実行可能な命令を記憶している非一時的なコンピュータ可読媒体であって、
前記命令は、プロセッサによって実行されたときに、
アクセスポイント（ＡＰ）の基本サービスセット（ＢＳＳ）内の複数のステーションを決定することと、
前記複数のステーションの各々のステーションについてバッファされたデータを決定することと、
前記ステーションを複数のグループにグループ化することと、ここで、グループのステーションは類似の特性を有する、
ステーションの前記特性に基づいて、送信に関して前記複数のグループを優先順位付けすることと、
前記優先順位付けに基づいてグループについてサウンディングを実行することと、
第１の条件が満たされるまで、前記グループについてマルチユーザ多入力多出力（ＭＵ−ＭＩＭＯ）送信を実行することと、
第１の条件が満たされたときに、バッファされたデータを有するより低い優先順位のグループが存在するか否かを判定することと、
バッファされたデータを有するより低い優先順位のグループについて、前記サウンディングおよび前記ＭＵ−ＭＩＭＯ送信を実行することを繰り返すことと、
を備えるプロセスを前記プロセッサに実行させる、コンピュータ可読媒体。
［Ｃ２８］
前記第１の条件は、前記ＭＵ−ＭＩＭＯ送信についての最大送信時間が経過したこと、および前記グループのためのバッファがフラッシュされること、のうちの少なくとも１つである、上記Ｃ２７に記載のコンピュータ可読媒体。
［Ｃ２９］
前記ステーションを複数のグループにグループ化することは、バッファされたデータの類似の量に基づいて前記ステーションをグループ化することを含む、上記Ｃ２７に記載のコンピュータ可読媒体。
［Ｃ３０］
前記ステーションを複数のグループにグループ化することは、バッファされたデータの類似の種類に基づいて前記ステーションをグループ化することを含む、上記Ｃ２７に記載のコンピュータ可読媒体。
［Ｃ３１］
前記ステーションを複数のグループにグループ化することは、チャネル状態情報の類似のフレッシュさに基づいて前記ステーションをグループ化することを含む、上記Ｃ２７に記載のコンピュータ可読媒体。
［Ｃ３２］
サウンディングの動的なスケジューリングを実行するためのコンピュータ実行可能な命令を記憶している非一時的なコンピュータ可読媒体であって、
前記命令は、プロセッサによって実行されたときに、
アクセスポイント（ＡＰ）の基本サービスセット（ＢＳＳ）内の複数のステーションを決定することと、
前記複数のステーションの各々のステーションについてバッファされたデータを決定することと、
前記ステーションを複数のグループにグループ化することと、ここで、グループのステーションは類似の特性を有する、
ステーションの前記特性および送信履歴に基づいて、送信に関して前記複数のグループを順序付けすることと、
グループ内のステーションに送信時間を割り当てることと、
前記順序に基づいて前記グループについてサウンディングを実行することと、
第１の条件が満たされるまで、前記グループについてマルチユーザ多入力多出力（ＭＵ−ＭＩＭＯ）送信を実行することと、
前記第１の条件が満たされたときに、第２の条件が満たされるか否かを判定することと、
前記第２の条件が満たされるまで、前記サウンディングの実行および前記ＭＵ−ＭＩＭＯ送信の実行を繰り返すことと、
を備えるプロセスを前記プロセッサに実行させる、コンピュータ可読媒体。
［Ｃ３３］
前記第１の条件は、前記ＭＵ−ＭＩＭＯ送信についての最大送信時間が経過したこと、および前記グループのためのバッファがフラッシュされること、のうちの少なくとも１つを含む、上記Ｃ３２に記載のコンピュータ可読媒体。
［Ｃ３４］
前記第２の条件は、前記ＡＰによって新たなデータがバッファされたこと、およびバッファされたすべてのデータが送信されたこと、のうちの少なくとも１つを含む、上記Ｃ３２に記載のコンピュータ可読媒体。
［Ｃ３５］
前記ステーションを複数のグループにグループ化することは、バッファされたデータの類似の量に基づいて前記ステーションをグループ化することを含む、上記Ｃ３２に記載のコンピュータ可読媒体。
［Ｃ３６］
前記ステーションを複数のグループにグループ化することは、バッファされたデータの類似の種類に基づいて前記ステーションをグループ化することを含む、上記Ｃ３２に記載のコンピュータ可読媒体。
［Ｃ３７］
前記ステーションを複数のグループにグループ化することは、チャネル状態情報の類似のフレッシュさに基づいて前記ステーションをグループ化することを含む、上記Ｃ３２に記載のコンピュータ可読媒体。
［Ｃ３８］
前記順序付けすることは、送信履歴に基づいて前記複数のグループを再度順序付けすることを含む、上記Ｃ３２に記載のコンピュータ可読媒体。
［Ｃ３９］
前記割り当てることは、送信履歴に基づいて各々のグループのステーションを再度割り当てることを含む、上記Ｃ３２に記載のコンピュータ可読媒体。

Claims

ワイヤレス通信システムにおけるマルチユーザ多入力多出力（ＭＵ−ＭＩＭＯ）データについて送信をスケジューリングする方法であって、
アクセスポイント（ＡＰ）の基本サービスセット（ＢＳＳ）内の複数のステーションを決定することと、
前記複数のステーションの各々のステーションについてバッファされたデータを決定することと、
前記複数のステーションを複数のグループにグループ化することと、ここで、グループのステーションは類似の特性を有する、
前記複数のグループの前記ステーションの前記特性に基づいて、送信に関して前記複数のグループを優先順位付けすることと、
前記優先順位付けすることに基づいてグループについてサウンディングを実行することと、
第１の条件が満たされるまで、前記サウンディングに基づいて前記グループについてＭＵ−ＭＩＭＯ送信を実行することと、
前記第１の条件が満たされたときに、バッファされたデータを有するより低い優先順位のグループが存在するか否かを判定することと、
前記バッファされたデータを有するより低い優先順位のグループについて、前記サウンディングおよび前記ＭＵ−ＭＩＭＯ送信を実行することを繰り返すことと、
を備える方法。
前記第１の条件は、前記ＭＵ−ＭＩＭＯ送信についての最大送信時間が経過したこと、および前記グループのためのバッファがフラッシュされること、のうちの少なくとも１つを含む、請求項１に記載の方法。
前記ステーションを複数のグループにグループ化することは、バッファされたデータの類似の量に基づいて前記ステーションをグループ化することを含む、請求項１に記載の方法。
前記ステーションを複数のグループにグループ化することは、バッファされたデータの類似の種類に基づいて前記ステーションをグループ化することを含む、請求項１に記載の方法。
前記ステーションを複数のグループにグループ化することは、チャネル状態情報の類似のフレッシュさに基づいて前記ステーションをグループ化することを含む、請求項１に記載の方法。
ワイヤレス通信システムにおけるマルチユーザ多入力多出力（ＭＵ−ＭＩＭＯ）データについて送信をスケジューリングする方法であって、
アクセスポイント（ＡＰ）の基本サービスセット（ＢＳＳ）内の複数のステーションを決定することと、
前記複数のステーションの各々のステーションについてバッファされたデータを決定することと、
前記複数のステーションを複数のグループにグループ化することと、ここで、グループのステーションは類似の特性を有する、
前記ステーションの前記特性および前記ステーションについての送信履歴に基づいて、送信に関して前記複数のグループを順序付けすることと、
グループ内のステーションに送信時間を割り当てることと、
前記順序に基づいて前記グループについてサウンディングを実行することと、
第１の条件が満たされるまで、前記サウンディングに基づいて前記グループについてＭＵ−ＭＩＭＯ送信を実行することと、
前記第１の条件が満たされたときに、第２の条件が満たされるか否かを判定することと、
前記第２の条件が満たされるまで、前記サウンディングを前記実行することおよび前記ＭＵ−ＭＩＭＯ送信を前記実行することを繰り返すことと、
を備える方法。
前記第１の条件は、前記ＭＵ−ＭＩＭＯ送信について割り当てられた送信時間が経過したこと、および前記グループのためのバッファがフラッシュされること、のうちの少なくとも１つを含む、請求項６に記載の方法。
前記第２の条件は、前記ＡＰによって新たなデータがバッファされたこと、およびバッファされたすべてのデータが送信されたこと、のうちの少なくとも１つを含む、請求項６に記載の方法。
前記ステーションを複数のグループにグループ化することは、バッファされたデータの類似の量に基づいて前記ステーションをグループ化することを含む、請求項６に記載の方法。
前記ステーションを複数のグループにグループ化することは、バッファされたデータの類似の種類に基づいて前記ステーションをグループ化することを含む、請求項６に記載の方法。
前記ステーションを複数のグループにグループ化することは、チャネル状態情報の類似のフレッシュさに基づいて前記ステーションをグループ化することを含む、請求項６に記載の方法。
前記順序付けすることは、送信履歴に基づいて前記複数のグループを再度順序付けすることを含む、請求項６に記載の方法。
前記割り当てることは、送信履歴に基づいて各々のグループのステーションを再度割り当てることを含む、請求項６に記載の方法。
プロセッサブロックと、
通信ブロックと、
を備える電子デバイスであって、前記通信ブロックは、
アクセスポイント（ＡＰ）の基本サービスセット（ＢＳＳ）内の複数のステーションを決定することと、
前記複数のステーションの各々のステーションについてバッファされたデータを決定することと、
前記ステーションを複数のグループにグループ化することと、ここで、グループのステーションは類似の特性を有する、
前記複数のグループの前記ステーションの前記特性に基づいて、送信に関して前記複数のグループを優先順位付けすることと、
前記優先順位付けすることに基づいてグループについてサウンディングを実行することと、
第１の条件が満たされるまで、前記サウンディングに基づいて前記グループについてマルチユーザ多入力多出力（ＭＵ−ＭＩＭＯ）送信を実行することと、
前記第１の条件が満たされたときに、バッファされたデータを有するより低い優先順位のグループが存在するか否かを判定することと、
前記バッファされたデータを有するより低い優先順位のグループについて、前記サウンディングおよび前記ＭＵ−ＭＩＭＯ送信を実行することを繰り返すことと、
を実行するように構成された動的スケジューリングブロックを含む、電子デバイス。
前記第１の条件は、前記ＭＵ−ＭＩＭＯ送信についての最大送信時間が経過したこと、および前記グループのためのバッファがフラッシュされること、のうちの少なくとも１つを含む、請求項１４に記載の電子デバイス。
前記ステーションを複数のグループにグループ化することは、バッファされたデータの類似の量に基づいて前記ステーションをグループ化することを含む、請求項１４に記載の電子デバイス。
前記ステーションを複数のグループにグループ化することは、バッファされたデータの類似の種類に基づいて前記ステーションをグループ化することを含む、請求項１４に記載の電子デバイス。
前記ステーションを複数のグループにグループ化することは、チャネル状態情報の類似のフレッシュさに基づいて前記ステーションをグループ化することを含む、請求項１４に記載の電子デバイス。
プロセッサブロックと、
通信ブロックと、
を備える電子デバイスであって、前記通信ブロックは、
アクセスポイント（ＡＰ）の基本サービスセット（ＢＳＳ）内の複数のステーションを決定することと、
前記複数のステーションの各々のステーションについてバッファされたデータを決定することと、
前記複数のステーション内のステーションを複数のグループにグループ化することと、ここで、グループのステーションは類似の特性を有する、
前記ステーションの前記特性および前記ステーションについての送信履歴に基づいて、送信に関して前記複数のグループを順序付けすることと、
グループ内のステーションに送信時間を割り当てることと、
前記順序に基づいて前記グループについてサウンディングを実行することと、
第１の条件が満たされるまで、前記サウンディングに基づいて前記グループについてマルチユーザ多入力多出力（ＭＵ−ＭＩＭＯ）送信を実行することと、
第１の条件が満たされたときに、第２の条件が満たされるか否かを判定することと、
前記第２の条件が満たされるまで、前記サウンディングを前記実行することおよび前記ＭＵ−ＭＩＭＯ送信を前記実行することを繰り返すことと、
を実行するための動的スケジューリングブロックを含む、電子デバイス。
前記第１の条件は、前記ＭＵ−ＭＩＭＯ送信についての最大送信時間が経過したこと、および前記グループのためのバッファがフラッシュされること、のうちの少なくとも１つを含む、請求項１９に記載の電子デバイス。
前記第２の条件は、前記ＡＰによって新たなデータがバッファされたこと、およびバッファされたすべてのデータが送信されたこと、のうちの少なくとも１つを含む、請求項１９に記載の電子デバイス。
前記ステーションを複数のグループにグループ化することは、バッファされたデータの類似の量に基づいて前記ステーションをグループ化することを含む、請求項１９に記載の電子デバイス。
前記ステーションを複数のグループにグループ化することは、バッファされたデータの類似の種類に基づいて前記ステーションをグループ化することを含む、請求項１９に記載の電子デバイス。
前記ステーションを複数のグループにグループ化することは、チャネル状態情報の類似のフレッシュさに基づいて前記ステーションをグループ化することを含む、請求項１９に記載の電子デバイス。
前記順序付けすることは、送信履歴に基づいて前記複数のグループを再度順序付けすることを含む、請求項１９に記載の電子デバイス。
前記割り当てることは、送信履歴に基づいて各々のグループのステーションを再度割り当てることを含む、請求項１９に記載の電子デバイス。
サウンディングの動的なスケジューリングを実行するためのコンピュータ実行可能な命令を記憶しているコンピュータ可読記憶媒体であって、
前記命令は、プロセッサによって実行されたときに、
アクセスポイント（ＡＰ）の基本サービスセット（ＢＳＳ）内の複数のステーションを決定することと、
前記複数のステーションの各々のステーションについてバッファされたデータを決定することと、
前記ステーションを複数のグループにグループ化することと、ここで、グループのステーションは類似の特性を有する、
前記複数のグループの前記ステーションの前記特性に基づいて、送信に関して前記複数のグループを優先順位付けすることと、
前記優先順位付けすることに基づいてグループについてサウンディングを実行することと、
第１の条件が満たされるまで、前記サウンディングに基づいて前記グループについてマルチユーザ多入力多出力（ＭＵ−ＭＩＭＯ）送信を実行することと、
第１の条件が満たされたときに、バッファされたデータを有するより低い優先順位のグループが存在するか否かを判定することと、
前記バッファされたデータを有するより低い優先順位のグループについて、前記サウンディングおよび前記ＭＵ−ＭＩＭＯ送信を実行することを繰り返すことと、
を備えるプロセスを前記プロセッサに実行させる、コンピュータ可読記憶媒体。
前記第１の条件は、前記ＭＵ−ＭＩＭＯ送信についての最大送信時間が経過したこと、および前記グループのためのバッファがフラッシュされること、のうちの少なくとも１つである、請求項２７に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
前記ステーションを複数のグループにグループ化することは、バッファされたデータの類似の量に基づいて前記ステーションをグループ化することを含む、請求項２７に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
前記ステーションを複数のグループにグループ化することは、バッファされたデータの類似の種類に基づいて前記ステーションをグループ化することを含む、請求項２７に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
前記ステーションを複数のグループにグループ化することは、チャネル状態情報の類似のフレッシュさに基づいて前記ステーションをグループ化することを含む、請求項２７に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
サウンディングの動的なスケジューリングを実行するためのコンピュータ実行可能な命令を記憶しているコンピュータ可読記憶媒体であって、
前記命令は、プロセッサによって実行されたときに、
アクセスポイント（ＡＰ）の基本サービスセット（ＢＳＳ）内の複数のステーションを決定することと、
前記複数のステーションの各々のステーションについてバッファされたデータを決定することと、
前記ステーションを複数のグループにグループ化することと、ここで、グループのステーションは類似の特性を有する、
前記ステーションの前記特性および送信履歴に基づいて、送信に関して前記複数のグループを順序付けすることと、
グループ内のステーションに送信時間を割り当てることと、
前記順序付けすることに基づいて前記グループについてサウンディングを実行することと、
第１の条件が満たされるまで、前記サウンディングに基づいて前記グループについてマルチユーザ多入力多出力（ＭＵ−ＭＩＭＯ）送信を実行することと、
前記第１の条件が満たされたときに、第２の条件が満たされるか否かを判定することと、
前記第２の条件が満たされるまで、前記サウンディングを前記実行することおよび前記ＭＵ−ＭＩＭＯ送信を前記実行することを繰り返すことと、
を備えるプロセスを前記プロセッサに実行させる、コンピュータ可読記憶媒体。
前記第１の条件は、前記ＭＵ−ＭＩＭＯ送信についての最大送信時間が経過したこと、および前記グループのためのバッファがフラッシュされること、のうちの少なくとも１つを含む、請求項３２に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
前記第２の条件は、前記ＡＰによって新たなデータがバッファされたこと、およびバッファされたすべてのデータが送信されたこと、のうちの少なくとも１つを含む、請求項３２に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
前記ステーションを複数のグループにグループ化することは、バッファされたデータの類似の量に基づいて前記ステーションをグループ化することを含む、請求項３２に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
前記ステーションを複数のグループにグループ化することは、バッファされたデータの類似の種類に基づいて前記ステーションをグループ化することを含む、請求項３２に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
前記ステーションを複数のグループにグループ化することは、チャネル状態情報の類似のフレッシュさに基づいて前記ステーションをグループ化することを含む、請求項３２に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
前記順序付けすることは、送信履歴に基づいて前記複数のグループを再度順序付けすることを含む、請求項３２に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
前記割り当てることは、送信履歴に基づいて各々のグループのステーションを再度割り当てることを含む、請求項３２に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
前記グループ内のステーションに送信時間を割り当てることは、異なる時間単位が前記ＭＵ−ＭＩＭＯ送信について前記グループ内の異なるステーションに割り当てられることをもたらす、請求項６に記載の方法。
前記グループ内のステーションに送信時間を割り当てることは、異なる時間単位が前記ＭＵ−ＭＩＭＯ送信について前記グループ内の異なるステーションに割り当てられることをもたらす、請求項１９に記載の電子デバイス。
前記グループ内のステーションに送信時間を割り当てることは、異なる時間単位が前記ＭＵ−ＭＩＭＯ送信について前記グループ内の異なるステーションに割り当てられることをもたらす、請求項３２に記載のコンピュータ可読記憶媒体。