JP6176825B2 - 磁気共鳴装置 - Google Patents

磁気共鳴装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6176825B2
JP6176825B2 JP2013039161A JP2013039161A JP6176825B2 JP 6176825 B2 JP6176825 B2 JP 6176825B2 JP 2013039161 A JP2013039161 A JP 2013039161A JP 2013039161 A JP2013039161 A JP 2013039161A JP 6176825 B2 JP6176825 B2 JP 6176825B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic field
gradient magnetic
pulse
field pulse
gradient
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013039161A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014166219A (ja
Inventor
三好 光晴
光晴 三好
岩舘 雄治
雄治 岩舘
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
GE Medical Systems Global Technology Co LLC
Original Assignee
GE Medical Systems Global Technology Co LLC
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by GE Medical Systems Global Technology Co LLC filed Critical GE Medical Systems Global Technology Co LLC
Priority to JP2013039161A priority Critical patent/JP6176825B2/ja
Publication of JP2014166219A publication Critical patent/JP2014166219A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6176825B2 publication Critical patent/JP6176825B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Magnetic Resonance Imaging Apparatus (AREA)

Description

本発明は、拡散強調を行う磁気共鳴装置に関する。
拡散の情報を取得する方法として、MPG(Motion Probing Gradient)を用いた方法が知られている(特許文献1参照)。
特開2012−157687号公報
MPGを用いたシーケンスとして、B0不均一の影響を打ち消すためのリフォーカスパルスを用いたシーケンスが知られている。しかし、このシーケンスでエコーを収集すると、心拍などの体動の影響を受けてエコーの信号低下が生じることがある。そこで、エコーの信号低下を抑制するために流速補正を行う方法が知られているが、これまでの流速補正の方法では、FID(free induction decay)信号やSTE(stimulated echo)が発生することがある。FIDやSTEは画像劣化の原因となるので、FIDやSTEはできるだけ発生させないようにすることが望まれている。
本発明の第1の観点は、励起パルスとリフォーカスパルスとを送信するRFコイルと、拡散強調と流速補正とを実行するための複数の傾斜磁場パルスを印加する傾斜磁場コイルと、を有する磁気共鳴装置であって、
前記複数の傾斜磁場パルスは、
前記励起パルスと前記リフォーカスパルスとの間に印加される第1の傾斜磁場パルスと、
前記第1の傾斜磁場パルスと前記リフォーカスパルスとの間に印加され、前記第1の傾斜磁場パルスとは反対の極性を有する第2の傾斜磁場パルスと、
前記リフォーカスパルスの後に印加される第3の傾斜磁場パルスと、
前記第3の傾斜磁場パルスの後に印加され、前記第3の傾斜磁場パルスとは反対の極性を有する第4の傾斜磁場パルスと、
を含んでおり、
前記第1の傾斜磁場パルスと前記第2の傾斜磁場パルスとの間、又は前記第3の傾斜磁場パルスと前記第4の傾斜磁場パルスとの間に、待ち時間が設けられている、磁気共鳴装置である。
本発明の第2の観点は、励起パルス、第1のリフォーカスパルス、および第2のリフォーカスパルスを送信するRFコイルと、拡散強調と流速補正とを実行するための複数の傾斜磁場パルスを印加する傾斜磁場コイルと、を有する磁気共鳴装置であって、
前記複数の傾斜磁場パルスは、
前記励起パルスと前記第1のリフォーカスパルスとの間に印加される第1の傾斜磁場パルスと、
前記第1のリフォーカスパルスと前記第2のリフォーカスパルスとの間に印加され、前記第1の傾斜磁場パルスと同じ極性を有する第2の傾斜磁場パルスと、
前記第2の傾斜磁場パルスと前記第2のリフォーカスパルスとの間に印加され、前記第1の傾斜磁場パルスと同じ極性を有する第3の傾斜磁場パルスと、
と、
前記第2のリフォーカスパルスの後に印加され、前記第1の傾斜磁場パルスと同じ極性を有する第4の傾斜磁場パルスと、
を含んでおり、
前記第1のリフォーカスパルスと前記第1の傾斜磁場パルス若しくは前記第2の傾斜磁場パルスとの間、又は前記第2のリフォーカスパルスと前記第3の傾斜磁場パルス若しくは前記第4の傾斜磁場パルスとの間に、待ち時間が設けられている、磁気共鳴装置である。
本発明の第3の観点は、励起パルス、第1のリフォーカスパルス、および第2のリフォーカスパルスを送信するRFコイルと、拡散強調と流速補正とを実行するための複数の傾斜磁場パルスを印加する傾斜磁場コイルと、を有する磁気共鳴装置であって、
前記複数の傾斜磁場パルスは、
前記励起パルスと前記第1のリフォーカスパルスとの間に印加される第1の傾斜磁場パルスと、
前記第1のリフォーカスパルスと前記第2のリフォーカスパルスとの間に印加され、前記第1の傾斜磁場パルスと同じ極性を有する第2の傾斜磁場パルスと、
前記第2のリフォーカスパルスの後に印加され、前記第1の傾斜磁場パルスと同じ極性を有する第3の傾斜磁場パルスと、
を含んでおり、
前記第1のリフォーカスパルスと前記第1の傾斜磁場パルス若しくは前記第2の傾斜磁場パルスとの間、又は前記第2のリフォーカスパルスと前記第2の傾斜磁場パルス若しくは前記第3の傾斜磁場パルスとの間に、待ち時間が設けられている、磁気共鳴装置である。
待ち時間を入れることにより、傾斜磁場パルスの時間軸上の位置の自由度を増やすことができる。したがって、流速を補正するための条件とFID又はSTEを消去又は十分に低減するための条件との両方を満たす傾斜磁場パルスの面積を求めることができる。
本発明の一形態の磁気共鳴装置の概略図である。 MPGを用いて流速補正を行うシーケンスの説明図である。 リフォーカスパルスを1つ設けた場合のシーケンスの一例を示す図である。 1つのリフォーカスパルスを設けた場合の本形態のシーケンスの説明図である。 傾斜磁場パルスG1とG2の間に待ち時間Twaitを設けた例を示す図である。 傾斜磁場パルスG4の後に、横磁化を縦磁化に戻すためのRFパルス−90xを印加した一例を示す図である。 リフォーカスパルスを2つ設けた場合のシーケンスの一例を示す図である。 2つのリフォーカスパルスを設けた場合の本形態のシーケンスの説明図である。 別の位置に待ち時間Twaitを設けた例を示す図である。 傾斜磁場パルスG2およびG3を一つの傾斜磁場パルスに合成した場合のシーケンスの例を示す図である。 別の位置に待ち時間Twaitを設けた例を示す図である。
以下、発明を実施するための形態を説明するが、本発明は、以下の形態に限定されることはない。
図1は、本発明の一形態の磁気共鳴装置の概略図である。
磁気共鳴装置(以下、「MR装置」と呼ぶ。MR:Magnetic Resonance)100は、マグネット2、テーブル3、受信コイル4などを有している。
マグネット2は、被検体11が収容されるボア21を有している。また、マグネット2は、超伝導コイル22と、傾斜磁場コイル23と、RFコイル24とを有している。超伝導コイル22は静磁場を印加し、傾斜磁場コイル23は傾斜磁場パルスを印加し、RFコイル24はRFパルスを送信する。尚、超伝導コイル22の代わりに、永久磁石を用いてもよい。
テーブル3は、被検体11を支持するクレードル3aを有している。クレードル3aは、ボア21内に移動できるように構成されている。クレードル3aによって、被検体11はボア21に搬送される。
受信コイル4は、被検体11に取り付けられている。受信コイル4は、被検体11からの磁気共鳴信号を受信する。
MR装置100は、更に、送信器5、傾斜磁場電源6、受信器7、制御部8、操作部9、および表示部10などを有している。
送信器5はRFコイル24に電流を供給し、傾斜磁場電源6は傾斜磁場コイル23に電流を供給する。
受信器7は、受信コイル4から受け取った信号に対して、検波などの信号処理を実行する。
制御部8は、表示部10に必要な情報を伝送したり、受信器7から受け取ったデータに基づいて画像を再構成するなど、MR装置100の各種の動作を実現するように、MR装置100の各部の動作を制御する。
操作部9は、オペレータにより操作され、種々の情報を制御部8に入力する。表示部10は種々の情報を表示する。
MR装置100は、上記のように構成されている。
本形態では、MPG(motion probing gradient)を用いて拡散強調画像データを取得するためのシーケンスを実行する。MPGを用いたシーケンスを実行する場合、心拍などの体動の影響を受けて、信号が低下することがある。そこで、信号ができるだけ低下しないようにするため、MPGを用いた流速補正が行われる。以下に、MPGを用いて流速補正を行うシーケンスの一例について説明する。
図2は、MPGを用いて流速補正を行うシーケンスの説明図である。
先ず、RFコイル24が励起パルス90xを送信し、続いて、傾斜磁場コイル23が4つの傾斜磁場パルスG1〜G4を印加する場合について考える。4つの傾斜磁場パルスG1〜G4が印加された後、データ収集部Aにおいてデータが収集される。尚、説明の便宜上、傾斜磁場の軸は1軸のみが示されている。また、データ収集部Aで使用されるRFパルスや傾斜磁場パルスは図示省略されている。
4つの傾斜磁場パルスG1〜G4は、主に、拡散強調と流速補正の2つの役割を実現するために設けられている。
4つの傾斜磁場パルスG1〜G4の拡散強調を表すb値は、以下の式で表される。
4つの傾斜磁場パルスG1〜G4は、流速が補正できるように、以下の式を満たしている。

ここで、G(t):時点tにおける傾斜磁場の大きさ
また、エコーを発生させるための条件は、以下の式で表される。
MPGを用いたシーケンスでは、上記の式(1)〜(3)を満たすように、傾斜磁場パルスG1〜G4が設定されている。上記の式(1)〜(3)を満たすためには、傾斜磁場パルスG1〜G4の面積を、例えば、以下のように設定すればよい。
|S1|=|S2|=|S3|=|S4| ・・・(4)
ここで、S1:傾斜磁場パルスG1の面積
S2:傾斜磁場パルスG2の面積
S3:傾斜磁場パルスG3の面積
S4:傾斜磁場パルスG4の面積
尚、傾斜磁場パルスG1およびG4は正の傾斜磁場パルスであるので、傾斜磁場パルスG1の面積S1と傾斜磁場パルスG4の面積S4は、正の値としている。一方、傾斜磁場パルスG2およびG3は負の傾斜磁場パルスであるので、傾斜磁場パルスG2の面積S2と傾斜磁場パルスG3の面積S3は、負の値としている。
上記の条件を満たすことにより、流速補正を行いながらスピンエコーを発生させることができる。
尚、図2では、励起パルス90xとデータ収集部Aとの間には、RFパルスが示されていない。しかし、実際のシーケンスでは、B0不均一の影響を打ち消すため、リフォーカスパルスが設けられている。以下に、リフォーカスパルスを1つ設けた場合と、リフォーカスパルスを2つ設けた場合について、順に説明する。
(1)リフォーカスパルスを1つ設けた場合のシーケンスについて
図3は、リフォーカスパルスを1つ設けた場合のシーケンスの一例を示す図である。
図3では、RFコイル24は、傾斜磁場パルスG2とG3との間に、リフォーカスパルス180yを送信する。リフォーカスパルス180yによって、スピンは180°反転するので、傾斜磁場パルスG3およびG4の極性は図2とは逆の極性に設定される。すなわち、傾斜磁場パルスG3は正の極性となり、傾斜磁場パルスG4は負の極性となる。したがって、図3のシーケンスの場合、式(2)は以下の式(5)に書き換えられ、式(3)は以下の式(6)に書き換えられる。
したがって、リフォーカスパルス180yを設ける場合、式(1)および式(4)に加えて、式(5)および式(6)を満たすように傾斜磁場パルスG1〜G4を設定すればよい。式(1)、(4)、(5)、および(6)を満たすことにより、流速補正を行いながらスピンエコーを発生させることができる。
ところが、リフォーカスパルス180yによるスピンの実際のフリップ角は、180°からずれることがあり、これにより、スピンエコーの他に、FID(free induction decay)信号が発生する。FID信号は画像劣化の原因となるので、FID信号はできるだけ発生させないようにすることが望ましい。しかし、式(4)を満たすように傾斜磁場パルスG1〜G4の面積を設定すると、傾斜磁場パルスG1〜G4の面積の絶対値が等しいので、FID信号を消去することができない。そこで、FID信号を発生させないようにする方法の一つとして、式(4)の代わりに、以下の式(7)を満たすように、傾斜磁場パルスの面積を設定することが考えられる。
S1+S2≠0 ・・・(7)
ここで、S1:傾斜磁場パルスG1の面積
S2:傾斜磁場パルスG2の面積
式(7)を満たすように傾斜磁場パルスG1およびG2の面積を設定すると、傾斜磁場パルスG1〜G4の面積が非対称になるので、FID信号を低減することができる。したがって、式(1)、式(5)、および式(6)に加えて、式(7)を満たすように傾斜磁場パルスG1〜G4の面積を設定することができれば、FID信号を低減することができるシーケンスが得られる。しかし、図3のシーケンスでは、式(1)、式(5)、および式(6)の条件と式(7)の条件との両方を満たすような傾斜磁場パルスG1〜G4の面積を求めることができない。そこで、本形態では、1つのリフォーカスパルス180yを設ける場合、上記の両方の条件を満たす傾斜磁場パルスG1〜G4の面積を計算することができるように、以下のようなシーケンスを用いる(図4参照)。
図4は、1つのリフォーカスパルスを設けた場合の本形態のシーケンスの説明図である。
図4では、傾斜磁場パルスG3とG4の間に、待ち時間Twaitが設けられている。待ち時間Twaitを設けることによって、傾斜磁場パルスG1〜G4の時間軸上の位置の自由度を増やすことができるので、式(1)、式(5)、および式(6)の条件と式(7)の条件との両方を満たす傾斜磁場パルスG1〜G4の面積を求めることができる。
尚、式(7)では、S1+S2≠0としているが、S1+S2の具体的な値は、画像の分解能res[mm]に依存する。具体的には、res[mm]で位相が1回転するように、S1+S2を設定すればよい。S1+S2は、画像の分解能resを用いて以下の式で表される。
S1+S2=1/γ/res ・・・(8)
ここで、γ:プロトンの磁気回転比
res:画像の分解能
プロトンの磁気回転比γは、γ=42.58[MHz/tesla]=42.58[1/Tesla/μsec]である。したがって、例えば、res=1[mm]=0.001[meter」の場合、S1+S2は、以下の値になる。
S1+S2=1/42.58[1/Tesla/μsec]/0.001[meter]
=23.49[μsec*Tesla/meter]
したがって、画像の分解能resに基づいてS1+S2の値を算出することができる。S1+S2の値の算出は、例えば、制御部8に、画像の分解能resに基づいてS1+S2の値を算出するための算出手段を備えることにより実現できる。
尚、図4では、傾斜磁場パルスG3とG4の間に待ち時間Twaitを設けているが、傾斜磁場パルスG1とG2の間に待ち時間Twaitを設けてもよい。図5に、傾斜磁場パルスG1とG2の間に待ち時間Twaitを設けた例を示す。
図5に示すように待ち時間Twaitを設けても、式(1)、式(5)、および式(6)の条件と式(7)の条件との両方を満たす傾斜磁場パルスG1〜G4の面積を求めることができる。したがって、流速補正を行いながら、FID信号を消去する(又はFID信号の信号値を十分に小さくする)ことができる。
尚、傾斜磁場パルスG4の後に、横磁化を縦磁化に戻すためのRFパルスを印加してもよい。図6に、傾斜磁場パルスG4の後に、横磁化を縦磁化に戻すためのRFパルス−90xを印加した一例を示す。図6では、図4のシーケンスに対してRFパルス−90xを印加した例が示されているが、図5のシーケンスに対してRFパルス−90xを印加してもよい。
また、図4〜図6では、傾斜磁場パルスG1〜G4の極性は、(正、負、正、負)の順で並んでいるが、励起パルスやリフォーカスパルスなどの条件に応じて、別の順序にすることが可能である。例えば、(負、正、負、正)の順や、(正、負、負、正)の順にしてもよい。
次に、リフォーカスパルスを2つ設けた場合の例について説明する。
(2)リフォーカスパルスを2つ設けた場合のシーケンスについて
図7は、リフォーカスパルスを2つ設けた場合のシーケンスの一例を示す図である。
図7では、RFコイル24は、傾斜磁場パルスG1とG2との間にリフォーカスパルス180y1を送信し、傾斜磁場パルスG3とG4との間にリフォーカスパルス180y2を送信する。2つのリフォーカスパルス180y1および180y2の各々によってスピンは180°反転するので、傾斜磁場パルスG2およびG3の極性は図2とは逆の極性に設定される。すなわち、傾斜磁場パルスG2およびG3は正の極性となる。したがって、図7のシーケンスの場合、式(2)は以下の式(9)に書き換えられ、式(3)は以下の式(10)に書き換えられる。
したがって、2つのリフォーカスパルス180y1および180y2を設ける場合、式(1)および式(4)に加えて、式(9)および式(10)を満たすように傾斜磁場パルスG1〜G4を設定すればよい。式(1)、(4)、(9)、および(10)を満たすことにより、流速補正を行いながらスピンエコーを発生させることができる。
ところが、リフォーカスパルス180y1および180y2によるスピンの実際のフリップ角は、180°からずれることがあり、これにより、スピンエコーの他に、STE(stimulated echo)が発生する。STEは画像劣化の原因となるので、STEはできるだけ発生させないようにすることが望ましい。しかし、式(4)を満たすように傾斜磁場パルスG1〜G4の面積を設定すると、傾斜磁場パルスG1〜G4の面積の絶対値が等しいので、STEを消去することができない。そこで、STEを発生させないようにする方法の一つとして、式(4)の代わりに、以下の式(11)を満たすように、傾斜磁場パルスの面積を設定することが考えられる。
S1−S4≠0 ・・・(11)
ここで、S1:傾斜磁場パルスG1の面積
S4:傾斜磁場パルスG4の面積
式(11)を満たすように傾斜磁場パルスG1およびG4の面積を設定すると、傾斜磁場パルスG1〜G4の面積が非対称になるので、STEを低減することができる。したがって、式(1)、式(9)、および式(10)に加えて、式(11)を満たすように傾斜磁場パルスG1〜G4の面積を設定することができれば、STEを低減することができるシーケンスが得られる。しかし、図7のシーケンスでは、式(1)、式(9)、および式(10)の条件と式(11)の条件との両方を満たすような傾斜磁場パルスG1〜G4の面積を求めることができない。そこで、本形態では、2つのリフォーカスパルス180y1および180y2を設ける場合、上記の両方の条件を満たす傾斜磁場パルスG1〜G4の面積を計算することができるように、以下のようなシーケンスを用いる(図8参照)。
図8は、2つのリフォーカスパルスを設けた場合の本形態のシーケンスの説明図である。
図8では、リフォーカスパルス180y2と傾斜磁場パルスG4の間に、待ち時間Twaitを設けている。待ち時間Twaitを設けることによって、傾斜磁場パルスG1〜G4の時間軸上の位置の自由度を増やすことができるので、式(1)、式(9)、および式(10)の条件と式(11)の条件との両方を満たす傾斜磁場パルスG1〜G4の面積を求めることができる。
尚、式(11)では、S1−S4≠0としているが、S1−S4の具体的な値は、画像の分解能res[mm]に依存する。具体的には、res[mm]で位相が1回転するように、S1−S4を設定すればよい。S1−S4は、画像の分解能resを用いて以下の式で表される。
S1−S4=1/γ/res ・・・(12)
ここで、γ:プロトンの磁気回転比
res:画像の分解能
プロトンの磁気回転比γは、γ=42.58[MHz/tesla]=42.58[1/Tesla/μsec]である。したがって、例えば、res=1[mm]=0.001[meter」の場合、S1−S4は、以下の値になる。
S1−S4=1/42.58[1/Tesla/μsec]/0.001[meter]
=23.49[μsec*Tesla/meter]
したがって、画像の分解能resに基づいてS1−S4の値を決定することができる。S1−S4の値の算出は、例えば、制御部8に、画像の分解能resに基づいてS1−S4の値を算出するための算出手段を備えることにより実現できる。
尚、図8では、リフォーカスパルス180y2と傾斜磁場パルスG4の間に待ち時間Twaitを設けているが、別の位置に待ち時間Twaitを設けてもよい。図9に、別の位置に待ち時間Twaitを設けた例を示す。
図9(a)は、傾斜磁場パルスG1とリフォーカスパルス180y1との間に待ち時間Twaitを設けた例である。また、図9(b)は、リフォーカスパルス180y1と傾斜磁場パルスG2の間に待ち時間Twaitを設けた例であり、図9(c)は、傾斜磁場パルスG3とリフォーカスパルス180y2との間に待ち時間Twaitを設けた例である。
図9に示すように待ち時間Twaitを設けても、式(1)、式(9)、および式(10)の条件と式(11)の条件との両方を満たす傾斜磁場パルスG1〜G4の面積を求めることができる。したがって、流速補正を行いながら、STEを消去する(又はSTEの信号値を十分に小さくする)ことができる。尚、図8および図9に示すシーケンスにおいて、傾斜磁場パルスG4の後に、横磁化を縦磁化に戻すためのRFパルスを印加してもよい。
また、図8および図9では、傾斜磁場パルスG1〜G4の極性は全て正であるが、励起パルスやリフォーカスパルスなどの条件に応じて、全て負の極性にすることも可能である。
また、図8および図9の例では、4つの傾斜磁場パルスG1〜G4が設けられている。しかし、傾斜磁場パルスG2およびG3を一つの傾斜磁場パルスに合成してもよい(図10参照)。
図10は、傾斜磁場パルスG2およびG3を一つの傾斜磁場パルスに合成した場合のシーケンスの例を示す図である。
図10では、傾斜磁場パルスG2およびG3が一つの傾斜磁場パルスGcに合成されている。したがって、データ収集部Aの前には、3つの傾斜磁場パルスG1、Gc、およびG4のみが印加されている。図10のシーケンスの場合、式(2)は以下の式(13)に書き換えられ、式(3)は以下の式(14)に書き換えられる。
また、STEを発生させないように、傾斜磁場パルスの面積は以下の条件を満たすように設定されている。
S1−S4≠0 ・・・(15)
ここで、S1:傾斜磁場パルスG1の面積
S4:傾斜磁場パルスG4の面積
図10は、傾斜磁場パルスG1とリフォーカスパルス180y1との間に待ち時間Twaitが設けられている。待ち時間Twaitを設けることによって、傾斜磁場パルスG1、Gc、およびG4の時間軸上の位置の自由度を増やすことができるので、式(1)、式(13)、および式(14)の条件と式(15)の条件との両方を満たす傾斜磁場パルスG1、Gc、およびG4の面積を求めることができる。したがって、流速補正を行いながら、STEを消去する(又はSTEの信号値を十分に小さくする)ことができる。
式(15)では、S1−S4≠0としているが、S1−S4の具体的な値は、画像の分解能resを用いた式(12)により求めることができる。S1−S4の値の算出は、例えば、制御部8に、画像の分解能resに基づいてS1−S4の値を算出するための算出手段を備えることにより実現できる。
尚、図10では、傾斜磁場パルスG1とリフォーカスパルス180y1との間に待ち時間Twaitを設けているが、別の位置に待ち時間Twaitを設けてもよい。図11に、別の位置に待ち時間Twaitを設けた例を示す。
図11(a)は、リフォーカスパルス180y1と傾斜磁場パルスGcの間に待ち時間Twaitを設けた例である。また、図11(b)は、傾斜磁場パルスGcとリフォーカスパルス180y2との間に待ち時間Twaitを設けた例であり、図11(c)は、リフォーカスパルス180y2と傾斜磁場パルスG4の間に待ち時間Twaitを設けた例である。
図11に示すように待ち時間Twaitを設けても、式(1)、式(13)、および式(14)の条件と式(15)の条件との両方を満たす傾斜磁場パルスG1、Gc、およびG4の面積を求めることができる。したがって、流速補正を行いながら、STEを消去する(又はSTEの信号値を十分に小さくする)ことができる。尚、図10および図11に示すシーケンスにおいて、傾斜磁場パルスG4の後に、横磁化を縦磁化に戻すためのRFパルスを印加してもよい。
また、図10および図11では、傾斜磁場パルスG1、Gc、およびG4の極性は全て正であるが、励起パルスやリフォーカスパルスなどの条件に応じて、全て負の極性にすることも可能である。
尚、本形態では、励起パルスのフリップ角が90°であり、リフォーカスパルスのフリップ角が180°の例が示されているが、これらのパルスのフリップ角は、90°および180°に限定されることはない。
2 マグネット
3 テーブル
3a クレードル
4 受信コイル
5 送信器
6 傾斜磁場電源
7 受信器
8 制御部
9 操作部
10 表示部
11 被検体
21 ボア
22 超伝導コイル
23 傾斜磁場コイル
24 RFコイル
100 MR装置

Claims (4)

  1. 励起パルスとリフォーカスパルスとを送信するRFコイルと、
    拡散強調と流速補正とを実行するための複数の傾斜磁場パルスを印加する傾斜磁場コイルと、
    を有する磁気共鳴装置であって、
    前記複数の傾斜磁場パルスは、
    前記励起パルスと前記リフォーカスパルスとの間に印加される第1の傾斜磁場パルスと、
    前記第1の傾斜磁場パルスと前記リフォーカスパルスとの間に印加され、前記第1の傾斜磁場パルスとは反対の極性を有する第2の傾斜磁場パルスと、
    前記リフォーカスパルスの後に印加される第3の傾斜磁場パルスと、
    前記第3の傾斜磁場パルスの後に印加され、前記第3の傾斜磁場パルスとは反対の極性を有する第4の傾斜磁場パルスと、
    を含んでおり、
    前記第1の傾斜磁場パルスと前記第2の傾斜磁場パルスとの間、又は前記第3の傾斜磁場パルスと前記第4の傾斜磁場パルスとの間に、待ち時間が設けられており、
    前記磁気共鳴装置は、
    画像の分解能に基づいて、前記第1の傾斜磁場パルスの面積と前記第2の傾斜磁場パルスの面積との和を算出する算出手段を有する、磁気共鳴装置。
  2. 前記第1の傾斜磁場パルス、前記第2の傾斜磁場パルス、前記第3の傾斜磁場パルス、および前記第4の傾斜磁場パルスは、以下の条件を満たすように設定されている、請求項1に記載の磁気共鳴装置。
  3. 励起パルス、第1のリフォーカスパルス、および第2のリフォーカスパルスを送信するRFコイルと、
    拡散強調と流速補正とを実行するための複数の傾斜磁場パルスを印加する傾斜磁場コイルと、
    を有する磁気共鳴装置であって、
    前記複数の傾斜磁場パルスは、
    前記励起パルスと前記第1のリフォーカスパルスとの間に印加される第1の傾斜磁場パルスと、
    前記第1のリフォーカスパルスと前記第2のリフォーカスパルスとの間に印加され、前記第1の傾斜磁場パルスと同じ極性を有する第2の傾斜磁場パルスと、
    前記第2の傾斜磁場パルスと前記第2のリフォーカスパルスとの間に印加され、前記第1の傾斜磁場パルスと同じ極性を有する第3の傾斜磁場パルスと、
    と、
    前記第2のリフォーカスパルスの後に印加され、前記第1の傾斜磁場パルスと同じ極性を有する第4の傾斜磁場パルスと、
    を含んでおり、
    前記第1のリフォーカスパルスと前記第1の傾斜磁場パルス若しくは前記第2の傾斜磁場パルスとの間、又は前記第2のリフォーカスパルスと前記第3の傾斜磁場パルス若しくは前記第4の傾斜磁場パルスとの間に、待ち時間が設けられており、
    前記磁気共鳴装置は、
    画像の分解能に基づいて、前記第1の傾斜磁場パルスの面積と前記第4の傾斜磁場パルスの面積との差を算出する算出手段を有する、磁気共鳴装置。
  4. 前記第1の傾斜磁場パルス、前記第2の傾斜磁場パルス、前記第3の傾斜磁場パルス、および前記第4の傾斜磁場パルスは、以下の条件を満たすように設定されている、請求項に記載の磁気共鳴装置。
JP2013039161A 2013-02-28 2013-02-28 磁気共鳴装置 Active JP6176825B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013039161A JP6176825B2 (ja) 2013-02-28 2013-02-28 磁気共鳴装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013039161A JP6176825B2 (ja) 2013-02-28 2013-02-28 磁気共鳴装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014166219A JP2014166219A (ja) 2014-09-11
JP6176825B2 true JP6176825B2 (ja) 2017-08-09

Family

ID=51616305

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013039161A Active JP6176825B2 (ja) 2013-02-28 2013-02-28 磁気共鳴装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6176825B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6954787B2 (ja) * 2017-08-21 2021-10-27 日本電子株式会社 Nmr測定装置
EP3679388A4 (en) 2017-09-07 2021-09-29 CR Development PROCESS FOR PERFORMING DIFFUSION-WEIGHTED MAGNETIC RESONANCE MEASUREMENTS

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4503747B2 (ja) * 1999-12-13 2010-07-14 株式会社東芝 磁気共鳴イメージング装置
US7804299B2 (en) * 2007-05-04 2010-09-28 Wisconsin Alumni Research Foundation Diffusion weighted preparatory sequence for magnetic resonance imaging pulse sequence

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014166219A (ja) 2014-09-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6684826B2 (ja) Rfノイズを伴う磁気共鳴イメージングのための方法及び装置
US8890525B2 (en) Magnetic resonance imaging apparatus and magnetic resonance imaging method
EP2979107B1 (en) Magnetic resonance imaging system with ghost artifact reduction and method of operation thereof
US10955509B2 (en) Arterial spin labeling with reduced acoustic noise emissions and method of operation thereof
US6515478B1 (en) Method for the correction of artifacts in magnetic resonance images
EP2888601A1 (en) Motion tracking based on fast image acquisition
US20070073141A1 (en) Breath holding mr imaging method, mri apparatus, and tomographic imaging apparatus
US10353036B2 (en) Magnetic resonance imaging apparatus and method of controlling the same
JP6176825B2 (ja) 磁気共鳴装置
JP2006149930A (ja) 位相エラー測定方法、mrイメージング方法およびmri装置
WO2014065334A1 (ja) 磁気共鳴イメージング装置および周波数シフト量測定方法
US10241183B2 (en) Magnetic resonance imaging apparatus and method thereof
WO2015003950A1 (en) Corrected magnetic resonance imaging using coil sensitivities
WO2014072867A1 (en) Non-reference phase-sensitive inversion recovery imaging
JP6061598B2 (ja) 磁気共鳴装置
JP6208464B2 (ja) 磁気共鳴装置
US11543484B1 (en) Phase correction systems and methods of magnetic resonance images
US11723551B2 (en) Magnetic resonance imaging apparatus, correction method, and memory medium
US20230126958A1 (en) Mri apparatus and non-transitory computer-readable storage medium
JP2013248081A (ja) 磁気共鳴装置、画像データ補正方法、およびプログラム
JP2018102352A (ja) 磁気共鳴イメージング装置及びパルスシーケンス算出方法
JP2016049298A (ja) 磁気共鳴装置およびプログラム
JP2016120159A (ja) 磁気共鳴装置
JP2005192700A (ja) 磁気共鳴イメージング装置
JP6317574B2 (ja) 磁気共鳴装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20150525

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20150602

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160201

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20161222

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170110

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170406

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170620

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170710

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6176825

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250