JP6175765B2 - 電力供給システム、消費電力測定装置、消費電力測定方法およびプログラム - Google Patents

電力供給システム、消費電力測定装置、消費電力測定方法およびプログラム Download PDF

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Description

本発明は、電力供給システム、消費電力測定装置、消費電力測定方法およびプログラムに関する。
近年、地球温暖化等対策のため、CO2削減を目的として、非化石エネルギー源の利用および化石エネルギー原料の有効な利用の促進の制度の制定や法律の発令がなされている。このような非化石エネルギー源として、例えば、太陽光を利用した太陽電池による発電(PV:Photovoltanic Power Generation,以降、PV発電と称する)の、一般の電力需要家への利用促進が進められており、電力需要家側で、PV発電を利用した分散電源が設置されるようになっている。
特開平7−147728号公報 特開2004−038765号公報 特開2010−250945号公報
PV発電では、天候(特に日照)または電力需要家の使用状況等によって発電量が変化する。このため、電気事業者としては、PV発電による発電量に関わらず、配電網を通じて電力需要家に電力を安定供給し得る系統電源のインフラを備えていることが好ましい。そのためには、電力事業者系統側で、簡易な設備構成で電力需要家が消費した電力量を測定し、電力需要を予測できることが好ましい。
本発明の1つの側面では、電力事業者系統側で、簡易な設備構成で電力需要家が消費した電力量を測定することができる電力供給システム、消費電力測定装置、消費電力測定方法およびプログラムを提供することを目的とする。
発明の一観点によれば、電力供給システムであって、電力需要家の機器と、前記機器に電力を供給する発電機器と、前記機器の消費電力量に対して前記発電機器からの供給電力の量が不足した場合に、前記機器に電力が供給される電力供給者の電源と、前記機器の消費電力量を測定するときに、前記電源から供給される電力の波形の一部を変動させて出力する疑似単独運転状態発生部と、前記疑似単独運転状態発生部から出力された、前記電源から供給される電力の波形の一部の変動を検出したことを契機として、前記発電機器から受電した電力の前記機器への出力を停止させるパワーコンディショナと、前記発電機器から前記機器への電力供給が停止しているときに、前記電源から前記機器に供給される電力量を測定することにより、前記機器の消費電力量を測定する電力測定部と、を有する電力供給システムが提供される。
一実施態様によれば、電力事業者系統側で、簡易な設備構成で電力需要家が消費した電力量を測定することができる電力供給システム、消費電力測定装置、消費電力測定方法およびプログラムを提供することができる。
図1は、電力供給システムの一例を示す図である。 図2は、PCSの構成の一例を示す図である。 図3は、消費電力測定装置の一例を示す図である。 図4は、疑似単独運転状態発生部の一例を示す図である。 図5は、周波数変動ユニットの一例を示す図である。 図6は、電圧位相変動ユニットの一例を示す図である。 図7は、電力需要家の消費電力を測定する処理の手順の一例を示すフローチャートである。 図8は、PCSの機種別の情報の一例を示す図である。 図9は、S102の処理の後からS106の処理の前までに行われる処理の具体例を示すフローチャートである。 図10は、消費電力測定装置の変形例を示す図である。 図11は、電力需要家の消費電力を測定する処理の手順の変形例を示すフローチャートである。 図12は、消費電力の測定結果の一例を示す図である。
以下、本発明の実施形態について、図1乃至図12を参照して具体的に説明する。
図1は、電力供給システムの一例を示す図である。図1に示すように、電力供給システムは、電力事業者所有の電力系統である電力事業者系統101と、電力需要家所有の電力系統である宅内系統102とを有している。
電力事業者系統101は、配電線1a〜1cと、系統電源2と、売電メータ3と、消費電力測定装置4と、管理サーバ5とを有している。宅内系統102は、配電線1d〜1fと、分電盤6と、電気機器7と、パワーコンディショナ(PCS:Power Conditioning Subsystem)8と、PV発電機器9とを有している。以降、配電線を区別して説明しない場合は、配電線1a〜1fを配電線1と呼ぶこととする。また、パワーコンディショナ8は、PCS8と呼ぶこととする。
電力事業者は、系統電源2から配電線1を用いて電力を送電し、売電メータ3および消費電力測定装置4を経由して、電力需要家が所有する分電盤6に供給する。電力送電に用いられる電流は、例えば、周波数が50Hzまたは60Hz,電圧が100Vまたは200Vの交流電流である。分電盤6は、電力事業者から供給された電力を宅内の電気機器7に配電する。電力需要家が自家発電機器としてPV発電機器9を設置した場合、図1に示すように、PV発電機器9は、PCS8を介して分電盤6に電気的に接続されている。
電力事業者系統101の電源である系統電源2から供給される電力、およびPV発電機器9が発電した電力は、分電盤6を介して電気機器7に配電される。また、PV発電機器9による発電量、および電気機器7が消費する電力量に応じて、系統電源2から供給を受ける電力量が変化する。
例えば、PV発電機器9が発電した電力量をPg、電気機器7が消費する電力量をLcとすると、電力事業者系統101側から供給される電力量Pは、P=Lc−Pgと表すことができる。PV発電機器9が発電した電力量Pgよりも、電気機器7が消費する電力量Lcの方が少ない場合、P=Lc−Pg<0となり、電気機器7が消費する電力は、PV発電機器9が発電した電力により全てまかなうことができる。そして、PgからLcを差し引いた余り(余剰電力)、すなわちPs=Pg−Lcが、分電盤6を介して電力事業者系統101に出力される。このとき、売電メータ3では電力量としてPsが測定され、電力需要家は、この電力量Psを電力事業者に売電する。売電時は、宅内系統102から電力事業者系統101の方向に電力が送られ、電力需要家は、売電時に電力事業者系統101の系統電源からの電力の供給は受けない。
一方、電力供給システムは、電気機器7の消費電力量に対するPV発電機器9からの供給電力量の不足分を、電力事業者の系統電源2から供給することもできる。例えば、PV発電機器9が発電した電力量Pgよりも、電気機器7が消費する電力量Lcの方が多い場合、P=Lc−Pg>0となり、電気機器7が消費する電力は、PV発電機器9が発電した電力により全てをまかなうことができない。そのため、電力需要家は、LcからPgを差し引いた余り(不足電力)、すなわちPb=Lc−Pgを電力事業者系統101側から供給を受ける。電力事業者系統101の系統電源2から宅内系統102の電気機器7に不足電力Pbが供給されると、消費電力測定装置4内に備えられている買電メータでは、電力量としてPbが測定される。そして、電力需要家は、この電力量Pbを電力事業者から買電する。
以下、電力供給システムの各部の詳細について説明する。
売電メータ3は、電力需要家が電力事業者に売電する電力を測定し、積算するための電力量計であり、上述のように、PgからLcを差し引いて得られる余剰電力Psを測定することができる。売電メータ3は、電力事業者と電力需要家との電力の売買取引に用いられる。
消費電力測定装置4は、電力事業者が電力需要家の宅内で実際に消費している電力量を測定し、把握するために、分電盤6の電力事業者系統101側に設置される装置である。なお、消費電力測定装置4の構成については後述する。
管理サーバ5は、電力事業者が電力需要家の宅内で実際に消費している電力量の測定を指示する指示信号を、ネットワーク100を介して消費電力測定装置4に送信することができる。また、管理サーバ5は、消費電力測定装置4が測定した消費電力の情報を、ネットワーク100を介して消費電力測定装置4から受信し、受信した情報を蓄積することができる。
分電盤6は、電力需要家の宅内に設置されている、部屋毎に電力を分配し、供給するための電力分配器である。分電盤6は、配電線1dによって電気機器7と電気的に接続されている。電力事業者から分電盤6に供給された電力は、配電線1dを介して電気機器7に配電される。なお、図1では、分電盤6に電気的に接続されている電気機器7を1つのブロックで図示しているが、分電盤6は、複数の電気機器7と電気的に接続されていても良い。
PCS8は、電力需要家が太陽光発電システムを利用する際に、発電された電気を家庭などの環境で使用できるように変換する機器である。以下、PCS8の構成および機能について説明する。
図2は、PCS8の構成の一例を示す図である。図2に示すように、PCS8は、インバータ回路81と、同相調整回路82と、単独運転検出回路83とを備えている。
インバータ回路81は、PV発電機器9が発電した直流電力を交流電力に変換する回路であり、例えば100Vの交流電圧に変換することができる。
同相調整回路82は、インバータ回路81が出力した交流のPV発電電力と、図1に示す電力事業者の系統電源2から電力事業者系統101を通じて供給される電力である系統電力とに基づいて、双方の電圧および力率を合わせ、同相にする回路である。同相調整回路82は、PV発電機器9が発電した電力の電圧波形と、電力事業者系統101を流れる電力の電圧波形とが非同相である場合に、同相にする機能を有している。同相調整回路82としては、例えば位相ロックループ(PLL:Phase Locked Loop)回路を用いることができる。
単独運転検出回路83は、単独運転検出機能を担う回路であり、インバータ回路81の出力側に設けられている。単独運転検出回路83は、単独運転防止信号の生成と、単独運転の検出及び検出に応じた制御とを行うことができる。単独運転検出機能の詳細については後述する。
さらに、PCS8は、電力事業者系統101に連携した単独運転検出機能を有している。単独運転防止機能とは、事故等(配電線地絡や、緊急時等)により電力事業者系統101側の系統電力が喪失した場合に、系統電力が喪失したことを検出し、PCS8の出力(厳密にはPV発電機器9の発電電力)を停止させることによりPCS8の単独運転を防止するものである。単独運転は、電力事業者系統101側の系統電力が喪失したときに、局所的な系統負荷に分散型電源が電力を供給している状態であり、以下の問題を生じることがある。
・保安面では、事故継続による被害拡大、機器損傷、公衆感電作業者の感電の危険性を生じることがある。
・供給信頼度面では、再閉路、他回線からの逆送電不能による健全区間への送電の遅れが生じることがある。
・その他、単独運転系統内の電圧・周波数の変動による電力品質悪化、負荷機器の損傷のおそれがある。
単独運転を検出する方式は、能動的検出方式と、受動的検出方式とに大別することができる。受動的検出方式は、電力事業者系統101側の系統電力が喪失した場合に、発電電力と負荷との不均衡によって起こる電圧、電流、周波数等の急変を高感度で検出するものである。受動的検出方式の種類としては、電圧位相跳躍検出方式、周波数変化率検出方式、および3次高調波電圧歪急増検出方式等が知られている。
一方、能動的検出方式は、PCS8から出力される交流電流に、電圧または周波数等の微小変動成分を重畳して得られる能動的単独運転防止信号を一定周期で出力し、単独運転移行時に顕著に発生する変動を検出するものである。
能動的検出方式の種類としては、PCS8のインバータ回路81の出力に周期的な無効電力変動を与えておき、単独運転時に現われる周波数変動等を検出する無効電力変動方式、インバータ回路81の内部発信器に周波数バイアスを与えておき、単独運転時に現われる周波数変化を検出する周波数シフト方式、インバータ回路81の出力に周期的な有効電力変動を与えておき、単独運転時に現われる電圧、電流、あるいは周波数変動を検出する有効電力変動方式、およびインバータ回路81の出力と並列にインピーダンスを瞬時的且つ周期的に挿入し、電圧又は電流の急変を検出する負荷変動方式等が知られている。能動的単独運転防止信号は、周期変動しているものやパルス的に発生させるものなどPCS8の機種毎に異なっている。
このようにPCS8は、能動的および受動的ないずれの方式においても、電力事業者系統101が異常の場合にPV発電機器9が発電した電力を電力事業者系統101側に出力しないように制御を行うことができる。
本実施形態では、電力需要家の消費電力を測定するために、受動的検出方式を用いることが好ましい。PCS8に対する信号等の送出を行わず、消費電力測定装置4から出力される電力そのものの周波数や電圧の変動に基づいて、PCS8からのPV発電機器9の発電電力の出力を停止させる。受動的検出方式によれば、電力事業者系統101の周波数や電圧の変動を0.1秒程度で検出することができるため、PCS8からの発電電力の出力の停止および電力需要家の消費電力の測定の迅速化を図ることができる。
PV発電機器9は、複数のセルを縦横方向に整列状態で並置して相互に電気的に接続した太陽電池であり、例えばパネル状の形態を有している。PV発電機器9は、太陽光の照射により発電した直流電力をPCS8に出力する。
続いて、本実施形態における消費電力測定装置について説明する。
図3は、消費電力測定装置の一例を示す図である。図3に示すように、消費電力測定装置4は、買電メータ10と、測定制御部11と、受信部12と、第1記憶部13と、第2記憶部14と、送信部15と、疑似単独運転状態発生部20とを備えている。
買電メータ10は、電力測定部の一例であり、系統電源2から電気機器7に供給される電力量、すなわち、電力需要家が電力事業者から購入する電力量を測定し、積算するための電力量計である。買電メータ10は、売電メータ3と同様に、電力事業者と電力需要家との電力の売買取引に用いられる。買電メータ10は、測定制御部11に接続されており、測定制御部11による制御に従って電力量の測定を行う。買電メータ10は、上述のように、LcからPgを差し引いて得られる不足電力Pbを測定することができる。
測定制御部11は、電力需要家の消費電力を測定するための一連の処理を実行するための制御部であり、買電メータ10、測定制御部11、受信部12、第1記憶部13、第2記憶部14および送信部15と電気的に接続されている。測定制御部11は、例えばCPU(Central Processing Unit)またはMPU(Micro-Processing Unit)等のプロセッサである。
受信部12は、電力事業者の管理サーバ5と送受信可能に接続されている。受信部12は、管理サーバ5から送信された、消費電力を測定する旨の指示信号を受信し、受信した指示信号を測定制御部11に出力する。
第1記憶部13は、電力需要家の消費電力を測定するための一連の処理を実行するための消費電力測定プログラムを格納することができる。測定制御部11は、第1記憶部13に格納されている消費電力測定プログラムを読み出し、消費電力測定プログラムの各命令を実行することによって電力需要家の消費電力を測定するための一連の処理を行う。
第2記憶部14は、電力測定部11が測定した消費電力を記憶する。また、第2記憶部14は、疑似単独運転状態を発生させるために用いられる、PCS8の機種毎の周波数または電圧位相の変動度合いに関する情報を格納する。変動度合いに関する情報については後述する。
第1記憶部13および第2記憶部14は、例えばROM(Read Only Memory)またはフラッシュメモリ等の半導体メモリ、またはHDD(Hard Disc Drive)等のストレージ装置である。なお、第1記憶部13および第2記憶部14はそれぞれ複数個有していても良いし、同一のメモリによって構成されていても良い。
送信部15は、電力事業者の管理サーバ5と送受信可能に接続されており、買電メータ10が測定した電力量の情報を、測定制御部11による制御に従って電力事業者の管理サーバ5に送信する。
疑似単独運転状態発生部20は、系統電源2の異常状態を示す疑似単独運転状態を所定のタイミングで疑似的に発生させる。疑似単独運転状態とは、電力事業者系統101の系統電源2の周波数、あるいは電圧位相が一時的に変動する状態である。
図4は、疑似単独運転状態発生部20の一例を示す図である。疑似単独運転状態発生部20は、電力事業者系統101の系統電源2の周波数、あるいは電圧位相を一時的に変動させる電気回路であり、図4に示すように、周波数変動ユニット21と電圧位相変動ユニット22とを備えている。そして、疑似単独運転状態発生部20は、PCS8の機種に応じて、使用するユニットを適宜切り替えることができる。
まず、周波数変動ユニット21の具体例について説明する。
図5は、周波数変動ユニット21の一例を示す図である。周波数変動ユニット21は、電力事業者系統101の系統電源2の周波数を一時的に変動させるための電気回路である。周波数変動ユニット21は、PCS8において単独運転状態を検出可能な閾値に対応して周波数を擬似的に変化させる。図5に示す例では、PCS8が出力する電力の基準周波数が50Hzであり、周波数変動ユニット21内部で1Hzすなわち0.02%の周波数を変動させることができる。
周波数変動ユニット21は、2つの周波数変調器211,212と、発振器213と、スイッチ214とを含む。2つの周波数変調器211,212は、疑似単独運転状態発生部20内部の配電線1上に縦列に配置されている。これら周波数変調器211,212は、例えば、混合器211a,211bを用いて構成することができる。
発振器213は、変動させる上記1Hzの周波数を発振出力する。発振器213の発振信号は、2つの混合器211a,211bに出力される。発振器213と、2つの混合器211a,211bとの間には、スイッチ214が設けられている。スイッチ214は、測定制御部11の制御により、擬似単独運転状態発生のタイミングで一時的にON(導通)される。
周波数変調器211,212は、スイッチ214のOFF状態において、周波数混合を行わず、系統電源2とPCS8間に流れる電力に対する周波数変動動作は行わない。
一方、擬似単独運転状態発生のタイミングでスイッチ214がON状態となると、周波数変調器211,212は、以下のように周波数混合を行う。PCS8側の周波数変調器211に設けられる混合器211aは、PCS8が出力する基準周波数50Hzに発振器213の発振信号1Hzを加算(混合)し、51Hzの周波数を出力する。混合器211bは、混合器211aが出力する変動後の周波数51Hzから発振器213の発振信号1Hzを減算(混合)し、基準周波数に戻した50Hzの周波数を電力事業者系統101の配電線1に出力する。
上記の構成例では、PV発電機器9側の周波数変調器211が電力の周波数を基準周波数より高く変動させ、系統電源2側の周波数変調器212が電力の周波数を基準周波数に戻す制御を行う構成とした。これに限らず、PV発電機器9側の周波数変調器211が電力の周波数を基準周波数より低く変動させ、系統電源2側の周波数変調器212が電力の周波数を基準周波数に戻す制御を行う構成としてもよい。
上記構成によれば、電力需要家のPCS8からの売電時に、周波数変動ユニット21により一時的に周波数変動させることにより、PCS8に対して擬似単独運転状態を発生させることができる。この際、PCS8からみて、このPCS8側に設けられた混合器211aは変動後の51Hzで動作しており、PCS8は単独運転状態を検出する。一方、PCS8からみて系統電源2側に設けられた混合器211bは、電力の周波数を基準周波数50Hzに戻す。これにより、電力事業者系統101の配電線1には、正常な基準周波数50Hzの電力を売電する電力として出力できる。
続いて、電圧位相変動ユニット22の具体例について説明する。
図6は、電圧位相変動ユニット22の一例を示す図である。電圧位相変動ユニット22は、電力事業者系統101の系統電源2の電圧位相を一時的に変動(電圧位相跳躍)させるための電気回路である。
電圧位相変動ユニット22は、PCS8において単独運転状態を検出可能な上記閾値に対応して電圧位相を擬似的に変化させる。図示の例では、PCS8が出力する電力の電圧位相を電圧位相変動ユニット22内部で位相角α(例えば5度)変動させる構成である。
電圧位相変動ユニット22は、2つの電圧位相変動器221,222を含む。2つの電圧位相変動器221,222は、疑似単独運転状態発生部20内部の配電線1上に縦列に配置されている。電圧位相変動器221は、それぞれ設置されたインダクタ221aおよび容量221bに一端が並列接続された抵抗221cと、一端が抵抗221cに接続され、他端が配電線1に接続されるスイッチ221dとを含む。これらインダクタ221a,容量221b,抵抗221cにより、上記α(例えば5度)の電圧位相を発生させる。
スイッチ221dは、測定制御部11の制御により、擬似単独運転状態発生のタイミングで一時的にON(導通)される。電圧位相変動器222についても、電圧位相変動器221と同様の回路構成であり、対応する符号(222a〜222d)を付してある。
電圧位相変動器221,222は、それぞれスイッチ221d,222dのOFF状態において、電圧位相の変動を行わず、系統電源2とPCS8間に流れる電力に対する電圧位相変動動作は行わない。
一方、擬似単独運転状態発生のタイミングでスイッチ221d,222dがいずれもON状態となると、電圧位相変動器221,222は、以下のように電圧位相を変動させる。PCS8側の電圧位相変動器221は、PCS8が出力する電圧位相をα=5度だけ変動させて出力する。系統電源2側の電圧位相変動器222は、電圧位相変動器221が出力するα分変動された電圧位相を−α分だけ変動させ、元の電圧位相に戻して電力事業者系統101の配電線1に出力する。
上記の構成例では、PCS8側の電圧位相変動器221が電力の電圧位相を基準よりプラスに変動させ、系統電源2側の電圧位相変動器222が電力の電圧位相を基準の電圧位相に戻す制御を行う構成とした。これに限らず、PCS8側の電圧位相変動器221が電力の電圧位相を基準よりマイナスに変動させ、系統電源2側の電圧位相変動器222が電力の電圧位相を基準の電圧位相に戻す制御を行う構成としてもよい。
上記構成によれば、電力需要家のPCS8からの売電時に、周波数変動ユニット21により一時的に電圧位相を変動させることにより、PCS8に対して擬似単独運転状態を発生させることができる。この際、PCS8からみて、このPCS8側に設けられた電圧位相変動器221は変動後の+αの位相角で動作しており、PCS8は単独運転状態を検出する。一方、PCS8からみて系統電源2側に設けられた電圧位相変動器222は、電力の電圧位相を基準の位相に戻す。これにより、電力事業者系統101の配電線1には、正常な位相の電力を売電する電力として出力できる。
このように、疑似単独運転状態発生部20が周波数変動ユニット21と電圧位相変動ユニット22とを備え、PCS8の機種に応じて適宜使用するユニットを切り替えることによって、周波数変動を検知するPCSおよび電圧位相変動を検知するPCSの両方の電力の出力を停止させることができる。
なお、図3によれば、疑似単独運転状態発生部20は、買電メータ10に近い位置に設けられているが、買電メータ10よりも系統電源2側であれば設置位置は特定されない。買電メータ10よりも分電盤6側の配電線1cは宅内系統102の領域に含まれるため、擬似単独運転状態発生部20を買電メータ10よりも系統電源2側に設けることによって、電力事業者側で消費電力の測定処理を制御することができる。
次に、電力需要家の消費電力の測定方法について説明する。
図7は、電力需要家の消費電力を測定する処理の手順の一例を示すフローチャートである。
まず、電力需要家は、PCS8を含むPV発電機器9の購入時に電力会社に売電契約とPV発電機器9の購入の届け出を行う。この届け出内容には、上記説明したPCS8の機種の情報を含む。続いて、電力事業者は、電力需要家によって届け出されたPCS8の機種の情報を消費電力測定装置4に登録する(S101)。具体的には、管理サーバ5は、消費電力測定装置4の受信部12にPCS8の機種の情報として、周波数または電圧位相の変動度合いに関する情報を送信する。そして、受信部12は、受信した情報を第2記憶部14に格納する。
図8は、PCSの機種の情報の一例を示す図である。PCSの機種の情報は、第2記憶部14に情報テーブルとして格納されている。図8に示すように、PCS8における単独運転検出を受動的方法で行う場合、大別して電力事業者系統101の電圧位相を跳躍変動させる、あるいは周波数変動させて行う。
電圧位相変動による検出では、例えば、電力事業者系統101の過去1〜数サイクル分の周期の移動平均値を更新していき、この過去の移動平均値と、現在の1〜複数サイクル分周期とを比較する。そして、比較結果が所定の閾値を超えた場合に、PCS8は単独運転状態(電力事業者系統101の異常)であると検出する。閾値は図示の各電圧位相差に相当し、PCS8の機種別に電圧位相差は3度〜8度と異なる。
周波数変動による検出では、例えば、電力事業者系統101の過去数サイクル分の周波数移動平均値を更新していく、この過去の移動平均値と、現在の1〜複数サイクル分の周波数移動平均値とを比較する。そして、これら過去と現在の移動平均値の差分が所定サイクル以上連続し、その差分が基準周波数(例えば50Hz)に対する閾値を超えた場合に、PCS8は単独運転状態であると検出する。閾値は図示の各周波数変化率に相当し、例えば周波数変化率として0.3%の変動を検出する。
図7に戻り、受信部12は、消費電力の測定開始を指示するための指示信号を電力事業者の管理サーバ5から受信する(S102)。なお、指示信号には、PCS8の機種を識別するための識別子が含まれている。
続いて、受信部12は、受信した指示信号を測定制御部11に出力する。指示信号を受信した測定制御部11は、指示信号に含まれている識別子からPCS8の機種を抽出する。そして、測定制御部11は、PCS8の機種に対応する、疑似単独運転状態の発生に用いる情報を第2記憶部14に格納されている情報テーブルから読み出し、読み出した情報を疑似単独運転状態発生部20に送信する。疑似単独運転状態発生部20は、第2記憶部14から読み出したPCS8の機種の情報に基づいて、電力事業者系統101の系統電源2の周波数、あるいは電圧位相を一時的に変動させ、擬似単独運転状態を発生する(S103)。PCS8は、機種別に電力の高調波特性が異なり、これにあわせて電力事業者系統101の変動度合いに対する単独運転検出の程度(精度)が異なっている。消費電力測定装置4によれば、擬似単独運転状態発生部20により発生させる擬似単独運転状態、すなわち、電力事業者系統101の系統電力の周波数または電圧位相の変動度合いをPCS8の機種に合わせて適宜変更することにより、PCS8の機種別に適した擬似単独運転状態を発生することができる。
続いて、PCS8は、擬似単独運転状態発生部20により発生させる擬似単独運転状態を検知すると、PCS8の単独運転防止機能により、PV発電機器9の発電電力を出力することを停止する(S104)。PV発電機器9の発電電力のPCS8からの出力が停止すると、PV発電機器9の発電電力は電力需要家の電気機器7に供給されなくなる。このため、電力需要家が消費する電力は、すべて電力事業者が供給した電力となる。すなわち、電力事業者側に設置された買電メータ10によって測定される電力量は、電力需要家が消費した電力量と等しくなる。
そこで、買電メータ10は、PV発電機器9の発電電力のPCS8からの出力が停止している間に、電力需要家の電気機器7の消費電力を測定する(S105)。そして、測定された電力量の情報を第2記憶部14に格納する。
消費電力の測定終了後、疑似単独運転状態発生部20は、電力事業者系統101側の系統電源2の周波数、あるいは電圧位相の変動を中止し、擬似単独運転状態の発生を停止する(S106)。
疑似単独運転状態発生部20による擬似単独運転状態の発生が停止すると、PCS8は、単独運転状態が解除されたと判断し、PV発電機器9の発電電力のPCS8からの出力を再開する(S107)。
続いて、測定制御部11は、電力需要家が消費した電力量の情報を第2記憶部14から読み出して、送信部15を経由して管理サーバ5へ送信する(S108)。PCS8からの出力を再開させる前に電力量の情報を管理サーバ5へ送信する処理を行うと、PCS8からの出力を停止する時間が長くなる恐れがある。上述の方法によれば、PCS8からの出力を再開させてから電力量の情報を管理サーバ5へ送信するため、PCS8からの出力が停止している時間の短縮化を図ることができる。
以上のようにして、電力需要家の消費電力の測定を行うことができる。
PV発電機器9が稼働しているときは、売電メータ3では、電力需要家の電気機器7が消費する電力LcとPV発電機器9が発電した電力量Pgとの差分の情報P=Lc−Pgしか得ることができない。そのため、電力事業者系統101側で電力需要家が消費する実際の電力量を把握するのは困難である。
一方、本実施形態によれば、電力事業者系統101側に設けられている疑似単独運転状態発生部20で擬似単独運転状態を発生することにより、宅内系統102に設けられているPCS8からの、PV発電機器9の発電電力の出力を停止させる。そして、出力が停止している間に、買電メータ10により電力量を測定する。この方法によれば、Pg=0となるため、測定される電力量PはP=Lc−0=Lc、すなわち電力需要家が消費した電力量を示している。このように、電力事業者系統101側で、簡易な構成によりPV発電機器9を所有する電力需要家が消費した電力量を特定することができる。そして、電力事業者は、取得した消費電力の情報を、日時、天候等と対応させてデータベースに格納し、利用することができる。
なお、電力需要家によるPV発電機器9の発電電力の利用ができなくなることによる経済的な損失を最小限に抑える観点から、PCS8からのPV発電機器9の発電電力の出力が停止している時間は1秒程度以下が好ましい。
また、一電力需要家に対する消費電力の測定処理は、所定の間隔(例えば30分間隔)で複数回行い、複数回行って得られた結果から消費電力を見積もるのが好ましい。消費電力の測定処理を複数回行うことにより、データばらつきの影響が低減できるため、測定精度の向上を図ることができる。
ところで、既に説明したように、擬似単独運転状態発生部20で擬似単独運転状態を発生させると、S104においてPV発電機器9の発電電力のPCS8からの出力が停止する。しかし、買電メータ10は、PCS8からの出力が停止したことを検知することができない場合がある。このような場合、例えば以下のように処理を行うことができる。
図9は、S102の処理の後からS106の処理の前までに行われる処理の具体例を示す図である。
S102の処理の後、疑似単独運転状態発生部20は、指示信号に基づいて擬似単独運転状態を発生するのと同期して、買電メータ10へ同期信号を送信する(S103a)。
続いて、買電メータ10は、同期信号を受信すると、受信してからの経過時間の計測を開始する(S104a)。経過時間の計測には、公知の時間計測回路を用いることができる。
そして、買電メータ10は、所定の待機時間が経過してから、電力需要家の消費電力を測定する(105a)。なお、待機時間は、例えば1秒である。また、待機時間の情報は、例えば第2記憶部14に格納しておき、必要に応じて適宜変更することができる。その後、S106に移る。
擬似単独運転状態発生部20で擬似単独運転状態が発生してからPCS8からの電力の出力が停止するまでのおおよそのタイムラグは把握できるため、買電メータ10は、このタイムラグの情報に基づいて動作させることができる。本実施例では、買電メータ10が同期信号を受信してから、PCS8からの出力が停止したと推定できる時間(すなわち、上述のタイムラグよりも長い時間)まで待機し、待機時間が経過した後に消費電力の測定を開始する。この方法によれば、買電メータ10は、PCS8からの出力が停止したことを検知することができない場合であっても、PCS8からの出力が停止している時間帯に消費電力の計測を行うことができる。
(変形例)
次に、本発明の実施形態における、消費電力測定装置の動作の変形例について説明する。
図10は、消費電力測定装置の変形例を示す図である。なお、図3に示す構成と同一の構成については同一の符号を付し、説明は省略する。図10に示すように、変形例における消費電力測定装置4では、判定部16を備えている。判定部16は、測定制御部11と、第1記憶部13と、第2記憶部14とに接続されている。判定部は、例えばCPUまたはMPU等のプロセッサであり、第1記憶部13に格納されている判定プログラムを読み出し、判定プログラムの各命令を実行することによって一連の判定処理を行うことができる。判定処理に用いられる電力需要家の消費電力に関する情報は、後述するように第2記憶部14に格納されている。
図11は、電力需要家の消費電力を測定する処理の手順の変形例を示すフローチャートである。以下、変形例における処理の手順について説明する。
S102までの処理は、図7と略同様である。S102の後、買電メータ10は、電力需要家が消費した電力量を測定する(S110)。そして、測定された電力量の情報を第2記憶部14に格納する。S110で測定された消費電力は、疑似単独運転状態が発生する前に測定された、系統電源へ送電される電力量である。
続いて、図7に示すS103からS107までの処理と同様の処理を実行する。この処理の間に、PCS8からの電力の出力が停止しているときに測定された、電力需要家が消費した電力量の情報が取得される。
S107の処理の後、判定部16は、S110において疑似単独運転状態が発生する前に測定された電力量と、S105においてPCS8からの電力の出力が停止しているときに測定された電力量との比較によって、疑似単独運転状態が発生する前にPCS8が稼働していたか否かを判定する(S111)。
図12は、消費電力の測定結果の一例を示す図である。図12は、PV発電機器9が発電した電力量Pgよりも、電気機器7が消費する電力量Lcの方が多い場合における例である。
PCS8から電力が出力されている場合、PV発電機器9による発電が行われている。よって、図12(a)に示すように、PCS8からの出力を停止させる前に買電メータ10で測定される電力量Pbは、Pb=Lc−Pgとなる。疑似単独運転状態の発生によりPCS8からの出力が停止すると、Pg=0となる。このため、買電メータ10で測定される電力量Pb’は、Pb’=Lcとなり、Pbよりも増加する。その後、疑似単独運転状態の発生を停止させてPCS8からの出力を再開させると、買電メータ10で測定される電力量Pb”は、Pb”=Lc−Pgとなり、Lcに変化がなければPbと略同等となる。
一方、PCS8から電力が出力されていない場合、PV発電機器9による発電は行われていない。よって、図12(b)に示すように、PCS8からの出力を停止させる前においてもPg=0であるため、PCS8からの出力が停止する前と後とで、消費電力の顕著な差異はみられない。
そこで、本変形例によれば、PCS8からの出力が停止する前と後の消費電力を測定し、差分を算出する。このことにより、PV発電機器9が発電した電力量Pgを見積もることができる。そして見積られたPgと予め設定しておいた閾値とを比較することによって、電力事業者系統101側で、PV発電機器9が稼働していたかどうかを推定することができる。また、電力事業者系統101側で、PV発電機器9の発電量を把握することもできる。
なお、買電メータ10で測定される消費電力の実際のデータは完全に一定ではなく、ある程度のばらつきを有している。このため、予め設定しておく閾値は、データの測定ばらつきを考慮して設定することが好ましい。
以上、本発明の好ましい実施例について詳述したが、本発明は特定の実施例に限定されるものではなく、種々の変形や変更が可能である。例えば、図7に示す例では、PV発電機器9の発電電力のPCS8からの出力を再開した後に、測定した電力需要家の消費電力を管理サーバ5へ送信しているが、電力需要家の消費電力を管理サーバ5へ送信した後に、発電電力のPCS8からの出力を再開することもできる。
また、上記実施の形態では、電力需要家に設置される自家発電機器としてPV発電機器9を例に説明したが、消費電力測定装置4は、PV発電機器9に限らず、風力発電や潮力発電等の他の再生可能エネルギー発電方式、若しくは人力発電、燃料電池またはコジェネレータ等の他の自家発電機器が設置されている場合においても、電力需要家が消費した電力量を同様に測定することができる。また、本実施の形態で説明した消費電力測定方法は、あらかじめ用意されたプログラムをパーソナル・コンピュータやワークステーション等のコンピュータで実行することにより実現することもできる。消費電力測定プログラムは、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリ等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。なお、消費電力測定プログラムを格納する記録媒体としては、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disc−Read Only Memory)、MO(Magneto Optical disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、DVD−ROM(DVD−Read Only Memory)、DVD−RAM(DVD−Random Access Memory)、BD(Blue-ray Disc)等を用いることもできる。また、消費電力測定プログラムは、インターネット等のネットワークを介して配布することもできる。
1,1a〜1f:配電線
2:系統電源
3:売電メータ
4:消費電力測定装置
5:管理サーバ
6:分電盤
7:電気機器
8:パワーコンディショナ(PCS)
9:PV発電機器
10:買電メータ
11:測定制御部
12:受信部
13:第1記憶部
14:第2記憶部
15:送信部
16:判定部
20:疑似単独運転状態発生部
21:周波数変動ユニット
211:周波数変調器
212:周波数変調器
213:発振器
214:スイッチ
22:電圧位相変動ユニット
221:電圧位相変動器
222:電圧位相変動器
81:インバータ回路
82:同相調整回路
83:単独運転検出回路
100:ネットワーク
101:電力事業者系統
102:宅内系統

Claims (8)

  1. 電力供給システムであって、
    電力需要家の機器と、
    前記機器に電力を供給する発電機器と、
    前記機器の消費電力量に対して前記発電機器からの供給電力の量が不足した場合に、前記機器に電力が供給される電力供給者の電源と、
    前記機器の消費電力量を測定するときに、前記電源から供給される電力の波形の一部を変動させて出力する疑似単独運転状態発生部と、
    前記疑似単独運転状態発生部から出力された、前記電源から供給される電力の波形の一部の変動を検出したことを契機として、前記発電機器から受電した電力の前記機器への出力を停止させるパワーコンディショナと、
    前記発電機器から前記機器への電力供給が停止しているときに、前記電源から前記機器に供給される電力量を測定することにより、前記機器の消費電力量を測定する電力測定部と、
    を有することを特徴とする電力供給システム。
  2. 前記疑似単独運転状態発生部は、前記電力測定部よりも前記電源側に設けられることを特徴とする請求項1記載の電力供給システム。
  3. 前記電力測定部は、前記発電機器から前記機器への電力供給が停止する前に、前記電源から前記機器に供給される電力量を測定し、
    前記発電機器から前記機器への電力供給が停止する前に測定された電力量と、前記発電機器から前記機器への電力供給が停止しているときに測定された電力量との比較によって、前記発電機器から前記機器への電力供給が停止する前に、前記発電機器から前記機器への電力供給がなされていたか否かを判定する判定部を更に備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の電力供給システム。
  4. 前記疑似単独運転状態発生部は、前記電源の周波数を変動させることによって、前記波形の一部を変動させる周波数変動ユニットと、前記電源の電圧位相を変動させることによって、前記波形の一部を変動させる電圧位相変動ユニットとを有し、
    前記パワーコンディショナの種類に応じて、使用するユニットを前記周波数変動ユニットまたは前記電圧位相変動ユニットのいずれかに切り替えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の電力供給システム。
  5. 前記疑似単独運転状態発生部は、前記電源からの供給電力の波形の変化が発生した時間に同期して生成された同期信号を前記電力測定部に送信し、
    前記電力測定部は、前記同期信号を受信してから所定の時間が経過した後に、前記電力量を測定することを特徴とする請求項4記載の電力供給システム。
  6. 電力需要家の機器の消費電力量に対する該電力需要家の発電機器からの供給電力量の不足分が電力供給者の電源から供給される電力供給システムの、前記機器の消費電力量を測定する消費電力測定装置であって、
    前記機器の消費電力量を測定するときに、前記電源から供給される電力の波形の一部を変動させて出力する疑似単独運転状態発生部と、
    前記疑似単独運転状態発生部から出力された、前記電源から供給される電力の波形の一部の変動を検出したことを契機として、前記発電機器から受電した電力の前記機器への出力がパワーコンディショナによって停止されたときに、前記電源から前記機器に供給される電力量を測定することにより、前記機器の消費電力量を測定する電力測定部と、
    を有することを特徴とする消費電力測定装置。
  7. 電力需要家の機器の消費電力量に対する該電力需要家の発電機器からの供給電力量の不足分を、電力供給者の電源から供給する電力供給システムによって実行される、前記機器の消費電力測定方法であって、
    前記機器の消費電力量を測定するときに、疑似単独運転状態発生部によって、前記電源から供給される電力の波形の一部を変動させて出力し、
    パワーコンディショナによって、前記電力の波形の一部の変動を検出したことを契機として、前記発電機器から受電した電力の前記機器への出力を停止し、
    前記発電機器から前記機器への電力供給が停止しているときに、前記電源から前記機器に供給される電力量を測定することにより、前記機器の消費電力量を測定する、
    ことを特徴とする消費電力測定方法。
  8. 電力需要家の機器の消費電力量に対する該電力需要家の発電機器からの供給電力量の不足分が電力供給者の電源から供給される電力供給システムの、前記機器の消費電力量を測定する消費電力測定装置に、
    前記機器の消費電力量を測定するときに、前記電源から供給される電力の波形の一部を変動させて疑似単独運転状態発生部から出力する処理と、
    前記疑似単独運転状態発生部から出力された、前記電源から供給される電力の波形の一部の変動を検出したことを契機として、前記発電機器から受電した電力の前記機器への出力がパワーコンディショナによって停止されたときに、前記電源から前記機器に供給される電力量を測定することにより、前記機器の消費電力量を測定する処理と、
    を実行させるためのプログラム。
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