以下では、本発明の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。ただし、本発明は以下の説明に限定されず、本発明の趣旨及びその範囲から逸脱することなくその形態及び詳細を様々に変更し得ることは、当業者であれば容易に理解される。したがって、本発明は、以下に示す実施の形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。
本実施の形態では、本発明の一態様である半導体装置について説明する。本発明の一態様である半導体装置は、発振回路または遅延回路を有する。
図1には、本実施の形態にて説明する半導体装置が有する発振回路または遅延回路として適用することができる回路100を示す。図1に示す回路100は、発振回路としても用いることができるし、遅延回路としても用いることができる。
図1に示す回路100は、第1の回路102、第2の回路104及び第3の回路106により構成され、第1のトランジスタ乃至第10のトランジスタを有する。第1の回路102には4のトランジスタが配され、第2の回路104には4のトランジスタが配され、第3の回路106には2のトランジスタが配されている。すなわち、図1に示す回路は、2のトランジスタにより構成される回路が5段に並べられたものである。
なお、図示していないが、図1に示す回路100は、5段以上の構成としてもよい。その場合には、第1の回路102と第2の回路104の間または第2の回路104と第3の回路106の間に、更なる第2の回路を配すればよい。
すなわち、第1のゲートと第2のゲートが絶縁層を介して半導体層を挟持した複数のトランジスタを有し、第4m−1(mは1以上の自然数)のトランジスタ及び第4m−3のトランジスタのソース及びドレインの一方は高電位電源線に電気的に接続され、第4mのトランジスタ及び第4m−2のトランジスタのソース及びドレインの一方は低電位電源線に電気的に接続され、前記第4m−3のトランジスタのソース及びドレインの他方は、前記第4m−2のトランジスタのソース及びドレインの他方に電気的に接続され、前記第4m−1のトランジスタのソース及びドレインの他方は、前記第4mのトランジスタのソース及びドレインの他方に電気的に接続され、前記第4m−3のトランジスタの第1のゲート及び前記第4m−1のトランジスタの第2のゲートは、第1の配線に電気的に接続され、前記第4m−3のトランジスタの第2のゲート及び前記第4m−1のトランジスタの第1のゲートは、第2の配線に電気的に接続され、前記第4m−2のトランジスタの第2のゲート及び前記第4mのトランジスタの第1のゲートは、第3の配線に電気的に接続され、前記第4mのトランジスタの第2のゲートは、前記第4m−3のトランジスタのソース及びドレインの他方と電気的に接続されている半導体装置とすればよい。
なお、前記第4m−2のトランジスタの第1のゲートは、少なくともm=1以外の場合には前段のトランジスタのソース及びドレインの他方に電気的に接続されていればよい。また、m=1の場合には最後段のトランジスタのソース及びドレインの他方に電気的に接続されていてもよい。
または、第1のゲートと第2のゲートが絶縁層を介して半導体層を挟持した4l+2個(lは1以上の自然数)のトランジスタを有し、第2m−1(mは1以上の自然数)のトランジスタのソース及びドレインの一方は高電位電源線に電気的に接続され、第2mのトランジスタのソース及びドレインの一方は低電位電源線に電気的に接続され、前記第2m−1のトランジスタのソース及びドレインの他方は、前記第2mのトランジスタのソース及びドレインの他方に電気的に接続され、前記第2m−1のトランジスタのソース及びドレインの他方は、前記第2mのトランジスタのソース及びドレインの他方に電気的に接続され、第4n−3(nは1以上の自然数)のトランジスタの第1のゲート及び第4n−1のトランジスタの第2のゲートは、第1の配線に電気的に接続され、前記第4n−3のトランジスタの第2のゲート及び前記第4n−1のトランジスタの第1のゲートは、第2の配線に電気的に接続され、第4n−2のトランジスタの第2のゲート及び第4nのトランジスタの第1のゲートは、第3の配線に電気的に接続され、前記第2のトランジスタの第1のゲートは、第4l+1のトランジスタのソース及びドレインの他方と電気的に接続され、前記第4nのトランジスタの第2のゲートは、前記第4n−3のトランジスタのソース及びドレインの他方と電気的に接続されている半導体装置とすればよい。
なお、前記第4n−2のトランジスタの第1のゲートは、少なくともn=1以外の場合には前段のトランジスタのソース及びドレインの他方に電気的に接続されていればよい。また、n=1の場合には最後段のトランジスタのソース及びドレインの他方に電気的に接続されていてもよい。
ただし、以下では、すべて5段の構成として説明する。
第1のトランジスタ108のソース及びドレインの一方、第3のトランジスタ112のソース及びドレインの一方、第5のトランジスタ116のソース及びドレインの一方、第7のトランジスタ120のソース及びドレインの一方、第9のトランジスタ124のソース及びドレインの一方は、高電位電源線に電気的に接続されている。
第2のトランジスタ110のソース及びドレインの一方、第4のトランジスタ114のソース及びドレインの一方、第6のトランジスタ118のソース及びドレインの一方、第8のトランジスタ122のソース及びドレインの一方、第10のトランジスタ126のソース及びドレインの一方は、低電位電源線に電気的に接続されている。
第1のトランジスタ108のソース及びドレインの他方は、第2のトランジスタ110のソース及びドレインの他方に電気的に接続され、第3のトランジスタ112のソース及びドレインの他方は、第4のトランジスタ114のソース及びドレインの他方に電気的に接続され、第5のトランジスタ116のソース及びドレインの他方は、第6のトランジスタ118のソース及びドレインの他方に電気的に接続され、第7のトランジスタ120のソース及びドレインの他方は、第8のトランジスタ122のソース及びドレインの他方に電気的に接続され、第9のトランジスタ124のソース及びドレインの他方は、第10のトランジスタ126のソース及びドレインの他方に電気的に接続されている。
第1のトランジスタ108の第1のゲート、第3のトランジスタ112の第2のゲート、第5のトランジスタ116の第1のゲート、第7のトランジスタ120の第2のゲート、及び第9のトランジスタ124の第1のゲートは、第1の配線128に電気的に接続されている。
第1のトランジスタ108の第2のゲート、第3のトランジスタ112の第1のゲート、第5のトランジスタ116の第2のゲート、第7のトランジスタ120の第1のゲート、及び第9のトランジスタ124の第2のゲートは、第2の配線130に電気的に接続されている。
第2のトランジスタ110の第2のゲート、第4のトランジスタ114の第1のゲート、第6のトランジスタ118の第2のゲート、第8のトランジスタ122の第1のゲート、及び第10のトランジスタ126の第2のゲートは、第3の配線132に電気的に接続されている。
第1のトランジスタ乃至第10のトランジスタがnチャネル型トランジスタである場合には、第1の配線128及び第2の配線130の電位は、低電位電源線の電位よりも高く(正電位)する。第3の配線132の電位は、低電位電源線の電位よりも低くする(負電位)とよい。すなわち、第1のトランジスタ乃至第10のトランジスタがnチャネル型トランジスタである場合には、ソース及びドレインの一方が高電位電源線に電気的に接続されているトランジスタでは、常時電流が流れる(ノーマリーオンになる)ようにするとよい。出力電位が、しきい値分だけ降下することを防ぐためである。ソース及びドレインの一方が低電位電源線に電気的に接続されているトランジスタでは、オフすると電流がほとんど流れない(ノーマリーオフになる)ようにするとよい。消費電流を抑えるためである。
第2のトランジスタ110の第1のゲートは、第9のトランジスタ124のソース及びドレインの他方と電気的に接続されている。第4のトランジスタ114の第2のゲートは、第1のトランジスタ108のソース及びドレインの他方と電気的に接続されている。第6のトランジスタ118の第1のゲートは、第3のトランジスタ112のソース及びドレインの他方と電気的に接続されている。第8のトランジスタ122の第2のゲートは、第5のトランジスタ116のソース及びドレインの他方と電気的に接続されている。第10のトランジスタ126の第1のゲートは、第7のトランジスタ120のソース及びドレインの他方と電気的に接続されている。
次に、図1に示す回路の動作について説明する。
まず、第1の配線128及び第2の配線130の電位を低電位電源線の電位よりも高くし(正電位とし)、高電位電源線に電気的に接続されているトランジスタをオンさせる。第1の配線128及び第2の配線130の電位は、高電位電源線に電気的に接続されているトランジスタのオン抵抗が、低電位電源線に電気的に接続されているトランジスタのオン抵抗よりも十分に高くなるように制御する。
初期状態において、第2のトランジスタ110の第1のゲートの電位が、第2のトランジスタ110をオフさせる電位(低電位)であるとすると、第1のトランジスタ108と第2のトランジスタ110で構成されるインバータ(第1段目のインバータ)の出力に相当する部分(第1のトランジスタ108のソース及びドレインの他方と、第2のトランジスタ110のソース及びドレインの他方に電気的に接続されている部分)には、高電位電源線から電荷が供給されて、第4のトランジスタ114がオンする。すなわち、第1のインバータの出力は高電位(”1”または”High”と表記される)である。
上記したように、第1の配線128及び第2の配線130の電位によって、高電位電源線に電気的に接続されているトランジスタのオン抵抗が、低電位電源線に電気的に接続されているトランジスタのオン抵抗よりも十分に高くなるようにしているため、第3のトランジスタ112を介して高電位電源線から供給される電荷は低電位電源線へ排出され、第3のトランジスタ112と第4のトランジスタ114で構成されるインバータ(第2段目のインバータ)の出力に相当する部分(第3のトランジスタ112のソース及びドレインの他方と、第4のトランジスタ114のソース及びドレインの他方に電気的に接続されている部分)は低電位となる。従って、第2のインバータの出力は低電位(”0”または”Low”と表記される)である。
また、第6のトランジスタ118は、第2のトランジスタ110と同様にオフするため、第5のトランジスタ116と第6のトランジスタ118で構成されるインバータ(第3段目のインバータ)の出力は高電位(”1”または”High”)である。同様に、第7のトランジスタ120と第8のトランジスタ122で構成されるインバータ(第4段目のインバータ)の出力は低電位(”0”または”Low”)である。そして、第9のトランジスタ124と第10のトランジスタ126で構成されるインバータ(第5段目のインバータ)の出力は高電位(”1”または”High”)である。
第5段目のインバータの出力が高電位(”1”または”High”)であるため、第2のトランジスタ110の第1のゲートの電位は高電位となり、第2のトランジスタ110がオンする。
以上のように、図1の回路100は動作する。図1の回路100は、第2の回路104を複数設けることで、更に多段のインバータチェーンとされていてもよい。なお、図1の回路100は、奇数段のインバータにより構成されているが、これに限定されず、回路100は、偶数段のインバータにより構成されていてもよい。偶数段のインバータにより構成されている場合には、回路100は、遅延回路(バッファ回路)として動作することになる。
図2(A)乃至図2(E)には、回路100を有する半導体装置の一態様における、各層を説明する上面図を示す。ここで、図2(A)乃至図2(E)に示す回路100は、インバータチェーンである。図2(A)乃至図2(E)には、各層の上面図を示しており、図2(A)が第1の層、図2(B)が第2の層、図2(C)が第3の層、図2(D)が第4の層、図2(E)が第5の層である。第1の層は第2の層上に設けられており、第2の層は第3の層上に設けられており、第3の層は第4の層上に設けられており、第4の層は第5の層上に設けられている。
なお、図2(A)乃至図2(E)に示したインバータチェーンは5段のインバータにより構成されているが、これに限定されず、更に複数段のインバータチェーンとしてもよい。また、インバータチェーンは、奇数段のインバータにより構成されていてもよいし、偶数段のインバータにより構成されていてもよい。偶数段の場合には、遅延回路(バッファ回路)として動作する。
コンタクトホール140は、第1の層の配線となり且つコンタクトホール142に電気的に接続された導電層と、第1の層の上の層の導電層と、を電気的に接続している。なお、第1の層が最上層である場合には、コンタクトホール140が入力端子である。
コンタクトホール142は、第2のトランジスタ110の第1のゲート(上)と、第1の層の配線となり且つコンタクトホール140に電気的に接続された前記導電層と、を電気的に接続している。
コンタクトホール144は、第2のトランジスタ110のソース及びドレインの他方と、第3の層の配線となり且つコンタクトホール158に電気的に接続された導電層と、を電気的に接続している。
コンタクトホール146は、第1のトランジスタ108の第1のゲート(上)と、第1の層の配線となる導電層と、を電気的に接続している。なお、この導電層は、第1の配線128に電気的に接続されている。
コンタクトホール148は、第1の層の配線となり且つコンタクトホール150に電気的に接続された導電層と、第1の層の上の層の導電層と、を電気的に接続している。
コンタクトホール150は、第1の層の直上の層のトランジスタの第2のゲート(下)と、第1の層の配線となり且つコンタクトホール148に電気的に接続された前記導電層と、を電気的に接続している。
コンタクトホール152は、第4のトランジスタ114の第1のゲート(上)と、第2の層の配線となる導電層と、を電気的に接続している。なお、この導電層は、第3の配線132に電気的に接続されている。
コンタクトホール154は、第3のトランジスタ112の第1のゲート(上)と、第2の層の配線となる導電層と、を電気的に接続している。なお、この導電層は、第2の配線130に電気的に接続されている。
コンタクトホール156は、第4のトランジスタ114のソース及びドレインの他方と、第3の層の配線となり且つコンタクトホール164に電気的に接続された導電層と、を電気的に接続している。
コンタクトホール158は、第4のトランジスタ114の第2のゲート(下)と、第3の層の配線となり且つコンタクトホール144に電気的に接続された前記導電層と、を電気的に接続している。
コンタクトホール160は、第5のトランジスタ116の第1のゲート(上)と、第3の層の配線となる導電層と、を電気的に接続している。なお、この導電層は、第1の配線128に電気的に接続されている。
コンタクトホール162は、第5のトランジスタ116のソース及びドレインの他方と、第5の層の配線となり且つコンタクトホール178に電気的に接続された導電層と、を電気的に接続している。
コンタクトホール164は、第6のトランジスタ118の第1のゲート(上)と、第3の層の配線となり且つコンタクトホール156に電気的に接続された前記導電層と、を電気的に接続している。
コンタクトホール166は、第7のトランジスタ120の第1のゲート(上)と、第4の層の配線となる導電層と、を電気的に接続している。なお、この導電層は、第2の配線130に電気的に接続されている。
コンタクトホール168は、第8のトランジスタ122の第1のゲート(上)と、第4の層の配線となる導電層と、を電気的に接続している。なお、この導電層は、第3の配線132に電気的に接続されている。
コンタクトホール170は、第7のトランジスタ120のソース及びドレインの他方と、第5の層の配線となり且つコンタクトホール172に電気的に接続された導電層と、を電気的に接続している。
コンタクトホール172は、第10のトランジスタ126の第1のゲート(上)と、第5の層の配線となり且つコンタクトホール170に電気的に接続された前記導電層と、を電気的に接続している。
コンタクトホール174は、第10のトランジスタ126のソース及びドレインの他方と、第5の層の下の層の導電層と、を電気的に接続している。なお、第5の層が最下層(奇数段のインバータにより構成されている場合)である場合には、コンタクトホール174が出力端子である。また、第5の層が設けられておらず、第4の層が最下層である場合(偶数段のインバータにより構成されている場合)には、コンタクトホール170が出力端子である。
コンタクトホール176は、第9のトランジスタ124の第1のゲート(上)と、第5の層の配線となる導電層と、を電気的に接続している。なお、この導電層は、第1の配線128に電気的に接続されている。
コンタクトホール178は、第8のトランジスタ122の第2のゲート(下)と、第5の層の配線となり且つコンタクトホール162に電気的に接続された前記導電層と、を電気的に接続している。
なお、前記各層の配線となる前記導電層は、前記各層のトランジスタのソース及びドレインと同一の層である。すなわち、前記各層の配線は、前記各層のトランジスタのソース及びドレインと同一の層により形成する。これは、後に説明するように、前記各層の第1のゲートと隣接するゲート(第2のゲート)の間には、トランジスタのゲート絶縁膜となる薄い絶縁膜しか介在せず、前記各層のゲートと隣接するゲートの間に寄生容量を生じてしまうからである。
図3(A)乃至図3(E)には、回路100を有する半導体装置の一態様における、各層を説明する上面図を示す。ここで、図3(A)乃至図3(E)に示す回路100は、リングオシレータである。図3(A)乃至図3(E)には、各層の上面図を示しており、図3(A)が第1の層、図3(B)が第2の層、図3(C)が第3の層、図3(D)が第4の層、図3(E)が第5の層である。第1の層は第2の層上に設けられており、第2の層は第3の層上に設けられており、第3の層は第4の層上に設けられており、第4の層は第5の層上に設けられている。
コンタクトホール190は、第1の層の配線となり且つコンタクトホール192に電気的に接続された導電層と、第5の層の配線となる導電層(第10のトランジスタ126のソース及びドレインの他方)と、を電気的に接続している。
コンタクトホール192は、第2のトランジスタ110の第1のゲート(上)と、第1の層の配線となり且つコンタクトホール190に電気的に接続された前記導電層と、を電気的に接続している。
コンタクトホール194は、第2のトランジスタ110のソース及びドレインの他方と、第3の層の配線となり且つコンタクトホール204に電気的に接続された導電層と、を電気的に接続している。
コンタクトホール196は、第1のトランジスタ108の第1のゲート(上)と、第1の層の配線となる導電層と、を電気的に接続している。なお、この導電層は、第1の配線128に電気的に接続されている。
コンタクトホール198は、第4のトランジスタ114の第1のゲート(上)と、第2の層の配線となる導電層と、を電気的に接続している。なお、この導電層は、第3の配線132に電気的に接続されている。
コンタクトホール200は、第3のトランジスタ112の第1のゲート(上)と、第2の層の配線となる導電層と、を電気的に接続している。なお、この導電層は、第2の配線130に電気的に接続されている。
コンタクトホール202は、第4のトランジスタ114のソース及びドレインの他方と、第3の層の配線となり且つコンタクトホール210に電気的に接続された導電層と、を電気的に接続している。
コンタクトホール204は、第4のトランジスタ114の第2のゲート(下)と、第3の層の配線となり且つコンタクトホール194に電気的に接続された前記導電層と、を電気的に接続している。
コンタクトホール206は、第5のトランジスタ116の第1のゲート(上)と、第3の層の配線となる導電層と、を電気的に接続している。なお、この導電層は、第1の配線128に電気的に接続されている。
コンタクトホール208は、第5のトランジスタ116のソース及びドレインの他方と、第5の層の配線となり且つコンタクトホール222に電気的に接続された導電層と、を電気的に接続している。
コンタクトホール210は、第6のトランジスタ118の第1のゲート(上)と、第3の層の配線となり且つコンタクトホール202に電気的に接続された前記導電層と、を電気的に接続している。
コンタクトホール212は、第7のトランジスタ120のソース及びドレインの他方と、第5の層の配線となり且つコンタクトホール218に電気的に接続された導電層と、を電気的に接続している。
コンタクトホール214は、第7のトランジスタ120の第1のゲート(上)と、第4の層の配線となる導電層と、を電気的に接続している。なお、この導電層は、第2の配線130に電気的に接続されている。
コンタクトホール216は、第8のトランジスタ122の第1のゲート(上)と、第4の層の配線となる導電層と、を電気的に接続している。なお、この導電層は、第3の配線132に電気的に接続されている。
コンタクトホール218は、第10のトランジスタ126の第1のゲート(上)と、第5の層の配線となり且つコンタクトホール212に電気的に接続された前記導電層と、を電気的に接続している。
コンタクトホール220は、第9のトランジスタ124の第1のゲート(上)と、第5の層の配線となる導電層と、を電気的に接続している。なお、この導電層は、第1の配線128に電気的に接続されている。
コンタクトホール222は、第8のトランジスタ122の第2のゲート(下)と、第5の層の配線となり且つコンタクトホール208に電気的に接続された前記導電層と、を電気的に接続している。
なお、図2(A)乃至図2(E)と同様の理由から、前記各層の前記配線となる前記導電層は、前記各層のトランジスタのソース及びドレインと同一の層である。
図2(A)乃至図2(E)及び図3(A)乃至図3(E)において、第1のトランジスタ108、第3のトランジスタ112、第5のトランジスタ116、第7のトランジスタ120、及び第9のトランジスタ124はすべて重畳している。また、第2のトランジスタ110と第4のトランジスタ114が重畳し、第6のトランジスタ118と第8のトランジスタ122が重畳している。
図4(A)及び図4(B)には、図2(A)乃至図2(E)のX1−Y1及びX2−Y2における断面図を示す。図4(A)及び図4(B)において、第1の層230の下には第2の層232が設けられており、第2の層232の下には第3の層234が設けられており、第3の層234の下には第4の層236が設けられており、第4の層236の下には第5の層238が設けられている。第5の層238の下は基板である。
なお、図4(A)及び図4(B)において、上面図と同様に、ゲートとなる層は格子ハッチングにて表し、ソース及びドレインとなる層は二重ラインハッチングにて表し、半導体層は点線ハッチングにて表している。そして、基板及び絶縁膜にはハッチングを施していない。
図4(A)及び図4(B)に示すように、すべてのトランジスタはトップゲートトップコンタクト型であり、最上層のトランジスタ以外のすべてのトランジスタは絶縁膜で覆われている。なお、図4(A)及び図4(B)では図示していないが、最上層のトランジスタも絶縁膜で覆われていてもよい。また、この絶縁膜とゲートの表面が一の面上に存在するように平坦化されている。半導体層は、ゲートと重畳するように、ゲート絶縁膜として機能する絶縁膜を介して設けられている。ただし、これに限定されず、すべてのトランジスタはトップゲートボトムコンタクト型であってもよいし、すべてのトランジスタはボトムゲートボトムコンタクト型であってもよいし、すべてのトランジスタはボトムゲートトップコンタクト型であってもよい。
図2(A)乃至図2(E)、図3(A)乃至図3(E)並びに図4(A)及び図4(B)より明らかなように、第1のトランジスタ108の第2のゲート(下)は、第3のトランジスタ112の第1のゲート(上)を兼ねている。第3のトランジスタ112の第2のゲート(下)は、第5のトランジスタ116の第1のゲート(上)を兼ねている。第5のトランジスタ116の第2のゲート(下)は、第7のトランジスタ120の第1のゲート(上)を兼ねている。第7のトランジスタ120の第2のゲート(下)は、第9のトランジスタ124の第1のゲート(上)を兼ねている。
また、第2のトランジスタ110の第2のゲート(下)は、第4のトランジスタ114の第1のゲート(上)を兼ね、第6のトランジスタ118の第2のゲート(下)は、第8のトランジスタ122の第1のゲート(上)を兼ねている。
このように、同電位となる電極を共用することで、複数のトランジスタによって設けられたリングオシレータまたはインバータチェーンの占有面積を小さくすることができる。
なお、図1に示すように、本実施の形態の回路100において、第1のトランジスタ乃至第10のトランジスタは、同一の極性とすることが好ましい。同一の極性とすると、作製工程が簡略化するからである。より好ましくは、第1のトランジスタ乃至第10のトランジスタのチャネル形成領域は、酸化物半導体層とする。リーク電流が小さいトランジスタを作製しやすいためである。
ここで、図4の半導体装置の作製方法について図5及び図6を参照して説明する。なお、ここでは、第5の層238の作製方法について説明する。第1の層230乃至第4の層236は、ここで説明する方法を適用して作製すればよい。
まず、基板300上に下地膜302を形成する(図5(A)参照)。なお、下地膜302が必要でない場合には形成しなくてもよい。
基板300は、トランジスタの作製工程中の熱処理などにより変質しなければよく、特定のものに限定されない。基板300としては、ガラス基板(好ましくは無アルカリガラス基板)、石英基板、セラミック基板、プラスチック基板またはシリコン基板などを例示することができる。
下地膜302は、酸化物半導体層に接する層であるため、化学量論比よりも多くの酸素を含むことが特に好ましい。下地膜302が化学量論比よりも多くの酸素を含むことで、酸化物半導体膜に酸素を供給する供給源として機能させることもできる。
下地膜302が化学量論比よりも多くの酸素を含む場合として、例えば、酸化シリコンSiOxにおいてx>2である場合が挙げられる。ただし、これに限定されず、下地膜302は、酸化シリコン、酸化窒化シリコン、窒化酸化シリコン、酸化アルミニウム、酸化窒化アルミニウム、酸化ガリウム、酸化ハフニウムまたは酸化イットリウムなどで形成してもよい。なお、「窒化酸化シリコン」とは、その組成として、酸素よりも窒素の含有量が多いものをいい、「酸化窒化シリコン」とは、その組成として、窒素よりも酸素の含有量が多いものをいう。
なお、下地膜302は、複数の膜が積層された2層の積層膜であってもよい。この場合には、下層には基板300に含まれる不純物などが酸化物半導体膜に侵入することを防止するバリア膜を配し、上層には前記した酸化物半導体膜に酸素を供給する供給源として機能する絶縁膜を配することが好ましい。前記バリア膜としては、窒化シリコン膜または酸化アルミニウム膜を例示することができる。
なお、下地膜302の形成後には、水素、水、水酸基及び水素化物を除くこと(脱水化または脱水素化と呼ぶ)を目的として熱処理を行い、その後、イオンインプランテーション法などにより酸素を導入することが好ましい。
次に、下地膜302上に、島状の酸化物半導体膜304を位置選択的に形成する(図5(B)参照)。酸化物半導体膜304は、下地膜302上の全面に形成した酸化物半導体膜を加工することで形成すればよい。酸化物半導体膜304は、水素、水、水酸基及び水素化物などが混入しにくい方法で形成すればよく、例えばスパッタリング法により形成することが好ましい。
スパッタリング法は、希ガス雰囲気、酸素ガス雰囲気または希ガスと酸素ガスの混合ガス雰囲気中などで行えばよい。また、酸化物半導体層への水素、水、水酸基及び水素化物などの混入を防ぐために、これらが十分に除去された高純度ガスを用いることが好ましい。
酸化物半導体膜304の材料としては、酸化インジウム、酸化スズ、酸化亜鉛、二元系金属の酸化物であるIn−Zn系酸化物、Sn−Zn系酸化物、Al−Zn系酸化物、Zn−Mg系酸化物、Sn−Mg系酸化物、In−Mg系酸化物、In−Ga系酸化物、三元系金属の酸化物であるIn−Ga−Zn系酸化物、In−Al−Zn系酸化物、In−Sn−Zn系酸化物、Sn−Ga−Zn系酸化物、Al−Ga−Zn系酸化物、Sn−Al−Zn系酸化物、In−Hf−Zn系酸化物、In−La−Zn系酸化物、In−Ce−Zn系酸化物、In−Pr−Zn系酸化物、In−Nd−Zn系酸化物、In−Sm−Zn系酸化物、In−Eu−Zn系酸化物、In−Gd−Zn系酸化物、In−Tb−Zn系酸化物、In−Dy−Zn系酸化物、In−Ho−Zn系酸化物、In−Er−Zn系酸化物、In−Tm−Zn系酸化物、In−Yb−Zn系酸化物、In−Lu−Zn系酸化物、四元系金属の酸化物であるIn−Sn−Ga−Zn系酸化物、In−Hf−Ga−Zn系酸化物、In−Al−Ga−Zn系酸化物、In−Sn−Al−Zn系酸化物、In−Sn−Hf−Zn系酸化物、In−Hf−Al−Zn系酸化物などを例示することができる。
なお、ここで、例えば、In−Ga−Zn系酸化物とは、In、Ga及びZnを有する酸化物という意味であり、InとGaとZnの比率は問わない。また、In、Ga及びZn以外の金属元素が含まれていてもよい。
例えば、In:Ga:Zn=1:1:1またはIn:Ga:Zn=2:2:1の原子比のIn−Ga−Zn系酸化物やその組成の近傍の酸化物、または、In:Sn:Zn=1:1:1、In:Sn:Zn=2:1:3若しくはIn:Sn:Zn=2:1:5の原子比のIn−Sn−Zn系酸化物やその組成の近傍の酸化物を用いるとよい。ただし、これらに限定されるものではない。
なお、酸化物半導体膜304は、例えば非単結晶を有してもよい。非単結晶は、例えば、CAAC(C Axis Aligned Crystal)、多結晶、微結晶、非晶質部を有する。非晶質部は、微結晶、CAACよりも欠陥準位密度が高い。また、微結晶は、CAACよりも欠陥準位密度が高い。なお、CAACを有する酸化物半導体を、CAAC−OS(C Axis Aligned Crystalline Oxide Semiconductor)と呼ぶ。
酸化物半導体膜304は、例えばCAAC−OSを有してもよい。CAAC−OSは、例えば、c軸配向し、a軸または/およびb軸はマクロに揃っていない。
酸化物半導体膜304は、例えば微結晶を有してもよい。なお、微結晶を有する酸化物半導体を、微結晶酸化物半導体と呼ぶ。微結晶酸化物半導体膜は、例えば、1nm以上10nm未満のサイズの微結晶(ナノ結晶ともいう。)を膜中に含む。
酸化物半導体膜304は、例えば非晶質部を有してもよい。なお、非晶質部を有する酸化物半導体を、非晶質酸化物半導体と呼ぶ。非晶質酸化物半導体膜は、例えば、原子配列が無秩序であり、結晶成分を有さない。または、非晶質酸化物半導体膜は、例えば、完全な非晶質であり、結晶部を有さない。
なお、酸化物半導体膜304が、CAAC−OS、微結晶酸化物半導体、非晶質酸化物半導体の混合膜であってもよい。混合膜は、例えば、非晶質酸化物半導体の領域と、微結晶酸化物半導体の領域と、CAAC−OSの領域と、を有する。また、混合膜は、例えば、非晶質酸化物半導体の領域と、微結晶酸化物半導体の領域と、CAAC−OSの領域と、の積層構造を有してもよい。
なお、酸化物半導体膜304は、例えば、単結晶を有してもよい。
酸化物半導体膜304は、複数の結晶部を有し、当該結晶部のc軸が被形成面の法線ベクトルまたは表面の法線ベクトルに平行な方向に揃っていることが好ましい。なお、異なる結晶部間で、それぞれa軸およびb軸の向きが異なっていてもよい。そのような酸化物半導体膜の一例としては、CAAC−OS膜がある。
CAAC−OS膜に含まれる結晶部は、一辺が100nm未満の立方体内に収まる大きさであることが多い。また、透過型電子顕微鏡(TEM:Transmission Electron Microscope)による観察像では、CAAC−OS膜に含まれる結晶部と結晶部との境界は明確ではない。また、TEMによってCAAC−OS膜には明確な粒界(グレインバウンダリーともいう。)は確認できない。そのため、CAAC−OS膜は、粒界に起因する電子移動度の低下が抑制される。
CAAC−OS膜に含まれる結晶部は、例えば、c軸がCAAC−OS膜の被形成面の法線ベクトルまたは表面の法線ベクトルに平行な方向になるように揃い、かつab面に垂直な方向から見て金属原子が三角形状または六角形状に配列し、c軸に垂直な方向から見て金属原子が層状または金属原子と酸素原子とが層状に配列している。なお、異なる結晶部間で、それぞれa軸およびb軸の向きが異なっていてもよい。本明細書において、単に垂直と記載する場合、80°以上100°以下、好ましくは85°以上95°以下の範囲も含まれることとする。また、単に平行と記載する場合、−10°以上10°以下、好ましくは−5°以上5°以下の範囲も含まれることとする。
なお、CAAC−OS膜において、結晶部の分布が一様でなくてもよい。例えば、CAAC−OS膜の形成過程において、酸化物半導体膜の表面側から結晶成長させる場合、被形成面の近傍に対し表面の近傍では結晶部の占める割合が高くなることがある。また、CAAC−OS膜へ不純物を添加することにより、当該不純物添加領域において結晶部の結晶性が低下することもある。
CAAC−OS膜に含まれる結晶部のc軸は、CAAC−OS膜の被形成面の法線ベクトルまたは表面の法線ベクトルに平行な方向になるように揃うため、CAAC−OS膜の形状(被形成面の断面形状または表面の断面形状)によっては互いに異なる方向を向くことがある。また、結晶部は、成膜したとき、または成膜後に加熱処理などの結晶化処理を行ったときに形成される。従って、結晶部のc軸は、CAAC−OS膜が形成されたときの被形成面の法線ベクトルまたは表面の法線ベクトルに平行な方向になるように揃う。
CAAC−OS膜を用いたトランジスタは、可視光や紫外光の照射による電気特性の変動が小さい。よって、当該トランジスタは、信頼性が高い。
次に、酸化物半導体膜304に接して、ソース及びドレインとして機能する第1の導電膜306を位置選択的に形成する(図5(C)参照)。第1の導電膜306は、下地膜302及び酸化物半導体膜304上にスパッタリング法またはCVD法などにより導電膜を形成した後に、これを加工することで形成すればよい。
第1の導電膜306は、導電性材料により形成すればよい。第1の導電膜306に用いることができる導電性材料としては、アルミニウム、銅、チタン、タンタル及びタングステンなどの金属材料、並びに導電性を付与する不純物元素が添加された多結晶シリコンを例示することができるが、これらに限定されない。
次に、少なくとも酸化物半導体膜304の露出された部分を覆って第1のゲート絶縁膜308を形成する(図5(D)参照)。第1のゲート絶縁膜308は、スパッタリング法またはCVD法などにより形成すればよいが、水素、水、水酸基及び水素化物などが混入しにくい方法で形成することが好ましい。
第1のゲート絶縁膜308は、下地膜302と同様の材料及び同様の方法により、同程度の厚さとすることが好ましい。
第1のゲート絶縁膜308の形成後には熱処理を行うことが好ましい。特に、第1のゲート絶縁膜308をCVD法により形成する場合には、形成後に熱処理を行うことが好ましい。なお、該熱処理は、基板温度400℃以上800℃以下で行えばよく、好ましくは基板温度650℃近傍で行う。
なお、本実施の形態の半導体装置の作製方法では、少なくとも下地膜302及び第1のゲート絶縁膜308のいずれか一方が酸素の供給源として機能する。しかし、水素、水、水酸基及び水素化物などを除去する熱処理を行うと、酸素もともに脱離してしまう。そのため、水素、水、水酸基及び水素化物などを除去する熱処理を行う場合には、第1のゲート絶縁膜308の熱処理後に酸素の添加を行うことが好ましい。酸素の添加は、例えばドーピングにより行えばよい。
なお、第1のゲート絶縁膜308は積層膜であってもよい。第1のゲート絶縁膜308が積層膜である場合には、酸化物半導体膜304に接する側に酸素供給源として機能する膜を形成し、その上に酸素原子を脱離させにくい、酸素透過性の低い絶縁膜を形成するとよい。このような酸素透過性の低い絶縁膜としては、酸化アルミニウム膜を例示することができる。
なお、酸化アルミニウム膜を形成する場合には、まずアルミニウム膜を形成し、該アルミニウム膜に酸素を添加すればよい。酸素の添加は、例えばドーピングにより行えばよい。このとき、酸素の添加は、第1のゲート絶縁膜308中の水素、水、水酸基及び水素化物などを熱処理により除去した後に行うことが好ましい。
次に、酸化物半導体膜304と重畳して第1のゲート絶縁膜308上に、ゲートとして機能する第2の導電膜310を位置選択的に形成する(図6(A)参照)。第2の導電膜310は、下地膜302及び酸化物半導体膜304上にスパッタリング法またはCVD法などにより導電膜を形成した後に、これを加工することで形成すればよい。
第2の導電膜310は、導電性材料により形成すればよい。第2の導電膜310に用いることができる導電性材料としては、アルミニウム、銅、チタン、タンタル及びタングステンなどの金属材料、並びに導電性を付与する不純物元素が添加された多結晶シリコンを例示することができるが、これらに限定されない。
次に、上記したように形成した層のすべてを覆って絶縁膜312を形成する(図6(B)参照)。絶縁膜の材料及び形成方法などに特に限定はないが、厚く形成することが可能な材料及び方法を用いて、厚く形成する。絶縁膜312は、少なくとも、第2の導電膜310よりも厚く形成する。
次に、絶縁膜312をCMP法またはエッチングにより等方的に削っていき、第2の導電膜310を露出させる。ここで、第2の導電膜310が削られていてもよい(図6(C))。削られた第2の導電膜310を第2の導電膜314と呼び、削られた絶縁膜312を絶縁膜316と呼ぶ。
次に、第2のゲート絶縁膜318を形成する(図6(D))。
第2のゲート絶縁膜318は、第4の層236の下地膜でもあり、下地膜302と同様の材料及び同様の方法により、同程度の厚さとすることが好ましい。
以上説明したように、第5の層の第2のゲート絶縁膜までを形成することができる。その後、同様の工程を経て、適宜コンタクトホールを形成することで、図4(A)に示すような積層の半導体装置を形成することができる。
本発明の一態様は、多段のインバータを有するものであれば、あらゆる電子機器に適用することができる。