JP6172486B2 - モータ駆動回路、モータ装置、および電動車両 - Google Patents

モータ駆動回路、モータ装置、および電動車両 Download PDF

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Description

本発明は、モータ駆動回路、モータ装置、および電動車両に関する。
従来、電動車両などに用いられるモータ駆動回路として、絶縁抵抗を検出する機能を有したものが提案されている。このようなモータ駆動回路によれば、例えば絶縁破壊の検出時に適切な処置がなされるようにして、絶縁破壊に伴う不具合を出来るだけ回避することが可能である。なお特許文献1には、制御部が高電圧バッテリや補機バッテリの電圧を監視しながら、電圧変換装置や動力電動機構を協調操作させて制御を行う電気自動車システムが開示されている。また特許文献2には、漏電に起因する誘起電圧を検知する検知手段を有し、誘起電圧の検知時に電源を遮断する装置が開示されている。
特開2005−73443号公報 特開平9−117050号公報
絶縁抵抗の検出機能を有するモータ駆動回路については、例えば絶縁破壊の箇所をある程度特定可能とするため、部分ごとに絶縁抵抗の検出を行うようにすることが考えられる。しかしながら、絶縁抵抗を検出するための回路を部分ごとに別に設けると、モータ駆動回路の構成が複雑となり製造コストの増大等を招くおそれがある。なお特許文献1および特許文献2に開示されているものは、何れも、部分ごとに絶縁抵抗の検出を行うようにはなっていない。
本発明は上述した問題に鑑み、部分ごとに絶縁抵抗の検出を行うものでありながら、回路構成を簡素化することが容易となるモータ駆動回路、ならびにこれを備えたモータ装置および電動車両の提供を目的とする。
本発明に係るモータ駆動回路は、直流電源に接続された電源ラインと、
入力側が前記電源ラインに接続されており、該電源ラインから入力される直流電力を交流電力に変換して、出力側に接続されたモータに出力するインバータと、
前記直流電源と前記インバータの間の電圧を検出する電圧検出部と、
前記電圧検出部の検出結果に基づいて、絶縁抵抗を検出する絶縁抵抗検出部と、
を備え、
前記インバータは、
単相または複数相のアームを有し、
前記アームには、
前記直流電源の正極と負極の間に直列に接続されるスイッチ素子として、上素子と下素子が設けられており、
前記上素子と前記下素子の間に前記モータが接続されるものであり、
前記絶縁抵抗検出部は、
前記上素子を全てオフとさせた状態における前記電圧検出部の検出結果に基づいて、前記上素子より前段側の絶縁抵抗を検出する第1検出動作を行った後、前記上素子の少なくとも一つをオンとさせた状態における前記電圧検出部の検出結果に基づいて、前記上素子より後段側の絶縁抵抗を検出する第2検出動作を行う構成としている。
本発明に係るモータ駆動回路によると、部分ごとに絶縁抵抗の検出を行うものでありながら、回路構成を簡素化することが容易となる。
第1実施形態に係るモータ装置の構成図である。 第1実施形態に係る絶縁抵抗検出動作のフローチャートである。 第2実施形態に係るモータ装置の構成図である。 第2実施形態に係る絶縁抵抗検出動作のフローチャートである。
本発明の実施形態に係るモータ装置について、第1実施形態および第2実施形態を例に挙げて、以下に説明する。なお、第1実施形態は1個のモータを駆動させる形態であり、第2実施形態は複数個(ここでは一例として2個)のモータを駆動させる形態である。
1.第1実施形態
[モータ装置の構成等]
まず第1実施形態について説明する。図1は、本実施形態に係るモータ装置9の構成図である。モータ装置9は、モータ駆動回路1にモータ2が接続された形態となっている。モータ装置9は電動車両(例えば、電動自転車、自動二輪車、自動三輪車、および自動四輪車など)に設けられ、モータ2は当該電動車両の駆動輪を回転させる役割を果たす。
モータ駆動回路1は、直流電源1a、電源回路1bおよびインバータ回路1cを有している。また電源回路1b、インバータ回路1c、およびモータ2は、それぞれ別の金属ケース(5a〜5c)に収納されている。各金属ケース(5a〜5c)は、電動車両の車体フレームを通じて互いに接続されている。なお本願では特に断りの無い限り、またモータ駆動回路において、「前段側」は直流電源に近い側を指し、「後段側」はモータに近い側を指す。
直流電源1aは、例えば電動車両用のバッテリであり、正極側が正極ラインL1(電源ライン)に接続され、負極側が負極ラインL2(接地ライン)に接続されている。直流電源1aの電圧(バッテリ電圧)は既知である。また直流電源1a、電源回路1b、およびインバータ回路1cは、正極ラインL1と負極ラインL2を通じて互いに接続されている。
電源回路1bは、4個の抵抗(11〜14)、制御部15、2個の常開スイッチ(Sw1、Sw2)、および電源導通スイッチSw3を有している。
電源導通スイッチSw3はFET[Field Effect Transistor]であり、制御部15によって両端間(ソース−ドレイン間)の開閉(ON/OFF)が制御される。電源導通スイッチSw3は、正極ラインL1に介在するように設けられており、正極ラインL1の導通/遮断を切替える役割を果たす。
各常開スイッチ(Sw1、Sw2)はフォトモスリレーであり、制御部15によって両端間(ソース−ドレイン間)の開閉(ON/OFF)が制御される。常開スイッチSw1は、一端が抵抗11を介して正極ラインL1(但し、電源導通スイッチSw3よりも前段側)に接続され、他端が抵抗12の一端に接続されている。抵抗12の他端は、抵抗13の一端に接続されている。また常開スイッチSw2は、一端が抵抗13の他端に接続され、他端が抵抗14を介して負極ラインL2に接続されている。
抵抗12と抵抗13の接続点は、電動車両の車体フレームに接続されている。また常開スイッチSw2と抵抗14の接続点は、制御部15に接続されている。これにより制御部15は、各常開スイッチ(Sw1、Sw2)が閉状態である時に、正極ラインL1と負極ラインL2の間の電圧を各抵抗(11〜14)により分圧した電圧値Vdを、検出することが可能である。
なお電源回路1bにおける各抵抗(11〜14)等により形成された部分は絶縁抵抗検出回路としての役割を果たし、電圧値Vdの検出結果は、絶縁抵抗(金属ケース或いは車体フレームとの間の抵抗)の検出に利用される。すなわち絶縁抵抗の小さい箇所(絶縁破壊の箇所)がある場合は、直流電源1aの電圧が車体フレーム或いは金属ケースを介してこの絶縁抵抗検出回路に印加され、これにより電圧値Vdが変動するため、絶縁抵抗の検出が可能である。絶縁抵抗を検出する動作(絶縁抵抗検出動作)の内容については、改めて詳細に説明する。
インバータ回路1cは、電源回路1bの後段側に設けられており、直流電源1aから供給される直流電圧を受け、この直流電圧を三相交流に変換してモータ2へ出力する役割を果たす。インバータ回路1cは、電源平滑用コンデンサ21に加え、U相アーム、V相アーム、およびW相アームからなる三相のアームを有している。
電源平滑用コンデンサ21は、一端が正極ラインL1に接続され、他端が負極ラインL2に接続されている。またU相アーム、V相アーム、およびW相アームは、それぞれ、正極ラインL1と負極ラインL2の間に並列に接続されている。
U相アームは、正極ラインL1と負極ラインL2の間に直列接続される各スイッチ素子(Sw4、Sw5)と、各スイッチ素子(Sw4、Sw5)に並列に接続された各ダイオードを有する。何れのダイオードも、カソードが正極ラインL1側へ向き、アノードが負極ラインL2側へ向くように配置されている。なお、スイッチ素子Sw4はU相の上アームのスイッチ(上素子)に相当し、スイッチ素子Sw5はU相の下アームのスイッチ(下素子)に相当する。
V相アームは、正極ラインL1と負極ラインL2の間に直列接続される各スイッチ素子(Sw6、Sw7)と、各スイッチ素子(Sw6、Sw7)に並列に接続された各ダイオードを有する。何れのダイオードも、カソードが正極ラインL1側へ向き、アノードが負極ラインL2側へ向くように配置されている。なお、スイッチ素子Sw6はV相の上アームのスイッチ(上素子)に相当し、スイッチ素子Sw7はV相の下アームのスイッチ(下素子)に相当する。
W相アームは、正極ラインL1と負極ラインL2の間に直列接続される各スイッチ素子(Sw8、Sw9)と、各スイッチ素子(Sw8、Sw9)に並列に接続された各ダイオードを有する。何れのダイオードも、カソードが正極ラインL1側へ向き、アノードが負極ラインL2側へ向くように配置されている。なお、スイッチ素子Sw8はW相の上アームのスイッチ(上素子)に相当し、スイッチ素子Sw9はW相の下アームのスイッチ(下素子)に相当する。
なおインバータ回路1cを構成する各スイッチ素子(Sw4〜Sw9)はFETであり、制御部15によって両端間(ソース−ドレイン間)の開閉(ON/OFF)が制御される。
モータ2は、例えば三相の永久磁石同期モータであり、インバータ回路1cから入力される三相交流電圧によって駆動する。モータ2は、U相、V相、およびW相の各線からなる三相線2aを有しており、これらの線はモータ2の内部で接続されている。なおU相、V相、およびW相の各線は、インバータ回路1cのU相の上下アーム間、V相の上下アーム間、およびW相の上下アーム間のそれぞれに接続されている。
また電源回路1bに設けられている制御部15は、制御信号を出力して各スイッチ(Sw1〜Sw9)のON/OFFを制御することが可能であり、予め定められた手順に従ってモータ駆動回路1の動作を制御する。モータ駆動回路1が行う動作の一つとしては、モータ装置9の絶縁抵抗の良否を検出するための絶縁抵抗検出動作がある。
[絶縁抵抗検出動作]
モータ装置9を搭載した電動車両は、イグニッションキーがオンにされると、所定の起動モードを経て、走行が可能となる走行モードに移行する。モータ駆動回路1はこの起動モードにおいて、絶縁抵抗検出動作を行うようになっている。次に、モータ駆動回路1が行う絶縁抵抗検出動作について、図2に示すフローチャートを参照しながら説明する。なお、絶縁抵抗検出動作が開始される前の段階では、各スイッチ(Sw1〜Sw9)は何れもOFFの状態である。
制御部15は先ず、絶縁抵抗センサ起動確認を実行する(ステップS1)。絶縁抵抗センサ起動確認は、各常開スイッチ(Sw1、Sw2)を閉じる前に、電圧Vdの検出値が正常であるか否か(0Vを基準とした許容誤差の範囲内に収まっているか否か)を確認する動作である。なお電圧Vdの検出値が異常であった場合には、例えば、当該異常を示すアラームが発せられ、絶縁抵抗検出動作が中止されるようになっていても良い。
次に制御部15は、各常開スイッチ(Sw1、Sw2)をONにする(ステップS2)これにより、正極ラインL1が抵抗11と抵抗12を介して車体フレームに接続され、負極ラインL2が抵抗13と抵抗14を介して車体フレームに接続された状態となる。なお現段階では未だ電源導通スイッチSw3はOFFであるため、電源導通スイッチSw3よりも後段側(インバータ回路1cおよびモータ2)は、直流電源1aの正極には導通していない。
この状態において制御部15は、電圧値Vdが予め設定されている正常範囲に収まっているか否かを判別する(ステップS3)。この動作は、電源回路1b(電源導通スイッチSw3より前段側の部分)の絶縁抵抗の良否を検出するための動作である。なおこの正常範囲は、直流電源1aの電圧のバラツキ等も考慮され、絶縁抵抗の良否が適切に検出されるよう決められている。
電源回路1bにおける絶縁抵抗が十分に大きい(正常である)場合には、電圧値Vdは、直流電源1aの電圧を各抵抗(11〜14)で分圧した値に近い値となる。しかし当該絶縁抵抗が小さくなるほど(つまり、異常の度合が大きくなるほど)、電圧値Vdは、直流電源1aの電圧を各抵抗(11〜14)で分圧した値から離れた値となる。
制御部15はこの原理に基づき、電圧値Vdが正常範囲に収まっている場合に(ステップS3のY)、電源回路1bの絶縁抵抗が正常であること(絶縁破壊無し)を検出する一方、電圧値Vdが当該正常範囲から逸脱している場合に(ステップS3のN)、当該絶縁抵抗が異常であること(絶縁破壊有り)を検出する(ステップS4)。
制御部15は、電源回路1bの絶縁抵抗が異常であることを検出したときには、絶縁抵抗検出動作を終了する。このとき制御部15は、所定のアラームAが発せられる(表示或いは音声出力等がなされる)ようにすることで、電源回路1bの絶縁抵抗が異常である旨を報知する。これによりユーザは、絶縁破壊が発生したことを認識するとともに、その発生箇所が電源回路1bであることを認識することができる。
一方、制御部15は、電源回路1bの絶縁抵抗が正常であることを検出したときには、電源導通スイッチSw3をONにする(ステップS5)。この動作により、電源導通スイッチSw3を介して、インバータ回路1cが直流電源1aの正極に導通した状態となり、電源平滑用コンデンサ21が充電される。なお現段階では、インバータ回路1cにおける上アームのスイッチ素子(Sw4、Sw6、Sw8)は何れもOFFであるため、これらのスイッチ素子よりも後段側(モータ2)は、直流電源1aの正極には導通していない。
この状態において制御部15は、電圧値Vdが予め設定されている正常範囲に収まっているか否かを判別する(ステップS6)。この動作は、インバータ回路1c(電源導通スイッチSw3より後段側であって、インバータ回路1cの上アームより前段側の部分)の絶縁抵抗の良否を検出するための動作である。
インバータ回路1bにおける絶縁抵抗が十分に大きい(正常である)場合には、電圧値Vdは、直流電源1aの電圧を各抵抗(11〜14)で分圧した値に近い値となる。しかし当該絶縁抵抗が小さくなるほど(つまり、異常の度合が大きくなるほど)、電圧値Vdは、直流電源1aの電圧を各抵抗(11〜14)で分圧した値から離れた値となる。
なお現段階までの絶縁抵抗検出動作により、電源回路1bについては絶縁抵抗が正常であることが既に判明している。そのため、電圧値Vdが直流電源1aの電圧を各抵抗(11〜14)で分圧した値から離れた値である場合、インバータ回路1bにおける絶縁抵抗が小さいことが、その原因であると言える。
制御部15はこの原理に基づき、電圧値Vdが正常範囲に収まっている場合に(ステップS6のY)、インバータ回路1cの絶縁抵抗が正常であること(絶縁破壊無し)を検出する一方、電圧値Vdが正常範囲から逸脱している場合に(ステップS6のN)、当該絶縁抵抗が異常であること(絶縁破壊有り)を検出する(ステップS7)。
制御部15は、インバータ回路1cの絶縁抵抗が異常であることを検出したときには、絶縁抵抗検出動作を終了する。なおこのとき制御部15は、所定のアラームB(アラームAとは異なる)が発せられるようにすることで、インバータ回路1bの絶縁抵抗が異常である旨を報知する。これによりユーザは、絶縁破壊が発生したことを認識するとともに、その発生箇所がインバータ回路1cであることを認識することができる。
一方、制御部15は、インバータ回路1cの絶縁抵抗が正常であることを検出したときには、インバータ回路1cの何れかの相(例えばU相)の上アームを所定の時間T1だけONにする(ステップS8)。なおこの際、上アームが適切にONの状態となるように、先ずその相の下アームがごく短時間だけONにされ、この下アームがOFFとなった後に上アームがONにされる。またステップS8の動作に関し、インバータ回路1cの上アームや下アームをONにする制御は、電源回路1bに設けられた制御部15が直接行うようになっていても良く、インバータ回路1cに設けられた不図示のマイコン(CAN[Controller Area Network]通信により制御部15との協調動作が可能)が行うようになっていても良い。
この動作により、ONにされた上アームを介して、三相線2aが直流電源1aの正極に導通した状態となる。そして当該上アームがONにされている間に、制御部15は、電圧値Vdが予め設定されている正常範囲に収まっているか否かを判別する(ステップS9)。この動作は、三相線2a(インバータ回路1cの上アームより後段側の部分)の絶縁抵抗の良否を検出するための動作である。
なお上述した時間T1(上アームをONに維持しておく時間)は、三相線2aの絶縁抵抗の良否を適切に検出することが可能となる範囲内で、出来るだけ短い時間に設定されている。これにより、例えば、ユーザが電動車両を手で押している時に上アームをONにすることで生じるブレーキトルクを、出来るだけ抑えることが可能である。
三相線2aにおける絶縁抵抗が十分に大きい(正常である)場合には、電圧値Vdは、直流電源1aの電圧を各抵抗(11〜14)で分圧した値に近い値となる。しかし当該絶縁抵抗が小さくなるほど(つまり、異常の度合が大きくなるほど)、電圧値Vdは、直流電源1aの電圧を各抵抗(11〜14)で分圧した値から離れた値となる。
なお現段階までの絶縁抵抗検出動作により、電源回路1bおよびインバータ回路1cについては、絶縁抵抗が正常であることが既に判明している。そのため、電圧値Vdが直流電源1aの電圧を各抵抗(11〜14)で分圧した値から離れた値である場合、三相線2aにおける絶縁抵抗が小さいことが、その原因であると言える。
制御部15はこの原理に基づき、電圧値Vdが正常範囲に収まっている場合に(ステップS9のY)、三相線2aにおける絶縁抵抗が正常であること(絶縁破壊無し)を検出する一方、電圧値Vdが正常範囲から逸脱している場合に(ステップS9のN)、当該絶縁抵抗が異常であること(絶縁破壊有り)を検出する(ステップS10)。なお、三相線2aの各相の線はモータ2の内部で互いに接続されているため、上述したように何れかの相の上アームをONにするだけで、三相すべての絶縁抵抗を検出することが可能である。
制御部15は、三相線2aの絶縁抵抗が異常であることを検出したときには、絶縁抵抗検出動作を終了する。なおこのとき制御部15は、所定のアラームC(アラームAやアラームBとは異なる)が発せられるようにすることで、三相線2aの絶縁抵抗が異常である旨を報知する。これによりユーザは、絶縁破壊が発生したことを認識するとともに、その発生箇所が三相線2aであることを認識することができる。
一方、三相線2aの絶縁抵抗が正常であることが検出されたときには、電源回路1b、インバータ回路1c、およびモータの三相線2aの何れについても、絶縁抵抗が正常であることが検出されたことになる。そこでこの場合には、制御部15は、モータ装置9全体の絶縁抵抗が正常であること(絶縁破壊無し)を検出し(ステップS11)、絶縁抵抗検出動作を終了する。
[モータ駆動回路の特徴等]
上述したように第1実施形態のモータ駆動回路1は、直流電源1aに接続された電源ラインL1と、入力側が電源ラインL1に接続されており、電源ラインL1から入力される直流電力を交流電力に変換して、出力側に接続されたモータ2に出力するインバータ回路1cと、電源ラインL1上(本実施形態では一例として、直流電源1aとインバータ回路1cの間)に設けられ、電源ラインL1の導通/遮断を切替える電源導通スイッチSw3と、を備えている。
更にモータ駆動回路1は、直流電源1aと電源導通スイッチSw3の間の電圧を検出する機能部(電圧検出部)と、電源導通スイッチSw3を遮断させた状態における電圧検出部の検出結果に基づいて電源回路1b(電源導通スイッチSw3より前段側)の絶縁抵抗を検出する第1検出動作を行った後、電源導通スイッチSw3を導通させた状態における電圧検出部の検出結果に基づいてインバータ回路1c(電源導通スイッチSw3より後段側)の絶縁抵抗を検出する第2検出動作を行う機能部(絶縁抵抗検出部)を有している。
そのためモータ駆動回路1は、モータ装置9の部分ごとに(本実施形態では、電源回路1bとインバータ回路1cの各々について)絶縁抵抗の検出を行うものでありながら、各部の絶縁抵抗の検出が共通の回路によって実現され、回路構成を簡素化することが容易となっている。なお「部分ごとに」絶縁抵抗の検出を行うことの具体的態様は、本実施形態のような態様には限られず、例えば、直流電力が用いられる部分(DC側)と交流電力が用いられる部分(AC側)の各部分について絶縁抵抗の検出を行う態様であってもよい。また本実施形態では、第1検出動作はステップS3の動作に相当し、第2検出動作はステップS6の動作に相当する。
またインバータ回路1cは三相のアームを有し、各アームには、直流電源1aの正極と負極の間に直列に接続されるスイッチ素子として、上素子と下素子が設けられている。また各アームにおける上素子と下素子の間に、三相のモータ2が接続される。そして絶縁抵抗検出部は、第2検出動作として、上素子を全てオフとさせた状態における電圧検出部の検出結果に基づいて、インバータ回路1c(上素子より前段側)の絶縁抵抗を検出する動作を行い、第2検出動作の後に第3検出動作として、上素子の何れか一つをオンとさせた状態における電圧検出部の検出結果に基づいて、モータの三相線2a(上素子より後段側)の絶縁抵抗を検出する動作を行う。
そのためモータ駆動回路1は、共通の回路により、電源回路1b、インバータ回路1c、および三相線2aの絶縁抵抗を検出することが可能である。なお本実施形態では、第3検出動作はステップS9の動作に相当する。また本実施形態では、インバータ回路1cおよびモータ2は三相となっているが、単相であってもよく、二相或いは四相以上であっても構わない。
またモータ駆動回路1においては、第1検出動作から第3検出動作の何れかの検出動作によって絶縁抵抗の異常が検出されたとき、検出動作ごとに異なるよう設定された出力(アラームA〜C)を出すようになっている。これにより絶縁破壊が発生したとき、ユーザは絶縁破壊の発生箇所をモータ装置9の部分ごとに特定することができるため、発生箇所が分からない場合よりも適切な処置を施すことができる。
またモータ駆動回路1においては、第1検出動作から第3検出動作の何れかの検出動作によって絶縁抵抗の異常が検出されたとき、以降の検出動作の実行が省略されるようになっている。すなわち第1検出動作によって絶縁抵抗の異常が検出されたときは、第2検出動作と第3検出動作の実行が省略され、第2検出動作によって絶縁抵抗の異常が検出されたときは、第3検出動作の実行が省略されるようになっている。これにより無用な検出動作が実行されないようにし、モータ駆動回路1の動作負担を軽減させることが可能である。
2.第2実施形態
次に第2実施形態について説明する。なお以下の説明においては、第1実施形態と異なる部分の説明に重点をおき、共通する部分については説明を省略することがある。
[モータ装置の構成等]
図3は、第2実施形態に係るモータ装置9Aの構成図である。モータ装置9Aは、モータ駆動回路1に2個のモータ(2L、2R)が接続された形態となっている。より具体的には、モータ駆動回路1はインバータ回路などを左系列と右系列の2系列分有しており、左系列のインバータ回路1cLに左系列に対応したモータ2Lが、右系列のインバータ回路1cRに右系列に対応したモータ2Rが、それぞれ接続された形態となっている。なお引用符の添え字「L」および「R」は、それぞれ、左系列および右系列のものであることを表す。
モータ装置9Aは、左側および右側の各駆動輪を有する電動車両に設けられ、左系列のモータ2Lは、左側の駆動輪を回転させる役割を果たし、右系列のモータ2Rは、右側の駆動輪を回転させる役割を果たす。モータ装置9Aは、例えば三輪電動車両や四輪電動車両など、車輪の数を問わず様々な電動車両に設けることが可能である。またモータ装置9Aは、一つの前輪と左右二つの後輪(駆動輪)を有する三輪電動車両に設けられた場合には各後輪を回転させ、左右二つの前輪(駆動輪)と一つの後輪を有する三輪電動車両に設けられた場合には各前輪を回転させる。
モータ駆動回路1は、直流電源1a、電源回路1b、左系列のインバータ回路1cL、および右系列のインバータ回路1cRを有している。また電源回路1b、各インバータ回路(1cL、1cR)、および各モータ(2L、2R)は、それぞれ別の金属ケース(5a、5bL、5bR、5cL、5cR)に収納されている。各金属ケース(5a、5bL、5bR、5cL、5cR)は、電動車両の車体フレームを通じて互いに接続されている。
直流電源1aは、第1実施形態の場合と同様のものであり、正極側が正極ラインL1(電源ライン)に接続され、負極側が負極ラインL2(接地ライン)に接続されている。また直流電源1a、電源回路1b、および各インバータ回路(1cL、1cR)は、正極ラインL1と負極ラインL2を通じて互いに接続されている。なお正極ラインL1は、直流電源1aの正極と分岐点Pの間は単線となっているが、分岐点Pより後段側においては左系列と右系列に分岐している。
電源回路1bは、4個の抵抗(11〜14)、制御部15、左系列の電源導通スイッチSw3L、右系列の電源導通スイッチSw3R、および2個の常開スイッチ(Sw1、Sw2)を有している。
各電源導通スイッチ(Sw3L、Sw3R)はFETであり、制御部15によって両端間(ソース−ドレイン間)の開閉(ON/OFF)が制御される。左系列の電源導通スイッチSw3Lは、左系列の正極ラインL1(分岐点Pより後段側)に介在するように設けられており、左系列の正極ラインL1の導通/遮断を切替える役割を果たす。右系列の電源導通スイッチSw3Rは、右系列の正極ラインL1(分岐点Pより後段側)に介在するように設けられており、右系列の正極ラインL1の導通/遮断を切替える役割を果たす。
各常開スイッチ(Sw1、Sw2)はフォトモスリレーであり、制御部15によって両端間(ソース−ドレイン間)の開閉(ON/OFF)が制御される。常開スイッチSw1は、一端が抵抗11を介して正極ラインL1(但し、各電源導通スイッチ(Sw3L、Sw3R)よりも前段側)に接続され、他端が抵抗12の一端に接続されている。抵抗12の他端は、抵抗13の一端に接続されている。また常開スイッチSw2は、一端が抵抗13の他端に接続され、他端が抵抗14を介して負極ラインL2に接続されている。
なお抵抗12と抵抗13の接続点は、電動車両の車体フレームに接続されている。また常開スイッチSw2と抵抗14の接続点は、制御部15に接続されている。これにより制御部15は、各常開スイッチ(Sw1、Sw2)が閉状態である時に、正極ラインL1と負極ラインL2の間の電圧を各抵抗(11〜14)により分圧した電圧値Vdを、検出することが可能である。なお電源回路1bの一部が絶縁抵抗検出回路としての役割を果たし、電圧値Vdの検出結果が絶縁抵抗の検出に利用される点は、第1実施形態の場合と同様である。
左系列のインバータ回路1cLは、電源回路1bの後段側に設けられており、直流電源1aから供給される直流電圧を受け、この直流電圧を三相交流に変換して左系列のモータ2Lへ出力する役割を果たす。インバータ回路1cLは、電源平滑用コンデンサ21Lに加え、U相アーム、V相アーム、およびW相アームからなる三相のアームを有している。
電源平滑用コンデンサ21Lは、一端が左系列の正極ラインL1に接続され、他端が負極ラインL2に接続されている。またU相アーム、V相アーム、およびW相アームは、それぞれ、左系列の正極ラインL1と負極ラインL2の間に並列に接続されている。
U相アームは、左系列の正極ラインL1と負極ラインL2の間に直列接続される各スイッチ素子(Sw4L、Sw5L)と、各スイッチ素子(Sw4L、Sw5L)に並列に接続された各ダイオードを有する。何れのダイオードも、カソードが正極ラインL1側へ向き、アノードが負極ラインL2側へ向くように配置されている。なお、スイッチ素子Sw4LはU相の上アームのスイッチ(上素子)に相当し、スイッチ素子Sw5LはU相の下アームのスイッチ(下素子)に相当する。
V相アームは、左系列の正極ラインL1と負極ラインL2の間に直列接続される各スイッチ素子(Sw6L、Sw7L)と、各スイッチ素子(Sw6L、Sw7L)に並列に接続された各ダイオードを有する。何れのダイオードも、カソードが正極ラインL1側へ向き、アノードが負極ラインL2側へ向くように配置されている。なお、スイッチ素子Sw6LはV相の上アームのスイッチ(上素子)に相当し、スイッチ素子Sw7LはV相の下アームのスイッチ(下素子)に相当する。
W相アームは、左系列の正極ラインL1と負極ラインL2の間に直列接続される各スイッチ素子(Sw8L、Sw9L)と、各スイッチ素子(Sw8L、Sw9L)に並列に接続された各ダイオードを有する。何れのダイオードも、カソードが正極ラインL1側へ向き、アノードが負極ラインL2側へ向くように配置されている。なお、スイッチ素子Sw8LはW相の上アームのスイッチ(上素子)に相当し、スイッチ素子Sw9LはW相の下アームのスイッチ(下素子)に相当する。
なおインバータ回路1cLを構成する各スイッチ素子(Sw4L〜Sw9L)はFETであり、制御部15によって両端間(ソース−ドレイン間)の開閉(ON/OFF)が制御される。
左系列のモータ2Lは、例えば三相の永久磁石同期モータであり、インバータ回路1cLから入力される三相交流電圧によって駆動する。モータ2Lは、U相、V相、およびW相の各線からなる三相線2aLを有しており、これらの線はモータ2Lの内部で接続されている。なおU相、V相、およびW相の各線は、インバータ回路1cLのU相の上下アーム間、V相の上下アーム間、およびW相の上下アーム間のそれぞれに接続されている。
右系列のインバータ回路1cRは、電源回路1bの後段側に設けられており、直流電源1aから供給される直流電圧を受け、この直流電圧を三相交流に変換して右系列のモータ2Rへ出力する役割を果たす。インバータ回路1cRは、電源平滑用コンデンサ21Rに加え、U相アーム、V相アーム、およびW相アームからなる三相のアームを有している。
電源平滑用コンデンサ21Rは、一端が右系列の正極ラインL1に接続され、他端が負極ラインL2に接続されている。またU相アーム、V相アーム、およびW相アームは、それぞれ、右系列の正極ラインL1と負極ラインL2の間に並列に接続されている。
U相アームは、右系列の正極ラインL1と負極ラインL2の間に直列接続される各スイッチ素子(Sw4R、Sw5R)と、各スイッチ素子(Sw4R、Sw5R)に並列に接続された各ダイオードを有する。何れのダイオードも、カソードが正極ラインL1側へ向き、アノードが負極ラインL2側へ向くように配置されている。なお、スイッチ素子Sw4RはU相の上アームのスイッチ(上素子)に相当し、スイッチ素子Sw5RはU相の下アームのスイッチ(下素子)に相当する。
V相アームは、右系列の正極ラインL1と負極ラインL2の間に直列接続される各スイッチ素子(Sw6R、Sw7R)と、各スイッチ素子(Sw6R、Sw7R)に並列に接続された各ダイオードを有する。何れのダイオードも、カソードが正極ラインL1側へ向き、アノードが負極ラインL2側へ向くように配置されている。なお、スイッチ素子Sw6RはV相の上アームのスイッチ(上素子)に相当し、スイッチ素子Sw7RはV相の下アームのスイッチ(下素子)に相当する。
W相アームは、右系列の正極ラインL1と負極ラインL2の間に直列接続される各スイッチ素子(Sw8R、Sw9R)と、各スイッチ素子(Sw8R、Sw9R)に並列に接続された各ダイオードを有する。何れのダイオードも、カソードが正極ラインL1側へ向き、アノードが負極ラインL2側へ向くように配置されている。なお、スイッチ素子Sw8RはW相の上アームのスイッチ(上素子)に相当し、スイッチ素子Sw9RはW相の下アームのスイッチ(下素子)に相当する。
なおインバータ回路1cRを構成する各スイッチ素子(Sw4R〜Sw9R)はFETであり、制御部15によって両端間(ソース−ドレイン間)の開閉(ON/OFF)が制御される。
右系列のモータ2Rは、例えば三相の永久磁石同期モータであり、インバータ回路1cRから入力される三相交流電圧によって駆動する。モータ2Rは、U相、V相、およびW相の各線からなる三相線2aRを有しており、これらの線はモータ2Rの内部で接続されている。なおU相、V相、およびW相の各線は、インバータ回路1cRのU相の上下アーム間、V相の上下アーム間、およびW相の上下アーム間のそれぞれに接続されている。
また電源回路1bに設けられている制御部15は、制御信号を出力して各スイッチ(Sw1、Sw2、Sw3L〜Sw9L、Sw3R〜Sw9R)のON/OFFを制御することが可能であり、予め定められた手順に従ってモータ駆動回路1の動作を制御する。モータ駆動回路1が行う動作の一つとしては、モータ装置9Aの絶縁抵抗の良否を検出するための絶縁抵抗検出動作がある。
[絶縁抵抗検出動作]
モータ装置9Aを搭載した電動車両は、イグニッションキーがオンにされると、所定の起動モードを経て、走行が可能となる走行モードに移行する。モータ駆動回路1はこの起動モードにおいて、絶縁抵抗検出動作を行うようになっている。次に、モータ駆動回路1が行う絶縁抵抗検出動作について、図4に示すフローチャートを参照しながら説明する。なお、絶縁抵抗検出動作が開始される前の段階では、各スイッチ(Sw1、Sw2、Sw3L〜Sw9L、Sw3R〜Sw9R)は何れもOFFの状態である。
制御部15は先ず、絶縁抵抗センサ起動確認を実行する(ステップS21)。絶縁抵抗センサ起動確認は、各常開スイッチ(Sw1、Sw2)を閉じる前に、電圧Vdの検出値が正常であるか否か(0Vを基準とした許容誤差の範囲内に収まっているか否か)を確認する動作である。なお電圧Vdの検出値が異常であった場合には、例えば、当該異常を示すアラームが発せられ、絶縁抵抗検出動作が中止されるようになっていても良い。
次に制御部15は、各常開スイッチ(Sw1、Sw2)をONにする(ステップS22)これにより、正極ラインL1が抵抗11と抵抗12を介して車体フレームに接続され、負極ラインL2が抵抗13と抵抗14を介して車体フレームに接続された状態となる。なお現段階では未だ各電源導通スイッチ(Sw3L、Sw3R)はOFFであるため、各電源導通スイッチ(Sw3L、Sw3R)よりも後段側、すなわち各インバータ回路(1cL、1cR)および各モータ(2L、2R)は、直流電源1aの正極には導通していない。
この状態において制御部15は、電圧値Vdが予め設定されている正常範囲に収まっているか否かを判別する(ステップS23)。この動作は、第1実施形態でのステップS3の動作と同様の原理により、電源回路1b(各電源導通スイッチ(Sw3L、Sw3R)より前段側の部分)の絶縁抵抗の良否を検出するための動作である。なおこの正常範囲は、直流電源1aの電圧のバラツキ等も考慮され、絶縁抵抗の良否が適切に検出されるよう決められている。
制御部15は、電圧値Vdが正常範囲に収まっている場合に(ステップS23のY)、電源回路1bの絶縁抵抗が正常であること(絶縁破壊無し)を検出する一方、電圧値Vdが当該正常範囲から逸脱している場合に(ステップS23のN)、当該絶縁抵抗が異常であること(絶縁破壊有り)を検出する(ステップS24)。
制御部15は、電源回路1bの絶縁抵抗が異常であることを検出したときには、絶縁抵抗検出動作を終了する。このとき制御部15は、所定のアラームAが発せられる(表示或いは音声出力等がなされる)ようにすることで、電源回路1bの絶縁抵抗が異常である旨を報知する。これによりユーザは、絶縁破壊が発生したことを認識するとともに、その発生箇所が電源回路1bであることを認識することができる。
一方、制御部15は、電源回路1bの絶縁抵抗が正常であることを検出したときには、左系列の電源導通スイッチSw3LをONにする(ステップS25)。この動作により、左系列の電源導通スイッチSw3Lを介して、左系列のインバータ回路1cLが直流電源1aの正極に導通した状態となり、左系列の電源平滑用コンデンサ21Lが充電される。なお現段階では、左系列のインバータ回路1cLにおける上アームのスイッチ素子(Sw4L、Sw6L、Sw8L)は何れもOFFであるため、これらのスイッチ素子よりも後段側(左系列のモータ2L)は、直流電源1aの正極には導通していない。
この状態において制御部15は、電圧値Vdが予め設定されている正常範囲に収まっているか否かを判別する(ステップS26)。この動作は、第1実施形態でのステップS6の動作と同様の原理により、左系列のインバータ回路1cL(左系列の電源導通スイッチSw3Lより後段側であって、左系列のインバータ回路1cLの上アームより前段側の部分)の絶縁抵抗の良否を検出するための動作である。
制御部15は、電圧値Vdが正常範囲に収まっている場合に(ステップS26のY)、左系列のインバータ回路1cLの絶縁抵抗が正常であること(絶縁破壊無し)を検出する一方、電圧値Vdが正常範囲から逸脱している場合に(ステップS26のN)、当該絶縁抵抗が異常であること(絶縁破壊有り)を検出する(ステップS27)。
制御部15は、左系列のインバータ回路1cLの絶縁抵抗が異常であることを検出したときには、絶縁抵抗検出動作を終了する。なおこのとき制御部15は、所定のアラームB1(アラームAとは異なる)が発せられるようにすることで、左系列のインバータ回路1cLの絶縁抵抗が異常である旨を報知する。これによりユーザは、絶縁破壊が発生したことを認識するとともに、その発生箇所が左系列のインバータ回路1cLであることを認識することができる。
一方、制御部15は、左系列のインバータ回路1cLの絶縁抵抗が正常であることを検出したときには、右系列の電源導通スイッチSw3RをONにする(ステップS28)。この動作により、右系列の電源導通スイッチSw3Rを介して、右系列のインバータ回路1cRが直流電源1aの正極に導通した状態となり、右系列の電源平滑用コンデンサ21Rが充電される。なお現段階では、右系列のインバータ回路1cRにおける上アームのスイッチ素子(Sw4R、Sw6R、Sw8R)は何れもOFFであるため、これらのスイッチ素子よりも後段側(右系列のモータ2R)は、直流電源1aの正極には導通していない。
この状態において制御部15は、電圧値Vdが予め設定されている正常範囲に収まっているか否かを判別する(ステップS29)。この動作は、第1実施形態でのステップS6の動作と同様の原理により、右系列のインバータ回路1cR(右系列の電源導通スイッチSw3Rより後段側であって、右系列のインバータ回路1cRの上アームより前段側の部分)の絶縁抵抗の良否を検出するための動作である。
制御部15は、電圧値Vdが正常範囲に収まっている場合に(ステップS29のY)、右系列のインバータ回路1cRの絶縁抵抗が正常であること(絶縁破壊無し)を検出する一方、電圧値Vdが正常範囲から逸脱している場合に(ステップS29のN)、当該絶縁抵抗が異常であること(絶縁破壊有り)を検出する(ステップS30)。
制御部15は、右系列のインバータ回路1cRの絶縁抵抗が異常であることを検出したときには、絶縁抵抗検出動作を終了する。なおこのとき制御部15は、所定のアラームB2(アラームAおよびB1とは異なる)が発せられるようにすることで、右系列のインバータ回路1cRの絶縁抵抗が異常である旨を報知する。これによりユーザは、絶縁破壊が発生したことを認識するとともに、その発生箇所が右系列のインバータ回路1cRであることを認識することができる。
一方、制御部15は、右系列のインバータ回路1cRの絶縁抵抗が正常であることを検出したときには、左系列のインバータ回路1cLの何れかの相(例えばU相)の上アームを所定時間だけONにする(ステップS31)。なおこの際、上アームが適切にONの状態となるように、先ずその相の下アームがごく短時間だけONにされ、この下アームがOFFとなった後に上アームがONにされる。またステップS31の動作に関し、インバータ回路1cLの上アームや下アームをONにする制御は、電源回路1bに設けられた制御部15が直接行うようになっていても良く、インバータ回路1cLに設けられた不図示のマイコン(CAN通信により制御部15との協調動作が可能)が行うようになっていても良い。
この動作により、ONにされた上アームを介して、左系列の三相線2aLが直流電源1aの正極に導通した状態となる。そして当該上アームがONにされている間に、制御部15は、電圧値Vdが予め設定されている正常範囲に収まっているか否かを判別する(ステップS32)。この動作は、第1実施形態でのステップS9の動作と同様の原理により、左系列の三相線2aL(左系列のインバータ回路1cLの上アームより後段側の部分)の絶縁抵抗の良否を検出するための動作である。
制御部15は、電圧値Vdが正常範囲に収まっている場合に(ステップS32のY)、左系列の三相線2aLにおける絶縁抵抗が正常であること(絶縁破壊無し)を検出する一方、電圧値Vdが正常範囲から逸脱している場合に(ステップS32のN)、当該絶縁抵抗が異常であること(絶縁破壊有り)を検出する(ステップS33)。
制御部15は、左系列の三相線2aLの絶縁抵抗が異常であることを検出したときには、絶縁抵抗検出動作を終了する。なおこのとき制御部15は、所定のアラームC1(アラームA、B1、およびB2とは異なる)が発せられるようにすることで、左系列の三相線2aLの絶縁抵抗が異常である旨を報知する。これによりユーザは、絶縁破壊が発生したことを認識するとともに、その発生箇所が左系列の三相線2aLであることを認識することができる。
一方、制御部15は、左系列の三相線2aLの絶縁抵抗が正常であることを検出したときには、右系列のインバータ回路1cRの何れかの相(例えばU相)の上アームを所定時間だけONにする(ステップS34)。なおこの際、上アームが適切にONの状態となるように、先ずその相の下アームがごく短時間だけONにされ、この下アームがOFFとなった後に上アームがONにされる。またステップS34の動作に関し、インバータ回路1cRの上アームや下アームをONにする制御は、電源回路1bに設けられた制御部15が直接行うようになっていても良く、インバータ回路1cRに設けられた不図示のマイコン(CAN通信により制御部15との協調動作が可能)が行うようになっていても良い。
この動作により、ONにされた上アームを介して、右系列の三相線2aRが直流電源1aの正極に導通した状態となる。そして当該上アームがONにされている間に、制御部15は、電圧値Vdが予め設定されている正常範囲に収まっているか否かを判別する(ステップS35)。この動作は、第1実施形態でのステップS9の動作と同様の原理により、右系列の三相線2aR(右系列のインバータ回路1cRの上アームより後段側の部分)の絶縁抵抗の良否を検出するための動作である。
制御部15は、電圧値Vdが正常範囲に収まっている場合に(ステップS35のY)、右系列の三相線2aRにおける絶縁抵抗が正常であること(絶縁破壊無し)を検出する一方、電圧値Vdが正常範囲から逸脱している場合に(ステップS35のN)、当該絶縁抵抗が異常であること(絶縁破壊有り)を検出する(ステップS36)。
制御部15は、右系列の三相線2aRの絶縁抵抗が異常であることを検出したときには、絶縁抵抗検出動作を終了する。なおこのとき制御部15は、所定のアラームC2(アラームA、B1、B2、およびC1とは異なる)が発せられるようにすることで、右系列の三相線2aRの絶縁抵抗が異常である旨を報知する。これによりユーザは、絶縁破壊が発生したことを認識するとともに、その発生箇所が右系列の三相線2aRであることを認識することができる。
一方、右系列の三相線2aRの絶縁抵抗が正常であることが検出されたときには、電源回路1b、各インバータ回路(1cL、1cR)、および各三相線(2aL、2aR)の何れについても、絶縁抵抗が正常であることが検出されたことになる。そこでこの場合には、制御部15は、モータ装置9A全体の絶縁抵抗が正常であること(絶縁破壊無し)を検出し(ステップS37)、絶縁抵抗検出動作を終了する。
[モータ駆動回路の特徴等]
上述したように第2実施形態のモータ駆動回路1は、直流電源1aに接続された電源ラインL1と、入力側が電源ラインL1に接続されており、電源ラインL1から入力される直流電力を交流電力に変換して、出力側に接続されたモータに出力するインバータ回路と、電源ラインL1上に設けられ、電源ラインL1の導通/遮断を切替える電源導通スイッチと、を備えている。なおインバータ回路としては、左右2系列のインバータ回路(1cL、1cR)が設けられ、電源導通スイッチとしては、左右2系列の電源導通スイッチ(Sw3L、Sw3R)が設けられている。また本実施形態では一例として、直流電源1aと左系列のインバータ回路1cLの間に左系列の電源導通スイッチSw3Lが設けられ、直流電源1aと右系列のインバータ回路1cRの間に右系列の電源導通スイッチSw3Rが設けられている。
更にモータ駆動回路1は、直流電源1aと左系列の電源導通スイッチSw3Lの間であり、かつ、直流電源1aと右系列の電源導通スイッチSw3Rの間である箇所、すなわち、何れの電源導通スイッチ(Sw3L、Sw3R)についても直流電源1aと電源導通スイッチの間となる箇所の電圧を検出する機能部(電圧検出部)を有している。また更にモータ駆動回路1は、各電源導通スイッチ(Sw3L、Sw3R)を遮断させた状態における電圧検出部の検出結果に基づいて電源回路1b(各電源導通スイッチ(Sw3L、Sw3R)より前段側)の絶縁抵抗を検出する第1検出動作を行った後、電源導通スイッチを導通させた状態における電圧検出部の検出結果に基づいてインバータ回路(電源導通スイッチより後段側)の絶縁抵抗を検出する第2検出動作を行う機能部(絶縁抵抗検出部)を有している。なお第2検出動作は、左右の各系列について行われる。
そのためモータ駆動回路1は、モータ装置9の部分ごとに(本実施形態では、電源回路1b、各インバータ回路(1cL、1cR)の各々について)絶縁抵抗の検出を行うものでありながら、各部の絶縁抵抗の検出が共通の回路によって実現され、回路構成を簡素化することが容易となっている。なお本実施形態では、第1検出動作はステップS23の動作に相当し、第2検出動作はステップS26およびS29の動作に相当する。
また各インバータ回路(1cL、1cR)は三相のアームを有し、各アームには、直流電源1aの正極と負極の間に直列に接続されるスイッチ素子として、上素子と下素子が設けられている。また各アームにおける上素子と下素子の間に、三相のモータ(2L、2R)が接続される。そして絶縁抵抗検出部は、第2検出動作として、上素子を全てオフとさせた状態における電圧検出部の検出結果に基づいて、インバータ回路(上素子より前段側)の絶縁抵抗を検出する動作を行った後、第3検出動作として、上素子の何れか一つをオンとさせた状態における電圧検出部の検出結果に基づいて、モータの三相線(上素子より後段側)の絶縁抵抗を検出する動作を行う。なお第3検出動作は、左右の各系列について行われる。
そのためモータ駆動回路1は、共通の回路により、電源回路1b、各インバータ回路(1cL、1cR)、および各三相線(2aL、2aR)の絶縁抵抗を検出することが可能である。なお本実施形態では、第3検出動作はステップS32およびS35の動作に相当する。また本実施形態では、インバータ回路1cおよびモータ2は三相となっているが、単相であってもよく、二相或いは四相以上であっても構わない。
なおモータ駆動回路1は、それぞれが並列に設けられた左右の各系列のインバータ回路(1cL、1cR)と、左右の各系列に対応するように設けられた複数の電源導通スイッチ(Sw3L、Sw3R)と、を備えていると見ることが出来る。そして電圧検出部は、直流電源1aと各電源導通スイッチとの間の電圧を検出するものであり、絶縁抵抗検出部は、第1検出動作として、何れの電源導通スイッチをも遮断させた状態における電圧検出部の検出結果に基づいて、何れの電源導通スイッチよりも前段側の絶縁抵抗を検出する動作を行った後、左右の各系列について第2検出動作および第3検出動作を行うと見ることが出来る。
より具体的に言えば、絶縁抵抗検出部は、左右の各系列についての第2検出動作を行った後、左右の各系列についての第3検出動作を行うようになっている。このようにしてモータ駆動回路1は、電源回路1b、各インバータ回路(1cL、1cR)、および各三相線(2aL、2aR)の絶縁抵抗を逐次検出していくことが可能である。
またモータ駆動回路1においては、第1検出動作から第3検出動作の何れかの検出動作によって絶縁抵抗の異常が検出されたとき、検出動作ごとに異なるよう設定された出力(アラームA、B1、B2、C1、C2)を出すようになっている。これにより絶縁破壊が発生したとき、ユーザは絶縁破壊の発生箇所をモータ装置9Aの部分ごとに特定することができるため、発生箇所が分からない場合よりも適切な処置を施すことができる。
またモータ駆動回路1においては、第1検出動作から第3検出動作の何れかの検出動作によって絶縁抵抗の異常が検出されたとき、以降の検出動作の実行が省略されるようになっている。すなわち第1検出動作によって絶縁抵抗の異常が検出されたときは、第2検出動作と第3検出動作の実行が省略され、第2検出動作によって絶縁抵抗の異常が検出されたときは、第3検出動作の実行が省略されるようになっている。これにより無用な検出動作が実行されないようにし、モータ駆動回路1の動作負担を軽減させることが可能である。
また第2実施形態のモータ装置9は、インバータ回路1bやモータ2等について左右の2系列を有する形態となっている。但し変形例として、3系列以上を有する形態とすることも可能である。この場合にも、本実施形態に準じた絶縁抵抗検出動作が行われるようにし、各部の絶縁抵抗を検出させることが可能である。
3.その他
本発明の構成は、上記実施形態のほか、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えることが可能である。すなわち、上記実施形態は、全ての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の技術的範囲は、上記実施形態の説明ではなく、特許請求の範囲によって示されるものであり、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内に属する全ての変更が含まれると理解されるべきである。
例えば各実施形態に係るモータ駆動装置1は、電動車両に適用されて駆動輪を回転させる役割を果たすものであるが、本発明の適用範囲はこのような形態には限られない。本発明に係るモータ駆動回路は、モータが用いられる様々な用途への適用が可能である。
本発明は、例えば電動車両に利用することができる。
1 モータ駆動回路
1a 直流電源
1b 電源回路
1c、1cL、1cR インバータ回路
2、2L、2R モータ
2a、2aL、2aR 三相線
5a〜5c、5bL、5cL、5bR、5cR 金属ケース
9、9A モータ装置
11〜14 抵抗
15 制御部
21、21L、21R 電源平滑用コンデンサ
L1 正極ライン(電源ライン)
L2 負極ライン
Sw1、Sw2 常開スイッチ
Sw3、Sw3L、Sw3R 電源導通スイッチ
Sw4、Sw4L、Sw4R スイッチ素子(U相の上素子)
Sw5、Sw5L、Sw5R スイッチ素子(U相の下素子)
Sw6、Sw6L、Sw6R スイッチ素子(V相の上素子)
Sw7、Sw7L、Sw7R スイッチ素子(V相の下素子)
Sw8、Sw8L、Sw8R スイッチ素子(W相の上素子)
Sw9、Sw9L、Sw9R スイッチ素子(W相の下素子)

Claims (9)

  1. 直流電源に接続された電源ラインと、
    入力側が前記電源ラインに接続されており、該電源ラインから入力される直流電力を交流電力に変換して、出力側に接続されたモータに出力するインバータと、
    前記直流電源と前記インバータの間の電圧を検出する電圧検出部と、
    前記電圧検出部の検出結果に基づいて、絶縁抵抗を検出する絶縁抵抗検出部と、
    を備え、
    前記インバータは、
    単相または複数相のアームを有し、
    前記アームには、
    前記直流電源の正極と負極の間に直列に接続されるスイッチ素子として、上素子と下素子が設けられており、
    前記上素子と前記下素子の間に前記モータが接続されるものであり、
    前記絶縁抵抗検出部は、
    前記上素子を全てオフとさせた状態における前記電圧検出部の検出結果に基づいて、前記上素子より前段側の絶縁抵抗を検出する第1検出動作を行った後、前記上素子の少なくとも一つをオンとさせた状態における前記電圧検出部の検出結果に基づいて、前記上素子より後段側の絶縁抵抗を検出する第2検出動作を行う、
    モータ駆動回路。
  2. 前記第2検出動作においてオンとされる前記上素子は、
    当該上素子に対応する前記下素子がオンされてオフとなった後に、オンされる請求項1に記載のモータ駆動回路。
  3. 前記インバータは、
    三相の前記アームを有し、各々の前記アームにおける前記上素子と前記下素子の間に三相の前記モータが接続されるものであり、
    前記絶縁抵抗検出部は、
    前記第1検出動作として、
    前記上素子を全てオフとさせた状態における前記電圧検出部の検出結果に基づいて、前記インバータの絶縁抵抗を検出する動作を行い、
    前記第2検出動作として、
    前記上素子の何れか一つをオンとさせた状態における前記電圧検出部の検出結果に基づいて、前記モータの三相線の絶縁抵抗を検出する動作を行う請求項1または請求項2に記載のモータ駆動回路。
  4. それぞれが並列に設けられた複数系列の前記インバータを備え、
    前記絶縁抵抗検出部は、
    前記複数系列の各々について、前記第1検出動作および前記第2検出動作を行う請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のモータ駆動回路。
  5. 前記第1検出動作および前記第2検出動作の何れかの検出動作によって絶縁抵抗の異常が検出されたとき、
    前記検出動作ごとに異なるよう設定された出力を出すことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のモータ駆動回路。
  6. 前記第1検出動作および前記第2検出動作の何れかの検出動作によって絶縁抵抗の異常が検出されたとき、
    以降の前記検出動作の実行が省略されることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載のモータ駆動回路。
  7. 請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載のモータ駆動回路と、
    前記モータと、
    を備えたモータ装置。
  8. 請求項7に記載のモータ装置と、
    前記モータにより回転させられる駆動輪と、
    を備えた電動車両。
  9. 2系列の前記インバータを備えた請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載のモータ駆動回路と、
    左側および右側の各駆動輪と、
    一方の前記インバータの出力側に接続されており、前記左側の駆動輪を回転させる左側モータと、
    他方の前記インバータの出力側に接続されており、前記右側の駆動輪を回転させる右側モータと、
    を備えた電動車両。
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