JP6169528B2 - 固液分離装置 - Google Patents

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Description

この発明は、固液分離装置に関し、特に、積層状回転ろ体を備える固液分離装置に関する。
従来、積層状回転ろ体を備える固液分離装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
上記特許文献1には、回転軸と回転軸に沿って積層された複数のろ片とを含むろ体(積層状回転ろ体)と、回転軸を回転駆動させる電動機とを備える脱水装置(固液分離装置)が開示されている。この特許文献1の脱水装置では、ろ体は、上下2列に合計17個配置されている。また、17個のろ体は、回転軸の軸方向における一方方向に配置された2つの電動機によりチェーンを介して回転駆動されるように構成されている。
特開2006−255640号公報
しかしながら、上記特許文献1の脱水装置(固液分離装置)では、17個のろ体(積層状回転ろ体)が、回転軸の軸方向における一方方向に配置された2つの電動機によりチェーンを介して回転駆動されるように構成されているため、回転軸を回転させるための力が、すべてのろ体において軸方向における一方方向に偏ってしまう。このため、ろ体が固体成分を搬送する力が軸方向における一方方向に偏ってしまい、固体成分が硬くなる吐出口近傍では、回転軸に大きなねじり力が作用するという不都合がある。その結果、ろ体の回転軸が破損するおそれがある。特に、処理量を増加させるためにろ体の回転軸の長さを大きくした場合には、回転軸に作用する大きなねじり力に起因するねじれ量が多くなるため、回転軸が破損しやすいという問題点がある。この対策として、回転軸の軸径を大きくして回転軸の強度を増すことが考えられる。しかし、この場合には、ろ過能力を維持するためには、少なくとも回転軸の軸径を大きくした分、ろ片径も大きくする必要がある。即ち、ろ体(積層状回転ろ体)の直径も大きくなることから、その分、重量が増加するという問題点がある。したがって、従来では、回転軸および積層状回転ろ体の重量の増加を抑制しながら、回転軸の破損を抑制することが困難であるという問題点がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、回転軸および積層状回転ろ体の重量の増加を抑制しながら、回転軸の破損を抑制することが可能な固液分離装置を提供することである。
この発明の第1の局面による固液分離装置は、回転軸と、回転軸に沿って積層された複数のろ片を含み、ろ片間にろ過溝が形成された積層状回転ろ体と、回転軸を回転駆動させるモータとを備え、積層状回転ろ体は、供給される原液の固体成分を固体排出口に送るように、固体排出口に向かって上下2列に複数配置されているとともに、固体排出口側に配置された第1積層状回転ろ体および第2積層状回転ろ体を含み、モータは、第1積層状回転ろ体の回転軸の軸方向における一方側に設けられた第1モータと、第2積層状回転ろ体の回転軸の軸方向における他方側に設けられた第2モータとを含み、第1積層状回転ろ体に設けられた第1モータ、および、第2積層状回転ろ体に設けられた第2モータは、回転軸の軸方向における一方側および他方側において、同数で均等に配置されている
この発明の第1の局面による固液分離装置では、上記のように、固体排出口側に配置された第1積層状回転ろ体の回転軸の軸方向における一方側に設けられた第1モータと、固体排出口側に配置された第2積層状回転ろ体の回転軸の軸方向における他方側に設けられた第2モータとを備える。これにより、第1積層状回転ろ体では、固体成分を搬送する力が軸方向における一方方向側で強くなるとともに、第2積層状回転ろ体では、固体成分を搬送する力が軸方向における他方方向側で強くなる。その結果、固体成分を搬送する力を軸方向における一方方向側および他方方向側においてバランスよく分散させることができるので、固体成分が硬くなる固体排出口側において、第1積層状回転ろ体および第2積層状回転ろ体の固体成分を搬送する力が軸方向における一方方向または他方方向に偏ることなく、軸両端側にバランスよく負荷(抵抗)を分散させることで、負荷(抵抗)増加時においても回転軸に大きなねじり力が作用するのを抑制することができる。これにより、第1積層状回転ろ体および第2積層状回転ろ体の回転軸が負荷の増大に起因してねじり力が増大するのを抑制することができる。その結果、回転軸の軸径を大きくしなくても、回転軸の破損を抑制することができるとともに、積層状回転ろ体の径も大きくする必要がないので、回転軸および積層状回転ろ体の重量の増加を抑制しながら、回転軸の破損を抑制することができる。この効果は、処理量を増加させるために回転軸を長くして大型化することによって回転軸が破損しやすくなる場合に特に有効であり、この点で、本発明は、大型の固液分離装置に適用した場合に特に効果的である。
また、この発明の第1の局面による固液分離装置では、固体排出口側の第1積層状回転ろ体および第2積層状回転ろ体のそれぞれにモータが設けられるので、1つのモータで複数の積層状回転ろ体を回転駆動させる場合に比べて、チェーンやスプロケットおよびテンショナー等の伝達具による駆動伝達ロスがなく、各積層状回転ろ体を無理なく確実に駆動させることができる。これにより、固液分離装置の大型化のために回転軸の軸方向の長さを大きくすることによって、それぞれの積層状回転ろ体の搬送する固体成分が増加した場合でも、固体成分を容易に搬送することができる。その結果、固液分離装置を容易に大型化することができるので、原液の処理量を容易に増加することができる。また、回転軸の軸径を大きくする必要がないので、大型の固液分離装置を作成する際にも、同じ軸径の共通の回転軸を用いてろ片の積層数を増加させるだけで、積層状回転ろ体を形成することができる。その結果、固液分離装置の大きさに関わらず、ろ片を共通化することができる。
上記第1の局面による固液分離装置において、好ましくは、第1積層状回転ろ体および第2積層状回転ろ体は、それぞれ、複数設けられており、複数の第1積層状回転ろ体に設けられた複数の第1モータ、および、複数の第2積層状回転ろ体に設けられた複数の第2モータは、回転軸の軸方向における一方側および他方側において、同数で均等に配置されている。このように構成すれば、固体成分を搬送する力を軸方向における一方方向側および他方方向側において均等に分散させることができるので、第1積層状回転ろ体および第2積層状回転ろ体の固体成分を搬送する力が軸方向における一方方向または他方方向に偏ることなく、軸両端側にバランスよく負荷を均等に分散させることで、回転軸に大きなねじり力が作用するのを、より一層効果的に抑制することができる。
上記第1の局面による固液分離装置において、好ましくは、積層状回転ろ体は、原液が供給される原液供給口側に配置された第3積層状回転ろ体および第4積層状回転ろ体をさらに含み、モータは、第3積層状回転ろ体の回転軸の軸方向における一方側に設けられた第3モータと、第4積層状回転ろ体の回転軸の軸方向における他方側に設けられた第4モータとをさらに含む。このように構成すれば、固体排出口側の第1積層状回転ろ体および第2積層状回転ろ体のみならず、原液供給口側の第3積層状回転ろ体および第4積層状回転ろ体の固体成分を搬送する力が軸方向における一方方向または他方方向に偏ることなく、軸方向における一方方向側および他方方向側においてバランスよく分散させることができる。
上記第1の局面による固液分離装置において、好ましくは、モータは、減速機を介して、回転軸を回転駆動させるように構成されている。このように構成すれば、モータの力を減速機を介して増幅させて積層状回転ろ体に伝達することができるので、積層状回転ろ体の駆動力を容易に大きくすることができる。
上記第1の局面による固液分離装置において、好ましくは、ろ片は、大径円板ろ片と、小径円板ろ片と、中径円板ろ片とを含み、隣接する中径円板ろ片間には、大径円板ろ片または小径円板ろ片が揺動可能に配置されており、中径円板ろ片は、隣接する中径円板ろ片間にろ過溝を形成するために、隣接する中径円板ろ片に当接する凸部を有し、大径円板ろ片は、固体成分を送る方向に隣接する積層状回転ろ体のろ過溝内に入り込むように配置されている。このように構成すれば、大径円板ろ片および小径円板ろ片の揺動により、ろ過溝が目詰まりするのを抑制することができる。そして、このようなろ片の構成と、上述した一の局面による固液分離装置の構成とを組み合わせることによって、大径円板ろ片、小径円板ろ片、および、中径円板ろ片を用いて形成された積層状回転ろ体の目詰まりを抑制しながら、回転軸および積層状回転ろ体の重量の増加を抑制し、かつ、回転軸の破損を抑制することができる。
この場合、好ましくは、中径円板ろ片は、樹脂により形成されている。このように構成すれば、中径円板ろ片を金属により形成する場合に比べて、積層状回転ろ体の重量を軽くすることができる。これにより、ろ片の積層数を増加させて大型化した場合にも、回転軸にかかる負荷が大きくなるのを抑制することができる。
この発明の第2の局面による固液分離装置は、回転軸と、回転軸に沿って積層された複数のろ片を含み、ろ片間にろ過溝が形成された積層状回転ろ体と、回転軸を回転駆動させるモータとを備え、積層状回転ろ体は、供給される原液の固体成分を固体排出口に送るように、固体排出口に向かって上下2列に複数配置されているとともに、固体排出口側に配置された第1積層状回転ろ体および第2積層状回転ろ体を含み、モータは、第1積層状回転ろ体の回転軸の軸方向における一方側および他方側に設けられた第1モータと、第2積層状回転ろ体の回転軸の軸方向における一方側および他方側に設けられた第2モータとを含む。これにより、固体排出口側の第1積層状回転ろ体および第2積層状回転ろ体の各々において、固体成分を搬送する力を軸方向における一方方向側および他方方向側においてバランスよく分散させるとともに、最も回転軸に負荷(抵抗)の掛かる固体成分を圧搾搬送し固体排出口から排出させる、第1および第2積層状回転ろ体の回転軸の両端側から同時に同調駆動回転される、即ち第1および第2積層状回転ろ体が一斉に同一の駆動力および回転速度で同一方向に駆動回転されることから、各回転軸にねじり力が作用することなく、安定かつ均一に固体成分を圧搾搬送しながら固体排出口から含水率の低い固体成分を排出することができる。加えて、第1積層状回転ろ体および第2積層状回転ろ体のそれぞれに2つずつモータが設けられることにより、各々のモータの出力を小さくすることができるので、固体排出口側のモータを小型化することもできる。また、逆に、各々のモータの出力を小さくしない場合には、積層状回転ろ体の駆動力を大きくすることができるので、固体成分を強力に圧搾搬送し得るという効果を付加することもできる。
上記第2の局面による固液分離装置において、好ましくは、積層状回転ろ体は、原液が供給される原液供給口側に配置された第3積層状回転ろ体および第4積層状回転ろ体をさらに含み、モータは、第3積層状回転ろ体の回転軸の軸方向における一方側および他方側の両方に設けられた第3モータと、第4積層状回転ろ体の回転軸の軸方向における一方側および他方側の両方に設けられた第4モータとをさらに含む。これにより、原液供給口側の第3積層状回転ろ体および第4積層状回転ろ体の各々において、固体成分を搬送する力を軸方向における一方方向側および他方方向側においてバランスよく分散させるとともに、第3および第4積層状回転ろ体が一斉に同一の駆動力および回転速度で同一方向に駆動回転されることから、各回転軸にねじり力が作用することなく、安定かつ均一に固体成分を搬送することができる。加えて、第3積層状回転ろ体および第4積層状回転ろ体のそれぞれに2つずつモータが設けられることにより、各々のモータの出力を小さくすることができるので、原液供給口側のモータを小型化することもできる。また、逆に、各々のモータの出力を小さくしない場合には、積層状回転ろ体の駆動力を大きくすることができるので、固体成分を強力に搬送し得るという効果を付加することもできる。
本発明によれば、上記のように、回転軸および積層状回転ろ体の重量の増加を抑制しながら、回転軸の破損を抑制することができる。
本発明の第1〜第4実施形態による固液分離装置の側面の断面図である。 本発明の第1実施形態による固液分離装置の側面図である。 図2の150−150線に沿った断面図である。 本発明の第1実施形態による固液分離装置の制御的な構成を示したブロック図である。 本発明の第1実施形態による固液分離装置の積層状回転ろ体の隣接状態を示した拡大平面図である。 本発明の第1実施形態による固液分離装置の積層状回転ろ体の拡大側面図である。 本発明の第1実施形態による固液分離装置の積層状回転ろ体の要部の拡大正面図である。 本発明の第2実施形態による固液分離装置の側面図である。 本発明の第3実施形態による固液分離装置の側面図である。 本発明の第4実施形態による固液分離装置の側面図である。 図10の450−450線に沿った断面図である。 本発明の第4実施形態による固液分離装置の制御的な構成を示したブロック図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
固液分離装置100は、図1および図2に示すように、複数の積層状回転ろ体1と、複数のモータ2と、処理槽3と、原液供給口4と、液体排出口5と、固体排出口6と、シール部材7とを備えている。また、固液分離装置100は、処理槽3の上部に設けられた原液供給口4から原液が供給されるように構成されている。また、固液分離装置100は、供給された原液を、固体成分と液体成分(水分)とに分離するように構成されている。また、固液分離装置100は、分離した液体成分を処理槽3の下部に設けられた液体排出口5から排出するように構成されている。また、固液分離装置100は、分離した固体成分を処理槽3の側面上部に設けられた固体排出口6から排出するように構成されている。
図1に示すように、積層状回転ろ体1は、供給される原液の固体成分を固体排出口6に送るように、固体排出口6に向かって上下2列に複数配置されている。具体的には、積層状回転ろ体1は、下列に積層状回転ろ体1a、1b、1c、1d、1eおよび1fの6個、上列に積層状回転ろ体1g、1h、1iおよび1jの4個の合計10個設けられている。10個の積層状回転ろ体1のうち、積層状回転ろ体1e、1f、1iおよび1jの4個は、固体排出口6側(X2方向側)に配置されている。また、10個の積層状回転ろ体1のうち、積層状回転ろ体1a〜1d、1gおよび1hの6個は、原液供給口4側(X1方向側)に配置されている。上列の積層状回転ろ体1g、1h、1iおよび1jと、下列の積層状回転ろ体1c、1d、1eおよび1fとの間の上下(Z方向)の間隔は、原液供給口4側から固体排出口6側に向かうにしたがって狭くなるように構成されている。なお、第1実施形態において、積層状回転ろ体1eおよび1jは、本発明の「第1積層状回転ろ体」の一例であり、積層状回転ろ体1fおよび1iは、本発明の「第2積層状回転ろ体」の一例である。また、積層状回転ろ体1a、1cおよび1hは、本発明の「第3積層状回転ろ体」の一例であり、積層状回転ろ体1b、1dおよび1gは、本発明の「第4積層状回転ろ体」の一例である。
また、下列の積層状回転ろ体1a〜1fは、所定の間隔を隔てて配置されており、互いに同じ方向(図1において時計回り)に回転することにより、固体成分を搬送するように構成されている。また、上列の積層状回転ろ体1g〜1jは、所定の間隔を隔てて配置されており、互いに同じ方向(図1において反時計回り)に回転することにより、固体成分を搬送するように構成されている。また、下列の積層状回転ろ体1aのX1方向側には、シール部材7が配置されており、原液がそのまま液体排出口5側に流出するのを防止するように構成されている。また、下列の積層状回転ろ体1fおよび上列の積層状回転ろ体1jのX2方向側には、それぞれ、シール部材7が配置されており、積層状回転ろ体1により搬送された固体成分を固体排出口6側に導くように構成されている。
積層状回転ろ体1(1a〜1j)は、図5〜図7に示すように、回転軸11に沿って積層された複数のろ片を含む。詳しくは、積層状回転ろ体1は、複数の中径円板ろ片12と、複数の小径円板ろ片13と、複数の大径円板ろ片14とを含んでいる。なお、積層状回転ろ体1a〜1jは、同様の構成であるので、ここでは、まとめて積層状回転ろ体1として説明する。回転軸11は、Y方向に延びるように配置されている。また、回転軸11には、複数のろ片(中径円板ろ片12、小径円板ろ片13および大径円板ろ片14)が所定の順番で積層されている。具体的には、小径円板ろ片13、中径円板ろ片12、大径円板ろ片14および中径円板ろ片12の順で、積層されている。つまり、隣接する中径円板ろ片12間に、大径円板ろ片14および小径円板ろ片13が交互に配置されてろ片が積層されている。そして、上記順番を繰り返して複数のろ片が積層される。
また、隣接する中径円板ろ片12間には、ろ過溝Sが形成されている。具体的には、中径円板ろ片12は、軸方向(Y方向)に隣接する中径円板ろ片12に当接する凸部121が設けられている。そして、凸部121により隔てられた中径円板ろ片12の間にろ過溝Sが形成される。また、凸部121は、図6に示すように、周方向に沿って等間隔(90度間隔)で4つ配置されている。また、凸部121は、図6および図7に示すように、小径円板ろ片13の切欠部131または大径円板ろ片14の穴部141に挿入されるように構成されている。また、中径円板ろ片12の軸穴122、小径円板ろ片13の軸穴132および大径円板ろ片14の軸穴142には、回転軸11が挿入されている。回転軸11の一方端側(Y1方向側)および他方端側(Y2方向側)は、軸受15(図3参照)により回転可能に支持されている。
小径円板ろ片13は、隣接する中径円板ろ片12間のろ過溝Sに揺動可能に配置されている。また、隣接する中径円板ろ片12間のろ過溝Sの小径円板ろ片13を除く部分には、ろ水流出溝Gが形成されている。大径円板ろ片14は、隣接する中径円板ろ片12間のろ過溝Sに揺動可能に配置されている。また、隣接する中径円板ろ片12間のろ過溝Sの大径円板ろ片14を除く部分には、ろ水流出溝Gが形成されている。これらのろ水流出溝Gを通って原液中の液体成分がろ過される。
また、図5に示すように、大径円板ろ片14は、固体成分を送る方向(X方向およびZ方向)に隣接する積層状回転ろ体1のろ過溝S内に入り込むように配置されている。つまり、隣接する積層状回転ろ体1は、ろ過溝Sに大径円板ろ片14が配置されている位置と、小径円板ろ片13が配置されている位置とが互いに対向するように配置されている。そして、大径円板ろ片14は、隣接する積層状回転ろ体1の小径円板ろ片13が配置されているろ過溝S内に入り込んで、固体成分を掻き取るように構成されている。
中径円板ろ片12は、樹脂により形成されている。また、小径円板ろ片13および大径円板ろ片14は、金属により形成されている。
ここで、第1実施形態では、図2および図3に示すように、積層状回転ろ体1a、1c、1e、1hおよび1jの回転軸11の軸方向(Y方向)における一方側(Y1方向側)に、各々の回転軸11を回転駆動させるモータ2(2a、2c、2e、2hおよび2j)が設けられている。また、積層状回転ろ体1b、1d、1f、1gおよび1iの回転軸11の軸方向(Y方向)における他方側(Y2方向側)に、各々の回転軸11を回転駆動させるモータ2(2b、2d、2f、2gおよび2i)が設けられている。つまり、積層状回転ろ体1a〜1j毎に回転駆動させるモータ2が設けられている。なお、モータ2eおよび2jは、本発明の「第1モータ」の一例であり、モータ2fおよび2iは、本発明の「第2モータ」の一例である。また、モータ2a、2cおよび2hは、本発明の「第3モータ」の一例であり、モータ2b、2dおよび2gは、本発明の「第4モータ」の一例である。
また、第1実施形態では、複数の積層状回転ろ体1に設けられた複数のモータ2は、回転軸11の軸方向における一方側(Y1方向側)および他方側(Y2方向側)において、同数ずつ(5個ずつ)均等に配置されている。つまり、複数の積層状回転ろ体1に設けられるモータ2が軸方向の一方側(Y1方向側)および他方側(Y2方向側)に交互に配置されている。詳細には、第1実施形態では、複数のモータ2は、上列の積層状回転ろ体1g〜1jにおいて、一方側(Y1方向側)および他方側(Y2方向側)に交互に配置されている。また、複数のモータ2は、下列の積層状回転ろ体1a〜1fにおいて、一方側(Y1方向側)および他方側(Y2方向側)に交互に配置されている。また、複数のモータ2は、上列の積層状回転ろ体1g、1h、1iおよび1jと、上列の積層状回転ろ体1g、1h、1iおよび1jに対してそれぞれ上下方向(Z方向)に対向する下列の積層状回転ろ体1c、1d、1eおよび1fとの上下の対応する積層状回転ろ体1で、軸方向(Y方向)において互いに反対側に配置されている。
また、モータ2は、減速機21を介して、回転軸11を回転駆動させるように構成されている。また、図4に示すように、各々のモータ2は、それぞれ、インバータ22に接続されている。また、モータ2は、インバータ22を介して供給される電力により回転駆動されるように構成されている。インバータ22は、電源9から供給される電力の周波数、電流値および電圧値を変換するように構成されている。また、複数のインバータ22には、制御部8が接続されている。制御部8は、インバータ22を制御して、電源9からの電力を、各々のモータ2に供給させるように構成されている。
第1実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第1実施形態では、上記のように、固体排出口6側に配置された積層状回転ろ体1e、1jの回転軸11の軸方向における一方側(Y1方向側)に設けられたモータ2e、2jと、固体排出口6側に配置された積層状回転ろ体1f、1iの回転軸11の軸方向における他方側(Y2方向側)に設けられたモータ2f、2iとを備える。これにより、積層状回転ろ体1e、1jでは、固体成分を搬送する力が軸方向における一方方向側で強くなるとともに、積層状回転ろ体1f、1iでは、固体成分を搬送する力が軸方向における他方方向側で強くなる。その結果、固体成分を搬送する力を軸方向における一方方向側および他方方向側においてバランスよく分散させることができるので、固体成分が硬くなる固体排出口6側において、積層状回転ろ体1e、1jおよび積層状回転ろ体1f、1iの固体成分を搬送する力が軸方向における一方方向または他方方向に偏ることなく、回転軸11両端側にバランスよく負荷(抵抗)を分散させることで、負荷(抵抗)増加時においても回転軸に大きなねじり力が作用するのを抑制することができる。これにより、積層状回転ろ体1e、1jおよび積層状回転ろ体1f、1iの回転軸11が負荷の増大に起因してねじり力が増大するのを抑制することができる。その結果、回転軸11の軸径を大きくしなくても、回転軸11の破損を抑制することができるとともに、積層状回転ろ体1の径も大きくする必要がないので、回転軸11および積層状回転ろ体1の重量の増加を抑制しながら、回転軸11の破損を抑制することができる。この効果は、処理量を増加させるために回転軸11を長くして大型化することによって回転軸11が破損しやすくなる場合に特に有効であり、この点で、第1実施形態は、大型の固液分離装置100に適用した場合に特に効果的である。
また、第1実施形態では、上記のように、固体排出口6側の積層状回転ろ体1e、1jおよび積層状回転ろ体1f、1iのそれぞれにモータ2が設けられるので、1つのモータ2で複数の積層状回転ろ体1を回転駆動させる場合に比べて、チェーンやスプロケットおよびテンショナー等の伝達具による、駆動伝達ロスがなく、各積層状回転ろ体1を無理なく確実に駆動させることができる。これにより、固液分離装置100の大型化のために回転軸11の軸方向の長さを大きくすることによって、それぞれの積層状回転ろ体1の搬送する固体成分が増加した場合でも、固体成分を容易に搬送することができる。その結果、固液分離装置100を容易に大型化することができるので、原液の処理量を容易に増加することができる。また、回転軸11の軸径を大きくする必要がないので、大型の固液分離装置100を作成する際にも、同じ軸径の共通の回転軸11を用いてろ片の積層数を増加させるだけで、積層状回転ろ体1を形成することができる。その結果、固液分離装置100の大きさに関わらず、ろ片を共通化することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、固体排出口6側の積層状回転ろ体1e、1jに設けられた複数のモータ2e、2j、および、固体排出口6側の積層状回転ろ体1f、1iに設けられた複数のモータ2f、2iを、回転軸11の軸方向における一方側(Y1方向側)および他方側(Y2方向側)において、同数ずつ(5個ずつ)均等に配置する。これにより、固体成分を搬送する力を軸方向における一方方向側および他方方向側において均等に分散させることができるので、積層状回転ろ体1e、1jおよび積層状回転ろ体1f、1iの固体成分を搬送する力が軸方向における一方方向または他方方向に偏ることなく、回転軸11両端側にバランスよく負荷を均等に分散させることで、回転軸11に大きなねじり力が作用するのを、より一層効果的に抑制することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、原液供給口4側の積層状回転ろ体1a、1c、1hの回転軸11の軸方向における一方側(Y1方向側)に配置されたモータ2a、2c、2hと、原液供給口4側の積層状回転ろ体1b、1d、1gの回転軸11の軸方向における他方側(Y2方向側)に配置されたモータ2b、2d、2gとを設ける。これにより、固体排出口6側の積層状回転ろ体1e、1jおよび積層状回転ろ体1f、1iのみならず、原液供給口4側の積層状回転ろ体1a、1c、1hおよび積層状回転ろ体1b、1d、1gの固体成分を搬送する力が軸方向における一方方向または他方方向に偏ることなく、軸方向における一方方向側および他方方向側においてバランスよく分散させることができる。
また、第1実施形態では、上記のように、モータ2を、減速機21を介して、回転軸11を回転駆動させるように構成する。これにより、モータ2の力を減速機21を介して増幅させて積層状回転ろ体1に伝達することができるので、積層状回転ろ体1の駆動力を容易に大きくすることができる。
また、第1実施形態では、上記のように、隣接する中径円板ろ片12間に、大径円板ろ片14または小径円板ろ片13を揺動可能に配置する。また、中径円板ろ片12に、隣接する中径円板ろ片12間にろ過溝Sを形成するために、隣接する中径円板ろ片12に当接する凸部121を設ける。また、大径円板ろ片14を、固体成分を送る方向に隣接する積層状回転ろ体1のろ過溝S内に入り込むように配置する。これにより、大径円板ろ片14および小径円板ろ片13の揺動により、ろ過溝Sが目詰まりするのを抑制することができる。その結果、第1実施形態では、大径円板ろ片14、小径円板ろ片13、および、中径円板ろ片12を用いて形成された積層状回転ろ体1の目詰まりを抑制しながら、回転軸11および積層状回転ろ体1の重量の増加を抑制し、かつ、回転軸11の破損を抑制することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、中径円板ろ片12を、樹脂により形成する。これにより、中径円板ろ片12を金属により形成する場合に比べて、積層状回転ろ体1の重量を軽くすることができる。その結果、ろ片の積層数を増加させて大型化した場合にも、回転軸11にかかる負荷が大きくなるのを抑制することができる。
(第2実施形態)
次に、図1および図8を参照して、本発明の第2実施形態について説明する。この第2実施形態では、回転軸11の軸方向(Y方向)の一方側(Y1方向側)および他方側(Y2方向側)に分散して配置されるモータの配置状態が上記第1実施形態とは異なる固液分離装置200について説明する。
固液分離装置200は、図1および図8に示すように、複数の積層状回転ろ体1と、複数のモータ201と、処理槽3と、原液供給口4と、液体排出口5と、固体排出口6と、シール部材7とを備えている。
また、この第2実施形態では、上記第1実施形態と同様、積層状回転ろ体1は、下列に配置された積層状回転ろ体1a、1b、1c、1d、1eおよび1fと、上列に配置された積層状回転ろ体1g、1h、1iおよび1jとを含んでいる。なお、第2実施形態において、積層状回転ろ体1fおよび1jは、本発明の「第1積層状回転ろ体」の一例であり、積層状回転ろ体1eおよび1iは、本発明の「第2積層状回転ろ体」の一例である。また、積層状回転ろ体1b、1dおよび1hは、本発明の「第3積層状回転ろ体」の一例であり、積層状回転ろ体1a、1cおよび1gは、本発明の「第4積層状回転ろ体」の一例である。
ここで、第2実施形態では、図8に示すように、積層状回転ろ体1b、1d、1f、1hおよび1jの回転軸11の軸方向(Y方向)における一方側(Y1方向側)に、各々の回転軸11を回転駆動させるモータ201(201b、201d、201f、201hおよび201j)が設けられている。また、積層状回転ろ体1a、1c、1e、1gおよび1iの回転軸11の軸方向(Y方向)における他方側(Y2方向側)に、各々の回転軸11を回転駆動させるモータ201(201a、201c、201e、201gおよび201i)が設けられている。つまり、積層状回転ろ体1a〜1j毎に回転駆動させるモータ201が設けられている。なお、モータ201fおよび201jは、本発明の「第1モータ」の一例であり、モータ201eおよび201iは、本発明の「第2モータ」の一例である。また、モータ201b、201dおよび201hは、本発明の「第3モータ」の一例であり、モータ201a、201cおよび201gは、本発明の「第4モータ」の一例である。
また、第2実施形態では、複数の積層状回転ろ体1に設けられた複数のモータ201は、回転軸11の軸方向における一方側(Y1方向側)および他方側(Y2方向側)において、同数ずつ(5個ずつ)均等に配置されている。つまり、複数のモータ201は、上列の積層状回転ろ体1g〜1jにおいて、一方側(Y1方向側)および他方側(Y2方向側)に交互に配置されている。また、複数のモータ201は、下列の積層状回転ろ体1a〜1fにおいて、一方側(Y1方向側)および他方側(Y2方向側)に交互に配置されている。また、第2実施形態では上記第1実施形態と異なり、複数のモータ201は、上列の積層状回転ろ体1g、1h、1iおよび1jと、上列の積層状回転ろ体1g、1h、1iおよび1jに対してそれぞれ上下方向(Z方向)に対向する下列の積層状回転ろ体1c、1d、1eおよび1fとの上下の対応する積層状回転ろ体1で、軸方向(Y方向)において互いに同じ側に配置されている。また、モータ201は、減速機202を介して、回転軸11を回転駆動させるように構成されている。
なお、第2実施形態のその他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
第2実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第2実施形態では、上記のように、固体排出口6側に配置された積層状回転ろ体1f、1jの回転軸11の軸方向における一方側(Y1方向側)に設けられたモータ201f、201jと、固体排出口6側に配置された積層状回転ろ体1e、1iの回転軸11の軸方向における他方側(Y2方向側)に設けられたモータ201e、201iとを備える。これにより、積層状回転ろ体1f、1jでは、固体成分を搬送する力が軸方向における一方方向側で強くなるとともに、積層状回転ろ体1e、1iでは、固体成分を搬送する力が軸方向における他方方向側で強くなる。その結果、第1実施形態と同様、固体成分を搬送する力を軸方向における一方方向側および他方方向側においてバランスよく分散させることができるので、回転軸11両端側にバランスよく負荷(抵抗)を分散させることで、負荷(抵抗)増加時においても回転軸に大きなねじり力が作用するのを抑制することができる。これにより、回転軸11の軸径を大きくしなくても、回転軸11の破損を抑制することができるとともに、積層状回転ろ体1の径も大きくする必要がないので、回転軸11および積層状回転ろ体1の重量の増加を抑制しながら、回転軸11の破損を抑制することができる。
なお、第2実施形態のその他の効果は、上記第1実施形態と同様である。
(第3実施形態)
次に、図1および図9を参照して、本発明の第3実施形態について説明する。この第3実施形態では、回転軸11の軸方向(Y方向)の一方側(Y1方向側)および他方側(Y2方向側)に分散して配置されるモータの配置状態が上記第1および第2実施形態とは異なる固液分離装置300について説明する。
固液分離装置300は、図1および図9に示すように、複数の積層状回転ろ体1と、複数のモータ301と、処理槽3と、原液供給口4と、液体排出口5と、固体排出口6と、シール部材7とを備えている。
また、この第3実施形態では、上記第1実施形態と同様、積層状回転ろ体1は、下列に配置された積層状回転ろ体1a、1b、1c、1d、1eおよび1fと、上列に配置された積層状回転ろ体1g、1h、1iおよび1jとを含んでいる。なお、第3実施形態において、積層状回転ろ体1iおよび1jは、本発明の「第1積層状回転ろ体」の一例であり、積層状回転ろ体1eおよび1fは、本発明の「第2積層状回転ろ体」の一例である。また、積層状回転ろ体1a、1cおよび1dは、本発明の「第3積層状回転ろ体」の一例であり、積層状回転ろ体1b、1gおよび1hは、本発明の「第4積層状回転ろ体」の一例である。
ここで、第3実施形態では、図9に示すように、積層状回転ろ体1a、1c、1d、1iおよび1jの回転軸11の軸方向(Y方向)における一方側(Y1方向側)に、各々の回転軸11を回転駆動させるモータ301(301a、301c、301d、301iおよび301j)が設けられている。また、積層状回転ろ体1b、1e、1f、1gおよび1hの回転軸11の軸方向(Y方向)における他方側(Y2方向側)に、各々の回転軸11を回転駆動させるモータ301(301b、301e、301f、301gおよび301h)が設けられている。つまり、積層状回転ろ体1a〜1j毎に回転駆動させるモータ301が設けられている。なお、モータ301iおよび301jは、本発明の「第1モータ」の一例であり、モータ301eおよび301fは、本発明の「第2モータ」の一例である。また、モータ301a、301cおよび301dは、本発明の「第3モータ」の一例であり、モータ301b、301gおよび301hは、本発明の「第4モータ」の一例である。
また、第3実施形態では、複数の積層状回転ろ体1に設けられた複数のモータ301は、回転軸11の軸方向における一方側(Y1方向側)および他方側(Y2方向側)において、同数ずつ(5個ずつ)均等に配置されている。つまり、第3実施形態では、複数のモータ301は、上列の原液供給口4側の積層状回転ろ体1gおよび1hにおいて、互いに同じ側(Y2方向側)に配置されている。また、複数のモータ301は、上列の固体排出口6側の積層状回転ろ体1iおよび1jにおいて、互いに同じ側(Y1方向側)で、かつ、原液供給口4側の積層状回転ろ体1gおよび1hとは反対側に配置されている。また、複数のモータ301は、下列の原液供給口4側の積層状回転ろ体1cおよび1dにおいて、互いに同じ側(Y1方向側)に配置されている。また、複数のモータ301は、下列の固体排出口6側の積層状回転ろ体1eおよび1fにおいて、互いに同じ側(Y2方向側)で、かつ、原液供給口4側の積層状回転ろ体1cおよび1dとは反対側に配置されている。また、複数のモータ301は、上列の積層状回転ろ体1g、1h、1iおよび1jと、上列の積層状回転ろ体1g、1h、1iおよび1jに対してそれぞれ上下方向(Z方向)に対向する下列の積層状回転ろ体1c、1d、1eおよび1fとの上下の対応する積層状回転ろ体1で、軸方向(Y方向)において互いに反対側に配置されている。また、複数のモータ301は、下列の原液供給口4側の積層状回転ろ体1aおよび1bにおいて、互いに反対側に配置されている。また、モータ301は、減速機302を介して、回転軸11を回転駆動させるように構成されている。
なお、第3実施形態のその他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
第3実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第3実施形態では、上記のように、固体排出口6側に配置された積層状回転ろ体1i、1jの回転軸11の軸方向における一方側(Y1方向側)に設けられたモータ301i、301jと、固体排出口6側に配置された積層状回転ろ体1e、1fの回転軸11の軸方向における他方側(Y2方向側)に設けられたモータ301e、301fとを備える。これにより、積層状回転ろ体1i、1jでは、固体成分を搬送する力が軸方向における一方方向側で強くなるとともに、積層状回転ろ体1e、1fでは、固体成分を搬送する力が軸方向における他方方向側で強くなる。その結果、第1実施形態と同様、固体成分を搬送する力を軸方向における一方方向側および他方方向側においてバランスよく分散させることができるので、回転軸11両端側にバランスよく負荷(抵抗)を分散させることで、負荷(抵抗)増加時においても回転軸に大きなねじり力が作用するのを抑制することができる。これにより、回転軸11の軸径を大きくしなくても、回転軸11の破損を抑制することができるとともに、積層状回転ろ体1の径も大きくする必要がないので、回転軸11および積層状回転ろ体1の重量の増加を抑制しながら、回転軸11の破損を抑制することができる。
なお、第3実施形態のその他の効果は、上記第1実施形態と同様である。
(第4実施形態)
次に、図1および図10〜図12を参照して、本発明の第4実施形態について説明する。この第4実施形態では、回転軸11の軸方向(Y方向)の一方側(Y1方向側)または他方側(Y2方向側)に1つずつモータが配置される上記第1〜第3実施形態とは異なり、回転軸11の軸方向(Y方向)の一方側(Y1方向側)および他方側(Y2方向側)の両方にモータが配置される構成の固液分離装置400について説明する。
固液分離装置400は、図1および図10に示すように、複数の積層状回転ろ体1と、複数のモータ401と、処理槽3と、原液供給口4と、液体排出口5と、固体排出口6と、シール部材7とを備えている。
また、この第4実施形態では、上記第1実施形態と同様、積層状回転ろ体1は、下列に配置された積層状回転ろ体1a、1b、1c、1d、1eおよび1fと、上列に配置された積層状回転ろ体1g、1h、1iおよび1jとを含んでいる。なお、第4実施形態において、積層状回転ろ体1e、1f、1iおよび1jは、本発明の「第1積層状回転ろ体」および「第2積層状回転ろ体」の一例である。また、積層状回転ろ体1a〜1d、1gおよび1hは、本発明の「第3積層状回転ろ体」および「第4積層状回転ろ体」の一例である。
ここで、第4実施形態では、図10および図11に示すように、積層状回転ろ体1a〜1jの回転軸11の軸方向(Y方向)における一方側(Y1方向側)および他方側(Y2方向側)の両方に、各々の回転軸11を回転駆動させるモータ401(401a、401b、401c、401d、401e、401f、401g、401h、401iおよび401j)が設けられている。つまり、積層状回転ろ体1a〜1j毎に回転駆動させるモータ401が2つずつ設けられている。なお、モータ401e、401f、401iおよび401jは、本発明の「第1モータ」および「第2モータ」の一例である。また、モータ401a〜401d、401gおよび401hは、本発明の「第3モータ」および「第4モータ」の一例である。
また、第4実施形態では、モータ401は、減速機402を介して、回転軸11を回転駆動させるように構成されている。また、図12に示すように、各々のモータ401は、それぞれ、インバータ403に接続されている。また、モータ401は、インバータ403を介して供給される電力により回転駆動されるように構成されている。インバータ403は、電源404から供給される電力の周波数、電流値および電圧値を変換するように構成されている。また、複数のインバータ403には、制御部405が接続されている。制御部405は、インバータ403を制御して、電源404からの電力を、各々のモータ401に供給させるように構成されている。
また、1つの積層状回転ろ体1に設けられた2つのモータ401は、共通のインバータ403に接続されている。これにより、共通のインバータ403から共通の電力が供給されるので、同一の積層状回転ろ体1に接続された2つのモータ401の駆動を同期させることが可能である。
なお、第4実施形態のその他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
第4実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第4実施形態では、上記のように、固体排出口6側の積層状回転ろ体1e、1f、1iおよび1jの回転軸11の軸方向における一方側(Y1方向側)のみならず他方側(Y2方向側)にもモータ401e、401f、401iおよび401jを設ける。これにより、固体排出口6側の積層状回転ろ体1e、1f、1iおよび1jの各々において、固体成分を搬送する力を軸方向における一方方向側および他方方向側においてバランスよく分散させるとともに、最も回転軸11に負荷(抵抗)の掛かる固体成分を圧搾搬送し固体排出口6から排出させる、積層状回転ろ体1e、1f、1iおよび1jの回転軸11の両端側(Y1とY2方向側)から同時に同調駆動回転される、即ち積層状回転ろ体1e、1f、1iおよび1jが一斉に同一の駆動力および回転速度で同一方向に駆動回転されることから、各回転軸11にねじり力が作用することなく、安定かつ均一に固体成分を圧搾搬送しながら固体排出口6から含水率の低い固体成分を排出することができる。加えて、積層状回転ろ体1e、1f、1iおよび1jのそれぞれに2つずつモータ401が設けられることにより、各々のモータ401の出力を小さくすることができるので、固体排出口6側のモータ401を小型化することもできる。また、逆に、各々のモータ401の出力を小さくしない場合には、積層状回転ろ体1の駆動力を大きくすることができるので、固体成分を強力に圧搾搬送し得るという効果を付加することもできる。
また、第4実施形態では、上記のように、原液供給口4側の積層状回転ろ体1a〜1d、1gおよび1hの回転軸11の軸方向における一方側(Y1方向側)のみならず他方側(Y2方向側)にもモータ401a〜401d、401gおよび401hを設ける。これにより、原液供給口4側の積層状回転ろ体1a〜1d、1gおよび1hの各々において、固体成分を搬送する力を軸方向における一方方向側および他方方向側においてバランスよく分散させるとともに、積層状回転ろ体1a〜1d、1gおよび1hが一斉に同一の駆動力および回転速度で同一方向に駆動回転されることから、各回転軸11にねじり力が作用することなく、安定かつ均一に固体成分を搬送することができる。加えて、積層状回転ろ体1a〜1d、1gおよび1hのそれぞれに2つずつモータ401が設けられることにより、各々のモータ401の出力を小さくすることができるので、原液供給口4側のモータ401を小型化することもできる。また、逆に、各々のモータ401の出力を小さくしない場合には、積層状回転ろ体1の駆動力を大きくすることができるので、固体成分を強力に搬送し得るという効果を付加することもできる。
なお、第4実施形態のその他の効果は、上記第1実施形態と同様である。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更(変形例)が含まれる。
たとえば、上記第1〜第4実施形態では、原液供給口側の積層状回転ろ体のそれぞれに、モータを設ける構成の例を示したが、本発明はこれに限らない。本発明では、原液供給側の複数の積層状回転ろ体を1つのモータにより回転駆動させてもよい。つまり、固体成分が硬くなることにより、固体成分を搬送するために必要な力が比較的大きくなる固体排出口側の積層状回転ろ体は、各々に1つまたは2つのモータを設けて回転駆動させる。一方、固体成分を搬送するために必要な力が比較的小さな原液供給側の積層状回転ろ体は、複数の積層状回転ろ体を1つのモータにより回転駆動させてもよい。
また、上記第1〜第4実施形態では、固体排出口側に配置された第1および第2積層状回転ろ体が上列2個で、下列2個の計4個である構成の例を示したが、本発明はこれに限らない。本発明では、固体排出口側に配置された第1および第2積層状回転ろ体が4個以外の構成であってもよい。たとえば、上列1個で、下列1個の計2個であってもよいし、上列3個で、下列3個の計6個であってもよい。また、上列2個で、下列3個の計5個であってもよい。
また、上記第1〜第4実施形態では、積層状回転ろ体が上列4個で、下列6個の計10個設けられている構成の例を示したが、本発明はこれに限らない。本発明では、積層状回転ろ体は、9個以下設けられていてもよいし、11個以上設けられていてもよい。
また、上記第1〜第4実施形態では、回転軸の軸方向の一方側に配置されるモータの数と、他方側に配置されるモータの数とが同数である構成の例を示したが、本発明はこれに限らない。本発明では、回転軸の軸方向の一方側に配置されるモータの数と、他方側に配置されるモータの数とが同数でなくてもよい。
また、上記第1〜第4実施形態では、減速機を設ける構成の例を示したが、本発明はこれに限らない。本発明では、減速機を介さずにモータにより直接回転軸を回転駆動させてもよい。
また、上記第1〜第4実施形態では、積層状回転ろ体のろ片が、大径円板ろ片、小径円板ろ片および中径円板ろ片の3種類のろ片を含む構成の例を示したが、本発明はこれに限らない。本発明では、積層状回転ろ体のろ片は、3種類以外の組合せでもよい。たとえば、2種類以下のろ片を組み合わせて積層してもよいし、4種類以上のろ片を組み合わせて積層してもよい。
また、上記第1〜第4実施形態では、積層状回転ろ体の中径円板ろ片は、樹脂により形成されている構成の例を示したが、本発明はこれに限らない。本発明では、中径円板ろ片は、樹脂以外の材料により形成されていてもよい。
1、1a〜1j 積層状回転ろ体
2、2a〜2j、201、201a〜201j、301、301a〜301j、401、401a〜401j モータ
4 原液供給口
6 固体排出口
11 回転軸
12 中径円板ろ片(ろ片)
13 小径円板ろ片(ろ片)
14 大径円板ろ片(ろ片)
21、202、302、402 減速機
100、200、300、400 固液分離装置
121 凸部
S ろ過溝

Claims (8)

  1. 回転軸と、
    前記回転軸に沿って積層された複数のろ片を含み、前記ろ片間にろ過溝が形成された積層状回転ろ体と、
    前記回転軸を回転駆動させるモータとを備え、
    前記積層状回転ろ体は、供給される原液の固体成分を固体排出口に送るように、前記固体排出口に向かって上下2列に複数配置されているとともに、前記固体排出口側に配置された第1積層状回転ろ体および第2積層状回転ろ体を含み、
    前記モータは、前記第1積層状回転ろ体の前記回転軸の軸方向における一方側に設けられた第1モータと、前記第2積層状回転ろ体の前記回転軸の軸方向における他方側に設けられた第2モータとを含み、
    前記第1積層状回転ろ体に設けられた前記第1モータ、および、前記第2積層状回転ろ体に設けられた前記第2モータは、前記回転軸の軸方向における一方側および他方側において、同数で均等に配置されている、固液分離装置。
  2. 前記第1積層状回転ろ体および前記第2積層状回転ろ体は、それぞれ、複数設けられており、
    複数の前記第1積層状回転ろ体に設けられた複数の前記第1モータ、および、複数の前記第2積層状回転ろ体に設けられた複数の前記第2モータは、前記回転軸の軸方向における一方側および他方側において、同数で均等に配置されている、請求項1に記載の固液分離装置。
  3. 前記積層状回転ろ体は、原液が供給される原液供給口側に配置された第3積層状回転ろ体および第4積層状回転ろ体をさらに含み、
    前記モータは、前記第3積層状回転ろ体の前記回転軸の軸方向における一方側に設けられた第3モータと、前記第4積層状回転ろ体の前記回転軸の軸方向における他方側に設けられた第4モータとをさらに含む、請求項1または2に記載の固液分離装置。
  4. 前記モータは、減速機を介して、前記回転軸を回転駆動させるように構成されている、請求項1〜のいずれか1項に記載の固液分離装置。
  5. 前記ろ片は、大径円板ろ片と、小径円板ろ片と、中径円板ろ片とを含み、
    隣接する前記中径円板ろ片間には、前記大径円板ろ片または前記小径円板ろ片が揺動可能に配置されており、
    前記中径円板ろ片は、隣接する前記中径円板ろ片間に前記ろ過溝を形成するために、隣接する前記中径円板ろ片に当接する凸部を有し、
    前記大径円板ろ片は、固体成分を送る方向に隣接する前記積層状回転ろ体の前記ろ過溝内に入り込むように配置されている、請求項1〜のいずれか1項に記載の固液分離装置。
  6. 前記中径円板ろ片は、樹脂により形成されている、請求項に記載の固液分離装置。
  7. 回転軸と、
    前記回転軸に沿って積層された複数のろ片を含み、前記ろ片間にろ過溝が形成された積層状回転ろ体と、
    前記回転軸を回転駆動させるモータとを備え、
    前記積層状回転ろ体は、供給される原液の固体成分を固体排出口に送るように、前記固体排出口に向かって上下2列に複数配置されているとともに、前記固体排出口側に配置された第1積層状回転ろ体および第2積層状回転ろ体を含み、
    前記モータは、前記第1積層状回転ろ体の前記回転軸の軸方向における一方側および他方側に設けられた第1モータと、前記第2積層状回転ろ体の前記回転軸の軸方向における一方側および他方側に設けられた第2モータとを含む、固液分離装置。
  8. 前記積層状回転ろ体は、原液が供給される原液供給口側に配置された第3積層状回転ろ体および第4積層状回転ろ体をさらに含み、
    前記モータは、前記第3積層状回転ろ体の前記回転軸の軸方向における一方側および他方側の両方に設けられた第3モータと、前記第4積層状回転ろ体の前記回転軸の軸方向における一方側および他方側の両方に設けられた第4モータとをさらに含む、請求項7に記載の固液分離装置。
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