JP6168827B2 - 像振れ補正装置および光学機器 - Google Patents

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Description

本発明は、像振れ補正装置および光学機器に関する。
デジタルカメラなどの撮影装置において使用される像振れ補正装置では、一般に、検出したカメラの振れに応じて撮影光学系の一部(像振れ補正レンズ)を変位させるが、変位量、焦点距離、絞り量によっては、撮影画像に収差や歪み、周辺光量の低下が発生する。
そこで、特許文献1は、像振れ補正レンズの変位量に応じて画像処理により色収差補正を行う方法を提案している。特許文献2は、像振れ補正時の周辺光量の低下が大きくならないように、像振れ補正レンズの変位量に応じて絞り値を制限したり、絞り値に応じて像振れ補正レンズの変位量を制限したりする方法を提案している。特許文献3は、像振れ補正レンズの変位量に応じて周辺光量の低下を補正する方法を提案している。
特開平4−78292号公報 特開平6−67255号公報 特開2005−62242号公報
しかしながら、特許文献1及び3は、画像処理システムを必要とするため、システムが複雑になってコストアップを招き、また、処理時間もかかる。特許文献2は、像振れ補正時の周辺光量の低下が大きくならないように像振れ補正レンズの変位量を制限するため、大きい振れに対しての像振れ補正効果が低下してしまう。レンズ交換式撮影システムにおいて、撮像素子のサイズがAPS−Cサイズの場合や撮像素子の一部を画像信号として取り出すクロップ撮影機能の場合、撮像範囲が狭く、像振れ補正時の周辺光量低下が目立たない。それにも拘らず、特許文献2によれば、像振れ補正レンズの変位量を制限するため、上記問題は顕著となる。
本発明は、光学特性の低下を防止しつつ比較的簡単かつ効果的に像振れを補正することが可能な像振れ補正装置および光学機器を提供することを例示的な目的とする。
本発明の像振れ補正装置は、撮影光学系が形成する光学像の振れを補正する像振れ補正装置であって、前記撮影光学系を介して得られる被写体の画像を、複数の互いに異なる画像サイズの中から設定された画像サイズで記録する撮像装置から、前記設定された画像サイズに関する情報を取得する取得手段と、前記設定された画像サイズが第1の画像サイズであるか、該第1の画像サイズよりも大きい第2の画像サイズであるかを判定する判定手段と、前記設定された画像サイズが第1の画像サイズであると判定された場合は、像振れ補正が可能な範囲を第1の範囲に設定し、前記設定された画像サイズが前記第2の画像サイズであると判定された場合は、前記像振れ補正が可能な範囲を前記第1の範囲よりも狭い第2の範囲に設定する像振れ補正制限手段と、を有することを特徴とする
本発明によれば、光学特性の低下を防止しつつ比較的簡単かつ効果的に像振れを補正することが可能な像振れ補正装置および光学機器を提供することができる。
本実施形態における撮影システムのブロック図である。(実施例1、2) 図1に示す撮影システムのレンズ制御の動作を示すフローチャートである。(実施例1、2) 図2に示すシリアル通信割り込みの詳細を説明するフローチャートである。(実施例1、2) 図2に示す像振れ補正の動作を示すフローチャートである。(実施例1) 図2に示す像振れ補正の動作を示すフローチャートである。(実施例2)
図1は、本実施形態の撮影システムのブロック図である。撮影システム(光学機器)は、カメラ本体(撮像装置、光学機器)101と交換レンズ(レンズ装置、光学機器)102から構成されている。
本実施形態では、後述するように、撮影光学系が形成する光学像の振れを補正する像振れ補正装置を交換レンズ102に設け、撮影光学系の一部(像振れ補正レンズ)を移動することによって像振れ補正を行っている。但し、像振れ補正装置をカメラ本体101に設け、撮像素子112を移動することによって像振れ補正を行ってもよい。あるいは、像振れ補正装置の機能をカメラ本体101と交換レンズ102で分担させて撮影システム全体が像振れ補正装置として機能するようにしてもよい。
交換レンズ102は、カメラ本体101に不図示のマウントを介して着脱可能に構成され、カメラ本体101と交換レンズ102は、インターフェース回路122、123を介して情報を通信することができる。また、交換レンズ102はカメラ本体101からインターフェース回路122、123を介して電源供給も受ける。
カメラ本体101は、本実施形態では、デジタル一眼レフカメラであるが、ミラーレスカメラにも適用することができる。なお、本発明は、レンズ交換式のデジタルスチルカメラシステムだけでなく、コンパクトカメラなどのレンズ一体型デジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラ、レンズ交換式のデジタルビデオカメラにも適用可能である。
カメラ本体101は、主ミラー103、サブミラー108、ファインダ光学系、カメラMPU107、フォーカルプレーンシャッター110、撮像素子112、制御系、画像処理系などを有する。
主ミラー103とサブミラー108は、図1に示すミラーダウン状態と不図示のミラーアップ状態の間を変位可能に構成されている。主ミラー103とサブミラー108は、ミラーダウン状態では、撮影光学系の光軸上に配置され、ミラーアップ状態では、光軸から退避して物体からの光が撮像素子112に到達するようにする。
主ミラー103はハーフミラーから構成され、ミラーダウン状態では、物体からの光の一部をファインダ光学系に反射してユーザに観察可能にし、残りの光を透過してサブミラー108に透過する。サブミラー108は、ミラーダウン状態では、物体からの光を焦点検出手段109に反射する。ファインダ光学系は、倒立像を正立像に変換するペンタプリズム104と光学ファインダ(OVF)105を有し、ユーザが被写体を観察することを可能にする。
焦点検出手段109は、一対の被写体像の信号の位相差を検出することによって焦点検出を行い、カメラMPU107は焦点検出手段109の検出結果に基づいて自動焦点調節(AF)を行う(位相差AF)。
106は測光回路であり、不図示のピント板面上の照度を測定して測定結果をカメラMPU107に入力する。カメラMPU107は露光時間、絞りなどの撮影条件を決定する。
撮影時には、主ミラー103及びサブミラー108はペンタプリズム104側へ退避し、フォーカルプレーンシャッター110がシャッター駆動回路(SH)111により駆動され、撮影光束は撮像素子112の撮像面上に結像する。これにより、撮影光学系が形成する光学像は光電変換されて撮像信号となる。撮像素子112は、CCDセンサやCMOSセンサ等の光電変換素子により構成されている。カメラMPU107は、画像処理系に撮像素子112からの出力に基づいて画像データを生成させ、記録したり表示させたりする。113はタイミングジェネレータ(TG)であり、撮像素子112の蓄積動作、読み出し動作及びリセット動作などを制御する。撮像素子112が像振れ補正のために移動される場合は撮影光学系の光軸に直交する方向に移動される。
画像処理系は、CDS回路(2重相関サンプリング回路)114、ゲインコントロール回路(GC)115、A/D変換器116、映像信号処理回路117、バッファメモリ118などを有する。CDS回路114は撮像素子112の蓄積電荷ノイズを低減し、ゲインコントロール回路115は撮像信号を増幅する。A/D変換器116は、ゲインコントロール回路115によって増幅された撮像信号をアナログからデジタルの画像データへ変換する。映像信号処理回路117は、A/D変換器116でデジタル化された画像データに、フィルタ処理、色変換処理及びガンマ処理などの画像処理を施す画像処理手段である。映像信号処理回路117で信号処理された画像信号はバッファメモリ(記憶手段)118に格納されたり、LCD(表示手段)119に表示されたり、着脱可能なメモリカード(記録媒体)120に記録されたりする。
操作部121は電源のON/OFF、(静止画、動画、連写などの)撮影モードの設定、記録画像ファイルサイズの設定、撮影時のレリーズを行うためのスイッチ、ダイヤル、ボタンなどを含む操作手段である。レリーズスイッチが半押しされると、それを検出した不図示の検出部からカメラMPU107にSW1信号が出力され(SW1ON)、レリーズスイッチが全押しされると、検出部からカメラMPU107にSW2信号が出力される(SW2ON)。また、レリーズスイッチの半押しが解除されると、検出部からカメラMPU107にSW1解除信号が出力され(SW1OFF)、レリーズスイッチの全押しが解除されると、検出部からカメラMPU107にSW2解除信号が出力される(SW2OFF)。SW1信号によって撮影準備動作(AF及び測光)が開始され、SW2信号によって撮影動作が開始される。
カメラMPU107は、マイクロコンピュータから構成されてカメラ本体101の各部を制御すると共に、レンズMPU124と通信をし、レンズMPU124に各種の命令を送信する撮像装置制御手段である。
この通信では、交換レンズ102へ各種の駆動命令を送信したり、カメラ本体101や交換レンズ102内部の動作状態や光学情報などのデータを送受信したりする。例えば、交換レンズ102は光学情報、特性情報、その他の情報をカメラ本体101に送信する。
なお、「光学情報」は、ズームやフォーカス、絞り羽等の状態に応じて変化する光学的な固有情報を意味する。「特性情報」は、基本的には状態によって変化しないような固有情報、例えば、交換レンズ102の名称(機種を特定するためのID情報)、最大通信速度、開放F値、変倍レンズか否か、AF可能な像高等の情報を意味する。その他の情報は、動作状態、設定状態、各種情報の要求命令(送信要求)および駆動命令等の情報を含む。
同様に、カメラMPU107は、カメラ本体101の固有情報、例えば、カメラ本体101の種類、カメラ本体101の名称、カメラ本体101の制御プログラムのバージョン、撮像素子112のサイズを送信する。例えば、撮像素子112の大きさがフルサイズを示すID情報やAPS−Cサイズを示すID情報を交換レンズ102へ送信する。
カメラMPU107は、自動焦点調節(AF)において、合焦状態を得るためのフォーカスレンズ125の駆動量を算出し、レンズMPU124に送信し、レンズMPU124は、これに応じてフォーカスレンズ125を合焦位置に駆動させる。また、カメラMPU107は、カメラ本体101に設けられた不図示のレリーズスイッチの半押しに応じて、測光回路106による測光結果またはユーザが設定した絞り値に応じた絞り128の駆動量を算出する。そして、カメラMPU107は、その算出結果をレンズMPU124に送信し、レンズMPU124は、これに応じて絞り128を駆動させる。
また、カメラMPU107は、レリーズスイッチの半押し操作に応じて、像振れ補正開始命令をレンズMPU124に送信する。レンズMPU124は、像振れ補正開始命令を受信すると、後述するように、像振れ補正レンズ127を駆動する。
また、カメラMPU107は、レリーズスイッチの全押し操作に応じて、フォーカルプレーンシャッター110を駆動し、撮影光学系からの光束を撮像素子112に導き、撮影を行う。
交換レンズ102は、撮影光学系、各種駆動手段、制御系を有する。
撮影光学系は、物体(被写体)の光学像を形成し、物体側から順に光軸に沿って、フォーカスレンズ125、変倍レンズ126、像振れ補正レンズ127、絞り128を含む。なお、各レンズは一または複数のレンズを有してユニット化されているが、図1では簡単のため単レンズとして図示されている。
フォーカスレンズ125は、レンズMPU124からの制御信号により、駆動手段であるフォーカス制御回路129及びフォーカスレンズ駆動用モータ(例えば、ステッピングモータ)130を介して一点鎖線で示す光軸方向に移動されて焦点調節を行う。フォーカス制御回路129には、フォーカスレンズ駆動回路のほか、フォーカスレンズの移動に応じたゾーンパターン信号やパルス信号を出力するフォーカスエンコーダなども含まれている。被写体距離はこのフォーカスエンコーダにより検知することができる。
変倍レンズ126は、撮影者が不図示のズーム操作環を操作することにより光軸方向に移動されて焦点距離を変更する。ズームエンコーダ131はレンズの移動に応じたゾーンパターン信号を出力する。
像振れ補正レンズ127は、像振れ補正制御回路132とリニアモータ133を介して光軸に直交する方向に移動されて像ぶれを補正する。なお、「直交する方向」は光軸に直交する成分があれば足り、光軸に対して斜めに移動されてもよい。これは撮像素子112を移動する場合も同様である。
像振れ補正では、角速度を検出して角速度に対応する信号を出力する角速度センサ135の振れ信号が信号処理回路136で処理され、レンズMPU124に入力される。
但し、加速度を検出して加速度に対応する信号を出力する加速度センサを設け、その出力を一回積分することにより角速度センサとして機能させることができる。
信号処理回路136はレンズMPU124と共に像振れ補正手段(像振れ補正装置)を構成する。信号処理回路136は、不図示のA/D変換器、ハイパスフィルタ(HPF)、積分フィルタを有する。角速度センサ135によって得られた角速度信号は、まずA/D変換器でアナログ信号からデジタル信号に変換される。続いて、デジタル信号に変換された角速度信号は、HPFを通過することにより、DC成分(低周波成分)がカットされた角速度信号になる。HPFを通過した角速度信号は積分フィルタを通り、角変位信号に変換される。HPFを通過した後の信号を用いることにより、手ブレによる(DC成分に近い)オフセット成分を除去することができ、より精度の高い撮影状態判定を行うことができる。
レンズMPU124は、マイクロコンピュータから構成されて交換レンズ102の各部を制御すると共に、カメラMPU107と通信可能なレンズ装置制御手段である。レンズMPU124は、不図示の内部メモリに、交換レンズ102に固有の特性情報や光学情報、後述する制御方法に関するプログラムやそれに必要な値を格納する。
本実施形態のレンズMPU124は、取得手段、像振れ補正量算出部、像振れ補正制限手段(リミッタ)、像振れ補正レンズ制御部、撮影状態判定部としても機能する。
取得手段は、撮像素子112の大きさの情報または記録画像サイズの情報を取得する。像振れ補正量算出部は、角変位信号および所定の数式を使用して像振れ補正レンズ127の移動量を算出する。移動量は、フォーカスレンズ125や変倍レンズ126による敏感度、撮影状態判定部の判定結果、および像振れ補正制限手段が設定する制限値によって変化する。
像振れ補正制限手段は、取得手段が取得した撮像素子112の大きさが第1の大きさ(例えば、APS−C:22.2×14.8mm)であれば像振れ補正が可能な範囲を第1の範囲(例えば、0.7mm)に設定する。また、像振れ補正制限手段は、撮像素子112の大きさが第1の大きさよりも大きい第2の大きさ(例えば、フルサイズ:36.0×24.0mm)であれば像振れ補正が可能な範囲を第1の範囲よりも小さい第2の範囲(例えば、0.5mm)に設定する。同様に、像振れ補正制限手段は、取得手段が取得した記録画素数が第1の画素数(例えば、VGA:640×320)であれば像振れ補正が可能な範囲を第1の範囲に設定する。また、像振れ補正制限手段は、記録画素数が前記第1の画素数よりも多い第2の画素数(例えば、FHD:1920×1080)であれば像振れ補正が可能な範囲を第1の範囲よりも小さい第2の範囲に設定する。
像振れ補正レンズ制御部は、像振れ補正レンズ127の駆動目標信号を算出し、その駆動目標信号と像振れ補正レンズエンコーダ134から出力される像振れ補正レンズ127の位置信号との差に応じた駆動信号を像振れ補正制御回路132に出力する。像振れ補正は、このように、像振れ補正レンズエンコーダ134からの出力を像振れ補正制御回路132にフィードバックすることで行われる。
撮影状態判定手段は、HPFを通過した角速度信号のブレの振幅、周波数などに基づいて現在の撮像装置の撮影状態を、例えば、像振れ補正制限手段は、歩行撮影状態と非歩行撮影状態(静止撮影状態やパンニング)と判定する。例えば、歩行撮影と判定された場合の第1の範囲を非歩行撮影と判定された場合の第1の範囲よりも大きく設定し、歩行撮影と判定された場合の第2の範囲を非歩行撮影と判定された場合の第2の範囲よりも大きく設定してもよい。
撮影光学系は、撮影光学系の光路に対して挿入および退避するように移動することによって、前記撮影光学系の光学特性を異ならせる光学ユニットを含んでもよい。光学ユニットは、全系の焦点距離範囲を変更するエクステンダーや、光学フィルタ(偏光フィルタ、NDフィルタ、シャープカットフィルタ、紫外線フィルタ)などである。この場合、像振れ補正制限手段は、光学ユニットが挿入された場合の第1の範囲を光学ユニットが退避した場合の第1の範囲よりも小さく設定し、光学ユニットが挿入された場合の第2の範囲を光学ユニットが退避した場合の第2の範囲よりも小さく設定してもよい。
スイッチ139は像振れ補正ON/OFF選択用のスイッチである。
絞り128は、カメラ本体101の撮像素子112に入射する光量を調節し、レンズMPU124からの制御信号に基づいて絞り制御回路137及びステッピングモータ138を介して開口径(絞り径)を変更する絞り羽根が駆動される。
図2は、レンズMPU124の制御を示すフローチャートであり、「S」はステップを表す。Yは「はい(Yes)」、Nは「いいえ(No)」を表す。図2に示すフローチャートはコンピュータに各ステップの機能を実現させるためのプログラムとして具現化が可能であり、これは他のフローチャートにも当てはまる。
交換レンズ102をカメラ本体101に装着すると、カメラMPU107からレンズMPU124へシリアル通信がなされ、レンズMPU124は、レンズ制御、像振れ補正制御のための初期設定を行う(S200)。
次に、レンズMPU124は、スイッチ類の状態検出、ズーム・フォーカスの位置検出を行う(S201)。スイッチ類は、例えば、AFと手動焦点調節(MF)の切り換えスイッチや、スイッチ139の状態などがある。
次に、レンズMPU124は、カメラMPU107からフォーカスレンズ125の駆動命令を受信したかどうかを判定する(S202)。駆動命令は、フォーカスレンズ125の目標駆動量(パルス数)も含む。駆動命令を受信すれば(S202のY)、レンズMPU124は、フォーカス制御回路129にあるフォーカスエンコーダのパルス数を検出して目標パルス数駆動するようフォーカスレンズ125の駆動制御を行う(S203)。そして、レンズMPU124は、目標パルス数Pに達したかどうかの判定を行う(S204)目標に達すれば(S204のY)、レンズMPU124は、フォーカスレンズ125の駆動を停止する(S205)。目標に達していなければ(S204のN)、レンズMPU124は、残り駆動パルス数が少なくなるに従って減速するようにフォーカスレンズ駆動用モータ130の速度制御を行う(S206)。
フォーカスレンズ125の駆動命令を受信しない場合(S202のN)、あるいは、S205またはS206の後で、レンズMPU124は、像振れ補正制御を行う(S207)。この像振れ補正制御はカメラMPU107からの割り込み信号(SW1ONなど)に応答して行われる。S201でスイッチ139がOFFであれば像振れ補正用レンズ127を光軸付近に停止させ、ONの場合はレリーズスイッチの半押しがカメラMPU107から送信されると像振れ補正制御を開始する。
次に、レンズMPU124は、カメラMPU107から全駆動停止(交換レンズ内のアクチュエータの全駆動を停止)する命令を受信したかどうかを判定する(S208)。カメラ本体101が何も操作がなされない状態が所定時間継続すると、カメラMPU107から全駆動停止命令が送信される。全駆動停止命令を受信しない場合にはフローはS201に戻る。全駆動停止命令を受信した場合には、レンズMPU124は、全駆動停止制御を行う(S209)。ここでは全アクチュエータ駆動を停止し、スリープ(停止)状態にする。像振れ補正装置への給電も停止する。その後、カメラ本体101に何らかの操作が行われると、カメラMPU107はレンズMPU124に、スリープ状態を解除する信号を送信する。
カメラMPU107からの通信によるシリアル通信割込み、像振れ補正制御割込みがあれば、それらの割込み処理を行う。シリアル通信割込み処理は、通信データのデコードを行い、デコード結果に応じて、例えば、絞り駆動、フォーカスレンズ駆動などのレンズ処理を行う。そして、通信データのデコードによって、SW1ON、SW2ON、シャッター速度、カメラの機種等も判別できる。カメラの撮像素子の大きさを示すID情報もこのシリアル通信割込み処理で判別される。また、像振れ補正割り込みは一定周期毎に発生するタイマー割り込みであり、ピッチ方向(縦方向)制御とヨー方向(横方向)の像振れ補正制御を行っている。なお、シリアル通信割り込みと像振れ補正割り込みの位置は図2に示す位置に限定されない。
図3は、レンズMPU124によって実行されるシリアル通信割り込みを説明するためのフローチャートである。レンズMPU124は、カメラMPU107から通信割り込みを受信すると、カメラからの命令(コマンド)解析を行い(S300)、各命令に応じた処理へ分岐する。
命令がID通信である場合(S301)、レンズMPU124は、撮像素子112の大きさ情報、カメラ機種や機能に関する情報を受信したり、レンズ機種や機能に関する情報などを送信する(S302)。なお、レンズMPU124は、シリアル通信割り込みにおいて撮像素子112の大きさを取得しなくても、交換レンズ102がカメラ本体101に装着後に行われる初期通信で取得してもよい。
命令が絞り駆動命令である場合(S303)、レンズMPU124は、絞り128を所定量駆動させる(S304)。
命令がステータス通信である場合(S305)、レンズMPU124は、焦点距離情報、像振れ補正動作状態などを送信したり、カメラ本体101のステータス状態(レリーズスイッチの状態、撮影モード、シャッター速度など)を受信したりする(S306)。レンズMPU124は、カメラ本体101が撮影準備中(SW1ON)かどうかを判別し、SW1ONであれば像振れ補正を開始する。撮影モードの情報は、記録画素数の情報を含む。
命令がその他の命令、例えば、フォーカス駆動命令、レンズのフォーカス敏感度データ通信や、レンズ光学データ通信などであれば(S307)、レンズMPU124はそれらの処理を行う(S308)。
図4は、実施例1のレンズMPU124によって実行される像振れ補正割り込みを説明するためのフローチャートである。
レンズMPU124は、カメラMPU107から像振れ補正割り込みを受信すると、レンズMPU124は、角速度センサ135の振れ信号(角速度信号)をA/D変換した結果を受信してVAD_DATで設定される不図示のRAM領域に格納する(S400)。
次に、レンズMPU124は、スイッチ139がONであるかOFFであるかどうかの判定を行う(S401)。スイッチ139がONであれば(S401のY)、SW1ON=1であるかどうか、つまりレリーズスイッチが半押しかどうかの判定を行う(S402)。
スイッチ139がOFFである場合(S401のN)、あるいは、レリーズスイッチが半押しされない場合(S402のN)、レンズMPU124は、像振れ補正を行わないので、ハイパスフィルタ、積分演算の初期化を行う(S403)。像振れ補正レンズ駆動目標データSFTDRVもゼロとなる。
一方、レリーズスイッチが半押しされた場合(S402のY)、HPF演算を行い(S404)、また、像振れ補正の開始から所定時間は時定数切り換えを行い、立ち上がりの像揺れを緩和する。
次に、レンズMPU124は、HPF演算結果を入力として、積分演算を行う(S405)。その結果をレンズMPU124内のDEG_DATで設定される不図示のRAM領域に格納する。DEG_DATは振れ角変位信号である。
また、フォーカスレンズ125や変倍レンズ126の位置によって、振れ角変位DEG_DATを補正するための像振れ補正レンズ127の偏心量(敏感度)が変化するので、レンズMPU124は、その調整を行う(S406)。具体的には、ズーム及びフォーカスポジションをそれぞれいくつかのゾーンに分割し、各ゾーンにおける平均的な光学防振敏感度(deg/mm)をテーブルデータから読み出し、像振れ補正レンズ駆動データに変換する。その演算結果は、レンズMPU124内のSFTDRVで設定される不図示のRAM領域に格納する。
次に、レンズMPU124は、像振れ補正レンズ127の変位信号をA/D変換し、A/D結果をレンズMPU124内のSFT_ADで設定されるRAM領域に格納する(S407)。
次に、レンズMPU124は、図3のID通信(S302)に基づいて、撮像素子112の大きさがフルサイズであるかAPS−Cサイズであるかを判断する(S408)。フルサイズであればS411へ進み、APS−CサイズであればS409へ進む。
撮像素子112がAPS−Cサイズであれば、レンズMPU124は、像振れ補正レンズ127の移動可能範囲(第1の範囲)をLIMIT_A(例えば、0.7mm)と設定する。そして、像振れ補正レンズ駆動目標データSFTDRVがLIMIT_A以上かどうかを判断する(S409)。LIMIT_A以上であれば(S409のY)、SFTDRVをLIMIT_Aに書き換える(S410)。これにより、像振れ補正レンズの移動可能範囲はLIMIT_Aに制限される。LIMIT_A未満であれば(S409のN)、SFTDRVを維持する。その後、S413が行われる。
一方、撮像素子112がフルサイズであれば、レンズMPU124は、像振れ補正レンズ127の移動可能範囲(第2の範囲)をLIMIT_B(例えば、0.5mm)と設定する。そして、像振れ補正レンズ駆動目標データSFTDRVがLIMIT_B以上かどうかを判断する(S411)。LIMIT_B以上であれば(S411のY)、SFTDRVをLIMIT_Bに書き換える(S412)。これにより、像振れ補正レンズの移動可能範囲はLIMIT_Bに制限される。LIMIT_B未満であれば(S411のN)、SFTDRVを維持する。その後、S413が行われる。
S413では、レンズMPU124は、フィードバック演算(SFTDRV−SFTPST)を行い、演算結果をレンズMPU124内のSFT_DTで設定されるRAM領域に格納する。
次に、レンズMPU124は、ループゲインLPG_DTとステップ413の演算結果SFT_DTを乗算し(S414)、演算結果をレンズMPU124内のSFT_PWMで設定されるRAM領域に格納する。
次に、レンズMPU124は、安定な制御系にするために位相補償演算を行う(S415)。
次に、S415の演算結果をPWMとしてレンズMPU124のポートに出力し(S416)、像振れ補正割込みが終了する。その出力は像振れ制御回路132内のドライバー回路に入力し、リニアモータ133によって像振れ補正レンズ127が駆動され、像振れが補正が行われる。
以上のように、実施例1は、像振れ補正レンズ127の変位量を制限することによって収差や歪、周辺光量の低下を防止して光学特性を維持している。また、その制限値(閾値)を、撮像素子112の大きさに応じて変更している。即ち、撮像素子112の大きさがAPS−Cサイズであればフルサイズよりも周辺光量低下や収差の影響が少ないので、像振れ補正レンズの移動可能範囲を広くして大きな振れの補正に対応できるようにしている。なお、撮像素子112の大きさはAPS−Cサイズとフルサイズに限定されず、APS−Hなど他のサイズであってもよいことは言うまでもない。
図5は、実施例2のレンズMPU124によって実行される像振れ補正割り込みを説明するためのフローチャートである。本実施例は、動画記録画像サイズ(記録画素数)に応じて、像振れ補正レンズの移動可能範囲を設定する。
カメラの動画記録画像サイズは、1920×1080(FHD)/640×480(VGA)を設定でき、設定情報は、図3のS305のステータス通信でカメラ本体101から交換レンズ102へ送信される。
図5は、図4と同様のステップに同様の参照符号を付しており、S408の代わりにS500を設けている点で図4と異なる。S500では、レンズMPU124は、動画記録画像サイズがフルハイビジョンであるかVGAであるかを判定し、フルハイビジョンで有ればS411へ、VGAであればS409へ移行する。
以上のように、実施例2は、像振れ補正レンズ127の変位量を制限することによって収差や歪、周辺光量の低下を防止して光学特性を維持している。また、その制限値(閾値)を、動画記録画像サイズに応じて変更している。即ち、動画記録画像サイズがVGAであればフルハイビジョンよりも収差の影響が目立たないので、像振れ補正レンズの移動可能範囲を広くして大きな振れの補正に対応できるようにしている。なお、記録画素数はFHDとVGAに限定されず、XGAはUHDなど他の記録画素数であってもよいことはいうまでもない。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
以上、本発明の好ましい実施例について説明したが、本発明はこれらの実施例に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
光学機器は、たとえば、デジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラなどの光学機器に適用することができる。
107…カメラMPU、112…撮像素子、127像振れ補正レンズ、136…信号処理回路、124…レンズMPU

Claims (5)

  1. 撮影光学系が形成する光学像の振れを補正する像振れ補正装置であって、
    前記撮影光学系を介して得られる被写体の画像を、複数の互いに異なる画像サイズの中から設定された画像サイズで記録する撮像装置から、前記設定された画像サイズに関する情報を取得する取得手段と、
    前記設定された画像サイズが第1の画像サイズであるか、該第1の画像サイズよりも大きい第2の画像サイズであるかを判定する判定手段と、
    前記設定された画像サイズが第1の画像サイズであると判定された場合は、像振れ補正が可能な範囲を第1の範囲に設定し、前記設定された画像サイズが前記第2の画像サイズであると判定された場合は、前記像振れ補正が可能な範囲を前記第1の範囲よりも狭い第2の範囲に設定する像振れ補正制限手段と、
    を有することを特徴とする像振れ補正装置。
  2. 前記撮影光学系に含まれる像振れ補正レンズを移動させることによって前記光学像の振れを補正することを特徴とする請求項1に記載の像振れ補正装置。
  3. 前記撮像装置が有する撮像素子を移動させることによって前記光学像の振れを補正することを特徴とする請求項1に記載の像振れ補正装置。
  4. 前記撮影光学系は、前記撮影光学系の光路に対して挿入および退避するように移動することによって、前記撮影光学系の光学特性を異ならせる光学ユニットを含み、
    前記像振れ補正制限手段は、前記光学ユニットが前記撮影光学系の光路に挿入された状態における前記第1の範囲を、前記光学ユニットが前記撮影光学系の光路から退避した状態における前記第1の範囲よりも狭く設定し、前記光学ユニットが前記撮影光学系の光路に挿入された状態における前記第2の範囲を、前記光学ユニットが記撮影光学系の光路から退避した状態における前記第2の範囲よりも狭く設定することを特徴とする請求項1乃至のうちいずれか1項に記載の像振れ補正装置。
  5. 請求項1乃至のうちいずれか1項に記載の像振れ補正装置を有することを特徴とする光学機器。
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