JP6165587B2 - ブローアウトパネル開放装置 - Google Patents

ブローアウトパネル開放装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6165587B2
JP6165587B2 JP2013219541A JP2013219541A JP6165587B2 JP 6165587 B2 JP6165587 B2 JP 6165587B2 JP 2013219541 A JP2013219541 A JP 2013219541A JP 2013219541 A JP2013219541 A JP 2013219541A JP 6165587 B2 JP6165587 B2 JP 6165587B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
blowout panel
frame
opening device
blowout
hydraulic jack
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2013219541A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015081829A (ja
Inventor
五十嵐 俊介
俊介 五十嵐
廣瀬 豊
豊 廣瀬
良雄 薮田
良雄 薮田
義明 澤田
義明 澤田
武司 片岡
武司 片岡
友一郎 山下
友一郎 山下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Atomic Power Co Ltd
Shimizu Corp
Original Assignee
Japan Atomic Power Co Ltd
Shimizu Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Atomic Power Co Ltd, Shimizu Corp filed Critical Japan Atomic Power Co Ltd
Priority to JP2013219541A priority Critical patent/JP6165587B2/ja
Publication of JP2015081829A publication Critical patent/JP2015081829A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6165587B2 publication Critical patent/JP6165587B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

Landscapes

  • Structure Of Emergency Protection For Nuclear Reactors (AREA)

Description

本発明は、高圧力や負圧などを扱う機械設備や配管設備などにおいて、短時間での圧力上昇に対応する用途や圧力逃がし弁の動作不良時の安全確保などに用いられるブローアウトパネルに関するものであり、特に、原子力発電設備などにおいて水素が建屋に充満して爆発の危険が高まったときなどに、建屋内圧が低くても人為的な操作によってブローアウトパネルを開放して排気できるようにしたブローアウトパネル開放装置に関するものである。
従来、原子力発電所の原子炉建屋などにおいて、主蒸気管等の破断に伴う原子炉建屋内部の圧力を逃すための安全設備としてブローアウトパネルが用いられている(例えば、特許文献1または2を参照)。このブローアウトパネルは通常、図9に示すように、原子炉建屋内部の圧力を逃すために原子炉建屋の外壁上部に設けられた開口を覆うパネルとして構成されている。このブローアウトパネルを開放する原理は、原子炉建屋内部の圧力上昇によりパネルを固定している部品が塑性変形を起こし原子炉建屋外部へ落下することで、開口を開放状態にするものである。
原子炉建屋の破壊に至るシビアアクシデントへの対策として様々な緊急安全対策の一環としてブローアウトパネルを人為的に開放させるためのブローアウトパネル開放装置が必要であるとの結論に至っているが、これまでにそのような装置は存在していない。
特開2011−17591号公報 特開2009−121917号公報
ところで、上記の原子力発電所用のブローアウトパネル開放装置としては、以下の(1)〜(3)に示すような原子力発電所特有の条件を満たすことが要求される。
(1)全電源喪失状態を想定し、動力を用いずに開放させる必要がある。
(2)ブローアウトパネルの設置位置が原子炉建屋上部にあり地上からの高さが高いため、遠隔からの操作により開放させる必要がある。
(3)原子炉建屋内部への機器等の設置は困難である。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、全電源喪失状態でも遠隔からブローアウトパネルを開放でき、設置に際しては建屋外部から施工することができるブローアウトパネル開放装置を提供することを目的とする。
上記した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係るブローアウトパネル開放装置は、建物の壁面に開けた開口を覆うように設けられるブローアウトパネルを開放するためのブローアウトパネル開放装置であって、前記壁面の外側に設けられ、前記ブローアウトパネルを補強するフレームと、前記フレームの少なくとも一部を前記壁面から離れる向きに動かすことで、前記フレームを介して前記ブローアウトパネルを前記開口から外して開放するフレーム移動手段とを備え、前記フレーム移動手段を遠隔操作可能に構成したことを特徴とする。
また、本発明に係る他のブローアウトパネル開放装置は、上述した発明において、前記フレーム移動手段を油圧ジャッキで構成したことを特徴とする。
また、本発明に係る他のブローアウトパネル開放装置は、上述した発明において、油圧配管を介して前記油圧ジャッキと接続し、前記油圧ジャッキを遠隔から作動させる手動式の油圧ポンプをさらに備えることを特徴とする。
また、本発明に係る他のブローアウトパネル開放装置は、上述した発明において、前記フレームの下部と前記壁面との間に設けた方杖をさらに備え、前記フレーム移動手段により動かされる前記フレームが、前記方杖を略回転中心として回動するように構成したことを特徴とする。
また、本発明に係る他のブローアウトパネル開放装置は、上述した発明において、複数の前記フレーム移動手段による前記フレームの動きを同調させるための同調手段をさらに備えることを特徴とする。
本発明に係るブローアウトパネル開放装置によれば、建物の壁面に開けた開口を覆うように設けられるブローアウトパネルを開放するためのブローアウトパネル開放装置であって、前記壁面の外側に設けられ、前記ブローアウトパネルを補強するフレームと、前記フレームの少なくとも一部を前記壁面から離れる向きに動かすことで、前記フレームを介して前記ブローアウトパネルを前記開口から外して開放するフレーム移動手段とを備え、前記フレーム移動手段を遠隔操作可能に構成したので、仮に原子力災害等のトラブルによって全電源喪失状態に陥った場合でも、遠隔操作によってフレームを動かしてブローアウトパネルを開口から開放することができる。また、ブローアウトパネルの設置位置が建屋外壁上部などの高所にあっても、遠隔操作によってブローアウトパネルを開放することができる。さらに、開放に必要なフレームおよびフレーム移動手段は、建屋の外側からのみの工事で設置することができる。したがって、本発明によれば、全電源喪失状態でも遠隔からブローアウトパネルを開放でき、設置に際しては建屋外部から施工することが可能なブローアウトパネル開放装置を提供することができるという効果を奏する。
また、本発明に係る他のブローアウトパネル開放装置によれば、上述した発明において、前記フレーム移動手段を油圧ジャッキで構成したので、仮に原子力災害等のトラブルによって全電源喪失状態に陥った場合でも、電源による動力を用いずに、油圧ジャッキへの遠隔操作によってフレームを動かしてブローアウトパネルを開口から人為的に開放することができる。また、ブローアウトパネルの設置位置が建屋外壁上部などの高所にあっても、油圧ジャッキへの遠隔操作によってブローアウトパネルを開放することができるという効果を奏する。
また、本発明に係る他のブローアウトパネル開放装置によれば、上述した発明において、油圧配管を介して前記油圧ジャッキと接続し、前記油圧ジャッキを遠隔から作動させる手動式の油圧ポンプをさらに備えるので、上記の効果に加え、手動式の油圧ポンプに対して操作を行うことで、遠く離れた場所からでも油圧配管を介して油圧ジャッキを遠隔操作することができるという効果を奏する。
また、本発明に係る他のブローアウトパネル開放装置によれば、上述した発明において、前記フレームの下部と前記壁面との間に設けた方杖をさらに備え、前記フレーム移動手段により動かされる前記フレームが、前記方杖を略回転中心として回動するように構成したので、上記の効果に加え、フレームを介してブローアウトパネルをスムーズに開放することができるという効果を奏する。
また、本発明に係る他のブローアウトパネル開放装置によれば、上述した発明において、複数の前記フレーム移動手段による前記フレームの動きを同調させるための同調手段をさらに備えるので、上記の効果に加え、ブローアウトパネルを開放操作する際にブローアウトパネルを均等な変位状態にて押し出すことができるという効果を奏する。
図1は、本発明に係るブローアウトパネル開放装置の実施例を示す閉塞時の概略正面図である。 図2は、図1のA−A線に沿った鉛直断面図である。 図3は、図1のB−B線に沿った水平断面図である。 図4は、本発明に係るブローアウトパネル開放装置の実施例を示す開放時の鉛直断面図である。 図5は、図4のC−C線に沿った水平断面図である。 図6は、本発明に係るブローアウトパネル開放装置とその操作室のレイアウト例を示す側面図である。 図7は、本発明に係るブローアウトパネル開放装置の操作室の平面図である。 図8は、本発明に係るブローアウトパネル開放装置の操作室の断面図である。 図9は、従来のブローアウトパネルの設置状況の一例を示す外観写真図である。
以下に、本発明に係るブローアウトパネル開放装置の実施の形態について、原子力発電所の原子炉建屋の外壁上部に設けられた開口を覆うブローアウトパネルに適用する場合を例にとり、図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。
図1、図2および図3に示すように、原子炉建屋2(建物)の外壁上部の鉛直な壁面4には開口6が設けられ、この開口面内には開口6を覆うように矩形板状のブローアウトパネル8が設けられる。本発明に係るブローアウトパネル開放装置10は、このブローアウトパネル8を人為的に開放するためのものであって、壁面4よりも外側に設けられ、ブローアウトパネル8を補強するフレームとしての加力フレーム12と、加力フレーム12の少なくとも一部を壁面4から離れる向きに動かす油圧ジャッキ14とを備える。
加力フレーム12は、各3つの第一水平材16a、16b、16cと鉛直材18a、18b、18cと第二水平材20a、20b、20cとを略井桁状に組み合わせて正面視で格子状に構成したものである。ここで、第一水平材16a、16b、16cは、ブローアウトパネル8の外側の上下端およびその中間においてそれぞれ横方向に延設したフレーム材である。鉛直材18a、18b、18cは、第一水平材16a、16b、16cの外側に交差するようにして、ブローアウトパネル8の左右端およびその中間においてそれぞれ縦方向に延設したフレーム材である。第二水平材20a、20b、20cは、鉛直材18a、18b、18cの外側に交差するようにして、ブローアウトパネル8の上下端およびその中間においてそれぞれ横方向に延設したフレーム材である。したがって、第一水平材16a、16b、16cと第二水平材20a、20b、20cは正面視でそれぞれ重なるように配置される。
ただし、フレーム材のうち最も外側に配置される第二水平材20a、20b、20cは、左右方向の長さが第一水平材16a、16b、16cのそれよりも長くなっており、左右両端の内側面(後側面)21は油圧ジャッキ14配置用のスペースを確保して壁面4に対向している。また、第一水平材16a、16b、16c、鉛直材18a、18b、18c、第二水平材20a、20b、20cは、各フランジ面が正面を向いたH形鋼で構成されており、各H形鋼はそれぞれ所定間隔に配置されたリブプレート22で補強されている。左右両端の鉛直材18a、18cと第二水平材20a、20b、20cとの間もリブプレート24で補強されている。ブローアウトパネル8および第一水平材16a、16b、16c、第一水平材16a、16b、16cおよび鉛直材18a、18b、18c、鉛直材18a、18b、18cおよび第二水平材20a、20b、20cは、それぞれボルトや溶接等により固定される。なお、上端の第一水平材16aの上面と、その上方の壁面4とには吊り治具26、28が設けてあり(図2を参照)、これら吊り治具26、28間は図示しない弛んだチェーン等によって連係され、ブローアウトパネル開放時に外側に押し出された加力フレーム12が地上へ自由落下するのを防ぐようになっている。
また、加力フレーム12の最下部と開口6の下の壁面4との間には方杖30が設けてある。方杖30は、側面視で略L字形状の板状の部材であり、一端30aは壁面4にボルト等で固定されたプレート32に固定され、他端30bは鉛直材18a、18b、18cの下端に当接している。ここで、図4および図5に示すように、油圧ジャッキ14を押し出すことによるブローアウトパネル開放時には、重量物であるH形鋼からなる加力フレーム12によって外側への転倒モーメントが増加するが、これに対しては方杖30で受けることとなる。すなわち、ブローアウトパネル開放時に方杖30と鉛直材18a、18b、18cの下端との当接部分が略回転中心となって加力フレーム12を回動させ、加力フレーム12を介してブローアウトパネル8をスムーズに開放することができる。
油圧ジャッキ14は、図1〜図3に示すように、加力フレーム12に加力することで、加力フレーム12を介してブローアウトパネル8を開口6から外して開放するフレーム移動手段として機能するものであり、各第二水平材20a、20b、20cの左右の突出部分と原子炉建屋外壁との間、すなわち左右両端の後側面21に対向する壁面4に突設される(全部で6箇所)。油圧ジャッキ14は、壁面4にプレート34を介して後端が固定され、水平方向に延在するシリンダ14aと、このシリンダ14aの前端から水平方向に出没自在に挿入配置されたピストンロッド14bと、図示しないジャッキ室とを有する。ピストンロッド14bの前端は第二水平材20a、20b、20cの左右両端の後側面21に対向している。この構成において、図4および図5に示すように、作動油がジャッキ室(不図示)に供給されるとピストンロッド14bがシリンダ14aから突出し、第二水平材20a、20b、20cを介して加力フレーム12を前方ないし外側(壁面から離れる向き)に押し出すことによって、ブローアウトパネル8を開放することができる。
本発明によれば、上記の加力フレーム12および油圧ジャッキ14の機構により、本発明の開放装置10の設置およびブローアウトパネル8の改造には原子炉建屋2の外部からのみの工事で済ませることができる。
ところで、上記の油圧ジャッキ14は、図6に示すように、油圧配管36を介して建屋2から離れた場所に配置されている操作室38の内部に設置された油圧ポンプ40に接続されている。油圧ポンプ40は、ブローアウトパネル8を開放するための油圧ジャッキ14を作動するものであり、動力を用いない手動式のものである。この油圧ポンプ40から油圧ジャッキ14のジャッキ室に油圧配管36を介して作動油を供給することで、ブローアウトパネル位置の油圧ジャッキ14を、離れた場所から遠隔操作にて作動させることが可能である。
図7および図8に示すように、操作室38は、波型スレート屋根42とシャッター44と引違戸46と引違窓48とを有する直方体状の部屋であり、その出入り口周囲には階段50が設けてある。操作室38の内部の床上中央には、操作架台52と嵩上架台54が設けられ、嵩上架台54には手動式の油圧ポンプ40およびバルブブロック56が据え付けてある。操作室38の片隅にはストップバルブ58が設けてある。油圧ポンプ40、バルブブロック56、ストップバルブ58は、使用する油圧ジャッキ14の台数に応じた台数としてある(図の例では6台)。
ここで、ブローアウトパネル8を開放操作する際にブローアウトパネル8(または加力フレーム12)を均等な変位状態にて押し出すためには、加力フレーム12の周囲に設けた6台の油圧ジャッキ14の伸長速度を同調させる必要がある。そこで、各油圧ポンプ40に備わる操作レバー60を、同調手段としてのレバー連結棒62によって連結することで、レバー操作時における各油圧ポンプ40からの吐出油量を同調させるようにしている。手動式の油圧ポンプ40と油圧ジャッキ14は油圧配管36によって接続されているので、遠く離れた場所からでも油圧配管36を介して油圧ジャッキ14を同調して遠隔操作することができる。
上記構成の動作および作用について説明する。
図6〜図8に示すように、建屋2から離れた操作室38の油圧ポンプ40の操作レバー60を操作すると、油圧配管36を介して作動油が各油圧ジャッキ14のジャッキ室に同調して供給される。これにより、図4および図5に示すように、各油圧ジャッキ14のピストンロッド14bが伸張して加力フレーム12の第二水平材20a、20b、20cの左右両端側を前方に押し出す。重量物である加力フレーム12が前方に変位することで、方杖30周りの転倒モーメントが増大し、加力フレーム12に固定されたブローアウトパネル8が方杖30を略回転中心として回動し、やがて重力の作用により下方に脱落する。これにより、ブローアウトパネル8に覆われていた開口6が開放される。
したがって、本発明のブローアウトパネル開放装置10によれば、仮に原子力災害等のトラブルによって全電源喪失状態に陥った場合でも、電源による動力を用いずに、手動式の油圧ポンプ40による油圧ジャッキ14への遠隔操作で加力フレーム12を動かすことで、ブローアウトパネル8を開口6から人為的に開放することができる。また、ブローアウトパネル8の設置位置が建屋外壁上部などの高所にあっても、油圧ジャッキ14への遠隔操作によってブローアウトパネル8を開放することができる。さらに、開放に必要な加力フレーム12および油圧ジャッキ14は、建屋2の外側からのみの工事で設置することができる。このため、本発明によれば、全電源喪失状態でも遠隔からブローアウトパネルを開放でき、その設置に際しては建屋外部から施工することが可能なブローアウトパネル開放装置を提供することができる。
なお、上記の実施の形態において、加力フレーム12を、各3つの第一水平材16a、16b、16cと鉛直材18a、18b、18cと第二水平材20a、20b、20cとを略井桁状に組み合わせて正面視で格子状に構成したものとして説明したが、これに限るものではなく、これ以外の本数、配置形態、構造であってももちろん構わない。例えば、各2つ、あるいは各4つ以上の第一水平材と鉛直材と第二水平材とを略井桁状に組み合わせて加力フレームを形成してもよいし、各材を互いに異なる本数で構成してもよい。また、第一水平材と鉛直材と第二水平材との組み合わせに限らず、斜材を用いたフレームや、あらかじめ四角枠状に加工されたフレームを用いてもよい。このようにしても、本発明と同様な効果を奏することができる。
また、上記の実施の形態において、油圧ジャッキ14を各第二水平材20a、20b、20cの左右両端側の後側面21に配置した場合について説明したが、これに限るものではなく、上端の第二水平材20aの左右両端側に対してのみ配置してもよいし、下端の第二水平材20cの左右両端側に配置する油圧ジャッキ14のみを省略してもよい。また、加力フレーム12の鉛直材18a、18b、18cの上部を壁面4に対向するように延長して、ここに油圧ジャッキ14を配置してもよい。このようにしても、本発明と同様な効果を奏することができる。
また、上記の実施の形態において、フレーム移動手段を油圧ジャッキ14で構成した場合を例にとり説明したが、これに限るものではない。すなわち、動力を用いることなく、加力フレーム12の少なくとも一部を壁面4から離れる向きに動かすことで、加力フレーム12を介してブローアウトパネル8を開口6から外して開放することが可能で、しかも遠隔操作可能なものであれば如何なる作動機構のものでもよく、例えば、油以外の液体作動式のジャッキあるいは空気作動式のジャッキであってもよい。または、ボールねじなど機械式並進機構を用いてもよい。このようにしても、本発明と同様な効果を奏することができる。
以上説明したように、本発明に係るブローアウトパネル開放装置によれば、建物の壁面に開けた開口を覆うように設けられるブローアウトパネルを開放するためのブローアウトパネル開放装置であって、前記壁面の外側に設けられ、前記ブローアウトパネルを補強するフレームと、前記フレームの少なくとも一部を前記壁面から離れる向きに動かすことで、前記フレームを介して前記ブローアウトパネルを前記開口から外して開放するフレーム移動手段とを備え、前記フレーム移動手段を遠隔操作可能に構成したので、仮に原子力災害等のトラブルによって全電源喪失状態に陥った場合でも、遠隔操作によってフレームを動かしてブローアウトパネルを開口から開放することができる。また、ブローアウトパネルの設置位置が建屋外壁上部などの高所にあっても、遠隔操作によってブローアウトパネルを開放することができる。さらに、開放に必要なフレームおよびフレーム移動手段は、建屋の外側からのみの工事で設置することができる。したがって、本発明によれば、全電源喪失状態でも遠隔からブローアウトパネルを開放でき、設置に際しては建屋外部から施工することが可能なブローアウトパネル開放装置を提供することができる。
また、本発明に係る他のブローアウトパネル開放装置によれば、上述した発明において、前記フレーム移動手段を油圧ジャッキで構成したので、仮に原子力災害等のトラブルによって全電源喪失状態に陥った場合でも、電源による動力を用いずに、油圧ジャッキへの遠隔操作によってフレームを動かしてブローアウトパネルを開口から人為的に開放することができる。また、ブローアウトパネルの設置位置が建屋外壁上部などの高所にあっても、油圧ジャッキへの遠隔操作によってブローアウトパネルを開放することができる。
また、本発明に係る他のブローアウトパネル開放装置によれば、上述した発明において、油圧配管を介して前記油圧ジャッキと接続し、前記油圧ジャッキを遠隔から作動させる手動式の油圧ポンプをさらに備えるので、上記の効果に加え、手動式の油圧ポンプに対して操作を行うことで、遠く離れた場所からでも油圧配管を介して油圧ジャッキを遠隔操作することができる。
また、本発明に係る他のブローアウトパネル開放装置によれば、上述した発明において、前記フレームの下部と前記壁面との間に設けた方杖をさらに備え、前記フレーム移動手段により動かされる前記フレームが、前記方杖を略回転中心として回動するように構成したので、上記の効果に加え、フレームを介してブローアウトパネルをスムーズに開放することができる。
また、本発明に係る他のブローアウトパネル開放装置によれば、上述した発明において、複数の前記フレーム移動手段による前記フレームの動きを同調させるための同調手段をさらに備えるので、上記の効果に加え、ブローアウトパネルを開放操作する際にブローアウトパネルを均等な変位状態にて押し出すことができる。
以上のように、本発明に係るブローアウトパネル開放装置は、高圧力や負圧などを扱う機械設備や配管設備などにおいて、短時間での圧力上昇に対応する用途や圧力逃がし弁の動作不良時の安全確保などに用いられるブローアウトパネルに有用であり、特に、原子力発電設備において水素が建屋に充満して爆発の危険が高まったときなどに、建屋内圧が低くても人為的な操作によってブローアウトパネルを開放して排気するのに適している。
2 原子炉建屋(建物)
4 壁面
6 開口
8 ブローアウトパネル
10 ブローアウトパネル開放装置
12 加力フレーム(フレーム)
14 油圧ジャッキ(フレーム移動手段)
14a シリンダ
14b ピストンロッド
16a,16b,16c 第一水平材
18a,18b,18c 鉛直材
20a,20b,20c 第二水平材
21 左右両端の内側面(後側面)
22,24 リブプレート
26,28 吊り治具
30 方杖
30a 一端
30b 他端
32,34 プレート
36 油圧配管
38 操作室
40 油圧ポンプ
42 波型スレート屋根
44 シャッター
46 引違戸
48 引違窓
50 階段
52 操作架台
54 嵩上架台
56 バルブブロック
58 ストップバルブ
60 操作レバー
62 レバー連結棒(同調手段)

Claims (4)

  1. 建物の壁面に開けた開口を覆うように設けられるブローアウトパネルを開放するためのブローアウトパネル開放装置であって、
    前記壁面の外側に設けられ、前記ブローアウトパネルを補強するフレームと、
    前記フレームの少なくとも一部を前記壁面から離れる向きに動かすことで、前記フレームを介して前記ブローアウトパネルを前記開口から外して開放するフレーム移動手段と
    前記フレームの下部と前記壁面との間に設けた方杖とを備え、
    前記フレーム移動手段を遠隔操作可能に構成するとともに、前記フレーム移動手段により動かされる前記フレームが、前記方杖を略回転中心として回動するように構成したことを特徴とするブローアウトパネル開放装置。
  2. 前記フレーム移動手段を油圧ジャッキで構成したことを特徴とする請求項1に記載のブローアウトパネル開放装置。
  3. 油圧配管を介して前記油圧ジャッキと接続し、前記油圧ジャッキを遠隔から作動させる手動式の油圧ポンプをさらに備えることを特徴とする請求項2に記載のブローアウトパネル開放装置。
  4. 複数の前記フレーム移動手段による前記フレームの動きを同調させるための同調手段をさらに備えることを特徴とする請求項1〜のいずれか一つに記載のブローアウトパネル開放装置。
JP2013219541A 2013-10-22 2013-10-22 ブローアウトパネル開放装置 Expired - Fee Related JP6165587B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013219541A JP6165587B2 (ja) 2013-10-22 2013-10-22 ブローアウトパネル開放装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013219541A JP6165587B2 (ja) 2013-10-22 2013-10-22 ブローアウトパネル開放装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015081829A JP2015081829A (ja) 2015-04-27
JP6165587B2 true JP6165587B2 (ja) 2017-07-19

Family

ID=53012500

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013219541A Expired - Fee Related JP6165587B2 (ja) 2013-10-22 2013-10-22 ブローアウトパネル開放装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6165587B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6430055B1 (ja) * 2018-06-19 2018-11-28 株式会社関東技研 遮蔽扉の気密維持機構

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7349375B2 (ja) * 2020-01-22 2023-09-22 三菱重工業株式会社 ブローアウトパネル開放装置およびブローアウトパネル作動方法
JP7388960B2 (ja) * 2020-03-24 2023-11-29 日立Geニュークリア・エナジー株式会社 開口部開閉装置及び開口部開閉システム
JP6746266B1 (ja) * 2020-04-28 2020-08-26 株式会社日立パワーソリューションズ ブローアウトパネル装置
JP6821883B1 (ja) * 2020-09-16 2021-01-27 株式会社日立プラントコンストラクション ブローアウト装置
JP7369682B2 (ja) * 2020-11-16 2023-10-26 三菱重工業株式会社 ブローアウトパネルの開放装置

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS52138195U (ja) * 1976-04-16 1977-10-20
JPS53112690U (ja) * 1977-02-16 1978-09-08
DE102006010826A1 (de) * 2006-03-07 2007-09-13 Framatome Anp Gmbh Kerntechnische Anlage sowie Verschlussvorrichtung für deren Sicherheitsbehälter

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6430055B1 (ja) * 2018-06-19 2018-11-28 株式会社関東技研 遮蔽扉の気密維持機構
JP2019219230A (ja) * 2018-06-19 2019-12-26 株式会社関東技研 遮蔽扉の気密維持機構

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015081829A (ja) 2015-04-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6165587B2 (ja) ブローアウトパネル開放装置
US9249566B2 (en) Stackable tower shaft wall stair unit and method
JP7193151B2 (ja) 垂直及び略垂直なコンクリート表面用のセルフクライミング装置及び動作方法
US8763344B2 (en) Method for erecting an underground construction
CN106088386A (zh) 一种高效剪刀撑阻尼器布置机构
KR100746552B1 (ko) 벽면 상승유니트
KR100746551B1 (ko) 건축물의 폼을 상승시켜 건축하는 시공방법과 그폼상승시스템
KR101632201B1 (ko) 발전설비용 조립식 강관 비계틀
CN105002997A (zh) 一种开敞式阻尼器布置机构
ITRM20100158A1 (it) Struttura di isolamento sismico per edifici esistenti
WO2014167488A1 (en) System for lifting a roofing structure
CN104047292A (zh) 基坑微变形控制系统及方法
JP6318382B2 (ja) 避難装置
JP2018096073A (ja) 建物の解体材搬出システム
JP6401475B2 (ja) 建物の耐震改修方法
JP6541135B2 (ja) 引き戸式扉構造及びシェルター
JP2016023412A (ja) 仮設柱およびその設置方法
Qi et al. Collapse resistance model and deformation mechanism of shear wall replacement
CA3039408C (en) Apparatus and method for the one-piece production of a room module having three side elements and a floor element and/or a ceiling element, and room module of this type.
CN113026955B (zh) 一种结构稳定的装配式建筑结构及其施工方法
KR102461550B1 (ko) 건축물 외벽의 다양한 공법에 사용할 수 있는 확장수축형 곤도라
JP7299667B1 (ja) 折りたたみ階段
JPH07292643A (ja) 防水装置
CN207080130U (zh) 防火装置
Singh et al. SEISMIC EVALUATION AND RETROFIT ON AN EXISTING HOSPITAL BUILDING

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160628

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170209

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170221

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170414

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170613

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170621

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6165587

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees