JP6163741B2 - ネットワーク受信用バッファのバッファサイズ決定方法及び装置並びにネットワークセッションシステム - Google Patents

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Description

この発明は、インターネットなどの通信ネットワークに接続された電子楽器などの通信端末におけるネットワーク受信用バッファのバッファサイズ決定技術及び該バッファサイズ決定技術を用いたネットワークセッションシステムに関する。
従来より、インターネットなどの通信ネットワークを介した楽器の演奏(合奏)やデュエット等の合唱などの音楽的なセッションを可能としたネットワークセッションシステムが知られている。例えば、特許文献1のネットワークセッションシステムでは、自端末Aは、自らの演奏情報を相手端末Bに送信すると共に所定時間だけ遅延させてから再生し、相手端末Bは、送信されてきた演奏データを直ちに再生することにより、自端末Aの演奏情報が、両端末A,Bにおいて同時に再生されるようになっている。
このようなネットワーク越しの演奏データの伝達などでは、送信されてきたデータに通信上のデータの送信間隔のよれ(ジッタとも呼ばれる時間的な揺らぎ)が発生する。この問題に対して、例えば、非特許文献1には、ネットワークから受信したパケットを受ける再生バッファについて、(1)予想されるジッタよりもかなり大きい値を遅延時間に選んで補正すればうまく動作すること、(2)パケット到着間隔に対するジッタの発生頻度が正規分布するとみなし、再生遅延として、例えば、パケット到着間隔の標準偏差を3倍した値を選択すると、破棄されるパケットが0.5%以下になることが記載されている。
特開2011−242560号公報
Colin Perkins著、小川晃通監訳、「マスタリングTCP/IP RTP編」、株式会社オーム社、平成16年4月15日、p.160−161
しかしながら、(1)の手法は、十分に大きく安全なバッファサイズを設定するので、シンプルで安定するが、遅延が大きくなってしまう。また、(2)の手法では、ジッタのみを評価しているため、例えば、バッファサイズは、最低限、「送信されてくる間隔」と「受信端末の再生デバイスが一度に要求するサイズ」よりは大きくなければならないが、ジッタが十分に小さい場合このバッファサイズより小さくなってしまうことがある。
つまり、データを受信し再生する側の端末では、ある程度のバッファサイズをもつ受信用バッファを用意して、ジッタを吸収する必要があるが、その一方で、リアルタイム音楽セッションなどのように遅延について要求の厳しいアプリケーションでは、このバッファサイズをできるだけ小さく押さえる必要があるが、このように相反する要求を満足するネットワーク受信用バッファは現われていない。
この発明は、このような事情に鑑み、インターネットなどの通信ネットワークを介して音楽的なセッションを行うネットワークセッションシステムなどのネットワーク受信用バッファに、ネットワークなどの環境に適応し、できるだけ遅延を小さくし、かつ、安定して動作する最適なバッファサイズを設定することができるようにすることを目的とする。
この発明の主たる特徴に従うと、通信ネットワーク(CN)から受信したデータ(Di)をバッファリングして再生デバイス(9)に出力するネットワーク受信用バッファ(BF)のバッファサイズ決定方法であって、ネットワーク受信用バッファ(BF)のデータ蓄積状態が満杯(フル)及び/又は空(エンプティ)になった回数(満空発生回数)を計測する回数計測ステップ(CT)と、回数計測ステップ(CT)で計測された回数(満空発生回数)に応じて、ネットワーク受信用バッファ(BF)のバッファサイズ(Tbf)を調整するバッファサイズ調整ステップ(S2〜S5)とから成るネットワーク受信用バッファ(BF)のバッファサイズ決定方法〔請求項1〕、並びに、通信ネットワーク(CN)から受信したデータ(Di)をバッファリングして再生デバイス(9)に出力するネットワーク受信用バッファ(BF)のバッファサイズ決定装置(SC)であって、ネットワーク受信用バッファ(BF)のデータ蓄積状態が満杯(フル)及び/又は空(エンプティ)になった回数(満空発生回数)を計測する回数計測手段(CT)と、回数計測手段(CT)により計測された回数(満空発生回数)に応じて、ネットワーク受信用バッファ(BF)のバッファサイズ(Tbf)を調整するバッファサイズ調整手段(S2〜S5)とを具備するネットワーク受信用バッファのバッファサイズ決定装置(SC)〔請求項2〕が提供される。なお、括弧書きは、理解の便のために付記した実施例の参照記号や箇所等を表わし、以下においても同様である。
この発明によるネットワーク受信用バッファのバッファサイズ決定装置(SC)において、回数計測手段(CT)は、通信開始に応じて、所定時間(Tr)の間にネットワーク受信用バッファ(BF)のデータ蓄積状態が満杯(フル)及び/又は空(エンプティ)になった回数(満空発生回数)を計測する〔請求項3〕ように構成することができる。
また、この発明によるネットワーク受信用バッファのバッファサイズ決定装置(SC)において、バッファサイズ調整手段は、回数計測手段(CT)により計測された回数(満空発生回数)が所定値(N)以上のときは、バッファサイズ(Tbf)を拡張し(S2〜S4)、所定値(N)未満のときには、バッファサイズ(Tbf)の調整を行わずにバッファサイズ(Tbf)を確定し(S2=NO→S5)、最大バッファサイズ(Tbfm)まで拡張しても回数計測手段(CT)により所定値(N)以上の回数が計測された場合は、バッファサイズ(Tbf)の調整を中止する(S2=YES→S3=YES→S6)〔請求項4〕ように構成することができる。
この発明の別の特徴に従うと、通信ネットワーク(CN)を介して通信可能に接続された複数のセッション端末(TM:TMa〜TMd)により構成されるネットワークセッションシステムであって、各セッション端末(TM)は、通信ネットワーク(C)から受信したデータ(Di)をバッファリングしてデータ再生部(9)に出力するネットワーク受信用バッファ(BF)のバッファサイズ決定装置(SC)を備え、各ネットワーク受信用バッファのバッファサイズ決定装置(SC)は、ネットワーク受信用バッファ(BF)のデータ蓄積状態が満杯(フル)及び/又は空(エンプティ)になった回数(満空発生回数)を計測する回数計測手段(CT)と、回数計測手段(CT)により計測された回数(満空発生回数)に応じて、ネットワーク受信用バッファ(BF)のバッファサイズ(Tbf)を調整するバッファサイズ調整手段(S2〜S5)とを具備するネットワークセッションシステム〔請求項5〕が提供される。
この発明によるネットワーク受信用バッファのバッファサイズ決定システムでは(請求項1,2)、ネットワークセッションシステムなどの各端末において通信ネットワーク(CN)から受信したデータ(Di)をバッファリングして再生デバイス(9)に出力するネットワーク受信用バッファ(BF)について、データ蓄積状態が満杯(フル)及び/又は空(エンプティ)になった回数(満空発生回数)を計測し、計測された回数(満空発生回数)に応じて、バッファサイズ(Tbf)を調整するようにしている。従って、この発明によれば、簡単な構成で、ネットワークなどの環境に適応し、できるだけ遅延を小さくし且つ安定して動作する最適なバッファサイズをネットワーク受信用バッファに設定することができる。
この発明によるネットワーク受信用バッファ(BF)のバッファサイズ決定装置(SC)において、通信開始に応じて、所定時間(Tr)の間、例えば、5秒間、ネットワーク受信用バッファ(BF)のデータ蓄積状態が満杯(フル)及び/又は空(エンプティ)になった回数(満空発生回数)を計測するようにしている(請求項3)。従って、この発明によれば、通信開始から僅かな時間の間に、簡単な構成で、ネットワークなどの環境に適応し最適なバッファリングを行うバッファサイズをネットワーク受信用バッファに設定することができる。
また、この発明によるネットワーク受信用バッファ(BF)のバッファサイズ決定装置(SC)において、計測した満杯(フル)及び/又は空(エンプティ)の回数(満空発生回数)が所定値(N)以上のときは、バッファサイズ(Tbf)を拡張し(S2〜S4)、所定値(N)未満のときには、バッファサイズ(Tbf)の調整を行わずにバッファサイズ(Tbf)を確定し(S2=NO→S5)、最大バッファサイズ(Tbfm)まで拡張しても所定値(N)以上の回数が計測された場合はバッファサイズ(Tbf)の調整を中止する(S2=YES→S3=YES→S6)ようにしている(請求項4)。従って、この発明によれば、簡単な処理によって僅かな時間で最適なバッファサイズに調整すると共に、最適なバッファサイズが得られないときには直ちに調整を中止し、ユーザは、他の条件に設定し直して、再度バッファサイズ(Tbf)の調整を試みることができる
この発明の別の特徴に従うと、通信ネットワーク(CN)を介して通信可能に接続されてネットワークセッションシステムを構成する複数のセッション端末(TM:TMa〜TMd)のそれぞれは、通信ネットワーク(CN)から受信したデータ(Di)をバッファリングしてデータ再生部(9)に出力するネットワーク受信用バッファ(BF)のバッファサイズ決定装置(SC)を備え、各ネットワーク受信用バッファ(BF)のバッファサイズ決定装置(SC)は、ネットワーク受信用バッファ(BF)のデータ蓄積状態が満杯(フル)及び/又は空(エンプティ)になった回数(満空発生回数)を計測し(CT)、計測した回数(満空発生回数)に応じて、ネットワーク受信用バッファ(BF)のバッファサイズ(Tbf)を調整する(S2〜S5)ようにしている。従って、この発明によれば、簡単な構成で、ネットワークなどの環境に適応し而も小さな最適値に押さえられたバッファサイズを各セッション端末TMに設定することができ、リアルタイム音楽セッションをスムースに行うことができる。
この発明の一実施例によるネットワークセッションシステムの構成を示す。 この発明の一実施例によるネットワーク受信用バッファの機能を説明するための模式図の一部である。 この発明の一実施例によるネットワーク受信用バッファの機能を説明するための模式図の他部である。 この発明の一実施例によるバッファサイズの決め方を説明するための模式図である。 この発明の一実施例によるバッファ管制部におけるバッファサイズ決定処理の動作例を示す。
〔システム構成の概要〕
図1は、この発明の一実施例によるネットワークセッションシステムの構成を示す。このネットワークセッションシステムは、図1(1)に示すように、セッション管理サーバSVと複数のセッション端末TM(記号“TM”はセッション端末を代表的に表わす):TMa〜TMdで構成され、セッション管理サーバSVは、メンバーとなるセッション端末TM間の接続支援、例えば、セッションの開始に先立って行われる各セッション端末TM同士の接続手続きなどを行う。各セッション端末TM間、例えば、セッション端末TMa〜TMd間で接続が成立した後は、セッション管理サーバSVを介することなく、これらセッション端末TMa〜TMd間において、オーディオデータなどの演奏情報が送受信される。セッション管理サーバSVの動作は、よく知られているので、ここでは、より詳細な動作については説明を省略する。また、ネットワークセッションのメンバーとなる複数のセッション端末TMa〜TMdは、それぞれ、楽器演奏乃至カラオケが可能な電子音楽装置である。なお、セッション端末TMの数(メンバー数)は、図1(1)には4つ例示されているが、これに限らない(多くても少なくてもよい)。
図1(2)は、このネットワークセッションシステムを構成するセッション端末のハードウエア構成例を示すブロック図である。この発明の一実施例によるネットワークセッションシステムを構成するセッション端末TMは、電子的な音楽情報処理機能を有する一種のコンピュータであり、電子楽器や音楽情報処理アプリケーションがインストールされたパーソナルコンピュータ(PC)のような電子音楽装置を用いることができる。このセッション端末TMは、図示のように、中央処理装置(CPU)1、ランダムアクセスメモリ(RAM)2、読出専用メモリ(ROM)3、記憶装置4、設定操作検出回路5、演奏操作検出回路6、アナログ−ディジタル(A/D)変換回路7、表示回路8、音源・効果回路9、通信インターフェース(I/F)10などを備え、これらの要素1〜10はバス11を介して互いに接続される。
CPU1は、RAM2及ROM3と共にデータ処理部を構成し、バッファサイズ決定プログラムを含む所定の制御プログラムに従って他の要素4〜10を制御し、バッファサイズ決定処理を含む種々の情報処理を実行する。RAM2は、これらの処理に際して必要なデータを利用可能に保持するための記憶管理領域や各種データを一時記憶するためのワーク領域として用いられ、ROM3には、種々の処理を実行するために、各種制御プログラムやプリセットされたデータ等が予め記憶される。
記憶装置4は、HD(ハードディスク)、FD(フレキシブルディスク)、CD(コンパクトディスク)、DVD(デジタル多目的ディスク)、フラッシュメモリなどの半導体メモリなどの記憶媒体と、その駆動装置を含み、バッファサイズ決定プログラムを含む任意の制御プログラムや演奏データなどを任意の記憶媒体に記憶することができる。また、記憶媒体は、着脱可能であってもよいし、セッション端末TMに内蔵されていてもよい。
設定操作検出回路5は、スイッチやマウス等の設定操作子(パネル操作子)12と共に設定操作部(パネル操作部)を構成し、設定操作子12の操作を検出して設定操作に対応する設定操作情報をデータ処理部(1〜3)に導入し、データ処理部は、この設定操作情報に基づき種々の設定を行う。演奏操作検出回路6は、鍵盤などの演奏操作子13と共に楽器演奏入力部を構成し、端末ユーザによる演奏操作子13の操作を検出して演奏操作に対応する演奏操作情報をデータ処理部に導入し、データ処理部は、演奏操作情報に基づく演奏データを音源・効果回路9に送る。
A/D変換回路7は、マイクロフォン14と共に歌唱入力部を構成し、端末ユーザによる歌唱の演奏によりマイクロフォン14から入力された歌唱音声信号をディジタル信号に変換してデータ処理部に導入し、データ処理部は、ディジタル歌唱音声信号に基づくオーディオデータを音源・効果回路9の効果部に送る。表示回路8は、種々の設定、楽器演奏や歌唱などの演奏入力に必要な各種画面を表示するLCD等のディスプレイ15や、インジケータ/ランプ(図示せず)を備え、これらの表示・点灯内容をデータ処理部からの指令に従って制御し、設定や演奏入力などに関する表示援助を行う。
音源・効果回路9は、演奏データからオーディオデータを生成する音源部と、DSPを含み種々のオーディオデータ処理を行う効果部とを有する。例えば、音源部は、演奏操作検出回路6からの演奏操作情報から得られる演奏データ、或いは、ROM3、記憶装置4又は通信I/F10から得られる演奏データに基づいて、オーディオデータを生成し、効果部は、マイクロフォン14から入力されたオーディオデータや、音源部で生成されたオーディオデータ、或いは、通信I/F10などから得られるオーディオデータについて、所定の効果を付与したりミキシングを行い、オーディオ出力データを生成する。サウンドシステム16は、D/A変換部やアンプ、スピーカ(ヘッドフォンを含む)等を備え、音源・効果回路9からのオーディオ出力データに基づく楽音(楽器演奏音や歌唱音声)を発生する。音源・効果回路9の効果部及びサウンドシステム16はオーディオ再生部(再生デバイス、データ再生部ともいう)として機能する。
通信I/F10は、IEEE1394等の汎用近距離有線I/F、Ethernet(登録商標)等の汎用ネットワークI/F、無線LanやBluetooth(登録商標)等の汎用近距離無線I/Fなどの1又は複数を含み、インターネットなどの通信ネットワークCNを介して他のセッション端末との間でオーディオデータを授受したり、サーバコンピュータ等の外部機器から制御プログラムやデータ等を受信して記憶装置4に保存することができる。通信I/F10の所定のデータ受信部には、他のセッション端末から送信されてくるオーディオデータをバッファリングして音源・効果回路9の効果部(再生デバイス、データ再生部)に出力するネットワーク受信用バッファ(単に受信用バッファともいう)BFと、データ処理部(1〜3)からの制御指令に従って受信用バッファBFの状態を監視し最適に制御するバッファ管制部SCを備えている。
なお、セッション端末TMとして電子楽器を使用しカラオケを行わない場合は歌唱入力部14−7は不要であり、セッション端末TMとして音楽情報処理アプリケーション付きPCを使用しカラオケのみを行う場合には楽器演奏入力部13−6は不要である。また、セッション管理サーバSVのハードウエア構成については、図2(2)とほぼ同様に構成されるが、楽器演奏入力部13−6や演奏再生部9−16は不要である。
〔受信用バッファの機能〕
図2及び図3は、この発明の一実施例によるネットワーク受信用バッファの機能を模式的に表わした図である。或るセッション端末TM、例えば端末TMaのデータ受信部(10)に備えられたネットワーク受信用バッファBFは、図2(1)に示すように、相手のセッション端末TM、例えば端末TMbから通信ネットワークCNを介して送信されてくるオーディオデータDiをバッファリングし、バッファリングしたオーディオデータDoを再生デバイス(音源・効果回路9の効果部)に出力する。
つまり、ネットワークCNからバッファBFに届くデータDiは、相手端末TMbとの設定に準じた間隔で送られてくるのに対して、バッファBFから再生デバイスが取得し再生するデータDoは、再生デバイス側の設定などによって、取得する間隔が決まり、送られてくるデータDiの間隔と、再生するデータDoの取得間隔及びタイミングが必ずしも一致しない。また、ネットワーク上にはデータのよれ(ジッタ、時間的な揺らぎ。以下、ジッタという。)が存在するので、ある程度の余裕を持つ必要がある。そこで、受信したデータDiを受信用バッファBFに書き込んで(write)一時的に蓄えておき、再生デバイス側の処理に対応したタイミングで順次先着のデータから読み出して(read)、データDoとして再生デバイス側に出力する。この場合、バッファ管制部SCによって決定されるバッファBFの大きさ(Tbf)に従って遅延時間を調整することができる。
受信用バッファBFは、基本的には、図2(2)に示すように、定常時のバッファ量、即ち、バッファBFに蓄積されるデータの量(Td)が、予め設定した遅延量Tsとなるように動作する。つまり、バッファBFが設定通り動作している場合は、図示のように、設定遅延量Tsに対応する「バッファの定位置Ps」から最新のデータDiが書き込まれ(write)、バッファBFの前端Pfから最先のデータDoが読み出される(read)。ここで、バッファBFの前端Pfから後端Peまでの蓄積可能な最大データ量を時間に換算したものが「バッファサイズTbf」である。なお、受信用バッファBFにはリングバッファが用いられ、書込み位置、読出し位置及びデータ蓄積範囲は、リングバッファ上で動的に変動するが、読出し位置を前端Pfに固定すれば、バッファBFは、図2及び図3のように、模式的に表わすことができる。
この場合、ネットワークのジッタなどがあると、一時的に蓄積データ量が増えることがあるので、バッファBFの定位置Psの前後に余裕を持たせておく。バッファサイズTbfは、式(1)のように設定遅延量Tsに所定の係数Ks(例えば、Ks=2.5)を掛けて決定する:
Tbf = Ks × Ts (1)
図2(3)(a)は、バッファBFが、データ蓄積量Td=0の初期状態から、ネットワークCNから相手端末TMのデータDiの受信を開始して入力(write)を始め、だんだんバッファにデータが溜まっていく様子を模式的に示している。そして、バッファBFは、図2(3)(b)のように、蓄積データで定位置Psまで埋まったところ、即ち、設定遅廷量Ts(Ts=Td)で、初めてデータDoを出力し(read)、再生デバイスがデータDoに従ってオーディオ再生を開始する。
通常は、ネットワークCNからのデータDiの受信(write)も再生デバイスでのオーディオ再生(read)も、同じレート(44,100kHzのオーディオ)であるので、バッファの定位置Psのあたりで安定している。従って、この方法で、設定した遅延量Tsでのバッファリングを行うことができる。
バッファサイズTbfの値が小さい場合、ネットワークCN上の伝送状態によってジッタが生じると、図3(1)(a)に示すように、再生より早くデータDiが一気に届き、データ蓄積量TdがバッファサイズTbfに達してしまい、新たなデータDiがバッファBFに書き切れずに棄却されてしまうことがある。このように、蓄積データがバッファBFの後端Peまで到達して満杯になった状態は、「バッファフル」或いは単に「フル」(Full)と呼ばれ、「満杯」とも言われる。また、これとは逆に、ジッタにより、データDiの到来間隔が長くなり過ぎると、図3(1)(b)に示すように、蓄積データがバッファBF内から無くなってしまい、再生側がデータDoを取得できないこともある。このように再生に間に合うようにデータDiが届いておらずバッファBFが空になった状態は、「バッファエンプティ」或いは単に「エンプティ」(Empty)と呼ばれ、「空」とも言われる。
<受信用バッファのレート調整>
ネットワーク受信用バッファBFにおいて、RTP(Real-time Transport Protocol)などの通信方式に従ってオーディオデータDiを受信する場合、受信するオーディオデータDiのデータレートと再生デバイスが要求するオーディオデータDoのデータレートには微妙な差が生じる。例えば、データDoの読出し速度の方が早い場合はバッファアンダーの状態が進み、また、データDiの書込み速度の方が早い場合はバッファオーバの状態が進んでいく。そのため、そのままではバッファBFがエンプティ/フルのどちらかになってしまうため、バッファ管制部SCにより、定期的に入力レートの調整を行う。この場合、ネットワークのジッタによる一時的なバッファ量増加乃至減少の影響を緩和するために、図3(2)に示すように、閾値( threshold)を設けてデータ蓄積状態を監視し、レート調整に「遊び」を持たせる。
つまり、バッファの定位置Psの前方及び後方に、それぞれ、下限閾値Th1及び上限閾値Th2を設定し、データ蓄積量Tdが定位置Ps側から下限閾値Th1或いは上限閾値Th2まで行くと、閾値分の不足サンプル数或いは過剰サンプル数だけ、再生するサンプルを少しずつ追加するか或いは間引く。具体的には、前回バッファの定位置Psになった時刻から下限閾値Th1或いは上限閾値Th2に到達するまでの閾値到達時間T1,T2を記録しておき、閾値到達時間の半分の時間T1/2,T2/2でバッファの定位置Psまで戻せるように、サンプルを追加するか或いは間引く。ここで、目標時間を閾値到達時間の半分としているのは、かかった時間と同じ時間で戻そうとすると、サンプルの追加或いは間引きがデータ蓄積量Tdの減少或いは増大に追い付かず、データ蓄積量Tdが定位置Ps(設定遅延量Ts)に戻れない可能性があることによる。
例えば、バッファの定位置Psから上限閾値Th2までの間隔が100サンプル分に設定されている場合、T2=50000サンプル時間かかって定位置Psから上限閾値Th2に達した場合、50000サンプル時間の半分のT2/2=25000サンプル時間の
間に100サンプル間引く、即ち、250サンプルで1サンプル間引く処理を加える。
〔バッファサイズの自動調整〕
この発明の一実施例によるネットワーク受信用バッファでは、動的にバッファサイズを変更することができる。つまり、ネットワーク受信用バッファBFのバッファサイズTbfは、ユーザが設定するのではなく、バッファ管制部SCによるバッファサイズの自動調整機能により、自動的に、できるだけ小さく且つ問題の発生しない値に決定される。
このネットワーク受信用バッファBFの出力データDoによりオーディオ再生部が再生を開始するのは、バッファBFの定位置Psまでデータが溜まってからであり、バッファBFの定位置Psの前後には余裕があるはずであり、さらに、データ蓄積量Tdが閾値Th1,Th2を超えると、バッファBFにはレート調整機能が作用する。にも拘わらず、レート調整の作用が間に合わず、図3(1)(a)のように、現在設定されているバッファBFの後端Peまでデータが到達してしまうバッファフルや、図3(1)(b)のように、バッファBFが空になってしまうバッファエンプティが起きるということは、そもそも、バッファサイズTbfが適切ではなく小さ過ぎる可能性が高い。
そこで、このネットワーク受信用バッファBFでは、データ蓄積状態を監視する際、バッファフルやバッファエンプティが起きて現在のバッファサイズTbfが適切ではなく異常な状況が発生したと判断される場合には、図4に示すように、バッファサイズTbfを大きく引き伸ばす。そして、もう一度、バッファBFのデータ蓄積状態の監視を行い、問題が発生しなくなるまで蓄積状態の監視とサイズの拡張を繰り返す自動調整を行って、適切なバッファサイズTbfを自動的に決定する。
この場合、データ蓄積状態を監視する際は、バッファフル乃至バッファエンプティの発生回数(満空発生回数という)を計測する満空カウンタ(図5:CT)がセットされる。また、サイズ拡張を繰り返してバッファサイズTbfが最大バッファサイズTbfmまで拡張されても異常な状況が発生する場合は自動調整を中止する。
バッファサイズTbfを拡張する際は、図示のように、バッファの定位置Ps即ち設定遅延量Tsを所定量だけ拡張し、それに合わせてバッファサイズTbfも比例的に拡張する。また、レート調整を併用する場合は、さらに、閾値Th1,Th2をバッファサイズTbfの拡張に比例して拡大する。また、最大バッファサイズTbfmは、初期バッファサイズTbf0を元に決定し、例えば、式(2)のように、初期バッファサイズTbf0に所定の係数Kb(例えば、Kb=2.5)を掛けた値に設定しておく:
Tbfm = Kb × Tbf0 (2)
バッファサイズの自動調整は、具体的には、下記の手順(1)〜(7)に従って行う:
(1)ネットワーク受信用バッファBFの初期バッファサイズTbf0として小さめのバッファサイズ値(例えば、数ms)を設定する。つまり、初期バッファサイズTbf0は、小さめの値を設定し、相手端末TMからのパケットの受信間隔、自端末TMのオーディオデバイスの再生するデータ補充間隔よりは、最低でも、大きくなければならない。
(2)データ受信部(10)の受信動作及びオーディオ再生部(9)の再生動作を開始すると、これに応じて、バッファサイズの自動調整を開始し、満空カウンタ(CT)をセットしてその計数動作をスタートさせる。なお、バッファサイズの自動調整は、ユーザの指示により開始するようにしてもよい。
(3)満空カウンタ(CT)は、セットされると、一定時間Tr(例えば、Tr=5秒)の間、受信バッファBFがフル乃至エンプティになった回数(満空発生回数)をカウントする。
(4)満空カウンタ(CT)をセットした後、一定時間Trが経過したときに、満空カウンタ(CT)のカウント値(満空発生回数)を参照する。
(5)満空カウンタ(CT)のカウント値(満空発生回数)を参照して、一定時間Tr内に、所定回数N(例えば、N=3回)以上フル乃至エンプティが発生していたことが分った場合は、図4のように、バッファの定位置Ps(設定遅延量Ts)を所定の遅延量ΔTs(例えば、ΔTs=1ms)分だけ拡張し、それに合わせて、バッファサイズTbf、下限及び上限閾値Th1,Th2を拡張すると共に、満空カウンタ(CT)をセットして(3)に戻る。
(6)満空カウンタ(CT)のカウント値(満空発生回数)を参照して、所定回数N未満の満空発生回数であったことが分った場合は、この自動調整を終了し、バッファの定位置Ps(設定遅延量Ts)、バッファサイズTbf、下限及び上限閾値Th1,Th2を確定する。
(7)バッファサイズTbfを最大バッファサイズTbfmまで拡張しても、満空カウンタ(CT)のカウント値(満空発生回数)を参照して所定回数N以上の満空発生回数であったことが分った場合には、この自動調整を中止する。なお、この場合、ユーザ操作により、各種設定値を変更した後や、任意の時間が経過したときに、再度、このバッファサイズの自動調整を試行してみることができる。
なお、上述した手順(1)〜(7)は、ユーザが所望する任意のタイミングで、再度、実行することができる。また、バッファサイズの自動調整に関わる各種設定値(例えば、Ks,Kb,Tbf0,Tbfm,Tr,N,ΔTs等)は、所定の制限範囲内で、ユーザが所望する任意の値に変更することができる。
また、あるタイミングを契機にして、最新の状況に適応するために自動的に再実行されるように構成してもよい。このタイミングは、たとえば無音を検出した場合(バッファサイズを変更しても音声に影響を与えないタイミング)、一定間隔ごと、ネットワークの状況の変化(たとえば、回線が混雑し、ジッタの幅が大きくなったなど)を検出した場合などが考えられる。
〔動作例〕
図5は、この発明の一実施例によるバッファ管制部におけるバッファサイズ決定処理の動作例を示し、同図の左上にあるブロックCTは、バッファ管制部SCに備えられた満空カウンタを示す。満空カウンタCTは、CPU1による制御に従って、セッション端末TMが他の端末TMとの通信を開始したとき及びバッファ拡張動作が行われたときに(S4)セットされ、セットに応じて、所定時間Trの間(例えば、5秒間)に受信バッファがBFがフル乃至エンプティになった回数をカウントする。バッファサイズ決定処理がスタートすると、バッファ管制部SCは、CPU1による制御に従って、最初のステップS1で、予め初期バッファサイズTbf0として小さめの値が設定されたバッファを確保し、セッション端末TMが他の端末TMとの通信を開始するのに応じて、データ受信部(10)の受信動作及びオーディオ再生部(9)の再生動作がスタートすると、満空カウンタCTをセットし、ステップS2に進む。
ステップS2では、満空カウンタCTの計数結果を参照して、所定回数N(例えば、3回)以上、バッファフル乃至バッファエンプティが発生したか否かを判定し、発生したときには(S2=YES)ステップS3に進んで、現在、設定されているバッファサイズTbfが最大バッファサイズTbfmまで到達しているか否かを判定する。ここで、最大バッファサイズTbfmには到達していないと判定したときは(S3=NO)、ステップS4に進む。
ステップS4では、バッファの定位置Ps即ち設定遅延量Tsを、所定の遅延量ΔTs(例えば、+1ms)分だけ拡張した値に設定し、それに合わせてバッファサイズTbfも所定量だけ拡張した値に設定すると共に、満空カウンタCTを再びセットする。レート調整を行っている場合は、更に設定遅延量Tsの拡張に合わせて下上限閾値Th1,Th2も拡張する。ステップS4の処理の後は、ステップS2に戻り、バッファサイズTbfを拡張してもN回以上バッファフル乃至バッファエンプティが発生し(S2=YES)且つ拡張後のバッファサイズTbfが最大バッファサイズTbfに到達しない間は(S3=NO)、ステップS2〜S4の処理による自動調整を繰り返し、設定遅延量TsをΔTsずつ拡張していく(S4)。
ステップS2で、バッファフル乃至バッファエンプティの発生回数は0回乃至N回未満(例えば、0〜2回)であると判定したきは(S2=NO)、ステップS5で、一定時間Trが経過したか否かを判定し、経過していなければ(S5=NO)ステップS2に戻る。ここで、バッファフル乃至バッファエンプティの発生回数がN回未満のまま一定時間Trが経過すると(S5=YES)、ステップS6に進んで自動調整を終了し、バッファの定位置Ps即ち設定遅延量Ts及びバッファサイズTbfを、そのときに設定されている値に確定する。そして、今回のバッファサイズ決定処理を終了する。
また、ステップS3で、現在、設定されているバッファサイズTbfが最大バッファサイズTbfmまで到達していると判定したときは(S3=YES)、ステップS7に進んで自動調整を中止し、今回のバッファサイズ決定処理を終了する。
以上説明したように、この発明の一実施例によるバッファサイズ決定システム(SC)は、通信ネットワークCNを介して通信可能に接続され、ネットワークセッションシステムを構成する複数のセッション端末TMa〜TMdの夫々に構築され、通信ネットワークCNから受信したデータDiをバッファリングして再生デバイス(9)に出力するネットワーク受信用バッファBFについて、他のセッション端末TMとの通信開始に応じて、一定時間Trの間にデータ蓄積状態が「フル」(満杯)乃至「空」(エンプティ)になった回数(満空発生回数)を満空カウンタCTにより計測し、計測した満空発生回数に応じてバッファサイズTbfを自動調整する(S2〜S5)。例えば、満空発生回数がN以上のときは、バッファサイズTbfを拡張し、バッファサイズTbfを拡張しても満空発生回数がN以上のときは再度バッファサイズTbfを拡張する(S2〜S4)。そして、満空発生回数がN未満のときは、バッファサイズTbfをそのときの値に確定し(S5)、最大バッファサイズTbfmまで拡張しても満空発生回数がN以上の場合は、バッファサイズTbfの自動調整を中止し(S6)、ユーザは、他の条件に設定し直した上、再度、バッファサイズTbfの自動調整を試みることができる。
〔種々の実施態様〕
以上、この発明の好適な一実施例について説明したが、これは単なる一例であって、この発明は、発明の精神を逸脱しない範囲で種々の変更が可能であり、種々の態様で実施することができる。例えば、実施例では、バッファフルの発生数とバッファエンプティの発生数の両方(満空発生回数)を用いてバッファサイズの調整を行っているが、何れか一方のみを用いるようにしてもよい。
実施例では、バッファサイズ(Tbf)の自動調整において、初期バッファサイズ(Tbf0)を小さい値に設定して拡張していくようにしたが、初期バッファサイズ(Tbf0)をある程度の大きさの値に設定しておき、この値から縮小していくようにしてもよい。この場合は、例えば、所定期間内に、下限閾値(Th1)まで減少するか、或いは、上限閾値(Th2)まで増大しない場合は、バッファサイズ(Tbf)を縮小する等の手法を採用すればよい。また、これらを組み合わせて、バッファフル、バッファエンプティの発生数(満空発生回数)並びに下限及び上限閾値(Th1,Th2)への到達の有無に応じて、バッファサイズを拡張又は縮小させて自動調整するようにしてもよい。
TM:TMa〜TMd セッション端末、
BF,SC [ネットワーク]受信用バッファ及びバッファ管制部、
Tbf,Tbfm バッファサイズ及び最大バッファサイズ、
Pf,Pe バッファの前端及び後端、
Ts,Ps 設定遅延量及びバッファの定位置、
Th,Th2 上限閾値及び下限閾値。

Claims (5)

  1. 通信ネットワークから受信したデータをバッファリングして再生デバイスに出力するネットワーク受信用バッファのバッファサイズ決定方法であって、
    前記ネットワーク受信用バッファのデータ蓄積量が、定常時のバッファ量に対応する定位置から閾値に到達した際に、通信ネットワークから受信するデータと再生デバイスが要求するデータとのデータレートを、定位置から閾値に到達するまでの到達時間より短い時間でデータ蓄積量を定位置に戻せると共に、データ蓄積量の減少あるいは増大に追い付けるデータレートに調整するデータレート調整ステップと、
    ネットワーク受信用バッファのデータ蓄積状態が満杯及び/又は空になった回数を計測する回数計測ステップと、
    回数計測ステップで計測された回数に応じて、ネットワーク受信用バッファのバッファサイズを調整すると共に、前記閾値を調整されたバッファサイズに応じた閾値に調整するバッファサイズ調整ステップと
    から成ることを特徴とするネットワーク受信用バッファのバッファサイズ決定方法。
  2. 通信ネットワークから受信したデータをバッファリングして再生デバイスに出力するネットワーク受信用バッファのバッファサイズ決定装置であって、
    前記ネットワーク受信用バッファのデータ蓄積量が、定常時のバッファ量に対応する定位置から閾値に到達した際に、通信ネットワークから受信するデータと再生デバイスが要求するデータとのデータレートを、定位置から閾値に到達するまでの到達時間より短い時間でデータ蓄積量を定位置に戻せると共に、データ蓄積量の減少あるいは増大に追い付けるデータレートに調整するデータレート調整手段と、
    ネットワーク受信用バッファのデータ蓄積状態が満杯及び/又は空になった回数を計測する回数計測手段と、
    回数計測手段により計測された回数に応じて、ネットワーク受信用バッファのバッファサイズを調整すると共に、前記閾値を調整されたバッファサイズに応じた閾値に調整するバッファサイズ調整手段と
    を具備することを特徴とするネットワーク受信用バッファのバッファサイズ決定装置。
  3. 回数計測手段は、通信開始に応じて、所定時間の間に、ネットワーク受信用バッファのデータ蓄積状態が満杯及び/又は空になった回数を計測することを特徴とする請求項2に記載のネットワーク受信用バッファのバッファサイズ決定装置。
  4. バッファサイズ調整手段は、回数計測手段により計測された回数が所定値以上のときは、バッファサイズを拡張し、所定値未満のときには、バッファサイズの調整を行わずにバッファサイズを確定し、最大バッファサイズまで拡張しても回数計測手段により所定値以上の回数が計測された場合は、バッファサイズの調整を中止することを特徴とする請求項2又は3に記載のネットワーク受信用バッファのバッファサイズ決定装置。
  5. 通信ネットワークを介して通信可能に接続された複数のセッション端末により構成されるネットワークセッションシステムであって、
    各セッション端末は、通信ネットワークから受信したデータをバッファリングしてデータ再生部に出力するネットワーク受信用バッファのバッファサイズ決定装置を備え、
    各ネットワーク受信用バッファのバッファサイズ決定装置は、
    前記ネットワーク受信用バッファのデータ蓄積量が、定常時のバッファ量に対応する定位置から閾値に到達した際に、通信ネットワークから受信するデータと再生デバイスが要求するデータとのデータレートを、定位置から閾値に到達するまでの到達時間より短い時間でデータ蓄積量を定位置に戻せると共に、データ蓄積量の減少あるいは増大に追い付けるデータレートに調整するデータレート調整手段と、
    ネットワーク受信用バッファのデータ蓄積状態が満杯及び/又は空になった回数を計測する回数計測手段と、
    回数計測手段により計測された回数に応じて、ネットワーク受信用バッファのバッファサイズを調整すると共に、前記閾値を調整されたバッファサイズに応じた閾値に調整するバッファサイズ調整手段と
    を具備する
    ことを特徴とするネットワークセッションシステム。
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