JP6162389B2 - イソマルターゼ - Google Patents

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本発明は、デンプンからのグルコース生産に有用なイソマルターゼに関する。
デンプンからの工業的グルコース生産において、α−アミラーゼによる液化、グルコアミラーゼによる糖化、イソアミラーゼやプルラナーゼなどによる枝切り処理などに、様々な酵素が利用されている。このグルコース生産の一連の糖化工程において、糖化酵素であるグルコアミラーゼが有する糖転移、縮合反応等の副反応によって、副産物としてイソマルトースが生じ、デンプンをすべてグルコースに変換することができず、デンプンからのグルコース生産性が低下するという問題点がある。
イソマルトースは、グルコースがα−1,6グルコシド結合したものであるが、これをグルコースに分解することができれば、グルコースの収率上昇が期待できると考えられている。イソマルトースをグルコースに分解するために、α−1,6グルコシド結合を分解する酵素、イソマルターゼ(イソマルトシダーゼ、オリゴ−1,6−グルコシダーゼ)の働きが期待されている。
例えば、Geobacillus thermoglucosidasius由来のオリゴ−1,6−グルコシダーゼは耐熱性に優れ、イソマルターゼ活性を有することから、デンプンからグルコースを生産するためのイソマルターゼとして期待されている(非特許文献1、2)。
Biochimica et Biophysica Acta, 445(1976), 386-397 Journal of Bacteriology, Feb.1989, P.1219-1222
しかしながら、イソマルターゼは、1分子のイソマルトースを分解して2分子のグルコースにする酵素であり、この反応でグルコース濃度が2%程度になるとイソマルトースを分解する酵素反応は進行しなくなるという問題がある。本発明者の検討によっても、前記耐熱性イソマルターゼもグルコース濃度が2.2%で反応が進行しなくなることが判明した。
従って、本発明の課題は、グルコース濃度が高い条件下でもイソマルトースをグルコースに分解する新たな酵素、及びデンプンからグルコースの工業的生産方法を提供することにある。
そこで本発明者は、種々の酵素の特性の探索及びそのアミノ酸改変をしてきたところ、前記耐熱性イソマルターゼの特定部位のアミノ酸を変異させることにより、当該イソマルターゼのグルコース耐性を10〜23%向上させることができることを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、以下の[1]〜[8]を提供するものである。
[1]配列番号1で表されるアミノ酸配列からなるイソマルターゼ、又は配列番号1で表されるアミノ酸配列において1〜数個のアミノ酸残基が欠失、置換又は挿入されているイソマルターゼにおいて、アミノ酸番号200〜300のアミノ酸の1又は2以上がイソロイシン、トリプトファン及びグルタミン酸から選ばれるアミノ酸に変異したイソマルターゼ。
[2]アミノ酸変異が、アミノ酸番号200〜300のアミノ酸の中のメチオニン、グルタミン、グリシン及びアルギニンから選ばれる1又は2以上が、イソロイシン、トリプトファン及びグルタミン酸から選ばれるアミノ酸に変異したものである[1]記載のイソマルターゼ。
[3]アミノ酸変異が、M203W、Q216E、G259E及びR298Iから選ばれる1〜4個である[1]又は[2]記載のイソマルターゼ。
[4][1]〜[3]のいずれかに記載のイソマルターゼをコードする遺伝子。
[5][4]記載の遺伝子を有する組み換えベクター。
[6][5]記載の組み換えベクターで形質転換した形質転換体。
[7][6]記載の形質転換体を培養して、該培養物からイソマルターゼを採取することを特徴とするイソマルターゼの製造法。
[8]デンプンに、α−アミラーゼ、グルコアミラーゼ、イソアミラーゼ及びプルラナーゼから選ばれる酵素と、[1]〜[3]のいずれかに記載のイソマルターゼとを作用させることを特徴とするグルコースの製造法。
本発明のイソマルターゼを用いれば、デンプンからグルコースの生産効率が飛躍的に向上する。デンプンのα−アミラーゼなどによる分解によって生じるイソマルトースは、全体の3%程度である。副生したイソマルトースを分離して、糖化工程への再利用を考えた場合、イソマルターゼによりイソマルトースからグルコースを得ることができる。この際、より高いグルコース濃度でも反応可能であることが求められるが、野生型イソマルターゼはグルコース濃度2.2%で反応を停止してしまうため、分解できるイソマルトースは反応系全体の70%程度が限界である。これに対して、本発明のイソマルターゼを用いればグルコース濃度2.7%まで反応が可能であり、反応系全体の90%にあたるイソマルトースが分解できることになり、デンプンからグルコースの生産が極めて大量であることを考慮すると、その生産性の向上は顕著である。
変異イソマルターゼの耐熱性を示す図である。 変異イソマルターゼの最適温度を示す図である。 変異イソマルターゼの基質特異性を示す図である。 変異イソマルターゼのグルコース耐性を示す図である。 変異イソマルターゼの糖化工程への応用例を示す図である。
本発明のイソマルターゼは、配列番号1で表されるアミノ酸配列からなるイソマルターゼ、又は配列番号1で表されるアミノ酸配列において1〜数個のアミノ酸残基が欠失、置換又は挿入されているイソマルターゼにおいて、アミノ酸番号200〜300のアミノ酸の1又は2以上がイソロイシン、トリプトファン及びグルタミン酸から選ばれるアミノ酸に変異したイソマルターゼである。
ここで、配列番号1で表されるアミノ酸配列からなるイソマルターゼは、非特許文献1及び2に記載された、Geobacillus thermoglucosidasiusが産生するイソマルターゼである。このイソマルターゼには、同一のアミノ酸配列を有する限り、Geobacillus thermoglucosidasius由来でないイソマルターゼが含まれる。また、同一アミノ酸配列を有する限り、ポリペプチドだけでなく、糖ペプチドも含まれる。
配列番号1で表されるアミノ酸配列において1〜数個のアミノ酸残基が欠失、置換又は挿入されているイソマルターゼにおける、アミノ酸残基の欠失、置換又は挿入の数は、配列番号1で表されるアミノ酸配列からなるイソマルターゼと同等の酵素活性を示すものであれば限定されないが、1〜20個が好ましく、1〜10個がさらに好ましく、1〜8個がさらに好ましい。また、当該欠失、置換又は挿入されたイソマルターゼと配列番号1のアミノ酸配列との同一性は、80%以上が好ましく、85%以上がより好ましく、90%以上がさらに好ましく、95%以上がさらに好ましい。このような配列の同一性パーセンテージは、基準配列を照会配列として比較するアルゴリズムをもった公開又は市販されているソフトウエアを用いて計算することができる。例として、BLAST、FASTA又はGENETYX(ソフトウエア開発社製)などを用いることができる。
本発明のイソマルターゼは、前記イソマルターゼのアミノ酸番号200〜300のアミノ酸の1又は2以上がイソロイシン、トリプトファン及びグルタミン酸から選ばれるアミノ酸に変異したものである。当該変異箇所は、アミノ酸番号203のMから298のRまでの間がより好ましく、203のM、216のQ、259のG及び298のRから選ばれる位置がさらに好ましい。すなわち、M203、Q216、G259及びR298から選ばれる1〜4個のアミノ酸が、イソロイシン、トリプトファン及びグルタミン酸から選ばれるアミノ酸に変異したものがより好ましい。
さらに好ましいアミノ酸変異は、M203W、Q216E、G259E及びR298Iから選ばれる1〜4個である。さらに、グルコース耐性の点から、Q216E、G259E、R298I、G259E/R298I(2重変異)、M203W/G259E/R298I(3重変異)、及びM203W/Q216E/G259E/R298I(4重変異)が好ましい。
本発明の変異イソマルターゼは、配列番号1で表されるアミノ酸配列からなるイソマルターゼ、又は配列番号1で表されるアミノ酸配列において1〜数個のアミノ酸残基が欠失、置換又は挿入されているイソマルターゼにおいて、アミノ酸番号200〜300のアミノ酸の1又は2以上をイソロイシン、トリプトファン及びグルタミン酸から選ばれるアミノ酸に置換することにより構築した遺伝子を用いて製造することができる。
本発明の変異イソマルターゼを製造するための遺伝子は、前記の変異イソマルターゼをコードする塩基配列を有する遺伝子であり、例えば前記の配列番号1で示されるアミノ酸配列をコードする遺伝子において、置換すべきアミノ酸配列をコードする塩基配列を、所望のアミノ酸残基をコードする塩基に置換することにより構築することができる。このような部位特異的塩基配列置換のための種々の方法は、当該技術分野においてよく知られており、例えば適切に設計されたプライマーを用いるPCRによって行うことができる。あるいは、改変型のアミノ酸配列をコードする遺伝子を全合成してもよい。
このようにして得た遺伝子を適当な発現ベクターに挿入し、これを適当な宿主(例えば大腸菌)に形質転換する。外来性蛋白質を発現させるための多くのベクター・宿主系が当該技術分野において知られている。変異イソマルターゼ遺伝子を組み込むための発現ベクターとしては、プラスミドベクターが挙げられ、例えば大腸菌用としてはpET−14b、pBR322等が挙げられる。枯草菌用としては、pUB110等が挙げられる。糸状菌用としては、pPTRI等が挙げられる。また、酵母用としては、pRS403等が挙げられる。
得られた組み換えプラスミドは、大腸菌、枯草菌、糸状菌、酵母等の微生物に形質転換し、当該形質転換体を培養すれば、本発明変異イソマルターゼが得られる。
本発明の変異イソマルターゼは、イソマルトースをグルコースに分解する作用を有し、高濃度のグルコース存在下でも作用する。
従って、デンプンに、α−アミラーゼ、グルコアミラーゼ、イソアミラーゼ及びプルラナーゼから選ばれる酵素と、本発明のイソマルターゼを作用させれば、グルコースが高収率で製造できる。ここで、α−アミラーゼとしては、例えばクライスターゼT10(大和化成株式会社)を用いることができる。グルコアミラーゼとしては、例えばGODO−ANGH(合同酒精株式会社)を用いることができる。イソアミラーゼとしては、例えばGODO−FIA(合同酒精株式会社)を用いることができる。プルラナーゼとしては、例えばプルラナーゼ「アマノ」3(天野エンザイム株式会社)を用いることができる。
反応は、例えばデンプンおよびアミラーゼ等のデンプン糖化酵素に前記酵素を添加し、当該酵素が作用するpH、温度条件にて混合撹拌することにより行なわれる。本発明方法によれば、グルコース濃度が向上しても反応が進行するので高収率でグルコースを製造することができる。
次に実施例を挙げて本発明をより詳細に説明するが、本発明は何らこれに限定されるものではない。
実施例1
(Geobacillus thermoglucosidasius由来のイソマルターゼ遺伝子のクローニングと発現)
イソマルターゼ遺伝子の発現には、発現ベクターとしてプラスミドpHY300PLK(ヤクルト社製)、および発現の宿主としてBacillus subtilis ISW1214株(ヤクルト社製)をそれぞれ用いた。
Geobacillus thermoglucosidasius NCIMB 11955株を培養し、全ゲノムを抽出した。ゲノム中に含まれるイソマルターゼ遺伝子(gtagl)をPCRにより増幅した。PCRの際に、制限酵素サイトが導入されるように設計した。
pHY300PLKのマルチクローニングサイトに、Bacillus subtilis の蛋白質高発現プロモーターを導入し、さらにその下流側に、PCRにより増幅したgtagl配列を導入し、イソマルターゼ発現用のプラスミドpHY300PLK−GTALを調製した。調製した発現用プラスミドpHY300PKL−GTAGLをBacillus subtilis ISW1214株へ、エレクトロポレーション法により導入し、組換えGTAGL生産系を構築した。
得られたイソマルターゼ遺伝子の塩基配列及び対応するアミノ酸配列を配列番号1に示す。
実施例2
(イソマルターゼ遺伝子に対する変異導入)
PrimeSTARTM Mutagenesis Kit(TAKARA)を使用し、PCR法を利用した変異導入を行った。PCRに用いた部位特異的変異導入用のプライマー配列を表1に示した。
2重〜4重変異体については、pHY300PLK−GTALを鋳型とし、まずG259E変異を加えるプライマーを用いて変異を導入し、pHY300PLK−GTAL−G259Eプラスミドを調製し、その後pHY300PLK−GTAL−G259Eを鋳型として2つ目の変異であるR298I変異を導入した。同様の方法で、M203W、Q216E変異を順番に導入し、2重〜4重変異体を得るためのプラスミドを調製した。
得られたプラスミドを同じくBacillus subtilis ISW1214株へ、エレクトロポレーション法により導入し、変異体GTAGL蛋白を得た。
M203W遺伝子の塩基配列及び対応するアミノ酸配列を配列番号2に示す。
Q216E遺伝子の塩基配列及び対応するアミノ酸配列を配列番号3に示す。G259E遺伝子の塩基配列及び対応するアミノ酸配列を配列番号4に示す。R298I遺伝子の塩基配列及び対応するアミノ酸配列を配列番号5に示す。G259E/R298I遺伝子の塩基配列及び対応するアミノ酸配列を配列番号6に示す。M203W/G259E/R298I遺伝子の塩基配列及び対応するアミノ酸配列を配列番号7に示す。M203W/Q216E/G259E/R298I遺伝子の塩基配列及び対応するアミノ酸配列を配列番号8に示す。
(イソマルターゼ活性測定法:GOD法)
イソマルターゼ活性は、GOD法により測定した。20mMリン酸緩衝液(pH7.0)に対して、最終濃度が0.041%GOD、0.01%POD、0.5%O−ジアニシジンとなるように添加・混合し、GOD試薬とした。20mg/mLイソマルトース10μl、200mMリン酸緩衝液(pH7.0)5μlの混合液に、酵素溶液5μlを加え反応液とした(全量20μl)。また、酵素溶液を蒸留水にした溶液をコントロールとした。酵素反応液を、60℃で10分間インキュベートした。酵素反応液を100℃で3分間処理した後、GOD試薬200μl加えて30℃で10分間インキュベートした。4N HClを4μl加えた後、400nmにおける吸光度から、活性を測定した。(以下、「GOD法」)。また、各試験により、反応溶液のpHおよび反応温度を変化させた。GOD法の原理については以下の通りである。
α−グルコシダーゼ活性の1Uは、本条件において、1分間に1μmolのグルコースを生成させる活性と定義し、以下の式より酵素活性を算出した。
実施例3
(変異イソマルターゼの特性)
(1)耐熱性
20mg/mLイソマルトース10μl、200mMリン酸緩衝液(pH7.0)5μlの混合液に、各温度(4、30、40、50、60、70、80℃)で10分間加熱処理をした酵素溶液5μlを加え反応液とし、GOD法によりイソマルターゼ活性を測定した。(全量20μl)。
その結果、図1に示すように、GTAGLとその4重変異体は70℃でおよそ60%の活性を維持した。
(2)最適温度
20mg/mLイソマルトース10μl、200mMリン酸緩衝液(pH7.0)5μlの混合液に、酵素溶液5μlを加え反応液とした(全量20μl)。反応液を4〜80℃の温度で10分間インキュベートし、GOD法によって活性を測定した。
その結果、図2に示すようにGTAGLとその4重変異体は60℃で最高の活性を示した。
(3)最適pH
20mg/mLのイソマルトース10μl、200mMの各種pHの緩衝液5μlの混合液に、酵素溶液5μlを加え反応液とした(全量20μl)。反応液を、60℃で10分間インキュベートし、GOD法によって活性を測定した。
その結果、GTAGLでは、pH7.0で最高の活性を示した。4重変異体ではpH6.0で最高の活性を示した。
(4)基質特異性
TLCにて、GTAGL、GTAGL−4重変異体の基質特異性および転移反応について確認した。2%基質の3種に対して、60℃、24時間の条件でGTAGLおよびその4重変異体を作用させた。展開溶媒はイソプロパノール/n−ブタノール/水(10/5/4)で、展開後、風乾し、アンスロン硫酸液を噴霧し、105℃で加熱して発色させた。その結果、図3に示すように、GTAGL、4重変異体ともに目立った糖転移反応は示さなかった。
(5)グルコース耐性
イソマルトース濃度を1%とし、グルコース濃度が2%になる基質条件で、60℃におけるGTAGLとその変異体の反応性を調べた。反応液中の酵素活性は0.5U/mLで反応を行った。経時的にサンプリングを行い、液体クロマトグラフィーによりイソマルトースの分解を確認した(〜20時間)。イソマルターゼの分解反応が進行しなくなった時のグルコース濃度を確認し、その数値をグルコース耐性の値とした。
その結果、表2及び図4に示すように、4重変異体では最大2.7%グルコース存在下での反応が可能であることが示された。
実施例4
(糖化工程サンプルへの応用例)
溶性デンプンを濃度30%(w/w)となるように、0.1M 酢酸緩衝液(pH4.2)に加熱溶解した。溶性デンプン液50mLに対して、市販糖化用酵素OPTIMAX 4060(グルコアミラーゼ・プルラナーゼ混合酵素)を40μL加え、60℃にて16時間酵素反応を行った。反応後、試料を100℃加熱し、酵素反応を停止させた(デンプン分解物)。
デンプン分解物を0.1Mリン酸緩衝液(pH6.8)にて、グルコース濃度が2.5%になるように希釈した後、実施例1または実施例2により得られたGTAGLおよびその4重変異体を加え、60℃で20時間反応させた。反応後、シリカゲルTLCに供して分析した。展開溶媒はイソプロパノール/n−ブタノール/水(10/5/4)で、展開後、風乾し、アンスロン硫酸液を噴霧し、105℃で加熱して発色させた。
その結果、2.7%のグルコース存在下でも反応可能なGTAGL−4重変異体のみで、デンプン分解物中に見られるイソマルターゼを分解することが可能であった(図5)。
本発明のイソマルターゼにより、デンプンからの工業的グルコース生産工程で、グルコースの収率を飛躍的に向上させることが可能になる。

Claims (6)

  1. 配列番号1で表される塩基配列がコードするアミノ酸配列からなるイソマルターゼにおいて、アミノ酸変異が、M203W、Q216E、G259E及びR298Iから選ばれる1〜4個であるイソマルターゼ変異体
  2. 請求項1に記載のイソマルターゼ変異体をコードする遺伝子。
  3. 請求項2記載の遺伝子を有する組み換えベクター。
  4. 請求項3記載の組み換えベクターで形質転換した形質転換体。
  5. 請求項4記載の形質転換体を培養して、該培養物からイソマルターゼ変異体を採取することを特徴とするイソマルターゼ変異体の製造法。
  6. デンプンに、α−アミラーゼ、グルコアミラーゼ、イソアミラーゼ及びプルラナーゼか
    ら選ばれる酵素と、請求項1記載のイソマルターゼ変異体とを作用させることを特徴とするグルコースの製造法。
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