JP6158690B2 - 画像表示装置 - Google Patents
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Description
なお、各図において共通の構成要素には、同一の符号を付して重複する説明を省略する。
図1に示す医療画像表示システム1は、医療画像撮影装置10(以下、「モダリティ」ともいうことがある。)と、画像サーバ20と、配信サーバ30を備える。そして、医療画像撮影装置10、画像サーバ20及び配信サーバ30は、LAN(Local Area Network)などのネットワーク51を介して接続されている。
図2は、画像サーバ20のDB21を構成する情報テーブルの説明図である。
図3は、配信サーバ30のDB31を構成する情報テーブルの説明図である。
配信サーバ30から送信される画像ファイル33は、被検者属性情報、当日の検査属性情報、検査毎の属性情報、画像属性情報、配信情報、画像部(医療画像)から構成されている。
タブレット型端末40は、制御部41と、記憶部42と、表示部43と、タッチパネル部44と、表示制御部45と、通信制御部46と、スピーカ(図示せず)とを備え、これらが相互にバス47を介して接続されている。
まず、ユーザによってタブレット型端末40内に記憶されている医療画像表示のための所定のアプリケーションプログラムが起動される。すると、起動画面においてユーザである医師のタッチ操作によって画面上に、ソフトキーボードなどの文字入力部が出現する。続いて医師の操作によって、ユーザIDやパスワードなどのユーザ特定情報がタブレット型端末40に対して入力される。当該入力を受け付けたタブレット型端末40の制御部41は、入力されたユーザ特定情報を、通信制御部46を介して配信サーバ30に送信する。配信サーバ30は当該受信した情報に基づきユーザを認証し、認証許可された場合にはタブレット型端末40に対して認証許可の通知を行なう。
図6は、タブレット型端末40が配信サーバ30から受信した医療画像の表示例である。タブレット型端末40は配信サーバ30から医療画像を取得して記憶部42に記憶し、記憶部42から医療画像を読み出して表示部43に表示する。
また、検査日といった当日の検査属性情報62を、当日の検査に関する属性情報テーブル312から読み出して、医療画像65とともに表示する。
また、撮影に使用した医療画像撮影装置10(モダリティ)、撮影番号といった検査毎の属性情報63を、検査毎の属性情報テーブル313から読み出して、医療画像65とともに表示する。
また、表示中の医療画像の識別番号、ウィンドウ幅(WW)、ウィンドウレベル(WL)、画像サイズ、医療画像が複数枚の組画像であるときの表示中画像番号/全体の画像枚数などの画像属性情報64を、検査で発生した医療画像に対応する属性情報テーブル314から読み出して、医療画像65とともに表示する。
図7は、タブレット型端末40に表示された医療画像65上に関心領域(観察領域)を設定した場合の表示例である。
図7の例では、ユーザ(例えば医師)がより精密に医療画像65を観察できるようにするため、医療画像65に関心領域71を設定している。関心領域71の輪郭は枠線で表示され、医師が視認可能になっている。表示中の医療画像65について関心領域71を設定すると、設定された関心領域71の統計情報72として関心領域71の面積、輝度中心値、輝度値の標準偏差、関心領域71内の最大輝度値、最小輝度値などを表示して医師による観察の一助とする。
まず、ユーザの一指(例えば人差し指f1)でタッチパネル部44をタッチして始点を選択する。
次に、二指(例えば人差し指f1と親指f2)でタッチパネル部44をタッチして二指間の距離、すなわち関心領域の大きさを決定する。この例では、二指間の距離を対角線とする矩形を描き、この矩形を関心領域71とする。このようなタッチパネル部44にタッチした二指間の距離を広げる操作はピンチアウト、二指間の距離を縮める操作はピンチインと呼ばれる。
この例では、図8の例と同様に、始点と大きさを決定し、二指間の距離を直径とする円を描き、この円を関心領域73とする。
図10の例では、例えばユーザの人差し指f1で関心領域71内をタッチしドラッグすることにより、大きさを変えないで矩形の関心領域71を移動させる操作を行う。これにより、任意の位置に関心領域71と同じ形状の関心領域71Mを設定できる。
図11の例では、例えばユーザの人差し指f1で関心領域73内をタッチしドラッグすることにより、大きさを変えないで円の関心領域73を移動させる操作を行う。これにより、任意の位置に関心領域73と同じ形状の関心領域73Mを設定できる。
図12の例では、描かれた関心領域71の一頂点を人差し指f1でタッチしてドラッグすることにより、関心領域71の拡大又は縮小を行い、変更後の関心領域71Eを設定する。
図13の例では、まず円で描かれた関心領域73の外接矩形74を描く。そして、図12の例と同様に、描かれた関心領域73の外接矩形74の一頂点を人差し指f1でタッチしてドラッグすることにより、外接矩形74の拡大又は縮小を行い、変更後の外接矩形74Eを設定する。外接矩形74Eの拡大又は縮小に連動して、関心領域73の拡大又は縮小を行い、変更後の関心領域73Eを設定する。
以上説明した操作は、関心領域を矩形または円を用いて設定するものであるが、さらに複雑な形状の関心領域について精密な観察には任意形状の関心領域(観察領域)を選択可能とする必要がある。以下、医療画像上に任意形状の関心領域を選択するための操作例を説明する。
図14は、タブレット型端末40に表示された医療画像65上に関心領域を設定する手段の一例(擦る)である。
図14の例では、タッチパネル部44の操作面を指先(例えば人差し指f1)で擦って関心領域82を指定する。言い換えると、医療画像65上の所望の領域を一筆で塗りつぶすような操作で関心領域を指定する。この方法では、指先の描く軌跡81をすべて関心領域とするのではなく、連続して複数回指先が通過した当該指先の軌跡81を含む領域を関心領域82として抽出する。
第1の軌跡81−1〜第4の軌跡81−4は、軌跡81を構成する軌跡の一部を示した例である。ここでは、第1の軌跡81−1から第4の軌跡81−4の順に描かれたものとする。
図16の例では、人差し指f1等で関心領域82内にタッチしてドラッグすることにより関心領域82を任意の位置に移動させ、移動後の関心領域83Mを設定することができる。この図16における関心領域の移動方法は、図10及び図11の例と同じである。
図17は、タブレット型端末40に表示された医療画像65上に関心領域を設定する手段の一例(輪郭描画)である。
図17の例は、同じく任意の形状の関心領域を選択する手段として、人差し指f1等の一指で線(軌跡)を描き目的の関心領域91を一筆書きで囲んで選択する方法である。
図18の例では、人差し指f1等で関心領域91内にタッチしてドラッグすることにより大きさを変えないで関心領域91を任意の位置に移動させ、移動後の関心領域91Mを設定することができる。この図18における関心領域の移動方法は、図10、図11及び図16の例と同じである。
ここでは、人差し指f1でタッチパネル部44の操作面に線(輪郭線92a)を描き関心領域92を一筆書きで囲んで選択している。操作を行う指(例えば人差し指f1)は太さを持っているため、細かい領域選択をできないという難点がある。
この例では、関心領域設定部411は、指先で描かれた太さ(幅)を持った線(軌跡)で形成される、関心領域92の輪郭線92aと重なる部分の医療画像65に微分フィルタ等を適用し、医療画像65にある境界線(エッジ)の画素を抽出(エッジ抽出)する。そして、抽出した画素をつないで関心領域93とする。輪郭線92aと医療画像65の重なる部分にエッジがない場合には、例えば輪郭線92aの外周(もしくは内周)に対応する医療画像65の画素をエッジとして抽出する。図20では、関心領域93が大腿骨に沿って精密に設定されており、エッジがない部分(大腿骨の長手方向に垂直な方向)は輪郭線92aの外周をエッジとしている。
(従来の階調変換)
ところで、本来、X線CT装置等の医療画像撮影装置10で撮影される、医療画像の画素の輝度値は、約−30000〜+30000といった広いダイナミックレンジを有している。このため医療画像撮影装置10から出力される医療画像(以下「オリジナル画像」と記す)の階調は、1024階調あるいは4096階調(第1の階調の例)が普通である。ところが、一般のPC用の画像表示装置やタブレット型端末に搭載される表示部(表示パネル)が表示可能な階調は256階調(第2の階調の例)であり、1024階調あるいは4096階調を256階調に変換する必要がある。しかし、1024階調あるいは4096階調を256階調にそのまま変換すると、濃度やコントラストの乏しい画像になってしまう。
図21は、図21A〜Cはオリジナル画像のヒストグラムとLUTの例を示した説明図であり、図21Aはオリジナル画像のヒストグラム、図21Bはオリジナル画像全体のLUT、図21Cはオリジナル画像内の関心領域の輝度値変換テーブル(LUT:Look Up Table)である。以下、輝度値変換テーブルをLUTと記す。
制御部41の輝度値検出部412(図5)は、オリジナル画像に設定された関心領域内の画素の輝度値を検出し、最大輝度値102、最小輝度値103を求める。符号104は関心領域内の画素の中心輝度値である。
ウィンドウ設定部413(図5)は、記憶部42に記録されている図21Bに示すLUT105(図21B)を参照し、4096階調を256階調に変換する。
医療画像上に関心領域が選択されると、医師はこの関心領域のみを詳細に観察したい。したがって、4095階調うち0〜4095の全輝度領域が必要なわけではなく、関心領域の採りうる輝度領域、すなわち最大輝度値102から最小輝度値103の範囲を変換すればよい。この条件の下では関心領域に対応したLUT108(図21C)が使用され、オリジナル画像の輝度値cは輝度値dに変換される。関心領域の最大輝度値102より大きな輝度値の変換後の輝度値は255(最大)となり、関心領域の最小輝度値103より小さな輝度値の変換後の輝度値は0(最小)となる。なお、関心領域の最小輝度値103と最大輝度値102の範囲外の輝度値を、一律0または255に変換し、関心領域以外をマスク処理して表示してもよい。
ヒストグラム111に示すように、図21Aのオリジナル画像のヒストグラム101の最大輝度値102が最大輝度値112(255)に、最小輝度値103が最小輝度値113(0)に、中心輝度値104が中心輝度値114に変換されている。このように、関心領域の画素の輝度範囲(必要としている範囲)をタブレット型端末40が表示可能である階調度(例えば256階調)に変換し、タブレット型端末40が表示可能である階調度を最大限に使用して医療画像を表示することができる。
次に、制御部41により関心領域を設定してウィンドウ条件の調整も自動で行なった後で、医師が手動にてさらに微調整を行うことを考える。ウィンドウ条件の調整は、従来はオリジナル画像の最小輝度値(0)〜最大輝度値(4095)の間で設定を可能としている。
しかし、オリジナル画像の関心領域の画素値に最適化された画像は、図22の最大輝度値112(255)を超える値も、最小輝度値113(0)未満の値も存在しない。したがって、関心領域内の画素の輝度値に応じて最適化された画像を表示部43に表示中に、医師が手動でウィンドウ条件を変更する操作を行う場合には、設定可能な値が最小輝度値113から最大輝度値112までの範囲に制限される。それにより、ユーザがウィンドウ条件の設定操作を誤って設定してしまうという操作ミスが発生するリスクを排除できる。それゆえ、タブレット型端末40が使用される一般環境下で、医療画像表示の調整に要する操作数を少なくし、かつ、誤操作を減らすことができる。
図23は、タブレット型端末40に表示された医療画像の一例である。
図24は、図23のタブレット型端末40に表示された医療画像上に関心領域を設定した場合の画像例である。
図25は、図24の医療画像に対して関心領域に基づきウィンドウレベルとウィンドウ幅とを調整した場合の画像例である。
次に、制御部41の関心領域設定部411は、輪郭線122に基づいてエッジ処理(図20)を行い、抽出したエッジにより医療画像120上に関心領域123を設定する(図24参照)。
次に、制御部41の輝度値検出部412は、図24の医療画像120の関心領域123の最小輝度値と最大輝度値を検出する。制御部41のウィンドウ設定部413は、この最小輝度値と最大輝度値に基づいて、医療画像120のウィンドウ幅とウィンドウレベルを調整する。そして、表示制御部45が上記調整の結果を反映した医療画像120Aを生成し、表示部43に表示する(図25参照)。
また、タッチパネル部44により医療画像上に関心領域が指定される毎に、輝度値検出部412により当該関心領域の最大輝度値及び最小輝度値が計算される。また、この関心領域の最大輝度値及び最小輝度値に基づいて、ウィンドウ設定部413により、医療画像のウィンドウ幅及びウィンドウレベルが決定される。
そして、制御部41の制御の下、表示制御部45により、決定されたウィンドウ幅及びウィンドウレベルをもって直ちに医療画像の再表示が行われる。
Claims (6)
- 供給された第1の階調を持つ画像を該第1の階調より小さい第2の階調で表示する表示部と、
前記表示部に重ねて配置され、操作面に接触する指示体の位置に応じた信号を生成する入力部と、
前記入力部から供給される前記信号に基づいて前記指示体の前記操作面上における軌跡を検出し、前記軌跡で囲まれた領域を前記表示部に表示された前記画像に対する関心領域として設定し、前記関心領域内の画素の輝度値に基づいてウィンドウ条件を設定する制御部と、
前記制御部で設定された前記ウィンドウ条件を前記画像に適用し、前記画像を前記表示部に表示させる表示制御部と、を備え、
前記制御部は、前記指示体と前記操作面との接触面積に応じた幅を持つ前記軌跡により形成される、前記関心領域の輪郭線と重なる部分の前記画像のエッジを検出し、前記関心領域に設定し、前記関心領域の輪郭線と前記画像の重なる部分にエッジがない場合には、前記輪郭線の外周もしくは内周に対応する前記画像の画素をエッジとして抽出する
画像表示装置。 - 前記第1の階調を持つ画像は、医療画像撮影装置で撮影された医療画像である
請求項1に記載の画像表示装置。 - 供給された第1の階調を持つ画像を該第1の階調より小さい第2の階調で表示する表示部と、
前記表示部に重ねて配置され、操作面に接触する指示体の位置に応じた信号を生成する入力部と、
前記入力部から供給される前記信号に基づいて前記指示体の前記操作面上における軌跡を検出し、前記軌跡に基づいて前記表示部に表示された前記画像に対する関心領域を設定し、前記関心領域内の画素の輝度値に基づいてウィンドウ条件を設定する制御部と、
前記制御部で設定された前記ウィンドウ条件を前記画像に適用し、前記画像を前記表示部に表示させる表示制御部と、を備え、
前記制御部は、前記指示体と前記操作面との接触面積に応じた幅を持つ前記軌跡に対応する領域と、当該軌跡の所定の周辺の領域とを含む範囲の領域を、前記関心領域として設定する
画像表示装置。 - 前記第1の階調を持つ画像は、医療画像撮影装置で撮影された医療画像である
請求項3に記載の画像表示装置。 - 供給された第1の階調を持つ画像を該第1の階調より小さい第2の階調で表示する表示部と、
前記表示部に重ねて配置され、操作面に接触する指示体の位置に応じた信号を生成する入力部と、
前記入力部から供給される前記信号に基づいて前記指示体の前記操作面上における軌跡を検出し、前記軌跡に基づいて前記表示部に表示された前記画像に対する関心領域を設定し、前記関心領域内の画素の輝度値に基づいてウィンドウ条件を設定する制御部と、
前記制御部で設定された前記ウィンドウ条件を前記画像に適用し、前記画像を前記表示部に表示させる表示制御部と、を備え、
前記制御部は、前記関心領域内の画素の輝度値から当該関心領域内の画素の最小輝度値及び最大輝度値を算出し、前記最小輝度値及び前記最大輝度値に基づいて前記ウィンドウ条件としてウィンドウ幅及びウィンドウレベルを設定し、前記ウィンドウ幅及び前記ウィンドウレベルを設定した後に、前記入力部から供給される前記信号に基づいて前記ウィンドウ幅及び前記ウィンドウレベルを再設定する場合には、前記ウィンドウ幅と前記ウィンドウレベルの変更可能な範囲を前記関心領域内の画素の最小輝度値から最大輝度値の範囲に制限する
画像表示装置。 - 前記第1の階調を持つ画像は、医療画像撮影装置で撮影された医療画像である
請求項5に記載の画像表示装置。
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