なお、以下の説明において、「印刷」とは、ユーザからの印刷指示に基づいて印画を行い、ロール紙を所定サイズに切断し排紙するまでの一連の全体動作を指すものとする。また、「印画」とは、印刷動作のうち、記録用紙であるロール紙に対してインクリボンに塗布されたインクを熱転写することにより画像をロール紙に記録する動作を指すものとする。
以下、図1乃至図11を参照して本発明の第1の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態にかかる印刷装置100および該印刷装置100に用いられるインクリボンカセット130及び用紙カセット140の外観構成を示す図である。
図1に示すように、印刷装置100は、その側面が開閉しインクリボンカセット130及び用紙カセット140を矢印120の方向に着脱可能なハウジング101を備え、該ハウジング101の上部には、表示部102と操作部103とが配されている。
表示部102はLCD等の表示画面から構成され、印刷される画像データを表示したり、印刷に必要な設定データを入力するためのメニューを表示したりする。
操作部103は、印刷装置の電源のON/OFFを指示する電源スイッチ104と、表示部102に表示された各種メニューを選択するための選択スイッチ105とを備える。更に、選択スイッチ105の周囲には、表示部102に表示されたカーソルを所望の位置に移動させるための左右キー106と、上下キー107とが配されている。
インクリボンカセット130には、複数種類のインクが面順次に塗布されているインクリボンが収納されている。131、132は、それぞれインクリボンの供給ローラと巻き取りローラの回転軸である。巻き取りローラの回転軸132は、インクリボンカセット130を印刷装置100に装着した際に、印刷装置100が有するインクリボン巻きあげモータの回転機構と結合され、印刷装置100によって回転が制御される。
用紙カセット140には不図示の開閉蓋からロール紙を装填することが可能である。また印刷装置100に用紙カセット140を装着する前の状態では、ロール紙は用紙カセット140に完全に覆われた状態となっており、ユーザがロール紙に直接触れることがない構成となっている。印刷時にはロール紙が用紙カセット140から引き出され印画が行われる。
141はロール紙が巻きまわされたローラの回転軸であり、用紙カセット140を印刷装置100に装着した際には、印刷装置100が有する給紙モータの回転機構と結合され、印刷装置100によって回転が制御される。
次に図2を参照して印刷装置100の機能構成を説明する。
図2は印刷装置100の機能構成を示すブロック図である。201は印刷装置100全体を制御するメインコントローラである。
202はメインコントローラ201に接続され、制御プログラムなどが格納されるROMである。メインコントローラ201は、ROM202に格納された制御プログラムを読み出し、読み出した制御プログラムに従って、各部の制御や演算処理を実行する。
RAM203は、メインコントローラの演算処理用のワークメモリとして用いられ、また、操作部103を介して入力された各種設定データ等が、一時的に格納される。
224Y、224M、224Cは画像データ入力部229を介して受信された画像データを格納するイメージバッファである。224Yはイエローの画像データを一時的に格納するイエローイメージバッファであり、224M、224Cはそれぞれマゼンタ、シアンの画像データを一時的に格納するイメージバッファである。
224OPは、オーバーコート用の画像データを一時的に格納するイメージバッファである。オーバーコート用の画像データは、イメージバッファ224Y〜224Cに格納されている画像データを、必要に応じて参照して、生成される。
227はサーマルヘッドであり、内蔵する発熱体が発熱することにより、インクリボンに塗布されたインクを昇華させ、ロール紙に印画する。
226はサーマルヘッド227に内蔵される発熱体(不図示)を駆動させるヘッド駆動回路である。ドライバコントローラ225はメインコントローラ201に接続さている。ドライバコントローラ225が、イメージバッファ224Y〜224Cにビットマップ形式で記録された画像データ、及びイメージバッファ224OPに生成されたオーバーコート用の画像データを用いてヘッド駆動回路226を制御することで印画が行われる。
211は駆動モータ212、213を駆動するためのロール紙搬送モータドライバである。駆動モータ212、213は回転機構を介して、後述するグリップローラ、排紙ローラ等に結合されており、これらのローラを駆動させることによりロール紙を搬送する。
214は給紙モータドライバであり、給紙モータ215の回転を制御する。用紙カセット140が装着された状態においては、給紙モータ215が、ロール紙が巻き回されロール紙ユニットの回転軸となっている回転軸141と回転機構を介して結合し給紙モータドライバ214により回転軸141の回転駆動が制御される。
216はインクリボン巻上げモータドライバであり、インクリボン巻上げモータ217の回転を制御する。インクリボンカセット130が装着された状態では、インクリボンの巻き取りローラの回転軸132とインクリボン巻上げモータ217とが回転機構を介して結合される。そのため、インクリボン巻上げモータドライバ216によりインクリボンの巻き取り、巻き上げが制御される。
218はヘッドアップダウンモータドライバである。このドライバ218がサーマルヘッド227の昇降を行うヘッドアップダウンモータ219の回転を制御することで、サーマルヘッド227を印画位置と退避位置との間で動作させる。
220はカッターモータドライバである。カッターモータドライバ220が、カッターユニットを構成するカッター刃及びカッター受け刃を駆動するカッターモータ221を制御することで、ロール紙の切断を行う。
204は終端検知センサであり、用紙カセット140のローラ内に配され、ローラに巻き回されたロール紙が消費されて、ローラに巻き回されたロール紙の残量が、1巻き未満になった場合に、これを検知する。終端が検知されると、表示部102には、ロール紙の残量がなくなった旨のメッセージが表示される。
206はロール紙頭出しセンサであり、サーマルヘッド227に対向して設けられるプラテンローラとグリップローラの間に配され、印刷開始時に、用紙カセット140から引き出されたロール紙の先端部がグリップローラの後方を通過したことを検出する。
207はインクリボン頭出しセンサであり、インクリボンの各色の先端部に塗布されたマーカーを検出する。インクリボン巻上げモータ217によるインクリボンの巻き上げ動作は、リボン頭出しセンサ207の検出結果に基づいて制御される。
次に図3を参照して印刷装置100の内部構成について説明する。
図3は、インクリボンカセット130及び用紙カセット140が印刷装置100に装着された状態を、印刷装置100の側面から見た場合の断面図である。
図3において、601は用紙カセット140に内包されたロール紙404−2が印画時に図8に示す印画位置611まで引き出される場合に通過する用紙カセット140に設けられた搬送路である。602は用紙カセット140のロール紙出口である。ローラ404−1に巻き回されていたロール紙404−2は分離部材406により引き剥がされることで、ロール紙出口602より用紙カセット140の外部に引き出され、搬送路601を通過する。
604−1はピンチローラ、604−2はグリップローラであり、ロール紙404−2を挟持する。603はデカール用ガイドであり、印刷時にロール紙404−2のカール方向とは逆の曲率を持たせるために設けられており、ロール紙404−2の巻き癖を矯正する。グリップローラ604−2が図中時計回りに回転することで、用紙カセット140から送りだされたロール紙404−2が、印画位置611に向かって搬送される。
605はプラテンローラであり、印画位置611において、サーマルヘッド227との間で、インクリボン402−1とロール紙404−2とを重畳させた状態を維持する。
606は排紙ローラであり、ロール紙404−2を排紙方向に搬送するため、駆動モータ212からの駆動力をうけて回転する。排紙ローラ606と排紙従動ローラ607とは、ロール紙404−2を介して対向する位置に配され、図示しない駆動機構により圧接・離間するようになっており排紙時に圧接してロール紙404−2を挟持する。
608はカッターモータ221の動作をカッターユニットに伝達するギアである。609、610はカッターユニットを構成するカッター刃とカッター受け刃であり、ロール紙404−2の搬送路を挟んで、対向した位置に配置されている。カッター刃609がギア列608を介してカッターモータ221により駆動され、カッター受け刃610と、はさみ状にすりあわされることにより、ロール紙404−2を切断する。
次に図4を用いて印刷装置100における印刷処理の全体フローを説明する。
図4は、印刷装置100における印刷処理の全体フローを示すフローチャートである。このフローチャートの処理は、メインコントローラ201が、ROM202から制御プログラムを読み出し、読み出した制御プログラムに基づいて各部の制御及び演算処理等を行うことにより実現される。
印刷装置100にインクリボンカセット130及び用紙カセット140が装着され、電源スイッチ104により電源が投入されると印刷装置100は図3に示す状態になり、図4に示す処理が開始される。
ステップS401では、内部設定データや、操作部103を介してユーザにより指示されたデータを参照して、印画モードに関する情報を受け付け設定する。本実施例では、印画モードして、通常モードと高画質モードの2つのモードを持つ。ここで、通常モードでは、イエロー、マゼンタ、シアンの複数色の色インクおよび、オーバーコートのインクを1画面分使用して印刷するモードである。それに対し、高画質モードは、イエロー、マゼンタ、シアン、オーバーコートのインクを2画面分使用して、イエロー、マゼンタ、シアンの色インクを二度打ちすることにより印画濃度を高めて高画質印刷を行うモードである。高画質モードでは、イエロー、マゼンタ、シアンの各インクによる印刷を行った後にオーバーコート層を飛ばして次のイエロー、マゼンタ、シアンの各インクを重ねて印刷し、その後にオーバーコート層を印刷する。
ステップS402では、表示部102に表示された画像データの中から、操作部103を介してユーザにより印刷対象として選択された画像データに関する情報を受け付ける。
ステップS403では、操作部103を介してユーザより印刷指示があったか否かを判定する。ステップS403において印刷指示があったと判定された場合には、ステップS404に進む。
ステップS404では、印刷可能か否かを判定する。ここでは、ステップS402において選択された画像データ全てが印刷可能であるか否かを、ロール紙404−2の残量に基づいて判定する。
ステップS404において印刷可能でないと判定された場合には、印刷不可である旨のメッセージを表示部102に表示するとともに、ステップS407に進む。
一方、ステップS404において印刷可能であると判定された場合には、ステップS405に進み、選択された画像データに基づいて各色ごとの印画データ及びオーバーコート層の印画データを生成する。
ステップS406では、生成された印画データを用いて印刷処理を行う。なお、印刷処理の詳細は、後述する。
ステップS407では、印刷対象として選択された次の画像データがあるか否かを判定する。ステップS407において、印刷対象として選択された次の画像データがあると判定された場合には、ステップS404に戻り、上記処理を繰り返す。
一方、ステップS407において、印刷対象として選択された次の画像データがないと判定された場合、あるいはステップS404において印刷可能でないと判定された場合には、ステップS408に進む。
ステップS408では終了処理を行い、印刷装置100を図3の状態に戻す。具体的には、サーマルヘッド227を退避位置に戻すと共に、ロール紙404−2を巻き上げ、ロール紙404−2の先端部が搬送路601にくるようにする。
次に図5乃至図11を参照して印刷装置100における、上記印刷処理の動作フローを説明する。
図5は印刷装置100の動作フローを示すフローチャートである。
このフローチャートの処理は、メインコントローラ201が、ROM202から制御プログラムを読み出し、読み出した制御プログラムに基づいて各部の制御及び演算処理等を行うことにより実現される。
まず、ステップS501で、用紙カセット140からロール紙404−2を送り出し、給紙する。次に、ステップS502で、ロール紙404−2が図6に示す印画開始位置まで搬送されると、次にステップS503でインクリボン402−1の頭出しを行う。以下、インクリボン頭出し動作を説明する。
図6に示した位置までロール紙404−2が搬送され、印画開始位置への搬送が完了すると、インクリボンカセット130に収納されているインクリボン402−1がインクリボン巻きあげモータ217により巻き上げられる。
207はインクリボン頭出しセンサである。インク頭だしセンサ207の対向側にはインクリボンを挟んで反射シート112が貼ってありインク頭だしセンサ207の投光した光を反射するようになっている。
ここで図6及び図7を用いてインクリボン402−1のマーカーの説明をする。図7はインクリボンのマーカーを説明するための図である。
図7は、インクリボン402−1の構成を示す図である。インクリボン402−1には、イエロー2402、マゼンタ2403、シアン2404、の複数色の色インクと、オーバーコート層2405の透明なインクとが、面順次に配置されている。2402、2403、2404、2405それぞれのインク面は、用紙1枚分の画像を印刷するのに必要なサイズを有している。そのため、イエロー2402、マゼンタ2403、シアン2404、オーバーコート層2405のそれぞれ1面を1セットとして、1枚分の印刷を行うことができる。
インクリボン402−1にはイエロー2402、マゼンタ2403、シアン2404、オーバーコート層2405の各面の頭出し位置に帯状にマーカー2401が塗布されている。マーカー2401は黒色の線であり、リボン頭だしセンサ207によって、反射シート112に反射した光がマーカー2401によって遮蔽されたことを検知するようになっている。イエローのインク面2402の先頭部分にはマーカー2401が2本塗布されており、他の色の先頭部分のマーカー2401が1本であることと区別している。これらの区別は、図6に示されるインクリボン頭出しセンサ207において識別され、識別結果がメインコントローラ201に送信されることで、メインコントローラ201では最初に印画するイエロー面の頭だし位置であることを認識することができる。
リボン頭出しセンサ207においてイエロー面2402のマーカー2401を検知すると、メインコントローラ201では、インクリボン巻上げモータ217を停止する。以上により、インクリボンの頭出しが行われる。
引き続いて、ステップS504で、サーマルヘッド227の昇降を行うヘッドアップダウンモータ219を駆動し、サーマルヘッド227を印画位置611へ移動させる。
サーマルヘッド227は印刷装置100のベースフレームにヘッドレバー612を介して回動可能に配されており、ヘッドアップダウンモータ219はヘッドレバー612を駆動してサーマルヘッド227を図8に示すように印画位置611へ移動させる。
サーマルヘッド227を印画位置611に移動させることで、インクリボンカセット130から露出しているインクリボン402−1とロール紙404−2とを、サーマルヘッド227とプラテンローラ605とで圧接しながら挟持される。この状態で、インクリボン402−1とロール紙404−2とを搬送させながら、サーマルヘッド227を駆動させることで、インクリボン402−1のインクがロール紙404−2に転写されて画像の印刷が行うことができる。
引き続いて、印画動作が行われる。本実施例では、印画モードが高画質モードであるか、及び、転写するインクの種類が色インクであるかオーバーコートであるか、また、インクの転写が、一回目であるか二回目であるかを判断して、印画動作を変える。そのため、印画動作を行う前に、ステップS505で色材転写、つまり、イエロー、マゼンタ、シアンのいずれかの色インクの転写であるか、ステップS509でオーバーコート層のインクの転写であるかを判断する。
図7に示すように、本実施例で用いるインクリボン402−1にはイエロー2402、マゼンタ2403、シアン2404、オーバーコート層2405が、順番に塗布されており、それらの各面の頭出し位置に帯状にマーカー2401が塗布されている。イエローのインク面2402の先頭部分にはマーカーが2本塗布されており、他の色の先頭部分のマーカーが1本であることと区別される。本実施例では、リボン頭出しカウンターを設け、イエローインク面の頭出しがされたときには、このリボン頭出しカウンターに数0をセットし、カウンターをリセットする。次に、各画面の印画を実施し、インクリボンの頭出しを行い、インクリボンの頭出しするたびに、リボン頭出しカウンターに数1を加える。これにより、リボン頭出しのカウンターは、イエローインク面の頭出し後は0、マゼンタインク面の頭出し後は1、シアンインク面の頭出し後は2、オーバーコート層の頭出し後は3となる。また、本実施例では、リボン印画画面数カウンターを設け、ステップS501で、リボン印画画面数カウンターに数0をセットし、カウンターをリセットする。次に、各画面の印画を実施し、リボンの頭出しを行い、イエローインク面の頭出しがされたときにリボン印画画面数カウンターに数1を加える。これにより、リボン印画画面数カウンターは、一回目のイエロー面の頭出し後は1、二回目のイエロー面の頭出し後は2に設定される。
本実施例では、このリボン頭出しカウンターの数値を用いて、印画動作を行う前にステップS505で色材転写であるか、ステップS509でオーバーコート層の転写であるかを判断する。
上記の判断手段を用いて、ステップS505で次に印画されるものが、色材転写かどうかを判断する。色材転写であると判断されるとステップS506に進み色インクの印画動作を行い、色材転写でないと判断された場合には、ステップS509に進みオーバーコートインクの転写を行う。
以下、ステップS506に進んだ場合について、説明する。
ステップS506では、グリップローラ604−2によりロール紙404−2の印刷方向への搬送が開始される。また、ロール紙の搬送と共に、インクリボンの搬送も行われる。ここで、本実施形態での印刷方向へのロール紙の搬送は、ロール紙をロール紙カセットへ引き込む方向となる。ロール紙404−2の搬送が所定量行われ、用紙搬送速度が一定になると、サーマルヘッド227の発熱体が発熱駆動され、インクリボン402−1に塗布されたイエローインクが昇華し、ロール紙404−2に転写されて画像が印画される。
そして、ロール紙404−2へのイエロー画像の印画領域への印画が完了する(S507でYES)と、ステップS508では、サーマルヘッド227の発熱駆動、ロール紙404−2の搬送、インクリボン402−1の搬送を停止する。そして、サーマルヘッド227をプラテンローラ605やインクリボン402−1から退避させた図3のような退避位置に退避させる。具体的には、ヘッドアップダウンモータ219を駆動させることにより、ヘッドレバー612を回動させ、ヘッドレバー612と一体的に固定されているサーマルヘッド227を退避位置に退避させる。上記の動作により、イエローの印画が完了する。
引き続いて、S502に進み、イエローの印画時と同様にS502〜S508の処理を繰り返して、マゼンタを印画することになる。
まずS502において、再度、図6に示した印画開始位置までロール紙404−2を搬送させる。このとき、ロール紙404−2は、印画処理でインクの転写中に搬送させた印刷方向とは逆方向に搬送させることで、印画開始位置まで搬送させる。そしてS503でインクリボン402−1を巻きあげ、リボン頭出しセンサ207においてマゼンタ面2403のマーカーを検知すると、インクリボン巻きあげモータ217を停止させ、インクリボンの頭出しを行う。
そして、ステップS504で、サーマルヘッド227の昇降を行うヘッドアップダウンモータ219を駆動し、サーマルヘッド227を印画位置611へ回動させる。
次に、ステップS505で、再度、色材転写かどうかを判断する。次の印画動作は、マゼンタ印画であるので、ステップS506に進む。
ステップS506では、サーマルヘッド227が印画位置611に到達すると、グリップローラ604−2によりロール紙404−2の搬送が開始される。ロール紙404−2の搬送が所定量行われ、用紙搬送速度が一定になると、サーマルヘッド227に内蔵する発熱体が発熱駆動され、インクリボン402−1に塗布されたマゼンタインクが昇華し、ロール紙404−2に転写して画像が印画される。
そして、ステップS507、S508で、ロール紙404−2へのマゼンタ画像の印画領域への印画が完了すると、ヘッドアップダウンモータ219が駆動する。そして、ヘッドレバー612を回動させ、ヘッドレバー612と一体的に固定されているサーマルヘッド227を退避位置に退避させる。
引き続いて、S502に進み、イエロー、マゼンタの印画時と同様にシアンについて、S502〜S508の処理が行われることになる。イエロー、マゼンタの印画時と同等な処理であるため、説明は省略する。
本実施例では、イエロー、マゼンタ、シアンの色インク印画に引き続いて、オーバーコート層について印画動作が行われることになる。
以下、本実施例で行われる、オーバーコート層の印画動作について述べる。
S502に戻り、再度、図6に示した印画開始位置までロール紙404−2を搬送する。そして、ステップS503でインクリボン402−1を巻きあげ、リボン頭出しセンサ207においてマーカーを検知すると、インクリボン巻きあげモータ217を停止させ、インクリボンの頭出しを完了する。
そして、ステップS504で、サーマルヘッド227の昇降を行うヘッドアップダウンモータ219を駆動し、サーマルヘッド227を印画位置611へ回動させる。
次に、ステップS505で色材転写かどうか判断される。ここで、オーバーコート層の転写時には、リボン頭出しカウンターの数値が、オーバーコート層の頭出しを示す3となっているため、色材転写ではないと判断され、ステップS509に進む。
そして、ステップS509では、オーバーコート層転写であると判断され、ステップS511に進む。もしも、ステップS509で、オーバーコート層転写でないと判断された場合、ステップS510に進み、表示部102にエラー表示を行い、印刷処理を終了する。
続いて、ステップS511に進んだ場合について、説明する。
ステップS511では、現在行っている印刷処理の印刷モードが、印画モードが通常モードか高画質モードかを判断する。
ステップS511で、高画質モードでないと判断された場合は、通常モードであるため、ステップS519に進み、オーバーコート層を転写する。ステップS519では、まず、グリップローラ604−2によるロール紙404−2の搬送およびインクリボンの搬送が開始される。ロール紙404−2の搬送が所定量行われ、用紙搬送速度が一定になると、サーマルヘッド227の発熱体が発熱駆動され、インクリボンに塗布されたオーバーコート層のインクが、ロール紙404−2に転写される。そして、ロール紙404−2へのオーバーコート層の印画領域への印画を完了した(S520)のち、サーマルヘッド227の発熱駆動、ロール紙の搬送、インクリボンの搬送を停止させる。そして、ステップS521で、ヘッドアップダウンモータ219を駆動させることにより、ヘッドレバー612を回動させ、ヘッドレバー612と一体的に固定されているサーマルヘッド227を退避位置に退避させる。
以上により、イエロー、マゼンタ、シアン、オーバーコート層の順にインクが重ねられて転写され印画動作が完了する。
そして、ステップS522で、排紙動作が行われる。ステップS522では、グリップローラ604−2および排紙ローラ606を駆動させて、ロール紙404−2を図9の切断位置まで搬送させ、カッターモータ221を駆動し、カッターユニット609、610によりロール紙404−2を切断する。その後、切断されたロール紙を、排紙ローラ606により印刷装置100の外に排紙する。
一方、ステップS511で、高画質モードと判断された場合は、ステップS512に進む。
ステップS512では、今回のオーバーコート転写が一回目であるかどうかを判断する。一回目である場合は、オーバーコートの転写を行わないため、ステップS513に進みオーバーコート層を飛ばし処理を行う。ステップS513では、まず、ヘッドアップダウンモータ219を駆動し、サーマルヘッド227を退避位置に移動させる。その後、インクリボン巻きあげモータ217を駆動させて、リボン頭出しセンサ207において次のマーカーを検知するまで、インクリボン402−1を搬送させる。オーバーコートのマーカーが頭出しされている状態でこの処理を行うことで、インクリボン402−1のオーバーコート層が飛ばして搬送され、次のイエローのインク面のマーカーの頭出しが行われることになる。
次にステップS514ではインクリボン402−1の残量があるかどうかを判断する。ステップS513において次のマーカーの頭出しを行う際に、インクリボン402−1の残量が無くなると、インクリボン402−1を巻きあげることができなくなる。インクリボン402−1の残量がある場合はインクリボン402−1を巻きあげることができ、次のマーカー頭出しを行うことができる。そのため、ステップS513のオーバーコート飛ばし処理で、インクリボン402−1を巻きあげて、次のイエローのマーカを検出することができたか否かで、インクリボン402−1の残量があるかどうかを判断することができる。S514でのインクリボンの残量検出は、不図示のセンサにより、インクリボン巻きあげモータ217によるインクリボンの巻きあげ中に、インクリボンの供給ローラまたは巻き取りローラの回転軸が回転しているか否かを検出することにより実現する。回転を検出しなかった場合は、インクリボンの残量がないと判断される。本実施形態の印刷装置では、このような方法でインクリボンの残量を検出するため、高画質モードでの印刷を開始する前に、インクリボン402−1の残量が残り1画面であるかを検出することができない。残り1画面であることを検出できる場合は、高画質モードでの印刷を開始する前に、現在のインクリボンカセットでは高画質モードでの印刷を実行することができないことを把握できる。しかし、本実施形態では、インクリボンの残量が残り1画面であることは検出できず、残量がないことしか検出できないため、印刷動作の途中にインクリボンの残量がなくなってしまうという状況が発生してしまうことになる。
次に、ステップS514においてインクリボン残量があると判断された場合は、ステップS502に戻り、二回目の色材転写に移行する。
ステップS514においてインクリボン402−1の残量がないと判断された場合は、インクリボンカセット130の交換処理に入るためにステップS515に進む。
インクリボンカセット130の交換処理では、まず、テップS515において、ロール紙404−2を図11に示す退避位置まで搬送する。この退避位置は、ロール紙404−2の先端の非印画領域をグリップローラ604−2とピンチローラ604−1で挟持した位置である。ロール紙404−2をグリップローラ604−2とピンチローラ604−1で長時間挟持した場合、ロール紙404−2にグリップローラ604−2とピンチローラ604−1によるグリップ痕が付いてしまう。しかし、グリップ位置が非印画領域であるため印画品質を低下させることはない。また、グリップローラ604−2とピンチローラ604−1によるロール紙の挟持を外してしまうと、2回目の印画を行う際に、印画位置がずれてしまう可能性がある。そのため、退避位置は、グリップローラ604−2とピンチローラ604−1によりロール紙が挟持された状態の位置としている。
本実施例ではインクリボンカセット130の外装が、用紙搬送路の一部を形成している。そのため、ロール紙404−2を図11に示す退避位置までロール紙404−2を搬送する。これにより、インクリボンカセット130を取り出す際にロール紙404−2と干渉することなく取り出すことができる。つまり、用紙搬送路の一部を形成しているインクリボンカセット130、特に、用紙搬送路の一部を形成している部分と接触しない位置となるように、ロール紙を用紙カセット140に巻き戻して退避させる。
サーマルヘッド近傍の用紙搬送経路には、インクリボンの供給ローラと巻き取りローラとの間で、インクリボンカセット130から露出しているインクリボンが存在しており、この近傍にロール紙が存在していると、インクリボンカセット着脱の妨げになってしまう。そのため、図11のように、サーマルヘッド近傍の用紙搬送経路に、ロール紙404−2が存在しなくなる退避位置に、ロール紙を退避させている。これにより、インクリボンカセット130を着脱する際に、供給ローラと巻き取りローラとの間で、インクリボンカセット130から露出しているインクリボンとロール紙とが干渉せずに、ロール紙およびインクリボンが傷むのを防ぐことができる。
次にステップS516ではヘッドアップダウンモータ219を駆動させることにより、ヘッドレバー612を回動させ、ヘッドレバー612と一体的に固定されているサーマルヘッド227を退避位置に退避させる。これは、サーマルヘッドが印画位置のままだと、インクリボンがサーマルヘッド227とプラテンローラ605とに挟持されているため、S518において、ユーザがインクリボンカセット130の交換が行えなくなるためである。
次にステップS517ではインクリボン402−1の残量がなくなった旨のエラーを印刷装置100の表示部102に表示した上で、印刷を継続するか否かを選択する選択画面を表示する。この選択画面により、ユーザが印刷を継続するか否かを選択することができる。ユーザは、操作部材105〜107を操作し、印刷を継続するか否かを選択することができる。
ステップS517において印刷終了が選択されると、ステップS522に進みロール紙404−2の排紙動作、つまり前述の切断および排紙処理が行われ、印刷処理が終了する。
一方、ステップS517において印刷継続が選択されると、ステップS518に進み、印刷装置100の表示部102に、インクリボンカセット130の交換を促す表示をする。そして、ユーザによりインクリボンカセット130の交換がなされると、ステップS502に進み、印刷処理が再開され、二度目の色材転写に移行する。ここで、ステップS518では、インクリボンカセットの交換を促す表示を行うと共に、インクリボンカセットの着脱を、不図示のセンサで監視することにより、インクリボンカセットの交換を確認する。インクリボンの交換が確認できたら、ステップS502へ戻り、ステップS502以降の処理を繰り返す。ここで、ステップS518において、インクリボンカセットの交換を確認すると共に、インクリボンのイエロー面の頭出しを行い、インクリボンの残量があることを確認してから、S504の処理に移行するように構成してもよい。この場合、S518では、イエロー面の二本のマーカーを検出できるまで、S517、S518の処理を繰り返し、イエロー面の二本のマーカーを検出したことに応じて、S504に進み、それ以降の処理を行うように制御する。このように事前にインクリボンの残量を確認する処理を行うことで、確実に2回目の転写処理を行うことができる。
ステップS502〜S508において、高画質モードによる2回目の色材の印画処理が行われたのち、S505および、ステップS509で、オーバーコート層転写であると判断されると、ステップS511に進む。
高画質モードによる2回目の印画処理の場合は、ステップS511では印画モードが高画質モードであると判断され、次いでステップS512において、リボン印画画面数カウンターを参照し、2回目の印画であると判断される。2回目の印画であると判断されると、オーバーコート層が転写される。ステップS519では、まず、サーマルヘッド227を印画位置611に移動させ、ロール紙404−2の搬送および、インクリボンの搬送が開始される。ロール紙404−2の搬送が所定量行われ、用紙搬送速度が一定になると、サーマルヘッド227の発熱体が発熱駆動され、インクリボンに塗布されたオーバーコート層インクが、ロール紙404−2に転写される。そして、ロール紙404−2へのオーバーコート層の印画領域への印画を完了させる(S520でYES)と、サーマルヘッドの発熱駆動を停止さる。そして、ステップS521において、ヘッドアップダウンモータ219を駆動させることにより、ヘッドレバー612を回動させ、サーマルヘッド227を退避位置に退避させる。
以上により、イエロー、マゼンタ、シアン、オーバーコート層のインクの転写動作が完了される。そして、ステップS522で、排紙動作を行う。
また、上述のフローチャートによれば、通常モードの場合は、イエロー、マゼンタ、シアン、オーバーコートのインクの順で、1枚の用紙にインクが重ねて転写される。そして、高画質モードに設定されている際は、イエロー、マゼンタ、シアン、イエロー、マゼンタ、シアン、オーバーコートの順で、1枚の用紙にインクが重ねて転写されることになる。
排紙動作完了後、本実施例では、ロール紙404−2は図10に示すように引き出された状態になっている。次の印画を行わない場合は、ロール紙404−2が用紙カセット140内に完全に収納されて用紙カセット140が着脱可能な状態になっていなければならない。そのため、排紙後にはロール紙404−2の巻き取り動作も行う。
ロール紙404−2の巻き取り動作はグリップローラ604−2を反時計回り方向にロール紙ローラ軸404−1を時計回り方向に回転させることで行なう。ロール紙404−2の巻き取り中にはロール紙頭出しで使用したロール紙頭出しセンサ206を使用する。ロール紙404−2が有りの状態から無しの状態に変わるところを起点に所定量グリップローラ604−2とロール紙ローラ軸404−1追加駆動することで精度よくロール紙をカセットに収納できるようにしている。
このように、本実施形態の印刷装置は、印刷動作の途中でインクリボンの残量がなくなったとしても、インクリボンカセットを交換可能とし、カセット交換後に印刷動作が続行されるように構成したので、印刷途中の用紙が無駄にならなくなる。
上述の説明では、インクリボンの残量が残り1画面分であることが検出不可能であり、残量がないことしか検出できない場合について説明したが、インクリボンの残量が残り1画面分であることを検出可能であってとしても本発明は、有効である。例えば、印刷動作の途中でインクリボンカセットを交換可能が不可能な場合は、高画質モードの際に残り1画面分のインクリボンが収納されるカセットは使用不可能となる。そのため、使用可能なインクリボンが残っているインクリボンカセットがあるにもかかわらず、新しいインクリボンカセットを使用しなければならなくなる。それに対し、本実施形態の印刷装置によると、印刷動作の途中でインクリボンカセットを交換可能としたため、インクリボンカセットのインクリボンを使い切ってから、新しいインクリボンカセットを使用することができる。
(第2の実施形態)
以下、図6乃至図13を参照して、本発明の第2の実施形態について説明する。
図12は第2の実施形態に係る印刷装置100の機能構成を示すブロック図である。第1の実施形態と同じ構成については、同じ番号を付して説明を省略する。第1の実施形態と異なるところは、インクリボン巻き戻しモータドライバ232とインクリボン巻き戻しモータ233を有しており一度巻きあげたインクリボン402−1を巻き戻すことができる。なお、以下の実施形態では、上述の第1の実施形態と共通する構成については、第1の実施形態の構成に付した符号と同じ符号を付す事により、その説明を省略する。
次に図13を参照して第2の実施形態の印刷装置100の印刷処理について説明する。
図13は印刷装置100における印刷処理時の動作フローを示すフローチャートである。
このフローチャートの処理は、メインコントローラ201が、ROM202から制御プログラムを読み出し、読み出した制御プログラムに基づいて各部の制御及び演算処理等を行うことにより実現される。
まず、ステップS1301で、用紙カセット140からロール紙404−2を送り出し、給紙する。次に、ステップS1302で、ロール紙404−2を図6に示す印画開始位置まで搬送されると、次にステップS1303でインクリボン402−1を巻きあげる。そして、リボン頭出しセンサ207においてイエロー面2402のマーカーを検知すると、インクリボン巻きあげモータ217を停止させ、インクリボンの頭出しを行う。
次にステップS1304で、サーマルヘッド227の昇降を行うヘッドアップダウンモータ219を駆動し、サーマルヘッド227を印画位置611へ回動させる。
引き続いて、印画動作が行われる。ステップS1305で、次に印画されるものが、色材転写かどうかを判断する。色材転写であると判断されると、ステップS1306に進み、色材転写でないと判断された場合には、ステップS1309に進む。
以下、ステップS1306に進んだ場合について、説明する。
ステップS1306、S1307では、サーマルヘッド227が図8に示す印画位置611に到達すると、グリップローラ604−2によりロール紙404−2の搬送が開始される。ロール紙404−2の搬送が所定量行われ、用紙搬送速度が一定になると、サーマルヘッド227に内蔵する発熱体が発熱駆動され、インクリボン402−1に塗布されたイエローインクが昇華され、ロール紙404−2に印画される。
そして、ロール紙404−2へのイエロー画像の印画領域への印画が完了する(S1307)と、ステップS1308では、ヘッドアップダウンモータ219を駆動させることにより、ヘッドレバー612を回動させる。ヘッドレバー612の回動させることにより、ヘッドレバー612と一体的に固定されているサーマルヘッド227を退避位置に移動する。上記の動作により、イエローの印画が完了する。
引き続いて、ほぼ同様な動作を繰り返して、マゼンタを印画する。
まずステップS1302で再度図6に示した位置まで用紙を搬送し、ロール紙404−2の印画開始位置への搬送を完了する。そしてステップS1303でインクリボン402−1を巻きあげ、リボン頭出しセンサ207においてマゼンタ面2403のマーカーを検知すると、メインコントローラ201では、インクリボン巻きあげモータ217を停止、インクリボンの頭出しを行う。
そして、ステップS1304で、サーマルヘッド227の昇降を行うヘッドアップダウンモータ219を駆動し、サーマルヘッド227を印画位置611へ回動させる。
次に、ステップS1305で、再度、色材転写かどうかを判断し、次の印画動作は、マゼンタ印画であるので、ステップS1306に進む。
ステップS1306では、サーマルヘッド227が印画位置611に到達すると、グリップローラ604−2によりロール紙404−2の搬送が開始される。ロール紙404−2の搬送が所定量行われ、用紙搬送速度が一定になると、サーマルヘッド227に内蔵する発熱体が発熱駆動され、インクリボン402−1に塗布されたマゼンタインクが昇華され、ロール紙404−2に印画される。
そして、ステップS1307、S1308で、ロール紙404−2へのマゼンタ画像の印画領域への印画が完了すると、ヘッドアップダウンモータ219が駆動する。そして、ヘッドレバー612を回動させ、ヘッドレバー612と一体的に固定されているサーマルヘッド227を退避位置に退避させる。
引き続いて、ほぼ同様な動作を繰り返して、シアンを印画する。
まずステップS1302で再度、図6に示した位置までロール紙404−2を搬送し、ロール紙404−2の印画開始位置への搬送を完了する。そしてステップS1503でインクリボン402−1を巻きあげ、リボン頭出しセンサ207においてシアン面2404のマーカーを検知すると、インクリボン巻きあげモータ217を停止、インクリボンの頭出しを行う。
そして、ステップS1304で、サーマルヘッド227の昇降を行うヘッドアップダウンモータ219を駆動し、サーマルヘッド227を印画位置611へ回動させる。
次に、ステップS1305で、再度、色材転写かどうかを判断する。次の印画動作は、シアン印画であるので、ステップS1306に進む。
ステップS1306では、サーマルヘッド227が印画位置611に到達すると、グリップローラ604−2によりロール紙404−2の搬送が開始される。ロール紙404−2の搬送が所定量行われ、用紙搬送速度が一定になると、サーマルヘッド227に内蔵する発熱体が発熱駆動され、インクリボン402−1に塗布されたシアンインクが昇華され、ロール紙404−2に印画される。
そして、ステップS1307、S1308で、ロール紙404−2へのシアン画像の印画領域への印画が完了すると、ヘッドアップダウンモータ219が駆動する。ヘッドアップダウンモータ219の駆動により、ヘッドレバー612が回動し、ヘッドレバー612と一体的に固定されているサーマルヘッド227を退避位置に退避する。
次に引き続いて、オーバーコート層についての印画動作が行われる。
まずステップS1302で再度、図6に示した位置までロール紙404−2を搬送し、ロール紙404−2の印画開始位置への搬送を完了する。そしてステップS1303でインクリボン402−1を巻きあげ、リボン頭出しセンサ207においてオーバーコート層2405のマーカーを検知すると、インクリボン巻きあげモータ217を停止させ、インクリボンの頭出しを完了する。
そして、ステップS1304で、サーマルヘッド227の昇降を行うヘッドアップダウンモータ219を駆動し、サーマルヘッド227を印画位置611へ回動させる。
次に、ステップS1305ではオーバーコート層転写であるため色材転写ではないと判断されステップS1309に進む。
そして、ステップS1309では、オーバーコート層転写であると判断され、ステップS1311に進む。ステップS1309で、オーバーコート層転写でないと判断された場合、本実施例では、あり得ない状態であるため、ステップS1310に進み、エラー表示がされ終了する。
次に、ステップS1311に進んだ場合について、説明する。
ステップS1311は、印画モードが、通常モードか高画質モードかを判断する。
ステップS1311で、高画質モードでないと判断された場合は、通常モードであるため、ステップS1318に進み、オーバーコート層が転写される。ステップS1318では、サーマルヘッド227が印画位置611に到達すると、グリップローラ604−2によりロール紙404−2の搬送が開始される。ロール紙404−2の搬送が所定量行われ、用紙搬送速度が一定になると、サーマルヘッド227に内蔵する発熱体が発熱駆動され、インクリボン402−1に塗布されたオーバーコート層が、ロール紙404−2に転写される。そして、ロール紙404−2へのオーバーコート層の印画領域への印画を完了させた(S1319)る。その後、サーマルヘッド227の発熱駆動を停止させ、ステップS1320で、ヘッドアップダウンモータ219を駆動させることにより、ヘッドレバー612を回動させ、ヘッドレバー612と一体的に固定されているサーマルヘッド227を退避位置に退避させる。
以上により、イエロー、マゼンタ、シアン、オーバーコート層の順にインクが重ねられて転写される印画動作が完了される。
そして、ステップS1321で、排紙動作が行われる。
一方、ステップS1311で、高画質モードと判断された場合は、再度、色材転写を行うため、ステップS1312に進む。
ステップS1312では、今回のオーバーコート転写が一回目であるかどうかを判断する。一回目である場合は、ステップS1313に進み、インクリボン402−1を巻きあげオーバーコート層を飛ばす。
次にステップS1314ではインクリボン402−1の残量があるか判断する。ステップS1314においてインクリボン402−1の残量が無い場合は、インクリボン402−1を巻きあげることができない。一方、インクリボン402−1の残量がある場合はインクリボン402−1を巻きあげることができるためインクリボン402−1の残量があるかどうかを判断することができる。
ステップS1314においてインクリボン残量があると判断された場合は、ステップS1302に進み二度目の色材転写に移行する。
そしてステップS1302〜ステップS1308を繰り返し、再度イエロー、マゼンタ、シアン印画するとともに本実施例では、オーバーコート層の頭出しが行われ、ステップS1309に進む。
ステップS1309では、オーバーコート層転写であると判断され、ステップS1311に進む。
次にステップS1311では印画モードは高画質モードであるので次いでステップS1312に進む。ステップS1312では二回目の印画であるため、ステップS1318に進みオーバーコート層が転写される。ステップS1318ではサーマルヘッド227が印画位置611に到達すると、グリップローラ604−2によりロール紙404−2の搬送が開始される。ロール紙404−2の搬送が所定量行われ、用紙搬送速度が一定になると、サーマルヘッド227に内蔵する発熱体が発熱駆動され、インクリボン402−1に塗布されたオーバーコート層が、ロール紙404−2に転写される。そして、ロール紙404−2へのオーバーコート層の印画領域への印画を完了させた(S1319)る。その後、サーマルヘッド227の発熱駆動を停止させ、ステップS212で、ヘッドアップダウンモータ219を駆動させることにより、ヘッドレバー612を回動させ、ヘッドレバー612と一体的に固定されているサーマルヘッド227を退避位置に退避させる。
そして、ステップS1321で、ロール紙404−2が印刷装置100から排紙され終了する。
一方、ステップS1314においてインクリボン402−1の残量がないと判断された場合は、ステップS1315に進む。そして、インクリボン巻き戻しモータ233により一度巻きあげたインクリボン402−1を巻き戻しステップS1316でオーバーコート層の頭出しを行う。
そして、ステップS1317においてヘッドアップダウンモータ219の駆動により、ヘッドレバー612を回動させ、ヘッドレバー612と一体的に固定されているサーマルヘッド227を印画位置に移動させる。そして、グリップローラ604−2によりロール紙404−2の搬送が開始される。ロール紙404−2の搬送が所定量行われ印画開始位置まで搬送されると、サーマルヘッド227に内蔵する発熱体が発熱駆動され、オーバーコート層の印画領域への転写が行われる。オーバーコートの転写が完了すると、サーマルヘッド227の発熱駆動を停止させる。ステップS1320で、ヘッドアップダウンモータ219を駆動させることにより、ヘッドレバー612を回動させ、ヘッドレバー612と一体的に固定されているサーマルヘッド227を退避位置に退避させる。
そしてステップS1321で、ロール紙404−2が印刷装置100から排紙され終了する。
以上、第2の実施例において二度打ち印刷の最中にインクリボン残量がなくなった場合、インクリボン402−1を巻き戻しオーバーコート層を印画することで耐光性に乏しい失敗印刷を防止することができる。
(第3の実施形態)
以下、図6乃至図11及び図14、図15を参照して、本発明の第3の実施形態について説明する。第1の実施形態、第2の実施形態と同じ構成については、説明を省略する。
図14は第3の実施形態に係るインクリボンのマーカーを説明する図である。図14においてインクリボン402−1はイエロー2402、マゼンタ2403、シアン2404、オーバーコート層2405の各面の頭出し位置に帯状にマーカー2401が塗布されている。マーカー2401は黒色の線であり、リボン頭だしセンサ207によって、反射シート112に反射した光がマーカーによって遮蔽されたことを検知するようになっている。イエローのインク面2402の先頭部分にはマーカー2401が2本塗布されており、他の色の先頭部分のマーカー2401が1本であることと区別している。
また図14に示すように最後の一画面のイエローのインク面2402−1の先頭部分にはマーカー2401が3本塗布されている。以下、インクリボン402−1が最後の一画面であるか否かを検知する方法を説明する。
図6に示した位置までロール紙404−2が搬送され、印画開始位置への搬送が完了すると、インクリボンカセット130に収納されているインクリボン402−1がインクリボン巻きあげモータ217により巻きあげられる。そしてインクリボン頭出しセンサ207によりイエロー面2402の2本目のマーカー2401を検知するとインクリボン巻きあげモータ217で所定量巻きあげる。そして、インクリボン頭出しセンサ207で3本目のマーカーを検知したか否かでインクリボン402−1の残量が1画面であるかどうかを検知することができる。
本実施例ではマーカー2401の数が3本であるがインクリボン残量が1画面であることを検知することができればマーカー2401の数が3本に限られることはない。
なお、以下の実施形態では、上述の第1の実施形態と共通する構成については、第1の実施形態の構成に付した符号と同じ符号を付す事により、その説明を省略する。
次に図15を参照して第3の実施形態の印刷装置100の印刷処理について説明する。
図15は印刷装置100における印刷処理時の動作フローを示すフローチャートである。
このフローチャートの処理は、メインコントローラ201が、ROM202から制御プログラムを読み出し、読み出した制御プログラムに基づいて各部の制御及び演算処理等を行うことにより実現される。
まず、ステップS1501で、用紙カセット140からロール紙404−2を送り出し、給紙する。次に、ステップS1502で、ロール紙404−2を図6に示す印画開始位置まで搬送されると、次にステップS1503でインクリボン402−1を巻きあげる。そして、リボン頭出しセンサ207においてイエロー面2402のマーカーを検知すると、メインコントローラ201では、インクリボン巻きあげモータ217を停止し、インクリボンの頭出しを行う。
次にステップS1504で、サーマルヘッド227の昇降を行うヘッドアップダウンモータ219を駆動し、サーマルヘッド227を印画位置611へ回動させる。
引き続いて、印画動作が行われる。ステップS1505で、次に、印画されるものが、色材転写かどうかを判断する。色材転写であると判断されると、ステップS1506に進み、色材転写でないと判断された場合には、ステップS1509に進む。
以下、ステップS1506に進んだ場合について、説明する。
ステップS1506、S1507では、サーマルヘッド227が図8に示す印画位置611に到達すると、グリップローラ604−2によりロール紙404−2の搬送が開始される。ロール紙404−2の搬送が所定量行われ、用紙搬送速度が一定になると、サーマルヘッド227に内蔵する発熱体が発熱駆動され、インクリボン402−1に塗布されたイエローインクが昇華され、ロール紙404−2に印画される。
そして、ロール紙404−2へのイエロー画像の印画領域への印画が完了する(S1507)と、ステップS1508では、ヘッドアップダウンモータ219を駆動する。ヘッドアップダウンモータ219により、ヘッドレバー612を回動させ、ヘッドレバー612と一体的に固定されているサーマルヘッド227を退避位置に退避させる。この動作で、イエローの印画が完了する。
引き続いて、ほぼ同様な動作を繰り返して、マゼンタを印画する。
まずステップS1502で再度、図6に示した位置まで用紙を搬送し、ロール紙404−2の印画開始位置への搬送を完了する。そしてステップS1503でインクリボン402−1を巻きあげ、リボン頭出しセンサ207においてマゼンタ面2403のマーカーを検知すると、メインコントローラ201では、インクリボン巻きあげモータ217を停止、インクリボン402−1の頭出しを行う。
そして、ステップS1504で、サーマルヘッド227の昇降を行うヘッドアップダウンモータ219を駆動し、サーマルヘッド227を印画位置611へ回動させる。
次に、ステップS1505で、再度、色材転写かどうかを判断し、次の印画動作は、マゼンタ印画であるので、ステップS1506に進む。
ステップS1506では、サーマルヘッド227が印画位置611に到達すると、グリップローラ604−2によりロール紙404−2の搬送が開始される。ロール紙404−2の搬送が所定量行われ、用紙搬送速度が一定になると、サーマルヘッド227に内蔵する発熱体が発熱駆動され、インクリボン402−1に塗布されたマゼンタインクが昇華され、ロール紙404−2に印画される。
そして、ステップS1507、S1508で、ロール紙404−2へのマゼンタ画像の印画領域への印画が完了すると、ヘッドアップダウンモータ219を駆動する。これにより、ヘッドレバー612を回動させ、ヘッドレバー612と一体的に固定されているサーマルヘッド227を退避位置に退避させる。
引き続いて、ほぼ同様な動作を繰り返して、シアンを印画する。
まずステップS1502で再度、図6に示した位置まで用紙を搬送し、ロール紙404−2の印画開始位置への搬送を完了する。そしてステップS1503でインクリボン402−1を巻きあげ、リボン頭出しセンサ207においてシアン面2404のマーカーを検知すると、インクリボン巻きあげモータ217を停止させ、インクリボンの頭出しを行う。
そして、ステップS1504で、サーマルヘッド227の昇降を行うヘッドアップダウンモータ219を駆動し、サーマルヘッド227を印画位置611へ回動させる。
次に、ステップS1505で、再度、色材転写かどうかを判断し、次の印画動作は、シアン印画であるので、ステップS1506に進む。
ステップS1506では、サーマルヘッド227が印画位置611に到達すると、グリップローラ604−2によりロール紙404−2の搬送が開始される。ロール紙404−2の搬送が所定量行われ、用紙搬送速度が一定になると、サーマルヘッド227に内蔵する発熱体が発熱駆動され、インクリボン402−1に塗布されたシアンインクが昇華され、ロール紙404−2に印画される。
そして、ステップS1507、S1508で、ロール紙404−2へのシアン画像の印画領域への印画が完了すると、ヘッドアップダウンモータ219を駆動する。この駆動により、ヘッドレバー612を回動させ、ヘッドレバー612と一体的に固定されているサーマルヘッド227を退避位置に退避させる。
次に、引き続いてオーバーコート層について印画動作が行われる。
まずステップS1502で再度、図6に示した位置までロール紙404−2を搬送し、ロール紙404−2の印画開始位置への搬送を完了する。そしてステップS1503でインクリボン402−1を巻きあげ、リボン頭出しセンサ207においてオーバーコート層2405のマーカーを検知する。オーバーコート層2405のマーカーを検知すると、メインコントローラ201は、インクリボン巻きあげモータ217を停止させ、インクリボン402−1の頭出しを完了する。
そして、ステップS1504で、サーマルヘッド227の昇降を行うヘッドアップダウンモータ219を駆動し、サーマルヘッド227を印画位置611へ回動させる。
次に、ステップS1505ではオーバーコート層転写であるため色材転写ではないと判断されステップS1509へ進む。
そして、ステップS1509では、オーバーコート層転写であると判断され、ステップS1511に進む。ステップS1509で、オーバーコート層転写でないと判断された場合、本実施例では、あり得ない状態であるため、ステップS1510に進み、エラー表示がなされ、終了する。
次に、ステップS1511に進んだ場合について、説明する。
ステップS1511では、印画モードが、通常モードか高画質モードかを判断する。
ステップS1511で、高画質モードでないと判断された場合は、通常モードであるため、ステップS1515に進み、オーバーコート層が転写される。ステップS1515では、サーマルヘッド227が印画位置611に到達すると、グリップローラ604−2によりロール紙404−2の搬送が開始される。ロール紙404−2の搬送が所定量行われ、用紙搬送速度が一定になると、サーマルヘッド227に内蔵する発熱体が発熱駆動され、インクリボン402−1に塗布されたオーバーコート層が、ロール紙404−2に転写される。そして、ロール紙404−2へのオーバーコート層の印画領域への印画を完了させた(S1516)のち、サーマルヘッドの発熱駆動を停止させる。そして、ステップS1517で、ヘッドアップダウンモータ219を駆動させることにより、ヘッドレバー612を回動させ、ヘッドレバー612と一体的に固定されているサーマルヘッド227を退避位置に退避させる。
以上により、イエロー、マゼンタ、シアン、オーバーコート層の順にインクが重ねられて転写される印画動作が完了される。
そして、ステップS1518で、排紙動作が行われる、
一方、ステップS1511で、高画質モードと判断された場合は、再度、色材転写を行うため、ステップS1512に進む。
ステップS1512では、今回のオーバーコート転写が一回目であるかどうかを判断する。一回目である場合は、ステップS1513に進み、S1503においてインクリボン402−1の頭出しの際に検出したマーカーの数からインクリボン402−1が最後の一画面かどうか判断する。
ステップS1513においてインクリボン402−1が最後の一画面であると判断された場合は、ステップS1515に進み、オーバーコート層が転写される。ステップS1515では、サーマルヘッド227が印画位置611に到達すると、グリップローラ604−2によりロール紙404−2の搬送が開始される。ロール紙404−2の搬送が所定量行われ、用紙搬送速度が一定になると、サーマルヘッド227に内蔵する発熱体が発熱駆動され、インクリボン402−1に塗布されたオーバーコート層が、ロール紙404−2に転写される。そして、ロール紙404−2へのオーバーコート層の印画領域への印画を完了させた(S1516)のち、サーマルヘッド227の発熱駆動を停止させる。そして、ステップS1517で、ヘッドアップダウンモータ219を駆動させることにより、ヘッドレバー612を回動させ、ヘッドレバー612と一体的に固定されているサーマルヘッド227を退避位置に退避させる。
以上により、イエロー、マゼンタ、シアン、オーバーコート層の順にインクが重ねられて転写される印画動作が完了される。
そして、ステップS1518で、排紙動作が行われる。
一方、ステップS1513においてインクリボン402−1が最後の一画面ではないと判断された場合は、ステップS1514に進みインクリボン402−1を巻きあげオーバーコート層を飛ばし、二度目の色材転写に移行するためにS1502に進む。
そしてステップS1502〜S1508を繰り返し、再度イエロー、マゼンタ、シアン印画するとともに本実施例では、オーバーコート層の頭出しが行われ、ステップS1509に進む。
ステップS1509では、オーバーコート層転写であると判断され、ステップS1511進む。
次にステップS1511では印画モードは高画質モードであるので次いでステップS1512に進む。ステップS1512では二回目の印画であるため、ステップS1515に進みオーバーコート層が転写される。ステップS1515ではサーマルヘッド227が印画位置611に到達すると、グリップローラ604−2によりロール紙404−2の搬送が開始される。ロール紙404−2の搬送が所定量行われ、用紙搬送速度が一定になると、サーマルヘッド227に内蔵する発熱体が発熱駆動され、インクリボン402−1に塗布されたオーバーコート層が、ロール紙404−2に転写される。そして、ロール紙404−2へのオーバーコート層の印画領域への印画を完了させた(S1516)のち、サーマルヘッド227の発熱駆動を停止させる。そして、ステップS1517で、ヘッドアップダウンモータ219を駆動させることにより、ヘッドレバー612を回動させ、ヘッドレバー612と一体的に固定されているサーマルヘッド227を退避位置に退避させる。
そして、ステップS1518で、ロール紙404−2が印刷装置100から排紙され終了する。
以上、第3の実施例においてはインクリボン頭出し時にインクリボン残量を検知することでインクリボン残量が1画面である場合は通常印刷を行うことで失敗印刷を防止することができる。
(第4の実施形態)
以下、図16乃至図17を参照して、本発明の第4の実施形態について説明する。
第1の実施形態と同じ構成については、同じ番号を付して説明を省略する。
図16は第4の実施形態に係る印刷装置100の機能構成を示すブロック図である。第1の実施形態と異なるところは、インクリボン残量検出センサ240を有しておりインクリボン402−1と通信することでの残量を正確に検出することができる。
次に図17を参照して第4の実施形態の印刷装置100の印刷処理について説明する。
図17は第4の実施形態に係る印刷装置100における印刷処理時の動作フローを示すフローチャートである。
まずステップS1701で高画質モードかどうかを判断する。ステップS1701で高画質モードではないと判断されるとステップS1704に進み印刷処理へ移行する。ここでの印刷処理とは、第1の実施形態で説明した印刷処理と同じであり図5のステップS501に進む。
一方、ステップS1701で高画質モードであると判断されるとステップS1702に進む。
ステップS1702では、インクリボン残量をインクリボン残量検出センサ240により検出しインクリボン残量が2画面以上あるかどうかを判断する。
ステップS1702でインクリボン残量が2画面以上あると判断されるとステップS1704に進み印刷処理へと移行する。ここで印刷処理とは上述したように第1の実施形態で説明した図5のステップS501である。
ステップS1702でインクリボン残量が2画面未満であると判断されるとステップS1703に進み印刷装置100の表示部102にインクリボン残量が足りないため高画質モードを選択することが出来ない旨のエラー表示をする。
以上、第4の実施例において正確にインクリボン残量を検知することで印刷処理開始前に二度打ち印刷の選択を制限し失敗印刷を防止することができる。
(その他の実施形態)
以上、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳述してきたが、本発明はこれら特定の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。上述の実施形態の一部を適宜組み合わせてもよい。
また、上述の実施形態では、印刷処理が全て完了する前にインクリボンカセットを交換する場合について説明した。しかし、インクリボンカセットに限らず、印刷装置に着脱可能であり、着脱する際に印刷途中の用紙と干渉する可能性のあるカセットであれば、本発明は有効である。したがって、インクリボン以外のものが収納されているカセットに本発明を適応してもよい。
また、上述の実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムを、記録媒体から直接、或いは有線/無線通信を用いてプログラムを実行可能なコンピュータを有するシステム又は装置に供給し、そのプログラムを実行する場合も本発明に含む。
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、ハードディスク、磁気テープ等の磁気記録媒体、光/光磁気記憶媒体、不揮発性の半導体メモリでもよい。