JP6153989B2 - ボルテックスジェネレータ、風車翼および風力発電装置 - Google Patents

ボルテックスジェネレータ、風車翼および風力発電装置 Download PDF

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Description

本開示は、ボルテックスジェネレータ、風車翼および風力発電装置に関する。
従来から、風車の運転効率を向上させる観点から、風車翼の空力的性能を改善する試みがなされている。その試みの一つは、風車翼の表面にボルテックスジェネレータを設け、風車翼の表面に沿った流れの剥離を抑制することである。
特許文献1〜特許文献10には、風車翼の表面に取り付けられる基部と該基部上に立設されたフィンとを有するボルテックスジェネレータが開示されている。
米国特許出願公開第2014/0140856号明細書 欧州特許出願公開第2548800号明細書 欧州特許出願公開第2799709号明細書 国際公開第2007/140771号 欧州特許出願公開第2484895号明細書 欧州特許出願公開第2484896号明細書 欧州特許出願公開第2484897号明細書 欧州特許出願公開第2484898号明細書 国際公開第2015/030573号 欧州特許出願公開第2597300号明細書
しかしながら、特許文献1〜10に記載のボルテックスジェネレータは、風車翼の表面に沿った流れの剥離を抑制するというボルテックスジェネレータ本来の目的を達成できるかもしれないが、その反面、ボルテックスジェネレータの設置に起因したドラッグペナルティが生じてしまうことがある。
本発明の少なくとも幾つかの実施形態の目的は、風車翼の表面に沿った流れの剥離を抑制しながら、ボルテックスジェネレータの設置に起因したドラッグペナルティを低減可能なボルテックスジェネレータおよびこれを備えた風車翼並びに風力発電装置を提供することである。
(1)本発明の幾つかの実施形態に係るボルテックスジェネレータは、
風車翼のためのボルテックスジェネレータであって、
前記風車翼の表面から突出して設けられたフィンを備え、
前記フィンは、該フィンのフィンコードが前記風車翼への風の流入方向に対して斜めになるように配向されており、
前記風の前記流入方向における下流側を向く前記フィンの背面は、湾曲凸形状を有し、
前記フィンは、前記フィンの少なくとも一部の高さ範囲において、フィンコード長Cに対するフィン最大翼厚tmaxの比であるフィン最大翼厚比tmax/Cが、0.10≦tmax/C≦0.12を満たす。
なお、本明細書において、「風の流入方向」とは、ボルテックスジェネレータの取付位置における、風車翼の表面に沿った流れの方向をいう。この「風の流入方向」として、ボルテックスジェネレータの取付位置における風車翼のコード方向を近似的に用いてもよい。
ボルテックスジェネレータは、フィンが生み出す揚力によって縦渦を形成して、ボルテックスジェネレータの後流側における境界層内外の運動量交換を促進し、境界層を薄くすることで、風車翼の後縁剥離を抑制するものである。しかし、ボルテックスジェネレータのフィンの形状によっては、フィンの背面側での剥離に起因して横渦が生じてしまうことがあり、かかる横渦が抗力増大の原因となり得る。このように、ボルテックスジェネレータのフィン形状は、風車翼の後縁剥離の抑制効果だけでなく、ボルテックスジェネレータを設置することによる抗力増加のデメリット(ドラッグペナルティ)も考慮して設計する必要がある。
この点、上記(1)の構成は、ボルテックスジェネレータのフィン形状がフィンの揚力係数及び揚抗比に与える影響について検討するために本発明者らが行った数値計算の結果に基づくものであり、ボルテックスジェネレータのフィンが、少なくとも一部の高さ範囲において、フィン最大翼厚比tmax/Cが0.10≦tmax/C≦0.12を満たす翼型を有する。
典型的な風車用ボルテックスジェネレータの使用環境が粘性支配的(Re=10〜10程度)であるところ、フィン最大翼厚比tmax/Cを0.12以下且つ0.10以上に設定することで、フィン背面側における剥離に起因した横渦の発生を抑制し、フィンの揚力係数及び揚抗比を向上させることができる。
より具体的には、フィン最大翼厚比tmax/Cが0.12よりも大きい場合、フィンの揚力は維持されるが抗力が上昇し始めるため、フィンの揚抗比が低下してしまう。一方、フィン最大翼厚比tmax/Cが0.10よりも小さい場合、フィンの前縁付近から剥離が発生するようになり、揚力が維持されなくなる。そのため、フィンの揚抗比が低下してしまう。よって、フィン最大翼厚比tmax/Cを0.12以下且つ0.10以上に設定することで、フィンの揚力係数及び揚抗比を向上させることができる。
(2)幾つかの実施形態では、上記(1)の構成において、
前記フィン最大翼厚比tmax/Cが、前記フィンの少なくとも一部の高さ範囲において、0.10≦tmax/C≦0.11を満たす。
上記(2)の構成によれば、フィンの優れた揚力係数及び揚抗比を実現することができ、風車翼の後縁剥離の抑制とドラッグペナルティの低減とを効果的に両立することができる。
(3)幾つかの実施形態では、上記(1)又は(2)の構成において、
前記フィンは、前記フィンの根本から頂部までのフィン全長をLとしたとき、0.5L≦h≦0.85Lの高さ範囲において、前記フィン最大翼厚比tmax/Cが、0.10≦tmax/C≦0.12を満たす。
なお、一実施形態では、0.2L≦h≦0.85Lの高さ範囲において、前記フィン最大翼厚比tmax/Cが、0.10≦tmax/C≦0.12を満たす。
ボルテックスジェネレータのフィンでは、フィンの根本をフィン高さゼロとしたとき、0.5Lのフィン高さにおける流速は主流の流速の約90%に相当し、0.5L及び0.5Lよりもフィン頂部側の範囲(0.5L≦hの範囲)におけるフィン形状がフィン全体の空力性能に大きく影響する。但し、フィン頂部近傍の領域(h>0.85Lの領域)については、フィン頂部において発生する渦の影響により、空力特性の重要性が相対的に小さい。また、構造的な観点からは、フィン頂部近傍の上記領域において、フィン最大翼厚tmaxをある程度確保するために、この領域におけるフィン最大翼厚比を大きくしたいという要請がある。よって、上記(3)のように、0.5L以上0.85L以下の高さ範囲においてフィン最大翼厚比tmax/Cを上記数値範囲内に設定することで、フィンの強度を確保しながら、フィンの空力性能を効果的に向上させることができる。
(4)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(3)の何れかの構成において、
前記フィンは、該フィンの翼厚が前記フィン最大翼厚tmaxとなるコード方向位置は、前記フィンコードの中点よりも前縁側である。
(5)幾つかの実施形態では、上記(4)の構成において、
前記フィンは、該フィンの翼厚が前記フィン最大翼厚tmaxとなるコード方向位置xが、0.3C≦x≦0.4Cである。
(6)幾つかの実施形態では、上記(5)の構成において、
前記フィンは、該フィンの翼厚が前記フィン最大翼厚tmaxとなるコード方向位置xが、0.31C≦x≦0.35Cである。
上記(4)〜(6)の構成によれば、フィンの優れた揚力係数及び揚抗比を実現することができ、風車翼の後縁剥離の抑制とドラッグペナルティの低減とを効果的に両立することができる。
(7)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(6)の何れかの構成において、
前記フィンは、側面視において、前記風車翼の表面への前記フィンの接続部を形成する第1エッジと、前記第1エッジに交差するとともに前記風の前記流入方向上流側に位置して前記フィンの上流側端部を形成する第2エッジと、前記第1エッジに交差するとともに前記風の前記流入方向下流側に位置して前記フィンの下流側端部を形成する第3エッジと、を有する。
なお、フィンの側面視形状は、直線状の第1エッジ〜第3エッジによって形成される三角形や、直線状の第1エッジ〜第3エッジに加えて第2エッジ及び第3エッジ間を接続する直線状の第4エッジを有する四角形を含む任意の多角形であってもよい。あるいは、フィンの側面視形状を構成するエッジ(第1エッジ〜第3エッジを含む3本以上のエッジ)の一部が直線状ではなく、曲線状であってもよい。
(8)幾つかの実施形態では、上記(7)の構成において、
前記フィンにおいて、前記第2エッジは、前記フィンの頂部に近づくにつれて後流側に向かうようにフィン高さ方向に対して斜めになっている。
なお、この場合において、第2エッジは、第3エッジよりも長くてもよい。
上記(8)の構成によれば、フィン頂部に近づくにつれて後流側に向かうようにフィン高さ方向に対して斜めに配置された第2エッジ(フィン前縁を形成するエッジ)により、フィン後流側における境界層内外での運動量交換を促進するための縦渦を形成できる。
(9)幾つかの実施形態では、上記(7)又は(8)の構成において、
前記フィンは、側面視において、前記フィンの高さ方向における先端を形成する直線状又は曲線状の第4エッジをさらに有する。
上述したようにフィン頂部近傍の領域は、フィン頂部において発生する渦の影響により空力特性の重要性が相対的に小さいため、上記(9)の構成においては、フィン全体の空力性能にあまり影響しないフィン頂部を切り落として第4エッジを形成することで、ボルテックスジェネレータの取扱い時における作業者の安全性を高めるとともに、フィンにおいて発生する誘導抗力を低減することができる。
(10)幾つかの実施形態では、上記(7)乃至(9)の何れかの構成において、
前記第1エッジと前記第3エッジとがなす角度は、90度以下である。
上記(10)の構成によれば、翼型を有するフィンの成形後、フィンの頂部から根本に向かう方向にフィンを金型に対して相対的に動かすことで、成形後のフィンを金型から容易に引き抜くことができる。
(11)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(10)の何れかの構成において、
前記フィンは、該フィンの根本から頂部に近づくにつれて、前記フィンコードの長さが減少する。
上記(11)の構成によれば、フィンの側面視における面積を減少させて、フィンで生じる抗力を低減できる。
(12)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(11)の何れかの構成において、
前記フィンは、前記フィンの少なくとも一部の高さ範囲において、前記フィンの翼厚が前記フィン最大翼厚tmaxとなる位置を結んだ線が、前記フィンコード長の中点を結んだ基準線と同じ側に向かうように、前記フィンの高さ方向に対して傾斜している。
上記(12)の構成によれば、第2エッジ又は第3エッジがフィン高さ方向に対して斜めである場合であっても、フィン高さ方向における広範囲において、フィンの揚力係数及び揚抗比を向上させる翼型を実現することができる。このため、風車翼の表面に沿った流れの剥離を抑制しながら、ボルテックスジェネレータの設置に起因したドラッグペナルティを低減することができる。
(13)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(12)の何れかの構成において、
前記ボルテックスジェネレータは、前記風車翼の負圧面において、該負圧面に沿った風の流れの乱流域内に設置される。
風車翼の負圧面における流れの剥離は、前縁近傍の層流域からその下流側の乱流域に向かって境界層が徐々に厚くなり、後縁に到達する前に流れが剥がれてしまうことで生じる。
この点、上記(13)の構成によれば、負圧面に沿った風の流れの乱流域内にボルテックスジェネレータを設置することで、負圧面からの流れの剥離を抑制することができる。
(14)本発明の少なくとも幾つかの実施形態に係る風車翼は、
翼本体と、
前記翼本体の表面に取り付けられた上記(1)乃至(13)の何れかの構成のボルテックスジェネレータと、
を備える。
上記(14)の構成によれば、上記(1)で述べたように、ボルテックスジェネレータのフィンが、少なくとも一部の高さ範囲において、フィン最大翼厚比tmax/Cが0.10≦tmax/C≦0.12を満たす翼型を有するため、風車翼の表面に沿った流れの剥離を抑制しながら、ボルテックスジェネレータの設置に起因したドラッグペナルティを低減することができる。
(15)本発明の少なくとも幾つかの実施形態に係る風力発電装置は、
上記(14)の構成の風車翼を備える。
上記(15)の構成によれば、上記(14)の構成の風車翼を備えるので、風車翼の表面に沿った流れの剥離を抑制しながら、ボルテックスジェネレータの設置に起因したドラッグペナルティを低減することができる。
本発明の少なくとも一実施形態によれば、風車翼の表面に沿った流れの剥離を抑制しながら、ボルテックスジェネレータの設置に起因したドラッグペナルティを低減することができる。
一実施形態に係るボルテックスジェネレータを備えた風車翼の斜視図である。 一実施形態に係るボルテックスジェネレータのフィンの配置を説明するための翼型を示す図である。 一実施形態に係るボルテックスジェネレータのフィンの形状を説明するための翼型を示す図である。 一実施形態に係るボルテックスジェネレータ周囲における流れを説明するための斜視図である。 一実施形態に係るボルテックスジェネレータ周囲の流体解析結果を示す速度分布図である。 一実施形態に係るボルテックスジェネレータのフィン周囲の流れを説明するための斜視図である。 一実施形態に係るボルテックスジェネレータのフィン周囲の流れを説明するための断面図である。 フィン最大翼厚比ごとの揚抗比の一例を示すグラフである。 一実施形態に係るボルテックスジェネレータのフィンの側面図である。 他の実施形態に係るボルテックスジェネレータのフィンの側面図である。 さらに他の実施形態に係るボルテックスジェネレータのフィンの側面図である。 一実施形態に係るボルテックスジェネレータのフィンの側面図であり、図中に各高さ方向位置における翼型も示している。 一実施形態に係るボルテックスジェネレータのフィンの高さ方向の速度分布を示す図である。
以下、添付図面を参照して本発明の幾つかの実施形態について説明する。ただし、実施形態として記載されている又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、本発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
最初に、図1を例示して、幾つかの実施形態に係る風車翼1の全体構成について説明する。なお、図1は、一実施形態に係るボルテックスジェネレータ10を備えた風車翼1の斜視図である。
幾つかの実施形態に係る風車翼1は、翼本体2と、翼本体2の表面(翼面)に取付けられるボルテックスジェネレータ10と、を備える。
翼本体2は、風力発電装置のハブに取付けられる翼根3と、ハブから最も遠くに位置する翼先端4と、翼根3と翼先端4の間に延在する翼型部5と、を含む。また、風車翼1は、翼根3から翼先端4にかけて、前縁6と後縁7とを有する。また、風車翼1の外形は、圧力面(腹面)8と、圧力面8に対向する負圧面(背面)9とによって形成される。
なお、以下の説明において、「翼長方向」とは、翼根3から翼先端4に向かう方向であり、「翼コード方向」とは、翼本体2の前縁6と後縁7とを結ぶ線(コード)に沿った方向である。
上記風車翼1を備える風力発電装置は、一実施形態では、複数の風車翼1が放射状にハブに取付けられており、これら複数の風車翼1で風を受けることによってロータ(風車翼1及びハブを含む)が回転し、ロータに連結された発電機で発電を行うように構成されている。
次に、図2〜図4Dを参照して、幾つかの実施形態に係るボルテックスジェネレータ10について具体的に説明する。
図2は、一実施形態に係るボルテックスジェネレータ10のフィン12の配置を説明するための翼型を示す図である。図3は、一実施形態に係るボルテックスジェネレータ10のフィン12の形状を説明するための翼型を示す図である。図4A〜図4Dは、一実施形態に係るボルテックスジェネレータ10の周囲における流れを説明するための図である。なお、図2及び図3は、フィン12の任意の高さ方向位置における翼型を示している。
図2及び図3に例示するように、幾つかの実施形態に係るボルテックスジェネレータ10は、風車翼1(翼本体2)の表面から突出して設けられたフィン12を備える。
フィン12は、該フィン12のフィンコード18が風車翼1への風の流入方向に対して斜めになるように配向されている(図2参照)。例えば、フィンコード18が、風の流入方向に対してスキュー角(迎え角)θを有するように傾斜している。なお、スキュー角θは、0°より大きく且つ90°未満である。
風の流入方向における下流側を向くフィンの背面16は、湾曲凸形状を有している。
フィン12は、該フィン12の少なくとも一部の高さ範囲において、フィンコード長Cに対するフィン最大翼厚tmaxの比であるフィン最大翼厚比tmax/Cが、0.10≦tmax/C≦0.12を満たす(図3参照)。
なお、本明細書において、「風の流入方向」とは、ボルテックスジェネレータ10の取付位置における、風車翼1(図4A参照)の表面に沿った流れの方向をいう。「風の流入方向」として、ボルテックスジェネレータ10の取付位置における風車翼1の翼コード方向(図1参照)を近似的に用いてもよい。
図2及び図3に示す実施形態では、フィン12は翼型を有している。このフィン12は、風の流入方向の上流側に位置する前縁13と、風の流入方向の下流側に位置する後縁14と、風の流入方向における上流側を向くフィン12の腹面(圧力面)15と、風の流入方向における下流側を向くフィン12の背面(負圧面)16と、を有する。このフィン12において、前縁13と後縁14とを結ぶ直線がフィンコード18である。図3に示すようにフィンコード18のフィンコード長Cは、前縁13から後縁14までのコード18に沿った長さである。また、腹面15と背面16とのコード直交方向における距離の最大値をフィン最大翼厚tmaxとする。
ここで、図4A〜図4Dを参照して、ボルテックスジェネレータ10の作用を説明する。
図4Aは、一実施形態に係るボルテックスジェネレータ10の周囲における流れを説明するための斜視図である。図4Bは、一実施形態に係るボルテックスジェネレータ10の周囲の流体解析結果を示す速度分布図である。図4Cは、一実施形態に係るボルテックスジェネレータ10のフィン12の周囲の流れを説明するための斜視図である。図4Dは、一実施形態に係るボルテックスジェネレータ10のフィン12の周囲の流れを説明するための断面図である。
なお、図4Bでは、フィン12の後縁14の位置Pにおける断面(風の流入方向に直交する断面)の速度分布28と、フィン12の後流側の位置Pにおける断面(風の流入方向に直交する断面)の速度分布29と、を示している。これらの速度分布28,29において、流体速度の大きい領域を濃い色で示しており、流体速度が小さい領域ほどより薄い色で示している。図4Dは、フィン12の高さ方向に直交する方向における断面を示している。
図4A〜図4Dに示すように、通常、ボルテックスジェネレータ10は、フィン12が生み出す揚力Lによって、フィン12の背面16側に縦渦21を形成する。また、フィン12に流入した流れによって、フィン12の前縁13の最上流側位置から頂部12aに向かうエッジ(図6の第2エッジ122)に沿った縦渦22も形成される。これらの縦渦21,22によって、ボルテックスジェネレータ10の後流側において、境界層31内外の運動量交換が促進される。すなわち、フィン12から離れた位置における境界層32は、ボルテックスジェネレータ10の影響が小さいため、境界層32の厚さDは比較的大きい。これに対して、フィン12に近い位置においては、ボルテックスジェネレータ10により形成される縦渦21,22によってフィン12の高さ方向における運動量交換が促進されるため、境界層32の厚さDは境界層31の厚さDよりも薄くなる。こうしてボルテックスジェネレータ10は、風車翼1の表面における境界層31を薄くすることで、風車翼1の後縁剥離を抑制するようになっている。
しかし、ボルテックスジェネレータ10のフィン12の形状によっては、フィン12の背面16側での剥離に起因して横渦23(図4C及び図4D参照)が生じてしまうことがある。この横渦23は、フィン12の抗力D(図4C参照)の増大の原因となり得る。このように、ボルテックスジェネレータ10のフィン形状は、風車翼1の後縁剥離の抑制効果だけでなく、ボルテックスジェネレータ10を設置することによる抗力増加のデメリット(ドラッグペナルティ)も考慮して設計する必要がある。
なお、縦渦21,22とは、フィン12の高さ方向に形成される渦である。一方、横渦23とは、フィン12の高さ方向に直交する面内に形成される渦である。
この点、上述した図2及び図3に示す実施形態は、ボルテックスジェネレータ10のフィン形状がフィン12の揚力係数及び揚抗比に与える影響について検討するために本発明者らが行った数値計算の結果に基づくものであり、ボルテックスジェネレータ10のフィン12が、少なくとも一部の高さ範囲において、フィン最大翼厚比tmax/Cが0.10≦tmax/C≦0.12を満たす翼型を有する。
典型的な風車用ボルテックスジェネレータ10の使用環境が粘性支配的(Re=10〜10程度)であるところ、フィン最大翼厚比tmax/Cを0.12以下且つ0.10以上に設定することで、フィン12の背面16側における剥離に起因した横渦23(図4C及び図4D参照)の発生を抑制し、フィン12の揚力係数及び揚抗比を向上させることができる。
より具体的には、フィン最大翼厚比tmax/Cが0.12よりも大きい場合、フィン12の揚力は維持されるが抗力が上昇し始めるため、フィン12の揚抗比が低下してしまう。一方、フィン最大翼厚比tmax/Cが0.10よりも小さい場合、フィン12の前縁13付近から剥離が発生するようになり、揚力が維持されなくなる。そのため、フィン12の揚抗比が低下してしまう。よって、フィン最大翼厚比tmax/Cを0.12以下且つ0.10以上に設定することで、フィン12の揚力係数及び揚抗比を向上させることができる。
図5は、フィン最大翼厚比ごとの揚抗比を示すグラフである。このグラフは、形状の異なる複数のフィンA〜Fにおけるスキュー角と揚抗比との関係をそれぞれ示している。
フィンA〜フィンEは翼型を有している。フィンAのtmax/C(フィン最大翼厚比)は0.12であり、フィンBのtmax/Cは0.11であり、フィンCのtmax/Cは0.10であり、フィンDのtmax/Cは0.09であり、フィンEのtmax/Cは0.06である。また、フィンFは翼型ではなく平板型をなしている。なお、このグラフでは、Re=5×10のときの揚抗比を示している。
このグラフによれば、tmax/C(フィン最大翼厚比)が0.12のフィンA、tmax/Cが0.11のフィンB、及びtmax/Cが0.10のフィンCにおいて、広いスキュー角の範囲で良好な揚抗比を示している。これに対して、tmax/Cが0.09のフィンDやtmax/Cが0.06のフィンEは、あるスキュー角より大きくなると揚抗比が急激に低下していることがわかる。本発明者らは流体解析等の分析を行った結果、フィンDやフィンEのようにフィン最大翼厚比が0.10未満になると、フィン12の前縁13に近い領域で剥離が発生するようになり、揚抗比が小さくなることを見出した。すなわち、図4Dを参照して、フィン最大翼厚比が0.10未満の場合、フィン12の前縁13に近い領域から剥離が発生し、これに伴って横渦23の発生位置がより前縁13側となるため、抗力Dが大きくなってフィン12の揚抗比が低下してしまう。したがって、上述したように、フィン最大翼厚比tmax/Cを0.10以上に設定することで、フィン12の揚抗比を向上させることができる。
このように、上記実施形態によれば、ボルテックスジェネレータ10のフィン12のフィン最大翼厚比を上記範囲内に設定することによって、風車翼1の表面に沿った流れの剥離を抑制しながら、ボルテックスジェネレータ10の設置に起因したドラッグペナルティを低減することができる。
なお、フィン12のレイノルズ数Revgは以下の式(1)によって定義される。
ρは流体の密度であり、Uvgは流体速度(主流の速度)であり、Cvgはフィンコード長であり、μは流体の粘性係数である。
一方、風車翼1(図1参照)のレイノルズ数も上記式(1)と同様に定義されるが、フィン12のフィンコード長Cvgは風車翼1の翼コード長に比べて極めて小さいため、風車翼1のレイノルズ数と、フィン12のレイノルズ数Revgと、は全く相違するものとなる。そのため、例えば風車翼1で最適とされる翼型を適用しても、フィン12の機能を最大限に引き出すことは難しい。したがって、ボルテックスジェネレータ10のフィン12において、上述したようなフィン12に特有の翼型を採用することにより、フィン12の優れた揚力係数及び揚抗比を実現することができる。
図3を参照して、幾つかの実施形態では、フィン最大翼厚比tmax/Cが、フィン12の少なくとも一部の高さ範囲において、0.10≦tmax/C≦0.11を満たす。
この実施形態によれば、フィン12の優れた揚力係数及び揚抗比を実現することができ、風車翼1(図1参照)の後縁剥離の抑制とドラッグペナルティの低減とを効果的に両立することができる。
図6は、一実施形態に係るボルテックスジェネレータ10のフィン12の側面図である。
図6に例示するように、幾つかの実施形態においてフィン12は、フィン12の根本12bから頂部12aまでのフィン全長をLとしたとき、0.5L≦h≦0.85Lの高さ範囲において、フィン最大翼厚比tmax/Cが、0.10≦tmax/C≦0.12を満たす。
なお、一実施形態では、0.2L≦h≦0.85Lの高さ範囲において、フィン最大翼厚比tmax/Cが、0.10≦tmax/C≦0.12を満たす。
図10は、一実施形態に係るボルテックスジェネレータ10のフィン12の高さ方向の速度分布を示す図である。
図10に示すように、ボルテックスジェネレータ10のフィン12では、フィン12の根本12bにおけるフィン高さhをゼロとしたとき、0.5Lのフィン高さhにおける流速は主流(例えば図4Aに示すようにフィン12よりも上流側の風の流れ)の流速Uvgの約90%に相当し、0.5L及び0.5Lよりもフィン12の頂部12a側の範囲(0.5L≦hの範囲)におけるフィン形状がフィン全体の空力性能に大きく影響する。但し、フィン12の頂部12a近傍の領域(h>0.85Lの領域)については、フィン12の頂部12aにおいて発生する渦(図4A及び図4Cの縦渦21)の影響により、空力特性の重要性が相対的に小さい。また、構造的な観点からは、フィン12の頂部12a近傍の上記領域において、フィン最大翼厚tmaxをある程度確保するために、この領域におけるフィン最大翼厚比tmax/Cを大きくしたいという要請がある。よって、上記したように、0.5L以上0.85L以下の高さ範囲においてフィン最大翼厚比tmax/Cを上記数値範囲(tmax/Cが0.10≦tmax/C≦0.12又は0.10≦tmax/C≦0.11)内に設定することで、フィン12の強度を確保しながら、フィン12の空力性能を効果的に向上させることができる。
図3を参照して、幾つかの実施形態におけるフィン12は、該フィン12の翼厚がフィン最大翼厚tmaxとなるコード方向位置は、フィンコード18の中点Mよりも前縁13側である。
この場合、フィン12は、該フィン12の翼厚がフィン最大翼厚tmaxとなるコード方向位置xが、0.3C≦x≦0.4Cであってもよい。
あるいは、フィン12は、該フィン12の翼厚がフィン最大翼厚tmaxとなるコード方向位置xが、0.31C≦x≦0.35Cであってもよい。
上記実施形態によれば、フィン12の優れた揚力係数及び揚抗比を実現することができ、風車翼1(図1参照)の後縁剥離の抑制とドラッグペナルティの低減とを効果的に両立することができる。
次に、図6〜図8を参照して、ボルテックスジェネレータ10のフィン12の側面視形状について具体的に説明する。
図6は、一実施形態に係るボルテックスジェネレータ10のフィン12の側面図である。図7は、他の実施形態に係るボルテックスジェネレータ10のフィン12の側面図である。図8は、さらに他の実施形態に係るボルテックスジェネレータ10のフィン12の側面図である。
図6〜図8に例示する幾つかの実施形態において、フィン12は、側面視において、風車翼1の表面へのフィン12の接続部を形成する第1エッジ121と、第1エッジ121に交差するとともに風の流入方向上流側に位置してフィン12の上流側端部を形成する第2エッジ122と、第1エッジ121に交差するとともに風の流入方向下流側に位置してフィン12の下流側端部を形成する第3エッジ123と、を有する。
なお、フィン12の側面視形状は、直線状の第1エッジ121、第2エッジ122及び第3エッジ123によって形成される三角形(図6参照)や、直線状の第2エッジ122及び第3エッジ123に加えて第2エッジ122及び第3エッジ123間を接続する直線状の第4エッジ124を有する四角形(図7又は図8参照)を含む任意の多角形であってもよい。あるいは、図示は省略するが、フィン12の側面視形状を構成するエッジ(第1エッジ121、第2エッジ122及び第3エッジ123を含む3本以上のエッジ)の一部が直線状ではなく、曲線状であってもよい。
図6及び図8に例示する幾つかの実施形態では、第2エッジ122は、フィン12の頂部12aに近づくにつれて後流側に向かうようにフィン高さ方向に対して斜めになっている。
なお、この場合において、第2エッジ122は、第3エッジ123よりも長くてもよい。
上記実施形態によれば、フィン12の頂部12aに近づくにつれて後流側に向かうようにフィン高さ方向に対して斜めに配置された第2エッジ(フィン12の前縁13を形成するエッジ)122により、フィン後流側における境界層31(図4A参照)内外での運動量交換を促進するための縦渦21を形成できる。
図7及び図8に例示する幾つかの実施形態では、フィン12は、側面視において、フィン12の高さ方向における先端を形成する直線状又は曲線状の第4エッジ124をさらに有する。
図7に示す実施形態においてフィン12は、第2エッジ122が、フィン12の頂部12aに近づくにつれて後流側に向かうようにフィン高さ方向に対して斜めになっており、且つ、側面視において、フィン12の高さ方向における先端を形成する直線状の第4エッジ124をさらに有している。
図8に示す実施形態においてフィン12は、第2エッジ122及び第3エッジが互いに略平行に設けられ、第1エッジ121及び第4エッジ124が互いに略平行に設けられており、側面視において略方形状を有している。この場合、フィン12の製造が容易になる。
上述したようにフィン12の頂部12a近傍の領域は、フィン12の頂部12aにおいて発生する渦(図4A及び図4Cの縦渦21)の影響により空力特性の重要性が相対的に小さいため、上記実施形態によれば、フィン全体の空力性能にあまり影響しないフィン12の頂部12aを切り落として第4エッジ124を形成することで、ボルテックスジェネレータの取扱い時における作業者の安全性を高めるとともに、フィンにおいて発生する誘導抗力を低減することができる。
図6〜図8を参照して、幾つかの実施形態では、第1エッジ121と第3エッジ123とがなす角度αは、90度以下である。
上記実施形態によれば、翼型を有するフィン12の成形後、フィン12の頂部12aから根本12bに向かう方向にフィン12を金型に対して相対的に動かすことで、成形後のフィン12を金型から容易に引き抜くことができる。
図6及び図7に例示するように幾つかの実施形態では、フィン12は、該フィン12の根本12bから頂部12aに近づくにつれて、フィンコード18の長さが減少する。
この実施形態によれば、フィン12の側面視における面積を減少させて、フィン12で生じる抗力を低減できる。
図9は、一実施形態に係るボルテックスジェネレータ10のフィン12の側面図であり、図中に各高さ方向位置における翼型も示している。
図9に例示するように幾つかの実施形態において、フィン12は、フィン12の少なくとも一部の高さ範囲において、フィン12の翼厚がフィン最大翼厚tmaxとなる位置x,x,x,…を結んだ線42が、フィンコード長Cの中点M,M,M,…を結んだ基準線40と同じ側に向かうように、フィン12の高さ方向に対して傾斜している。すなわち、フィン12の翼厚がフィン最大翼厚tmaxとなる位置x,x,x,…を結んだ線42は、フィン12の高さが大きくなるにつれて後流側に向かうように傾斜している。
上記実施形態によれば、第2エッジ122又は第3エッジ123がフィン高さ方向に対して斜めである場合であっても、フィン高さ方向における広範囲において、フィン12の揚力係数及び揚抗比を向上させる翼型を実現することができる。このため、風車翼1の表面に沿った流れの剥離を抑制しながら、ボルテックスジェネレータ10の設置に起因したドラッグペナルティを低減することができる。
なお、図9に示す実施形態では、フィン最大翼厚tmaxとなる位置x,x,x,…を結んだ線42が、フィン12の高さ方向に対して傾斜しているため、フィン12の成形後に金型からの引き抜き難い場合がある。その場合、上述したように、第1エッジ121と第3エッジ123とがなす角度αを90度以下としてもよい。これにより、フィン12の揚力係数及び揚抗比を向上させる翼型を実現しながら、成形後のフィン12を金型から容易に引き抜くことが可能となる。
図1に戻り、幾つかの実施形態に係るボルテックスジェネレータ10は、風車翼1の負圧面9において、該負圧面9に沿った風の流れの乱流域内に設置される。
風車翼1の負圧面9における流れの剥離は、前縁6近傍の層流域からその下流側の乱流域に向かって境界層が徐々に厚くなり、後縁7に到達する前に流れが剥がれてしまうことで生じる。
この点、上記実施形態によれば、負圧面9に沿った風の流れの乱流域内にボルテックスジェネレータ10を設置することで、負圧面9からの流れの剥離を抑制することができる。
一実施形態において、ボルテックスジェネレータ10は、複数のフィン12が風車翼1の翼長方向に直線状に配列された構成を備える。例えば、図4Aに示すように、風の流入方向を通る平面に対して面対象に配置された一対のフィン12A,12Bが、風車翼1の翼長方向に複数配列された構成であってもよい。
また、ボルテックスジェネレータ10は、風車翼1(翼本体2)の表面に、基部を介して取り付けられてもよい。例えば、基部(不図示)には複数のフィン12が固定されており、フィン12が固定された状態の基部をボルテックスジェネレータ10は、風車翼1(翼本体2)の表面に取付けるようになっている。
複数のフィン12は、風車翼1の翼根3側に設けられてもよい(図1参照)。風車翼1の翼根3側では、最適翼コード長に対する実際の翼コード長の不足を補うために、最大揚力係数を向上させることが望ましい。このためには、最大翼コード長位置付近の領域にボルテックスジェネレータ10を取り付けることで、風車翼1の表面に沿った流れの剥離を抑制することが有効である。
また、上述の実施形態のように、ボルテックスジェネレータ10は、フィン12の少なくとも一部の高さ範囲において高い揚抗比を実現可能な新規なフィン翼型を採用しているため、ボルテックスジェネレータ10の空力的なメリットを特に享受できるのは、周速が高い風車翼1の翼先端4側の領域である。このため、ボルテックスジェネレータ10は、周速が高い風車翼1の翼先端4側の領域に設置されてもよい(図1参照)。なお、ここでいう翼先端4側の領域とは、例えば、風車ロータの回転中心を原点としたときの風車ロータの半径方向に沿った位置(単に半径方向位置と称する)をrとし、翼先端4における半径方向位置をRとしたとき、0.6≦r/R≦0.95である。
図1に示す例示的な実施形態では、風車翼1の翼根3側から翼先端4側に至る大部分の翼長方向範囲においてボルテックスジェネレータ10が設けられている。
図1を参照して、幾つかの実施形態に係る風車翼1は、翼本体2と、翼本体2の表面に取り付けられたボルテックスジェネレータ10と、を備える。このボルテックスジェネレータ10は、上述の何れかの実施形態に示した構成を備える。
この実施形態によれば、上述したように、ボルテックスジェネレータ10のフィン12が、少なくとも一部の高さ範囲において、フィン最大翼厚比tmax/Cが0.10≦tmax/C≦0.12を満たす翼型を有するため、風車翼1の表面に沿った流れの剥離を抑制しながら、ボルテックスジェネレータ10の設置に起因したドラッグペナルティを低減することができる。
幾つかの実施形態に係る風力発電装置(図示略)は、上記風車翼1(図1参照))を備える。
この実施形態によれば、上記風車翼1を備えるので、風車翼1の表面に沿った流れの剥離を抑制しながら、ボルテックスジェネレータ10の設置に起因したドラッグペナルティを低減することができる。
上述したように、本発明の少なくとも幾つかの実施形態によれば、風車翼1の表面に沿った流れの剥離を抑制しながら、ボルテックスジェネレータ10の設置に起因したドラッグペナルティを低減することができる。
本発明は上述した実施形態に限定されることはなく、上述した実施形態に変形を加えた形態や、これらの形態を適宜組み合わせた形態も含む。
例えば、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
例えば、「同一」、「等しい」及び「均質」等の物事が等しい状態であることを表す表現は、厳密に等しい状態を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の差が存在している状態も表すものとする。
例えば、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
一方、一の構成要素を「備える」、「含む」、又は、「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
1 風車翼
2 翼本体
3 翼根
4 翼先端
8 圧力面
9 負圧面
10 ボルテックスジェネレータ
12,12A,12B フィン
12a 頂部
12b 根本
13 前縁
14 後縁
15 腹面
16 背面
18 フィンコード
21 縦渦
23 横渦
31,32 境界層
121 第1エッジ
122 第2エッジ
123 第3エッジ
124 第4エッジ

Claims (15)

  1. 風車翼のためのボルテックスジェネレータであって、
    前記風車翼の翼本体の表面から突出して設けられたフィンを備え、
    前記フィンは、該フィンのフィンコードが前記風車翼への風の流入方向に対して斜めになるように配向されており、
    前記風の前記流入方向における下流側を向く前記フィンの背面は、湾曲凸形状を有し、
    前記フィンは、前記フィンの根本から頂部までのフィン全長をLとしたとき、0.5L≦h≦0.85Lの高さ範囲の少なくとも一部において、フィンコード長Cに対するフィン最大翼厚tmaxの比であるフィン最大翼厚比tmax/Cが、0.10≦tmax/C≦0.12を満たすことを特徴とするボルテックスジェネレータ。
  2. 前記フィン最大翼厚比tmax/Cが、0.5L≦h≦0.85Lの高さ範囲の少なくとも一部において、0.10≦tmax/C≦0.11を満たすことを特徴とする請求項1に記載のボルテックスジェネレータ。
  3. 前記フィンは、前記フィンの根本から頂部までのフィン全長をLとしたとき、0.5L≦h≦0.85Lの高さ範囲の全体において、前記フィン最大翼厚比tmax/Cが、0.10≦tmax/C≦0.12を満たすことを特徴とする請求項1又は2に記載のボルテックスジェネレータ。
  4. 前記フィンは、該フィンの翼厚が前記フィン最大翼厚tmaxとなるコード方向位置は、前記フィンコードの中点よりも前縁側であることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載のボルテックスジェネレータ。
  5. 前記フィンは、該フィンの翼厚が前記フィン最大翼厚tmaxとなるコード方向位置xが、0.3C≦x≦0.4Cであることを特徴とする請求項4に記載のボルテックスジェネレータ。
  6. 前記フィンは、該フィンの翼厚が前記フィン最大翼厚tmaxとなるコード方向位置xが、0.31C≦x≦0.35Cであることを特徴とする請求項5に記載のボルテックスジェネレータ。
  7. 前記フィンは、側面視において、前記風車翼の表面への前記フィンの接続部を形成する第1エッジと、前記第1エッジに交差するとともに前記風の前記流入方向上流側に位置して前記フィンの上流側端部を形成する第2エッジと、前記第1エッジに交差するとともに前記風の前記流入方向下流側に位置して前記フィンの下流側端部を形成する第3エッジと、を有することを特徴とする請求項1乃至6の何れか一項に記載のボルテックスジェネレータ。
  8. 前記フィンにおいて、前記第2エッジは、前記フィンの頂部に近づくにつれて後流側に向かうようにフィン高さ方向に対して斜めになっていることを特徴とする請求項7に記載のボルテックスジェネレータ。
  9. 前記フィンは、側面視において、前記フィンの高さ方向における先端を形成する直線状又は曲線状の第4エッジをさらに有することを特徴とする請求項7又は8に記載のボルテックスジェネレータ。
  10. 前記第1エッジと前記第3エッジとがなす角度は、90度以下であることを特徴とする請求項7乃至9の何れか一項に記載のボルテックスジェネレータ。
  11. 前記フィンは、該フィンの根本から頂部に近づくにつれて、前記フィンコードの長さが減少することを特徴とする請求項1乃至10の何れか一項に記載のボルテックスジェネレータ。
  12. 前記フィンは、前記フィンの少なくとも一部の高さ範囲において、前記フィンの翼厚が前記フィン最大翼厚tmaxとなる位置を結んだ線が、前記フィンコード長の中点を結んだ基準線と同じ側に向かうように、前記フィンの高さ方向に対して傾斜していることを特徴とする請求項1乃至11の何れか一項に記載のボルテックスジェネレータ。
  13. 前記ボルテックスジェネレータは、前記風車翼の負圧面において、該負圧面に沿った風の流れの乱流域内に設置されることを特徴とする請求項1乃至12の何れか一項に記載のボルテックスジェネレータ。
  14. 翼本体と、
    前記翼本体の表面に取り付けられた請求項1乃至13の何れか一項に記載のボルテックスジェネレータと、
    を備えることを特徴とする風車翼。
  15. 請求項14に記載の風車翼を備えることを特徴とする風力発電装置。
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