JP6152969B2 - 電力計測器 - Google Patents

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Description

本発明は、変流器(CT:Current Transformer)を用いて分電盤内などにおける回路の電力を計測する電力計測器に関する。
従来より、住宅内やビルディングなどの施設に設けられた分電盤内における回路の電力を計測する際、変流器が用いられる。一般的に、この変流器の受け側回路には電力計測器が接続され、この電力計測器は、変流器と接続される回路に負担抵抗を挿入して、この負担抵抗の両端の電圧を検出することで電流値を計測して電力演算を行う。
ここで、従来の電力計測器の機能構成に関して図7を参照して説明する。電力計測器100は、電流検出部101、電圧検出部102、及び電力演算部103を備える。電力演算部103に備わる乗算部103aは、変流器(CT)104に接続された電流検出部101において検出した電流値と、電圧検出部102において検出した電圧値とに基づいて電力(W)などの電力値演算を行う。伝送回路部103bは、乗算部103aにおける演算結果を計測電力値として出力する。
電力計測器100には、ノイズ対策のために、電流検出部101にて検出された電流値が所定の閾値T未満であれば、ゼロ電流と判定し、電力演算を開始しない潜動防止性能が設定されている。また、電力計測器100は、電力演算の始動判定のために、電流検出部101において検出した電流値(実際には実効値)が閾値T以上(「始動電流」とも言う)となると電力演算を始動する性能を有する。なお、閾値Tは、電力計測器100の定格電流の所定比率(非常に小さなレベル)で決められており、例えば、定格電流100A、所定比率0.3%の場合なら閾値Tは0.3Aに設定される。
ところで、電流検知手段及び電圧検知手段を備えた電力計測器をブレーカに着脱可能にした電力計測システムが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2009−103538号公報
しかしながら、電力計測器100の処理回路には、実際には、増幅回路や抵抗体における熱雑音、輻射無線、磁界などに由来する様々な外来ノイズが発生し、その結果、電流信号にノイズが重畳することがある。なお、当該ノイズは、高周波を含んでおり、不規則に上下方向に振動するホワイトノイズである。
ここで、従来の電力計測器100におけるノイズの影響に関して図8を参照して説明する。電圧検出部102に入力される電圧波形は、図8(a)に示すように、交流電圧の実効値100V、周波数50Hzの正弦波形とする。また、負荷105に対して0Aの無通電時であるため、図8(b)に示すように、電流検出部101に入力される電流波形は検出されない。そして、電流検出部101において、図8(c)に示すような外来ノイズが発生すると、電流検出部101から出力される電流波形は、図8(d)に示すように、図8(b)に示す電流波形に図8(c)に示すノイズが重畳された電流波形となる。
この時、ノイズのレベルによっては、電流検出部101において計測した電流値が閾値T(図8においては0.3A)を超えてしまい、電力演算部103における電力演算が誤始動される。すなわち、実際には負荷105に対して電流が流れていないにも関わらず、ノイズレベルによっては電力計測器100から計測電力値が出力(電力計測器100が潜動)される。この結果、電力計測器100から出力される計測電力値の精度が悪化するという問題が発生している。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、電流信号に外来ノイズなどが重畳した場合においても、より正確な計測電力値を出力できるようにした電力計測器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、回路から電圧の信号を検出する電圧検出部と、前記回路に取り付けられた変流器からの出力に基づいて電流の信号を検出する電流検出部と、前記電圧検出部及び電流検出部で検出される電圧値及び電流値の各信号を乗算して前記回路の電力を演算する電力演算部と、を備える電力計測器において、前記電力演算部において演算された電力を所定時間において積算した電力量を求め、当該電力量が所定の閾値を超えた場合、当該閾値を超えたと判断した時点以降の電力値を、計測電力値として出力するように制御する測定制御部を備え、前記電力計測器の定格電圧と、前記電力計測器の定格電流の所定比率とを乗算して求めた電力値に、電流波形と電圧波形との位相差に基づく力率の値を乗算した値を、前記所定の閾値とする、ことを特徴とする
この電力計測器において、前記定格電圧は、前記電圧検出部において計測される実際の計測電圧値に基づいて算出されることが好ましい。
この電力計測器において、前記測定制御部は、さらに、前記電流検出部において検出された電流値と、前記電力計測器の定格電流の所定比率との乗算で決定される所定の閾値に基づいて、当該電流値が当該所定の閾値を超える場合に、当該閾値を超えたと判断した時点以降の電力値を、計測電力値として出力するように制御することが好ましい。
この電力計測器において、前記測定制御部は、始動電流に対して前記制御を行うことが好ましい。
本発明に係る電力計測器において、測定制御部は、所定時間における電力量と、所定の閾値Tとを比較し、当該電力量が所定の閾値Tを超える場合に、計測電力値を出力するように制御する。このため、本発明では、電流信号や電圧信号に外来ノイズなどが重畳したとしても、より正確に計測電力値を出力できる。
本発明の実施の形態に係る電力計測システムの全体構成図である。 同上電力計測システムに備わる電力計測器の機能ブロック図である。 (a)前記電力計測器の電圧検出部に入力される電圧波形、(b)外来ノイズが発生していない状態において前記電力計測器の電流検出部に入力される電流波形、(c)前記電流検出部から出力される電流波形、(d)前記電力計測器の電力演算部において演算された電力波形を示す図である。 (a)前記電圧検出部に入力される電圧波形、(b)前記電流検出部に入力される電流波形、(c)外来ノイズが発生した状態において前記電流検出部において検出される電流波形、(d)前記電流検出部から出力される電流波形、(e)前記電力演算部において演算された電力波形を示す図である。 (a)前記電圧検出部に入力される電圧波形、(b)負荷に対して通電したときに前記電流検出部に入力される電流波形、(c)外来ノイズが発生した状態において前記電流検出部において検出される電流波形、(d)前記電流検出部から出力される電流波形、(e)前記電力演算部において演算された電力波形を示す図である。 前記電力計測器の動作手順を示すフローチャートである。 従来の電力計測器の機能ブロック図である。 (a)従来の電力計測器の電圧検出部に入力される電圧波形、(b)当該電力計測器の電流検出部に入力される電流波形、(c)外来ノイズが発生した状態において前記電流検出部から出力される電流波形、(d)当該電力計測器の電力演算部において演算された電力波形を示す図である。
(実施の形態)
本発明の実施の形態に係る電力計測器について図面を参照して説明する。本実施の形態に係る電力計測器が使用される電力計測システムの一例を図1に示す。電力計測システムSは、分電盤1、変流器2a,2b、電力計測器3、監視装置4、負荷5、及びブレーカ6a〜6cを備える。この電力計測システムSは、例えば一般住宅内やオフィスビル内において、分電盤1から電力供給を受ける照明器具やパソコンなどの様々な負荷5の消費電力を監視して、電力の「見える化」を実現している。
分電盤1は、外部からビル内や宅内に供給される商用電源を、三相3線式などの電線7を介して一次側に受ける主幹回路と、主幹回路の2次側から分岐した電路に介装される複数の分岐回路とを備える。各分岐回路には照明器具やパソコンのほか、空調機器やIH機器などの様々な負荷5が接続される。また、ブレーカ6aは、主幹回路の電線7に接続された主幹ブレーカであり、ブレーカ6bは、主幹回路から分岐した複数の分岐回路に配設された分岐ブレーカである。
変流器2a,2b(総称して変流器2)は、各回路の電流を一定の割合で小さくして専用ケーブルである信号線8を介して電力計測器3に供給する。本実施の形態において、変流器2aは、比較的大きな電流の流れる主幹回路を流れる主幹電流を定期的に計測するために設置され、本図においては、主幹回路の配線の2本の電線に貫通され、電力計測器3と信号線8にて接続される。変流器2bは、比較的小さな電流の流れる各分岐回路を流れる分岐電流を分岐回路毎に定期的に計測するために設置され、分岐回路の電線の所定位置に取り付けられ、電力計測器3と信号線8にて接続される。なお、電流検出手段は、変流器2に限定されるものではなく、例えば、ホール素子やシャントなどを備える他の電流センサを用いても構わない。
電力計測器3は、変流器2と接続され、これら変流器2と接続される回路に挿入する負担抵抗を備え、変流器2が設置された回路の電力を計測する。電力計測器3は、通信線を介して監視装置4に計測電力値を出力する。この電力計測器3は、分電盤1内の所定箇所に設置される。
監視装置4は、モニタを有する専用のパソコンなどであり、各分岐回路の電力情報を管理し表示する監視ユニットである。監視装置4は、電力計測器3とネットワーク接続され、各負荷5の電力使用に関するデータ収集を行い、データ解析のためグラフなどの表示を行う。そして、監視装置4は、例えば一時間ごとや一日ごとの電力使用に関するデータを自動記録し、電力計測器3と接続されたネットワーク経由によるエネルギーの一括管理を行い、効率のよい電力使用量の「見える化」を実現する。
負荷5は、分岐回路に接続された駆動電圧100Vや200Vの照明器具やパソコンのほか、空調機器やIH機器などの様々な電気機器である。
次に、本実施の形態に係る電力計測器3の機能構成に関して図2を参照して説明する。電力計測器3は、変流器2の信号から電流を検出する電流検出部31、回路の電圧の信号を検出する電圧検出部32、及び電流検出部31における電流及び電圧検出部32における電圧の各信号に基づいて電力演算する電力演算部33を備える。
電流検出部31は、変流器2と接続される回路に挿入された負担抵抗311、所定周波数帯の信号を通過させるフィルタ312、及びフィルタ312を通過した電流信号に所定値を加算する加算回路313を備える。
電圧検出部32は、図1に示すブレーカ6cなどを介して電線7と端子で接続され、電圧降圧回路321、フィルタ322、及び加算回路323を備える。電圧降圧回路321は、電圧を降圧させ、フィルタ322は、所定周波数帯の電圧信号を通過させ、加算回路323は、電圧波形が例えば0〜5Vの範囲となるように電圧信号に適切なバイアスをかける。
電力演算部33は、電流検出部31で計測された電流、及び電圧検出部32で検出される電圧に基づいて、変流器2が取付けられた電線7に接続された負荷5に供給される電力を演算するマイコンである。この電力演算部33は、A/D変換部331,332、乗算部333、測定制御部334及び伝送回路部335を備える。
A/D変換部331は、電圧検出部32から受信するアナログ信号をデジタル信号に変換する。A/D変換部332は、電流検出部31から受信するアナログ信号をデジタル信号に変換する。乗算部333は、A/D変換部331及び332から出力される信号を乗算する回路であり、すなわち電力(W)を算出する。このように、電力演算部33は、電圧値及び電流値をアナログ信号からデジタル信号に変換して、デジタル値での演算処理を行う。
測定制御部334は、乗算部333において演算された電力(W)を所定時間(例えば10ms)において積算した電力量(W・s)を演算する。また、測定制御部334は、演算された電力量が、予め設定された「所定の閾値T」を超えるか否かを判定し、越える場合には、その時点以降の電力や電力量などの電力値を、計測電力値として伝送回路部335を介して管理装置4などに出力するように制御する。
この「所定の閾値T」は、例えば、電力計測器3の「定格電圧(例えば200V)」と、電力計測器3の「定格電流(例えば100A)の所定比率(例えば0.3%)」との乗算で演算された電力量となる。このため、測定制御部334は、従来の電力演算の始動判定に用いていた「定格電流の所定比率」を、本実施の形態に係る電力計測器3における「所定の閾値T」の演算に用いることができる。従って、電力演算部33における演算回路を必要以上に複雑にすることなく、同等の通電レベルでの計測電力値の出力制御が可能となる。
なお、測定制御部334は、始動電流に対して当該制御を行うことができ、この場合、当該制御を、電力計測器3の潜動防止、始動電流判定に用いることにより、耐ノイズ性のある正確な潜動防止、始動電流判定を実行できる。
伝送回路部335は、例えば、RS485などに準拠した2線式シリアル通信回路を有し、接続される通信線を介して相互に通信可能な監視装置4に計測電力値を送信する。
次に、本実施の形態に係る電力計測器3において検知される電圧波形、電流波形及び電力波形に関して図3〜図5を参照して説明する。
最初に、負荷5に対して約1Aの電流を通電し、電流検出部31に外来ノイズが発生していない状態における電圧波形、電流波形及び電力波形の一例を、図3(a)〜(d)に示す。電圧検出部32に入力される電圧波形は、図3(a)に示すように、交流電圧の実効値100V、周波数50Hzの正弦波形とする。また、変流器2から電流検出部31の負担抵抗311に入力される電流波形は、図3(b)に示すように、交流電流の実効値1A、周波数50Hzの正弦波形とする。ここで、電流検出部31の処理回路において外来ノイズの影響を受けないため、加算回路313に入力される電流波形は、図3(c)に示すように、図3(b)と同一波形となる。次に、測定制御部334(又は乗算部333)は、A/D変換部331,332から出力された電圧値及び電流値に基づいて図3(d)に示す電力波形を演算する。この場合、測定制御部334は、所定時間(例えば20ms)における電力量(すなわち、斜線Aで示す面積)が、予め設定された「所定の閾値T」を超える状態となるため、計測電力値の出力を開始するように制御する。
次に、負荷5に対して0Aの無通電時において、電流検出部31で外来ノイズが重畳した状態の電圧波形、電流波形及び電力波形の一例を、図4(a)〜(e)に示す。電圧検出部32に入力される電圧波形は、図4(a)に示すように、交流電圧の実効値100V、周波数50Hzの正弦波形とする。また、図4(b)に示すように、変流器2から電流検出部31の負担抵抗311に入力される電流波形は検出されない。そして、電流検出部31の回路において、図4(c)に示すような外来ノイズが発生すると、電流検出部31から出力される電流波形は、図4(d)に示すように、図4(b)に示す電流波形に図4(c)に示すノイズが重畳された電流波形となる。次に、測定制御部334(又は乗算部333)は、図4(a)に示す電圧波形、及び図4(d)に示す電流波形に基づいて、図4(e)に示す電力波形を演算する。この図4(e)に示す電力波形において、電力にはプラス値とマイナス値がランダムに発生しており、1周期期間(20ms)で演算される電力量(すなわち、斜線Bで示す領域)は、プラスマイナスで打ち消され、ほぼ0となる。従って、測定制御部334は、所定時間における電力量が「所定の閾値T」を超えていないと判定し、計測電力値の出力制御は行わない。
次に、負荷5に対して微少電流が通電した時において、電流検出部31で外来ノイズが重畳した状態の電圧波形、電流波形及び電力波形の一例を、図5(a)〜(e)に示す。電圧検出部32に入力される電圧波形は、図5(a)に示すように、交流電圧の実効値100V、周波数50Hzの正弦波形とする。また、変流器2から電流検出部31の負担抵抗311に入力される電流波形は、図5(b)に示すように、微少な波高であり、周波数50Hzの正弦波形とする。そして、電流検出部31の回路において、図5(c)に示すような外来ノイズが発生すると、電流検出部31から出力される電流波形は、図5(d)に示すように、図5(b)に示す電流波形に図5(c)に示すノイズが重畳された電流波形となる。次に、測定制御部334(又は乗算部333)は、図5(a)に示す電圧波形、及び図5(d)に示す電流波形に基づいて、図5(e)に示すような電力波形を演算する。この場合、測定制御部334は、所定時間(例えば20ms)における電力量(すなわち、斜線Cで示す面積)が、予め設定された「所定の閾値T」を超えることとなるため、計測電力値の出力を開始するように制御する。
次に、測定制御部334の動作手順に関して図6に示すフローチャートを参照して説明する。最初に、測定制御部334は、電流検出部31から入力された電流値、及び電圧検出部32から入力された電圧値に基づいて、所定時間における電力量を演算する(S61)。次に、測定制御部334は、この電力量が、予め設定された所定の閾値Tを超えるか否かを判定し(S62)、閾値Tを超える場合に(S62でYes)、計測電力値の出力を指令する(S63)。
以上のように、本実施の形態に係る電力計測器3において、測定制御部334は、所定時間における電力量と、所定の閾値Tとを比較し、当該電力量が所定の閾値Tを超える場合に、閾値Tを超える以降の電力値を、計測電力値として出力するように制御する。この構成により、電力計測器3においては、電流や電圧の検出信号に重畳するノイズの影響を回避でき、電流信号や電圧信号に外来ノイズなどが重畳したとしても、より正確な計測電力値を出力できる。
(第1の変形例)
本実施の形態の第1の変形例について説明する。本変形例1では、電力計測器3に備わる測定制御部334は、閾値Tの演算に用いる定格電圧を、電圧検出部32において計測される実際の計測電圧値に基づいて算出する。
一般的に、電圧は、電力会社からの供給状態や、負荷5の種類や計測条件等により変動するものである。このため、電力計測器3によっては、計測電圧の範囲を広く(例えば、100〜440V)設定されているものがある。従って、このような電力計測器3においては、予め設定された定格電圧のみに基づいて閾値Tを設定すると、正確に計測電力値の出力制御が行えなくなる可能性がある。
従って、本変形例1において、測定制御部334は、電圧検出部32において検出される実際の電圧値に基づいて定格電圧を決定し、この定格電圧を、上述した所定の閾値Tの設定演算に使用する。このように、実際に計測した定格電圧に基づいて閾値Tを導出することで、閾値Tを、より正確に設定できる。また、実際の計測した電圧に定格電圧を追従させることができるため、閾値Tを定期的に更新でき、実際の電力計測器3の動作に基づいて、より正確な計測電力値を出力できる。
(第2の変形例)
本実施の形態の第2の変形例について説明する。本変形例2において測定制御部334は、上述した閾値Tの演算において、電流波形と電圧波形との位相差に基づく力率の値を乗算する。
これは、同じ電圧波形及び電流波形でも、電圧と電流の位相θが異なる場合、すなわち力率が異なる場合には電力値は異なることとなる。従って、本変形例2に係る電力計測器3では、「所定の閾値T」の設定演算において力率を乗算することで、測定制御部334において演算された所定時間の電力量と、「所定の閾値T」とのずれ量を少なくすることができる。このため、本変形例2に係る電力計測器3においては、実際の電力計測器3の動作に基づいて、より正確な計測電力値を出力できる。
(第3の変形例)
本実施の形態の第3の変形例について説明する。本変形例3では、測定制御部334は、計測電力値の出力判定を、上記実施の形態1に示す制御か、又は従来の制御法かのOR判定で実行する。すなわち、測定制御部334は、さらに、電流検出部31において検出された電流値と、電力計測器3の定格電流の所定比率との乗算で別の閾値Tを決定する。そして、測定制御部334は、当該電流値が当該閾値Tを超える場合に、当該閾値Tを超えた以降の電力値を、計測電力値として出力するように乗算部333などを制御する。このため、本変形例3では、電流などにノイズが発生しない場合は、基本的に従来の電力演算の始動判定に基づくことができ、電力演算部33における演算負荷を低減できる。
なお、本発明は、上記実施の形態の構成に限られず、発明の趣旨を変更しない範囲で種々の変形が可能である。また、上記目的を達成するために、本発明は、電力計測器に含まれる特徴的な構成手段をステップとする電力計測方法としたり、それらの特徴的なステップを含むプログラムとして実現することもできる。そして、そのプログラムは、ROM等に格納しておくだけでなく、USBメモリ等の記録媒体や通信ネットワークを介して流通させることもできる。
1 分電盤
2a,2b 変流器
3 電力計測器
4 監視装置
5 負荷
6a,6b,6c ブレーカ
7 電線
8 信号線
31 電流検出部
32 電圧検出部
33 電力演算部
331,332 A/D変換部
333 乗算部
334 測定制御部
335 伝送回路部
S 電力計測システム

Claims (4)

  1. 回路から電圧の信号を検出する電圧検出部と、前記回路に取り付けられた変流器からの出力に基づいて電流の信号を検出する電流検出部と、前記電圧検出部及び電流検出部で検出される電圧値及び電流値の各信号を乗算して前記回路の電力を演算する電力演算部と、を備える電力計測器において、
    前記電力演算部において演算された電力を所定時間において積算した電力量を求め、当該電力量が所定の閾値を超えた場合、当該閾値を超えたと判断した時点以降の電力値を、計測電力値として出力するように制御する測定制御部を備え
    前記電力計測器の定格電圧と、前記電力計測器の定格電流の所定比率とを乗算して求めた電力値に、電流波形と電圧波形との位相差に基づく力率の値を乗算した値を、前記所定の閾値とする、ことを特徴とする電力計測器。
  2. 前記定格電圧は、前記電圧検出部において計測される実際の計測電圧値に基づいて算出される、ことを特徴とする請求項1に記載の電力計測器。
  3. 前記測定制御部は、さらに、前記電流検出部において検出された電流値と、前記電力計測器の定格電流の所定比率との乗算で決定される所定の閾値に基づいて、当該電流値が当該所定の閾値を超える場合に、当該閾値を超えたと判断した時点以降の電力値を、計測電力値として出力するように制御する、ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電力計測器。
  4. 前記測定制御部は、始動電流に対して前記制御を行う、ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の電力計測器。
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