JP6151576B2 - 無線通信量の負荷分散システム、無線通信量の負荷分散プログラムおよび無線通信量の負荷分散方法 - Google Patents

無線通信量の負荷分散システム、無線通信量の負荷分散プログラムおよび無線通信量の負荷分散方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6151576B2
JP6151576B2 JP2013116512A JP2013116512A JP6151576B2 JP 6151576 B2 JP6151576 B2 JP 6151576B2 JP 2013116512 A JP2013116512 A JP 2013116512A JP 2013116512 A JP2013116512 A JP 2013116512A JP 6151576 B2 JP6151576 B2 JP 6151576B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
communication
division
predetermined
information terminal
terminal device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2013116512A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014236361A (ja
Inventor
景一 増田
景一 増田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Communication Systems Co Ltd
Original Assignee
Kyocera Communication Systems Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Communication Systems Co Ltd filed Critical Kyocera Communication Systems Co Ltd
Priority to JP2013116512A priority Critical patent/JP6151576B2/ja
Publication of JP2014236361A publication Critical patent/JP2014236361A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6151576B2 publication Critical patent/JP6151576B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02DCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES [ICT], I.E. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES AIMING AT THE REDUCTION OF THEIR OWN ENERGY USE
    • Y02D30/00Reducing energy consumption in communication networks
    • Y02D30/70Reducing energy consumption in communication networks in wireless communication networks

Description

本発明は、インターネットに接続されたサーバ、携帯電話網基地局および無線LAN基地局と、携帯電話網基地局および無線LAN基地局と通信可能な移動情報端末装置とを有する無線通信量の負荷分散システム等に関する。
近年、多機能携帯電話(いわゆるスマートフォン)の普及がめざましく、その結果、スマートフォンが使用する無線通信量は非常に速いペースで増加し続けており、無線基地局の増設が間に合わない状況となっている。このため、無線通信が混雑している際には、いわゆるヘビーユーザが使用する帯域の無線通信量を抑えて、ユーザ全体に対するサービスレベルを保つことが望まれている。しかし、無線通信量の抑制制御は回線交換の有線電話のようにオンするかまたはオフするかという単純な制御ではない。
従来、基地局側で無線通信が混雑していると判断した場合、ヘビーユーザが使用する帯域を抑える(絞る)という基地局主体の抑制制御が行われてきた。しかし、ヘビーユーザであるかどうかは、ある一つの基地局だけではわからない。このため、基地局を管理するサーバにユーザ別のトラフィックカウンタを置き、当該トラフィックカウンタと基地局とを連携させることにより、ヘビーユーザを特定する必要があった。当該連携のためにはできるだけ多くの基地局を改修して制御機能を付加する必要があり、網側設備の実装が極めて高価になってしまうという問題があった。
端末(携帯電話)側で無線通信量をカウントするという端末主体の抑制制御を行う場合、カウントとその結果による抑制制御(無線通信の制限)とが端末という1箇所で簡易に実装することができる。しかし、今日のように無線エリアが多重化された状態において、本当にすべての無線エリアが混雑しているのかどうかを端末側で知ることは、端末側で得られる情報の制限からみて困難である。このため、端末側にトラフィックカウンタを設けて一定期間のトラフィックが一定量を越えた場合に当該端末の無線通信量を絞るという単純な抑制制御を行った場合、実際には無線エリアは空いていて他の端末は自由に使用しているにもかかわらず、当該端末の無線通信量が絞られてしまうという端末間の公平さに欠ける抑制制御が行われてしまうという問題があった。
一方、最近では従来からの3G無線通信方式に加えて無線LANを使用することができるスマートフォンが出現している。上述した基地局主体または端末主体という抑制制御方法は、端末が複数の無線媒体を搭載するという今日の状況を想定していなかったため、現在では適さない方法である。そこで、このような複数の無線媒体を搭載したスマートフォンに対しては、3G無線通信が混雑している場合に無線LANを使用させるというトラフィックの振分けを行うことが考えられる。この振分けは現在ユーザが判断して手動により行っているが、無線LANを使用すると電池消費量が増大するため、無線LANを使用しないで切ってしまうユーザが多い(非特許文献1、2,3参照)。ユーザによる手動振分けではなく強制的な振分けを行う方法も考えられるが、複数の無線回路が動作することにより電池消費量が増大するため、却ってユーザの利便性を損ねることになるという問題があった。
そこで、本発明の目的は、上記問題を解決するためになされたものであり、網側設備の実装が高価となるような基地局の機能付加は行わず、端末間の不公平なトラフィックの抑制制御が行われることがない無線通信量の負荷分散システム等を提供することにある。
本発明の第2の目的は、スマートフォンの電池消費量を考慮したユーザの利便性を損ねることがない無線通信量の負荷分散システム等を提供することにある。
この発明の無線通信量の負荷分散システムは、インターネットに接続されたサーバ及び携帯電話網基地局と、該携帯電話網基地局と通信可能な移動情報端末装置とを有する無線通信量の負荷分散システムであって、前記サーバは、前記移動情報端末装置から前記携帯電話網基地局を介して所定時間毎に送信された、該移動情報端末装置の位置と該所定時間内における通信量とを含む各通信情報に基づき、所定時刻における所定時間毎の各移動情報端末装置の位置及び通信量を所定の通信量表示形式で地図上に表示した地図データを作成する地図データ作成手段と、前記地図データ作成手段により作成された所定時刻における所定時間毎の地図データを所定の分割形式により分割する分割手段と、前記分割手段により分割された所定時刻における各分割内に含まれる前記移動情報端末装置の通信量の合計値と該合計値を各分割内に含まれる該移動情報端末装置の数で除した平均通信量とを各分割毎に求める平均通信量等計算手段と、前記平均通信量等計算手段により求められた各分割内に含まれる前記移動情報端末装置の通信量の合計値及び平均通信量に基づき、各分割における移動情報端末装置の混雑の程度を示す混雑度を求める混雑度計算手段と、前記混雑度計算手段により求められた過去の所定時刻における所定の分割の混雑度に基づき、将来の所定時刻における該所定の分割の混雑度を予測する混雑度予測手段と、前記移動情報端末装置から送信された各通信情報に基づき所定時間における各移動情報端末装置の総通信量を求め、総通信量を確率変数とする確率分布の累積分布から各移動情報端末装置の総通信量の累積値である端末負荷率を求める端末負荷率計算手段と、前記混雑度予測手段により予測された将来の所定時刻における所定の分割の混雑度と前記端末負荷率計算手段で計算された各移動情報端末装置の端末負荷率とを該各移動情報端末装置へ送信する混雑度等送信手段とを備え、前記移動情報端末装置は、所定時間毎に、該移動情報端末装置の位置と該所定時間内における通信量とを含む通信情報を前記携帯電話網基地局を介して前記サーバへ送信する通信情報送信手段と、前記混雑度等送信手段により送信された将来の所定時刻における所定の分割の混雑度と該移動情報端末装置の端末負荷率とに基づき、将来の所定時刻において現在位置で用いる通信速度を計算する通信速度計算手段と、前記通信速度計算手段により計算された通信速度に応じて通信を行う通信手段とを備えたことを特徴とする。
ここで、この発明の無線通信量の負荷分散システムにおいて、前記混雑度計算手段は、前記平均通信量等計算手段により求められた特定時刻の地図データにおいて平均通信量が所定値以下の分割を抽出する分割抽出手段と、前記分割抽出手段により抽出された分割について過去の所定時刻から特定時刻にかけて平均通信量が減少している分割を抽出する減少分割抽出手段と、前記減少分割抽出手段により抽出された分割について過去の所定時刻から特定時刻にかけて総通信量が変化していないか及び/又は増加している一連の時間帯を抽出する時間帯抽出手段と、前記減少分割抽出手段により抽出された分割について、前記時間帯抽出手段により抽出された対応する時間帯における最大の総通信量を求め、該最大の総通信量に対する所定時刻毎の総通信量の比を該所定時刻における所定時間毎の混雑度とする混雑度取得手段とを備えることができる。
ここで、この発明の無線通信量の負荷分散システムにおいて、前記サーバは、前記地図データ作成手段により作成された所定時刻における所定時間毎の地図データを前記携帯電話網基地局を介して前記移動情報端末装置側へ送信する地図データ送信手段をさらに備え、前記移動情報端末装置は、前記地図データ送信手段により送信された所定時刻における所定時間毎の地図データを表示部に表示する地図データ表示手段をさらに備えることができる。
ここで、この発明の無線通信量の負荷分散システムにおいて、前記サーバは、前記混雑度予測手段により予測された将来の所定時刻における所定の分割の混雑度に基づき、混雑度を所定の混雑度表示形式で地図上に表示した予測混雑度地図データを作成する予測混雑度地図データ作成手段と、前記予測混雑度地図データ作成手段により作成された予測混雑度地図データを前記携帯電話網基地局を介して前記移動情報端末装置側へ送信する予測混雑度地図データ送信手段とをさらに備え、前記移動情報端末装置は、前記予測混雑度地図データ送信手段により送信された予測混雑度地図データを表示部に表示する予測混雑度地図データ表示手段をさらに備えることができる。
ここで、この発明の無線通信量の負荷分散システムにおいて、前記混雑度予測手段は、前記混雑度計算手段により求められた過去の所定時刻における所定の分割の混雑度に所定のパラメータを乗ずることにより求めた値を将来の所定時刻における該所定の分割の予測された混雑度とすることができる。
ここで、この発明の無線通信量の負荷分散システムにおいて、前記端末負荷率計算手段の総通信量を確率変数とする累積分布は対数正規分布とすることができる。
ここで、この発明の無線通信量の負荷分散システムにおいて、前記所定の通信量表示形式は、各移動情報端末装置が存在する位置に、通信量の大きさに応じた色で、前記通信情報が送信された所定時刻と現在時刻との間隔に応じたサイズの所定の形状により表示する形式とすることができる。
ここで、この発明の無線通信量の負荷分散システムにおいて、前記通信速度計算手段は、前記混雑度等送信手段により送信された将来の所定時刻における所定の分割の混雑度及び/又は前記移動情報端末装置の端末負荷率が大きいほど前記通信速度を遅く設定することができる。
ここで、この発明の無線通信量の負荷分散システムにおいて、インターネットに接続された無線LAN基地局をさらに備え、前記移動情報端末装置は複数の無線媒体と接続機能を有し前記携帯電話網基地局及び該無線LAN基地局と通信可能であり、前記移動情報端末装置が前記サーバへ送信する通信情報は所定時刻における電池残量を含み、前記サーバが、前記分割手段により分割された所定時刻における各分割内に含まれる前記移動情報端末装置の電池残量の合計値と該合計値を各分割内に含まれる該移動情報端末装置の数で除した平均電池残量とを各分割毎に求める平均電池残量等計算手段と、前記平均電池残量等計算手段により求められた過去の所定時刻における所定の分割の平均電池残量に基づき、将来の所定時刻における該所定の分割の平均電池残量を予測する平均電池残量予測手段と、前記平均電池残量予測手段により予測された将来の所定時刻における所定の分割の平均電池残量と前記端末負荷率計算手段で計算された各移動情報端末装置の端末負荷率とを該各移動情報端末装置へ送信する平均電池残量等送信手段とをさらに備え、前記移動情報端末装置が、前記平均電池残量等送信手段により送信された将来の所定時刻における所定の分割の平均電池残量と該移動情報端末装置の端末負荷率及び電池残量とに基づき、前記無線LAN基地局を自動的に捜索する時間間隔を計算する無線LAN捜索間隔計算手段と、前記無線LAN捜索間隔計算手段により計算された時間間隔に応じて前記無線LAN基地局を自動的に捜索し、無線LAN基地局と接続可能な場合、前記携帯電話網基地局から該無線LAN基地局へ自動的に通信を切り替える通信切替手段とをさらに備えることができる。
ここで、この発明の無線通信量の負荷分散システムにおいて、前記平均電池残量予測手段は、前記平均電池残量等計算手段により求められた過去の所定時刻における所定の分割の平均電池残量に所定のパラメータを乗ずることにより求めた値を将来の所定時刻における該所定の分割の予測された平均電池残量とすることができる。
ここで、この発明の無線通信量の負荷分散システムにおいて、前記無線LAN捜索間隔計算手段は、前記平均電池残量と前記端末負荷率と前記電池残量とに加えて、前記移動情報端末装置毎に予め設定された無線通信品質に応じて前記時間間隔を計算することができる。
ここで、この発明の無線通信量の負荷分散システムにおいて、前記地図データ作成手段により用いられる地図は航空写真とすることができる。
ここで、この発明の無線通信量の負荷分散システムにおいて、前記所定の分割形式は正方メッシュ分割とすることができる。
ここで、この発明の無線通信量の負荷分散システムにおいて、前記予測混雑度地図データ作成手段により作成される予測混雑度地図データはアクセスポイントの位置情報をさらに含み、前記移動情報端末装置は、前記予測混雑度地図データ送信手段により送信されたアクセスポイントの位置情報に基づき、現在位置を得る現在位置取得手段をさらに備えることができる。
この発明の無線通信量の負荷分散プログラムは、インターネットに接続されたサーバ及び携帯電話網基地局と、該携帯電話網基地局と通信可能な移動情報端末装置とを有する無線通信量の負荷分散システムにおけるサーバが実行する無線通信量の負荷分散プログラムであって、該サーバのコンピュータを、前記移動情報端末装置から前記携帯電話網基地局を介して所定時間毎に送信された、該移動情報端末装置の位置と該所定時間内における通信量とを含む各通信情報に基づき、所定時刻における所定時間毎の各移動情報端末装置の位置及び通信量を所定の通信量表示形式で地図上に表示した地図データを作成する地図データ作成手段、前記地図データ作成手段により作成された所定時刻における所定時間毎の地図データを所定の分割形式により分割する分割手段、前記分割手段により分割された所定時刻における各分割内に含まれる前記移動情報端末装置の通信量の合計値と該合計値を各分割内に含まれる該移動情報端末装置の数で除した平均通信量とを各分割毎に求める平均通信量等計算手段、前記平均通信量等計算手段により求められた各分割内に含まれる前記移動情報端末装置の通信量の合計値及び平均通信量に基づき、各分割における移動情報端末装置の混雑の程度を示す混雑度を求める混雑度計算手段、前記混雑度計算手段により求められた過去の所定時刻における所定の分割の混雑度に基づき、将来の所定時刻における該所定の分割の混雑度を予測する混雑度予測手段、前記移動情報端末装置から送信された各通信情報に基づき所定時間における各移動情報端末装置の総通信量を求め、総通信量を確率変数とする確率分布の累積分布から各移動情報端末装置の総通信量の累積値である端末負荷率を求める端末負荷率計算手段、前記混雑度予測手段により予測された将来の所定時刻における所定の分割の混雑度と前記端末負荷率計算手段で計算された各移動情報端末装置の端末負荷率とを該各移動情報端末装置へ送信する混雑度等送信手段として機能させるための負荷分散プログラムであって、前記移動情報端末装置により、前記混雑度等送信手段によって送信された将来の所定時間刻における所定の分割の混雑度と該移動情報端末装置の端末負荷率とに基づき、将来の所定の時刻において現在位置で用いる通信速度が計算され、該通信速度に応じて通信を行うことを特徴とする。
ここで、この発明の無線通信量の負荷分散プログラムにおいて、前記混雑度計算手段は、前記平均通信量等計算手段により求められた特定時刻の地図データにおいて平均通信量が所定値以下の分割を抽出する分割抽出手段と、前記分割抽出手段により抽出された分割について過去の所定時刻から特定時刻にかけて平均通信量が減少している分割を抽出する減少分割抽出手段と、前記減少分割抽出手段により抽出された分割について過去の所定時刻から特定時刻にかけて総通信量が変化していないか及び/又は増加している一連の時間帯を抽出する時間帯抽出手段と、前記減少分割抽出手段により抽出された分割について、前記時間帯抽出手段により抽出された対応する時間帯における最大の総通信量を求め、該最大の総通信量に対する所定時刻毎の総通信量の比を該所定時刻における所定時間毎の混雑度とする混雑度取得手段とを備えることができる。
ここで、この発明の無線通信量の負荷分散プログラムにおいて、前記地図データ作成手段により作成された所定時刻における所定時間毎の地図データを前記携帯電話網基地局を介して前記移動情報端末装置側へ送信する地図データ送信手段をさらに備え、前記移動情報端末装置により、前記地図データ送信手段によって送信された所定時刻における所定時間毎の地図データが表示部に表示されることができる。
ここで、この発明の無線通信量の負荷分散プログラムにおいて、前記混雑度予測手段により予測された将来の所定の時刻における所定の分割の混雑度に基づき、混雑度を所定の混雑度表示形式で地図上に表示した予測混雑度地図データを作成する予測混雑度地図データ作成手段と、前記予測混雑度地図データ作成手段により作成された予測混雑度地図データを前記携帯電話網基地局を介して前記移動情報端末装置側へ送信する予測混雑度地図データ送信手段とをさらに備え、前記移動情報端末装置により、前記予測混雑度地図データ送信手段によって送信された予測混雑度地図データが表示部に表示されることができる。
ここで、この発明の無線通信量の負荷分散プログラムにおいて、前記混雑度予測手段は、前記混雑度計算手段により求められた過去の所定時刻における所定の分割の混雑度に所定のパラメータを乗ずることにより求めた値を将来の所定時刻における該所定の分割の予測された混雑度とすることができる。
ここで、この発明の無線通信量の負荷分散プログラムにおいて、前記端末負荷率計算手段の総通信量を確率変数とする累積分布は対数正規分布とすることができる。
ここで、この発明の無線通信量の負荷分散プログラムにおいて、前記所定の通信量表示形式は、各移動情報端末装置が存在する位置に、通信量の大きさに応じた色で、前記通信情報が送信された所定時刻と現在時刻との間隔に応じたサイズの所定の形状により表示する形式とすることができる。
ここで、この発明の無線通信量の負荷分散プログラムにおいて、インターネットに接続された無線LAN基地局をさらに備え、前記移動情報端末装置は複数の無線媒体と接続機能を有し前記携帯電話網基地局及び該無線LAN基地局と通信可能であり、前記移動情報端末装置が前記サーバへ送信する通信情報は所定時刻における電池残量を含み、前記分割手段により分割された所定時刻における各分割内に含まれる前記移動情報端末装置の電池残量の合計値と該合計値を各分割内に含まれる該移動情報端末装置の数で除した平均電池残量とを各分割毎に求める平均電池残量等計算手段と、前記平均電池残量等計算手段により求められた過去の所定時刻における所定の分割の平均電池残量に基づき、将来の所定時刻における該所定の分割の平均電池残量を予測する平均電池残量予測手段と、前記平均電池残量予測手段により予測された将来の所定時刻における所定の分割の平均電池残量と前記端末負荷率計算手段で計算された各移動情報端末装置の端末負荷率とを該各移動情報端末装置へ送信する平均電池残量等送信手段とをさらに備え、前記移動情報端末装置により、前記平均電池残量等送信手段によって送信された将来の所定時刻における所定の分割の平均電池残量と該移動情報端末装置の端末負荷率及び電池残量とに基づき、前記無線LAN基地局を自動的に捜索する時間間隔が計算され、該時間間隔に応じて前記無線LAN基地局が自動的に捜索され、無線LAN基地局と接続可能な場合、前記携帯電話網基地局から該無線LAN基地局へ自動的に通信の切り替えを行うことができる。
ここで、この発明の無線通信量の負荷分散プログラムにおいて、前記平均電池残量予測手段は、前記平均電池残量等計算手段により求められた過去の所定時刻における所定の分割の平均電池残量に所定のパラメータを乗ずることにより求めた値を将来の所定時刻における該所定の分割の予測された平均電池残量とすることができる。
ここで、この発明の無線通信量の負荷分散プログラムにおいて、前記地図データ作成手段により用いられる地図は航空写真とすることができる。
ここで、この発明の無線通信量の負荷分散プログラムにおいて、前記所定の分割形式は正方メッシュ分割とすることができる。
ここで、この発明の無線通信量の負荷分散プログラムにおいて、前記予測混雑度地図データ作成手段により作成される予測混雑度地図データはアクセスポイントの位置情報をさらに含み、前記移動情報端末装置により、前記予測混雑度地図データ送信手段によって送信されたアクセスポイントの位置情報に基づき、現在位置を得ることができる。
この発明の無線通信量の負荷分散プログラムは、インターネットに接続されたサーバ及び携帯電話網基地局と、該携帯電話網基地局と通信可能な移動情報端末装置とを有する無線通信量の負荷分散システムにおける移動情報端末装置が実行する無線通信量の負荷分散プログラムであって、該移動情報端末装置のコンピュータを、所定時間毎に、前記移動情報端末装置の位置と該所定時間内における通信量とを含む通信情報を前記携帯電話網基地局を介して前記サーバへ送信する通信情報送信手段、前記サーバにより、前記通信情報送信手段によって送信された各通信情報に基づき、所定時刻における所定時間毎の各移動情報端末装置の位置及び通信量を所定の通信量表示形式で地図上に表示した地図データが作成され、該地図データが所定の分割形式により分割され、分割された所定時刻における各分割内に含まれる前記移動情報端末装置の通信量の合計値と該合計値を各分割内に含まれる該移動情報端末装置の数で除した平均通信量とが各分割毎に求められ、各分割毎の通信量の合計値及び平均通信量に基づき、各分割における移動情報端末装置の混雑の程度を示す混雑度が求められ、過去の所定時刻における所定の分割の混雑度に基づき、将来の所定時刻における該所定の分割の混雑度が予測され、前記移動情報端末装置から送信された各通信情報に基づき所定時間における各移動情報端末装置の総通信量が求められ、総通信量を確率変数とする確率分布の累積分布から各移動情報端末装置の総通信量の累積値である端末負荷率が求められ、予測された将来の所定時刻における所定の分割の混雑度と計算された各移動情報端末装置の端末負荷率とが該各移動情報端末装置へ送信され、送信された将来の所定時刻における所定の分割の混雑度と該移動情報端末装置の端末負荷率とに基づき、将来の所定時刻において現在位置で用いる通信速度を計算する通信速度計算手段、前記通信速度計算手段により計算された通信速度に応じて通信を行う通信手段として機能させるための無線通信量の負荷分散プログラムである。
ここで、この発明の無線通信量の負荷分散プログラムにおいて、前記サーバにより、作成された所定時刻における所定時間毎の地図データが前記携帯電話網基地局を介して前記移動情報端末装置側へ送信され、送信された所定時刻における所定時間毎の地図データを表示部に表示する地図データ表示手段をさらに備えることができる。
ここで、この発明の無線通信量の負荷分散プログラムにおいて、前記サーバにより、予測された将来の所定時刻における所定の分割の混雑度に基づき、混雑度を所定の混雑度表示形式で地図上に表示した予測混雑度地図データが作成され、作成された予測混雑度地図データが前記携帯電話網基地局を介して前記移動情報端末装置側へ送信され、送信された予測混雑度地図データを表示部に表示する予測混雑度地図データ表示手段をさらに備えることができる。
ここで、この発明の無線通信量の負荷分散プログラムにおいて、前記所定の通信量表示形式は、各移動情報端末装置が存在する位置に、通信量の大きさに応じた色で、地図データが作成された所定の時間と現在の時間との間隔に応じたサイズの所定の形状により表示する形式とすることができる。
ここで、この発明の無線通信量の負荷分散プログラムにおいて、前記通信速度計算手段は、前記サーバにより送信された将来の所定時刻における所定の分割の混雑度及び/又は前記移動情報端末装置の端末負荷率が大きいほど前記通信速度を遅く設定することができる。
ここで、この発明の無線通信量の負荷分散プログラムにおいて、インターネットに接続された無線LAN基地局をさらに備え、前記移動情報端末装置は複数の無線媒体と接続機能を有し前記携帯電話網基地局及び該無線LAN基地局と通信可能であり、前記移動情報端末装置が前記サーバへ送信する通信情報は所定時刻における電池残量を含み、前記サーバにより、分割された所定時刻における各分割内に含まれる前記移動情報端末装置の電池残量の合計値と該合計値を各分割内に含まれる該移動情報端末装置の数で除した平均電池残量とが各分割毎に求められ、求められた過去の所定時刻における所定の分割の平均電池残量に基づき、将来の所定時刻における該所定の分割の平均電池残量が予測され、予測された将来の所定時刻における所定の分割の平均電池残量と計算された各移動情報端末装置の端末負荷率とが該各移動情報端末装置へ送信され、送信された将来の所定の時間毎の所定の分割における平均電池残量と該移動情報端末装置の端末負荷率及び電池残量とに基づき、前記無線LAN基地局を自動的に捜索する時間間隔を計算する無線LAN捜索間隔計算手段と、前記無線LAN捜索間隔計算手段により計算された時間間隔に応じて前記無線LAN基地局を自動的に捜索し、無線LAN基地局と接続可能な場合、前記携帯電話網基地局から該無線LAN基地局へ自動的に通信を切り替える切替手段とをさらに備えることができる。
ここで、この発明の無線通信量の負荷分散プログラムにおいて、前記無線LAN捜索間隔計算手段は、前記平均電池残量と前記端末負荷率と前記電池残量とに加えて、前記移動情報端末装置毎に予め設定された無線通信品質に応じて前記時間間隔を計算することができる。
ここで、この発明の無線通信量の負荷分散プログラムにおいて、前記サーバにより作成された予測混雑度地図データはアクセスポイントの位置情報をさらに含み、前記サーバにより送信されたアクセスポイントの位置情報に基づき、現在位置を得る現在位置取得手段をさらに備えることができる。
この発明の記録媒体は、本発明のいずれかの無線通信量の負荷分散プログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体である。
この発明の無線通信量の負荷分散方法は、インターネットに接続されたサーバ及び携帯電話網基地局と、該携帯電話網基地局と通信可能な移動情報端末装置とを有する無線通信量の負荷分散方法であって、前記移動情報端末装置が、所定時間毎に、該移動情報端末装置の位置と該所定時間内における通信量とを含む通信情報を前記携帯電話網基地局を介して前記サーバへ送信する通信情報送信ステップと、前記サーバが、前記通信情報送信ステップで各移動情報端末装置から送信された各通信情報に基づき、所定時刻における所定時間毎の各移動情報端末装置の位置及び通信量を所定の通信量表示形式で地図上に表示した地図データを作成する地図データ作成ステップと、前記地図データ作成ステップで作成された所定時刻における所定時間毎の地図データを所定の分割形式により分割する分割ステップと、前記分割ステップで分割された所定時刻における各分割内に含まれる前記移動情報端末装置の通信量の合計値と該合計値を各分割内に含まれる該移動情報端末装置の数で除した平均通信量とを各分割毎に求める平均通信量等計算ステップと、前記平均通信量等計算ステップで求められた各分割内に含まれる前記移動情報端末装置の通信量の合計値及び平均通信量に基づき、各分割における移動情報端末装置の混雑の程度を示す混雑度を求める混雑度計算ステップと、前記混雑度計算ステップで求められた過去の所定時刻における所定の分割の混雑度に基づき、将来の所定時刻における該所定の分割の混雑度を予測する混雑度予測ステップと、前記通信情報送信ステップで各移動情報端末装置から送信された各通信情報に基づき所定時間における各移動情報端末装置の総通信量を求め、総通信量を確率変数とする確率分布の累積分布から各移動情報端末装置の総通信量の累積値である端末負荷率を求める端末負荷率計算ステップと、前記混雑度予測ステップで予測された将来の所定時刻における所定の分割の混雑度と前記端末負荷率計算ステップで計算された各移動情報端末装置の端末負荷率とを該各移動情報端末装置へ送信する混雑度等送信ステップと、前記移動情報端末装置が、前記混雑度等送信ステップで送信された将来の所定時刻における所定の分割の混雑度と該移動情報端末装置の端末負荷率とに基づき、将来の所定時刻において現在位置で用いる通信速度を計算する通信速度計算ステップと、前記通信速度計算ステップで計算された通信速度に応じて通信を行う通信ステップとを備えたことを特徴とする。
ここで、この発明の無線通信量の負荷分散方法において、前記混雑度計算ステップは、前記平均通信量等計算ステップで求められた特定時刻の地図データにおいて平均通信量が所定値以下の分割を抽出する分割抽出ステップと、前記分割抽出ステップで抽出された分割について過去の所定時刻から特定時刻にかけて平均通信量が減少している分割を抽出する減少分割抽出ステップと、前記減少分割抽出ステップで抽出された分割について過去の所定時刻から特定時刻にかけて総通信量が変化していないか及び/又は増加している一連の時間帯を抽出する時間帯抽出ステップと、前記減少分割抽出ステップで抽出された分割について、前記時間帯抽出ステップで抽出された対応する時間帯における最大の総通信量を求め、該最大の総通信量に対する所定時刻毎の総通信量の比を該所定時刻における所定時間毎の混雑度とする混雑度取得ステップとを備えることができる。
ここで、この発明の無線通信量の負荷分散方法において、前記サーバは、前記地図データ作成ステップで作成された所定時間毎における地図データを前記携帯電話網基地局を介して前記移動情報端末装置側へ送信する地図データ送信ステップをさらに備え、前記移動情報端末装置は、前記地図データ送信ステップで送信された所定時間毎における地図データを表示部に表示する地図データ表示ステップをさらに備えることができる。
ここで、この発明の無線通信量の負荷分散方法において、前記サーバは、前記混雑度予測ステップで予測された将来の所定時刻における所定の分割の混雑度に基づき、混雑度を所定の混雑度表示形式で地図上に表示した予測混雑度地図データを作成する予測混雑度地図データ作成ステップと、前記予測混雑度地図データ作成ステップで作成された予測混雑度地図データを前記携帯電話網基地局を介して前記移動情報端末装置側へ送信する予測混雑度地図データ送信ステップとをさらに備え、前記移動情報端末装置は、前記予測混雑度地図データ送信ステップで送信された予測混雑度地図データを表示部に表示する予測混雑度地図データ表示ステップをさらに備えることができる。
ここで、この発明の無線通信量の負荷分散方法において、前記通信速度計算ステップは、前記混雑度等送信ステップで送信された将来の所定時刻における所定の分割の混雑度及び/又は前記移動情報端末装置の端末負荷率が大きいほど前記通信速度を遅く設定することができる。
ここで、この発明の無線通信量の負荷分散方法において、インターネットに接続された無線LAN基地局をさらに備え、前記移動情報端末装置は複数の無線媒体と接続機能を有し前記携帯電話網基地局及び該無線LAN基地局と通信可能であり、前記移動情報端末装置が前記サーバへ送信する通信情報は所定時刻における電池残量を含み、前記サーバが、前記分割ステップで分割された所定時刻における各分割内に含まれる前記移動情報端末装置の電池残量の合計値と該合計値を各分割内に含まれる該移動情報端末装置の数で除した平均電池残量とを各分割毎に求める平均電池残量等計算ステップと、前記平均電池残量等計算ステップで求められた過去の所定時刻における所定の分割の平均電池残量に基づき、将来の所定時刻における該所定の分割の平均電池残量を予測する平均電池残量予測ステップと、前記平均電池残量予測ステップで予測された将来の所定時刻における所定の分割の平均電池残量と前記端末負荷率計算ステップで計算された各移動情報端末装置の端末負荷率とを該各移動情報端末装置へ送信する平均電池残量等送信ステップとをさらに備え、前記移動情報端末装置が、前記平均電池残量等送信ステップで送信された将来の所定時刻における所定の分割の平均電池残量と該移動情報端末装置の端末負荷率及び電池残量とに基づき、前記無線LAN基地局を自動的に捜索する時間間隔を計算する無線LAN捜索間隔計算ステップと、前記無線LAN捜索間隔計算ステップで計算された時間間隔に応じて前記無線LAN基地局を自動的に捜索し、無線LAN基地局と接続可能な場合、前記携帯電話網基地局から該無線LAN基地局へ自動的に通信を切り替える通信切替ステップとを備えることができる。
ここで、この発明の無線通信量の負荷分散方法において、前記無線LAN捜索間隔計算ステップは、前記平均電池残量と前記端末負荷率と前記電池残量とに加えて、前記移動情報端末装置毎に予め設定された無線通信品質に応じて前記時間間隔を計算することができる。
ここで、この発明の無線通信量の負荷分散方法において、前記予測混雑度地図データ作成ステップで作成される予測混雑度地図データはアクセスポイントの位置情報をさらに含み、前記移動情報端末装置は、前記予測混雑度地図データ送信ステップで送信されたアクセスポイントの位置情報に基づき、現在位置を得ることができる。
本発明の無線通信量の負荷分散システム等によれば、無線通信量の負荷分散システムにおいて、スマートフォンは、携帯電話網基地局、ゲートウェイおよびインターネットを介してサーバと通信可能になっている。スマートフォンの通信情報送信部は、所定時間毎に、スマートフォンの位置と当該所定時間内における通信量とを含む通信情報を携帯電話網基地局を介してサーバへ送信する。サーバの地図データ作成部は、スマートフォンから携帯電話網基地局を介して所定時間毎に送信された、スマートフォンの位置と所定時間内における通信量とを含む各通信情報に基づき、所定時刻における所定時間毎の各スマートフォンの位置及び通信量を所定の通信量表示形式で地図上に表示した地図データを作成する。サーバは、地図データ作成部により作成された所定時刻における所定時間毎の地図データまたは航空写真を携帯電話網基地局を介してスマートフォン側へ送信する地図データ送信部をさらに備えることができる。スマートフォンは、地図データ送信部により送信された所定時刻における所定時間毎の地図データまたは航空写真を表示部に表示する地図データ表示部をさらに備えることができる。サーバの分割部は、地図データ作成部により作成された所定時刻における所定時間毎の地図データまたは航空写真を所定の分割形式により分割する。サーバの平均通信量等計算部は、分割部により分割された所定時刻における各分割内に含まれるスマートフォンの通信量の合計値(総トラフィック)と、当該合計値を各分割内に含まれるスマートフォンの数で除した平均通信量とを各分割毎に求める。サーバの混雑度計算部は、平均通信量等計算部により求められた各分割等内に含まれる前記移動情報端末装置の通信量の合計値および平均通信量に基づき、各分割におけるスマートフォンの混雑の程度を示す混雑度を求める。サーバの混雑度予測部は、混雑度計算部により求められた過去の所定時刻における所定の分割の混雑度に基づき、将来の所定時刻における所定の分割の混雑度を予測する。サーバは、混雑度予測部により予測された将来の所定時刻における所定の分割の混雑度に基づき、混雑度を所定の混雑度表示形式で地図上に表示した予測混雑度地図データを作成する予測混雑度地図データ作成部を備えている。サーバは、予測混雑度地図データ作成部により作成された予測混雑度地図データを携帯電話網基地局を介してスマートフォン側へ送信する予測混雑度地図データ送信部を備えている。スマートフォンは、予測混雑度地図データ送信部により送信された予測混雑度地図データを表示部に表示する予測混雑度地図データ表示部を備えている。サーバの端末負荷率計算部は、スマートフォンから送信された各通信情報等に基づき、所定期間における各スマートフォンの総通信量を求め、総通信量を確率変数xとする確率分布f(x)の累積分布F(x)から各スマートフォンの総通信量の累積値である端末負荷率を求める。サーバの混雑度等送信部は、混雑度予測部により予測された将来の所定時刻における所定の分割の混雑度と、端末負荷率計算部で計算された各スマートフォンの端末負荷率とを各スマートフォンへ送信する。スマートフォンの通信速度計算部は、混雑度等送信部により送信された将来の所定時刻における所定の分割の混雑度とスマートフォンの端末負荷率とに基づき、将来の所定時刻において現在位置で用いる通信速度を計算する。通信部は、通信速度計算部により計算された通信速度に応じて通信を行う。通信速度計算部は、混雑度等送信部により送信された将来の所定時刻における所定の分割の混雑度および/またはスマートフォンの端末負荷率が大きいほど、通信速度を遅く設定することができる。即ち、混雑している場所であれば、それだけで強い通信速度制限をかけることができ、または過去の通信トラフィック(端末負荷率)が多いスマートフォンであれば、それだけで強い通信速度制限をかけることができる。逆に、空いている場所であれば、それだけで通信速度制限を減らすことができ、または過去の通信トラフィック(端末負荷率)が少ないスマートフォンであれば、それだけで通信速度制限を減らすことができる。以上より、網側設備の実装が高価となるような基地局の機能付加は行わずに、スマートフォン間の不公平なトラフィックの抑制制御が行われることがない無線通信量の負荷分散システム等を提供することができるという効果がある。
本発明の無線通信量の負荷分散システム等によれば、無線通信量の負荷分散システムはインターネットに接続された無線LAN基地局をさらに備えている。スマートフォンは複数の無線媒体(3G無線通信方式によるものおよび無線LAN通信方式によるもの等)と接続機能を有しており、携帯電話網基地局および無線LAN基地局と通信可能である。スマートフォンの通信情報送信部は、所定時刻における電池残量を含む通信情報を携帯電話網基地局を介してサーバへ送信する。サーバの平均電池残量等計算部が、所定時刻における各分割内に含まれるスマートフォンの電池残量の合計値と、当該合計値を各分割内に含まれるスマートフォンの数で除した平均電池残量とを各分割に求める。平均電池残量予測部が、求められた過去の所定の時刻における所定の分割の平均電池残量に基づき、将来の所定時刻における所定の分割の平均電池残量を予測する。平均電池残量等送信部が、予測された将来の所定時刻における所定の分割の平均電池残量と端末負荷率計算部により計算された各スマートフォンの端末負荷率とを各スマートフォンへ送信する。スマートフォンの無線LAN捜索間隔計算部が、平均電池残量等送信部により送信された将来の所定の時刻における所定の分割の平均電池残量とスマートフォンの端末負荷率および電池残量とに基づき、無線LAN基地局を自動的に捜索する無線LAN自動捜索間隔を計算する。通信切替部が、無線LAN捜索間隔計算部により計算された無線LAN自動捜索間隔に応じて無線LAN基地局を自動的に捜索し、無線LAN基地局と接続可能な場合、携帯電話網基地局から無線LAN基地局へ自動的に通信を切り替える。無線LAN捜索間隔計算部が無線LAN自動捜索間隔の計算に使用する式に示されるように、端末負荷率(過去の通信トラフィック)が多く、電池残量が存在する分割における平均電池残量より多いスマートフォンほど、頻繁に無線LAN基地局を自動的に捜索することになる。つまり、当該スマートフォンが無線LAN基地局に切り替える可能性が高くなる。逆に、端末負荷率(過去の通信トラフィック)が少なく、電池残量が存在する分割における平均電池残量より少ないスマートフォンほど、無線LAN自動捜索間隔が長くなる。つまり、当該スマートフォンが無線LAN基地局に切り替える可能性が低くなる。以上により、スマートフォンの電池消費量を考慮したユーザの利便性を損ねることがない無線通信量の負荷分散システム等を提供することができるという効果がある。
本発明の無線通信量の負荷分散システム等によれば、予測混雑度地図データ作成部により作成される予測混雑度地図データには、アクセスポイント(無線LAN基地局)の位置情報をさらに含ませることができる。予測混雑度地図データ送信部は、予測混雑度地図データを携帯電話網基地局を介してスマートフォン側へ送信する。スマートフォンの予測混雑度地図データ表示部は、予測混雑度地図データ送信部により送信された予測混雑度地図データを表示部に表示する。さらに、スマートフォンの現在位置取得部は、予測混雑度地図データ送信部により送信されたアクセスポイント(無線LAN基地局)の位置情報に基づき、現在位置を得ることができる。この結果、スマートフォンは最初にサーバへ通信情報を送る際の位置情報を除き、GPSおよび無線LANがオフの場合であっても、位置推定はスマートフォンの内部のみで行うことができるという効果がある。
本発明の実施例1における無線通信量の負荷分散システム1を示す図である。 スマートフォン10からサーバ30へ送信された通信情報CIの一例である表50を示す図である。 スマートフォン10等の移動経路を3次元空間で示す図である。 地図データ作成部31により作成された所定時刻における所定時間毎の通信情報CIa等に基づく地図データ60を例示する図である。 図4に示される地図データ60に替えて航空写真7を用いた例を示す図である。 分割部32による航空写真70の分割を説明するための図である。 図6に示される平均通信量70AT(t)を所定時間毎(例えば、所定時刻t−2〜t毎)に並べた状態を示す図である。 図6に示される総トラフィック70T(t)を所定時間毎(例えば、所定時刻t−2〜t毎)に並べた状態を示す図である。 混雑度予測部35により予測される混雑度を説明するための図である。 予測混雑度地図データ作成部により作成された予測混雑度地図データ80を例示する図である。 図10に示される予測混雑度地図データ80として航空写真90を用いた例を示す図である。 所定時間T(例として1週間)に集計された3つのスマートフォン10a等の総通信量Ta(T)等を表100で示す図である。 求められた所定時間Tにおける各スマートフォン10a等の総通信量Ta(T)等を確率変数xとする確率分布f(x)をグラフで示す図である。 実際に集計された総通信量Ta(1週間)に基づく確率分布f(x)と累積分布F(x)とを重ねたグラフを示す図である。 図14に示されたグラフに基づき作成された計算表110を示す図である。 計算表110に基づく端末負荷率F10a等の線形近似計算例を説明するためのグラフを示す図である。 本発明の実施例1における、インターネット23に接続されたサーバ30および携帯電話網基地局20と、携帯電話網基地局20と通信可能なスマートフォン10a等とを有する無線通信量の負荷分散方法および(サーバ30またはスマートフォン10a等のコンピュータが実行する)無線通信量の負荷分散プログラムの流れを示すフローチャートである。 本発明の実施例2における無線通信量の負荷分散システム2を示す図である。 本発明の実施例2におけるスマートフォン10a等からサーバ30へ送信された通信情報CIの一例である表130を示す図である。 図6に示される航空写真70(t)等に加えて、新たに平均電池残量70ABT(t)を加えた図である。 平均電池残量予測部39により予測される平均電池残量ABTSij(t+q)等を説明するための図である。 スマートフォン10a等上で実際に通信量を測定した結果を示す図である。 3G通信方式における最大の通信速度制限を具体的に実現する方法(アルゴリズム)を示すフローチャートである。 図23のフローチャートにおけるステップS50の処理を示すフローチャートである。 図23のフローチャートにおけるステップS60の処理を示すフローチャートである。 図23のフローチャートにおけるステップS80の処理を示すフローチャートである。 制限Proxyの処理(ステップS86)を示すフローチャートである。 本発明の実施例2における、インターネット23に接続されたサーバ30、携帯電話網基地局20および無線LAN基地局25a等と、複数の無線媒体と接続機能を有し携帯電話網基地局20および無線LAN基地局25a等と通信可能なスマートフォン10a等とを有する無線通信量の負荷分散方法および(サーバ30またはスマートフォン10a等のコンピュータが実行する)無線通信量の負荷分散プログラムの流れを示すフローチャートである。 実施例4における予測混雑度地図データ作成部により作製された予測混雑度地図データ80’を例示する図である。 本発明の無線通信量の負荷分散プログラムを実行するサーバ30またはスマートフォン10a等のコンピュータの内部回路150を示すブロック図である。
以下、本願発明の各実施例について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の実施例1における無線通信量の負荷分散システム1を示す。図1で、符号10はスマートフォン(移動情報端末装置、高機能携帯電話、タブレット型移動端末等、移動可能で且つインターネット接続機能を有する装置であれば名称は問わない。)、10Fはスマートフォン10の機能(またはスマートフォン10のコンピュータが実行するプログラム)を示す機能ブロック、20はスマートフォン10と通信可能な3G無線方式の携帯電話網基地局、21は携帯電話網基地局20の切替制御を行う無線ネットワーク制御装置(不図示)および当該無線ネットワーク制御装置と接続された加入者パケット交換機(不図示)等を備えた移動通信制御局であって携帯電話網基地局20と接続されており、22は移動通信制御局21と中継パケット交換機(不図示)を介して接続されたゲートウェイ、23はゲートウェイ22が接続されたインターネット、30はインターネット23と接続されたサーバ、30Fはサーバ30の機能(またはサーバ30のコンピュータが実行するプログラム)を示す機能ブロックである。図1に示されるように、スマートフォン10は、携帯電話網基地局20、ゲートウェイ22等およびインターネット23を介してサーバ30と通信可能になっている。以下、スマートフォン10およびサーバ30の機能(およびスマートフォン10、サーバ30の各コンピュータが実行するプログラム)について、図1〜図17の図面を用いて説明する。
図1に示されるスマートフォン10の機能ブロック10F内の通信情報送信部(通信情報送信手段)11は、所定時間毎に、スマートフォン10の位置と当該所定時間内における通信量とを含む通信情報CIを携帯電話網基地局20を介してサーバ30へ送信する。図2は、スマートフォン10からサーバ30へ送信された通信情報CIの一例を示す表50である。表50に示されるように、通信情報CIは通信情報CIを送信した時刻を表す時刻欄51、時刻欄51に示される時刻におけるスマートフォン10の位置を表す位置欄52および時刻欄51に示されるある時刻から次の時刻までの所定時間内の通信量を表す通信量欄53を有している。例えば、時刻が15時50分(15:50)におけるスマートフォン10の位置は緯度35.8°、経度139.80°であり、時刻14時50分(ある時刻)から15時50分(次の時刻)までの1時間(所定時間)内の通信量は10KBとなっている。図2では所定時間は1時間となっているが、1時間に限定されるものではなく適宜設定することができる。スマートフォン10の位置は、例えば精度は低いが複数の携帯電話網基地局20等からスマートフォン10への電波到達時間差により測位することができる。GPSがオンになっている場合にはGPSを使用して測位すればよい。CDMAを採用している携帯電話であればCDMAの基地局が持っている基地局位置を使用した測位を行うこともできる(非特許文献4参照)。スマートフォン10の位置情報の取得に関する他の方法に関しては実施例4で詳述する。通信量はスマートフォン10に設けたトラフィックカウンタにより計測し、通信速度は一定と仮定する。図3は、スマートフォン10等の移動経路を3次元空間で示す。図3に示される3次元空間は緯度軸、経度軸および時刻軸からなっており、曲線Pa、PbおよびPcは各々スマートフォン10a、10bおよび10cの移動経路を示す。例えばスマートフォン10aが通信情報CIaを送信する時刻t、ti+1の各時刻における位置は各時刻における緯度・経度平面(時刻枠T、Ti+1)内となる。スマートフォン10a、10b、10c(以下、特に区別する場合を除いて「スマートフォン10a等」と言う。)が各通信情報CIa、CIb、CIc(以下、特に区別する場合を除いて「通信情報CIa等」と言う。)を送信する所定時間はスマートフォン10a等ですべて同じ時間という訳ではなく、通常はスマートフォン10a等毎に異なっている。このため、通信情報CIa等を送信する時刻も当然にスマートフォン10a等毎に異なっており、時刻枠Tもスマートフォン10a等毎に異なっている。ある時刻tと次の時刻ti+1との間の移動経路Pa等はスマートフォン10a等が直線的に移動したものと推定して線形補間により示してある。
図1に示されるサーバ30の機能ブロック30F内の地図データ作成部(地図データ作成手段)31は、スマートフォン10a等から携帯電話網基地局20を介して所定時間毎に送信された、スマートフォン10a等の位置と所定時間内における通信量とを含む各通信情報CIa等に基づき、所定時刻における所定時間毎の各スマートフォン10a等の位置および通信量を所定の通信量表示形式で地図上に表示した地図データを作成する。ここで、「所定時刻における所定時間毎の」とは、「所定時間(例えば1時間)前から所定時刻(例えば現在時刻)までの時間間隔における」を意味する(以下同様)。図4は、地図データ作成部31により作成された所定時刻における所定時間毎の通信情報CIa等に基づく地図データ60を例示する。図4に示されるように、所定の通信量表示形式としては、各スマートフォン10a等が存在する地図上の位置に、通信量の大きさに応じた色で、通信情報CIa等が送信された時刻と現在時刻との時間間隔に応じたサイズの所定の形状により表示する形式とすることが好適である。例えば通信量が大きいほど青色から赤色へ移行する色とし、通信情報CIa等が送信された時刻と現在の時刻との時間間隔が短いほど半径(サイズ)の大きい円(所定の形状)で表示すればよい。所定の形状に関しては、上述したようにスマートフォン10a等の移動は線形補間により推定しているため、上記時間間隔が短いほど推定が確からしいと考えたため、サイズを大きく且つ目立つようにした。より詳しくは、円の大きさ(半径)はピクセル単位になっており、上記時間間隔が6時間以上の場合は円を表示せず、4〜6時間の場合は8ドット、2〜4時間の場合は10ドット、2時間以下の場合は16ドットで表示している。例えば、図4に示されるように、Loc1(点線で示される範囲。以下同様)では当該範囲内に位置するスマートフォン10a等の数が少ないが、Loc2では混雑しており、Loc3では通信量の多いスマートフォン10a等が居ることがわかる。
各スマートフォン10a等が通信情報CIa等をサーバ30へ送信(通知)する所定時間は1〜6時間毎で、通信が可能な状況かどうかによっても変化する。スマートフォン10a等が各通信情報CIa等を送信する時刻は上述したようにスマートフォン10a等によって異なるため、同期してはおらず、いわばバラバラにサーバ30へ到着する。スマートフォン10a等は1回の送信で、蓄積していた過去の通信記録をまとめて通信情報CIa等として送信する。通信情報CIa等は基本的には1時間毎に集計した値であるが、例外的に、突発的に多量の通信が発生した場合、当該多量の通信も通信情報CIa等に含めればよい。以上のように送信した通信情報CIa等は16ドット円(マーク)でほとんどが表示されることが理想である。しかし、最新の時刻の地図ほど、まだサーバ30へ送信されていない通信情報CIa等が多くなるため、小さいサイズの円が多くなりやすい傾向がみられる。現実的には通信記録が収集できていない、あるいはスマートフォン10a等が通信可能状態にないというケースが結構ある。なお、上記のドットサイズおよび時間間隔は経験的に設定した値であって、これらに限定されるものではない。
図5は、図4に示される地図データ60として航空写真70を用いた例を示す。図5で図4と同じ符号を付した個所は同じ位置を示すため、説明は省略する。図5に示されるように、地図データ作成部31により用いられる地図データ60は航空写真70とすることもできる。
サーバ30は、地図データ作成部31により作成された所定時刻における所定時間毎の地図データ60または航空写真70を携帯電話網基地局20を介してスマートフォン10a等側へ送信する地図データ送信部(地図データ送信手段。不図示)をさらに備えることができる。スマートフォン10a等は、地図データ送信部により送信された所定時刻における所定時間毎の地図データ60または航空写真70を表示部154(後述)に表示する地図データ表示部(地図データ表示手段。不図示)をさらに備えることができる。
図1に示されるサーバ30の機能ブロック30F内の分割部(分割手段)32は、地図データ作成部31により作成された所定時刻における所定時間毎の地図データ60または航空写真70を所定の分割形式により分割する。図6は、分割部32による航空写真70の分割を説明するための図である。図6(A)は地図データ作成部31により作成された所定時刻(例えば時刻t)における所定時間毎の航空写真70(t)であり、図6(B)は航空写真70(t)を5行4列の正方メッシュMshにより分割した例を示す。図6(B)では時刻tにおける各分割を分割Sij(t):i=1〜5、j=1〜4)のように示す。但し、5行4列というのは図面の都合上の数値であって、一般的にはi=1〜n、j=1〜mとなる。正方メッシュMshを構成する各メッシュのサイズは均等と限定されるものではなく、スマートフォン10a等が存在する密度に応じたサイズ(密度が高いほど小さいサイズ等)のメッシュとしてもよい。図6(B)では所定の分割形式として正方メッシュMshによる正方メッシュ分割を用いたが、これは一例であって、自己相似形のフラクタル分割等を用いてもよい。所定の分割形式としては2次元空間の領域を分割する他の方法を用いることができる。例えば、非特許文献5ではマルコフ確率場による画像のモデル化について記載されている。同文献によれば、マルコフ確率場は格子構造上で相互作用する変数の集合に対する統計モデルであり、領域、テクスチャといった画像の性質をモデル化するために種々のマルコフ確率場モデルが提案されている。同文献に関連する非特許文献6では(観測)画像の領域分割を画素(サイト)の分類問題として考えており、マルコフ確率場モデルによる画像分割問題の定式化が行われている。より具体的には、サイトに対して帰属すべき部分領域を指示するラベルを割り当てる問題として定式化されている。画像はラベルが与えられたとき、それぞれがラベルにより指示される確率分布に従う(独立な)確率変数の集合として定式化される。画像は混合正規分布に従って生成される実現値の集合であると仮定され、画像はそれぞれが多変量正規分布によってモデル化される部分領域から構成されている。ここで、上記画像を航空写真70(t)とし、マルコフ確率場モデルとして、あるスマートフォン10a等が他のスマートフォン10b等に対して通信上の影響を与える確率(後述する混雑度)は両者間の2次元上の距離に対して正規分布するというモデル式をおくと、2次元平面とスマートフォン10a等間の通信上の影響という問題モデルを設定することができる。この結果、航空写真70(t)はそれぞれが多変量正規分布によってモデル化される部分領域から構成されていることになる。そこで上記2文献と同じ方法を用いることにより多変量正規分布の重ね合わせを分解して個々の多変量正規分布を求めれば、所定の分割形式により分割された領域として部分領域を得ることができる。即ち、所定の分割形式としてマルコフ確率場モデルによる画像分割問題の定式化に基づく分割を用いることができる。図1に示されるサーバ30の機能ブロック30F内の平均通信量等計算部(平均通信量等計算手段)33は、分割部32により分割された所定時刻(時刻t)における各分割Sij(t)内に含まれるスマートフォン10a等の通信量の合計値(総通信量または総トラフィック)TSij(t)と、合計値TSij(t)を各分割Sij(t)内に含まれるスマートフォン10a等の数Nij(t)で除した平均通信量(ATSij(t)=TSij(t)/Nij(t))とを各分割Sij(t)毎に求める。図6(C)は航空写真70(t)について、所定時刻tにおける各分割Sij(t)の総通信量TSij(t)を、総通信量TSij(t)が大きいほど濃くなるように示した総通信量70T(t)を示す。図6(C)に示されるように、分割S44(t)では分割S14(t)、S33(t)と比較して総通信量TS44(t)が少ないことがわかる。図6(D)は航空写真70(t)について、所定時刻tにおける各分割Sij(t)の平均通信量ATSij(t)を、平均通信量ATSij(t)が大きいほど濃くなるように示した平均通信量70AT(t)を示す。図6(C)に示されるように、分割S14(t)では総通信量TS14(t)は分割S33(t)の総通信量TS33(t)とほぼ同様であるが、図6(D)に示されるように、平均通信量ATS14(t)は分割S33(t)の平均通信量ATS33(t)と比較してやや少ないことがわかる。つまり、分割S14(t)のスマートフォン10a等の数N14(t)は分割S33(t)のスマートフォン10a等の数N33(t)より多いことを示している。
図1に示されるサーバ30の機能ブロック30F内の混雑度計算部(混雑度計算手段)34は、平均通信量等計算部33により求められた各分割Sij(t)等内に含まれるスマートフォン10a等の通信量の合計値TSij(t)等および平均通信量ATSij(t)等に基づき、各分割Sij(t)等におけるスマートフォン10a等の混雑の程度を示す混雑度CSij(t)を求める。混雑度CSij(t)は0%〜100%(0〜1.0)で表す。図7は図6に示される平均通信量70AT(t)を所定時間毎(例えば、所定時刻t−2〜t毎)に並べた状態を示し、図8は図6に示される総通信量70T(t)を所定時間毎(例えば、所定時刻t−2〜t毎)に並べた状態を示す。図7および8では図面の都合上、所定時刻はt−2〜tまでの時間帯しか示していないが、より広い範囲の時間帯としてもよいことは勿論である。以下、図7および8を用いて混雑度計算部34の機能について説明する。
混雑度計算部34のアルゴリズムの概要は以下の通りである。ある分割Sij(t)における基地局の数は増加していないとすると、当該分割Sij(t)における総通信量TSij(t)は上限に近づくにつれて次第に頭打ちとなり、時間帯t−j〜tにおいて変化しなくなる場合がある(総通信量TSij(t−j)≒総通信量TSij(t−j+1)≒・・・≒総通信量TSij(t))。この場合、当該分割Sij(t)における平均通信量ATSij(t)が減少し所定の値ATS以下になったとすると(平均通信量ATSij(t)<ATS)、時間帯t−j〜tにおいてスマートフォン10a等の数Nij(t)が増加してきたと考えられる。即ち、分割Sij(t)ではスマートフォン10a等が混雑してきたことになり、トラフィックに問題があるエリアと考えられる。そこで、総通信量TSij(t)を最大値とする総通信量の比T(Sij(t−k)/TSij(t);k=0〜j、j+1、・・・)等を混雑度CSij(t−k)と定義する。
混雑度計算部34は以下で説明する分割抽出手段、減少分割抽出手段、時間帯抽出手段および混雑度取得手段を備えている。まず、分割抽出手段は平均通信量等計算部33により求められた特定時刻(時刻t)の地図データ70(t)において平均通信量ATSij(t)が所定値ATS以下の分割Sij(t)を抽出する。例えば、図7において平均通信量ATS24(t)、ATS34(t)、ATS44(t)およびATS51(t)が所定値ATS以下の場合、分割抽出手段は分割S24(t)、S34(t)、S44(t)およびS51(t)を抽出する。次に、減少分割抽出手段は分割抽出手段により抽出された上記分割S24(t)、S34(t)、S44(t)およびS51(t)について、過去の所定時刻(t−2)から特定時刻tにかけて平均通信量ATSij(t)が減少している分割Sij(t)を抽出する。例えば、図7においてATS44(t−2)>ATS44(t−1)>ATS44(t)であり、ATS51(t−2)>ATS51(t−1)>ATS51(t)である場合、分割S44(t)とS51(t)とが抽出される。続いて、時間帯抽出手段は、減少分割抽出手段により抽出された分割S44(t)とS51(t)とについて、過去の所定時刻(t−2)から特定時刻tにかけて総通信量TSij(t)が変化していないかおよび/または増加している一連の時間帯を抽出する。ここで、Aおよび/またはBを抽出するとは、「AおよびB」を抽出するか、「AまたはBのいずれか一方」を抽出することを意味する。例えば、図8において総通信量TS44(t−2)=TS44(t−1)である場合、総通信量TS44(t−2)が変化していない一連の時間帯は時刻(t−2)から時刻(t−1)となる。さらに図8において総通信量TS51(t−1)<TS51(t)である場合、総通信量TS51(t)が増加している一連の時間帯は時刻(t−1)から時刻tとなる。この例では、総通信量TSij(t)が変化していない時間帯、即ち時刻(t−2)から時刻(t−1)と、総通信量TSij(t)が増加している時間帯、即ち時刻(t−1)から時刻tとが抽出されるため、上記の例では「AおよびB」が抽出されたことになる。混雑度取得手段は減少分割抽出手段により抽出された分割S44(t)とS51(t)とについて、時間帯抽出手段により抽出された対応する時間帯(t−2からt−1)と時間帯(t−1からt)とにおける最大の総通信量を求める。総通信量TS44(t−2)=TS44(t−1)であるため、当該分割における時間帯(t−2からt−1)における最大の総通信量=TS44(t−2)(またはTS44(t−1))となる。総通信量TS51(t−1)<TS51(t)であるため、当該分割における時間帯(t−1からt)における最大の総通信量=TS51(t)となる。最後に、混雑度取得手段は分割S44(t)とS51(t)とについて上記最大の総通信量(各々TS44(t−2)、TS51(t))に対する所定時刻毎(具体的には、図8では所定時刻t−2、t−1、t毎)の総通信量の比を所定時刻における所定時間毎の混雑度CSij(t)として求める。分割S44(t)では、混雑度CS44(t−2)=(TS44(t−2)/TS44(t−2))×100=100%、混雑度CS44(t−1)=(TS44(t−1)/TS44(t−2))×100=100%、混雑度CS44(t)=(TS44(t)/TS44(t−2))×100=90%(例えば、(TS44(t)/TS44(t−2))=0.9の場合)となる。分割S51(t)では、混雑度CS51(t−2)=(TS51(t−2)/TS51(t))×100=95%(例えば、(TS51(t−2)/TS51(t))=0.95の場合)、混雑度CS51(t−1)=(TS51(t−1)/TS51(t))×100=97%(例えば、(TS51(t−1)/TS51(t))=0.97の場合)、混雑度CS51(t)=(TS51(t)/TS51(t))×100=100%となる。以上のアルゴリズムでは、トラフィックに問題があるエリア(分割Sij(t))を対象として混雑度CSij(t)を計算した。しかし、トラフィックに特に問題がないと思われる他の分割Smn(t)についても、同じ時間帯t−2からt−1とt−1からtとを含む、例えば時間帯t−2からtにかけて最大の総通信量TSmn(t−1)等を求め、当該最大の総通信量TSmn(t−1)等に対する所定の時間毎の総通信量の比を所定の時間毎の混雑度CSmn(t)として求めることもできる。以下では、トラフィックに問題があると思われる分割Sij(t)と問題が無いないと思われる分割Smn(t)とを合わせて参照する際、分割Sin(t)と言う。
図1に示されるサーバ30の機能ブロック30F内の混雑度予測部(混雑度予測手段)35は、混雑度計算部34により求められた過去の所定時刻(t−k)等における所定の分割Sin(t−k)等の混雑度CSin(t−k)等に基づき、将来の所定時刻(t+q)における所定の分割Sin(t+q)等の混雑度CSin(t+q)等を予測する。より詳しくは、混雑度予測部35は、混雑度計算部34により求められた過去の所定時刻(t−k)等における所定の分割Sin(t−k)等の混雑度CSin(t−k)等に、所定のパラメータ(影響度)Apを乗ずることにより求めた値を将来の所定時刻(t+q)における所定の分割Sin(t+q)等の予測された混雑度CSin(t+q)等とする。将来の所定の時間(t+q)における時間qは任意に設定することができ、q=0とすれば現時間tとなる。つまり、q≧0である。図9は、混雑度予測部35により予測される混雑度を説明するための図である。図9では航空写真70(t)について、過去の所定時刻(t−1日:1日前)、(t−1週:1週前)および(t−1月:1月前)毎における各分割Sin(t−1日)等の混雑度CSin(t−1日)等を、混雑度CSin(t−1日)等が大きいほど濃くなるように示した過去の所定時刻毎における全体の混雑度70CT(t−1日)、70CT(t−1週)および70CT(t−1月)を順に並べた状態を示している。説明の都合上、k=1月前までとしたが、これに限定されるものではなく、全体の混雑度70CTを並べる時間間隔も上記に限定されるものではない。混雑度予測部35は、例えば明日の分割S44(t+1日)における混雑度CS44(t+1日)を、混雑度CS44(t+1日)=A×混雑度CS44(t−1日)+A×混雑度CS44(t−1週)+A×混雑度CS44(t−1月)として求めることができる。A(p=1〜3)は各々明日の混雑度に対する1日前の影響度、1週前の影響度、1月前の影響度であり、A+A+A=1.0である。経験的にはAp+1<A(最近の混雑度程、明日の混雑度に対する影響が大きい)であるが、当該分割におけるイベント開催日の混雑度を予測する場合等では、1年前の影響度Aを大きくしてもよい。
サーバ30は、混雑度予測部35により予測された将来の所定時刻(t+q)等における所定の分割Sin(t+q)等の混雑度CSin(t+q)等に基づき、混雑度CSin(t+q)等を所定の混雑度表示形式で地図上に表示した予測混雑度地図データを作成する予測混雑度地図データ作成部(予測混雑度地図データ作成手段。不図示)を備えている。図10は、予測混雑度地図データ作成部により作成された予測混雑度地図データ80を例示する。図10に示されるように、所定の混雑度表示形式としては、各スマートフォン10a等が存在する地図上の位置に、混雑度の大きさに応じた色で所定の形状により表示する形式とすることが好適である。例えば混雑度が大きいほど青色から赤色(混雑度100%で赤色)へ移行する色の矩形で表示すればよい。例えば、図10に示されるように、Loc4(点線で示される範囲。以下同様)では赤色の矩形が多いため混雑すると予測されるが、Loc5では青色の矩形が散在しているため、スマートフォン10a等の存在は予測されるものの、混雑はしないものと予測される。
図11は、図10に示される予測混雑度地図データ80として航空写真90を用いた例を示す。図11で図10と同じ符号を付した個所は同じ位置を示すため、説明は省略する。図11に示されるように、予測混雑度地図データ作成部により用いられる予測混雑度地図データ80は航空写真90とすることもできる。
サーバ30は、予測混雑度地図データ作成部により作成された予測混雑度地図データ80(または90)を携帯電話網基地局20を介してスマートフォン10a等側へ送信する予測混雑度地図データ送信部(予測混雑度地図データ送信手段。不図示)を備えている。スマートフォン10a等は、予測混雑度地図データ送信部により送信された予測混雑度地図データ80(または90)を表示部154に表示する予測混雑度地図データ表示部(予測混雑度地図データ表示手段。不図示)を備えている。
図1に示されるサーバ30の機能ブロック30F内の端末負荷率計算部(端末負荷率計算手段)36は、スマートフォン10a等から送信された各通信情報CIa等に基づき、所定時間Tにおける各スマートフォン10a等の総通信量Ta(T)等を求め、総通信量Ta(T)等を確率変数xとする確率分布f(x)の累積分布F(x)から各スマートフォン10a等の総通信量Ta(T)等の累積値である端末負荷率F10a等を求める。端末負荷率F10a等は0%〜100%(0〜1.0)の値をとる。図12は、所定時間T(例として1週間)毎に集計された3つのスマートフォン10a等の総通信量Ta(T)等を示す表100である。表100はスマートフォン10a等の識別子を示す端末ID欄102、所定時間Tを示す月/週欄(何月の何番目の1週間であるかを示す。)104、総通信量Ta(T)を示すスループット(トラフィック合計。KB/week)欄106から構成されている。例えば、識別子が1234580のスマートフォン10a等の5月第1週間における総通信量は123410KB/weekである。図12では所定時間は1週間となっているが、1週間に限定されるものではなく適宜設定することができる。表100では便宜上スマートフォン10a等の数は3個としたが、3個に限定されるものではなく適宜設定することができる。
図13は、上述のように求められた所定時間Tにおける各スマートフォン10a等の総通信量Ta(T)を確率変数xとする確率分布f(x)を示すグラフである。図13で、横軸は確率変数x、縦軸は確率分布f(x)である。図13に示されるように、確率分布f(x)は対数正規分布となっている。非特許文献7によれば、インターネットの利用者の一日の平均利用量の分布(確率密度関数=確率分布の関数)は、アップロードおよびダウンロードとも対数正規分布に近い形をしている。そこで発明者は確率分布f(x)として式1に示される対数正規分布を採用した。
式1を解いて、分布パラメータμ、σを求める。総通信量Ta(T)は週毎に集計されたため、分布パラメータμ、σは月に1回程度求め直せばよい。式1で示される対数正規分布の相加平均値E(x)、分散V(x)は各々式2、3のようになる。
式2、3より分布パラメータμ、σを求めると、式4、5のようになる。
実際に集計された表100から平均E(x),分散V(x)を求めて式4、5に代入することにより、具体的な分布パラメータμ、σを求めることができる。発明者は表100の形式で複数のスマートフォン10a等の総通信量Ta(1週間)を集計した。データの詳細は省略するが、実際に集計されたデータによれば平均E(x)≒9.3267×10Bで、分散V(x)≒8.6987×1015となった。分布パラメータμ≒18.00440で、σ≒0.832553となった。
次に、式1の対数正規分布f(x)を積分して累積分布F(x)を求めると、式6のようになる。
式6の累積分布F(x)に上述のように求められた具体的な分布パラメータμ、σの値を代入し、F(x)=0.95を解いて確率変数xを求めることにより、上位5%にあたる総通信量Ta(1週間)の閾値を得ることができる。図14は、実際に集計された総通信量Ta(1週間)に基づく確率分布f(x)と累積分布F(x)とを重ねて示すグラフである。図14で、横軸は確率変数x、縦軸は確率分布f(x)および累積分布F(x)であり、F(x)=0.95(95%)を示すラインとF(x)=0.90(90%)を示すラインとが表示されている。図14に示される両ラインより、上位10%に入るスマートフォン10a等の総通信量Ta(1週間)の閾値は約160323735B/week(以上)であり、上位5%に入るスマートフォン10a等の総通信量Ta(1週間)の閾値は約206151297B/week(以上)であることがわかった。発明者は図14に基づき、あるスマートフォン10a等の総通信量Ta(T)の累積分布F(x)の値をそのスマートフォン10a等の端末負荷率F10a等(%)と定義した。1−端末負荷率F10a等は、あるスマートフォン10a等の総通信量Ta(T)等が上位何%に入るかを示す。言い換えれば端末負荷率F10a等は、あるスマートフォン10a等の過去の通信トラフィックが全体の通信トラフィックに対してどの程度の負荷を及ぼしているかの程度を示す。
実際に全スマートフォン10a等について端末負荷率F10a等を計算すると非常に時間を要するため、予め求めた計算表に基づき、線形近似計算を行うことが好適である。図15は、図14に示されたグラフに基づき作成された計算表110を示す。図15で、符号112は端末負荷率欄、114は総通信量Ta(1週間)を示すスループット欄である。計算表110に示されるように、例えば端末負荷率F10a等=90%の場合の総通信量Ta(1週間)は160323735(B/week)である。例えば、あるスマートフォン10a等の総通信量Ta(1週間)が165000000(B/week)であった場合、このスマートフォン10a等の端末負荷率F10a等は以下のように計算することができる。まず、上記総通信量Ta(1週間)165000000(B/week)が計算表110のスループット欄114で174654968(B/week)と160323735(B/week)との間に入ることを得る。スループット欄114が174654968(B/week)の場合、端末負荷率欄112を見ると92%となっており、160323735(B/week)の場合、端末負荷率欄112を見ると90%となっていることがわかる。従って、このスマートフォン10a等の端末負荷率F10a等は90%から92%までの間に入ることになる。図16は、計算表110に基づく端末負荷率F10a等の線形近似計算例を説明するためのグラフである。図16は図14の一部拡大図となっており、横軸は確率変数x、縦軸は累積分布F(x)であり、上述した計算表110に関する値がF(174654968)=F10a等=0.92(92%)を示すラインとF(160323735)=F10a等=0.90(90%)を示すラインとにより表示されている。上記スマートフォン10a等の端末負荷率F10a等=F(165000000)の値は、以下の式7のように線形近似することにより求めることができ、90.7%となる。計算表110の下限から外れた場合(総通信量Ta(1週)が78610090(B/week)以下の場合)、総通信量Ta(1週間)が上位30%にも入らないスマートフォン10a等の端末負荷率F10a等は全体に及ぼす影響が低いため、端末負荷率F10a等は0%として計算を省略することが好適である。
図1に示されるサーバ30の機能ブロック30F内の混雑度等送信部(混雑度等送信手段)37は、混雑度予測部35により予測された将来の所定時刻(t+q)等(q≧0)における所定の分割Sin(t+q)等の混雑度CSin(t+q)等と、端末負荷率計算部36で計算された各スマートフォン10a等の端末負荷率F10a等とを各スマートフォン10a等へ送信する。
図1に示されるスマートフォン10の機能ブロック10F内の通信速度計算部(通信速度計算手段)12は、混雑度等送信部37により送信された将来の所定時刻(t+q)等(q≧0)における所定の分割Sin(t+q)等の混雑度CSin(t+q)等とスマートフォン10の端末負荷率F10a等とに基づき、将来の所定時刻(t+q)等において現在位置で用いる通信速度SP10(t+q)等を計算する。同機能ブロック10F内の通信部(通信手段)13は、通信速度計算部12により計算された通信速度SP10(t+q)等に応じて通信を行う。通信速度計算部12は以下に示される式8によりスマートフォン10a等の通信速度SP10a(t+q)等を計算することが好適である。
式8で、混雑度CSin(t+q)等および端末負荷率F10a等は、0%〜100%を0〜1.0とする。MaxSpeed、MinSpeedはスマートフォン10a等における通信方式別の各々最高通信速度、最低通信速度であり、例えば通信方式が3G無線通信方式の場合、MaxSpeed=1600Kbps(Kbit/sec)、MinSpeed=100Kbpsとすることが好適である。例えば、上述したスマートフォン10a等の総通信量Ta(1週)が200000(KB/week)であった場合を例にとれば端末負荷率F10a等=90.8%であり、混雑度CSin(t+q)等=90%とすると、式8より通信速度SP10a(t+q)等≒374Kbpsとなる。式8によれば、通信速度計算部12は、混雑度等送信部37により送信された将来の所定時刻(t+q)における所定の分割Sin(t+q)等の混雑度CSin(t+q)等および/またはスマートフォン10a等の端末負荷率F10a等が大きいほど、通信速度SP10a(t+q)等を遅く設定することができる。即ち、将来混雑が予測される場所(分割Sin(t+q)等)であれば、それだけで強い通信速度制限をかけることができ、または過去の通信トラフィック(端末負荷率F10a等)が多いスマートフォン10a等であれば、それだけで強い通信速度制限をかけることができる。勿論、将来混雑が予測される場所(分割Sin(t+q)等)で且つ過去の通信トラフィック(端末負荷率F10a等)が多いスマートフォン10a等であればより強い通信速度制限をかけることができる。逆に、将来空いていることが予測される場所(分割Sin(t+q)等)であれば、それだけで通信速度制限を減らすことができ、または過去の通信トラフィック(端末負荷率F10a等)が少ないスマートフォン10a等であれば、それだけで通信速度制限を減らすことができる。従って、将来空いていることが予測される場所(分割Sin(t+q)等)で且つ過去の通信トラフィック(端末負荷率F10a等)が少ないスマートフォン10a等であれば、ほとんど通信速度制限をかけることなく、MaxSpeedに近い速度で通信速度を設定することができる。つまり、網側設備の実装が高価となるような基地局の機能付加は行わずに、スマートフォン10a間の不公平なトラフィックの抑制制御が行われることがない無線通信量の負荷分散システム等を提供することができる。
図17は、本発明の実施例1における、インターネット23に接続されたサーバ30および携帯電話網基地局20と、携帯電話網基地局20と通信可能なスマートフォン10a等とを有する無線通信量の負荷分散方法および(サーバ30またはスマートフォン10a等のコンピュータが実行する)無線通信量の負荷分散プログラムの流れをフローチャートで示す。図17で左側のフローチャートはスマートフォン10a等側のフローチャートを示し、右側はサーバ30側のフローチャートを示し、両者間の通信は破線で示す。図17に示されるように、まず、スマートフォン10a等が、所定時間t毎に、スマートフォン10a等の位置と当該所定時間内における通信量とを含む通信情報CIa等を携帯電話網基地局を介してサーバ30へ送信する(通信情報送信ステップ。ステップS10)。
続いて、サーバ30が、通信情報送信ステップ(ステップS10)で各スマートフォン10a等から送信された各通信情報CIa等に基づき、所定時刻における所定時間毎の各スマートフォン10a等の位置および通信量を所定の通信量表示形式で地図上に表示した地図データ70(t)等を作成する(地図データ作成ステップ。ステップS20)。地図データ作成ステップ(ステップS20)で作成された所定時刻における所定時間毎の地図データ70(t)等を所定の分割形式により分割する(分割ステップ。ステップS22)。分割ステップ(ステップS22)で分割された所定時刻における各分割Sij(t)内に含まれるスマートフォン10a等の通信量の合計値TSij(t)と、合計値TSij(t)を各分割Sij(t)内に含まれるスマートフォン10a等の数Nij(t)で除した平均通信量(ATSij(t)=TSij(t)/Nij(t))とを各分割Sij(t)毎に求める(平均通信量等計算ステップ。ステップS24)。平均通信量等計算ステップ(ステップS24)で求められた各分割Sij(t)内に含まれるスマートフォン10a等の通信量の合計値TSij(t)および平均通信量ATSij(t)に基づき、各分割Sij(t)におけるスマートフォン10a等の混雑の程度を示す混雑度CSij(t)を求める(混雑度計算ステップ。ステップS26)。混雑度計算ステップ(ステップS26)で求められた過去の所定時刻(t−k)等における所定の分割Sij(t―k)等の混雑度CSij(t―k)等に基づき、将来の所定時刻(t+q)等における所定の分割Sij(t+q)の混雑度CSij(t+q)を予測する(混雑度予測ステップ。ステップS28)。通信情報送信ステップ(ステップS10)で各スマートフォン10a等から送信された各通信情報CIa等に基づき、所定時間Tにおける各スマートフォン10a等の総通信量Ta(T)等を求める。総通信量Ta(T)等を確率変数xとする確率分布f(x)の累積分布F(x)から各スマートフォン10a等の総通信量Ta(T)等の累積値である端末負荷率F10a等を求める(端末負荷率計算ステップ。ステップS30)。混雑度予測ステップ(ステップS28)で予測された将来の所定時刻(t+q)等における所定の分割Sij(t+q)の混雑度CSij(t+q)と、記端末負荷率計算ステップ(ステップS30)で計算された各スマートフォン10a等の端末負荷率F10a等とを各スマートフォン10a等へ送信する(混雑度等送信ステップ。ステップS32)。
スマートフォン10a等が、混雑度等送信ステップ(ステップS32)で送信された将来の所定時刻(t+q)等における所定の分割Sij(t+q)の混雑度CSij(t+q)とスマートフォン10a等の端末負荷率F10a等とに基づき、将来の所定の時刻(t+q)等において現在位置で用いる通信速度SP10a(t+q)等を計算する(通信速度計算ステップ。ステップS12)。通信速度計算ステップ(ステップS12)で計算された通信速度SP10a(t+q)等に応じて通信を行う(通信ステップ。ステップS14)。
分割抽出ステップ、減少分割抽出ステップ、時間帯抽出ステップ、混雑度取得ステップ、地図データ送信ステップ、地図データ表示ステップ、予測混雑度地図データ作成ステップ、 予測混雑度地図データ送信ステップ、予測混雑度地図データ表示ステップ等の各処理内容は、上述した無線通信量の負荷分散システムにおける対応する手段(分割抽出手段、減少分割抽出手段、時間帯抽出手段、混雑度取得手段、地図データ送信手段、地図データ表示手段、予測混雑度地図データ作成手段、予測混雑度地図データ送信手段、予測混雑度地図データ表示手段等)と同様であるため、説明およびフローチャートは省略する。
以上のように、本発明の実施例1によれば、無線通信量の負荷分散システム1において、スマートフォン10は、携帯電話網基地局20、ゲートウェイ22等およびインターネット23を介してサーバ30と通信可能になっている。スマートフォン10の通信情報送信部11は、所定時間t毎に、スマートフォン10の位置と当該所定時間内における通信量とを含む通信情報CIを携帯電話網基地局20を介してサーバ30へ送信する。
サーバ30の地図データ作成部31は、スマートフォン10a等から携帯電話網基地局20を介して所定時間毎に送信された、スマートフォン10a等の位置と所定時間内における通信量とを含む各通信情報CIa等に基づき、所定時間毎における各スマートフォン10a等の位置及び通信量を所定の通信量表示形式で地図上に表示した地図データ60(t)を作成する。サーバ30は、地図データ作成部31により作成された所定時間t毎における地図データ60(t)または航空写真70(t)を携帯電話網基地局20を介してスマートフォン10a等側へ送信する地図データ送信部(地図データ送信手段)をさらに備えることができる。
スマートフォン10a等は、地図データ送信部により送信された所定時間毎における地図データ60(t)または航空写真70(t)を表示部154に表示する地図データ表示部(地図データ表示手段。不図示)をさらに備えることができる。
サーバ30の分割部32は、地図データ作成部31により作成された所定時刻における所定時間毎の地図データ60(t)または航空写真70(t)を所定の分割形式により分割する。所定の分割形式として正方メッシュMshによる正方メッシュ分割、自己相似形のフラクタル分割等を用いてもよい。サーバ30の平均通信量等計算部33は、分割部32により分割された所定時刻における所定時間毎の各分割Sij(t)内に含まれるスマートフォン10a等の通信量の合計値(総トラフィック)TSij(t)と、合計値TSij(t)を各分割Sij(t)内に含まれるスマートフォン10a等の数Nij(t)で除した平均通信量(ATSij(t)=TSij(t)/Nij(t))とを各分割Sij(t)毎に求める。サーバ30の混雑度計算部34は、平均通信量等計算部33により求められた各分割Sij(t)等内に含まれるスマートフォン10a等の通信量の合計値TSij(t)等および平均通信量ATSij(t)等に基づき、各分割Sij(t)等におけるスマートフォン10の混雑の程度を示す混雑度CSij(t)を求める。総通信量TSij(t)を最大値とする総通信量の比T(Sij(t−k)/TSij(t);k=0〜j、j+1、・・・)等を混雑度CSij(t−k)と定義する。サーバ30の混雑度予測部35は、混雑度計算部34により求められた過去の所定の時刻(t−k)等における所定の分割Sin(t−k)等の混雑度CSin(t−k)等に基づき、将来の所定時刻(t+q)等における所定の分割Sin(t+q)等の混雑度CSin(t+q)等を予測する。サーバ30は、混雑度予測部35により予測された将来の所定時刻(t+q)等における所定の分割Sin(t+q)等の混雑度CSin(t+q)等に基づき、混雑度CSin(t+q)等を所定の混雑度表示形式で地図上に表示した予測混雑度地図データを作成する予測混雑度地図データ作成部を備えている。サーバ30は、予測混雑度地図データ作成部により作成された予測混雑度地図データ80(または90)を携帯電話網基地局20を介してスマートフォン10a等側へ送信する予測混雑度地図データ送信部を備えている。
スマートフォン10a等は、予測混雑度地図データ送信部により送信された予測混雑度地図データ80を表示部154に表示する予測混雑度地図データ表示部(予測混雑度地図データ表示手段)を備えている。
サーバ30の端末負荷率計算部36は、スマートフォン10a等から送信された各通信情報CIa等に基づき、所定時間Tにおける各スマートフォン10a等の総通信量Ta(T)等を求め、総通信量Ta(T)等を確率変数xとする確率分布f(x)の累積分布F(x)から各スマートフォン10a等の総通信量Ta(T)等の累積値である端末負荷率F10a等を求める。あるスマートフォン10aの総通信量Ta(T)の累積分布F(x)の値をそのスマートフォン10a等の端末負荷率F10a等(%)と定義した。端末負荷率F10a等は、あるスマートフォン10a等の過去の通信トラフィックが全体の通信トラフィックに対してどの程度の負荷を及ぼしているかの程度を示す。サーバ30の混雑度等送信部37は、混雑度予測部35により予測された将来の所定時刻(t+q)等(q≧0)における所定の分割Sin(t+q)等の混雑度CSin(t+q)等と、端末負荷率計算部36で計算された各スマートフォン10a等の端末負荷率F10a等とを各スマートフォン10a等へ送信する。
スマートフォン10の通信速度計算部12は、混雑度等送信部37により送信された将来の所定時刻(t+q)等(q≧0)における所定の分割Sin(t+q)等の混雑度CSin(t+q)等とスマートフォン10の端末負荷率F10a等とに基づき、将来の所定時刻(t+q)等において現在位置で用いる通信速度SP10a(t+q)等を計算する。通信部13は、通信速度計算部12により計算された通信速度SP10(t+q等)に応じて通信を行う。通信速度計算部12は、混雑度等送信部37により送信された将来の所定時刻(t+q)における所定の分割Sin(t+q)等の混雑度CSin(t+q)等および/またはスマートフォン10a等の端末負荷率F10a等が大きいほど、通信速度SP10a(t+q)等を遅く設定することができる。即ち、将来混雑が予測される場所(分割Sin(t+q)等)であれば、それだけで強い通信速度制限をかけることができ、または過去の通信トラフィック(端末負荷率F10a等)が多いスマートフォン10a等であれば、それだけで強い通信速度制限をかけることができる。逆に、将来空いていることが予測される場所(分割Sin(t+q)等)であれば、それだけで通信速度制限を減らすことができ、または過去の通信トラフィック(端末負荷率F10a等)が少ないスマートフォン10a等であれば、それだけで通信速度制限を減らすことができる。以上より、網側設備の実装が高価となるような基地局の機能付加は行わずに、スマートフォン10a間の不公平なトラフィックの抑制制御が行われることがない無線通信量の負荷分散システム等を提供することができる。
図18は、本発明の実施例2における無線通信量の負荷分散システム2を示す。図18で図1と同じ符号をつけた要素は同じ要素を示すため、説明は省略する。図18に示されるように、無線通信量の負荷分散システム2はインターネット23に接続された無線LAN基地局25a、25b、25c(以下、「無線LAN基地局25a等」と言う。)をさらに備えている。スマートフォン10a等は複数の無線媒体(実施例1で説明した3G無線通信方式によるものおよび本実施例2で説明する無線LAN通信方式によるもの等)と接続機能を有しており、携帯電話網基地局20および無線LAN基地局25a等と通信可能である。以下、本発明の実施例2におけるスマートフォン10a等およびサーバ30の機能について、図18〜図28の図面を用いて説明する。
図18に示されるスマートフォン10a等の機能ブロック10F内の通信情報送信部11’は、実施例1で説明した通信情報CIa等に加えて所定時刻における電池残量を含む通信情報CIa’等を携帯電話網基地局20を介してサーバ30へ送信する。図19は、本発明の実施例2におけるスマートフォン10a等からサーバ30へ送信された通信情報CIa’等の一例を示す表130である。図19で図2と同じ符号をつけた要素は同じ要素を示すため、説明は省略する。表130に示されるように、実施例2における通信情報CIa’等は実施例1における通信情報CIa等に加えて、時刻欄51に示される時刻におけるスマートフォン10a等の電池残量を表す電池残量欄54を有している。例えば、所定時刻が15時50分(15:50)の時刻における電池残量は電池残量欄54に示されるように、88%となっている。
図18に示されるサーバ30の機能ブロック30F内の平均電池残量等計算部(平均電池残量等計算手段)38は、分割部32により分割された所定時刻tにおける各分割Sij(t)内に含まれるスマートフォン10a等の電池残量の合計値BTSij(t)と、合計値BTSij(t)を各分割Sij(t)内に含まれるスマートフォン10a等の数Nij(t)で除した平均電池残量(ABTSij(t)=BTSij(t)/Nij(t))とを各分割Sij(t)毎に求める。
図20は、図6(A)〜(D)等に示される航空写真70(t)等に加えて、図20(E)として新たに平均電池残量70ABT(t)を加えた図を示す。図20(A)〜(D)は図6(A)〜(D)と同じであるため説明は省略する。図20(E)は、航空写真70(t)につき所定時刻tにおける各分割Sij(t)の内に含まれるスマートフォン10a等の平均電池残量(電池密度)ABTSij(t)を、平均電池残量(電池密度)ABTSij(t)が少ないほど濃くなるように示した平均電池残量70ABT(t)を示す。例えば、同じ分割S44(t)について図20(E)に示される平均電池残量ABTS44(t)と図9で説明した過去の所定時刻(t−1日)等における混雑度CS44(t−1日)等とを比較すると、両者間には特に関連性がないことがわかる。他の分割S33(t)等についても同様であり、平均電池残量ABTSij(t)には場所依存性はあまりないものと考えられる。但し、平均電池残量ABTSij(t)は朝方は多く(薄く)、夕方は少なく(濃く)なるという傾向がある。
図18に示されるサーバ30の機能ブロック30F内の平均電池残量予測部(平均電池残量予測手段)39は、平均電池残量等計算部38により求められた過去の所定時刻(t−k)等における所定の分割Sin(t−k)等の平均電池残量ABTSij(t−k)等に基づき、将来の該所定時刻(t+q)等における所定の分割Sij(t+q)等の平均電池残量ABTSij(t+q)等を予測する。より詳しくは、平均電池残量予測部39は、平均電池残量等計算部38により求められた過去の所定時刻(t−k)等における所定の分割Sin(t−k)等の平均電池残量ABTSij(t−k)等に、所定のパラメータ(影響度)Apを乗ずることにより求めた値を将来の所定時刻(t+q)等における所定の分割Sij(t+q)等の予測された平均電池残量ABTSij(t+q)等とする。混雑度予測部35の場合と同様に、将来の所定の時刻(t+q)等における時刻qは任意に設定することができ、q=0とすれば現時刻tとなる。つまり、q≧0である。図21は、平均電池残量予測部39により予測される平均電池残量ABTSij(t+q)等を説明するための図である。図21では航空写真70(t)について、過去の所定時刻(t−1日:1日前)、(t−1週:1週前)および(t−1月:1月前)毎における各分割Sin(t−1日)等の平均電池残量ABTSij(t−1日)等を、平均電池残量ABTSij(t−1日)等が少ないほど濃くなるように示した平均電池残量70ABT(t−1日)、70ABT(t−1週)および70ABT(t−1月)を順に並べた状態を示している。説明の都合上、1月前までとしたが、これに限定されるものではなく、平均電池残量70ABT(t)等を並べる時間間隔も上記に限定されるものではない。平均電池残量予測部39は、例えば明日の分割S44(t+1日)における平均電池残量ABTSij(t+1日)を、平均電池残量ABTSij(t+1日)=A×平均電池残量ABTSij(t−1日)+A×平均電池残量ABTSij(t−1週)+A×平均電池残量ABTSij(t−1月)として求めることができる。混雑度を予測する場合と同様に、A(p=1〜3)は各々明日の混雑度に対する1日前の影響度、1週前の影響度、1月前の影響度であり、A+A+A=1.0である。経験的にはAp+1<A(最近の平均電池残量程、明日の平均電池残量に対する影響が大きい)と考えられるが、これに限定されるものではない。
サーバ30は、平均電池残量予測部39により予測された将来の所定時刻(t+q)等における所定の分割Sij(t+q)等の平均電池残量ABTSij(t+q)等に基づき、平均電池残量ABTSij(t+q)等を所定の平均電池残量表示形式で地図上に表示した予測平均電池残量地図データを作成する予測平均電池残量地図データ作成部(予測平均電池残量地図データ作成手段。不図示)を備えている。予測平均電池残量地図データ作成部により作成される予測平均電池残量地図データの図面例は省略するが、例えば図10に示した予測混雑度地図データ80と同様である。所定の平均電池残量表示形式としては、各スマートフォン10a等が存在する地図上の位置に、平均電池残量の大きさに応じた色で所定の形状により表示する形式とすることが好適である。例えば平均電池残量が少ないほど青色から赤色(平均電池残量0%で赤色)へ移行する矩形で表示すればよい。
サーバ30は、予測平均電池残量地図データ作成部により作成された予測平均電池残量地図データ140を携帯電話網基地局20を介してスマートフォン10a等側へ送信する予測平均電池残量地図データ送信部(平均電池残量地図データ送信手段。不図示)を備えている。スマートフォン10a等は、予測平均電池残量地図データ送信部により送信された予測平均電池残量地図データ送信部140を表示部154に表示する予測平均電池残量地図データ表示部(予測平均電池残量地図データ表示手段。不図示)を備えている。
図18に示されるサーバ30の機能ブロック30F内の平均電池残量等送信部(平均電池残量等送信手段)40は、平均電池残量予測部39により予測された将来の所定の時刻(t+q)等(q≧0)における所定の分割Sij(t+q)等の平均電池残量ABTSij(t+q)等と、端末負荷率計算部36手段で計算された各スマートフォン10a等の端末負荷率F10a等とを各スマートフォン10a等へ送信する。
図18に示されるスマートフォン10a等の機能ブロック10F内の無線LAN捜索間隔計算部(無線LAN捜索間隔計算手段)14は、平均電池残量等送信部40により送信された将来の所定時刻(t+q)等における所定の分割Sij(t+q)等の平均電池残量ABTSij(t+q)等と、スマートフォン10a等の端末負荷率F10a等および電池残量B10a等とに基づき、無線LAN基地局25a等を自動的に捜索する無線LAN自動捜索間隔Titvを計算する。同機能ブロック10F内の通信切替部(通信切替手段)15は、無線LAN捜索間隔計算部14により計算された無線LAN自動捜索間隔Titvに応じて無線LAN基地局25a等を自動的に捜索し、無線LAN基地局25a等と接続可能な場合、携帯電話網基地局20から無線LAN基地局25a等へ自動的に通信を切り替える。以下、実施例1と同様に通信速度計算部12は将来の所定の時刻(t+q)等に現在位置で用いる通信速度SP10(t+q)等を計算する。続いて、通信部13は通信速度計算部12により計算された通信速度SP10(t+q)等に応じて無線LAN基地局25a等と通信を行う。無線LAN捜索間隔計算部14は以下に示される式9により無線LAN活用度(≦1)を求め、当該無線LAN活用度から式10により時間間隔Titvを計算することが好適である。
但し、式9で電池残量B10a等≧平均電池残量ABTSij(t+q)等であり、平均電池残量ABTSij(t+q)等<1.0(100%)である。つまり、スマートフォン10a等の電池残量B10a等が当該スマートフォン10a等が存在する分割Sij(t+q)等における平均電池残量ABTSij(t+q)等よりも少ない場合、式9を使用することはなく、従ってこのようなスマートフォン10a等が自動的に無線LANへ通信を切り替えることはしない。式10で、無線LAN自動捜索間隔Titvの単位は秒とすることが好適である。αは無線LAN活用パラメータであり、例えば60(秒)と設定すれば、最短で1分に1回、無線LAN基地局25a等を自動的に捜索することになる。例えば、実施例1で例示したスマートフォン10a等の総通信量Ta(1週)が200000(KB/week)であった場合を例にとり、端末負荷率F10a=90.8%、電池残量B10a等=95%、平均電池残量ABTSij(t+q)等=80%とすると、電池残量B10a等≧平均電池残量ABTSij(t+q)等および平均電池残量ABTSij(t+q)等<1.0が成立するため、式9によれば無線LAN活用度=0.908×(0.96−0.80)/(1−0.80)=0.681となる。従ってα=60(秒)とすると式10より無線LAN自動捜索間隔Titv=60/0.681≒88.1(秒)となる。当該スマートフォン10a等は実施例1で説明したように、3G無線方式の最大の通信速度SP10a(t+q)等≒374Kbpsに制限されると共に、無線LAN自動捜索間隔Titvが88.1秒毎に自動的にオンになり無線LAN基地局25a等(アクセスポイント)を捜索することになる。図22は、当該スマートフォン10a等上で実際に通信量を測定した結果を示す。図22で横軸は時間(5秒単位)、縦軸は5秒間(5秒単位)の平均通信量である。当該スマートフォン10a等には3G無線通信方式の最大の通信速度SP10a(t+q)等≒374Kbpsに制限が掛けられている。このため、図22の縦軸=360Kbpsのラインに示されるように、5秒間の平均通信量がおよそ360Kbps程度に抑えられていることがわかる。
式9および10に示されるように、端末負荷率F10a等(過去の通信トラフィック)が多く、電池残量B10a等が存在する分割Sij(t+q)等における平均電池残量ABTSij(t+q)等より多いスマートフォン10a等ほど、頻繁に無線LAN基地局25a等を自動的に捜索することになる。つまり、当該スマートフォン10a等が無線LAN基地局25a等へ切り替える可能性が高くなる。逆に、端末負荷率F10a等(過去の通信トラフィック)が少なく、電池残量B10a等が存在する分割Sij(t+q)等における平均電池残量ABTSij(t+q)等より少ないスマートフォン10a等ほど、無線LAN自動捜索間隔Titvが長くなる。つまり、当該スマートフォン10a等が無線LAN基地局25a等へ切り替える可能性が低くなる。以上により、スマートフォン10a等の電池消費量を考慮したユーザの利便性を損ねることがない無線通信量の負荷分散システム等を提供することができる。
次に、上述したスマートフォン10等で3G通信方式における最大の通信速度制限を具体的に実現する方法について説明する。図23は、3G通信方式における最大の通信速度制限を具体的に実現する方法(アルゴリズム)のフローチャートを示す。図23に示されるように、本アルゴリズムでは3つの方法を用いる。これはスマートフォン10a等には実装依存部分が存在するため、複数の方法でカバーするためである。図23に示されるように、まず、トラフィック制限値(平均電池残量ABTSij(t+q)等、端末負荷率F10a等)を受信して、スマートフォン10a等のOS(Linux(登録商標)等のカーネル:Kernel)機能の調査を行う(ステップS40)。OSのQoS(Quality of Service)機能(TC(Traffic Control)(QoS)コマンド)が使えるかどうかチェックし(ステップS42)、使える場合はQoS機能を起動する(ステップS50)。OSのQoS機能が使えない場合、OSのNetfilterQueue機能が使えるかどうかチェックし(ステップS44)、使える場合はFirewall Proxyを起動する(ステップS60)。OSのNetfilterQueue機能が使えない場合、DNS偽装機能を起動する(ステップS80)。以上のように、処理が軽い順にスマートフォン10a等で実行できるかどうかを試す。
QoS機能を起動する(ステップS50)方法では、OSに元々QoSの機能がある場合、スマートフォン10a等の通信速度SP10a(t+q)等の設定(即ちトラフィックの制限)を、1秒間に何パケット送受信すべきかに換算して設定するだけで実現することができる。図24は、図23のフローチャートにおけるステップS50の処理を示す。図24に示されるように、まずトラフィック制限値を毎秒パケット数に換算する(ステップS52)。次に、TC(QoS)コマンドを起動してOS(カーネル)に設定する(ステップS54)。
Firewall Proxyを起動する(ステップS60)方法(アルゴリズム)は、OSにFirewall機能があり、Firewall Proxy プログラム(通信を制限するProxyプログラム)にパケットが送られてくることを利用している。まず、Netfilter Queue機能(フィルタリングのルールを設定するiptablesに照合したパケットへのアクセスを提供する機能)というFirewall 関係を設定できる機能を使って、専用のFirewall Proxyプログラムをパケットが経由するようにする。この際、制御用のパケットは除外設定する。Firewall Proxyプログラムがパケットを受け取るたびに、過去の送信量と時刻とを計算して擬似的に遅延を付けて送信する。遅延が生じたTCPの通信はその遅延にあわせた帯域で通信するように自動調整するようになる。図25は、図23のフローチャートにおけるステップS60の処理を示す。図25に示されるように、まず、OSのNetfilterQueue機能を設定し、通常パケットがProxyに送られるようにする(ステップS61)。終了フラグをチェックしてまだ終了ではない場合、パケットを取出す(ステップS62、S63)。次に、パケットサイズをカウンタに加算する(ステップS64)、カウンタと時間とから現在の実効スループットを計算する(ステップS65)。実効スループットとトラフィック制限値とからスリープ時間を計算する(ステップS66)。計算されたスリープ時間だけスリープする(ステップS67)。その後、パケットを送信し(ステップS68)、ステップS62へ戻る。ステップS62で終了フラグにより終了が示されていた場合、Firewall Proxyプログラムを終了する。
DNS偽装を起動する(ステップS80)アルゴリズムがProxyを用いる所は上述したステップS60の方法と似ているが、Firewallを設定するのではなく、DNSを偽装する事によって実現する。DNS偽装とはDNSへの問い合わせに対し、偽の情報を答えさせる、いわゆるDNS Spoofing技術のことである。まず、スマートフォン10a等上にDNSサーバを起動する。スマートフォン10a等は固定的にこのDNSを参照するように設定するか、DHCP経由でキャリアから配布されてくる設定に従って、このDNSサーバを経由してホスト名を問い合わせるようになる。スマートフォン10a等上のDNSサーバは問い合わせ先リストに有るホスト名の場合、ホスト毎にローカルアドレスを1つ割り当て、そのローカルのアドレスをバインドしたProxyを起動する。図26は、図23のフローチャートにおけるステップS80の処理を示す。図26に示されるように、まず、問い合わせ先リストをロードする(ステップS81)。DNS問い合わせを受取ったかどうか、受け取るまでチェックし(ステップS82)、受取っていた場合、問い合わせ先リストに含まれるホスト名かどうかチェックする(ステップS83)。ステップS83で問い合わせ先リストに含まれるホスト名であると判断された場合、問い合わせ先カウンタを増加させる(ステップS85)。カウンタ値+127.0.01のアドレスにバインドした制限Proxyを起動する(ステップS86)。カウンタ値+127.0.01のアドレスでDNS問い合わせに返信し(ステップS87)、ステップS82へ戻る。ステップS83で問い合わせ先リストに含まれるホスト名でないと判断された場合、通常のDNSサーバへ転送し(ステップS84)、ステップS82へ戻る。
図27は、制限Proxyの処理(ステップS86)を示す。図27に示されるように、まず、送信先のIPアドレスを受取る(ステップS91)。一定時間、新規のコネクションが来ていないかどうかチェックし(ステップS92)、来ている場合、新規のコネクションが接続されたかどうかチェックする(ステップS93)。新規のコネクションが接続された場合、新規のコネクションをコネクションのリストに追加し(ステップS97)、ステップS92へ戻る。ステップS93で新規のコネクションが接続されていないと判断された場合、コネクションからパケットを受取る(ステップS94)。パケットサイズをカウンタに加算する(ステップS95)。カウンタと時間とから現在の実効スループットを計算する(ステップS96)。実効スループットとトラフィック制限値とからスリープ時間を計算する(ステップS98)。計算されたスリープ時間だけスリープする(ステップS99)。その後、対抗側のコネクションへパケットを送信し(ステップS100)、ステップS92へ戻る。ステップS92で一定時間、新規のコネクションが来ていない場合、制限Proxyを終了する。以上のように、スマートフォン10a等上のアプリケーションからコネクションがあれば、本当のアドレスへ向けてコネクションを張る。そしてトラフィックを転送する。その際に遅延をつけることで、帯域の制限を実現する。
図28は、本発明の実施例2における、インターネット23に接続されたサーバ30、携帯電話網基地局20および無線LAN基地局25a等と、複数の無線媒体と接続機能を有し携帯電話網基地局20および無線LAN基地局25a等と通信可能なスマートフォン10a等とを有する無線通信量の負荷分散方法および(サーバ30またはスマートフォン10a等のコンピュータが実行する)無線通信量の負荷分散プログラムの流れをフローチャートで示す。図28で左側のフローチャートはスマートフォン10a等側のフローチャートを示し、右側はサーバ30側のフローチャートを示し、両者間の通信は破線で示す。図28に示されるように、まず、スマートフォン10a等が、所定時間毎に、スマートフォン10a等の位置と当該所定時間内における通信量と電池残量B10a等とを含む通信情報CIa等を携帯電話網基地局30を介してサーバ30へ送信する(ステップS110)。
サーバ30が、分割ステップ(ステップS22)で分割された所定時刻tにおける各分割Sij(t)内に含まれるスマートフォン10a等の電池残量の合計値BTSij(t)と、合計値BTSij(t)を各分割Sij(t)内に含まれるスマートフォン10a等の数Nij(t)で除した平均電池残量(ABTSij(t)=BTSij(t)/Nij(t))とを各分割Sij(t)毎に求める(平均電池残量等計算ステップ。ステップS120)。平均電池残量等計算ステップ(ステップS120)で求められた過去の所定時刻(t−k)等における所定の分割Sij(t−k)等の平均電池残量ABTSij(t-k)等に基づき、将来の所定時刻(t+q)等における所定の分割Sij(t+q)等の平均電池残量ABTSij(t+q)等を予測する(平均電池残量予測ステップ。ステップS122)。平均電池残量予測ステップ(ステップS122)で予測された将来の所定時刻(t+q)等における所定の分割Sij(t+q)等の平均電池残量ABTSij(t+q)等と端末負荷率計算ステップ(ステップS30)で計算された各スマートフォン10a等の端末負荷率F10a等とを各スマートフォン10a等へ送信する(平均電池残量等送信ステップ。ステップS124)。
スマートフォン10a等が、平均電池残量等送信ステップ(ステップS124)で送信された将来の所定時刻(t+q)等における所定の分割Sij(t+q)等の平均電池残量ABTSij(t+q)等とスマートフォン10a等の端末負荷率F10a等および電池残量B10a等とに基づき、無線LAN基地局25a等を自動的に捜索する無線LAN自動捜索間隔Titvを計算する(無線LAN捜索間隔計算ステップ。ステップS112)。無線LAN捜索間隔計算ステップ(ステップS112)で計算された無線LAN自動捜索間隔Titvに応じて無線LAN基地局25a等を自動的に捜索し、無線LAN基地局25a等と接続可能な場合、携帯電話網基地局20から無線LAN基地局25a等へ自動的に通信を切り替える(通信切替ステップ。ステップS114)。
以上のように、本発明の実施例2によれば、無線通信量の負荷分散システム2はインターネット23に接続された無線LAN基地局25a等をさらに備えている。スマートフォン10a等は複数の無線媒体(実施例1で説明した3G無線通信方式によるものおよび本実施例2で説明する無線LAN通信方式によるもの等)と接続機能を有しており、携帯電話網基地局20および無線LAN基地局25a等と通信可能である。スマートフォン10a等の通信情報送信部11は、実施例1で説明した通信情報CIに加えて所定時刻における電池残量を含む通信情報CIを携帯電話網基地局20を介してサーバ30へ送信する。
サーバ30の平均電池残量等計算部38が、所定時刻tにおける各分割Sij(t)内に含まれるスマートフォン10a等の電池残量の合計値BTSij(t)と、合計値BTSij(t)を各分割Sij(t)内に含まれるスマートフォン10a等の数Nij(t)で除した平均電池残量(ABTSij(t)=BTSij(t)/Nij(t))とを各分割Sij(t)毎に求める。平均電池残量予測部39が、求められた過去の所定時刻(t−k)等における所定の分割Sij(t−k)等の平均電池残量ABTSij(t-k)等に基づき、将来の所定時刻(t+q)等における所定の分割Sij(t+q)等の平均電池残量ABTSij(t+q)等を予測する。平均電池残量等送信部40が、予測された将来の所定時刻(t+q)等における所定の分割Sij(t+q)等の平均電池残量ABTSij(t+q)等と端末負荷率計算部36により計算された各スマートフォン10a等の端末負荷率F10a等とを各スマートフォン10a等へ送信する。
スマートフォン10a等の無線LAN捜索間隔計算部14が、平均電池残量等送信部40により送信された将来の所定時刻(t+q)等における所定の分割Sij(t+q)等の平均電池残量ABTSij(t+q)等とスマートフォン10a等の端末負荷率F10a等および電池残量B10a等とに基づき、無線LAN基地局25a等を自動的に捜索する無線LAN自動捜索間隔Titvを計算する。通信切替部15が、無線LAN捜索間隔計算部14により計算された無線LAN自動捜索間隔Titvに応じて無線LAN基地局25a等を自動的に捜索し、無線LAN基地局25a等と接続可能な場合、携帯電話網基地局20から無線LAN基地局25a等へ自動的に通信を切り替える。
無線LAN捜索間隔計算部14が無線LAN自動捜索間隔Titvの計算に使用する式9および10に示されるように、端末負荷率F10a等(過去の通信トラフィック)が多く、電池残量B10a等が存在する分割Sij(t+q)等における平均電池残量ABTSij(t+q)等より多いスマートフォン10a等ほど、頻繁に無線LAN基地局25a等を自動的に捜索することになる。つまり、当該スマートフォン10a等が無線LAN基地局25a等に切り替える可能性が高くなる。逆に、端末負荷率F10a等(過去の通信トラフィック)が少なく、電池残量B10a等が存在する分割Sij(t+q)等における平均電池残量ABTSij(t+q)等より少ないスマートフォン10a等ほど、無線LAN自動捜索間隔Titvが長くなる。つまり、当該スマートフォン10a等が無線LAN基地局25a等に切り替える可能性が低くなる。以上により、実施例1におけるスマートフォン10a毎の通信速度SP10a(t+q)等による通信速度の抑制制御に加えて、さらにスマートフォン10a等の電池消費量を考慮したユーザの利便性を損ねることがない無線通信量の負荷分散システム2等を提供することができる。
本実施例3における無線LAN捜索間隔計算部14は、スマートフォン10a等の平均電池残量ABTSij(t+q)等と端末負荷率F10a等と電池残量B10a等とに加えて、スマートフォン10a等毎に予めユーザにより選択された通信料の料金プランに応じて無線LAN自動捜索間隔Titvを計算することができる。より詳しくは、予めスマートフォン10a等にインストールされたアプリケーションにより通信メニューを表示させ、ユーザに所望の通信料の料金プランを選択させておく。例えば、通信料は低額になるが、混雑している場所(分割)では通信速度が遅くなる低額メニューを選択させることができる。通信料の低額の程度と通信速度が遅くなる程度とは段階的に設定可能にしてもよい。本実施例3における無線LAN捜索間隔計算部14は、実施例2で説明した式9および10を用いた無線LAN自動捜索間隔Titvの計算に上記のユーザにより選択させた低額メニューを反映させて、低額メニューを選択したユーザのスマートフォン10a等に対し、3G無線方式が混雑している場所(分割)では無線LAN自動捜索間隔Titvをより短くするように設定して、無線LAN方式へ移りやすくすることができる。この結果、3G無線方式の高いパケット代を抑えて、安価な通信料の使い放題の無線LAN方式へつなぐことにより、ユーザが所望する通りの低額メニューを実現することができる。これと共に、3G無線方式が混雑している場所(分割)の混雑緩和も実現することもできる。
以上のように、本発明の実施例3によれば、無線LAN捜索間隔計算部14は、スマートフォン10a等の平均電池残量ABTSij(t+q)等と端末負荷率F10a等と電池残量B10a等とに加えて、スマートフォン10a等毎に予め設定された無線通信品質に応じて無線LAN自動捜索間隔Titvを計算することができる。この結果、実施例2で説明した式9および10を用いた無線LAN自動捜索間隔Titvの計算に予めユーザに選択させた所望の無線通信品質を反映させることができる。
実施例1で説明した予測混雑度地図データ作成部は、混雑度CSin(t+q)等を所定の混雑度表示形式で地図上に表示した予測混雑度地図データを作成した。本実施例4における予測混雑度地図データ作成部により作成される予測混雑度地図データには、アクセスポイント(無線LAN基地局)の位置情報をさらに含ませることができる。図29は、実施例4における予測混雑度地図データ作成部により作成された予測混雑度地図データ80’を例示する。図29で図10と同じ符号を付した個所は同じ要素を示すため、説明は省略する。例えば、図10に示されるLoc4内の無線LAN基地局25a等(Wifi(登録商標)スポット等)の位置情報を予測混雑度地図データ80’にさらに含ませることができる。予測混雑度地図データ送信部は、予測混雑度地図データ80’を携帯電話網基地局20を介してスマートフォン10a等側へ送信する。スマートフォン10a等の予測混雑度地図データ表示部は、予測混雑度地図データ送信部により送信された予測混雑度地図データ80’を表示部154に表示する。さらに、スマートフォン10a等の現在位置取得部(現在位置取得手段。不図示)は、予測混雑度地図データ送信部により送信された無線LAN基地局25a等(アクセスポイント)の位置情報に基づき、現在位置を得ることができる。
実施例1で説明したように、スマートフォン10a等の通信情報送信部11が送信する通信情報CIa等にはスマートフォン10a等の(現在)位置が含まれている。上述したように、スマートフォン10a等は、GPSがオンになっている場合にはGPSを使用して測位することにより現在位置を得て、これを通信情報CIa等に含めて送信することができる。但し、GPSの使用は電池の消費量が多くなるため、本発明の目的である電池消費量を抑えつつ負荷分散(オフロード)を行うという観点からは、GPSはオフになっているか、または最初に位置を送信する際にのみ使用することが望ましい。無線LAN機能がオフか、または無線LAN機能はオンであるがスマートフォン10a等上でアクセスポイントが全く見えない場合、実施例1で説明したようにCDMAを採用している携帯電話であればCDMAの基地局が持っている基地局位置を使用した測位を行うこともできる。実施例1で説明したように、スマートフォン10a等の位置は、複数の携帯電話網基地局20等からの電波到達時間差により測位することができるため、当該測位に基づき得た位置を(最初におよびそれ以降)送信すればよい。但し、精度は低く半径500m〜1Km程度となる。本発明では、より高い精度が好適であり、例えばトラフィックが衝突する携帯電話のセクタ、セルの単位で位置情報を得たい。ここで、スマートフォン10a等の無線LAN機能がオンの場合、アクセスポイントが1つしか見えない場合でもアクセスポイントの位置情報に基づき半径30m前後の精度が得られるため、無線LANを使用するのが好ましい方法である。しかし、スマートフォン10a等は世界中のアクセスポイントの位置を記憶しているわけではないため、インターネットに問い合わせに行く必要が生じる。具体的には、Google(登録商標)その他の位置情報サービスは以下の手順で位置情報を推定している。
(1)スマートフォン10a等上のソフトウェアが、スマートフォン10a等上でWifi(登録商標)のスキャンを行った結果から、アクセスポイントのSSID、BSSIDと電波強度、チャンネル、SN比をリスト化する(BSSIDのみでも可、アクセスポイントは1箇所でも可)。
(2)スマートフォン10a等上のソフトウェアは、Google(登録商標)へインターネット経由で上記リストを送る。
(3)Google(登録商標)はアクセスポイントの位置を予め調査しデータベースを構築している。そこで、Google(登録商標)は上記リストに基づき当該データベースから該当するBSSID、SSIDを検索する。
(4)Google(登録商標)は該当するアクセスポイントの位置情報と電波強度から推定される端末の位置情報とを、スマートフォン10a等上のソフトウェアへ返す。当該位置情報はより具体的には、緯度、経度、高度、推定精度(端末が送った情報量に依存)、住所である。
但し、上記仕組みには、スマートフォン10a等がインターネットを使える状態(無線LAN機能がオン)でなければならないという欠点がある。そこで、周辺のアクセスポイントのデータベースをスマートフォン10a等側に持たせることができれば、位置推定はスマートフォン10a等内部のみで行うことができる。この場合には、住所等の情報は必要なく、アクセスポイントの緯度、経度、高度、BSSIDまたはSSIDの位置情報をスマートフォン10a等に持たせればよい。これを実現するために、本実施例4における予測混雑度地図データ作成部により作成される予測混雑度地図データ80’にアクセスポイント(無線LAN基地局25a等)の位置情報をさらに含ませておき、予測混雑度地図データ送信部により予測混雑度地図データ80’を携帯電話網基地局20を介してスマートフォン10a等側へ送信すればよい。
以下、種々の場合について、予測混雑度地図データ80’にアクセスポイント(無線LAN基地局25a等)の位置情報をさらに含ませた場合の位置情報取得方法について説明する。但し、厳密にはアクセスポイント毎にその出力が異なるため、下記計算に当該出力の情報を含めるとより推定精度を増すことができる。
(1)スマートフォン10a等上で1つのアクセスポイントが見える場合、当該アクセスポイントの位置をスマートフォン10a等の位置とする。スマートフォン10a等で受信できる電界強度が弱い場合はアクセスポイントから遠い、即ち誤差が大きいものとして推定精度を計算する。
(2)スマートフォン10a等で2つのアクセスポイントが見える場合、当該2つのアクセスポイントを結んだ直線上で、当該2つのアクセスポイントの電界強度を元に当該直線上にスマートフォン10a等が位置しているものとして当該直線上で位置を推定する。この方法でも誤差については電界強度が弱くなると推定精度が悪いとする。
(3)スマートフォン10a等上で3つのアクセスポイントが見える場合、3点測量で計算する。この方法でも誤差については電界強度が弱くなると推定精度が悪いとする。
(4)スマートフォン10a等上で4つ以上のアクセスポイントが見える場合、連立方程式上に推定精度dを入れた式を解いて、位置と精度とを同時に求める。例えば、スマートフォン10a等の座標を(x、y)とし、アクセスポイントi(i=1〜n:n≧4)の座標を(x、y)とする。スマートフォン10a等におけるアクセスポイントiからの受信電力をP、その推定精度(誤差)をd、アクセスポイントiに対するアンテナゲインをGとする。以下の式11に基づく連立方程式において、dを最少とするような(x、y)を求めれば、スマートフォン10a等の座標(x、y)と精度とを同時に求めることができる。あるいは以下の式12に基づく連立方程式において(右辺は受信電力の平均値と座標xとの積)、dを最少とするようなxを求めれば、スマートフォン10a等の座標xと精度とを同時に求めることができる(座標yについても同様)。
以上のように、本発明の実施例4によれば、予測混雑度地図データ作成部により作成される予測混雑度地図データには、アクセスポイント(無線LAN基地局25a等)の位置情報をさらに含ませることができる。予測混雑度地図データ送信部は、予測混雑度地図データ80’を携帯電話網基地局20を介してスマートフォン10a等側へ送信する。スマートフォン10a等の予測混雑度地図データ表示部は、予測混雑度地図データ送信部により送信された予測混雑度地図データ80’を表示部154に表示する。さらに、スマートフォン10a等の現在位置取得部(現在位置取得手段。不図示)は、予測混雑度地図データ送信部により送信された基地局25a等(アクセスポイント)の位置情報に基づき、現在位置を得ることができる。この結果、スマートフォン10a等は最初にサーバ30へ通信情報CIを送る際の位置情報を除き、GPSおよび無線LANがオフの場合であっても、位置推定はスマートフォン10a等内部のみで行うことができる。
図30は、本発明の無線通信量の負荷分散プログラムを実行するサーバ30またはスマートフォン10a等のコンピュータの内部回路150を示すブロック図である。図30に示されるように、CPU151、ROM152、RAM153、画像制御部156、コントローラ157、入力制御部160および外部I/F部162はバス163に接続されている。図30において、上述の本発明の無線通信量の負荷分散プログラムは、ROM152、ディスク158またはDVD若しくはCD−ROM159等の記録媒体(脱着可能な記録媒体を含む)に記録されている。無線通信量の負荷分散プログラムは、ROM152からバス163を介し、あるいはディスク158またはDVD若しくはCD−ROM159等の記録媒体からコントローラ157を経由してバス163を介しRAM153へロードされる。画像制御部156は、地図データ表示部、予測混雑度地図データ表示部等により表示される種々の表示画像の画像データをVRAM155へ送出する。表示部154はVRAM155から送出された上記データ等を表示する。VRAM155は表示部154の一画面分のデータ容量に相当する容量を有している画像メモリである。入力操作部161はコンピュータに入力、指定等を行うためのマウス、キーボード、タッチパネル、スイッチ等の入力装置であり、入力制御部160は入力操作部161と接続され入力制御等を行う。外部I/F部162はコンピュータ(CPU)151の外部(携帯電話網基地局20、無線LAN基地局25a等)と接続する際のインタフェース機能を有している。
上述のようにコンピュータ(CPU)151が本発明の無線通信量の負荷分散プログラムを実行することにより、本発明の目的を達成することができる。無線通信量の負荷分散プログラムは上述のようにDVD若しくはCD−ROM159等の記録媒体の形態でコンピュータ(CPU)151に供給することができ、無線通信量の負荷分散プログラムを記録したDVD若しくはCD−ROM159等の記録媒体も同様に本発明を構成することになる。無線通信量の負荷分散プログラムを記録した記録媒体としては上述された記録媒体の他に、例えばメモリ・カード、メモリ・スティック、光ディスク等を用いることができる。
本発明の活用例として、複数の無線媒体(3G無線通信方式および無線LAN)を使用することができるスマートフォン間におけるトラフィックの抑制制御に対して適用することができる。
1、2 無線通信量の負荷分散システム、 10、10a、10b、10c スマートフォン、 10F、30F 機能ブロック、 11、11‘ 通信情報送信部、 12 通信速度計算部、 13 通信部、 14 無線LAN捜索間隔計算部、 15 通信切替部、 21 携帯電話網基地局、 21 移動通信制御局、 22 ゲートウェイ、 23 インターネット、 25a、25b、25c 無線LAN基地局、 31 地図データ作成部、 32 分割部、 33 平均通信量等計算部、 34 混雑度計算部、 35 混雑度予測部、 36 端末負荷率計算部、 37 混雑度等送信部、 38 平均電池残量等計算部、 39 平均電池残量予測部、 40 平均電池残量等送信部、 50、100、130 表、 51 時刻欄、 52 位置欄、 53 通信量欄、 54 電池残量欄、 60 地図データ、 70、70(t)、90 航空写真、 70T(t) 総通信量、 70AT(t) 平均通信量、 70C(t) 混雑度、 70ABT(t) 平均電池残量、 80、80’ 予測混雑度地図データ、 102 端末ID欄、 104 月/週欄、 106、114 スループット欄、 110 計算表、 112 端末負荷欄、 140 予測平均電池残量地図データ、 150 コンピュータの内部回路、 151 CPU、 152 ROM、 153 RAM、 154 表示部、 155 VRAM、 156 画像制御部、 157 コントローラ、 158 ディスク、 159 記録媒体、 160 入力制御部、 161 入力操作部、 162 外部I/F部、 163 バス。
"必ず使える!スマートフォン"、[online]、日経パソコンonline、[平成25年3月15日検索]、インターネット、<URL:http://pc.nikkeibp.co.jp/pc21/mooks/smart2013_2/index.shtml> "スマートフォン情報なう"、[online]、スマートフォンバッテリーを長持ちさせる方法でもダメな時は?、[平成25年3月15日検索]、インターネット、<URL: http://smartphone.teru-company.com/smartphone/goods-2/%E3%82%B9%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%B3%E3%83%90%E3%83%83%E3%83%86%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%92%E9%95%B7%E6%8C%81%E3%81%A1%E3%81%95%E3%81%9B%E3%82%8B%E6%96%B9%E6%B3%95%E3%81%A7/> "Android(登録商標)スマートフォンを少しでも長く楽しむための簡単バッテリー節約術"、[online]、andronaviアンドロナビ(登録商標)、[平成25年3月15日検索]、インターネット、<URL: http://andronavi.com/2011/09/124883> "ASCII.jpデジタル用語辞典の解説"、[online]、kotobank、[平成24年7月27日検索]、インターネット、<URL:http://kotobank.jp/word/GpsOne> "第3章 マルコフ確率場による画像のモデル化"、[online]、平成25年3月29日検索]、インターネット、<URL: http:// tdl.libra.titech.ac.jp/z3950/gakuipdf/1717356/171735604.pdf> "第4章 マルコフ確率場と階層的事前分布による画像分割"、[online]、平成25年3月29日検索]、インターネット、<URL: http:// tdl.libra.titech.ac.jp/z3950/gakuipdf/1717356/171735605.pdf> 長 健二朗著:"3.ブロードバンドトラフィックレポート"、Vol. 8、August 2010、InternetInitiative Japan発行。

Claims (19)

  1. インターネットに接続されたサーバ及び携帯電話網基地局と、該携帯電話網基地局と通信可能な移動情報端末装置とを有する無線通信量の負荷分散システムであって、
    前記サーバは、
    前記移動情報端末装置から前記携帯電話網基地局を介して所定時間毎に送信された、該移動情報端末装置の位置と該所定時間内における通信量とを含む各通信情報に基づき、所定時刻における所定時間毎の各移動情報端末装置の位置及び通信量を所定の通信量表示形式で地図上に表示した地図データを作成する地図データ作成手段と、
    前記地図データ作成手段により作成された所定時刻における所定時間毎の地図データを所定の分割形式により分割する分割手段と、
    前記分割手段により分割された所定時刻における各分割内に含まれる前記移動情報端末装置の通信量の合計値と該合計値を各分割内に含まれる該移動情報端末装置の数で除した平均通信量とを各分割毎に求める平均通信量等計算手段と、
    前記平均通信量等計算手段により求められた各分割内に含まれる前記移動情報端末装置の通信量の合計値及び平均通信量に基づき、各分割における移動情報端末装置の混雑の程度を示す混雑度を求める混雑度計算手段と、
    前記混雑度計算手段により求められた過去の所定時刻における所定の分割の混雑度に基づき、将来の所定時刻における該所定の分割の混雑度を予測する混雑度予測手段と、
    前記移動情報端末装置から送信された各通信情報に基づき所定時間における各移動情報端末装置の総通信量を求め、総通信量を確率変数とする確率分布の累積分布から各移動情報端末装置の総通信量の累積値である端末負荷率を求める端末負荷率計算手段と、
    前記混雑度予測手段により予測された将来の所定時刻における所定の分割の混雑度と前記端末負荷率計算手段で計算された各移動情報端末装置の端末負荷率とを該各移動情報端末装置へ送信する混雑度等送信手段とを備え、
    前記移動情報端末装置は、
    所定時間毎に、該移動情報端末装置の位置と該所定時間内における通信量とを含む通信情報を前記携帯電話網基地局を介して前記サーバへ送信する通信情報送信手段と、
    前記混雑度等送信手段により送信された将来の所定時刻における所定の分割の混雑度と該移動情報端末装置の端末負荷率とに基づき、将来の所定時刻において現在位置で用いる通信速度を計算する通信速度計算手段と、
    前記通信速度計算手段により計算された通信速度に応じて通信を行う通信手段とを備えたことを特徴とする無線通信量の負荷分散システム。
  2. 請求項1記載の無線通信量の負荷分散システムにおいて、
    前記混雑度計算手段は、
    前記平均通信量等計算手段により求められた特定時刻の地図データにおいて平均通信量が所定値以下の分割を抽出する分割抽出手段と、
    前記分割抽出手段により抽出された分割について過去の所定時刻から特定時刻にかけて平均通信量が減少している分割を抽出する減少分割抽出手段と、
    前記減少分割抽出手段により抽出された分割について過去の所定時刻から特定時刻にかけて総通信量が変化していないか及び/又は増加している一連の時間帯を抽出する時間帯抽出手段と、
    前記減少分割抽出手段により抽出された分割について、前記時間帯抽出手段により抽出された対応する時間帯における最大の総通信量を求め、該最大の総通信量に対する所定時刻毎の総通信量の比を該所定時刻における該所定時間毎の混雑度とする混雑度取得手段とを備えたことを特徴とする無線通信量の負荷分散システム。
  3. 請求項1又は2記載の無線通信量の負荷分散システムにおいて、
    前記サーバは、前記地図データ作成手段により作成された所定時刻における所定時間毎の地図データを前記携帯電話網基地局を介して前記移動情報端末装置側へ送信する地図データ送信手段をさらに備え、
    前記移動情報端末装置は、前記地図データ送信手段により送信された所定時刻における所定時間毎の地図データを表示部に表示する地図データ表示手段をさらに備えたことを特徴とする無線通信量の負荷分散システム。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載の無線通信量の負荷分散システムにおいて、
    前記混雑度予測手段は、前記混雑度計算手段により求められた過去の所定時刻における所定の分割の混雑度に所定のパラメータを乗ずることにより求めた値を将来の所定時刻における該所定の分割の予測された混雑度とすることを特徴とする無線通信量の負荷分散システム。
  5. 請求項1乃至4のいずれかに記載の無線通信量の負荷分散システムにおいて、
    前記通信速度計算手段は、前記混雑度等送信手段により送信された将来の所定時刻における所定の分割の混雑度及び/又は前記移動情報端末装置の端末負荷率が大きいほど前記通信速度を遅く設定することを特徴とする無線通信量の負荷分散システム。
  6. 請求項1乃至5のいずれかに記載の無線通信量の負荷分散システムにおいて、インターネットに接続された無線LAN基地局をさらに備え、前記移動情報端末装置は複数の無線媒体と接続機能を有し前記携帯電話網基地局及び該無線LAN基地局と通信可能であり、
    前記移動情報端末装置が前記サーバへ送信する通信情報は所定時刻における電池残量を含み、
    前記サーバが、
    前記分割手段により分割された所定時刻における各分割内に含まれる前記移動情報端末装置の電池残量の合計値と該合計値を各分割内に含まれる該移動情報端末装置の数で除した平均電池残量とを各分割毎に求める平均電池残量等計算手段と、
    前記平均電池残量等計算手段により求められた過去の所定時刻における所定の分割の平均電池残量に基づき、将来の所定時刻における該所定の分割の平均電池残量を予測する平均電池残量予測手段と、
    前記平均電池残量予測手段により予測された将来の所定時刻における所定の分割の平均電池残量と前記端末負荷率計算手段で計算された各移動情報端末装置の端末負荷率とを該各移動情報端末装置へ送信する平均電池残量等送信手段とをさらに備え、
    前記移動情報端末装置が、
    前記平均電池残量等送信手段により送信された将来の所定時刻における所定の分割の平均電池残量と該移動情報端末装置の端末負荷率及び電池残量とに基づき、前記無線LAN基地局を自動的に捜索する時間間隔を計算する無線LAN捜索間隔計算手段と、
    前記無線LAN捜索間隔計算手段により計算された時間間隔に応じて前記無線LAN基地局を自動的に捜索し、無線LAN基地局と接続可能な場合、前記携帯電話網基地局から該無線LAN基地局へ自動的に通信を切り替える通信切替手段とをさらに備えたことを特徴とする無線通信量の負荷分散システム。
  7. 請求項6記載の無線通信量の負荷分散システムにおいて、前記平均電池残量予測手段は、前記平均電池残量等計算手段により求められた過去の所定時刻における所定の分割の平均電池残量に所定のパラメータを乗ずることにより求めた値を将来の所定時刻における該所定の分割の予測された平均電池残量とすることを特徴とする無線通信量の負荷分散システム。
  8. 請求項4乃至7のいずれかに記載の無線通信量の負荷分散システムにおいて、
    前記サーバは、
    前記混雑度予測手段により予測された将来の所定の時間毎の所定の分割における混雑度に基づき、混雑度を所定の混雑度表示形式で地図上に表示した予測混雑度地図データであってアクセスポイントの位置情報を含むものを作成する予測混雑度地図データ作成手段と、
    前記予測混雑度地図データ作成手段により作成された予測混雑度地図データを前記携帯電話網基地局を介して前記移動情報端末装置側へ送信する予測混雑度地図データ送信手段とをさらに備え、
    前記移動情報端末装置は、
    前記予測混雑度地図データ送信手段により送信されたアクセスポイントの位置情報に基づき、現在位置を得る現在位置取得手段をさらに備えたことを特徴とする無線通信量の負荷分散システム。
  9. インターネットに接続されたサーバ及び携帯電話網基地局と、該携帯電話網基地局と通信可能な移動情報端末装置とを有する無線通信量の負荷分散システムにおけるサーバが実行する無線通信量の負荷分散プログラムであって、該サーバのコンピュータを、
    前記移動情報端末装置から前記携帯電話網基地局を介して所定時間毎に送信された、該移動情報端末装置の位置と該所定時間内における通信量とを含む各通信情報に基づき、所定時刻における所定時間毎の各移動情報端末装置の位置及び通信量を所定の通信量表示形式で地図上に表示した地図データを作成する地図データ作成手段、
    前記地図データ作成手段により作成された所定時刻における所定時間毎の地図データを所定の分割形式により分割する分割手段、
    前記分割手段により分割された所定時刻毎における各分割内に含まれる前記移動情報端末装置の通信量の合計値と該合計値を各分割内に含まれる該移動情報端末装置の数で除した平均通信量とを各分割毎に求める平均通信量等計算手段、
    前記平均通信量等計算手段により求められた各分割内に含まれる前記移動情報端末装置の通信量の合計値及び平均通信量に基づき、各分割における移動情報端末装置の混雑の程度を示す混雑度を求める混雑度計算手段、
    前記混雑度計算手段により求められた過去の所定の時刻における所定の分割の混雑度に基づき、将来の所定時刻における該所定の分割の混雑度を予測する混雑度予測手段、
    前記移動情報端末装置から送信された各通信情報に基づき所定時間における各移動情報端末装置の総通信量を求め、総通信量を確率変数とする確率分布の累積分布から各移動情報端末装置の総通信量の累積値である端末負荷率を求める端末負荷率計算手段、
    前記混雑度予測手段により予測された将来の所定時刻における所定の分割の混雑度と前記端末負荷率計算手段で計算された各移動情報端末装置の端末負荷率とを該各移動情報端末装置へ送信する混雑度等送信手段として機能させるための負荷分散プログラムであって、
    前記移動情報端末装置により、前記混雑度等送信手段によって送信された将来の所定時刻における所定の分割の混雑度と該移動情報端末装置の端末負荷率とに基づき、将来の所定の時刻において現在位置で用いる通信速度が計算され、該通信速度に応じて通信を行うことを特徴とする無線通信量の負荷分散プログラム。
  10. 請求項9記載の無線通信量の負荷分散プログラムにおいて、
    前記混雑度計算手段は、
    前記平均通信量等計算手段により求められた特定時刻の地図データにおいて平均通信量が所定値以下の分割を抽出する分割抽出手段と、
    前記分割抽出手段により抽出された分割について過去の所定時刻から特定時刻にかけて平均通信量が減少している分割を抽出する減少分割抽出手段と、
    前記減少分割抽出手段により抽出された分割について過去の所定時刻から特定時刻にかけて総通信量が変化していないか及び/又は増加している一連の時間帯を抽出する時間帯抽出手段と、
    前記減少分割抽出手段により抽出された分割について、前記時間帯抽出手段により抽出された対応する時間帯における最大の総通信量を求め、該最大の総通信量に対する所定時刻毎の総通信量の比を該所定時刻における所定時間毎の混雑度とする混雑度取得手段とを備えたことを特徴とする無線通信量の負荷分散プログラム。
  11. 請求項9又は10記載の無線通信量の負荷分散プログラムにおいて、
    前記地図データ作成手段により作成された所定時刻における所定時間毎の地図データを前記携帯電話網基地局を介して前記移動情報端末装置側へ送信する地図データ送信手段をさらに備え、
    前記移動情報端末装置により、前記地図データ送信手段によって送信された所定時刻における所定時間毎の地図データが表示部に表示されることを特徴とする無線通信量の負荷分散プログラム。
  12. 請求項9乃至11のいずれかに記載の無線通信量の負荷分散プログラムにおいて、
    前記混雑度予測手段は、前記混雑度計算手段により求められた過去の所定時刻における所定の分割の混雑度に所定のパラメータを乗ずることにより求めた値を将来の所定時刻における該所定の分割の予測された混雑度とすることを特徴とする無線通信量の負荷分散プログラム。
  13. 請求項9乃至12のいずれかに記載の無線通信量の負荷分散プログラムにおいて、インターネットに接続された無線LAN基地局をさらに備え、前記移動情報端末装置は複数の無線媒体と接続機能を有し前記携帯電話網基地局及び該無線LAN基地局と通信可能であり、
    前記移動情報端末装置が前記サーバへ送信する通信情報は所定時刻における電池残量を含み、
    前記分割手段により分割された所定時刻における各分割内に含まれる前記移動情報端末装置の電池残量の合計値と該合計値を各分割内に含まれる該移動情報端末装置の数で除した平均電池残量とを各分割毎に求める平均電池残量等計算手段と、
    前記平均電池残量等計算手段により求められた過去の所定時刻における所定の分割の平均電池残量に基づき、将来の所定時刻における該所定の分割の平均電池残量を予測する平均電池残量予測手段と、
    前記平均電池残量予測手段により予測された将来の所定時刻における所定の分割の平均電池残量と前記端末負荷率計算手段で計算された各移動情報端末装置の端末負荷率とを該各移動情報端末装置へ送信する平均電池残量等送信手段とをさらに備え、
    前記移動情報端末装置により、前記平均電池残量等送信手段によって送信された将来の所定時刻における所定の分割の平均電池残量と該移動情報端末装置の端末負荷率及び電池残量とに基づき、前記無線LAN基地局を自動的に捜索する時間間隔が計算され、該時間間隔に応じて前記無線LAN基地局が自動的に捜索され、無線LAN基地局と接続可能な場合、前記携帯電話網基地局から該無線LAN基地局へ自動的に通信が切り替えられることを特徴とする無線通信量の負荷分散プログラム。
  14. 請求項12又は13記載の無線通信量の負荷分散プログラムにおいて、
    前記混雑度予測手段により予測された将来の所定の時間毎の所定の分割における混雑度に基づき、混雑度を所定の混雑度表示形式で地図上に表示した予測混雑度地図データであってアクセスポイントの位置情報を含むものを作成する予測混雑度地図データ作成手段と、
    前記予測混雑度地図データ作成手段により作成された予測混雑度地図データを前記携帯電話網基地局を介して前記移動情報端末装置側へ送信する予測混雑度地図データ送信手段とをさらに備え、
    前記移動情報端末装置により、前記予測混雑度地図データ送信手段によって送信されたアクセスポイントの位置情報に基づき、現在位置が得られることを特徴とする無線通信量の負荷分散プログラム。
  15. インターネットに接続されたサーバ及び携帯電話網基地局と、該携帯電話網基地局と通信可能な移動情報端末装置とを有する無線通信量の負荷分散システムにおける移動情報端末装置が実行する無線通信量の負荷分散プログラムであって、該移動情報端末装置のコンピュータを、
    所定時間毎に、前記移動情報端末装置の位置と該所定時間内における通信量とを含む通信情報を前記携帯電話網基地局を介して前記サーバへ送信する通信情報送信手段、
    前記サーバにより、前記通信情報送信手段によって送信された各通信情報に基づき、所定時刻における所定時間毎の各移動情報端末装置の位置及び通信量を所定の通信量表示形式で地図上に表示した地図データが作成され、該地図データが所定の分割形式により分割され、分割された所定時刻における各分割内に含まれる前記移動情報端末装置の通信量の合計値と該合計値を各分割内に含まれる該移動情報端末装置の数で除した平均通信量とが各分割毎に求められ、各分割毎の通信量の合計値及び平均通信量に基づき、各分割における移動情報端末装置の混雑の程度を示す混雑度が求められ、過去の所定時刻における所定の分割の混雑度に基づき、将来の所定時刻における該所定の分割の混雑度が予測され、前記移動情報端末装置から送信された各通信情報に基づき所定時間における各移動情報端末装置の総通信量が求められ、総通信量を確率変数とする確率分布の累積分布から各移動情報端末装置の総通信量の累積値である端末負荷率が求められ、予測された将来の所定時刻における所定の分割の混雑度と計算された各移動情報端末装置の端末負荷率とが該各移動情報端末装置へ送信され、
    送信された将来の所定の時刻における所定の分割の混雑度と該移動情報端末装置の端末負荷率とに基づき、将来の所定時刻において現在位置で用いる通信速度を計算する通信速度計算手段、
    前記通信速度計算手段により計算された通信速度に応じて通信を行う通信手段として機能させるための無線通信量の負荷分散プログラム。
  16. 請求項15記載の無線通信量の負荷分散プログラムにおいて、
    前記サーバにより、作成された所定時刻における所定時間毎の地図データが前記携帯電話網基地局を介して前記移動情報端末装置側へ送信され、
    送信された所定時刻における所定時間毎の地図データを表示部に表示する地図データ表示手段をさらに備えたことを特徴とする無線通信量の負荷分散プログラム。
  17. 請求項15又は16記載の無線通信量の負荷分散プログラムにおいて、インターネットに接続された無線LAN基地局をさらに備え、前記移動情報端末装置は複数の無線媒体と接続機能を有し前記携帯電話網基地局及び該無線LAN基地局と通信可能であり、前記移動情報端末装置が前記サーバへ送信する通信情報は所定時刻における電池残量を含み、
    前記サーバにより、分割された所定時刻における各分割内に含まれる前記移動情報端末装置の電池残量の合計値と該合計値を各分割内に含まれる該移動情報端末装置の数で除した平均電池残量とが各分割毎に求められ、求められた過去の所定時刻における所定の分割の平均電池残量に基づき、将来の所定時刻における該所定の分割の平均電池残量が予測され、予測された将来の所定時刻における所定の分割の平均電池残量と計算された各移動情報端末装置の端末負荷率とが該各移動情報端末装置へ送信され、
    送信された将来の所定の時間毎の所定の分割における平均電池残量と該移動情報端末装置の端末負荷率及び電池残量とに基づき、前記無線LAN基地局を自動的に捜索する時間間隔を計算する無線LAN捜索間隔計算手段と、
    前記無線LAN捜索間隔計算手段により計算された時間間隔に応じて前記無線LAN基地局を自動的に捜索し、無線LAN基地局と接続可能な場合、前記携帯電話網基地局から該無線LAN基地局へ自動的に通信を切り替える切替手段とをさらに備えたことを特徴とする無線通信量の負荷分散プログラム。
  18. 請求項17記載の無線通信量の負荷分散プログラムにおいて、前記サーバにより、予測された将来の所定時刻における所定の分割の混雑度に基づき、混雑度を所定の混雑度表示形式で地図上に表示した予測混雑度地図データであってアクセスポイントの位置情報を含むものが作成され、作成された予測混雑度地図データが前記携帯電話網基地局を介して前記移動情報端末装置側へ送信され、
    前記サーバにより送信されたアクセスポイントの位置情報に基づき、現在位置を得る現在位置取得手段をさらに備えたことを特徴とする無線通信量の負荷分散プログラム。
  19. インターネットに接続されたサーバ及び携帯電話網基地局と、該携帯電話網基地局と通信可能な移動情報端末装置とを有する無線通信量の負荷分散方法であって、
    前記移動情報端末装置が、所定時間毎に、該移動情報端末装置の位置と該所定時間内における通信量とを含む通信情報を前記携帯電話網基地局を介して前記サーバへ送信する通信情報送信ステップと、
    前記サーバが、
    前記通信情報送信ステップで各移動情報端末装置から送信された各通信情報に基づき、所定時刻における所定時間毎の各移動情報端末装置の位置及び通信量を所定の通信量表示形式で地図上に表示した地図データを作成する地図データ作成ステップと、
    前記地図データ作成ステップで作成された所定時刻における所定時間毎の地図データを所定の分割形式により分割する分割ステップと、
    前記分割ステップで分割された所定時刻における各分割内に含まれる前記移動情報端末装置の通信量の合計値と該合計値を各分割内に含まれる該移動情報端末装置の数で除した平均通信量とを各分割毎に求める平均通信量等計算ステップと、
    前記平均通信量等計算ステップで求められた各分割内に含まれる前記移動情報端末装置の通信量の合計値及び平均通信量に基づき、各分割における移動情報端末装置の混雑の程度を示す混雑度を求める混雑度計算ステップと、
    前記混雑度計算ステップで求められた過去の所定時刻における所定の分割の混雑度に基づき、将来の所定時刻における該所定の分割の混雑度を予測する混雑度予測ステップと、
    前記通信情報送信ステップで各移動情報端末装置から送信された各通信情報に基づき所定時間における各移動情報端末装置の総通信量を求め、総通信量を確率変数とする確率分布の累積分布から各移動情報端末装置の総通信量の累積値である端末負荷率を求める端末負荷率計算ステップと、
    前記混雑度予測ステップで予測された将来の所定時刻における所定の分割の混雑度と前記端末負荷率計算ステップで計算された各移動情報端末装置の端末負荷率とを該各移動情報端末装置へ送信する混雑度等送信ステップと、
    前記移動情報端末装置が、
    前記混雑度等送信ステップで送信された将来の所定時刻における所定の分割の混雑度と該移動情報端末装置の端末負荷率とに基づき、将来の所定時刻において現在位置で用いる通信速度を計算する通信速度計算ステップと、
    前記通信速度計算ステップで計算された通信速度に応じて通信を行う通信ステップとを備えたことを特徴とする無線通信量の負荷分散方法。
JP2013116512A 2013-05-31 2013-05-31 無線通信量の負荷分散システム、無線通信量の負荷分散プログラムおよび無線通信量の負荷分散方法 Expired - Fee Related JP6151576B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013116512A JP6151576B2 (ja) 2013-05-31 2013-05-31 無線通信量の負荷分散システム、無線通信量の負荷分散プログラムおよび無線通信量の負荷分散方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013116512A JP6151576B2 (ja) 2013-05-31 2013-05-31 無線通信量の負荷分散システム、無線通信量の負荷分散プログラムおよび無線通信量の負荷分散方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014236361A JP2014236361A (ja) 2014-12-15
JP6151576B2 true JP6151576B2 (ja) 2017-06-21

Family

ID=52138773

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013116512A Expired - Fee Related JP6151576B2 (ja) 2013-05-31 2013-05-31 無線通信量の負荷分散システム、無線通信量の負荷分散プログラムおよび無線通信量の負荷分散方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6151576B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6796109B2 (ja) * 2018-06-19 2020-12-02 ソフトバンク株式会社 情報処理装置、情報処理装置の制御方法、情報処理装置の制御プログラム、及び、通信システム
WO2022031162A1 (en) * 2020-08-03 2022-02-10 Mimos Berhad A system and method for mqtt client based high availability
JP7379588B1 (ja) 2022-05-16 2023-11-14 ソフトバンク株式会社 システム、情報処理装置、プログラム、及び方法

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005006131A (ja) * 2003-06-13 2005-01-06 Mitsubishi Electric Corp 適切帯域設定データ送信移動端末、適切帯域設定装置及び適切帯域設定送受信システム
JP4456956B2 (ja) * 2004-07-28 2010-04-28 京セラ株式会社 無線通信端末、プログラム及び通信方法
JP5162910B2 (ja) * 2007-01-23 2013-03-13 日本電気株式会社 情報通信端末の通信方法および情報通信端末の通信プログラム
WO2010038590A1 (ja) * 2008-10-02 2010-04-08 日本電気株式会社 無線基地局、スケジューリングシステム、割り当て制御方法および記録媒体

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014236361A (ja) 2014-12-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10616774B2 (en) Method and device for communications in millimeter-wave networks
US9873590B2 (en) Apparatus and a method for elevator allocation using a magnetic field map in an elevator system
EP3029976B1 (en) Techniques for providing a small cell deployment plan
US9426044B2 (en) Radio access network geographic information system with multiple format
CN108450060B (zh) 基于wi-fi接入点的定位方法、设备
JP6534641B2 (ja) 監視方法、監視システム、監視装置および監視プログラム
JP2008104029A (ja) 位置記憶装置、無線端末、位置記憶システム、位置登録方法、位置更新方法およびプログラム
CN107623920A (zh) 一种无线网络重叠覆盖的判断方法和装置
CN109672980A (zh) 确定兴趣点对应的无线局域网热点的方法、装置及存储介质
US20140247806A1 (en) Wireless communication terminal, wireless communication method, and wireless communication system
JP6151576B2 (ja) 無線通信量の負荷分散システム、無線通信量の負荷分散プログラムおよび無線通信量の負荷分散方法
EP3133855A1 (en) Frequency allocation apparatus, frequency allocation method, and wireless communication system
CN114710787B (zh) 网络规划方法、装置、设备及存储设备
EP3273714B1 (en) Site position priority determination device and method
JP6249739B2 (ja) 移動体端末、装置、制御方法、及びプログラム
CN112383936A (zh) 一种可接入用户数的评估方法和装置
JPWO2009119393A1 (ja) マージン設計装置、マージン設計システム、マージン設計方法及びプログラム
CN110708665B (zh) 接入网设备归属区域的确定方法及装置
CN114173351B (zh) 基站部署位置的确定方法、装置、设备及可读存储介质
CN115396977A (zh) 信号传输路径的确定方法、装置、设备及存储介质
Palaios et al. Detailed measurement study of spatial similarity in spectrum use in dense urban environments
JP5245389B2 (ja) エリア設計装置およびエリア設計方法
US9565621B2 (en) Information processing device, communication control method, and mobile communication system
EP3320736B1 (en) Apparatus and method for full-duplex communication
CN113938920B (zh) 一种重耕影响的预测方法及装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160520

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170330

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170425

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170525

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6151576

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees