JP6150463B2 - 映像表示装置 - Google Patents
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Description
また、大型の映像表示装置になると、この表示ユニットをある程度の数を集めて1つのブロックとしたモジュールもしくはモジュラーと呼ばれる構造体を準備し、このモジュールもしくはモジュラーを複数配置することにより大型の映像表示面を構成していることが多い。
また、構造によっては、表示ユニット間あるいは表示モジュール間の空間は何も遮蔽物がないので黒く見えてしまい、表示をしていない状態でも暗線のノイズが発生してしまうことがある。
また、表示素子のロットおよび使用時間によっては、隣り合う表示ユニットと明るさや色味(すなわち、色度)が一致しなくなるといった問題があった。
このような問題を解決するために、従来では以下に示す特許文献1〜3などに記載され
ている技術が提案されている。
この場合、表示状態に表れる線状のノイズについては緩和する方向だが、非表示状態に表れるノイズについては効果がなく、また日照下では太陽光の明るさに負けてノイズ除去の効果が薄くなる傾向にあった。
また、線状のノイズの補正方法については、表示ユニット端部の発光強度を一様に変更するだけであったが、実際にはこの方法では線状のノイズが残ってしまい、認知されてしまう事例も少なくない。
さらに、同じ輝度・色味の表示ユニットであっても、設置される環境や構造体によっては、表示ユニット間もしくはモジュール間で温度差が発生し、これが表示ユニットの輝度差・色度差として現れることもある。
特許文献1〜3に示された従来技術では、このようなケースに対応できなかった。
実施の形態1.
図1は本発明に係る映像表示装置の全体構成を概念的に図である。
図1に示すように、映像表示装置は、映像表示を行う最小単位のブロックである表示ユニット13を多数マトリックス状に配列して構成される表示モジュール15と、表示ユニット13と映像情報やステータスなどの必要な情報を送受信して表示ユニット13を制御するための制御部12と、制御部12を操作するパソコン11と、映像表示部の任意の箇所に設置された照度を測定するための照度センサー14とで構成される。
パソコン11は、制御部12により任意のタイミングで補正を行うようにしたり、補正のパラメータをマニュアルで変更する、といった操作を行う。
なお、通信システムとしては、「表示ユニット側から制御部12に隣接表示ユニットとの距離情報、表示素子の輝度・色度情報および照度センサー14が測定した照度値を伝送する受信ライン16」と「伝送されたこれらの情報より制御部12が最適な補正値を算出し、算出した補正値を表示ユニットへ伝送するための送信ライン17」を設けている。
表示ユニットは上下のいずれか1箇所、左右のいずれかに一箇所の合計2箇所に隣り合う表示ユニットとの距離を測定するための光学式距離センサーを持ち、その対面には光学式距離センサー用の反射板を持つ。
例として、ある表示ユニット20(すなわち、図1の表示ユニット13のいずれかに相当)の右側面には、右側に配置された表示ユニットとの距離を測定するための光学式距離センサー22と、下側に配置された表示ユニットとの距離を測定するための光学式距離センサー23と、左側に配置された表示ユニットからの光学式距離センサーの反射板となる反射板25と、上側に配置された表示ユニットからの光学式距離センサーの反射板となる反射板24とが内蔵されている。
図3(a)に示すように、表示ユニットは、映像を表示させる発光面31(多数の表示素子で形成されている)とその背面部分の構造体32とから成り、内部には前記発光面31で用いているものと同じ表示素子33と、表示素子33の発光強度を測定するための受光素子34とが存在する。
また、図3(b)に示すように、表示素子としては様々なものが考えられ、例えば、面発光型LED35や砲弾型LED36などがあるが、単色が確実に測定できるよう受光素子34の光学系を形成する。
ここで、内蔵された表示素子33は、通常は外部表示素子(すなわち、発光面31を形成する表示素子)と同様の点灯を行っており、経年劣化の進行は発光面31の表示素子と同程度と考えることができる。
表示ユニットに内蔵されている表示素子は、表示ユニットの表示面を形成している表示素子(外部表示素子)の経年劣化などに起因する輝度や色度の変化を間接的に推定するためのものである。
ただし、輝度と色度を測定するときは、例えば、R(赤)、G(緑)、B(青)などの画面を構成している単色の表示を行う。
これに照度センサー14で測定した照度データもあわせて収集し、収集したデータは制御部12に送信される。
制御部12から表示ユニット側へは、映像データのほか、表示ユニットの継ぎ目部分に現れる線状のノイズを軽減するための補正値を送れるように送信ライン17が形成されている。
上述の通り、通常使用時では、内部の表示素子33は外部表示素子と同様の点灯を行っているので、経年劣化の具合は外部表示素子と同等と考えられる。従って、内部の表示素子33は外部の表示素子のモニターとしてみることができる。
なお、内部の表示素子33は、輝度・色度を測定するときのみ単色点灯し、それを受光素子34が測定する。
図に示すように、映像表示装置の画質補正を行うに当たっては、表示ユニットの表示面の輝度・色度を測定し(ステップS101)、次に、表示ユニット間の距離を測定し(ステップS102)、次に、表示面の外光照度を測定する(ステップS103)。次に、測定した輝度・色度より目標輝度・目標色度を決定する。(ステップS104)
そして、測定した距離・照度より補正係数を決定し(ステップS105)、決定した補正係数より補正パターンを決定する。(ステップS106)
ユニット間ノイズの補正値については、ユニット間距離や照度より、補正値の大小だけでなく補正値を有効にする表示素子の補正パターンを決定する。
なお、補正パターンとは、後掲する図8に基づいて説明されている補正の形態のことである。
また、ステップS101〜ステップS103における測定は各センサーが行い、測定の開始はパソコン11から指定できる。ステップS104〜ステップS106の処理は制御部12が行う。
図5(a)に示すように、表示ユニット51にはそれぞれユニークなアドレス(すなわち、それぞれ異なる固有のアドレス)が割り振られており、制御部12がそれを全て把握している。
なお、図5(a)の各アドレスは、図1に示されている複数の表示ユニット13のそれぞれに対応するアドレスである。
図5(b)に示すとおり、各表示ユニット51から、表示ユニットとの左右方向(図では左方向)の距離情報52と各表示ユニット51の輝度・色度情報53と、上下方向(図では下方向)の距離情報54とが送られてくると、制御部12は対応するアドレスにリンクさせて、それらを格納する。
すなわち、図5(c)に示すように、距離情報は表示ユニットにまたがるパラメータとして、輝度・色度情報は表示ユニット固有の情報としてメモリに格納される。
各表示ユニットで測定された輝度・色度データは、制御部12に送られ、アドレス毎に管理される。
制御部12は、映像表示装置を構成している全ての表示ユニットの輝度・色度データを集め、表示面内の全体的な輝度・色度を均一な表示にするための補正値を算出する。
ここでは、便宜的に表示素子は、赤(R)、緑(G)、青(B)の3色であるとする。
輝度の目標値は、収集した輝度値の中で各色毎に最も低いものとなる。
ただし、目標値が低くなりすぎることを避けるためにリミットを設け、目標輝度の下限値を設けてもよい。
目標輝度は、以下の式で表される。
目標輝度Y(target) = min ( Y(00,00), Y(00,01) , Y(00,02)・・・・・)
図6は、色度の目標値算出方法を説明するための図である。
図6において、横軸および縦軸の数字(0、0.1、0.2、・・・)は色度あり、CIE(
国際照明委員会)1931色度図における色度x,yを示している。
ここでも同様に、表示素子は、赤(R)、緑(G)、青(B)の3色であるとする。
ここで、4種類の表示ユニット(ユニット(00,00)、ユニット(00,01)、ユニット(00,02)、ユニット(00,03))が存在するとする。
これ(すなわち、4種類の表示ユニット)が、図6(a)に示すような色度領域であるとすると、目標となる色度座標は、図6(b)に示すように、それぞれの色域で共通する領域61のうち最も純度の高い単色である赤62、緑63、青64が目標値となる。
ただし、色域が狭くなることを避けるためにリミットを設け、目標色域の最小値を設けてもよい。
目標値の決定とともに、決定した目標値に近づけるための補正値を求める。
測定した各表示ユニットの輝度Yと色度Cx、Cyおよび目標となる輝度Y(target)と色度Cx(target)、Cy(target)を、三刺激値XYZに変換する。
上式において、右辺第一項は表示ユニットそれぞれの三刺激値であり、右辺第二項は目標値の三刺激値である。すなわち、補正値マトリクスHは表示ユニット毎に異なる。
補正前のRGBの信号強度をそれぞれRbefore、Gbefore、Bbefore、補正後のRGBの信号強度をそれぞれRafter、Gafter、Bafterとすると、以下のようになる。
さらに、使用年度や製造ロットの異なる表示ユニットと並べて表示面を構成する場合でも、均一な表示面を提供することができる。また、温度により輝度や色度が変化する表示素子の場合でも、都度この補正値の算出することで、温度変化に順次対応し、表示面内の輝度と色度を一様に保つことができる。
前述した実施の形態1では、表示ユニット毎に内部に実装された表示素子33より輝度
・色度データを収集し、輝度差・色度差のない表示面を形成する場合について述べたが、図2に示した光学式距離センサーにより隣り合う表示ユニットとの距離を把握し、表示ユニット間の距離に依存してできる線状のノイズを軽減することができる。
図7は、実施の形態2における映像表示装置において、表示ユニット間の継ぎ目部分の間隔を概念的に示した図である。
点灯時において、正規の間隔71で表示ユニットを配列したときと比べ、狭い間隔72で表示ユニットを配列すると、表示ユニットの継ぎ目部分は、明るい線状のノイズが表示されてしまう。
また、広い間隔73で表示ユニットを配列すると、表示ユニットの継ぎ目部分は暗い線状のノイズが表示されてしまう。
また、非点灯時において、表示ユニットの表示面に比べて表示ユニット間の隙間は外光の反射が返ってきにくいため、正規の間隔で配列していても暗い線状のノイズに見えてしまう。
その補正を行うために距離センサーを実装するのであるが、表示ユニット間の距離は密着状態になることもあれば、逆に離れすぎることもある。
加圧センサーのように、物理的に距離を測定する距離センサーを用いた場合では、隣接する表示ユニット間の距離測定に精度が出ないことが多く、ここでは光学式距離センサーを用いる。
図2に示すように、光学式距離センサーは左右どちらかの面に1つ、上下どちらかの面に1つ装着するので、表示ユニットからは2方向の距離しか知ることができない。
しかし、図5(b)のように各表示ユニットから得た距離情報を、図5(c)のように制御部12で並び替えることによって表示部全体における表示ユニット間距離を知ることができる。
実施の形態2では、「表示素子81を実装したある表示ユニット82」と「これに隣接する表示ユニット83」の間にできた間隔“T”に対して、強く補正する表示素子84と、中程度に補正する表示素子85と、弱く補正する表示素子86と、微小に補正する表示素子87とを組み合わせることにより、ノイズ軽減効果を高める。
その組み合わせは、表示ユニット間の間隔Tや視認距離に応じて、図8(b)〜図8(f)のパターンから選択する。
前述したように、Tは、表示素子81を実装した「ある表示ユニット82」とそれに隣接する「表示ユニット83」の間にできた間隔である。
今、表示ユニット82もしくは83内における表示素子間の距離をLとすると、
T > L の場合は暗い線ノイズが、
T = L の場合はノイズがなく、
T < L の場合は明るい線ノイズが発生
することになる。
このときの補正係数は下記になる。
補正係数θを一様に画像データに付加しただけでは、ノイズは軽減しにくい。
そこで、補正係数θの値により図8(b)〜図8(f)に示すように、表示素子84〜87を含む分布をとることになる。表示素子84〜87は、それぞれ補正値θ1〜θ4に対応し、補正値θ1〜θ4は、それぞれ表示素子84〜87の点灯強度のレベルを変更する。強く補正する表示素子84は、補正値θ1に対応する。この補正値θ1は大きな値であり、この大きな値の補正値θ1は、表示素子84の点灯強度のレベルを強く補正する。中程度に補正する表示素子85は、補正値θ2に対応する。この補正値θ2は中程度の大きさであり、この中程度の大きさの補正値θ2は、表示素子85の点灯強度のレベルを中程度に補正する。弱く補正する表示素子86は、補正値θ3に対応する。この補正値θ3は弱い大きさであり、この弱い大きさの補正値θ3は、表示素子86の点灯強度のレベルを弱く補正する。微小に補正する表示素子87は、補正値θ4に対応する。この補正値θ4は微小な大きさであり、この微小な大きさの補正値θ4は、表示素子87の点灯強度のレベルを微小に補正する。
制御部12は、図8(d)〜図8(f)から明らかなように、表示ユニット82とこれに隣接する表示ユニット83の間の間隔Tに沿って配列された複数の表示素子列が、点灯強度のレベルが異なる少なくとも2種類の表示素子84〜87を含むように制御する。
また、下記のように補正値θ1〜θ4を定義する。
返す。
図8(b)から図8(f)のパターンで補正した領域の見え方であるが、図8(b)に近づくほど補正した領域がシャープに見える。
また、図8(f)に近づくほど補正した領域が帯状にぼやけて見える。すなわち、補正した領域における線状のノイズは軽減する。
図8(b)の場合・・・・1.015>|θ|
θ1だけ補正する(すなわち、強く補正する)表示素子84と、θ2だけ補正する(すなわち、中程度に補正する)表示素子85と、θ3だけ補正する(すなわち、弱く補正する)表示素子86とで補正のグラデーション(gradation)を形成する。図8(b)の補正パターンにおいては、図から明らかなように、間隔Tに沿って配列された第1列の表示素子列では、θ1だけ強く補正する表示素子84が並ぶように補正され、その第2列の表示素子列では、θ2だけ中程度に補正する表示素子85が並ぶように補正され、その第3列の表示素子列では、θ3だけ弱く補正する表示素子86が並ぶように補正される。
この図8(c)の補正パターンにおいては、図から明らかなように、間隔Tに沿って配列された第1列と第2列の各表示素子列では、θ1だけ強く補正する表示素子84とθ2だけ中程度に補正する表示素子85とが交互に並ぶように補正され、第3列の表示素子列では、θ3だけ弱く補正する表示素子86が並ぶように補正される。
これにより、表示ユニット間の間隔、すなわちスペース(継ぎ目部分)付近は、図8(b)の補正パターンに比べて補正領域は若干ぼやける。
この図8(d)の補正パターンにおいては、図から明らかなように、間隔Tに沿って配列された第1列と第2列の各表示素子列では、θ1だけ強く補正する表示素子84と、θ2だけ中程度に補正する表示素子85とが2つずつ交互に並ぶように補正され、第3列の表示素子列では、θ3だけ弱く補正する表示素子86が並ぶように補正される。
これにより、表示ユニット間の間隔、すなわちスペース付近は、図8(c)の補正パターンに比べて補正領域は若干ぼやける。
この図8(e)の補正パターンにおいては、図から明らかなように、間隔Tに沿って配列された第1列と第2列の各表示素子列では、θ1だけ強く補正する表示素子84と、θ2だけ中程度に補正する表示素子85とが交互に並ぶように補正され、さらに第3列と第4列の各表示素子列では、θ3だけ弱く補正する表示素子86とθ4だけ補正する(すなわち、微小に補正する)表示素子87とが交互に並ぶように補正される。
これにより、表示ユニット間の間隔、すなわちスペース付近は、図8(d)の補正パターンに比べて補正領域はさらに若干ぼやける。
この図8(f)の補正パターンにおいては、図から明らかなように、間隔Tに沿って配列された第1列と第2列の各表示素子列では、θ1だけ強く補正する表示素子84と、θ2だけ中程度に補正する表示素子85とが2つずつ交互に並ぶように補正され、さらに第3列と第4列の各表示素子列では、θ3だけ弱く補正する表示素子86とθ4だけ微小に補正する表示素子87とが2つずつ交互に並ぶように補正される。
これにより、表示ユニット間の間隔、すなわちスペース付近は、図8(e)の補正パターンに比べて補正領域は若干ぼやける。
上述した補正は、暗線ノイズ、明線ノイズのどちらに対しても有効である。
なお、異なる2つ以上の補正係数が同一ロケーションの表示素子に割り当てられる場合については、図9に示すように、そのまま補正を重ね合わせる。
例として、図9(a)、図9(b)、図9(c)を示す。
図9(a)では、任意の表示ユニット91は、「上側表示ユニットとの補正」と「左側表示ユニットとの補正」の2種の補正の対象になっているとする。
このような場合、各補正係数の和が最終的な補正係数となる。
図9(b)は、便宜的に補正係数を具体的な数値に当てはめて説明する図である。
強く補正する表示素子92の補正量を“2”、弱く補正する表示素子93の補正量を“1”、補正しない表示素子94の補正量を“0”とする。
図9(c)に示すように、重なり合うエリア91の補正量は各補正量を足し合わせたものになり、表示素子95の補正量は“4”になる。
そもそも非点灯時には表示ユニットを正規の間隔で配置していても表示ユニットの周囲が暗い線として見えてしまう事象がある。
これは、通常、外光は表示ユニットに反射して我々の眼に入るのに対し、表示ユニット間の隙間に入った外光は出てくることが難しい。その結果、我々の眼に反射光が届かないので暗く見えるのである。
そこで、図8に示す配列で表示素子を点灯させることにより、黒表示のときに表示ユニットの継ぎ目部で発生する暗線(すなわち、線状のノイス゛)を軽減し、表示面の画質を改善することができる。
この発明に係わる表示ユニットは、表示用と同等の表示素子を内部に持ち、表示部と同じように発光させる駆動回路と、その表示素子の輝度・色度を測定する受光素子と四方の表示ユニットとの距離を測定するために設けられた光学式距離センサーと、温度を測定するための温度センサーとからなる。また、システムとしては、上記表示ユニットと、上記表示部の照度を測定する照度センサーと、表示ユニットおよび上記照度センサーと情報送受信を行って映像信号を伝達する制御部12とからなる。
制御部は、表示部ユニットが何枚配置されていて、どういう並びになっているかを把握しており、上記の情報以外に各表示ユニット内部に設置した表示素子の輝度・色度、および隣接表示ユニットとの距離を把握することできる。距離については光学式距離センサーを用いる。これは表示ユニット間の間隔が広がる方向に行き過ぎた場合に、加圧センサーなどでは測定できなくなる場合がありこれを防止するためである。
また、点灯時・非点灯時の補正に限らず、表示ユニット端部において一様に点灯強度を上げ下げするのではなく、表示素子のロケーションに応じて点灯強度の変化レベルを変更し、グラデーションのような補正強度の非一様化を行うことによって線状ノイズの軽減に貢献する。
このような補正を、任意のタイミングもしくは定期的に実施するようにしておけば、新たなにスクリーン(すなわち、表示面)を構築するような場合は勿論、周囲環境が都度変わる屋外での仕様でも安定した表示品位を提供できる。
前述した実施の形態1、2では、光学式距離センサーにより表示ユニット間の線状ノイズを軽減する方法について述べたが、照度センサーと組み合わせることで、外光の変化を考慮したノイズ軽減を実現することができる。
例えば、上記の非表示状態のノイズ軽減法においては、暗い環境では補正しなくとも黒のノイズは分かりにくいので補正を行う必要なない。また、明るい場所では黒のノイズは濃くなるので補正を強めることになる。
図10に示した回路は、制御部12の内部に設けられている。
最終的な補正値を演算するための回路(すなわち、図10に示した回路)は、収集した輝度情報・色度情報101より目標となる輝度・色度を求め、それに近づけるための補正値を算出する輝度・色度補正値演算ブロック(手段)102と、距離センサー14で得られたユニット間距離情報103と照度センサー14で得られた照度情報104より点灯時もしくは非点灯時のユニット間ノイズを軽減させるためのユニット間距離補正値演算ブロック(手段)105、106と、映像データ(R、G、B)があるかないかで、点灯時ユニット間距離補正値演算ブロック(手段)105で得られた補正値か非点灯時ユニット間距離補正値演算ブロック(手段)106で得られた補正値かのいずれかを選択する画像判別機(画像判別手段)109と、輝度・色度補正値演算ブロック(手段)102が出力する補正値と画像判別機109が出力する補正値を足し合わせて最終的な補正値を得る加算回路(加算手段)107と、マニュアルでの補正値変更を行う場合にマニュアル入力による補正値を優先して出力するようイネーブル信号を出すマニュアル補正値入力切替信号ブロック(手段)108とからなる。
こうすることで映像があるときは点灯時のノイズ軽減ロジックの結果が表れ、映像がないとき(すなわち、黒表示のとき)は非点灯時のノイズ軽減ロジックの結果が表れ、それぞれ画質を高める結果になる。すなわち表示内容によらず外光環境に適した高品位の映像を映し出すことができる。
13、20、51、82、83、91 表示ユニット
14 照度センサー 15 表示モジュール
16 受信ライン 17 送信ライン
22、23 光学式距離センサー
24、25 反射板 31 発光面
32 表示ユニット背面部分構造体
33、81、92、93、94、95 表示素子
34 受光素子 35 面発光型LED
36 砲弾型LED 52 左右方向の距離情報
53 輝度・色度データ 54 上下方向の距離情報
61 共通する領域 62 最も純度の高い単色の赤
63 最も純度の高い単色の緑 64 最も純度の高い単色の青
71、72、73 隣接する表示ユニット間の間隔
84 強く補正する表示素子 85 中程度に補正する表示素子
86 弱く補正する表示素子 87 微小に補正する表示素子
101 輝度情報・色度情報 102 輝度・色度補正値演算ブロック
103 ユニット間距離情報 104 照度情報
105 ユニット間距離補正値(点灯時)演算ブロック
106 ユニット間距離補正値(非点灯時)演算ブロック
107 加算回路
108 マニュアル補正値入力切替信号ブロック
109 画像判別機
Claims (5)
- 表示素子がマトリックス状に配置された複数の表示ユニットを組み合わせて表示面を構成し、前記複数の表示ユニットを制御部により制御する映像表示装置において、
前記表示ユニットは、隣接する前記表示ユニットの間の距離を計測する光学距離センサーを内蔵し、
前記制御部は、表示状態において、前記表示ユニットの表示面の輝度および色度を目標となる輝度および色度に近づけるための補正値を演算し、また、前記光学距離センサーが計測する距離データに応じて、前記表示ユニットの間に現れる線状ノイズを軽減する補正値を演算するように構成され、
前記制御部は、前記表示面の輝度および色度を目標となる輝度および色度に近づけるための補正値と前記線状ノイズを軽減する補正値との中の前記線状ノイズを軽減する補正値に対応して前記線状ノイズを軽減する場合において、隣接する前記表示ユニットの間の間隔に沿って配置された複数の表示素子列が、点灯強度のレベルが異なる少なくとも2種類の表示素子を含むように制御することを特徴とする映像表示装置。 - 前記制御部は、前記複数の表示素子列について、前記点灯強度のレベルが異なる少なくとも2種類の表示素子を含み、これらの2種類の表示素子の配列が互いに異なる複数の補正パターンを設定し、前記線状ノイズを軽減する補正値に応じて、これらの補正パターンから選択された補正パターンを使用し、前記複数の表示素子列が、点灯強度のレベルが異なる少なくとも2種類の表示素子を含むように制御することを特徴とする請求項1に記載の映像表示装置。
- 前記制御部は、非表示状態において、前記表示ユニットの端部の表示素子を点灯させることにより前記表示ユニットの間に現れる非点灯時の線状ノイズを軽減することを特徴とする請求項1に記載の映像表示装置。
- 前記制御部は、収集した輝度情報および色度情報より目標となる輝度および色度を求め、それに近づけるための補正値を算出する輝度および色度補正値演算手段と、前記光学距離センサーで得られたユニット間距離情報と照度センサーで得られた照度情報より点灯時のユニット間ノイズを軽減させるための点灯時ユニット間距離補正値演算手段と、前記光学距離センサーで得られたユニット間距離情報と前記照度情報より非点灯時のユニット間ノイズを軽減させるための非点灯時ユニット間距離補正値演算手段と、映像データがあるかないかで前記点灯時ユニット間距離補正値演算手段で得られた補正値か前記非点灯時ユニット間距離補正値演算手段で得られた補正値かのいずれかを選択する画像判別手段と、前記輝度および色度補正値演算手段が出力する補正値と前記画像判別手段が出力する補正値を足し合わせて最終的な補正値を得る加算手段と、マニュアルでの補正値変更を行う場合にマニュアル入力による補正値を優先して出力するようイネーブル信号を出すマニュアル補正値入力切替信号手段を備えていること特徴とする請求項1に記載の映像表示装置。
- 前記表示ユニットをマトリックス状に配列した表示モジュールをマトリックス状に複数個配列して表示面を構成していることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の映像表示装置。
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