JP6150390B2 - Led劣化測定装置およびled点灯装置 - Google Patents

Led劣化測定装置およびled点灯装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6150390B2
JP6150390B2 JP2013163496A JP2013163496A JP6150390B2 JP 6150390 B2 JP6150390 B2 JP 6150390B2 JP 2013163496 A JP2013163496 A JP 2013163496A JP 2013163496 A JP2013163496 A JP 2013163496A JP 6150390 B2 JP6150390 B2 JP 6150390B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
led
light source
unit
deterioration
value
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013163496A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015032793A (ja
Inventor
成夫 五島
成夫 五島
元 和田
元 和田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Doshisha
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Doshisha
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Doshisha, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2013163496A priority Critical patent/JP6150390B2/ja
Publication of JP2015032793A publication Critical patent/JP2015032793A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6150390B2 publication Critical patent/JP6150390B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Circuit Arrangement For Electric Light Sources In General (AREA)
  • Led Devices (AREA)

Description

本発明は、LED劣化測定装置およびそれを備えたLED点灯装置に関するものである。
LED(Light Emitting Diode)を光源とするLED光源は、蛍光灯など既存の光源と比較して、長寿命、省エネルギ化が可能な特徴を有している。LED光源を点灯するLED点灯装置は、LED光源の特徴を活かし低コスト化が可能な照明器具などに利用できるとして、現在、注目されている。
ところで、照明器具では、光源の取り替え時期を確認することを目的として、照明器具の寿命や劣化状態を把握するために、定期的な保守や点検が行なわれる(以下、このような作業を総じてメンテナンスとも称する)。このようなメンテナンスは、簡単かつ作業がしやすいなどの利点から、目視により照明器具の外部から光源の劣化を確認することが一般的である。
しかしながら、蛍光灯などの従来光源の多くは、寿命が近づくと黒化するなど、その寿命末期が判断できる情報を目視により把握することができたが、LED光源の場合、LED自体の劣化は外的変化として把握することが難しい。ただし、LEDは、照明器具などの分野で特に活用されており、LEDの劣化具合を簡易に確認することができる技術の提案が望まれている。
そこで、例えば、特許文献1では、LEDの点灯中、LEDの点灯時間を積算し、積算点灯時間が予め設定されているLEDの寿命時間Tに到達したときに、LED寿命の到達通知を行う技術が提案されている。
本技術をより具体的に説明すると、特許文献1のLED表示器では、LED表示器の保守管理のため、図10に示す処理フロー図に基づいて、LEDの寿命監視が行われている。図10に示す処理フロー図では、LED表示器は、コントローラからのLEDの点灯指令を取り込むと(ステップS121)、指示内容が〔点灯〕か〔消灯〕かを、LED表示器のCPUが判定する(ステップS122)。LED表示器では、指示内容が〔点灯〕であれば、CPUは、表示回路を駆動してLEDを一定電流で点灯する。LED表示器は、LED表示器の電流検知器が所定の電流値以上であることを検出すると、CPUは、電流検知器の検出信号からLEDが指示通りに点灯したものと判断し(ステップS123)、LEDの点灯時間の積算を行う(ステップS124)。LED表示器は、LEDの点灯時間の積算を行うステップS124において、LEDの点灯時間の積算値がLEDの寿命時間Tへ到達したか否かを周期的に判定する(ステップS125)。
LED表示器は、LEDの点灯時間の積算値が寿命時間T未満であれば、LEDの点灯指令を取り込むステップS121に戻り、〔点灯〕指令が継続していればLEDの点灯時間の積算を繰り返す。LED表示器は、LEDが寿命時間Tへ到達したか否かを判定するステップS125において、LEDの点灯時間の積算値がLEDの寿命時間Tに到達していれば、LEDの寿命到達通知を行う(ステップS126)。
なお、LED表示器は、LEDが指示通りに点灯したかを判断するステップS123において、LEDが点灯しなければ、球切れまたは電源故障とみてLED故障通知を出力する(ステップS127)。また、LED表示器では、指示内容が〔点灯〕か、〔消灯〕かを判定するステップS122において、消灯であれば、LEDが寿命時間Tへ到達したか否かを判定するステップS125に移行する。
特開平10−39836号公報
しかしながら、当該技術は、LED光源の点灯時間の積算時間に基づく画一的な寿命や故障を検出することはできるものの、LED光源自体が劣化しているかを判別することができないので、LED光源を用いた照明器具のメンテナンスを簡易に行う方法として採用することは難しい。
本発明は上記事由に鑑みてなされたものであり、その目的は、経時的な劣化を含め、LED光源の劣化の有無ならびにその劣化レベルの大きさを判別することが可能なLED劣化測定装置およびそれを備えたLED点灯装置を提供することにある。
本発明のLED劣化測定装置は、LEDの順電圧−順電流特性に基づいて、前記LEDの劣化具合を判断するLED劣化測定装置であって、前記LEDの順電圧−順電流特性を測定する測定部と、使用初期の前記LEDについて測定された順電圧−順電流特性の特性曲線における立ち上がり範囲を所定の基準値として記憶した記憶部と、前記測定部により測定された順電圧−順電流特性の特性曲線における立ち上がり範囲の測定値および前記基準値を比較して、前記測定値および前記基準値における各立ち上がり範囲の相違を出力する比較部と、前記比較部から出力される前記立ち上がり範囲の相違に基づいて前記LEDの劣化具合が所定レベルに達しているか否かを判別する劣化判別部と、を備えることを特徴とする。
本LED劣化測定装置は、前記比較部は、前記測定部により測定される順電圧−順電流特性の特性曲線における立ち上がり範囲を2階微分して出力する微分回路部を有し、前記微分回路部からの出力値を前記測定値として、前記出力値および前記基準値を比較する、ことが好ましい。
さらに、前記比較部は、前記測定部により測定される前記立ち上がり範囲における電圧の値を前記測定値とし、前記電圧の値および前記基準値を比較する、ことが好ましい。
また、本発明のLED点灯装置は、上記いずれかひとつに記載のLED劣化測定装置と、前記LEDと電気的に接続され、所定の周波数のパルス波におけるデューティ比を変化させたパルス幅変調により前記LEDを点灯させる点灯回路部と、を有し、前記パルス波の立ち上がり時に、前記測定部により前記LEDの順電圧−順電流特性を測定する、ことを特徴とする。
本発明により、LED光源自体の経時的な劣化を含め、劣化具合を確認することができるLED劣化測定装置を提供することができる。当該装置は、LEDを光源とした照明器具のメンテナンスを簡易に行う方法として有用である。また、本発明によれば、パルス幅変調によりLED光源を点灯させ、LED光源の劣化が所定レベルに達しているかを判別することが可能になるLED点灯装置を提供することができる。
図1は、実施形態1のLED劣化測定装置を備えたLED点灯装置の構成を示すブロック図である。 図2(a)は、実施形態1のLED劣化測定装置に接続するLED光源の順電圧と順電流との関係を説明する説明図であり、図2(b)は、図2(a)の部分拡大図である。 図3(a)は、実施形態1のLED劣化測定装置と接続するLED光源におけるLEDの模式的説明図、図3(b)は、図3(a)のLEDの発光原理を説明する原理説明図である。 図4は、実施形態1のLED劣化測定装置と接続するLED光源におけるLEDの結晶構造を説明する模式的説明図である。 図5は、実施形態1のLED劣化測定装置と接続するLED光源におけるLEDの結晶構造を説明する別の模式的説明図である。 図6は、実施形態2のLED劣化測定装置を備えたLED点灯装置の構成を示すブロック図である。 図7は、実施形態2のLED劣化測定装置における測定値と基準値との関係を説明する説明図である。 図8は、実施形態3のLED点灯装置の構成を示すブロック図である。 図9は、実施形態3のLED点灯装置における動作を説明する動作説明図である。 図10は、従来のLED表示器の寿命監視方法の処理を示すフローチャート図である。
(実施形態1)
以下、本実施形態のLED点灯装置10およびLED劣化測定装置30について、図1および図2を用いて説明する。なお、図中において同じ構成要素に対しては、同一の符号を付している。
LED点灯装置10は、LED劣化測定装置30と点灯回路部31とを有する。また、LED点灯装置10は、図1に示すように、LED光源20とLED劣化測定装置30に対して、それぞれ電気的に接続されている。
LED光源20は、給電により光を発光可能なLED20aで構成される。本実施形態では、LED20aは、窒化物半導体材料で構成された1つのLEDを備える。LED20aは、例えば、サファイアなどのエピタキシャル成長用単結晶基板を基板とするものを用いることができるが、特に限定はされない。
点灯回路部31は、LED光源20に印加する直流電圧を制御することが可能なDC−DCコンバータにより構成され、電源部Eと電気的に接続されている。点灯回路部31は、電源部Eからの直流電圧をLED光源20に対応した所定の直流電圧に変換してLED光源20に供給する。電源部Eは、例えば、適宜の電圧の直流電源たるバッテリを用いることができるが、特に限定はされない。
LED劣化測定装置30は、使用初期のLED20aの点灯時における順電圧−順電流特性を測定したり、一定間隔ごとや所定の指示が出されたときにLED20aの順電圧−順電流特性を測定するものである。本実施形態のLED劣化測定装置30は、記憶部1、LED光源20の順電圧−順電流特性を測定する測定部2、比較部3および劣化判別部4を備える。
記憶部1は、予め、LED光源20の順電圧−順電流特性の特性曲線における立ち上がり部分(図2(a)の一点鎖線の円を参照)に対する所定の基準値を記憶する。
基準値とは使用初期の正常なLED光源20における順電圧−順電流特性の特性曲線における立ち上がり部分の値をいう。
記憶部1に記憶する順電圧−順電流特性としては、使用初期のLED光源20の順電圧−順電流特性を測定した測定結果を用いることができる。また、LED劣化測定装置30は、記憶部1に記憶する順電圧−順電流特性として、LED光源20の代表的な順電圧−順電流特性の初期特性を用いてもよい。LED劣化測定装置30は、LED光源20の代表的な順電圧−順電流特性の初期特性を基準特性に用いた場合、使用初期のLED光源20の順電圧−順電流特性を測定する手間を省略することが可能となる。記憶部1の構成は、例えば、不揮発性メモリであるEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)などを用いることができるが、特に限定されない。
また、本発明において、立ち上がり部分とは、LED20aをサンプルとした場合に、このLED20aから得られる順電圧−順電流特性において、当該特性の変化が増加し始める部分をいう。より詳細には、LED光源20の順電圧−順電流特性において、順電圧Vfが大きくなると順電流Ifが指数関数的に大きくなる立ち上がり電圧VT近傍を意味する。ここで、順電流Ifとは、LED光源20のLED20aが発光するときに流れる電流のことであり、順電圧Vfとは、LED20aのLED光源20に順方向の電流を流したとき、LED光源20の両端に加わる電圧のことである。
記憶部1に記憶させる基準値は、LED20aの種類によって異なる閾値としてもよい。その理由として、LED20aは、その製造過程で、LED20aを構成する半導体発光素子の半導体材料や構造によって、LED20aの順電圧−順電流特性に個体差のばらつきが生じ、ED光源20の立ち上がり電圧VTが異なるおそれがあるためである。
測定部2は、LED光源20を構成するLED20aの順電圧−順電流特性を測定する。本実施形態の測定部2は、適宜のプログラムにより駆動するマイクロコンピュータを有する。マイクロコンピュータは、測定部2からの順電圧Vfおよび順電流Ifに基づいて、順電圧−順電流特性を測定することが可能な部材である。
上記構成を備える測定部2は、LED光源20の両端間に設けた一対の分圧抵抗の電圧を、A/D変換部を介してマイクロコンピュータに入力し、LED光源20の順電圧Vfを測定する。また、測定部2は、LED光源20の給電時において、LED光源20と直列接続した抵抗に生ずる電圧降下による電圧を、A/D変換部を介して前記マイクロコンピュータに入力し、LED光源20の順電流Ifを測定する。
測定部2の例には、LED光源20の両端間に設けた一対の分圧抵抗を用いてLED光源20の順電圧Vfを測定する電圧検出部が含まれる。同様に、測定部2の例には、LED光源20に直列接続した抵抗に生ずる電圧降下の電圧を測定することによりLED光源20の順電流Ifを測定する電流検出部が含まれる。
比較部3は、測定部2で測定したLED光源20の順電圧−順電流特性の特性曲線における測定値のうち、特性曲線における立ち上がり部分の測定値と、記憶部1に予め記憶されたLED光源20の順電圧−順電流特性の基準値とを比較するものである。具体的には、比較部3は、上記基準値と、測定部2により測定する順電圧−順電流特性の特性曲線における立ち上がり部分の測定値とを比較して、両者の立ち上がり部分の相違をデータとして出力する。比較部3は、適宜のプログラムで駆動するマイクロコンピュータにより構成することができるが、上記機能を発揮するものであれば特に構成は問わない。
劣化判別部4は、測定部2で測定したLED光源20の順電圧−順電流特性の特性曲線の測定値と、比較部3からのデータの相違を算出してLED光源20の劣化を演算可能なものである。劣化判別部4は、例えば、適宜のプログラムで駆動するマイクロコンピュータにより構成され、基準値と測定値との立ち上がり部分の相違に基づいて比較部3から出力されたデータに基づき、LED光源20の劣化具合が所定レベルに達しているか否かを判別する。
以下、本実施形態のLED劣化測定装置30を有するLED点灯装置10について、より詳細に説明する。
LED劣化測定装置30の記憶部1には、予め、基準特性として、LED光源20の順電圧−順電流特性が記憶されている。
LED光源20に電圧を印加して、LED光源20の順電圧−順電流特性を測定部2で測定する。測定部2では、LED光源20の順電圧−順電流特性が適宜測定される。
続けて、比較部3に送られた当該測定値は、予め記憶部1に設定された基準値と比較され、両者の差分が算出される。より詳細には、比較部3では、予め、記憶部1に記憶された順電圧−順電流特性の特性曲線における立ち上がり部分の基準値と、測定部2で測定した順電圧−順電流特性の特性曲線における立ち上がり部分の測定値とが比較され、両者の差分が算出される。
当該差分は、劣化判別部4に送られた後、所定のレベルと比較され、LED光源20の劣化具合が所定のレベルに達しているか否かが判別される。
劣化判別部4では、基準値と測定値との差分の度合いが、予め、LED光源20の劣化とはいえない範囲として設定した所定の範囲を超えていれば、劣化判別部4がLED光源20を劣化していると判別する。一方で、劣化判別部4では、当該差分が所定の範囲内であれば、LED光源20が劣化寿命に到達していないと判別する。なお、予め、劣化判別部4に設定されている劣化範囲のレベルは、複数段に設定してもよい。これにより、LED劣化測定装置30は、より詳細に、かつ順々に、LED光源20の劣化度合いを判別することが可能となる。
以上より、本発明に係るLED劣化測定装置30では、順電圧−順電流特性の特性曲線における立ち上がり部分の変化を測定することで、LED光源20の劣化具合が所定レベルに達しているか否かを判別することができる。
本発明者らが見出した本発明のメカニズムについて、LED光源20におけるLED20aの経時的な劣化の現象と共に、図3ないし図5を用いて説明する。
半導体発光素子であるLED20aは、一般に、正孔が多数キャリアとなるp型半導体層21と、光を発光する活性層22と、自由電子が多数キャリアとなるn型半導体層23とを備えた構成としている(図3(a)を参照)。
LED20aは、p型半導体層21をプラスとし、n型半導体層23をマイナスとして、外部の電源部Eから電圧を加えることでpn接合のエネルギ障壁を低下させ、正孔(図3(b)中の白丸)と自由電子(図3(b)中の黒丸)の移動を促進させる(図3(b)を参照)。LED20aは、p型半導体層21から移動した正孔が自由電子と再結合し、n型半導体層23から移動した自由電子が正孔と再結合する。LED20aは、正孔と自由電子との再結合により、外部に光エネルギhνを放出する。LED20aは、正孔と自由電子とが再結合するバンドギャップエネルギの大きさにより、LED20aが発光する光の波長を決めることができる。LED20aでは、LED20aの発光する光の波長と、活性層22中で自由に動ける自由電子と正孔のペアが持つバンドギャップエネルギとが逆比例する関係にある。
ところで、LED20aは、図4に示すように、活性層22の結晶構造において、自由電子が移動して原子に衝突し、衝突された原子の電子が励起状態から基底状態に戻ることで発光する。なお、図4中では、LED20aの発光原理を説明しやすいように、一定の間隔で並べた原子(図4中の白丸を参照)の配列で半導体の結晶構造を示し、自由電子の移動を図4の矢印で例示している。
長時間にわたってLED20aを使用すると、時間の経過と共にLED20aの光出力が減少する経時的な劣化が生ずる。劣化が生じる要因としては、LED20aを長時間使用すると、LED20aを構成する半導体素子の結晶構造が変化し、結晶構造自体に欠陥が発生するためと考えられる(図5を参照)。また、結晶構造の変化は、外部応力やLED20aの点灯に伴う発熱などに起因したストレスにより、LED20aの半導体の結晶構造に転位やずれなどが生ずると考えられる。
LED20aにおいて、半導体の結晶構造に転位やずれなどが生ずると、結晶構造を構成する原子が疎らな状態(図5の紙面の上側を参照)となったり、結晶構造を構成する原子が密な状態(図5の紙面の下側を参照)となったりする場合がある。また、LED20aの半導体の結晶構造に原子が疎らな状態となる欠陥が発生すると、図4に示すような結晶構造に欠陥のない理想的な結晶構造のLED20aと比較して、自由電子が原子に衝突するまでの距離が長くなる。当該距離が長くなるほど、自由電子の持つエネルギが大きくなり、半導体のバンドギャップエネルギが、より増加する傾向になる。
一方で、LED20aの半導体の結晶構造に、結晶構造を構成する原子が密な状態となる欠陥が発生すると、図4に示す結晶構造に欠陥のない理想的な結晶構造のLED20aと比較して、自由電子が隣接する原子に衝突するまでの距離が短くなる。当該距離が短くなるほど、自由電子の持つエネルギが小さくなり、半導体のバンドギャップエネルギが、より減少する傾向にある。
そこで、本発明者らは、欠陥の有無に応じて変化するLED20aの順電圧−順電流特性の特性曲線に着目した。本発明者らは、欠陥の有無で区分されるLED20aの順電圧−順電流特性の特性曲線を比較すれば、バンドギャップエネルギの増加/減少に応じて、LED20aの順電圧−順電流特性の特性曲線における立ち上がり部分の位置がシフトすることを見出した。本発明者らは、本現象を利用することで、LED20aの劣化具合が所定レベルに達しているか否かを判断することができる本発明に想到した。
具体的には、本発明者らは、このバンドギャップエネルギが増大したLED20aの順電圧−順電流特性の特性曲線に着目し、バンドキャップが増大していない、つまり欠陥が生じていないLED20aの当該特性曲線と比較した。本発明者らは、当該特性曲線の比較した結果により、バンドキャップが増大したLED20aの特性曲線の立ち上がりが早くなることを確認した。本発明者らは、LED20aの欠陥の有無に応じて測定することができる、LED20a自体の順電圧−順電流特性の特性曲線における立ち上がり部分の差分によって、バンドキャップエネルギの変化を判別することができることを見出した。
実験データに基づき図2(b)を用いて説明する。バンドギャップエネルギが減少したLED20aでは、欠陥のない順電圧−順電流特性の特性曲線3aと比較し、順電圧−順電流特性の特性曲線3cは、順電圧−順電流特性の特性曲線の立ち上がり部分が、順電圧Vf(V)が増加する方向にシフトする。すなわち、順電圧−順電流特性の特性曲線3cは、順電圧−順電流特性の特性曲線の立ち上がり部分の立ち上がりが遅くなる。言い換えると、バンドキャップが減少したLED20aでは、欠陥のない理想的な実線3aに対して、細破線3cが、図2の紙面の下方にシフトする傾向にある。
一方で、バンドギャップエネルギが増加したLED20aでは、その順電圧−順電流特性の特性曲線3bの立ち上がり部分が、順電圧Vf(V)が減少する方向にシフトする。すなわち、順電圧−順電流特性の特性曲線3bは、順電圧−順電流特性の特性曲線の立ち上がり部分の立ち上がりが早くなる。言い換えると、欠陥のない理想的な特性曲線の実線3aに対して、バンドキャップが増加したLED20aでは、太破線3bに示すように、図2の紙面の上方にシフトする傾向にある。
なお、図2(b)では、欠陥のないLED20aの順電圧−順電流特性の特性曲線3aと、バンドギャップエネルギが増大したLED20aの順電圧−順電流特性の特性曲線3bと、バンドギャップエネルギが減少したLED20aの順電圧−順電流特性の特性曲線3cとを実質的に重なるように例示している。
(実施形態2)
図6を用いて本発明に係る第2の実施形態のLED劣化測定装置301およびLED点灯装置101について説明する。図6において、第1の実施形態に係るLED劣化測定装置30と同じ構成を用いる場合には、同一の符号を付すと共に、詳細な説明は省略する。
点灯回路部311は、電源部Eからの交流電源を整流する整流回路部31aと、一対の切替スイッチ31b,31bと、を備え、かつ交流電源で構成された電源部Eと電気的に接続されている。
点灯回路部311では、各切替スイッチ31bにより、LED光源20に対する供給電力を直流あるいは交流に切り替える。また、点灯回路部311は、内部に設けられたスイッチング素子(図示していない)により、所定の周波数のパルス波(図9参照)におけるデューティ比を変化させたパルス幅変調を行ない、LED光源20を点灯させる。
劣化判別部41は、微分回路部5で処理された微分値と、予め設定した閾値との比較結果に基づいて、LED光源20の劣化が所定レベルに達したか否かを判別する。具体的には、測定部2が測定した立ち上がり部分の順電流Ifを2階微分の導関数で処理して微分回路部5から出力された値が測定値となり、比較部3において基準値と比較される。
微分回路部5は、適宜のプログラムで駆動するマイクロコンピュータにより構成され、入力された測定値を2階微分の導関数で処理して出力するものである。マイクロコンピュータは、例えば、適宜のプログラムにより、所定のサンプリング周期で測定した順電流Ifの値の差分と、対応する順電圧Vfの値の差分とを利用して、デジタル的に微分値を算出することができる。
LED劣化測定装置301においてLED20aの劣化レベル(劣化の有無、度合いなど)を判別する際には、先ず、各切替スイッチ31bをオフとし、整流回路部31aを介さずに、直接的に電源部EとLED光源20および測定部2とを電気的に接続する。LED点灯装置101は、直接的に電源部EとLED光源20および測定部2とを電気的に接続することで、整流回路部31aを介さずにLED20aに対して電力を供給する。これにより、通常、LED20aを点灯させる際には、LED20aのちらつきなどを低く抑える観点から、電力波形の差分をできる限り小さくするために整流回路を使用し、直流電力を供給するが、本発明では、LED20aに対して交流電力が印加される。
本発明では、電力を供給した際のLED20aの順電圧−順電流特性曲線に着目し、特に、その立ち上がり部分の変化に基づいて劣化レベルを判別する。LED20aの順電圧-順電流特性曲性の立ち上がり部分は、通常のLEDを点灯させる電圧値と比較して、非常に電圧が低い。
そこで、本発明では、LED20aに対して交流電力を供給する。これにより、測定部2によって得られるLED20aの順電圧−順電流特性曲線は、立ち上がり特性の変化量が大きくなる。そうすると、微分回路部5により得られる微分値(測定値)も大きな値が得られるので、結果として、図7に示すような順電圧−順電流特性曲線における立ち上がり特性の変化量がより顕著に表示され、劣化レベルをより正確かつ適正に判別することが可能となる。
なお、LED劣化測定装置301では、予め、測定部2によって測定されたLED光源20の使用初期における順電圧−順電流特性の特性曲線に基づき、当該特性曲線の立ち上がり部分を2階微分して得られるピーク値を基準値とする(図7の実線3dを参照)。図7では、測定部2によって測定されたLED光源20の順電圧−順電流特性の特性曲線に基づく測定値として、微分回路部5からの出力値を破線3eで例示している。
(実施形態3)
図8および図9を用いて本発明に係る第3の実施形態のLED劣化測定装置302およびLED点灯装置102について説明する。図8において、第2の実施形態に係るLED劣化測定装置301と同じ構成を用いる場合には、同一の符号を付すと共に、詳細な説明は省略する。
本実施形態のLED点灯装置102は、実施形態2のLED点灯装置101と比較し、常時スイッチングしてLED20aを点灯させ、かつPWMの立ち上がり時に劣化判定を行うものである。当該LED点灯装置102は、パルス波の立ち上がり時に測定部2がLED光源20の順電圧−順電流特性を測定するLED劣化測定装置302と、LED光源20と電気的に接続された点灯回路部312とを有している。
点灯回路部312は、所定の周波数のパルス波(図9を参照)におけるデューティ比を変化させたパルス幅変調によりLED光源20を点灯するものであり、電源部Eからの交流電源を整流する整流回路部31aを備えている。交流電源で構成された電源部Eは、点灯回路部312と電気的に接続されている。
点灯回路部312は、内部のスイッチング素子を適宜にスイッチングすることにより、所定の周波数のパルス波におけるデューティ比を変化させたパルス幅変調によりLED光源20を点灯する。
点灯回路部312は、例えば、パルス波のデューティ比を変化させたパルス幅変調の制御を取り入れた降圧回路や昇圧回路で構成することができる。点灯回路部312は、パルス波でLED光源20を点灯することにより、定電流でLED光源20を点灯するものと比較して、順電流Ifの最大定格を大きくする。例えば、点灯回路部312は、パルス幅変調で点灯することにより、LED光源20におけるパルスの順電流Ifの最大定格を200mAまで大きくする。これにより、LED点灯装置102では、LED光源20の光出力を見かけ上大きくすることが可能となる。
LED点灯装置102は、例えば、定電流駆動させたLED光源20の順電流Ifが最大定格150mAのLED光源20を、パルス幅10msでデューティ比が1/10以下のパルス波で点灯することができる。結果として、LED点灯装置102は、点灯回路部312により、例えば、数百ないし数kHzの周波数のパルスで、LED光源20を点灯させることができる。
また、点灯回路部312を、例えば、50Hz以上の周波数のパルスで、LED光源20を点灯させれば、LED光源20のちらつきを抑制することが可能となる。
点灯回路部312は、商用交流電源などの交流電源たる電源部EとLED光源20との間に電気的に接続させたMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field EffectTransistor)などのスイッチング素子をスイッチング動作させる構成としてもよい。点灯回路部312は、スイッチング素子をPWM(Pulse Width Modulation)信号によりパルス幅変調させた構成でもよい。
PWM信号で動作させる場合、点灯回路部312は、PWM信号がHighの状態になると、スイッチング素子がオン状態となり、LED光源20に電流が流れる。点灯回路部312は、PWM信号がLowの状態になると、スイッチング素子がオフ状態となり、LED光源20への電流が阻止される(図9を参照)。このとき、点灯回路部312は、PWM信号のデューティ比を調整することで、LED光源20の光量を調整することもできるので、結果として、周期的なパルス波の期間において、パルス波のHighの期間を調整することにより、LED光源20を調光することが可能となる。
LED劣化測定装置302において、LED光源20の光量を変化させるためなどの理由で、パルス幅変調で点灯する点灯回路部312を備えている場合、LED光源20の点灯の初期に毎回測定することで、LED光源20の点灯中の間、LED光源20の劣化が所定レベルに達しているかを判別することもできる。
また、LED点灯装置102は、点灯回路部312により、LED光源20に流れる電流が絶対最大定格を超えてないように設計している。定格電流とは、予め設計されたLED光源20に流すことのできる最大の電流値をいう。
一般に、LED20aは、LED20aが破壊されることなく発光できるように電気的特性を設計した設計電流値を定格電流の値として規定されている。LED点灯装置102では、各LED20aの定格電流に基づいて、LED光源20に流れる電流が絶対最大定格を超えないように、点灯回路部312を設計すればよい。
LED点灯装置102は、電源の投入時だけ交流でLED光源20を点灯させた後、直流でLED光源20を点灯させる。LED点灯装置102は、続けて、LED劣化測定装置302において、パルス波の立ち上がり時(図9の破線の楕円を参照)にLED光源20の順電圧−順電流特性を測定する。
なお、本実施形態のLED点灯装置102では、予め記憶部1にLED光源20の基準特性を記憶していれば、測定部2には電流検出部があればよく、測定部2に電圧検出部は、必ずしも必要ではない。また、本実施形態のLED点灯装置102は、図8に示した構造だけに限られず、実施形態1や実施形態2の構成を適宜に用いて構成することもできる。
<LED劣化測定装置>
本発明に係るLED劣化測定装置30,301,302は、LED光源20の光束を測定する受光素子を備えていてもよい。受光素子を備えることにより、LED光源20の劣化測定を行う場合、LED光源20の半導体特性に起因する劣化か、LED光源20を構成する樹脂などの劣化かを判別することも可能となる。
また、LED劣化測定装置30,301,302は、劣化判別部4,41で判別したLED光源20の劣化の有無を表示する液晶装置などを利用した表示部や劣化判別部4で判別したLED光源20の劣化の有無を通知するブザーなどの音源部を備えていてもよい。
さらに、LED劣化測定装置30,301,302は、劣化判別部4,41で判別したLED光源20の劣化の有無を有線や無線などにより送信する送信部を備えていてもよい。送信部から送信された信号を受信する受信装置は、送信部から送信された信号により、LED光源20の劣化の有無を得ることができる。
LED光源20の劣化測定は、正確にLED20aの結晶構造の変化を捉えるために、恒温恒湿下で行われることが有用である。そのため、LED劣化測定装置30,301,302は、冷却ファンのような冷却手段、加熱手段やペルチェ素子などの恒温手段などを適宜備えていることが好ましい。また、LED光源20の温度は、周囲温度に係らず、初期特性を測定した温度(たとえば、Tc=25℃)と同じにすると、LED光源20の劣化具合を判別する信頼性を高めることが可能となる。
LED劣化測定装置30,301,302において、LED20aの順電圧−順電流特性を測定する際には、LED光源20の点灯の立ち上がり時に測定することが好ましい。これにより、LED劣化測定装置30,301,302では、LED光源20の光量が大きくなる前の電流値が小さい状態でLED20aの順電圧−順電流特性を測定することができるため、比較的簡単な回路構成で順電圧−順電流特性を測定することが可能となる。
また、LED劣化測定装置30,301,302は、例えば、LED光源20を80mAの順電流Ifで定電流駆動させた場合、順電圧Vfの所定の基準値となる予め測定した使用初期の値の1.1倍を閾値とする。なおこの閾値はLEDの種類等によって変化させてよい。LED劣化測定装置30,301,302は、LED光源20の順電圧Vfが設定した閾値の上限と下限の範囲外であれば劣化したと判別することができる。LED劣化測定装置30,301,302は、例えば、記憶部1に記憶した順電圧−順電流特性の特性曲線における立ち上がりの部分に対する使用初期の電圧値(たとえば、0.5V)より、測定部2の測定値が0.05V以上高い場合、LED光源20が劣化していると判別する。また、LED劣化測定装置30,301,302は、例えば、記憶部1に記憶した順電圧−順電流特性の特性曲線における立ち上がり部分に対する使用初期の電圧値(たとえば、0.5V)より、測定部2の測定値が0.05V以上低い場合、LED光源20が劣化していると判別する。これにより、LED劣化測定装置30,301,302は、LED光源20の順電圧−順電流特性の特性曲線における立ち上がり部分を測定することで、LED光源20の劣化具合が所定レベルに達しているかを比較的簡単に判別することが可能になる。
<LED>
本発明に係るLED光源20としては、LED20a単体で構成されたものでもよいし、複数個のLED20aを電気的に接続させたものでもよい。LED20aの電気的な接続状態は、複数個のLED20aを電気的に直列接続させたものでもよいし、複数個のLED20aを電気的に直並列接続させたものでもよい。
LED20aは、半導体発光素子であり、半導体のエピタキシャル成長や熱拡散などにより製造される。LED20aの例には、LED20aの半導体材料として、AlInGaN、InGaN、GaAsPやAlInGaPが含まれる。
LED20aは、基板の一面側に、AlNなど窒化物半導体材料のバッファ層を備えて構成することができる。LED20aは、バッファ層の基板とは反対側にn型半導体層23を備えている。n型半導体層23は、SiドープのAlGaNなどの窒化物半導体により構成することができる。LED20aは、n型半導体層23の基板とは反対側に、光が発光可能なAlGaNなどの窒化物半導体を用いた活性層22を備えている。LED20aは、活性層22におけるn型半導体層23と反対側にp型半導体層21を備えている。p型半導体層21は、p型半導体層21における活性層22側に形成されたp型導電層と、活性層22とは反対側に形成されたp型コンタクト層とを備えている。p型導電層は、MgドープのAlGaNなどの窒化物半導体により構成することができる。p型コンタクト層は、MgドープのGaNなどの窒化物半導体により構成することができる。
さらに、LED20aは、基板の上記一面側において、活性層22およびp型半導体層21の一部を残し、n型半導体層23を露出させる露出部が形成されたメサ構造を有している。LED20aは、n型半導体層23の露出部にカソード電極となるn電極を形成している。また、LED20aは、p型コンタクト層を覆うように、アノード電極となるp電極を形成している。p電極は、外部のボンディングワイヤ(図示していない)などと接続可能なボンディング用のパッド電極を好適に備えている。また、LED20aは、n電極とp電極とが同一平面側に形成されている。LED20aは、例えば、活性層22から放出された青色光を、より長波長の黄色光に波長変換する蛍光体を備え、白色を発光可能な構成としてもよい。LED20aは、LED20aに備えられる蛍光体として、例えば、Ceで付活されたYAl12、Ceで付活されたTbAl12などのアルミネート系の蛍光体、Euが付活されたBaSiOなどのアルカリ土類珪酸塩系の蛍光体などを用いることができる。
LED20aは、基板の上記一面側に、バッファ層とn型半導体層23と活性層22とp型半導体層21との積層構造物を有機金属気相成長法(MOVPE法)などにより成膜することができる。LED20aは、n型半導体層23の一部が露出するように、上記積層構造物をp型半導体層21側からn型半導体層23の途中までエッチングすることで、メサ構造を形成することができる。
また、LED光源20は、青色光を発光可能なLED20aと、緑色光を発光可能なLED20aと、赤色光を発光可能なLED20aとを備えた構成としてもよい。青色光を発光可能なLED20aは、青色光を発光可能なInGaNよりなる活性層22を有する構成とすることができる。緑色光を発光可能なLED20aは、青色光を発光可能なLED20aよりもInの組成比が大きく、緑色光を発光可能なInGaNよりなる活性層22を有する構成とすることができる。赤色光を発光可能なLED20aは、赤色光を発光可能なAlInGaPよりなる活性層22を有する構成とすることができる。
LED光源20は、複数個のLED20aを用いる場合、同種の半導体材料を用いたLED20aごとにLED劣化測定装置30,301,302を設けることが好ましい。LED20aは、活性層22の半導体材料としてInGaNを用いた場合、例えば、バンドギャップエネルギが2.6eVとなる。LED20aは、活性層22の半導体材料としてAlInGaPを用いた場合、例えば、バンドギャップエネルギが1.9eVとなる。LED20aは、半導体材料としてInGaNを用いた場合とAlInGaPを用いた場合とでは、バンドギャップエネルギが大きくことなり、電気的特性も大きく異なる。したがって、LED劣化測定装置30,301,302は、LED20aの半導体材料が異なる場合、異なる半導体材料ごとに設けることが好ましい。
1 記憶部
2 測定部
3 比較部
4,41 劣化判別部
5 微分回路部
10,101,102 LED点灯装置
20 LED光源
20a LED
30,301,302 LED劣化測定装置
31,311,312 点灯回路部

Claims (4)

  1. LEDの順電圧−順電流特性に基づいて、前記LEDの劣化具合を判断するLED劣化測定装置であって、
    前記LEDの順電圧−順電流特性を測定する測定部と、
    使用初期の前記LEDについて測定された順電圧−順電流特性の特性曲線における立ち上がり範囲を所定の基準値として記憶した記憶部と、
    前記測定部により測定された順電圧−順電流特性の特性曲線における立ち上がり範囲の測定値および前記基準値を比較して、前記測定値および前記基準値における各立ち上がり範囲の相違を出力する比較部と、
    前記比較部から出力される前記立ち上がり範囲の相違に基づいて前記LEDの劣化具合が所定レベルに達しているか否かを判別する劣化判別部と、
    を備えることを特徴とするLED劣化測定装置。
  2. 前記比較部は、
    前記測定部により測定される順電圧−順電流特性の特性曲線における立ち上がり範囲を2階微分して出力する微分回路部を有し、
    前記微分回路部からの出力値を前記測定値として、前記出力値および前記基準値を比較する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のLED劣化測定装置。
  3. 前記比較部は、
    前記測定部により測定される前記立ち上がり範囲における電圧の値を前記測定値とし、
    前記電圧の値および前記基準値を比較する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のLED劣化測定装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかひとつに記載のLED劣化測定装置と、
    前記LEDと電気的に接続され、所定の周波数のパルス波におけるデューティ比を変化させたパルス幅変調により前記LEDを点灯させる点灯回路部と、
    を有し、
    前記パルス波の立ち上がり時に、前記測定部により前記LEDの順電圧−順電流特性を測定する、
    ことを特徴とするLED点灯装置。
JP2013163496A 2013-08-06 2013-08-06 Led劣化測定装置およびled点灯装置 Active JP6150390B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013163496A JP6150390B2 (ja) 2013-08-06 2013-08-06 Led劣化測定装置およびled点灯装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013163496A JP6150390B2 (ja) 2013-08-06 2013-08-06 Led劣化測定装置およびled点灯装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015032793A JP2015032793A (ja) 2015-02-16
JP6150390B2 true JP6150390B2 (ja) 2017-06-21

Family

ID=52517844

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013163496A Active JP6150390B2 (ja) 2013-08-06 2013-08-06 Led劣化測定装置およびled点灯装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6150390B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6675090B2 (ja) * 2015-12-28 2020-04-01 パナソニックIpマネジメント株式会社 点灯装置及び照明システム
DE102016014652A1 (de) * 2016-12-08 2018-06-14 Inova Semiconductors Gmbh Messanordnung zur Erfassung von Alterungsprozessen einzelner Leuchtdioden
JP7049378B2 (ja) * 2020-02-19 2022-04-06 日機装株式会社 光照射装置
CN114664702A (zh) * 2022-03-18 2022-06-24 东莞市中麒光电技术有限公司 Led芯片筛选方法及显示屏

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4398417B2 (ja) * 2005-10-19 2010-01-13 株式会社小糸製作所 車両用灯具の点灯制御装置
EP2296436B1 (en) * 2009-09-07 2018-11-14 Nxp B.V. System and method for output flux measurement of a light emitting diode
JP5789769B2 (ja) * 2011-04-13 2015-10-07 パナソニックIpマネジメント株式会社 照明器具

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015032793A (ja) 2015-02-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Buso et al. Performance degradation of high-brightness light emitting diodes under DC and pulsed bias
JP6150390B2 (ja) Led劣化測定装置およびled点灯装置
JP5356662B2 (ja) 照明装置
JP6378876B2 (ja) 発光モジュール及びそれを含む照明ユニット
JP2009071220A (ja) Iii族窒化物系化合物半導体発光素子
JP2012216766A (ja) Led駆動装置及びled照明装置
KR20100095666A (ko) 고전압 구동용 발광 다이오드 칩 및 그것을 갖는 발광 다이오드 패키지
US9113509B2 (en) Lighting device and lighting fixture
KR102122360B1 (ko) 발광모듈 테스트 장치
JP2013235847A (ja) 照明装置
JP2018530153A (ja) 温度測定手段を備えるミクロ又はナノワイヤled光源
JP2007324493A (ja) 発光装置、発光素子駆動回路及び発光素子の駆動方法
JP4968399B2 (ja) Led駆動装置及びled照明装置
JP2007157969A (ja) 半導体発光素子
TWI398966B (zh) 發光元件及其製造方法
Meneghini et al. Reliability issues in GaN-based light-emitting diodes: Effect of dc and PWM stress
KR101231762B1 (ko) Led 부하의 단락에 의한 내장 부품 및 부하의 파손 방지 기능을 제공하는 led 조명용 전원공급장치
JP2013175679A (ja) 発光装置
JP2010056219A (ja) 半導体発光素子のジャンクション温度の制御方法
US20150091474A1 (en) Apparatus and method for monitoring led colour mix
US7960918B2 (en) Electronic device and light emission control method for electronic device
JP7122628B2 (ja) 照明点灯装置、照明装置、及び照明器具
CN109952813A (zh) 通过操作变化进行功率因数校正和纹波补偿的操作装置
KR100712891B1 (ko) 복수개의 발광셀 어레이들을 구비하는 교류용 발광다이오드 및 발광 소자
KR102355608B1 (ko) 발광장치

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160223

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20160223

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20161128

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20161227

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170227

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170425

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170519

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6150390

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250