JP6146078B2 - 生体検知装置、顔認証装置、撮像装置、生体検知方法及び生体検知プログラム - Google Patents

生体検知装置、顔認証装置、撮像装置、生体検知方法及び生体検知プログラム Download PDF

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Description

本発明は、生体検知装置、顔認証装置、撮像装置、生体検知方法及び生体検知プログラムに関する。
各種の装置または各種のシステムへのログインや施設等の入退室に顔認証が用いられる場合がある。このように、顔認証を用いる場合には、指紋認証や静脈認証などと異なり、センサ類に生体の認証部位を接触させずに、個人を認証できる。
顔認証では、カメラ等によって入力される画像と照合するために、ログインや入退室を認める者の顔が映る顔画像が予め登録される。ところが、印刷物や人形などの模造品によって顔画像が偽造される場合がある。
かかる偽造に対応するために、カメラによって入力される画像に映った顔が生体であるか否かを検知する技術が提案されている。一例としては、まばたきを検出したり、画像全体の動きの量を検出したりする技術が挙げられる。他の一例としては、赤外線センサによって生体から発せられる熱を検知する技術が挙げられる。更なる一例としては、照明を照射する方向を変えて顔の陰影を写し、顔画像が印刷物でなく立体であることを検出する技術が挙げられる。
特開2008−71179号公報 特開2010−530555号公報 特開2005−32067号公報 特開2011−130996号公報
しかしながら、上記の技術は、いずれも余計なハードウェアなしには偽造への耐性を高めることができない。
例えば、まばたきや画像全体の動きの量を検出する場合には、写真等の印刷物をカメラの前で小刻みに動かすことによって印刷物が生体と認識されてしまうことがあるので、ロバスト性の向上に自ずから限界がある。また、生体から発せられる熱を検知する場合や顔の陰影を利用する場合には、別途、赤外線センサを余計に設置したり、照明を設置したりすることになる。
1つの側面では、偽造への耐性を向上させることができる生体検知装置、顔認証装置、撮像装置、生体検知方法及び生体検知プログラムを提供することを目的とする。
一態様の生体検知装置は、生体が撮影された画像を取得する取得部を有する。さらに、前記生体検知装置は、前記画像に含まれる生体領域を抽出する領域抽出部を有する。さらに、前記生体検知装置は、前記生体領域に含まれる各画素の波長成分別の代表値の信号から、各波長成分の間で脈波が採り得る周波数帯以外の特定周波数帯の成分が互いに相殺された信号の波形を検出する波形検出部を有する。さらに、前記生体検知装置は、前記生体領域から検出された波形が脈波であるか否かによって当該生体領域が生体であるか否かを検知する生体検知部を有する。
一実施形態によれば、偽造への耐性を向上させることができる。
図1は、実施例1に係る生体検知装置の機能的構成を示すブロック図である。 図2は、顔領域の一例を示す図である。 図3は、G信号およびR信号の各信号のスペクトルの一例を示す図である。 図4は、G成分および補正係数kが乗算されたR成分の各信号のスペクトルの一例を示す図である。 図5は、演算後のスペクトルの一例を示す図である。 図6は、波形検出部の機能的構成を示すブロック図である。 図7は、実施例1に係る生体検知処理の手順を示すフローチャートである。 図8は、実施例2に係る生体検知装置の機能的構成を示すブロック図である。 図9は、顔領域の一例を示す図である。 図10は、各領域における波形の一例を示す図である。 図11は、実施例2に係る生体検知処理の手順を示すフローチャートである。 図12は、実施例1〜実施例3に係る生体検知プログラムを実行するコンピュータの一例について説明するための図である。
以下に、本願の開示する生体検知装置、顔認証装置、撮像装置、生体検知方法及び生体検知プログラムの実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例は開示の技術を限定するものではない。そして、各実施例は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
[生体検知装置の構成]
まず、本実施例に係る生体検知装置の機能的構成について説明する。図1は、実施例1に係る生体検知装置の機能的構成を示すブロック図である。図1に示す生体検知装置10は、画像に含まれる顔領域から脈波、すなわち心臓の拍動に伴う血液の体積の変動が検出されるか否かによって顔領域が生体であるか否かを判定する生体検知処理を実行するものである。
かかる生体検知処理は、一例として、各種の装置または各種のシステムへのログインや施設等の入退室に顔認証が用いられる場合に、当該顔認証の実行時に撮影される画像に適用される。例えば、据置き型の端末装置や携帯端末装置などの装置へのログイン、さらには、当該装置を介してアクセスされるサーバ装置で実行されるグループウェアへのログインで顔認証が実行される場合に撮影される画像に対し、上記の生体検知処理が適用される場合を想定して以下の説明を行う。
一態様としては、生体検知装置10は、パッケージソフトウェアやオンラインソフトウェアとして提供される生体検知プログラムを所望のコンピュータにインストールさせることによって実装できる。例えば、スマートフォン、携帯電話機やPHS(Personal Handyphone System)などの通信端末のみならず、通信機能を持たないデジタルカメラ、タブレット端末やスレート端末を含む携帯端末装置に上記の生体検知プログラムをインストールさせる。これによって、携帯端末装置を生体検知装置10として機能させることができる。なお、ここでは、生体検知装置10の実装例として携帯端末装置を例示したが、パーソナルコンピュータを始めとする据置き型の端末装置に生体検知プログラムをインストールさせることもできる。
図1に示すように、生体検知装置10は、カメラ11と、画像メモリ12と、取得部13と、領域抽出部14と、波形検出部15−1〜15−3と、生体検知部16とを有する。なお、生体検知装置10は、図1に示した機能部以外にも既知のコンピュータが有する各種の機能部を有することとしてもかまわない。例えば、生体検知装置10が据置き端末として実装される場合には、キーボード、マウスやディスプレイなどの入出力デバイスをさらに有することとしてもよい。また、生体検知装置10がタブレット端末やスレート端末として実装される場合には、タッチパネルをさらに有することとしてもよい。また、生体検知装置10が移動体端末として実装される場合には、アンテナ、キャリア網を介して通信を行う無線通信部、GPS(Global Positioning System)受信機などの機能部をさらに有していてもかまわない。
図1に示す機能部のうち、カメラ11は、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などの撮像素子を搭載する撮像装置である。例えば、カメラ11には、R(red)、G(green)、B(blue)など3種以上の受光素子を搭載することができる。かかるカメラ11の実装例としては、デジタルカメラやWebカメラを外部端子を介して接続することとしてもよいし、カメラが出荷時から搭載されている場合にはそのカメラを流用できる。なお、ここでは、生体検知装置10がカメラ11を有する場合を例示したが、ネットワークまたは記憶デバイスを経由して画像を取得できる場合には、必ずしも生体検知装置10がカメラ11を有さずともよい。
ここで、生体検知装置10は、上記の生体検知処理を実行するアプリケーションプログラムがプリインストールまたはインストールされている場合に、カメラ11によって脈波が検出し易い顔認証の利用者の画像が撮像されるように画像の撮影操作を案内することができる。なお、以下では、上記のアプリケーションプログラムのことを「生体検知用アプリ」と記載する場合がある。
かかる生体検知用アプリは、図示しない入力デバイスを介して起動されると、カメラ11を起動する。これを受けて、カメラ11は、カメラ11の撮影範囲に収容された被写体の撮影を開始する。このとき、利用者の顔が映る画像を撮影させる場合には、生体検知用アプリは、カメラ11が撮影する画像を図示しない表示デバイスに表示しつつ、利用者の鼻を映す目標位置を照準として表示させることもできる。これによって、利用者の眼、耳、鼻や口などの顔パーツの中でも利用者の鼻が撮影範囲の中心部分に収まった画像が撮影できるようにする。そして、生体検知用アプリは、カメラ11によって利用者の顔が撮影された画像を画像メモリ12へ保存する。
画像メモリ12は、画像を記憶する記憶デバイスである。一態様としては、画像メモリ12には、カメラ11によって利用者の顔が撮影される度に、利用者の顔が撮影された画像が保存される。このとき、画像メモリ12には、所定の圧縮符号化方式によってエンコードされた動画が保存されることとしてもよいし、連続的に撮影された静止画の群が保存されることとしてもよい。以下では、カメラ11によって利用者の顔が撮影された動画が取得される場合を想定し、動画を形成する各フレームの画像を「フレーム画像」と記載する場合がある。なお、ここでは、カメラ11によって撮影された顔画像が保存される場合を例示したが、ネットワークを介して受信した画像が保存されることとしてよい。
取得部13は、画像を取得する処理部である。一態様としては、取得部13は、画像メモリ12に記憶された利用者の画像を取得する。他の一態様としては、取得部13は、利用者の顔が撮影された画像を蓄積するハードディスクや光ディスクなどの補助記憶装置またはメモリカードやUSB(Universal Serial Bus)メモリなどのリムーバブルメディアから画像を取得することもできる。更なる一態様としては、取得部13は、外部装置からネットワークを介して受信した画像を取得することもできる。なお、取得部13は、CCDやCMOSなどの撮像素子による出力から得られる2次元のビットマップデータやベクタデータなどの画像データを用いて処理を実行する場合を例示したが、1つのディテクタから出力される信号をそのまま取得して後段の処理を実行させることとしてもよい。
領域抽出部14は、取得部13によって取得された画像から生体領域を抽出する処理部である。一態様としては、領域抽出部14は、取得部13によって画像が取得されると、次のような処理を実行する。図2は、顔領域の一例を示す図である。図2に示すように、領域抽出部14は、取得部13によって取得された画像にテンプレートマッチング等の画像処理を実行することによって所定の顔パーツ、例えば利用者の目、鼻、唇、頬や髪などを含む顔領域200を抽出する。さらに、領域抽出部14は、顔領域200から唇を含む唇領域210、頬を含む頬領域220および髪を含む髪領域230を抽出する。その後、領域抽出部14は、唇領域210、頬領域220および髪領域230ごとに、領域に含まれる各画素が持つ画素値に所定の統計処理を実行する。例えば、領域抽出部14は、領域に含まれる各画素が持つ画素値を波長成分ごとに平均する。この他、平均値以外にも、中央値や最頻値を計算することとしてもよく、また、加重平均以外にも任意の平均処理、例えば加重平均や移動平均などを実行することもできる。これによって、領域に含まれる各画素が持つ画素値の平均値が当該領域を代表する代表値として波長成分ごとに算出される。なお、ここでは、顔領域200を経て唇領域210、頬領域220および髪領域230を抽出する場合を説明したが、画像から顔領域を切り出さずに、唇領域210、頬領域220および髪領域230を直接切り出すこととしてもかまわない。
波形検出部15−1〜15−3は、生体領域に含まれる各画素の波長成分別の代表値の信号から、各波長成分の間で脈波が採り得る周波数帯以外の特定周波数帯の成分が互いに相殺された信号の波形を検出する処理部である。これら波形検出部15−1〜15−3は、波形検出部15−1が唇領域210からの波形の検出を担当し、波形検出部15−2が頬領域220からの波形の検出を担当し、波形検出部15−3が髪領域230からの波形の検出を担当するが、各々が実行する処理の内容は同様である。よって、以下では、波形検出部15−1〜15−3を区別なく総称する場合に「波形検出部15」と記載する場合がある。
一態様としては、波形検出部15は、画像に含まれる3つの波長成分、すなわちR成分、G成分およびB成分のうち血液の吸光特定が異なるR成分とG成分の2つの波長成分の代表値の時系列データを用いて、波形を検出する。
これを説明すると、顔表面には、毛細血管が流れており、心拍により血管に流れる血流が変化すると、血流で吸収される光量も心拍に応じて変化するため、顔からの反射によって得られる輝度も心拍に伴って変化する。かかる輝度の変化量は小さいが、顔領域全体の平均輝度を求めると、輝度の時系列データには脈波成分が含まれる。ところが、輝度は、脈波以外に体動等によっても変化し、これが、脈波検出のノイズ成分、いわゆる体動アーチファクトとなる。そこで、血液の吸光特性の異なる2種類以上の波長、例えば吸光特性が高いG成分(525nm程度)、吸光特性が低いR成分(700nm程度)で脈波を検出する。心拍は、0.5Hz〜4Hz、1分あたりに換算すれば30bpm〜240bpmの範囲であるので、それ以外の成分はノイズ成分とみなすことができる。ノイズには、波長特性は無い、あるいはあっても極小であると仮定すると、G信号およびR信号の間で0.5Hz〜4Hz以外の成分は等しいはずであるが、カメラの感度差により大きさが異なる。それゆえ、0.5Hz〜4Hz以外の成分の感度差を補正して、G成分からR成分を減算すれば、ノイズ成分は除去されて脈波成分のみを取り出すことができる。
例えば、G成分及びR成分は、下記の式(1)および下記の式(2)によって表すことができる。下記の式(1)における「Gs」は、G信号の脈波成分を指し、「Gn」は、G信号のノイズ成分を指し、また、下記の式(1)における「Rs」は、R信号の脈波成分を指し、「Rn」は、R信号のノイズ成分を指す。また、ノイズ成分は、G成分およびR成分の間で感度差があるので、感度差の補正係数kは、下記の式(3)によって表される。
Ga=Gs+Gn・・・(1)
Ra=Rs+Rn・・・(2)
k=Gn/Rn・・・(3)
感度差を補正してG成分からR成分を減算すると、脈波成分Sは、下記の式(4)となる。これを上記の式(1)及び上記の式(2)を用いて、Gs、Gn、Rs及びRnによって表される式へ変形すると、下記の式(5)となり、さらに、上記の式(3)を用いて、kを消し、式を整理すると下記の式(6)が導出される。
S=Ga−kRa・・・(4)
S=Gs+Gn−k(Rs+Rn)・・・(5)
S=Gs−(Gn/Rn)Rs・・・(6)
ここで、G信号およびR信号は、吸光特性が異なり、Gs>(Gn/Rn)Rsである。したがって、上記の式(6)によってノイズが除去された脈波成分Sを算出することができる。
図3は、G信号およびR信号の各信号のスペクトルの一例を示す図である。図3に示すグラフの縦軸は、信号強度を指し、また、横軸は、周波数(bpm)を指す。図3に示すように、G成分およびR成分は、撮像素子の感度が異なるので、両者の信号強度はそれぞれ異なる。その一方、R成分およびG成分は、いずれにおいても30bpm〜240bpmの範囲外、特に3bpm以上20bpm未満の特定周波数帯でノイズが現れることには変わりはない。このため、図3に示すように、3bpm以上20bpm未満の特定周波数帯に含まれる指定の周波数Fnに対応する信号強度をGn及びRnとして抽出できる。これらGn及びRnによって感度差の補正係数kを導出できる。
図4は、G成分および補正係数kが乗算されたR成分の各信号のスペクトルの一例を示す図である。図4の例では、説明の便宜上、補正係数の絶対値を乗算した結果が図示されている。図4に示すグラフにおいても、縦軸は、信号強度を指し、また、横軸は、周波数(bpm)を指す。図4に示すように、G成分及びR成分の各信号のスペクトルに補正係数kが乗算された場合には、G成分およびR成分の各成分の間で感度が揃う。特に、特定周波数帯におけるスペクトルの信号強度は、大部分においてスペクトルの信号強度が略同一になっている。その一方で、実際に脈波が含まれる周波数の周辺領域400は、G成分およびR成分の各成分の間でスペクトルの信号強度が揃っていない。
図5は、演算後のスペクトルの一例を示す図である。図5では、脈波が現れている周波数帯の視認性を上げる観点から縦軸である信号強度の尺度を大きくして図示している。図5に示すように、G信号のスペクトルから補正係数kの乗算後のR信号のスペクトルが差し引かれた場合には、G成分およびR成分の間での吸光特性の差によって脈波が現れる信号成分の強度が可及的に維持された状態でノイズ成分が低減されていることがわかる。このようにしてノイズ成分だけが除去された脈波波形を検出することができる。
続いて、波形検出部15の機能的構成についてさらに具体的に説明する。図6は、波形検出部の機能的構成を示すブロック図である。図6に示すように、波形検出部15は、BPF(Band-Pass Filter)152R及び152Gと、抽出部153R及び153Gと、LPF(Low-Pass Filter)154R及び154Gと、算出部155と、BPF156R及び156Gと、乗算部157と、演算部158とを有する。なお、図3〜図5の例では、周波数空間にて脈波を検出する例を説明したが、図6では、周波数成分への変換にかかる時間を削減する観点から、時系列空間にてノイズ成分をキャンセルして脈波を検出する場合の機能的構成を図示している。
例えば、領域抽出部14から波形検出部15−1には、唇領域210に含まれる各画素が持つR成分の画素値の代表値を信号値とするR信号の時系列データが入力されるとともに、唇領域210の代表値を信号値とするG信号の時系列データが入力される。このうち、唇領域210のR信号は、波形検出部15−1内のBPF152R及びBPF156Rへ入力されるとともに、唇領域210のG信号は、波形検出部15−1内のBPF152G及びBPF156Gへ入力される。なお、波形検出部15−2及び波形検出部15−3においても、頬領域220または髪領域230のR信号およびG信号が入力される以外に相違はない。よって、ここでは、波形検出部15−1〜15−3を代表して波形検出部15−1で実行される脈波波形の検出処理について説明することとする。
BPF152R、BPF152G、BPF156R及びBPF156Gは、いずれも所定の周波数帯の信号成分だけを通過させてそれ以外の周波数帯の信号成分を除去するバンドパスフィルタである。これらBPF152R、BPF152G、BPF156R及びBPF156Gは、ハードウェアによって実装されることとしてもよいし、ソフトウェアによって実装されることとしてもよい。
これらBPFが通過させる周波数帯の違いについて説明する。BPF152R及びBPF152Gは、ノイズ成分が他の周波数帯よりも顕著に現れる特定周波数帯の信号成分を通過させる。
かかる特定周波数帯は、脈波が採り得る周波数帯との間で比較することによって定めることができる。脈波が採り得る周波数帯の一例としては、0.5Hz以上4Hz以下である周波数帯、1分あたりに換算すれば30bpm以上240bpm以下である周波数帯が挙げられる。このことから、特定周波数帯の一例としては、脈波として計測され得ない0.5Hz未満及び4Hz超過の周波数帯を採用することができる。また、特定周波数帯は、脈波が採り得る周波数帯との間でその一部が重複することとしてもよい。例えば、脈波として計測されることが想定しづらい0.7Hz〜1Hzの区間で脈波が採り得る周波数帯と重複することを許容し、1Hz未満及び4Hz以上の周波数帯を特定周波数帯として採用することもできる。また、特定周波数帯は、1Hz未満及び4Hz以上の周波数帯を外縁とし、ノイズがより顕著に現れる周波数帯に絞ることもできる。例えば、ノイズは、脈波が採り得る周波数帯よりも高い高周波数帯よりも、脈波が採り得る周波数帯よりも低い低周波数帯でより顕著に現れる。このため、1Hz未満の周波数帯に特定周波数帯を絞ることもできる。また、空間周波数がゼロである直流成分の近傍には、各成分の撮像素子の感度の差が多く含まれるので、3bpm以上60bpm未満の周波数帯に特定周波数帯を絞ることもできる。さらに、人の体の動き、例えば瞬きや体の揺れの他、環境光のチラツキなどのノイズが現れやすい3bpm以上20bpm未満の周波数帯に特定周波数帯を絞ることもできる。
ここでは、一例として、BPF152R及びBPF152Gが特定周波数帯として0.05Hz以上0.3Hz以下の周波数帯の信号成分を通過させる場合を想定して以下の説明を行う。なお、ここでは、特定周波数帯の信号成分を抽出するために、バンドパスフィルタを用いる場合を例示したが、一定の周波数未満の周波数帯の信号成分を抽出する場合などには、ローパスフィルタを用いることもできる。
一方、BPF156R及びBPF156Gは、脈波が採り得る周波数帯、例えば1Hz以上4Hz以下の周波数帯の信号成分を通過させる。なお、以下では、脈波が採り得る周波数帯のことを「脈波周波数帯」と記載する場合がある。
抽出部153Rは、R信号の特定周波数帯の信号成分の絶対強度値を抽出する。例えば、抽出部153Rは、R成分の特定周波数帯の信号成分を絶対値演算処理を実行することによって特定周波数帯の信号成分の絶対強度値を抽出する。また、抽出部153Gは、G信号の特定周波数帯の信号成分の絶対強度値を抽出する。例えば、抽出部153Gは、G成分の特定周波数帯の信号成分を絶対値演算処理を実行することによって特定周波数帯の信号成分の絶対強度値を抽出する。
LPF154R及びLPF154Gは、特定周波数帯の絶対強度値の時系列データに対し、時間変化に応答させる平滑化処理を実行するローパスフィルタである。これらLPF154R及びLPF154Gは、LPF154Rへ入力される信号がR信号であり、LPF154Gへ入力される信号がG信号である以外に違いはない。かかる平滑化処理によって、特定周波数帯の絶対値強度R´n及びG´nが得られる。
算出部155は、LPF154Gによって出力されたG信号の特定周波数帯の絶対値強度G´nを、LPF154Rによって出力されたR信号の特定周波数帯の絶対値強度R´nで除する除算「G´n/R´n」を実行する。これによって、感度差の補正係数kを算出する。
乗算部157は、BPF156Rによって出力されたR信号の脈波周波数帯の信号成分に算出部155によって算出された補正係数kを乗算する。
演算部158は、乗算部157によって補正係数kが乗算されたR信号の脈波周波数帯の信号成分から、BPF156Gによって出力されたG信号の脈波周波数帯の信号成分を差し引く演算「k*Rs−Gs」を実行する。かかる演算によって得られた信号の時系列データは、脈波波形に相当する。このようにして得られた唇領域210の波形が生体検知部16へ出力される。
図1の説明に戻り、生体検知部16は、顔領域で検出された信号の波形が脈波であるか否かによって画像の顔領域が生体であるか否かを判定する処理部である。この生体検知部16は、生体検知の一態様として、顔領域の複数の部位、すなわち唇領域210、頬領域220および髪領域230の間で波形の振幅を比較することによって顔領域が生体であるか否かを判定する振幅比較部16aを有する。
かかる振幅比較部16aは、唇領域210、頬領域220および髪領域230の間で脈波波形の振幅の大きさが異なるという知見を利用して、生体の検知を行う。すなわち、同じ顔であっても顔の部位によって血管の密度は異なるので、顔の部位によって脈波信号の大きさも異なる。例えば、顔の部位で脈波成分の大きな順に並べると、唇>頬>額>髪の順になる。
このことから、振幅比較部16aは、唇領域210の波形の振幅Sm、頬領域220の波形の振幅Scおよび髪領域230の波形の振幅Shの大小関係によって顔領域が生体であるか否かを判定する。
例えば、振幅比較部16aは、唇領域210の波形の振幅Smおよび頬領域220の波形の振幅Scの両者が所定の閾値SSよりも大きいか否か、すなわちSm>SSかつSc>SSであるか否かを判定する。かかる閾値SSには、例えば、心拍成分ではなくノイズと推定できる程度の大きさの値が設定されるのが好ましい。このとき、Sm>SSかつSc>SSでない場合には、各々の領域の波形が脈波ではなくノイズである可能性が高く、唇領域210および頬領域220が生体である尤もらしさが低いと推定できる。この場合には、取得部13によって取得された画像は、顔認証を実行する顔認証部もしくは外部の顔認証装置へ出力されない。
一方、Sm>SSかつSc>SSである場合には、各々の領域の波形がノイズではなく脈波である可能性が高まる。この場合には、振幅比較部16aは、頬領域220の波形の振幅Scが唇領域210の波形の振幅Smに係数αが乗じられた乗算値よりも小さいか否か、すなわちSc<α*Smであるか否かを判定する。かかる係数αには、例えば、1よりも小さい値、例えば0.8が設定されるのが好ましい。このとき、Sc<α*Smでない場合には、頬領域220の波形の振幅の方が唇領域210の波形の振幅よりも大きく、唇領域210および頬領域220が脈波の特性に反していると判別できる。この場合にも、取得部13によって取得された画像は、顔認証を実行する顔認証部もしくは外部の顔認証装置へ出力されない。
また、Sc<α*Smである場合には、唇領域210の波形の振幅の方が頬領域220の波形の振幅よりも大きく、唇領域210および頬領域220が脈波らしい特性を持つと推定できる。この場合には、振幅比較部16は、髪領域230の波形の振幅Shが閾値SS未満であるか否か、すなわちSh<SSであるか否かを判定する。このとき、Sh<SSでない場合には、脈波が検出されにくい髪領域230で不自然に大きな脈波が検出されたことになり、髪領域230の特性に反する。この場合にも、取得部13によって取得された画像は、顔認証を実行する顔認証部もしくは外部の顔認証装置へ出力されない。
ここで、Sh<SSである場合には、脈波が検出されにくい髪領域230で頬領域220の脈波波形の振幅および唇領域210の脈波波形の振幅に比べて無視してよい程度の振幅しかなく、髪領域230が持つ脈波の特性に適合する。この場合には、振幅比較部16aは、取得部13によって取得された画像を、顔認証を実行する顔認証部もしくは外部の顔認証装置へ出力する。これによって、唇領域210、頬領域220および髪領域230の3つの領域の間で実際の生体と同様の脈波が検出される場合に絞って画像を出力することが可能になる。
なお、ここでは、唇領域210の波形の振幅Sm、頬領域220の波形の振幅Scおよび髪領域230の波形の振幅Shの大小関係を比較するのに閾値SSを用いる場合を例示したが、単純に、Sm>Sc>Shであるか否かを判定することとしてもよい。また、唇領域210の波形の振幅Sm、頬領域220の波形の振幅Scおよび髪領域230の波形の振幅Shの3つの振幅を用いずとも、3つのうちいずれか2つを用いてもよいし、額領域の波形の振幅などをさらに加えて4つ以上の大小関係を比較することとしてもかまわない。
なお、上記の取得部13と、領域抽出部14と、波形検出部15−1〜15−3と、生体検知部16とは、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)などに脈波検出プログラムを実行させることによって実現できる。また、上記の各機能部は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)などのハードワイヤードロジックによっても実現できる。
また、上記の画像メモリ12には、半導体メモリ素子や記憶装置を採用できる。例えば、半導体メモリ素子の一例としては、VRAM(Video Random Access Memory)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)やフラッシュメモリ(flash memory)などが挙げられる。また、記憶装置の一例としては、ハードディスク、光ディスクなどの記憶装置が挙げられる。
[処理の流れ]
図7は、実施例1に係る生体検知処理の手順を示すフローチャートである。この生体検知処理は、カメラ11によって顔認証に使用される画像が撮影された場合に、処理が起動する。
図7に示すように、取得部13によって画像が取得されると(ステップS101)、領域抽出部14は、当該画像にテンプレートマッチング等の画像処理を実行することによって所定の顔パーツ、例えば利用者の目、鼻、唇、頬や髪などを含む顔領域を切り出す(ステップS102)。
そして、領域抽出部14は、顔領域から唇を含む唇領域210、頬を含む頬領域220および髪を含む髪領域230を抽出する(ステップS103)。続いて、領域抽出部14は、ステップS103で抽出した領域に含まれる各画素が持つ画素値に所定の統計処理を領域別および波長成分別に実行することによって各領域を代表する代表値を波長成分別に算出する(ステップS104)。そして、波形検出部15は、各領域の波長成分別の代表値を用いて、各領域の脈波の波形を検出する(ステップS105)。
その後、振幅比較部16aは、唇領域210の波形の振幅Smが所定の閾値SSよりも大きいか否か、すなわちSm>SSであるか否かを判定する(ステップS106)。このとき、Sm>SSでない場合(ステップS106No)には、唇領域210の波形が脈波ではなくノイズである可能性が高く、唇領域210が生体である尤もらしさが低いと推定できる。この場合には、ステップS101で取得された画像を、顔認証を実行する顔認証部もしくは外部の顔認証装置へ出力せず、そのまま処理を終了する。
一方、Sm>SSである場合(ステップS106Yes)には、唇領域210の波形がノイズではなく脈波である可能性が高まる。この場合には、振幅比較部16aは、頬領域220の波形の振幅Scが所定の閾値SSよりも大きいか否か、すなわちSc>SSであるか否かをさらに判定する(ステップS107)。
このとき、Sc>SSでない場合(ステップS107No)には、頬領域220の波形が脈波ではなくノイズである可能性が高く、頬領域220が生体である尤もらしさが低いと推定できる。この場合には、ステップS101で取得された画像を、顔認証を実行する顔認証部もしくは外部の顔認証装置へ出力せずに、そのまま処理を終了する。
一方、Sc>SSである場合(ステップS107Yes)には、頬領域220の波形がノイズではなく脈波である可能性が高まる。この場合には、振幅比較部16aは、頬領域220の波形の振幅Scが唇領域210の波形の振幅Smに係数αが乗じられた乗算値よりも小さいか否か、すなわちSc<α*Smであるか否かをさらに判定する(ステップS108)。
このとき、Sc<α*Smでない場合(ステップS108No)には、頬領域220の波形の振幅の方が唇領域210の波形の振幅よりも大きく、唇領域210および頬領域220が脈波らしい特性を持たないと判別できる。この場合にも、ステップS101で取得された画像を、顔認証を実行する顔認証部もしくは外部の顔認証装置へ出力せずに、そのまま処理を終了する。
また、Sc<α*Smである場合(ステップS108Yes)には、唇領域210の波形の振幅の方が頬領域220の波形の振幅よりも大きく、唇領域210および頬領域220が脈波らしい特性を持つと推定できる。この場合には、振幅比較部16aは、髪領域230の波形の振幅Shが閾値SS未満であるか否か、すなわちSh<SSであるか否かをさらに判定する(ステップS109)。
このとき、Sh<SSでない場合(ステップS109No)には、脈波が検出されにくい髪領域230で不自然に大きな脈波が検出されたことになり、髪領域230の特性に反する。この場合にも、ステップS101で取得された画像を、顔認証を実行する顔認証部もしくは外部の顔認証装置へ出力せずに、そのまま処理を終了する。
ここで、Sh<SSである場合(ステップS109Yes)には、脈波が検出されにくい髪領域230で頬領域220の波形の振幅および唇領域210の波形の振幅に比べて無視してよい程度の振幅しかなく、髪領域230が持つ脈波の特性に適合する。この場合には、振幅比較部16aは、取得部13によって取得された画像を、顔認証を実行する顔認証部もしくは外部の顔認証装置へ出力し(ステップS110)、処理を終了する。
[実施例1の効果]
上述してきたように、本実施例に係る生体検知装置10は、画像の顔領域が含む各画素の代表値の信号から脈波成分以外のノイズが除去された信号の波形が脈波であるか否かによって顔領域が生体であるか否かを判定する。このように、脈波といった生体固有の信号によって生体の検知を行うので、悪意の第三者にとって偽造しづらく、偽造への耐性を高めることができる。さらに、顔認証に使用されるカメラによって撮影される画像から生体の検知を行うことができるので、改めてハードウェアを余計に設置せずともよい。したがって、本実施例に係る生体検知装置10によれば、余計なハードウェアなしに偽造への耐性を向上させることができる。
また、本実施例に係る生体検知装置10は、顔領域に含まれる複数の部位で検出される波形の振幅が所定の大小関係を満たすか否かによって顔領域が生体であるか否かを判定する。このように、脈波を模倣するのでさえ困難である上、顔領域に含まれる複数の部位で振幅の大小関係まで模倣するのはさらに困難である。このため、本実施例に係る生体検知装置10では、偽造への耐性をさらに向上させることができる。
さて、上記の実施例1では、顔領域に含まれる複数の部位で検出される波形の振幅の大小関係を比較することによって顔領域が生体であるか否かを判定する場合を例示したが、他の方法によって顔領域が生体であるか否かを判定することもできる。そこで、本実施例では、顔領域に含まれる複数の部位で検出される波形の位相差を比較することによって顔領域が生体であるか否かを判定する場合について説明する。
[生体検知装置の構成]
図8は、実施例2に係る生体検知装置の機能的構成を示すブロック図である。図8に示す生体検知装置20は、図1に示した生体検知装置10と比較して、領域抽出部21および生体検知部22によって実行される処理の一部が相違する。なお、図8では、図1に示した機能部と同様の機能を発揮する機能部に同一の符号を付し、その説明を省略することとする。
領域抽出部21は、図1に示した領域抽出部14と比較して、顔領域から抽出する顔の部位が異なる。図9は、顔領域の一例を示す図である。図9に示すように、領域抽出部21は、画像から切り出された顔領域200のうちあごの下端から額の上端によって挟まれる領域を下部、中部および上部の3つの領域に分割し、顔の下部領域240、顔の中部領域250及び顔の上部領域260を抽出する。その上で、領域抽出部21は、顔の下部領域240、顔の中部領域250及び顔の上部領域260ごとに、領域に含まれる各画素が持つ画素値に所定の統計処理を実行する。これによって、顔の下部領域240、顔の中部領域250及び顔の上部領域260の各領域を代表する代表値を波長成分別に算出する。
生体検知部22は、波形検出部15−1〜15−3によって検出される各領域の波形のピークを検出するピーク検出部23−1〜23−3と、各領域の波形のピークの差、いわゆる位相差を比較する位相比較部24とを有する。
これらピーク検出部23−1〜23−3は、ピーク検出部23−1が顔の下部領域の波形からのピークの検出を担当し、ピーク検出部23−2が中部領域の波形からのピークの検出を担当し、ピーク検出部23−3が上部領域の波形からのピークの検出を担当するが、各々が実行する処理の内容は同様である。以下では、ピーク検出部23−1〜23−3を区別なく総称する場合に「ピーク検出部23」と記載する場合がある。なお、ここでは、波形からピークを検出する場合を説明したが、波形の微分波形からピークを検出することもできる。
位相比較部24は、顔の下部領域240の波形のピーク、顔の中部領域250の波形のピーク及び顔の上部領域260の波形のピークの間で時間差が所定の閾値Th以下であるか否かによって顔領域が生体であるか否かを判定する。
図10は、各領域における波形の一例を示す図である。図10には、顔の下部領域240、顔の中部領域250及び顔の上部領域260の3つのグラフが図示されている。図10に示す下側のグラフには、顔の下部領域240の波形が図示されており、真ん中のグラフには、顔の中部領域250の波形が図示されており、上側のグラフには、顔の上部領域260の波形が図示されている。これらグラフの縦軸は、振幅を指し、横軸は時間を指す。
図10に示すように、位相比較部24は、顔の下部領域240で波形のピークが検出されたピーク時刻T1と、顔の中部領域250で波形のピークが検出されたピーク時刻T2との時間差、すなわち顔の下部領域240及び顔の中部領域250の間での波形の位相差D1(=T2−T1)を算出する。その上で、位相比較部24は、顔の下部領域240及び顔の中部領域250の間での波形の位相差D1が所定の適正範囲R1内であるか否かを判定する。
かかる適正範囲R1には、一例として、次のような範囲を設定することができる。例えば、下部領域240に含まれる唇より中部領域250に含まれる鼻の方が脈波の起点となる心臓よりも遠く脈波の遅延時間も長い。このため、適正範囲R1の下限値には、ゼロ以上の値が設定されるのが好ましい。また、鼻および唇の間で計測されないほど長い遅延時間が計測された場合に生体と検知される誤検知を抑制する観点から、適正範囲R1の上限値には、人の鼻および唇の間で計測される遅延時間の中でも最長と想定しうる遅延時間が設定されるのが好ましい。
このとき、波形の位相差D1が適正範囲R1外である場合には、顔領域が生体である尤もらしさが低いと推定できる。例えば、波形の位相差D1が負の値である場合には、唇よりも鼻の方が脈波の遅延時間が短いことになり、画像から検出される脈波の伝搬方法が実際の伝搬方向と反対であることがわかるので、顔領域が生体である可能性は低いと推定できる。また、波形の位相差D1が適正範囲の上限値よりも大きい場合には、画像から検出される脈波の伝搬方向は順方向であるものの、顔の下部領域240から中部領域250までの遅延が過度に長く、人として計測される範囲を逸脱していると推定できる。これらの場合には、取得部13によって取得された画像は、顔認証を実行する顔認証部もしくは外部の顔認証装置へ出力されない。
一方、波形の位相差D1が適正範囲R1内である場合には、顔領域が生体である尤もらしさが高いと推定できる。この場合には、位相比較部24は、顔の中部領域250で波形のピークが検出されたピーク時刻T2と、顔の上部領域260で波形のピークが検出されたピーク時刻T3との時間差、すなわち顔の中部領域250及び顔の上部領域260の間での波形の位相差D2(=T3−T2)を算出する。その上で、位相比較部24は、顔の中部領域250及び顔の上部領域260の間での波形の位相差D2が所定の適正範囲R2内であるか否かを判定する。
かかる適正範囲R2には、一例として、次のような範囲を設定することができる。例えば、中部領域250に含まれる鼻よりも上部領域260に含まれる額の方が脈波の起点となる心臓よりも遠く脈波の遅延時間も長い。このため、適正範囲R2の下限値には、ゼロ以上の値を設定されるのが好ましい。また、鼻および額の間で計測されないほど長い遅延時間が計測された場合に生体と検知される誤検知を抑制する観点から、適正範囲R2の上限値には、人の鼻および額の間で計測される遅延時間の中でも最長と想定しうる遅延時間を設定されるのが好ましい。
このとき、波形の位相差D2が適正範囲R2外である場合には、顔領域が生体である尤もらしさが低いと推定できる。例えば、波形の位相差D2が負の値である場合には、鼻よりも額の方が脈波の遅延時間が短いことになり、画像から検出される脈波の伝搬方法が実際の伝搬方向と反対であることがわかるので、顔領域が生体である可能性は低いと推定できる。また、波形の位相差D2が適正範囲R2の上限値よりも大きい場合には、画像から検出される脈波の伝搬方向は順方向であるものの、顔の中部領域250から上部領域260までの遅延が過度に長く、人として計測される範囲を逸脱していると推定できる。これらの場合には、取得部13によって取得された画像は、顔認証を実行する顔認証部もしくは外部の顔認証装置へ出力されない。
ここで、波形の位相差D2が適正範囲R2内である場合には、顔領域が生体である尤もらしさがさらに高いと推定できる。この場合には、位相比較部24は、取得部13によって取得された画像を、顔認証を実行する顔認証部もしくは外部の顔認証装置へ出力する。これによって、下部領域240、中部領域250および上部領域260の3つの領域の間で実際の生体と同様の脈波が検出される場合に絞って画像を出力することが可能になる。
[処理の流れ]
図11は、実施例2に係る生体検知処理の手順を示すフローチャートである。この生体検知処理は、図7に示した生体検知処理と同様に、カメラ11によって顔認証に使用される画像が撮影された場合に、処理が起動する。
図11に示すように、取得部13によって画像が取得されると(ステップS101)、領域抽出部21は、当該画像にテンプレートマッチング等の画像処理を実行することによって所定の顔パーツ、例えば利用者の目、鼻、唇、頬や髪などを含む顔領域を切り出す(ステップS102)。
そして、領域抽出部21は、顔の下部領域240、顔の中部領域250および顔の上部領域260を抽出する(ステップS201)。続いて、領域抽出部21は、ステップS201で抽出した領域に含まれる各画素が持つ画素値に所定の統計処理を領域別および波長成分別に実行することによって各領域を代表する代表値を波長成分別に算出する(ステップS202)。そして、波形検出部15は、各領域の波長成分別の代表値を用いて、各領域の脈波の波形を検出する(ステップS203)。
その後、位相比較部24は、各領域で波形のピークが検出されたか否か、すなわちピーク検出部23−1〜23−3の全てで波形のピークが検出されたか否かを判定する(ステップS204)。なお、各領域で波形のピークが検出されていない場合(ステップS204No)には、ステップS101に戻り、次のフレームの画像が取得される。
そして、各領域で波形のピークが検出された場合(ステップS204Yes)には、位相比較部24は、顔の下部領域240及び顔の中部領域250の間での波形の位相差D1(=T2−T1)を算出する(ステップS205)。その上で、位相比較部24は、顔の下部領域240及び顔の中部領域250の間での波形の位相差D1が適正範囲R1内であるか否かを判定する(ステップS206)。
このとき、波形の位相差D1が適正範囲R1外である場合(ステップS206No)には、顔領域が生体である尤もらしさが低いと推定できる。この場合には、取得部13によって取得された画像を、顔認証を実行する顔認証部もしくは外部の顔認証装置へ出力せずに、そのまま処理を終了する。
一方、波形の位相差D1が適正範囲R1内である場合(ステップS206Yes)には、顔領域が生体である尤もらしさが高いと推定できる。この場合には、位相比較部24は、顔の中部領域250及び顔の上部領域260の間での波形の位相差D2(=T3−T2)を算出する(ステップS207)。その上で、位相比較部24は、顔の中部領域250及び顔の上部領域260の間での波形の位相差D2が適正範囲R2内であるか否かを判定する(ステップS208)。
このとき、波形の位相差D2が適正範囲R2外である場合(ステップS208No)には、顔領域が生体である尤もらしさが低いと推定できる。この場合には、取得部13によって取得された画像を、顔認証を実行する顔認証部もしくは外部の顔認証装置へ出力せずに、そのまま処理を終了する。
ここで、波形の位相差D2が適正範囲R2内である場合(ステップS208Yes)には、顔領域が生体である尤もらしさがさらに高いと推定できる。この場合には、位相比較部24は、取得部13によって取得された画像を、顔認証を実行する顔認証部もしくは外部の顔認証装置へ出力し(ステップS209)、処理を終了する。
[実施例2の効果]
上述してきたように、本実施例に係る生体検知装置20においても、上記の実施例1と同様に、余計なハードウェアなしに偽造への耐性を向上させることができる。
また、本実施例に係る生体検知装置20は、顔領域に含まれる複数の部位で検出される波形の位相差が適正範囲内であるか否かによって顔領域が生体であるか否かを判定する。このように、脈波を模倣するのでさえ困難である上、顔領域に含まれる複数の部位で位相差まで模倣するのはさらに困難である。よって、本実施例に係る生体検知装置20では、偽造への耐性をさらに向上させることができる。
さて、これまで開示の装置に関する実施例について説明したが、本発明は上述した実施例以外にも、種々の異なる形態にて実施されてよいものである。そこで、以下では、本発明に含まれる他の実施例を説明する。
[組合せ]
例えば、上記の実施例1及び実施例2では、各々の生体検知を単独で実行する場合を説明したが、両者を組み合わせて実行することもできる。例えば、唇領域210、頬領域220及び髪領域230の間で検出される波形の振幅の大小関係が所定の関係を満たし、かつ顔の下部領域240、顔の中部領域250及び顔の上部領域260の間で検出される波形の位相差が適正範囲内である場合に顔領域が生体であると判定することもできる。
[顔認証]
また、上記の実施例1及び実施例2では、生体検知装置および顔認証装置が別体として構成される場合を例示したが、生体検知装置を顔認証装置へ組み込むこともできる。例えば、顔領域が生体であると判定された場合に、取得部13によって取得された画像を用いて、顔認証を実行することによって顔認証装置として構成することができる。このとき、顔認証の認証方式は、予め登録された登録画像のうち利用者によって入力された識別情報等に対応する登録画像との間で照合を行う1対1認証であってもよいし、N個の登録画像との間で照合を行う1対N認証であってもかまわない。なお、1対N認証を実行する場合には、登録画像とともに利用者の脈波を対応付けて記憶しておき、登録画像のうち波形検出部15によって検出された脈波波形から得られる脈波との間で脈波の類似度が所定値以上である登録画像に絞り込んで顔認証を行うこととしてもよい。例えば、脈波が心拍数である場合には、取得部13によって取得された画像の脈波波形から得られた心拍数±αの心拍数を持つ登録画像に絞り込むことができる。
[検知結果の出力態様]
また、上記の実施例1及び実施例2では、顔領域が生体であると判定された場合に画像を検知結果として出力する場合を例示したが、生体検知が実行された場合に顔領域が生体であるか否かを検知結果として出力することとしてもかまわない。
[撮像装置]
また、上記の実施例1及び実施例2では、ログインに顔認証を用いる場合を例示したが、デジタルカメラ等の撮影に生体の検知結果を用いることもできる。例えば、カメラ11によって撮影された画像から1つまたは複数の顔候補を抽出した上で各々の顔候補ごとに生体検知を実行し、生体として検知された顔候補に焦点を合わせる合焦処理や顔候補の明るさや色が最適となるように輝度や色相調整処理を実行する撮像装置として構成することもできる。これによって、撮影を行う場合に人の顔と類似する背景等に焦点を合わせることや輝度や色相を合わせる事態を抑制できる。
[適用範囲1]
また、上記の実施例1及び実施例2では、顔領域に含まれる複数の部位で検出される波形を用いて生体検知を実行する場合を例示したが、必ずしも複数の部位で波形を検出せずともよい。例えば、生体検知装置10または20は、顔領域全体で検出される波形、すなわち輝度変化が検出されるか否かによって顔領域が生体であるか否かを判定することもできる。
[適用範囲2]
また、上記の実施例1及び実施例2では、ログインに顔認証を用いる場合を例示したが、入退室に顔認証を用いる場合にも、生体検知装置10および生体検知装置20を同様に適用できる。例えば、顔領域が生体であると判定された場合に取得部13によって取得された画像を用いて顔認証を実行する顔認証装置が生体であると検知した場合に、解錠制御装置やドア制御装置に施錠を解除したり、ドアを開放したりさせることもできる。
[適用範囲3]
上記の実施例1及び実施例2では、生体検知装置10及び20が上記の生体検知処理をスタンドアローンで実行する場合を例示したが、クライアントサーバシステムとして実装することもできる。例えば、生体検知装置10または20は、生体検知サービスを提供するWebサーバとして実装することとしてもよいし、アウトソーシングによって生体検知サービスを提供するクラウドとして実装することとしてもかまわない。このように、生体検知装置10または20がサーバ装置として動作する場合には、スマートフォンや携帯電話機等の携帯端末装置やパーソナルコンピュータ等の情報処理装置をクライアント端末として収容することができる。これらクライアント端末からネットワークを介して被験者の顔が映った画像が取得された場合に生体検知処理を実行し、生体が検知された場合に顔認証や合焦処理を実行することによってログイン認証や入退室の管理を行うこともできる。
[分散および統合]
また、図示した各装置の各構成要素は、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。例えば、取得部13、領域抽出部14、波形検出部15−1〜15−3または生体検知部16を生体検知装置10の外部装置としてネットワーク経由で接続するようにしてもよい。さらに、取得部13、領域抽出部21、波形検出部15−1〜15−3または生体検知部22を生体検知装置20の外部装置としてネットワーク経由で接続するようにしてもよい。また、取得部13、領域抽出部14、波形検出部15−1〜15−3または生体検知部16を別の装置がそれぞれ有し、ネットワーク接続されて協働することで、上記の生体検知装置10の機能を実現するようにしてもよい。さらに、取得部13、領域抽出部21、波形検出部15−1〜15−3または生体検知部22を別の装置がそれぞれ有し、ネットワーク接続されて協働することで、上記の生体検知装置20の機能を実現するようにしてもよい。
[生体検知プログラム]
また、上記の実施例で説明した各種の処理は、予め用意されたプログラムをパーソナルコンピュータやワークステーションなどのコンピュータで実行することによって実現することができる。そこで、以下では、図12を用いて、上記の実施例と同様の機能を有する生体検知プログラムを実行するコンピュータの一例について説明する。
図12は、実施例1〜実施例3に係る生体検知プログラムを実行するコンピュータの一例について説明するための図である。図12に示すように、コンピュータ1000は、操作部1100aと、スピーカ1100bと、カメラ1100cと、ディスプレイ1200と、通信部1300とを有する。さらに、このコンピュータ1000は、CPU1500と、ROM1600と、HDD1700と、RAM1800とを有する。これら1100〜1800の各部はバス1400を介して接続される。
HDD1700には、図12に示すように、上記の実施例1で示した取得部13、領域抽出部14、波形検出部15−1〜15−3及び生体検知部16と同様の機能を発揮する生体検知プログラム1700aが予め記憶される。また、HDD1700には、上記の実施例2で示した取得部13、領域抽出部21、波形検出部15−1〜15−3または生体検知部22と同様の機能を発揮する生体検知プログラム1700aが予め記憶されることとしてもかまわない。この生体検知プログラム1700aについては、図1や図8に示した各々の機能部の各構成要素と同様、適宜統合又は分離しても良い。すなわち、HDD1700に格納される各データは、常に全てのデータがHDD1700に格納される必要はなく、処理に必要なデータのみがHDD1700に格納されれば良い。
そして、CPU1500が、生体検知プログラム1700aをHDD1700から読み出してRAM1800に展開する。これによって、図12に示すように、生体検知プログラム1700aは、生体検知プロセス1800aとして機能する。この生体検知プロセス1800aは、HDD1700から読み出した各種データを適宜RAM1800上の自身に割り当てられた領域に展開し、この展開した各種データに基づいて各種処理を実行する。なお、生体検知プロセス1800aは、図1や図8に示した機能部にて実行される処理、例えば図7や図11に示す処理を含む。また、CPU1500上で仮想的に実現される各処理部は、常に全ての処理部がCPU1500上で動作する必要はなく、処理に必要な処理部のみが仮想的に実現されれば良い。
なお、上記の生体検知プログラム1700aについては、必ずしも最初からHDD1700やROM1600に記憶させておく必要はない。例えば、コンピュータ1000に挿入されるフレキシブルディスク、いわゆるFD、CD−ROM、DVDディスク、光磁気ディスク、ICカードなどの「可搬用の物理媒体」に各プログラムを記憶させる。そして、コンピュータ1000がこれらの可搬用の物理媒体から各プログラムを取得して実行するようにしてもよい。また、公衆回線、インターネット、LAN、WANなどを介してコンピュータ1000に接続される他のコンピュータまたはサーバ装置などに各プログラムを記憶させておき、コンピュータ1000がこれらから各プログラムを取得して実行するようにしてもよい。
10 生体検知装置
11 カメラ
12 画像メモリ
13 取得部
14 領域抽出部
15−1,15−2,15−3 波形検出部
16 生体検知部
16a 振幅比較部

Claims (7)

  1. 像を取得する取得部と、
    前記画像に含まれる顔領域から、唇を含む第1領域および頬を含む第2領域を抽出する領域抽出部と、
    前記第1領域および前記第2領域ごとに各画素の波長成分別の代表値の信号から波形を検出する波形検出部と、
    前記第1領域から検出された第1波形の振幅が前記第2領域から検出された第2波形の振幅よりも大きいか否かによって前記顔領域が生体であるか否かを検知する生体検知部と
    を有することを特徴とする生体検知装置。
  2. 前記領域抽出部は、
    前記画像に含まれる顔領域から鼻を含む第3領域をさらに抽出し、
    前記波形検出部は、
    前記第3領域について各画素の波長成分別の代表値の信号から波形をさらに検出し、
    前記生体検知部は、
    前記第1領域から検出された第1波形の振幅が前記第2領域から検出された第2波形の振幅よりも大きいか否か、並びに、前記第1領域から検出された第1波形のピークおよび前記第3領域から検出された第3波形のピークの出現順序が前記第1波形のピーク、前記第3波形のピークの順であるか否かによって前記顔領域が生体であるか否かを検知することを特徴とする請求項に記載の生体検知装置。
  3. 前記波形検出部は、
    前記波長成分ごとに各波長成分の間で脈波が採り得る周波数帯以外の特定周波数帯の成分を抽出し、
    各波長成分の代表値の信号のうち少なくとも一方の信号に乗算する補正係数であって、前記補正係数の乗算後に各波長成分の間で前記代表値の信号の差が演算される場合に演算後の前記特定周波数帯の成分が最小化される補正係数を、各波長成分の間で前記特定周波数帯の成分の大きさを比較することによって算出し、
    各波長成分の代表値の信号のうち少なくとも一方の信号に前記補正係数を乗算し、
    前記補正係数の乗算後に各波長成分の間で前記代表値の信号の差を算出することによって前記特定周波数帯の成分が互いに相殺された信号の波形を検出することを特徴とする請求項1または2に記載の生体検知装置。
  4. 像を取得する取得部と、
    前記画像に含まれる顔領域から、唇を含む第1領域および頬を含む第2領域を抽出する領域抽出部と、
    前記第1領域および前記第2領域ごとに各画素の波長成分別の代表値の信号から波形を検出する波形検出部と、
    前記第1領域から検出された第1波形の振幅が前記第2領域から検出された第2波形の振幅よりも大きいか否かによって前記顔領域が生体であるか否かを検知する生体検知部と
    前記顔領域が生体であると判定された場合に、前記画像を用いて、顔認証を実行する顔認証部と
    を有することを特徴とする顔認証装置。
  5. 像を取得する取得部と、
    前記画像に含まれる顔領域から、唇を含む第1領域および頬を含む第2領域を抽出する領域抽出部と、
    前記第1領域および前記第2領域ごとに各画素の波長成分別の代表値の信号から波形を検出する波形検出部と、
    前記第1領域から検出された第1波形の振幅が前記第2領域から検出された第2波形の振幅よりも大きいか否かによって前記顔領域が生体であるか否かを検知する生体検知部と
    前記顔領域が生体であると判定された顔領域に対する信号処理を実行する信号処理部と
    を有することを特徴とする撮像装置。
  6. コンピュータが、
    像を取得し、
    前記画像に含まれる顔領域から、唇を含む第1領域および頬を含む第2領域を抽出し、
    前記第1領域および前記第2領域ごとに各画素の波長成分別の代表値の信号から波形を検出し、
    前記第1領域から検出された第1波形の振幅が前記第2領域から検出された第2波形の振幅よりも大きいか否かによって前記顔領域が生体であるか否かを検知する
    処理を実行することを特徴とする生体検知方法。
  7. コンピュータに、
    像を取得し、
    前記画像に含まれる顔領域から、唇を含む第1領域および頬を含む第2領域を抽出し、
    前記第1領域および前記第2領域ごとに各画素の波長成分別の代表値の信号から波形を検出し、
    前記第1領域から検出された第1波形の振幅が前記第2領域から検出された第2波形の振幅よりも大きいか否かによって前記顔領域が生体であるか否かを検知する
    処理を実行させることを特徴とする生体検知プログラム。
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