JP6145121B2 - 水処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、水処理装置に関する。
海水などの原水を淡水化する水処理装置として、原水を加熱して発生した水蒸気を凝縮することで淡水を得る蒸発法を利用した装置がある。このような蒸発法を利用した水処理装置においては、原水を蒸発させるのに必要なエネルギーの低減化が望まれている。
特開2012−239956号公報
そこで、本発明の一側面に係る目的は、原水を蒸発させるのに必要なエネルギーを低減可能な水処理装置を提供することである。
上記の課題を解決するために、本発明の一実施形態に係る水処理装置は、原水を加熱するための加熱装置と、前記加熱装置により加熱された原水を導出するための導出口と、前記導出口の鉛直方向下方に配置され、鉛直方向に互いに間隔を隔てて層状に配置された複数のトレイと、前記複数のトレイそれぞれに対して、水平成分を含む送風方向で空気を送風するためのファンと、前記複数のトレイよりも前記送風方向下流側に配置された、水蒸気を凝縮させるための熱交換器とを備える。そして、前記複数のトレイそれぞれは、前記トレイの上面から下面に亘って貫通形成された、前記トレイが受水した原水を滴下させるための複数の貫通孔を有しており、前記複数のトレイにおいて、鉛直方向に関して下方に配置されるトレイほど、単位面積当たりに形成された前記貫通孔の数が多く密であり、且つ、前記複数のトレイにおける、鉛直方向に関して隣接する2つのトレイにおいて、鉛直方向上側のトレイに形成された前記複数の貫通孔のうちの少なくとも一部の貫通孔は、鉛直方向下側のトレイに形成された前記複数の貫通孔とは、鉛直方向からみたときに互いに重ならない位置に配置されていることを特徴とする。
上記の構成によれば、鉛直方向に関して下方に配置されるトレイほど、単位面積当たりに形成された貫通孔の数が多く密であるため、導出口から導出される原水を各トレイ上において広範囲に拡げることができる。これにより、ファンにより送風される空気と原水との接触面積を大きくすることができるので、水蒸気を効率よく生成することができ、その結果として、原水を蒸発させるのに必要なエネルギーを低減することが可能となる。
本発明の水処理装置において、前記トレイの数が3以上であってもよい。上記の構成によれば、ファンにより送風される空気と原水との総接触面積が大きくなるので、水蒸気をより効率よく生成することができる。
本発明では、原水を蒸発させるのに必要なエネルギーを低減可能な水処理装置を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る水処理装置の全体的な構成を示す斜視図である。 図1に示す水処理装置の平面図である。 図1に示す水処理装置の模式的な側面図である。 図1に示す受水装置の全体的な構成を示す斜視図である。 第1変形例に係る加熱装置について説明する、水処理装置の模式的な側面図である 第2変形例に係る加熱装置について説明する、水処理装置の模式的な側面図である 第3変形例に係る加熱装置について説明する、水処理装置の模式的な側面図である
(水処理装置100の構成)
本実施形態に係る水処理装置100は、海水や下水などの原水を蒸発法により淡水化させる装置として構成されている。以下、本実施形態に係る水処理装置100について、図面を参照しつつ説明する。なお、以下の説明では、処理対象の原水として海水を例にとって説明する。
図1〜図3に示すように、水処理装置100は、加熱装置10、容器20、パイプ15、受水装置50、ファン60、デミスタ70、熱交換器80、及び制御装置(不図示)を主に備えている。なお、図1では、説明の便宜上、容器20の後述の蓋22は省略している。また、図3では、説明の便宜上、容器20の内部空間に収容される、受水装置50、ファン60、デミスタ70、及び熱交換器80の全てを図示している。
加熱装置10は、原水を加熱するための装置であり、海水タンク11及びヒータ12を含む。海水タンク11には、例えば海から汲み上げられた海水が貯留されている。ヒータ12は、制御装置による制御の下、海水タンク11に貯留された海水を所定の温度(例えば、70〜90度)まで加熱する。本実施形態では、ヒータ12は投げ込み式のヒータである。
容器20は、容器本体21と蓋22(図3参照)とを有している。容器本体21は上端に開口を有するとともに、その内部に、外筒と内筒とによって挟まれる円環形状の内部空間を有している。この内部空間に、受水装置50、ファン60、デミスタ70及び熱交換器80が収容されている。蓋22は、容器本体21に着脱可能に構成されており、容器本体21の開口を塞ぐ。
パイプ15は、加熱装置10の海水タンク11に接続されており、この海水タンク11から、容器本体21の側壁上部に形成された貫通孔(不図示)を通って容器20の内部空間に至る流路を形成する。詳細には、パイプ15の一端の開口は導入口15aであり、海水タンク11内において、貯留されている海水の液面下に配置されている。パイプ15の他端の開口は導出口15bであり、容器20の内部空間に配置されている。本実施形態では、導出口15bは導入口15aよりも鉛直方向上方に配置されている。
図2及び図3に示すように、パイプ15には、ポンプ16が設けられている。ポンプ16は、制御装置による制御の下、海水タンク11に貯留された海水を導入口15aから汲み上げて、パイプ15内を移送させた後、導出口15bから容器20の内部空間へと導出する。変形例として、海水タンク11と容器20との鉛直方向の位置関係を、導出口15bが導入口15aよりも鉛直方向下方となる位置関係にし、海水タンク11に貯留された海水が自重により導入口15aから導出口15bへと移送されるように構成されていてもよい。この場合、パイプ15に流量を調整可能な弁を設けていてもよい。
図4に示すように、受水装置50は、容器20の内部空間において、パイプ15の導出口15bの鉛直方向下方に配置されており、3つのトレイ51a〜51c、水受け55、及び4つの支柱59を含む。4つの支柱59は、鉛直方向に延在している。そして、この4つの支柱59は、鉛直方向に関して上から下に向けて、トレイ51a,51b,51c、及び水受け55の順に配置され、且つ、鉛直方向に互いに所定距離隔てて層状に配置されるように、これらトレイ51a〜51c及び水受け55を支持する。以下においては、トレイ51a,51b,51cにおいて共通する内容を説明するときには、トレイ51a,51b,51cの添え字「a,b,c」を省略して、「トレイ51」と総称す。
3つのトレイ51は、互いに同じ形状をなした金属部材であり、その上面は水平面と平行である。また、3つのトレイ51それぞれは、その上面から下面に亘って貫通形成された、トレイ51が受水した海水を滴下させるための複数の貫通孔52を有している。各トレイ51において、複数の貫通孔52は規則的に配列されている。なお、本実施形態では、各トレイ51に形成される貫通孔52の形状(孔径など)は、全てのトレイ51において共通であり、各貫通孔52から滴下される水滴のサイズが受水装置50にて水蒸気を効率良く生成することが可能なサイズとなるように最適化されている。
また、3つのトレイ51において、鉛直方向に関して下方に配置されるトレイほど、単位面積当たりに形成された貫通孔52の数が多く密である。詳細には、3つのトレイ51a〜51cにおいて、鉛直方向に関して最も上方に配置されたトレイ51aは、単位面積当たりに形成された貫通孔52の数が最も少なく疎である。鉛直方向に関して上から2番目に配置されたトレイ51bは、最も上方に配置されたトレイ51aよりも単位面積当たりに形成された貫通孔52の数が多く密であり、最も下方に配置されたトレイ51cよりも単位面積当たりに形成された貫通孔52の数が少なく疎である。トレイ51cは、このトレイ51cよりも上方に配置された2つのトレイ51a,51bよりも単位面積当たりに形成された貫通孔52の数が多く密である。
なお、本実施形態では、鉛直方向に関して隣接する2つのトレイ51において、これらトレイ51に形成された貫通孔52それぞれが、鉛直方向からみたときに互いに重ならないように配置されている。これにより、鉛直方向に関して隣接する2つのトレイ51のうち鉛直方向上方に配置されたトレイ51の貫通孔52から滴下された水滴が、鉛直方向下方に配置されたトレイ51上に衝突する(トレイ51の貫通孔52が形成されていない領域に衝突する)可能性を高くすることができる。なお、変形例として、鉛直方向に関して隣接する2つのトレイ51において、これらトレイ51に形成された複数の貫通孔52のうちの一部の貫通孔52が、鉛直方向からみたときに互いに重なるように配置されていてもよい。
図3に戻って、ファン60は、制御装置による制御の下、3つのトレイ51それぞれに対して、水平成分を含む送風方向で空気を送風するための装置である。ファン60が駆動されると、容器20の内部空間において、図2中黒矢印で示す方向を送風方向とした空気の循環が生じる。なお、本実施形態では、容器20の内部空間は円環形状であるため、滑らかな空気の流れを形成しやすく、その結果として、空気の送風に要するエネルギーを低減することが可能である。
デミスタ70は、受水装置50よりも送風方向下流側に配置されており、ファン60により送風される空気に含まれるミスト等を取り除くための装置である。詳細には、デミスタ70は、支持枠71と、この支持枠71に長手方向両端が固定された、鉛直方向に並ぶ複数の板部材72とを含む。複数の板部材72それぞれは、その上面及び下面それぞれが、送風方向上流側から送風方向下流側に向かうに従い鉛直方向上方に傾斜するように支持枠71に固定されている。また、鉛直方向に関して隣接する板部材72同士の間には、所定の間隙が形成されており、この間隙を介して空気が通過できるように構成されている。
熱交換器80は、受水装置50及びデミスタ70よりも送風方向下流側に配置されている。この熱交換器80は、水蒸気を凝縮して淡水を得るための装置であり、本実施形態では、熱交換を行うための細管80aが蛇行配置されたラジエータである。このラジエータの細管80aの一端には供給用パイプ83が接続され、他端には排出用パイプ84が接続されている。供給用パイプ83及び排出用パイプ84は共に、海水が貯留された海水タンク81に接続されている。即ち、供給用パイプ83及び排出用パイプ84により、熱交換器80と海水タンク81との間で海水の循環を行うための循環流路が形成されている。また、供給用パイプ83には、ポンプ85が設けられている。ポンプ85は、制御装置による制御の下で駆動されると、海水タンク81に貯留された海水を供給用パイプ83を介して熱交換器80の細管80aに供給するとともに、細管80a内の海水を排出用パイプ84を介して海水タンク81に排出する。これにより、熱交換器80の細管80a内を流れる海水と、熱交換器80の周囲の空気に含まれる水蒸気との間で熱交換が行われて、水蒸気が凝縮して淡水が生成される。この淡水は、熱交換器80の鉛直方向下方に配置された淡水タンク86(図3参照)に滴下して貯留される。
(水処理装置100の動作)
以下、本実施形態の水処理装置100の動作について説明する。
まず、ヒータ12により、海水タンク11に貯留された海水が所定温度まで加熱される。その後、ポンプ16が駆動されると、海水タンク11の海水がパイプ15の導入口15aから汲み上げられて、導出口15bから容器20の内部空間に導出される。
導出口15bから導出された海水は、鉛直方向下方に落下し、受水装置50に受水されることで、その一部が水蒸気(飽和水蒸気)となる。以下、詳細に説明する。
まず、導出口15bから導出された海水は、鉛直方向に関して最も上方に配置されたトレイ51aに受水される。トレイ51a上に滞留する海水は、ファン60からの空気の送風により、その一部が自然蒸発して水蒸気となる。ここで、先に触れたようにトレイ51aは、3つのトレイ51のなかで単位面積当たりに形成された貫通孔52の数が最も少なく疎であるトレイであるため、海水がトレイ51aに受水された時点から、トレイ51aの貫通孔52から滴下される時点までの平均時間を長くすることができる。その結果として、トレイ51a上で受水された海水をトレイ51a上で広範囲に拡げることができる。これにより、ファン60により送風される空気とトレイ51a上の海水との接触面積を大きくすることができるので、水蒸気を効率よく生成することができる。
また、導出口15bから導出された海水は、トレイ51a(又は、トレイ51a上に滞留する海水)との衝突により、その一部が、衝突衝撃によって粉砕されて微小な水滴(ミスト)にミスト化され、受水装置50の周囲の空間に放散される。この放散された水滴は、ファン60からの空気の送風により、その一部が自然蒸発して水蒸気となる。
一方、ミスト化されなかったトレイ51a上の海水は、トレイ51aの貫通孔52から滴下して、トレイ51aと鉛直方向に関して隣接するトレイ51b上に受水される。このトレイ51b上に滞留する海水についても、ファン60からの空気の送風により、その一部が自然蒸発して水蒸気となる。
ここで、トレイ51a上の海水は、トレイ51a上において広範囲に拡げられた後に複数の貫通孔52から滴下されるため、トレイ51b上に海水が受水される時点では既に、トレイ51b上に広範囲に海水が拡げられた状態となっている。加えて、トレイ51bはトレイ51cよりも単位面積当たりに形成された貫通孔52の数が少なく疎であるため、トレイ51b上に受水された海水はトレイ51b上でさらに広範囲に拡げられる。以上により、ファン60により送風される空気とトレイ51b上の海水との接触面積を大きくすることができるので、水蒸気を効率よく生成することができる。
また、トレイ51aの貫通孔52から滴下された海水の水滴は、トレイ51b(又は、トレイ51b上に滞留する海水)との衝突により、その一部が、衝突衝撃によって粉砕されて微小な水滴にミスト化され、受水装置50の周囲の空間に放散される。この放散された水滴は、ファン60からの空気の送風により、その一部が自然蒸発して水蒸気となる。
ところで、本実施形態と異なり、トレイ51aにおいて単位面積当たりに形成された貫通孔52の数が多く密である場合には、導出口15bから導出されてトレイ51a上に受水された海水は、トレイ51a上で広範囲に拡げられることなく、トレイ51aの限られた範囲内に形成された貫通孔52のみから滴下されることになる。このため、トレイ51aの貫通孔52から滴下された海水の水滴がトレイ51bと衝突することにより生成されるミストの量が少なくなる場合がある。一方で、本実施形態のように、トレイ51aにおいて単位面積当たりに形成された貫通孔52の数が少なく疎である場合には、導出口15bから導出されてトレイ51a上に受水された海水は、トレイ51a上で広範囲に拡げられた後に、トレイ51aに形成された多数の貫通孔52から滴下されることになる。このため、トレイ51aの貫通孔52から滴下された海水の水滴がトレイ51bと衝突することにより生成されるミストの量を多くすることができる場合がある。その結果として、生成される水蒸気の量を多くすることができる場合がある。
加えて、上述したように、鉛直方向に関して隣接する2つのトレイ51において、これらトレイ51に形成された貫通孔52それぞれが、鉛直方向からみたときに互いに重ならないように配置されているため、トレイ51aの貫通孔52から滴下された海水の水滴はトレイ51b上に衝突する可能性が高い。その結果として、より多くのミストを生成することが可能となる。
一方、ミスト化されなかったトレイ51b上の海水は、トレイ51bに形成された貫通孔52から滴下されて、トレイ51bと鉛直方向に関して隣接するトレイ51c上に受水される。このトレイ51c上に滞留する海水についても、ファン60からの空気の送風により、その一部が自然蒸発して水蒸気となる。
また、トレイ51b上に滞留する海水は、トレイ51b上において広範囲に拡げられた後に貫通孔52から滴下されるため、トレイ51c上に海水が受水された時点で、既にトレイ51c上に広範囲に海水が拡げられた状態となる。その結果として、ファン60により送風される空気とトレイ51c上の海水との接触面積を大きくすることができるので、水蒸気を効率よく生成することができる。
また、トレイ51bの貫通孔52から滴下された海水の水滴は、トレイ51c(又は、トレイ51c上に滞留する海水)との衝突により、その一部が、衝突衝撃によって粉砕されて微小な水滴にミスト化され、受水装置50の周囲の空間に放散される。この放散された水滴は、ファン60からの空気の送風により、その一部が自然蒸発して水蒸気となる。
また、トレイ51b上に受水された海水は、トレイ51b上で広範囲に拡げられた後に、トレイ51bに形成された多くの貫通孔52から水滴が滴下されることになる。このため、トレイ51bの貫通孔52から滴下された海水の水滴がトレイ51cと衝突することにより生成されるミストの量を多くすることができる場合がある。その結果として、生成される水蒸気の量を多くすることができる場合がある。
一方、ミスト化されなかったトレイ51c上の海水は、トレイ51cに形成された貫通孔52から滴下されて、水受け55に受水される。この水受け55に受水された海水は、図示しない廃水パイプ等により外部に廃水される。なお、トレイ51cの貫通孔52から滴下された海水の水滴は、水受け55(又は、水受け55上に滞留する海水)との衝突により、その一部が、衝突衝撃によって粉砕されて微小な水滴にミスト化され、受水装置50の周囲の空間に放散される。この放散された水滴についても、ファン60からの空気の送風により、その一部が自然蒸発して水蒸気となる。
以上のように、本実施形態の受水装置50では、導出口15bから導出された海水を3つのトレイ51a〜51cに順に受水させるという簡易な構成で、水蒸気を効率よく生成することが可能となる。また、導出口15bから導出される海水は、加熱装置10により加熱されているため気化効率を向上させることができ、その結果として、生成される水蒸気の量を多くすることが可能となる。
以上のようにして受水装置50の周囲で生成された水蒸気は、ファン60によって生成された空気の流れにより、デミスタ70を通過して熱交換器80へと運ばれる。このとき、空気に含まれるミストは、デミスタ70の板部材72により捕捉されるため、熱交換器80への進入が阻止される。なお、加熱装置10が生成する熱などを利用してデミスタ70を加熱することによって、デミスタ70の板部材72により捕捉されたミストを蒸発させて水蒸気を生成するように構成されていてもよい。
熱交換器80に運ばれた水蒸気を含む空気は、熱交換器80の細管80a内を流れる海水の持つ冷熱で冷却され、その結果、飽和濃度を超える水分が凝縮して液化する。このようにして生成された淡水は、鉛直下方向に落下し、最終的に淡水タンク86に貯留される。
以上、本実施形態によると、鉛直方向に関して下方に配置されるトレイ51ほど、単位面積当たりに形成された貫通孔52の数が多く密であるため、導出口15bから導出される海水を各トレイ51上において広範囲に拡げることができる。これにより、ファン60により送風される空気と海水との接触面積を大きくすることができるので、水蒸気を効率よく生成することができ、その結果として、海水を蒸発させるのに必要なエネルギーを低減することが可能となり、低エネルギーで原水から淡水を生成することができる。
また、受水装置50のトレイ51の数が3つであるため、トレイ51の数が1つや2つである場合と比べて、ファン60により送風される空気と原水との総接触面積を大きくすることができるので、水蒸気をより効率よく生成することができる。
(本実施形態の変形例)
以上、本発明の一実施形態について説明したが、具体例を例示したに過ぎず、特に本発明を限定するものではなく、具体的構成などは、適宜設計変更可能である。また、発明の実施の形態に記載された、作用及び効果は、本発明から生じる最も好適な作用及び効果を列挙したに過ぎず、本発明による作用及び効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。
例えば、上述の実施形態における加熱装置10では、海水タンク11に貯留されている海水を、投げ込み式のヒータ12のみにより内部から加熱していたが、特にこれに限定されるものではない。以下、加熱装置の変形例について説明する。
第1変形例に係る加熱装置110では、図5に示すように、ヒータ12に加えて、熱交換器91、太陽光温水器92、並びに、これらを接続する供給用パイプ93及び排出用パイプ94をさらに備えている。太陽光温水器92は、集熱器とタンクとが一体となったものであり、太陽の熱でタンク内の海水等の媒体を温める機器である。太陽光温水器92にて温められた媒体は、供給用パイプ93を介して海水タンク11内に設置された熱交換器91に移送される。そして、熱交換器91にて、この温められた媒体と、海水タンク11に貯留された海水との間で熱交換されることで、海水タンク11に貯留された海水の温度を上昇させることが可能となる。熱交換器91にて海水タンク11に貯留された海水との間で熱交換が行われた媒体は、その後、排出用パイプ94を介して太陽光温水器92に排出され、太陽光温水器92にて再度温められることになる。以上のように、太陽光温水器92と熱交換器91との間で媒体を循環させることで、ヒータ12に加えて、太陽光による自然エネルギーも利用して海水タンク11に貯留された海水を加熱することが可能となる。
次に、第2変形例に係る加熱装置120について、図6を参照しつつ説明する。ところで、熱交換器80の細管80aを流れる海水は、ファン60により熱交換器80に運ばれる空気に含まれる水蒸気の凝縮潜熱を受け取る(水蒸気と熱交換する)ことで次第に加熱され、排出用パイプ84に排出される際にはその温度が上昇している。そこで、第2変形例に係る加熱装置120では、図6に示すように、熱交換器80において水蒸気との熱交換により温度が上昇した海水を有効活用すべく、排出用パイプ84の排出口を海水タンク11内に接続して、この温度が上昇した海水が海水タンク11内に流入するように構成されている。これにより、海水タンク11において貯溜されている海水の温度を低エネルギーで上昇させることができる。なお、第2変形例に係る加熱装置120でも、第1変形例に係る加熱装置110と同様に、太陽光温水器92と熱交換器91との間で媒体を循環させることで、太陽光による自然エネルギーも利用して海水タンク11に貯留された海水を加熱することが可能に構成されている。
第3変形例に係る加熱装置130の構成は、図7に示すように、第2変形例に係る加熱装置120の構成から熱交換器91を省略した構成である。この加熱装置130では、太陽光温水器92にて、海水タンク11に貯留されている海水を媒体として、太陽光温水器92と海水タンク11との間で海水を循環させる構成にされている。この第3変形例に係る加熱装置130でも、ヒータ12に加えて、太陽光による自然エネルギーも利用して海水タンク11に貯留された海水を直接加熱することが可能である。
以上、加熱装置の変形例について説明した。なお、加熱装置は上述の変形例のみに限らず、海水タンク11の外壁をヒータで囲み、このヒータにより外部から海水タンク11内の海水を加熱してもよく、また、マイクロ波や超音波により加熱してもよい。また、上述の実施形態では、導出口15bから導出させる海水を貯留する海水タンク11と、熱交換器80に移送する海水を貯留する海水タンク81とは別々に設けられていたが、共通のタンクから導出口15b及び熱交換器80それぞれに海水が移送されるように構成されていてもよい。
また、上述の実施形態では、導出口15bから自然落下により海水がトレイ51aに受水する構成とされていたが、加圧手段等により導出口15bからトレイ51aに対して海水を噴射させてもよい。
また、受水装置50のトレイ51の数についても上述の実施形態に限定されるものではなく、例えば、トレイ51の数は2つでもよく、また4つ以上でもよい。このとき、導出口15bから導出される海水の流量や温度に基づいて、受水装置50のトレイ51数を最適化してもよい。
加えて、上述の実施形態では、各トレイ51は互いに同じ形状をしていたが、特にこれに限定されるものではなく、互いに異なる形状をしていてもよい。例えば、トレイ51のサイズ(上面の面積)が、鉛直方向下方に配置されたトレイ51ほど大きくなるように構成されていてもよい。
また、上述の実施形態では、各トレイ51の上面は水平面と平行であったが、水平面に対して若干交差していてもよい。例えば、各トレイ51の上面が、送風方向上流側から送風方向下流側に向かうに従い鉛直方向上方に傾斜するように構成されていてもよい。
10 加熱装置
15b 導出口
51(51a〜51c) トレイ
52 貫通孔
60 ファン
80 熱交換器
100 水処理装置

Claims (2)

  1. 原水を加熱するための加熱装置と、
    前記加熱装置により加熱された原水を導出するための導出口と、
    前記導出口の鉛直方向下方に配置され、鉛直方向に互いに間隔を隔てて層状に配置された複数のトレイと、
    前記複数のトレイそれぞれに対して、水平成分を含む送風方向で空気を送風するためのファンと、
    前記複数のトレイよりも前記送風方向下流側に配置された、水蒸気を凝縮させるための熱交換器と
    を備え、
    前記複数のトレイそれぞれは、前記トレイの上面から下面に亘って貫通形成された、前記トレイが受水した原水を滴下させるための複数の貫通孔を有しており、
    前記複数のトレイにおいて、鉛直方向に関して下方に配置されるトレイほど、単位面積当たりに形成された前記貫通孔の数が多く密であり、
    且つ、前記複数のトレイにおける、鉛直方向に関して隣接する2つのトレイにおいて、鉛直方向上側のトレイに形成された前記複数の貫通孔のうちの少なくとも一部の貫通孔は、鉛直方向下側のトレイに形成された前記複数の貫通孔とは、鉛直方向からみたときに互いに重ならない位置に配置されていることを特徴とする水処理装置。
  2. 前記トレイの数が3以上であることを特徴とする請求項1に記載の水処理装置。
JP2015033889A 2015-02-24 2015-02-24 水処理装置 Expired - Fee Related JP6145121B2 (ja)

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