JP6142922B2 - マクロセル基地局及び端末 - Google Patents

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Description

本開示は、マクロセル基地局及び端末に関する。
HetNet(Heterogeneous Network)は、従来のマクロセルのみの移動通信システムにおける、ユーザ数の増大に伴うユーザデータのスループット低下を改善するため、マクロセルエリアに複数のスモールセルを重畳配置する技術である。
HetNet移動通信システムは、大ゾーンエリア(マクロセルエリア)を提供するマクロセル基地局と、マクロセルエリアと地理的にオーバレイされる1以上の小ゾーンエリア(スモールセルエリア)を提供する1以上のスモールセル基地局を含む。
HetNet移動通信システムにおいて、ユーザ端末は、通常、マクロセルエリアに在圏し、マクロセルを形成するマクロセル基地局から通信サービスの提供を受ける。これに対し、ユーザ端末は、スモールセルエリアの近傍に位置するときに、当該スモールセルエリアにハンドオーバ(オフロード)する。ユーザ端末は、スモールセルエリアの在圏時に、スモールセルを形成するスモールセル基地局から通信サービスの提供を受けることによって、高スループットのデータ通信を行うことができる。
特開2012-39168号公報 特開2012-5080号公報 特開2011-223113号公報 特開2012-104950号公報 特開2011-238981号公報
従来のHetNet移動通信システムでは、マクロセルエリアに在圏し、スモールセルエリアに在圏していないユーザ端末は、マクロセルから受信される報知情報に含まれた“周辺セル情報”(“隣接セル情報”とも呼ばれる)に従ってセルサーチを実行する。マクロセルエリアでは、“周辺セル情報”として、一つのマクロセルエリア内に存在する全てのスモールセルエリアの情報がマクロセルエリア全体に報知される。
一方、マクロセルエリア内におけるスモールセルの配置に偏りがあり、マクロセルエリア内にスモールセルが密集している領域と、スモールセルが存在していない領域とがある場合がある。この場合に、上述したような報知方法で“周辺セル情報”が報知されると、スモールセルが存在していない領域に位置するユーザ端末は、実際には現在位置の近傍にスモールセルが存在しないにも拘わらず、セルサーチを実行しつづけることになる。このような、成功率の低い環境においてセルサーチの実行が継続されることは、電力の浪費を招来する。
本開示は、効率的なスモールセルのセルサーチを実行することができる技術を提供することを目的とする。
本発明の実施例は、マクロセルを形成するマクロセル基地局であって、前記マクロセルの分割によって得られた複数の仮想エリアの情報と、前記複数の仮想エリアのそれぞれに関連するスモールセルの情報とを記憶する記憶装置と、前記マクロセル基地局と前記マクロセルに在圏する端末との距離を用いて前記端末が位置する仮想エリアを特定する処理と、特定された仮想エリアの情報と関連づけられたスモールセルの情報を用いて、前記端末に送信すべきスモールセルのセルサーチ用情報を生成する処理とを行う制御装置と、を含む。
本開示によれば、効率的なスモールセルのセルサーチを実行することができる。
図1は、マクロセル基地局によって形成されるオムニセルの例を示す。 図2は、マクロセル基地局によって形成されるセクタセルの例を示す。 図3は、参考例に係るマクロセルエリア及びスモールセルエリアの説明図である。 図4は、第1実施形態に係る移動通信システムの例を示す。 図5は、セル(セクタ)の仮想エリア化の例を示す説明図である。 図6は、図4に示した移動通信システムに仮想エリアを当てはめた状態を示す。 図7は、第1実施形態に係るマクロセル基地局の構成例を示す図である。 図8は、第1実施形態に係る端末の構成例を示す。 図9は、図7に示したマクロセル基地局における、仮想エリア情報を生成する処理例を示すフローチャートである。 図10は、図7に示したマクロセル基地局における周辺セル情報の報知に係る処理例を示すフローチャートである。 図11は、在圏仮想エリアテーブルの例を示す図である。 図12は、図7に示したマクロセル基地局におけるスモールセルのセルサーチに係る処理例を示すフローチャートである。 図13は、端末13へ送信されるユーザID及び周辺セル情報を含むメッセージを模式的に示す。 図14は、第1実施形態に係る端末の処理例を示すフローチャートである。 図15は、第2実施形態に係る移動通信システムを説明するための図である。 図16は、第2実施形態に係る端末の構成例を示す。 図17は、マクロセル基地局に送信される成否情報を含むメッセージの例を示す。 図18は、第2実施形態に係るマクロセル基地局の構成例を示す。 図19は、第2実施形態に係る端末における処理を示すフローチャートである。 図20は、マクロセル基地局で実行される、セルサーチ可否判定に係る処理を示すフローチャートである。 図21は、第2実施形態における周辺セル情報生成処理に係る処理例を示すフローチャートである。 図22は、第3実施形態に係る端末の構成例を示す。 図23は、第3実施形態に係る端末から送信されるメッセージの例を示す。 図24は、第3実施形態に係るマクロセル基地局の構成例を示す。 図25は、第3実施形態に係るセルサーチ可否判定処理において使用されるテーブルの例を示す。 図26は、第3実施形態に係る端末における処理を示すフローチャートである。 図27は、第3実施形態に係るマクロセル基地局で実行される、セルサーチ可否判定に係る処理を示すフローチャートである。 図28は、第4実施形態の説明図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。実施形態の構成は例示であり、本発明は実施形態の構成に限定されない。
〔参考例〕
最初に、参考例に係る移動通信システム(例えば、HetNet移動通信システム)の構成例について説明する。参考例に係る移動通信システムは、実施形態に係る移動通信システムと共通する構成を備える。参考例に係る移動通信システムは、マクロセルエリアを形成する1以上のマクロセル基地局と、スモールセルエリアを形成する1以上のスモールセル基地局とを含む。マクロセル基地局は、マクロセルを形成する。また、スモールセル基地局は、スモールセルを形成する。マクロセル基地局によって形成されるマクロセル内に、1以上のスモールセル基地局が配置される。
図1及び図2は、マクロセル基地局によって形成されるセルの例を示す。図1は、マクロセルの一例であるオムニセルの構成例を示し、図2は、マクロセルの一例であるセクタセルの構成例を示す。
図1に示すように、オムニセルは、全方向に単一な指向性を有する無指向性アンテナを有するマクロセル基地局1によって形成される。これに対し、セクタセルは、n(nは自然数)本の指向性アンテナを有するマクロセル基地局2によって形成される。図2に示す例では、マクロセル基地局2は、3本の指向性アンテナによって形成される3つのセクタを形成する。以下、本明細書において、1つのマクロセル基地局で形成される複数のセクタの集合を「基地局エリア」と称する。オムニセル構成では、単一のマクロセルが形成される。これに対し、セクタセル構成では、各セクタが他のセクタから独立したセルとして機能する。すなわち、各セクタは、マクロセルとして機能する。
実施形態に係る移動通信システムでは、オムニセル構成を用いてマクロセルを形成しても良く、セクタセル構成を用いてマクロセルを形成しても良い。「基地局エリア」を形成するセクタの数は適宜決定することができる。一般に、或るエリア内で収容可能なユーザ数を増やす場合には、セクタセル構成が採用される。以下の実施形態の説明では、3つのセクタからなるセクタセルを形成するマクロセル基地局を例示として使用する。
図3は、マクロセルエリア及びスモールセルエリアを有する移動通信システムの例を示す図である。図3には、3つのセクタ(3つのマクロセル)から形成されたマクロセルエリアと、このマクロセルエリア内に形成されたスモールセルエリアとが例示されている。図3において、マクロセル基地局10は、指向性アンテナ群によって、3つのセクタ(セクタS1,セクタS2及びセクタS3)を形成する。各セクタは、他のセクタから独立したマクロセルとして機能することができる。このようなセクタの集合によってマクロセルエリアが形成される。
スモールセルエリアは、マクロセルエリア内に、スモールセルを形成するスモールセル基地局11を配置することによって形成される。図2に示す例では、セクタ1及びセクタ2のそれぞれに、スモールセル基地局11(スモールセル基地局11a,スモールセル基地局11b)が配置されている。
各スモールセル基地局11(スモールセル基地局11a,スモールセル基地局11b)は、例えば、オムニセル構成によって、マクロセルより小さい局所的なスモールセル(スモールセルSC1,スモールセルSC2)を形成する。これに対し、セクタ3の領域には、スモールセル基地局は配置されていない。
ユーザ端末(端末装置、以下「端末」と表記)13は、マクロセルとスモールセルとの双方に接続することができる。通常、端末13は、マクロセルエリアに在圏し、マクロセル基地局10を通じて通信を行う。これに対し、端末13は、セルサーチによってスモールセルを発見した場合には、スモールセルに対するハンドオーバ又はオフロードを行い、スモールセルエリア(スモールセル)に在圏する。そして、端末13は、スモールセル基地局11を通じて通信を行うことができる。
実施形態に係る移動通信システムに適用可能な無線アクセス方式として、例えば、Wideband Code Division Multiple Access (W-CDMA),Long Term Evolution (LTE), LTE-Advancedを挙げることができる。但し、移動通信システムは、上記の3GPPに係る無線アクセス方式を用いるシステムに限定されない。移動通信システムは、例えば、Worldwide Interoperability for Microwave Access (WiMAX: IEEE802.16-2004, IEEE802.16e等)のような、様々な無線LANに基づく無線アクセス方式を用いるネットワークシステムであっても良い。
マクロセル基地局10は、例えば、数100m又は数km〜数10kmのセル半径を有するマクロセルを形成することができる。例えば、図3に示したように、マクロセル内に、地理的に重畳する(オーバレイする)状態で、1以上のスモールセルが配置される。スモールセルは、不規則に、又はスポット的に配置される。スモールセルの配置位置は、例えば、都市部や人口密集地である。
一般に、スモールセルは、セル半径に応じて、ピコセル(セル半径:数m〜数10m)と、マイクロセル(セル半径:数10m〜数100m)に分類される。スモールセルは、これらのピコセル及びマイクロセルを含む。
マクロセルを用いた通信サービスの提供は、例えば、2GHz帯の無線周波数を用いて行われる。一方、スモールセルを用いた通信サービスは、例えば、800MHz帯の無線周波数を用いて行われる。このように、マクロセルとスモールセルとは相互に異なる無線周波数を用いて運用される。
移動通信システムにおいて使用されるユーザ端末(端末13)は、上記したようなマクロセル用の無線周波数帯とスモールセル用の無線周波数帯との双方の利用をサポートする、いわゆるデュアル端末である。
マクロセル基地局10とスモールセル基地局11とは、図示しないバックホール回線を介して相互接続されており、さらに、バックホール回線を経由して、上位に位置する移動通信交換機(図示せず)と接続される。
端末13は、マクロセルエリアにおいて報知される“周辺セル情報”に従ってセルサーチを実行することにより、スモールセルを発見し、スモールセルに接続することができる。周辺セル情報は、「スモールセルのセルサーチ用情報」の一例である。
ここで、従来における“周辺セル情報”の報知方法について説明する。従来では、図3に示すようなマクロセル基地局10において、当該マクロセル基地局10によって形成されるマクロセルエリア全体へ向けた(セクタS1,S2及びS3間で共通な)周辺セル情報が生成される。図3に示す例では、周辺セル情報として、スモールセルSC1のセル情報とスモールセルSC2のセル情報とを含む周辺セル情報が生成される。
このような周辺セル情報は、マクロセルエリア内へ報知される報知情報に含まれて、マクロセル基地局10に備えられた各指向性アンテナからセクタS1,S2及びS3のそれぞれへ送信(報知)される。マクロセルエリアに在圏する各端末13は、報知された周辺セル情報を受信することができる。周辺セル情報を受信した端末13は、周辺セル情報に含まれた各スモールセルをターゲットとしたセルサーチを、セルサーチが成功する(スモールセルを発見する)まで実行する。
このとき、セクタS1内に位置する端末13(図における端末13a)は、マクロセル基地局10から受信された周辺セル情報に従ってスモールセルSC1及びSC2をターゲットとするセルサーチを実行する。この結果、端末13aは、スモールセルSC1を発見することができ、スモールセルSC1に接続することができる。
また、セクタS2に位置する端末13(図における端末13b)は、“周辺セル情報”に従ったセルサーチの実行によって、スモールセルSC2を発見し、スモールセルSC2に接続することができる。
しかし、セクタS3に位置する端末13(図における端末13c)は、周辺セル情報に従ってセルサーチを実行しても、セクタS3にはスモールセルがないため、スモールセルを発見することができない。従って、端末13cは、セルサーチを実行しつづけることで、電力を浪費してしまう。このような電力浪費の結果として端末13cが早期のバッテリ切れを起こす虞があった。
参考例では、上記の問題を回避するために、“周辺セル情報”をセクタ毎に個別に送信する方法を採用する。すなわち、セクタS1には、セクタS1内に位置するスモールセルのセル情報(スモールセルSC1のセル情報)を含む周辺セル情報が送信(報知)される。また、セクタS2には、セクタS2内に位置するスモールセルのセル情報(スモールセルSC2のセル情報)を含む周辺セル情報が送信(報知)される。セクタS3には、スモールセルが存在しないため、「周辺セルなし」を示す周辺セル情報が報知される。
これによって、端末13aは、スモールセルSC1のみをターゲットとするセルサーチを実行することができる。また、端末13bは、スモールセルSC2のみをターゲットとするセルサーチを実行することができる。このように、ターゲットのスモールセルが減る結果、各端末13a,13bは、効率的なセルサーチを実行することができる。
一方、端末13cは、「周辺セルなし」を示す周辺セル情報を受信することで、自局周辺(セクタSC3)にスモールセルが存在しないことを認識することができる。この結果、端末13cではセルサーチは実行されないので、電力浪費を回避し、バッテリ消費を削減することができる。
〔第1実施形態〕
次に、第1実施形態について説明する。第1実施形態は、参考例と共通する構成を有するため、共通点については説明を省略し、主として相違点について説明する。図4は、第1実施形態に係る移動通信システムの例を示す。
図4では、スモールセルの配置が参考例(図3)と異なる。すなわち、スモールセルSC1は、セクタS1において、マクロセル基地局10の近傍(アンテナ直下)に位置している。また、スモールセルSC2は、セクタS2ではなくセクタS3に位置しており、セクタ3におけるマクロセルのエッジ(セル境界:マクロセル基地局10から見た最遠端)に位置している。
一方、図4において、端末13aは、セクタS1のエッジ部分(セル境界)に位置しており、端末13bは、セクタS2に位置しており、端末13cは、セクタS3において、マクロセル基地局10のアンテナ近傍に位置している。
図4に示す状態において、参考例で説明したようなセクタ毎の「周辺セル情報」報知を行う場合には、以下となる。すなわち、セクタS1には、スモールセルSC1のセル情報を含む周辺セル情報が報知される。セクタS2には、スモールセルがないことを示す周辺セル情報が報知される。セクタS3には、スモールセルSC2のセル情報を示す周辺セル情報が報知される。
セクタS2に在圏している端末13bは、スモールセルがないことを示す周辺セル情報を受信するため、無駄なセルサーチの実行を回避することができる。セクタS1に在圏している端末13aは、周辺セル情報としてスモールセルSC1のセル情報を受信する。しかしながら、端末13aの位置は、スモールセルSC1の位置とは離れている。このため、端末13aは、スモールセルSC1からの電波を十分に受信することができない。したがって、端末13aが周辺セル情報に従ってスモールセルSC1のセルサーチを実施しても、セルサーチが成功しないため、端末13aは無駄なセルサーチを繰り返し、電力を浪費する虞があった。
端末13cも、スモールセルSC2との距離が離れているため、セルサーチが成功する可能性は低く、無駄なセルサーチを繰り返し、電力を浪費する虞があった。第1実施形態では、このような無駄な(成功率の低い)セルサーチによる電力浪費を回避することのできる構成について説明する。
第1実施形態では、端末13のマクロセルにおける位置をセクタ単位だけでなくセクタ内でさらにマクロセル基地局からの距離を含めて分類する。すなわち、第1実施形態では、セクタ(マクロセル)内を、マクロセル基地局10からの距離に応じた複数の仮想エリアに分割し、端末13が位置する仮想エリアに応じて、スモールセルのセル情報の報知/非報知を切り分ける。
具体的には、第1実施形態では、マクロセル基地局10と端末13との距離をマクロセル基地局10が、ターゲットの端末13に係るラウンドトリップタイム(RTT)を測定することで把握し、RTTから求められたマクロセル基地局10からの距離に応じて、スモールセルのセル情報を報知するか否かが決定される。
図5は、セル(セクタ)の仮想エリア化の例を示す説明図である。図5に示すように、マクロセル及びスモールセルのそれぞれのセル形状が基地局の位置を中心とする円形であり、各セクタS1,S2及びS3が扇形であると仮定する。
図5において、マクロセル基地局10は、セル半径xのマクロセルエリアを有しており、セクタ1に存在するスモールセルSC1は、マクロセル基地局10からの距離a とマクロセル基地局10からの距離bとの間に位置している。
この場合、セクタS1は、マクロセル基地局10からの距離に応じて、例えば、仮想的に以下のように三分割されることができる。距離a及び距離bは、スモールセルSC1のセル半径cに基づき、例えば、(b−a)≦2cの不等式が成立するように決定される。セクタS2及びセクタS3も、セクタS1と同様の手法で三分割することができる。
・仮想エリアVA−A:マクロセル基地局10からの距離が0からaまでのエリア
・仮想エリアVA−B:マクロセル基地局10からの距離がaからbまでのエリア
・仮想エリアVA−C:マクロセル基地局10からの距離がbからxまでのエリア
マクロセル基地局10は、セクタS1に在圏する端末13とマクロセル基地局10(マクロセル中心)との距離dをRTTを用いて測定し、距離dが0から距離a の範囲(0≦d<a)に収まる場合には、端末13が仮想エリアVA−Aに位置すると認識する。距離dが距離aからbの範囲(a≦d<b)に収まる場合には、マクロセル基地局10は、端末13が仮想エリアVA−Bに位置すると認識する。距離dが距離b以上(b≦d)であれば、マクロセル基地局10は、端末13が仮想エリアVA−Cに位置すると認識する。
上記した仮想エリアVA−A,VA−B及びVA−Cを図4に当てはめると、図6のようになる。但し、図6における端末13cの位置は、図4と異なっている。また、図6における仮想エリアVA−A,VA−B,VA−Cは、上記と異なり、例えば、以下のような距離a及び距離bを考慮して決定されることができる。
・距離a:マクロセル中心と、スモールセルSC1の、マクロセル中心から最も離れた位置にある点との距離
・距離b:マクロセル中心から、スモールセルSC2の、マクロセル中心から最も近い位置にある点との距離
このように、仮想エリアの分割数及び各仮想エリアのサイズは、例えば、セクタ内に位置するスモールセルの数,各スモールセルのセル半径、各スモールセルとマクロセル中心との距離に基づいて、適宜決定されることができる。
図6に示す状態において、マクロセル基地局10は、端末13aはセクタS1の仮想エリアVA−Cに位置し、端末13bはセクタS2の仮想エリアVA−Bに位置し、端末13cはセクタS3の仮想エリアVA−Cに位置すると認識する。
マクロセル基地局10は、上記認識に従い、以下のような周辺セル情報の報知を行う。すなわち、マクロセル基地局10は、端末13bに対し、スモールセルがないことを示す周辺セル情報を報知する。また、マクロセル基地局10は、端末13aに対し、スモールセルがないことを示す周辺セル情報を報知する。セクタS1におけるスモールセルSC1との距離が大きいためである。これによって、端末13aが無駄なセルサーチを実行することを回避することができる。
これに対し、マクロセル基地局10は、端末13cに対し、スモールセルSC3のセル情報を含む周辺セル情報を報知する。端末13cは、周辺セル情報に従ってスモールセルSC3のセルサーチを実行することで、スモールセルSC3を発見し、スモールセルSC3へ接続することができる。
〔周辺セル情報の報知方法〕
次に、周辺セル情報の報知方法の詳細について説明する。マクロセル基地局10は、マクロセルの各セクタエリア(セクタS1,S2及びS3)に関して、無線区間を介して端末13へダウンリンクの無線信号(下り無線信号)を送信する。この下り無線信号は、端末13がタイミング同期を確保するための無変調のリファレンス信号(パイロット信号とも呼ばれる)とフレーム信号とを含む。
端末13は、リファレンス信号をサーチするとともに、フレーム信号を検知してタイミング同期を確立する。この動作が、セルサーチと呼ばれる。セルサーチによって下り無線信号の同期を確立した端末13は、次に、下り無線信号に含まれる報知情報を受信する。
報知情報は、マクロセル基地局10によって、マクロセルエリア全体に同報的に送信される。報知情報の送信によって、自セルに関わる各種情報やセルへのアクセスに関わる情報が端末13に通知される。
セルへのアクセスに関わる情報は、端末13が初期アクセスに使用するランダムアクセスチャネル(RACH)の送信タイミング情報(RACH送信タイミング)を含む。RACH送信タイミングとして、マクロセル基地局10から送信される下り無線信号のタイミングを基準とした相対的なタイミングが指定される。
RACH送信タイミングを受信した端末13は、下り無線信号の基準タイミングに上記RACH送信タイミングを加算したタイミングでRACH信号をアップリンクの(上りの)無線回線へ送信する。
マクロセル基地局10は、RACH信号を受信する。RACH信号の受信タイミングは、マクロセル基地局10における基準タイミングから、RACH信号が端末13で受信され、さらに端末13からマクロセル基地局10に到達した時間を含む、無線区間における到達遅延時間(すなわち、ラウンドトリップタイム(RTT))分遅れた時刻となる。
マクロセル基地局10は、マクロセル基地局10からのRACH信号の送信タイミングを基準としたRACH送信タイミング(基準タイミング)と端末13から実際にRACH信号を受信したタイミング(受信タイミング)と差分をRTTとして計測する。マクロセル基地局10は、下り無線信号において、RTT分のタイミング補正を端末13へ指示する。
タイミング補正指示をマクロセル基地局10から受信した端末13は、タイミング補正指示に従って、RACH送信タイミングを補正し、RACH信号を再送する。マクロセル基地局10は、再送されたRACH信号を受信し、RACH信号が予め定義されたタイミング範囲におさまったことを確認すると、端末13との上り無線同期が確立したと判断する。
続いて、マクロセル基地局10は、端末13に対し、下り無線回線を介して端末13固有の無線リソースを割り付け、個別チャネル(DCH:Dedicated Channel)の送受信を許可する。
以降、マクロセル基地局10は、端末13とDCHを用いて通信を継続する。この間も端末13から受信されたDCHの受信タイミングを自局の基準タイミングと比較し、タイミング補正指示を下りDCHに載せて端末13へ送信する。このようにして、継続的な上り無線回線同期の維持を図る。
上記のプロセスにより、マクロセル基地局10は、マクロセルエリアに在圏する端末13のRTTを継続的に監視する。RTTは、上り無線区間と下り無線区間との往復遅延時間に相当するため、片道の遅延時間は、RTT/2で求めることができる。片道遅延時間は、マクロセル基地局10と端末13との間の物理的な距離に比例する。
一般的な空気中での無線搬送波の伝搬遅延時間は、距離1mあたり約5nsec (ナノ秒)と言われている。このような伝搬遅延時間に基づくと、RTTから以下の式を用いて、RTTから基地局-端末間距離を求めることができる。
基地局-端末間距離= (RTT/2)/5[nsec] ・・・(式)
一般に、ピコセルと呼ばれる極小セルはセル半径が数mから数10mのセルである。このため、例えば、20MHz程度の発振源でRTTが計測されれば、10m精度でRTTを判定可能であり、精度として十分である。
マクロセル基地局10は、自局のセルエリアに存在するスモールセルエリアの地理的位置を予め認識(記憶)している。マクロセル基地局10は、スモールセルエリアの位置に合わせて、自局のセルエリアを10m精度で仮想エリア化する。仮想エリア化の手法は、上述した通りである。
マクロセル基地局10は、マクロセルエリアに在圏する端末13に関して、上記したRTTの計測を通じて距離を算出し、端末13が位置する仮想エリアを特定する。マクロセル基地局10は、端末13が位置する仮想エリアと、当該仮想エリア内に存在するスモールセルの位置関係を管理する。
端末13と通信するDCHは、ユーザに提供すべき各種のアプリケーションデータを格納するDTCH(Dedicated Traffic Channel:個別トラフィックチャネル)とユーザ端末との無線リソースに関わる制御情報を伝送するためのDCCH(Dedicated Control Channel:個別制御チャネル)とを含む。
マクロセル基地局10は、DCCH上に仮想エリア単位で固有の「周辺セル情報」をマッピングして各端末13へ送信する。例えば、IMT−2000では、「周辺セル情報」は、RRC(Radio Resource Control)プロトコルによって、「周辺セル情報」の情報を伝送することができる。「周辺セル情報」は、RRCメッセージとしてDCHにマッピングされて、端末13へ伝送される。
端末13は、上記した周辺セル情報を参照し、周辺セル情報に含まれた下りキャリア周波数と下りキャリアバンド幅とに従って、セルサーチを実行することができる。また、マクロセル基地局10は、周辺にスモールセルが存在しない端末13に対しては本メッセージの送信を実施しないことで、当該端末13のセルサーチを抑止することができる。
〔マクロセル基地局及び端末の構成例〕
次に、上記のような周辺セル情報を送受信するマクロセル基地局10及び端末13の構成例について説明する。
<マクロセル基地局>
図7は、第1実施形態に係るマクロセル基地局10の構成例を示す図である。図7において、マクロセル基地局10は、アクセス回線インタフェース(アクセス回線INF)21と、回線設定制御装置22とを含む。
アクセス回線INF21は、他のマクロセル基地局,スモールセル基地局,上位装置(交換機など)と接続されたバックホール回線を収容し、他の基地局や上位装置との間で信号(ユーザデータ,制御データ)の送受信を行う。
また、マクロセル基地局10は、送信系と受信系とを含んでいる。送信系は、フレームマッパ24と、符号化器(コーダ:COD)25と、変調器(モデュレータ:MOD)26と、送信機(TX)27と、送信アンテナ28とを含んでいる。
フレームマッパ24は、例えば、アクセス回線INF21から回線設定制御装置22を介して提供されるデータ(ユーザデータ,制御データ)を所定フォーマットを有するフレームにマッピングする。符号化器25は、フレームにマッピングされたデータ(フレームデータ)に対する符号化処理を行う。変調器26は、符号化されたフレームデータに対する変調処理を行う。送信機27は、フレームデータのD/A変換,無線周波数へのアップコンバート,及び増幅等を行う。送信アンテナ28は、無線周波数信号の電波(下り無線信号)をセル(セクタ)へ放射する。
受信系は、受信アンテナ29と、受信機(RX)30と、復調器(デモデュレータ:DEM)31と、復号器(デコーダ(DEC))32と、フレームデマッパ33とを含んでいる。
受信アンテナ29は、端末13から送信された電波(上り無線信号)を受信する。受信機30は、上り無線信号の増幅,ダウンコンバート,及びA/D変換等を行う。復調器31は、A/D変換によって得られたベースバンド信号に対する復調処理を行う。復号器32は、復調処理後のベースバンド信号に対する復号処理を行う。フレームデマッパ33は、フレームからデータを取り出す。データは、回線設定制御装置22を介してアクセス回線INF21からバックホール回線(ネットワーク)へ送信される。
さらに、マクロセル基地局10は、呼処理制御23と、ラウンドトリップタイム(RTT)測定処理34と、仮想エリア管理処理35と、周辺セル情報生成処理36と、周辺スモールセル情報管理処理39とを行う。また、マクロセル基地局10は、周辺スモールセル情報の記憶領域37と、在圏仮想エリアテーブル38とを備える。
呼処理制御23では、呼の生成,中断,切断等の呼処理が行われる。回線設定制御装置22は、呼処理制御23による呼処理に従って、呼に係る回線接続を制御する。RTT測定処理34では、マクロセルエリア(セクタSC1,SC2及びSC3)に在圏する各端末13のRTTを測定する。RTT測定処理34は、RTT測定のため、端末13に対応する信号送信の基準タイミングをフレームマッパ24から受け取るとともに、信号の受信タイミングをフレームデマッパ33から受け取る。仮想エリア管理処理35では、各端末13の位置と、予め定義された仮想エリアとの対応関係が管理される。周辺セル情報生成処理36では、各端末13に提供すべき周辺セル情報が生成される。周辺スモールセル情報管理処理39では、周辺スモールセル情報の記憶領域37に記憶されるスモールセル情報が管理される。
周辺スモールセル情報の記憶領域37は、マクロセルエリア(セクタSC1,SC2及びSC3)内に存在するスモールセル情報を記憶する。スモールセル情報は、スモールセルの位置情報(緯度経度、セル半径など),アップリンク(UL)及びダウンリンク(DL)キャリア周波数,UL及びDLのキャリア帯域幅を含むアクセス情報等を含む。スモールセル情報は、呼処理制御23にて管理又は取得され、周辺スモールセル情報管理処理39にて、周辺スモールセル情報の記憶領域37に記憶される。呼処理制御23では、スモールセル情報が上位装置からアクセス回線INF21を介して受信され、取得されたスモールセル情報がスモールセル情報の記憶領域37に記憶される。在圏仮想エリアテーブル38は、各仮想エリアに位置する端末13の情報を記憶する。
上記したアクセス回線INF21は、例えば、インタフェース回路を形成する電気・電子回路(ハードウェア)を用いて形成される。回線設定制御装置22は、例えば、回線切り替えを行うスイッチと、回線切り替え制御を行うコントローラを含む電気・電子回路(ハードウェア)を用いて形成することができる。
フレームマッパ24,符号化器25,変調器26,復調器31,復号器32,及びフレームデマッパ33は、プログラムを実行するDSP(Digital Signal Processor)41によって形成することができる。なお、DSP41によって形成される各機能を含むエンティティは、一般に、ベースバンド部と呼ばれる。
送信機27及び受信機30は、一般に、RF(Radio Frequency)部と呼ばれ、RF部は、例えば、D/A変換器,A/D変換器,周波数変換回路(アップコンバータ及びダウンコンバータ),及び増幅器を含んだ電気・電子回路(ハードウェア:「RF回路42」と称する)によって形成される。
アクセス回線INF21を形成する回路と、回線設定制御装置22を接続する回路とは電気的に接続される。また、ベースバンド部として機能するDSP41は、回線設定制御装置22を形成する回路、及びRF部を形成するRF回路42と電気的に接続される。
また、マクロセル基地局10は、アクセス回線INF21,回線設定制御装置22,DSP41及びRF回路42に加えて、プロセッサ43とメモリ44とを含む。プロセッサ43は、アクセス回線INF21,回線設定制御装置22,DSP41,及びメモリ44と電気的に接続される。
プロセッサ43は、制御装置の一例である。プロセッサ(制御装置)として、例えば、CPU(Central Processing Unit)やDSPを適用することができる。メモリ44は、記憶装置の一例である。メモリ44(記憶装置)は、主記憶装置と補助記憶装置とを含むことができる。主記憶装置は、例えば、RAM(Random Access Memory)及びROM(Read Only Memory)を含む。補助記憶装置は、例えば、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory),フラッシュメモリ,ハードディスクのような、不揮発性記憶媒体を含むことができる。
ベースバンド部として機能するDSP41は、メモリ44に記憶された各種のプログラムを実行することによって、フレームマッパ24,符号化器25,変調器26,復調器31,復号器32,フレームデマッパ33として機能することができる。
また、プロセッサ43は、メモリ44に記憶された各種のプログラムを実行することによって、呼処理制御23を実行するとともに、RTT測定処理34,仮想エリア管理処理35,周辺セル情報生成処理36,及び周辺スモールセル情報管理処理39を実行する。
メモリ44は、各種プログラムや、各プログラムの実行に際して使用されるデータを記憶する。また、メモリ44は、周辺スモール情報記憶領域37と、在圏仮想エリアテーブル38とを有することができる。
上述した、マクロセル基地局10のハードウェア構成は例示である。DSP41の有する機能であるフレームマッパ24,符号化器25,変調器26,復調器31,復号器32,フレームデマッパ33は、少なくとも1つの専用又は汎用の電気・電子回路(例えば、IC,LSI,ASICのような集積回路)や、FPGA(Field Programmable Gate Array)のようなプログラマブルロジックデバイス(PLD)によって実現されても良い。
同様に、呼処理制御23,RTT測定処理34,仮想エリア管理処理35,周辺セル情報生成処理36,周辺スモールセル情報管理処理39のような、プロセッサ43が有する機能は、少なくとも1つの上記した集積回路やPLDのようなハードウェアの使用によって実装可能である。
以上の図7を用いた説明は、マクロセル基地局10において、マクロセル基地局10が形成する複数のセクタの1つに対応する構成例を示し、図7において、残りのセクタに対する構成は図示を省略している。このため、実際のマクロセル基地局10の構成として、図7に図示した構成をセクタ毎に備える構成を適用することができる。
但し、1つのDSP41やプロセッサ43が複数のセクタに対する処理を実行するようにソフトウェアをインストールすることは可能である。このため、マクロセル基地局10がセクタ間で共用される、少なくとも1セットのDSP41,プロセッサ43,及びメモリ44を備える構成を適用することもできる。複数のDSP41や複数のプロセッサ43が実装される構成において、メモリ44を共用とすることは可能である。周辺スモールセル情報の記憶領域37及び在圏仮想エリアテーブル38は、各セクタに固有な情報を記憶することも、セクタ間で共通な内容を記憶し、セクタ間で共用されることもできる。
以下の説明では、説明を簡単にするため、マクロセル基地局10が図7に示す機能をセクタ毎に備える例について説明する。なお、参考例において説明したセクタ毎に異なる周辺セル情報を報知する方法は、図7に示したマクロセル基地局10の構成において、以下のようにして実現される。
例えば、セクタ毎に用意された呼処理制御23において、プロセッサ43は、対応するセクタに位置するスモールセル情報を上位装置から取得し、周辺スモールセル情報管理処理39において、スモールセル情報を周辺スモールセル情報の記憶領域37に記憶する。また、端末10の位置登録は、セクタ毎に行われるため、例えば、位置登録の手順を通じて端末13がセクタS1〜S3のいずれに在圏(位置)するかをマクロセル基地局13は特定することができる。そして、プロセッサ43は、周辺セル情報生成処理36において、セクタ対応の周辺セル情報を生成し、フレームマッパ24に供給する。送信系は、セクタ毎に用意されているので、周辺セル情報を含む下り無線信号が、対応するセクタに向けて送信アンテナ28から送信される。このような処理が、セクタ毎に実行されることによって、各セクタに当該セクタに位置するスモールセルの情報(セルサーチ用情報)を報知することができる。
<端末の構成例>
図8は、第1実施形態に係る端末13の構成例を示す。図8において、端末13は、ユーザインタフェース(UI)21Aと、回線設定制御装置22Aとを含む。UI21Aは、データ又は情報の入力装置(ボタン、キー、マイクロフォン、タッチパネルなど)と、出力装置(ディスプレイ装置、スピーカなど)とを含む。
また、端末13は、マクロセル基地局10と同様に、送信系と受信系とを含む。送信系は、フレームマッパ24A,符号化器(COD)25A,変調器(MOD)26A,送信機(TX)27A,及び送信アンテナ28Aを含む。受信系は、受信アンテナ29A,受信機(RX)30A,復調器(DEM)31A,復号器(DEC)32A,及びフレームデマッパ33Aを含む。
端末13における送信系及び受信系に含まれる各ブロックの機能は、マクロセル基地局10が備える送信系及び受信系と同じであるため、説明を省略する。但し、送信アンテナ28Aは、基地局への上り無線信号を送信し、受信アンテナ29Aは、基地局からの下り無線信号を受信する。
フレームマッパ24A,符号化器(COD)25A,変調器(MOD)26A,復調器(DEM)31A,復号器(DEC)32A,及びフレームデマッパ33Aは、マクロセル基地局10と同様に、DSP41Aがプログラムを実行することによって得られる機能である。また、送信機27A及び受信機30Aは、RF回路42Aによって実現される。
但し、フレームマッパ24A,符号化器(COD)25A,変調器(MOD)26A,復調器(DEM)31A,復号器(DEC)32A,及びフレームデマッパ33Aのそれぞれが有する機能は、1以上の電気・電子回路やPLDを用いて実現することができる。
端末13は、さらに、プロセッサ43Aとメモリ44Aとを含む。メモリ44Aは、DSP41Aやプロセッサ43Aによって実行される各種のプログラム、及び各プログラムの実行に際して使用されるデータを記憶する。プロセッサ43Aは、メモリ44Aに記憶されたプログラムを実行することによって、アプリケーション51による処理を実行するとともに、呼処理制御52と、周辺セル情報抽出処理53と、セルサーチ制御54とを行う。
アプリケーション51は、メモリ44Aに記憶されたアプリケーションプログラムの実行によって実現される、様々な機能をユーザに提供する。アプリケーション1からユーザへの情報の提供、或いは、アプリケーション51への情報やデータの入力は、UI21Aを介して行われる。
呼処理制御52では、アプリケーション51からの入力を通じて呼処理を行う。例えば、ユーザによってUI21Aから入力される発信入力や切断入力をアプリケーション51を介して受け取り、通信相手に対する発信処理や切断処理を行う。例えば、アプリケーション51は、UI21Aからの発信入力に応じて、発信指示を発行する。呼処理制御52において、発信指示に応じた回線設定を回線設定制御装置22Aに行う。アプリケーション51は、発信入力に応じたメッセージ(発信信号)を回線設定制御装置22Aに送り、回線設定制御装置22Aは、発信信号をフレームマッパ24Aに接続する。
その後、例えば、フレームデマッパ33Aから回線設定制御装置22Aを介してアプリケーション51が呼び出しや着信応答のメッセージを受信した場合には、アプリケーション51が呼び出しや着信応答に係る音声や情報表示をUI21Aに対して行う。
周辺セル情報抽出処理53では、受信アンテナ29Aで受信される、周辺セル情報を含む報知情報が受信されたときに、フレームデマッパ33Aから報知情報を受け取り、報知情報に含まれる周辺セル情報を抽出する。セルサーチ制御54では、周辺セル情報に、端末13が位置するセクタ内に存在するスモールセルの情報が含まれている場合に、当該スモールセルの情報に基づくセルサーチ制御をフレームデマッパ33A及び復号器32Aに対して行う。セルサーチ制御54は、スモールセルの情報に含まれる下りキャリア周波数及び下りキャリア帯域幅を有する信号を検出するための制御が復器32A及びフレームデマッパ33Aに対して行われる。
なお、アプリケーション51,呼処理制御52,周辺セル情報抽出処理53,及びセルサーチ制御54によって実行される各機能は、専用又は汎用の回路やPLD(ハードウェア)によって実現されても良い。
〔マクロセル基地局及び端末の処理例〕
<マクロセル基地局の処理例>
図9は、図7に示したマクロセル基地局10における、仮想エリア情報を生成する処理例を示すフローチャートである。図9に示す処理は、セクタ毎に実行される。図9において、プロセッサ43は、周辺スモールセル情報管理処理39において、周辺スモールセル情報記憶領域37(以下、記憶領域37と表記)に記憶された内容が更新された場合には(01,Yes)、記憶領域37に記憶されたスモールセル情報を仮想エリア管理処理35に送信する(02)。
02では、記憶領域37に記憶されている、セクタ内に位置する(n(nは自然数)個の)スモールセル情報が仮想エリア管理処理35に渡される。
プロセッサ43は、仮想エリア管理処理35において、仮想エリアの設定処理を行う(03)。例えば、図5に示したセクタS1に関して、スモールセルSC1のスモールセル情報が仮想エリア管理処理35に与えられた場合には、プロセッサ43は、仮想エリア管理処理35のためにメモリ44に予め記憶した基地局エリアの情報(セクタS1の情報)と、スモールセルSC1の情報とを用いて、仮想エリアVA-A,仮想エリアVA−B,及び仮想エリアVA−Cを算出する(図5参照)。これによって、セクタ(マクロセル)が2以上の仮想エリアに分割される。
続いて、プロセッサ43は、仮想エリア管理処理35として、セクタS1に設定した仮想エリアVA−A,仮想エリアVA−B,及び仮想エリアVA−Cをそれぞれ示す仮想エリア情報を生成し、且つ各仮想エリア情報と、仮想エリア情報で特定される仮想エリア内に位置するスモールセルのスモールセル情報とを関連づけて、在圏仮想エリアテーブル38に記憶する(04)。
04によって、在圏仮想エリアテーブル38は、セクタS1に関して、仮想エリアVA−A,仮想エリアVA−B,及び仮想エリアVA−Cのそれぞれを示す情報と、スモールセル情報との対応関係を記憶する。図5に示す例では、スモールセルSC1のスモールセル情報は、仮想エリアVA−Bの仮想エリア情報と関連づけて記憶される。
図10は、図7に示したマクロセル基地局10における処理例を示すフローチャートである。図10に示す処理は、受信系に含まれるフレームデマッパ33(DSP41)が上りユーザデータを受信する(11,Yes)ことによって開始される。
フレームデマッパ33は、上りユーザデータに含まれたユーザID,すなわち端末13の識別情報を検出する(12)。フレームデマッパ33は、ユーザIDをプロセッサ43のRTT測定処理34へ通知する(13)。
プロセッサ43は、RTT測定処理34において、ユーザIDを受信すると(14,Yes)、ユーザIDを有する端末13との信号(例えばRACH信号)の送受信によるRTTを計測する(15)。続いて、プロセッサ43は、仮想エリア管理処理36へユーザID及びRTT値を送信する(16)。
すると、プロセッサ43は、仮想エリア管理処理36を行う。すなわち、プロセッサ43は、ユーザID及びRTT値を受信すると(17,Yes)、端末13が在圏(位置)する仮想エリアをRTTに基づいて判定する(18)。そして、プロセッサ43は、判定結果に基づき、端末13が在圏する仮想エリア情報と関連づけてユーザIDを在圏仮想エリアテーブル38に記憶する(19)。
図10に示す処理は、特定のセクタ(例えばセクタS1)に在圏する端末13からの上りユーザデータを受信する毎に実行される。これによって、特定のセクタに在圏する各端末13は、そのRTT値に基づき、仮想エリアのいずれかと関連づけられる。すなわち、各端末13が在圏する仮想エリア情報が在圏仮想エリアテーブル38に記憶される。
図11は、セクタS1について生成された在圏仮想エリアテーブル38のデータ構造を模式的に示す。在圏仮想エリアテーブル38は、例えば、図11に示すように、仮想エリア毎に用意された複数のエントリを有する。各エントリは、仮想エリアの識別情報と、仮想エリア情報と、スモールセル情報と、在圏ユーザIDとを関連づけて記憶するための複数のエントリを有することができる。
仮想エリアの識別子及び仮想エリア情報は、上記した03の処理(図9)において生成され、04にて記憶される。スモールセル情報として、記憶領域37に記憶されたスモールセル情報が、仮想エリアと関連づけて記憶される。そして、端末13が在圏する仮想エリアと関連づけて端末13のユーザIDが記憶される。図11の例では、図6に示したように、仮想エリアVA−Cに位置する端末13aのユーザIDが記憶された状態を示す。
図12は、図7に示したマクロセル基地局10における処理例を示すフローチャートである。図12に示す処理は、DSP41によって機能するフレームマッパ24が特定の端末13に対する下りユーザデータの送信要求を検出することによって開始される(21,Yes)。
フレームマッパ24は、下りユーザデータの送信要求に含まれるユーザID(すなわち、端末13の識別情報)を検出する(22)。続いて、フレームマッパ24は、ユーザIDを周辺セル情報生成処理36へ通知する(23)。
プロセッサ43は、ユーザIDの受信を契機として(24,Yes)、以下のような周辺セル情報生成処理36を行う。すなわち、プロセッサ43は、在圏仮想エリアテーブル38を参照し、ユーザIDに対応するスモールセル情報を在圏仮想エリアテーブル38から読み出す(25)。
続いて、プロセッサ43は、得られたスモールセル情報をユーザIDを有する端末13用の周辺セル情報に加工する(26)。そして、プロセッサ43は、ユーザIDと周辺セル情報とをフレームマッパ24へ送信する(27)。
フレームマッパ24は、ユーザID及び周辺セル情報を受信すると(28,Yes)、周辺セル情報のフレームへのマッピング処理を行い、フレームを符号化器(COD)25へ送信する(29)。このようにして、周辺セル情報は、送信系による処理を経て、送信アンテナ28から下り信号として送信され、ターゲットの端末13によって受信される。
図13は、29の処理によって端末13へ送信されるユーザID及び周辺セル情報を含むメッセージを模式的に示す。図13に示すように、メッセージは、ユーザIDと、在圏仮想エリアに位置する1以上のスモールセル情報とを含む。スモールセル情報は、図13に示すように、少なくとも、スモールセルのセルIDと、下り(DL)キャリア周波数,上り(UL)キャリア周波数,下りキャリア帯域幅,及び上りキャリア周波数幅を含む。複数のスモールセルが1つの仮想エリアに位置する場合には、当該仮想エリア内に位置する全てのスモールセル情報が連続するようにして、メッセージにマッピングされる。
<端末の処理例>
図14は、図8に示した端末13における処理例を示すフローチャートである。図14に示す処理は、例えば、DSP41Aの機能の一つであるフレームデマッパ33Aが、受信系により得られた自局向けのユーザデータを受信することによって開始される(31)。
フレームデマッパ33Aは、処理を開始すると、ユーザデータを周辺セル情報抽出処理53へ送信する(32)。プロセッサ43Aは、周辺セル情報抽出処理53として、以下の33及び34の処理を実行する。すなわち、プロセッサ43Aは、ユーザデータを受信すると(33,Yes)、ユーザデータが周辺セル情報を含むか否かを判定する(34)。このとき、周辺セル情報が含まれない場合(34,No)には、処理が33に戻る。これに対し、周辺セル情報が含まれる場合(34,Yes)には、プロセッサ43Aは、セルサーチ制御54に周辺セル情報中のスモールセル情報を送信する。
プロセッサ43Aは、スモールセル情報の受信(35,Yes)を契機に、セルサーチ制御54として、以下の処理を行う。すなわち、プロセッサ43Aは、スモールセル情報が、仮想エリア内に位置するスモールセルの情報を含んでいるか否かを判定する(36)。このとき、スモールセル情報が、仮想エリアにスモールセルが存在しないことを示す場合には、処理が35に戻る。これによって、37の処理、すなわちセルサーチは実行されない。従って、端末13におけるセルサーチが回避される。これによって、成功率の低いセルサーチが回避され、電力浪費を抑えることができる。
一方、スモールセル情報が、仮想エリア内に位置するスモールセル情報を示す場合には、プロセッサ43は、当該スモールセル情報に含まれる下りキャリア周波数及び下りキャリア帯域幅を有する信号を検出するためのセルサーチをフレームデマッパ33A及び復
器(DEC)32Aに指示する(36)。
フレームデマッパ33Aは、復器32Aとともにセルサーチを実行する(37)。そして、セルサーチが成功した場合,すなわち、スモールセルからのターゲットの信号を受信できた場合(38,Yes)には、処理が31に戻る。逆に、セルサーチが失敗した場合(38,No)には、プロセッサ43は、自局向けのユーザデータが受信されたか否かを判定する(39)。自局向けのユーザデータが受信された場合(39,Yes)には、処理が31に戻される。これに対し、自局向けのユーザデータが受信されない場合(39,No)には、処理が37に戻され、セルサーチが再試行(リトライ)される。
セルサーチが成功した場合には、端末13では、スモールセル(スモールセル基地局)へ移動するための処理、すなわち、既知の手法を用いて、端末13がスモールセル基地局と無線接続する手順が行われる。これによって、端末13は、スモールセル基地局との無線通信を介した通信サービスを受けることができる。
〔第1実施形態の効果〕
第1実施形態によれば、マクロセルが複数の仮想エリアに分割され、マクロセルに在圏する端末13が位置する仮想エリアが端末13のRTT値に基づいて特定される。そして、端末13用の周辺セル情報が生成されて端末13に提供される。これによって、端末13は、スモールセルに対するセルサーチが成功する確率が高められた環境下で、スモールセルに対するセルサーチを実行することが可能となる。よって、スモールセルのセルサーチにおいて電力の浪費を抑えることができ、早期のバッテリ切れを回避することが可能となる。
なお、上述した第1実施形態の構成に代えて、以下の構成を適用することができる。すなわち、第1実施形態では、仮想エリア管理処理35によって仮想エリアがスモールセル情報に基づき動的に生成されているが、予め作成された仮想エリア情報がメモリ44に静的に記憶されるようにしても良い。
〔第2実施形態〕
次に、第2実施形態について説明する。第2実施形態は、第1実施形態と共通する構成を有するため、共通点については説明を省略し、主として相違点について説明する。
一般に、端末と基地局との間の無線区間の状態(無線環境)は、時間軸上で動的に変化する。例えば、或る位置に位置する端末と基地局との間の無線環境は、或る時間帯において良好であり、セルサーチを適正に実行することができる。これに対し、別の時間帯では、端末と基地局との間に一時的に生じた干渉源や障害物によって無線環境が劣化し、セルサーチが失敗することが起こり得る。
図15は、第2実施形態に係る移動通信システムを説明するための図である。例えば、セクタS1の仮想エリアVA−Bに位置する端末13aが、第1実施形態で説明した手法により、マクロセル基地局10から受信される周辺セル情報に従って仮想エリアVA−Bに位置するスモールセルSC1のセルサーチを行う場合を仮定する。
このとき、図15に示すような、端末13aとスモールセルSC1との間に一時的な干渉源が存在する場合には、端末13aがスモールセルSC1からの電波を好適に受信できず、セルサーチが失敗する可能性がある。例えば、本来的には、見通しの良い無線環境であったにも拘わらず、イベントによって一時的に大型の仮設建築物が構築された場合には、仮設建築物が撤去されるまで、無線環境が劣化することが考えられる。
劣化した無線環境下では、端末13aにおいてセルサーチが繰り返される結果、電力を浪費して早期のバッテリ切れが発生する虞があった。第2実施形態は、このような問題を解決するための構成を有するマクロセル基地局及び端末について説明する。
第2実施形態では、第1実施形態で説明した構成に加え、以下のようなマクロセル基地局と端末間で実施する。
(A)マクロセル基地局が端末へスモールセルのセルサーチを指示し、指示した端末の識別情報(端末ID:ユーザIDに相当する)を記憶しておく。
(B)端末が、一時的な干渉源によって、スモールセルのセルサーチに失敗すると、端末は、セルサーチ失敗を示す成否情報を上りの無線区間を経由してマクロセル基地局へ通知する。
(C)マクロセル基地局は、端末IDを記憶した端末からセルサーチ失敗の情報を受信した場合には、当該端末が在圏する仮想エリアと関連づけてセルサーチ失敗の回数をカウントする。
(D)マクロセル基地局は、セルサーチ失敗を示す情報を受信する毎に、当該仮想エリアにおけるセルサーチ失敗回数をカウントし続ける。カウントは、所定時間(一例として1 時間程度)行われる。所定時間内における失敗の回数が閾値を超えた場合には、その時点から、当該仮想エリアに在圏する端末に対し、スモールセルのセルサーチを一時的に禁止する(端末にセルサーチを回避させる)ための制御を行う。
(E)所定の解除時間の経過に応じて、セルサーチの一時的な禁止を解除し、上記(A)〜(D)の手順を繰り返す。
図16は、第2実施形態に係る端末(端末13A)の構成例を示す。端末13Aは、第1実施形態における端末13の構成(図8)に加え、上記手順(B)を実行するための構成をさらに備えている。
すなわち、プロセッサ43Aは、周辺セル情報抽出処理53において、周辺セル情報をセルサーチ指示として受け取る。さらに、プロセッサ43Aは、セルサーチ制御54において、セルサーチのために、復器32A及びフレームデマッパ33Aの制御を行う。これらは、第1実施形態と同様である。プロセッサ43Aは、復器32A及びフレームデマッパ33Aによって実行されるセルサーチの結果(すなわち、セルサーチの成功(OK)又は失敗(NG))を受け取ることができる。
端末13Aのプロセッサ43Aは、メモリ44Aに記憶されたプログラムの実行によって、さらに、成否情報生成処理64を実行する。成否情報生成処理64では、プロセッサ43Aは、スモールセルのセルサーチの成功(OK)又は失敗(NG)を示す成否情報を生成する。成否情報は、フレームマッパ24に送られ、フレームにマッピングされて、第2実施形態に係るマクロセル基地局(マクロセル基地局10A)に送信される。このようにして、上記手順(B)が実施される。以上の点を除き、端末13Aは、端末13と同じ構成を有するので説明を省略する。
図17は、マクロセル基地局10Aに送信される成否情報を含むメッセージの例を示す。成否情報は、スモールセルのセルIDと、ユーザID(端末13Aの識別情報(端末IDとも称する))と、セルサーチの成否情報,すなわち、セルサーチの結果(成功又は失敗)を示す情報を含む。
図18は、第2実施形態に係るマクロセル基地局10Aの構成例を示す。マクロセル基地局10Aは、第1実施形態に係るマクロセル基地局10の構成(図7)に加えて、上記手順(A),(C)〜(E)を実施するための構成をさらに備える。
すなわち、プロセッサ43は、プログラムの実行によって、成否情報抽出処理61と、セルサーチ可否判定処理62とをさらに行う。また、メモリ44には、セルサーチ指示端末ID記憶領域63(以下、「記憶領域63」と表記)が設けられる。
記憶領域63には、プロセッサ43が周辺セル情報生成処理36によって、セルサーチ指示に相当する周辺セル情報を生成したときに、当該周辺セル情報の送信先に該当する端末13のユーザID(端末ID)が記憶される。これにより、上記手順(A)が行われる。
プロセッサ43は、成否情報抽出処理61において、フレームデマッパ33から成否情報のメッセージ(図17)を受信し、ユーザID及び成否情報を抽出する。さらに、プロセッサ43は、セルサーチ可否判定処理62において、成否情報抽出処理61で抽出されたユーザID及び成否情報と、仮想エリア管理処理35を介して供給される在圏仮想エリアテーブル38の記憶内容と、記憶領域63に記憶された端末IDとに基づき、ユーザIDを有する端末13Aが位置する仮想エリアに位置するスモールセルのセルサーチを禁止するか否かを判定する。
そして、プロセッサ43は、周辺セル情報生成処理36において、セルサーチ可否判定処理62における判定結果を反映した周辺セル情報(すなわち、セルサーチ指示)を生成する。すなわち、判定結果がセルサーチの許可を示す場合には、端末13Aがセルサーチを実行するためのスモールセル情報を含む周辺セル情報が生成される(仮想エリアにスモールセルが存在する場合)。これに対し、判定結果がセルサーチの禁止を示す場合には、端末13Aがセルサーチを回避するための周辺セル情報が生成される。周辺セル情報は、第1実施形態と同様に、ユーザIDを有する端末13Aへ送信される。このようにして、上記手順(C)及び(D)が実行される。
図19は、第2実施形態に係る端末13Aにおける処理を示すフローチャートである。図19において、フレームデマッパ33Aは、セルサーチを実行し(51)、当該セルサーチの結果をセルサーチ成否情報生成処理64に送信する(52)。そして、フレームデマッパ33Aは、セルサーチの結果が成功であれば(53,Yes)、処理を終了する。これに対し、セルサーチの結果が失敗(53,No)であれば、処理が51に戻る。
プロセッサ43Aは、セルサーチ結果の受信(54,Yes)を契機に成否情報生成処理64を行う。すなわち、プロセッサ43Aは、セルサーチ結果(成功又は失敗)を上りユーザデータに加工する(55)。続いて、プロセッサ43Aは、上りユーザデータをフレームマッパ24Aに送信する。その後、処理が54に戻る。
DSP41Aによって機能するフレームマッパ24Aは、成否情報を含む上りユーザデータを受信すると(57,Yes)、当該上りユーザデータをフレームにマッピングして、符号化器(COD)25Aへ送る(58)。その後、成否情報を含むフレーム(図17参照)は、送信系によって最終的にマクロ基地局10A向けの無線信号となり、送信アンテナ28Aから送信される。
図20は、マクロセル基地局10Aで実行される、セルサーチ可否判定に係る処理を示すフローチャートである。図20において、フレームデマッパ33は、上りユーザデータを受信すると(61)、上りユーザデータからユーザID及び成否情報を検出し(62)、ユーザID及び成否情報をセルサーチ可否判定処理62に送る(63)。その後、処理が61に戻る。
セルサーチ可否判定処理62において、プロセッサ43は、所定時間を計時するタイマを起動する(64)。タイマは、一定の間隔で起動するように設定されている。プロセッサ43は、タイマの計時中にフレームデマッパ33からユーザID及び成否情報を受信すると(65,Yes)、受信されたユーザIDが記憶領域63に記憶されたユーザIDと一致するかを確認する。ユーザIDが一致する場合には、プロセッサ43は、仮想エリア管理処理35経由で、ユーザIDを有する端末13Aの在圏仮想エリアを検索する。
すなわち、プロセッサ43は、ユーザIDを仮想エリア管理処理35に渡す。すると、仮想エリア管理処理35によって、プロセッサ43は、在圏仮想エリアテーブル38からユーザIDに対応する仮想エリア情報、すなわち端末13Aが在圏する仮想エリアの情報を読み出し、セルサーチ可否判定処理62に与える。
すると、セルサーチ可否判定処理62において、プロセッサ43は、成否情報が失敗を示すか否かを判定し、失敗を示す場合には、在圏仮想エリアでの失敗回数をカウントするカウンタ(図示せず)の値を1加算する。
続いて、プロセッサ43は、タイマが満了か否かを判定し(68)、タイマが満了していなければ(68,No)、処理を65に戻す。これに対し、タイマが満了している場合には(68,Yes)、カウンタを停止することで失敗回数のカウントを停止する(69)。
次に、プロセッサ43は、カウンタ値、すなわち、所定時間内における失敗回数と、予め用意された閾値とを比較して、失敗回数が閾値を上回るか否かを判定する(70)。このとき、失敗回数が閾値以下の場合(70,No)には、プロセッサ43は、在圏仮想エリアのセルサーチをOK(すなわち、許可する)と判定し、OKフラグの設定を行う(71)。
すなわち、プロセッサ43は、仮想エリア管理処理35に対し、在圏仮想エリアに帯するOKフラグの設定を依頼する。プロセッサ43は、仮想エリア管理処理35として、在圏仮想エリアに対するOKフラグを在圏仮想エリアテーブル38に設定する。
これに対し、失敗回数が閾値を上回る場合(70,Yes)には、プロセッサ43は、在圏仮想エリアのセルサーチをNG(すなわち、禁止する)と判定し、NGフラグの設定を行う(72)。
すなわち、プロセッサ43は、仮想エリア管理処理35に対し、在圏仮想エリアに帯するNGフラグの設定を依頼する。プロセッサ43は、仮想エリア管理処理35として、在圏仮想エリアに対するNGフラグを在圏仮想エリアテーブル38に設定する。
71又は72の処理の終了後、処理が64に戻り、タイマがリセットされて新たな所定時間の計時が開始される。なお、タイマが次に起動するまでに所定のインターバル時間が設けられても良い。
上記のように、セルサーチ可否判定処理62では、或る仮想エリアに在圏する各端末13A(ユーザIDが記憶領域63に記憶された端末13A)から受信される成否情報を用いて、タイマにより計時される所定期間内における、在圏仮想エリアでのセルサーチの失敗回数がカウントされる。そして、失敗回数が所定の閾値を上回る場合には、当該在圏仮想エリアでのセルサーチの禁止が決定される。
図21は、第2実施形態における周辺セル情報生成処理36に係る処理例を示すフローチャートである。図21に示す処理は、25a,25b,及び25cの処理が追加されている点で、第1実施形態にお0ける処理(図12)と異なる。
図21において、25で、ユーザIDに対応する仮想エリア情報及びスモールセルエリア情報が取得される。このとき、第2実施形態では、71又は72の処理で仮想エリア情報と関連づけて記憶されたOKフラグ又はNGフラグも取得される。
プロセッサ43は、25aで、セルサーチの可否判定を実施するか否かを判定する。このとき、可否判定が実施されない場合(25a,No)には、処理が26に進み、第1実施形態と同様の処理が行われる。
これに対し、可否判定が実施される場合(25a,Yes)には、処理が25bに進み、プロセッサ43は、25の処理でNGフラグが取得されたか否かを判定する。このとき、OKフラグが取得されている場合には、処理が26に進み、第1実施形態と同様の処理が行われる。
これに対し、NGフラグが取得された場合には、プロセッサ43は、実際に在圏仮想エリアにスモールセルが存在するか否かに拘わらず、スモールセルが存在しない旨のスモールセル情報を含む周辺セル情報を生成し(25c)、処理を27に進める。その後は、第1実施形態と同様の処理が行われる。
25cの処理によって、在圏仮想エリアにスモールセルが存在しないことを示すスモールセル情報を含む周辺セル情報が端末13Aに送信される。すると、図14に示した処理が行われる。例えば、端末13Aが37の処理と39の処理とのループによって、セルサーチのリトライを繰り返す状態であれば、上記周辺セル情報を含むユーザデータが端末13Aで受信されるので、39の処理がYES判定となり、処理が31に戻る。その後、36の処理において、周辺セル情報がスモールセルの不存在を示すと判定される。この結果、セルサーチのリトライが停止される。
また、NGフラグが設定された仮想エリアに位置する各端末13Aに対しては、スモールセルがないことを示す周辺セル情報が提供されるので、当該仮想エリアにおける無駄な(成功率の低い)セルサーチが回避される。
なお、NGフラグが設定された仮想エリアについては、スモールセルが存在しないことを示す周辺セル情報が在圏端末に対して提供されるので、各在圏端末からは、成否情報が送信されない。この結果、次の所定時間内におけるセルサーチの失敗回数は、閾値以下となる。この場合、OKフラグが仮想エリアに対して設定されるので、次の所定時間では、再び、成否情報に基づく可否判定が行われる状態となる。
第2実施形態によれば、端末13Aが位置する地理的位置条件だけでなく、時間的に変動する仮想エリア内の無線環境を考慮して、セルサーチが成功する可能性が高いか否かの判断結果(セルサーチ可否判定結果)を基に、セルサーチ用情報(セルサーチ指示)を端末13Aに提供するか否かの制御が行われる。これによって、一時的な無線環境の劣化が生じた仮想エリアにおけるセルサーチを回避して、端末13Aの消費電力を削減することができる。
〔第3実施形態〕
次に、第3実施形態について説明する。第3実施形態は、第1及び第2実施形態と共通する構成を有するため、共通点については説明を省略し、主として相違点について説明する。
第2実施形態では、所定時間内におけるセルサーチの失敗回数に基づき、仮想エリアにおけるセルサーチの許可又は禁止を判定した。第3実施形態では、セルサーチの許可又は禁止を判定するために、成否情報に加えて、端末がセルサーチの成功までに要した時間と、セルサーチの成功までにおけるリトライ回数との少なくとも一方を考慮する。
図22は、第3実施形態に係る端末(端末13B)の構成例を示す。端末13Bは、第2実施形態における端末13Aの構成(図16)に加え、以下の構成をさらに備えている。
すなわち、プロセッサ43Aは、周辺セル情報抽出処理53において、周辺セル情報をセルサーチ指示として受け取る。さらに、プロセッサ43Aは、セルサーチ制御54において、セルサーチのために、復調器32A及びフレームデマッパ33Aの制御を行う。これらは、第2実施形態と同様である。プロセッサ43Aは、復調器32A及びフレームデマッパ33Aによって実行されるセルサーチの結果(すなわち、セルサーチの成功(OK)又は失敗(NG))を受け取ることができる。
第3実施形態では、フレームデマッパ33Aは、さらに、セルサーチのリトライ回数を計測(カウント)するとともに、セルサーチの成功までに要した時間(セルサーチの所要時間)を計測する。フレームデマッパ33Aは、成否情報に加えて、成否情報がセルサーチ成功を示す場合には、所要時間及びリトライ回数の情報を出力する。
プロセッサ43Aは、メモリ44に記憶されたプログラムの実行によって、所要時間情報生成処理65と、リトライ回数情報生成処理66とをさらに実行する。フレームデマッパ33Aから出力される成否情報は、成否情報生成処理64に供給される。所要時間は、所要時間情報生成処理65に供給される。そして、リトライ回数は、リトライ回数生成処理66に供給される。
成否情報、所要時間及びリトライ回数は、フレームマッパ24Aに供給され、フレームにマッピングされて、第3実施形態に係るマクロセル基地局(マクロセル基地局10B)に送信される。以上の点を除き、端末13Bの構成は、端末13Aの構成と同じであるので、説明を省略する。
図23は、端末13Bから送信されるメッセージの例を示す。図23に示すように、メッセージは、スモールセルの識別情報であるセルIDと、ユーザID(端末ID)と、セルサーチの成否情報(成功又は失敗)とを含む。さらに、成否情報が成功を示す場合には、所要時間とリトライ回数とが含まれる。
図24は、第3実施形態に係るマクロセル基地局10Bの構成例を示す。マクロセル基地局10Bは、第2実施形態に係るマクロセル基地局10Aの構成(図18)に加えて、以下の構成をさらに備える。
すなわち、プロセッサ43は、プログラムの実行によって、所要時間抽出処理67と、リトライ回数抽出処理68とをさらに行う。また、メモリ44には、セルサーチ指示端末ID記憶領域63(以下、「記憶領域63」と表記)が設けられる。
プロセッサ43は、所要時間情報抽出処理67において、フレームデマッパ33から得られたメッセージ(図23)から所要時間を抽出し、セルサーチ可否判定処理62Aに供給する。また、プロセッサ43は、リトライ回数情報抽出処理68において、フレームデマッパ33から得られたメッセージ中のリトライ回数を抽出し、セルサーチ可否判定処理62Aに供給する。
第3実施形態では、セルサーチ可否判定処理62Aにおいて、プロセッサ43は、成否情報だけでなく所要時間及びリトライ回数を考慮した仮想エリアにおけるスモールセルのセルサーチの可否判定を行う。
図25は、セルサーチ可否判定処理62Aにおいて使用されるテーブルの例を示す。図25において、テーブルは、マクロセル基地局10Bによって形成されるマクロセル(セクタ)毎に設けられた複数のマクロセル対応領域を有する。各領域には、マクロセルの分割によって得られた各仮想エリアに対応する仮想エリア対応領域が形成される。
各仮想エリア対応領域には、セルサーチ成功率と、セルサーチ成功時における所要時間の平均値と、セルサーチ成功時におけるリトライ回数の平均値とが記憶される。セルサーチ成功率は、セルサーチ成功数をセルサーチ試行の総数で除した値である。このようなテーブルは、メモリ44に記憶される。但し、成功率の代わりに、第2実施形態と同様に失敗回数のカウント値が記憶されるようにしても良い。以下に説明する処理例では、失敗回数が記憶される例について説明する。
図26は、第3実施形態に係る端末13Bにおける処理を示すフローチャートである。図26に示す処理における、第2実施形態での処理(図19)との差分は以下の通りである。すなわち、図26において、フレームデマッパ33Aは、セルサーチ結果として、セルサーチが失敗の場合には、52において、成否情報(失敗)を送信する。
これに対し、セルサーチが成功の場合には、52において、フレームデマッパ33Aは、成否情報(成功)と、成功までの所要時間と、成功までのリトライ回数とを含むセルサーチ結果を送信する。このため、フレームデマッパ33Aは、セルサーチが失敗の場合(53,Yes)には、リトライ回数を1インクリメントし(53a)、且つ所要時間を計測して(53b)、処理を51に戻す。
このように、第3実施形態に係るフレームデマッパ33Aは、セルサーチが成功するまでのリトライ回数と所要時間とを計測又はカウントし、セルサーチ成功時にセルサーチ結果に含める。
また、54の処理では、成否情報生成処理64が成否情報を受け取り、所要時間情報生成処理65が所要時間を受け取り、リトライ回数情報生成処理66がリトライ回数を受け取る。
55では、成否情報生成処理64が成否情報を上りユーザデータに加工し、所要時間情報生成処理65が所要時間を上りユーザデータに加工し、リトライ回数情報生成処理66がリトライ回数を上りユーザデータに加工する。上りユーザデータは、フレームマッパ24Aに送られる(56)。その後の処理は、第2実施形態と同じである。結果として、図23に示した内容のセルサーチ結果がマクロセル基地局10Bに送られる。
図27は、マクロセル基地局10Bで実行される、セルサーチ可否判定に係る処理を示すフローチャートである。第2実施形態における処理(図20)と、図27に示す処理との差分は以下の通りである。
フレームデマッパ33は、上りユーザデータを受信すると(61)、上りユーザデータからユーザID及びセルサーチ結果情報(成否情報,所要時間(成功時),リトライ回数(成功時))を検出し(62)、ユーザID及びセルサーチ結果情報セルサーチ可否判定処理62Aに送る(63)。その後、処理が61に戻る。
セルサーチ可否判定処理62Aにおける、64〜67の処理は、第2実施形態と同じである。但し、所要時間の平均値の計測(67a)と、リトライ回数の平均値の計測(67b)とがさらにプロセッサ43によって実行される。67,67a,67bの処理に当たり、図25に示したテーブルが使用される。
プロセッサ43は、失敗回数のカウント、並びに所要時間の平均値,及びリトライ回数の平均値のそれぞれの計測を、タイマの満了(68)を契機に停止する(69)。続いて、プロセッサ43は、第2実施形態と同様に、所定時間内の失敗回数が閾値を上回るかを判定する(70)。失敗回数が閾値を上回る場合(70,Yes)の処理は、第2実施形態と同じである。
これに対し、失敗回数が閾値以下の場合(70,No)の場合には、プロセッサ43は、リトライ回数の平均値及び所要時間の平均値を用いたセルサーチの可否判定を行う(70a)。リトライ回数の平均値及び所要時間の平均値は、指標値の一例である。例えば、リトライ回数の平均値と、所要時間の平均値の少なくとも一方が閾値を上回る場合には、処理が72に進み、NGフラグの設定が行われる。これに対し、二つの平均値の双方が閾値以下の場合には、処理が71に進み、OKフラグの設定が行われる。71及び72の処理自体は、第2実施形態と同じである。
このように、セルサーチの失敗回数が閾値以下であっても、所定時間におけるリトライ回数又は所要時間の平均値が閾値を上回る場合には、在圏仮想エリアにおける無線環境が一時的に劣化していると判定して、NGフラグの設定を行う。
第3実施形態によれば、成否情報に基づくセルサーチの可否判定よりもさらに厳しい判定基準で、セルサーチの可否判定が行われる。これによって、端末13Bが成功率の低いセルサーチを行う可能性を低減することができ、消費電力を削減に寄与することができる。
なお、70aの判定は、リトライ回数の平均値及び所要時間の平均値の双方が閾値を上回る場合に、NGフラグが設定されるようにしても良い。また、70の判定処理と、70aの判定処理とは順序が逆であっても良い。また、67の処理において、失敗回数のカウントの代わりに、上述したセルサーチの成功率が算出され、70の処理において、所定時間内におけるセルサーチ成功率が閾値以上か否かが判定されるようにしても良い。この場合に、成功率が閾値以上の場合にOKフラグが設定され、成功率が閾値未満の場合にNGフラグが設定される。
なお、第1〜第3実施形態において説明した、マクロセルを分割する仮想エリアの数や、マクロセルに配置されるスモールセルの数は例示であり、仮想エリアの数は、スモールセルの数位置に応じて適宜設定可能である。1つの仮想エリアに複数のスモールセルが位置していても良い。この場合、第2及び第3実施形態で実行されるセルサーチの可否判定は、仮想エリア内のスモールセル毎に実行されるようにしても良い。
また、第2及び第3実施形態で実行されるセルサーチの可否判定は、仮想エリア単位で行われていた。この代わりに、セルサーチの可否判定は、仮想エリアに在圏するユーザID(端末)単位で実行することができる。この場合、失敗回数、リトライ回数、所要時間は、ユーザID毎に計測又はカウントされる。このようにすれば、端末毎にスモールセルのセルサーチが制御される。
〔第4実施形態〕
次に、第4実施形態について説明する。第4実施形態は、第2又は第3実施形態と共通する構成を有するため、共通点については説明を省略し、主として相違点について説明する。
第4実施形態では、マクロセル基地局がオムニセルを形成する形態について説明する。図28は、第4実施形態の説明図である。図28において、第4実施形態に係るマクロセル基地局10Cは、オムニセルであるセルCを形成する。セルCは、例えば、マクロセル
基地局10の位置を中心とする円形の領域であり、1つのマクロセルとして機能する。
セルC内には、スモールセルSC1が位置している。マクロセル基地局10Cは、例えば上位装置から得られるスモールセルSC1の情報(中心位置、セル半径)に基づき、セルCを複数の仮想エリアに分割する。仮想エリアの生成方法は、第1実施形態にて説明した手法を適用することができる。
図28では、スモールセルSC1に基づき、セルCが円形の仮想エリアVA−Aと、仮想エリアVA−Aを囲む円環状の仮想エリアVA−Bと、仮想エリアVA−Bを囲む円環状の仮想エリアVA−Cとに分割された状態が例示されている。
マクロセル基地局10Cは、第2実施形態に係るマクロセル基地局10Aの構成(図18)の適用によって、図20及び図21に示した処理を実行することができる。この場合、端末13Cは、端末13Aの構成(図16)の適用によって、図19に示した処理を実行することができる。
或いは、マクロセル基地局10Cは、第3実施形態に係るマクロセル基地局10Bの構成(図24)の適用によって、図27に示した処理を実行することができる。この場合、端末13Cは、端末13Bの構成(図22)の適用によって、図26に示した処理を実行することができる。
マクロセル基地局10Cは、第2又は第3実施形態で説明したような、仮想エリア毎のセルサーチ可否判定を実行することができる。このため、例えば、端末13Cと在圏仮想エリアにおけるスモールセルとの距離がセルサーチ成功に至らない程度に離れている場合には、NGフラグの設定によって、端末13Cに対してセルサーチ指示(スモールセルSC1のスモールセル情報)が提供されないようにされる。
例えば、図28に示すように、端末13CとスモールセルSC1とは、同じ仮想エリアVA−Bに位置している。但し、端末13Cがマクロセル基地局10Cを挟んで逆側に位置している。このような場合には、端末13Cは、スモールセルSC1のセルサーチを行っても、スモールセルSC1を発見することはできない。従って、セルサーチが繰り返される結果、所定時間内におけるセルサーチの失敗回数が閾値を上回る。
これによって、端末1Cは、マクロセル基地局10Cから、スモールセルが存在しないことを示す周辺セル情報を受信でき、セルサーチを停止することができる。なお、第4実施形態では、セルサーチの可否判定は、ユーザID(端末13C)毎に行われる。
以上説明した第1〜第4実施形態に係る構成は、適宜組み合わせることができる。
C・・・セル
S1,S2,S3・・・セクタ
SC1,SC2,SC3・・・スモールセル
VA−A,VA−B,VA−C・・・仮想エリア
10,10A,10B,10C・・・マクロセル基地局
13,13A,13B,13C・・・ユーザ端末(端末)
34・・・RTT測定処理
35・・・仮想エリア管理処理
36・・・周辺セル情報生成処理
37・・・周辺スモールセル情報記憶領域
38・・・在圏仮想エリアテーブル
39・・・周辺スモールセル情報管理処理
43,43A・・・プロセッサ
44,44A・・・メモリ
53・・・周辺セル情報抽出処理
54・・・セルサーチ制御
61・・・成否情報抽出処理
62,62A・・・セルサーチ可否判定処理
63・・・セルサーチ指示端末ID記憶領域
64・・・成否情報生成処理
65・・・所要時間生成処理
66・・・リトライ回数生成処理
67・・・所要時間情報抽出処理
68・・・リトライ回数情報抽出処理

Claims (8)

  1. マクロセルを形成するマクロセル基地局であって、
    前記マクロセルの分割によって得られた複数の仮想エリアの情報と、前記複数の仮想エリアのそれぞれに関連するスモールセルの情報とを記憶する記憶装置と、
    前記マクロセル基地局と前記マクロセルに在圏する端末との距離を用いて前記端末が位置する仮想エリアを特定する処理と、特定された仮想エリアの情報と関連づけられたスモールセルの情報を用いて、前記端末に送信すべきスモールセルのセルサーチ用情報を生成する処理とを行う制御装置と、
    を含み、
    前記制御装置は、前記特定された仮想エリアに位置するスモールセルのセルサーチの成否を示す成否情報を前記特定された仮想エリアに位置する少なくとも1つの端末から受信する処理と、前記成否情報に基づいて前記特定された仮想エリアに位置するスモールセルのセルサーチを回避するための指示を前記少なくとも1つの端末に送信するための処理とを行う
    マクロセル基地局。
  2. 前記制御装置は、前記成否情報を用いて得られた所定時間内におけるセルサーチの失敗回数が閾値を超えるときに、前記特定された仮想エリアに位置するスモールセルのセルサーチを回避するための指示を前記少なくとも1つの端末に送信するための処理を行う
    請求項1に記載のマクロセル基地局。
  3. 前記制御装置は、前記特定された仮想エリアに位置する少なくとも1つの端末から前記特定された仮想エリア内に位置するスモールセルのセルサーチの成否を示す成否情報と、前記セルサーチの成功までの所要時間と前記セルサーチの成功までのリトライ回数との少なくとも一方とを受信する処理を行い、前記成否情報を用いて得られた所定時間内におけるセルサーチの失敗回数と、前記所定時間内に受信された前記所要時間及び前記リトライ回数の少なくとも一方から求められた指標値との少なくとも一方がセルサーチの回避を示すときには、前記特定された仮想エリア内に位置するスモールセルのセルサーチを回避するための指示を前記少なくとも1つの端末に送信するための処理を行う
    請求項1に記載のマクロセル基地局。
  4. マクロセル基地局によって形成されたマクロセルに在圏する端末であって、
    前記マクロセルの分割によって得られた複数の仮想エリアのうち、前記マクロセル基地局と前記端末との距離に基づき特定された前記端末が位置する仮想エリアに関連するスモールセルのセルサーチ用情報を前記マクロセル基地局から受信する処理と、前記セルサーチ用情報に基づいて前記スモールセルのセルサーチを制御する処理とを実行する制御装置をみ、
    前記制御装置は、前記セルサーチ用情報に基づき実行されたセルサーチの成否を示す成否情報を前記マクロセル基地局に送信するための処理を行い、前記マクロセル基地局から受信される前記成否情報に基づく指示に基づいて前記スモールセルのセルサーチを回避する端末。
  5. 前記制御装置は、前記成否情報を用いて求められた所定時間内におけるセルサーチの失敗回数が閾値を超えるときに前記マクロセル基地局から受信される指示に基づいて前記スモールセルのセルサーチを回避する
    請求項4に記載の端末。
  6. 前記制御装置は、前記セルサーチ用情報に基づき実行されたセルサーチの成否を示す成否情報と、前記セルサーチの成功までの所要時間と前記セルサーチの成功までのリトライ回数との少なくとも一方とを前記マクロセル基地局に送信するための処理を行い、前記成否情報を用いて求められた所定時間内におけるセルサーチの失敗回数と、前記所定時間内に受信された前記所要時間及び前記リトライ回数の少なくとも一方から求められた指標値との少なくとも一方がセルサーチの回避を示すときに前記マクロセル基地局から受信される指示に基づいて前記スモールセルのセルサーチを回避する
    請求項に記載の端末。
  7. マクロセルを形成するマクロセル基地局のスモールセルサーチ制御方法であって、
    前記マクロセル基地局が、
    前記マクロセルの分割によって得られた複数の仮想エリアの情報と、前記複数の仮想エリアのそれぞれに関連するスモールセルの情報とを記憶し、
    前記マクロセル基地局と前記マクロセルに在圏する端末との距離を用いて前記端末が位置する仮想エリアを特定し、
    特定された仮想エリアの情報と関連づけられたスモールセルの情報を用いて、前記端末に送信すべきスモールセルのセルサーチ用情報を生成し、
    前記特定された仮想エリアに位置するスモールセルのセルサーチの成否を示す成否情報を前記特定された仮想エリアに位置する少なくとも1つの端末から受信し、
    前記成否情報に基づいて前記特定された仮想エリアに位置するスモールセルのセルサーチを回避するための指示を前記少なくとも1つの端末に送信する
    ことを含むマクロセル基地局のスモールセルサーチ制御方法。
  8. マクロセル基地局によって形成されたマクロセルに在圏する端末のスモールセルサーチ制御方法であって、
    前記端末が、
    前記マクロセル基地局と前記端末との距離を用いて求められた、前記マクロセルの分割によって得られた複数の仮想エリアのうち前記端末が位置する仮想エリアに位置するスモールセルのセルサーチ用情報を受信し、
    前記セルサーチ用情報に基づいて前記スモールセルのセルサーチを制御し、
    前記セルサーチ用情報に基づき実行されたセルサーチの成否を示す成否情報を前記マクロセル基地局に送信し、
    前記マクロセル基地局から受信される前記成否情報に基づく指示に基づいて前記スモー
    ルセルのセルサーチを回避する
    ことを含む端末のスモールセルサーチ制御方法。
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