「3GPP」とも呼ばれる第3世代パートナーシップ・プロジェクト(3rd Generation Partnership Project)は、第3および第4世代ワイヤレス通信システムに関する世界的に適用可能な技術仕様および技術レポートを規定することを目指した連携合意である。3GPPは、次世代モバイル・ネットワーク、システムおよびデバイスに関する仕様を規定する。
3GPPロング・ターム・エボリューション(LTE:Long Term Evolution)は、将来の要求に対処すべくユニバーサル・モバイル通信システム(UMTS:Universal Mobile Telecommunications System)モバイルフォンまたはデバイス規格を改善するためのプロジェクトに与えられた名称である。一態様において、UMTSは、進化型ユニバーサル地上無線アクセス(E−UTRA:Evolved Universal Terrestrial Radio Access)および進化型ユニバーサル地上無線アクセス・ネットワーク(E−UTRAN:Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network)にサポートおよび仕様を提供するために修正された。
本明細書に開示されるシステムおよび方法の少なくともいくつかの態様は、3GPP LTEおよびLTEアドバンスト規格(例えば、リリース8、リリース9、リリース10およびリリース11)に関して記載される。しかしながら、本開示の範囲は、この点で限定されるべきではない。本明細書に開示されるシステムおよび方法の少なくともいくつかの態様は、他のタイプのワイヤレス通信システムにおいて利用されてもよい。
LTEリリース11では、協調マルチポイント(CoMP)送受信の使用が主な拡張である。協調マルチポイント(CoMP)送信では、端末装置(UE)が、(本明細書でポイントと呼ばれる)複数の地理的に離れたアンテナから下りリンク信号を受信することが可能である。ポイントとは、地理的にコロケートされたアンテナのセットである。ポイントは、サイトとも呼ばれる。ポイントは、同じ基地局または異なる基地局上に位置するか、またはそれらに接続されてもよい。そのうえ、端末装置(UE)による上りリンク送信を複数のポイントで受信することができる。端末装置(UE)へ下りリンク上で送信するポイントは、送信ポイントと呼ばれる。端末装置(UE)からの送信を上りリンク上で受信するポイントは、受信ポイントと呼ばれる。
ポイントは、送信も受信も可能である。一般に、「ポイント」は、送信ポイントおよび受信ポイントの両方を指す。所与の端末装置(UE)への送信およびそれからの受信のために、ポイントの同じセットを用いる必要はない。(端末装置(UE)への)下りリンク送信に関与するポイントのサブセットは、(端末装置(UE)からの)上りリンク受信に関与するポイントのサブセットと同じであっても異なってもよい。同じサイトにおける複数の区分が異なるポイントに対応してもよい。下りリンク送信または上りリンク受信に参加するポイントのセットが1つのサブフレームから別のサブフレームへ変化してもよい。
アンテナポートは、アンテナポート上のシンボルを伝えるチャネルが、同じアンテナポート上の別のシンボルを伝えるチャネルから推測できるように定義される。アンテナポートごとに1つのリソースグリッド(時間−周波数)があってもよい。複数のアンテナポートは、複数入力および複数出力(MIMO:multiple−input and multiple−output)システムのための複数レイヤを実現できる。ポイントは、端末装置(UE)に透過的であってもよい。端末装置(UE)にとって、アンテナポートは識別可能である。アンテナポートは、1つのポイントにおける1つのアンテナまたはアンテナのセット、あるいは複数の異なるポイントにおけるアンテナのセットによって実現される。しかしながら、ポイントは、eNode Bから見れば識別可能である。それゆえに、ポイントから端末装置(UE)への送信のときに、eNode Bから見れば、送信に参加するアンテナポートにどのポイント(単数または複数)が用いられるかをeNode Bは認識している。
各ポイントから端末装置(UE)への下りリンク送信を協調させることによって、下りリンク性能を著しく高めることができる。同様に、複数の受信ポイントでの上りリンク受信を協調させることによって、上りリンク性能の著しい向上を達成できる。協調マルチポイント(CoMP)送信では、各協調セルのチャネル状態情報(CSI)がリリース10と同じフォーマットまたは新しいフォーマットで別々または一緒にレポートされる。
協調マルチポイント(CoMP)送信および/または受信の使用によって、LTEワイヤレス広帯域ネットワークおよび3Gネットワーク上で着実なサービス品質およびスループットが保証され、一方では上りリンクおよび下りリンク・データ伝送速度が向上する。協調マルチポイント(CoMP)送信および/または受信は、上りリンク上でも下りリンク上でも用いることができる。
用語「同時の」は、本明細書では、2つ以上の事象が重複したタイムフレームで生じる状況を示すために用いられる。言い換えれば、2つの「同時の」事象は、時刻がある程度重複するが必ずしも同じ持続時間でなくてもよい。そのうえ、同時の事象は、同時刻に始まるか、または終わってもよく、あるいはそうでなくてもよい。
図1は、協調マルチポイント(CoMP)を利用したワイヤレス通信システム100を示すブロックダイアグラムである。ワイヤレス通信システム100は、システム・アーキテクチャ・エボリューション(system architecture evolution)101の一部としてサービングeNode B102aおよび協力eNode B102bを含む。システム・アーキテクチャ・エボリューション101は、GPRSコア・ネットワークを置き換えるべく設計されたフラットなIPベースのネットワーク・アーキテクチャである。一構成において、システム・アーキテクチャ・エボリューション101は、コア・ネットワークと呼ばれる。
eNode B102は、チャネル状態情報参照信号(CSI−RS:channel state information reference signal)送信モジュール114を有する。CSI−RS送信モジュール114は、チャネル状態情報参照信号(CSI−RS)116、チャネル状態情報参照信号(CSI−RS)構成118およびチャネル状態情報(CSI)レポート構成120を含む。eNode B102は、例えば、CSI−RS116が測定されるように、それを端末装置(UE)104へ送る。留意すべきは、本明細書では、CSI−RSが単一のCSI−RSおよび/または複数のCSI−RSを指すことである。
CSI−RS送信モジュール114は、CSI−RS構成118を生成する。eNode B102は、次にCSI−RS構成118を端末装置(UE)104へ送る。かくして、端末装置(UE)104は、送信されてきたCSI−RS116を検出かつ処理するために、受信したCSI−RS構成118を用いることができる。例えば、端末装置(UE)104は、受信したCSI−RS構成118をCSI−RS構成モジュール152に記憶する。
eNode B102は、端末装置(UE)104がeNode B102へ送り返すためのCSIレポートを生成できるように、端末装置(UE)104へチャネル状態情報(CSI)レポート構成120を送る。例えば、各チャネル状態情報(CSI)レポート構成120は、レポートするためにどのCSI−RS(単数または複数)116を用いるべきかについての情報も含む。例えば、端末装置(UE)104は、受信したCSIレポート構成120をCSIレポート構成モジュール158に記憶する。
eNode B102は、複数のアンテナを含む物理構造である。いくつかのアンテナはeNode B102とコロケートされ、他のアンテナポートはeNode B102から地理的に離れている。コロケートされたアンテナも地理的に離れたアンテナもポイント110と呼ばれる。いくつかのポイント110a〜bは、サービングeNode B102aと関連付けられ、一方で他のポイント110cは、協力eNode B102bと関連付けられる。eNode B102は、端末装置(UE)104への下りリンク108送信およびそれからの上りリンク106受信を協調させるために、ポイント110を用いることができる。ポイント110cが協力eNode B102bに接続されている場合、協力eNode B102bをサービングeNode B102aへ接続するバックホール・インタフェース144がある。
ポイント110は、基地局と関連付けられたアンテナおよびまたはアンテナポートである。基地局は、アクセスポイント、送信ポイント、Node B、eNode B、送信ノード、ノードまたはいくつかの他の用語で呼ばれることもある。ポイント110は、基地局とコロケートされてもよく、または基地局から地理的に離れていてもよい。同様に、端末装置(UE)104は、移動局、加入者局、アクセス端末、遠隔局、ユーザ端末、端末、ハンドセット、加入者ユニット、ワイヤレス通信デバイスまたは他の用語で呼ばれることもある。
端末装置(UE)104とeNode B102との間の通信は、上りリンク106および下りリンク108を含んだ、ワイヤレスリンクを通じた送信を用いて達成される。上りリンク106は、端末装置(UE)104からシステム・アーキテクチャ・エボリューション101におけるデバイス(例えば、eNode B102)へ送られる通信を指す。下りリンク108は、システム・アーキテクチャ・エボリューション101(例えば、eNode B102)から端末装置(UE)104へ送られる通信を指す。eNode B102は、下りリンク108信号を端末装置(UE)104へ送り、上りリンク106信号を端末装置(UE)104から受信するために、ポイント110の異なる組み合わせを用いてもよい。
一般に、通信リンクは、単一入力および単一出力(SISO:single−input and single−output)、複数入力および単一出力(MISO:multiple−input and single−output)、単一入力および複数出力(SIMO:single−input and multiple−output)、または複数入力および複数出力(MIMO:multiple−input and multiple−output)システムを用いて確立される。MIMOシステムは、複数の送受信アンテナを装備した送信機および受信機の両方を含む。従って、基地局は、複数のアンテナ(またはポイント110)を有し、端末装置(UE)104は、(図示されない)複数のアンテナを有する。かくして、基地局および端末装置(UE)104は、それぞれがMIMOシステムにおける送信機または受信機のいずれかとして動作する。MIMOシステムの1つの利益は、複数の送受信アンテナによって複数の送受信アンテナポートを実現し、これらのアンテナポートが作り出す追加の次元数を活用すれば、性能が向上することである。
第3世代パートナーシップ・プロジェクト(3GPP)ロング・ターム・エボリューション(LTE)アドバンストでは、MIMOおよびキャリアアグリゲーション(carrier aggregation)に適応するために、制御チャネル上で追加の制御フィードバックが送られる。キャリアアグリゲーションとは、隣接するか、または離れて位置する複数のコンポーネントキャリア(CC:component carrier)(またはセル)上でデータを送信することを指す。
複数のポイント110から単一の端末装置(UE)104への下りリンク108送信は、協調マルチポイント(CoMP)送信動作と呼ばれる。1つの端末装置(UE)104から複数の受信ポイント110への上りリンク106送信は、協調マルチポイント(CoMP)受信動作と呼ばれる。
CoMPでは、1つの送信方法は、3GPPリリース10仕様に明記されるようなジョイント送信(JT:joint transmission)である。JTの一構成では、参加するすべての送信ポイント(TP:transmission point)110が同じ非符号化データを送信する。別の構成では、すべてのTP110が同じ符号化データを送信し、端末装置(UE)104が信号を受信して、それを端末装置(UE)104で結合する。例えば、受信信号は、端末装置(UE)104が任意の処理が行う前に、端末装置(104)上で結合されるか、または重ね合わされる。
端末装置(UE)104へ協調マルチポイント(CoMP)信号を送信するすべてのポイント110は、CoMP送信ポイント(TP)110または送信ポイント(TP)110と呼ばれる。端末装置(UE)104から協調マルチポイント(CoMP)信号を受信するすべてのポイント110は、CoMP受信ポイント110または受信ポイント110と呼ばれる。ポイント110は、下りリンク108を通じて端末装置(UE)104へ参照信号を送信することができる。それぞれの110ポイントは端末装置(UE)104へ、参照信号を送信するためにチャネル状態情報参照信号(CSI−RS)送信モジュール114を用いる。
様々なタイプの参照信号がポイント110によって用いられる。例えば、ポイント110は、セル固有の参照信号(CRS:cell−specific reference signal)、マルチメディア・ブロードキャスト単一周波数ネットワーク(MBSFN:multimedia broadcast over a single frequency network)参照信号、UE固有の参照信号(例えば、復調参照信号(DM−RS:demodulation reference signal))、位置決定参照信号(PRS:positioning reference signal)、およびチャネル状態情報参照信号(CSI−RS)を用いる。3GPPのリリース10では、下りリンク108アンテナポートごとに送信される1つの参照信号が存在する。
周波数帯域幅は、等しい帯域幅をもつサブキャリアに区分される。サブキャリアのセットは、SC={sc1,sc2,...,sck}によって示される。時間は、シンボル周期として知られる等しい持続時間をもつ間隔に分割される。3GPPリリース8およびそれ以降のリリースでは、(1無線フレームと呼ばれる)時間−周波数リソース・グリッドの持続時間は10ミリ秒(ms)である。1無線フレームは、10サブフレームを含み、それぞれのサブフレームの持続時間は、上りリンク106および/または下りリンク108における送信の持続時間である1msである。すべてのサブフレームは、持続時間がそれぞれ0.5msの2つのスロットに分割される。時間間隔のセットは、T={T1,T2,...,TL}によって示される。次に、周波数−時間リソース・グリッドがデカルト積SC×T={(sck,Tl),k=1,...,Kおよびl=1,...,L}として定義される。
上りリンク106または下りリンク108で情報の送信に割り当てることができるリソースの最小量は、いずれのサブフレームでも2リソースブロック(RB:resource block)であり、各スロットに1RBである。各スロットは、7つのシンボルに分割される。周波数領域は、サブキャリアと呼ばれる15キロヘルツ(kHz)幅の帯域に分割される。言い換えれば、1RBは、時間領域における0.5ms(7シンボルまたは1スロット)の持続時間と周波数領域における12サブキャリア(180kHz)の帯域幅とを有する。1つのリソース要素は、時間領域における1シンボルの持続時間と周波数領域における1サブキャリアの帯域幅とを有する。加えて、いずれのサブフレームでも、物理上りリンク制御チャネル(PUCCH:physical uplink control channel)における上りリンク制御情報(UCI)の送信のために、所与の端末装置(UE)104によって最大2RB(各スロットに1RB)を用いることができる。
端末装置(UE)104への参照信号の送信に参加するポイント110は、協調マルチポイント(CoMP)測定セットに属する。協調マルチポイント(CoMP)測定セットは、ポイント110の端末装置(UE)104へのリンクに関係するチャネル状態/統計情報が測定されるか、および/またはレポートされるポイント110のセットとして定義される。協調マルチポイント(CoMP)送信環境では下りリンク108での参照信号の送信が生じることも、生じないこともある。
本明細書では、協力セットとは、時間−周波数リソースでの端末装置(UE)104へのデータ送信、および/または時間−周波数リソースでの端末装置(UE)104からのデータ受信に直接的および/または間接的に参加する、地理的および/または実質的に離れたポイント110のセットを指す。送信および/または受信ポイント110のセットは、協力セットのサブセットである。協力セットは、端末装置(UE)104に透過的であっても、なくてもよい。
端末装置(UE)104は、1つ以上のチャネル状態情報(CSI)モジュール150を含む。例えば、各コンポーネント・キャリア(CC)は、チャネル状態情報(CSI)モジュール150を有する。
チャネル状態情報(CSI)モジュール150は、1つ以上のチャネル状態情報(CSI)構成モジュール152、1つ以上のチャネル状態情報(CSI)測定モジュール154、1つ以上のチャネル状態情報(CSI)レポート生成モジュール156、1つ以上のチャネル状態情報(CSI)レポート構成モジュール158、およびチャネル状態情報(CSI)レポート衝突解決モジュール160を含む。
チャネル状態情報(CSI)構成モジュール152は、eNode B102からCSI−RS構成を受信する。CSI−RS構成は、CSI−RSシーケンス、周期、CSI−RSが送信されるアンテナポート、およびCSI−RSシンボルによって占有されたリソース要素のパターンを含む。特定の構成を用いて構成されるCSI−RSは、CSI−RSリソースと呼ばれる。構成されたCSI−RSリソースの参照信号シーケンスは、CSI−RS構成によって決定される時間および周波数リソースを占有するキャリア、またはコンポーネントキャリア上で送信される。
CSI−RS構成は、端末装置(UE)104で受信されるCSI−RSの構成について端末装置(UE)104に通知する。例えば、協調マルチポイント(CoMP)測定の場合のように、同じコンポーネントキャリア(CC)またはセルを用いる複数のeNode B102があった場合、各チャネル状態情報(CSI)構成モジュール152は、CSI−RS構成を受信して、そのCSI−RS構成を、受信したCSI−RS信号に適用する。言い換えれば、複数のCSI−RSが構成される。CSI−RSの構成は、無線リソース制御(RRC:radio resource control)シグナリングによって行われる。一般に、サービングeNode B102は、所与のキャリアコンポーネントで1つ以上のCSI−RSを用いて端末装置(UE)104を構成する。CSI−RSと他のeNode Bおよび/または他の送信ポイントとの関連付けは、端末装置(UE)104には透過的であってもよい。CSI−RSリソースを構成するために用いられる1つのパラメータは、セルIDとして知られる、セルと関連付けられた識別番号である。すべての構成されたCSI−RSが同じサービングセルに属しても、属さなくてもよい。言い換えれば、1つ以上のCSI−RSリソースが端末装置のもの(端末装置(UEの)サービングセル・セルID)とは異なるセルID(単数または複数)を用いて構成されてもよい。一構成において、CSI−RSにインデックスが付けられる。CSI−RSインデックスは、優先度付けに用いることができる。
別の例として、チャネル状態情報(CSI)モジュール150は、それぞれがCSI−RS構成(例えば、CSI−RS1構成およびCSI−RS2構成)を含む、2つのチャネル状態情報(CSI)構成モジュール152を有する。
チャネル状態情報(CSI)測定モジュール154は、構成されたCSI−RSごとにチャネル状態情報(CSI)を測定する。例えば、CSI−RS1は、CSI−RS1構成によって示されるような周期およびリソース要素パターンに従って送信される。言い換えれば、適切な時刻に、チャネル状態情報(CSI)測定モジュール154は、CSI−RS1が送信されるリソース要素上で受信したシンボルに基づいて、チャネル状態情報(CSI)を測定する。このように、端末装置(UE)104は、CSI−RSごとにチャネル状態情報(CSI)測定結果を取得する。加えて、端末装置(UE)104は、複数のCSI−RSが構成されているときには複数のCSI測定結果を取得することが可能である。CSIレポート構成は、どのCSI−RS(単数または複数)が測定されるべきか、および/またはレポートされるべきかを特定する。リリース10の無線リソース制御(RRC)仕様では、CSIレポート構成は、CQIReportConfigと呼ばれる。
チャネル状態情報(CSI)レポート生成モジュール156は、チャネル状態情報(CSI)レポートを生成する。チャネル状態情報(CSI)レポートは、チャネル状態情報(CSI)レポート構成モジュール158により設定されたチャネル状態情報(CSI)レポート構成に従って生成される。チャネル状態情報(CSI)レポートは、1つ以上の送信ポイント110を有するeNode B102へ送り返される。従って、協調マルチポイント(CoMP)送信の場合には、複数のチャネル状態情報(CSI)レポートを生成してサービングeNode B102(または中央スケジューラ)へ送り返す必要がある。サービングセルごとまたはコンポーネントキャリアごとに、1つ以上のチャネル状態情報(CSI)レポート生成モジュール156がありうる。チャネル状態情報(CSI)レポート生成モジュール156は、CSIレポート構成モジュール158により設定されたCSIレポート構成によって導出される。CSIレポート構成に依存して、1つのチャネル状態情報(CSI)レポート生成モジュール156が1つ以上のCSI−RS(単数または複数)に対応することもある。CSIレポート構成モジュール158により設定されたCSIレポート構成は、チャネル状態情報(CSI)レポート生成モジュール156にどのCSI−RS(単数または複数)が対応すべきかを特定する。例えば、同じキャリア(またはコンポーネントキャリア、もしくはキャリア周波数)に対して、あるいは同じサービングセルに対して、2つのCSIレポート構成がある場合には、少なくとも2つのチャネル状態情報(CSI)レポート生成モジュール156があることになろう。一方のチャネル状態情報(CSI)レポート生成モジュール156は、CSIレポート構成1に対応することになろう。他方のチャネル状態情報(CSI)レポート生成モジュール156は、CSIレポート構成2に対応することになろう。
CSIレポート生成モジュール156は、CSI測定モジュール154により行われるCSI測定からCSIレポートを生成する。CSIレポートは、CSIレポート構成モジュール158により設定されたCSIレポート構成に基づく。留意すべきは、チャネル状態情報(CSI)レポートが様々なチャネル状態情報(CSI)測定結果に基づきうることである。例えば、チャネル状態情報(CSI)レポート構成は、チャネル品質インジケータ(CQI:channel quality indicator)に基づいてもよい。言い換えれば、CSIレポートは、CQIレポートであってもよい。
各チャネル状態情報(CSI)レポート構成は、何がレポートされるべきか、および、いつそれがレポートされるべきかについての情報を含む。例えば、チャネル状態情報(CSI)レポート構成は、チャネル品質指標(CQI:channel quality indication)およびプリコーディング・マトリックス指標(PMI:precoding matrix indication)をレポートするための周期、ならびにランク指標(RI:rank indication)をレポートするための周期を設定する。例として、チャネル状態情報(CSI)レポート構成は、チャネル品質指標(CQI)が5ミリ秒(ms)ごとにレポートされるべきであること、およびランク指標(RI)が20ミリ秒(ms)ごとにレポートされるべきであることを示す。各チャネル状態情報(CSI)レポート構成は、どのCSI−RS(単数または複数)がレポートされるべきかについての情報も含む。
チャネル状態情報(CSI)レポート生成モジュール156は、チャネル状態情報(CSI)測定結果に基づいてレポートを生成する。各生成されたレポートは、(PUCCHレポーティング・タイプ、PUCCH CSIレポーティング・タイプ、CSIレポーティング・タイプとも呼ばれる)レポート・タイプによって識別される。レポート・タイプは、レポートされることになるチャネル状態情報(CSI)情報の具体的な組み合わせを示す。例えば、TypeAで示される1つのタイプが広帯域CQIおよびPMIを含み、TypeBで示される別のタイプがRIを含む。チャネル状態情報(CSI)レポート構成は、所与の時刻に、なにがレポートされるべきかを決定する。異なる測定結果(例えば、CQI、PMIおよびRI)が異なる周期を有しうるために、同じ時間スロットで2つ以上のタイプが選ばれて、レポートされることがある。これは、複数のCSIレポートの送信スケジュール同士の衝突を引き起こす。例えば、チャネル品質指標(CQI)が5ミリ秒(ms)ごとにレポートされるべきであり、ランク指標(RI)が20ミリ秒(ms)ごとにレポートされるべきであることをチャネル状態情報(CSI)レポート構成が示す場合、両方の指標がレポートされる20ミリ秒(ms)ごとに衝突があることになろう。
3GPPリリース10仕様では、端末装置(UE)104は、所与のコンポーネントキャリアのチャネル状態情報を推定するための1つだけの非ゼロ電力(non−zero power)のCSI−RSを用いて構成され、構成されたCSI−RSに対応する1つだけのチャネル状態情報(CSI)レポート生成モジュール156を有する。3GPPリリース11仕様および3GPPリリース仕様の将来リリースでは、いずれのコンポーネントキャリアにも端末装置(UE)104によって受信される1つより多いCSI−RS構成およびCSI−RSリソースがありうる。従って、サービングセルごとに複数のチャネル状態情報(CSI)レポート生成モジュール156を利用することが有益であろう。
加えて、3GPPリリース11仕様および3GPPリリース仕様の将来リリースでは、協調マルチポイント(CoMP)動作が、1つより多いCSI−RS構成を導入する。言い換えれば、複数の測定結果、すなわち、CSI−RSごとに1つと、場合によっては、構成されたCSI−RSを用いて評価される複数のチャネルのすべてまたはサブセットを組み合せることにより得られる実効的なチャネルのチャネル状態情報(CSI)を測定した、集約された測定結果とがありうる。状況によっては、所与のサブフレームでレポートされるか、および/または送信されるようにスケジュールされた1つ以上のチャネル状態情報(CSI)レポートがありうる。衝突するチャネル状態情報(CSI)レポートは、単一のCSI−RSに対応する同じ測定結果に属することもあり、複数の異なるCSI−RSに属することもあり、あるいは集約された測定結果(例えば、複数の異なるCSI−RSにより評価されるチャネルの組み合わせに対して行われるチャネル状態情報測定、または、複数のポイントから送信されるCSI−RSのCSI測定結果)に属することもある。このように、本明細書では衝突解決に関連する様々なシステムおよび方法が記載される。
チャネル状態情報(CSI)レポート衝突解決モジュール160は、同じサービングセルでのチャネル状態情報(CSI)レポート間の衝突を解決する。サービングセルは、このコンテキスト(CoMP CSI測定)ではコンポーネントキャリアを指すことに留意すべきである。特に、CoMPの一実装では、CSI−RS1が、端末装置の(UE)サービングセルからコンポーネントキャリア1上で送信され、CSI−RS2が、異なるセルIDを有する端末装置の(UE)近接セルから同じコンポーネントキャリア1上で送信される。端末装置(UE)104がCSI−RSとセルとの間の関連付けを認識しない限り、測定結果およびレポーティングは、かかる関連付けに捉われず、かつ透過的なことに留意すべきである。チャネル状態情報(CSI)レポート衝突解決モジュール160の出力は、フィードバックされることになる単一のチャネル状態情報(CSI)レポートである。チャネル状態情報(CSI)レポート衝突解決モジュール160は、レポーティング・タイプ、レポーティング構成および/またはサービングセル・インデックスのような、様々な優先度付けに基づいて衝突を解決する。チャネル状態情報(CSI)レポート衝突解決モジュール160は、異なるサービングセルまたは異なるコンポーネントキャリアからのチャネル状態情報(CSI)レポート間の衝突も解決する。このように、衝突は、端末装置(UE)104において各サービングセル内で、および複数のサービングセルのうちで解決される。
図2は、端末装置(UE)104サービングセルにおけるCSI−RSリソース、測定結果およびレポーティングの一構成を示すブロックダイアグラムである。1つ以上の対応するコンポーネントキャリア(CC)101(またはサービングセル)がある。例えば、コンポーネントキャリア1 101aおよびコンポーネントキャリア2 110は、それぞれがサービングセルを表す。簡単にするために、コンポーネントキャリア1(またはサービングセル)101aに関する以下の記載は、それぞれコンポーネントキャリア2(またはサービングセル)101bに適用できる。
端末装置(UE)104は、それぞれCSI−RS構成1−1 103aおよびCSI−RS構成1−2 105aによって構成される、CSI−RS1−1 107aおよびCSI−RS1−2 109aを含む。図2のCSI−RS構成103aおよび105aは、図1に関連して考察されたCSI−RS構成モジュール152の例である。端末装置(UE)104は、CSI測定結果1−1 115a、CSI測定結果1−2 119a、および集約(aggregate)チャネル状態情報(CSI)測定結果1 117aを含む。図2のCSI測定モジュール115a、117aおよび119aは、図1に関連して考察されたCSI−RS測定モジュール154の例である。端末装置(UE)104は、チャネル状態情報(CSI)レポート生成器129aおよび対応するCSIレポート構成1 127aを含む。図2のチャネル状態情報(CSI)レポート生成器1 129aは、図1に関連して考察されたCSIレポート生成モジュール156の一部である。図2のチャネル状態情報(CSI)レポート構成1 127aは、図1に関連して考察されたCSIレポート構成モジュール158の一部である。端末装置(UE)104は、単一セル衝突解決モジュール153aおよびマルチセル解決モジュール157を含む。単一セル衝突解決モジュール153aおよび/またはマルチセル解決モジュール157は、図1に関連して考察されたCSIレポート衝突解決モジュール160の一部である。
端末装置(UE)104は、コンポーネントキャリア(CC)1(またはサービングセル)101a上で信号を受信する。信号は、チャネル状態情報参照信号(チャネル状態情報参照信号(CSI−RS))であってもよい。コンポーネントキャリア(CC)1 101aが協調マルチポイント(CoMP)送信を利用している場合には、複数のCSI−RSが受信され、各CSI−RIは、UEのサービングセルまたは近接セルに属する。例えば、CSI−RS1−1 107aおよびCSI−RS1−2 109aが受信される。簡単にするために、CSI−RS1−Xは、コンポーネントキャリア(CC)1 101aに関するX番目の構成されたCSI−RSを指す。従って、CSI−RS2−2 109bは、コンポーネントキャリア2 101bに関する2番目の構成されたCSI−RSを指す。
各CSI−RS(例えば、CSI−RS1−1 107aおよびCSI−RS1−2 109a)は、CSI−RS構成(それぞれCSI−RS構成1−1 103aおよびCSI−RS構成1−2 105a)に対応する。CSI−RS構成は、CSI−RSシーケンス、周期、CSI−RSが送信されるアンテナポート、およびCSI−RSシンボルにより占有されたリソース要素のパターンを含み、eNode B102によって設定される。CSI−RS構成は、受信したCSI−RS(例えば、CSI−RS1−1 107aおよびCSI−RS1−2 109a)の構成について端末装置(UE)104に通知する。例えば、CSI−RS1−1 107aは、CSI−RS1−1に示されるような周期およびリソース要素パターンに従って、eNode B102により送信される。加えて、複数のeNode B102、または、1つのサービングセルおよび1つ以上の近接セルを含む複数のセルが、同じコンポーネントキャリア(CC)101aを用いる場合には、構成されたCSI−RS(例えば、CSI−RS1−1 107aおよびCSI−RS1−2 109a)ごとに、端末装置(UE)104は、eNode B102からのRRCシグナリングによってCSI−RS構成(例えば、CSI−RS構成1−1 103aおよびCSI−RS構成1−2 105a)を受信し、チャネル状態情報の測定、同期および/または復調を行うために、このCSI−RS構成(例えば、CSI−RS構成1−1 103aおよびCSI−RS構成1−2 105a)を受信信号(例えば、CSI−RS1−1 107aおよびCSI−RS構成1−2 109a)に適用する。
一構成において、各チャネル状態情報参照信号(CSI−RS)1−1 107a、1−2 109aは、それぞれが専用のチャネル状態情報(CSI)レポート構成を有する。このことは、下の図4に記載される。別の構成では、各CSI参照信号(CSI−RS)1−1 107a、1−2 109aは、単一のチャネル状態情報(CSI)レポート構成1 127aを共有する。
端末装置(UE)104は、各コンポーネントキャリア101aで送信されるCSI−RS(例えば、CSI−RS1−1 107aおよびCSI−RS1−2 109a)ごとに、チャネル状態情報(CSI)を測定する。このように、CSI測定結果1−1 115aおよびCSI測定結果1−2 119aを取得するために、CSI−RS1−1 107aおよびCSI−RS1−2 109aが測定される。集約されたチャネル(aggregated channel)のチャネル状態情報を測定することによって、集約チャネル状態情報(CSI)測定結果1 117aも取得される。集約されたチャネルを測定するために、端末装置(UE)104は、複数の構成されたCSI−RSから受信した信号を端末装置(UE)104で重ね合わせる(例えば、加算する)ことにより計算される、組み合わせたチャネルを仮定する。集約されたチャネルは、構成されたCSI−RSのすべて、またはサブセットを重ね合わせることにより導出される。集約されたチャネル状態情報は、集約されたチャネルがあると端末装置(UE)104が仮定して、複数のCSI−RSによって測定される。留意すべきは、集約されたチャネル状態情報(CSI)の測定に専用のCSI−RSを割り当てることによって、集約CSI測定結果1 117aが、CSI−RS1−1 107aおよびCSI−RS1−2 109aとは独立して取得されることである。これは、集約CSI測定結果1 117aに専用の別個のCSI−RS構成を必要とする。各チャネル状態情報(CSI)測定は、チャネル品質インジケータ(CQI)、プリコーディング・マトリックス・インジケータ(PMI:precoding matrix indicator)、プリコーディング・タイプ・インジケータ(PTI:precoding type indicator)、ランク・インジケータ(RI:rank indicator)などのような、各チャネル状態情報(CSI)を送ることができる。CSI測定結果1−1 115a、集約CSI測定結果117a、およびCSI測定結果1−2 119は、それぞれチャネル状態情報(CSI)121a、123aおよび125aをチャネル状態情報(CSI)レポート生成器129aへ送ることができる。
チャネル状態情報(CSI)レポート生成器129aは、チャネル状態情報(CSI)レポートを生成する。チャネル状態情報(CSI)レポートは、Rx−y−zフォーマット状であり、ここでxはサービングセル・インデックスであり、yはCSIレポート構成インデックスであり、zはレポート・インデックスである。従って、zは、サブフレームで生成されるレポートの番号を記載する。例えば、R1−1−3は、第1のサービングセルの第1のCSI−RSに対応して生成される3番目のレポートを指す。
1つだけのチャネル状態情報(CSI)レポート構成127およびチャネル状態情報(CSI)レポート生成器129の場合には、チャネル状態情報(CSI)レポートは、Rx−zフォーマット状に作られる。例えば、チャネル状態情報(CSI)レポート生成器129aは、CSI測定結果1−1 115a、集約CSI測定結果117a、およびCSI測定結果1−2 119aに対応する、3つのチャネル状態情報(CSI)レポートR1−1 139a、R1−2 141aおよびR1−3 143aを生成して、それぞれチャネル状態情報(CSI)を送る。
チャネル状態情報(CSI)レポート生成器129aは、CSIレポート構成1 127aから指示を得る。CSIレポート構成1 127aは、eNode B102によって設定される。いくつかの構成において、CSIレポート構成1 127は、CQIレポート構成である。
図2は、各コンポーネントキャリアにおいて、2つのCSI−RS(例えば、107および109)、3つのCSI測定モジュール(例えば、115、117および119)、ならびに対応するCSIレポート構成127をもつ1つのCSIレポート生成器129を示す。しかし、Kが任意の正整数を表す場合に、K個のCSI−RS、K+n個の測定モジュール(ここで、+nは、集約されたCSI測定モジュールの数を表す)、ならびに1、K、またはK+n個のCSIレポート構成およびCSIレポート生成器があってもよい。さらにまた、各CSIレポート生成器が対応するレポート構成を有し、CSIレポート生成器の数が1、K、またはK+n個であってもよく、K個である必要はない。
コンポーネントキャリア(CC)1またはサービングセル101a内で、端末装置(UE)104は、複数のチャネル状態情報(CSI)レポートR1−1 139a、R1−2 141a、およびR1−3 143aからの衝突を単一セル衝突解決モジュール153aで解決する。単一セル衝突解決モジュール153aは、レポート・タイプおよび/またはレポート構成に基づく優先度を用いることによって衝突を解決する。例えば、単一セル衝突解決モジュール153aがレポート構成を用いる場合、単一セル衝突解決モジュール153aは、低い方のCSIレポート構成インデックス(例えば、z)をもつチャネル状態情報(CSI)レポートに、高い方のCSIレポート構成インデックスをもつチャネル状態情報(CSI)レポートの高い方の優先度を与えてもよく、またはその逆であってもよい。
端末装置(UE)104が複数のコンポーネントキャリア(CC)101(例えば、コンポーネントキャリア1(CC)101aおよびコンポーネントキャリア2(CC)101b)を用いて構成されている場合、端末装置(UE)104は、マルチセル解決モジュール157を用いてマルチ・コンポーネントキャリア衝突を解決する。マルチセル解決モジュール157は、コンポーネントキャリア(CC)101ごとに最高チャネル状態情報(CSI)レポート155aおよび155bを受信して、最優先159のチャネル状態情報(CSI)レポートを決定する。最優先159のチャネル状態情報(CSI)レポートは、次にeNode B102へ送信される。いくつかの場合に、マルチセル解決モジュール157は、どのサービングセルまたはコンポーネントキャリア(CC)101が最も低いサービングセル・インデックスを有するかに基づいて優先度を決定する。例えば、コンポーネントキャリア1(CC)101aおよびコンポーネントキャリア2 101bからのチャネル状態情報(CSI)レポート155aおよび155bが同じ優先度を有した場合には、コンポーネントキャリア1 101aがコンポーネントキャリア2 101bのサービングセル・インデックス(すなわち、2)より低いサービングセル・インデックス(すなわち、1)を有するために、マルチセル解決モジュール157は、コンポーネントキャリア1(CC)101aからのチャネル状態情報(CSI)レポート155aが最優先159チャネル状態情報(CSI)レポートであると決定するであろう。セル・インデックスおよび/またはレポート構成の優先順位は、先験的に設定されてもよく、または、eNode Bにより無線リソース制御(RRC)シグナリングを用いて構成されてもよい。
図3は、上りリンク制御情報(UCI)多重を用いたワイヤレス通信システム200を示すブロックダイアグラムである。eNode B202は、1つ以上の端末装置(UE)204とワイヤレス通信を行う。eNode B202は、図1と関連して記載されるeNode B102の例である。eNode B202は、協調マルチポイント(CoMP)システムの一部である。例として、eNode B202は、サービングeNode B102aまたは協力eNode B102bであってもよい。
端末装置(UE)204は、図1と関連して記載される端末装置(UE)104の例である。例えば、端末装置(UE)204は、上りリンクチャネル情報(UCI)レポーティング・モジュール214を含む。UCIレポーティング・モジュール214は、CSIレポート236およびチャネル状態情報(CSI)241を含む。図3のUCIレポーティング・モジュール214は、図1のCSIモジュール150の一例であるか、および/または、それを含む。例えば、図1のCSIレポート生成モジュール156は、図3のCSIレポート236を生成する。
端末装置(UE)204は、1つ以上の物理アンテナ299a〜nによって実現される、1つ以上のアンテナポートを用いてeNode B202と通信する。端末装置(UE)204は、トランシーバ217、デコーダ227、エンコーダ231、および操作モジュール233を含む。トランシーバ217は、受信機219および送信機223を含む。受信機219は、1つ以上の物理アンテナ299a〜nによって実現される、1つ以上のアンテナポートを用いてeNode B202から信号を受信する。例えば、受信機219は、受信信号を受信し、復調器221を用いてこれを復調する。送信機223は、1つ以上の物理アンテナ299a〜nによって実現される、1つ以上のアンテナポートを用いてeNode B202へ信号を送信する。例えば、送信機223は、変調器225を用いて信号を変調し、変調した信号を送信する。
受信機219は、復調した信号をデコーダ227に供給する。端末装置(UE)204は、デコーダ227を用いて信号を復号し、下りリンク復号結果229を作成する。下りリンク復号結果229は、データが正しく受信されたかどうかを示す。例えば、下りリンク復号結果229は、パケットが正しく、または誤って受信されたかどうか(すなわち、肯定応答、否定応答、または不連続送信(信号なし))を示す。一構成において、受信機219は、1つ以上の協調マルチポイント(CoMP)送信信号を受信する。例えば、端末装置(UE)204は、複数のコンポーネントキャリア101を含み、各コンポーネントキャリア101は、1つ以上の送信ポイント110から信号を受信する。異なる送信ポイントからコンポーネントキャリア101と関連付けられた複数のセルは、同じセルIDを有する単一のサービングセルを表してもよく、あるいは、異なるセルIDを有してもよく、そこでは一方のセルがサービングセルと呼ばれ、他方のセルが近接セルと呼ばれる。1つのサービングセルおよび1つ以上の近接セルがある場合、すべてのセルが単一のeNode B102での、または1つより多いeNode B102a〜bでのプロセスであってよいことにも留意すべきである。
操作モジュール233は、端末装置(UE)204の通信を制御するために用いられるソフトウェアおよび/またはハードウェア・モジュールである。例えば、操作モジュール233は、端末装置(UE)204がeNode B202と通信するためのリソースをいつ必要とするか決定する。
端末装置(UE)204は、上りリンク制御情報(UCI)を上りリンク上でeNode B202へ送信する。上りリンク制御情報(UCI)は、チャネル状態情報(CSI)241であってもよく、チャネル品質インジケータ(CQI)、プリコーディング・マトリックス・インジケータ(PMI)、プリコーディング・タイプ指標(PTI:precoding type indication)、ランク指標(RI)、スケジューリング要求(SR:scheduling request)などを含む。
チャネル品質インジケータ(CQI)は、変調方式および符号化率の組み合わせを示す。プリコーディング・マトリックス・インジケータ(PMI)は、MIMO送信のプリコーディングを行うためのコードブックを示す。プリコーディング・タイプ指標(PTI)は、プリコーディング・タイプを示す。ランク指標(RI)は、MIMO送信に有用な送信レイヤの番号を示す。チャネル品質インジケータ(CQI)フィードバックには異なるタイプがある。周期的レポーティングには、広帯域フィードバック(WB−CQI)およびUE選択サブバンド・フィードバック(UE−CQI)がある。広帯域フィードバック(WB−CQI)では、端末装置(UE)204は、システム帯域幅全体について1つの広帯域チャネル品質インジケータ(CQI)値をレポートする。UE選択サブバンドフィードバック(UE−CQI)では、端末装置(UE)204は、システム帯域幅全体の代わりにいくつかのサブバンドについてチャネル品質インジケータ(CQI)をレポートする。システム帯域幅は、表1に示されるように、J個の帯域幅部分に分割される。
一構成において、チャネル状態情報(CSI)241(例えば、CQI/PMI/PTI/RI)は、別々に符号化される。別の構成では、チャネル状態情報(CSI)241は、一緒に符号化される。本明細書では、CQI/PMI/PTI/RIは、CQIおよび/またはPMIおよび/またはPTIおよび/またはRIを指す。CQIおよび/またはPMIおよび/またはPTIおよび/またはRIは、物理上りリンク制御チャネル(PUCCH)レポーティング・モードに基づいて、一緒に、または独立してレポートされる。CQI/PMI/PTI/RIは、集合的にチャネル状態情報(CSI)241と呼ばれる。チャネル状態情報(CSI)レポートは、従ってCQI/PMI/PTI/RIレポートを含む。
端末装置(UE)204からeNode B202へのチャネル状態情報(CSI)241レポーティングは、周期的または非周期的であってもよい。非周期的チャネル状態情報(CSI)レポートは、eNode B202によって要求される。周期的チャネル状態情報(CSI)レポートは、予め指定されたサブフレームで端末装置(UE)204がeNode B202にチャネル状態情報(CSI)241をレポートするように、eNode B202によって構成される。
チャネル状態情報(CSI)レポート236は、上りリンク制御情報(UCI)レポーティング・モジュール214によって生成されて、エンコーダ231の一部であるチャネル状態情報(CSI)エンコーダ256へ移される。チャネル状態情報(CSI)エンコーダ256は、後方互換性のある物理上りリンク制御チャネル(PUCCH)フォーマットを用いて、上りリンク制御情報(UCI)を生成する。後方互換性のある物理上りリンク制御チャネル(PUCCH)フォーマットとは、リリース10の端末装置(UE)204ならびにリリース8/9の端末装置(UE)204によって用いられるフォーマットである。
チャネル状態情報(CSI)レポート236は、アンテナポートの数も含む。例えば、チャネル状態情報(CSI)レポート236が8つのアンテナポート、4つのアンテナポート、または2つのアンテナポートに対応することがある。チャネル状態情報(CSI)レポート236は、チャネル状態情報(CSI)レポート236の対応するコンポーネントキャリア(CC)208(またはセル285)をさらに含む。これは、チャネル状態情報(CSI)選択モジュール257が、上位レイヤ218によってシグナリングされた無線リソース制御(RRC)に基づく優先度付けを用いてチャネル状態情報(CSI)レポート236に優先度を付けることを可能にする。無線リソース制御(RRC)に基づく優先度付けとは、コンポーネントキャリア(CC)208の優先順位(例えば、CC1>CC2>CC3)を指定する所定のコンポーネントキャリア(CC)208優先度付けルールを指す。
チャネル状態情報(CSI)レポート236は、優先番号をさらに含む。レポーティング・フォーマットごとに、優先番号が定義される。増加する順に、優先度が下がる(すなわち、低い優先番号の方が高い優先度を有する)。優先番号は、レポーティング・モード、(PUCCHレポーティング・タイプ、PUCCH CSIレポーティング・タイプ、CSIレポーティング・タイプなどとも呼ばれる)フィードバック・レポーティング・タイプ、アンテナポートの数、およびランク指標(RI)に従って定義される。
チャネル状態情報(CSI)エンコーダ256がチャネル状態情報(CSI)選択モジュール257を含んでもよい。リリース8では、端末装置(UE)204は、物理上りリンク制御チャネル(PUCCH)および物理上りリンク共有チャネル(PUSCH)上で同時に送信することはない。物理上りリンク制御チャネル(PUCCH)上では1つのチャネル状態情報(CSI)レポート236しか送信できない。従って、チャネル状態情報(CSI)選択モジュール257は、物理上りリンク制御チャネル(PUCCH)上でどのチャネル状態情報(CSI)レポート236が送信されるべきかを決定するために用いられる。
チャネル状態情報(CSI)選択モジュール257は、複数のチャネル状態情報(CSI)レポート236を受信する。チャネル状態情報(CSI)選択モジュール257は、次に、複数のチャネル状態情報(CSI)レポート236のうちから最優先チャネル状態情報(CSI)レポート251を決定する。チャネル状態情報(CSI)選択モジュール257は、最優先チャネル状態情報(CSI)レポート251を決定するために、(PUCCHレポーティング・モード、PUCCH CSIレポーティング・モード、PUCCH CSIレポーティング・モード、CSIレポーティング・モードなどとも呼ばれる)フィードバック・レポーティング・モード、(PUCCHレポーティング・タイプ、PUCCH CSIレポーティング・タイプ、CSIレポーティング・タイプなどとも呼ばれる)フィードバック・レポーティング・タイプ、アンテナポートの数、チャネル状態情報(CSI)レポート236の対応するコンポーネントキャリア(CC)208(またはセル285)、および/または、優先番号のうちの1つ以上を用いる。例えば、チャネル状態情報(CSI)選択モジュール257は、フィードバック・レポーティング・モードとそれに続くフィードバック・レポーティング・タイプに基づいて、チャネル状態情報(CSI)レポート236に優先度を付ける。チャネル状態情報(CSI)選択モジュール257によって受信されて、最優先チャネル状態情報(CSI)レポート251としては選択されないチャネル状態情報(CSI)レポート236は、次にチャネル状態情報(CSI)選択モジュール257によって落とされる。
上りリンク制御情報(UCI)の送信のために、いずれかの衝突問題を解決する衝突解決手順を用いて、物理上りリンク制御チャネル(PUCCH)の1つのリソースを割り当てることができる。チャネル状態情報(CSI)241の送信のスケジューリングにおける衝突の場合には、衝突解決手順は、送信に用いられるリソースおよびフォーマットを決定するために用いられる。
チャネル状態情報(CSI)241のための物理上りリンク制御チャネル(PUCCH)は、eNode B202によって準静的にスケジューリングされるが、物理上りリンク制御チャネル(PUCCH)は、下りリンク構成および送信に基づいて動的に割り当てられてもよい。上りリンク制御情報(UCI)は、物理上りリンク制御チャネル(PUCCH)を用いて送信される。
ロング・ターム・エボリューション(LTE)リリース8では、各端末装置(UE)204への送信およびそれからの受信に1つだけの上りリンク・コンポーネントキャリア(CC)206またはセル285、および1つの下りリンク・コンポーネントキャリア(CC)208またはセル285を用いることができる。周期的チャネル品質インジケータ(CQI)、周期的プリコーディング・マトリックス・インジケータ(PMI)および周期的ランク指標(RI)のような、上りリンク制御情報(UCI)は、物理上りリンク制御チャネル(PUCCH)上で送ることができる。物理上りリンク制御チャネル(PUCCH)は、各スロットが1つのリソースブロック(RB)を占有する。従って、物理上りリンク制御チャネル(PUCCH)上で極めて限られた情報量しか送ることができない。
3GPPのリリース8、リリース9およびリリース10では、各端末装置(UE)204は、セル固有の非ゼロ電力のCSI−RSを用いて構成される。各CSI−RS構成は、参照信号シーケンス、参照信号の送信の周期、参照信号の送信に割り当てられるリソース要素、および参照信号の送信に割り当てられるアンテナポートを決定する。加えて、各端末装置(UE)204のレポーティング・パラメータは、UEに固有なように構成される。レポーティング構成は、各CSI測定(例えば、CQI/PMI/PTI/RI)の周期を決定する。
3GPP LTEリリース10(LTE−AまたはアドバンストEUTRAN)では、キャリアアグリゲーションが導入された。キャリアアグリゲーションは、セルアグリゲーションとも呼ばれる。キャリアアグリゲーションは、上りリンクおよび下りリンクの両方で5つまでのコンポーネントキャリア(CC)206、208を用いてサポートされる。各コンポーネントキャリア(CC)206、208またはセル285は、210個までのリソースブロック(すなわち、20メガヘルツ(MHz)まで)の送信帯域幅を有しうる。キャリアアグリゲーションでは、100メガヘルツ(MHz)までのより広い送信帯域幅をサポートするために、2つ以上のコンポーネントキャリア(CC)206、208がアグリゲートされる。端末装置(UE)204は、端末装置(UE)204のケイパビリティに依存して、1つまたは複数のコンポーネントキャリア(CC)206、208上で同時に受信および/または送信できる。
加えて、リリース10では各コンポーネントキャリア(CC)208またはセルの周期的CSI(例えば、CQI/PMI/PTI/RI)241の循環的なレポーティングがサポートされる。従って、リリース8に見られるのと同じ周期的チャネル状態情報(CSI)241を用いることができる。言い換えれば、コンポーネントキャリア(CC)208またはセル285のCQI/PMI/PTI/RIレポーティングに、フォーマット2またはフォーマット3に基づく物理上りリンク制御チャネル(PUCCH)プロトコルを用いることができる。
eNode B202は、多数のセルの集中スケジューリングを行うことができる。情報の物理的送信は、1つの送信ポイント(TP)110または多くのTP110a〜cから生じる。異なるTP110a〜cは、異なるキャリア206(またはセル285)上の下りリンク208で情報を送信する。
2つの異なる(地理的に離れた)TP110が、同じキャリア206で同じ端末装置(UE)204にサービスを供する場合、これは、協調マルチポイント(CoMP)送信と呼ばれる。2つの異なるTP110からの下りリンク送信は、同じセルIDを有しても、有さなくてもよい。それらが同じセルIDを有さない場合には、それらの一方はサービングセルであり、他方は近接セルである。送信/受信ポイントがマクロセル657と同じセルIDを有するとき、すべての送信ポイントは同じセル固有の参照信号(CRS)を送信すると一般に理解されているが、異なるチャネル状態情報参照信号(CSI−RS)を送信することができる。
CoMP JTでは、プリコーディングおよび/または符号化ならびに変調方式のような送信パラメータ、eNode B202は、集約されたチャネルのチャネル状態情報(CSI)241を利用できる。これは、リリース11およびそれ以降では、同じコンポーネントキャリア上で複数のCSI−RS(例えば、First−RSおよびSecond−RS)が送信されてもよいためである。First−RSおよびSecond−RSは、第1および第2の参照信号(RS)を指す。First−RSおよびSecond−RSのCSI−RS構成は、第1および第2の参照信号(RS)構成を指す。First−RS構成は、以前に存在した単一のCSI−RS構成、すなわち、3GPP仕様のリリース10を指してもよい。First−RSおよびSecond−RSは、それぞれFirst−RSおよびSecond−RSチャネル状態情報(CSI)レポート236を送信するように構成される。First−RSおよびSecond−RSは、CSI−RS構成におけるCSI−RSインデックスに対応する。
集約された(例えば、組み合わせた、複合の、または実効的な)CSIおよびper−CSI−RS(集約されない)CSIの送信を用いて3GPPリリース11仕様および3GPPシステムの将来リリースを有効にすると、フレキシブルなスケジューリングが可能になることにより、システムスループットが向上し、かつリソース活用が高まるので有益であろう。かくして、チャネル状態情報(CSI)241は、適切な測定結果およびeNode B202へのフィードバックを与えることができるように修正される必要がある。
3GPPリリース10仕様におけるように、単一のレポーティング構成が用いられるときには、集約されない測定結果でも集約された測定結果でも、CQI、PMI、PTIおよびRI測定結果は、フォーマットおよびタイプが共通である。しかしながら、CoMPを用いたCSIレポートの送信に適応するためには、追加のタイプが含まれる必要がある。例えば、チャネル状態情報(CSI)241は、集約されたチャネル品質インジケータ(agg_CQI)、集約されたプリコーディング・マトリックス・インジケータ(agg_PMI)、集約されたプリコーディング・タイプ・インジケータ(agg_PTI)および集約されたランク・インジケータ(agg_RI)のような、集約測定結果を含むように修正される。集約されたCSI情報は、agg_CSIと呼ばれる。agg_CSIは、2つ以上のTP110が下りリンク208送信のために同じキャリアを用いるときに測定されることに留意すべきである。
加えて、相対位相および相対振幅のような、新しいチャネル状態情報(CSI)241が追加される。相対位相および相対振幅は、それぞれINTER−CSI−RS−PHASEおよびINTER−CSI−RS−AMPLITUDEと呼ばれる。INTER−CSI−RS−PHASEは、参照送信ポイント(TP)110a(またはチャネル状態情報参照信号(CSI−RS))および別のTP110c(またはCSI−RS)の間の受信信号の相対位相を測定する。INTER−CSI−RS−AMPLITUDEは、参照TPまたはポイント110a(もしくはCSI−RS)および別のTPまたはポイント110c(もしくはCSI−RS)からの受信信号の相対振幅を測定する。
単一のコンポーネントキャリア(CC)208(またはセル285)からの複数のチャネル状態情報(CSI)レポート236が同じサブフレームでレポートされるようにスケジュールされているときには、衝突が生じるであろう。加えて、同じサブフレームでレポートされるようにスケジュールされた、異なるコンポーネントキャリア(CC)206からの異なるタイプのチャネル状態情報(CSI)241も、衝突を引き起こすであろう。言い換えれば、送信のための複数の上りリンク制御情報(UCI)要素を有する端末装置(UE)204は、衝突を経験することがある。いくつかの衝突解決手順は、3GPPリリース10仕様で既に定義されている。3GPPリリース11仕様および3GPPの将来リリースでは追加の衝突解決手順が必要であろう。例えば、協調マルチポイント(CoMP)送信では、新しい上りリンク制御情報(UCI)による衝突解決を規定する必要がある。
物理上りリンク制御チャネル(PUCCH)が低ペイロード・サイズであるために、チャネル状態情報(CSI)レポート236のいくつかは、衝突の間に落とされる。このように、衝突が生じるときに、1つ以上のチャネル状態情報(CSI)レポート236が落とされる(すなわち、送信されない)。それゆえに、どのチャネル状態情報(CSI)レポート236を送信して、どれを落とすべきかを選択するためのシステムおよび方法を提供することが有益であろう。
一構成において、CoMPに関係するCSI241同士の衝突解決は、非CoMP CSI同士の衝突解決のための手順に従ってもよい。しかしながら、CoMP送信に適応するために追加のCSI241要素が加えられるため、非CoMP法では不十分である。例えば、INTER−CSI−RS−PHASEおよびINTER−CSI−RS−AMPLITUDEは、非CoMP CSIに同等のものがない。これは、他のUCIを伴うINTER−CSI−RS−PHASEおよびINTER−CSI−RS−AMPLITUDEのための衝突解決がまだ定義されていないためである。
加えて、CoMPに関係するチャネル状態情報(CSI)レポート236が非CoMPレポートと衝突するときの衝突解決手順は、いまだに定義されていない。従って、例として、集約CQI(agg_CQI)がランク・インジケータ(RI)と衝突するときに、どのチャネル状態情報(CSI)レポート236を送信して、どのチャネル状態情報(CSI)レポート236を落とすべきかが現時点では不明確である。
本明細書に記載されるシステムおよび方法は、複数のレポーティング構成をサポートする優先度付けの様々な方法を示す。これらの方法は、1つより多いCSIレポート構成をサポートする。これは、ある程度、対応する優先度付けルールおよび手法によって可能になる。例えば、CSIレポート構成インデックスに基づく優先度付けがサポートされる。さらにまた、これらの方法は、集約されたCQI、PMI、PTI、RI、INTER−CSI−RS−PHASEおよびINTER−CSI−RS−AMPLITUDEのためのレポーティング・タイプをサポートする。言い換えれば、本方法は、部分的に、チャネル状態情報(CSI)レポート236がCSI−RSか、または集約されたCSIのいずれと関連付けられるかに関して優先度が付けられる。
加えて、各CSIレポート構成が単一のCSI−RSと関連付けられる、3GPPリリース10仕様に利用される既存の方式とは異なり、各CSIレポートは、単一のCSI−RSと関連付けられる必要がない。言い換えれば、各チャネル状態情報(CSI)レポート236は、First−CSI測定結果、Second−CSIおよび/またはAggregated−CSI測定結果のような、1つまたは複数のCSI測定結果と関連付けられる。さらにまた、優先度付けは、各サービングセル内で生じるだけでなく、優先度付けは、同じ端末装置(UE)104内に構成された複数のサービングセル間で発生してもよい。優先度付けは、最優先チャネル状態情報(CSI)レポート251を決定するために無線リソース制御(RRC)シグナリングを利用することもできる。
本明細書に記載されるシステムおよび方法の別の利益は、チャネル状態情報(CSI)レポート236をスケジュールするための追加的な機会をeNode B102に提供することである。これは、次には、eNode B102がリソースをより効率的にスケジュールすることを可能にして、セルラーネットワークにおけるスペクトルのより良好な使用とユーザ経験の改善とをもたらす。
一構成において、1つ以上のCSI−RS構成(例えば、First−RSおよびSecond−RS)のそれぞれに対してチャネル状態情報(CSI)レポート236が用いられる。例えば、First−RSは、1つのチャネル状態情報(CSI)レポート236に対応し、Second−RSは、第2のチャネル状態情報(CSI)レポート236に対応する。各レポートは、集約された測定結果の送信も同様にサポートする。例えば、First−RSに関するチャネル状態情報(CSI)レポート236は、First−RSに関する測定結果、ならびにAggregated−RSに関する測定結果を含む。
一構成において、集約されたCQI、PMI、PTIおよび/またRIの送信のために、新しいチャネル状態情報(CSI)レポート236が構成される。例えば、First−RSおよびSecond−RSの集約測定結果は、Aggregate−RS測定結果として、First−RSおよびSecond−RS測定結果のレポートとは独立してチャネル状態情報(CSI)レポート236で送信される。この場合、INTER−CSI−RS−AMPLITUDEおよびINTER−CSI−RS−PHASE測定結果は、各CSI−RSと関連付けられたレポートで運ばれる。代わりに、INTER−CSI−RS−AMPLITUDEおよびINTER−CSI−RS−PHASEは、集約されたCSI測定結果(例えば、Aggregated−RS)と関連付けられた新しいチャネル状態情報(CSI)レポート236によって運ばれてもよい。
端末装置(UE)204は、複数のコンポーネントキャリア(CC)208またはセル285を同時刻に用いてeNode B202と通信する。例えば、端末装置(UE)204は、プライマリセル(PCell:primary cell)285aを用いてeNode B202と通信し、一方で同時にセカンダリセル(単数または複数)(SCell:secondary cell)285bを用いてeNode B202と通信する。同様に、eNode B202は、複数のコンポーネントキャリア(CC)208またはセル285を同時刻に用いて端末装置(UE)204と通信する。例えば、eNode B202は、プライマリセル(PCell)285aを用いて端末装置(UE)204と通信し、一方で同時にセカンダリセル(単数または複数)(SCell)285bを用いて端末装置(UE)204と通信する。
eNode B202は、受信機209および送信機213を含んだトランシーバ207を含む。加えて、eNode B202は、デコーダ203、エンコーダ205および操作モジュール294を含む。eNode B202は、1つ以上の物理アンテナ297a〜nおよびその受信機209によって実現される、その1つ以上のアンテナポートを用いて、上りリンク制御情報(UCI)を受信する。受信機209は、上りリンク制御情報(UCI)を復調するために復調器211を用いる。
デコーダ203は、上りリンク制御情報(UCI)受信モジュール295を含む。eNode B202は、eNode B202によって受信された上りリンク制御情報(UCI)293を復号して翻訳するために(すなわち、最優先チャネル状態情報(CSI)レポート251を復号して翻訳するために)、上りリンク制御情報(UCI)受信モジュール295を用いる。eNode B202は、復号された上りリンク制御情報(UCI)293を用い、端末装置(UE)204のためにスケジュールされた通信リソースに基づいて、いくつかの操作を行う、例えば、1つ以上のパケットを再送信する。上りリンク制御情報(UCI)293は、チャネル状態情報(CSI)241(例えば、CQI/PMI/PTI/RI)を含む。
操作モジュール294は、再送信モジュール296およびスケジューリング・モジュール298を含む。再送信モジュール296は、上りリンク制御情報(UCI)293に基づいて、(もしあれば)どのパケットを再送信すべきかを決定する。スケジューリング・モジュール298は、通信リソース(例えば、帯域幅、時間スロット、周波数チャネル、空間チャネルなど)をスケジュールするためにeNode B202によって用いられる。スケジューリング・モジュール298は、端末装置(UE)204のための通信リソースをスケジュールすべきかどうか(およびいつすべきか)を決定するために、上りリンク制御情報(UCI)293を用いる。
操作モジュール294は、エンコーダ205にデータ201を供給する。例えば、データ201は、再送信のためのパケット、および/または端末装置(UE)204に対するスケジューリング・グラントを含む。エンコーダ205は、データ201を符号化し、次にそれが送信機213に供給される。送信機213は、変調器215を用いて符号化データを変調する。送信機213は、1つ以上の物理アンテナ297a〜nによって実現される、1つ以上のアンテナポートを用いて変調データを端末装置(UE)204へ送信する。
キャリアアグリゲーションが構成されているとき、端末装置(UE)204は、ネットワークと1つだけの無線リソース制御(RRC)接続を有する。無線リソース制御(RRC)接続の確立/再確立/ハンドオーバのときに、1つのサービングセル285(すなわち、プライマリセル(PCell)285a)は、非アクセス層(NAS:non−access stratum)モビリティ情報(例えば、トラッキングエリア識別子(TAI:Tracking Area Identity))およびセキュリティ入力を提供する。
下りリンク108では、プライマリセル(PCell)285aに対応するコンポーネントキャリア(CC)208は、下りリンク・プライマリコンポーネントキャリア(DL PCC:downlink primary component carrier)208aである。上りリンク106では、プライマリセル(PCell)285aに対応するコンポーネントキャリア(CC)206は、上りリンク・プライマリコンポーネントキャリア(UL PCC:uplink primary component carrier)206aである。端末装置(UE)204のケイパビリティに依存して、プライマリセル(PCell)285aをもつサービングセルのセットを形成するために、1つ以上のセカンダリコンポーネントキャリア(SCC:secondary componet carrier)206b、208bまたはセカンダリセル(SCell)285bが構成される。下りリンク108では、セカンダリセル(SCell)285bに対応するコンポーネントキャリア(CC)208は、下りリンク・セカンダリコンポーネントキャリア(DL SCC:downlink seconday component carrier)208bである。上りリンク106では、セカンダリセル(SCell)285bに対応するコンポーネントキャリア(CC)206は、上りリンク・セカンダリコンポーネントキャリア(UL SCC:uplink seconday component carrier)206bである。複数のセルが1つの上りリンク・コンポーネントキャリア(CC)206を共有するので、下りリンク・コンポーネントキャリア(CC)208の数は、上りリンク・コンポーネントキャリア(CC)206の数と異なってもよい。コンポーネントキャリア(CC)とは、セルが属するキャリア周波数である。
キャリアアグリゲーションが構成されている場合、端末装置(UE)204は、複数のサービングセル、すなわち、プライマリセル(PCell)285aおよび1つ以上のセカンダリセル(SCell)285bを有しうる。ネットワークの視点からは、セル285が1つの端末装置(UE)204によってプライマリセル(PCell)285aとして用いられ、(示されない)別の端末装置(UE)によってセカンダリセル(SCell)285bとして用いられてもよい。キャリアアグリゲーションが構成されていない場合、プライマリセル(PCell)285aは、単一のサービングセル動作を行う。キャリアアグリゲーションが構成されている場合には、プライマリセル(PCell)285aに加えて、1つ以上のセカンダリセル(SCell)285bがありうる。
キャリアアグリゲーションを用いる1つの利益は、追加の下りリンク108および/または上りリンク106データが送信できることである。追加の下りリンク・データの結果として、追加の上りリンク制御情報(UCI)293が必要とされる。
送信機および受信機で複数のアンテナポートを用いることにより、多数の空間チャネルが各サービングセル上で利用可能である。それゆえに、複数の符号語(2つの符号語まで)を同時に送信することができる。
キャリアアグリゲーションに関する周期的チャネル状態情報(CSI)241(例えば、CQI/PMI/PTI/RI)レポーティングでは、コンポーネントキャリア(CC)206、208またはセル285ごとに、レポートのための(時間的に)異なる物理上りリンク制御チャネル(PUCCH)リソースの構成がサポートされる。
チャネル状態情報(CSI)レポート236は、コンポーネントキャリア(CC)206、208またはセル285ごとに生成される。リリース10では、5つまでの下りリンク・コンポーネントキャリア(CC)208(またはセル285)に関して周期的チャネル状態情報(CSI)241レポーティングがサポートされる。
チャネル状態情報(CSI)レポート236は、端末装置(UE)204での現在のチャネル状態に基づいて伝送速度(変調方式および符号化率)を動的に調整するように、eNode B202に通知するために用いられる。例えば、チャネル状態情報(CSI)レポート236は、端末装置(UE)204での良好なチャネル品質を示しうる。ここで、eNode B202は、より高次の変調および符号化率を選択し、それによって、物理下りリンク共有チャネル(PDSCH)上でのデータの下りリンク送信のためにより高い伝送速度を達成する。チャネル状態情報(CSI)レポート236が端末装置(UE)204での不十分なチャネル品質を示す場合には、eNode B202は、より低次の変調および符号化率を選択し、それによって、送信のためにより高い信頼性を達成する。
チャネル状態情報(CSI)レポート236は、チャネル状態情報(CSI)レポート236がランク指標(RI)だけを含む場合にはランク指標(RI)レポートと呼ばれる。チャネル状態情報(CSI)レポート236は、チャネル状態情報(CSI)レポート236がチャネル品質インジケータ(CQI)だけを含む場合にはチャネル品質インジケータ(CQI)レポートと呼ばれる。チャネル状態情報(CSI)レポート236は、チャネル状態情報(CSI)レポート236がプリコーディング・マトリックス・インジケータ(PMI)だけを含む場合にはプリコーディング・マトリックス・インジケータ(PMI)レポートと呼ばれる。チャネル状態情報(CSI)レポート236は、チャネル状態情報(CSI)レポート236がプリコーディング・タイプ・インジケータ(PTI)だけを含む場合にはプリコーディング・タイプ・インジケータ(PTI)レポートと呼ばれる。
各チャネル状態情報(CSI)レポート236は、物理上りリンク制御チャネル(PUCCH)送信のための物理上りリンク制御チャネル(PUCCH)レポーティング・タイプも含む。レポーティング・モードごとに、異なるレポーティング・タイプがある。チャネル状態情報(CSI)選択モジュール257は、複数のチャネル状態情報(CSI)レポート236を受信する。各チャネル状態情報(CSI)レポート236は、サブフレームの間にeNode B102へ送信されるようにスケジュールされている。従って、1つより多いチャネル状態情報(CSI)レポート236が生成されるときには、チャネル状態情報(CSI)レポート236が衝突することがある。
チャネル状態情報(CSI)レポート236が互いに衝突するときに、衝突は、チャネル状態情報(CSI)レポート236に優先度を付けることによって解決される。優先度付けは、リリース10で定義されるような内容(またはタイプ)に基づくこと、集約されたCSIレポーティングをサポートし、定義することになる新しいタイプによる内容/タイプに基づくこと、CSI−RSインデックス、周期、アンテナポートの数などを含むCSI−RSリソースに基づくこと、および/または、リリース10で定義されるような、サービングセル・インデックスに基づくことができる。
3GPPリリース10仕様では、表2に示されるような優先度付けメカニズムが用いられる。
PUCCHレポーティング・タイプ{1}をもつレポートは、UE選択されたサブバンドに関するチャネル品質インジケータ(CQI)フィードバックをサポートする。PUCCHレポーティング・タイプ{1a}をもつレポートは、サブバンド・チャネル品質インジケータ(CQI)および第2のプリコーディング・マトリックス・インジケータ(PMI)フィードバックをサポートする。PUCCHレポーティング・タイプ{2}、PUCCHレポーティング・タイプ{2b}またはPUCCHレポーティング・タイプ{2c}をもつレポートは、広帯域チャネル品質インジケータ(CQI)およびプリコーディング・マトリックス・インジケータ(PMI)フィードバックをサポートする。PUCCHレポーティング・タイプ{2a}をもつレポートは、広帯域プリコーディング・マトリックス・インジケータ(PMI)フィードバックをサポートする。PUCCHレポーティング・タイプ{3}をもつレポートは、ランク指標(RI)フィードバックをサポートする。PUCCHレポーティング・タイプ{4}をもつレポートは、広帯域チャネル品質インジケータ(CQI)フィードバックをサポートする。PUCCHレポーティング・タイプ{5}をもつレポートは、ランク指標(RI)および広帯域プリコーディング・マトリックス・インジケータ(PMI)フィードバックをサポートする。PUCCHレポーティング・タイプ{6}をもつレポートは、ランク指標(RI)およびプリコーダ・タイプ指標(PTI)フィードバックをサポートする。
一構成において、1つのサービングセルのPUCCHレポーティング・タイプ{3}、{5}または{6}をもつチャネル状態情報(CSI)レポート236と、同じサービングセルのPUCCHレポーティング・タイプ{1}、{1a}、{2}、{2a}、{2b}、{2c}または{4}をもつチャネル状態情報(CSI)レポート236との間の衝突が生じるときに、PUCCHレポーティング・タイプ(タイプ{1}、{1a}、{2}、{2a}、{2b}、{2c}または{4})をもつ後者のチャネル状態情報(CSI)レポート236は、低い方の優先度を有し、落とされる。言い換えれば、タイプ(タイプ{3}、{5}または{6})にRIを含むチャネル状態情報(CSI)レポート236は、タイプにRIを含まないチャネル状態情報(CSI)レポート236より優先される。
別の構成では、端末装置(UE)204が1つより多いサービングセルで構成されている場合、端末装置(UE)204は、いずれのサブフレームでも1つだけのサービングセルのチャネル状態情報(CSI)レポート236を送信する。所与のサブフレームに関して、1つのサービングセルのPUCCHレポーティング・タイプ{2a}、{3}、{5}または{6}をもつチャネル状態情報(CSI)レポート236の、別のサービングセルのPUCCHレポーティング・タイプ{1}、{1a}、{2a}、{2b}、{2c}または{4}をもつチャネル状態情報(CSI)レポート236との衝突の場合には、PUCCHレポーティング・タイプ(タイプ{1}、{1a}、{2a}、{2b}、{2c}または{4})をもつ後者のCSIは、低い方の優先度を有し、落とされる。
別の構成では、所与のサブフレームに関して、1つのサービングセルのPUCCHレポーティング・タイプ{2}、{2b}、{2c}または{4}をもつチャネル状態情報(CSI)レポート236と、別のサービングセルのPUCCHレポーティング・タイプ{1}または{1a}をもつチャネル状態情報(CSI)レポート236との間の衝突が生じる場合には、PUCCHレポーティング・タイプ{1}または{1a}をもつ後者のチャネル状態情報(CSI)レポート236は、低い方の優先度を有し、落とされる。
さらに別の構成では、所与のサブフレームに関して、同じ優先度のPUCCHレポーティング・タイプをもつ異なるサービングセルのチャネル状態情報(CSI)レポート236間の衝突が生じる場合には、低い方か、または最も低いサービングセル・インデックス(すなわち、ServCellIndex)をもつサービングセルのチャネル状態情報(CSI)レポート236がレポートされ、すべての他のサービングセルのチャネル状態情報(CSI)レポート236は落とされる。
複数のCSI−RSおよび集約されたCSIに適応するためにPUCCHレポーティング・タイプの変形形態を利用できる。例えば、下の表3は、複数のCSI−RSおよび集約されたCSIに適応するために新しいタイプに用いられる一例を示す。下の表3は、INTER−CSI−RS−PHASEおよびINTER−CSI−RS−AMPLITUDEタイプがどのようにレポートされるかも示す。多くの他の変形形態も用いることができる。
表3は、First−RS、Second−RSおよび/またはAggregated−RSレポートを可能にするPUCCHレポーティング・タイプ(または内容)も示す。加えて、Aggregated−RSは、集約されたチャネル状態情報(CSI)レポート236に関する構成および/または測定結果を含む。
Second−RSおよび/またはAggregated−RSの導入により、これらのタイプに適応するために、新しいタイプ(または内容)に基づく優先度付け手法が追加される必要がある。さらにまた、追加のサービングセルの導入に伴い、かつサービングセル当り1つのレポートしかないので、各チャネル状態情報(CSI)レポート236の内容(またはタイプ)は、そのレポートがCSI−RS(すなわち、First−RSおよびSecond−RS)に関係することを特定すべきである。代わりに、チャネル状態情報(CSI)レポート236は、チャネル状態情報(CSI)レポート236が集約されたCSIであるかどうかを特定すべきである。表3では、現在のタイプへの修正が太字で示される。
PUCCHレポーティング・タイプ{1}をもつレポートは、First−RS UE選択サブバンドに関するチャネル品質インジケータ(CQI)フィードバックをサポートする。PUCCHレポーティング・タイプ{1a}をもつレポートは、First−RSサブバンド・チャネル品質インジケータ(CQI)およびFirst−RS第2プリコーディング・マトリックス・インジケータ(PMI)フィードバックをサポートする。PUCCHレポーティング・タイプ{1b’}をもつレポートは、Second−RS UE選択サブバンドに関するチャネル品質インジケータ(CQI)フィードバックをサポートする。PUCCHレポーティング・タイプ{1c’}をもつレポートは、Second−RSサブバンド・チャネル品質インジケータ(CQI)およびSecond−RS第2プリコーディング・マトリックス・インジケータ(PMI)フィードバックをサポートする。PUCCHレポーティング・タイプ{1d’}をもつレポートは、Aggregated−RS UE選択サブバンドに関するチャネル品質インジケータ(CQI)フィードバックをサポートする。PUCCHレポーティング・タイプ{1e’}をもつレポートは、Aggregated−RSサブバンド・チャネル品質インジケータ(CQI)およびAggregated−RS第2プリコーディング・マトリックス・インジケータ(PMI)フィードバックをサポートする。
PUCCHレポーティング・タイプ{2}をもつレポートは、First−RS広帯域チャネル品質インジケータ(CQI)およびプリコーディング・マトリックス・インジケータ(PMI)フィードバックをサポートする。PUCCHレポーティング・タイプ{2a}をもつレポートは、First−RS広帯域第1プリコーディング・マトリックス・インジケータ(PMI)フィードバックをサポートする。PUCCHレポーティング・タイプ{2b}またはPUCCHレポーティング・タイプ{2c}をもつレポートは、First−RS広帯域チャネル品質インジケータ(CQI)およびFirst−RS第2プリコーディング・マトリックス・インジケータ(PMI)フィードバックをサポートする。PUCCHレポーティング・タイプ{2c}をもつレポートは、First−RS第1プリコーディング・マトリックス・インジケータ(PMI)フィードバックもサポートする。PUCCHレポーティング・タイプ{2d’}をもつレポートは、Second−RS広帯域プリコーディング・マトリックス・インジケータ(PMI)フィードバックをサポートする。PUCCHレポーティング・タイプ{2e’}をもつレポートは、Aggregated−RS広帯域プリコーディング・マトリックス・インジケータ(PMI)フィードバックをサポートする。PUCCHレポーティング・タイプ{2f’}をもつレポートは、First−RS広帯域プリコーディング・マトリックス・インジケータ(PMI)およびSecond−RS広帯域プリコーディング・マトリックス・インジケータ(PMI)フィードバックをサポートする。
PUCCHレポーティング・タイプ{3}をもつレポートは、First−RSランク指標(RI)フィードバックをサポートする。PUCCHレポーティング・タイプ{3a’}をもつレポートは、Second−RSランク指標(RI)フィードバックをサポートする。PUCCHレポーティング・タイプ{3b’}をもつレポートは、Aggregated−RSランク指標(RI)フィードバックをサポートする。PUCCHレポーティング・タイプ{3c’}をもつレポートは、First−RSランク指標(RI)フィードバック、Second−RSランク指標(RI)およびAggregated−RSランク指標(RI)フィードバックをサポートする。
PUCCHレポーティング・タイプ{4}をもつレポートは、First−RS広帯域チャネル品質インジケータ(CQI)フィードバックをサポートする。PUCCHレポーティング・タイプ{4a’}をもつレポートは、Second−RS広帯域チャネル品質インジケータ(CQI)フィードバックをサポートする。PUCCHレポーティング・タイプ{4b’}をもつレポートは、Aggregated−RS広帯域チャネル品質インジケータ(CQI)フィードバックをサポートする。PUCCHレポーティング・タイプ{4c’}をもつレポートは、First−RS広帯域チャネル品質インジケータ(CQI)、Second−RS広帯域チャネル品質インジケータ(CQI)およびAggregated−RS広帯域チャネル品質インジケータ(CQI)フィードバックをサポートする。
PUCCHレポーティング・タイプ{5}をもつレポートは、First−RSランク指標(RI)およびFirst−RS広帯域プリコーディング・マトリックス・インジケータ(PMI)フィードバックをサポートする。PUCCHレポーティング・タイプ{5a’}をもつレポートは、Second−RSランク指標(RI)およびSecond−RS広帯域プリコーディング・マトリックス・インジケータ(PMI)フィードバックをサポートする。PUCCHレポーティング・タイプ{5b’}をもつレポートは、Aggregated−RSランク指標(RI)およびAggregated−RS広帯域プリコーディング・マトリックス・インジケータ(PMI)フィードバックをサポートする。PUCCHレポーティング・タイプ{5c’}をもつレポートは、First−RSランク指標(RI)、First−RS第1広帯域プリコーディング・マトリックス・インジケータ(PMI)、Second−RSランク指標(RI)およびSecond−RS第1広帯域プリコーディング・マトリックス・インジケータ(PMI)フィードバックをサポートする。
PUCCHレポーティング・タイプ{6}をもつレポートは、First−RSランク指標(RI)およびFirst−RSプリコーダ・タイプ指標(PTI)フィードバックをサポートする。PUCCHレポーティング・タイプ{6a’}をもつレポートは、Second−RSランク指標(RI)およびSecond−RSプリコーダ・タイプ指標(PTI)フィードバックをサポートする。PUCCHレポーティング・タイプ{6b’}をもつレポートは、Aggregated−RSランク指標(RI)およびAggregated−RSプリコーダ・タイプ指標(PTI)フィードバックをサポートする。PUCCHレポーティング・タイプ{6c’}をもつレポートは、First−RSランク指標(RI)、First−RSプリコーダ・タイプ指標(PTI)、Second−RSランク指標(RI)およびSecond−RSプリコーダ・タイプ指標(PTI)フィードバックをサポートする。
PUCCHレポーティング・タイプ{7}をもつレポートは、Aggregated広帯域CQIおよびINTER−CSI−RS−PHASEフィードバックをサポートする。PUCCHレポーティング・タイプ{7a}をもつレポートは、AggregatedサブバンドCQIおよびINTER−CSI−RS−PHASEフィードバックをサポートする。PUCCHレポーティング・タイプ{7b}をもつレポートは、First−RS広帯域CQIおよびINTER−CSI−RS−PHASEフィードバックをサポートする。PUCCHレポーティング・タイプ{7c}をもつレポートは、Second−RS広帯域CQIおよびINTER−CSI−RS−PHASEフィードバックをサポートする。
PUCCHレポーティング・タイプ{8}をもつレポートは、Aggregated PMIおよびINTER−CSI−RS−AMPLITUDEフィードバックをサポートする。PUCCHレポーティング・タイプ{8a}をもつレポートは、Aggregated広帯域PMIおよびINTER−CSI−RS−AMPLITUDEフィードバックをサポートする。PUCCHレポーティング・タイプ{8b}をもつレポートは、First−RS広帯域PMIおよびINTER−CSI−RS−AMPLITUDEフィードバックをサポートする。PUCCHレポーティング・タイプ{8c}をもつレポートは、Second−RS広帯域PMIおよびINTER−CSI−RS−AMPLITUDEフィードバックをサポートする。
図4は、端末装置(UE)104のサービングセルにおけるCSI−RSリソース、測定結果およびレポーティングの別の構成を示すブロックダイアグラムである。図4のコンポーネントキャリア(CC)401、CSI−RS1−1 403、CSI−RS1−2 405、CSI−RS1−1 407、CSI−RS1−2 409、CSI測定結果1−1 415、集約CSI測定結果417、CSI測定結果1−2 419、チャネル状態情報(CSI)1−1 421、チャネル状態情報(CSI)Agg−1 423、チャネル状態情報(CSI)1−2 425、単一セル衝突解決モジュール453、チャネル状態情報(CSI)最高レポート455およびマルチセル解決モジュール457は、図2の同様の構成要素101、103、105、107、109、115、117、119、121、123、125、153、155および157に対応する。加えて、図4のチャネル状態情報(CSI)レポート生成器1−1 429a、チャネル状態情報(CSI)レポート生成器2−1 429b、チャネル状態情報(CSI)レポート生成器1−2 433aおよびチャネル状態情報(CSI)レポート生成器2−2 429bは、図2のチャネル状態情報(CSI)レポート生成器1−1 129aに対応する。さらにまた、CSIレポート構成1−1 427a、CSIレポート構成2−1 427b、CSIレポート構成1−2 431aおよびCSIレポート構成2−2 431aは、図2のCSIレポート構成1 127に対応する。
一構成において、端末装置(UE)104は、各CSI−RS(例えば、CSI−RS1−1 407aおよびCSI−RS1−2 409a)に対応するコンポーネントキャリア(CC)401aごとに複数のチャネル状態情報(CSI)レポート生成器1−1 429aおよび1−2 433aを利用する。各チャネル状態情報(CSI)レポート生成器429aおよび433aは、それぞれ対応するCSIレポート構成427aおよび431aを有する。例えば、チャネル状態情報(CSI)レポート生成器1−1 429aは、CSIレポート構成1−1 427aから命令を受ける。
チャネル状態情報(CSI)レポート生成器1−1 429aは、チャネル状態情報(CSI)レポート(例えば、R1−1−1 439a、R1−1−2 441a、R1−1−3 443a)を生成する。チャネル状態情報(CSI)レポート(例えば、R1−1−1 439a、R1−1−2 441a、R1−1−3 443a)は、Rx−y−zフォーマット状であり、ここでxはサービングセル・インデックスであり、yはCSIレポート構成インデックスであり、zはレポート・インデックスである。従って、zは、サブフレームで生成されるレポートの番号を記載する。例えば、R1−1−3は、第1のサービングセルの第1のCSI−RSに対応して生成される第3のレポートを指す。第1のレポートR1−1−1 439aは、CSI−RS1−1 407aに対応する。第2のレポートR1−1−1 441aは、CSI−RS1−2 409aに対応する。第3レポートR1−1−3 443aは、随意的であり、CSI−RS1−1 407aおよびCSI−RS1−2 409aまたはそれらのサブセットの集約に対応する。集約チャネル状態情報(CSI)についてレポートするために、集約チャネル状態情報(CSI)423aは、チャネル状態情報(CSI)レポート生成器1−1 429aおよびチャネル状態情報(CSI)レポート生成器1−2 433aの両方へ送られる。
チャネル状態情報(CSI)レポート生成器1−1 429aと同様に、チャネル状態情報(CSI)レポート生成器1−2 433aは、チャネル状態情報(CSI)レポート(例えば、R1−2−1 449aおよびR1−2−2 451a)を単一セル衝突解決モジュール453aへ送る。
図5は、端末装置(UE)104サービングセルにおけるCSI−RSリソース、測定結果およびレポーティングのさらに別の構成を示すブロックダイアグラムである。図5のコンポーネントキャリア(CC)501、CSI−RS1−1 503、CSI−RS1−2 505、CSI−RS1−1 507、CSI−RS1−2 509、CSI測定結果1−1 515、集約CSI測定結果517、CSI測定結果1−2 519、チャネル状態情報(CSI)1−1 521、チャネル状態情報(CSI)Aggregate523、チャネル状態情報(CSI)1−2 525、単一セル衝突解決モジュール553、チャネル状態情報(CSI)最高レポート555およびマルチセル解決モジュール557は、図2の同様の構成要素101、103、105、107、109、115、117、119、121、123、125、153、155および157に対応する。加えて、図5のチャネル状態情報(CSI)レポート生成器1−1 529a、チャネル状態情報(CSI)レポート生成器2−1 529b、チャネル状態情報(CSI)レポート生成器1−2 533a、チャネル状態情報(CSI)レポート生成器2−2 529b、CSIレポート構成1−1 527a、CSIレポート構成2−1 527b、CSIレポート構成1−2 531a、CSIレポート構成2−2 531aならびにチャネル状態情報(CSI)レポートR1−1−1 539、R1−1−2 541、R1−1−3 543、R1−2−1 549およびR1−2−2 551は、図4に関連して記載される同様の構成要素429a、429b、433a、433b、427a、427b、431a、431b、439、441、443、449および451に対応する。
一構成において、端末装置(UE)104は、コンポーネントキャリア(CC)501aのために追加の集約チャネル状態情報(CSI)レポート生成器529aを利用する。集約チャネル状態情報(CSI)レポート生成器529aは、集約CSIレポート構成535aから指示を受信する。集約チャネル状態情報(CSI)レポート生成器529aは、集約チャネル状態情報(CSI)レポートR1−Agg−1 545a、R1−Agg−2 547aを生成し、集約チャネル状態情報(CSI)レポートR1−Agg−1 545a、R1−Agg−2 547aを単一セル衝突解決モジュール553aへ送る。
先に考察されたように、集約されたCQI、PMI、PTI、および/またはRIの送信のために新しいチャネル状態情報(CSI)レポート236が構成される。一構成において、First−RS507aおよびSecond−RS509aの集約測定結果517aは、Aggregate−RS測定結果523aとして、チャネル状態情報(CSI)レポートR1−Agg−1 545aで、First−RS R1−1−1 539aおよびSecond−RS R1−2−1 549aとは独立して送信される。この場合、INTER−CSI−RS−AMPLITUDEおよびINTER−CSI−RS−PHASE測定結果は、各CSI−RSと関連付けられたレポートで運ばれる。別の構成では、INTER−CSI−RS−AMPLITUDEおよびINTER−CSI−RS−PHASEは、集約されたCSI測定結果523aと関連付けられた新しいチャネル状態情報(CSI)レポートR1−2−2 551aによって運ばれてもよい。
図6は、端末装置(UE)304からeNode B302へのサブフレームの間の送信を示すブロックダイアグラムである。端末装置(UE)304は、物理上りリンク制御チャネル(PUCCH)信号338によって物理上りリンク制御チャネル(PUCCH)シンボル324をeNode B302へ送信する。
物理上りリンク制御チャネル(PUCCH)シンボル324は、上りリンク制御情報(UCI)328を含む。上りリンク制御情報(UCI)328は、最優先周期的チャネル状態情報(CSI)レポート336を含む。チャネル状態情報(CSI)レポート336は、それぞれの下りリンク・コンポーネントキャリア(CC)208のチャネル状態情報(CSI)に関連している。物理上りリンク制御チャネル(PUCCH)は、1つのチャネル状態情報(CSI)レポート336しか含むことができないので、物理上りリンク制御チャネル(PUCCH)シンボルは、最優先チャネル状態情報(CSI)レポート251だけを含んでよい。チャネル状態情報(CSI)レポート336は、チャネル品質インジケータ(CQI)330、プリコーディング・マトリックス・インジケータ(PMI)332および/またはランク指標(RI)334を含む。チャネル品質インジケータ(CQI)330は、変調および符号化率を示す。プリコーディング・マトリックス・インジケータ(PMI)332は、複数入力および複数出力(MIMO)を用いたプリコーディングのためのコードブックを示す。ランク指標(RI)334は、複数入力および複数出力(MIMO)送信に有用な送信レイヤの番号である。
CQI、PMIおよびRIは、周期的チャネル状態情報(CSI)レポート336でレポートされる。周波数選択スケジューリング・モードからの最優先チャネル品質インジケータ(CQI)レポートは、チャネル状態情報(CSI)レポート336として物理上りリンク制御チャネル(PUCCH)上で送信される。周波数非選択スケジューリング・モードからの周期的チャネル状態情報(CSI)レポート336も、物理上りリンク制御チャネル(PUCCH)上で送信される。言い換えれば、周波数非選択スケジューリング・モードでは、周期的チャネル品質インジケータ(CQI)フィードバックだけが必要である。
リリース8/9では、端末装置(UE)304のために1つだけのコンポーネントキャリア(CC)208(またはセル285)が割り当てられる。従って、1つだけの周期的チャネル状態情報(CSI)レポート336が生成される(すなわち、セル285当り1つのコンポーネントキャリア(CC)208に関してCQIおよび/またはPMIおよび/またはRIがレポートされる)。
リリース10およびそれ以降では、端末装置(UE)304のために複数のコンポーネントキャリア(CC)208(またはセル285)が構成される。従って、単一のコンポーネントキャリア(CC)208(またはセル285)に対応する複数の周期的チャネル状態情報(CSI)レポート336が、同じサブフレームで衝突することがある(すなわち、複数の周期的チャネル状態情報(CSI)レポート336が、それらが同じサブフレームで送信されるよう強いるであろうスケジュールを有することがある)。
リリース10またはLTEアドバンスト(LTE−A)における複数のコンポーネントキャリア(CC)208(またはセル285)の導入に伴い、それぞれのコンポーネントキャリア(CC)208(またはセル285)についてチャネル状態情報(CSI)レポート336を報告する必要があるので、レポートする必要があるチャネル状態情報(CSI)量は、著しく増加しうる。しかしながら、物理上りリンク制御チャネル(PUCCH)は、1つのコンポーネントキャリア(CC)208(またはセル285)に対して1つのチャネル状態情報(CSI)レポート336の送信をサポートできるに過ぎない。従って、最優先チャネル状態情報(CSI)レポート251は、物理上りリンク制御チャネル(PUCCH)上で運ばれ、一方で残っている周期的チャネル状態情報(CSI)レポート336は落とされる。異なるタイプの上りリンク制御情報(UCI)328の優先度は、eNode B302によって、または所定のルールによって与えられる。本明細書では所定のルールのいくつかが開示される。
各コンポーネントキャリア(CC)208(またはセル285)のチャネル状態情報(CSI)(例えば、CQI/PMI/PTI/RI)241は、上位レイヤ218シグナリングにより周期的に物理上りリンク制御チャネル(PUCCH)上にスケジュールされる。eNode B302は、周期的チャネル状態情報(CSI)レポーティングを要求できる。周期的チャネル状態情報(CSI)336は、周期的レポーティング・スケジュールを有する。eNode B102は、CSI241の送信を要求することもできる。かかる要求は、物理下りリンク制御チャネル(PDCCH)を通じてなされる。物理上りリンク制御チャネル(PUCCH)シンボル324は、プライマリセル(PCell)285a上でのみ送られる。
物理上りリンク制御チャネル(PUCCH)シンボル324は、物理上りリンク制御チャネル(PUCCH)シンボル324を送信するフォーマット326をさらに含む。例えば、物理上りリンク制御チャネル(PUCCH)シンボル324は、フォーマット1/1a/1b、フォーマット2/2a/2b、フォーマット3/3a/3b、またはその他の新しいフォーマットを用いて送信される。本明細書では、フォーマット1/1a/1bは、フォーマット1および/またはフォーマット1aおよび/またはフォーマット1bを表す。加えて、本明細書では、フォーマット2/2a/2bは、フォーマット2および/またはフォーマット2aおよび/またはフォーマット2bを表す。本明細書では、フォーマット3/3a/3bは、フォーマット3および/またはフォーマット3aおよび/またはフォーマット3bを表す。
物理上りリンク制御チャネル(PUCCH)シンボル324は、物理上りリンク制御チャネル(PUCCH)リソース337も含む。周期的CSI241のための物理上りリンク制御チャネル(PUCCH)リソース337は、フォーマット2/2a/2bを用いる上位レイヤ218によって周期的に予め割り当てられる。リリース10または将来リリースでは、フォーマット3/3a/3bを用いて周期的CQI/PMI/PTI/RIを送信することが可能であろう。
単一のコンポーネントキャリア(CC)208(またはセル285)からの複数チャネル状態情報(CSI)レポート336が同じサブフレームでレポートされるようにスケジュールされているときに、これは衝突と呼ばれる。衝突は、同じコンポーネントキャリア(CC)208(またはセル285)からの異なるタイプのチャネル状態情報(CSI)241(例えば、CQI/PMIおよびRI)が同じサブフレームでレポートされるようスケジュールされているときにも生じうる。衝突が生じるときに、物理上りリンク制御チャネル(PUCCH)が低ペイロード・サイズであるために、端末装置(UE)304は、物理上りリンク制御チャネル(PUCCH)上で送信されるべき1つだけの周期的チャネル状態情報(CSI)レポート336を選択する。結果として、周期的チャネル状態情報(CSI)レポート336のいくつかは落とされる。
図7は、端末装置(UE)404によって用いられるレイヤを示すブロックダイアグラムである。図7の端末装置(UE)404は、図1の端末装置(UE)104の一構成であってもよい。端末装置(UE)404は、無線リソース制御(RRC)レイヤ450、無線リンク制御(RLC:radio link control)レイヤ451、媒体アクセス制御(MAC:medium access control)レイヤ452および物理(PHY)レイヤ453を含む。これらのレイヤは、上位レイヤ218と呼ばれる。端末装置(UE)404は、図7に示されない追加のレイヤを含んでもよい。
図8は、最優先チャネル状態情報(CSI)レポート251を決定するための方法500のフローダイヤグラムである。方法500は、端末装置(UE)104によって行われる。一構成において、方法500は、端末装置(UE)104上のチャネル状態情報(CSI)選択モジュール257によって行われる。端末装置(UE)104は、1つのサービングセル上で受信した複数のCSI−RSに関して、1つのサブフレームで送信されるようにスケジュールされた複数のチャネル状態情報(CSI)レポート236を生成する(ステップ502)。従って、複数のチャネル状態情報(CSI)レポート236間の衝突がありうる。
優先度付けの方法の例は、レポーティング・タイプに基づく優先度付け、およびCSIレポーティング構成に基づく優先度付けを含む。チャネル状態情報(CSI)レポート236の衝突が同じサービングセルで生じるときには、レポーティング・タイプに基づく優先度付けが適用される。CSIレポーティング構成に基づく優先度付けも適用されることがある。同様に、異なるサービングセルからのチャネル状態情報(CSI)レポート236が衝突を引き起こすときには、レポーティング・タイプに基づく優先度付けが適用される。CSIレポーティング構成に基づく優先度付けも適用されることがある。加えて、セル・インデックスに基づく優先度付けが適用されることもある。これらの優先度付け手法は、以下にさらに詳細に考察される。
端末装置(UE)104は、サービングセルごとに優先度付けの方法を用いて最優先チャネル状態情報(CSI)レポート251を決定する(ステップ506)。例えば、サービングセルに1つだけのCSI−RSがある場合、端末装置(UE)104は、そのCSI−RSに関して最優先チャネル状態情報(CSI)レポート251を決定する(ステップ506)。サービングセルに複数のCSI−RSおよび/または複数のCSIレポート構成がある場合、端末装置(UE)104は、サービングセルにおけるCSI−RSごと、またはCSIレポート構成ごとに最優先チャネル状態情報(CSI)レポート251を決定する(ステップ506)。加えて、端末装置(UE)104は、サービングセルにおけるCSI−RS間またはCSIレポート構成間で最優先チャネル状態情報(CSI)レポート251を決定する(ステップ506)。さらに、端末装置(UE)104は、複数のサービングセルの場合には、サービングセル間でも最優先チャネル状態情報(CSI)レポート251を決定する(ステップ506)。
端末装置(UE)104は、次に、決定した最優先CSIレポート251のうちの最優先チャネル状態情報(CSI)レポート251を選択する(ステップ508)。1つだけのサービングセルがある場合には、1つだけの最優先チャネル状態情報(CSI)レポート251が決定され、かくして選択される(ステップ508)。
サービングセルにおける複数のCSI−RSの場合、各CSI−RSは、それ自体の最優先CSIレポート251を有する。例えば、各CSI−RSの最優先チャネル状態情報(CSI)レポート251は、CSI−RS最優先チャネル状態情報(CSI)レポートと呼ばれる。この場合、すべてのCSI−RSの総合的な最優先チャネル状態情報(CSI)レポート251が選択される(ステップ508)。総合的な最優先チャネル状態情報(CSI)レポート251とは、複数のCSI−RSに関するチャネル状態情報(CSI)レポート236のうちで最も高い優先度を有するチャネル状態情報(CSI)レポート236のことである。言い換えれば、単一のサービングセルにおける複数のCSI−RS間の最優先チャネル状態情報(CSI)レポート251が、総合的な最優先チャネル状態情報(CSI)レポート251として選択される(または最優先チャネル状態情報(CSI)レポートとも呼ばれる)。
サービングセルにおける複数のCSIレポート構成の場合、各CSIレポート構成は、その自体の最優先CSIレポート251を有する。例えば、各CSIレポート構成の最優先チャネル状態情報(CSI)レポート251は、CSI最優先チャネル状態情報(CSI)レポートと呼ばれる。この場合、すべてのCSIレポート構成の総合的な最優先チャネル状態情報(CSI)レポート251が選択される(ステップ508)。
総合的な最優先チャネル状態情報(CSI)レポート251とは、CSIレポート構成に関するチャネル状態情報(CSI)レポート236のうちで最も高い優先度を有するチャネル状態情報(CSI)レポート236のことである。言い換えれば、単一のサービングセルにおける複数のCSIレポート構成間の最優先チャネル状態情報(CSI)レポート251が、総合的な最優先チャネル状態情報(CSI)レポート251として選択される。
複数のサービングセルの場合、各サービングセルは、その自体の最優先CSIレポート251を有する。例えば、すべてのサービングセルの総合的な最優先チャネル状態情報(CSI)レポート251が選択される(ステップ508)。総合的な最優先チャネル状態情報(CSI)レポート251とは、複数のサービングセルに関するチャネル状態情報(CSI)レポート236のうちで最も高い優先度を有するチャネル状態情報(CSI)レポート236のことである。言い換えれば、単一のサービングセルにおける複数のCSI−RS間の最優先チャネル状態情報(CSI)レポート251が、総合的な最優先チャネル状態情報(CSI)レポート251として選択される。
端末装置(UE)104は、総合的な最優先チャネル状態情報(CSI)レポート251をeNode B102へ送信する(ステップ510)。一構成において、端末装置(UE)104は、物理上りリンク制御チャネル(PUCCH)を用いて、選択された最優先チャネル状態情報(CSI)レポート251をeNode B102へ送信する(ステップ510)。
種々の優先度付け方式を用いる1つの利益は、(準静的にのみ変更できて動的にできず、しかもフィードバック内容を考慮しない)無線リソース制御(RRC)シグナリングのみに基づく優先度付けと比較して、よりフレキシブルな優先度付け方式が可能なことである。そのうえ、種々の優先度付け方式を用いれば、フィードバック・ビットの数に基づく優先度付けが可能になる(例えば、低い方のペイロード・フィードバックに高い方のペイロード・フィードバックを上回る優先度を付けることができ、逆もまた同様である)。
図9〜11は、上りリンク制御情報(UCI)328の送信スケジュール同士の衝突解決に利用されるシステムおよび方法に関する。例えば、図9〜11は、単一のサービングセル内で選択される優先度付け方法の例を提供する。言い換えれば、図9〜11は、サービングセルごとに優先度付けの方法を用いて最優先チャネル状態情報(CSI)レポート251を決定する(ステップ506)ための例を提供する。
図9は、上りリンク制御情報(UCI)328の送信スケジュール同士の衝突解決のための方法600のフローダイヤグラムである。方法600は、端末装置(UE)104によって行われる。一構成において、方法600は、端末装置(UE)104上のチャネル状態情報(CSI)選択モジュール257によって行われる。方法600は、最優先チャネル状態情報(CSI)レポート251を決定するために選択された優先度付け方法を用いる1つ以上の例を含む。
端末装置(UE)104は、1つのサービングセル上で受信した複数のCSI−RSに関して、1つのサブフレームで送信されるようにスケジュールされた複数のチャネル状態情報(CSI)レポート236を生成する(ステップ602)。従って、複数のチャネル状態情報(CSI)レポート236間の衝突がありうる。
優先度付けの方法は、レポーティング・タイプに基づいてもよい。言い換えれば、優先度付けの方法は、レポーティング・タイプ(または内容)の優先度に基づいて選択される。例えば、ランク・インジケータ(RI)をサポートしないレポーティング・タイプよりサポートするレポーティング・タイプの方が選択される。
端末装置(UE)104は、(PUCCHレポーティング・タイプ、PUCCH CSIレポーティング・タイプ、CSIレポーティング・タイプなどとも呼ばれる)CSIレポート・タイプに基づいて、CSIレポート(単数または複数)236に優先度を付ける(ステップ606)ことができる。端末装置(UE)104は、RIをサポートするCSIレポート(単数または複数)236に高い方の優先度を割り当てる。言い換えれば、RIをサポートするチャネル状態情報(CSI)レポート236は、RIをサポートしないチャネル状態情報(CSI)レポート236より高い優先度を割り当てられる。他の例として、表2に見られるように、タイプ(タイプ{3}、{5}または{6})にRIを含むチャネル状態情報(CSI)レポート236は、タイプにRIを含まないチャネル状態情報(CSI)レポート236より優先される。上掲の表3に見られるように、タイプ(タイプ{3}、{3a’}、{3b’}、{3c’}、{5}、{5a’}、{5b’}{5c’}、{6}、{6a’}、{6b’}または{6c’})にRIを含むチャネル状態情報(CSI)レポート236は、タイプにRIを含まないチャネル状態情報(CSI)レポート236より高い優先度を有する。
端末装置(UE)104は、(PUCCHレポーティング・タイプ、PUCCH CSIレポーティング・タイプ、CSIレポーティング・タイプなどとも呼ばれる)他のCSIレポート・タイプに基づいて、CSIレポート(単数または複数)236に優先度を付けることもできる。例えば、チャネル状態情報(CSI)レポート236内容が、First−RS、Second−RSまたはAggregated−RS CSIレポート・タイプに関係する。一構成において、First−RSに関係するレポート・タイプは、Second−RSに関係するレポート・タイプより高い優先度を与えられる。加えて、First−RS Second−RSに関係するレポート・タイプは、Aggregated−RSに関係するレポート・タイプより高い優先度を与えられる。言い換えれば、Aggregated−RSに関係するCSIレポート・タイプは、First−RSおよび/またはSecond−RS CSIレポート・タイプより低い優先度を与えられる。
一構成において、Aggregated CSIに関係するCSIレポート・タイプは、First−RSおよび/またはSecond−RS CSIレポート・タイプより高い優先度を与えられる。言い換えれば、Aggregated CSIに関係するレポート・タイプは、First−RSに関係するレポート・タイプより高い優先度を与えられる。加えて、First−RS second−RSに関係するレポート・タイプは、Second−RSレポート・タイプより高い優先度を与えられる。
一構成において、端末装置(UE)104は、サブバンドCQIをサポートするCSIレポート(単数または複数)236より、広帯域CQI、広帯域PMI、INTER−CSI−RS−PHASEおよび/またはINTER−CSI−RS−AMPLITUDEタイプを有するCSIレポート(単数または複数)236を優先する(ステップ608)。一例として、CSIレポート・タイプ{7}および/または{8}は、CSIレポート・タイプ{1}、{1a}、{1b’}、{1c’}、{1d’}および/または{1e’}より高い優先度を有する。言い換えれば、タイプにRIまたは広帯域第1PMIが含まれると決定され、かつタイプにサブバンドCQIが含まれる場合には、2つのレベルの優先度付けが必要である。
端末装置(UE)104は、最優先チャネル状態情報(CSI)レポート251を選択する(ステップ610)。1つのサービングセル内のチャネル状態情報(CSI)レポート236と、同じサービングセルのチャネル状態情報(CSI)レポート236との衝突がある場合、端末装置(UE)104は、先に説明したようなレポーティング・タイプに基づく優先度付けに基づいて、最優先チャネル状態情報(CSI)レポート251を選択する(ステップ610)。下の図10は、複数のサービングセルの場合を説明する。
最優先チャネル状態情報(CSI)レポート251を選択した後に、端末装置(UE)104は、すべての非選択CSIレポート(単数または複数)236を落とす(ステップ612)。例えば、1つのサービングセルのRIを含むPUCCHレポーティング・タイプをもつチャネル状態情報(CSI)レポート236と、同じサービングセルのRIをサポートしないPUCCHレポーティング・タイプをもつCSIレポート236との衝突の場合には、RIをサポートしないPUCCHレポーティング・タイプをもつ後者のCSIレポートは、低い方の優先度を有し、落とされる。
端末装置(UE)104は、次に、総合的な最優先チャネル状態情報(CSI)レポート251をeNode B102へ送信する(ステップ614)。端末装置(UE)104は、物理上りリンク制御チャネル(PUCCH)を用いて総合的な最優先チャネル状態情報(CSI)レポート251をeNode B102へ送信する(ステップ614)。
いくつかの構成では、優先度付けの方法が1つのチャネル状態情報(CSI)レポート236構成しかサポートしないという点で、リリース10と同様である。しかしながら、図9に関連して記載される優先度付け方法600は、1つのサービングセルにおける1つより多いCSI−RSに関するレポーティング・タイプをさらにサポートする。さらにまた、優先度付け方法600は、集約されたCQI、PMI、PTI、RI、INTER−CSI−RS−PHASEおよびINTER−CSI−RS−AMPLITUDEのためのレポーティング・タイプもサポートする。言い換えれば、優先度付け方法は、ある程度、チャネル状態情報(CSI)レポート236がCSI−RSまたは集約されたCSIと関連付けられるかどうかに基づく。従って、図9に関連して記載される優先度付け方法の1つの利益は、既存のメカニズムとの類似性である。これによってハードウェア設計および実装における変更を少なくすることができる。しかしながら、この優先度付け方法は、1つより多い測定結果(例えば、First−RS、Second−RSおよびAggregated−RS)をサポートするという点で部分的には異なる。
図9に用いられるステップは、異なる順序で行われてもよいことに留意すべきである。例えば、優先度付けの方法が調整されてもよい。例として、端末装置(UE)104は、最初に、RIタイプをサポートするチャネル状態情報(CSI)レポート236に優先度を付け、その後、他のCSIレポート・タイプ(または内容)に基づいて優先度を付けてもよい。代わりに、端末装置(UE)104は、最初に、RIタイプ以外のCSIレポート・タイプ(または内容)に基づいてチャネル状態情報(CSI)レポート236に優先度を付け、その後、RIタイプを用いて、残っているチャネル状態情報(CSI)レポート236に優先度を付けて(例えば、RIタイプを有するチャネル状態情報(CSI)レポート236に高い方の優先度を割り当てて)もよい。加えて、端末装置(UE)104は、最優先チャネル状態情報(CSI)レポート251が一旦得られると、優先度付けステップをスキップしてよい。言い換えれば、RIタイプをサポートするチャネル状態情報(CSI)レポート236に基づく優先度付けが最優先チャネル状態情報(CSI)レポート251をもたらす場合、端末装置(UE)104は、他のCSIレポート・タイプ(または内容)に基づくチャネル状態情報(CSI)レポート236の優先度付けをスキップすることができる。
図10は、上りリンク制御情報(UCI)328の送信スケジュール同士の衝突解決のための別の方法700のフローダイヤグラムである。図10は、一般に、複数のサービングセルの場合に関連している。方法700は、端末装置(UE)104によって行われる。一構成において、方法700は、端末装置(UE)104上のチャネル状態情報(CSI)選択モジュール257によって行われる。端末装置(UE)104が1つより多いサービングセルで構成されている場合、端末装置(UE)104は、いずれのサブフレームでも1つのサービングセルのチャネル状態情報(CSI)レポート236しか送信できない。この場合、優先度付けは、レポーティング・タイプ、ならびにサービングセル・インデックスに基づく優先度のような、他の手法の両方に基づいて行われる。言い換えれば、優先度付けが、タイプ(または内容)に基づいて最優先チャネル状態情報(CSI)レポート251を選択できないときに、優先度付けの追加のレベルが利用される。これらの追加のレベルが、セル・インデックスに基づく優先度である。例えば、チャネル状態情報(CSI)レポート構成は、用いるべき優先度方法を指定する。方法700は、最優先チャネル状態情報(CSI)レポート236を決定するために優先度付け方法を用いる1つ以上の例を含む。
端末装置(UE)104は、1つのサービングセル上で受信した複数のCSI−RSに関して、1つのサブフレームで送信されるようにスケジュールされた複数のチャネル状態情報(CSI)レポート236を生成する(ステップ702)。従って、複数のチャネル状態情報(CSI)レポート236間の衝突がありうる。
端末装置(UE)104は、各サービングセルにおけるCSIレポート・タイプに基づいてCSIレポート(単数または複数)236に優先度を付ける(ステップ706)。このレポーティング・タイプに基づく優先度付けは、図9でステップ606に関連して考察された優先度付けステップと同様である。端末装置(UE)104は、最優先チャネル状態情報(CSI)レポート251を選択する(ステップ712)。最優先チャネル状態情報(CSI)レポート251を選択した後に、端末装置(UE)104は、各サービングセルにおけるすべての非選択CSIレポート(単数または複数)236を落とす(ステップ714)。
端末装置(UE)104は、1つより多いサービングセルで構成できる。しかしながら、所与のサブフレームでは1つのチャネル状態情報(CSI)レポート236しか送信できない。従って、たとえ端末装置(UE)104がサービングセルごとに最優先チャネル状態情報(CSI)レポート251を選択しても(ステップ712)、複数のサービングセルに関する最優先CSIレポート251間の衝突が依然として生じうる。
ここで、端末装置(UE)104は、複数のサービングセルのCSIレポート236のうちで、CSIレポート・タイプに基づいてCSIレポート(単数または複数)236に優先度を付ける(ステップ716)。このレポーティング・タイプに基づく優先度付けは、図9でステップ606に関連して考察された優先度付けステップと同様であるが、しかし各複数のサーブングセルのうちでの優先度付けである。端末装置(UE)104は、レポーティング・タイプに基づく優先付けに基づいて、複数のサービングセルのCSIレポート236のうちから、総合的な最優先チャネル状態情報(CSI)レポート251を選択する(ステップ718)。所与のサブフレームに関して、1つのサービングセルのレポーティング・タイプをもつチャネル状態情報(CSI)レポート236と、別のサービングセルのレポーティング・タイプをもつチャネル状態情報(CSI)レポート236との間の衝突が生じる場合には、優先度が高い方のレポーティング・タイプをもつチャネル状態情報(CSI)レポート236が選択され、他は落とされる(ステップ720)。
端末装置(UE)104は、異なるサービングセルから選択された複数のチャネル状態情報(CSI)レポート236が同じ優先度を有するかどうかを判定する(ステップ722)。所与のサブフレームに関して、同じ優先度のレポーティング・タイプをもつ異なるサービングセルのチャネル状態情報(CSI)レポート236間の衝突の場合には、端末装置(UE)104は、複数のサービングセルのCSIレポート236のうちで、サービングセル・インデックスに基づいてCSIレポート(単数または複数)236に優先度を付けて(ステップ724)、低い方か、または最も低いサービングセル・インデックス(すなわち、ServCellIndex)をもつサービングセルのチャネル状態情報(CSI)レポート236が選択される(ステップ726)。すべての他のサービングセルのチャネル状態情報(CSI)レポート236は落とされる(ステップ728)。ServCellIndexは、RRCシグナリングによって構成される。
サービングセル・インデックス以外の他のパラメータを用いてもよい。例えば、複数のチャネル状態情報(CSI)レポート236がある場合、端末装置(UE)104は、最優先チャネル状態情報(CSI)レポート251を決定するために、無線リソース制御(RRC)シグナリングによって指定される所定のコンポーネントキャリア(CC)208(またはセル285)優先度付けルールを用いることもできる。無線リソース制御(RRC)シグナリングによって指定される優先度付けルールは、各チャネル状態情報(CSI)レポート236の対応するコンポーネントキャリア(CC)208(またはセル285)247に基づいて、チャネル状態情報(CSI)レポート236に優先度を付ける(例えば、CC1>CC2>CC3)。
端末装置(UE)104がサービングセルごとに優先度付けの方法を用いて最優先チャネル状態情報(CSI)レポート251を一旦決定すると、端末装置(UE)104は、総合的な最優先チャネル状態情報(CSI)レポート251をPUCCH上でeNode B102へ送信する(ステップ730)。
図11は、上りリンク制御情報(UCI)328の送信スケジュール同士の衝突解決のためのさらに別の方法800のフローダイヤグラムである。方法800は、端末装置(UE)104によって行なわれる。一構成において、方法800は、端末装置(UE)104上のチャネル状態情報(CSI)選択モジュール257によって行なわれる。方法800は、最優先チャネル状態情報(CSI)レポート251を決定するために選択された優先度付け方法を用いる1つ以上の例を含む。
端末装置(UE)104は、1つのサービングセル上で受信した複数のCSI−RSに関して、1つのサブフレームで送信されるようにスケジュールされた複数のチャネル状態情報(CSI)レポート236を生成する(ステップ802)。従って、複数のチャネル状態情報(CSI)レポート236間の衝突がありうる。
優先度付けの方法は、随意的なステップおよびレベルを含む、複数のステップおよび/またはレベルを伴う。例えば、優先度付けの1つのレベルは、各チャネル状態情報(CSI)レポート236のレポーティング・タイプ優先度付けを含み、一方で優先度付けの別のレベルは、各チャネル状態情報(CSI)レポート236のレポーティング構成優先度付けを含む。加えて、優先度付けの別のレベルは、各チャネル状態情報(CSI)レポート236のセル・インデックスを含む。さらにまた、各レベルは、サービングセルごとに優先度付けの方法を用いて、最優先チャネル状態情報(CSI)レポート251を決定するための1つ以上のステップを含む。
端末装置(UE)104は、各サービングセルにおける各CSIレポート構成のCSIレポート・タイプに基づいて、CSIレポート(単数または複数)236に優先度を付ける(ステップ806)。このレポーティング・タイプに基づく優先度付けは、図9でステップ606に関連して考察された優先度付けステップと同様である。端末装置(UE)104は、最優先チャネル状態情報(CSI)レポート251を選択する(ステップ814)。最優先チャネル状態情報(CSI)レポート251を選択した後に、端末装置(UE)104は、各サービングセルにおけるすべての非選択CSIレポート(単数または複数)236を落とす(ステップ816)。
端末装置(UE)104は、1つより多いCSIレポート構成を用いて構成できる。しかしながら、所与のサブフレームでは1つのチャネル状態情報(CSI)レポート236しか送信できない。従って、たとえ端末装置(UE)104がサービングセルごとに各CSIレポート構成に関して最優先チャネル状態情報(CSI)レポート251を選択しても(ステップ814)、複数のCSIレポート構成に関する最優先CSIレポート251間の衝突が依然として生じうる。ここで、端末装置(UE)104は、複数のサービングセルのCSIレポート236のうちで、CSIレポート・タイプに基づいてCSIレポート(単数または複数)236に優先度を付ける(ステップ818)。このレポーティング・タイプに基づく優先度付けは、図9でステップ606に関連して考察された、各サービングセル内での、優先度付けステップと同様である。端末装置(UE)104は、レポーティング・タイプに基づく優先度付けに基づいて、複数のCSIレポート構成のCSIレポート236のうちから、総合的な最優先チャネル状態情報(CSI)レポート251を選択する(ステップ820)。所与のサブフレームに関して、1つのサービングセルのレポーティング・タイプをもつチャネル状態情報(CSI)レポート236と、別のサービングセルのレポーティング・タイプをもつチャネル状態情報(CSI)レポート236との間の衝突の生じる場合には、優先度が高い方のレポーティング・タイプをもつチャネル状態情報(CSI)レポート236が選択され、他は落とされる(ステップ822)。
端末装置(UE)104は、異なるCSIレポート構成から選択された複数のチャネル状態情報(CSI)レポート236が同じ優先度を有するかどうかを判定する(ステップ824)。所与のサブフレームに関して、同じ優先度のレポーティング・タイプをもつ異なるCSI構成のチャネル状態情報(CSI)レポート236間の衝突が生じる場合には、端末装置(UE)104は、CSIレポート構成のうちで、CSI構成インデックスまたはCSI−RSインデックスに基づいてCSIレポート(単数または複数)236に優先度を付ける(ステップ826)。低い方か、または最も低いCSIレポート構成インデックス(またはCSI−RSインデックス)をもつサービングセルのチャネル状態情報(CSI)レポート236が選択され(ステップ828)、すべての他のCSIレポート236は落とされる(ステップ830)。CSIレポート構成のCSIレポート236のうちでのレポーティング・タイプに基づく優先度付けが削除され、CSIレポート構成インデックス(またはCSI−RSインデックス)に基づく優先度付けだけが適用される。CSIレポート構成インデックスまたはCSI−RSインデックスは、RRCシグナリングによって構成される。
端末装置(UE)104は、1つより多いサービングセルで構成できる。しかしながら、所与のサブフレームでは1つのチャネル状態情報(CSI)レポート236しか送信できない。従って、たとえ端末装置(UE)104がサービングセルごとに最優先チャネル状態情報(CSI)レポート236を選択しても(ステップ828)、複数のサービングセルに関する最優先CSIレポート251間の衝突が依然として生じうる。
ここで、端末装置(UE)104は、複数のサービングセルのCSIレポート236のうちで、CSIレポート・タイプに基づいてCSIレポート(単数または複数)236に優先度を付ける(ステップ832)。このレポーティング・タイプに基づく優先度付けは、図9でステップ606に関連して考察された、各サービングセル内での、優先度付けステップと同様である。端末装置(UE)104は、レポーティング・タイプに基づく優先度付けに基づいて、複数のサービングセルのCSIレポート236のうちから、総合的な最優先チャネル状態情報(CSI)レポート251を選択する(ステップ834)。端末装置(UE)104は、次に、すべての非選択CSIレポート(単数または複数)236を落とす(ステップ836)。
所与のサブフレームに関して、1つのサービングセルのレポーティング・タイプをもつチャネル状態情報(CSI)レポート236と、別のサービングセルのレポーティング・タイプをもつチャネル状態情報(CSI)レポート236との間の衝突が生じる場合には、優先度が高い方のレポーティング・タイプをもつチャネル状態情報(CSI)レポート236が選択され(ステップ834)、優先順位が低い方のレポーティング・タイプをもつ他方のチャネル状態情報(CSI)レポート236は落とされる(ステップ836)。
端末装置(UE)104は、異なるサービングセルから選択されたチャネル状態情報(CSI)レポート236が同じ優先度を有するかどうかを判定する(ステップ838)。所与のサブフレームに関して、同じ優先度のレポーティング・タイプをもつ異なるサービングセルのチャネル状態情報(CSI)レポート236間の衝突が生じる場合には、端末装置(UE)104は、複数のサービングセルのCSIレポート236のうちで、サービングセル・インデックスに基づいてCSIレポート(単数または複数)236に優先度を付け(ステップ840)、低い方か、または最も低いサービングセル・インデックス(すなわち、ServCellIndex)をもつサービングセルのチャネル状態情報(CSI)レポート236が選択される(ステップ842)。すべての他のサービングセルのチャネル状態情報(CSI)レポート236は落とされる(ステップ844)。ServCellIndexは、RRCシグナリングによって構成される。
異なるサービングセルから選択されたCSIレポート236が同じ優先度を有さない場合、端末装置(UE)104は、総合的な最優先チャネル状態情報(CSI)レポート251をPUCCH上でeNode B102へ送信する(ステップ846)。端末装置(UE)104が総合的な最優先CSIレポート251を一旦選択すると(ステップ842)、端末装置(UE)104は、総合的な最優先チャネル状態情報(CSI)レポート251をPUCCH上でeNode B102へ送信する(ステップ846)。
本明細書で既に述べたように、ステップは、異なる順序で行われてもよい。加えて、ステップが発生する前に最優先チャネル状態情報(CSI)レポート251が選択されていれば、これらのステップは、随意的になされても、あるいは省略されてもよい。
図12は、端末装置(UE)1104において利用される様々なコンポーネントを示す。端末装置(UE)1104は、先に示された端末装置(UE)104として利用される。端末装置(UE)1104は、端末装置(UE)1104の動作を制御するプロセッサ1154を含む。プロセッサ1154は、CPUとも呼ばれる。メモリ1174は、リードオンリメモリ(ROM:read−only memory)、ランダムアクセスメモリ(RAM:random access memory)の両方または情報を記憶する任意のタイプのデバイスを含んでもよく、プロセッサ1154に命令1156aおよびデータ1158aを与える。メモリ1174の一部分は、不揮発性ランダムアクセスメモリ(NVRAM:non−volatile random access memory)も含んでよい。命令1156bおよびデータ1158bは、プロセッサ1154にも存在する。プロセッサ1154に読み込まれる命令1156bおよび/またはデータ1158bは、プロセッサ1154による実行または処理のために読み込まれた、メモリ1174からの命令1156aおよび/またはデータ1158aも含んでよい。命令1156bは、本明細書に開示されるシステムおよび方法を実装するためにプロセッサ1154によって実行される。
端末装置(UE)1104は、データの送受信を可能にする送信機1172および受信機1173を含んだ筺体も含む。送信機1172および受信機1173は、トランシーバ1171に組み合わされてもよい。1つ以上のアンテナ1106a〜nは、筺体に取り付けられて、トランシーバ1171に電気的に結合される。アンテナポートは、1つ以上のアンテナによって実現される。
端末装置(UE)1104の様々なコンポーネントは、データバスに加えて、電力バス、制御信号バス、およびステータス信号バスを含む、バスシステム1177によって結合される。しかしながら、明確にするために、図12では様々なバスがバスシステム1177として示される。端末装置(UE)1104は、信号処理用のデジタル信号プロセッサ(DSP:digital signal processor)1175も含んでよい。端末装置(UE)1104は、端末装置(UE)1104の機能へのユーザ・アクセスを提供する通信インタフェース1176も含んでよい。図12に示される端末装置(UE)1104は、具体的なコンポーネントのリスティングではなく、機能ブロックダイアグラムである。
図13は、eNode B1202において利用される様々なコンポーネントを示す。eNode B1202は、先に示されたeNode B102として利用される。eNode B1202は、端末装置(UE)1104に関係して先に考察されたコンポーネントと同様のコンポーネントを含み、これらはプロセッサ1278、プロセッサ1278に命令1279aおよびデータ1280aを与えるメモリ1286、プロセッサ1278に存在するか、または読み込まれる命令1279bおよびデータ1280b、(トランシーバ1281に組み合わされてもよい)送信機1282および受信機1284を含む筐体、トランシーバ1281に電気的に結合された1つ以上のアンテナポート1208a〜n、バスシステム1292、信号処理用のDSP1288、通信インタフェース1290などを含む。
他に断らない限り、上記の「/」の使用は、語句「および/または」を表す。
本明細書に記載される機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェアまたはそれらの任意の組み合わせで実装される。ソフトウェアで実装される場合、機能は、1つ以上の命令としてコンピュータ可読媒体上に記憶される。用語「コンピュータ可読媒体」は、コンピュータまたはプロセッサによってアクセスできる任意の利用可能な媒体を指す。用語「コンピュータ可読媒体」は、本明細書では、非一時的かつ有形のコンピュータおよび/またはプロセッサ可読媒体を示す。限定ではなく、例として、コンピュータ可読またはプロセッサ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD−ROMまたは他の光ディスク記憶、磁気ディスク記憶もしくは他の磁気記憶デバイス、あるいは、命令の形態の所望のプログラムコードまたはデータ構造を載せるか、または記憶するために用いることができ、コンピュータまたはプロセッサによってアクセスできる任意の他の媒体を備える。ディスク(disk)およびディスク(disc)は、本明細書では、コンパクトディスク(CD:compact disc)、レーザディスク(laser disc)、光ディスク(optical disc)、デジタルバーサタイルディスク(DVD:digital versatile disc)、フロッピーディスク(floppy disk)およびBlu−ray(登録商標)ディスク(disc)を含み、ディスク(disk)は、通常、磁気的にデータを再生し、一方でディスク(disc)は、レーザを用いて光学的にデータを再生する。
本明細書に開示されるそれぞれの方法は、記載される方法を実現するための1つ以上のステップまたは動作を備える。本方法のステップおよび/または動作は、特許請求の範囲から逸脱することなく、相互に入れ換えても、および/または単一のステップに組み合わせてもよい。言い換えれば、記載される方法の適切な操作のためにステップまたは動作の特定の順序が必要とされない限り、特許請求の範囲から逸脱することなく、特定のステップおよび/または動作の順序および/または使用が修正されてもよい。
本明細書では、用語「決定(判定)」は、多種多様な動作を含み、それゆえに、「決定(判定)」は、算出、計算、処理、導出、調査、検索(例えば、表、データベースまたは他のデータ構造での検索)、確認などを含む。加えて、「決定(判定)」は、受信(例えば、情報の受信)、評価(例えば、メモリにおけるデータの評価)などを含むことができる。さらに、「決定(判定)」は、解決、選択、選ぶこと、確立などを含むことができる。
語句「基づく」は、明示的に別に指定されない限り「だけに基づく」を意味しない。言い換えれば、語句「基づく」は、「だけに基づく」も「に少なくとも基づく」も表す。
用語「プロセッサ」は、汎用プロセッサ、中央処置装置(CPU:central processing unit)、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP:digital signal processor)、コントローラ、マイクロコントローラ、状態マシンなどを包含するように広く解釈されるべきである。いくつかの状況下では、「プロセッサ」は、特定用途向け集積回路(ASIC:application specific integrated circuit)、プログラマブルロジックデバイス(PLD:programmable logic device)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA:field programmable gate array)などを指す。「プロセッサ」は、処理デバイスの組み合わせ、例えば、DSPとマイクロプロセッサとの組み合わせ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと合わせた1つ以上のマイクロプロセッサ、またはその他のかかる構成を指すこともある。
用語「メモリ」は、電子情報を記憶できる任意の電子部品を包含するように広く解釈されるべきである。用語「メモリ」は、様々なタイプのプロセッサ可読媒体、例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリメモリ(ROM)、不揮発性ランダムアクセスメモリ(NVRAM)、プログラマブルリードオンリメモリ(PROM:programmable read−only memory)、消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EPROM:erasable programmable read−only memory)、電気的消去可能PROM(EEPROM:electrically erasable PROM)、フラッシュメモリ、磁気的または光学的データ記憶装置、レジスタなどを指す。プロセッサがメモリから情報を読み出すか、および/またはメモリに情報を書き込むことができる場合に、メモリは、プロセッサと電子通信状態にあると言われる。メモリは、プロセッサと一体をなしてもよく、それでもなおプロセッサと電子通信状態にあると言われる。
用語「命令」および「コード」は、任意のタイプのコンピュータ可読ステートメント(単数または複数)を含むように広く解釈されるべきである。例えば、用語「命令」および「コード」は、1つ以上のプログラム、ルーチン、サブルーチン、機能、手順などを指す。「命令」および「コード」は、単一のコンピュータ可読ステートメントまたは多くのコンピュータ可読ステートメントを備えてもよい。
ソフトウェアまたは命令は、伝送媒体を通じて送信することもできる。例えば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL:digital subscriber line)、または赤外線、無線およびマイクロ波のようなワイヤレス技術を用いて、ウェブサイト、サーバ、または他の遠隔ソースから送信される場合には、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、DSL、または赤外線、無線およびマイクロ波のようなワイヤレス技術が伝送媒体の定義に含まれる。
当然のことながら、特許請求の範囲は、先に説明したまさにそのとおりの構成および構成要素には限定されない。特許請求の範囲から逸脱することなく、本明細書に記載される配置、操作、ならびにシステム、方法、および装置の詳細に様々な修正、変更および変形がなされてもよい。
付記
端末装置(UE)上でチャネル状態情報(CSI)レポートを選択するための方法が記載される。1つのサービングセルに関して1つ以上のCSIレポートが生成される。各CSIレポートは、構成インデックスと関連付けられる。1つのサブフレームにおいてスケジュールされた複数のレポート同士の衝突の場合に、CSIレポートの優先度に基づいて、複数のレポートのうちから送信されるべきCSIレポートが選択される。優先度が低い方のPUCCHレポーティング・タイプのCSIレポートは落とされ、同じ優先度のPUCCHレポーティング・タイプをもつCSIレポート同士の衝突の場合には、最も低い構成インデックスをもつCSIレポート以外のCSIレポートは落とされる。
端末装置(UE)も記載される。端末装置(UE)は、プロセッサ、およびプロセッサと電子通信状態にあるメモリを含む。端末装置(UE)は、1つのサービングセルに関して複数のチャネル状態情報(CSI)レポートを生成し、各CSIレポートは、構成インデックスと関連付けられる。1つのサブフレームにおいてスケジュールされた複数のレポート同士の衝突の場合に、端末装置(UE)は、レポートの優先度に基づいて、複数のレポートのうちから送信されるべきCSIレポートを選択する。優先度が低い方のPUCCHレポーティング・タイプのCSIレポートは落とされ、同じ優先度のPUCCHレポーティング・タイプをもつCSIレポート同士の衝突の場合には、最も低い構成インデックスをもつCSIレポート以外のCSIレポートは落とされる。
evolved Node B(eNode B)上で上りリンク制御情報(UCI)を復号するための方法も記載される。CSIレポートを含む符号化されたUCIが受信される。1つのサブフレームにおいてスケジュールされた複数のチャネル状態情報(CSI)レポート同士の衝突の場合に、CSIレポートの優先度に基づいて、受信したUCIが復号される。優先度が低い方のPUCCHレポーティング・タイプのCSIレポートは落とされ、同じ優先度のPUCCHレポーティング・タイプをもつCSIレポート同士の衝突の場合には、最も低い構成インデックスをもつCSIレポート以外のCSIレポートは落とされる。
evolved Node B(Node B)も記載される。evolved Node B(Node B)は、プロセッサ、およびプロセッサと電子通信状態にあるメモリを含む。evolved Node B(Node B)は、CSIレポートを含む符号化された上りリンク制御情報(UCI)を受信する。1つのサブフレームにおいてスケジュールされた複数のチャネル状態情報(CSI)レポート同士の衝突の場合に、evolved Node B(Node B)は、CSIレポートの優先度に基づいて、受信したUCIを復号する。優先度が低い方のPUCCHレポーティング・タイプのCSIレポートは落とされ、同じ優先度のPUCCHレポーティング・タイプをもつCSIレポート同士の衝突の場合には、最も低い構成インデックスをもつCSIレポート以外のCSIレポートは落とされる。
端末装置(UE)上で上りリンク制御情報(UCI)をレポートするための方法が記載される。1つのサービングセル上で受信した複数のCSI−RSに関して複数のチャネル状態情報(CSI)レポートが生成される。複数のCSI−RSレポートは、1つのサブフレームで送信されるようにスケジュールされる。優先度付けの方法を用いて、総合的な最優先CSIレポートが決定される。総合的な最優先CSIレポートが選択される。総合的な最優先CSIレポートが送信される。
選択される優先度付け方法は、ランク指標(RI)タイプをサポートするCSIレポートに高い方の優先度を割り当てるステップを含む。選択される優先順位付け方法は、CSIレポート・タイプに基づいてCSIレポートに優先度を付けるステップを含む。
CSIレポート・タイプは、第1のCSI−RSインデックスをもつFirst−RSに関係するレポート・タイプ、第2のCSI−RSインデックスをもつSecond−RSに関係するレポート・タイプ、および/または、Aggregated−RSに関係するレポート・タイプであってもよい。CSIレポート・タイプは、INTER−CSI−RS−PHASEおよび/またはINTER−CSI−RS−AMPLITUDEを含みうる。
端末装置(UE)は、サービングセル上で送信された複数のチャネル状態情報参照信号(CSI−RS)を用いて構成される。複数のCSI−RSのぞれぞれは、最優先CSIレポートを含む。総合的な最優先CSIレポートの選択は、優先度の最も高い最優先CSIレポートを選択するステップを含む。総合的な最優先CSIレポートの選択は、最も低いサービングセル・インデックスをもつ最優先CSIレポートを選択するステップを含んでもよい。総合的な最優先CSIレポートの選択は、最も低い構成インデックスをもつ最優先CSIレポートを選択するステップを含んでもよい。総合的な最優先CSIレポートの選択は、最も低いCSI−RSインデックスをもつ最優先CSIレポートを選択するステップを含んでもよい。
選択される優先順位付け方法は、広帯域第1プリコーディング・マトリックス・インジケータ(PMI)タイプを含むCSIレポートに、高い方の優先度を割り当てるステップを含んでもよい。選択される優先度付け方法は、サブバンドCQIに基づいて、かつ広帯域チャネル品質インジケータ(CQI)、広帯域PMI、INTER−CSI−RS−PHASE、および/またはINTER−CSI−RS−AMPLITUDEに基づいてCSIレポートに優先度を付けるステップを含んでもよい。
端末装置(UE)は、総合的な最優先CSIレポートを物理上りリンク制御チャネル(PUCCH)上でeNode Bへ送信する。
CSIレポートは、集約されたチャネル品質インジケータ、集約されたプリコーディング・マトリックス・インジケータ、集約されたプリコーディング・タイプ・インジケータ、および/または集約されたランク・インジケータを含む。協調マルチポイント(CoMP)測定結果を用いて複数のCSIレポートが生成される。
上りリンク制御情報(UCI)をレポートするように構成された端末装置(UE)も記載される。端末装置(UE)は、プロセッサ、およびプロセッサと電子通信状態にあるメモリを含む。端末装置(UE)は、1つのサービングセル上で送信された複数のCSI−RSに関して複数のチャネル状態情報(CSI)レポートを生成する。複数のCSIレポートは、1つのサブフレームで送信されるようにスケジュールされる。端末装置(UE)は、優先度付けの方法を用いて総合的な最優先CSIレポートを決定する。端末装置(UE)は、総合的な最優先CSIレポートを送信のために選択する。端末装置(UE)は、総合的な最優先CSIレポートを送信する。