JP6139566B2 - 多栄養素単一融合顆粒効率向上肥料製造用の有機汚泥を変換及び処理するためのシステム及び方法 - Google Patents

多栄養素単一融合顆粒効率向上肥料製造用の有機汚泥を変換及び処理するためのシステム及び方法 Download PDF

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Description

本発明は、有機汚泥(すなわち不均質な有機廃棄物)を多栄養素単一融合顆粒効率向上肥料、つまり、土地から大気及び土地から水への窒素損失を最小限にとどめ、かつ、米国環境保護庁及び米国農務省が要求するような栄養管理に関する新基準を満たす多栄養素単一融合顆粒効率向上肥料の製造のために都市廃水処理廃棄物汚泥及び豚糞尿といった有機廃棄物から抽出された炭素及びアミノ酸を含む前駆体に変換及び処理するためのシステム及び方法に関する。
背景
イリノイ大学の土壌学者による農業研究から、「窒素肥料が土壌有機炭素を消耗すると共にトウモロコシの生育及び収量の減少をもたらす」ことが示されている。ライス大学及びミシガン州立大学の研究者は、「窒素肥料によるトウモロコシの過剰施肥によりエタノール生産が減少する」ことを示した。チューリッヒ大学の研究者は、「土壌は、植物及び大気が貯蔵する炭素の3倍の炭素を貯蔵する」ことを決定した。土壌有機物は、大量の炭素を貯蔵し、それによって地球温暖化に対抗するため、地球規模炭素循環に重要な役割を果たし、また、京都議定書は、その締約国がいわゆる炭素吸収源として土壌を重視することを可能にする。公認水環境管理協会(The Chartered Institute of Water and Environmental Management)は、「廃水処理プラントからリンをリサイクルする必要性」に関するポジションステートメントを発行した。農学者らは、世界中で「農場の土壌中において大きな硫黄欠乏が存在し、土壌炭素が少なければ少ないほど硫黄欠乏が発生する可能性が高い」ことを究明した。栄養士及び農学者らは、「作物の収量の減少及び子供に深刻な亜鉛欠乏をもたらす大きな世界的亜鉛欠乏が存在する」ことを究明した。亜鉛について施肥量は比較的少ないため、各農場エーカーにわたって均質に散布するのはほぼ不可能である。下水汚泥及び動物の糞尿からの有機材料を追加するためには、特定の基準が存在する市販の肥料と同等以上の物理的及び化学的特性を有する製品が必要である。しかし、下水汚泥及び動物の糞尿から製造された製品のほとんど又は全ては、確立された基準流通肥料基盤を介しては輸送、保存又は適用できない。農家及び食料安全保障アドバイザー、試験団体及び研究所の大部分は、下水汚泥及び/又は動物糞尿を食物連鎖作物について使用する前に滅菌することを要求している。独立した肥料パイロットプラント製造及び作物研究のリーダーであるIFDCは、尿素及び本方法を経て製造された多栄養素単一融合顆粒効率化向上肥料の浸出及び揮発特性を決定するための主要な研究を行った。それらの結果から有意差が得られたが、これらの結果は、多栄養素単一融合顆粒効率化肥料が尿素よりも著しく低く浸出及び揮発し、それによって減少した肥料コストで作物の根域においてより多くの栄養素を与えることを示した。
一次、二次及び/又は三次排水処理施設が、液体流及び固形廃棄物を生じさせる家庭(例えば、自治体、市、郡、官庁を扱う)、家畜(例えば、ブタ、ウシ、鶏の廃棄物を処理する)及び産業(例えば、医薬品処理加工、食品処理加工などを扱う)廃水のために存在している。これらの排水処理施設は、未消化汚泥、消化汚泥、部分消化汚泥、液状汚泥、脱水汚泥等の形態の有機固体廃棄物を生成する。
排水処理施設は、典型的には、液体廃棄物の流れを処理し、その後有機廃棄物から分離する。最初に、有機廃棄物は、典型的には約0.5%〜約10重量%の固形分を有し、液体汚泥と呼ばれる。液体汚泥を、真空フィルター、スクリュープレス、プレート及びフレームプレス、ベルトフィルタープレス及び遠心分離機(これらに限定されない)を含めて様々な種類の装置を使用して脱水して約13重量%〜約45重量%の典型的な固形分含量を有する脱水汚泥を形成することができる。
脱水の間に有機廃棄物からの水の放出を最大化するために化学的脱水用重合体が使用される。化学脱水用重合体は、固形物の電荷に作用して有機性汚泥の固形廃棄物からの水の放出を向上させ、かつ、脱水物質において固形物濃度の増加をもたらす凝固結合を増加させる合成有機凝集剤である。化学的脱水用重合体は、非流体でかつ汲み出すのが困難な材料で生じる高粘度特性を有し、低い酸化還元電位(ORP)を持ち続けかつ臭気のあるものである場合がある脱水材料を創り出す。
1種以上の材料を反応させ、該反応材料を他の肥料液体又は固体と共に又はそれなしで造粒させ、そしてこの造粒物又は混合若しくはブレンド材料を乾燥させることを含むことができる工程によって肥料(例えば、リン酸モノアンモニウム(MAP)、リン酸ジアンモニウム(DAP)、硫酸アンモニウム(AS)、アンモニウムホスフェートスルフェート、NPKブレンド)を生成及び/又は混合し、そしてブレンドするための伝統的な肥料の製造方法が存在する。
世界中の先進工業国及び発展途上国には、全て、作物生産を増大させ、作物の収穫量を品質と共に増加させ、肥料の窒素溶脱及び揮発を低減させると共にヒト及び動物によって生成されたリン及び有機廃棄物をリサイクルすることにかなりの要望がある。有機廃棄物は、主として、生活排水処理施設、家畜ふん尿処理施設、産業排水処理施設から受け取った汚泥から主に生成される。このような施設によって生成される脱水汚泥は、一般に、粘性(500,000センチポアズを超え、かつ、2,000,000センチポアズまでの典型的な粘度)であるところ、これは、脱水汚泥から流体で無臭の燃焼しない一貫性のある製品を直接製造することを困難なものにする。脱水汚泥から直接生産された製品は、一般的に低品質のものであり、かつ、一般に、Fertilizer第2版(国際肥料開発センター(IFDC)1993年2月)の理的性質を決定するためのマニュアル及び米国植物食糧管理官協会(AAPFCO)の基準で定義された市販肥料基準を満たしていない。なお、脱水汚泥は、それぞれが潜在的に異なる廃棄物流れ及び処理プロセスを有する様々な異なる施設から生成されるため、脱水汚泥は、一般に性質が不均質である。
次のものは、有機廃棄物の効率的かつ収益性の高いリサイクルを妨げる既存の排水処理施設の主な化学的、生物学的、物理的、経済的、物流的及び運用上の問題のいくつかである:複数の多様な供給源からの廃棄物を処理することができない;処理物中の病原体及び臭気を除去することができない;流動性のある処理物を生じさせることができない;及び/又は均質な無塵、無臭、非燃焼処理材料を生成することができない;市販の肥料の仕様、さらにはFertilizer第2版の物性を決定するためのマニュアルにおける仕様及び米国植物食糧管理官協会(AAPFCO)の基準を満たす肥料を生産することができない。
当技術分野において、これらの課題及び問題の全てを軽減する効率的な方法に対する要望がある。本発明の方法及び管型反応器造粒システムは、これらの課題及び問題を解決する多栄養素単一融合顆粒効率向上肥料を製造する。本発明の方法及び管型反応器造粒システムにより製造された多栄養素単一融合顆粒効率向上肥料は、有機廃棄物からの炭素及びアミノ酸を抽出し、そしてこれらを前駆体として使用して新世代「効率向上肥料」を生成する。管型反応器造粒装置を使用する本発明の方法は、多栄養素単一融合顆粒効率化向上肥料の製造のために化学的変換及び滅菌を完了するのに不可欠かつ必須である。
概要
一実施形態では、有機廃棄物を含有する不均質脱水汚泥を、管型反応器造粒機肥料製造方法で使用される炭素及びアミノ酸の均質な抽出物に変換するための方法を説明する。この変換方法は、次の工程:
約13%〜約45%の固形分を含む不均質な脱水汚泥を汲み上げ;得られた混合物のpHが約1未満となるのに十分な量の硫酸を汚泥に添加し;該混合物を少なくとも1個のインライン静的混練ミキサーにより汲み上げて該汚泥と硫酸とを混合して該混合物の粘度を約5,000センチポアズ未満にまで減少させ;該混合物に状態調整用化学物質を添加し;該混合物を少なくとも1個のインライン静的剪断ミキサーにより汲み出して該状態調整用化学物質を該混合物に混合し、病原体の混合物を実質的に滅菌し、そして該混合物中の塊を実質的に除去し;そして該混合物を熟成時間にわたって機械的に攪拌して均質な抽出物を生じさせることを含む。
別の実施形態では、有機廃棄物を含む不均質汚泥を、管型反応器造粒機肥料製造システムで使用される炭素及びアミノ酸の均質な抽出物に変換するための汚泥変換システムを説明する。この変換システムは、約13%〜約45%の固形分を含む脱水汚泥を圧送するように構成された容積式ポンプと、ポンプから汚泥を受け取り、かつ、該汚泥と硫酸とを混合させて、得られた混合物のpHを約1未満に低下させ、かつ、得られた混合物の粘度を約5,000センチポアズ未満に低下させるように構成された少なくとも1個のインライン静的混練ミキサーと、静的混合ミキサーから混合物を受け取り、かつ、該混合物と状態調整用化学物質とを混合させて、病原体の混合物を実質的に滅菌し、そして該混合物中の塊を実質的に除去するように構成された少なくとも1つのインライン静的剪断ミキサーと、インライン静的剪断ミキサーからの混合物を受け取り、かつ、該混合物を攪拌して該混合物の均質性を維持すると共に、該混合物を熟成させて抽出物にするように構成された熟成タンクと、該熟成タンクからの抽出物を肥料製造システムに供給するように構成された移送ポンプとを備える。
さらに別の実施形態では、有機性廃棄物材料を含有する均質な脱水汚泥を粒状肥料に変換するための方法を説明する。この方法は、約13%〜約45%の固形分を含む不均質な脱水汚泥を汲み出し;該汚泥に、得られた混合物のpHを約1未満とするのに十分な量の硫酸を添加し;該混合物を少なくとも1個のインライン静的混練ミキサーにより汲み出して該汚泥と硫酸とを混合して該混合物の粘度を約5,000センチポアズ未満にし、該混合物に状態調整用化学物質を添加し;該混合物を少なくとも1個のインライン静的剪断ミキサーにより汲み出して該状態調整用化学物質を該混合物に混合させ、病原体の混合物を実質的に滅菌させ、そして該混合物中の塊を実質的に除去し;該混合物を熟成時間にわたって機械的に攪拌して炭素及びアミノ酸の均質な抽出物を生じさせ;該抽出物を酸及び塩基との反応のための管交差型反応器に注入して溶融物を形成させ;溶融物から水を蒸気としてフラッシュし;リサイクル微粒子上に溶融物を転ばせて融合顆粒を形成させ;そして融合顆粒を乾燥させて粒状肥料を形成させる
ことを含む。
さらに別の実施形態では、有機性廃棄物材料を含有する均質な脱水汚泥を顆粒肥料に変換するためのシステムを説明する。このシステムは、約13%〜約45%固形分を含む脱水汚泥を汲み出すように構成された容積式ポンプ;該ポンプから該汚泥を受け取り、そして該汚泥と硫酸とを混合して得られた混合物のpHを約1未満に低下させ、かつ、得られた混合物の粘度を約5,000センチポアズ未満に低下させるように構成された少なくとも1個のインライン静的混練ミキサー;該静的混練ミキサーから混合物を受け取り、そして該混合物と状態調整用化学物質とを混合させ、病原体の混合物を実質的に滅菌させ、そして該混合物中の塊を実質的に除去するように構成された少なくとも1個のインライン静的剪断ミキサー;該インライン静的剪断ミキサーから該混合物を受け取り、そして該混合物を撹拌して該混合物の均質性を維持すると共に該混合物を抽出物になるように熟成させるように構成された熟成タンク;該熟成タンクから該抽出物を汲み出すように構成された移送ポンプ;該移送ポンプから該抽出物を受け取り、そして該抽出物と酸及び塩基とを混合させて溶融物を形成させるように構成された管型反応器;該溶融物から水をフラッシュし、そして該溶融物を微粒子上に転がせて融合顆粒を形成するように構成された造粒機;及び融合顆粒を乾燥させて粒状肥料を形成させるための乾燥機を備える。
さらなる実施形態では、有機的に強化された顆粒状窒素−リン−硫黄肥料について説明する。肥料は、全炭素及びアミノ酸を少なくとも約0.5重量%含み;かつ、約1.7mm以上の融合顆粒サイズ有する。肥料は、ASTM標準試験法E1226に従って実施される粉じん雲燃焼性試験において不燃性である。
例示の目的のために、現在のところ好ましい実施形態を図面で示す。しかしながら、本発明は、特に示された正確な配置及び構成に限定されるものではないと解される。
図1は、顆粒状肥料の製造システム及びプロセスに供給される汚泥を変換するためのシステム及びプロセスの実施形態のプロセスフロー図である。 図2は、図1に示すシステム及びプロセスから生成された変換汚泥を使用して有機的に強化された窒素−リン−硫黄顆粒状肥料を製造するための顆粒状肥料を製造するシステム及びプロセスの実施形態のプロセスフロー図である。 図3Aは、代替肥料と比較した、本明細書に記載される有機的に強化された窒素−リン−硫黄肥料製品のインキュベーションについてのデータのグラフである。 図3Bは、代替肥料と比較した、本明細書に記載される有機的に強化された窒素−リン−硫黄肥料製品のインキュベーションについてのデータのグラフである。 図4Aは、さまざまなタイプの土壌における、代替肥料と比較した本明細書に記載の有機的に強化された窒素−リン−硫黄肥料製品の揮発損失についてのデータのグラフである。 図4Bは、さまざまなタイプの土壌における、代替肥料と比較した本明細書に記載の有機的に強化された窒素−リン−硫黄肥料製品の揮発損失についてのデータのグラフである。 図4Cは、さまざまなタイプの土壌における、代替肥料と比較した本明細書に記載の有機的に強化された窒素−リン−硫黄肥料製品の揮発損失についてのデータのグラフである。 図4Dは、さまざまなタイプの土壌における、代替肥料と比較した本明細書に記載の有機的に強化された窒素−リン−硫黄肥料製品の揮発損失についてのデータのグラフである。 図5Aは、様々な種類の固体の代替肥料と比較した本明細書に記載の有機的に強化された窒素−リン−硫黄肥料製品の浸出損失についてのデータのグラフである。 図5Bは、様々な種類の固体の代替肥料と比較した本明細書に記載の有機的に強化された窒素−リン−硫黄肥料製品の浸出損失についてのデータのグラフである。 図6Aは、代替肥料と比較した本明細書に記載の有機的に強化された窒素−リン−硫黄肥料製品を使用して移植された稲の成長率についてのデータを示すグラフである。 図6Bは、代替肥料と比較した本明細書に記載の有機的に強化された窒素−リン−硫黄肥料製品を使用して移植された稲の成長率についてのデータを示すグラフである。 図7Aは、代替肥料と比較した本明細書に記載の有機的に強化された窒素−リン−硫黄肥料製品を使用するコムギ収量についてのデータを示すグラフである。 図7Bは、代替肥料と比較した本明細書に記載の有機的に強化された窒素−リン−硫黄肥料製品を使用するコムギ収量についてのデータを示すグラフである。 図7Cは、代替肥料と比較した本明細書に記載の有機的に強化された窒素−リン−硫黄肥料製品を使用するコムギ収量についてのデータを示すグラフである。
詳細な説明
汚泥変換システム及び方法の実施形態を図1に概略的に示し、また、汚泥変換方法によって変換された汚泥を用いた肥料造粒システム及び方法の実施形態を図2に概略的に示している。両方の方法は連続プロセスであるが、汚泥変換システムはその下流端に熟成タンクを備えるため、変換された汚泥は、肥料顆粒化システムに供給されるまでの時間にわたって保持できる。
本明細書に記載の方法は、有機廃棄物を、それらを乾燥させ、そしてそれらの体積を減少させることにより処理するという現在のパラダイムに反する。このような処理では、病原体が排除されず、或いは得られた乾燥汚泥の燃焼が防止されない。その代わりに、本明細書に記載の方法では、有機廃棄物は、無臭で、検出可能な病原体がなく、しかも不燃性である肥料生成物を製造するためのプロセス添加剤として使用できる炭素及びアミノ酸抽出物に変換される。
汚泥変換システムは、例えば、複数の都市廃水処理プラントから脱水汚泥を受け取り、そして該汚泥を炭素及びアミノ酸の均質な抽出物に変換する。その後、この抽出物を有機的に強化された無機商業用肥料の製造における原料成分及び冷却/造粒助剤として使用する。この抽出物を既存の硫酸アンモニウム、リン酸ジアンモニウム、リン酸モノアンモニウム、及び窒素−リン−カリウム生産設備のための供給原料として使用して、広範な肥料製品を製造することができる。好ましくは、抽出物を標準肥料管交差型反応器(PCR)造粒システムに供給して粒状肥料を製造する。
汚泥変換システムの正味の結果は、未処理の脱水汚泥と比較して減少した粘度を有し、本質的に臭気がなく、実質的に燃焼性成分を有しておらず、しかもNSF国際認証による病原体を含まない抽出物である。汚泥は、60%〜80%の可燃物、30%〜45%の炭素、10%〜40%のタンパク質及び5%〜20%のセルロースを含有することが知られている。従来の方法は、水を除去することにより汚泥を乾燥させるだけである。しかし、乾燥した汚泥は、可燃性のままであるため、確立された標準的なグローバル肥料流通基盤を経た流通には適合していない。これに対し、ここで開示する方法によって得られた抽出物は、標準的な肥料管交差型反応器(PCR)造粒システムへの供給原料として使用される場合に、非可燃性であるため、確立された肥料流通基盤を使用して世界的に流通できる肥料を生じさせる。
一実施形態では、汚泥変換システムは、約13%〜約45%の固形分を有する脱水汚泥を受け取ることができる。このシステムは、好ましくはインライン密閉連続流処理システムである。汚泥の変換は、インラインミキサーでの混練及び剪断の両方を連続して使用することによって塊の除去を確保する。これらのミキサーは、全ての汚泥粒子との化学的接触を最大化するために強力な混合及び剪断を生じさ、それによって硫酸などの酸化剤と汚泥との完全な反応を可能にし、そして病原体の実質的に完全な滅菌を可能にする内部構成部材を備える。
汚泥変換システムは、抽出物が所定の基準を満たすように制御され、そのパラメータを監視する。第一に、抽出物は、造粒工程に移行する前に、2未満のpHを有する。このpHは、例えばインラインプローブで測定でき、そして実験用グラブサンプルで確認できる。第2に、抽出物の酸化還元電位(ORP)は300mVより大きい。このORPは、インラインプローブで測定でき、そして実験用グラブサンプルで確認することができる。第三に、抽出物の粘度は、5000センチポアズ(cP)よりも低い。粘度は、インライン測定装置で測定でき、そして実験用グラブサンプルにより確認できる。第四に、処理中の硫酸発熱反応温度は少なくとも54℃に到達しなければならない。温度は、インラインプローブによって測定でき、そして実験用グラブサンプルで確認できる。
汚泥変換システムの操作工程及び装置を以下にさらに詳しく説明する。簡単にいうと、システムは次の工程を順番に含む。まず、脱水汚泥を、ダンプトラック、ダンプトレーラー又はインターモーダルコンテナといった輸送システムから受け取る。この汚泥は、約13%〜約45%の固形分(平均して約17%〜約15%)の範囲の固体濃度まで脱水されている。次に、汚泥をライブボトムホッパーに移し、そしてスクリューコンベアにより容積式ピストンポンプのスロートに搬送する。汚泥を、適宜、水+見込まれる他の状態調整用化学物質(典型的には追加の硫酸、リン酸、酢酸、過酢酸、過酸化水素、液体硫酸第2鉄、液体硫酸亜鉛)を添加しつつ、少なくとも1個のインライン(ブレンド)静的ミキサーを通して、その後少なくとも1個のインライン(せん断)静的ミキサーを通して、その後機械的に混合された貯蔵タンクにパイプラインを通して第1化学酸化剤(硫酸)と共に汲み出す。汚泥を連続混合貯蔵タンク内で熟成させて変換処理を完了させ、そして炭素及びアミノ酸抽出物を製造する。その後、保存された均質抽出物を、肥料顆粒化システムに供給することが必要なときに、デイタンクに圧送することができる。
図1に示す汚泥変換システム100の実施形態では、次の装置が順に配置されている:脱水汚泥を受け取るためのライブボトムビン又はホッパー10、該ホッパー10から該脱水汚泥を移動させるための1個以上のスクリューコンベア14、脱水汚泥を汲み出すための容積式ポンプ20、該汚泥に酸を混合(弁22を介して注入)するための第1静的ミキサー30、該汚泥に状態調整用化学物質及び水を混合(弁34を介して注入)するための第2静的ミキサー40、少なくとも1個の抽出物熟成タンク60、該抽出物を該熟成タンク60からデイタンク80に移送するための移送ポンプ70、及び該抽出物を該デイタンク80から肥料造粒システムに圧送するための供給ポンプ90。再循環ポンプ62により、抽出物をタンクからタンクに移し、そして各タンク内で再循環させることが可能になる。
装置の例示的なセットを説明するが、汚泥変換システム100及びプロセスは、適宜、より大きいシステム又はより小さいシステムに調節できると解される。汚泥変換システム100は、肥料顆粒化システム200(図2を参照して以下で説明する)の所望の粒状化肥料産出量に基づいて寸法決めされる。というのは、抽出物、すなわち、汚泥変換装置100のアウトプットは、肥料顆粒化システム200(図2に示す)への主成分インプットだからである。例えば、粒状の肥料の一日あたり1100米トン(「stpd」)(1日あたり1000メートルトン)を製造する肥料造粒システム200は、1:1のプロセス供給比に基づき、一日あたりの抽出物の約1,210stpdを消費する(すなわち、与えられた抽出物の1.1湿トン毎につき造粒肥料1乾燥トンを製造する肥料造粒システム200)。これは、固形分15%で供給され脱水された汚泥の約1030stpd(又は25%固形分で620stpd)に変換され、状態調整プロセス中に化学的付加を可能にする。もちろん、設計比が変化した場合(すなわち、肥料造粒プロセスが抽出物の幾分効率的な使用をする場合)には、それに応じて汚泥変換システム100のサイズ設定を調整しなければならない。
脱水汚泥がダンプトラック又はダンプコンテナによって到着する場合には、このものをライブボトム受けホッパー10内に投棄する。ホッパー10のサイズ及び数は、操作の一日あたりの所望時間及びプロセスのスループット容量を達成するように選択できる。例えば、2台の20〜25トンダンプトラックが同時に到着し、かつ、それらの積載量を15分以内で空にするよう処理することができるために、4対ほどのホッパー10を使用することができ、その際、各ホッパー10は、50トンの容量を有し、かつ、25分以内に20トンの積載量を空にすることができる。したがって、最大4対のホッパーのシステムは、15%脱水汚泥の一日当たり約1030トンを処理することができる。
この時点で、ホッパー10内の脱水汚泥は、約13%〜約45%の固形分を含有するため、臭気がある。また、汚泥は、粘度が非常に高くなるように、典型的には約500000センチポアズ以上で、かつ、2,000,000センチポアズに達することができるように、かなりの量の塊及び繊維質物質も含有する。
ホッパー10中において、汚泥を混合し、そしてホッパーの底部に対して内部にある複数の螺旋スクリュー又はオーガ12により一連の外部装填シャフトレススクリューコンベア14に移動させる。ホッパー10及びスクリューコンベアモーターは、好ましくは、下流の処理装置の流れの調和を容易にするために可変速度である。例えば、スクリューコンベアは、2個のコンベア14がホッパー10の各対を与え、かつ、25分以内に20トンの積載量まで輸送するように寸法調整されるように構成できる。
スクリューコンベア14は、脱水汚泥をポンプ20に移送し、このポンプは熟成タンク60に対して下流にある状態調節系の残部を供給する。粘性脱水汚泥を処理できるようにするために、ポンプ20は、好ましくは、オープンスロート型容積式ポンプである。25分以内に20トンの負荷移動に基づき、ポンプ20は、毎分少なくとも約200ガロンを圧送するように寸法決めされるであろう。必要に応じて複数のポンプを並列に配置することができる。ポンプ20は、好ましくは、供給速度における所望の変化に適応させるために、油圧変速駆動によって駆動される。好ましくは、ポンプ20はピストンポンプである。
圧送された汚泥は、好ましくは、ポンプ20と同じ圧力条件、すなわち高酸性条件(例えば1未満のpH)及び高温(例えば50℃以上)に耐えることができる配管内での処理プロセスを通して運ばれる。例えば、配管は、316系ステンレス鋼から作製できる。汚泥の流量は、配管のサイズを決める。例えば、1分あたり200ガロンの汚泥供給物は約14インチ径の管を必要とする。
次に、化学的酸化剤を脱水汚泥流に注入して、ORPを300mVよりも高く増大させることによって臭気化合物を中和し、粘度を低下させ、燃焼を無くし、そして材料を均質化するプロセスを開始する。化学酸化剤は、第1静的ミキサー30の直前に汚泥に添加される。
好ましくは、化学的酸化剤は、廃棄物の約1重量%〜約50重量%、好ましくは10重量%の供給速度での酸である。例えば、20gpmの酸供給速度は、200gpmの汚泥圧送速度に相当することができる。好ましくは、酸は、93%以上の等級の硫酸である。より好ましくは、酸は、約98%の等級の硫酸である。最も好ましくは、硫酸とリン酸との組み合わせを、約10重量%硫酸及び約2重量%リン酸の量で添加される。酸は、ポンプ圧送を使用して汚泥に添加できる。好ましくは、酸は、200psiまでの圧力を加えることのできる化学定量ポンプで添加される。典型的には約5〜約6の範囲内の汚泥の初期pHを、酸の添加により約1〜の約2のpHまで低下させる。この酸は、汚泥中における有機廃棄物を酸化、加水分解、流動化及び滅菌するに役立つ。酸の他に、水を約1重量%〜約50重量%、好ましくは約7.5重量%の濃度で汚泥に添加して、汚泥を流動化させるのに役立てることができる。
汚泥の温度を、第1静的ミキサー30の下流端に又はその付近に配置された温度センサ32によって監視する。好ましくは、汚泥は、汚泥の生物学的に活性な成分の多くを中和させるのを確保するために、該汚泥が第1静的ミキサー30を出る時までに少なくとも約54℃の温度に到達させる。
化学酸化剤と混合される圧送汚泥は、第1静的ミキサー30へと下流に続く。第1静的ミキサー30は、化学酸化剤を汚泥中に分散させるように設計された静的ブレンドミキサーである。汚泥中における化学的酸化剤と有機廃棄物との機械的混練及び化学反応の組み合わせは、粘度を2,000,000センチポアズから約5,000センチポアズ未満にまで低下させる。一実施形態では、第1静的ミキサー30は、二つの方法、すなわち、分流及び組換えと、半径方向混合とにより混合を達成するように構成される。
ブレンドされた低粘度の汚泥が第1静的ミキサーを出た後に、この汚泥は第2静的ミキサー40に流入する。任意の市販の静的ミキサーを使用することができる。第2静的ミキサー40の上流に、追加の水及び適宜追加の状態調整用化学物質が注入される。追加の状態調整用化学物質としては、硫酸、リン酸、酢酸、過酢酸、過酸化水素、硫酸第2鉄、硫酸第一鉄、鉄鉱石、硫酸アルミニウム、硫酸亜鉛、粉砕リン鉱石、ホウ素、モリブデン及びそれらの組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない。硫酸第2鉄は、肥料への微量栄養素としての鉄を与え、かつ、肥料融合顆粒の硬度を向上させる。リン酸は、添加される場合には、好ましくは、少量(すなわち、約0.1重量%〜約20重量%)で、約30%〜約70%、より好ましくは約40%〜約60%、さらに好ましくは約54%の等級で添加される。リン酸は、酸性化廃棄物に硬度を付与し、かつ、得られた造粒機溶融抽出物の造粒能力を改善させる。
水を添加する場合には、総添加量は、約1重量%〜約25重量%であることが好ましい。添加される水の量は、使用される出発脱水汚泥材料の固形分濃度に依存する。抽出物中における水の総量は、最終的には、元の脱水汚泥に含まれる任意の水、硫酸第2鉄/水混合物からの水、硫酸及びリン酸からの水及び任意の他の供給源からの水を含む。
第2静的ミキサー40は、汚泥に状態調整用化学物質を取り入れ、そしてさらに汚泥を均質化させる。第2静的ミキサー40は、優れた混合状態を創り出し、かつ、汚泥中における材料の任意の残留塊を破砕することを目的としたインラインせん断静的ミキサーである。第2静的ミキサーは、所定の部材を形成するように一緒にネストされるわずかにカップ状のせん断ストリップを有することができる。第2静的ミキサー40の出口で、汚泥は、本質的には、下流の造粒工程用の供給原料として使用できる炭素及びアミノ酸の状態調整均質抽出物である。第2静的ミキサー40の下流側端部に様々なセンサーを設置して抽出物のプロセス条件を測定する。特に、温度センサー42、pHセンサー44、酸化還元電位(ORP)センサー46及び粘度計48が第2静的ミキサー40の下流側の配管に設けられる。また、汚泥の流量を測定するために、流量計50も設けられる。プロセスにおけるこの時点での好ましい温度範囲は約20℃〜約70℃である。システム内の好ましい圧力範囲は、約30psig〜約300psigであり、より好ましくは約90psi〜約110psiである。適宜、上流のプロセス工程で添加された酸及び他の状態調整用化学物質の量及び濃度を調節して、所望の温度、圧力、pH、ORP、病原体数、粘度などを達成することができる。
第2静的ミキサー40の後、汚泥(ここでは炭素及びアミノ酸の抽出物)は、1個以上の貯蔵及び混合タンク60に流入する。タンク60の数及びサイズは、状態調整システム100のスループット及びタンク60内での滞留時間によって決定される。貯蔵タンク又はタンク60内で所望の滞留時間は、約12時間〜約96時間であることができる。好ましくは、滞留時間は約2日〜約4日である。例えば、1100stpdの状態調整用システム100については、3個のタンク60を使用することができ、各タンク60はそれぞれ440000ガロンの貯蔵容量を与える。
それぞれのタンク60は、好ましくは、タンクを高酸性条件(例えばpH0.5〜2.0)及び高温(例えば50℃を超える)に耐えることを可能にする材料で被覆されている。それぞれのタンク60は、均質性を維持するために抽出物を攪拌し、かつ、化学反応プロセスが完了したときに抽出物を「熟成」させるのを可能にする機械的縦型ミキサー64を備える。例えば、市販の低速攪拌機を各タンク60に設けて抽出物の一貫性を維持することができる。各攪拌機64は、各シャフトの底部に、好ましくは2個のインペラー(両方とも同じサイズ)とティクラーインペラーとを備える。滞留時間の終了時に、抽出物は、典型的にはコロイド状の状態にある。
1個以上のタンク60の内容物をさらに攪拌しかつ均質化するために再循環ポンプ62を設けることもできる。
抽出物は、貯蔵タンク60からまず典型的にはデイタンク80に移され、その後肥料造粒システム200に移される。好ましくは、抽出物はポンプ70を使用して移される。ポンプ70は、タンク60からの所望の流量に応じてサイズ調整される。好ましくは、各貯蔵タンク60は、その専用のポンプを有する。例えば、約8時間で440000ガロンのタンクを空にするために、200gpmのポンプを使用することができる。好適なポンプとしては、容積式回転ローブポンプ70が挙げられる。
典型的には、抽出物をすぐ下流の肥料造粒システム200で使用されるべき制限された容量を保持するデイタンク80に圧送する。デイタンク80は、好ましくは、貯蔵タンク60よりも高い混合率で追加の混合を提供する。デイタンク80は、抽出物を最終的に標準化してから肥料に変換することを可能にする。1個以上のデイタンク80を並列的に又は直列的に使用することができる。1個以上のデイタンク80は、好ましくは、抽出物の1日所要量の最低25%のためにサイズ調整される。例えば、デイタンク80は、容量が80,000〜150,000ガロンであることができる。
デイタンク80から、抽出物をフィードポンプ90によって肥料顆粒化システム200に圧送する。好ましくは、供給ポンプ90は、容積式回転ローブポンプである。フィードポンプ速度は、肥料顆粒化システム20の容量と所望の流量とを合致させ、特に肥料造粒機システムにおける管交差型反応器内における抽出物消費速度を合致させるようにサイズ調整されている。例えば、1100stpd肥料システムでは、150〜200gpmの容量を有するポンプを使用することができる。
上記のインライン測定に加えて、パラメータの数を、貯蔵タンク60の1箇所以上及び/又はデイタンク80における1カ所以上の他の位置でインラインで測定することができる。測定値は、粘度、温度、ORP及びpHを含むことができる。また、粒度分析などの他の測定も意図される。測定は、手作業で測定でき、又は自動化できる。
このような測定を使用して、抽出物を最適化するための処理プロセスを調整することができる。最適化は手作業で行うことができ、又は自動化できる。最適化は、システムに熱を追加又は除去すること、化学添加剤の1種以上の量を調節すること、発熱反応を改変すること、ミキサーの一個以上の混合速度を調節すること及び流れをインライン装置の1個以上をバイパスする又は通過するように調節することを含むことができる。
要約すると、図1に示すプロセスは、脱水汚泥を含めて様々な状態の有機廃棄物含有汚泥を受け入れ、そしてこの汚泥を、容易にポンプ輸送できる程度に十分に低い粘度の本質的に病原体及び臭気がなくかつ管型反応器肥料造粒システムへの原料として好適な抽出物に変換する。抽出物は、好ましくは、300mVを超えるORP、約2.0〜約1.0のpH、5000cps未満の粘度(好ましくは3000cps未満、より好ましくは1000cps未満)を有しており、病原体及び硫黄化合物を実質的に含まない。
図1に示しかつ上記した方法によって製造された抽出物は、多数の有益な特性を有する。
まず、抽出物は、本質的に均質であり、かつ、流体粘度によって測定されるように流動可能である。従来の処理方法、特に化学的脱水用重合体を使用するものは、1,000,000センチポアズを超える粘度を有する材料を製造したが、これは、該材料を混合し及び/又は該材料を大型貯蔵タンク(例えば、200,000ガロンを超える貯蔵タンク)内に保管するのを不可能ではないにしても困難にする。これに対し、本発明の方法は、約5000センチポイズよりも有意に低い、典型的には3000センチポアズ未満であり、より典型的には1000センチポアズ程度に低い粘度を有する抽出物を製造する。また、抽出物は、約0.5〜約2.0、より典型的には約1.5〜約2.0のpHを有するため、酸を肥料造粒工程でさほど添加する必要がない。
さらに、この抽出物は、約250を超える、典型的には約300を超える、より典型的には約350を超える酸化還元電位(「ORP」)を有する。ORPの測定は、測定される材料の消毒能力を決定することに依存し得る。従来の処理工程で製造された材料に見られるような低いORP値(例えば、1未満のORP)は、これらの材料における微生物の死滅又は消毒能力が低いことを示す。対照的に、抽出物のように高いORPは、材料の高い殺菌能力を示す。ORPが大きくなると臭気が低減し、最終製品における可燃性物質からの火災の可能性が低減する。
抽出物は、硫化炭素、硫化カルボニル、ジメチルジスルフィド、ジメチルスルフィド、エチルメルカプタン、硫化水素、イソプロピルメルカプタン、メチルメルカプタン、二酸化硫黄及び臭気の原因となる他の硫黄生成化合物といった化合物の酸化によって臭気原因化合物を除去する結果として、実質的に無臭である。無臭又は実質的に無臭の方法及び製品は、汚泥処理施設のための用地を探し出す際の重要な利点を与える。
さらに、抽出物は、病原体を実質的に含まない。病原体としては、病原性細菌、寄生虫、蠕虫卵、ウイルスが挙げられる。一般的には、上記処理方法は、低pH条件及び高温によって生じた応力のため病原体を実質的に排除し、これにより汚泥が滅菌される。その結果、抽出物のみならずそれから製造される任意の製品(肥料など)中における病原体の再増殖が阻止される。
ここで説明したシステム及び方法によって製造された抽出物は、下流において、任意の既知の肥料処理方法を用いて肥料に処理することができる。例えば、材料は、米国特許第7,128,880号;同7,169,204号;同6,159,263;同5,984,992号;同6,758,879号;同6,841,515号;及び同8,057,569号における方法に従って処理することができる。
図2は、供給原料としての抽出物から開始する肥料造粒システム200及びプロセスの概要を示す。均質な抽出物を顆粒状肥料に処理するためのシステム200は、少なくとも管型反応器210、造粒機220及び乾燥機230を備える。また、システム200は、乾燥機230から排出される塵埃を捕捉するためのサイクロン及びベンチュリ集塵機232と、肥料融合顆粒のサイズを調整するためのスクリーン240とを備えることもできる。通常より小さな融合顆粒を微粒子として造粒機220に戻すことができ、そして通常より大きな融合顆粒を粉砕機242で粉砕し、同様に微粒子として造粒機220に戻すことができる。また、乾燥機230の下流に肥料融合顆粒を冷却するための冷却器250を備えることができ、また、汚染防止のためにスクラバー260が必要な場合もある。反応器210は、管型反応器とすることができる。好ましくは、管交差型反応器が使用される。造粒機220は、回転ドラム造粒機であることができる。乾燥機230は、産業界で使用されている任意の乾燥機とすることができる。
簡単に述べると、図2に示された肥料造粒システムの実施形態では、抽出物を管交差型反応器(PCR)210に圧送し、そこで、PCR210に注入される濃硫酸と無水アンモニアとの反応により発生した熱を吸収する。100℃までの温度及び2以下のpHがPCR 210内で発生する。これらの操作条件で、無機塩が酸と無水アンモニアとを混合させる反応から形成され、微生物の滅菌が達成され、排水残留物に存在する有機マクロ分子(タンパク質)の加水分解が起こり、タンパク質がアミノ酸に変換されかつ生成した無機塩と結合して、肥料製品の揮発及び浸出に抵抗する複合体を形成する。
このようにして反応溶融物が抽出物から製造され、そしてこの溶融物は造粒機220に送られ、この造粒機は、酸塩基反応によって生成された発熱エネルギーの結果として、約50%〜65%の水を除去する。特に、50%を超える水を蒸気として溶融物からフラッシュし、次いで、この溶融物を造粒機220内にあるリサイクル微粒子上に転がして融合顆粒を形成する。したがって、乾燥工程を完了するためには約50%の追加の燃焼エネルギーしか乾燥機230には必要とされない。この方法により、2%未満の水分を含む硬質肥料融合顆粒が得られる。
抽出物を、図2に示した処理のような従来の肥料製造方法又は他の同様の方法を用いて肥料に処理加工した場合には、得られた肥料は、一般に、業界標準を満たす又はそれを上回る物理的特性を有する。得られた肥料は、窒素、硫黄及び微量栄養素を豊富に含み、かつ、植物成長必須アミノ酸を含有する徐放性顆粒状肥料である。肥料は、典型的にはホスフェートの状態のリンを含むこともできる。好ましい窒素・リン・硫黄製剤は17−1−0−19である。また、多量又は少量の窒素、多量のリン、多量のカリウム及び/又は多量又は少量の硫黄を有する他の製剤も意図される。
ここで説明した方法により製造された肥料融合顆粒の典型的な組成を表1に挙げる。
Figure 0006139566
本明細書に記載の方法によって製造された融合肥料顆粒の物理的特性は、表2に示すように、他のタイプの肥料よりも有意に改善されている。特に、本発明の肥料融合顆粒は、他の肥料よりも有意に高い臨界相対湿度及び一般的に低い吸湿性と浸透性とを有するだけでなく、ケーク化する傾向がないことに留意されたい。その結果として、本発明の肥料融合顆粒は、分解することなく又は一緒に固結することなく、所定期間にわたって比較的湿潤な環境内であっても保存できる。さらに、本発明の肥料融合顆粒の高いORPは、この融合顆粒には本質的に臭気がないことを意味し、また、この融合顆粒の燃焼の可能性が存在しないことは、それらが自己発熱せず、かつ、埃として浮遊している場合やパイルに保存されている場合に燃焼しないことを意味し、これにより、本発明の肥料融合顆粒は、保存及び輸送するのに例外的に安全になる。
Figure 0006139566
本明細書に開示されるシステム及び方法により製造された肥料融合顆粒は、典型的には実質的に組成が均質であるが、これは、肥料のそれぞれ融合顆粒が他の全ての融合顆粒と本質的に同じ量及び質の窒素、リン及び他の材料を有することを意味する。さらに、特定の供給源から製造された顆粒は、同じ供給源から生成され、かつ、第1融合顆粒と同じ方法で処理された全ての他の融合顆粒と同一ではないにしてもほぼ同一の組成を有する。
実質的に均質な組成は、肥料の標準化された施肥量を可能にする。現在のところ、商業用肥料は、様々な成分N、P、K及び多数の微量栄養素の混合ブレンドである。これらの混合物は、栄養素の分離物を有し、かつ、一般に組成が均質ではない。そのため、全フィールドにわたって各成分の所望量を得るためには、余剰の肥料を適用しなければならず、或いは肥料を不規則なパターンで適用しならない。抽出物から製造された肥料の実質的に均質な組成により、これらの問題が解決される。
得られた粒状肥料は、病原体がなく、かつ、内分泌かく乱物質、医薬品及び抗菌剤といった懸念される新興化合物を不活性化させたことが示されている。得られた粒状肥料は、スルフィド、ジスルフィド及びメルカプタンを含む硫黄生成化合物を実質的に含まない。
試験用の肥料試料の製造
肥料試料を、肥料の特性を試験する目的で製造した。国内(米国)活性汚泥下水処理場から脱水下水汚泥を得た。下水処理場プロセスは、ベルトフィルタープレスで脱水する余剰汚泥を含んでいた。汚泥は、15〜16重量%の固形分を含有し、1,000,000センチポイズよりも大きな粘度、1未満のORP及び5のpHを有していた。
脱水汚泥をビンに入れ、その後毎分5ガロンの速度でプログレッシブキャビティポンプを使用してビンから汲み出した。汚泥を、直径4インチのインライン静的ミキサーを通してポンプ輸送した。10重量%の93%硫酸及び7.5重量%の水をインラインで添加して酸性化汚泥を形成させた。その後、この酸性化汚泥を(すなわち、インライン静的ミキサー)に通した。この酸性化汚泥を第2ミキサーから第1貯蔵タンクに移した。この酸性化汚泥を縦型ミキサーを有する第1混合タンク内で混合して実質的に均質な流体汚泥の混合物を形成させた。続いて、この実質的に均質な汚泥を第2貯蔵タンクに渡す。汚泥を、第2縦型ミキサーを有する第2タンク内で攪拌した。2個のタンク内での攪拌により、300を超えるORP、1.5のpH及び2000センチポアズ未満の粘度を有する抽出物が創り出される。
抽出物を280kg/時間の速度で管交差型反応器に注入した。管交差型反応器内で、93%硫酸及び無水アンモニアを、93%硫酸140kg/時間の速度及び無水アンモニアを49kg/時間の速度で抽出物に添加して肥料溶融物を形成させた。肥料溶融物は98℃で3.8秒以内に管交差型反応器の第1部分を通過した。肥料溶融物は128℃で4.2秒以内に管交差型反応器の第2部分を通過した。管交差型反応器の後に、反応した物質を造粒機に通して融合顆粒を形成させる。アンモニアを27kg/時間の速度で造粒機内の肥料溶融物に添加した。液体ミョウバンを6.5kg/時の速度で造粒機内の肥料溶融物に添加した。27%〜30%の硫酸鉄を造粒機内の肥料溶融物に添加した。その後、融合顆粒を毎分7回転で動作する乾燥機内で乾燥させた。材料を、2.36mmの開口を有する篩下スクリーンを有する傾斜したダブルデッキ機械的振動システムに渡す。2.36mm〜4mmのものが貯蔵部に行く。通常より小さい及び大きい材料の全てを造粒機に戻し、そこで再び溶融物と混合した。次に、2.36mm〜4mmの乾燥融合顆粒の物理的及び化学的分析を実施した。
製品の安定性及び臭気
有機肥料に関する臭気の問題は、一般に、メルカプタン、硫化水素及び第三級アルキルアミンなどの臭気物質の生成をもたらす有機物の腐敗によって生じる。腐敗プロセスの臭気発生スルフェート還元性細菌は、それらの酸化還元電位(ORP)が−200mVを下回って低下するときに臭気を発生させる。試験から、ここで説明した抽出物を用いて製造された肥料が均質化され、加水分解され、そして滅菌され、かつ、350mVのORPを有することが実証された。このORP値では、得られた顆粒状肥料の腐敗に関する懸念はない。臭気発生化合物は存在せず、また肥料は熱的に安定であるが、これは、このものが発熱事象を受けず又は臭いを生じないことを意味する。肥料は98%の固形分を有するところ、これは、安定であると分類される90%の最小固形分を必要とする米国EPA503規則を超過する。
燃焼性
ここに記載した方法によって製造された粒状肥料の防塵クラウド燃焼を燃焼研究室(米国マサチューセッツ州アッシュランドのキッデ・フェンウォル燃焼センター)で決定した。可燃性又は非可燃性としてのダストの分類は、分散したダスト雲が1バール(14.5psi)の圧力で上昇を引き起こすのに十分な爆燃を維持することができるかどうかに依存する。試験をキューナー20L球状試験容器中で行う。500g/m3の初期濃度では可燃性でないダストを1000g/m3及び2000g/m3で再試験した。点火装置の影響について補正された爆発圧力が1.0バール(14.5psi)より大きければ材料を可燃性として分類する。観察された爆発圧力上昇が全ての試験濃度で1バール未満である場合、ダストを可燃性ではないと分類する。
ここに記載される方法により製造された粒状肥料からの顆粒状肥料ダストは、500、1,000、2000g/m3の濃度で不燃性と分類された。肥料は、ASTM標準試験法E1226に従って実施されるダスト雲燃焼性試験では本質的に不燃性である。これとは対照的に、ペレット化乾燥汚泥の3つの試料は、500g/m3のダスト濃度では可燃性と分類された。さらに、肥料試料を140℃の温度に供する試験から、肥料が自然発火しない又は「自己加熱」しないことが示された(すなわち、24時間以内にオーブン温度を超える60℃には上昇しない)。
重金属
ここで説明する方法は、得られる粒状肥料中の金属含有量を制御する。というのは、初期脱水汚泥中に存在する任意の重金属は、酸、塩基及び状態調整用化学物質の添加によって希釈されるからである(例えば、乾燥下水汚泥固形物の140乾燥メートルトンを硫酸アンモニウムの約800乾燥メートルトンと混合して粒状肥料1,000乾燥メートルトンを生成する)。したがって、元の生活排水残留物で観察された金属と比較して、顆粒状肥料中の金属の濃度は7倍減少する。表3から分かるように、顆粒状肥料の金属含有量は、EPA503ガイドラインより厳しい規模である、残留(非汚染)土壌のための米国連邦土壌スクリーニング試験(SST)についての基準を下回る。さらに、顆粒状肥料は、食品基準についての米国工場検査官協会(AAPFCO)に合格し、さらに硫酸アンモニウム成分に対する排水残留物乾燥固形内容物のブレンドの基準を満たすことができ、得られた粒状肥料は、ヨーロッパ及び世界中での最も厳しい基準でさえ満たすことができる。
Figure 0006139566
インキュベーション
フィールドインキュベーション試験をグリーンビル土壌で行った。結果を図3A及び図3Bに示す。図3Aに示すように、ここで説明した方法により製造された肥料(「バイオ肥料」及び「バイオ肥料+Fe」)は、アンモニアから硝酸塩への転化率がベンチマーク肥料及び硫酸アンモニウムと非常に類似し、また尿素のみよりもわずかに転化が遅いことを示す。
揮発
本発明の肥料のいくつかは窒素源として尿素を使用する。これらの尿素系肥料には、浸出及び揮発に関する重大な問題がある。尿素は、根域を通してその窒素の30%まで浸出し、そして根域を通してその窒素の30%までを揮発させる。その結果、窒素は、植物の根には利用できず、より多くの肥料を加えることで窒素を補完しなければならず、これはコストがかかり、環境を汚染する可能性がある。ここで説明する均質な抽出物から製造された肥料は、肥料に尿素を追加する必要なしに、リサイクル有機廃棄物に依拠してこれらの問題を解決する。
フィールド揮発性テストを、ガスリー及びサムター土壌で両方とも高地及び氾濫条件で実施した。その結果を図4A〜4Dに示す。図4Aは、ガスリー高地における累積アンモニアの揮発損失がここで説明する方法によって製造された肥料(「バイオ肥料」及び「バイオ肥料+Fe」)について硫酸アンモニウムのそれとほぼ同一であり、尿素よりも有意に少なかったことを示す。特に、本発明の肥料からのアンモニアの揮発損失は33%までであったのに対し、尿素からの揮発損失は約2%にすぎなかった。この結果は、本発明の肥料の使用して有意な炭素封鎖の利点を与え、かつ、さらに炭素クレジットの機会を利用可能にすることができる。
図4Cは、ガスリー氾濫土壌について定性的にほぼ同一の結果を示す。図4Bは、サムター土壌について、本発明の肥料が硫酸アンモニウムを上回るという同様の結果を示す。図4Dは、サムター氾濫土壌において、本発明の肥料は尿素と同様に機能し、硫酸アンモニウムよりも幾分良好であることを示している。
浸出
フィールド浸出試験をグリーンビル土壌及びレークランド砂で行った。結果を図5A及び5Bに示す。図5Aに示すように、グリーンビル土壌では、本発明の肥料は、硫酸アンモニウムに匹敵し、尿素よりもはるかに低い、低い浸出損失を示した。レークランド砂では、結果はさらに劇的であった。というのは、本発明の肥料は、ほとんど浸出損失を示さず(硫酸アンモニウムに匹敵する)、尿素で観察されたよりもはるかに少なかったからである。
要するに、浸出と揮発との間に、ここで説明した本発明の肥料と尿素とにおける窒素の損失の差は劇的である。例えば、ガスリー/グリーンビル高地の土壌では、尿素は、74%の総損失について、揮発に対してその窒素の33%を失い、浸出に対して41%を失った。比較すると、本発明の顆粒状肥料は、15%の総損失について、揮発に対してそれらの窒素の2%、浸出に対して13%を失うに過ぎなかった。したがって、尿素と比較して3.5倍以上の窒素が本発明の粒状肥料から利用可能であり、そのため、3.5倍少ない肥料を使用して、作物に対して同じ窒素供給を達成することができる。
同様に、氾濫ガスリー/グリーンビル土壌では、尿素は、76%の総損失について、揮発に対してその窒素の57%、浸出に対して19%を失った。比較すると、本発明の顆粒状肥料は、36%の合計損失について、揮発に対してそれらの窒素の21%、浸出に対して15%を失うに過ぎなかった。したがって、尿素と比較して2.7倍以上の窒素が本発明の顆粒状肥料から利用できる。
レークランド高地の砂について、尿素は、本質的に全て浸出に対して窒素の86%を失ったのに対し、本発明の顆粒状肥料は、それらの窒素の4%を失ったに過ぎなかった。したがって、尿素と比較してほぼ7倍以上の窒素を本発明の顆粒状肥料から利用できる。
作物生産
肥料は、連続的な監視及び連邦政府や州政府機関への報告義務なしに、穀物、飼料作物、芝草、野菜、柑橘類、果物の木、樹林栽培、列収穫作物、ナッツ、園芸、観賞植物、温室作物、油(例えば、大豆油、カノーラ)などのために土壌適用できる。肥料は、土地に直接適用でき、又は他の肥料とブレンドできる。
農地に適用した場合、作物の品質は、従来の肥料と比較して増大する。例えば、ここで説明した方法から作られた肥料を他の肥料の代わりに使用した場合には、より多い量の糖が柑橘類作物に存在し、より多い量のタンパク質が飼料製品中に存在し、そしてトウモロコシ中により多い量のデンプンが存在する。品質の向上の他に、上記方法の一つに従って製造された肥料を適用した農地は、単位面積あたり大量の作物を産する。作物の品質及び量の向上は、適用したとしても、窒素浸出の制限及び/又は窒素揮発の制限、有機含有量の増加を可能にする肥料の実質的に均質な性質に少なくとも起因し得る。
図6A及び6Bは、移植された稲の粒重及び粒の回収の増加が尿素及び他の2つの競合製品よりも本発明の顆粒状肥料を使用した方が大きかったことを示している。
図7A、7B、及び7Cは、同様に、本発明の顆粒状肥料を使用すると、尿素及び他の競合製品を使用したのと同等又はそれを超える小麦粒収量の向上があることを示している。
顆粒状肥料は、カリフォルニア州とテキサス州の両方において柑橘類作物(オレンジ)でも肯定的な結果を伴って使用された。複数の再現実験を用いて、オレンジの木を、南カリフォルニアの農場において1本の木当たりの肥料(そのまま)の1.5ポンドの施用量で顆粒状肥料又は尿素で処理した。すなわち、本発明の顆粒状肥料を1本の木当たり0.255ポンドのNの割合で適用したのに対し、尿素を1本の木当たり0.69ポンドの割合で適用した。本発明の顆粒状肥料は、尿素よりも浸出及び揮発が少なかった。結果を肥料処理後126日間記録した。そして、表4に示すように、本発明の顆粒状肥料は、果実の成熟がより早く、果汁が27%増加し、パルプが17%増加し、糖(BRIX)が4.5%増加した。
Figure 0006139566
顆粒状肥料をバミューダグラスでNPKトリプル17に対して試験した。その結果を表5に示す。顆粒状肥料を(そのまま)200ポンド/エーカーの割合で適用した。本発明の顆粒状肥料は、NPKコントロールよりも6%多い総乾物をもたらし、また、粗タンパク質のパーセントは、28.9%の改善に関して、NPKコントロールについての平均15.2%から本発明の肥料融合顆粒についての19.6%の平均値まで増加した。総可消化養分(TDN)は、64.8〜79.7であり、本発明の顆粒状肥料で23%のTDNの増加であった。
Figure 0006139566
本発明を所定の好ましい実施形態を参照して開示してきたが、添付した請求の範囲に定義された本発明及びその均等の分野及び範囲から逸脱することなく、説明した実施形態に対する多数の改変、修正及び変更への変更が可能である。したがって、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、請求の範囲の用語によって定義された全範囲を具備するものとする。
10 ホッパー
14 外部装填シャフトレススクリューコンベア
20 ポンプ
30 第1静的ミキサー
40 第2静的ミキサー
60 貯蔵及び混合タンク
70 容積式回転ローブポンプ
80 デイタンク
90 フィードポンプ
100 汚泥変換システム
200 肥料顆粒化システム

Claims (30)

  1. 有機廃棄物を含有する不均質な脱水汚泥を、管型反応器造粒機肥料製造方法で使用される有機炭素及びアミノ酸の均質な抽出物に変換するための方法であって、次の工程:
    3%〜45%の固形分を含む不均質な脱水汚泥を汲み上げ;
    該汚泥に、得られた混合物のpHが0.5〜2未満となるのに十分な量の硫酸を添加し;
    該混合物を少なくとも1個のインライン静的混練ミキサーにより汲み上げて該汚泥と硫酸とを混合して該混合物の粘度を5,000センチポアズ未満にまで減少させ;
    該混合物に所定の酸化還元電位(ORP)を得るのに必要な量の状態調整用化学物質を添加し、ここで、該所定のORPは少なくとも250mVであり;
    該所定のORPを有する該混合物を少なくとも1個のインライン静的剪断ミキサーにより汲み上げて該状態調整用化学物質を該混合物に混合させ、病原体の混合物を実質的に滅菌させ、そして該混合物中の塊を実質的に除去し、そして
    該混合物を熟成時間にわたって機械的に攪拌して均質な抽出物を生じさせること
    を含む方法。
  2. 前記所定のORPが300mVを超える、請求項1に記載の変換方法。
  3. 前記抽出物が実質的に無臭である、請求項1に記載の変換方法。
  4. 前記抽出物が、硫化炭素、硫化カルボニル、ジメチルジスルフィド、ジメチルスルフィド、エチルメルカプタン、硫化水素、イソプロピルメルカプタン、メチルメルカプタン、及び二酸化硫黄を実質的に含まない、請求項1に記載の方法。
  5. 前記抽出物が病原体を実質的に含まない、請求項1に記載の方法。
  6. 前記硫酸を前記汚泥に5重量%〜15重量%で添加し、該硫酸が少なくとも93%等級である、請求項1に記載の変換方法。
  7. 次の工程:
    前記静的混練ミキサーの下流において前記混合物の温度を監視し、そして硫酸量を調節して少なくとも54℃の温度を達成すること
    をさらに含む、請求項1に記載の変換方法。
  8. 前記状態調整用化学物質が硫酸、リン酸、酢酸、過酢酸、過酸化水素、硫酸第二鉄、硫酸第一鉄、鉄鉱石、硫酸アルミニウム、硫酸亜鉛、粉砕リン鉱石、ホウ素、モリブデン、銅及びそれらの組み合わせよりなる群から選択される、請求項1に記載の変換方法。
  9. 次の工程:
    前記静的剪断ミキサーの下流で前記混合物の温度、pH、ORP及び粘度を監視し、そして硫酸添加の速度及び/又は温度を調節して所定の温度、pH、ORP及び粘度の値を達成すること
    をさらに含む、請求項1に記載の変換方法。
  10. 前記硫酸の量が、得られた混合物のpHを1.5〜2未満とするのに十分なものである、請求項1に記載の変換方法。
  11. 前記熟成時間が12時間〜72時間である、請求項1に記載の変換方法。
  12. 有機廃棄物を含む不均質汚泥を、管型反応器造粒機肥料製造システムで使用される有機炭素及びアミノ酸の均質な抽出物に変換するための汚泥変換システムであって、
    3%〜45%の固形分を含む脱水汚泥を圧送するように構成された容積式ポンプと、
    該ポンプから該汚泥を受け取り、そして該汚泥と硫酸とを混合して得られた混合物のpHを0.5〜2未満の範囲内に低下させ、かつ、得られた混合物の粘度を5,000センチポアズ未満に低下させるように構成された少なくとも1個のインライン静的混練ミキサーと、
    酸化還元電位(ORP)を測定するように構成されたプロセスセンサーと、
    該静的混練ミキサーから該混合物を受け取るように構成され、かつ、該プロセスセンサーと共同して、該混合物と少なくとも250mVである所定のORPを得るのに必要な量の状態調整用化学物質とを混合させ、病原体の混合物を実質的に滅菌させ、そして該混合物中の塊を実質的に除去するように構成された少なくとも1個のインライン静的剪断ミキサーと、
    該インライン静的剪断ミキサーから該混合物を受け取り、そして該混合物を撹拌して該混合物の均質性を維持すると共に該混合物を抽出物になるように熟成させるように構成された熟成タンクと、
    該熟成タンクからの抽出物を肥料製造システムに供給するように構成された移送ポンプと
    を備える変換システム。
  13. 前記容積式ポンプが、ピストンポンプ、プログレッシブキャビティポンプ及びそれらの組み合わせから選択される、請求項12に記載の変換システム。
  14. 前記インライン静的混練ミキサーの下流で前記混合物の温度を測定するように構成された温度センサーをさらに備える、請求項12に記載の変換システム。
  15. 前記インライン静的剪断ミキサーの下流で前記混合物の温度、pH及び粘度よりなる群から選択される一つ以上の特性を測定するように構成された別のプロセスセンサーをさらに備える、請求項12に記載の変換システム。
  16. 有機廃棄物を含有する不均質な脱水汚泥を顆粒状肥料に変換するための方法であって、次の工程:
    3%〜45%の固形分を含む不均質な脱水汚泥を汲み出し;
    該汚泥に、得られた混合物のpHを0.5〜2未満とするのに十分な量の硫酸を添加し;
    該混合物を少なくとも1個のインライン静的混練ミキサーにより汲み出して該汚泥と硫酸とを混合して該混合物の粘度を5,000センチポアズ未満にし;
    該混合物に所定の酸化還元電位(ORP)を得るのに必要な量の状態調整用化学物質を添加し、ここで、該所定のORPは少なくとも250mVであり;
    該所定のORPを有する該混合物を少なくとも1個のインライン静的剪断ミキサーにより汲み出して該状態調整用化学物質を該混合物に混合させ、病原体の混合物を実質的に滅菌させ、そして該混合物中の塊を実質的に除去し;
    該混合物を熟成時間にわたって機械的に攪拌して有機炭素及びアミノ酸の均質な抽出物を生じさせ;
    該抽出物を酸及び塩基との反応のために管型反応器に注入して溶融物を形成させ;
    溶融物から水を蒸気としてフラッシュし;
    リサイクル微粒子上に該溶融物を転ばせて融合顆粒を形成させ;そして
    融合顆粒を乾燥させて顆粒状肥料を形成させること
    を含む方法。
  17. 前記管型反応器中において、前記酸が硫酸であり、前記塩基が無水アンモニアである、請求項16に記載の方法。
  18. 前記状態調整用化学物質が、硫酸、リン酸、酢酸、過酢酸、過酸化水素、硫酸第二鉄、硫酸第一鉄、鉄鉱石、硫酸アルミニウム、硫酸亜鉛、粉砕リン鉱石、ホウ素、モリブデン及びそれらの組み合わせよりなる群から選択される、請求項16に記載の方法。
  19. 有機廃棄物を含有する不均質な脱水汚泥を顆粒状肥料に変換するためのシステムであって、
    3%〜45%固形分を含む脱水汚泥を汲み出すように構成された容積式ポンプと、
    該ポンプから該汚泥を受け取り、そして該汚泥と硫酸とを混合して得られた混合物のpHを0.5〜2未満の範囲内に低下させ、かつ、得られた混合物の粘度を5,000センチポアズ未満に低下させるように構成された少なくとも1個のインライン静的混練ミキサーと、
    酸化還元電位(ORP)を測定するように構成されたプロセスセンサーと、
    該静的混練ミキサーから混合物を受け取るように構成され、かつ、該プロセスセンサーと共同して、該混合物と少なくとも250mVである所定のORPを得るのに十分な量の状態調整用化学物質とを混合させ、病原体の混合物を実質的に滅菌させ、そして該混合物中の塊を実質的に除去するように構成された少なくとも1個のインライン静的剪断ミキサーと、
    該インライン静的剪断ミキサーから該混合物を受け取り、そして該混合物を撹拌して該混合物の均質性を維持すると共に該混合物を抽出物になるように熟成させるように構成された熟成タンクと、
    該熟成タンクから該抽出物を汲み出すように構成された移送ポンプと、
    該移送ポンプから該抽出物を受け取り、そして該抽出物と酸及び塩基とを混合させて溶融物を形成させるように構成された管型反応器と、
    該溶融物から水をフラッシュし、そして該溶融物を微粒子上に転がせて融合顆粒を形成するように構成された造粒機と、
    該融合顆粒を乾燥させて顆粒状肥料を形成させるための乾燥機と
    を備えるシステム。
  20. 前記管型反応器が管交差型反応器である、請求項19に記載のシステム。
  21. 前記管型反応器中において、前記酸が硫酸であり、前記塩基が無水アンモニアである、請求項19に記載のシステム。
  22. 前記状態調整用化学物質が、硫酸、リン酸、酢酸、過酢酸、過酸化水素、硫酸第二鉄、硫酸第一鉄、鉄鉱石、硫酸アルミニウム、硫酸亜鉛、粉砕リン鉱石、ホウ素、モリブデン、銅及びそれらの組み合わせよりなる群から選択される、請求項19に記載のシステム。
  23. 有機的に強化された顆粒状窒素−リン−硫黄肥料であって、
    少なくとも0.5重量%の全有機炭素及びアミノ酸、及び
    .7mm以上の融合顆粒サイズ
    を有し、
    該肥料は、請求項16に記載の方法によって作製されたものであり、
    該肥料は、ASTM標準試験法E1226に従って実施されるダスト雲燃焼性試験において不燃性であり、
    該肥料は、少なくとも250mVの酸化還元電位(ORP)を有する、顆粒状窒素−リン−硫黄肥料。
  24. 前記肥料が本質的に非自己加熱性である、請求項23に記載の顆粒状肥料。
  25. 前記肥料が、硫化物、二硫化物及びメルカプタンを含有する硫黄生成化合物を実質的に含まず、かつ、病原体、内分泌かく乱物質、医薬品及び抗菌剤を含む問題の新興化合物を不活性化させたことを示すことができる、請求項23に記載の顆粒状肥料。
  26. 前記肥料には実質的に臭気がない、請求項25に記載の顆粒状肥料。
  27. 前記肥料が少なくとも80%の臨界相対湿度を有する、請求項23に記載の顆粒状肥料。
  28. 前記肥料が1cm未満の水分浸透及び150mg/cm2未満の吸湿を有する、請求項23に記載の顆粒状肥料。
  29. 前記ORPが少なくとも300mVである、請求項23に記載の顆粒状肥料。
  30. 前記肥料が、適用された場合に、代表的な高地土壌及び氾濫土壌における浸出及び揮発のため、土地から水及び土地から大気への窒素の損失が低いことを示す、請求項23に記載の顆粒状肥料。
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