JP6138827B2 - スルホン酸基を含むシリコーンポリマー - Google Patents

スルホン酸基を含むシリコーンポリマー Download PDF

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Description

(関連出願の相互参照)
本願は、米国特許出願第13/734,775号(2013年1月4日出願、発明の名称は、SILICONE POLYMERS COMPRISING SULFONIC ACID GROUPS)、及び米国特許仮出願第61/587,288号(2012年1月17日出願、発明の名称は、SILICONE POLYMERS COMPRISING SULFONIC ACID GROUPS)の優先権を主張するものであり、これらの内容は、参照により組み込まれる。
(発明の分野)
本発明は、シリコーンポリマー/シリコーンヒドロゲル、及びこれらから形成されるコンタクトレンズ等の眼科装置に関する。
ソフトコンタクトレンズは、一般的に、2つのグループに分類することができ、従来のヒドロゲルコンタクトレンズと、シリコーンヒドロゲルコンタクトレンズと、である。従来のヒドロゲルレンズは、通常、ヒドロキシエチルメチルアクリレート(「HEMA」)及びメタクリル酸(「MAA」)からの反復単位を含むもの等、親水性ポリマー及び共重合体から形成される。ACUVUE(登録商標)2(商標)コンタクトレンズ等、HEMA及びMAAの共重合体から形成されるコンタクトレンズは、相当量のリゾチーム取り込みを示す。例えば、Castillo et al,Biomaterials,v6(5),pp338〜345(1985)を参照。MAAのアニオン電荷は、カチオン、抗菌特性を示す天然タンパク質の高吸着を促すと考えられている。例えば、Ibrhahim et al,J.Agric Food Chem.,v39,pp2077〜2082(1991)を参照。しかし、従来のヒドロゲルコンタクトレンズの最大の欠点の1つは、一般的に、酸素透過性が比較的低い点である。
シリコーンヒドロゲルコンタクトレンズは、酸素透過性を向上させることで、角膜に届く酸素が増えるという点で、従来のヒドロゲルコンタクトレンズよりも利点がある。しかし、シリコーンモノマーは、通常、アニオンではないため、相当量のリゾチーム取り込みを示さない。よって、アニオン基をシリコーンヒドロゲルに添加して、天然リゾチームの吸着を助けることが望ましい。
2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸(「AMPS」)は、従来のヒドロゲルレンズに組み込まれてきたアニオン性モノマーである。例えば、米国特許第5,451,617号及び同第5,011,275号、並びに米国特許出願第2008/0114123号を参照。しかし、出願人らは、このアニオン性モノマーをシリコーンヒドロゲルに組み込むと、モノマーは、それほど溶けやすくなく、結果的に濁った混合物になることを発見した。本発明は、AMPS又は他のスルホン酸含有成分をシリコーンポリマー/ヒドロゲルに組み込む方法の発見に関し、この発見は、今度は、アニオン特性及び、その特性からの利点を有するシリコーンヒドロゲルコンタクトレンズを製造するために使用し得る。
一態様において、本発明は、反応性成分から形成されるスルホン酸成分を含むシリコーンポリマーであって、前記反応性成分は、(i)少なくとも1つのシリコーン成分と、(ii)少なくとも1つのスルホン酸含有成分と、を含み、スルホン酸含有成分は、非重合性疎水性カチオン、及び重合性スルホン酸から構成される、シリコーンポリマーに関する。
他の態様において、本発明は、反応混合物から形成されるシリコーンヒドロゲルであって、前記反応混合物は、(i)少なくとも1つのシリコーン成分と、(ii)少なくとも1つのスルホン酸含有成分と、を含み、このスルホン酸含有成分は、非重合性疎水性カチオン、及び重合性スルホン酸から構成される、シリコーンヒドロゲルに関する。
他の態様において、本発明は、かかるシリコーンポリマー及び/又はかかるシリコーンヒドロゲルを含む、生物医学装置(例えば、コンタクトレンズ)にも関する。
本発明の他の態様、並びに特徴及び利点は、発明を実施するための形態及び特許請求の範囲から明らかになるであろう。
当業者であれば、本明細書の記載に基づけば本発明を最大限利用することができるものと考えられる。以下の具体的な実施形態は、あくまで例示的なものとして解釈されるものであり、いかなる意味においても以下の開示を限定するものとして解釈してはならない。
特に断らないかぎり、本明細書で用いる技術的及び科学的な用語は、すべて、本発明が属する技術分野における当業者によって共通に理解されるものと同じ意味を有するものとする。更に、本明細書において言及する刊行物、特許出願、特許、及び他の引用文献は、すべて、これを援用するものである。
定義
本明細書で使用するとき、「生物医学装置」は、哺乳動物組織又は体液の中又は上で使用するように設計された任意の物品である。これらの装置の例としては、限定されるものではないが、カテーテル、インプラント、ステント、並びに眼内レンズ及びコンタクトレンズ等の眼科装置が挙げられる。
本明細書で使用するとき、「眼科装置」は、眼の中若しくは上、又は角膜、瞼及び眼腺を含む目の任意の部分に存在する、任意の装置である。これらの装置は、光学補正、美容増進、視力強化、治療効果(例えば、包帯として)、若しくは薬効成分及び栄養補助成分等の活性成分の供給、又は前述の任意の組み合わせを提供することができる。眼科装置の例としては、限定されるものではないが、レンズ、並びに涙点プラグ等を含むがこれに限定されない光学的及び眼球インサートを含む。
本明細書で使用するとき、「レンズ」なる用語は、眼内又は眼の表面上に置かれる眼科装置のことを指す。「レンズ」なる用語としては、限定されるものではないが、ソフトコンタクトレンズ、ハードコンタクトレンズ、眼内レンズ、及びオーバーレイレンズが挙げられる。
一実施形態では、本発明の生物医学装置、眼科装置、及びレンズは、シリコーンポリマー又はシリコーンヒドロゲルを含む。これらのシリコーンヒドロゲルは、通常、硬化された装置で互いに共有結合されるシリコーン成分並びに/又は疎水性及び親水性モノマーを含有する。
本明細書で使用するとき、「反応性混合物」は、互いに混合され、本発明のシリコーンヒドロゲルを形成する重合条件におかれる成分(反応性及び非反応性の双方)の混合物を指す。反応性混合物は、モノマー、マクロマー、プレポリマー、架橋剤、及び開始剤等の反応性成分、並びに湿潤剤、離型剤、染料等の添加剤、UV吸収剤及びフォトクロミック化合物等の光吸収化合物を含み、これらのうちのいずれかは、反応性又は非反応性を有してもよいが、薬効化合物及び栄養補助化合物と同様に、得られる生物医学装置内に保持されることが可能である。作製される生物医学装置及びその使用目的に基づいて、広範囲の添加物を添加し得ることが、理解されよう。反応性混合物の成分の濃度は、希釈剤を除く反応混合物中のすべての成分の重量%で示す。希釈剤を使用する場合、この濃度は、反応混合物中のすべての成分と希釈剤の量に基づく重量%で示す。
本明細書で使用するとき、「重合性」は、化合物が、アクリレート、メタクリレート、アクリルアミド、メタクリルアミド、ビニル、N−ビニルラクタム、N−ビニルアミド、及びスチリル官能基等、少なくとも1つの重合性官能基を含むことを意味する。「非重合性」は、化合物が、かかる重合性官能基を含まないことを意味する。
本明細書で使用するとき、「親水性」は、1gmの化合物(複数可)が、20℃の脱イオン水100mLに溶け、幾つかの実施形態では、10gmの化合物(複数可)が、20℃の脱イオン水100mLに溶けることを意味する。「疎水性」は、1グラムの化合物が、20℃の脱イオン水100mLに完全には溶けないことを意味する。化合物の溶解度は、任意の目に見える沈殿剤、又は化合物が疎水性を有することを示す濁り度により、目視で確認することができる。溶解度は、少なくとも約8時間の混合又は撹拌後、有利な方法で計測される。
本明細書で使用するとき、「アルキル」なる用語は、特に指示がない限り、炭素数1〜20の炭化水素基を指す。
シリコーン成分
シリコーン含有成分(又はシリコーン成分)は、モノマー、マクロマー、又はプレポリマー中に少なくとも1つの[−Si−O−Si]基を含有するものである。一実施形態において、Si及び付帯するOは、シリコーン含有成分中に、シリコーン含有成分の総分子量の30重量%超等、20重量%超の量で存在する。有用なシリコーン含有成分としては、アクリレート、メタクリレート、アクリルアミド、メタクリルアミド、N−ビニルラクタム、N−ビニルアミド、及びスチリル官能基等の重合性官能基が挙げられる。本発明において有用であるシリコーン含有成分の例は、米国特許第3,808,178号、同第4,120,570号、同第4,136,250号、同第4,153,641号、同第4,740,533号、同第5,034,461号、同第5,962,548号、同第5,998,498号、及び同第5,070,215号、並びに欧州特許第080539号に見出すことができる。
好適なシリコーン含有成分は、式Iの化合物を含み、
Figure 0006138827
式中、
は、いずれかが、ヒドロキシ、アミノ、オキサ、カルボキシ、アルキルカルボキシ、アルコキシ、アミド、カルバメート、カーボネート、ハロゲン、又はこれらの組み合わせから選択される官能基を更に含んでもよい、一価反応性基、一価アルキル基、又は一価アリール基と、アルキル、ヒドロキシ、アミノ、オキサ、カルボキシ、アルキルカルボキシ、アルコキシ、アミド、カルバメート、ハロゲン、又はこれらの組み合わせから選択される官能基を更に含んでもよい、1〜100個のSi−O反復単位を含む一価シロキサン鎖と、から独立して選択され
b=0〜500(0〜100、0〜20等)であり、bが0以外のときに、bは、表示値と同等のモードを有する分配であると理解され、
少なくとも1つのRが、一価反応性基を含み、幾つかの実施形態では、1〜3個のRが一価反応性基を含む。
本明細書で使用するとき、「一価反応性基」は、フリーラジカル及び/又はカチオン重合を受けることができる基である。フリーラジカル反応性基の非限定例としては、(メタ)アクリレート、スチリル、ビニル、ビニルエーテル、C1〜6アルキル(メタ)アクリレート、(メタ)アクリルアミド、C1〜6アルキル(メタ)アクリルアミド、N−ビニルラクタム、N−ビニルアミド、C2〜12アルケニル、C2〜12アルケニルフェニル、C2〜12アルケニルナフチル、C2〜6アルケニルフェニルC1〜6アルキル、O−ビニルカルバメート及びO−ビニルカーボネートが挙げられる。カチオン反応性基の非限定例としては、ビニルエーテル又はエポキシド基及びこれらの混合物が挙げられる。一実施形態において、フリーラジカル反応性基は、(メタ)アクリレート、アクリロキシ、(メタ)アクリルアミド、及びこれらの混合物を含む。
好適な一価アルキル基及びアリール基としては、置換及び非置換のメチル、エチル、プロピル、ブチル、2−ヒドロキシプロピル、プロポキシプロピル、ポリエチレンオキシプロピル、これらの組み合わせ等の非置換の一価C〜C16アルキル基、C〜C14アリール基が挙げられる。
一実施形態において、bが、ゼロであり、1つのRが、一価反応性基であり、少なくとも3つのRが、1〜16個の炭素原子を有する一価アルキル基から選択され、他の一実施形態では、1〜6個の炭素原子を有する一価アルキル基から選択される。本実施形態におけるシリコーン成分の非限定例としては、プロペン酸、−2−メチル−、2−ヒドロキシ−3−[3−[1,3,3,3−テトラメチル−1−[(トリメチルシリル)オキシ]−1−ジシロキサニル]プロポキシ]プロピルエステル(「SiGMA」、式IIの構造)、
Figure 0006138827
2−ヒドロキシ−3−メタクリルオキシプロピルオキシプロピル−トリス(トリメチルシロキシ)シラン、
3−メタクリルオキシプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン(「TRIS」)、3−メタクリルオキシプロピルビス(トリメチルシロキシ)メチルシラン、及び3−メタクリルオキシプロピルペンタメチルジシロキサンが挙げられる。
他の実施形態において、bは、2〜20、3〜15、又は幾つかの実施形態では、3〜10であり、少なくとも1つの末端Rは、一価反応性基を含み、残りのRは、1〜16個の炭素原子を有する一価アルキル基から選択され、他の実施形態では、1〜6個の炭素原子を有する一価アルキル基から選択される。更に他の実施形態において、bが、3〜15であり、1つの末端Rが、一価反応性基を含み、その他の末端Rが、1〜6個の炭素原子を有する一価アルキル基を含み、残りのRが、1〜3個の炭素原子を有する一価アルキル基を含む。本実施形態のシリコーン成分の非限定例としては、3−メタクリルオキシ−2−ヒドロキシプロピルオキシ−プロピルブチル末端ポリジメチルシロキサン(400〜1000MW))(「OH−mPDMS」、式IIIの構造)、
Figure 0006138827
メタクリルオキシプロピルn−ブチル末端ポリジメチルシロキサン(800〜1000MW)(「mPDMS」、式IVの構造)が挙げられる。
Figure 0006138827
他の実施形態において、bが、5〜400、又は10〜300であり、両方の末端Rが、一価反応性基を含み、残りのRが、炭素原子間のエーテル結合を有することもあり、またハロゲンを更に含むこともある、1〜18個の炭素原子を有する一価アルキル基から、独立して選択される。
他の実施形態において、1〜4個のRは、式Vのビニルカーボネート又はカルバメートを含み、
Figure 0006138827
式中、Yは、O−、S−、又はNH−を示し、Rは、ヒドロゲン又はメチルを示し、qは、0又は1である。
シリコーン含有ビニルカーボネート又はビニルカルバメートモノマーとしては、具体的には、1,3−ビス[4−(ビニルオキシカルボニルオキシ)ブト−1−イル]テトラメチル−ジシロキサン;3−(ビニルオキシカルボニルチオ)プロピル−[トリス(トリメチルシロキシ)シラン];3−[トリス(トリメチルシロキシ)シリル]プロピルアリルカルバメート;3−[トリス(トリメチルシロキシ)シリル]プロピルビニルカルバメート;トリメチルシリルエチルビニルカーボネート;トリメチルシリルメチルビニルカーボネート、及び式VIの化合物が挙げられる。
Figure 0006138827
約200未満の弾性率を有する生物医学装置が所望される場合、1つのRのみが、一価反応性基を含むものとし、残りのR基のうちの2個以下は、一価シロキサン基を含む。
他の好適なシリコーン含有マクロマーは、フルオロエーテル、ヒドロキシ末端ポリジメチルシロキサン、イソホロンジイソシアネート及びイソシアネートエチルメタクリレートの反応によって形成される式VII(式中、x+yは、10〜30の範囲の数である)の化合物である。
Figure 0006138827
他の実施形態において、シリコーン含有成分は、米国特許出願公開第20110237766号のアクリルアミドシリコーンから選択される。本発明での使用に好適な他のシリコーン成分には、ポリシロキサン、ポリアルキレンエーテル、ジイソシアネート、ポリフッ化炭化水素、ポリフッ化エーテル及びポリサッカライド基を含有するマクロマー等、国際公開第96/31792号に記載されているものが挙げられる。好適なシリコーン含有成分の他の部類には、米国特許第5,314,960号、同第5,331,067号、同第5,244,981号、同第5,371,147号及び同第6,367,929号に開示されるような、GTPを経て作製されるシリコーン含有マクロマーが挙げられる。米国特許第5,321,108号、同第5,387,662号、及び同第5,539,016号は、末端ジフルオロ置換炭素原子に結合した水素原子を有する極性フッ化グラフト又は側基を有するポリシロキサンについて記載している。米国特許出願公開第2002/0016383号は、エーテル及びシロキサニル結合を含有する親水性のシロキサニルメタクリレート、並びにポリエーテル及びポリシロキサニル基を含有する架橋可能なモノマーを記載している。前述のポリシロキサンのいずれもまた、本発明のシリコーン含有成分として使用することができる。
約827kPa(120psi)未満の弾性率が所望される本発明の一実施形態において、レンズの配合で用いられるシリコーン含有成分の質量分率の大部分は、重合性官能基を1つだけ含むべきである(「一官能性シリコーン含有成分」)。本実施形態では、酸素透過率及び弾性率の所望のバランスを保証するために、2つ以上の重合性官能基を有する(「多官能性成分」)すべての成分が、10mmol/100g反応性成分以下を占めることが好ましく、好ましくは7mmol/100g以下の反応性成分を占める。
一実施形態において、シリコーン成分は、モノメタクリルオキシプロピル末端;モノ−n−アルキル末端ポリジアルキルシロキサン;ビス−3−アクリルオキシ−2−ヒドロキシプロピルオキシプロピルポリジアルキルシロキサン;メタクリルオキシプロピル末端ポリジアルキルシロキサン;モノ−(3−メタクリルオキシ−2−ヒドロキシプロピルオキシ)プロピル末端、モノ−アルキル末端ポリジアルキルシロキサン;及びこれらの混合物からなる群から選択される。
一実施形態において、シリコーン成分は、モノメタクリレート末端ポリジメチルシロキサン;ビス−3−アクリルオキシ−2−ヒドロキシプロピルオキシプロピルポリジアルキルシロキサン;及びモノ−(3−メタクリルオキシ−2−ヒドロキシプロピルオキシ)プロピル末端、モノ−ブチル末端ポリジアルキルシロキサン;及びこれらの混合物から選択される。
一実施形態において、シリコーン成分は、約400〜約4000ダルトンの平均分子量を有する。
シリコーン含有成分(複数可)は、反応性混合物の(例えば、希釈剤を除く)、すべての反応性成分に基づいて、約95重量%までの量、幾つかの実施形態では、約10〜約80の量、他の実施形態では、約20〜約70重量%の量で存在してもよい。
スルホン酸含有成分
反応性混合物は、少なくとも1つのスルホン酸含有成分を含有し、前記スルホン酸含有成分は、非重合性疎水性カチオン及び重合性スルホン酸から構成される。一実施形態において、この酸を、疎水性カチオンの塩として、反応性混合物に添加する。液体塩は、反応性混合物と容易に混合する。固体塩が反応混合物において混和できる限り、疎水性アミンを含むもの等の固体塩を使用してもよい。
重合性スルホン酸と非重合性疎水性カチオンとを別々に、反応性混合物に添加してもよく、塩は、反応性混合物中、インサイチュで形成される。重合性スルホン酸の例としては、限定されるものではないが、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸(「AMPS」、式VIIIにおける構造)、p−スチレンスルホン酸、2−メタクリロイルオキシエチルスルホン酸(「2−SEMA」)、3−メタクリロイルオキシ−2−ヒドロキシプロピルスルホン酸、ビニルスルホン酸、及びアリルスルホン酸が挙げられる。
Figure 0006138827
本発明の疎水性カチオンを組み込むことにより、重合性スルホン酸の溶解度が下がり、塩は、シリコーン含有成分を含み、かつ重合されて透明なポリマーを形成する重合混合物に組み込むことができる。本発明のスルホン酸含有成分は、疎水性を有する。非重合性疎水性カチオンの例としては、アミン、及びアンモニウムが挙げられる。かかるアミンの例としては、限定されるものではないが、アルキルアミン、シロキシアルキルアミン、及びアリールアルキルアミンが挙げられる。アルキルアミンの例としては、限定されるものではないが、それぞれが独立して1〜18アルキル基、1〜5アルキル基、を含み、これらのいずれも、エーテル基を更に含み得る、1〜3アルキル基を含むアミンが挙げられる。例として、オクタデシルジメチルアミン、トリブチルアミン、トリオクチルアミン、トリス(メトキシエトキシエチル)アミントリペンチルアミン、及びトリエチルアミンが挙げられる。アルキルアミンは、トリペンチルアミン及びトリエチルアミンであってもよい。かかるアンモニウムの例として、限定されるものではないが、アルキルアンモニウム、シロキシアルキルアンモニウム、及びアリールアルキルアンモニウムが挙げられる。アルキルアンモニウムの例としては、それぞれが独立して1〜18アルキル基、1〜5アルキル基、を含み、これらのいずれも、エーテル基を更に含み得る、1〜3アルキル基を含むものが挙げられる。
一実施形態において、シリコーンポリマー及び/又はヒドロゲルの製造に続き、非重合性疎水性カチオンは、一価ナトリウム等、単純カチオンとのイオン交換により、スルホン酸含有成分から除去することができ、アニオン性スルホン酸含有成分を、シリコーンポリマー及び/又はヒドロゲルの中に置いておく。
実施例において後述する通り、スルホン酸含有成分を添加することにより、リゾチーム取り込み、及び得られるシリコーンポリマー、シリコーンヒドロゲル、及び/又は生物医学装置(例えば、コンタクトレンズ)の他の特性を向上させることがわかった。
スルホン酸含有成分(例えば、反応性混合物中に非重合性疎水性カチオンを有する塩の形態で、又はポリマー/ヒドロゲル中のアニオン性スルホン酸含有成分の形態で)は、所望される特性の特定のバランスにより、様々な量の範囲で存在し得る。例えば、重合性スルホン酸の疎水性カチオンに対するモル比は、約0.2〜約1、より好ましくは約0.8〜約1、最も好ましくは約1等、約1以下であり得る。スルホン酸含有成分のスルホン酸基は、ポリマー、ヒドロゲル(水は含まない)、又は反応性混合物(希釈剤は含まない)の約0.01〜約0.2mol/kg等、2mol/kg未満の、希釈剤を除くすべての成分の濃度で存在し得る。一実施形態において、(i)少なくとも1つのシリコーン成分、及び(ii)スルホン酸含有成分の濃度は、約1〜約50mol/kg、約1〜約10mol/kg等、約100mol/kg未満である。
親水性成分
一実施形態において、反応性混合物は、少なくとも1つの親水性成分も含有してよい。一実施形態において、親水性成分は、ヒドロゲルの作製に有用であることが既知である任意の親水性モノマーであり得る。
好適な親水性モノマーの1つの部類として、アクリル又はビニル含有モノマーが挙げられる。かかる親水性モノマーは、それ自体架橋剤として用いることもできるが、2つ以上の重合性官能基を有する親水性モノマーを用いる場合、その濃度は、所望の弾性率を有するコンタクトレンズを提供するために、上記の通り限定されるべきである。
「ビニル型」又は「ビニル含有」モノマーなる用語は、ビニル基(−CH=CH)を含有し、重合可能であるモノマーを指す。親水性ビニル含有モノマーの例としては、限定されるものではないが、N−ビニルアミド、N−ビニルラクタム(例えば、n−ビニルピロリドン(「NVP」))、N−ビニル−N−メチルアセトアミド、N−ビニル−N−エチルアセトアミド、及びN−ビニル−N−エチルホルムアミド、N−ビニルホルムアミド等のモノマーが挙げられる。代替のビニル含有モノマーとしては、限定されるものではないが、1−メチル−3−メチレン−2−ピロリドン、1−メチル−5−メチレン−2−ピロリドン、及び5−メチル−3−メチレン−2−ピロリドンが挙げられる。
「アクリル型」又は「アクリル含有」モノマーは、アクリル基(CH=CRCOX)を含有するモノマーであり、式中、RがH又はCHであり、XがO又はNであり、これはまた、N,N−ジメチルアクリルアミド(「DMA」)、2−ヒドロキシエチルメタクリレート(「HEMA」)、グリセロールメタクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリルアミド、ポリエチレングリコールモノメタクリレート、メタクリル酸、これらの混合物等を容易に重合することが知られている。
本発明に用いることができる他の親水性モノマーとしては、限定されるものではないが、重合性二重結合を含有する官能基で置換された末端ヒドロキシル基を1つ又は2つ以上有するポリオキシエチレンポリオールが挙げられる。例としては、イソシアネートエチルメタクリレート(「IEM」)、メタクリル酸無水物、塩化メタクリロイル、塩化ビニルベンゾイル等のエンドキャッピング基1モル当量以上と反応し、カルバメート又はエステル基等の結鎖部分によって、ポリエチレンポリオールに結合した1つ又は2つ以上の末端重合性オレフィン基を有するポリエチレンポリオールを生成するポリエチレングリコール、エトキシル化アルキルグルコシド及びエトキシル化ビスフェノールAが挙げられる。
更なる例は、米国特許第5,070,215号に開示されている親水性ビニルカーボネート又はビニルカルバメートモノマー、及び米国特許第4,910,277号に開示されている親水性オキサゾロンモノマーである。他の好適な親水性モノマーは、当業者に明らかである。
一実施形態において、親水性成分は、DMA、HEMA、グリセロールメタクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリルアミド、NVP、N−ビニル−N−メチルアクリルアミド、ポリエチレングリコールモノメタクリレート、及びこれらの組み合わせ等の、少なくとも1つの親水性モノマーを含む。他の実施形態において、親水性モノマーは、少なくともDMA、HEMA、NVP及びN−ビニル−N−メチルアクリルアミドのうちの1つ、及びこれらの混合物を含む。他の実施形態において、親水性モノマーは、DMA及び/又はHEMAを含む。
親水性成分(複数可)(例えば、親水性モノマー(複数可))は、所望される特性の特定のバランスに応じて様々な量で存在し得る。一実施形態において、親水性成分の量は、すべての反応性成分に基づいて、約5〜約40重量%等、約60重量%までである。
重合開始剤
反応混合物には、1つ又は2つ以上の重合開始剤が含まれてもよい。重合開始剤の例としては、限定されるものではないが、過酸化ラウリル、過酸化ベンゾイル、過炭酸イソプロピル、アゾビスイソブチロニトリル等の、適度な昇温でフリーラジカルを発生させる化合物、並びに芳香族α−ヒドロキシケトン、アルコキシオキシベンゾイン、アセトフェノン、アシルホスフィンオキシド、ビスアシルホスフィンオキシド、ジケトンを添加した第三級アミン、これらの混合物等の光開始剤系が挙げられる。光開始剤の具体例としては、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニル−プロパン−1−オン、ビス(2,6−ジメトキシベンゾイル)−2,4−4−トリメチルペンチルホスフィンオキシド(DMBAPO)、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルホスフィンオキシド(Irgacure 819)、2,4,6−トリメチルベンジルジフェニルホスフィンオキシド及び2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキシド、ベンゾインメチルエステル、及びカンファーキノンとエチル4−(N,N−ジメチルアミノ)ベンゾエートとの組み合わせがある。市販の可視光開始剤系としては、限定されるものではないが、Irgacure 819(登録商標)、Irgacure 1700(登録商標)、Irgacure 1800(登録商標)、Irgacure 1850(登録商標)(すべてCiba Specialty Chemicals製)及びLucirin TPO開始剤(BASFから入手可能)が挙げられる。市販の紫外光開始剤としては、Darocur 1173及びDarocur 2959(Ciba Specialty Chemicals)が挙げられる。使用することができるこれら及び他の光開始剤は、Volume III,Photoinitiators for Free Radical Cationic & Anionic Photopolymerization,2nd Edition by J.V.Crivello & K.Dietliker;edited by G.Bradley;John Wiley and Sons;New York;1998に開示されている。
重合開始剤は、反応混合物の光重合を開始するための有効量、例えば、約0.1〜約2重量%で、反応混合物において使用される。反応混合物の重合は、使用される重合開始剤に応じて、熱又は可視光若しくは紫外光、又は他の手段を適宜選択して開始することができる。あるいは、例えば、電子線を使用することにより、光開始剤を使用することなく反応を開始させることもできる。しかし、光開始剤を使用するとき、好ましい開始剤は、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルホスフィンオキシド(Irgacure 819(登録商標))、又は1−ヒドロキシシクロへキシルフェニルケトンとDMBAPOとの組み合わせ等のビスアシルホスフィンオキシドであり、他の実施形態では、重合開始法は、可視光活性化を介する。
内部湿潤剤
一実施形態において、反応混合物は、1つ又は2つ以上の内部湿潤剤を含む。内部湿潤剤としては、限定されるものではないが、米国特許第6,367,929号、同第6,822,016号、同第7,786,185号、国際公開第03/22321号及び同第03/22322号に記載されるもののような、高分子親水性ポリマー、又は米国特許第7,249,848号に記載されるような反応性親水性ポリマーが挙げられる。内部湿潤剤の例としては、限定されるものではないが、ポリ(N−ビニルピロリドン)及びポリ(N−ビニル−N−メチルアセトアミド)等のポリアミドが挙げられる。
内部湿潤剤(複数可)は、所望される特定のパラメータに応じて、様々な量で存在してよい。一実施形態において、湿潤剤(複数可)の量は、すべての反応性成分に基づき、約5〜約40重量%、約6〜約30重量%等、約50重量%までである。
その他の成分
本発明のコンタクトレンズを形成するために用いられる反応混合物中に存在し得る他の成分としては、限定されるものではないが、相容性成分(米国特許出願第2003/162862号及び同第2003/125498号に開示されるもの等)、紫外線吸収化合物、薬剤、抗微生物化合物、共重合性及び非重合性染料、離型剤、反応性色味剤、色素、これらの組み合わせ等が挙げられる。一実施形態において、追加成分の合計は、最大約20重量%であってよい。
希釈剤
一実施形態において、反応性成分(例えば、シリコーン含有成分、2−ヒドロキシエチルアクリルアミド、親水性モノマー、湿潤剤、及び/又は他の成分)は、希釈剤を使用して、又は希釈剤を使用せずに混合されて、反応混合物を形成する。
一実施形態では、反応条件で反応性混合物中の非極性成分を可溶化するのに十分低い極性を有する希釈剤が、用いられる。本発明の希釈剤の極性を特徴付ける1つの方法は、Hansen溶解度パラメータ、δpを用いることである。特定の実施形態において、δpは、約10未満、好ましくは、約6未満である。好適な希釈剤は、米国特許出願第20100280146号及び米国特許第6,020,445号に更に開示されている。
好適な希釈剤の分類としては、限定されないが、2〜20個の炭素を有するアルコール、一級アミンに由来する10〜20個の炭素原子を有するアミド、エーテル、ポリエーテル、3〜10個の炭素原子を有するケトン、及び8〜20個の炭素原子を有するカルボン酸が挙げられる。炭素数が増加するにつれて、極性部分の数も増加して、所望の水準の水混和性をもたらすことができる。幾つかの実施形態では、一級及び三級アルコールが好ましい。好ましい分類は、炭素4〜20個を有するアルコール及び炭素原子10〜20個を有するカルボン酸を含む。
一実施形態において、希釈剤は、1,2−オクタンジオール、t−アミルアルコール、3−メチル−3−ペンタノール、デカン酸、3,7−ジメチル−3−オクタノール、2−メチル−2−ペンタノール、2−エチル−1−ブタノール、3,3−ジメチル−2−ブタノール、トリプロピレンメチルエーテル(TPME)、ブトキシエチルアセテート、これらの混合物等から選択される。
一実施形態において、希釈剤は、水にある程度溶解するものから選択される。幾つかの実施形態において、少なくとも約3%の希釈剤が混和性の水である。水溶性希釈剤の例としては、限定されるものではないが、1−オクタノール、1−ペンタノール、1−ヘキサノール、2−ヘキサノール、2−オクタノール、3−メチル−3−ペンタノール、2−ペンタノール、t−アミルアルコール、tert−ブタノール、2−ブタノール、1−ブタノール、エタノール、デカン酸、オクタン酸、ドデカン酸、1−エトキシ−2−プロパノール、1−tert−ブトキシ−2−プロパノール、EH−5(Ethox Chemicalsから市販されている)、2,3,6,7−テトラヒドロキシ−2,3,6,7−テトラメチルオクタン、9−(1−メチルエチル)−2,5,8,10,13,16−ヘキサオキサヘプタデカン、3,5,7,9,11,13−ヘキサメトキシ−1−テトラデカノール、これらの混合物等が挙げられる。
シリコーンポリマー/ヒドロゲルの硬化及びレンズの製造
本発明の反応性混合物は、回転成形及び静電成形を含む、コンタクトレンズの生産における反応混合物の成形のための、任意の既知のプロセスを介して硬化してもよい。回転成形法は、米国特許第3,408,429号及び同第3,660,545号に開示され、静電成形法は、米国特許第4,113,224号及び同第4,197,266号に開示されている。一実施形態において、本発明のコンタクトレンズは、シリコーンヒドロゲルの直接成形により形成され、これは経済的であり、水和レンズの最終形状を正確に制御することを可能にする。この方法では、反応混合物を、最終的な所望のシリコーンヒドロゲルの形状を有する成形型に配置し、反応混合物を、モノマーが重合する条件に供し、これにより最終的な所望の製品のおおよその形状のポリマーを製造する。
一実施形態では、硬化後、レンズを抽出に供し、未反応成分を除去し、レンズをレンズ成形型から離型させる。抽出は、アルコール等の有機溶媒等の従来の抽出流体を用いて行ってもよく、あるいは、水溶液を用いて抽出してもよい。
水溶液は、水を含む溶液である。一実施形態において、本発明の水溶液は、少なくとも約30重量%の水、幾つかの実施形態では、少なくとも約50重量%の水、幾つかの実施形態では、少なくとも約70%の水、他の実施形態では、少なくとも約90重量%の水を含む。水溶液は、また、離型剤、湿潤剤、スリップ剤、薬効成分及び栄養補助成分、これらの組み合わせ等の更なる水溶性成分を含んでもよい。離型剤は、水と組み合わせたとき、離型剤を含まない水溶液を用いてかかるレンズを離型させるのに必要な時間と比較して、コンタクトレンズを成形型から離型させるのに必要な時間を短縮する化合物又は化合物の混合物である。一実施形態において、水溶液は、約10重量%未満、他の実施形態では、約5重量%未満の、イソプロピルアルコール等の有機溶媒を含み、他の実施形態では、有機溶媒を含まない。これらの実施形態において、水溶液は、精製、再利用、又は特殊な廃棄手順等の特殊な取り扱いを必要としない。
種々の実施形態において、抽出は、例えば、レンズの水溶液への浸漬、又はレンズの水溶液流への曝露を介して達成することができる。種々の実施形態において、抽出は、また、例えば、水溶液の加熱、水溶液の撹拌、水溶液中の離型助剤の濃度を、レンズを離型させるのに十分な濃度に上昇させること、レンズを機械的に又は超音波によってかき混ぜること、及びレンズから未反応成分の適切な除去を促進するのに十分な濃度になるまで、水溶液に少なくとも1つの浸出助剤を取り入れること、のうちの1つ又は2つ以上を含んでもよい。前述の操作は、一括又は連続プロセスで行うことができ、熱、かき混ぜること又はこの両方を加えても加えなくてもよい。
幾つかの実施形態は、また、浸出及び離型を円滑にするため、物理的にかき混ぜることの適用を含むこともできる。例えば、レンズが付着するレンズ成形型部分は、振動させるか、あるいは水溶液中で前後運動させることができる。他の実施形態には、超音波を水溶液に通すことが含まれてもよい。
レンズをオートクレーブ等の、しかしこれに限定されない既知の手段により滅菌してもよい。
コンタクトレンズ特性
本明細書に記載する試験は、すべて、ある程度の特有の試験誤差を有することが理解されよう。したがって、本明細書に報告する結果は、絶対数として解釈すべきではなく、具体的な試験の精度に基づく数値範囲である。
リゾチームの取り込み
リゾチームの取り込みは、以下のように測定した。リゾチームの取り込み試験に使用されたリゾチーム溶液は、1.37g/Lの重炭酸ナトリウム及び0.1g/LのD−ブドウ糖を補ったホスフェート生理食塩水緩衝液に、2mg/mLの濃度で溶解させたニワトリの卵白(Sigma,L7651)からのリゾチームを含んでいた。
各実施例について、3枚のレンズが、それぞれのタンパク質溶液を使用して試験され、3枚が対照溶液としてのPBSを使用して試験された。試験レンズを、滅菌ガーゼの上で充填溶液を除去するために拭い、滅菌鉗子を使用して、各ウェルが2mLのリゾチーム溶液を含む、滅菌した24個のウェルの細胞培養プレート(ウェル1つ当たり1枚のレンズ)へ、無菌状態で移動した。各レンズを溶液中に完全に浸した。対照として、コンタクトレンズを含まない1つのウェルに、2mLのリゾチーム溶液を入れた。
レンズを含むプレート及びタンパク質溶液のみを含む対照用プレート及びPBS中のレンズは、蒸発と脱水を防ぐためパラフィルムで覆い、軌道振とう器に乗せ、35℃、100rpmで72時間かき混ぜた。72時間の処理期間の後、レンズを約200mLの量のPBSを含む3個の別々のバイアル瓶に浸すことにより、3〜5回洗浄した。レンズを紙タオルの上で拭い、過剰なPBS溶液を除去し、滅菌した円錐形のチューブに移した(チューブ1つ当たり1枚のレンズ)。各チューブは、各レンズの組成から予想されるリゾチーム取り込み量の推定を基に決められる量のPBSを含んでいた。試験される各チューブのリゾチーム濃度は、製造業者が述べているアルブミン標準レンジ内(0.05マイクログラム〜30マイクログラム)であることが必要である。試料を5倍に希釈した。
リゾチームの取り込みは、オンレンズ・ビシンコニン酸法により、QP−BCAキット(Sigma、QP−BCA)を使用し、製造業者の説明する手順により測定し(標準前処理はキットに記載されている)、リゾチーム溶液に浸したレンズについて測定した光学密度から、PBSに浸したレンズについて測定した光学密度(バックグラウンド)を減じて計算した。
光学密度は、562nmの光学密度が読み取れる、Synergy II Microのプレートリーダにより測定した。
ポリ第四級1(PQ1)の取り込み
PQ1の取り込みは、次のように測定した。PQ1の取り込みは、次のように測定した。調製した2、4、6、8、12及び15μg/mLの濃度を有する一連の標準PQ1溶液を使用して、HPLCを較正した。3mLのOptifree Replenish(0.001重量%のPQ1、0.56%のクエン酸塩二水和物、及び0.021%のクエン酸一水和物(wt/wt))を含み、Alconから市販されている)を有するポリプロピレンコンタクトレンズケース内にレンズを配置した。溶液を3mL含むが、コンタクトレンズは含まない対照用のレンズケースも用意した。レンズ及び対照溶液は、24時間室温で静置した。1mLの溶液を、試料及び対照のそれぞれから取り出し、トリフルオロ酢酸(10μL)と混合した。HPLC/ELSD及びPhenomenex Luna C4(4.6mm×5mm、5μmの粒度)のカラムを使用し、下記の条件で分析した。
装置:Agilent 1200 HPLC又はSedere Sedex 85 ELSDの同等品
Sedex 85 ELSD:T=60℃、ゲイン=10、圧力=340kPa(3.4bar)、フィルター=1s
移動相A:HO(0.1% TFA)
移動相B:アセトニトリル(0.1% TFA)
カラム温度:40℃
注入量:100μL
HPLC条件
Figure 0006138827
各分析で3枚のレンズを使用し、結果を平均した。PQ1の取り込みは、レンズなしの対照で存在するPQ1と比較して、レンズを浸した後、PQ1の百分率損として報告される。
含水率
含水率は、次の方法で測定する。試験するレンズは、充填溶液中に24時間静置する。先端がスポンジ状のスワブを使用して、3枚の試験用レンズのそれぞれを充填溶液から取り出し、充填溶液で湿らせておいた吸い取り紙上に置く。レンズの両面を、この紙と接触させる。ピンセットを使用して、試験用レンズを秤量皿に置き、秤量する。更に他の2個の試料セットを準備し、前述のように秤量する。この皿とレンズを3回秤量し、その平均値が湿潤重量である。
乾燥重量は、60℃で30分間予熱した真空オーブンに試料皿を置いて測定する。少なくとも1.4kPa(0.4インチHg)の真空が達成されるまで減圧する。真空バルブ及びポンプをオフにし、レンズを4時間乾燥する。パージ弁を開け、オーブンを大気圧に戻す。皿を取り出し、秤量する。含水率は、次のように計算する。
湿潤重量=皿とレンズの合計湿潤重量−秤量皿の重量
乾燥重量=皿とレンズの合計乾燥重量−秤量皿の重量
Figure 0006138827
試料の含水率の平均値および標準偏差が計算され報告されている。一実施形態において、%含水率は、約30〜65%等、約20〜70%である。
これらの例は、本発明を限定するものではない。これらの例は、本発明を実施する方法を示唆するものを意図しているに過ぎない。コンタクトレンズ及び他の専門分野の当業者であれば、本発明を実施する他の方法を見いだすことができる。以下の実施例では、次の略記を使用する。
Figure 0006138827
実施例1:AMPSのトリペンチルアミン塩の合成
トリペンチルアミンの撹拌溶液2.27g及び酢酸エチル50mLに、AMPS 2.07gを添加し、3時間撹拌し続けた。酢酸エチルを回転蒸発装置上で除去すると、淡黄色の液体が生じた。次に、この液体を、分液漏斗においてヘキサンで洗浄した。残留ヘキサンを回転蒸発装置上で除去すると、淡黄色のイオン性液体であるトリペンチルアンモニウム塩が生じる(「AMPS塩」)。
得られるイオン性液体は、数日間安定したままであるように見えたが、5℃で数週間保管した後、粘着性を増したように見えた。
実施例2:AMPS塩によるシリコーンヒドロゲル配合物の製造
実施例1において調製されたAMPS塩を使用して、表1の配合ブレンドを調製した。各ブレンドについて、すべての成分を添加し、すべてが溶解するまでジャーローラーで混合した。両方のブレンドが透明であった。
Figure 0006138827
注:水和作用の間、AMPS塩のトリペンチルアミン部分は、ポリマーから流し去られ、これらブレンド中の希釈剤の部分として計算されない。
** 希釈剤の量は、すべての成分の組み合わせの重量パーセントとして示される。他の成分の量は、希釈剤を除いた反応性成分の重量パーセントとして示される。
*** AMPS濃度は、希釈剤を除いた反応性モノマー混合物の1キログラム当たりのAMPSモノマーのモルとして報告される。この計算において、AMPS塩のトリペンチルアミン部分を、希釈剤の一部として含めた。
ブレンド1とブレンド2の両方とも、AMPS濃度(希釈剤及びトリペンチルアミン部分を除く)は、3mol/kgであり、シリコーン成分のAMPSに対する比率は、3対1である。
実施例3:非重合性疎水性アミンを有さないAMPSを用いたシリコーンヒドロゲル配合物の製造
以下で表2に示す通り、ブレンドを調製した。AMPSの酸性型は、まず、ジャーローラーで終夜混合することにより、親水性モノマー(DMA、HEMA、及びTEGDMA)に分解された。続いて、残りの成分をジャーローラーに添加して混合した。ジャーローラーで6日間混合した後、ブレンド3は、濁ったままであり、相分離した材料の塊を含んでいた。これらの結果は、シリコーンポリマー/ヒドロゲルを製造するとき、AMPSを、非重合性疎水性アミンを含む塩として使用する必要性を示している。
Figure 0006138827
希釈剤の量は、すべての成分の組み合わせの重量パーセントとして示される。他の成分の量は、希釈剤を除いた反応性成分の重量パーセントとして示される。
実施例4:反応性混合物においてインサイチュで形成されるAMPS塩を用いたシリコーンヒドロゲル配合物の製造
以下で表3に示すように、一連のブレンドを調製した。ジャーローラー上で混合することによって、まず、AMPS及びトリペンチルアミンは、親水性モノマー(DMA及びHEMA)に分解された。続いて、残りの成分をジャーローラーに添加して、終夜、混合した。すべてのブレンドは、透明な青色であり、相分離していなかった。
Figure 0006138827
希釈剤の量は、すべての成分の組み合わせの重量パーセントとして示される。他の成分の量は、希釈剤を除いた反応性成分の重量パーセントとして示される。
** AMPSの量は、希釈剤を除いた、配合物の1kg当たりのモル数として示される。
実施例5:反応性混合物においてインサイチュで形成される2−SEMA塩を用いたシリコーンヒドロゲル配合物の製造
以下で表4に示すように、一連のブレンドを調製した。まず、2−SEMA及びトリペンチルアミンは、ジャーローラーで混合することにより、親水性モノマー(DMA及びHEMA)に分解された。続いて、残りの成分をジャーローラーに添加して、終夜、混合した。すべてのブレンドは、透明な青色であり、相分離していなかった。
Figure 0006138827
希釈剤の量は、すべての成分の組み合わせの重量パーセントとして示される。他の成分の量は、希釈剤を除いた反応性成分の重量パーセントとして示される。
** AMPSの量は、希釈剤を除いた、配合物の1kg当たりのモル数として示す。
実施例6:ヒドロゲルコンタクトレンズの製造
キャップを外したバイアル瓶に、ブレンド1、2及び4〜16を入れ、15分間真空下に置いて、酸素を除去した。窒素を充填したグローブボックスにおいて、プラスチックコンタクトレンズの成形型を、ブレンドの1つで満たした。配合物は、Philips TL03の20W蛍光灯を使用して、60℃で15分間、1.5mW/cm2で、窒素を充填したグローブボックスに入れて、硬化させた。レンズは、以下の通り浸出させた。まず、70%のイソプロパノールにおいて、そして30%の脱イオン水に2時間、次に0.025M炭酸ナトリウムに3時間(トリペンチルアミンの脱プロトン化、及びナトリウムカチオンとの交換のため)、続いて70%のイソプロパノール、そして30%の脱イオン水に12時間(トリペンチルアミンを除去するため)、そして最後に脱イオン水に48時間、浸出させた。続いて、レンズを、ホウ酸塩緩衝充填溶液を入れたレンズバイアルに入れて、30分周期で加圧滅菌器において滅菌した。
実施例7:機械的特性試験
実施例6で得られるレンズを、含水率、PQ1取り込み、及び/又はリゾチームの試験のために提示して、かかるレンズ特性に様々なパーセント量のAMPSを添加することによる効果を判定した。その結果を表7及び8に示す(「NT」は、レンズを試験しなかったことを示し、「N/A」は、その項目が適用されないことを示す。
Figure 0006138827
イオン性モノマー濃度は、希釈剤を除いた反応性モノマー混合物の1キログラム当たりのイオン性モノマーのモルとして報告される。トリペンチルアミンは、希釈剤として、すべての配合物に含まれる。
Figure 0006138827
イオン性モノマー濃度は、希釈剤を除いた反応性モノマー混合物の1キログラム当たりのイオン性モノマーのモルとして報告される。トリペンチルアミンは、希釈剤として、すべての配合物に含まれる。
表5及び6におけるこれらの結果は、スルホン酸含有成分(すなわち、AMPS又は2−SEMA)を、シリコーンヒドロゲルコンタクトレンズ(すなわち、ブレンド1〜2及び5〜16を用いて製造したレンズ)に添加することで、かかるスルホン酸含有成分を用いていないシリコーンヒドロゲルコンタクトレンズ(すなわち、ブレンド4を用いて製造したレンズ)と比較して、リゾチームのコンタクトレンズへの取り込みが増加したことを示す。
表5及び6のブレンド4〜16について、PQ1の取り込みが、報告されている。PQ1は、多くの市販コンタクトレンズケア用洗浄液において使用されている保存剤である。PQ1は、眼の不快感及び角膜染色を引き起こすことが知られているため、PQ1をレンズに取り込むことは、望ましくない。
本発明を、その発明を実施するための形態とともに記載してきたが、上記の記載が、例示を意図しており、添付の特許請求の範囲で規定される本発明の範囲を制限することを意図していないことは、理解されよう。他の態様、利点、及び修正も、特許請求の範囲に含まれる。
〔実施の態様〕
(1) 反応性成分から形成されるスルホン酸成分を含むシリコーンポリマーであって、前記反応性成分は、
(i)少なくとも1つのシリコーン成分と、
(ii)少なくとも1つのスルホン酸含有成分と、を含み、前記スルホン酸含有成分は、非重合性疎水性カチオン、及び重合性スルホン酸から構成される、シリコーンポリマー。
(2) 前記重合性スルホン酸は、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、p−スチレンスルホン酸、2−メタクリロイルオキシエチルスルホン酸、3−メタクリロイルオキシ−2−ヒドロキシプロピルスルホン酸(3-methacryloyloxy-2-hydroxypropylsulonic acid)、アリルスルホン酸、3−メタクリロイルオキシプロピルスルホン酸、ビニルスルホン酸、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される、実施態様1に記載のシリコーンポリマー。
(3) 前記疎水性カチオンが、アルキルアミン、シロキシアルキルアミン、及びアリールアルキルアミンからなる群から選択される、実施態様1に記載のシリコーンポリマー。
(4) 少なくとも1つのシリコーン成分が式Iの化合物から選択され、
Figure 0006138827
式中、
は、いずれかが、ヒドロキシ、アミノ、オキサ、カルボキシ、アルキルカルボキシ、アルコキシ、アミド、カルバメート、カーボネート、ハロゲン、又はこれらの組み合わせから選択される官能基を更に含んでもよい、一価反応性基、一価アルキル基、又は一価アリール基と、アルキル、ヒドロキシ、アミノ、オキサ、カルボキシ、アルキルカルボキシ、アルコキシ、アミド、カルバメート、ハロゲン、又はこれらの組み合わせから選択される官能基を更に含んでもよい、1〜100個のSi−O反復単位を含む一価シロキサン鎖と、から独立して選択され、
b=0〜500であり、bが0以外のときに、bは、表示値(stated value)と同等のモードを有する分配(distribution)であると理解され、かつ
少なくとも1つのRが、一価反応性基を含む、実施態様1に記載のシリコーンポリマー。
(5) 前記少なくとも1つのシリコーン成分が、メタクリルオキシプロピル末端、モノ−n−アルキル末端ポリジアルキルシロキサン、ビス−3−アクリルオキシ−2−ヒドロキシプロピルオキシプロピルポリジアルキルシロキサン、メタクリルオキシプロピル末端ポリジアルキルシロキサン、モノ−(3−メタクリルオキシ−2−ヒドロキシプロピルオキシ)プロピル末端、モノ−アルキル末端ポリジアルキルシロキサン、及びこれらの混合物からなる群から選択される、実施態様1に記載のシリコーンポリマー。
(6) 前記少なくとも1つのシリコーン成分が、モノメタクリレート末端ポリジメチルシロキサン、ビス−3−アクリルオキシ−2−ヒドロキシプロピルオキシプロピルポリジアルキルシロキサン、モノ−(3−メタクリルオキシ−2−ヒドロキシプロピルオキシ)プロピル末端、モノ−ブチル末端ポリジアルキルシロキサン、及びこれらの混合物から選択される、実施態様1に記載のシリコーンポリマー。
(7) 前記少なくとも1つのシリコーン成分が、3−メタクリルオキシ−2−ヒドロキシプロピルオキシ−n−ブチル末端ポリジアルキルシロキサンを含む、実施態様1に記載のシリコーンポリマー。
(8) 前記反応性成分が、少なくとも1つの非イオン性親水性アクリル含有モノマーを更に含む、実施態様1に記載のシリコーンポリマー。
(9) 前記少なくとも1つの非イオン性親水性アクリル含有モノマーが、HEMAと、DMAと、これらの混合物と、を含む、実施態様7に記載のシリコーンポリマー。
(10) (i)前記少なくとも1つのシリコーン成分と(ii)前記スルホン酸含有成分との比率が、約100kg/mol未満である、実施態様1に記載のシリコーンポリマー。
(11) 実施態様1に記載のシリコーンポリマーを含む、シリコーンヒドロゲル。
(12) (i)少なくとも1つのシリコーン成分と、(ii)少なくとも1つのスルホン酸含有成分と、を含む前記反応混合物から形成されるシリコーンヒドロゲルであって、前記スルホン酸含有成分が、非重合性疎水性カチオン、及び重合性スルホン酸から構成される、シリコーンヒドロゲル。
(13) 前記少なくとも1つのスルホン酸含有成分のスルホン酸基が、2mol/kg未満の、希釈剤を除くすべての成分に対する濃度で存在する、実施態様12に記載のシリコーンヒドロゲル。
(14) 前記反応混合物が、ポリアミドを更に含む、実施態様12に記載のシリコーンヒドロゲル。
(15) 実施態様1に記載のシリコーンポリマーを含む、コンタクトレンズ。
(16) 実施態様12に記載のシリコーンヒドロゲルから形成されるコンタクトレンズ。
(17) 前記コンタクトレンズが、レンズ1枚当たり少なくとも50μgのリゾチーム取り込みを有する、実施態様15に記載のコンタクトレンズ。
(18) 前記コンタクトレンズが、レンズ1枚当たり少なくとも50μgのリゾチーム取り込みを有する、実施態様16に記載のコンタクトレンズ。
(19) 実施態様1に記載のシリコーンポリマーを含む、生物医学装置。
(20) 実施態様12に記載のシリコーンヒドロゲルから形成される、生物医学装置。

Claims (12)

  1. 反応性成分から形成されるスルホン酸成分を含む、コンタクトレンズを製造するためのシリコーンポリマーであって、前記反応性成分は、
    (i)少なくとも1つのシリコーン成分と、
    (ii)少なくとも1つのスルホン酸含有成分と、を含み、
    前記スルホン酸含有成分、非重合性疎水性カチオン、及び重合性スルホン酸から構成され
    (i)前記少なくとも1つのシリコーン成分と(ii)前記スルホン酸含有成分との比率が、100未満であり、
    前記重合性スルホン酸が、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、p−スチレンスルホン酸、2−メタクリロイルオキシエチルスルホン酸、3−メタクリロイルオキシ−2−ヒドロキシプロピルスルホン酸、アリルスルホン酸、3−メタクリロイルオキシプロピルスルホン酸、ビニルスルホン酸、及びこれらの組み合わせからなる群から選択され、
    前記疎水性カチオンが、アルキルアミン、シロキシアルキルアミン、及びアリールアルキルアミンからなる群から選択され、
    少なくとも1つのシリコーン成分が、式Iの化合物から選択され、
    Figure 0006138827
    式中、
    は、いずれかが、ヒドロキシ、アミノ、オキサ、カルボキシ、アルキルカルボキシ、アルコキシ、アミド、カルバメート、カーボネート、ハロゲン、又はこれらの組み合わせから選択される官能基を更に含んでもよい、一価反応性基、一価アルキル基、又は一価アリール基と、アルキル、ヒドロキシ、アミノ、オキサ、カルボキシ、アルキルカルボキシ、アルコキシ、アミド、カルバメート、ハロゲン、又はこれらの組み合わせから選択される官能基を更に含んでもよい、1〜100個のSi−O反復単位を含む一価シロキサン鎖と、から独立して選択され、
    b=0〜500であり、bが0以外のときに、bは、表示値と同等のモードを有する分配であると理解され、かつ
    少なくとも1つのR が、一価反応性基を含む、シリコーンポリマー。
  2. 前記少なくとも1つのシリコーン成分が、メタクリルオキシプロピル末端、モノ−n−アルキル末端ポリジアルキルシロキサン、ビス−3−アクリルオキシ−2−ヒドロキシプロピルオキシプロピルポリジアルキルシロキサン、メタクリルオキシプロピル末端ポリジアルキルシロキサン、モノ−(3−メタクリルオキシ−2−ヒドロキシプロピルオキシ)プロピル末端、モノ−アルキル末端ポリジアルキルシロキサン、及びこれらの混合物からなる群から選択される、請求項1に記載のシリコーンポリマー。
  3. 前記少なくとも1つのシリコーン成分が、モノメタクリレート末端ポリジメチルシロキサン、ビス−3−アクリルオキシ−2−ヒドロキシプロピルオキシプロピルポリジアルキルシロキサン、モノ−(3−メタクリルオキシ−2−ヒドロキシプロピルオキシ)プロピル末端、モノ−ブチル末端ポリジアルキルシロキサン、及びこれらの混合物から選択される、請求項1に記載のシリコーンポリマー。
  4. 前記少なくとも1つのシリコーン成分が、3−メタクリルオキシ−2−ヒドロキシプロピルオキシ−n−ブチル末端ポリジアルキルシロキサンを含む、請求項1に記載のシリコーンポリマー。
  5. 前記反応性成分が、少なくとも1つの非イオン性親水性アクリル含有モノマーを更に含む、請求項1に記載のシリコーンポリマー。
  6. 前記少なくとも1つの非イオン性親水性アクリル含有モノマーが、2−ヒドロキシエチルメタクリレートと、N,N−ジメチルアクリルアミドと、これらの混合物と、を含む、請求項に記載のシリコーンポリマー。
  7. 請求項1に記載のシリコーンポリマーを含む、コンタクトレンズを製造するためのシリコーンヒドロゲル。
  8. (i)少なくとも1つのシリコーン成分と、(ii)少なくとも1つのスルホン酸含有成分と、を含む反応混合物から形成される、コンタクトレンズを製造するためのシリコーンヒドロゲルであって、
    前記スルホン酸含有成分が、非重合性疎水性カチオン、及び重合性スルホン酸から構成され
    (i)前記少なくとも1つのシリコーン成分と(ii)前記スルホン酸含有成分との比率が、100未満であり、
    前記重合性スルホン酸が、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、p−スチレンスルホン酸、2−メタクリロイルオキシエチルスルホン酸、3−メタクリロイルオキシ−2−ヒドロキシプロピルスルホン酸、アリルスルホン酸、3−メタクリロイルオキシプロピルスルホン酸、ビニルスルホン酸、及びこれらの組み合わせからなる群から選択され、
    前記疎水性カチオンが、アルキルアミン、シロキシアルキルアミン、及びアリールアルキルアミンからなる群から選択され、
    少なくとも1つのシリコーン成分が、式Iの化合物から選択され、
    Figure 0006138827
    式中、
    は、いずれかが、ヒドロキシ、アミノ、オキサ、カルボキシ、アルキルカルボキシ、アルコキシ、アミド、カルバメート、カーボネート、ハロゲン、又はこれらの組み合わせから選択される官能基を更に含んでもよい、一価反応性基、一価アルキル基、又は一価アリール基と、アルキル、ヒドロキシ、アミノ、オキサ、カルボキシ、アルキルカルボキシ、アルコキシ、アミド、カルバメート、ハロゲン、又はこれらの組み合わせから選択される官能基を更に含んでもよい、1〜100個のSi−O反復単位を含む一価シロキサン鎖と、から独立して選択され、
    b=0〜500であり、bが0以外のときに、bは、表示値と同等のモードを有する分配であると理解され、かつ
    少なくとも1つのR が、一価反応性基を含む、シリコーンヒドロゲル。
  9. 前記少なくとも1つのスルホン酸含有成分のスルホン酸基が、2mol/kg未満の、希釈剤を除くすべての成分に対する濃度で存在する、請求項に記載のシリコーンヒドロゲル。
  10. 前記反応混合物が、ポリアミドを更に含む、請求項に記載のシリコーンヒドロゲル。
  11. 請求項1に記載のシリコーンポリマーを含む、コンタクトレンズ。
  12. 請求項に記載のシリコーンヒドロゲルから形成されるコンタクトレンズ。
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