JP6138136B2 - ワイヤレス・セルラ・ネットワークを通じてサービス・プロバイダからユーザにオンライン・サービスを提供する方法、システム、コンピュータ・プログラム、および、オンライン・プロバイダが発信するソフトウェア・イメージがセルラ・ネットワークのエッジ・ネットワークに動的に存在できるようにする方法 - Google Patents

Description

本発明は、概してインターネット・サービス、またはオンライン・サービスに関し、より詳細には、モバイル・ワイヤレス・デバイスを通じてアクセスされるオンライン・サービスに関する。

人々は、スマートフォンのようなモバイル・ワイヤレス・デバイスを通してますますインターネット・オンライン・サービスにアクセスしている。これらのサービスには、例えば、金融サービス、ゲーム、オークション、およびショッピングが含まれる。オンライン・サービスにアクセスするためにこれらのモバイル・デバイスを使用することがこのように増えた結果として、これらのサービスのプロバイダは、そのモバイル顧客によりよく対応し、モバイル・ワイヤレス・デバイスの独特の特性および制約に対処するために、提供物およびインフラストラクチャを新しくした。例えば銀行は、モバイル・デバイスにインストールすることができ、ユーザの体感品質（ＱｏＥ）を向上させるカスタム・インタフェースを与えるカスタム・アプリケーションを提供している。

一般的には、人がモバイル・ワイヤレス・デバイスを使用してオンラインのインターネット・サービスにアクセスするとき、人は、ワイヤレス・アクセスを有する携帯電話会社、またはＣｅｌＣｏによって運営される、セルラ・ネットワークを介してサービスにアクセスする。セルラ・ネットワークは、ユーザとオンライン・サービス・プロバイダとの間にあり、サービス・プロバイダは、ユーザからはセルラ・ネットワークの向こう側にあるとみなされる。

サービス・プロバイダはネットワークのこの向こう側にあるので、サービス・プロバイダがその動作をその顧客の動的挙動およびニーズに対して最適化することは非常に困難である可能性がある。例えば、顧客の絶えず変化する時空コンテキストに対してサービス・プロバイダが迅速に応答することは困難である可能性がある。これは、ユーザ・データを運ぶＣｅｌＣｏネットワークが、顧客とオンライン・サービス・プロバイダとの間でデータ・パケットを往復させて搬送するデータ処理能力のないビット・パイプ（dumb bit pipe）になり、送信の品質またはサービス・プロバイダによる他の動作特性のいかなる設定も考慮に入れないためである。

本発明の実施形態は、ワイヤレス・セルラ・ネットワークを通じてサービス・プロバイダからユーザにオンライン・サービスを提供するための方法およびシステムを提供する。セルラ・ネットワークは、ユーザとサービス・プロバイダとの間に直列に配置され、サービス・プロバイダとセルラ・ネットワークとの間でデータを送信するためにサービス・プロバイダとセルラ・ネットワークとの間にインターネットのような分散コンピュータ・システムが配置される。１つの実施形態では、サービス・プロバイダは、分散コンピュータ・システムを通じてセルラ・ネットワークにソフトウェアおよび動作特性を送信し、セルラ・ネットワークは、セルラ・ネットワークの１つまたは複数のノードにこのソフトウェアをインストールする。ユーザが、サービス・プロバイダからのサービスを求めてセルラ・ネットワークに接続するとき、セルラ・ネットワークは、動作特性に従って、前記１つまたは複数のノードでソフトウェアを動作させて、サービス・プロバイダからユーザに、この１つまたは複数のノードから１つまたは複数のサービスを提供する。

一実施形態では、セルラ・ネットワークは、ユーザからの信号またはデータを受信するまたは処理するためのエッジ・ネットワークを含み、上述の１つまたは複数のノードは、エッジ・ネットワークにある。１つの実施形態では、このエッジ・ネットワークは、ユーザに信号を送信し、ユーザから信号を受信するためのワイヤレス送信機／受信機基地局、またはユーザからの通信を分散コンピュータ・システムにルーティングするためのゲートウェイ・デバイスを含む。

１つの実施形態では、ソフトウェアは、指定された要件に従っているかについてテストされる。一実施形態では、動作特性は、特定の時刻に、特定の場所で、特定のユーザに対して実行される特定のソフトウェア・イメージを識別する。１つの実施形態では、動作特性は、指定された時刻に、指定された期間、ソフトウェア・イメージのアクティベーションを命令する。一実施形態では、動作特性はセルラ・ネットワークに、指定された時刻にソフトウェア・イメージをアクティベーション解除し、削除するよう命令する。

１つの実施形態では、セルラ・ネットワークは、ソフトウェア・イメージをテストして、これらのイメージがセルラ・ネットワークの指定された要件に従っているかどうかを判断する。一実施形態では、セルラ・ネットワークは、セルラ・ネットワーク内およびエッジ・ネットワークで動作するようにソフトウェア・イメージをプロビジョニングする。一実施形態では、ソフトウェア・イメージは、サービス・プロバイダからの命令に従って、複数のノードにロードされ、これらの間に配布される。サービス・プロバイダは、ソフトウェア・イメージが送信される必要のあるノードの位置を提供する必要がない。サービス・プロバイダは、単に展開の空間領域を指定すればよく、ＣｅｌＣｏは所望の位置に従って決定することになる。

本発明の実施形態は、オンライン・サービス・プロバイダによって支給されるソフトウェア・イメージを通して提供されるコンテンツ処理機能でＣｅｌＣｏ機器を強化し、ソフトウェア・イメージをこの機能に自在に、例えば、地形、時間間隔、ユーザの現在の時空コンテキスト、または結果解析処理に基づいて、展開することができる。

本発明の実施形態では、オンライン・サービス・プロバイダによって支給され、ＣｅｌＣｏによって展開されるソフトウェア・イメージをホストし、実行するために、基地局／ゲートウェイ／コントローラのような、ある重要なネットワークのエッジのノードが（直接的に、または外部ボックスを介して間接的に）強化される。オンライン・サービス・プロバイダによって提供されるソフトウェア・イメージおよびそれらのＣｅｌＣｏ展開ポリシーは、例えば、オンライン・サービス・プロバイダのニーズ、ユーザ・コンテキスト、ならびにＣｅｌＣｏの資源利用戦略および可用性を反映することができる。

本発明の実施形態では、ソフトウェア・イメージのライフサイクル、すなわち、これらのイメージのテスト、適合、調整、展開、および検索は、ＣｅｌＣｏによって所有され、実行される、オンライン・サービス・プロバイダのイメージ・ライフサイクルおよび配布マネージャ（ＩＬＤＭ）によって管理される。ＩＬＤＭは、内部ＣｅｌＣｏ機器の動作および特性を、オンライン・サービス・プロバイダがそのソフトウェア・イメージを支給する処理から隔離するシールドとして機能することもできる。

モバイル・ワイヤレス・デバイスからオンライン・サービスにアクセスするための従来の手順を示す図である。 本発明の一実施形態に従ってオンライン・サービスにアクセスするための方法およびシステムを示す図である。 本発明の一実施形態の例示的実施を示す図である。

図１は、インターネットおよびワイヤレス・セルラ・ネットワークのような分散ネットワークを介してモバイル・キャリア・デバイスからオンライン・サービスにアクセスするための従来のシステム１００および方法を示す。これらのサービスは一般的には、「バックエンド・サーバ」とも呼ばれるサーバ・システムでホストされる。図１では、インターネットは１０２に表され、セルラ・ネットワークは１０４に表され、モバイル・デバイスは１０６に表され、サービス・プロバイダは１０８に表され、サーバ・システムのサーバは１１０に表される。

これらのサーバ・システムは、データ・センタに、またはクラウド・コンピューティング環境にあることが可能である。クラウド・コンピューティングは、最小限の経営努力またはサービスの提供者との対話で迅速にプロビジョニングし、リリースすることができる設定可能なコンピューティング資源（例えば、ネットワーク、ネットワーク帯域幅、サービス、処理、メモリ、ストレージ・アプリケーション、仮想マシン、およびサービス）の共有プールへの、便利なオンデマンドのネットワーク・アクセスを可能にするためのサービス配信のモデルである。

インターネットは、互いに通信するためのプロトコルのＴＣＰ／ＩＰスイートを使用するコンピュータ・ネットワークおよびゲートウェイの世界規模の集まりである。インターネットの中心には、何千もの商用コンピュータ・システム、行政機関のコンピュータ・システム、教育コンピュータ・システム、およびデータもしくはメッセージをルーティングするその他のコンピュータ・システムで構成される主要ノードまたはホスト・コンピュータ間に、高速データ通信回線のバックボーンがある。本発明は、例えば、イントラネット、ローカル・エリア・ネットワーク（ＬＡＮ）、またはワイド・エリア・ネットワーク（ＷＡＮ）のようないくつかの異なるタイプの分散ネットワークとともに実装でき、また本発明は、ＴＣＰ以外の他のプロトコル（例えば、ＵＤＰ、ＲＴＰ、ＩＰ−ｉｎ−ＩＰ（トンネリング）など）を用いて使用できることに注意されたい。図１に示すインターネットは、分散ネットワークの一例とするものであり、本発明の限定とするものではない。

セルラ・ネットワーク１０４は、加入者のモバイル・デバイスへ信号を送信および中継することができる少なくとも１つの基地局１１２をそれぞれ含んだセルの集まりである。「セル」は、一般的には、データの送信に特定の周波数または周波数範囲を使用するセルラ・ネットワークの個別領域を示す。典型的な基地局は、特定の周波数または周波数範囲でデータを送受信するいくつかのアンテナを取り付けられたタワーである。セルラ式電話もしくは移動電話、スマートフォン、カメラ電話、携帯情報端末（ＰＤＡ）、タブレット、およびラップトップ・コンピュータのような、モバイル・デバイス１０６は、呼またはデータ・セッションを開始して、データの送信を始めるために、基地局へ指定された周波数で信号を開始する、または他の場合は送信することができる。周波数、時刻、および符号の広範囲の組合せが可能であって、本発明の実践で使用することができ、専用の単一周波数の搬送波の使用は必要な条件ではないことに注意されたい。

バックホール・ネットワークは、基地局をゲートウェイ・デバイスに接続する。バックホール・ネットワークは、基地局からゲートウェイ・デバイスへの接続を提供する（モバイル加入者の視点から）レイヤ２（Ｌ２）ネットワークである。いくつかのセルラ・サービス・プロバイダは、第二世代（２Ｇ）、第三世代（３Ｇ）、および他のワイヤレス技術に対して、インターネット・プロトコル（ＩＰ）／マルチプロトコル・ラベル・スイッチング（ＭＰＬＳ）ベースのモバイル・バックホール・ネットワークへと移行しつつある。マイクロウェーブ・アクセス（ＷｉＭａｘ）およびロング・ターム・エボリューション（ＬＴＥ）技術も同じくこの方向に移行しそうである。例えば最近、セルラ・サービス・プロバイダが、パケットベースのネットワーク（例えばインターネット）への高速アクセス、ボイス・オーバ・インターネット・プロトコル（ＶｏＩＰ）、およびインターネット・プロトコル・テレビ（ＩＰＴＶ）のようなサービスをサポートするために、セルラ・ネットワークをアップグレードし始めた。

セルラ・ネットワークをアップグレードするには、セルラ・サービス・プロバイダは、モバイル・デバイスから基地局で受信された、例えば時分割多重アクセス（ＴＤＭＡ）信号、直交周波数分割多重（ＯＦＤＭ）信号、または符号分割多重アクセス（ＣＤＭＡ）信号などのセルラ信号を、パケットベースのネットワーク内で送信するためにインターネット・プロトコル（ＩＰ）パケットに変換する。このようにセルラ信号をＩＰパケットに変換し、送信することを容易にするために、例えば、モバイル通信用グローバル・システム（ＧＳＭ）協会によって規格化された汎用パケット無線サービス（ＧＰＲＳ）、ＷｉＭａｘ、およびＬＴＥ、ならびに他の規格など、いくつかの規格が提案された。

セルラ・サービス・プロバイダがどの規格を採用することを選択するかにかかわらず、規格のそれぞれは一般的に、特定のモバイル・デバイスが特定のゲートウェイ・デバイスおよびアンカー・デバイスと関連付けられるセルラ・ネットワーク・アーキテクチャを定義する。パケットベースのデータ通信セッションを開始すると、モバイル・デバイスは、セルラ・ネットワーク・アーキテクチャ内でゲートウェイ・デバイスとアンカー・デバイスの両方に結合される。一般的には、各ゲートウェイ・デバイスは、ＩＰゲートウェイまたは通信セッションの起点に最も近い１つまたは複数の基地局と関連付けられる他のＩＰ対応アクセスルータである。このように、ゲートウェイ・デバイスは、モバイル加入者のＩＰエッジを構成する。基地局の送信および中継機能を通して、各ゲートウェイ・デバイスは、モバイル・デバイスによって開始されたデータ・セッションを処理し、ＩＰ通信をパケットベースのネットワークにルーティングする。すなわち、ゲートウェイ・デバイスは、モバイル・デバイスによって生み出されたいかなるデータ通信もアンカー・デバイスにルーティングする。

アンカー・デバイスは、典型的には、特定のモバイル・デバイスに固有のポリシーおよび他の情報（ひとまとめにして「加入者コンテキスト」）を格納するサービス指向ＩＰ対応ルータである。加入者コンテキストは、例えば、サービスのレベルまたは品質、暗号鍵、アドレス情報、マルチキャスト・グループ・メンバーシップ、ならびに特定のモバイル・デバイスに提供されるサービスを決定付ける課金情報を定義することができる。アンカー・デバイスは、関連するモバイル・デバイスがセルラ・ネットワークを通って移動する間に、パケットベースのネットワークに連続的にアクセスするために必要とされる加入者固有のコンテキスト情報（「加入者コンテキスト」と呼ばれる）の「アンカー」または定められた位置（set location）を提供する。アンカー・デバイスは、加入者コンテキストに従ってデータ通信をマーク付けする、タグ付けする、またはその他の処理をし、次にデータ通信をパケットベースのネットワーク内の意図された宛先にルーティングすることができる。いくつかのセルラ・アーキテクチャでは、ゲートウェイ・デバイスは、「外部エージェント」と呼ばれることがあり、「アンカー・デバイス」は、「ホーム・エージェント」と呼ばれることがある。

モバイル・デバイス１０６は、ラップトップ、携帯情報端末（「ＰＤＡ」）のような携帯型コンピューティング・デバイス、セルフォンまたは同様のもののような携帯電話、スマートフォン、セッション開始プロトコル（ＳＩＰ）電話、ビデオ電話、携帯型電子メール・デバイス、シン・クライアント、携帯型ゲーム・デバイスなどを含むいかなる適切なタイプのデバイスも表すものであり、またモバイル・デバイス１０６は、さらなる例として、タブレット・コンピュータ、および単一目的のモバイル・デバイス（ｅＢｏｏｋなど）であることもある。

モバイル・デバイス１０６は、当業者には知られているプロトコルに従って、セルラ・タワー１１２を通してセルラ・ネットワーク１０４とワイヤレス通信している。セルラ・タワー１１２は、その無線受信可能範囲が一般的には特定の地理的領域に調整されたアンテナを有する。当業者には理解されるであろうが、複数のセルラ・タワーが１つの領域をカバーすることができ、１つのセルラ・タワーが複数の領域をカバーすることができるということから、セルラ・タワーと地理的領域との間に必ずしも１対１対応がある必要がないことに注目すべきである。

上述のように、図１では、オンライン・サービス・プロバイダが１０８に表されている。広範な特定のサービスを提供する多くの特定のタイプのオンライン・サービス・プロバイダを、本発明の実施形態で使用することができる。こうしたプロバイダによって提供されるサービスには、例えば、金融サービス、ゲーム、オークション、ショッピング、およびその他多くのものが含まれる。サービス・プロバイダは、１１０に表される１つまたは複数のサーバを介して、インターネット１０２または他の分散コンピュータ・システムに接続される。一般的には、サービスは、１つまたは複数のウェブ・サーバによってホストされる１つまたは複数のウェブ・サイトを介して提供される。

本発明の実施形態に従って、ＣｅｌＣｏネットワーク１０４は、オンライン・サービス・プロバイダによって支給されるソフトウェア・イメージを通して提供されるコンテンツ処理機能で強化され、ソフトウェア・イメージをこの機能に自在に展開することができる。この展開は、例えば、地形、時間間隔、ユーザの現在の時空コンテキスト、または結果解析処理に基づくことができる。本発明の一実施形態では、１つまたは複数のホスティング設備がＣｅｌＣｏによって使用されて、オンライン・サービス・プロバイダによって提供されるソフトウェアを展開し、実行する。これらのホスティング設備は、例えばＣｅｌＣｏネットワークのエッジに、基地局、コントローラ、またはその他のようなＣｅｌＣｏノードと同じ場所にあることが可能である。

本明細書で使用するソフトウェア・イメージという用語は、必要に応じて移植し（transport）、インストールし、実行することができる実行可能なコード（のバイナリ・インプリント）を指す。ソフトウェア・イメージの概念を使用して、オンライン・ゲーム・アプリケーションのようなソフトウェア・アプリケーション、ショッピングのようなオンライン電子小売りアプリケーションなどが、実行に必要とする必須のコンポーネントをすべて含んだオブジェクトを表すことができ、これを実行のために適切なコンピューティング環境（コンテナ）内に展開することができる。このオブジェクトは、仮想マシン・イメージ、ウェブアプリケーション、「ｗａｒ」（ウェブ・アーカイブ）パッケージなどとすることができる。ソフトウェア・イメージという用語は、上述のように、ソフトウェア・イメージ内に含まれるソフトウェア・アプリケーションを指すこともあり、これは、本明細書で説明するように、動作特性に従って実行されることになる。

図２は、本発明の一実施例に従ってオンライン・サービスにアクセスするためのシステム２００を示す。この実施形態では、基地局／ゲートウェイ／コントローラのような、ある重要なネットワークのエッジのノードが、（直接的に、または図２の２０２に示すように外部ボックスを介して間接的に）強化されて、オンライン・サービス・プロバイダ１０８によって支給され、ＣｅｌＣｏネットワーク１０４によって展開されるソフトウェア・イメージをホストし、実行する。オンライン・サービス・プロバイダおよびそのＣｅｌＣｏ展開ポリシーによって提供されるこれらのソフトウェア・イメージは、オンライン・サービス・プロバイダのニーズ、ユーザ・コンテキスト、ＣｅｌＣｏの資源利用戦略および可用性、または他の因子を反映することができる。

本発明の実施形態では、ネットワークの他のノードを使用して、オンライン・サービス・プロバイダによって支給されるソフトウェア・イメージをホストし、実行することができる。セルラ通信ネットワークでは、基地局コントローラ、ホーム・ロケーション・レジスタ、ゲートウェイＧＰＲＳ、サポート・ノード、およびサービングＧＰＲＳサポート・ノードのようなスイッチング・ポイントおよびデータベースがノードの例である。

ソフトウェア・イメージのライフサイクル、すなわち、これらのイメージのテスト、適合、調整、展開、および検索は、ＣｅｌＣｏによって所有され、実行される、イメージ・ライフサイクルおよび配布マネージャ（ＩＬＤＭ）２０４によって管理される。ＩＬＤＭは、内部ＣｅｌＣｏ機器の動作特性を、オンライン・サービス・プロバイダがそのソフトウェア・イメージを支給する処理から隔離するシールドとしても機能する。

一般的に、システム２００の動作では、オンライン・サービス・プロバイダは、２１０に表すように、ソフトウェア・イメージをセルラ・ネットワークに送信する。２１２に表すように、セルラ・ネットワークのオペレータは、展開のためにこれらのソフトウェア・イメージをテストしてプロビジョニングし、２１４に表すように、セルラ・ネットワークは、所望の時刻および位置にソフトウェア・イメージを展開する。テストのプロセスは、ソフトウェア・イメージがネットワークでリリースされた後に、イメージ中のソフトウェアが動作し、一般的には設計されたようにふるまって、例えばエンドユーザ（加入者）がそのセルフォンを通じてソフトウェアと対話することによって生成される可能性のある様々な刺激に反応して動作することを確認することを含む。プロビジョニングのプロセスは、例えば、イメージ中のソフトウェアが実行されることになるコンテナに、イメージ中のソフトウェアをいつ展開し、展開解除すべきかを命令する、コンテナに、必要とされる場合は確保すべき資源、例えばメモリの量を命令する、イメージへ認証および認証クレデンシャルを提供して、コンテナが安全にイメージを受け取り、展開し、その中でソフトウェアを実行できるようにする、その他のために使用されるソフトウェア・イメージ補足情報と関連付けて、イメージをリモートに展開して、管理できるようにすることを含む。

図３は、本発明の一実施形態の実施を示す。３０１において、ＣｅｌＣｏネットワーク１０４は、オンライン・サービス・プロバイダのソフトウェア・イメージが提供される方法に関する要件を公開する。これらのイメージは、いくつかの方法で提供されることがあり、例えばイメージは、ウェブ・サービスとして提供されて、ウェブ・サービスのコンテナで実行される、または仮想マシン（ＶＭ）イメージとして、仮想マシン・コンテナで実行されることがある。

３０２において、オンライン・サービス・プロバイダは、イメージに加えて動作特性を提供する。これらの特性を使用して、例えば、ユーザの時空コンテキスト、または他のユーザ関連因子に基づいて、ユーザに対してソフトウェア・イメージ中のソフトウェアをどこに展開すべきか、およびいつ実行すべきかを判断することができる。例えば、これらの動作特性は、プロバイダｐ１からの特定のイメージｉ１の特定のバーションｖ０１が、夕刻に地域Ａで実行すべきであり、別のプロバイダｐ３からの別のイメージｉ５のバージョンｖ０４は、朝の間の顧客Ｃが関係しているとき、実行することができるというものである場合がある。

ステップ３０３において、ＩＬＤＭはソフトウェア・イメージをワイヤレス・ネットワークのエッジに配布し、ＩＬＤＭは、必要に応じてイメージを管理して、オンライン・サービス・プロバイダのニーズを支援しながら、自らの資源も管理する。例えば、ＩＬＤＭは、あらかじめ定義されたポリシーおよび要件に従っているかについてイメージをチェックすることができ、ユーザ・コンテキスト、解析結果、プロバイダ要件、時刻、地形、および他のもののような展開条件についてチェックする、または監視することができる。ＩＬＤＭは、準備段階の、限定領域におけるテスト目的でソフトウェア・イメージを実行することもできる。ステップ３０４では、オンライン・サービス・プロバイダは、トンネル化されたリンクを通じてワイヤレス・ネットワークのエッジでそのイメージに直接接続し、サービス・プロバイダが加入者トラフィックをカスタマイズして扱えるようになる。

本発明の実施形態の一例として、ある人が、所有するスマートフォンを使用してインタラクティブ・ゲームをプレイすることを希望する。このユーザは、サービス・プロバイダのコンピュータを相手にして、またはプレイヤ仲間を相手にしてゲームをプレイしたいと思う。現在、プレイヤがゲーム・プロバイダと対話するとき、プレイヤは基本的に、インターネット上でオンライン・ゲーム・プロバイダのポイント・オブ・プレゼンス（ＰｏＰ）に関与する（engage）。こうしたＰｏＰは、ＣｅｌＣｏプロバイダのネットワークの「向こう」側に、例えば図１に示すデータ・センタまたは「クラウド」に、配置されている。ＣｅｌＣｏネットワークが行う唯一のことは、スマートフォンからゲーミングＰｏＰへ、ゲーム・インタラクションのビットおよびバイトを搬送することである。プレイヤのビットおよびバイトがインターネットに到達する前にＣｅｌＣｏネットワークを通過するのに余分な時間がかかり、その結果ゲーミング・サイトは、オンライン・ゲーミング・サービスでプレイヤが抱く体感品質（ＱｏＥ）に悪影響を及ぼす。

本発明の一実施形態に従って、オンライン・サービス・プロバイダは、追加される待ち時間を（例えば、プレイヤのスマートフォンからＣｅｌＣｏアンテナまで移動するための光の速度の時間プラスいくらかの余分な処理時間に）大幅に減少させることによって、その顧客のＱｏＥを高める新しい特別の加入プランを追加した。具体的には、オンライン・ゲーミング・プロバイダは、ＣｅｌＣｏプロバイダが提供する新しい機能を活用することを決定した（図２参照）。ＣｅｌＣｏは、その「ネットワーク・エッジ」（図２ではアンテナに隣接しているボックス２０２）においてデータ処理能力を提供し、この能力の「スライス」をオンライン・サービス・プロバイダにリースし、そこで、そのソフトウェア・イメージを必要に応じて展開および実行することができる。リースは、永続的とすることができるが、例えば次の２時間、または毎週火曜日の午後１０：００から午後１２：００までのような一時的とすることもできる。ＣｅｌＣｏは、プレイヤのスマートフォンから来るパケットから、オンライン・サービス・プロバイダに向けられた（すなわち、インターネットのオンライン・サービス・プロバイダのＰｏＰをアドレス指定する）ＩＰパケットを取り出し、これらをオンライン・サービス・プロバイダの「ローカル」スライスに進路変更させることができる。取り出されたパケットの処理からの応答を含んで生成された任意の新しいＩＰパケットは、ＣｅｌＣｏに返され、次にＣｅｌＣｏがこれらを、ＣｅｌＣｏがスマートフォンに送る送信の流れに戻し入れる。

オンライン・ゲーム・プロバイダは、これらの処理スライスの（少なくとも）１つをリースすることを決定し、そのソフトウェア・イメージがＣｅｌＣｏによってそこに展開された後に、オンライン・ゲーム・プロバイダのゲーム・ソフトウェアをホストし、実行するために使用される。したがって、ユーザがオンライン・サービス・プロバイダと対話するとき、ユーザは、実際のインターネット上のサービス・プロバイダのＰｏＰとではなく、ＣｅｌＣｏネットワークのエッジでそのプレゼンス（presence）と対話する。ユーザがゲーム・アプリケーションとの対話に必要とするすべてのものに、ローカルでアクセスし、処理できる場合、ユーザは完全にローカルのスライスから対応されている。何か欠けているもの、例えばユーザのリクエストへの応答に必要とされるあるデータがある場合、スライス中のソフトウェア・イメージは、これらを検索するためにバックエンドでオンライン・サービス・プロバイダの設備にアクセスすることができる。オンライン・サービス・プロバイダのソフトウェア・イメージとプロバイダのバックエンド・サーバとの間のいかなる対話も、オンライン・サービス・プロバイダの好みに合わせて全体としてカスタマイズすることができる。このような対話は、プロバイダのバックエンド・サーバとプロバイダのソフトウェア・イメージの展開のポイントとの間のトンネル化されたリンクを通じて搬送することができ、トンネル化されたリンクは、オンライン・サービス・プロバイダの制御下にあるパケットを搬送するリンクである。例えば、帯域効率を上げるために、オンライン・サービス・プロバイダは、いくつかのパケットをサービス・プロバイダの所有するバックエンド・サーバに送信する前に、これらを１つにつなぎ合わせることを決定することができる。

オンライン・サービス・プロバイダは、「エッジ」からそのユーザに対応することができるので、コンテキスト依存のさらなるサービスを提供することができる。例えば、ユーザの位置把握を活用して、オンライン・サービス・プロバイダは、近くに位置して互いを相手にしている友人に特別の待遇（special deals）を提供する（および同じ基地局を共有する）ことができ、ゲーム自体にローカルの商店主からの広告を挿入し、ゲームの背景をプレイヤがいる近隣地域のように見えるようにカスタマイズすることができる。

このようなコンピューティング能力をオンライン・サービス・プロバイダに効果的に提供するために、ＣｅｌＣｏは、イメージ・ライフサイクルおよび配布マネージャ（ＩＬＤＭ）を使用し、これにオンライン・サービス・プロバイダが接続してネットワークのエッジにインストールしたいソフトウェア・イメージを送信する。ＩＬＤＭはイメージをテストして、イメージが適切に作動すること、イメージがウイルスを含んでいないこと、イメージが他のソフトウェア・イメージの動作を妨げないことなどを調べることができる。ＣｅｌＣｏは、（図３のステップ３０１に関連して上述したように）ソフトウェア・イメージがオンライン・サービス・プロバイダのイメージ・ホスト・モジュールで実行することを許可されるために所有していなければならないいかなる要件も通知する（advertise）ことができる。例えば様々なオンライン・サービス・プロバイダからの展開されたソフトウェア・イメージの数、輻輳レベル、時刻などのような、オンライン・サービス・プロバイダの要望および動作状態に基づいて、図３のステップ３０２および３０３に関連して上述したように、ＩＬＤＭは、利用可能にする様々なオンライン・サービス・プロバイダのイメージ・ホスティング・モジュールにソフトウェア・イメージを送る。

当業者には容易に理解できるように、本発明の態様は、ハードウェア、ソフトウェア、またはハードウェアとソフトウェアの組合せで実現することができる。（１つもしくは複数の）コンピュータ・システム／サーバ・システム、または本明細書に記載するステップまたは特徴を実現するように適合された他の装置のいかなる種類も適している。ハードウェアとソフトウェアの典型的な組合せは、ロードされて実行されると、本明細書に記載するそれぞれの方法を実行するコンピュータ・プログラムを備えた汎用コンピュータ・システムとすることができる。あるいは、本発明の機能的タスクの１つまたは複数を実行するための専用ハードウェアを含んだ特定用途コンピュータを使用することができる。

本発明の態様は、コンピュータ・プログラム製品において具体化することもでき、コンピュータ・プログラム製品は、本明細書に記載するタスクまたはステップの実行を可能にする機能を含み、コンピュータ・システムにロードされるとき、これらのタスクまたはステップを実行することができる。この文脈におけるコンピュータ・プログラム、ソフトウェア・プログラム、プログラム、またはソフトウェアは、情報処理能力を有するシステムに、直接的に、あるいは次のいずれかまたは両方、すなわち（ａ）別の言語、コード、もしくは表記への変換、または（ｂ）異なる素材形式への再生、あるいはその両方の後に、特定の機能を実行させるように意図された命令のセットの、任意の言語、コード、または表記における、任意の表現を意味する。

本明細書に開示する発明は、上記の機能を実現するようにうまく適合することは明らかであるが、数多くの変更形態および実施形態が当業者によって考案される可能性があることは理解されよう。また添付の特許請求の範囲は、このような変更形態および実施形態もすべて本発明の趣旨および範囲内に含むものとする。

Claims (11)

1. ワイヤレス・セルラ・ネットワークを通じてサービス・プロバイダからユーザ端末にオンライン・サービスを提供する方法であって、
   前記サービス・プロバイダが、前記ユーザ端末と前記サービス・プロバイダとの間に直列に配置された前記ワイヤレス・セルラ・ネットワークに、分散コンピュータ・システムを通じてソフトウェアおよび当該ソフトウェアの動作特性を送信するステップであって、前記動作特性は、特定の時刻に、特定の場所で、特定のユーザ端末に対して実行される前記ソフトウェアの特定の部分を識別する、ステップと
   前記ワイヤレス・セルラ・ネットワークの１つまたは複数のノードに前記ソフトウェアをインストールするステップと、
   ユーザ端末が、前記サービス・プロバイダからのサービスを求めて前記ワイヤレス・セルラ・ネットワークに接続するとき、前記動作特性に従って、前記１つまたは複数のノードで前記ソフトウェアを動作させて、前記ユーザ端末に、前記サービス・プロバイダからではなく前記１つまたは複数のノードから１つまたは複数のサービスを提供するステップと
   を含む、方法。
2. 前記ワイヤレス・セルラ・ネットワークが、前記ユーザ端末からの信号またはデータを受信するまたは処理するためのエッジ・ネットワークを含み、前記１つまたは複数のノードが、前記エッジ・ネットワークにある、請求項１に記載の方法。
3. 前記エッジ・ネットワークが、
   前記ユーザ端末に信号を送信するための、および前記ユーザ端末から信号を受信するための、ワイヤレス送信機／受信機基地局と、
   前記ユーザ端末からの通信を前記分散コンピュータ・システムにルーティングするためのゲートウェイ・デバイスと
   を含む、請求項２に記載の方法。
4. 前記ワイヤレス・セルラ・ネットワークが指定された要件に従うために前記ソフトウェアをテストするステップをさらに含む、請求項１に記載の方法。
5. 前記動作特性が、指定された時刻に、指定された期間、前記ソフトウェアのアクティベーションを命令する、請求項１に記載の方法。
6. 前記動作特性が、指定された時刻に前記ソフトウェアのアクティベーション解除し、削除するよう命令する、請求項１に記載の方法。
7. 前記インストールするステップが、前記ソフトウェアが前記ワイヤレス・セルラ・ネットワークの指定された要件に従っているかどうかを判断するために前記ワイヤレス・セルラ・ネットワークが前記ソフトウェアをテストするステップを含む、請求項１に記載の方法。
8. 前記インストールするステップが、前記ワイヤレス・セルラ・ネットワーク内で、および前記１つまたは複数のノードで動作するように前記ワイヤレス・セルラ・ネットワークが前記ソフトウェアをプロビジョニングするステップを含む、請求項１に記載の方法。
9. 前記インストールするステップが、
   前記ソフトウェアを前記複数のノードにロードするステップと、
   前記サービス・プロバイダからの命令に従って、前記ワイヤレス・セルラ・ネットワークが前記ソフトウェアを前記複数のノードの間で配布するステップと
   を含む、請求項１に記載の方法。
10. ワイヤレス・セルラ・ネットワークを通じてサービス・プロバイダからユーザ端末にオンライン・サービスを提供するためのシステムであって、
    前記ユーザ端末と前記サービス・プロバイダとの間に直列に配置されたセルラ・ネットワークと、
    前記サービス・プロバイダと前記ワイヤレス・セルラ・ネットワークとの間でデータを送信するために前記サービス・プロバイダと前記ワイヤレス・セルラ・ネットワークとの間に配置された分散コンピュータ・システムと
    を含み、
    請求項１ないし９のいずれか１項に記載の方法の全てのステップを実施する、システム。
11. ワイヤレス・セルラ・ネットワークを通じてサービス・プロバイダからユーザ端末にオンライン・サービスを提供するためのコンピュータ・プログラムであって、
    前記ワイヤレス・セルラ・ネットワークが前記ユーザ端末と前記サービス・プロバイダとの間に直列に配置され、前記サービス・プロバイダと前記ワイヤレス・セルラ・ネットワークとの間でデータを送信するために、前記サービス・プロバイダと前記ワイヤレス・セルラ・ネットワークとの間に分散コンピュータ・システムが配置されたシステムに、
    請求項１ないし９のいずれか１項に記載の方法の各ステップにおいて、前記サービス・プロバイダが行うステップをコンピュータに実施させる、前記コンピュータ・プログラム。

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