JP6135248B2 - 進角シミュレーション方法及び進角シミュレーションプログラム - Google Patents

進角シミュレーション方法及び進角シミュレーションプログラム Download PDF

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Description

本発明は、エアコン用ファンモータの設計において最適な電圧進角を決定するための進角シミュレーション方法に関するものである。
エアコン用ファンモータでは小型かつ高効率な性能が求められるため、様々な工夫を凝らして設計を行っている。その際、ロータ(回転子)、ステータ(固定子)等の物理的構造のほか、ロータの位置検出のためのホール素子の配置位置、複数の負荷点それぞれにおいてモータ効率が最大となる最適な電圧進角の進角値(ステータ巻線(電機子コイル)への通電タイミングを制御するパラメータ)など、モータの性能向上のために決定しなければならないパラメータは多数ある。
これらの設計を効率よく行うための手法として、3次元磁界解析モデルによるシミュレーションが挙げられる。3次元磁界解析モデルは、図7に示すように、モータのロータ、ステータ等の構造物をメッシュで立体的に表現して、更に材料特性等の初期値を与えることで、電流を流した際の磁界変化をコンピュータ上でシミュレーション可能にしたものである。これによってモータの効率等をコンピュータ上で演算することができる。
このように、設計段階でモータ性能を改善するためには、ステータとロータとの間の磁束の流れを決定する磁気回路およびモータの駆動を制御する駆動回路の各回路設計における磁界解析と回路解析のシミュレーションの活用が欠かせなくなってきている。そして、エアコン用ファンは回転数とともにトルクが増加する負荷特性を持ち、複数の負荷点それぞれにモータ効率が最大となる最適な電圧進角が存在するため、電圧進角はモータ性能を決める重要なパラメータである。
モータ効率が最大となるようにモータを駆動するには、ホール素子によってロータの回転位置を正確に検出して、駆動回路により電機子コイルへの通電を適切な電圧進角で行う必要がある。しかし、ホール素子はロータの磁石磁束だけでなく、電機子コイルが発生する磁束も検知するため、位置信号に誤差が生じ、適切な電圧進角での通電ができずに効率低下の要因となる。よって、駆動回路設計において磁気回路の影響を考慮することが必要である。しかし、ホール素子の出力電圧は数10mVと小さいため、磁気回路の影響を判断するような高精度な測定は困難である。さらには測定系が出力電圧に影響し位置検出が異常となりモータの駆動自体に異常をきたすため、この現象の測定は困難となっている。
特許文献1には、ホール素子が電機子コイルからの磁束によって悪影響を受けるという問題に鑑みて、位置センサとコイルとの間にシールドが介在させることで、コイルから位置センサに向う磁束がシールドにより遮蔽されて、位置センサがコイルからの磁束の影響で誤動作することが防止されるという永久磁石形モータが開示されている。
特開2002−153039号公報
前記特許文献1の構成によればホール素子によるロータ位置検出の精度は向上するが、モータの構造上の制約が加わるという問題がある。特殊な構造を採用せずとも、ロータ位置検知誤差も考慮した最適な進角を設定できることが理想的である。
ところで、図17に示すのは、従来の3次元磁界解析処理によってモータの効率をシミュレーションする場合の流れを示したフローチャートである。モータの構造上の特性を決定するためのパラメータが入力済みの3次元磁界解析モデルが既に存在するものとする。例えば、ステータの巻線抵抗R、R、R[Ω]は入力済みのパラメータである。この3次元磁界解析モデルにおいて、先ず、効率を求めたいモータの回転数N[rpm]、目標とするトルクT[Nm]、及び、進角値δ[deg]を入力する(S2201)。そして、n=1として(S2202)、3次元磁界解析を行って回転数N、進角値δ、電源電圧Vmnの条件において得られる結果トルクT[Nm]を求める(S2203)。そして、目標トルクTと結果トルクTとを比較する(S2204)。比較結果が離れている場合には、電源電圧Vmnを調整(結果トルクが目標トルクよりも大きければ電圧を減らし、小さければ電圧を増やすように調整)し(S2205)、n=n+1として(S2206)、調整後の電源電圧Vmnによって再度3次元磁界解析を行って結果トルクT[Nm]を求める(S2203)。この処理を繰り返して、目標トルクTと結果トルクTとがほぼ一致した(所定閾値以下となった)段階で結果トルクTと電源電圧Vmnを得る。
得られた結果トルクTと電源電圧Vmnからモータ効率を演算する。
モータ効率=出力/入力×100[%]
出力=機械出力=2πN/60・T[W]
入力=投入電力[W]
投入電力≒機械出力+銅損+鉄損[W]
銅損=R・I +R・I +R・I
以上のようにして、3次元磁界解析モデルを用いることにより、磁界解析上のモータ効率を得ることができる。そして、磁界解析の際にパラメータとして入力する電圧進角の進角値を、磁界解析毎に変化させ、各進角値でのモータ効率を演算して比較することで、モータ効率が最大となる電圧進角(最適進角値)を得ることができるため、モータの設計効率を向上させるのに役立っている。
しかし、前記3次元磁界解析において、磁界解析により得られる最適進角値は、実際に試作されたモータで実験的に得られた最適進角値とは異なることが知られており、最終的には、進角値の候補ごとに実機を製作して効率評価試験を行い、効率が最大となるものを最適進角値として決定していたため、最適進角値の決定までに工数が掛かるという問題があった。本発明の発明者は、磁界解析上の最適進角値と試作モータにより得られた最適進角値との相違が、ホール素子などの位置検出手段に対する固定子からの磁束の影響による位置検知誤差にあることを見出した。
本発明は、上記問題点に鑑みなされたものであり、ホール素子の検出する磁束密度をシミュレーションによって求め電圧進角の進角値を修正する3次元磁界回路連成解析手法を提案し、最適進角値を求めることが可能な進角値のシミュレーション方法及び進角値のシミュレーションプログラムを提供することを目的とするものである。
本発明の請求項1は、巻線が巻回された固定子と、磁石を有する回転子と、前記回転子の位置を前記磁石の磁束密度を測定することにより検出する位置検出手段とを具備したモータに関して、前記固定子巻線への通電タイミングを制御する進角値を含む制御パラメータと、前記モータの形状を特定する形状パラメータと、前記磁石の磁束密度を含む磁気特性パラメータと、前記回転子の回転数を含むモータの運転状態パラメータとを入力してコンピュータで3次元磁界解析処理を行うことで、磁束密度およびモータ効率をシミュレーションするシミュレーション方法であって、前記各パラメータを入力する入力手順と、入力された前記各パラメータに基づいてコンピュータで前記3次元磁界解析処理を行って、前記3次元磁界解析処理結果として少なくとも前記位置検出手段で検出されるべき磁束密度を得る3次元磁界解析処理手順と、前記位置検出手段で検出されるべき磁束密度に基づいて、前記位置検出手段で検出されるべき前記磁石の磁束密度に基づく前記回転子の位置検知信号の、前記固定子からの磁束の影響による位置検知誤差を演算する位置検知誤差演算手順と、前記位置検知誤差を前記進角値に加えて、前記3次元磁界解析処理手順及び前記位置検知誤差演算手順とを繰り返し、位置検知誤差が収束するか否かを判定する収束判定手順とによって得られた収束した位置検知誤差を前記進角値に加えた進角値および同進角値に基づくモータ効率をシミュレーションすることを特徴とする進角シミュレーション方法である。
本発明の請求項2は、巻線が巻回された固定子と、磁石を有する回転子と、前記回転子の位置を前記磁石の磁束密度を測定することにより検出する位置検出手段とを具備したモータに関して、前記固定子巻線への通電タイミングを制御する進角値を含む制御パラメータと、前記モータの形状を特定する形状パラメータと、前記磁石の磁束密度を含む磁気特性パラメータと、前記回転子の回転数を含むモータの運転状態パラメータとを入力してコンピュータで3次元磁界解析処理を行うことで、3次元磁界解析処理結果として磁束密度およびモータ効率をシミュレーションするシミュレーションプログラムであって、CPU、メモリ、外部記憶装置、及び、入力装置を具備したコンピュータにおいて、前記入力装置によって入力された前記各パラメータを外部記憶装置に記録する入力手順と、入力された前記パラメータに基づいて前記CPUで前記3次元磁界解析処理を行って前記3次元磁界解析処理結果として少なくとも前記位置検出手段で検出されるべき磁束密度を得て前記メモリに記憶する3次元磁界解析処理手順と、前記位置検出手段で検出されるべき磁束密度に基づいて、前記位置検出手段で検出されるべき前記回転子からの磁束密度に基づく前記回転子の位置検知信号の、前記固定子からの磁束の影響による位置検知誤差を前記CPUで演算して前記メモリに記憶する位置検知誤差演算手順と、前記位置検知誤差を前記進角値に加えて前記3次元磁界解析処理手順及び前記位置検知誤差演算手順とを繰り返し、位置検知誤差が収束するか否かを前記CPUで判定する収束判定手順とによって得られた収束した位置検知誤差を前記進角値に加えて前記CPUで演算して得た進角値および同進角値に基づくモータ効率をシミュレーション結果として前記メモリに記憶するようにしたことを特徴とする進角シミュレーションプログラムである。
本発明によれば、固定子巻線に通電することで発生する磁束によって生じる位置検知誤差を加えて修正された進角値が得られる。従って、実際のモータの最適進角値をシミュレーションすることができるので、進角値の候補ごとに実機を製作する工数を大幅に減少することができる。
解析対象機の概略形状を表した模式図である。 解析対象機の駆動回路を表した回路図である。 解析対象機のファン負荷特性と負荷点の効率を表したグラフである。 ホール素子周辺の磁束線の様子を表した概略図である。 対象機の駆動回路における位置検出の流れを示したフロー図である。 対象機の駆動回路において位置検知誤差が生じる原理を表した説明図である。 3次元磁界解析モデルの一例を表した模式図である。 U相の誘起電圧Vとスイッチング素子Tu1、Tu2のオンオフのタイミングを表したタイムチャート図である。 本発明による進角シミュレーションの処理の流れを表したフローチャートである。 実験機を評価するための測定システムを表したブロック図である。 ホール素子配置を表した模式図であり、(a)はθ=0°、(b)はθ=60°である。 無負荷誘起電圧の解析結果と測定結果を表した波形図である。 ホール素子配置がθ=0°の場合の磁束密度解析結果を表した波形図である。 図13の磁束密度BHzより換算したホール素子出力電圧波形を表した波形図である。 相電流波形を表した波形図である。 本発明による進角シミュレーションを行うためのハードウェア構成を表したブロック図である。 従来の3次元磁界解析処理によってモータの効率をシミュレーションする場合の流れを示したフローチャートである。
本発明による進角シミュレーション方法は、巻線が巻回された固定子と、磁石を有する回転子と、前記回転子の位置を前記磁石の磁束密度を測定することにより検出する位置検出手段とを具備したモータに関して、例えば表1に示されるような各パラメータ、すなわち、前記固定子巻線への通電タイミングを制御する進角値を含む制御パラメータと、前記モータの形状を特定する形状パラメータと、前記磁石の磁束密度を含む磁気特性パラメータと、前記回転子の回転数を含むモータの運転状態パラメータとを入力してコンピュータで3次元磁界解析処理を行うことで、3次元磁界解析処理結果として磁束密度およびモータ効率をシミュレーション可能なシミュレーション方法であって、前記各パラメータを入力する入力手順と、入力された前記各パラメータに基づいてコンピュータで前記3次元磁界解析処理を行って、前記3次元磁界解析処理結果として少なくとも前記位置検出手段で検出されるべき磁束密度を得る3次元磁界解析処理手順と、前記位置検出手段で検出されるべき磁束密度に基づいて、前記位置検出手段で検出されるべき前記磁石の磁束密度に基づく前記回転子の位置検知信号の、前記固定子からの磁束密度の影響による位置検知誤差を演算する位置検知誤差演算手順と、前記位置検知誤差を前記進角値に加えて、前記3次元磁界解析処理手順及び前記位置検知誤差演算手順とを繰り返し、位置検知誤差が収束するか否かを判定する収束判定手順とによって得られた収束した位置検知誤差を前記進角値に加えた進角値および同進角値に基づくモータ効率をシミュレーションすることを特徴とするものである。以下、詳細に説明を行う。
本実施例においては、ホール素子の検出する磁束密度をシミュレーションによって求め駆動回路の進角値を修正する3次元磁界回路連成解析手法を提案し、解析結果と実験結果を比較することとした。以下に示す対象機の仕様は、実機と3次元モデルの両方で共通に採用している条件である。
1.対象機の仕様と従来の磁界解析の問題点
[対象機の仕様]
表1に解析対象機の諸元、図1に解析対象機の概略形状、図2に駆動回路構成を示す。
Figure 0006135248
本機はエアコン室内機ファン駆動用のブラシレスDCモータ(SPMモータ)である。ステータ(固定子)は12スロット集中巻線とし、熱硬化性樹脂で封止している。ロータ(回転子)にはフェライト焼結磁石を用い、磁石の形状はステータコアより軸方向に長いオーバーハングを持たせている。モータの駆動には例えば150°通電のPWMインバータを用いている。ホール素子H、H、Hは固定子のティース中心線上、磁石端部からZ方向にL離れて配置、回転子磁石の磁束密度を検出し回転位置情報として、コントローラに入力する。コントローラは回転子位置情報と進角値をもとにスイッチング素子(MOSFET)TU1、TU2、TV1、TV2、TW1、TW2を切替えている。本機は中負荷時(回転数1160rpm)で入力を最小(モータ効率を最大)とする進角値(最適進角値)が17°である。一方、以下に述べるように、位置検知誤差を考慮しない磁界解析による最適進角値は5°であり、本機の最適進角値と相違する。従って、位置検知誤差を考慮しない磁界解析による進角値をそのまま用いると、実際のモータのモータ効率が低下してしまう。このように最適進角値が相違する原因は従来の磁界解析では、下記の誤差が考慮されていないことに原因がある。
(a)ホール素子の検出感度による誤差
(b)電機子磁束重畳による誤差
[対象機の負荷特性]
前記対象機のファン負荷特性と負荷点の効率を図3に示す。モータ効率は最適進角値に上記誤差を考慮しない場合の磁界解析結果である。図3(a)はトルク−回転数特性を示し、Low(低負荷(0.018Nm、480rpm))、Middle(中負荷(0.177Nm、1160rpm))、High(高負荷(0.384Nm、1580rpm))の順に負荷トルクが増加する。図3(b)は負荷点別の効率−進角特性を示し、δ Optimalはモータ効率が最大となる進角値を表している。負荷トルクの増加に伴い最適進角の位相(0°(低負荷)、5°(中負荷)、15°(高負荷))が進む傾向にある。
[対象機におけるホール素子の検出誤差要因]
図4にホール素子周辺の磁束線の概略図を示す。ホール素子は、磁束密度BのZ成分BHzを検出し、以下の(1)式に示すように、定数K[mV/mT]に比例した電圧信号Vを出力する。
=K・BHz ・・・(1)
には主に磁石による磁束密度Bと固定子巻線の通電によって発生する磁束密度Bが影響しているため、磁束密度Bが影響が増えるとホール素子による位置検出に誤差が発生する要因となる。
図5に駆動回路における位置検出フローを示す。ホール素子は、磁束密度Bと固定子巻線の通電によって発生する磁束密度Bによる影響を含んだ磁束密度BのZ成分BHzを検出し、電圧信号Vとしてコントローラに出力する(S501)。コントローラでは、Vをノイズによる誤動作防止の為のヒステリシス回路(±V)を介して位置信号に変換し(S502)、通電幅の設定(S503)と進角値δの設定(S504)を行いドライバ(PWMインバータのトランジスタ)の開閉信号を出力する。その開閉信号によってドライバから巻線に通電されてモータが駆動され(S505)、巻線に通電されることで発生した磁束密度Bが磁束密度Bに影響を与える(S506)。
駆動回路において位置検知誤差が生じる原理を図6に示す。この図6はVの電気角による波形を模式的に表している。θ=0°の時に磁石の極間がホール素子の前を通過し極性がSからNに切り替わるとする。ホール素子が磁束密度を電圧に変換するのに必要な時間は数nsであり、電気角一周期の約10msに対し微小のため検出遅れは無視する。固定子巻線に通電をしない無負荷の場合の波形をVB0、通電する負荷の場合の波形をVBLとする。閾値±Vのヒステリシス回路を介するとコントローラ内部では実際の磁極位置に対して無負荷の場合(コイルに通電せずにモータのロータのみを回転数Nで回転させた場合)はΔθ、有負荷の場合はΔθの誤差が生じる。この誤差は本来指令した進角値δ(実指令進角値δ)に加わり、実際には進角値δ’で駆動される(実駆動進角値δ’)。上述したSPMモータでは、中負荷の場合、実際に指令した最適進角(実指令進角値δに相当)は17°であるが、誤差を考慮しない場合の最適進角(実駆動進角値δ’に相当)は5°であり、Δθが12°であることがわかる。そこで、以下において、3次元磁界解析処理を用いて、実際に指令する進角(実指令進角値δ)に対してΔθの誤差を考慮して、実際に駆動される進角値(実駆動進角値δ’)を求める進角シミュレーションの方法について提案する。
2.進角シミュレーションの具体的内容
[ハードウェア構成]
図16に示すのは、進角シミュレーションを行うためのハードウェア構成を表したものである。CPU、メモリ、及び、外部記憶装置としてのハードディスクドライブ(HDD)を具備したコンピュータと、入力装置としてのマウス及びキーボードと、表示装置としてのディスプレイとからなる。ハードディスクドライブには、進角シミュレーションを行うためのソフトウェアや入出力データが格納されている。
[解析モデル]
図7に3次元磁界解析モデルを示す。この3次元磁界解析モデルは、対象機の構造をメッシュで再現したものである。解析対象機は回転子磁石がオーバーハングを持ち空気中に漏れ磁束が発生する。さらにホール素子が検出する磁束密度を計算するため3次元解析が必要である。
3次元磁界解析を行うにあたって、図2の駆動回路のスイッチング素子は可変抵抗で近似する。ON(導通)の場合はMOSFETの抵抗値4Ω、OFF(不導通)の場合はスイッチング素子に流れる電流が無視できる程度の値として抵抗値1MΩとした。図8にU相の誘起電圧Vとスイッチング素子Tu1、Tu2のタイムチャートを示す。相誘起電圧の最大値を中心に150°通電する場合をδ=0°とする。
[本発明による進角シミュレーション手法]
図9に示すのは、本発明の進角シミュレーションの流れを表したフローチャートである。進角シミュレーションの前提として、固定子巻線への通電タイミングを制御する進角値を含む制御パラメータ、モータの形状を特定する形状パラメータ、磁石の磁束密度を含む磁気特性パラメータ、回転子の回転数を含むモータの運転状態パラメータなど、モータの構造上の特性を決定するためのパラメータが予めハードディスクドライブに記録された3次元磁界解析モデルが既に存在するものとし、これは3次元磁界解析ソフトに基づいて作成されている。例えば、ステータの巻線抵抗R、R、R[Ω]は入力済みのパラメータである。この3次元磁界解析モデルが構築されていることを前提として、以下において、「3次元磁界解析処理」という場合には、図16のコンピュータ上においてHDDに格納された3次元磁界解析ソフトを読み出してCPUで演算処理を行い、適宜演算結果をメモリに記憶させる処理のことをいうものとする。また、その他の演算処理においても、メモリから演算式を読み出して演算処理を行い、その演算結果をメモリに記憶させていることは言うまでもない。
先ず、パラメータ入力手順を説明する。この手順では、効率を求めたいモータの回転数N[rpm]、目標とするトルクT[Nm]、及び、実指令進角値δ[deg]をキーボード等の入力装置を用いて入力し、これをメモリに記憶する(S901)。ここで、入力する実指令進角値δは、例えば技術者の経験で最適と思われるものを入力する。次に、コイルに通電せずモータのロータのみを回転数Nで回転させた場合(無負荷の場合)の位置検知誤差Δθを3次元磁界解析処理によって求める(S902)。位置検知誤差Δθは、3次元磁界解析処理によって得られた磁束密度BのZ成分BHzに基づいて、前記(1)式を用いて演算によって求める。そして、進角値δに関する変数k=1とし(S903)、δ=δ−Δθと定義する(S904)。初期の進角値δは、前記(S901)で入力した実指令進角値δに無負荷の誤差Δθを加算した値とする。なお、無負荷時の位置検知誤差Δθの入力は最終的な進角シミュレーションの演算時間の短縮のために行った手順であって必須の手順ではないため、前記(S901)において入力した進角値を用いてδ1=δとして、(S902)及び(S903)のステップを省略して、次の(S905)へ進んでもよい。
次に、3次元磁界解析処理手順について説明する。この手順ではまず、電源電圧に関する変数をn=1とする(S905)。次に3次元磁界解析処理を行って、回転数N、進角値δ、電源電圧Vmnの条件において得られる結果トルクT[Nm]を求める(S906)。そして、メモリに記憶されている目標トルクTと得られた結果トルクTとを比較する(S907)。比較結果が離れている場合には、電源電圧Vmnを調整する(S908)。ここで、電源電圧Vmnの調整とは、結果トルクが目標トルクよりも大きければ電圧を減らし、小さければ電圧を増やしたものをメモリに上書きすることである。そして、n=n+1として(S909)、調整後の電源電圧Vmnによって再度3次元磁界解析処理を行って結果トルクTを求めてメモリに記憶する(S906)。この処理を繰り返して、目標トルクTと結果トルクTとがほぼ一致した(所定閾値以下となった)段階で、結果トルクT、電源電圧Vmn、固定子巻線の電流値I、I、I(3相)、ホール素子磁束密度Z成分BHz等の結果を得てメモリに記憶する(S907)。
次に、位置検知誤差演算手順を説明する。この手順では、まず3次元磁界解析処理手順で得られたホール素子磁束密度Z成分BHzに基づいて、位置検知誤差ΔθLkを演算により求める(S910)。位置検知誤差ΔθLkは、例えば図14に示すように、無負荷の場合のホール素子の出力電圧のゼロクロス点から有負荷の場合のホール素子の出力電圧とヒステリシス回路の閾値(−V)との交点までの角度により求める。ここで求めたk番目の位置検知誤差ΔθLkと、1つ前のk−1番目の位置検知誤差ΔθLk−1を比較する(S911)。両者の値が離れている(所定閾値以上となる)場合には、変数をk=k+1とし(S912)、δ=δ−ΔθLk−1としてメモリ上のデータを上書きする(S913)。そして、新しい進角値δに基づいて(S905)〜(S911)の処理を、位置検知誤差ΔθLkと1つ前のk−1番目の位置検知誤差ΔθLk−1がほぼ一致する(所定閾値以下となる)まで、(S912)及び(S913)においてδを修正しながら処理を繰り返す。
次に、収束判定手順を説明する。この手順ではまず、ΔθLk≒ΔθLk−1となった段階で、位置検知誤差が収束したものと判断する(S911)。収束した場合の結果として、最終的な演算結果として、位置検知誤差Δθとこの位置検知誤差Δθを考慮した実駆動進角値δ’を次式で演算して求め、メモリに記憶する(S914)。
Δθ=ΔθLk−1 ・・・(2)
δ’=δ−Δθ ・・・(3)
以上の処理により、進角シミュレーションとして最終的な実駆動進角値δ’が得られる。この最終的な実駆動進角値δ’とともに、このときの結果トルクT、電源電圧Vmn、固定子巻線の電流値I、I、I(3相)、ホール素子磁束密度Z成分BHz等の結果を出力データとしてHDDに記録する。
[モータ効率計算]
また、得られた出力データに基づいて、モータ効率を次式で求める。
Figure 0006135248
ここで、η:モータ効率[%]、P:モータ出力[W]、P:モータ入力[W]、W:銅損[W]、W:ステータコア鉄損[W]、N:回転数[rpm]、T:トルク[Nm]である。
ステータコア鉄損Wは高調波を含む損失算定法を用いた。ここではステータコア鉄損を算出する際のヒステリシス損係数Kと渦電流損係数Kは二周波法で求め、K=2.42×10−2[W/kg/Hz/T]、Ke=1.74×10−4[W/kg/Hz/T]とした。なお、インバータ損や機械損、風損、その他損失は考慮していない。
3.進角シミュレーションの妥当性評価のための実験手法
[測定システム]
前記進角シミュレーションの妥当性を評価するために、試作モータ(以下「実験機」)で測定した値と比較して評価を行う必要がある。図10に測定システムを示す。この図10において、速度指令電圧VSPを調整して、所定の回転数、トルクでSPMモータを駆動させて、モータ入力P、電流及び電圧をパワーメータで測定し、トルクTをトルクメータで測定して、これらの結果をコンピュータのHDDに記録するものとする。銅損以外の損失を鉄損とその他損Wetcとして、次式で求める。
etc=P−P−W ・・・(7)
図11にホール素子配置を示す。ホール素子配置θは電気角度で表す。実験機であるTypeIのモータは、ホール素子配置が図11(a)に示すθ=0°であり、実指令進角値δ=17°の固定進角である。このTypeIのモータは、進角固定時のホール素子の検出誤差を評価するために使用する。
4.実験・解析結果の評価
[無負荷誘起電圧]
無負荷誘起電圧を比較し、磁石磁束の解析精度を確認する。図12に解析結果と測定結果を示す。波形はよく一致し十分な精度である。
[ホール素子の検出誤差]
ホール素子Hにおける検出誤差を解析した。図13に磁束密度解析結果を示す。波形はそれぞれホール素子の磁束密度のZ方向成分を表している。(a)Bmzは磁石磁束のみ、(b)BHzは負荷時(1580rpm,0.384Nm)、(c)Bazは負荷時の電機子コイルのみ、(d)Bmz+Bazは磁石磁束と電機子コイルを足したものである。Bazの電機子コイルのみの波形は、負荷時の電流波形を取り出し、磁石部を空気に置き換えた解析モデルのコイル電流として入力し計算した結果である。電気角90°と270°付近に着目するとBmzに対しBHzは位相が遅れている。BHzはBmzとBazを足した波形にほぼ一致し、電機子コイルの磁束によって位相が遅れていることが分かる。
前記図13の(b)の磁束密度BHzより換算したホール素子出力電圧波形を図14に示す。ここで、ホール素子とコントーラの特性よりK=1.604[mV/mT]、V=10.5[mV]とした。その結果、Δθ=7.6°、Δθ=16.8°となり、実指令進角値δ=17°であるTYPE1のモータのホール素子には、負荷時にはΔθの誤差が加わるため、実駆動進角値δ’=0.2°となる。
図15に相電流波形を示す。実験機で測定した波形に対して、従来のように誤差を考慮せず実駆動進角値を17°とした場合の解析結果は波形がずれている。他方、本発明による進角シミュレーションで得られた実駆動進角値δ’=0.2°に基づく解析の波形は、実験機で測定した波形と良く一致している。実効値を比較すると実験機(0.390A)、実駆動進角値=17°(0.360A)、実駆動進角値=0.2°(0.387A)となり、本発明による進角シミュレーションで得られた実駆動進角値δ’=0.2°を用いた解析結果は、電機子コイルを流れる電流の実効値とも良く一致し、本発明による進角シミュレーションにより進角値が適切に修正されていることが分かる。
以上のように、本実施例の進角シミュレーションによれば、(1)誤動作を防止するためのヒステリシス回路による位置検知誤差、及び(2)電機子磁束の影響による位置検知誤差が存在することを考慮し、このうち、負荷トルクの増減による電機子磁束の影響による位置検知誤差が収束するまで3次元磁界解析処理を繰り返して、収束した位置検知誤差を演算して進角値を得るようにしたので、最適な進角値をコンピュータ上でシミュレートすることが可能となる。これにより、複数の実機を製作して実験を繰り返し行わなくとも最適な進角値が決定できるようになるため、設計コストが大幅に縮減可能となる。
(S501)〜(S506)…図5の各ステップ、(S901)〜(S914)…図9の各ステップ、(S2201)〜(S2206)…図17の各ステップ。

Claims (2)

  1. 巻線が巻回された固定子と、磁石を有する回転子と、前記回転子の位置を前記磁石の磁束密度を測定することにより検出する位置検出手段とを具備したモータに関して、前記固定子巻線への通電タイミングを制御する進角値を含む制御パラメータと、前記モータの形状を特定する形状パラメータと、前記磁石の磁束密度を含む磁気特性パラメータと、前記回転子の回転数を含むモータの運転状態パラメータとを入力してコンピュータで3次元磁界解析処理を行うことで、磁束密度およびモータ効率をシミュレーションするシミュレーション方法であって、
    前記各パラメータを入力する入力手順と、
    入力された前記各パラメータに基づいてコンピュータで前記3次元磁界解析処理を行って、前記3次元磁界解析処理結果として少なくとも前記位置検出手段で検出されるべき磁束密度を得る3次元磁界解析処理手順と、
    前記位置検出手段で検出されるべき磁束密度に基づいて、前記位置検出手段で検出されるべき前記磁石の磁束密度に基づく前記回転子の位置検知信号の、前記固定子からの磁束の影響による位置検知誤差を演算する位置検知誤差演算手順と、
    前記位置検知誤差を前記進角値に加えて、前記3次元磁界解析処理手順及び前記位置検知誤差演算手順とを繰り返し、位置検知誤差が収束するか否かを判定する収束判定手順
    とによって得られた収束した位置検知誤差を前記進角値に加えた進角値および同進角値に基づくモータ効率をシミュレーションすることを特徴とする進角シミュレーション方法。
  2. 巻線が巻回された固定子と、磁石を有する回転子と、前記回転子の位置を前記磁石の磁束密度を測定することにより検出する位置検出手段とを具備したモータに関して、前記固定子巻線への通電タイミングを制御する進角値を含む制御パラメータと、前記モータの形状を特定する形状パラメータと、前記磁石の磁束密度を含む磁気特性パラメータと、前記回転子の回転数を含むモータの運転状態パラメータとを入力してコンピュータで3次元磁界解析処理を行うことで、3次元磁界解析処理結果として磁束密度およびモータ効率をシミュレーションするシミュレーションプログラムであって、
    CPU、メモリ、外部記憶装置、及び、入力装置を具備したコンピュータにおいて、
    前記入力装置によって入力された前記各パラメータを外部記憶装置に記録する入力手順と、
    入力された前記パラメータに基づいて前記CPUで前記3次元磁界解析処理を行って前記3次元磁界解析処理結果として少なくとも前記位置検出手段で検出されるべき磁束密度を得て前記メモリに記憶する3次元磁界解析処理手順と、
    前記位置検出手段で検出されるべき磁束密度に基づいて、前記位置検出手段で検出されるべき前記回転子からの磁束密度に基づく前記回転子の位置検知信号の、前記固定子からの磁束の影響による位置検知誤差を前記CPUで演算して前記メモリに記憶する位置検知誤差演算手順と、
    前記位置検知誤差を前記進角値に加えて前記3次元磁界解析処理手順及び前記位置検知誤差演算手順とを繰り返し、位置検知誤差が収束するか否かを前記CPUで判定する収束判定手順とによって得られた収束した位置検知誤差を前記進角値に加えて前記CPUで演算して得た進角値および同進角値に基づくモータ効率をシミュレーション結果として前記メモリに記憶するようにしたことを特徴とする進角シミュレーションプログラム。
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