JP6131210B2 - コンロ、及びグリル付き加熱調理器具 - Google Patents
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Description
特許文献2のコンロでは、五徳を複数の荷重センサで支持している。しかしながら、五徳に載せた被加熱物の荷重を測定するには、複数の荷重センサからの複数の測定データに基づいて、五徳に搭載された被加熱物の荷重を演算装置で演算しなければならず、複数の荷重センサ、及び演算装置が必要となる問題がある。
請求項2に記載のコンロによれば、荷重センサによる荷重の測定値がバーナからの熱の影響で変化することが抑えられる。
請求項3に記載のコンロによれば、五徳を安定して支持することができる。
請求項4に記載のコンロによれば、天板下面のスペースを有効活用することができる。
請求項5に記載のコンロによれば、こぼれた液体が筐体内部に落下することが抑えられる。
請求項6に記載のコンロによれば、こぼれた液体が筐体内部に落下することが抑えられる。
請求項7に記載のグリル付き加熱調理器具によれば、荷重センサによる荷重の測定値がグリルからの熱の影響で変化することが抑えられる。
以下、本発明を実施するための形態を図面に基づき説明する。
図1には、本実施形態に係るグリル付き加熱調理器具10の概略構成が示されている。図1に示すように、本実施形態に係るグリル付き加熱調理器具10は、2つのガスコンロ12を備え、2つのガスコンロ12の間にはグリル14を備えている。グリル付き加熱調理器具10は、ガスコンロ12、及びグリル14を収容する筐体16を備えている。筐体16は、上部に天板18を備えている。筐体16は、金属板等で形成されており、天板18は、金属板、耐熱ガラス等で形成されている。筐体16の後壁16BA、右側壁16R、左側壁16L、及び底壁16BOには、筐体内に空気を取り入れ可能な開口(図示せず)が形成されている。
図2に示すように、ガスコンロ12は混合管20を備えている。混合管20は、空気とノズル22から噴出されたガス(例えば、都市ガス)とを混合する中空の混合部24を備え、混合部24の端部には、例えば、図3(B)に示す鍋、フライパン等の被加熱物28(図3(B)参照)を加熱するための火炎を発生させる環状のバーナ部26が一体的に形成されている。
天板18には、バーナ部26を貫通させる開口(図示せず)が形成されており、天板18の上には金属製の五徳34が配置されている。
図2、及び図5に示すように、五徳34は、バーナ部26の周囲の天板18の上方に配置されている。五徳34は、環状の環状部材54と、環状部材54に一体的に接合されバーナ部26の上方に被加熱物28(図3(B)参照。図2,5では図示せず)を支持するための第1脚部56A〜第6脚部56Fを備えている。
この五徳34は、例えばバーナ部26の中心と、例えば同心に配置されている。本実施形態の第1脚部56A〜第6脚部56Fは、各々環状部材54から放射状に延びており、かつ、環状部材54の周方向に60°間隔で設けられている。
図2に示されるように、バーナ部26の中央には、例えば、調理油の過熱を防止するために用いられる鍋底温度検出装置36が設けられている。図3に示すように、鍋底温度検出装置36は、被加熱物28の底面に当接する薄板40と、薄板40と一体に連結される円筒状のホルダー42と、薄板40を被加熱物28の底面に向けて付勢するコイルバネ44と、薄板40の中央部裏面に固定され被加熱物28の底面の温度を検出するサーミスタ等の温度センサ46と、ホルダー42を上下方向に移動可能に支持する円筒状の支柱48を備えている。温度センサ46はリード線50を介して制御装置52(図9参照)に接続されており、温度測定信号がそのリード線50を介して制御装置52へと伝えられる。図3(A)に示すように、被加熱物28が五徳34に載置されていない状態では、薄板40の上面は、五徳34の上端よりも上方に突出している。
本実施形態のグリル付き加熱調理器具10には、天板18の下面に荷重検出装置58が取り付けられている。荷重検出装置58は、第1梃子装置60、第2梃子装置62、及び荷重センサ74(例えば、ロードセル)を備えている。
図2、及び図4に示すように、第1梃子装置60は、バーナ部26から図面矢印A方向側に離れた位置に配置された一対の軸受け63を備えている。一対の軸受け63は、各々天板18の下面にビス66で固定されている。軸受け63には、軸68が回転自在に支持されている。なお、軸68は、ベアリング69で支持されている。一方の軸受け63の軸68、及び他方の軸受け63の軸68には、水平に配置された金属板からなる第1梃子部材64が取り付けられている。
作用点軸90の下方に配置される第4延設部64Eの上面には、作用点軸90が搭載される力点部92(本発明の梃子の第3力点)が設けられている。
図2、及び図4に示すように、五徳34の第3脚部56Cからの荷重は、図面矢印D方向側の第2梃子部材84に設けられた第2力点支柱86、及び作用点軸90を介して第1梃子部材64の一方の力点部92に伝達され、五徳34の第5脚部56Eからの荷重は、図面矢印C方向側の第2梃子部材84に設けられた第2力点支柱86、及び作用点軸90を介して、第1梃子部材64の他方の力点部92に伝達される。
[作用]
本実施形態のグリル付き加熱調理器具10では、五徳34の上に鍋等の被加熱物28を載置すると、被加熱物28の荷重は五徳34に支持され、五徳34に伝達された荷重は荷重検出装置58へ伝達される。
次に、本発明の第2の実施形態に係るグリル付き加熱調理器具10を図11にしたがって説明する。なお、第1の実施形態と同一構成には同一符号を付し、その説明は省略する。
上記実施形態では、グリル14からの輻射熱を避けるために、荷重センサ74をグリル14から離しているが、荷重センサ74とグリル14との間に遮熱板を配置して、グリル14から荷重センサ74へ向けて放射される輻射熱を遮断しても良い。また、荷重センサ74とバーナ部26との間に遮熱板を配置しても良い。
12 ガスコンロ(コンロ)
14 グリル
16 筐体
18 天板
26 バーナ部(バーナ)
28 被加熱物
34 五徳
54 環状部材
56A 第1脚部(第1荷重伝達部)
56C 第3脚部(第2荷重伝達部)
56E 第5脚部(第2荷重伝達部)
57 延長支柱(第1延長部、第2延長部)
64 第1梃子部材(第1梃子)
64Ee 端部(第1作用点)
68 軸(第1支点)
70 第1力点支柱(第1力点)
72 貫通孔(第1貫通孔、第2貫通孔)
74 荷重センサ
80 軸(第2支点)
84 第2梃子部材(第2梃子)
86 第2力点支柱(第2力点)
90 作用点軸(第2作用点)
92 力点部(第3力点)
110 煮こぼれ進入防止カバー(第1カバー、第2カバー)
112 煮こぼれ落下防止突起(第1突起、第2突起)
114 孔
Claims (7)
- 被加熱物を加熱するバーナと、
前記バーナを収容する筐体と、
前記筐体の上部に配置され、前記バーナの上方に前記被加熱物を支持するための五徳と、
前記筐体に設けられ荷重を測定する荷重センサと、
前記五徳の異なる位置に設けられ、荷重を下方に向けて伝達する複数の荷重伝達部と、
前記筐体に支持される第1支点、複数の前記荷重伝達部のうちの第1荷重伝達部からの第1の荷重を受ける第1力点、前記荷重センサに前記第1の荷重を伝達する第1作用点を備えた第1梃子と、
前記筐体に支持される第2支点、複数の前記荷重伝達部のうちの第2荷重伝達部からの第2の荷重を受ける第2力点、及び前記第1梃子に設けられた第3力点に前記第2の荷重を伝達する第2作用点を備えた第2梃子と、
を有するコンロ。 - 前記第1梃子は、長手方向一端側が前記第1支点、長手方向他端側が前記第1作用点、長手方向中間部が前記第1力点とされており、
前記第1作用点から前記バーナまでの距離が、前記第1力点から前記バーナまでの距離よりも長く設定されている、請求項1に記載のコンロ。 - 前記第1荷重伝達部、及び前記第2荷重伝達部は、前記五徳の前記バーナとは反対側の端部に設けられている、請求項1または請求項2に記載のコンロ。
- 前記筐体は、前記バーナ、及び前記五徳の周囲に配置される天板を備えており、
前記第1支点、及び前記第2支点は、前記天板の下面に設けられている、請求項1〜請求項3の何れか1項に記載のコンロ。 - 前記第1力点には、前記第1梃子から上方に向けて延びる第1力点支柱が設けられ、
前記第2力点には、前記第2梃子から上方に向けて延びる第2力点支柱が設けられ、
前記天板には、前記第1力点支柱を貫通させる第1貫通孔、及び前記第2力点支柱を貫通させる第2貫通孔が形成され、
前記第1貫通孔には、前記天板よりも上方に突出して前記第1力点支柱が挿通する孔の形成された環状の第1突起が密着して取り付けられており、
前記第2貫通孔には、前記天板よりも上方に突出して前記第2力点支柱が挿通する孔の形成された環状の第2突起が密着して取り付けられており、
前記五徳には、前記第1貫通孔を上方から覆う第1カバー、及び前記第2貫通孔を上方から覆う第2カバーが設けられている、請求項4に記載のコンロ。 - 前記五徳には、前記五徳から下方に向けて延びて前記第1力点に接触する第1延長部、及び前記五徳から下方に向けて延びて前記第2力点に接触する第2延長部が設けられ、
前記天板には、前記第1延長部を貫通させる第1貫通孔、及び前記第2延長部を貫通させる第2貫通孔が形成され、
前記第1貫通孔には、前記天板よりも上方に突出して前記第1延長部が挿通する孔の形成された環状の第1突起が密着して取り付けられており、
前記第2貫通孔には、前記天板よりも上方に突出して前記第2延長部が挿通する孔の形成された環状の第2突起が密着して取り付けられており、
前記五徳には、前記第1貫通孔を上方から覆う第1カバー、及び前記第2貫通孔を上方から覆う第2カバーが設けられている、請求項4に記載のコンロ。 - 請求項1〜請求項6の何れか1項に記載の前記コンロと、
前記コンロの側方に配置され、被加熱物を加熱するグリルと、を備え、
前記第1作用点、及び前記荷重センサは、前記バーナを境にして前記グリルとは反対側に配置されている、グリル付き加熱調理器具。
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