JP6128681B2 - カバー部材 - Google Patents

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Description

本発明は、収納家具、棚等の家具類を支持する支持具が露出されることによって周辺の美観が損なわれるのを解消するカバー部材に関する。
一般に、リビングルーム、応接室、書斎等に設置される家具類(調度品)は、地震等の外力を受けた際にぐらついて転倒しないように安定した設置状態が求められている。その一例として、天井面と調度品上面との上下間を突っ張り支持することにより調度品を安定して支持するようにした固定用の支持具(アジャスタ)が提案されている(例えば特許文献1参照)。
ところが、調度品を支持した際は、調度品に対して不調和なアジャスタが露出されてしまうので露出されたアジャスタのために美観が損なわれ、室内装飾を妨げるなどの違和感を生じさせてしまう。さらに、調度品の高さが低位の場合は、長尺のアジャスタを要してアジャスタが高さ方向に長く露出されることになり、不安定なだけでなく調度品及びその周辺の美観が損なわれ、室内装飾を低下させることになる。また、背高の調度品にアジャスタを適用したとしてもアジャスタの全てを隠すことはできず、天井近くで違和感を生じさせてしまう(例えば特許文献2、図11参照)。
特開平9−310434号公報 実用新案登録第3121425号公報
さらに、アジャスタを覆い隠すことを目的として、アジャスタの周囲を遮るように木材パネルをカットしたフィラー材で覆い隠すことも考えられるが、この場合はフィラー材の取付位置を調整する機能がなく、フィラー材の取付後に地震の発生あるいは経年変化によって調度品あるいは天井面が傾いてフィラー材との間に隙間が生じてもその隙間を解消できないという問題を有していた。
そこで、本発明の主たる課題は調度品を支持するアジャスタが露出されないようにして調度品及びその周辺の室内装飾の美観が低下されるのを防ぎ、しかも固定面との間に隙間を生じさせない被覆性及び装飾性に富むカバー部材を提供することを目的とする。
請求項1に記載した発明は、「天井Uまたは床面Fなどの固定面Kに近接して立てられた方立10の端部11と、固定面Kとの間を覆い隠すカバー部材1であって、
カバー部材1は、
方立10の少なくとも両側面12に沿って配設され、前記方立10の端部11を覆うと共に固定面Kに当接する被覆片20(20a,20b)と、被覆片20(20a,20b)間に設けられた水平片30とで構成され、
平片30には、方立10の端面13に立設され、固定面Kに押圧対向するアジャスタ40が挿通される挿通孔31が形成され、
挿通孔31の口径は、方立10の端面13と水平片30との間に配設され、水平片30を固定面K側に押圧付勢するコイルバネ50の直径より小さく形成されており、
アジャスタ40を、方立10の端面に立設される送りネジ41と、その送りネジ41を回転させる操作部42と、送りネジ41の頂部に有する突張部43とで構成し、前記操作部42を操作許容させる開放空間Sを、前記被覆片20を前記固定面Kより退避させることに基づいて現出させる」ことを特徴とする。
前記アジャスタ40は、方立10の端部11と固定面Kとの間を突張調整可能に支持する支持具であり、天井Uに適用した場合は天井突張具として用いられ、床面Fに適用した場合は床面突張具として用いられる。また、固定面Kは突張支持される対象面であり、天井面、床面などの上下方向の突張支持面以外に水平方向に突張支持される壁面に対しても適用できる。
請求項2に記載した発明は、請求項1に記載のカバー部材1において、「被覆片60,70が上下2分割されており、
上被覆片60の間に前記水平片30が設けられており、
下被覆片70の上端部分は、上被覆片60の下端部分にスライド自在に重ね合わされている」ことを特徴とする。
請求項3に記載した発明は、請求項に記載のカバー部材1において、
前記方立10の端部11に前記下被覆片70を被嵌し、該下被覆片70の上部に前記上被覆片60を上下方向に上被覆片60の凹溝81と下被覆片70の凸部91をスライド自在に凹凸対応させて搭載し、その凹凸対応部分の四周側面をつなげて構成した」ことを特徴とする。
請求項4に記載した発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載のカバー部材1において、
「被覆片20(20a,20b)には、該被覆片20(20a,20b)同士を長手方向に突き合わせて連結する連結部25を備えて構成した」ことを特徴とする。
前記連結部は、被覆片20(20a,20b)同士を長手方向に突き合わせる際、一方の突き合せ端部に係合凹部を形成し、他方の突き合せ端部に係合凸部を形成して凹凸対応させるとよい。この際、突き合わせ力によって少なくとも一方が弾性変位して係合することで連結するように構成するとよい。
請求項1に記載の発明によれば、固定面Kと方立10との間をアジャスタ40で支持するが、そのアジャスタ40を被覆片20(20a,20b)で覆い隠すことができるのでアジャスタ40は露出されなくなり、調度品及びその周辺の美観の低下を防いで装飾性を保つことができる。
さらに、方立10の端部11と水平片30との間に介在されたコイルバネ50は弾性復帰力を有して、被覆片20(20a,20b)を固定面K側に押圧付勢するので被覆片20(20a,20b)は常に固定面K側に付勢されて隙間のない被覆状態を維持する。また、方立10や固定面Kが地震の発生や経年変化等によって傾いた状態となっても、付勢された被覆片20(20a,20b)が方立10の傾きや固定面Kの傾きに追従して当接するので固定面Kと被覆片20(20a,20b)との間に隙間を生じさせない。つまり、隙間からアジャスタ40を露出させることがなくなる。さらに、被覆片20(20a,20b)を質感に優れた被覆材料あるいは室内装飾に適した色彩の被覆色にすれば、インテリア性に富む装飾部材として好ましいものになる。
そして、コイルバネ50の付勢力に抗してカバー部材1を固定面K側より退避するように引き下げてスライドさせれば、それまで覆っていた被覆部分が開放され、この開放空間Sより内方の操作部42を回動操作してアジャスタ40の高さを調整することができる。その高さ調整が完了した後にカバー部材1の引き下げ力を解除すれば、カバー部材1はコイルバネ50の付勢力を受けて元の遮蔽位置に戻る。また、上被覆片60と下被覆片70とで構成した場合にも、上被覆片60を引き下げて開放空間Sを形成すればアジャスタ40の高さ調整ができる。
請求項2に記載の発明によれば、上被覆片60と下被覆片70に分割し、このうち上被覆片60でアジャスタ40を覆い、下被覆片70で方立10の端部11を覆った状態で上被覆片60と下被覆片70をスライド自在に重ね合わせ、しかも上被覆片60を固定面Kに押圧付勢して当接させるので方立10や固定面Kの傾きに上被覆片60が追従して当接し、傾きを吸収するように当接させることができる。この時、上被覆片60は方立10や固定面Kの傾きに追従して長方形状の一側がスライドして上がるが、そのスライド対応した内側には下被覆片70が現れて外部と遮断するためアジャスタ40が現れることはない。さらに、上下方向にスライド自在の上被覆片60は下被覆片70とのみ接触し、方立10とは接触しないので摩擦抵抗が少なく滑らかなスライド作用が得られる。
請求項3に記載の発明によれば、上被覆片60の凹溝81と下被覆片70の凸部91とが上下方向にスライド自由に対応する凹凸対応部分を有しており、これらの上被覆片60と下被覆片70との凹凸対応部分の全周囲が覆われているので前方や側方から見てもアジャスタ40は見えず、さらに上被覆片60が下被覆片70より離れる方向にスライドしても凹凸対応部分が現れるのみであり、外部からは内方のアジャスタ40は常に覆い隠された状態となり、アジャスタ40は露出されない被覆構造となる。よって、アジャスタ40が終始露出されないことから美観の低下を防ぎ、装飾性を維持することができる。また、凹凸対応部分は前後左右の四周側面がスライドガイドされるため、前後左右の側面で滑らかなスライド動作を確保することができる。
請求項4に記載の発明によれば、長い1本のカバー部材1のみで構成する以外に、その長手方向を複数に分割して形成した複数本のカバー2,3を連結しても構成することができる。特に、カバー2,3の長さを変えたものを数種類用意しておけば、これらを組み合わせて方立10の断面長方形の長さに応じた所望寸法のカバー部材1を構成することができる。
本発明の実施例1のカバー部材を示す斜視図である。 (A)は本発明の実施例1のカバー部材を示す平面図、(B)は同カバー部材を示す左側面図、(C)は同カバー部材を示す右側面図、(D)は同カバー部材を示す底面図である。 (A)は本発明の実施例1のカバー部材を示す縦断正面図、(B)は同カバー部材を示す縦断側面図である。 (A)は本発明の実施例1におけるカバー部材の連結前の対応状態を示す平面図、(B)は同カバー部材の連結後の状態とその要部を拡大して示す平面図である。 (A)は本発明の実施例1におけるカバー部材の使用状態を示す要部縦断面図、(B)は同カバー部材を引き下げた状態を示す要部縦断面図である。 本発明の実施例1のカバー部材を傾斜した天井に使用した状態を示す正面図である。 本発明の実施例2における連結部のない単体のカバー部材を傾斜した天井に使用した状態を示す正面図である。 (A)は本発明の実施例3の下被覆片を示す縦断正面図、(B)は同下被覆片を示す縦断側面図である。 (A)は本発明の実施例3の上被覆片と下被覆片の使用状態を示す要部拡大縦断面図、(B)は同上被覆片と下被覆片の使用状態を示す正面図である。 (A)は本発明の実施例4のカバー部材を示す分解斜視図、(B)は同カバー部材を組み立てた状態を示す斜視図である。 (A)は本発明の実施例4の上被覆片を示す平面図、(B)は同上被覆片を示す縦断正面図、(C)は同上被覆片を示す縦断側面図、(D)は同上被覆片を示す側面図、(E)は同上被覆片を示す底面図である。 (A)は本発明の実施例4の下被覆片を示す平面図、(B)は下被覆片を示す縦断正面図、(C)は同下被覆片を示す側面図、(D)は同下被覆片を示す縦断側面図、(E)は同下被覆片を示す底面図である。 (A)は本発明の実施例4におけるカバー部材の使用状態を示す縦断正面図、(B)は同カバー部材の使用状態を示す正面図である。 (A)は本発明の実施例5のカバー部材を下向きに使用した状態を示す要部拡大縦断面図、(B)は同カバー部材を床面に使用した状態を示す正面図である。
以下、本発明を図示実施例に従って説明する。
[実施例1]
図1乃至図6は本発明のカバー部材1を示し、このカバー部材1は左カバー2と右カバー3(図4参照)との2個一組で構成され、ここにアジャスタ40と、コイルバネ50とが組み込まれて構成される。左カバー2と右カバー3とは同じ形を有し、左右に向きを変えて連結される左右対称の連結構造を有しているため、左カバー2のみを例にとって説明し、右カバー3の同じ説明は省略する。
左カバー2は合成樹脂材で形成し、図1乃至図3に示すように長方形状を有する平面視コ形状の被覆片20と、その内方空間を上下に仕切る水平片30と、連結用に開放されたコ形開放端の連結部25とで構成される。
被覆片20は、平面視コ形状の両側に平行する長辺側の両側壁20a,20bと、短辺側の一端部を閉じた短い側壁20cと、短辺側の他端部で開放されたコ形開放端である短い開口部20dとで構成される。両側壁20a,20bの対向間隔は天井Uなどの固定面Kに近接して立てられた方立10(図5)の厚みより大きい対向間隔に設けられており、左右の両カバー2,3が連結された後の短い側壁20cの対向間隔は方立10の幅長さより長い対向間隔に設けられている。即ち、方立10の端部11に左カバー2を上方より被せることができる大きさの対向間隔を有するものであり、且つ方立10の側面にガイドされて左カバー2を上下方向にスライドさせるのに適した余裕を持った対向間隔となるように設けている。さらに、長い両側壁20a,20b及び短い側壁20cの側壁高さは後述する被覆対象のアジャスタ40を覆い隠す被覆高さに設けられている。また、開口部20dは左右対称に連結される右カバー3との連結部25として設けられている。なお、方立10には、後述するアジャスタ40が搭載され、調度品の上面あるいは床面Fから立設される。
水平片30は、被覆片20の平面視コ形状で囲まれる内部空間を上下に水平に仕切るプレートであり、内部空間の高さ方向を上下に略2分する高さ位置に形成されている。さらに、水平片30の長手方向両側には後述するアジャスタ40の送りネジ41を上下方向に挿通させる挿通孔31が貫通されている。挿通孔31はアジャスタ40の取付位置を考慮して長手方向に複数(図では2個)開口して設けている。挿通孔31の口径は、方立10(図5)の端面(上木口)13と水平片30との間に配設され、水平片30を固定面(例えば天井U)K側に押圧付勢するコイルバネ50の直径より小さく形成されている。
連結部25は、図2(A)に示すように、短い開口部20dにおいて両側に平行する一方の長い側壁20aの一端外面側に、一端側より凸部21と凹部22とを連設し、他方の長い側壁20bの一端内面側に、一端側より凸部23と凹部24とを連設して構成している。これらの凸部21,23と凹部22,24を連設して形成することにより凹部22,24の側壁20a,20bが薄肉部26となり、薄肉部26を支点に凸部21,23側が短辺方向に対し十分に弾性変位許容させる弾性支持機能が得られるようにしている。さらに、水平片30の開口部20d側の開口端縁32は左右のカバー2,3連結時に隙間なく当接し、且つ凹凸係合代を見込んで連結方向に対し一段下げて形成している。また、他方の長い側壁20bの内面側に形成される凹部24に対してはその入口側で開口端縁32が対向するため、その開口端縁32の部分に係合導入用のぬすみ部33を切り欠いて設けている。
このように構成された左カバー2と右カバー3を連結する場合は、まず図4(A)に示すように、左カバー2と右カバー3の互いの開口部20d,20d同士を左右より突き合わせるように対向させる。この時、双方を例えば卓上等に置いて水平に突き合わせて行くと、同高さ位置で当接した凸部21,23が弾性変位しながら連結方向へと移動する過程で対向する凹部22,24へと嵌まり込んで凹凸係合する。この時、各凸部21,23が薄肉部26を支点に弾性変位するので突き合わせるだけで左右のカバー2,3は連結される。連結後は予め定められた必要な長さのカバー部材1が得られる。さらに、図4(A)において左カバー2は水平方向に180度反転させて向きを変えれば右カバー3となり、全く同じものであるので一種類のカバー2,3を用意すればよい。さらに、長さの異なるカバーを用いれば、方立10の幅長さに応じた所望長さのカバー部材1を得ることができる。
このカバー部材1は、開口部20d側から見ると、図2(C)及び図3(B)にも示すように断面H型状を有しており、コ形状の内部空間を上下に仕切った水平片30によって、H型状内部空間の上方には該水平片30の上面34とその周囲の各側壁20a,20b,20cとで囲まれる凹形状の上部空間36が形成される。また、H型状内部空間の下方には水平片30の下面35とその周囲の各側壁20a,20b,20cとで囲まれる逆凹形状の下部空間37が形成されている。これらの上下部空間36,37を有するカバー部材1に対しては、図5に示すように上部空間36側に後述するアジャスタ40の主要部を、下部空間37側にコイルバネ50を組み込んで構成するものである。
ここに用いられるアジャスタ40は、方立10の端面13に形成されている鬼目ナット孔14に螺合させて立設されるボルト状の送りネジ41と、その送りネジ41を上部空間36側で回転操作させる操作部42と、送りネジ41の頂部に有する突張部43と、突張部43を覆う突張部カバー44とが備えられている。送りネジ41は突張方向(上下方向)に進退させて突張調整する十分な長さを有しており、送りネジ41の上部に六角ナット等の回転操作用の操作部42を一体に備えている。この操作部42を一方に回転させれば送りネジ41は螺合部分(鬼目ナット孔14)でのネジ送り作用により上動し、他方に回転させれば鬼目ナット孔14にねじ込まれて下動し、送りネジ41を突張方向に上下動させる進退構造を有している。また、送りネジ41の上端部と突張部43との接合部分は球継手のように接合して固定面Kに当接させる突張部43を首振り自在に支持するようにしている。
コイルバネ50は、水平片30に開口している挿通孔31の口径よりも大径にして水平片30の下面35と、方立10の端面13との上下間に当該コイルバネ50を圧縮させた状態に介在させている。コイルバネ50の付勢力は圧縮された該コイルバネ50の弾性復帰力により水平片30を上向きに押圧付勢し、水平片30と一体の被覆片20を固定面Kに軽く押圧させる付勢力であればよい。
次に、カバー部材1を使用する場合は、図5(A)に示すように、該カバー部材1の上部空間36に対し、その上方からアジャスタ40の送りネジ41を水平片30の挿通孔31に挿通させ、下部空間37には送りネジ41を中心とするコイルバネ50を配置し、このコイルバネ50を通して挿通された送りネジ41の下部が導かれた状態でカバー部材1を方立10の端部11に宛がう。この際、カバー部材1の被覆片20となる各側壁20a,20b,20cが方立10の端部11を覆う形で該端部11の側面12に対向し、当該カバー部材1を上下方向にスライド自在に対応させると共に、送りネジ41の下部を方立10の端面13に設けられている鬼目ナット孔14にねじ込んで該アジャスタ40を方立10の端面13に立設させる。
この時、送りネジ41のねじ込み度合いによってコイルバネ50の圧縮量は変化し、コイルバネ50の弾性復帰力を適切な付勢力に調整してカバー部材1の取り付けが完了する。続いて、天井U等の固定面Kに対しアジャスタ40が突張支持するように近接させる。この際、アジャスタ40の両側をカバー部材1で覆った状態となる。然る後、図5(B)に示すようにカバー部材1をコイルバネ50の付勢力に抗して引き下げると固定面Kと被覆片20の上部との間に開放空間Sが現れ、その状態で外方より開放空間Sを介して作業者が操作部42を回転操作し、送りネジ41を上動させることにより頂部の突張部43を固定面Kに当接させる。そして、適切な突張支持力を得ると、作業者はカバー部材1の引き下げ力を解除し、カバー部材1はコイルバネ50の付勢力を受けて元の上動した位置に戻る。この時、図5(A)に示すようにカバー部材1の被覆片20が固定面Kに当接してアジャスタ40の周囲を確実に被覆した状態となる。
また、図6に示すように、地震の発生あるいは経年変化などによって天井U(固定面K)が、ある方向に傾いたとしても、その傾斜角度θに沿ってコイルバネ50で弾性支持されたカバー部材1も天井U(固定面K)に追従するので被覆隙間を生じることがない。なお、図6では傾斜角度θに応じて各アジャスタ40の高さも適宜調整した場合を示している。
[実施例2]
実施例2ではカバー部材1を単体で構成した一例を示している。このカバー部材1は四周側面がつながった被覆片20で構成されており、非連結のシンプルな単体構成であるので実施例1のような左右のカバーの組立作業を省略して取り扱いが容易になる。また、アジャスタ40を被覆できるだけでなく、図7に示すように当該カバー部材1を地震発生あるいは経年変化により傾いた傾斜角度θを有する天井U(固定面K)に適用した場合もそのまま使用可能にして実施例1と同様の作用効果が得られる。即ち、傾斜角度θに沿ってコイルバネ50で弾性支持されたカバー部材1が天井U(固定面K)に追従して傾斜対応するのでカバー部材1と天井U(固定面K)との間に被覆隙間を生じることがない。
[実施例3]
図8乃至図9は被覆片を上下に2分割して構成したカバー部材1の一例を示している。このカバー部材1を上被覆片60と下被覆片70とで構成し、このうち実施例1または実施例2で述べたカバー部材1と同構造を有するものを上被覆片60とし、方立10の端部11に被嵌するものを下被覆片70としている(図8)。上被覆片60(実施例1または実施例2のカバー部材1)については既に述べたので以下、下被覆片70についてのみ説明する。
下被覆片70は、図8(A)に示すように、下面を開放した箱形状を有し、上面71に、上被覆片60の挿通孔31と対応して開口した挿通孔72と、当該下被覆片70を方立10の端面13にビス73止め固定するためのビス孔74とを貫通して設けている。また、下被覆片70の長辺側の側壁75と短辺側の側壁76とが方立10の四周側面12に対応して方立10の端部11に被嵌する大きさを有している。そして、この下被覆片70を方立10の端部(上端部)11に被嵌し、且つビス止め固定して方立10と一体化するものである。この下被覆片70を方立10と一体化することにより、図9(A)に示すように、方立10の端部11では下被覆片70が被嵌した状態にあり、上被覆片60との側面間ではスライド自在に重ね合わされるため方立10の端部11の表面が荒れていても、上被覆片60は方立10と接触せず、下被覆片70とのみ接触することになり、合成樹脂材等の接触抵抗の少ない材質で構成すれば、滑らかなスライド動作を得ることができる。さらに、コイルバネ50に対しても上被覆片60の水平片30の下面が上バネ座となり、下被覆片70の上面が下バネ座となり、これらがコイルバネ50の上下で平面対向するため安定したバネ座の役目が得られる。さらに、図9(B)に示すように、天井U(固定面K)に適用しても天井U付近では上被覆片60がアジャスタ40を覆い、下被覆片70が方立10の端部11を覆うのでアジャスタ40や方立10の端部11は露出されない。また、インテリア性に富む材料の被覆片を用いれば美観を高めることに加えて装飾性も一層高められる。なお、上被覆片60と下被覆片70との重ね合わされたスライド面間は方立10や天井U(固定面K)の傾きに上被覆片60が傾いて追従できるように十分な間隔を持たせるのがよい。
[実施例4]
図10乃至図13は合成樹脂材により成形された上被覆片80と下被覆片90とを上下に凹凸対向させて構成した凹凸対応型のカバー部材1を示す。ここに用いられる上被覆片80は図11にも示すように長方形でその下面四周に長方形状につながった凹溝81を形成しており、該凹溝81で囲まれる内方の底部に上水平片82を備えて構成している。上水平片82は実施例1の水平片30と同様に送りネジ41を挿通させる挿通孔83を長手方向の両側に2個ずつ合計4個を貫通して設けており、挿通孔83を複数設けるのはアジャスタ40の取付位置を選択できるように配慮した構成としているためである。
下被覆片90は、図12に示すように、上被覆片80と対応する大きさの長方形で、その上面に上被覆片80の凹溝81と対応する四周側面が枠状につながった凸部91を突設しており、下面に方立10の端部11に被嵌する逆凹型状の被嵌部92を有している。さらに、下被覆片90の凸部91で囲まれる内方の中間高さ位置に下水平片93を備えて構成している。下水平片93は上被覆片80の上水平片82と同じく挿通孔83と対応する位置に挿通孔94を2個ずつ合計4個を貫通して設けている。また、下水平片93には当該下被覆片90を方立10の端面13にビス止め固定するためのビス孔95を貫通している。そして、下被覆片90の被嵌部92が方立10の端部(上端部)11を被嵌し、且つビス止め固定されて方立10と一体化するものである。
このように構成されたカバー部材1を使用する際は、図13(A)に示すように、下被覆片90の上面に上被覆片80が搭載し、上被覆片80と下被覆片90とは凹溝81と凸部91とが上下方向に凹凸対応して上被覆片80がスライド自在に搭載される。特に、上被覆片80と下被覆片90との凹凸対応部分はその前後面及び両側面の全周囲が覆われているので内方のアジャスタ40は常に覆い隠された状態となり、アジャスタ40は露出されなくなる。よって、アジャスタ40が終始露出されないことから違和感を生じさせなくなり、調度品及びその周辺の美観の低下を防いで装飾性を保つことができる。また、凹凸対応部分は前後左右の四周側面がスライドガイドされるため、前後左右の四周側面で滑らかなスライド動作が得られる。また、図13(B)に示すように、傾いた天井U(固定面K)などに適用しても天井U付近では上被覆片80と下被覆片90とが存在してアジャスタ40の被覆作用に加えて上被覆片80・下被覆片90自体による装飾性が得られる。仮に、上被覆片80の長手方向の一端側が天井U(固定面K)の傾斜角度θに追従して傾き、その傾きにより上下の被覆片80,90間が開いて内側が見えたとしてもその部分には下被覆片90の凸部91が見えるのみであり、外部からはアジャスタ40を露出させることがない被覆構成となっている。この場合も上被覆片80と下被覆片90との重ね合わされたスライド面間は方立10の傾きあるいは天井U(固定面K)の傾きに上被覆片80が傾いて追従できるように十分な間隔を持たせるのがよい。
[実施例5]
図14はカバー部材1(実施例3の上被覆片60と下被覆片70)を床面Fに適用した場合を示し、この場合はカバー部材1を下向きに突っ張らせて床面突張具として用いることができる。この場合も実施例3で述べたカバー部材1と同構造を有するものを上被覆片60とし、方立10の端部11に被嵌するものを下被覆片70としている。ここでは、実施例3の構成と同じであり、上下逆向きに表示されるため実施例3の図9(A)と同符号を用いて表示している。このように、カバー部材1を床面突張具として用いても突張方向が上下逆向きなだけであり、床面Fに対しても同様に利用することができる。よって、上述の実施例と同様な被覆機能を有する作用効果が得られる。この他にも、水平方向に突っ張らせて壁面に対する被覆用の支持構造としてカバー部材を用いることもできる。
以上説明したように、固定面Kと方立10との間をアジャスタ40で支持するが、そのアジャスタ40をカバー部材1の被覆片20,60,70,80,90で覆い隠すことができるのでアジャスタ40は露出されなくなり、調度品及びその周辺の美観の低下を防ぐことができる。
本発明の構成と、上述の実施例の構成との対応において、本発明の構成は請求項に記載される技術思想に基づいて応用することができ、実施例の構成のみに限定されるものではない。上述の実施例ではカバー部材1に軽量で耐久性及びスライド時の接触性の良い合成樹脂材を用いる例を示したが、これに限らず、装飾性、耐久性の良好な金属材等の材料であってもよい。
1…カバー部材 2…左カバー
3…右カバー 10…方立
11…端部 12…側面
13…端面(上木口) 14…鬼目ナット孔
20…被覆片 20a,20b…長い側壁
20c…短い側壁 20d…短い開口部
21,23…凸部 22,24…凹部
25… 連結部 26…薄肉部
30…水平片 31,72,83,94…挿通孔
32…開口端縁 33…ぬすみ部
34…上面 35…下面
36… 上部空間 37…下部空間
40…アジャスタ 41…送りネジ
42…操作部 43…突張部
44…突張部カバー 50…コイルバネ
60,80…上被覆片 70,90…下被覆片
71…上面 73…ビス
74…ビス孔 75…長辺側の側壁
76…短辺側の側壁 81…凹溝
82…上水平片 91…凸部
92… 被覆部 93…下水平片
95…ビス孔 U…天井
F…床面 K…固定面
S…開放空間 θ…傾斜角度

Claims (4)

  1. 天井または床面などの固定面に近接して立てられた方立の端部と、固定面との間を覆い隠すカバー部材であって、
    カバー部材は、前記方立の少なくとも両側面に沿って配設され、前記方立の端部を覆うと共に前記固定面に当接する被覆片と、被覆片間に設けられた水平片とで構成され、
    前記水平片には、方立の端面に立設され、固定面に押圧対向するアジャスタが挿通される挿通孔が形成され、
    前記挿通孔の口径は、方立の端面と水平片との間に配設され、水平片を固定面側に押圧付勢するコイルバネの直径より小さく形成されており、
    前記アジャスタを、前記方立の端面に立設される送りネジと、その送りネジを回転させる操作部と、送りネジの頂部に有する突張部とで構成し、前記操作部を操作許容させる開放空間を、前記被覆片を前記固定面より退避させることに基づいて現出させることを特徴とするカバー部材。
  2. 被覆片が上下2分割されており、
    上被覆片の間に前記水平片が設けられており、
    下被覆片の上端部分は、上被覆片の下端部分にスライド自在に重ね合わされていることを特徴とする請求項1に記載のカバー部材。
  3. 前記方立の端部に前記下被覆片を被嵌し、該下被覆片の上部に前記上被覆片を上下方向にスライド自在に上被覆片の凹溝と下被覆片の凸部を凹凸対応させて搭載し、その凹凸対応部分の四周側面をつなげて構成したことを特徴とする請求項に記載のカバー部材。
  4. 前記被覆片には、該被覆片同士を長手方向に突き合わせて連結する連結部を備えて構成したことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のカバー部材
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