JP6126445B2 - Plunger tip for die casting machine - Google Patents
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Description
本発明は、プランジャーチップに関し、更に詳しくはスリーブ内を摺動し、溶融金属を鋳型に押し出すダイカストマシン用のプランジャーチップに関するものである。 The present invention relates to a plunger tip, and more particularly to a plunger tip for a die casting machine that slides in a sleeve and pushes molten metal into a mold.
ところで、この種のチップは、スリーブ内を摺動するものである。従って、この種のチップを備えたダイカストマシンは、チップとスリーブの内周面との間に、ごく僅かではあるが隙間が形成されている。
そのため、この種のマシンは、チップが溶融金属を加圧すると、この隙間に溶融金属が浸入するのを避けられない。
By the way, this type of chip slides in the sleeve. Therefore, in a die casting machine equipped with this type of chip, a very small gap is formed between the chip and the inner peripheral surface of the sleeve.
Therefore, in this type of machine, when the chip presses the molten metal, it is inevitable that the molten metal enters the gap.
溶融金属が、隙間に浸入すると、チップやスリーブの内周面が摩耗し、製品の充填が不完全となり、不良が発生し易くなるため、チップを交換する手間暇やコストがかかることになる。
従って、従来、この種のマシンは、通常、チップの交換頻度が高くなり、メンテナンスに手間暇やコストがかかる、という問題点があった。
When the molten metal penetrates into the gap, the inner peripheral surface of the chip and the sleeve is worn, product filling is incomplete, and defects are likely to occur, and it takes time and cost to replace the chip.
Therefore, conventionally, this type of machine has a problem in that the frequency of replacement of chips is usually high, and maintenance takes time and cost.
而して、従来、この種の問題（弊害）を解消するものとして、例えばチップの先端面（前端面）に、スリーブの内周面と共に、炭素系被膜を施すように形成したものが提案されている（特許文献１参照）。 Thus, in order to solve this type of problem (detriment), for example, a tip formed with a carbon-based coating on the tip surface (front end surface) of the chip together with the inner peripheral surface of the sleeve has been proposed. (See Patent Document 1).
また従来、例えば特許文献２に示されるように、チップの先端の外周面に、溶融金属の浸入を防ぐためのシールリングを設け、このシールリングよりもチップの基端側に、高潤滑性を有する摺動スリーブを設けた発明も知られている。
Conventionally, for example, as shown in
しかしながら、特許文献１の従来品は、炭素系被膜によってチップの先端面等の磨耗を抑えることができる反面、被膜処理（被膜加工）に多大なコストや手間暇がかかる、という問題点があった。
However, while the conventional product of
また特許文献２の従来品は、上記の通り、シールリングや摺動スリーブという部品を必要とするものであった。
従って、これによると、部品数が増え、その分、部品コストや組立加工の手間暇が増大する、という問題点があった。
The conventional product of
Therefore, according to this, there is a problem that the number of parts increases, and accordingly, parts cost and time for assembly work increase.
本発明は、このような従来の問題点に鑑み、提案されたものである。
従って本発明の解決しようとする技術的課題は、加圧時に、溶融金属がスリーブの内周面との隙間に浸入することによる弊害を、簡単且つ低コストで防止できるよう形成したダイカストマシン用のプランジャーチップを提供することにある。
The present invention has been proposed in view of such conventional problems.
Therefore, the technical problem to be solved by the present invention is for a die casting machine formed so as to be able to easily and inexpensively prevent the adverse effects caused by molten metal entering the gap between the inner peripheral surface of the sleeve during pressurization. It is to provide a plunger tip.
本発明は、上記の課題を解決するため、次のような技術的手段を採る。
即ち本発明は、図１等に示されるように、スリーブ１内を摺動し、溶融金属を鋳型に押し出すダイカストマシン用のプランジャーチップ２であって、チップ２の先端面２ａを囲むようチップ２と同じ径で環状の囲繞部２ｂが突き出され、この囲繞部２ｂを周方向に等間隔に分割する溝８が囲繞部２ｂに形成されていることを特徴とする（請求項１）。
The present invention employs the following technical means in order to solve the above problems.
That is, as shown in FIG. 1 and the like, the present invention is a
この場合、本発明は、図３等に示されるように、チップ２の先端面２ａが、前方に向かって先細りの円錐形に形成されているのが好ましい（請求項２）。
なぜならこれによると、溶融金属が先端面２ａの傾斜に沿って放射状に均等に流れて囲繞部２ｂを押圧し、囲繞部２ｂを押し拡げ易くなるからである。
In this case, in the present invention, as shown in FIG. 3 and the like, it is preferable that the
This is because, according to this, the molten metal flows radially evenly along the inclination of the
また本発明は、溝８が、チップ２を先端面２ａから見て環状の囲繞部２ｂの直径線Ｌに対し同じ向き同じ角度で傾斜状に形成されているのが好ましい（請求項３）。
なぜならこの場合は、溶融金属を高速充填すると、図５に示されるように、チップ２の先端面２ａ内に開口する溝８の入口８ａを塞ぐことができ、溝８の中に流れ込む溶融金属の量を抑えることができるからである。
In the present invention, it is preferable that the
Because in this case, when the molten metal is filled at high speed, the inlet 8a of the
また本発明は、図９、図１０に示されるように、溝８が、チップ２を先端面２ａから見て環状の囲繞部２ｂの直径線Ｌ上に、直径線Ｌに沿って延びるよう形成されていると共に、この溝８の底８ｂが先端面２ａの円錐の母線Ｍの延長線上に位置決めされて形成されているのが好ましい（請求項４）。
なぜならこの場合は、溝８の深さ（チップ２の軸線方向に沿った長さ）が、内側より外側の方が長くなり、溶融金属の押圧力で囲繞部２ｂの各分割片９を外側に押し拡げ易くなるからである。
Further, according to the present invention, as shown in FIGS. 9 and 10, the
Because in this case, the depth of the groove 8 (the length along the axial direction of the chip 2) is longer on the outer side than on the inner side, and each divided
本発明のチップは、このようにチップの先端面を囲むようチップと同じ径で環状の囲繞部が突き出され、この囲繞部を周方向に等間隔に分割する溝が囲繞部に形成されている。 In the chip of the present invention, an annular surrounding portion having the same diameter as the tip is protruded so as to surround the tip surface of the chip as described above, and a groove that divides the surrounding portion at equal intervals in the circumferential direction is formed in the surrounding portion. .
従って、本発明は、加圧時に、溶融金属が囲繞部を外側に押し拡げ、スリーブの内周面との隙間を塞ぎ、この隙間に溶融金属が浸入することを防止できる。
それ故、本発明によれば、簡単且つ低コストで、チップとスリーブの内周面との摩耗を防止でき、チップの交換頻度を低下でき、効率良く鋳造できるものである。
また本発明は、上記の通り、チップとスリーブの内周面との隙間に溶融金属が浸入することを防止できるから、これによれば、鋳造品の不良発生を防止できる。
Therefore, according to the present invention, when pressurized, the molten metal pushes the surrounding portion outward and closes the gap between the inner peripheral surface of the sleeve and prevents the molten metal from entering the gap.
Therefore, according to the present invention, wear between the tip and the inner peripheral surface of the sleeve can be prevented easily and at low cost, the frequency of tip replacement can be reduced, and casting can be performed efficiently.
In addition, as described above, the present invention can prevent the molten metal from entering the gap between the tip and the inner peripheral surface of the sleeve, and according to this, it is possible to prevent the casting product from being defective.
以下、本発明を実施するための好適な一実施形態を添付図面に従って説明する。
本発明は、図１等に示されるように、スリーブ１内を摺動し、溶融金属を鋳型に押し出すダイカストマシン用のプランジャーチップ２である。
A preferred embodiment for carrying out the present invention will be described below with reference to the accompanying drawings.
As shown in FIG. 1 and the like, the present invention is a
１ａは、アルミニウムや亜鉛等の溶融金属の注入口である。なお、３は固定盤、４は固定型、５は可動型である。また６は鋳込口ブッシュであり、７は分流子である。 1a is an inlet for molten metal such as aluminum or zinc. 3 is a fixed platen, 4 is a fixed type, and 5 is a movable type. 6 is a casting port bush, and 7 is a diverter.
本発明のチップ２は、チップ２の先端面２ａを囲むようチップ２と同じ径で環状の囲繞部２ｂが突き出されている。この実施形態の場合、チップ２の先端面２ａは、前方に向かって先細りの円錐形に形成されている（図１Ａ、図３等参照）。
In the
先端面２ａの周辺部は、図７Ｂに示されるように、この実施形態では角度ａが１５度で立ち上げられ、囲繞部２ｂが溶融金属の圧力で外側に傾き易くなるよう、囲繞部２ｂの内周面が傾斜面状に形成されている。この場合、角度ａは、任意であるが、溶融金属の圧力をロスなく囲繞部２ｂの内周面に伝えることができる理由から、通常、５〜６０度程度に選定されるのが好ましい。なお、囲繞部２ｂの厚みは、この実施形態では周方向にわたって同じ状態に形成されている。
As shown in FIG. 7B, the peripheral portion of the
そして、本発明のチップ２は、囲繞部２ｂを周方向に等間隔に分割する溝８が、囲繞部２ｂに形成されている。この溝８は、チップ２を先端面２ａから見て環状の囲繞部２ｂの直径線Ｌに対し同じ向き同じ角度で傾斜状に形成されている。
In the
溝８の角度Ａ（図７Ａ参照）は、この実施形態では６０度に選定されている。この角度Ａは、溶融金属の充填速度や囲繞部２ｂの厚み等により、適宜選定されるので良い。また溝８は、この実施形態では先端面２ａの中心回りに１２０度おきに３個形成されている。
The angle A (see FIG. 7A) of the
次に、本発明チップ２の作用を説明する。
先ず、本発明チップ２が、スリーブ１内を摺動し、溶融金属を加圧すると、溶融金属が、図４に矢示されるように、囲繞部２ｂを押圧する。この場合、先端面２ａは円錐形であるから、溶融金属の圧力は、先端面２ａに沿って先端面２ａの中心から放射状に３６０度の範囲にわたってバランス良く囲繞部２ｂに加わる。
Next, the operation of the
First, when the
その結果、溝８で分割されている囲繞部２ｂの各分割片９、従って囲繞部２ｂは、溶融金属の圧力を受け、外側に傾いて押し拡げられる（図７Ｂ参照）。この場合、溝８は、この実施形態では直径線Ｌに対し傾斜しているため、溶融金属を高速充填すると、図５に示されるように、囲繞部２ｂ内に開口する溝８の入口８ａが変形し、溝８が塞がれる。これにより、この実施形態の本発明品は、溝８の中に流れ込む溶融金属の量を抑えることができる。
As a result, each divided
そして、囲繞部２ｂが外側に傾いて押し拡げられると、図６に示されるように、スリーブ１の内周面に囲繞部２ｂが押し付けられる。従って、本発明品によると、チップ２とスリーブ１の内周面との隙間Ｓが塞がれ、この隙間Ｓへの溶融金属の浸入が防止される。
When the surrounding
以上の処において、上記の溝８は、加工コストを抑え、且つ押し拡げ性能を確保すること等の理由から、通常、先端面２ａの中心回りに、例えば１２０度おきに３個、或いは９０度おきに４個程度形成されるのが好ましいが（図８参照）、溝８の形成個数はこれに限定されるものではなく任意である。
In the above process, the
また溝８は、図９に示されるように、チップ２を先端面２ａから見て環状の囲繞部２ｂの直径線Ｌ上に、直径線Ｌに沿って延びるよう形成されているのでも良い。この場合、溝８の底８ｂ（図１０参照）は、先端面２ａの円錐の母線Ｍの延長線上に位置決めされて形成されているのが好ましい。なぜならこれによると、分割片９が外側に傾き易くなるからである。
Moreover, the groove |
なお、溝８が、このように直径線Ｌ上に形成される場合は、溝８を傾斜させている場合に比べ、溝８への溶融金属の浸入割合が高くなるのは避けられない。従って、この実施形態の場合は、例えば溝幅を極めて小さく形成したり、或いは分割片９の外側への変形が速くなるよう、囲繞部２ｂの厚みを薄くして、隙間Ｓのシール速度をアップできるよう形成されているのが望ましい。
In addition, when the groove |
また本発明は、チップ２の先端面２ａが円錐形に形成されている場合には限られない。即ち、本発明チップ２の先端面２ａは、図１１Ａに示されるように、平面状に形成されているのでも良い。また同図Ｂに示されるように、前方に向かって凸湾曲面状に形成されているのでも良い。
Further, the present invention is not limited to the case where the
また本発明は、先端面２ａが円錐形に形成される場合でも、先端面２ａの全体が円錐形に形成されるのに代え、同図Ｃ、Ｄに示されるように、円錐面部２ａ１と平面状の頂点部２ａ２とで先端面２ａが形成されているのでも良い。また先端面２ａが円錐形に形成される場合、その勾配は、囲繞部２ｂの厚みや溝８の形成個数（分割片９の個数）等の諸条件により、適宜選定されるので良い。
Further, in the present invention, even when the
また図１１Ｃ、Ｄに示される実施形態では、頂点部２ａ２が囲繞部２ｂの前端より突き出されているが、頂点部２ａ２は囲繞部２ｂの前端から食み出さないよう形成されているのでも良い。
11C and 11D, the apex 2a2 protrudes from the front end of the surrounding
１ スリーブ１
２ チップ
２ａ 先端面
２ｂ 囲繞部
８ 溝
1
2
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