JP6122750B2 - Disc brake - Google Patents
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Description
本発明は、ディスクブレーキに関する。 The present invention relates to a disc brake.
ディスクブレーキ用のキャリパにおいては、鋳物で一体成形されたものやシリンダ部材とブリッジ部材と別体にしてこれらの部材を連結させて構成したものがある。この中でも後者においては、互いに固着される2つのプレス成形部材と、これらのプレス成形部材に形成された孔に嵌合されるシリンダとを有するディスクブレーキ用キャリパがある(例えば、特許文献1参照)。また、キャリパ部材を板金で形成し、その一端に穿設された穴に鋳物からなるシリンダ部を鋳込んだディスクブレーキ用キャリパがある(例えば、特許文献2参照)。 Some types of calipers for disc brakes are integrally formed of a casting, and those formed by connecting these members separately from a cylinder member and a bridge member. Among these, in the latter, there is a disc brake caliper having two press-molded members fixed to each other and a cylinder fitted in a hole formed in these press-molded members (for example, see Patent Document 1). . Further, there is a caliper for a disc brake in which a caliper member is formed of a sheet metal and a cylinder portion made of a casting is cast into a hole formed at one end of the caliper member (see, for example, Patent Document 2).
ディスクブレーキにおいては、制動効率向上の観点から、ピストンつまりこれを支持するシリンダをディスクの制動面のより半径方向外側部分に対向して配置するのが好ましい。この場合、ディスクを跨ぐブリッジ部とシリンダとのディスク径方向の距離を近づける必要がある。よって、ブリッジ部を有するブリッジ部材とシリンダ部材とを別体にするとブリッジ部材へのシリンダ部材の組み付け作業が面倒になってしまう。ブリッジ部にシリンダ部材が通過可能な開口を設けてこの開口からシリンダ部材をブリッジ部材へ組み付けることも可能であるが、開口の強度不足を補うためにブリッジ部が大型化してしまう可能性がある。 In the disc brake, from the viewpoint of improving the braking efficiency, it is preferable to dispose the piston, that is, the cylinder that supports the piston, facing the radially outer portion of the braking surface of the disc. In this case, it is necessary to reduce the distance in the disk radial direction between the bridge portion and the cylinder across the disk. Therefore, when the bridge member having the bridge portion and the cylinder member are separated, the assembling work of the cylinder member to the bridge member becomes troublesome. Although it is possible to provide an opening through which the cylinder member can pass in the bridge portion and to assemble the cylinder member to the bridge member from this opening, the bridge portion may be enlarged to compensate for the insufficient strength of the opening.
したがって、本発明は、大型化を抑制しつつブリッジ部材へのシリンダ部材の組み付け作業の作業性を向上させることができるディスクブレーキの提供を目的とする。 Therefore, an object of the present invention is to provide a disc brake capable of improving workability of assembling a cylinder member to a bridge member while suppressing an increase in size.
上記目的を達成するために、本発明は、ブリッジ部材の固定部に、シリンダ部材が挿通される挿通穴が形成されており、該挿通穴が、前記シリンダ部材よりもディスク径方向外側に空間部を有する構成とした。 In order to achieve the above object, according to the present invention, an insertion hole through which the cylinder member is inserted is formed in the fixed portion of the bridge member, and the insertion hole is a space portion on the outer side in the disk radial direction than the cylinder member. It was set as the structure which has.
本発明のディスクブレーキによれば、大型化を抑制しつつブリッジ部材へのシリンダ部材の組み付け作業の作業性を向上させることができる。 According to the disc brake of the present invention, it is possible to improve workability of assembling the cylinder member to the bridge member while suppressing an increase in size.
本発明の一実施形態に係るディスクブレーキについて図面を参照して以下に説明する。 A disc brake according to an embodiment of the present invention will be described below with reference to the drawings.
本実施形態のディスクブレーキ10は、車両用、具体的には四輪自動車用のもので、図示略の車輪とともに回転する図1〜図7に示すディスク11を制動することで、車両を制動するものである。なお、本発明は、自動二輪車等の他の車両にも勿論適用可能である。以下においては、ディスク11の径方向をディスク径方向と称し、ディスク11の軸線方向をディスク軸方向と称し、ディスク11の回転方向をディスク回転方向と称す。また、ディスク径方向に沿いディスクブレーキ10のディスク回転方向中心とディスク11の回転中心とを通過する線をブレーキ中央線と称す。
The
ディスクブレーキ10は、キャリア12と、キャリア12にディスク軸方向に摺動可能となるように支持される図4に示す一対の摩擦パッド13,14と、キャリア12にディスク軸方向に摺動可能に支持されるキャリパ15とを備えている。
The
キャリア12は、図2〜図4,図6に示すように、ディスク11の外径側を跨ぐように配置されて車両の非回転部に固定される。図4に示す一対の摩擦パッド13,14は、一方の摩擦パッド13がディスク11のアウタ側(車幅方向外側:図4の左側)の面に対向するように配置され、他方の摩擦パッド14がディスク11のインナ側(車幅方向内側:図4の右側)の面に対向するように配置される。一対の摩擦パッド13,14は、それぞれディスク回転方向両側がキャリア12に支持される。つまり、キャリア12は、一対の摩擦パッド13,14をディスク軸方向に案内する。
As shown in FIGS. 2 to 4 and 6, the
キャリパ15は、図2〜図4,図6に示すように、ディスク11の外径側を跨いだ状態でディスク軸方向に摺動可能となるようにキャリア12に支持され、図4に示す一対の摩擦パッド13,14を移動させてディスク11に押圧することによりディスク11に摩擦抵抗を付与して車輪にブレーキをかける。
2 to 4 and 6, the
図1に示すように、キャリア12は、ブレーキ中央線を含む平面を中心に鏡面対称の形状をなしている。キャリア12は、キャリア本体18と一対のガイド部材19,19とからなっている。図3,図4,図7に示すように、キャリア本体18は、ディスク11に対してそのインナ側(図3,図4の右側)の面に対向するように配置される板状の取付ベース部20と、図2,図4,図6に示すようにディスク11に対してそのアウタ側(図4の左側)の面に対向するように配置される板状のアウタビーム部21と、図2に示すように、ディスク11の半径方向外側を超えてこれら取付ベース部20とアウタビーム部21とをディスク回転方向両端位置で連結する板状の一対の連結部22,22とを有している。
As shown in FIG. 1, the
図8に示す取付ベース部20は、ディスク軸方向に直交する同一平面内に配置されており、ベース本体部25と、一対の外側延出部26,26と、一対の内側延出部27,27とを有している。
The
ベース本体部25は、ディスク回転方向に沿って延在している。一方の外側延出部26はベース本体部25のディスク径方向外側のディスク回転方向の一端部からディスク径方向外方に延出しており、他方の外側延出部26はベース本体部25のディスク径方向外側のディスク回転方向の他端部からディスク径方向外方に延出している。一対の外側延出部26,26はディスク径方向外側ほどブレーキ中央線から離間するように傾斜して延出している。図7に示すように一方の外側延出部26のベース本体部25とは反対側の端部が一方の連結部22に繋がっており、他方の外側延出部26のベース本体部25とは反対側の端部が他方の連結部22に繋がっている。
The
図8に示すように、一方の内側延出部27はベース本体部25のディスク径方向外側の一方の外側延出部26よりもディスク回転方向の内側近接位置からディスク径方向外側に延出しており、他方の内側延出部27はベース本体部25のディスク径方向外側の他方の外側延出部26よりもディスク回転方向の内側近接位置からディスク径方向外側に延出している。一対の内側延出部27,27は、ブレーキ中央線と平行に延出している。
As shown in FIG. 8, one
一対の内側延出部27,27には、一対のパッド支持凹部28,28が形成されている。一方のパッド支持凹部28は一方の内側延出部27の他方の内側延出部27側にこの他方の内側延出部27から離れる方向(ディスク回転方向外方)に向け凹んで形成されており、他方のパッド支持凹部28は他方の内側延出部27の一方の内側延出部27側にこの一方の内側延出部27から離れる方向(ディスク回転方向外方)に向け凹んで形成されている。つまり、一対のパッド支持凹部28,28はディスク回転方向に沿って互いに反対方向に凹んでいる。一対の内側延出部27,27には、図9に示すように一対の嵌合穴29,29が形成されている。一方の嵌合穴29は一方の内側延出部27のベース本体部25とは反対側の部分をディスク軸方向に貫通しており、他方の嵌合穴29は他方の内側延出部27のベース本体部25とは反対側の部分をディスク軸方向に貫通している。
A pair of
ベース本体部25には、一対の取付穴30,30が形成されている。一方の取付穴30はベース本体部25のディスク回転方向の一側の部分にディスク軸方向に貫通して形成されており、他方の取付穴30はベース本体部25のディスク回転方向の他側の部分にディスク軸方向に貫通して形成されている。キャリア12は、これら取付穴30,30に挿通される締結具によって車両の非回転部に固定される。
A pair of attachment holes 30 are formed in the
図7に示すように、一方の連結部22は、一方の外側延出部26のベース本体部25とは反対側の端部位置からディスク軸方向に延出しており、他方の連結部22は、他方の外側延出部26のベース本体部25とは反対側の端部位置からディスク軸方向に延出している。図1に示すように、一方の連結部22は、そのディスク径方向内側に対向するディスク11の外周位置の接線方向に沿っており、他方の連結部22は、そのディスク径方向内側に対向するディスク11の外周位置の接線方向に沿っている。図2に示すように、一対の連結部22,22は、ディスク11の外周面を越えて取付ベース部20とは反対側に延出している。
As shown in FIG. 7, one connecting
図6に示すように、アウタビーム部21は、一対の連結部22,22のディスク11よりも取付ベース部20とは反対側に延出する部分のディスク回転方向内端位置同士を連結しており、ブレーキ中央線に直交する同一平面内に配置されている。アウタビーム部21は、一対の基板部31,31と、一本のビーム本体部32と、一対のパッド支持部33,33とを有している。一方の基板部31は、一方の連結部22の他方の連結部22側(ディスク回転方向内側)からこの他方の連結部22に向けて延出しており、他方の基板部31は、他方の連結部22の一方の連結部22側(ディスク回転方向内側)からこの一方の連結部22向けて延出している。
As shown in FIG. 6, the
ビーム本体部32は、一対の基板部31,31の相互近接側かつディスク軸方向の取付ベース部20とは反対側同士を結んでいる。一方のパッド支持部33は、一方の基板部31の他方の基板部31側かつディスク軸方向の取付ベース部20側からこの他方の基板部31側(ディスク回転方向内側)に突出しており、他方のパッド支持部33は、他方の基板部31の一方の基板部31側かつディスク軸方向の取付ベース部20側からこの一方の基板部31側(ディスク回転方向内側)に突出している。
The beam
キャリア本体18は、一定板厚の一枚の金属板からプレス成形を主体に形成されている。例えば、キャリア本体18は、アウタビーム部21、取付ベース部20及び連結部22,22で囲まれ、ディスク11や一対の摩擦パッド13,14が配設される空間部や、取付ベース部20の嵌合穴29,29および取付穴30,30が予め打抜き形成された状態で、同一平面内に配置された展開状態の中間形成体が準備される。この中間形成体が、プレス装置による曲げ加工により、取付ベース部20に対して一対の連結部22,22が折り曲げられ、一対の連結部22,22に対してアウタビーム部21が折り曲げられる。このようにしてキャリア本体18が形成される。なお、嵌合穴29,29および取付穴30,30は上記曲げ加工の後に穿設することも可能である。
The
一対のガイド部材19,19は、図6,図7に示すように、それぞれ、有底円筒状をなしており、外周側に、底部側の小径外径部36と、底部とは反対側にあって小径外径部36よりも大径の大径外径部37とを有している。一方のガイド部材19は、図6に示すように小径外径部36が、キャリア本体18の一方の嵌合穴29にディスク軸方向のアウタビーム部21とは反対側から嵌合されることになり、その際に図3に示すように大径外径部37と小径外径部36との間の段差面が内側延出部27に当接する。他方のガイド部材19は、図7に示すように小径外径部36が、キャリア本体18の図9に示す他方の嵌合穴29にディスク軸方向のアウタビーム部21とは反対側から嵌合されることになり、その際に大径外径部37と小径外径部36との間の段差面が内側延出部27に当接する。このように一対のガイド部材19,19がキャリア本体18に嵌合固定されてキャリア12となる。ガイド部材19,19はディスク軸方向に沿って配置される。
As shown in FIGS. 6 and 7, each of the pair of
図4に示すように、アウタ側の摩擦パッド13は、裏板41と、裏板41の厚さ方向の一側に貼付される摩擦材42とを有している。裏板41は、摩擦材42を支持する基板部43と、図9に示す一対の凸部44,44とを有しており、一対の凸部44,44には一対の嵌合凹部45,45が形成されている。一方の凸部44は、基板部43のディスク回転方向の一端部からディスク回転方向に沿って基板部43から離れる方向(ディスク回転方向外方)に突出しており、他方の凸部44は、基板部43のディスク回転方向の他端部からディスク回転方向に沿って基板部43から離れる方向(ディスク回転方向外方)に突出している。一方の嵌合凹部45は、一方の凸部44のディスク径方向中間部に形成されており、ディスク回転方向に沿って他方の凸部44に近づく方向(ディスク回転方向内方)に向け凹んでいる。他方の嵌合凹部45は、他方の凸部44のディスク径方向中間部に形成されており、ディスク回転方向に沿って他方の凸部44に近づく方向(ディスク回転方向内方)に向け凹んでいる。
As shown in FIG. 4, the
摩擦パッド13は、一方の凸部44に形成された一方の嵌合凹部45が一方のパッド支持部33を摺動可能に嵌合させることになり、他方の凸部44に形成された他方の嵌合凹部45が他方のパッド支持部33を摺動可能に嵌合させる。このようにして、アウタ側の摩擦パッド13は、裏板41が、キャリア12に対してディスク回転方向およびディスク径方向の移動が規制されながらディスク軸方向に移動可能に支持される。摩擦パッド13は、制動時に図4に示す摩擦材42がディスク11に当接することになる。キャリア12は、摩擦パッド13がディスク11と接触することにより生じる制動トルクを、摩擦パッド13に当接するそのディスク回転方向前方のパッド支持部33で受ける。
In the
インナ側の摩擦パッド14は、図4に示すように、裏板51と、裏板51の厚さ方向の一側に貼付される摩擦材52とを有している。裏板51は、摩擦材52を支持する基板部53と、図8に示す一対の凸部54,54とを有している。一方の凸部54は、基板部53のディスク回転方向の一端部からディスク回転方向に沿って基板部53から離れる方向(ディスク回転方向外方)に突出しており、他方の凸部54は、基板部43のディスク回転方向の他端部からディスク回転方向に基板部43から離れる方向(ディスク回転方向外方)に突出している。摩擦パッド14の裏板51には、図4に示す摩擦材52の摩耗時にディスク11に接触する図3に示す摩耗センサ55が取り付けられている。
As shown in FIG. 4, the
インナ側の摩擦パッド14は、図8に示すように、一方の凸部54が一方のパッド支持凹部28に摺動可能に嵌合され、他方の凸部54が他方のパッド支持凹部28に摺動可能に嵌合される。これにより、インナ側の摩擦パッド14は、裏板51が、キャリア12に対してディスク回転方向およびディスク径方向の移動が規制されながらディスク軸方向に移動可能に支持される。摩擦パッド14は、制動時に図4に示す摩擦材52がディスク11に当接することになる。キャリア12は、摩擦パッド14がディスク11と接触することにより生じる制動トルクを、摩擦パッド14に当接するそのディスク回転方向前方の内側延出部27で受ける。
As shown in FIG. 8, the
キャリパ15は、図10〜図15に示すキャリパ本体60と、図6,図7に示す一対のスライドピン61,61および一対のピンブーツ62,62と、図4に示すピストン63、シール部材64、ピストンブーツ65およびブリーダプラグ66とを有している。キャリパ本体60は、図10〜図15に示すように、シリンダ部材71と、これとは別体のブリッジ部材72とからなっている。
The
シリンダ部材71は、鋳造の一体成形品であり、図4に示すように有底筒状をなすシリンダ本体部75と、このシリンダ本体部75の軸方向中間位置の周方向の180度異なる位置から径方向外方に突出する図14および図15に示す一対の突出部76,76と、これらと90度異なる位置から径方向外方に突出する図10に示す突出部77とを有している。つまり、シリンダ部材71は、全体として有底筒状に形成されており、シリンダ部材71の外周には、一対の突出部76,76および突出部77が径方向外側に突出して形成されている。一対の突出部76,76には、図14において一方のみ図示するが、それぞれにシリンダ本体部75の軸方向に沿って貫通するネジ穴78が形成されている。図10に示すように、突出部77にも、ネジ穴79が形成されている。
The
図4に示すように、シリンダ本体部75は、筒状部84とその軸方向の一端を閉塞する底部85とを有しており、筒状部84の底部85とは反対側が開口部86となっている。シリンダ部材71は、底部85の中央位置にて底部85から開口部86とは反対方向に突出する中央突起部88と、図15に示すように底部85の中央突起部88よりも径方向外側位置にて底部85から中央突起部88と同方向に突出する一対の突起部89,89と、これらを繋ぐこれらよりも低く突出する連結部90とを有している。一対の突起部89,89の間の中央位置と中央突起部88とを結んだ線の延長上に図10に示す突出部77が配置されている。
As shown in FIG. 4, the cylinder
図4に示すように、中央突起部88にはこれと底部85とを貫通するネジ穴93が形成されており、このネジ穴93には図示略のブレーキ配管の螺合部材が螺合される。これにより、ブレーキ配管がシリンダ本体部75の内部に連通する。連結部90の一対の突起部89,89の間位置には係合穴94が形成されており、この係合穴94には、図示略のブレーキ配管の係合部材が係合される。これにより、ブレーキ配管のシリンダ部材71からの延出方向を一定させる。一対の突起部89,89のうち、車両への取り付け時に上側となる所定の一方には、図13,図15に示すネジ穴95が形成されている。このネジ穴95には、図2〜図4,図6,図7に示すエア抜き用のブリーダプラグ66が螺合される。
As shown in FIG. 4, a
図14,図15に示すように、シリンダ本体部75は、外周側に、底部85側にあって外周面が円筒面状をなす小径外径部100と、底部85とは反対側にあって外周面が小径外径部100よりも大径の円筒面状をなす大径外径部101とを有している。上記した一対の突出部76,76および突出部77は、大径外径部101の小径外径部100側の端部位置に形成されている。図13に示す突出部76,76の小径外径部100側の端面(当接面)76a,76aと図12に示す突出部77の小径外径部100側の端面(当接面)77aとは、図13に示す大径外径部101の小径外径部100側の端面101aと同一平面に配置されている。以上により、シリンダ部材71は、突出部76,76および突出部77よりも底部85側となる小径外径部100の外径が、突出部76,76および突出部77から底部85とは反対側の、突出部76,76および突出部77を除く大径外径部101の外径よりも小径となっている。
As shown in FIGS. 14 and 15, the
図4に示すように、シリンダ本体部75には、その内部にピストン63が配置される。その際に筒状部84の内周側の円筒面状の案内面84aにピストン63を摺動可能に嵌合させる。筒状部84の内周部の開口部86側には、開口端位置に、案内面84aよりも径方向外方に凹む円環状の係止溝105が形成されており、この係止溝105よりも若干底部85側に、案内面84aよりも径方向外方に凹む円環状のシール溝106が形成されている。シール溝106は、軸方向の全体を大径外径部101の範囲内に配置しており、突出部76,76および突出部77の端面76a,76a,77aは、図4に端面77aを示すようにシール溝106よりもシリンダ部材71の底部85側に配置されている。シール溝106は、図4に突出部77を示すように軸方向の位置を突出部76,76および突出部77の底部85とは反対側の端面に重ね合わせている。シリンダ部材71は、図5に示すネジ穴95を除けば、図10に示す突出部77の中心線とシリンダ本体部75の中心線とを含む平面を中心に鏡面対称の形状をなしている。
As shown in FIG. 4, a
図4に示すように、ピストン63は、筒状部110とその軸方向の一端を閉塞する底部111とを有しており、筒状部110の底部111とは反対側が開口部112となっている。ピストン63は、シリンダ本体部75の案内面84aに、筒状部110の外周側の円筒状の摺動面110aで摺動可能に嵌合することになる。その際に、ピストン63は、底部111が底部85側に、開口部112が底部85とは反対側に位置する向きでシリンダ本体部75内に配置される。ピストン63の外周部の開口部112側には、摺動面110aよりも径方向内方に凹む円環状の係止溝113が形成されている。シリンダ部材71の内周側に形成されたシール溝106には、シール部材64が配置されている。シール部材64は、シリンダ部材71の内周側とピストン63の外周側との隙間をシールする。また、シリンダ部材71の内周側に形成された係止溝105にはピストンブーツ65の一端が係止され、ピストン63の外周側に形成された係止溝113には、このピストンブーツ65の他端が係止される。これにより、ピストンブーツ65がシリンダ部材71とピストン63との隙間に異物が進入することを規制する。
As shown in FIG. 4, the
ブリッジ部材72は、図15に示すようにシリンダ部材71が固定される板状の固定部120と、固定部120の一端縁部から固定部120に対し垂直方向に延出する板状のブリッジ部121と、図14に示すようにブリッジ部121の固定部120とは反対側からブリッジ部121に対し垂直方向に延出する板状の爪部122とを有している。固定部120および爪部122は、ブリッジ部121からその厚さ方向の同側に延出している。
As shown in FIG. 15, the
図13,図15に示すように、固定部120は、幅方向(図13における左右方向)の長さが一定の基板部125と、基板部125のブリッジ部121とは反対方向にあって幅方向の中央側ほどブリッジ部121とは反対側に位置するように膨出する形状の膨出板部126とを有している。基板部125の幅方向の両端部には、ブリッジ部121とは反対側の端部位置に、厚さ方向に貫通する一対の貫通穴127,127が形成されている。基板部125は一定幅となっていることから、幅方向両側の端縁部125A,125Aが平行をなしている。膨出板部126は、幅方向の中央の端縁部126Aが基板部125側に中心を有する円弧状をなしており、その両側の端縁部126B,126Bがそれぞれの基板部125とは反対側に中心を有する円弧状をなしている。膨出板部126の幅方向の中央位置には、ボルト150が挿通される図4に示す中央貫通穴128が厚さ方向に貫通して形成されており、膨出板部126のこの貫通穴の幅方向の両側にも、図13,図15に示すボルト150が挿通される図示略の一対の側方貫通穴が厚さ方向に貫通して形成されている。
As shown in FIGS. 13 and 15, the fixing
図15に示すように、ブリッジ部121は、固定部120と幅方向を一致させるように固定部120から延出している。ブリッジ部121は、図12,図15に示すように、固定部120の膨出板部126とは反対側の端縁部から湾曲しつつ固定部120に対し垂直方向に延出する湾曲板部131と、湾曲板部131の固定部120とは反対側の端縁部から平坦な形状で固定部120に対し垂直方向に延出する平坦板部132とを有している。湾曲板部131は、図12に示すように固定部120の幅方向に見て、湾曲板部131と固定部120とで挟まれる範囲側に中心を有する円弧状をなしている。湾曲板部131は、固定部120側の部分が固定部120側ほど膨出板部126の膨出方向の先側に位置し、固定部120とは反対側の部分が固定部120から離れるほど膨出板部126の膨出方向の先側に位置するように湾曲している。
As shown in FIG. 15, the
図11,図14に示すように、平坦板部132の湾曲板部131とは反対側の端部には、幅方向の両端に一対の面取り133,133が形成されている。ブリッジ部121は、平坦板部132のうち一対の面取り133,133を除いた部分と湾曲板部131とが幅が一定の定幅部134となっており、図11に示すこの定幅部134の幅が、図13に示す固定部120の基板部125の幅と同等になっている。そして、基板部125と定幅部134とは幅方向の位置を一致させている。図11に示すように定幅部134の幅方向両側の端縁部134A,134Aは平行をなしており、図14に示すように、一方の端縁部134Aは一方の端縁部125Aと同一平面に配置され、図15に示すように、他方の端縁部134Aは他方の端縁部125Aと同一平面に配置されている。
As shown in FIGS. 11 and 14, a pair of
図14に示すように、爪部122は、固定部120およびブリッジ部121と幅方向を一致させるようにブリッジ部121から延出している。爪部122は、図12に示すように、ブリッジ部121の平坦板部132の湾曲板部131とは反対側の端縁部から湾曲しつつ平坦板部132に対し垂直方向に延出する湾曲板部140と、湾曲板部140の平坦板部132とは反対側の端縁部から平坦な形状で平坦板部132に対し垂直方向に延出する平坦板部141とを有している。湾曲板部140は、ブリッジ部121の幅方向に見て、その固定部120側に中心を有する円弧状をなしている。よって、湾曲板部140は、ブリッジ部121側の部分がブリッジ部121側ほど固定部120側に位置し、ブリッジ部121とは反対側の部分がブリッジ部121から離れるほど固定部120側に位置するように湾曲している。平坦板部141は固定部120と平行をなしている。図10に示すように、爪部122は、ブリッジ部121から離れるほど幅方向の長さが短くなる形状をなしている。爪部122は、ブリッジ部121とは反対側の先端縁部122Aが、ブリッジ部121と平行な直線状をなしており、中間部に凹む部分がないノンリセスの形状になっている。すなわち、爪部122は、シリンダ部材71の筒状部84の開口部86やピストン63の開口部112に対向する面として後述する対向面122aを有して形成されている。
As shown in FIG. 14, the
図15に示すように、ブリッジ部材72には、幅方向の中央に、固定部120からブリッジ部121にかけて連続する挿通穴145が形成されている。挿通穴145は、固定部120に配置される領域部146と、ブリッジ部121に配置される領域部147とに分けられ、これらが連続するように繋がっている。
As shown in FIG. 15, the
挿通穴145は、図13に示すように領域部146に配置される内縁部145Aおよび一対の内縁部145B,145Bと、図11に示すように領域部147に配置される一対の内縁部145C,145Cおよび内縁部145Dとを有している。図13に示すように内縁部145Aは、膨出板部126の端縁部126Aと同心の半円状をなしている。一方の内縁部145Bは、内縁部145Aの一端から端縁部125Aと平行をなして延出し、他方の内縁部145Bは、内縁部145Aの他端から端縁部125Aと平行をなして延出する。図15に示すように、一方の内縁部145Cは、一方の内縁部145Bの内縁部145Aとは反対側から端縁部134Aと平行をなして延出し、他方の内縁部145Cは、他方の内縁部145Bの内縁部145Aとは反対側から端縁部134Aと平行をなして延出する。内縁部145Dは、内縁部145C,145Cの内縁部145B,145Bとは反対側の端部同士を結ぶ。図14に示すように、内縁部145Dは、爪部122および固定部120と平行をなしている。
The
図13に示すように内縁部145B,145B間は一定幅となっており、図11に示すように内縁部145C,145C間も一定幅となっている。内縁部145B,145B間の幅および内縁部145C,145C間の幅は、シリンダ部材71の小径外径部100の外径よりも広く、大径外径部101の外径よりも狭くなっている。図15に示すように、内縁部145B,145B間および内縁部145C,145C間は同等の幅であり幅方向の位置を一致させている。内縁部145B,145Bおよび内縁部145C,145Cの幅は、シリンダ部材71の小径外径部100を挿通可能となるように小径外径部100の外径よりも若干長くなっている。上記した膨出板部126の幅方向の中央に形成される図4に示す中央貫通穴128およびその両側の図示略の一対の側方貫通穴は、図13に示す挿通穴145の内縁部145Aの中心から等距離の位置に90度間隔で形成されている。ブリッジ部材72は、固定部120、ブリッジ部121および爪部122の幅方向の中央を通る平面を中心に鏡面対称の形状をなしている。
As shown in FIG. 13, the
ブリッジ部材72は、一定板厚の一枚の金属板からプレス成形を主体に形成されている。例えば、図4に示す中央貫通穴128および図示略の一対の側方貫通穴と図15に示す貫通穴127,127とが予め形成された状態の固定部120とブリッジ部121と図14に示す爪部122とが同一平面内に配置された展開状態の中間形成体が準備される。この中間形成体が、プレス装置による曲げ加工により、固定部120に対して湾曲板部131が湾曲するように曲げられ、湾曲板部131に対し平坦板部132が平坦な状態のまま若干折り曲げられ、平坦板部132に対して湾曲板部140が湾曲するように曲げられ、湾曲板部140に対し平坦板部141が平坦な状態のまま若干折り曲げられる。このようにしてブリッジ部材72が形成される。なお、図4に示す中央貫通穴128および図示略の一対の側方貫通穴と図15に示す貫通穴127,127とは、上記の曲げ加工の後に穿設するようにしてもよい。
The
ブリッジ部材72には、シリンダ部材71が挿通穴145の固定部120に配置された領域部146に挿通されて取り付けられている。つまり、内縁部145B,145B間の幅および内縁部145C,145C間の幅は、シリンダ部材71の小径外径部100の外径よりも広く、大径外径部101の外径よりも狭いことから、シリンダ部材71は、底部85側を先頭にして爪部122側からブリッジ部材72の挿通穴145に挿通され、図12に一方のみを示す突出部76,76の端面76a,76aおよび突出部77の端面77aが、ブリッジ部材72の固定部120の爪部122側の内面120aに当接させられる。ここで、シリンダ部材71を固定部120と爪部122との間から挿通穴145に挿通させる際に、挿通穴145の領域部146が上方に開放されているため、シリンダ部材71を固定部120側が爪部122側よりもブリッジ部121側に位置するように傾斜させた状態で挿通させることができる。
The
小径外径部100が挿通穴145の内縁部145Aと同心状に配置された状態で、図4に示すようにボルト150がブリッジ部材72の中央貫通穴128に挿通されてシリンダ部材71の突出部77のネジ穴79に螺合され、他のボルト150がブリッジ部材72の図示略の一方の側方貫通穴に挿通されて図14に示すようにシリンダ部材71の一方の突出部76のネジ穴78に螺合され、さらに他のボルト150がブリッジ部材72の図示略の他方の側方貫通穴に挿通されてシリンダ部材71の他方の突出部76のネジ穴78に螺合される。このようにして、シリンダ部材71がブリッジ部材72の固定部120に結合され固定される。
In a state where the small diameter
ブリッジ部材72に固定された固定状態のシリンダ部材71は、図12に一方のみを示す突出部76,76の端面76a,76aおよび突出部77の端面77aが、固定部120の爪部122側の内面120aの図14に示す挿通穴145の周囲部分に当接する。上記固定状態で、挿通穴145は、シリンダ部材71よりもブリッジ部121側まで延びている。また、上記固定状態で、図4に示すようにシリンダ部材71は挿通穴145の領域部147内に入り込んでいる。言い換えれば、領域部146の小径外径部100よりも領域部147側の部分と領域部147とからなる空間部148内にシリンダ部材71の大径外径部101が入り込んでいる。
In the fixed
上記固定状態で、挿通穴145は、シリンダ部材71の軸方向において、シリンダ部材71の開口部86側の端部よりも、底部85とは反対側まで延在している。言い換えれば、シリンダ部材71の軸方向において、内縁部145Dがシリンダ部材71の開口部86側の端部よりも、底部85とは反対側に配置されている。上記固定状態で、内縁部145Dは、シリンダ部材71の径方向においてシリンダ部材71の大径外径部101と重なり合っており、小径外径部100とも重なり合っていて、シリンダ本体部75と重なり合っている。上記固定状態で、爪部122は、その先端縁部122Aがシリンダ部材71のシリンダ本体部75の中心よりもブリッジ部121とは反対側に位置しており、爪部122には、シリンダ部材71の開口部86やピストン63の開口部112に対向する対向面122aが形成されている。
In the fixed state, the
なお、キャリパ15を製造する製造工程では、例えば、シール部材64、ピストン63、ピストンブーツ65およびブリーダプラグ66が予め組み付けられた状態のシリンダ部材71が、ブリッジ部材72にボルト150,150,150で組み付けられることになる。
In the manufacturing process for manufacturing the
図6,図7に示す一対のスライドピン61,61は、それぞれが取付ボルト153とピン本体154とを有している。図6に示すように一方のスライドピン61は、取付ボルト153が図13に示すブリッジ部材72の固定部120に形成された一方の取付穴30に、爪部122とは反対側から挿通される。図3に示すように、一方のスライドピン61は、この取付ボルト153に固定部120の爪部122側に配置されたピン本体154を螺合させることで、固定部120に取り付けられる。また、他方のスライドピン61は、取付ボルト153がブリッジ部材72の固定部120に形成された他方の取付穴30に、爪部122とは反対側から挿通される。他方のスライドピン61は、この取付ボルト153に固定部120の爪部122側に配置されたピン本体154を螺合させることで、固定部120に取り付けられる。スライドピン61,61は、固定部120の基板部125に対し垂直をなし、それぞれの固定部120からの爪部122側への延出長さが、固定部120からのブリッジ部121の定幅部134の延出長さよりも短くなっている。
Each of the pair of slide pins 61, 61 shown in FIGS. 6 and 7 has a mounting
キャリパ15は、図6に示す一方のスライドピン61が、ピン本体154において一方のピンブーツ62に挿通された後にキャリア12の一方のガイド部材19に摺動可能に挿通されることになり、図7に示す他方のスライドピン61が、ピン本体154において他方のピンブーツ62に挿通された後にキャリア12の他方のガイド部材19に摺動可能に挿通されることになる。これにより、キャリパ15はキャリア12にディスク軸方向に沿って摺動可能に支持される支持状態になる。一方のピンブーツ62は一端が一方のピン本体154の基端側に係止され、他端側が一方のガイド部材19に係止される。他方のピンブーツ62は一端が他方のピン本体154の基端側に係止され、他端側が他方のガイド部材19に係止される。
The
図4に示すように、上記支持状態で、キャリパ15は、シリンダ部材71に配置されたピストン63が一方の摩擦パッド14のディスク11とは反対側に配置されることになり、この摩擦パッド14に当接可能となる。また、上記支持状態で、ブリッジ部材72のブリッジ部121がシリンダ部材71からディスク11を跨いで延出して爪部122が他方の摩擦パッド13のディスク11とは反対側に配置されることになる。つまり、ブリッジ部材72は、ブリッジ部121が固定部120からディスク軸方向に延出してディスク11の外周を跨ぐことになり、爪部122がブリッジ部121からディスク径方向内方に延出して摩擦パッド13のディスク11とは反対側に配置されることになる。また、上記支持状態で、シリンダ部材71の案内面84aがディスク軸方向に沿う状態となり、ピストン63がディスク軸方向に沿う状態でディスク軸方向に移動する。
As shown in FIG. 4, in the above support state, the
上記支持状態で、ブリッジ部材72に形成された挿通穴145がシリンダ部材71の小径外径部100よりもディスク径方向外側に上記した空間部148を有する状態になる。そして、シリンダ部材71は、大径外径部101がこの空間部148に入り込むことになり、よって、ディスク径方向においてブリッジ部121と位置が重なり合う。また、上記支持状態で、ブリッジ部121は、湾曲板部131が爪部122に向かうにしたがってディスク径方向内側に湾曲して形成されている。
In the above support state, the
図6に示すように、上記支持状態で、爪部122はビーム本体部32とディスク径方向およびディスク回転方向の位置を重ね合わせて、ビーム本体部32と摩擦パッド13との間に配置される。また、上記支持状態で、キャリパ15は、ブリッジ部121がディスク回転方向に沿う状態となり、固定部120および爪部122の平坦板部141がディスク軸方向に直交する状態となる。また、上記支持状態で、ブリッジ部121の平坦板部132がブレーキ中央線に対して直交することなる。
As shown in FIG. 6, in the above support state, the
図7に示すように、上記支持状態で、固定部120のディスク径方向外側部分となる基板部125のディスク回転方向長さは、ブリッジ部121の固定部120側の定幅部134のディスク回転方向長さと同等になっている。加えて、上記支持状態で、図6,図7に示すスライドピン61,61は、固定部120よりも爪部122側の部分が、ブリッジ部121のディスク径方向内方に配置されている。スライドピン61,61は、少なくとも固定部120とキャリア12のガイド部材19,19との間の部分が、ブリッジ部121とディスク軸方向およびディスク回転方向の位置を重ね合わせている。
As shown in FIG. 7, in the above support state, the length in the disk rotation direction of the
図2に示すように、挿通穴145は、上記支持状態で、シリンダ部材71、摩擦パッド14、ディスク11および摩擦パッド13をディスク径方向外方に露出させる大きさに形成されており、言い換えれば、ディスク軸方向およびディスク回転方向においてシリンダ部材71、摩擦パッド14、ディスク11および摩擦パッド13と重なり合う大きさおよび位置に形成されている。
As shown in FIG. 2, the
上記のディスクブレーキ10において、図4に示すネジ穴93に螺合される図示略のブレーキ配管を介してキャリパ15のシリンダ本体部75とピストン63との間にブレーキ液が導入されると、ピストン63がディスク軸方向に沿ってディスク11側に移動して摩擦パッド14に当接しこれをディスク11側に押圧してディスク11に接触させる。摩擦パッド14がディスク11に押し付けられると、その反力でキャリパ15が、スライドピン61,61をガイド部材19,19に対してスライドさせながら、ブリッジ部材72の爪部122をディスク11側に移動させる。すると、爪部122が摩擦パッド13に当接しこれをディスク11側に押圧してディスク11に接触させる。このようにして、ディスク11に両側の摩擦パッド13,14を押し付けて摩擦抵抗を生じさせることにより、ディスク11と一体に回転する車輪にブレーキをかける。
In the
以上に述べた本実施形態に係るディスクブレーキ10によれば、シリンダ部材71と、これとは別体のブリッジ部材72とを結合してキャリパ15を形成する際に、ブリッジ部材72の固定部120に形成された、シリンダ部材71を挿通させる挿通穴145が、シリンダ部材71よりもディスク径方向外側に空間部148を有している。このため、シリンダ部材71を固定部120と爪部122との間から挿通穴145に挿通させる際に、固定部120側が爪部122側よりもブリッジ部121側に位置するように傾斜させた状態で挿通させることができる。したがって、ブリッジ部材72の大型化を抑制するためにシリンダ部材71の固定部120への固定位置をブリッジ部121側に近づけても、シリンダ部材71を固定部120へ容易に取り付けることができる。つまり、ディスクブレーキ10の大型化を抑制しつつブリッジ部材72へのシリンダ部材71の組み付け作業の作業性を向上させることができる。しかも、空間部148が通風口となるため、キャリパ15の冷却性能を向上させることができる。
According to the
また、挿通穴145がブリッジ部121まで延びているため、シリンダ部材71を挿通穴145に挿通させる際に、より大きな角度で傾斜させて挿通させることができる。したがって、シリンダ部材71を固定部120へさらに容易に取り付けることができる。
Further, since the
また、挿通穴145は、シリンダ部材71をディスク径方向外方に露出させる大きさに形成されているため、シリンダ部材71のディスク径方向のブリッジ部121側の端部位置を、よりブリッジ部121側に配置することができる。したがって、シリンダ部材71をよりブリッジ部121側に配置したり、シリンダ部材71を大径化(つまりピストン63を大径化)したりする等、設計の自由度が増す。
Further, since the
また、挿通穴145は、爪部122側の摩擦パッド13とディスク11とシリンダ部材71側の摩擦パッド14とを露出させる大きさに形成されているため、これらの状態を挿通穴145で目視確認することができる。よって、摩擦パッド13,14とディスク11の状態を目視確認するための透孔を別途形成する必要がなくなり、製造コストを低減することができる。
Moreover, since the
また、ブリッジ部121は、爪部122に向かうにしたがってディスク径方向内側に湾曲して形成されているため、固定部120側をよりディスク径方向外側に配置することができる。よって、ブリッジ部121との干渉を回避しつつシリンダ部材71の径方向寸法を大型化することができる。
Further, since the
また、固定部120のディスク径方向外側部分である基板部125のディスク回転方向長さは、ブリッジ部121の固定部120側の湾曲板部131のディスク回転方向長さと同等になっている。このため、ブリッジ部材72の剛性を高めることができる。
In addition, the length in the disk rotation direction of the
また、固定部120には、キャリア12に挿通されるスライドピン61,61が取り付けられ、スライドピン61,61は、ブリッジ部121のディスク径方向内方に配置されている。このため、搭載車両の走行時に飛散する砂利等から、ピンブーツ62,62およびスライドピン61,61をブリッジ部121で保護することができる。
Further, slide pins 61, 61 inserted into the
また、爪部122は、固定部120側の対向面122aがシリンダ部材71の開口部86に対向しており、いわゆるノンリセスの形状になっているため、爪部122の剛性を高めることができる。
Further, the
また、ブリッジ部材72は、一定板厚の金属板から形成されているため、プレス成形を主体として形成することができ、製造コストを低減することができる。
Moreover, since the
以上に述べた本実施形態に係るディスクブレーキ10によれば、シリンダ部材71と、これとは別体のブリッジ部材72とを結合してキャリパ15を形成する際に、シリンダ部材71の内周側のシール溝106よりも、固定部120の爪部122側の挿通穴145の周囲部分に当接するシリンダ部材71の突出部76,76の端面76a,76aおよび突出部77の端面77aが、シリンダ部材71の底部85側に配置されている。このため、ブリッジ部材72の付け根部分をシール溝106よりもシリンダ部材71の底部85側に配置することができる。よって、シリンダ部材71におけるシール溝106とブリッジ部材72との間の隔壁部分のディスク軸方向の長さLを確保できる。また、シール溝106がディスク軸方向の位置を大径外径部101と合わせているため、シール溝106よりも径方向外側部分の肉厚を確保できる。したがって、シリンダ部材71のシール溝106の変形を抑制することができる。よって、シール部材64の変形を抑制することができることになり、ブレーキ液圧の解除時にシール部材64がピストン63を弾性力で引き戻すピストンロールバック性能に影響を及ぼす可能性を低くできる。
According to the
図16は、シール溝106とブリッジ部材72との間の隔壁部分のディスク軸方向の長さL(詳しくはシール溝106の底部85側の端部とブリッジ部材72の端面76a,76aおよび端面77aとの間の距離)と、シール溝106の変形量との関係を示すものである。このように、隔壁部分の長さLが長くなればなるほどシール溝106の変形量が減ることになる。しかも、隔壁部分の長さLが10mm未満では変形量の減少率が大きく10mm以上では減少率が低くなる。よって、隔壁部分の長さLを10mmとすれば、キャリパ15の大型化および重量増を抑制しつつシール溝106の変形を抑えることができる。
16 shows the length L in the disk axial direction of the partition wall portion between the
シリンダ部材71は、突出部76,76および突出部77よりも底部85側の小径外径部100の外径が、突出部76,76および突出部77から底部85とは反対側の部分であって突出部76,76および突出部77を除く大径外径部101の外径よりも小径である。このため、小径外径部100を薄肉化することができ、コスト低減および軽量化が図れる。
In the
以上の実施形態においては、車両の非回転部分に取り付けられ、一対の摩擦パッドをディスクの軸方向に案内するキャリアと、該キャリアに摺動可能に設けられ、前記一対の摩擦パッドを移動させるキャリパと、を備え、前記キャリパは、有底筒状に形成されて、その内部に前記一対の摩擦パッドのうちの一の摩擦パッドを押圧するピストンが配置されるシリンダ部材と、該シリンダ部材と別体に形成され、前記シリンダ部材から前記ディスクを跨いで延出して前記一対の摩擦パッドのうちの他の摩擦パッドを押圧するブリッジ部材と、が結合されてなり、該ブリッジ部材には、前記シリンダ部材が固定される固定部と、該固定部からディスク軸方向に延出して前記ディスクの外周を跨ぐブリッジ部と、該ブリッジ部からディスク径方向に延出して前記他の摩擦パッドに当接する爪部と、が形成されてなるディスクブレーキであって、前記固定部には、前記シリンダ部材が挿通される挿通穴が形成されており、該挿通穴は、前記シリンダ部材よりもディスク径方向外側に空間部を有する構造となっている。そして、シリンダ部材と、これとは別体のブリッジ部材とを結合してキャリパを形成する際に、ブリッジ部材の固定部に形成された、シリンダ部材を挿通させる挿通穴が、シリンダ部材よりもディスク径方向外側に空間部を有している。このため、シリンダ部材を固定部と爪部との間から挿通穴に挿通させる際に、固定部側が爪部側よりもブリッジ部側に位置するように傾斜させた状態で挿通させることができる。したがって、ブリッジ部材の大型化を抑制するためにシリンダ部材の固定部への固定位置をブリッジ部側に近づけても、シリンダ部材を固定部へ容易に取り付けることができる。つまり、ディスクブレーキの大型化を抑制しつつブリッジ部材へのシリンダ部材の組み付け作業の作業性を向上させることができる。 In the above embodiment, a carrier that is attached to a non-rotating portion of the vehicle and guides the pair of friction pads in the axial direction of the disk, and a caliper that is slidably provided on the carrier and moves the pair of friction pads. The caliper is formed in a bottomed cylindrical shape, and a cylinder member in which a piston that presses one friction pad of the pair of friction pads is disposed is separated from the cylinder member. A bridge member formed on the body and extending across the disk from the cylinder member and pressing the other friction pad of the pair of friction pads, and the bridge member includes the cylinder A fixed portion to which the member is fixed, a bridge portion extending from the fixed portion in the disk axial direction and straddling the outer periphery of the disk, and extending from the bridge portion in the disk radial direction. And a claw portion that is in contact with the other friction pad, wherein the fixing portion has an insertion hole through which the cylinder member is inserted, and the insertion hole is The structure has a space portion on the outer side in the disk radial direction than the cylinder member. When the caliper is formed by joining the cylinder member and a separate bridge member, the insertion hole formed in the fixing portion of the bridge member for inserting the cylinder member is more disc than the cylinder member. A space portion is provided on the radially outer side. For this reason, when the cylinder member is inserted through the insertion hole from between the fixing portion and the claw portion, the cylinder member can be inserted in an inclined state so that the fixing portion side is positioned on the bridge portion side with respect to the claw portion side. Therefore, the cylinder member can be easily attached to the fixing portion even if the fixing position of the cylinder member to the fixing portion is brought closer to the bridge portion side in order to suppress the enlargement of the bridge member. That is, the workability of assembling the cylinder member to the bridge member can be improved while suppressing an increase in the size of the disc brake.
前記挿通穴は、前記ブリッジ部まで延びていることから、シリンダ部材を挿通穴に挿通させる際に、より大きな角度で傾斜させて挿通させることができる。したがって、シリンダ部材を固定部へさらに容易に取り付けることができる。 Since the insertion hole extends to the bridge portion, when the cylinder member is inserted into the insertion hole, the insertion hole can be inclined and inserted at a larger angle. Therefore, the cylinder member can be more easily attached to the fixed portion.
前記挿通穴は、前記シリンダ部材をディスク径方向外方に露出させる大きさに形成されているため、シリンダ部材のディスク径方向のブリッジ部側の端部位置を、よりブリッジ部側に配置することができる。したがって、シリンダ部材をよりブリッジ部側に配置したり、シリンダ部材を大径化したりする等、設計の自由度が増す。 Since the insertion hole is formed in such a size that the cylinder member is exposed to the outside in the disk radial direction, the end position of the cylinder member on the bridge part side in the disk radial direction is arranged closer to the bridge part side. Can do. Therefore, the degree of freedom in design increases, such as arranging the cylinder member closer to the bridge portion or increasing the diameter of the cylinder member.
前記挿通穴は、前記他の摩擦パッドを露出させる大きさに形成されているため、一の摩擦パッド、ディスクおよび他の摩擦パッドの状態を挿通穴で目視確認することができる。よって、これらの状態を目視確認するための透孔を別途形成する必要がなくなり、製造コストを低減することができる。 Since the insertion hole is formed in a size that exposes the other friction pad, the state of one friction pad, the disk, and the other friction pad can be visually confirmed through the insertion hole. Therefore, it is not necessary to separately form through holes for visually confirming these states, and the manufacturing cost can be reduced.
前記ブリッジ部は、前記爪部に向かうにしたがってディスク径方向内側に湾曲して形成されているため、ブリッジ部の固定部側をディスク径方向外側に配置することができる。よって、ブリッジ部との干渉を回避しつつシリンダ部材の径を大型化することができる。 Since the bridge portion is formed to bend inward in the disk radial direction toward the claw portion, the fixed portion side of the bridge portion can be disposed on the outer side in the disk radial direction. Therefore, the diameter of the cylinder member can be increased while avoiding interference with the bridge portion.
前記固定部のディスク径方向外側部分のディスク回転方向長さは、前記ブリッジ部の前記固定部側のディスク回転方向長さと同等になっているため、ブリッジ部材の剛性を高めることができる。 Since the length in the disk rotation direction of the outer portion in the disk radial direction of the fixed portion is equal to the length in the disk rotation direction on the fixed portion side of the bridge portion, the rigidity of the bridge member can be increased.
前記固定部には、前記キャリアに挿通されるスライドピンが取り付けられ、該スライドピンは、前記ブリッジ部のディスク径方向内方に配置されているため、スライドピンをブリッジ部で保護することができる。 A slide pin that is inserted through the carrier is attached to the fixed portion, and the slide pin is disposed inward in the disk radial direction of the bridge portion, so that the slide pin can be protected by the bridge portion. .
前記爪部には、前記シリンダ部材の開口に対向する対向面が形成されているため、爪部の剛性を高めることができる。 Since the claw portion has a facing surface that faces the opening of the cylinder member, the claw portion can be increased in rigidity.
前記ブリッジ部材は、一定板厚の金属板から形成されているため、製造コストを低減することができる。 Since the bridge member is formed of a metal plate having a constant plate thickness, the manufacturing cost can be reduced.
また、以上の実施形態においては、車両の非回転部分に取り付けられ、一対の摩擦パッドをディスクの軸方向に案内するキャリアと、該キャリアに摺動可能に設けられ、前記一対の摩擦パッドを移動させるキャリパと、を備え、前記キャリパは、有底筒状に形成されて、その内部に前記一対の摩擦パッドのうちの一の摩擦パッドを押圧するピストンが配置されるシリンダ部材と、該シリンダ部材と別体に形成され、前記シリンダ部材から前記ディスクを跨いで延出して前記一対の摩擦パッドのうちの他の摩擦パッドを押圧するブリッジ部材と、が結合されてなり、該ブリッジ部材には、前記シリンダ部材が挿通される挿通穴を有して前記シリンダ部材が固定される固定部と、該固定部からディスク軸方向に延出して前記ディスクの外周を跨ぐブリッジ部と、該ブリッジ部からディスク径方向に延出して前記他の摩擦パッドに当接する爪部と、が形成されてなるディスクブレーキであって、前記シリンダ部材には、その内周側に、前記ピストンとの隙間をシールするシール部材が配置されるシール溝が形成されており、前記シリンダ部材の外周には、前記固定部の前記爪部側の前記挿通穴の周囲部分に当接する当接面を有する突出部が径方向外側に突出して形成され、前記当接面が、前記シール溝よりも前記シリンダ部材の底部側に配置されている。そして、シリンダ部材と、これとは別体のブリッジ部材とを結合してキャリパを形成する際に、シリンダ部材の内周側のシール溝よりも、シリンダ部材の固定部の爪部側の挿通穴の周囲部分に当接する端面がシリンダ部材の底部側に配置されている。このため、ブリッジ部材の付け根部分をシール溝よりもシリンダ部材の底部側に配置することができる。したがって、シリンダ部材のシール溝の変形を抑制することができる。 In the above embodiment, the carrier is attached to a non-rotating portion of the vehicle and guides the pair of friction pads in the axial direction of the disk, and is slidably provided on the carrier, and moves the pair of friction pads. A caliper to be formed, and the caliper is formed in a bottomed cylindrical shape, and a cylinder member in which a piston that presses one friction pad of the pair of friction pads is disposed, and the cylinder member And a bridge member that extends across the disk from the cylinder member and presses the other friction pad of the pair of friction pads, and is coupled to the bridge member. A fixing portion having an insertion hole through which the cylinder member is inserted, and the cylinder member being fixed; and extending from the fixing portion in the disk axial direction and straddling the outer periphery of the disk A disk brake formed with a ridge portion and a claw portion that extends from the bridge portion in the disk radial direction and abuts against the other friction pad, and the cylinder member has an inner peripheral side, A seal groove in which a seal member for sealing a gap with the piston is disposed is formed, and an outer periphery of the cylinder member is in contact with a peripheral portion of the insertion hole on the claw portion side of the fixed portion. A projecting portion having a surface is formed so as to project outward in the radial direction, and the contact surface is disposed closer to the bottom of the cylinder member than the seal groove. Then, when the caliper is formed by joining the cylinder member and a separate bridge member, the insertion hole on the claw portion side of the fixing portion of the cylinder member rather than the seal groove on the inner peripheral side of the cylinder member An end surface that contacts the peripheral portion of the cylinder member is disposed on the bottom side of the cylinder member. For this reason, the base part of a bridge member can be arrange | positioned rather than the seal groove on the bottom part side of a cylinder member. Therefore, deformation of the seal groove of the cylinder member can be suppressed.
前記シリンダ部材は、前記突出部よりも前記底部側の外径が、前記突出部から前記底部とは反対側の前記突出部を除く外径よりも小径であるため、突出部よりも底部側を薄肉化することができ、コスト低減および軽量化が図れる。 The cylinder member has an outer diameter closer to the bottom than the protrusion, and is smaller than an outer diameter excluding the protrusion opposite to the bottom from the protrusion. The thickness can be reduced, and the cost and weight can be reduced.
10 ディスクブレーキ
11 ディスク
12 キャリア
13 摩擦パッド(他の摩擦パッド)
14 摩擦パッド(一の摩擦パッド)
15 キャリパ
61 スライドピン
63 ピストン
71 シリンダ部材
72 ブリッジ部材
120 固定部
121 ブリッジ部
122 爪部
122a 対向面
145 挿通穴
148 空間部
10
14 Friction pad (One friction pad)
15
Claims (9)
該キャリアに摺動可能に設けられ、前記一対の摩擦パッドを移動させるキャリパと、
を備え、
前記キャリパは、
有底筒状に形成されて、その内部に前記一対の摩擦パッドのうちの一の摩擦パッドを押圧するピストンが配置されるシリンダ部材と、該シリンダ部材と別体に形成され、前記シリンダ部材から前記ディスクを跨いで延出して前記一対の摩擦パッドのうちの他の摩擦パッドを押圧するブリッジ部材と、が結合されてなり、
該ブリッジ部材には、
前記シリンダ部材が固定される固定部と、該固定部からディスク軸方向に延出して前記ディスクの外周を跨ぐブリッジ部と、該ブリッジ部からディスク径方向に延出して前記他の摩擦パッドに当接する爪部と、が形成されてなるディスクブレーキであって、
前記固定部には、前記シリンダ部材が挿通される挿通穴が形成されており、
該挿通穴は、前記シリンダ部材よりもディスク径方向外側に空間部を有することを特徴とするディスクブレーキ。 A carrier attached to a non-rotating part of the vehicle and guiding a pair of friction pads in the axial direction of the disc;
A caliper that is slidably provided on the carrier and moves the pair of friction pads;
With
The caliper is
A cylinder member that is formed in a bottomed cylindrical shape and in which a piston that presses one friction pad of the pair of friction pads is disposed, and is formed separately from the cylinder member. A bridge member that extends across the disk and presses the other friction pad of the pair of friction pads is combined,
The bridge member includes
A fixing portion to which the cylinder member is fixed; a bridge portion extending from the fixing portion in the disk axial direction and straddling the outer periphery of the disk; and extending from the bridge portion in the disk radial direction to contact the other friction pad. A disc brake formed with a claw portion in contact with the claw portion,
The fixing portion has an insertion hole through which the cylinder member is inserted,
The disc brake characterized in that the insertion hole has a space portion on the outer side in the disc radial direction than the cylinder member.
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