JP6122409B2 - 液状物質捕集装置 - Google Patents

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Description

本発明は例えばVX(C1126NOPS)のような難揮発性の液状物質を、分析機器にかけやすい気化状態にして捕集するようにした液状物質を気化させて捕集する装置に関する。
従来、ガス状物質を始めとする微粉状物質を吸引して捕集する装置としては、特許文献1〜3の発明が知られている。
上記特許文献1の捕集装置は、目的物質を捕集する捕集機構と、捕集物質を蒸発させる蒸発機構と、蒸発物質を吸引する吸引機構を備えて構成されている。
上記捕集装置は、具備する機構の中で吸引機構がモータやファンを必須とするため、装置が複雑で大がかりになってしまうという難点がある。特許文献2,3の発明についても同様の難点がある。
特許第3746517号公報 特開平7−6729号公報 特表平61−500635号公報
本発明は、特許文献1などで知られている従来の目的物質の捕集装置、或は、前記物質の検知装置や検出装置の難点に鑑み、至って簡潔な構造で目的とする、特にVXのような難揮発性の液状物質を適切に気化させて捕集することができる装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決することを目的としてなされた本発明捕集装置の構成は、人の手で掴むのに適した太さと長さの略筒状を呈するハンドルであって内部に電源とその制御部を収めたハンドルと、前記ハンドルの先端側に突出させて設けた前記ハンドルより細く先端部を発熱部位とする発熱スティックと、前記発熱部が前記制御部を介して前記電源に接続された前記発熱部を含む発熱回路と、前記スティック先端の発熱部に装着されるスワブ体であって前記発熱部を作動させて目的とする物質に接近させることにより、前記発熱部の熱により気化する前記物質を吸着するスワブ体とからなることを特徴とするものである。前記スワブ体は、織布,編布,不織布のいずれかによって形成され、前記発熱部に着脱自在に装着されるものである。
本発明において、上記制御部は、発熱回路の少なくともON,OFFスイッチと、そのON,OFFの表示部と、発熱温度の設定,変更の操作部と、設定温度及び現在温度の表示部とを備えたものであることが望ましい。
本発明は、人の手で掴むのに適した太さと長さの略筒状を呈するハンドルであって内部に電源とその制御部を収めたハンドルと、前記ハンドルの先端側に突出させて設けた前記ハンドルより細く先端部を発熱部位とする発熱スティックと、前記発熱部が前記制御部を介して前記電源に接続された前記発熱部を含む発熱回路と、前記スティック先端の発熱部に装着されるスワブ体であって前記発熱部を作動させて目的とする物質に接近させることにより、前記発熱部の熱により気化する前記物質を吸着するスワブ体とから捕集装置を構成したから、至った簡潔な構造と形態によって、VXのような捕集したい物質を迅速かつ適切に気化して捕集することができる捕集装置を提供することができる。
特に、上記の本発明捕集装置は構造,形態が簡潔であることにより、可搬性、保管性に優れ、また、捕集器本体(ハンドルはハンドルと発熱部の関係形態など)を人の手によくなじみ操作性が良好なデザインとすることができるから、使い勝手の面でも優れている。
本発明捕集装置の一例を一部を断面にした正面図。 図1の捕集装置の平面図。 図1,図2の捕集装置の電気的構成を例示した模式的ブロック図。 本発明捕集装置に用いるスワブ体の一例の斜視図。
次に、本発明捕集装置の実施の形態例を図を参照しつつ説明する。
図1,図2において、1は人の手で握る乃至掴むのに適した太さと長さに形成した大略筒状、つまり内部が中空のハンドルで、長さがおよそ150mm〜250mm程度、太さがおよそ30〜60mmの筒体により形成され、内部に後述する制御部2と一次電池又は二次電池による電源3が収装されている。図示しないが、電源3は、バー状に形成してハンドル1の後部などからバー状のまま出し入れできるように形成することもある。また、図示したハンドル1は略角筒状であるが、本発明のハンドル1は略丸筒状にしたり、物を握っているときの掌や指の面が作る凹凸をハンドル1の表面に付けて形成してもよい。
4は、前記ハンドル1の先端側(図1,2では左方)に突出するように設けた細目のスティック状をなす発熱スティックである。図示したスティック4はハンドル1の中心軸に対して浅い下向き角度(ここでは約15度)を付けて設けている。この傾斜は目的物質に対して接近するスティック先端の発熱部4bが、ハンドル4と同軸上にない方が操作者から視認しやすいからである。この意味でスティック4の先端部は前記下向き傾斜に加えハンドル1の左右いずれかの方向にも傾いていることが好ましい。
前記スティック4は、前記ハンドル1の取付基部1aに当該スティック4の根元側4aが着脱可能に装着されている。すなわち、ハンドル1の取付基部1aは、ハンドル1の先端(図1,図2の左方)から突出形成された細い(前記スティック4の根元側と略同径)筒状部であり、この筒状の取付基部1aに、前記スティック4の根元側4aが嵌入されている。なお、図1において、取付基部1aはハンドルの軸に対し約15度の下向き傾斜が付けられている。また、前記ハンドル1において、1bは電池(電源3)の出入れのためにハンドル1の後端に設けたキャップである。電池の出し入れはハンドル1の側面で行えるようにしてもよい。
前記発熱スティック4の先端側は、先端を一例として尖鋭に加工した発熱部4bに形成されている。発熱スティック4は、ハンダごてとほぼ同様の構成を具備している。
即ち、発熱スティック4の全体は、一例として銅合金製であり、先端側の発熱部4bは中実であるが、後半側は発熱体としてニクロム線ヒータやセラミックヒータ等のヒータ4cが内蔵される中空体(筒状)に形成され、前記ヒータ4cに制御部2を経由した電源3の電流が供給されることにより前記ヒータ4cが発熱し、この熱が前記発熱部4bに伝わるようになっている。前記発熱部4bの先端は、後述するスワブ体5を着脱し易くする関係で、マイナスドライバのビット状、フォーク爪状、或は、球面状のいずれかに形成することが望ましい。
図示した例では、前記ハンドル1の内部に単3型の乾電池が4本収装されて電源3を形成し、この電源3の出力はこのハンドル1の内部に収めた制御部2で制御されて前記ヒータ4cに供給されるようになっている。使用する電池の型や本数を何本にするか、並びに、その電池を一次電池にするか二次電池にするかの選択は任意である。また、二次電池にはAC/DCコンバータ付きのものを使用できる。
制御部2は、図3に模式的に例示したように、スイッチ等の付属機器を備えて電源3とヒータ4cに接続された発熱回路2Aを形成する。
すなわち、電源3とヒータ4cの間に挿入された制御部2は、発熱回路2AのON−OFFスイッチ21、検出されるヒータ4cの温度によって該ヒータ4cに印加する電源3の電圧(又は電流)の上下値を制御するボリューム22、前記スイッチ21のON,OFF動作を表示するLEDによる表示ランプ23、前記ボリューム22の操作によるヒータ温度の上昇又は降下の状態を表示するLEDによる昇降表示ランプ24、温度センサ(図示せず)で検出されるヒータ温度を表示する液晶による温度表示部25を具備して発熱回路2Aの一例に形成されている。なお、温度センサには、熱電対やサーミスタ等の適宜の温度センサが用いられる。また、ヒータ4cの昇温範囲は、一例として、50℃〜170℃の範囲であるが、実際には70℃の設定で駆動する。
図4において、5は上記発熱部4bに被せる態様で用いるスワブ体で、編布,織布,不織布のいずれかで形成した布帛小片(一例として幅10mm程度、長さ20〜30mm程度)の2片5a,5bを重ねて両サイドを線状縫着等によって合体し、中央の略トンネル状をなす挿通部5cに前記発熱部4bを挿入して使用する。スワブ体5の形態は図示した例に限られず、発熱部4bに被さる筒状体や筒状体に小布片を取付けたものなどであってもよい。
以上により本発明捕集装置の一例を構成するので、次にその使用例について述べる。
まず、目的物質が存在する近くにおいて、発熱スティック4の先端の発熱部4bに、スワブ体5を被せる。
次いで、電源スイッチ21を操作してヒータ4cを駆動し、ボリューム22を操作してヒータ4cの発熱温度を、一例として70℃に設定する。設定温度と現在温度は、表示部25に数値で表示される。
ヒータ4cの発熱が70℃に達したら、それが表示部25に表示されるから、本発明捕集装置のハンドル1を握った者は、発熱部4bに被せたスワブ体5を、目的物質、例えば、物体の表面に水滴状に付着しているVXに近付ける(図示せず)。
70℃で発熱している発熱部4bに被ったスワブ体5を、前記水滴状のVXに接近させてかざすと、その液体の表面は前記熱によって気化乃至蒸発し、その気化乃至蒸発成分がスワブ体5に付着する。この時間は、目的物質の揮発性によっても異なるが、VXの場合には2〜5秒程度で足りる。
スワブ体5が分析に必要な量の気化乃至蒸発成分を付着したと判断したら、当該スワブ体5を発熱部4bから外すと共に、図示しない成分分析機器の試料受部に前記スワブ体5を載せ、このスワブ体5に付着している前記気化乃至蒸発成分を分析して物質を特定をする。なお、スワブ体5を装着していた発熱部4bは、G−Na粉末を浸み込ませた合繊綿などにより払拭する等により除染を行う。
本発明捕集装置は、目的物質を熱で気化して蒸発成分をスワブ体に付着させ、そのスワブ体に付着している成分を、所定の分析機器によって分析,特定するようにしたから、様々な物体に付着している成分が特定されていない不明物質を特定するため該物質をガス状にして捕集する物質の捕集装置としてきわめて有用である。
また、本発明捕集装置は、構造,形態が簡潔であるから、コンパクトで運搬,保管に便利であることは勿論、使い易い形態にデザインできるという利点がある。
1 ハンドル
2 制御部
3 電源
4 発熱スティック
5 スワブ体

Claims (4)

  1. 人の手で掴むのに適した太さと長さの略筒状を呈するハンドルであって内部に電源とその制御部を収めたハンドルと、前記ハンドルの先端側に突出させて設けた前記ハンドルより細く先端部を発熱部位とする発熱スティックと、前記発熱部が前記制御部を介して前記電源に接続された前記発熱部を含む発熱回路と、前記スティック先端の発熱部に装着されるスワブ体であって前記発熱部を作動させて目的とする物質に接近させることにより、前記発熱部の熱により気化する前記物質を吸着するスワブ体とからなることを特徴とする液状物質の捕集装置
  2. スワブ体は、織布,編布,不織布のいずれかによって形成され、前記発熱部に着脱自在に装着するようにした請求項1に記載の捕集装置
  3. 制御部は、発熱回路の少なくともON,OFFスイッチと、そのON,OFFの表示部と、発熱温度の設定,変更の操作部と、設定温度と現在温度の表示部とを備えた請求項1又は2に記載の捕集装置。
  4. 発熱部の温度は50℃〜170℃の範囲で制御するようにした請求項1〜3のいずれかに記載の捕集装置。
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