JP6121671B2 - 高調波計測方法および高調波計測装置 - Google Patents

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Description

本発明は、実際の高圧需要家内の高調波発生源から流出する正味の高調波流出電流を求めることができる高調波計測方法および高調波計測装置に関するものである。
高圧需要家では、受電点の力率を改善するために進相コンデンサが設置される。この進相コンデンサは、従来は高圧母線に設置されることが多かった。しかし、中小規模の高圧需要家では、コスト削減の観点から進相コンデンサが変圧器の低圧側に設置される場合もある。
進相コンデンサを低圧側に設置することの高圧需要家へのメリットとしては、変圧器損失の削減効果と、高調波流出電流の低減効果がある。これらのうち、高調波流出電流の低減効果は、簡易な計算では高調波発生源を定電流源と見立てた図11のような等価回路を考え、配電系統や進相コンデンサなどのインピーダンスを用いて、分流計算により求めることができる。
図11の等価回路において、「配電系統+変圧器」は、配電系統の配電線のインピーダンスと、高圧需要家の受電設備に設置された高圧(6600V)を低圧(210V)に降圧する変圧器のインピーダンスを合計したインピーダンスである。
「直列リアクトル付き進相コンデンサ」は、高圧需要家の受電設備に設置された力率改善用進相コンデンサと、それに直列に接続された進相コンデンサ開閉時の突入電流抑制のために設置される直列リアクトルのインピーダンスである。以降、これを「進相コンデンサ設備」という。
「負荷」は、高圧需要家内で使用される負荷機器の消費電力に相当する回路を抵抗とリアクタンスで表現した回路である。負荷機器とは、例えば一般的なビルの場合は、空調機,エレベータ,照明器具,OA機器などの機器が該当する。
「高調波電流源」は、空調機,エレベータ,照明器具,OA機器などの機器のうち、高調波電流を発生する機器を対象とし、発生する高調波電流が配電系統等の他の条件によらず一定であるという仮定のもと、電流値が一定の電流源として置いた回路である。代表的な高調波電流を発生する機器としては、インバータ式エアコンや、パソコン等のOA機器があり、一般的なビルでは、高調波電流を発生する機器の大部分がインバータ式エアコンである。
図11の等価回路によれば、高圧需要家から配電系統に流出する高調波電流Ihoutは、次の式で算出される。
Figure 0006121671
なお、図11の等価回路は、高調波を発生する源として、高調波電流源しか想定していない。つまり、配電系統には高調波が存在しないことを前提としたものである。
しかしながら実際の配電系統では、高圧需要家が接続される前から、1〜2%程度の高調波電圧が存在している場合が殆どである。そのため、図11の等価回路において、高調波電流源以外にも高調波を発生する源があることになる。
このことは、高圧需要家の受電点には、高調波発生源から流出する高調波電流(流出分)と、配電系統から進相コンデンサ等へ流入する高調波電流(流入分)が混在していることを意味する。そのため、実態に合った高調波計算を行うには、流出分と流入分を精度よく分離することが必要である。
そこで、分離のための等価回路を図12に示す。
これは、高圧需要家の変圧器二次側において、高調波電圧が測定できることを利用して、図11の等価回路の配電系統側に高調波電圧源を置いたものである。
図12の等価回路を用いることで、変圧器二次側の高調波電圧と高調波電流の実効値と位相角を測定できれば、次の計算手順により、受電点の高調波電流を流出分と流入分に適切に分離できる。
ここで、変圧器二次側電圧・電流をV,Iとし、配電系統へ流出する電流はIhoutする。また、ZST,ZSC,Zは既知であるとして計算を行なっている。
Figure 0006121671
高調波計測方法および高調波計測装置に関する先行技術文献は見当たらない。
図12の高調波等価回路では、需要家の高調波発生源を、電流値が一定の電流源と仮定していた。しかし、汎用インバータ等で頻繁に用いられている三相ブリッジコンデンサ平滑回路では、配電系統の高調波電圧が変化すると、高調波発生源からの高調波流出電流も変化し一定ではない。このため、図12の高調波等価回路を用いた高調波計算は、実際の状況に対して誤差を生じていた。
より具体的に説明すると、図12において、高圧需要家の受電点の高調波電圧Vと高調波電流Iの測定値を用いて、高圧需要家内にある高調波電流源の大きさを推定することを考える。
実際の配電系統では、時間帯,曜日,季節などによってVの値は変化する。そのため、測定値が取得された状況によってVの値が異なっているため、結果的に高調波発生源の稼働状態が同じ場合であっても、時間帯,曜日,季節によってIの値が異なって算出されることになる。
しかしながら、実際には高圧需要家内に設置された高調波発生装置自体の容量が変化するわけではなく、Vが変化する影響を受けて、高調波発生装置から流出する高調波電流が変化する。つまり、図12でIと表現した電流には、Vの影響を受けない成分(即ち、Vがゼロの場合のI)と、Vの影響を受ける成分(即ち、実際のIとVがゼロの場合のIの差分)が混在しているということである。よって、実用的にはVの影響を受けない成分(即ち、Vがゼロの場合のI)を正確に求めることが、実際の高圧需要家内の高調波発生源から流出する正味の(つまりVの影響を受けないI)高調波流出電流を求めることと等価である。
これに対し、図12の高調波等価回路では、I自体を求めることはできるものの、Iを、Vの影響を受けない成分と、Vの影響を受ける成分に分離することが不可能であるため、実際の高圧需要家内の高調波発生源から流出する正味の高調波流出電流を求めることができないという問題点があった。
本発明は、実際の高圧需要家内の高調波発生源から流出する正味の高調波流出電流を求めることができる高調波計測方法および高調波計測装置の提供を目的とし、この目的の少なくとも一部を達成するために以下の手段を採った。
本発明の高調波計測方法は、高圧需要家内の負荷機器から流出する高調波流出電流を、高圧需要家の設備を等価回路に置き換えた高調波等価回路による演算で求める高調波計測方法であって、
前記高調波等価回路は、
高圧需要家の受電設備に設置された変圧器と、該変圧器の一次側に置いた電源である高調波電圧源と、力率改善用の進相コンデンサ設備と、高圧需要家内で使用される負荷機器の消費電力に相当する電力を消費する抵抗とリアクタンスで表現した回路である「負荷」と、負荷機器のうち高調波電流を発生する機器を対象とした回路である「高調波電流源」と、該「高調波電流源」と並列に配置されたアドミタンスと、で構成されており、
前記高調波電圧源の電圧に比例した高調波流出電流が流れるよう前記アドミタンスを固定値に設定することを要旨とする。
本発明の高調波計測方法では、高調波発生源である負荷機器を想定した「高調波電流源」と、並列に、固定値のアドミタンスである「固定アドミタンス」を置いた高調波等価回路により、高調波電圧源の変化によって固定アドミタンスに流れる電流が変化することで、高調波電圧源の影響を受けない成分と高調波電圧源の影響を受ける成分の両方を考慮できるようになり、計算の精度が向上し、実際の高圧需要家内の高調波発生源から流出する正味の高調波流出電流を求めることができる。
また、本発明の高調波計測方法の前記高調波等価回路において、前記進相コンデンサ設備は、前記変圧器の低圧側(二次側)に配置され、進相コンデンサと直列リアクトルを直列に接続してなる進相コンデンサ群を1以上配置して構成されているものとすることもできる。
こうすれば、進相コンデンサ設備が変圧器の低圧側(二次側)に配置されている中小規模の高圧需要家内の高調波発生源から流出する正味の高調波流出電流を求めることができる。
また、本発明の高調波計測装置は、前記請求項1または2に記載の高調波等価回路を実装し、高圧受電設備の変圧器の電圧と電流を入力する入力部と、入力部に入力された電圧と電流から高調波電圧と高調波電流を算出する第1演算部と、等価回路演算に使用する定数を保存しておく記憶部と、等価回路による演算を行い高調波流出電流を算出する第2演算部を備えて構成したことを要旨とする。
本発明の高調波計測装置では、高圧需要家内の高調波発生源(負荷機器)から流出する正味の高調波流出電流を算出でき、この高調波計測装置を進相コンデンサ用制御装置に組み込む等して、高調波計測装置による高調波流出電流の算出結果を用いて、進相コンデンサ群を1以上配置した進相コンデンサ設備を開閉制御することができる。

本発明の改良した高調波等価回路の構成図である。 高調波電圧源の位相を変えて固定アドミタンス値Aを求めた説明図である。 本発明の高調波等価回路の精度を示す説明図である。 固定アドミタンス値A算出のための高圧需要家とインバータ装置のモデル図である。 直列リアクトル付き進相コンデンサ装置を低圧側に接続した高圧需要家のモデル図である。 直列リアクトル付き進相コンデンサ装置を低圧側に接続した高圧需要家の高調波等価回路図である。 直列リアクトル付き進相コンデンサ装置を高圧側に接続した高圧需要家のモデル図である。 直列リアクトル付き進相コンデンサ装置を高圧側に接続した高圧需要家の高調波等価回路図である。 本発明の高調波計測装置を組み込んだ進相コンデンサ制御装置の構成図である。 高調波計測装置を組み込んだ進相コンデンサ制御装置における内部処理のフローチャート図である。 従来の簡易な計算をする場合の高調波等価回路の構成図である。 高調波電流の流出分と流入分を分離することができる高調波等価回路の構成図である。
本発明は、図12の高調波等価回路をさらに改良することによって、高調波計算の精度を向上するものであり、図1は、本発明の高調波等価回路の構成図である。
等価回路構成上の図12との違いは、高調波発生源を想定した電流源と並列に固定値のアドミタンスを置いた点である。
図1において、配電系統,変圧器,直列リアクトル付き進相コンデンサ,負荷の状態が一定のまま高調波電圧源が変化すると、固定アドミタンスに印加される高調波電圧が変化する。固定アドミタンスを一定値としておけば、固定アドミタンスには高調波電圧に比例した高調波電流が流れ込むことになる。こうして、高調波電圧源の変化によって固定アドミタンスに流れる電流が変化することで、Vの影響を受けない成分とVの影響を受ける成分の両方を考慮できるようになり、計算の精度が向上する。
ここで、固定アドミタンス値Aは次の式で決定する。但し、Vは、高調波発生源の電圧であり、Iは、高調波発生源から発生する高調波電流である。ここでΔは変化分を表す。特に、Iの変化はIhvで表すこととする。
Figure 0006121671
本発明の等価回路において、固定アドミタンス値Aを他の回路要素の条件によらず一定値にできればより実用的である。しかし、シミュレーションにより高調波電圧源の位相を変えてAを求めると図2に示す結果となり、一定ではない。そこで、これまでに多数の高圧需要家で実測した高調波電圧を分析した結果を用いて、Aを設定する。
具体的には、第5調波電圧位相は、基本波電圧を基準とした場合、0°付近に集中して発生する特徴を利用し、Aを直線のように0°の値として一定であるとおく。これにより、位相変化分による誤差を最小にする。
図3に等価回路と詳細シミュレーションの計算結果の比較を示すが、実用上十分な精度である。
固定アドミタンス値Aの計算方法を、具体的な数値を交えて解説する。
Aは前述のとおり配電系統に高調波電圧がある場合の高調波流出電流と、ない場合の高調波流出電流の差分に相当する値である。このため、Aを実在の配電系統での実測により算出することは困難である。そのため、高調波電圧を任意に調整できる実験装置を用い、実際のインバータ装置の高調波電流を実測して算出するか、若しくはインバータ装置の内部回路等を正確にモデル化でき、電圧や電流の波形の詳細計算が可能なシミュレーションソフトウェアを用いて算出するかの何れかの方法によらなければならない。ここでは、より汎用性の高いシミュレーションソフトウェアを用いる方法を説明する。
また、Aは高調波発生源の回路種類毎に決定する必要があるが、ここではビルで使用されるエアコンに最もよく使用される回路である三相ブリッジコンデンサ平滑回路を有する高調波発生源に適用するAの値の算出方法を説明する。
まず、計算する上での想定条件を図4のとおりとする。
これは、比較的小規模な高圧需要家においてインバータ装置を接続した状況を想定したものである。しかしながら、計算の目的は高調波電圧がある場合とない場合の差異を求めることであり、別の状況を想定した計算を行なっても、算出されるAの値に実用上問題となる差異は生じない。
この高圧需要家とインバータ装置の詳細モデルを、シミュレーションソフトウェアであるMatlab/simulink上にて作成してシミュレーションを行い、その結果を用いてAを決定する。その具体的な手順は次のとおりである。
図中の文字の説明は、以下のとおりである。
:配電系統の第5調波電圧
:負荷にかかる第5調波電圧
:高調波発生源の第5調波電流
また、回路の条件設定は、以下のとおりである。
配電系統:変圧器一次側での短絡電流が12.5kAとなるインピーダンス
変圧器:30kVA
高調波発生源:ビルで使用されるエアコンに最もよく使用される回路である三相ブリッジコンデンサ平滑回路を有するインバータ駆動モータとし、モータ出力を15kWとする。
低圧直列リアクトル付き進相コンデンサ:変圧器容量の1/3程度とし、12kvarとする。
負荷:高調波発生源であるインバータ駆動モータと並列に接続された、高調波を発生しないモータ等を想定した負荷機器であり、出力を5kWとする。
手順1:V=0の場合の、V(=VL0)とIを求める。但し、電圧源の基本波相電圧を位相基準とする。実際にシミュレーションをした結果は、次のとおりである。
Figure 0006121671
手順2:Vを基本波の5%で位相差をゼロに設定し、その時のVとIを求める。
Figure 0006121671
手順3:それぞれの差を求める
Figure 0006121671
手順4:ΔV=V−VL0,ΔI=Ihvとし、式(5)のA=Ihv/ΔVからAを求める。
Figure 0006121671
低圧進相コンデンサがある高圧需要家における、変圧器二次側の実測データから、この需要家の高調波流出電流を算出する実施例を説明する。
(a)等価回路の作成
実際の高圧需要家への適用例を述べる。
図5に示すような6600Vで受電しているビルを想定する。
この高圧需要家と配電系統を提案する等価回路に置き換えると図6となる。
(b)等価回路の各回路定数の決定方法
図5の各回路定数の決定方法を、以下に説明する。
[電源]
配電用変電所を表しており、電気回路的には電圧源として考え、高圧配電系統の基準電圧である6600Vとする。第5調波電圧は基本波電圧の4%以下に維持することを目標に運用されている。需要家が負荷機器を使用する昼間では、高調波電圧は比較的小さいため、このモデルでは2.5%とする。この条件から、実際にVを求める。電圧は低圧側電圧を基準とするため210Vである。また、相電圧で計算するので、電圧を1/√3倍する。第5調波電圧は基本波電圧の2.5%と設定したので、これらから以下のように計算される。
Figure 0006121671
[配電系統]
配電系統とは、高圧需要家までの配電線であり、そのインピーダンスは配電線の種類,太さ,こう長(長さ)により決まるが、このモデルでは高圧需要家の高圧遮断器の一般的な定格値である短絡電流12.5kAから想定する。配電線のインピーダンスは一般的にリアクタンス成分の方が大きいため、このモデルでは簡単化のために抵抗分はゼロとし、リアクタンス分のみ考えるとする。これらの条件から、配電線のインピーダンスは以下のように計算される。なお、第5調波を対象としたモデルであるため、リアクトルのインピーダンスが周波数に比例することを考慮し、基本波インピーダンスの5倍とした。
Figure 0006121671
[高調波電流源]
高調波電流源とは、高圧需要家内で使用されているエアコンなどの負荷機器のうちインバータで駆動されているものであり、定格出力を15kWとした。この高調波電流源から発生する第5調波電流の大きさは、高圧または特別高圧で受電する需要家の高調波抑制対策ガイドラインに定められた高調波発生機器のうち、エアコンなどの負荷機器でよく用いられる、三相ブリッジコンデンサ平滑(交流・直流リアクトルあり)であるとする。
また、固定アドミタンスAは三相ブリッジコンデンサ平滑回路を有する場合として、前述の計算事例から求めた0.132−j0.246[S]を用いる。
[負荷]
高圧需要家内で使用されている負荷機器のうち高調波電流源以外のものを表しており、具体的には、インバータが使用されていないエアコン,エレベータ,給水ポンプなどがある。このモデルでは、これらの合計消費電力を30kWとし、力率は遅れ90%とした。また、負荷は抵抗とリアクトルの並列回路であるとする。
以上の条件から、負荷の第5調波インピーダンスを算出すると以下のとおりである。
Figure 0006121671
[変圧器]
高調波発生源と負荷の合計容量が45kWであることから、それよりも大きい75kVA(Y−Δ結線)とした。変圧器の等価回路は、抵抗とリアクトルの直列であるとした。また、代表的なメーカのカタログ値を参考に、負荷損を1280W、短絡インピーダンスを2.75%とした。これらの条件から変圧器の第5調波インピーダンスを求めると次のとおりである。
Figure 0006121671
[低圧進相コンデンサ]
進相コンデンサは、一般的に変圧器容量の1/3程度の容量に選定されることから、このモデルでは24kvarとした。また、直列リアクトルが進相コンデンサに直列に接続されているものとし、直列リアクトルの容量は進相コンデンサ容量の6%とした。
この条件で、進相コンデンサの第5調波インピーダンスZCLを求める。定格電圧は234Vであり、損失はカタログから0.025%とすると、ZCLは以下のとおりである。ここで、コンデンサのインピーダンスは周波数に反比例するので、キャパシタの第5調波インピーダンスは基本波の1/5になる。
Figure 0006121671
また、直列リアクトルの第5調波インピーダンスZSRLを求める。直列リアクトルは損失を示す抵抗とリアクトルの直列接続であるとし、直列リアクトル容量は24×0.06=1.44kvarである。
定格電圧は220×0.06/(1−0.06)=14.0[V]、損失はカタログから78Wとすると、ZSRLは以下のように計算できる。
但し、リアクトルの第5調波インピーダンスは基本波の5倍になる。
Figure 0006121671
合計のインピーダンスであるZSCLは、ZCLとZSRLの和であり、次のとおりである。
Figure 0006121671
以上の方法で、本例の等価回路である図6が作成された。
(c)実測値
本例では、変圧器二次側の測定点において、第5調波電圧と電流を測定した結果を用いて、需要家からの正味の第5調波流出電流(配電系統の第5調波電圧Vがゼロの時の第5調波流出電流)を求める。
ここで、測定結果としては、前述したシミュレーションソフトウェアを用いて図7の状況の詳細をモデル化し、電圧と電流波形を計算した結果から算出した第5調波電圧と電流の値(それぞれV,Iとする)を用いる。なお、一般的に実際に測定できる電圧は線間電圧であるが、ここでは相電圧に変換した値を用いる。
以下に、本事例で用いるV,Iとの数値を示す。位相は測定点の基本波線間電圧Vを基準とした。
Figure 0006121671
(d)本例等価回路を用いた第5調波流出電流の計算式
本例等価回路を用いた第5調波流出電流の計算方法を示す。この時V,I,及び等価回路の各パラメータ(電源,高調波発生源以外)は既知であるとして計算を行なっている。
まずは、電源の第5調波電圧Vを求める。
Figure 0006121671
但し、Zstは次のとおりである。
Figure 0006121671
次に、I+Ihvを求める。但し、高調波発生源から発生する電流I+Ihvを定電流源と考える。
まず、重ね合わせの定理から、電圧源Vがない時のIを求める。この時のIをITiとすると、次のとおりである。
Figure 0006121671
但し、Zは次のとおりである。
Figure 0006121671
よって、I+Ihvは、以下の式で求められる。但し、IとI+Ihvは、等価回路で示す電流の向きが逆となるので、次のとおりである。
Figure 0006121671
次に、Ihvを求める。これは、電流源がない時(1/Aはある)を想定し、Vによって1/Aに流れる電流を計算すればよい。よって、次のとおりである。
Figure 0006121671
となる。但し、Zは次のとおりである。
Figure 0006121671
これらから、需要家内の負荷機器から発生する正味の第5調波電流Iが求められる。よって、配電系統に流出する第5調波電流は、Ihoutをもとに次の式で計算できる。
Figure 0006121671
(e)本例回路を用いた第5調波流出電流の数値計算
それぞれ、シミュレーションデータと等価回路の各パラメータを用いて計算した。
式(6),(7)より
Figure 0006121671
式(8),(9),(10)より
Figure 0006121671
式(11),(12)より
Figure 0006121671
よってIは次のとおりになる。
Figure 0006121671
(f)図12の従来等価回路を用いた第5調波流出電流の数値計算
図12の従来等価回路は、図6の本例等価回路から1/Aを除いた回路であるため、高調波発生源から流出する電流I+IhvはIとIhvに分離することができない。そこで、図12の従来等価回路では、本例等価回路で求めたI+Ihvを一つに統合し、定電流源I’と考える。よって次のとおりとなる。
Figure 0006121671
(g)計算結果の妥当性
需要家内の負荷機器から発生する正味の第5調波電流Iは、配電系統の第5調波電圧Vがゼロの時における高調波発生源から発生する第5調波電流である。そこで、第5調波電圧Vがゼロの時の詳細シミュレーションを行い、高調波発生源から発生する第5調波電流を求め、本例等価回路および従来等価回路から求めたIとI’の妥当性を評価する。
実際に詳細シミュレーションを実施した結果は、次のとおりである。
Figure 0006121671
本例等価回路および従来等価回路から求めたIとI’と、上の値を比較すると、本例等価回路で求めたIの方が、差異が小さいことが分かる。
よって、本例等価回路では従来等価回路よりも精度よく需要家内の負荷機器から発生する正味の第5調波電流を求めることができている。
(h)需要家からの高調波流出電流の数値計算
本例等価回路から求めたIを用い、需要家からの配電系統へ流出する高調波流出を求める。
式(13)より、次のとおりになる。
Figure 0006121671
以上の結果から、需要家内の負荷機器から配電系統に流出する正味の第5調波流出電流Iは5.55Aであることが導き出される。
高圧進相コンデンサがある高圧需要家における受電点の実測データから、この需要家の高調波流出電流を算出する実施例を説明する。
(a)等価回路の作成
実際の高圧需要家への適用例を述べる。
図7に示すような6600Vで受電しているビルを想定する。この高圧需要家と配電系統を等価回路に置き換えると図8となる。
(b)等価回路の各回路定数の決定方法
図8の回路定数の決定方法を、以下に説明する。
図8の定数は、高圧に接続された進相コンデンサ以外、実施例1と全て同じ値に設定した。
高圧進相コンデンサの回路定数の決定方法について説明する。
進相コンデンサは、一般的に変圧器容量の1/3程度の容量に選定されることから、このモデルでも実施例1と同様に24kvarとした。また、直列リアクトルが進相コンデンサに直列に接続されているものとし、直列リアクトルの容量は進相コンデンサ容量の6%とした。
この条件で、進相コンデンサの第5調波インピーダンスZCHを求める。
実施例1と異なり、高圧接続なので低圧電圧基準に換算すると、
定格電圧は210/(1−0.06)=223Vとなる。また、損失はカタログから0.025%とすると、ZCHは以下のとおりである。ここで、コンデンサのインピーダンスは周波数に反比例するので、キャパシタの第5調波インピーダンスは基本波の1/5になる。
Figure 0006121671
また、直列リアクトルの第5調波インピーダンスZSRHを求める。
直列リアクトルは損失を示す抵抗とリアクトルの直列接続であるとし、直列リアクトル容量は24×0.06=1.44kvarである。定格電圧は210×0.06/(1−0.06)=13.4[V]、損失はカタログから76Wとすると、ZSRHは以下のように計算できる。但し、リアクトルの第5調波インピーダンスは基本波の5倍になる。
Figure 0006121671
合計のインピーダンスであるZSCHは、ZCHとZSRHの和であり、次のとおりである。
Figure 0006121671
(c)実測値
本実施例では、受電点の測定点において、第5調波電圧と電流を測定した結果を用いて、需要家からの正味の第5調波流出電流(配電系統の第5調波電圧Vがゼロの時の第5調波流出電流)を求める。
ここで、測定結果としては、前述したシミュレーションソフトウェアを用いて図7の状況の詳細をモデル化し、電圧と電流波形を計算した結果から算出した第5調波電圧と電流の値(それぞれV,Iとする)を用いる。なお、一般的に実際に測定できる電圧は線間電圧であるが、ここでは相電圧に変換した値を用いる。
以下に、本事例で用いるV,Iとの数値を示す。位相は測定点の基本波相電圧Vを基準とした。
Figure 0006121671
Figure 0006121671
等価回路計算では、低圧基準とするため、V,Iは低圧換算を行った。
Figure 0006121671
(d)本例等価回路を用いた第5調波流出電流の計算式
本例等価回路を用いた第5調波流出電流の計算方法を示す。この時V,I,及び等価回路の各回路定数(電源,高調波発生源以外)は既知であるとして計算を行なっている。
まずは、電源の第5調波電圧Vを求める。
Figure 0006121671
次に、I+Ihvを求める。但し、高調波発生源から発生する電流I+Ihvを定電流源と考える。
まず、重ね合わせの定理から、電圧源Vがない時のIを求める。この時のIをIRiとすると、次のとおりになる。
Figure 0006121671
但し、Zは次のとおりになる。
Figure 0006121671
次に、電圧源Vがない時のIを求める。変圧器の巻線がY−Δであることを考慮して、位相を+30deg回転させる。この時のIをITiとすると次のとおりになる。
Figure 0006121671
よって、I+Ihvは、以下の式で求められる。但し、IとI+Ihvは、等価回路で示す電流の向きが逆となるので次のとおりになる。
Figure 0006121671
但し、Zは次のとおりになる。
Figure 0006121671
次に、Ihvを求める。これは、電流源がない時(1/Aはある)を想定し、Vによって1/Aに流れる電流を計算すればよい。また、変圧器の巻線がY−Δであることを考慮して、位相を+30deg回転させる。但し、IhvとVは、等価回路で示す向きが逆となるので次のとおりになる。
Figure 0006121671
但し、Z,Zは次のとおりになる。
Figure 0006121671
これらから、需要家内の負荷機器から発生する正味の第5調波電流Iが求められる。
よって、配電系統に流出する第5調波電流Ihoutは、Iをもとに次の式で計算できる。
Figure 0006121671
(e)本例回路を用いた第5調波流出電流の数値計算
それぞれ、シミュレーションデータと等価回路の各回路定数を用いて計算した。
式(14)より、
Figure 0006121671
式(15),(16)より、
Figure 0006121671
式(17)より、
Figure 0006121671
式(18),(19)より、
Figure 0006121671
式(21),(22),(23)より、
Figure 0006121671
よって式(20)より次のとおりになる。
Figure 0006121671
(f)従来等価回路を用いた第5調波流出電流の数値計算
従来等価回路は、図6の本例等価回路から1/Aを除いた回路であるため、高調波発生源から流出する電流I+IhvはIとIhvに分離することができない。そこで、従来等価回路では、本例等価回路で求めたI+Ihvを一つに統合し、定電流源1’と考える。よって次のとおりとなる。
Figure 0006121671
(g)計算結果の妥当性
需要家内の負荷機器から発生する正味の第5調波電流Iは、配電系統の第5調波電圧Vがゼロの時における高調波発生源から発生する第5調波電流である。そこで、第5調波電圧Vがゼロの時の詳細シミュレーションを行い、高調波発生源から発生する第5調波電流を求め、本例等価回路及び従来等価回路から求めたIとI’の妥当性を評価する。
実際に詳細シミュレーションを実施した結果は、次のとおりである。
Figure 0006121671
本例等価回路及び従来等価回路から求めたIとI’と、上の値を比較すると、本例等価回路で求めたIの方が、差異が小さいことが分かる。よって、本例等価回路では従来等価回路よりも精度よく需要家内の負荷機器から発生する正味の第5調波電流を求めることができている。
(h)需要家からの高調波流出電流の数値計算
本例等価回路から求めたIを用い、需要家からの配電系統へ流出する高調波流出を求める。
式(24)より次のとおりになる。
Figure 0006121671
以上の結果から、需要家内の負荷機器から配電系統に流出する正味の第5調波流出電流Ihoutは6.72Aであることが導き出される。
図9に本発明の実現方法として、本発明の等価回路を実装した進相コンデンサ制御装置10の構成を示す。
高圧受電設備の変圧器等の電圧と電流を入力する入力部11,それらから高調波電圧と電流を演算する演算部12,変圧器インピーダンス等の等価回路演算に使用する定数を保存しておく記憶部13,実際に等価回路による演算を行う演算部14,演算結果を用いて進相コンデンサ(進相コンデンサ設備4)を制御する進相コンデンサ制御部15から構成される。
このうち、入力部11,演算部12,記憶部13,演算部14で本発明の高調波計測装置10Aが構成されている。
なお、進相コンデンサ設備4は、進相コンデンサと直列リアクトルと開閉器を直列に接続してなる進相コンデンサ群を1以上配置して構成されているものとする。
進相コンデンサ制御装置10における内部処理の概略フローを図10に示す。
電圧と電流を入力し、それらから高調波電圧と電流を算出する。それらの値と予め設定し保存させておいた変圧器インピーダンス等の設定値および現在の進相コンデンサ投入台数を用いて、本発明の等価回路から(正味の)高調波発生源電流を算出する。さらにその結果を用いて、受電点からの(正味の)高調波流出電流を算出する。この算出結果を用いて、進相コンデンサ制御ロジックに基づき進相コンデンサを開閉するための制御信号を出力し、進相コンデンサ群の投入台数を変化させる制御を行うことができる。
即ち、本発明の高調波計測装置10Aにより、高圧需要家内の高調波発生源(負荷機器)から流出する正味の高調波流出電流を算出でき、この高調波計測装置10Aを進相コンデンサ用制御装置10に組み込むことで、高調波計測装置10Aによる高調波流出電流の算出結果を用いて、進相コンデンサ群を1以上配置した進相コンデンサ設備4を開閉制御することができる。
1 高調波等価回路
2a 変圧器
2b 配電線
3 高調波電圧源
4 進相コンデンサ設備
5 負荷
6 高調波電流源
7 固定アドミタンス
10 進相コンデンサ制御装置
10A 高調波計測装置
11 電圧・電流入力部
12 高調波電圧・高調波電流演算部
13 記憶部
14 等価回路による演算部
15 進相コンデンサ制御部

Claims (5)

  1. 高圧需要家内の負荷機器から流出する高調波流出電流を、高圧需要家の設備を等価回路に置き換えた高調波等価回路による演算で求める高調波計測方法であって、
    前記高調波等価回路は、
    高圧需要家の受電設備に設置された変圧器と、該変圧器の一次側に置いた電源である高調波電圧源と、力率改善用の進相コンデンサ設備と、高圧需要家内で使用される負荷機器の消費電力に相当する電力を消費する抵抗とリアクタンスで表現した回路である「負荷」と、負荷機器のうち高調波電流を発生する機器を対象とした回路である「高調波電流源」と、該「高調波電流源」と並列に配置されたアドミタンスと、で構成されており、
    前記高調波電圧源の電圧に比例した高調波流出電流が流れるよう前記アドミタンスを固定値に設定する
    ことを特徴とする高調波計測方法。
  2. 前記固定値として、基本波電圧を基準とした場合の前記高調波電圧源の電圧の位相が0°のときのアドミタンス値を用いることを特徴とする
    請求項1に記載の高調波計測方法。
  3. 前記高調波電圧源の電圧として第5調波電圧を用いることを特徴とする請求項2に記載の高調波計測方法。
  4. 前記高調波等価回路において、前記進相コンデンサ設備は、
    前記変圧器の低圧側(二次側)に配置され、進相コンデンサと直列リアクトルを直列に接続してなる進相コンデンサ群を1以上配置して構成されている
    請求項1に記載の高調波計測方法。
  5. 前記請求項1または2に記載の高調波等価回路を実装し、
    高圧受電設備の変圧器の電圧と電流を入力する入力部と、入力部に入力された電圧と電流から高調波電圧と高調波電流を算出する第1演算部と、等価回路演算に使用する定数を保存しておく記憶部と、等価回路による演算を行い高調波流出電流を算出する第2演算部を備えて構成した
    高調波計測装置。
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