JP6119390B2 - 器具及び非接触給電システム - Google Patents

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Description

本発明は、器具及び非接触給電システムに関する。
下記特許文献1には、受電機器に非接触で電力を供給する送電装置を器具に組み込むことを特徴とする電力供給システム(従来技術1)が開示されている。この電力供給システムでは、器具が例えば書斎机の場合には、天板内に送電装置を組み込むことにより机上の携帯電話機(受電機器)に非接触で電力を供給する。
一方、下記特許文献2には、床に非接触で電力を供給する給電装置を設けると共に、当該床上に設置されるダイニングテーブルに非接触で電力を受電する受電装置及び当該受電装置が受電した電力を負荷機器に非接触で供給する2次給電装置を設けた非接触給電システム(従来技術2)が開示されている。
なお、本明細書における「器具」は、建屋等の施設内に設置される各種の物品であり、例えば書斎机、ダイニングテーブル、各種の設置台あるいは事務机や事務テーブル、各種の作業台等、種々の家具や什器を含む概念である。
特開2005−110412号公報 特開2011−083407号公報
ところで、上記従来技術1は、器具と受電機器とを電線で接続する必要がないので、当該両者間における電力供給を簡便化するものであるが、器具への電力供給の簡便化については何ら考慮していない。
これに対して、上記従来技術2は、床からダイニングテーブルへの電力供給だけではなく、ダイニングテーブルから負荷機器への電力供給をも簡便化するものであるが、床からダイニングテーブルへの電力供給及びダイニングテーブルから負荷機器への電力供給の具体的な制御方法を開示するものではない。すなわち、この従来技術2は、アイデアレベルのものであり、実用化する上で必要な電力の給電制御技術を開示するものではない。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、地上装置から器具への電力供給及び器具から受電機器への電力供給の簡便化を実現すると共に当該三者間における給電制御手法を提供することを目的とするものである。
上記目的を達成するために、本発明では、器具に係る第1の解決手段として、外部の地上装置から非接触で電力を受電する器具受電部と、外部の受電機器に非接触で電力を供給する1あるいは複数の器具給電部と、前記器具受電部と前記器具給電部とを電気的に接続する電力線と、前記受電機器から受電要求量を取得する受電要求取得手段と、該受電要求取得手段が取得した受電要求量に応じた電力を前記地上装置に要求する給電要求手段とを具備する、という手段を採用する。
器具に係る第2の解決手段として、上記第1の解決手段において、前記電力線に電気的に接続された蓄電装置をさらに備え、前記給電要求手段は、前記電力線の電圧が所定のしきい値電圧Vsよりも低下すると、前記受電要求量に前記蓄電装置を充電させるための電力量Psを加算した電力を前記地上装置に要求する、という手段を採用する。
器具に係る第3の解決手段として、上記第2の解決手段において、前記しきい値電圧Vsは、前記蓄電装置の50%充電状態に相当する電圧である、という手段を採用する。
また、本発明では、非接触給電システムに係る第1の解決手段として、器具に係る第1〜3の解決手段に記載の器具と、当該器具が設置される場所に設けられる前記地上装置とを具備する、という手段を採用する。
また、本発明では、非接触給電システムに係る第2の解決手段として、前記地上装置は施設の床に複数離散配置される、という手段を採用する。
また、本発明では、非接触給電システムに係る第3の解決手段として、前記地上装置は、床内に埋設あるいは床と器具との間に設置される、という手段を採用する。
また、本発明では、非接触給電システムに係る第4の解決手段として、前記器具は、床上に複数配列する事務机である、という手段を採用する。
本発明によれば、外部の地上装置から非接触で電力を受電する器具受電部と、外部の受電機器に非接触で電力を供給する1あるいは複数の器具給電部と、器具受電部と器具給電部とを電気的に接続する電力線と、受電機器から受電要求量を取得する受電要求取得手段と、該受電要求取得手段が取得した受電要求量に応じた電力を地上装置に要求する給電要求手段とを具備するので、地上装置から器具への電力供給及び器具から受電機器への電力供給の簡便化を実現することができると共に、当該三者間における効果的な給電制御手法を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る非接触給電システムの全体構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る非接触給電システムにおける地上給電装置Kを示す上面図(a)及び断面図(b)である。 本発明の一実施形態に係る非接触給電システムにおける電力供給方法を示す模式図である。 本発明の一実施形態に係る非接触給電システムにおける地上給電装置Kaを示すブロック図である。
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態について説明する。
本実施形態に係る非接触給電システムは、図1に示すように、地上給電装置K(地上装置)及び机A(器具)によって構成されている。このような非接触給電システムは、机A上に設置された机上機器1及び机上機器2(受電機器)に対して非接触で電力を供給する。
地上給電装置Kは、地上給電回路k1と地上給電コイルk2とから構成されている。この地上給電装置Kは、図示するように施設の床内の床面近傍に埋設されている。地上給電回路k1は、商用電源(例えば単相100ボルト)を入力とし、当該商用電源を所定周波数の交流電力に周波数変換する地上インバータと、地上給電コイルk2を介して机Aから取得した器具電力要求量P0に応じて上記地上インバータを制御する地上インバータ制御回路と、から構成されている。このような地上給電回路k1は、上記器具電力要求量P0に応じた所定周波数の交流電力を地上給電コイルk2に出力する。
ここで、上記地上インバータ制御回路は、上記器具電力要求量P0を制御情報として含む制御信号を地上給電コイルk2を介して机Aと送受信する通信機能を備えている。上記制御信号は、交流電力の周波数とは異なる周波数に設定された交流信号であり、よって交流電力と干渉することなく地上給電コイルk2を介して机Aと送受信することができるように仕様設定されている。
地上給電コイルk2は、上記地上給電回路k1から入力される所定周波数の交流電力を入力とし、当該交流電力に応じた交流磁界を周囲近傍領域に発生させる。この地上給電コイルk2には、必要に応じて共振用コンデンサが直列あるいは並列に接続されており、当該共振用コンデンサと共に共振回路(直列共振回路あるいは並列共振回路)を構成する。また、この地上給電コイルk2は、非接触給電の効率が低下しないように電磁界を透過させる材質の板材Bを挟んだ状態で床面に臨むように配置されている。この板材Bの材質は、例えば強化プラスチック、強化ガラスあるいは木材である。板材Bは、床面に加わる荷重、例えば歩行者や手押し車の重量に耐える強度を有し、床面に接する物体、例えば靴の裏や手押し車の車輪で破損しないように、配慮された構造を有する。
このような地上給電装置K(K1〜K12)は、図2に示すように、施設の床に一定間隔で格子状に埋設されている。この施設は、例えば机A(事務机)が多数設けられるオフィスビルである。この図において、破線で示した多数の矩形は、各々に机A(事務机)が設定される領域を示している。すなわち、地上給電装置K1〜K12は、個々の机Aに対応するように、また直上に板材Bが存在するように、施設の床に埋設されている。
一方、机Aは、器具受電コイルt1、器具受電回路t2、第1器具給電回路t3、第1器具給電コイルt4、第2器具給電回路t5、第2器具給電コイルt6、電力線t7及び蓄電装置t8から構成されている。これら各構成要素のうち、器具受電コイルt1及び器具受電回路t2は器具受電部Jtを構成し、第1器具給電回路t3及び第1器具給電コイルt4は第1器具給電部T1を構成し、第2器具給電回路t5及び第2器具給電コイルt6は第2器具給電部T2を構成している。なお、図1では明示していないが、机Aは、略長方形の天板と脚部とを少なくとも備えており、事務作業者等の使用に供される什器である。
最初に、器具受電部Jtについて説明する。器具受電コイルt1は、上記板材Bを挟んで地上給電コイルk2と対向するように机Aの下部に設けられており、地上給電コイルk2と電界結合ないし磁気結合することにより所定周波数の交流電力を非接触で受電し、受電電力として器具受電回路t2に出力する。器具受電回路t2は、上記器具受電コイルt1から入力される受電電力を直流電力に変換する器具コンバータと、電力線t7を介して第1器具給電回路t3及び第2器具給電回路t5から取得した第1機器電力要求量P1及び第2機器電力要求量P2に応じて上記器具コンバータを制御する器具コンバータ制御回路と、から構成されている。
ここで、上記器具コンバータ制御回路は、上記器具電力要求量P0を制御情報として含む制御信号を器具受電コイルt1及び地上給電コイルk2を介して地上給電回路k1に送信し、第1機器電力要求量P1を制御情報として含む制御信号を電力線t7を介して第1器具給電回路t3から受信し、また第2機器電力要求量P2を制御情報として含む制御信号を電力線t7を介して第2器具給電回路t5から受信する通信機能を備えている。
また、この器具コンバータ制御回路は、器具コンバータの出力電圧、つまり電力線t7に伝送される直流電力の電圧(伝送電圧Vd)をモニタする機能を備えており、第1機器電力要求量P1及び第2機器電力要求量P2に加えて、伝送電圧Vdをも考慮することにより器具電力要求量P0を設定する。このような器具受電回路t2は、電力線t7を介して第1器具給電回路t3及び第2器具給電回路t5に接続されている。
続いて、第1器具給電部T1について説明する。第1器具給電回路t3は、電力線t7を介して器具受電回路t2から入力された直流電力を交流電力に変換する第1器具インバータと、第1器具給電コイルt4を介して机上機器1から取得した第1機器電力要求量P1に応じて上記第1器具インバータを制御する第1器具インバータ制御回路と、から構成されている。上記第1器具インバータ制御回路は、上述した制御信号を電力線t7を介して器具受電回路t2と送受信すると共に第1器具給電コイルt4を介して机上機器1と送受信する通信機能を備えている。
第1器具給電コイルt4は、上記第1器具給電回路t3から入力される所定周波数の交流電力を入力とし、当該交流電力に応じた交流磁界を周囲近傍領域に発生させる。この第1器具給電コイルt4には、上述した地上給電コイルk2と同様に、必要に応じて共振用コンデンサが直列あるいは並列に接続されており、当該共振用コンデンサと共に共振回路(直列共振回路あるいは並列共振回路)を構成する。また、この第1器具給電コイルt4は、上述した板材Bと同様な材質の板材B1を挟んだ状態で机上機器1の下面に対向するに配置されている。板材B1は、板材Bと同様、加わる荷重や接する物体で破損しないような構造を選定するが、板材B1は、机上に設置され、板材Bに比べ加わる荷重が小さく破損の可能性も小さく、板材B1は、板材Bより薄い板材を使用可能な場合が多い。
さらに、第2器具給電部T2について説明する。第2器具給電回路t5は、電力線t7を介して器具受電回路t2から入力された直流電力を交流電力に変換する第2器具インバータと、第2器具給電コイルt6を介して机上機器2から取得した第2機器電力要求量P2に応じて上記第2器具インバータを制御する第2器具インバータ制御回路と、から構成されている。上記第2器具インバータ制御回路は、上述した制御信号を電力線t7を介して器具受電回路t2と送受信すると共に第2器具給電コイルt6を介して机上機器2と送受信する通信機能を備えている。
第2器具給電コイルt6は、上記第2器具給電回路t5から入力される所定周波数の交流電力を入力とし、当該交流電力に応じた交流磁界を周囲近傍領域に発生させる。この第2器具給電コイルt6には、上述した第1器具給電コイルt4と同様に、必要に応じて共振用コンデンサが直列あるいは並列に接続されており、当該共振用コンデンサと共に共振回路(直列共振回路あるいは並列共振回路)を構成する。また、この第2器具給電コイルt6は、上述した板材B1と同様な板材B2を挟んだ状態で机上機器2の下面に対向するように配置されている。
電力線t7は、このような器具受電部Jtの出力端と、第1器具給電部T1の入力端と、第2器具給電部T2の入力端と、蓄電装置t8の入出力端とを電気的に接続すると共に直流電力を伝送する一対の電線である。蓄電装置t8は、電力線t7に伝送される直流電力の伝送電圧Vdに応じて上記直流電力を充放電する所定蓄電容量の装置であり、例えば鉛蓄電池やニッケル水素電池やリチウムイオン電池等の二次電池、電気二重層キャパシタあるいは電解コンデンサである。この蓄電装置t8は、机Aから机上機器1及び/あるいは机上機器2への給電遅れを解消あるいは低減するために設けられたものであり、給電遅れを許容できる用途に本発明を適用する場合には必ずしも必須な構成要素ではない。
ここで、本非接触給電システムにおける地上給電コイルk2、器具受電コイルt1、第1器具給電コイルt4、第2器具給電コイルt6及び電力線t7は、基本的に電力を伝送するための構成要素であるが、これに加えて本非接触給電システムを機能させるために必要な制御信号をも伝送する。すなわち、地上給電コイルk2、器具受電コイルt1、第1器具給電コイルt4及び第2器具給電コイルt6は所定周波数の交流電力を伝送すると共に、当該交流電力とは異なる周波数の制御信号を伝送する。一方、電力線t7は、直流電力を伝送すると共に上記制御信号をも伝送する。
このように構成された机Aにおいて、第1器具給電回路t3及び第2器具給電回路t5は、外部の机上機器1及び机上機器2から第1機器電力要求量P1及び第2機器電力要求量P2を取得する受電要求取得手段である。また、器具受電回路t2は、このような第1機器電力要求量P1及び第2機器電力要求量P2に応じた交流電力を外部の地上給電装置Kに要求する給電要求手段である。すなわち、地上給電装置Kは、机Aにとって外部の地上装置に相当し、机上機器1及び机上機器2は、机Aにとって外部の受電機器に相当する。
続いて、机上機器1は、第1機器受電コイル1a、第1機器受電回路1b及び第1負荷1cから構成されている。一方、机上機器2は、第2機器受電コイル2a、第2機器受電回路2b及び第2負荷2cから構成されてる。このような机上機器1及び机上機器2は、図1に示すように机A上に設置されている。
第1機器受電コイル1aは、上記板材B1を挟んで第1器具給電コイルt4と対向するように机上機器1の下面に設けられている。この第1機器受電コイル1aは、第1器具給電コイルt4と電界結合ないし磁気結合することにより所定周波数の交流電力を非接触で受電し第1機器受電回路1bに出力する。第1機器受電回路1bは、上記第1機器受電コイル1aから入力される交流電力を直流電力に変換して第1負荷1cに供給する第1機器コンバータと、当該第1機器コンバータを制御する第1機器コンバータ制御回路と、から構成されている。
上記第1機器コンバータ制御回路は、第1負荷1cの作動に必要な直流電力量に相当する交流電力の供給を第1機器電力要求量P1として第1器具給電回路t3に送信する通信機能を備える。このような第1機器コンバータ制御回路は、上記第1機器電力要求量P1に基づいて第1機器受電コイル1aから入力された交流電力を直流電力に変換して第1負荷1cに供給する。第1負荷1cは、第1機器受電回路1bから入力された直流電力によって所定の機能を発現する機能部であり、例えば照明用発光体やコンピュータあるいは各種の携帯機器である。
第2機器受電コイル2aは、上記板材B2を挟んで第2器具給電コイルt6と対向するように机上機器2の下面に設けられている。この第2機器受電コイル2aは、第2器具給電コイルt6と電界結合ないし磁気結合することにより所定周波数の交流電力を非接触で受電し第2機器受電回路2bに出力する。第2機器受電回路2bは、上記第2機器受電コイル2aから入力される交流電力を直流電力に変換して第2負荷2cに供給する第2機器コンバータと、当該第2機器コンバータを制御する第2機器コンバータ制御回路と、から構成されている。
上記第2機器コンバータ制御回路は、第2負荷2cの作動に必要な直流電力量に相当する交流電力の供給を第2機器電力要求量P2として第2器具給電回路t5に送信する通信機能を備える。このような第2機器コンバータ制御回路は、上記第2機器電力要求量P2に基づいて第2機器受電コイル2aから入力された交流電力を直流電力に変換して第2負荷2cに供給する。第2負荷2cは、第2機器受電回路2bから入力された直流電力によって所定の機能を発現する機能部であり、例えば照明用発光体やコンピュータあるいは各種の携帯機器である。
次に、本非接触給電システムの動作について、図3をも参照して詳しく説明する。
本非接触給電システムは、上述したように地上給電装置K及び机Aによって構成されるシステムであり、机A上に設置された机上機器1及び/あるいは机上機器2の要求に応じて机上機器1及び/あるいは机上機器2に電力を供給する。以下では動作の一例として、机上機器1及び机上機器2の両方が電力供給を要求した場合について、本非接触給電システムの動作を説明する。
机上機器1の第1機器受電回路1bは、第1負荷1cを作動させるために、第1機器電力要求量P1を第1器具給電回路t3に送信する。一方、机上機器2の第2機器受電回路2bは、第2負荷2cを作動させるために、第2機器電力要求量P2を第2器具給電回路t5に送信する。そして、第1器具給電回路t3は、第1機器電力要求量P1を器具受電回路t2に転送し、第2器具給電回路t5は、第2機器電力要求量P2を器具受電回路t2に転送する。そして、器具受電回路t2は、第1機器電力要求量P1及び第2機器電力要求量P2に基づいて器具電力要求量P0を設定し、器具電力要求量P0を地上給電回路k1に送信する。この結果として、器具電力要求量P0に相当する交流電力が地上給電装置Kから器具受電部Jtに供給される。
ここで、器具受電回路t2(より正確には器具コンバータ制御回路)は、第1機器電力要求量P1及び第2機器電力要求量P2に加えて伝送電圧Vdをも考慮して器具電力要求量P0を設定する。すなわち、器具受電回路t2は、伝送電圧Vdを予め記憶しているしきい値電圧Vsと比較し、伝送電圧Vdがしきい値電圧Vsよりも低下すると、第1機器電力要求量P1と第2機器電力要求量P2との合算値に蓄電装置t8を充電させるための充電電力量Psを加算した電力を器具電力要求量P0として地上給電回路k1に送信する。
この結果、器具受電部Jtが地上給電装置Kから受電する交流電力は、第1機器電力要求量P1と第2機器電力要求量P2と充電電力量Psとを合算したものとなり、図3に示すように第1機器電力要求量P1は第1器具給電部T1から机上機器1に給電され、第2機器電力要求量P2は第2器具給電部T1から机上機器2に給電され、また残りの充電電力量Psは蓄電装置t8に供給される。
ここで、伝送電圧Vdは、器具受電回路t2の出力端に接続された電力線t7の直流電圧であり、また蓄電装置t8の入出力端の端子間電圧でもある。このような伝送電圧Vdは、蓄電装置t8の充電状態に応じて変化する、つまり蓄電装置t8が満充電に近づくに従って上昇する。このような伝送電圧Vdに対して、上記しきい値電圧Vsは、蓄電装置t8の充電が必要となる電圧、例えば蓄電装置t8の50%充電状態に相当する電圧である。
このような本非接触給電システムでは、蓄電装置t8は、常に50%以上の充電状態に維持されるので、机上機器1及び/あるいは机上機器2の電力要求に対して器具受電部Jtよりも高速に電力を供することができる。
すなわち、本非接触給電システムでは、第1機器電力要求量P1が第1機器受電回路1bから第1器具給電回路t3を経由して器具受電回路t2に送信され、また第2機器電力要求量P2が第2機器受電回路2bから第2器具給電回路t5を経由して器具受電回路t2に送信されることによって器具電力要求量P0が設定され、当該器具電力要求量P0が器具受電回路t2から地上給電回路k1に送信されることによって、地上給電装置Kから器具受電部Jtに器具電力要求量P0に相当する交流電力が供給される。
したがって、第1機器電力要求量P1及び第2機器電力要求量P2に対して当該第1機器電力要求量P1及び第2機器電力要求量P2に相当する交流電力が机上機器1及び机上機器2に供給されるまでに時間的な遅れが生じる。このような給電遅れは机上機器1及び机上機器2の速やかな作動を阻害するので好ましくないが、本非接触給電システムでは、高速給電が可能な蓄電装置t8から第1機器電力要求量P1及び第2機器電力要求量P2に相当する電力が机上機器1及び机上機器2に過渡的に供給されるので、机上機器1及び机上機器2の速やかな作動を実現することができる。
なお、器具受電回路t2は、伝送電圧Vdがしきい値電圧Vs以上の場合には、第1機器電力要求量P1と第2機器電力要求量P2との合算値を器具電力要求量P0として地上給電回路k1に送信する。この場合には、蓄電装置t8は充電されることなく(つまりPs=0)、器具受電部Jtが地上給電装置Kから受電した交流電力は、第1器具給電部T1から机上機器1に給電され、また第2器具給電部T2から机上機器2に給電される。
以上の実施形態において、机上機器1が存在せず、机Aから机上機器2のみへ非接触給電を行う場合の制御は、P1=0とすれば実現でき、机上機器2が存在せず、机Aから机上機器1のみへ非接触給電を行う場合の制御は、P2=0とすれば実現できる。さらに、机上機器1も机上機器2も存在しない場合の制御は、P1=P2=0とすれば実現できる。最後の場合においても、伝送電圧Vdがしきい値電圧Vsよりも低下すると、P0=Psとなるので、蓄電装置t8は常に50%以上の充電状態に維持される。
このような本非接触給電システムによれば、地上給電装置Kから机Aへの電力供給及び机Aから机上機器1及び机上機器2への電力供給の簡便化を実現することができると共に、当該地上給電装置K、机A並びに机上機器1及び机上機器2間における効果的な給電制御手法を提供することができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、例えば以下のような変形例が考えられる。
(1)上記実施形態では、器具の一例である机Aに電力を非接触給電する場合について説明したが、本発明はこれに限定されない。また、机Aを略長方形の天板を備え事務作業者等の使用に供される什器としたが、形状・用途は任意である。例えば、円形や楕円形の天板を有し食卓等の使用に供される什器でもよい。
(2)板材Bが、地上給電コイルk2の上面、もしくは地上給電装置Kの上面と一体に形成されていてもよい。
(3)上記実施形態では、蓄電装置t8を設けたが、本発明はこれに限定されない。高速な電力供給が必要とされない机上機器1及び机上機器2の場合には、蓄電装置t8を省略してもよい。
(4)上記実施形態では、器具給電回路を2個設けたが、3個以上設け、3個以上の机上機器に同時に非接触給電可能なように構成してもよい。また、器具給電回路を1個しか設けない構成も可能である。
(5)上記実施形態では、地上給電装置Kを床に埋設する場合について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば図4に示す地上給電装置Kaのように、床と机A(事務机)との間に設置してもよい。なお、地上給電装置Kaは、床と机A(事務机)との間への設置を容易ならしめるために薄型に構成されている。
(6)上記実施形態では、地上給電装置K(K1〜K12)を施設の床に一定間隔で格子状に埋設する場合について説明したが、地上給電装置Kの個数は任意であり、間隔が一定でなくてもよく、格子状以外の配置でもよく、異なる地上給電装置Kどうし、もしくは異なる机Aどうしが物理的に干渉せず、かつ、非接触給電が電磁的に干渉しなければよい。
(7)上記実施形態では、制御信号の送受信を地上給電コイルk2、器具受電コイルt1、第1器具給電コイルt4、第2器具給電コイルt6及び電力線t7を信号伝送線として用いて行ったが、本発明はこれに限定されない。無線等の他の信号方式に基づいて制御信号の送受信を行ってもよい。信号伝送線として電力線t7と別の線を用いてもよい。
(8)非接触給電の方式には電磁誘導方式、磁界共鳴方式など複数の方式があるが、本発明はいずれの非接触給電の方式であっても適用可能である。地上装置から器具受電部への非接触給電の方式と、器具給電部から受電機器への非接触給電の方式とが、同じであってもよいし異なっていてもよい。複数の器具給電部を備える場合、器具給電部から受電機器への非接触給電の方式が器具給電部によって異なっていてもよい。また、給電コイル、受電コイルにも円形、方形など各種の形状やうずまき型・ソレノイド型など各種の巻き方があるが、非接触給電が可能であれば、コイルの形状・巻き方・大きさ・その他のコイル特性は任意である。
K,Ka 地上給電装置(地上装置)
k1 地上給電回路
k2 地上給電コイル
A 机(器具)
t1 器具受電コイル
t2 器具受電回路
t3 第1器具給電回路
t4 第1器具給電コイル
t5 第2器具給電回路
t6 第2器具給電コイル
t7 電力線
t8 蓄電装置
Jt 器具受電部
T1 第1器具給電部
T2 第2器具給電部

Claims (6)

  1. 外部の地上装置から非接触で電力を受電する器具受電部と、
    外部の受電機器に非接触で電力を供給する1あるいは複数の器具給電部と、
    前記器具受電部と前記器具給電部とを電気的に接続する電力線と、
    前記受電機器から受電要求量を取得する受電要求取得手段と、
    該受電要求取得手段が取得した受電要求量に応じた電力を前記地上装置に要求する給電
    要求手段と
    前記電力線に電気的に接続された蓄電装置とを具備し、
    前記給電要求手段は、前記電力線の電圧が所定のしきい値電圧Vsよりも低下すると、前記受電要求量に前記蓄電装置を充電させるための電力量Psを加算した電力を前記地上装置に要求することを特徴とする器具。
  2. 前記しきい値電圧Vsは、前記蓄電装置の50%充電状態に相当する電圧であることを特徴とする請求項1記載の器具。
  3. 請求項1または2に記載の器具と、
    当該器具が設置される場所に設けられる前記地上装置と
    を具備することを特徴とする非接触給電システム。
  4. 前記地上装置は施設の床に複数離散配置されることを特徴とする請求項3記載の非接触給電システム。
  5. 前記地上装置は、床内に埋設あるいは床と器具との間に設置されることを特徴とする請求項4記載の非接触給電システム。
  6. 前記器具は、床上に複数配列する事務机であることを特徴とする請求項3〜5のいずれか一項に記載の非接触給電システム。
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