JP6117081B2 - 緩熱器及びこれを有するボイラ - Google Patents

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Description

本発明は、緩熱器及びこれを有するボイラに関するものである。
ボイラには、過熱器等で過熱された蒸気の温度を調整する装置として緩熱器を備えているものがある。緩熱器は、例えば、過熱器の伝熱管と伝熱管をつなげる経路に、水ドラム内に配置された伝熱管を通過するバイパス経路を設け、バイパス経路を流れる蒸気を水ドラムに貯留された液体で冷却する機構がある(特許文献1参照)。また、緩熱器には、蒸気ドラムを通過させる機構や、水スプレイで蒸気にミストを噴射する機構がある(特許文献2参照)。
特開平5−87308号公報 特開2009−103344号公報
ドラム内に伝熱管を配置し、伝熱管内に蒸気を流すことで蒸気を冷却できる。緩熱器は、径の小さい伝熱管を複数並列に配置することで、効率よく蒸気を冷却することができる。ここで、緩熱器による蒸気の温度調整は、蒸気温度によって、冷却量が変動するため、間欠作動される。そのため、蒸気を通過させる伝熱管とドラムとの温度差に変動が生じる。このような変動が生じると、伝熱管と集合管との接続部、つまり、蒸気が複数の伝熱管に分配される部分、具体的には伝熱管が接続される管板部と伝熱管の接続部に応力集中が生じる。伝熱管が管板部から外れる、もしくは、亀裂が生じてしまうと故障の原因となるため、故障前の交換、メンテナンスが必要となる。
本発明は、上述した課題を解決するものであり、ボイラの寿命をより長くすることができる緩熱器及びこれを有するボイラを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための本発明は、ボイラに設けられ、ドラムに貯留された熱媒と蒸気とを熱交換し、前記蒸気の温度を調整する緩熱器であって、前記ドラム内に配置された複数の伝熱管と、前記ボイラの対象配管に接続され、前記対象配管に流れる蒸気を、前記伝熱管に供給する蒸気供給部と、前記伝熱管が挿入される複数の貫通穴が形成され、前記貫通穴で複数の前記伝熱管の端部を支持し、前記蒸気供給部の端部に固定された管板と、前記対象配管から前記蒸気供給部に流入する蒸気を調整する制御装置と、を有し、
前記制御装置は、前記蒸気の温度を低減しない制御値が入力された場合も前記伝熱管に蒸気を供給することを特徴とする。
また、前記伝熱管は、端部が前記管板よりも前記蒸気供給部側に突出していることが好ましい。
また、前記管板は、前記貫通穴の壁面の全周に繋がった溝が形成され、前記伝熱管は、一部が前記溝に突出していることが好ましい。
上記の目的を達成するための本発明は、ボイラに設けられ、ドラムに貯留された熱媒と蒸気とを熱交換し、前記蒸気の温度を調整する緩熱器であって、前記ドラム内に配置された複数の伝熱管と、前記ボイラの対象配管に接続され、前記対象配管に流れる前記蒸気を、前記伝熱管に供給する蒸気供給部と、複数の前記伝熱管の端部を支持し、前記蒸気供給部の端部に固定された管板と、を有し、前記伝熱管は、端部が前記管板よりも前記蒸気供給部側に突出していることを特徴とする。
上記の目的を達成するための本発明は、ボイラに設けられ、ドラムに貯留された熱媒と蒸気とを熱交換し、前記蒸気の温度を調整する緩熱器であって、前記ドラム内に配置された複数の伝熱管と、前記ボイラの対象配管に接続され、前記対象配管に流れる前記蒸気を、前記伝熱管に供給する蒸気供給部と、複数の前記伝熱管の端部を支持し、前記蒸気供給部の端部に固定された管板と、を有し、前記管板は、前記貫通穴の壁面の全周に繋がった溝が形成され、前記伝熱管は、一部が前記溝に突出していることを特徴とする。
上記の目的を達成するための本発明のボイラは、上記のいずれかに記載の緩熱器と、前記緩熱器の前記伝熱管が配置されたドラムと、を備えることを特徴とする。
ここで、前記ドラムは、水ドラムであることが好ましい。
また、前記ドラムは、蒸気ドラムであることも好ましい。
本発明によれば、ボイラの寿命をより長くすることができる。
図1は、本発明に係るボイラの一実施形態の概略構成を示す模式図である。 図2は、緩熱器の概略構成を示す模式図である。 図3は、緩熱器の水ドラムに配置された部分を拡大して示す模式図である。 図4は、伝熱管と管板と配管との接続部を示す模式図である。 図5は、弁開度と時間との関係の一例を示すグラフである。 図6は、緩熱器の他の例の概略構成を示す模式図である。 図7は、伝熱管と管板との関係を示す模式図である。 図8は、伝熱管と管板との関係を示す模式図である。 図9は、管板を示す模式図である。
以下に添付図面を参照して、本発明に係る動力システムの好適な実施例を詳細に説明する。なお、この実施例により本発明が限定されるものではなく、また、実施例が複数ある場合には、各実施例を組み合わせて構成するものも含むものである。
図1は、本発明に係るボイラの一実施形態の概略構成を示す模式図である。図2は、緩熱器の概略構成を示す模式図である。ボイラ10は、火炉11と、バーナ12と、フロントバンクチューブ16と、過熱器(Super Heater:SH)18と、蒸発管群(リアバンクチューブ)20と、水ドラム28と、蒸気ドラム29と、ヘッダ30、32と、を有する。
火炉11は、ボイラ10の各部が配置された容器である。火炉11は、燃料が燃焼されることで生成される排ガスを排出するガス出口24が設けられている。また、火炉11となる壁面には、ウォールチューブ34が配置されている。ウォールチューブ34は、火炉11の熱を回収する熱交換器である。
バーナ12は、火炉11のガス出口24とは離れた位置、ガス出口24が設けられている位置の反対側の面に配置されている。バーナ12は、空気と燃料とを混合し、混合したガスを噴射口から火炉11に噴射する。噴射口から噴射された混合ガスは、噴射された後、火炉11の内部で燃焼され、火炎を形成する。
ボイラ10は、バーナ12からガス出口24に向けて、フロントバンクチューブ16と、過熱器18と、蒸発管群20と、がこの順で配置されている。バーナ12の噴射口で燃料を燃焼させることで生成される燃焼ガスGは、バーナ12からガス出口24に向けて移動し、フロントバンクチューブ16が配置された領域、過熱器18が配置された領域、蒸発管群20が配置された領域を順次通過する。フロントバンクチューブ16と、過熱器18と、蒸発管群20とは、それぞれ熱交換器であり、燃焼ガスが通過する際に、燃焼ガスとの間で熱交換を行い、燃焼ガスの熱を回収し、内部に流通する熱媒の温度を上昇させる。
フロントバンクチューブ16は、火炉11のバーナ12側、つまり火炉11の温度が高い領域に配置されている。フロントバンクチューブ16は、蒸気ドラム29及びヘッダ32と接続されており、内部に熱媒が流通している。フロントバンクチューブ16は、燃焼ガスと熱媒との熱交換で燃焼ガスの熱を回収し、熱媒の温度を上昇させ、燃焼ガスの温度を低下させる。
過熱器18は、火炉11のフロントバンクチューブ16よりもガス出口24側に配置されている。過熱器18は、フロントバンクチューブ16が配置された領域を通過した燃焼ガスが通過する。過熱器18は、ヘッダ30と接続されており、内部に熱媒が流通している。過熱器18は、燃焼ガスと熱媒との熱交換で燃焼ガスの熱を回収し、熱媒の温度を上昇させ、燃焼ガスの温度を低下させる。なお、後述するが本実施形態の過熱器18は、2つの過熱器が直列で接続されている。
蒸発管群20は、複数の伝熱管を有し、火炉11のバーナ12とガス出口24との間より、具体的には、過熱器18よりもガス出口24側に配置されている。蒸発管群20は、過熱器18が配置された領域を通過した燃焼ガスが通過する。水ドラム28は、熱媒を貯留するドラムであり、蒸発管群20の鉛直方向下側に接続されている。蒸気ドラム29は、加熱された熱媒である蒸気を貯留するドラムであり、蒸発管群20の鉛直方向上側に接続されている。このように、蒸発管群20は、複数の伝熱管の鉛直方向下側の端部が水ドラム28と接続され、鉛直方向上側の端部が蒸気ドラム29に接続され、内部に熱媒が流通した状態となる。蒸発管群20は、バーナ12で生成され、フロントバンクチューブ16が配置された領域及び過熱器18が配置された領域を通過した燃焼ガスが通過する。蒸発管群20は、燃焼ガスと熱媒との熱交換で燃焼ガスの熱を回収し、熱媒の温度を上昇させ、燃焼ガスの温度を低下させる。ボイラ10は、蒸発管群20を通過した燃焼ガスが排ガスとしてガス出口24から排出される。
ボイラ10は、バーナ12で燃料を燃焼して燃焼ガスGを発生させ、フロントバンクチューブ16と過熱器18と蒸発管群20とで燃焼ガスと熱媒の熱交換を行い、熱媒の温度を上昇させ、熱媒を蒸気とし、当該蒸気を蒸気ドラム29に貯留する。ボイラ10は、蒸気ドラム29に貯留した蒸気を例えば、タービンに供給することで、タービンを回転させ、発電機で発電することができる。なお、ボイラ10が蒸気を供給する機器は、タービンに限定されず、蒸気を熱源や駆動源して利用する各種機器に供給することができる。
また、ボイラ10は、図2に示すように緩熱器40と制御装置41と、を有する。制御装置41は、緩熱器40の一部としてもよい。以下、図2から図5を用いて、緩熱器40及び制御装置41について説明する。図3は、緩熱器の水ドラムに配置された部分を拡大して示す模式図である。図4は、伝熱管と管板と配管との接続部を示す模式図である。図5は、弁開度と時間との関係の一例を示すグラフである。
緩熱器40は、CDSH(Control Desuper Heater)に用いる装置であり、過熱器18で生成された蒸気の蒸気温度をコントロールする。緩熱器40は、過熱器18の蒸気の一部を過熱器18の途中で抜き出し、水ドラム28に貯留された熱媒と熱交換をし、減温する。ボイラ10は、緩熱器40を通過した上記を過熱器18でさらに熱交換し、加熱する。
まず、過熱器18は、第1過熱器18aと第2過熱器18bとを有する。第1過熱器18aは、一方の端部がヘッダ30aと接続し、他方の端部がヘッダ30bと接続している。第2過熱器18bは、一方の端部がヘッダ30cと接続し、他方の端部がヘッダ30dと接続している。また、ヘッダ30bとヘッダ30cとは、配管42で接続されている。配管42には、開度を調整可能な制御弁50が配置されている。
過熱器18は、ヘッダ30aに供給された蒸気Stが第1過熱器18a、ヘッダ30b、配管42、ヘッダ30c、第2過熱器18b、ヘッダ30dの順で通過し、ヘッダ30dから、蒸気を使用する機器に供給される。なお、第1過熱器18aと第2過熱器18bとの割合は、特に限定されず、第1過熱器18aの方が大きくても、流路が長くてもよいし、第2過熱器18bの方が大きくても、流路が長くてもよいし、第1過熱器18aと第2過熱器18bとが同じでもよい。
緩熱器40は、第1配管44と、伝熱管ユニット46と、第2配管48と、制御弁49と、を有する。第1配管44は、図2に示すように一方の端部が配管42の制御弁50よりも蒸気流れ方向上流側の部分と接続し、他方の端部が伝熱管ユニット46と接続している。第2配管48は、一方の端部が配管42の制御弁50よりも蒸気流れ方向下流側の部分と接続し、他方の端部が伝熱管ユニット46と接続している。緩熱器40は、伝熱管ユニット46と第1配管44及び第2配管48の伝熱管ユニット46側の部分は水ドラム28内に配置されている。緩熱器40は、第1配管44に、開度を調整可能な制御弁49が設けられている。緩熱器40は、配管42を流れる蒸気Stが分岐されて第1配管44に供給され、伝熱管ユニット46を通過した後、第2配管48から配管42に供給される。つまり緩熱器40は、配管42のバイパスとなり、配管42を流れる蒸気Stの一部を、伝熱管ユニット46を通過させた後、配管42に戻す。
伝熱管ユニット46は、蒸気供給部51と、伝熱管群52と、蒸気回収部54と、管板56、58と、を有する。蒸気供給部51は、第1配管44の他方の端部と接続された配管であり、第1配管44から蒸気が供給される。蒸気供給部51は、水ドラム28の内部に配置されている。蒸気回収部54は、第2配管48の他方の端部と接続された配管であり、第2配管48に蒸気を供給する。蒸気回収部54は、水ドラム28の内部に配置されている。
伝熱管群52は、図4に示すように複数の伝熱管53が水ドラム28内に配置されている。伝熱管53は、一方の端部が管板56を介して蒸気供給部51に接続され、他方の端部が管板58を介して蒸気回収部54と接続されている。本実施形態の伝熱管53は、水ドラム28内に折り曲げて配置されており、蒸気Stが流れる経路が、水ドラム28の長手方向の長さよりも長くなる。
次に、管板56と管板58とは、接続する管路が蒸気供給部51と複数の伝熱管53であるか蒸気回収部54と複数の伝熱管53であるかが異なる以外、基本的に同様の構成であるので、以下管板56と、蒸気供給部51と複数の伝熱管53との位置関係について説明する。
管板56は、図4に示すように、板状の部材であり、伝熱管群52に含まれる複数の伝熱管53の一方の端部を支持し、蒸気供給部51に固定されている。伝熱管53は、貫通穴62に挿入された後、拡管処理が行われることで、管板56と密着した状態となる。その後、伝熱管53は、貫通穴62との接触部近傍を溶接することで、管板56に固定される。管板56は、締結機構59のボルト等がボルト穴64に挿入され、蒸気供給部51に固定されている。締結機構59は、ボルトとナット等を含む機構であり、ボルトを貫通穴64及び蒸気供給部51の端部に形成した穴に挿入し、両端をそれぞれナットで締結している。締結機構59は、管板56の全周に形成されたボルト穴64と蒸気供給部51に形成した穴とをボルトとナットとで締結することで、管板56を蒸気供給部51に締結する。また、伝熱管ユニット46は、管板56と蒸気供給部51とが接触する範囲、つまり管板56の端部側の全周の管板56と蒸気供給部51との間にシール部材を設けてもよい。
緩熱器40は、第1配管44に流入した蒸気Stが、蒸気供給部51から複数の伝熱管53にそれぞれ流入する。伝熱管53に流入した蒸気Stは、水ドラム28に貯留された熱媒と熱交換を行う。具体的には、温度が高い蒸気Stが水ドラム28内の熱媒によって減温(冷却)される。伝熱管53を通過した蒸気Stは、蒸気回収管54を通過した後、第2配管48に流入し、第2配管48から配管42に流入する。
制御装置41は、緩熱器40を流通させる蒸気の量を調整することで、過熱器18で生成された蒸気の出口温度を調整する。具体的には、制御装置41は、制御弁49、52の開度を調整することで、配管42に流入した蒸気Stのうち、第1配管44に流入する蒸気Stの割合、つまり緩熱器40を通過する蒸気Stの割合を制御することで、ヘッダ30bからヘッダ30cに供給される蒸気Stの温度を制御する。つまり、制御装置41は、緩熱器40を通過する蒸気Stの割合を制御すること、緩熱器40による冷却量を調整する。
制御装置41は、過熱器18の出口側の温度や、入口側の温度の検出結果に基づいて、図5に示すように、制御弁49の開度を調整する。ここで、制御装置41は、緩熱器40で蒸気を冷却しない場合であっても、つまり、ヘッダ30bからヘッダ30cに供給される蒸気Stを減温しないと算出した場合も、開度をXとする。ここで、開度Xは、0より大きい値である。
ボイラ10及び緩熱器40は、以上のように、緩熱器40で蒸気を冷却しない場合であっても、開度をXとし、緩熱器40に蒸気Stを供給する。これにより、緩熱器40は、伝熱管53等を蒸気Stによって所定の温度以上に保持することができ、水ドラム28に貯留する熱媒により伝熱管53が冷却されることを抑制することができる。これにより、ボイラ10及び緩熱器40は、緩熱器40の運転状態によらず、つまり緩熱器40による蒸気Stの減温量が変動したり、緩熱器40が稼働した状態と停止した状態が繰り返されたりした場合でも、伝熱管53の温度が変動することを抑制することができる。これにより、伝熱管53の温度が変化して、伝熱管53と管板56との接触部に発生する熱応力を抑制することができる。以上より、ボイラ10及び緩熱器40は、伝熱管53と管板56との接触部が故障しにくい状態とすることができ、ボイラ10及び緩熱器40の寿命を長くすることができる。また、装置を長寿命化できることで、メンテナンスや部品の交換の頻度も少なくすることができる。
なお、上記実施形態では、制御装置41による制御で制御弁50が一定以上の開度なるように制御したが、これに限定されない。ボイラ10及び緩熱器40は、制御弁49が開度0とならない構造としてもよい。なお、この場合、制御弁50とは別に非常用または装置停止時に第1配管44を閉状態とする開閉弁を設けることが好ましい。
ここで、上記実施形態のボイラ10は、緩熱器40を水ドラム28に設けた場合としたがこれに限定されない。以下、図6を用いて、緩熱器を蒸気ドラム29に設けた場合について説明する。図6は、緩熱器の他の例の概略構成を示す模式図である。図6に示す緩熱器80は、過熱器18を通過した蒸気が貯留されるヘッダ30に接続し、ヘッダ30の蒸気が流入する配管79に設けられている。配管79は、制御弁92が設けられている。
緩熱器80は、第1配管81と伝熱管ユニット82と第2配管84とを有する。緩熱器80は、第2配管が蒸気使用設備86と脱気機88とに接続されている。緩熱器80は、第1配管81と第2配管84の一部と伝熱管ユニット82とが蒸気ドラム29に配置されている。伝熱管ユニット82は、蒸気ドラム29に配置されている以外は、伝熱管ユニット46と同様の構成である。
第1配管81は、図6に示すように一方の端部が配管79の制御弁92よりも蒸気流れ方向上流側の部分と接続し、他方の端部が伝熱管ユニット82と接続している。第1配管81は、配管79から供給された蒸気を伝熱管ユニット82に供給する。第1配管81には、制御弁90が配置されている。
第2配管84は、主配管96とバイパス配管97と制御弁98、99とを有する。主配管96は、一方の端部が脱気機88と接続し、他方の端部が伝熱管ユニット82と接続している。また、主配管96は、伝熱管ユニット82と脱気機88との間に蒸気使用設備86が接続され、蒸気使用設備86よりも上流側に制御弁98が設けられている。主配管96は、伝熱管ユニット82を通過した蒸気を蒸気使用設備86に供給する。主配管96は、蒸気使用設備86で使用された蒸気を脱気機88に供給する。
バイパス配管97は、一方の端部が主配管96の制御弁98よりも上流側の部分に接続され、他方の端部が主配管96の蒸気使用設備86と脱気機88との間に接続されている。バイパス配管97は、主配管96を流れる蒸気を、蒸気使用設備86を通過させずに、脱気機88に供給できる配管である。バイパス配管97には、制御弁99が設けられている。
図6に示す緩熱器80は、制御弁90と制御弁92の開度を調整することで、緩熱器80の伝熱管ユニット82に供給する蒸気の量を調整することができる。ここで、緩熱器80は、緩熱器40と同様に、緩熱器80に蒸気を流通させない指示である場合も、つまり、緩熱器80から蒸気使用機器86に蒸気を供給しない場合も、制御弁90の開度をXとする。ここで、開度Xは、0より大きい値である。また、緩熱器80は、緩熱器80から蒸気使用機器86に蒸気を供給しない場合、制御弁98を閉じて、制御弁99を開とし、緩熱器80を通過した蒸気を、バイパス配管97を介して脱気機88に供給する。
緩熱器80のように蒸気ドラム29に配置されている場合も、緩熱器40と同様に、制御値にかかわらず一定量以上の蒸気を供給することで、伝熱管と管板との接続部に発生する熱応力を抑制でき、上記と同様の効果を得ることができる。
次に、緩熱器40の好適な例、具体的には伝熱管と管板との形状の好適な例について説明する。図7は、伝熱管と管板との関係を示す模式図である。図7に示す伝熱管153は、先端(蒸気供給部51側の端部)が管板56の端面(蒸気供給部51と対面している面)よりも突出して配置されている。伝熱管153と管板56とは、蒸気供給部51側の端部の接触している部分が溶接部190で溶接されている。
図7に示す伝熱管153は、先端を管板56よりも突出させることで、製造時に管板56に対する伝熱管153の位置の許容範囲を広くすることができる。これにより、伝熱管153と管板56を仮溶接せずに、伝熱管153に対して拡管処理を行うことができる。伝熱管153は、拡管処理により外周側の面が管板56に密着した状態となり、先端が他の部分よりも広がった状態となる。伝熱管153と管板56とは、伝熱管153に拡管処理が行われた後、溶接により溶接部190が形成され、伝熱管153と管板56とが固定される。
このように伝熱管153は、先端を管板56よりも突出させることで、拡管処理時に溶接を行う必要がなくなるため、伝熱管153と管板56との間に仮溶接の溶接部が形成されていない状態で、拡管処理を行うことができる。これにより、伝熱管153は、周方向に均一な状態で管板56と接触した状態とすることができる。これにより、伝熱管153と管板56との間に熱応力が生じた場合も一部に応力集中が生じることを抑制でき、装置の寿命を長くすることができる。
図8は、伝熱管と管板との関係を示す模式図である。図9は、管板を示す模式図である。図8及び図9に示す管板256は、貫通穴の壁面の全周に繋がった溝が形成されている。図8及び図9に示す管板256は、貫通穴の壁面の全周に繋がった溝を形成することで、貫通穴に挿入された伝熱管253に拡管処理が行われると、図8に示すように、伝熱管253の溝に対応する部分は溝側に突出する。図8に示す伝熱管253と管板256とは、伝熱管253の溝に対応する部分が突出することで、伝熱管253の突出した部分と管板256の溝の接触部が密着し、伝熱管253と管板256との間の空間を塞ぐ。
図8及び図9に示すように、伝熱管253と管板256とは、管板の貫通穴に溝を形成し、伝熱管の溝に対応する部分を溝に突出させる構造としても、伝熱管253と管板256との間の空間を塞ぐことができる。また、この構造にすることで、伝熱管253は、周方向に均一な状態で管板256と接触した状態とすることができる。これにより、伝熱管253と管板256との間に熱応力が生じた場合も一部に応力集中が生じることを抑制でき、装置の寿命を長くすることができる。また、図8及び図9の構造は、溶接部を設けないことで、構造及び製造を簡単にすることができるが、設けることで伝熱管と管板とよりを確実に接続し、両者の間をシールすることができる。
緩熱器は、図7の構造と図8の構造を組み合わせてもよい。つまり、管板の貫通穴に溝を設け、かつ、伝熱管の端部を管板よりも突出させてもよい。この場合、管板と伝熱管は、溶接部で溶接してもよいし、しなくてもよい。
また、緩熱器は、図7の構造と図8の構造とした場合も上述したように伝熱管に蒸気を常に流通させることで寿命をより長くすることができるがこれに限定されない。緩熱器は、図7の構造と図8の構造とした場合、制御弁49、90を開閉し、蒸気を流通させない状態と流通させる状態を切り換える構造としても、装置の寿命を長くすることができる。
10 ボイラ
11 火炉
12 バーナ
16 フロントバンクチューブ
18 過熱器(SH)
20 蒸発管群(リアバンクチューブ)
24 ガス出口
28 水ドラム
29 蒸気ドラム
30、32 ヘッダ
34 ウォールチューブ
40 緩熱器
41 制御装置
42 配管
44 第1配管
46 伝熱管ユニット
48 第2配管
50、52 制御弁
51 蒸気供給部
54 蒸気回収部
56、58 管板
59 締結機構

Claims (6)

  1. ボイラに設けられ、ドラムに貯留された熱媒と蒸気とを熱交換し、前記蒸気の温度を調整する緩熱器であって、
    前記ドラム内に配置された複数の伝熱管と、
    前記ボイラの対象配管に接続され、前記対象配管に流れる前記蒸気を、前記伝熱管に供給する蒸気供給部と、
    前記伝熱管が挿入される複数の貫通穴が形成され、前記貫通穴で複数の前記伝熱管の端部を支持し、前記蒸気供給部の端部に固定された管板と、
    前記対象配管から前記蒸気供給部に流入する前記蒸気を調整する制御装置と、を有し、
    前記制御装置は、前記蒸気の温度を低減しない制御値が入力された場合も前記伝熱管に前記蒸気を供給することを特徴とする緩熱器。
  2. 前記伝熱管は、前記端部が前記管板よりも前記蒸気供給部側に突出していることを特徴とする請求項1に記載の緩熱器。
  3. 前記管板は、前記貫通穴の壁面の全周に繋がった溝が形成され、
    前記伝熱管は、一部が前記溝に突出していることを特徴とする請求項1または2に記載の緩熱器。
  4. 請求項1からのいずれか一項に記載の緩熱器と、
    前記緩熱器の前記伝熱管が配置された前記ドラムと、を備えることを特徴とするボイラ。
  5. 前記ドラムは、水ドラムであることを特徴とする請求項に記載のボイラ。
  6. 前記ドラムは、蒸気ドラムであることを特徴とする請求項に記載のボイラ。
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