JP6116410B2 - 生体物質の脱水装置及び脱水方法 - Google Patents
生体物質の脱水装置及び脱水方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6116410B2 JP6116410B2 JP2013140985A JP2013140985A JP6116410B2 JP 6116410 B2 JP6116410 B2 JP 6116410B2 JP 2013140985 A JP2013140985 A JP 2013140985A JP 2013140985 A JP2013140985 A JP 2013140985A JP 6116410 B2 JP6116410 B2 JP 6116410B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- vacuum
- biological material
- degree
- sealed container
- mass
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
- 239000012620 biological material Substances 0.000 title claims description 134
- 230000018044 dehydration Effects 0.000 title claims description 117
- 238000006297 dehydration reaction Methods 0.000 title claims description 117
- 238000000034 method Methods 0.000 title claims description 84
- 230000007423 decrease Effects 0.000 claims description 53
- IJGRMHOSHXDMSA-UHFFFAOYSA-N Atomic nitrogen Chemical compound N#N IJGRMHOSHXDMSA-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims description 35
- 229910001873 dinitrogen Inorganic materials 0.000 claims description 29
- 239000007789 gas Substances 0.000 claims description 26
- 230000009467 reduction Effects 0.000 claims description 22
- 238000005259 measurement Methods 0.000 claims description 14
- 210000002149 gonad Anatomy 0.000 claims description 13
- 235000014102 seafood Nutrition 0.000 claims description 9
- 239000000126 substance Substances 0.000 claims description 5
- 229910052757 nitrogen Inorganic materials 0.000 claims description 3
- 208000005156 Dehydration Diseases 0.000 description 90
- 239000012472 biological sample Substances 0.000 description 90
- 230000008569 process Effects 0.000 description 31
- 241000257465 Echinoidea Species 0.000 description 22
- 238000012545 processing Methods 0.000 description 22
- 239000000523 sample Substances 0.000 description 21
- 238000001704 evaporation Methods 0.000 description 17
- 230000008020 evaporation Effects 0.000 description 17
- 235000013601 eggs Nutrition 0.000 description 12
- 230000001276 controlling effect Effects 0.000 description 10
- 230000007246 mechanism Effects 0.000 description 9
- 230000006378 damage Effects 0.000 description 6
- 239000007788 liquid Substances 0.000 description 6
- 230000006866 deterioration Effects 0.000 description 5
- 239000000463 material Substances 0.000 description 5
- 239000002245 particle Substances 0.000 description 5
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 5
- 238000007710 freezing Methods 0.000 description 4
- 230000008014 freezing Effects 0.000 description 4
- 241000251468 Actinopterygii Species 0.000 description 3
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 3
- 235000013305 food Nutrition 0.000 description 3
- 230000001678 irradiating effect Effects 0.000 description 3
- 230000001105 regulatory effect Effects 0.000 description 3
- 239000013076 target substance Substances 0.000 description 3
- 238000012360 testing method Methods 0.000 description 3
- 238000012795 verification Methods 0.000 description 3
- 238000009529 body temperature measurement Methods 0.000 description 2
- 230000008859 change Effects 0.000 description 2
- 239000011248 coating agent Substances 0.000 description 2
- 238000000576 coating method Methods 0.000 description 2
- 238000001816 cooling Methods 0.000 description 2
- 239000008187 granular material Substances 0.000 description 2
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 2
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 2
- 230000004075 alteration Effects 0.000 description 1
- 230000006837 decompression Effects 0.000 description 1
- 238000004925 denaturation Methods 0.000 description 1
- 230000036425 denaturation Effects 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 238000010438 heat treatment Methods 0.000 description 1
- 230000000813 microbial effect Effects 0.000 description 1
- 230000004048 modification Effects 0.000 description 1
- 238000012986 modification Methods 0.000 description 1
- 239000013307 optical fiber Substances 0.000 description 1
- 230000003647 oxidation Effects 0.000 description 1
- 238000007254 oxidation reaction Methods 0.000 description 1
- 239000011236 particulate material Substances 0.000 description 1
- 230000002265 prevention Effects 0.000 description 1
- 102000004169 proteins and genes Human genes 0.000 description 1
- 108090000623 proteins and genes Proteins 0.000 description 1
- 230000011218 segmentation Effects 0.000 description 1
- 238000001291 vacuum drying Methods 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
Description
前記密封容器内を吸引して当該密封容器内の真空度を上昇させる真空吸引手段と、
前記密封容器内に気体を導入して真空度を調整する真空度調整手段と、
前記生体物質に所要の熱量を入熱する入熱手段と、
前記生体物質の質量を測定する質量測定手段と、
少なくとも、前記質量測定手段及び前記真空度調整手段と電気的に接続された制御手段と、を備え、
前記制御手段は、前記生体物質の質量の測定値から当該生体物質の単位時間当りの質量低下速度を算出するとともに、前記単位時間当りの質量低下速度が所要の範囲内となるように、前記真空度調整手段及び真空吸引手段の少なくとも一方を制御して前記密封容器内の真空度を調整する、生体物質の脱水装置である。
前記密封容器内を吸引して当該密封容器内の真空度を上昇させる真空吸引手段と、
前記密封容器内に気体を導入して真空度を調整する真空度調整手段と、
前記生体物質に所要の熱量を入熱する入熱手段と、
前記生体物質の温度を測定する温度測定手段と、
少なくとも、前記温度測定手段及び前記真空度調整手段と電気的に接続された制御手段と、を備え、
前記制御手段は、前記生体物質の温度の測定値から当該生体物質の単位時間当りの温度低下速度を算出するとともに、前記単位時間当りの温度低下速度が所要の範囲内となるように、前記真空度調整手段及び真空吸引手段の少なくとも一方を制御して前記密封容器内の真空度を調整する、生体物質の脱水装置である。
前記密封容器内を吸引して当該密封容器内の真空度を上昇させる真空吸引手段と、
前記密封容器内に気体を導入して真空度を調整する真空度調整手段と、
前記生体物質に所要の熱量を入熱する入熱手段と、
前記生体物質の温度を測定する温度測定手段と、
前記生体物質の質量を測定する質量測定手段と、
少なくとも、前記温度測定手段、前記質量測定手段及び前記真空度調整手段と電気的に接続された制御手段と、を備え、
前記制御手段は、前記生体物質の質量の測定値から当該生体物質の単位時間当りの質量低下速度を算出し、前記生体物質の温度の測定値から当該生体物質の単位時間当りの温度低下速度を算出するとともに、前記単位時間当りの温度低下速度の値が所要の範囲内である場合に、前記単位時間当りの質量低下速度が所要の範囲内となるように、前記真空度調整手段及び真空吸引手段の少なくとも一方を制御して前記密封容器内の真空度を調整する、生体物質の脱水装置である。
前記生体物質の質量を測定し、得られた測定値から当該生体物質の単位時間当りの質量低下速度を算出するとともに、前記単位時間当りの質量低下速度が所要の範囲内となるように、前記密封容器内の真空度を調整する第2工程と、
前記第2工程よりも前記密封容器内の真空度を上昇させる第3工程と、を備える、生体物質の脱水方法である。
前記生体物質の温度を測定し、得られた測定値から当該生体物質の単位時間当りの温度低下速度を算出するとともに、前記単位時間当りの温度低下速度が所要の範囲内となるように、前記密封容器内の真空度を調整する第2工程と、
前記第2工程よりも前記密封容器内の真空度を上昇させる第3工程と、を備える、生体物質の脱水方法である。
前記生体物質の質量及び温度を測定し、得られた測定値から当該生体物質の単位時間当りの質量低下速度及び温度低下速度を算出するとともに、前記単位時間当たりの温度低下速度が所要の範囲内の場合に、前記単位時間当りの質量低下速度が所要の範囲内となるように、前記密封容器内の真空度を調整する第2工程と、
前記第2工程よりも前記密封容器内の真空度を上昇させる第3工程と、を備える、生体物質の脱水方法である。
特に、本発明は、生体物質が皮膜を有した粒状物質で粒子内に高粘性液体を有する、魚介類の生殖腺または卵塊のような場合に、より有効となる。
なお、以下の説明で用いる図面は、特徴をわかりやすくするために、便宜上特徴となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率などが実際と同じであるとは限らない。
先ず、本発明者らは、ウニ生殖腺のような魚介類の生殖腺または魚卵の卵塊等、皮膜を有した粒状物質で粒子内に高粘性液体を有する生体物質を脱水処理の対象とし、上記特許文献1に記載された従来の脱水装置及び脱水方法を用いて脱水処理を行って、問題点を明らかにした。ここで、上記特許文献1に記載された従来の脱水方法とは、サンプル(ウニ)を真空チャンバー内に収納した後、一定のマイクロ波出力(オンオフ照射)及び一定の真空度を用いたマイクロ波減圧乾燥である。
また、具体的な脱水処理の条件は、下記の通りである。
・真空チャンバー内の真空度:高真空(度)
(真空ポンプの能力一杯に運転し、真空度を調整しない状態、例えば、1kPa未満等)
・マイクロ波出力:100W
(ただし、マイクロ波の照射開始は、真空ポンプの運転開始から1分後から)
・処理時間:15分
(1)第1区分:真空チャンバー内の圧力降下の初期段階で、処理対象物の水分蒸発(すなわち、質量減少)に影響のない時間帯
(2)第2区分:処理対象物の温度が比較的高く、かつ、処理対象物の温度低下が確認できる時間帯
(3)第3区分:処理対象物の温度が比較的低く、かつ、処理対象物の温度がほぼ一定となる時間帯
そこで、本発明者らは、第2区分及び第3区分における運転条件(真空度)を見直した場合についても検討した。具体的には、見直した運転条件は、下記の通りである。
・真空チャンバー内の真空度:中真空(度)
(真空ポンプの能力一杯の運転による高真空の状態に気体を導入し、真空度を調整した状態、例えば、10kPa〜1kPa等)
(1)処理対象物が、ウニや魚卵など、皮膜を有した粒状物質で粒子内に高粘性液体を有する生体試料である場合、第2区分において水分の蒸発速度が速いと、皮膜が破損するおそれがある。すなわち、対象物の損傷は、第2区分の運転条件に起因する。
(2)上記生体試料の皮膜の破損を抑えるために、第2区分の真空度の運転条件を中真空度とし、当該運転条件のまま第3区分も処理すると、蒸発速度が著しく低下する。このため、より長い処理時間を必要とし、処理効率が低下することがある。すなわち、処理効率の低下は、第3区分の運転条件に起因する。
図1は、本発明の生体物質の脱水装置の一実施形態であるマイクロ波減圧脱水装置の一例を示す構成図である。以下、図1を参照して、本発明の生体物質の脱水装置及び脱水方法の実施の形態について説明する。
管72の他端は、図示略の窒素ガス供給源と接続されている。
第1工程は、脱水対象物である生体試料1を真空チャンバー3に収納し、この真空チャンバー3内を吸引して当該真空チャンバー3内の真空度を上昇させるとともに、生体試料1に所要の熱量を入熱する工程(ステップ)である。
次に、第2工程は、生体試料1の質量を測定し、得られた測定値から当該生体試料1の単位時間当りの質量低下速度を算出するとともに、この単位時間当りの質量低下速度が所要の範囲内となるように、真空チャンバー3内の真空度を調整する工程(ステップ)である。
具体的には、第2工程は、まず、図1に示すように、制御盤8において質量計6から得られた生体試料1の質量の測定値から単位時間当たりの質量低下速度を算出する。次に、制御盤8により、算出した単位時間当たりの質量低下速度が所要の範囲に維持されるように、真空チャンバー3内の圧力調整(すなわち、真空度調整)を開始する。
第3工程は、処理効率を向上させるべく、第2工程よりも真空チャンバー3内の圧力(真空度)を上昇させて脱水処理を行う工程(ステップ)である。
具体的には、第3工程は、図1に示すように、制御盤8において質量計6から得られた生体試料1の質量の測定値が所要値に到達したことを検知した時点で、真空チャンバー3内への窒素ガスの流入を停止する。すなわち、制御盤8は、制御信号を流入調整弁73に送信して、調整弁を閉塞する。これにより、真空チャンバー3内の圧力は、圧力調整を停止するため、真空ポンプ41の能力を上限として所要の圧力になるまで減少する。
特に、生体試料1が、ウニ等の皮膜を有した粒状物質で粒子内に高粘性液体を有する、魚介類の生殖腺または卵塊のような場合に、より有効となる。
次に、本発明を適用した第2の実施形態について説明する。第2実施形態では、上述した第1実施形態のマイクロ波減圧脱水装置2を用いることが可能な点で共通するが、生体物質の脱水方法において異なる構成となっている。このため、図1を用いて本実施形態の生体物質の脱水方法について説明する。したがって、本実施形態のマイクロ波減圧脱水装置2ついては、説明を省略する。
本実施形態において、第2工程は、生体試料1の温度(表面および内部)を測定し、得られた温度の測定値から当該生体試料1の単位時間当りの温度低下速度を算出するとともに、この単位時間当りの温度低下速度が所要の範囲内となるように、真空チャンバー3内の真空度を調整する工程(ステップ)である。
具体的には、第2工程は、まず、図1に示すように、制御盤8において温度センサー53から得られた生体試料1の温度の測定値から単位時間当たりの温度低下速度を算出する。次に、制御盤8により、算出した単位時間当たりの温度低下速度が所要の範囲に維持されるように、真空チャンバー3内の圧力調整(真空度調整)を開始する。
次に、本発明を適用した第3の実施形態について説明する。第3実施形態では、上述した第1及び第2実施形態のマイクロ波減圧脱水装置2を用いることが可能な点で共通するが、生体物質の脱水方法において異なる構成となっている。このため、図1を用いて本実施形態の生体物質の脱水方法について説明する。したがって、本実施形態のマイクロ波減圧脱水装置2ついては、説明を省略する。
本実施形態では、第2工程の開始時点は、図2に示すように、脱水処理開始時間からの経過時間と、温度センサー53による生体試料1の温度の測定値とのグラフにおいて、サンプル温度が低下に転ずる時点(すなわち、図2中に示す時間帯(1)と時間帯(2)との境界)である。具体的には、温度センサー53による温度の測定値から、制御盤8によって単位時間当たりの温度低下速度を算出し、この単位時間当たりの温度低下速度の値が、最初にマイナスに転じた時点から判断する。
一方、第2工程の終了時点は、図2に示すように、脱水処理開始時間からの経過時間と、温度センサー53による生体試料1の温度の測定値とのグラフにおいて、サンプル温度の低下が緩和する時点(すなわち、図2中に示す時間帯(2)と時間帯(3)との境界)である。具体的には、温度センサー53による温度の測定値から、制御盤8によって単位時間当たりの温度低下速度を算出し、この単位時間当たりの温度低下速度の値が、例えば0℃/minに到達した時点から判断する。
脱水率(%)=[(脱水処理前の対象物質量)−(脱水処理後の対象物質量)]/(脱水処理前の対象物質量)×100 ・・・(1)
(実施例1)
図1に示すマイクロ波減圧脱水装置2を用いて、サンプル(ウニ)100gの脱水処理を行った。具体的な脱水処理の内容を以下に説明する。
第2工程では、水分の蒸発速度の監視を、サンプル(ウニ)の単位時間当たりの質量減少速度によって行った。また、第2工程における真空チャンバー3内の圧力(真空度)調整によるサンプルの質量減少速度は、1.1g/minの条件を用いた。さらに、真空チャンバー3内の圧力(真空度)調整は、真空ポンプ41の運転条件を一定としたまま、真空チャンバー3への窒素ガスの供給量を制御して行った。
第3工程に移行した時点で、真空チャンバー3内への窒素ガスの供給を停止、すなわち、真空チャンバー3内の圧力(真空度)調整を停止した。同時に、真空ポンプ41の運転を継続することによって真空チャンバー3内の圧力を減圧し、高真空(1kPa)を維持した。
2・・・マイクロ波減圧脱水装置(生体物質の脱水装置)
3・・・真空チャンバー(密封容器)
31・・・トレイ
41・・・真空ポンプ(真空吸引手段)
42・・・真空計(真空度測定手段)
5・・・マイクロ波照射装置(入熱手段)
51・・・マイクロ波発振器
52・・・マイクロ波出力調整器
53・・・温度センサー(温度測定手段)
6・・・質量計(質量測定手段)
71・・・開口部
72・・・窒素ガス導入管
73・・・流量調整弁(流入量調整手段)
8・・・制御盤(制御手段)
Claims (19)
- 脱水対象物である生体物質を収納可能な密封容器と、
前記密封容器内を吸引して当該密封容器内の真空度を上昇させる真空吸引手段と、
前記密封容器内に気体を導入して真空度を調整する真空度調整手段と、
前記生体物質に所要の熱量を入熱する入熱手段と、
前記生体物質の質量を測定する質量測定手段と、
少なくとも、前記質量測定手段及び前記真空度調整手段と電気的に接続された制御手段と、を備え、
前記制御手段は、前記生体物質の質量の測定値から当該生体物質の単位時間当りの質量低下速度を算出するとともに、前記単位時間当りの質量低下速度が所要の範囲内となるように、前記真空度調整手段及び真空吸引手段の少なくとも一方を制御して前記密封容器内の真空度を調整する、生体物質の脱水装置。 - 脱水対象物である生体物質を収納可能な密封容器と、
前記密封容器内を吸引して当該密封容器内の真空度を上昇させる真空吸引手段と、
前記密封容器内に気体を導入して真空度を調整する真空度調整手段と、
前記生体物質に所要の熱量を入熱する入熱手段と、
前記生体物質の温度を測定する温度測定手段と、
少なくとも、前記温度測定手段及び前記真空度調整手段と電気的に接続された制御手段と、を備え、
前記制御手段は、前記生体物質の温度の測定値から当該生体物質の単位時間当りの温度低下速度を算出するとともに、前記単位時間当りの温度低下速度が所要の範囲内となるように、前記真空度調整手段及び真空吸引手段の少なくとも一方を制御して前記密封容器内の真空度を調整する、生体物質の脱水装置。 - 脱水対象物である生体物質を収納可能な密封容器と、
前記密封容器内を吸引して当該密封容器内の真空度を上昇させる真空吸引手段と、
前記密封容器内に気体を導入して真空度を調整する真空度調整手段と、
前記生体物質に所要の熱量を入熱する入熱手段と、
前記生体物質の温度を測定する温度測定手段と、
前記生体物質の質量を測定する質量測定手段と、
少なくとも、前記温度測定手段、前記質量測定手段及び前記真空度調整手段と電気的に接続された制御手段と、を備え、
前記制御手段は、前記生体物質の質量の測定値から当該生体物質の単位時間当りの質量低下速度を算出し、前記生体物質の温度の測定値から当該生体物質の単位時間当りの温度低下速度を算出するとともに、前記単位時間当りの温度低下速度の値が所要の範囲内である場合に、前記単位時間当りの質量低下速度が所要の範囲内となるように、前記真空度調整手段及び真空吸引手段の少なくとも一方を制御して前記密封容器内の真空度を調整する、生体物質の脱水装置。 - 真空度調整手段が、気体を前記密封容器内に流入させる開口部と、当該密封容器内に流入させる気体の流入量を調整する流入量調整手段と、を有する、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の生体物質の脱水装置。
- 前記開口部には、窒素ガス導入管が接続されている、請求項4に記載の生体物質の脱水装置。
- 前記流入量調整手段が、前記窒素ガス導入管に設けられた流量調整弁である、請求項5に記載の生体物質の脱水装置。
- 前記制御手段は、前記入熱手段と電気的に接続され、前記生体物質への単位時間当たりの入熱量が一定となるように当該入熱手段を制御する、請求項1乃至6のいずれか一項に記載の生体物質の脱水装置。
- 前記密封容器内の真空度を測定する真空度測定手段をさらに備える、請求項1乃至7のいずれか一項に記載の生体物質の脱水装置。
- 前記入熱手段が、マイクロ波照射装置である、請求項1乃至8のいずれか一項に記載の生体物質の脱水装置。
- 前記生体物質は、魚介類の生殖腺または卵塊である、請求項1乃至9のいずれか一項に記載の生体物質の脱水装置。
- 脱水対象物である生体物質を密封容器に収納し、前記密封容器内を吸引して当該密封容器内の真空度を上昇させるとともに、前記生体物質に所要の熱量を入熱する第1工程と、
前記生体物質の質量を測定し、得られた測定値から当該生体物質の単位時間当りの質量低下速度を算出するとともに、前記単位時間当りの質量低下速度が所要の範囲内となるように、前記密封容器内の真空度を調整する第2工程と、
前記第2工程よりも前記密封容器内の真空度を上昇させる第3工程と、を備える、生体物質の脱水方法。 - 脱水対象物である生体物質を密封容器に収納し、前記密封容器内を吸引して当該密封容器内の真空度を上昇させるとともに、前記生体物質に所要の熱量を入熱する第1工程と、
前記生体物質の温度を測定し、得られた測定値から当該生体物質の単位時間当りの温度低下速度を算出するとともに、前記単位時間当りの温度低下速度が所要の範囲内となるように、前記密封容器内の真空度を調整する第2工程と、
前記第2工程よりも前記密封容器内の真空度を上昇させる第3工程と、を備える、生体物質の脱水方法。 - 脱水対象物である生体物質を密封容器に収納し、前記密封容器内を吸引して当該密封容器内の真空度を上昇させるとともに、前記生体物質に所要の熱量を入熱する第1工程と、
前記生体物質の質量及び温度を測定し、得られた測定値から当該生体物質の単位時間当りの質量低下速度及び温度低下速度を算出するとともに、前記単位時間当たりの温度低下速度が所要の範囲内の場合に、前記単位時間当りの質量低下速度が所要の範囲内となるように、前記密封容器内の真空度を調整する第2工程と、
前記第2工程よりも前記密封容器内の真空度を上昇させる第3工程と、を備える、生体物質の脱水方法。 - 前記第2工程において、前記密封容器内に気体を導入して真空度を調整する、請求項11乃至13のいずれか一項に記載の生体物質の脱水方法。
- 前記気体が窒素である、請求項14に記載の生体物質の脱水方法。
- 前記生体物質への単位時間当たりの入熱量を一定とする、請求項11乃至15のいずれか一項に記載の生体物質の脱水方法。
- 前記生体物質の温度範囲が、−5〜40度の範囲内とする、請求項11乃至16のいずれか一項に記載の生体物質の脱水方法。
- 前記生体物質への入熱は、マイクロ波照射方式により行う、請求項11乃至17のいずれか一項に記載の生体物質の脱水方法。
- 前記生体物質は、魚介類の生殖腺または卵塊である、請求項11乃至18のいずれか一項に記載の生体物質の脱水方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013140985A JP6116410B2 (ja) | 2013-07-04 | 2013-07-04 | 生体物質の脱水装置及び脱水方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013140985A JP6116410B2 (ja) | 2013-07-04 | 2013-07-04 | 生体物質の脱水装置及び脱水方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015013829A JP2015013829A (ja) | 2015-01-22 |
JP6116410B2 true JP6116410B2 (ja) | 2017-04-19 |
Family
ID=52435862
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013140985A Active JP6116410B2 (ja) | 2013-07-04 | 2013-07-04 | 生体物質の脱水装置及び脱水方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6116410B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN117585736B (zh) * | 2023-11-29 | 2024-06-18 | 北京大学南昌创新研究院 | 一种管涵清淤机器人及污水分离系统 |
Family Cites Families (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6026636Y2 (ja) * | 1980-03-24 | 1985-08-10 | 日立ビル施設エンジニアリング株式会社 | 真空乾燥装置 |
JPS60126039A (ja) * | 1983-12-12 | 1985-07-05 | Sanyoo Shokuhin Kk | 乾燥食品 |
CN100562700C (zh) * | 2004-04-12 | 2009-11-25 | 财团法人北九州产业学术推进机构 | 使用微波的减压干燥方法及其装置 |
JP5039972B2 (ja) * | 2006-03-30 | 2012-10-03 | 国立大学法人九州工業大学 | 細胞又は組織の凍結保存法 |
WO2010145835A1 (de) * | 2009-06-18 | 2010-12-23 | Päx Food Ag | Mvd-verfahren und vorrichtung zur trocknung und puffung von organischen, wasserfeuchten produkten |
JP5971690B2 (ja) * | 2012-03-28 | 2016-08-17 | 国立大学法人九州工業大学 | 生体物質の凍結方法 |
JP2013221667A (ja) * | 2012-04-16 | 2013-10-28 | Kyushu Institute Of Technology | 複合乾燥法及びそのための乾燥装置 |
-
2013
- 2013-07-04 JP JP2013140985A patent/JP6116410B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2015013829A (ja) | 2015-01-22 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6153664B2 (ja) | フリーズドライ工程を監視および制御するための表面熱流束測定の利用 | |
NL2020592B1 (en) | Ripening chamber and method for fruit ripening | |
CN107636807B (zh) | 基板处理系统及基板处理方法 | |
JP4319445B2 (ja) | 基板処理装置 | |
CN101529189A (zh) | 用于控制冷冻干燥处理的方法和系统 | |
US20150027872A1 (en) | Modified coal production equipment | |
JP6116410B2 (ja) | 生体物質の脱水装置及び脱水方法 | |
Botheju et al. | Thin layer drying characteristics of fresh tea leaves | |
CN105742207A (zh) | 基板液处理装置和基板液处理方法 | |
US20200054003A1 (en) | Cell freeze-drying system and method | |
CN209820074U (zh) | 一种微波真空干燥装置 | |
SE523597C2 (sv) | Förfarande och anordning för tinig av djupfryst gods bestående av en organisk cellmassa såsom livsmedel | |
JP6478653B2 (ja) | 吸着速度測定方法 | |
JP2010255977A (ja) | 粉粒体材料の減圧式乾燥装置、及び粉粒体材料の減圧式乾燥方法 | |
US20150192357A1 (en) | Control of freezing and thawing of drug substances using heat flow control | |
JP2016500252A5 (ja) | ||
KR101558099B1 (ko) | 보일러 제어 장치 및 제어 방법 | |
CN107870642A (zh) | 冷干机露点温度控制系统及其控制方法 | |
JP2020008200A (ja) | 庫内環境制御システム | |
JP5971690B2 (ja) | 生体物質の凍結方法 | |
Pisano et al. | Freeze-drying monitoring via Pressure Rise Test: The role of the pressure sensor dynamics | |
Ermolaev | Kinetics of the vacuum drying of cheeses | |
RU2689732C1 (ru) | Устройство для хранения зерна в регулируемой газовой среде и способ его осуществления | |
JP6306546B2 (ja) | 真空蒸留装置 | |
US20130326900A1 (en) | Apparatus, methods and systems for rapid drying of loose and compacted samples of material using electromagnetic energy |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20160405 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20170221 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20170222 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20170321 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6116410 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |