JP6116280B2 - Shifting device for automatic transmission - Google Patents
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Description
本発明は、車両に用いられる自動変速機のシフト操作装置に関するものである。 The present invention relates to a shift operation device for an automatic transmission used in a vehicle.
従来、自動車等の車両用の自動変速機として、動力の伝達効率が良いとされている歯車式手動変速機をベースとした変速機の自動化がいくつか提案されている。例えば、特許文献1に示されるように、モータによって歯車変速機構を駆動し、シフトフォークに係合させるシフトクラッチのスリーブを作動させギヤ段を切り替える自動変速機のシフト操作装置が提案されている。
2. Description of the Related Art Conventionally, several automatic transmissions based on gear-type manual transmissions, which are considered to have good power transmission efficiency, have been proposed as automatic transmissions for vehicles such as automobiles. For example, as shown in
特許文献1に示されるシフト操作装置は、その図1に示すように、スライド機構の駆動源(スライドアクチュエータ)であるセレクト用駆動モータ(スライド用駆動モータ)と、回転機構の駆動源(回転アクチュエータ)であるシフト用駆動モータ(回転用駆動モータ)とからなる。変速用主軸は、上部(図上)に円周状のラックと、中央に変速用主軸駆動ギヤと軸方向に摺動可能に嵌合するスプラインと、下方にレバーとを備える。この変速用主軸がセレクト用駆動モータの駆動によってスライドすると、シフトフォークの各ゲートのいずれかとそのレバーが選択的に係合する。そして、その係合した状態で、シフト用駆動モータが回転用ピニオンを回転させ、ベベルギヤである回転用ピニオン、ベベルギヤである従動ギヤ、第1中間駆動ギヤ、第1中間被駆動ギヤ、第2中間駆動ギヤ、変速用主軸駆動ギヤ及び変速用主軸へと、順次回転力が伝達され回転し各シフトフォークを駆動して各ギヤ段の切替えを行う。
As shown in FIG. 1, a shift operation device disclosed in
しかしながら、特許文献1に示されるシフト操作装置では、シフト用駆動モータとセレクト用駆動モータの2つのモータが必要であり、更に、この2つのモータに付随するECU、ドライバ、センサ等の各種制御備品が必要となり、シフト操作装置の部品点数の増大を招いていた。また、このようなシフト操作装置の部品点数の増大に伴い、シフト操作装置の製造コストが増大し、シフト操作装置の車両への搭載性が悪化し、更に、車両の重量が増大してしまうという問題があった。
However, the shift operation device disclosed in
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、部品点数の増大を抑制することができる自動変速機のシフト操作装置を提供することを目的とする。 The present invention has been made in view of such circumstances, and an object thereof is to provide a shift operation device for an automatic transmission that can suppress an increase in the number of parts.
上述した課題を解決するためになされた、請求項1に係る発明は、本体と、前記本体に対して回転可能、且つ、軸線方向に移動可能に前記本体に取り付けられた回転部材と、前記本体に回転可能に取り付けられたシフト部材と、前記本体に前記軸線方向に移動可能に取り付けられ、前記回転部材と係脱可能に構成され、前記回転部材の前記軸線方向の移動によって、前記軸線方向に移動して、自動変速機の選択機構を作動させる複数の伝達部材と、前記シフト部材を正逆回転させる単一のモータと、前記モータによって前記シフト部材が正回転されると、前記シフト部材と前記回転部材を一体回転させることにより、前記回転部材を前記複数の伝達部材のうち1の伝達部材に係合させるセレクト動作を行うセレクト機構と、前記モータによって前記シフト部材が逆回転されると、前記シフト部材と前記回転部材を相対回転させることにより、前記回転部材を前記軸線方向に移動させるシフト動作を行うシフト機構と、を有する。
The invention according to
請求項2に係る発明は、請求項1において、前記セレクト機構は、前記シフト部材の前記回転部材に対する正回転方向のみの回転を規制する第一ワンウェイクラッチを有し、前記シフト機構は、前記回転部材の前記本体に対する逆回転方向のみの回転を規制する第二ワンウェイクラッチと、前記回転部材と前記シフト部材が相対回転すると、前記回転部材を前記軸線方向に移動させる移動機構を有する。 According to a second aspect of the present invention, in the first aspect, the selection mechanism includes a first one-way clutch that restricts rotation of the shift member only in a positive rotation direction with respect to the rotation member, and the shift mechanism includes the rotation A second one-way clutch that restricts rotation of the member in the reverse rotation direction relative to the main body; and a movement mechanism that moves the rotation member in the axial direction when the rotation member and the shift member rotate relative to each other.
請求項3に係る発明は、請求項1又は請求項2において、前記回転部材は、いずれの前記シフト部材に係合していない回転位置である非係合位置で停止可能に構成され、当該非係合位置において、前記シフト動作可能に構成されている。 According to a third aspect of the present invention, in the first or second aspect, the rotating member is configured to be able to stop at a non-engaging position that is a rotating position that is not engaged with any of the shift members. In the engaged position, the shift operation is possible.
請求項4に係る発明は、請求項2において、前記移動機構は、前記回転部材及び前記シフト部材の一方の周面に一周形成され、前記回転部材及び前記シフト部材の他方又は前記他方と接続する部材と係合するシフト溝を有し、前記シフト溝は、前記周面の周方向に対する傾斜角が小さい低傾斜角部と、前記周面の周方向に対する傾斜角が前記低傾斜角部よりも大きく、前記低傾斜角部と連続して形成された高傾斜角部を有する。
The invention according to
請求項5に係る発明は、請求項1〜請求項4のいずれかにおいて、前記伝達部材と係脱する係合部が、前記回転部材に複数形成されている。 According to a fifth aspect of the present invention, in any one of the first to fourth aspects, a plurality of engaging portions that engage with and disengage from the transmission member are formed on the rotating member.
請求項6に係る発明は、請求項2において、前記第二ワンウェイクラッチは、前記回転部材の外周部に形成されたラッチ歯車と、前記回転部材の半径方向に摺動可能に配設され前記ラッチ歯車と係合して前記回転部材の前記本体に対する逆回転方向の回転を規制する歯止め部材とから構成され、前記歯止め部材の摺動を検出する摺動検知部と、前記摺動検知部が検出した前記歯止め部材の摺動に基づいて、前記回転部材の回転位置を検出する回転位置検出手段と、を有する。
The invention according to
請求項7に係る発明は、請求項2において、前記第一ワンウェイクラッチは、前記シフト部材の前記回転部材に対する正回転方向の回転に関して所定角度バックラッシュ可能に構成されている。
The invention according to claim 7, Oite to claim 2, wherein the first one-way clutch is configured to be a predetermined angle backlash with respect to the rotation in the forward rotational direction relative to the rotating member of the shifting member.
請求項8に係る発明は、請求項1〜請求項7のいずれかにおいて、前記シフト部材は、前記回転部材の内部に、前記回転部材と同軸に配設され、前記モータは、前記シフト部材を正回転又は逆回転させる。 According to an eighth aspect of the present invention, in any one of the first to seventh aspects, the shift member is disposed inside the rotary member and coaxially with the rotary member, and the motor includes the shift member. Rotate forward or backward.
請求項1に記載の発明によれば、単一のモータが、シフト部材を正回転させることにより、シフト部材と回転部材を一体回転させて、回転部材を複数の伝達部材のうち1の伝達部材に係合させ、複数の伝達部材のうち1の伝達部材を選択するセレクト動作を行う。そして、単一のモータが、シフト部材を逆回転させることにより、回転部材とシフト部材を相対回転させて、回転部材を軸線方向に移動させ、選択された伝達部材を軸線方向に移動させるシフト動作を行う。このように、単一のモータによってセレクト動作とシフト動作の両方を行うことができるので、部品点数の増大を抑制することができる自動変速機のシフト操作装置を提供することができる。 According to the first aspect of the present invention, the single motor causes the shift member and the rotation member to rotate integrally by rotating the shift member in the forward direction, so that the rotation member is one of the plurality of transmission members. And a select operation for selecting one of the plurality of transmission members. A single motor reversely rotates the shift member, thereby rotating the rotation member and the shift member relative to each other, moving the rotation member in the axial direction, and moving the selected transmission member in the axial direction. I do. As described above, since both the selection operation and the shift operation can be performed by a single motor, it is possible to provide a shift operation device for an automatic transmission that can suppress an increase in the number of parts.
請求項2に係る発明によると、第一ワンウェイクラッチは、シフト部材の回転部材に対する正回転方向の回転を規制し、第二ワンウェイクラッチは、回転部材の本体に対する逆回転方向の回転を規制し、単一のモータは、シフト部材を正逆回転させる。これにより、単一のモータによってシフト部材を正回転させると、第一ワンウェイクラッチによってシフト部材の回転部材に対する正回転方向の回転が規制され、シフト部材と回転部材を一体に正回転させることができるので、回転部材とシフト部材が相対回転すること無く、回転部材がシフト部材に対して軸線方向に摺動することが無い。このため、回転部材を正回転させて、回転部材を複数の伝達部材のうち1の伝達部材に係合させることにより、複数の伝達部材のうち1の伝達部材を選択するセレクト動作を確実に行うことができる。
According to the invention of
また、単一のモータによってシフト部材を逆回転させると、第二ワンウェイクラッチによって、回転部材の本体に対する逆回転方向の回転が規制されるので、シフト部材のみを本体に対して逆回転させて、回転部材とシフト部材を相対回転させることができる。このため、回転部材とシフト部材の相対回転により、回転部材を軸線方向に移動させ、選択された伝達部材を軸線方向に移動させるシフト動作を確実に行うことができる。 Further, when the shift member is reversely rotated by the single motor, the second one-way clutch restricts the rotation of the rotation member in the reverse rotation direction with respect to the main body, so that only the shift member is reversely rotated with respect to the main body, The rotating member and the shift member can be relatively rotated. For this reason, by the relative rotation of the rotation member and the shift member, it is possible to reliably perform the shift operation of moving the rotation member in the axial direction and moving the selected transmission member in the axial direction.
請求項3に係る発明によると、回転部材は、いずれの伝達部材に係合していない回転位置である非係合位置で停止可能に構成され、シフト操作装置は、当該非係合位置において、シフト動作可能に構成されている。これにより、2速アップ変速又は2速ダウン変速する場合において、回転部材が非係合位置にある状態でシフト動作することにより、次のギヤ段のシフト動作を迅速に行うことができる。つまり、2速アップ変速又は2速ダウン変速する場合には、シフト動作を2回行わなければならないが、回転部材が非係合位置にある状態でシフト動作させると、伝達部材が動かないので、シンクロナイザリングによる回転の同期時間を削減することができ、迅速に2速アップ変速又は2速ダウン変速を行うことができる。
According to the invention of
請求項4に係る発明によると、シフト溝は、傾斜角が小さい低傾斜角部と、傾斜角が低傾斜角部よりも大きく、低傾斜角部と連続して形成された高傾斜角部を有する。これにより、低傾斜角部によって回転部材を軸線方向に摺動させることにより、大きい荷重でシンクロナイザリングを移動させることができ、確実に遊転ギヤとこれと噛合する軸の回転を同期させることができる。また、高傾斜角部によって回転部材を軸線方向に摺動させることにより、遊転ギヤと軸との同期後に、素早くシンクロナイザリングを移動させることができ、素早くシフト動作を完了させることができる。
According to the invention of
請求項5に係る発明によると、伝達部材と係脱する係合部が、回転部材に複数形成されている。これにより、ある係合部が係合して選択する伝達部材を通過した後の場合であっても、次の係合部が係合して選択する伝達部材の手前で待機しているので、迅速にセレクト動作を実行することができる。
According to the invention which concerns on
請求項6に係る発明によると、第二ワンウェイクラッチは、回転部材の外周部に形成されたラッチ歯車と、回転部材の半径方向に摺動可能に配設されラッチ歯車と係合して回転部材の本体に対する逆回転方向の回転を規制する歯止め部材とから構成されている。そして、摺動検知部は歯止め部材の摺動を検出し、回転位置検出手段は摺動検知部が検出した歯止め部材の摺動に基づいて回転部材の回転位置を検出する。これにより、回転位置検出手段が、摺動検知部からの検知信号に基づいて、歯止め部材がラッチ歯車を乗り越えたことを検知することにより、確実に回転部材の回転位置を検出することができる。また、第二ワンウェイクラッチに摺動検知部を設けることにしたので、回転部材の回転位置を検出する専用の検出部を設ける必要が無く、製造コストを削減することができる。 According to the sixth aspect of the present invention, the second one-way clutch includes a latch gear formed on the outer peripheral portion of the rotating member, and is disposed so as to be slidable in the radial direction of the rotating member and engages with the latch gear. And a pawl member that restricts rotation in the reverse rotation direction with respect to the main body. The sliding detection unit detects the sliding of the pawl member, and the rotational position detecting means detects the rotational position of the rotating member based on the sliding of the pawl member detected by the sliding detection unit. As a result, the rotation position detecting means can detect the rotation position of the rotation member with certainty by detecting that the pawl member has passed over the latch gear based on the detection signal from the sliding detection unit. In addition, since the second one-way clutch is provided with the sliding detection unit, it is not necessary to provide a dedicated detection unit for detecting the rotational position of the rotating member, and the manufacturing cost can be reduced.
請求項7に係る発明は、第一ワンウェイクラッチは、シフト部材の回転部材に対する正回転方向の回転に関して所定角度バックラッシュ可能に構成されている。これにより、シフト動作の際に、シフト部材を余分に逆回転させた後に当該余分の角度分正回転方向に戻したとしても、回転部材が正回転方向に回転しない。このため、シフト部材を余分に逆回転させることにより、確実にシフト動作を実行することができる。 The invention according to claim 7 is configured such that the first one-way clutch is capable of backlash by a predetermined angle with respect to the rotation of the shift member in the forward rotation direction with respect to the rotation member. Thereby, during the shift operation, even if the shift member is reversely rotated in the reverse direction and then returned to the positive rotation direction by the excessive angle, the rotation member does not rotate in the normal rotation direction. For this reason, the shift operation can be reliably performed by rotating the shift member in the reverse direction.
請求項8に係る発明は、シフト部材は回転部材の内部に回転部材と同軸に配設されている。このように、シフト部材が回転部材の内部に配設されているので、シフト操作装置が軸線方向に大きくならず、シフト操作装置をコンパクトにすることができる。
In the invention according to
(本実施形態のシフト操作装置を備えた車両)
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本実施形態のシフト操作装置を備えた自動変速装置及び当該自動変速装置が搭載された車両1000のスケルトン図である。図1に示すように、車両1000は、エンジンEG、クラッチC、オートメイテッドマニュアルトランスミッションAMT(以下、AMTと略す)、デファレンシャルDF、駆動輪Wl、Wrを有する。
(Vehicle equipped with the shift operation device of the present embodiment)
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings. FIG. 1 is a skeleton diagram of an automatic transmission equipped with the shift operation device of the present embodiment and a
エンジンEGは、ガソリンや軽油等の炭化水素系燃料を使用するガソリンエンジンやディーゼルエンジン等であり、回転トルクを出力するものである。エンジンEGから出力された回転トルクは、駆動軸EG−1に伝達される。 The engine EG is a gasoline engine, a diesel engine, or the like that uses a hydrocarbon fuel such as gasoline or light oil, and outputs rotational torque. The rotational torque output from engine EG is transmitted to drive shaft EG-1.
(クラッチ)
クラッチCは、駆動軸EG−1とAMTの入力軸131との間に設けられ、駆動軸EG−1と入力軸131を断接するものであり、駆動軸EG−1と入力軸131間の伝達トルクを電子制御可能な任意のタイプのクラッチである。本実施形態では、クラッチCは、乾式単板ノーマルクローズクラッチであり、フライホイール121、クラッチディスク122、クラッチカバー123、プレッシャープレート124、ダイヤフラムスプリング125を有している。フライホイール121は、所定の質量を有する円板であり、駆動軸EG−1が接続し、駆動軸EG−1と一体回転する。クラッチディスク122は、その外縁部に摩擦部材122aが設けられた円板状であり、フライホイール121と離接可能に対向している。クラッチディスク122は、入力軸131と接続し、入力軸131と一体回転する。
(clutch)
The clutch C is provided between the drive shaft EG-1 and the
クラッチカバー123は、フライホイール121の外縁と接続しクラッチディスク122の外周側に設けられた円筒部123aと、フライホイール121との接続部と反対側の円筒部123aの端部から径方向内側に延在する円環板状の側周壁123bとから構成されている。プレッシャープレート124は、円環板状であり、フライホイール121との対向面と反対側のクラッチディスク122に離接可能に対向して配設されている。
The
ダイヤフラムスプリング125は、所謂皿バネの一種で、その厚さ方向に傾斜するダイヤフラムが形成されている。ダイヤフラムスプリング125の径方向中間部分は、クラッチカバー123の側周壁123bの内縁と当接し、ダイヤフラムスプリング125の外縁は、プレッシャープレート124に当接している。ダイヤフラムスプリング125は、プレッシャープレート124を介して、クラッチディスク122をフライホイール121に押圧している。この状態では、クラッチディスク122の摩擦部材122aがフライホイール121及びプレッシャープレート124によって押圧され、摩擦部材122aとフライホイール121及びプレッシャープレート124間の摩擦力により、クラッチディスク122とフライホイール121が一体回転し、駆動軸EG−1と入力軸131が接続される。
The diaphragm spring 125 is a kind of so-called disc spring, and a diaphragm that is inclined in the thickness direction is formed. The intermediate portion of the diaphragm spring 125 in the radial direction is in contact with the inner edge of the side
クラッチアクチュエータ129は、AMT−ECU113によって駆動制御され、ダイヤフラムスプリング125の内縁部を、フライホイール121側に押圧又は当該押圧を解除し、クラッチCの伝達トルクを可変とするものである。クラッチアクチュエータ129には、電動式のものや油圧式のものが含まれる。クラッチアクチュエータ129が、ダイヤフラムスプリング125の内縁部を、フライホイール121側に押圧すると、ダイヤフラムスプリング125が変形して、ダイヤフラムスプリング125の外縁が、フライホイール121から離れる方向に変形する。すると、当該ダイヤフラムスプリング125の変形によって、フライホイール121及びプレッシャープレート124がクラッチディスク122を押圧する押圧力が徐々に低下し、クラッチディスク122とフライホイール121間の伝達トルクも徐々に低下し、駆動軸EG−1と入力軸131が切断される。このように、AMT−ECU113は、クラッチアクチュエータ129を駆動することにより、クラッチディスク122とフライホイール121間の伝達トルクを任意に可変させる。
The
(オートメイテッドマニュアルトランスミッション)
AMTは、エンジンEGからの回転トルクを複数の変速段の変速比で変速して、デファレンシャルDFに出力する歯車機構式の自動変速機である。また、本実施形態のAMTは、後述するシンクロメッシュ機構を有するシンクロ式自動変速機である。AMTは、AMT−ECU113、入力軸131、出力軸132、第一ドライブギヤ141、第二ドライブギヤ142、第三ドライブギヤ143、第四ドライブギヤ144、第五ドライブギヤ145、リバースドライブギヤ146、第一ドリブンギヤ151、第二ドリブンギヤ152、第三ドリブンギヤ153、第四ドリブンギヤ154、第五ドリブンギヤ155、リバースドリブンギヤ156、出力ギヤ157、リバースアイドラギヤ161、第一選択機構100、第二選択機構200、第三選択機構300を有する。
(Automated manual transmission)
The AMT is a gear mechanism type automatic transmission that shifts the rotational torque from the engine EG at a gear ratio of a plurality of gears and outputs it to the differential DF. Further, the AMT of the present embodiment is a synchromesh automatic transmission having a synchromesh mechanism described later. The AMT includes an AMT-
入力軸131は、エンジンEGからの回転トルクが入力される軸であり、クラッチCのクラッチディスク122と一体回転する。出力軸132は、AMTに入力された回転トルクをデファレンシャルDFに出力する軸であり、入力軸131と平行に配設されている。入力軸131及び出力軸132は、それぞれ、図示しないAMTのハウジングに回転可能に軸支されている。
The
第一ドライブギヤ141、第二ドライブギヤ142は、入力軸131に相対回転不能に固定された固定ギヤである。第三ドライブギヤ143、第四ドライブギヤ144、第五ドライブギヤ145、リバースドライブギヤ146は、入力軸131に相対回転可能(遊転可能)に設けられた遊転ギヤである。
The
第一ドリブンギヤ151、第二ドリブンギヤ152は、出力軸132に相対回転可能(遊転可能)に取り付けられた遊転ギヤである。第三ドリブンギヤ153、第四ドリブンギヤ154、第五ドリブンギヤ155、リバースドリブンギヤ156、出力ギヤ157は、出力軸132に相対回転不能に固定された固定ギヤである。
The first driven
第一ドライブギヤ141と第一ドリブンギヤ151は、互いに噛合し、1速段を構成するギヤである。第二ドライブギヤ142と第二ドリブンギヤ152は、互いに噛合し、2速段を構成するギヤである。第三ドライブギヤ143と第三ドリブンギヤ153は、互いに噛合し、3速段を構成するギヤである。第四ドライブギヤ144と第四ドリブンギヤ154は、互いに噛合し、4速段を構成するギヤである。第五ドライブギヤ145と第五ドリブンギヤ155は、互いに噛合し、5速段を構成するギヤである。
The
第一ドライブギヤ141、第二ドライブギヤ142、第三ドライブギヤ143、第四ドライブギヤ144、第五ドライブギヤ145の順にギヤ径が大きくなっている。第一ドリブンギヤ151、第二ドリブンギヤ152、第三ドリブンギヤ153、第四ドリブンギヤ154、第五ドリブンギヤ155の順にギヤ径が小さくなっている。
The gear diameter increases in the order of the
リバースアイドラギヤ161は、リバースドライブギヤ146とリバースドリブンギヤ156の間に配設され、リバースドライブギヤ146及びリバースドリブンギヤ156と噛合している。リバースアイドラギヤ161、リバースドライブギヤ146及びリバースドリブンギヤ156は、リバース用のギヤである。
The
出力ギヤ157は、デファレンシャルDFのリングギヤDF−1と噛合し、出力軸132に入力された回転トルクを、デファレンシャルDFに出力する。
The
(選択機構)
[第一選択機構]
第一選択機構100は、第一ドリブンギヤ151又は第二ドリブンギヤ152を選択して、出力軸132に相対回転不能に連結するものである。第一選択機構100は、図1及び図2に示すように、第一クラッチハブH1と、第一速係合部材E1と、第二速係合部材E2と、第一シンクロナイザリングR1、第二シンクロナイザリングR2と、第一スリーブS1とから構成されている。第一クラッチハブH1は、第一ドリブンギヤ151と第二ドリブンギヤ152との軸方向間となる出力軸132にスプライン固定される。第一速係合部材E1及び第二速係合部材E2は、第一ドリブンギヤ151及び第二ドリブンギヤ152のそれぞれに、例えば圧入などにより固定される部材である。第一シンクロナイザリングR1は、第一クラッチハブH1と第一速係合部材E1の間に介在され、第二シンクロナイザリングR2は、第一クラッチハブH1と第二速係合部材E2の間に介在される。第一スリーブS1は、第一クラッチハブH1の外周に軸方向移動自在にスプライン係合される。
(Selection mechanism)
[First selection mechanism]
The
この第一選択機構100は、第一ドリブンギヤ151及び第二ドリブンギヤ152の一方と出力軸132との係合を可能とし、かつ、第一ドリブンギヤ151及び第二ドリブンギヤ152の両者を出力軸132に対して離脱する状態にすることができる周知のシンクロメッシュ機構を構成している。
The
第一選択機構100の第一スリーブS1は、図2に示す「中立位置」では第一速係合部材E1及び第二速係合部材E2のいずれにも係合されていない。第一スリーブS1の外周には、環状の第一係合溝S1−1が形成されている。第一係合溝S1−1には、第一シフトフォークF1(図3示)が係合している。
The first sleeve S1 of the
第一シフトフォークF1により第一スリーブS1が第一ドリブンギヤ151側にシフトされれば、第一スリーブS1は第一シンクロナイザリングR1にスプライン係合して出力軸132と第一ドリブンギヤ151の回転を同期させ、次いで第一速係合部材E1の外周の外歯スプラインと係合し、第一ドリブンギヤ151を出力軸132に相対回転不能に連結して1速段を形成する。また、第一シフトフォークF1により第一スリーブS1が第二ドリブンギヤ152側にシフトされれば、第二シンクロナイザリングR2は同様にして出力軸132と第二ドリブンギヤ152の回転を同期させた後に、この両者を相対回転不能に連結して2速段を形成する。
When the first sleeve S1 is shifted toward the first driven
[第二選択機構]
第二選択機構200は、第三ドライブギヤ143又は第四ドライブギヤ144を選択して、入力軸131に相対回転不能に連結するものである。第二選択機構200は、第二クラッチハブH2と、第三速係合部材E3と、第四速係合部材E4と、第三シンクロナイザリングR3、第四シンクロナイザリングR4と、第二スリーブS2とから構成されている。
[Second selection mechanism]
The
第二選択機構200は、第一選択機構100と同様のシンクロメッシュ機構であり、第二クラッチハブH2が、第三ドライブギヤ143と第四ドライブギヤ144の間の入力軸131に固定され、第三速係合部材E3と第四速係合部材E4が、それぞれ第三ドライブギヤ143と第四ドライブギヤ144に固定されている点が異なっているだけである。第二選択機構200は、「中立位置」ではいずれの係合部材E3、E4とも係合されていない。第二スリーブS2の外周には、環状の第二係合溝S2−1が形成されている。第二係合溝S2−1には、第二シフトフォークF2が係合している。
The
第二シフトフォークF2により第二スリーブS2が第三ドライブギヤ143にシフトされれば、入力軸131と第三ドライブギヤ143の回転が同期された後に、この両者が一体的に連結されて3速段が形成される。また、第二シフトフォークF2により第二スリーブS2が第四ドライブギヤ144側にシフトされれば、入力軸131と第四ドライブギヤ144の回転が同期された後に、この両者が直結されて4速段が形成される。
If the second sleeve S2 is shifted to the
[第三選択機構]
第三選択機構300は、第五ドライブギヤ145又はリバースドライブギヤ146を選択して、入力軸131に相対回転不能に連結するものである。第三選択機構300は、第三クラッチハブH3と、第五速係合部材E5と、リバース係合部材ERと、第五シンクロナイザリングR5、リバースシンクロナイザリングRRと、第三スリーブS3とから構成されている。
[Third selection mechanism]
The
第三選択機構300は、第一選択機構100と同様のシンクロメッシュ機構であり、第三クラッチハブH3が、第五ドライブギヤ145とリバースドライブギヤ146の間の入力軸131に固定され、第五速係合部材E5とリバース係合部材ERが、それぞれ第四ドライブギヤ144とリバースドライブギヤ146に固定されている点が異なっているだけである。第三選択機構300は、「中立位置」ではいずれの係合部材E5、ERとも係合されていない。第三スリーブS3の外周には、環状の第三係合溝S3−1が形成されている。第三係合溝S3−1には、第三シフトフォークF3が係合している。
The
第三シフトフォークF3により第三スリーブS3が第五ドライブギヤ145にシフトされれば、入力軸131と第五ドライブギヤ145の回転が同期された後に、この両者が一体的に連結されて5速段が形成される。また、第三シフトフォークF3により第三スリーブS3がリバースドライブギヤ146側にシフトされれば、入力軸131とリバースドライブギヤ146の回転が同期された後に、この両者が直結されてリバース段が形成される。
If the third sleeve S3 is shifted to the
デファレンシャルDFは、AMTの出力軸132から入力された回転トルクを差動可能に駆動輪Wl、Wrに伝達する装置である。デファレンシャルDFは、出力ギヤ157と噛合するリングギヤDF−1を有する。このような構造により、出力軸132は、駆動輪Wl、Wrに回転連結されている。
The differential DF is a device that transmits the rotational torque input from the
AMT−ECU113は、AMTを制御する電子制御装置である。AMT−ECU113は、バスを介してそれぞれ接続された入出力インターフェース、CPU、RAM、ROM及び不揮発性メモリー等の「記憶部」を備えている。CPUは、後述する図10に示すフローチャートに対応したプログラムを実行する。RAMは同プログラムの実行に必要な変数を一時的に記憶するものであり、「記憶部」は前記プログラムを記憶している。
The AMT-
(シフト操作装置の構造)
次に、図3〜図9を用いて、本実施形態のシフト操作装置90について説明する。
図3〜図6に示すように、シフト操作装置90は、ハウジング10、シャフト20、回転部材30、シフト部材40、ディテント部材50、第一シフトフォーク部材61、第二シフトフォーク部材62、第三シフトフォーク部材63、モータ70、回転角センサ75、ドライブギヤ81、ドリブンギヤ82を有している。
(Structure of shift operation device)
Next, the
As shown in FIGS. 3 to 6, the
ハウジング10は、本実施形態では、AMTと共通であるが別体であっても差し支え無い。図4に示すように、ハウジング10にシャフト20が回転可能に取り付けられている。なお、以下の説明において、シャフト20の軸線方向を単に、”軸線方向”と表現する。
図5や図6に示すように、シフト部材40は軸心方向を貫通する取付穴40pが形成された円筒形状である。図5に示すように、シフト部材40の取付穴40p内にシャフト20が挿通されて、シフト部材40とシャフト20を締結するボルト45によって、シフト部材40がシャフト20に相対回転不能、且つ、軸線方向に移動不能に固定されている。このような構造により、シフト部材40は、ハウジング10に回転可能に取り付けられている。図7の(A)に示すように、シフト部材40の外周面には、1周シフト溝40aが形成されている。
In this embodiment, the
As shown in FIGS. 5 and 6, the
以下に、図7の(B)を用いて、シフト溝40aについて説明する。なお、図7の(B)において、軸線方向に関して同じ位置において、シフト部材40の外周面を1周する線を中立線とする。そして、中立線から軸線方向の一方側をL側とし、中立線から軸線方向の他方側をH側とする。
Hereinafter, the
図7の(B)に示すように、開始位置(0°)から、中立線に沿って第一バックラッシュ部40bが所定角度形成されている。第一バックラッシュ部40bの末端から、中立線からL側に傾斜した第一低傾斜角部40cが所定角度形成されている。第一低傾斜角部40cの末端から、中立線からL側に傾斜した第一高傾斜角部40dが所定角度形成されている。なお、第一高傾斜角部40dの中立線からの傾斜角は、第一低傾斜角部40cの中立線からの傾斜角よりも大きくなっている。また、第一高傾斜角部40dの形成角度(形成距離)は、第一低傾斜角部40cよりも小さくなっている。第一高傾斜角部40dの末端から、中立線と平行な第二バックラッシュ部40eが所定角度形成されている。第二バックラッシュ部40eの末端から、中立線からH側に傾斜した第二高傾斜角部40fが所定角度形成されている。なお、第二高傾斜角部40fの中立線からの傾斜角は、第一低傾斜角部40cの中立線からの傾斜角よりも大きくなっている。第一バックラッシュ部40bの開始位置から第二高傾斜角部40fの末端までの形成角度は、180°(中間位置)となっている。
As shown in FIG. 7B, the
中間位置(180°)から、中立線に沿って第三バックラッシュ部40gが所定角度形成されている。第三バックラッシュ部40gの末端から、中立線からH側に傾斜した第二低傾斜角部40hが所定角度形成されている。第二低傾斜角部40hの末端から、中立線からH側に傾斜した第三高傾斜角部40iが所定角度形成されている。なお、第三高傾斜角部40iの中立線からの傾斜角は、第二低傾斜角部40hの中立線からの傾斜角よりも大きくなっている。また、第三高傾斜角部40iの形成角度(形成距離)は、第二低傾斜角部40hよりも小さくなっている。第三高傾斜角部40iの末端から、中立線と平行な第四バックラッシュ部40jが所定角度形成されている。第四バックラッシュ部40jの末端から、中立線からL側に傾斜した第四高傾斜角部40kが所定角度形成されている。なお、第四高傾斜角部40kの中立線からの傾斜角は、第二低傾斜角部40hの中立線からの傾斜角よりも大きくなっている。第三バックラッシュ部40g開始位置から、第四高傾斜角部40kの末端までの形成角度は、180°となっている。
A
後述するシフトピン30e(図5、図6、図7の(A)示)が第一バックラッシュ部40b又は第三バックラッシュ部40gにあるシフト部材40の状態を「中立状態」といい、シフトピン30eが第二バックラッシュ部40eにあるシフト部材40の状態を「L側状態」といい、シフトピン30eが第四バックラッシュ部40jにあるシフト部材40の状態を「H側状態」という。「中立状態」では、いずれのシフトフォークF1〜F3も、図2に示す「中立位置」にあり、AMTがニュートラル状態となっている。「L側状態」では、図11に示すように、選択されたシフトフォークF1〜F3がL側にあり、AMTが1速、3速、5速のいずれかとなっている。「H側状態」では、選択されたシフトフォークF1〜F3がH側にあり、AMTが2速、4速、リバースのいずれかとなっている。
A state of the
図5に示すように、シフト部材40の外周側には、円筒形状の回転部材30がシフト部材40と相対回転可能、且つ、軸線方向移動可能に取り付けられている。言い換えると、回転部材30は、ハウジング10に対して回転可能、且つ、軸線方向に移動可能に取り付けられている。図4や図8に示すように、回転部材30の外周面には、一定角度をおいて、複数の係合部30i、30j、30kが形成されている。本実施形態では、係合部30i、30j、30kは、板状であり、回転部材30の半径方向に突出形成されている。また、第一〜第三係合部30i、30j、30kが、回転部材30の外周面に120°間隔をおいて、3つ形成されている。
As shown in FIG. 5, a
図3、図6、図8に示すように、回転部材30の外周面には、複数のラッチ歯車30bが連続して1周形成されている。本実施形態では、ラッチ歯車30bは、回転部材30の外周面に30°間隔をおいて12個形成されている。図6に示すように、1つのラッチ歯車30bは、回転部材30の軸線方向に沿って半径方向に延在する係合面30cと、回転部材30の半径方向から傾斜した方向に延在し、その頂部が係合面30cの頂部と接続する傾斜面30dを有している。
As shown in FIGS. 3, 6, and 8, a plurality of latch gears 30 b are continuously formed on the outer peripheral surface of the rotating
ディテント部材50は、ハウジング10に取り付けられている。図3、図5、図6、図8に示すように、ディテント部材50は、ラッチ歯車30bの係合面30cと係合している。図5に示すように、ディテント部材50は、筐体50a、歯止め部材50b、付勢部材50c、摺動検知センサ50dとから構成されている。筐体50aは、ラッチ歯車30b側に開口した有底筒状であり、ハウジング10に取り付けられている。歯止め部材50bは、先端が半球形状であり、先端部が筐体50aの開口部から突出して、筐体50a内に摺動可能に取り付けられている。付勢部材50cは、コイルスプリング等であり、歯止め部材50bをラッチ歯車30b側に付勢している。摺動検知センサ50dは、歯止め部材50bの摺動を検知する近接センサやリミットスイッチ等である。
The
図6に示すように、歯止め部材50bの先端は、ラッチ歯車30bの係合面30cと当接して係合している。このため、回転部材30の逆回転方向の回転が規制される。また、歯止め部材50bの先端は、ラッチ歯車30bの傾斜面30dと当接している。回転部材30が正回転方向に回転すると、歯止め部材50bが、傾斜面30dによって押圧されて筐体50a側に摺動し、ラッチ歯車30bを乗り越える。このように、ラッチ歯車30bとディテント部材50は、回転部材30のハウジング10に対する逆回転方向のみの回転を規制し、回転部材30のハウジング10に対する正回転方向のみの回転を許容する「第二ワンウェイクラッチ」として機能する。
As shown in FIG. 6, the front end of the
なお、回転部材30が正回転方向に回転し、歯止め部材50bが、傾斜面30dによって押圧されて筐体50a側に摺動し、ラッチ歯車30bを乗り越えた際には、摺動検知センサ50dによって、歯止め部材50bの摺動が検知され、歯止め部材50bがラッチ歯車30bを1つ乗り越えたことが検知される。このように、摺動検知センサ50dを備えたディテント部材50は、回転部材30の回転位置を検知する回転位置検知手段として機能する。
When the rotating
図5や図7の(A)に示すように、回転部材30の内周面には、回転部材30の内周側に突出し、シフト部材40のシフト溝40aと係合するシフトピン30eが形成されている。
As shown in FIG. 5 and FIG. 7A, a
図5や図6の(B)に示すように、シフト部材40の外周面には、キー用凹部40mが凹陥形成されている。キー用凹部40mには、ブロック状のキー41が、シフト部材40の半径方向に摺動可能に取り付けられている。図6の(B)に示すように、キー41の一方の側面には、軸線方向に沿って回転部材30の半径方向に延在する係合面41aが形成されている。係合面41aの反対側のキー41の側面には、軸線方向に沿って、回転部材30の半径方向から傾斜している傾斜面41bを有している。キー用凹部40mの底部と、キー41の間には、コイルスプリング等の付勢部材42が配設されている。
As shown in FIG. 5 and FIG. 6B, a
図5や図6の(B)に示すように、回転部材30の内周面には、キー41と係合するキー係合凹部30fが凹陥形成されている。図6の(B)に示すように、キー係合凹部30fは、キー41に対応した形状である。つまり、キー係合凹部30fは、回転部材30の軸線方向に沿って半径方向に延在し、キー41の係合面41aと当接して係合する被係合面30gが形成されている。また、キー係合凹部30fは、被係合面30gと対向し、回転部材30の軸線方向に沿って半径方向から傾斜し、キー41の傾斜面41bと当接する傾斜面30hを有している。傾斜面30hとキー係合凹部30fの底面の交差角は、鈍角となっている。なお、被係合面30gは、シフト部材40に対して正回転側に形成され、傾斜面30hは、シフト部材40に対して逆回転側に形成されている。図5に示すように、キー係合凹部30fのシャフト20の軸線方向の幅寸法は、キー41の前記軸線方向の幅寸法よりも大きくなっている。このため、回転部材30はシフト部材40に対して、前記軸線方向に移動可能となっている。
As shown in FIG. 5 and FIG. 6B, a key
キー41の係合面41aと回転部材30の被係合面30gが係合しているので、回転部材30がシフト部材40に対して逆回転方向に相対回転が規制される。キー41の傾斜面41bは、回転部材30の傾斜面30hに当接しているので、シフト部材40の回転部材30に対する逆回転方向に相対回転に伴い、キー41が、キー用凹部40mの底部側に摺動されて、キー用凹部40m内に収納され、回転部材30がシフト部材40に対して正回転方向に相対回転する。このように、キー41とキー係合凹部30fは、シフト部材40の回転部材30に対する正回転方向のみの回転を規制し、シフト部材40の回転部材30に対する逆回転方向のみの回転を許容する「第一ワンウェイクラッチ」として機能する。
Since the
なお、キー41がキー係合凹部30fと係合している状態から、シフト部材40が回転部材30に対して所定角度(本実施形態では180°未満)逆回転した位置から、シフト部材40が正回転方向に回転しても、キー41はキー係合凹部30fに係合していないので、回転部材30が正回転方向に回転しない。言い換えると、「第一ワンウェイクラッチ」は、シフト部材40の回転部材30に対する正回転方向の回転に関して所定角度(本実施形態では、180°未満)バックラッシュ可能に構成されている。
From the position where the key 41 is engaged with the
なお、シフト部材40が回転部材30に対して、相対回転すると、シフト部材40は、回転部材30に固定されたシフトピン30eがシフト部材40のシフト溝40aに係合しているので、回転部材30が軸線方向に移動する。
When the
図3に示すように、第一シフトフォーク部材61は、回転部材30の外周側に配設されている。第一シフトフォーク部材61は、軸部61aと、軸部61aの基端部に設けられた被係合部61bと、軸部61aの先端に設けられたシフトフォークF1とから構成されている。軸部61aは、軸線方向移動可能にハウジング10に取り付けられている。
As shown in FIG. 3, the first
被係合部61bには、第一〜第三係合部30i、30j、30kと係合又は離脱可能な係合凹部61cが凹陥形成されている。シフトフォークF1は、円弧形状であり、図2に示す、第一係合溝S1−1と係合している。
An
図示していないが、第一シフトフォーク部材61と、同じの構造の、第二シフトフォーク部材62、及び第三シフトフォーク部材63が、回転部材30の外周側に、第一シフトフォーク部材61から一定角度(本実施形態では30°)をおいて、ハウジング10に軸線方向摺動可能に取り付けられている。図4の(B)の一点鎖線や、図8の(A)に示すように、第一被係合部61b、第二被係合部62b、第三被係合部63bが、軸線方向に関し、第一〜第三係合部30i、30j、30kが形成されている位置において、回転部材30の外周部に前記一定角度(本実施形態では30°)をおいて配設されている。これら、第一シフトフォーク部材61、第二シフトフォーク部材62、第三シフトフォーク部材63は、自身が軸線方向に移動して、自身に加えられた力を、それぞれ、第一スリーブS1、第二スリーブS2、第三スリーブS3に伝達させることにより、それぞれ、第一スリーブS1、第二スリーブS2、第三スリーブS3を移動させて、それぞれ、AMTの第一選択機構100、第二選択機構200、第三選択機構300を作動させる。
Although not shown, the second shift fork member 62 and the third shift fork member 63 having the same structure as the first
シャフト20には、ドリブンギヤ82が固定されている。モータ70は、その回転角が制御可能なモータである。モータ70は、AMT−ECU113(図1示)によって回転角が制御されて駆動される。モータ70の回転軸71には、ドリブンギヤ82と噛合するドライブギヤ81が取り付けられている。なお、ドリブンギヤ82の歯数は、ドライブギヤ81の歯数よりも多くなっていて、モータ70の回転が、減速されて、シャフト20に伝達される。回転角センサ75は、モータ70の回転角を検知するセンサであり、例えば、回転軸71の近傍に設けられている。回転角センサ75は、AMT−ECU113と通信可能に接続され、検知したモータ70の回転角情報をAMT−ECU113に出力する。
A driven
AMT−ECU113は、回転角センサ75から出力されたモータ70の回転角情報に基づいて、シャフト20の回転角を認識することができ、更に、シフト部材40の回転角、回転部材30の回転角を認識することができる。
The AMT-
[セレクト動作]
モータ70が逆回転して、シャフト20が正回転すると、上述したように、「第二ワンウェイクラッチ」(ラッチ歯車30bとディテント部材50)は、回転部材30のハウジング10に対する正回転方向の回転を許容し、「第一ワンウェイクラッチ」(キー41、キー係合凹部30f)は、回転部材30のシフト部材40に対する逆回転方向の回転を規制するので、シフト部材40と回転部材30が一体に正回転方向に回転する。
[Select operation]
When the
このように、回転部材30が正回転方向に回転し、歯止め部材50bが、ラッチ歯車30bを乗り越える度に、第一係合部30i〜第三係合部30kのいずれかが、第一被係合部61bと係合し、第一シフトフォーク部材61が選択されている状態(図9の(A)示)、第一係合部30i〜第三係合部30kのいずれかが、第二被係合部62bと係合し、第二シフトフォーク部材62が選択されている状態(図9の(B)示)、第一係合部30i〜第三係合部30kのいずれかが、第三被係合部63bと係合し、第三シフトフォーク部材63が選択されている状態(図9の(C)示)、第一係合部30i〜第三係合部30kのいずれもが、いずれの第一被係合部61b〜第三被係合部63bと係合していない非選択状態(非係合位置)(図9の(D)示)のいずれかの状態となる。
Thus, each time the rotating
また、歯止め部材50bが、ラッチ歯車30bを乗り越えると、摺動検知センサ50dは、歯止め部材50bの摺動を検知して、検知情報をAMT−ECU113に出力する。このため、AMT−ECU113は、回転部材30の回転角を認識することができ、第一シフトフォーク部材61〜第三シフトフォーク部材63のいずれが選択されているか、又は、第一シフトフォーク部材61〜第三シフトフォーク部材63のいずれもが選択されていない非選択状態を認識することができる。また、AMT−ECU113は、回転角センサ75から出力されたモータ70の回転角情報に基づいて、シフト部材40の回転角を認識することにより、第一シフトフォーク部材61〜第三シフトフォーク部材63のいずれが選択されているか、又は、第一シフトフォーク部材61〜第三シフトフォーク部材63のいずれもが選択されていない非選択状態を認識することができる。
When the
なお、図9の(D)に示すように、係合部30iが被係合部61b、62b、63bを通過した場合に、次の係合部30jが被係合部61b、62b、63bの手前で待機しているので、小さい回転部材30の回転角で、係合部30jを被係合部61b、62b、63bに係合させることができる。
As shown in FIG. 9D, when the engaging
なお、「セレクト動作」では、シフト部材40と回転部材30が一体に正回転方向に回転し、シフト部材40と回転部材30が相対回転しないので、回転部材30が軸線方向に摺動しない。
In the “select operation”, the
[シフト動作]
モータ70が正回転して、シャフト20が逆回転すると、上述したように、「第二ワンウェイクラッチ」(ラッチ歯車30bとディテント部材50)は、回転部材30の逆回転方向の回転を規制し、「第一ワンウェイクラッチ」(キー41、キー係合凹部30f)は、シフト部材40の回転部材30に対する逆回転方向の回転は許容するので、回転部材30が停止した状態で、シフト部材40のみが逆回転方向に回転し、シフト部材40が回転部材30に対して逆回転方向に相対回転する。
[Shift operation]
When the
このように、シフト部材40が回転部材30に対して逆回転方向に相対回転すると、回転部材30に固定されているシフトピン30eがシフト溝40aに係合しているので、シフトピン30eのシフト溝40aに対する移動に伴い、回転部材30が軸線方向に摺動する。第一シフトフォーク部材61〜第三シフトフォーク部材63のいずれが選択されている状態で、回転部材30が軸線方向に摺動すると、選択されている第一シフトフォーク部材61〜第三シフトフォーク部材63が軸線方向に移動し、これに対応するシフトフォークF1〜F3が軸線方向に移動し、シフトが実行される。
As described above, when the
AMT−ECU113は、回転角センサ75から出力されたモータ70の回転角情報に基づいて、シフト部材40の回転角、回転部材30の回転角を認識し、シフト部材40(シフトピン30e)の回転位置が、L側にあるか、中立位置にあるか、H側にあるかを認識することができる。
The AMT-
(変速制御)
次に、AMT−ECU113が実行する変速制御について、図10に示すフロー及び図11を用いて説明する。なお、図11は、各シフトフォークF1〜F3の位置と変速段との関係を表した概念図である。
(Shift control)
Next, the shift control executed by the AMT-
車両1000が走行可能な状態になると、S11に進む。S11において、AMT−ECU113が、「変速要求」が有ったと判断した場合には(S11:YES)、プログラムをS12に進め、「変速要求」が無いと判断した場合には(S11:NO)、S11の処理を繰り返す。なお、AMT−ECU11は、スロットル開度と車両1000の速度からなる車両1000の走行状態が、スロットル開度と速度との関係を表した変速線を越えたと判断した場合に、或いは、運転者が、図示しないシフトレバーを操作した場合に、「変速要求」有りと判断する。なお、S11においては、いずれかのシフトフォーク部材61〜63が選択され、いずれかの変速段が形成されている。
When the
S12において、AMT−ECU113は、クラッチアクチュエータ129を駆動制御することにより、クラッチCの伝達トルクを0にして、クラッチCを切断する。S12が終了すると、プログラムは、S13に進む。
In S12, the AMT-
S13において、AMT−ECU113が、「変速要求」が2段アップ変速又は2段ダウン変速のいずれかであると判断した場合には(S13:YES)、プログラムをS31に進め、「変速要求」が2段アップ変速及び2段ダウン変速のいずれかでないと判断した場合には(S13:NO)、プログラムをS21に進める。なお、2段アップ変速とは、1速から3速にアップ変速する場合(図11の(1))、2速から4速にアップ変速する場合(図11の(2))、3速から5速にアップ変速する場合(図11の(3))である。また、2段ダウン変速とは、5速から3速にダウン変速する場合(図11の(4))、4速から2速にダウン変速する場合(図11の(5))、3速から1速にダウン変速する場合(図11の(6))である。
If the AMT-
S21において、AMT−ECU113が、「セレクト動作」が必要であると判断した場合には(S21:YES)、プログラムをS22に進め、「セレクト動作」が必要で無いと判断した場合には(S21:NO)、プログラムをS26に進める。なお、AMT−ECU113は、2速から3速にアップ変速する場合(図11の(7))、4速から5速にアップ変速する場合(図11の(8))、5速から4速にダウン変速する場合(図11の(9))、3速から2速にダウン変速する場合(図11の(10))、1速からリバースにする場合(図11の(11))、リバースから1速にする場合(図11の(12))のように、シフトフォーク部材61〜63を選択し直す必要がある場合には、「セレクト動作」が必要であると判断する。
In S21, when the AMT-
S22において、AMT−ECU113は、モータ70を駆動制御して、シャフト20を逆回転させることにより、シフトピン30eを第一バックラッシュ部40b又は第三バックラッシュ部40gに位置させて、選択されているシフトフォーク部材61〜63を「中立位置」に位置させ、AMTをニュートラル状態にする制御を開始する。S22が終了するとプログラムは、S23に進む。
In S22, the AMT-
S23において、AMT−ECU113は、回転角センサ75からの情報に基づいて、AMTがニュートラル状態になったと判断した場合には(S23:YES)、プログラムをS24に進め、AMTがニュートラル状態になっていないと判断した場合には(S23:NO)、S23の処理を繰り返す。
In S23, if the AMT-
S24において、AMT−ECU113は、モータ70を駆動制御して、シャフト20を正回転させて、「変速要求」の変速段に対応するシフトフォーク部材61〜63のいずれかを選択する「セレクト動作」を開始する。S24が終了するとプログラムは、S25に進む。
In S <b> 24, the AMT-
S25において、AMT−ECU113が、回転角センサ75や摺動検知センサ50dからの情報に基づいて、「セレクト動作」が完了したと判断した場合には(S25:YES)、プログラムをS26に進め、「セレクト動作」が完了していないと判断した場合には(S25:NO)、S25の処理を繰り返す。
If the AMT-
S26において、AMT−ECU113は、モータ70を駆動制御して、シャフト20を逆回転させて、シフト部材40を、シフトピン30eが「変速要求」のシフト位置(L側又はH側)に回転させる「シフト動作」を開始する。
In S26, the AMT-
例えば、2速から1速にダウン変速する場合には、図7の(3)に示すように、シフトピン30eがH側の第四バックラッシュ部40jにある状態において、シフトピン30eが第一バックラッシュ部40b(図7の(4)示)、次いでL側の第二バックラッシュ部40e(図7の(5)示)に位置するようにシフト部材40が回転される。
For example, when downshifting from the second speed to the first speed, as shown in FIG. 7 (3), the
シフトピン30eが第一バックラッシュ部40b(図7の(4)示)に移動すると、AMTはニュートラル状態となる。シフトピン30eが第一低傾斜角部40cを摺動している際には、第一低傾斜角部40cは第一高傾斜角部40dよりも中立線からの傾斜角が小さいので、回転部材30がゆっくりとL側に移動する。つまり、第一シフトフォークF1がゆっくりとL側に移動し、第一シフトフォークF1には移動のためのより大きいトルクが付与される。このため、確実に、第一シンクロナイザリングR1により出力軸132と第一ドリブンギヤ151(図1示)の回転が同期される。なお、シフトピン30eが、第一低傾斜角部40cの末端に達した際には、第一シンクロナイザリングR1により出力軸132と第一ドリブンギヤ151の回転の同期が完了している。そして、シフトピン30eが第一高傾斜角部40dを摺動している際には、第一高傾斜角部40dは第一低傾斜角部40cよりも中立線からの傾斜角が大きいので、回転部材30が素早くL側に移動する。つまり、第一シフトフォークF1が素早くL側に移動し、出力軸132と第一ドリブンギヤ151の回転の同期の完了後に、素早く第一スリーブS1が第一速係合部材E1の外周の外歯スプラインと係合し、1速段が形成される。
When the
なお、本実施形態では、シフトピン30eが第一高傾斜角部40dの末端に達してから、シフトピン30eが第二バックラッシュ部40eにある範囲内において、シフト部材40を余分に逆回転させた後に当該余分の角度分正回転方向に戻している。これにより、確実に、シフトピン30eが第一高傾斜角部40dの末端に達することにより、確実に回転部材30及び選択されたシフトフォーク部材61〜63を軸線方向に移動させることができ、確実に「シフト動作」を実行することができる。なお、図7の(B)に示すように、第二バックラッシュ部40eは、中立線に対して傾斜していないので、シフトピン30eが第二バックラッシュ部40eを摺動している限りにおいては、回転部材30及び選択されたシフトフォーク部材61〜63は、軸線方向に移動しない。また、シフト部材40を前記した余分の角度分正回転方向に回転させたとしても、「第一ワンウェイクラッチ」であるキー41、キー係合凹部30fによって、シフト部材40の回転部材30に対する正回転方向の回転に関して所定角度バックラッシュ可能となっているので、シフト部材40の正回転方向の回転に伴い回転部材30が回転することが無い。S26が終了するとプログラムは、S51に進む。
In the present embodiment, after the
S31において、AMT−ECU113は、モータ70を駆動制御して、シャフト20を逆回転させることにより、シフトピン30eを第一バックラッシュ部40b又は第三バックラッシュ部40gに位置させて、選択されているシフトフォーク部材61〜63を「中立位置」に位置させ、AMTをニュートラル状態にする制御を開始する。例えば、1速から3速にアップ変速する場合には、第二バックラッシュ部40eにあるシフトピン30eを、第三バックラッシュ部40gに移動させて、AMTをニュートラル状態にする。S31が終了するとプログラムは、S32に進む。
In S31, the AMT-
S32において、AMT−ECU113は、回転角センサ75からの情報に基づいて、AMTがニュートラル状態になったと判断した場合には(S32:YES)、プログラムをS33に進め、AMTがニュートラル状態になっていないと判断した場合には(S32:NO)、S32の処理を繰り返す。
In S32, if the AMT-
S33において、AMT−ECU113は、モータ70を駆動制御して、シャフト20を正回転させて、回転部材30を非選択状態(図9の(D))にする制御を開始する。S33が終了するとプログラムは、S34に進む。
In S33, the AMT-
S34において、AMT−ECU113が、回転角センサ75や摺動検知センサ50dからの情報に基づいて、回転部材30が非選択状態になったと判断した場合には(S34:YES)、プログラムをS35に進め、回転部材30が非選択状態になっていないと判断した場合には(S34:NO)、S34の処理を繰り返す。
If the AMT-
S35において、AMT−ECU113は、モータ70を駆動制御して、シャフト20を逆回転させて、シフト部材40を、シフトピン30eが「変速要求」の変速段手前の中立位置にある準備位置に回転させる制御を開始する。例えば、1速から3速にアップ変速する場合には、S31において第四バックラッシュ部40gに位置されたシフトピン30eが、L側の手前の準備位置である第一バックラッシュ部40bに位置するように(図7の(2)示)、シフト部材40が回転される。S35が終了するとプログラムは、S36に進む。
In S35, the AMT-
S36において、AMT−ECU113が、回転角センサ75からの情報に基づいて、シフト部材40が準備位置にあり、AMTがニュートラル状態になっていると判断した場合には(S36:YES)、プログラムをS24に進め、シフト部材40が準備位置に無いと判断した場合には(S36:NO)、S36の処理を繰り返す。
When the AMT-
S51において、AMT−ECU113が、回転角センサ75からの情報に基づいて、「シフト動作」が完了したと判断した場合には(S51:YES)、プログラムをS52に進め、「シフト動作」が完了していないと判断した場合には(S51:NO)、S51の処理を繰り返す。
If the AMT-
S52において、AMT−ECU113は、クラッチアクチュエータ129を駆動制御することにより、クラッチCの伝達トルクを最大にして、クラッチCを接続する。S52が終了すると、プログラムは、S11に戻る。
In S52, the AMT-
(本実施形態の効果)
上述した説明から明らかなように、単一のモータ70が、シフト部材40を正回転させることにより、シフト部材40と回転部材30を一体回転させることにより、回転部材30を複数のシフトフォーク部材61〜63(伝達部材)のうち1のシフトフォーク部材61〜63に係合させ、複数のシフトフォーク部材61〜63のうち1のシフトフォーク部材61〜63を選択する「セレクト動作」を行う。そして、単一のモータ70が、シフト部材40を逆回転させることにより、回転部材30とシフト部材40を相対回転させて、回転部材30を軸線方向に移動させ、選択されたシフトフォーク部材61〜63を軸線方向に移動させる「シフト動作」を行う。このように、単一のモータ70によって「セレクト動作」と「シフト動作」の両方を行うことができるので、部品点数の増大を抑制することができる自動変速機のシフト操作装置90を提供することができる。
(Effect of this embodiment)
As is clear from the above description, the
このように、本実施形態では、従来では「セレクト動作」と「シフト動作」を行うのに、2以上必要であったモータを、単一のモータ70に削減することができるので、モータに付随するECU、ドライバ、センサ等の各種制御備品を削減することができる。このため、シフト操作装置90の製造コストを低減することができ、シフト操作装置90の車両への搭載性が良好となり、車両の重量を低減することができる。
As described above, in the present embodiment, since two or more motors conventionally required for performing the “select operation” and the “shift operation” can be reduced to a
「第一ワンウェイクラッチ」(セレクト機構)であるキー41とキー係合凹部30fは、シフト部材40の回転部材30に対する正回転方向の回転を規制し、「第二ワンウェイクラッチ」(シフト機構)であるラッチ歯車30bとディテント部材50は、回転部材30のハウジング10(本体)に対する逆回転方向の回転を規制し、単一のモータ70は、シフト部材40を正逆回転させる。これにより、モータ70によってシフト部材40を正回転させると、「第一ワンウェイクラッチ」によってシフト部材40の回転部材30に対する正回転方向の回転が規制され、回転部材30とシフト部材40を一体に正回転させることができるので、回転部材30とシフト部材40が相対回転すること無く、回転部材30がシフト部材40に対して軸線方向に摺動することが無い。このため、回転部材30を正回転させて、係合部30i、30j、30kのうちいずれかを、複数の被係合部61b、62b、63bのうち1の被係合部61b、62b、63bに係合させることにより、複数のシフトフォーク部材61〜63のうち1のシフトフォーク部材61〜63を選択する「セレクト動作」を確実に行うことができる。
The key 41 and the key
また、モータ70によってシフト部材40を逆回転させると、「第二ワンウェイクラッチ」によって、回転部材30のハウジング10に対する逆回転方向の回転が規制され、「第一ワンウェイクラッチ」によってシフト部材40の回転部材30に対する逆回転方向の回転が許容されるので、シフト部材40のみをハウジング10に対して逆回転させることができ、回転部材30とシフト部材40を相対回転させることができる。このため、回転部材30とシフト部材40の相対回転により、回転部材30を軸線方向に移動させ、選択されたシフトフォーク部材61〜63を軸線方向に移動させる「シフト動作」を確実に行うことができる。
Further, when the
また、回転部材30は、いずれの係合部30i、30j、30kがいずれの被係合部61b、62b、63bに係合していない回転位置である「非係合位置」(図9の(D)示)で停止可能に構成され、シフト操作装置90は、「非係合位置」において、「シフト動作」が可能に構成されている。これにより、2速アップ変速又は2速ダウン変速する場合において(図10のS13でYESと判断)、回転部材30が「非係合位置」にある状態で「シフト動作」することにより(図10のS35)、次のギヤ段の「シフト動作」を迅速に行うことができる。つまり、2速アップ変速又は2速ダウン変速する場合には、「シフト動作」を2回行わなければならないが、回転部材30が「非係合位置」にある状態で「シフト動作」させると、シフトフォーク部材61〜63が動かないので、シンクロナイザリングR1〜R5、RRによる同期時間を削減することができ、迅速に2速アップ変速又は2速ダウン変速を行うことができる。
Further, the rotating
また、図7の(B)に示すように、シフト溝40a(移動機構)は、シフト部材40の外周面の周方向に対する傾斜角が小さい低傾斜角部40c、40hと、シフト部材40の周方向に対する傾斜角が低傾斜角部40c、40hよりも大きく、低傾斜角部40c、40hと連続して形成された高傾斜角部40d、40f、40i、40kを有する。これにより、低傾斜角部40c、40hによって回転部材30を軸線方向に摺動させることにより、大きい荷重でシンクロナイザリングR1〜R5、RRを移動させることができ、確実に遊転ギヤ151、152、143、144、145、146とこれと噛合する軸131、132(図1示)の回転を同期させることができる。また、高傾斜角部40d、40iによって回転部材30を軸線方向に摺動させることにより、遊転ギヤ151、152、143、144、145、146と軸131、132と回転の同期後に、素早くシンクロナイザリングR1〜R5、RRを移動させることができ、素早く「シフト動作」を完了させることができる。或いは、高傾斜角部40f、40kによって回転部材30を軸線方向に摺動させることにより、遊転ギヤ151、152、143、144、145、146と軸131、132との嵌合を解除することにより、素早くAMTをニュートラル状態にすることができる。
Further, as shown in FIG. 7B, the
また、図9に示すように、係合部30i、30j、30kは、回転部材30に複数形成されている。これにより、図9の(D)に示すように、ある係合部30iが選択する被係合部61b、62b、63bを通過した後の場合であっても、次の係合部30jが選択する被係合部61b、62b、63bの手前で待機しているので、迅速に「セレクト動作」を実行することができる。
Further, as shown in FIG. 9, a plurality of engaging
また、図4や図5に示すように、「第二ワンウェイクラッチ」は、回転部材30の外周部に形成されたラッチ歯車30bと、回転部材30の半径方向に摺動可能に配設されラッチ歯車30bと係合して回転部材30の本体に対する逆回転方向の回転を規制する歯止め部材50bとから構成されている。そして、摺動検知センサ50d(摺動検知部)は歯止め部材50bの摺動を検出し、ATM−ECU13(回転位置検出手段)は摺動検知センサ50dが検出した歯止め部材50bの摺動に基づいて回転部材30の回転位置を検出する。これにより、ATM−ECU13が、摺動検知センサ50dからの検知信号に基づいて、歯止め部材50bがラッチ歯車30bを乗り越えたことを検知することにより、確実に回転部材30の回転位置を検出することができる。また、「第二ワンウェイクラッチ」であるディテント部材50に摺動検知センサ50dを設けることにしたので、回転部材30の回転位置を検出する専用の検出部を設ける必要が無く、製造コストを削減することができる。
As shown in FIGS. 4 and 5, the “second one-way clutch” is provided with a
また、図6に示すように、「第一ワンウェイクラッチ」であるキー41、キー係合凹部30fは、シフト部材40の回転部材30に対する正回転方向の回転に関して所定角度バックラッシュ可能に構成されている。これにより、「シフト動作」の際に、シフト部材40を余分に逆回転させた後に当該余分の角度分正回転方向に戻したとしても、回転部材30が正回転方向に回転しない。このため、シフト部材40を余分に逆回転させることにより、確実に「シフト動作」を実行することができる。
Further, as shown in FIG. 6, the key 41 and the key engaging
また、図5に示すように、シフト部材40は回転部材30の内部に回転部材30と同軸に配設されている。このように、シフト部材40が回転部材30の内部に配設されているので、シフト操作装置90が軸線方向に大きくならず、シフト操作装置90をコンパクトにすることができる。
In addition, as shown in FIG. 5, the
(6速段を有する実施形態の説明)
図9及び図13を用いて、AMTが1速〜6速を有する実施形態について、以上説明した実施形態と異なる点について説明する。
この実施形態では、図13に示すように、第三フォークF3によって第三スリーブS3がH側に移動されると、6速が形成されるようになっている。そして、図9において、第一フォークF1に逆回転側に隣接する位置には、第四フォークF4が配設されている。つまり、図9の(A)の二点鎖線で示すように、第四フォークF4の被係合部64bが、第一フォークF1の被係合部61bの逆回転方向に隣接する位置に位置している。
(Description of Embodiment with Sixth Speed)
With reference to FIGS. 9 and 13, an embodiment in which the AMT has the first to sixth speeds will be described with respect to differences from the above-described embodiments.
In this embodiment, as shown in FIG. 13, when the third sleeve S3 is moved to the H side by the third fork F3, the sixth speed is formed. In FIG. 9, a fourth fork F4 is disposed at a position adjacent to the first fork F1 on the reverse rotation side. That is, as indicated by the two-dot chain line in FIG. 9A, the engaged
そして、図13の(A)に示すように、第一係合部30i〜第三係合部30kのいずれかが、第四被係合部64bと係合して、第四フォークF4がH側に移動されれば、リバースが形成されるようになっている。つまり、リバースは、1速とシフト方向反対側に第四シフトフォークF4が移動された場合に形成される。言い換えると、図13の(A)に示すシフトパターン上、シフト方向に関して、リバースは1速と反対側に配置されている。これによる利点を以下に説明する。
And as shown to (A) of FIG. 13, either the
図13の(B)に示すように、シフトパターン上、シフト方向に関して、リバースが1速と同じ側に配置されている場合について以下に説明する。この場合には、リバースから1速を形成する場合には、図13の(B)の一点鎖線で示すように、シフト動作→セレクト動作→シフト動作の3動作で済む。一方で、1速からリバースを形成する場合には、図13の(B)の二点鎖線で示すように、シフト動作→セレクト動作→シフト動作(被係合位置)→セレクト動作→シフト動作の5動作が必要となってしまう。このため、リバースから1速を形成するのに時間がかかってしまい、変速速度が低下してしまう。
As shown in FIG. 13B, the case where the reverse is arranged on the same side as the first speed with respect to the shift direction on the shift pattern will be described below. In this case, in order to form the first speed from the reverse, as shown by the alternate long and short dash line in FIG. 13B, three operations of shift operation → select operation → shift operation are sufficient. On the other hand, when the reverse is formed from the first speed, as shown by the two-dot chain line in FIG. 13B, the shift operation → select operation → shift operation (engaged position) → select operation →
車両をガレージ等に駐車する場合には、1速とリバースの形成が繰り返されるガレージシフトが実行される。当該ガレージシフトの場合に特に、リバースから1速の形成が繰り返されるので、変速速度の低下に起因して駐車に時間がかかってしまうという問題が顕在化してしまう。 When the vehicle is parked in a garage or the like, a garage shift is performed in which the formation of first speed and reverse is repeated. Particularly in the case of the garage shift, since the formation of the first speed from the reverse is repeated, the problem that it takes time to park due to a decrease in the shift speed becomes obvious.
一方で、図13の(A)に示すようなシフトパターンであれば、1速からリバースを形成する場合と、リバースから1速を形成する場合のいずれの場合も、シフト動作→セレクト動作→シフト動作の3動作で済むので、変速速度の低下を防止することができる。 On the other hand, in the case of the shift pattern as shown in FIG. 13A, the shift operation → select operation → shift in both the case of forming the reverse from the first speed and the case of forming the first speed from the reverse. Since only three operations are necessary, a reduction in the shift speed can be prevented.
図12に示すAMTの段数は5であり、図13示すAMTの段数は6であるが、AMTの段数はこれらに限定されず、任意の段数を設定可能であることは言うまでもない。そして、AMTの段数が偶数である場合には、上述したように、シフトパターン上、シフト方向に関して、リバースは1速と反対側に配置されていることが好ましい。 The number of stages of AMT shown in FIG. 12 is 5, and the number of stages of AMT shown in FIG. 13 is 6. However, the number of stages of AMT is not limited to these, and it goes without saying that an arbitrary number of stages can be set. When the number of AMT stages is an even number, as described above, the reverse is preferably arranged on the side opposite to the first speed with respect to the shift direction in the shift pattern.
(別の実施形態)
以上説明した実施形態では、モータ70が、ドライブギヤ81、ドリブンギヤ82、及びシャフト20を介して、シフト部材40を回転させている。しかし、モータ70が直接シフト部材40を回転させる実施形態であっても差し支え無い。
(Another embodiment)
In the embodiment described above, the
以上説明した実施形態では、「第一ワンウェイクラッチ」は、キー41とキー係合凹部30fとから構成され、「第二ワンウェイクラッチ」は、ラッチ歯車30bとディテント部材50とから構成されている。しかし、「第一ワンウェイクラッチ」や「第二ワンウェイクラッチ」は、アウターレースとインナーレースの間にスプラグが配設されたスプラグ式のワンウェイクラッチや、アウターレースとインナーレースの間にカムが配設されたカム式のワンウェイクラッチであっても差し支え無い。
In the embodiment described above, the “first one-way clutch” is composed of the key 41 and the key engaging
また、図12に示すように、シフト部材40がシャフト20に回転可能に取り付けられ、シャフト20の回転部材30に対する正回転方向の回転を規制する第二ワンウェイクラッチ91、シフト部材40の回転部材30に対する逆回転方向のみの回転を許容する第一ワンウェイクラッチ92と、及びシャフト20のシフト部材40に対する逆回転方向の回転を規制する第三ワンウェイクラッチ93が設けられた実施形態であっても差し支え無い。この実施形態であっても、シャフト20が正回転すると、第二ワンウェイクラッチ91によって、シャフト20と回転部材30とが一体に正回転し、第一ワンウェイクラッチ92によって、回転部材30とシフト部材40が一体に正回転し、「セレクト動作」を実行することができる。また、シャフト20が逆回転すると、第二ワンウェイクラッチ91によって、回転部材30がシャフト20に対して空回りし、第三ワンウェイクラッチ93によって、シャフト20とシフト部材40が一体回転し、第一ワンウェイクラッチ92によって、回転部材30とシフト部材40が相対回転し、「シフト動作」を実行することができる。なお、シャフト20が正回転する場合には、第二ワンウェイクラッチ91は、回転部材30のハウジング10に対する正回転方向の回転を許容している。また、シャフト20が逆回転する場合には、第二ワンウェイクラッチ91は、シャフト20の回転部材30に対する逆回転方向の回転を許容することにより、シャフト20を回転部材30に対して空回りさせ、回転部材30のハウジング10に対する逆回転方向の回転を規制している。
Further, as shown in FIG. 12, the
以上説明した実施形態では、シフト部材40は、回転部材30の内部に配設されている。しかし、シフト部材40が回転部材30の外側に配設されている実施形態であっても差し支え無い。
In the embodiment described above, the
また以上説明した実施形態では、シフト溝40aと係合するシフトピン30eが、回転部材30の内周面に形成されている。しかし、シフト溝40aと係合する部材が、回転部材30と別体に設けられ、当該部材が、回転部材と接続している実施形態であっても差し支え無い。
In the embodiment described above, the
また以上説明した実施形態では、シフト溝40aは、シフト部材40の外周面に1周形成され、シフト溝40aと係合するシフトピン30eが、回転部材30の内周面に形成されている。しかし、シフト溝40aが、回転部材30の内周面に1周形成され、シフト溝40aと係合するシフトピン30eが、シフト部材40の外周面に形成されている実施形態であっても差し支え無い。
In the embodiment described above, the
10…ハウジング(本体)、30…回転部材、30b…ラッチ歯車(第二ワンウェイクラッチ、シフト機構)、30e…シフトピン(移動機構)、30f…キー係合凹部(第一ワンウェイクラッチ、セレクト機構)、30i、30j、30k…係合部、40…シフト部材、40a…シフト溝(移動機構)、50…ディテント部材(第二ワンウェイクラッチ、シフト機構、回転位置検知手段)、41…キー(第一ワンウェイクラッチ、セレクト機構)、50b…歯止め部材(歯止め部材)、50d…摺動検知センサ(摺動検知部)、61…第一シフトフォーク部材(伝達部材)、62…第二シフトフォーク部材(伝達部材)、63…第三シフトフォーク部材(伝達部材)、70…モータ、75…回転角センサ、100…第一選択機構、200…第二選択機構、300…第三選択機構、113…ATM−ECU(制御部、回転位置検出手段)
DESCRIPTION OF
Claims (8)
前記本体に対して回転可能、且つ、軸線方向に移動可能に前記本体に取り付けられた回転部材と、
前記本体に回転可能に取り付けられたシフト部材と、
前記本体に前記軸線方向に移動可能に取り付けられ、前記回転部材と係脱可能に構成され、前記回転部材の前記軸線方向の移動によって、前記軸線方向に移動して、自動変速機の選択機構を作動させる複数の伝達部材と、
前記シフト部材を正逆回転させる単一のモータと、
前記モータによって前記シフト部材が正回転されると、前記シフト部材と前記回転部材を一体回転させることにより、前記回転部材を前記複数の伝達部材のうち1の伝達部材に係合させるセレクト動作を行うセレクト機構と、
前記モータによって前記シフト部材が逆回転されると、前記シフト部材と前記回転部材を相対回転させることにより、前記回転部材を前記軸線方向に移動させるシフト動作を行うシフト機構と、を有する自動変速機のシフト操作装置。 The body,
A rotating member attached to the main body so as to be rotatable with respect to the main body and movable in the axial direction;
A shift member rotatably attached to the body;
The automatic transmission is attached to the main body so as to be movable in the axial direction, and is configured to be able to be engaged with and disengaged from the rotating member. By the movement of the rotating member in the axial direction, the automatic transmission is moved in the axial direction. A plurality of transmission members to be actuated;
A single motor for rotating the shift member forward and backward;
When the shift member is rotated forward by the motor, a selection operation for engaging the rotation member with one of the plurality of transmission members is performed by integrally rotating the shift member and the rotation member. A select mechanism;
An automatic transmission having a shift mechanism that performs a shift operation to move the rotating member in the axial direction by rotating the shift member and the rotating member relative to each other when the shift member is reversely rotated by the motor; Shift operation device.
前記セレクト機構は、前記シフト部材の前記回転部材に対する正回転方向のみの回転を規制する第一ワンウェイクラッチを有し、
前記シフト機構は、前記回転部材の前記本体に対する逆回転方向のみの回転を規制する第二ワンウェイクラッチと、前記回転部材と前記シフト部材が相対回転すると、前記回転部材を前記軸線方向に移動させる移動機構を有する自動変速機のシフト操作装置。 In claim 1,
The select mechanism has a first one-way clutch that restricts rotation of the shift member only in a positive rotation direction with respect to the rotation member,
The shift mechanism includes a second one-way clutch that restricts the rotation of the rotating member only in the reverse rotation direction relative to the main body, and a movement that moves the rotating member in the axial direction when the rotating member and the shift member rotate relative to each other. A shift operation device for an automatic transmission having a mechanism.
前記回転部材は、いずれの前記シフト部材に係合していない回転位置である非係合位置で停止可能に構成され、
当該非係合位置において、前記シフト動作可能に構成された自動変速機のシフト操作装置。 In claim 1 or claim 2,
The rotating member is configured to be able to stop at a non-engagement position that is a rotation position that is not engaged with any of the shift members,
A shift operation device of an automatic transmission configured to be capable of the shift operation at the disengaged position.
前記移動機構は、前記回転部材及び前記シフト部材の一方の周面に一周形成され、前記回転部材及び前記シフト部材の他方又は前記他方と接続する部材と係合するシフト溝を有し、
前記シフト溝は、前記周面の周方向に対する傾斜角が小さい低傾斜角部と、前記周面の周方向に対する傾斜角が前記低傾斜角部よりも大きく、前記低傾斜角部と連続して形成された高傾斜角部を有する自動変速機のシフト操作装置。 Oite to claim 2,
The moving mechanism has a shift groove that is formed around one circumferential surface of the rotating member and the shift member, and that engages with the other of the rotating member and the shift member or a member connected to the other,
The shift groove has a low inclination angle portion with a small inclination angle with respect to the circumferential direction of the peripheral surface, and an inclination angle with respect to the circumferential direction of the peripheral surface is larger than the low inclination angle portion and is continuous with the low inclination angle portion. A shift operation device for an automatic transmission having a formed high inclination angle portion.
前記伝達部材と係脱する係合部が、前記回転部材に複数形成されている自動変速機のシフト操作装置。 In any one of Claims 1-4,
A shift operation device for an automatic transmission, wherein a plurality of engaging portions that engage with and disengage from the transmission member are formed on the rotating member.
前記第二ワンウェイクラッチは、前記回転部材の外周部に形成されたラッチ歯車と、前記回転部材の半径方向に摺動可能に配設され前記ラッチ歯車と係合して前記回転部材の前記本体に対する逆回転方向の回転を規制する歯止め部材とから構成され、
前記歯止め部材の摺動を検出する摺動検知部と、
前記摺動検知部が検出した前記歯止め部材の摺動に基づいて、前記回転部材の回転位置を検出する回転位置検出手段と、を有する自動変速機のシフト操作装置。 Oite to claim 2,
The second one-way clutch includes a latch gear formed on an outer peripheral portion of the rotating member, and is arranged to be slidable in a radial direction of the rotating member. The second one-way clutch is engaged with the latch gear and engages with the main body of the rotating member. It consists of a pawl member that regulates rotation in the reverse rotation direction,
A sliding detector for detecting sliding of the pawl member;
A shift operation device for an automatic transmission, comprising: a rotational position detecting unit that detects a rotational position of the rotating member based on the sliding of the pawl member detected by the sliding detection unit.
前記第一ワンウェイクラッチは、前記シフト部材の前記回転部材に対する正回転方向の回転に関して所定角度バックラッシュ可能に構成されている自動変速機のシフト操作装置。 Oite to claim 2,
The first one-way clutch is a shift operation device for an automatic transmission that is configured to be capable of backlash by a predetermined angle with respect to the rotation of the shift member with respect to the rotation member in the positive rotation direction.
前記シフト部材は、前記回転部材の内部に、前記回転部材と同軸に配設され、
前記モータは、前記シフト部材を正回転又は逆回転させる自動変速機のシフト操作装置。 In any one of Claims 1-7,
The shift member is disposed coaxially with the rotating member inside the rotating member,
The motor is a shift operation device for an automatic transmission that rotates the shift member forward or backward.
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