JP6115227B2 - 送信電力決定装置 - Google Patents

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Description

本発明は、送信電力決定装置に関する。
基地局から送信された信号の受信電力が微弱となって十分な受信電力を確保できない端末が存在する通信エリアでは、基地局から送信された信号の電力を増幅して端末へ中継送信する中継局が用いられる。中継局では、基地局から受信した信号の電力を増幅し、電力増幅後の信号を端末へ再送信する。
ここで、同一時間及び同一周波数で送受信を行うFull-Duplex型の中継局では、自局の送信信号を自局で受信してしまう「回り込み」と呼ばれる現象が発生する。回り込みを繰り返すことにより、中継局が備える増幅器に入力される信号の電力が中継局の設計時の想定を上回り、増幅器が発振してしまう恐れがある。また、回り込みを繰り返すと中継局内部での処理遅延や伝搬遅延が累積されるため、端末での信号受信時のシンボル間での干渉(以下では単に「シンボル間干渉」と呼ぶことがある)が生じ、受信品質が劣化してしまう。
回り込みによる受信品質の劣化を最小限に抑えるための先行技術として、中継局と端末との間のパスロス、または、基地局と中継局との間のパスロスに基づいて、端末での受信品質が最大となるように中継局の送信電力を制御するものがある。例えば、中継局での処理遅延が所望信号の1シンボル長に等しく、かつ、伝搬遅延が存在しない場合に、端末での受信品質を最大にするような中継局の送信電力を求める先行技術がある。
Riihonen, T. et. al., "Optimized gain control for single-frequency relaying with loop interference," Wireless Communications, IEEE Transactions on, Vol. 8, No. 6, pp. 2801-2806, 2009
上記の先行技術では、1つの中継局での送信アンテナ−受信アンテナ間での回り込みは考慮されている一方で、複数の中継局が中継送信を繰り返すことにより中継局間で発生する回り込み(以下では「中継局間回り込み」と呼ぶことがある)は考慮されていない。このため、上記の先行技術では、特に中継局を高密度に配置した場合にシンボル間干渉が大きくなり、端末での受信品質が劣化する可能性がある。例えば、中継局#1の周辺に他の中継局#2が存在する場合、中継局#1の送信アンテナから送信された信号が中継局#2の受信アンテナで受信され、中継局#2の送信アンテナから再び送信される。さらに、中継局#2の送信アンテナから送信された信号が中継局#1の受信アンテナで受信され、中継局#1の送信アンテナから再び送信される。このように、中継局#1と中継局#2との間で中継送信を繰り返してしまう現象が発生すると、中継局#1での送信電力の増加が、中継局#2に接続中の端末に与える干渉量の増加に繋がり、その端末での受信品質劣化の原因となり得る。
開示の技術は、上記に鑑みてなされたものであって、複数の中継局が密に配置された場合でも端末での受信品質の劣化を防ぐことができる送信電力決定装置及び送信電力決定方法を提供することを目的とする。
開示の態様では、通信システムは、基地局から送信された第一の信号を第一の端末へ中継送信する第一の中継局と、前記基地局から送信された第二の信号を第二の端末へ中継送信する第二の中継局と、を含む。その通信システムにおいて、前記第一の中継局と前記第二の中継局との間の第一のパスロスを取得し、前記第一のパスロスに基づいて、前記第一の中継局の第一の送信電力の上限値を算出する。
開示の態様によれば、複数の中継局が密に配置された場合でも端末での受信品質の劣化を防ぐことができる。
図1は、実施例1の送信電力決定装置の一例を示す機能ブロック図である。 図2は、実施例2の通信システムの構成の一例を示す図である。 図3は、実施例2の基地局の一例を示す機能ブロック図である。 図4は、実施例2の中継局の一例を示す機能ブロック図である。 図5は、実施例2の端末の一例を示す機能ブロック図である。 図6は、実施例2の通信システムの処理シーケンスの一例を示す図である。 図7は、実施例3の上限値算出部の処理の説明に供するフローチャートである。 図8は、実施例4の通信システムの構成の一例を示す図である。 図9は、実施例4の通信システムの処理シーケンスの一例を示す図である。 図10は、実施例5の通信システムの構成の一例を示す図である。 図11は、実施例5の通信システムの処理シーケンスの一例を示す図である。 図12は、実施例6の中継局の一例を示す機能ブロック図である。 図13は、実施例6の通信システムの処理シーケンスの一例を示す図である。 図14は、基地局のハードウェア構成例を示す図である。 図15は、中継局のハードウェア構成例を示す図である。 図16は、端末のハードウェア構成例を示す図である。
以下に、本願の開示する送信電力決定装置及び送信電力決定方法の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例により本願の開示する送信電力決定装置及び送信電力決定方法が限定されるものではない。また、各実施例において同一の機能を有する構成、及び、同一の処理を行うステップには同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
[実施例1]
<送信電力決定装置の構成例>
図1は、実施例1の送信電力決定装置の一例を示す機能ブロック図である。図1に示す送信電力決定装置100は、中継局から中継送信される信号の送信電力値を決定するものである。また、送信電力決定装置100は、基地局または中継局に備えられるものである。図1において、送信電力決定装置100は、パラメータ取得部101と、上限値算出部102と、電力決定部103とを有する。
パラメータ取得部101は、送信電力の上限値の算出に用いられる各種のパラメータを取得し、取得したパラメータを上限値算出部102に出力する。パラメータ取得部101は、パラメータとして、少なくとも、中継局間でのパスロスを取得する。パラメータの詳細は後述する。
上限値算出部102は、パラメータ取得部101で取得されたパラメータに基づいて、中継局の送信電力の上限値を算出し、算出した上限値を電力決定部103に出力する。上限値算出部102は、少なくとも中継局間でのパスロスに基づいて、中継局の送信電力の上限値を算出する。上限値の算出の詳細は後述する。
電力決定部103は、中継局の送信電力を、上限値算出部102で算出された上限値以下の電力値に決定し、決定した送信電力値を出力する。送信電力値の決定の詳細は後述する。
このように、送信電力決定装置100が中継局間でのパスロスに基づいて中継局の送信電力の上限値を算出することにより、以下の実施例で述べるように、複数の中継局が密に配置された場合でも端末での受信品質の劣化を防ぐことができる。
以下、実施例2−5では、送信電力決定装置100を基地局が備える場合について説明し、実施例6では、送信電力決定装置100を中継局が備える場合について説明する。
[実施例2]
<通信システムの構成例>
図2は、実施例2の通信システムの構成の一例を示す図である。図2において通信システム1は、基地局10と、中継局20−1,2と、中継局20−1に接続中の端末30−1と、中継局20−2に接続中の端末30−2とを有する。なお、以下では、複数の中継局を特に区別しない場合には、単に「中継局20」と呼ぶことがある。また、複数の端末を特に区別しない場合には、単に「端末30」と呼ぶことがある。
図2において、実線で示す信号は所望信号であり、点線で示す信号は回り込みによる干渉信号である。すなわち、基地局10から中継局20−1へ送信された所望信号は、中継局20−1で中継送信されて端末30−1に到達する。一方で、端末30−1への所望信号は、中継局20−1の送信端−受信端間での回り込みによる干渉信号、及び、中継局20−1の送信端から中継局20−2の受信端への回り込みによる干渉信号となる。同様に、基地局10から中継局20−2へ送信された所望信号は、中継局20−2で中継送信されて端末30−2に到達する。一方で、端末30−2への所望信号は、中継局20−2の送信端−受信端間での回り込みによる干渉信号、及び、中継局20−2の送信端から中継局20−1の受信端への回り込みによる干渉信号となる。
図2に示すような状況の下、送信電力決定装置100が中継局間でのパスロスに基づいて中継局の送信電力の上限値を算出する。
<基地局の構成例>
図3は、実施例2の基地局の一例を示す機能ブロック図である。図2において基地局10は、アンテナ11と、デュプレクサ12と、受信無線部13と、受信ベースバンド処理部14と、送信電力決定装置100と、送信ベースバンド処理部15と、送信無線部16とを有する。
受信無線部13は、アンテナ11、デュプレクサ12を介して無線信号を受信し、無線信号に対して受信無線処理、すなわちダウンコンバート、アナログディジタル変換等を行ってベースバンド信号を得て受信ベースバンド処理部14に出力する。
受信ベースバンド処理部14は、ベースバンド信号に対して受信ベースバンド処理、すなわち復調等を行って受信データを得て送信電力決定装置100に出力する。
送信電力決定装置100は、受信データに含まれているパラメータを取得し、取得したパラメータに基づいて中継局20の送信電力の上限値を算出する。また、送信電力決定装置100は、中継局20の送信電力を、算出した上限値以下の電力値に決定する。そして、送信電力決定装置100は、決定した送信電力値を示すデータ(以下では「中継局送信電力値データ」と呼ぶことがある)を送信ベースバンド処理部15に出力する。
送信ベースバンド処理部15は、中継局送信電力値データ及び送信データに対して送信ベースバンド処理、すなわち変調等を行ってベースバンド信号を得て送信無線部16に出力する。
送信無線部16は、ベースバンド信号に対して送信無線処理、すなわちディジタルアナログ変換、アップコンバート等を行って無線信号を得て、無線信号をデュプレクサ12、アンテナ11を介して送信する。
<中継局の構成例>
図4は、実施例2の中継局の一例を示す機能ブロック図である。図4において中継局20は、アンテナ201,211と、デュプレクサ202,210と、受信無線部203,212と、受信ベースバンド処理部204と、送信ベースバンド処理部206,209と、送信無線部208,213とを有する。また、中継局20は、無線品質測定部205と、送信電力制御部207とを有する。
受信無線部203は、基地局10または他の中継局20からの無線信号をアンテナ201、デュプレクサ202を介して受信し、無線信号に対して受信無線処理、すなわちダウンコンバート、アナログディジタル変換等を行ってベースバンド信号を得る。受信無線部203は、基地局10から送信された中継局送信電力値データを含むベースバンド信号、及び、他の中継局20から送信された参照信号を含むベースバンド信号を受信ベースバンド処理部204に出力する。また、受信無線部203は、基地局10から送信されたデータ信号を含むベースバンド信号を無線品質測定部205及び送信無線部208に出力する。
受信ベースバンド処理部204は、ベースバンド信号に対して受信ベースバンド処理、すなわち復調等を行って受信データを得る。この受信データには、基地局10から送信された中継局送信電力値データ、または、他の中継局20から既知の送信電力で送信された参照信号が含まれる。受信ベースバンド処理部204は、中継局送信電力値データを送信電力制御部207に出力し、受信ベースバンド処理後の参照信号を無線品質測定部205に出力する。
送信電力制御部207は、中継局送信電力値データが示す電力値に従って、送信無線部20が備える増幅器の増幅率を制御する。すなわち、送信電力制御部207は、増幅器の増幅率を制御することで、送信無線部208が端末30に対して中継送信する無線信号の送信電力を、中継局送信電力値データが示す電力に制御する。
送信ベースバンド処理部209は、参照信号に対して送信ベースバンド処理、すなわち変調等を行ってベースバンド信号を得て送信無線部208に出力する。
送信無線部208は、ベースバンド信号に対して送信無線処理、すなわちディジタルアナログ変換、アップコンバート等を行って無線信号を得て、無線信号をデュプレクサ210、アンテナ211を介して送信する。すなわち、送信無線部208は、基地局10からのデータ信号を含むベースバンド信号を、中継局送信電力値データに従った送信電力で端末30へ中継送信する。また、送信無線部208は、送信ベースバンド処理後の参照信号を、一定の既知の送信電力で送信する。
無線品質測定部205は、受信無線部203から入力されたベースバンド信号、つまり、データ信号の受信電力を測定する。また、無線品質測定部205は、受信ベースバンド処理部204から入力された信号、つまり、参照信号を用いて、自局と他の中継局20との間のパスロスを測定する。例えば、無線品質測定部205は、参照信号の既知の送信電力と、参照信号の受信電力との差をパスロスとして求める。無線品質測定部205は、測定結果を送信ベースバンド処理部206に出力する。
送信ベースバンド処理部206は、無線品質測定部205から入力された測定結果に対して送信ベースバンド処理、すなわち変調等を行ってベースバンド信号を得て送信無線部213に出力する。
受信無線部212は、端末30からの無線信号をアンテナ211、デュプレクサ210を介して受信し、無線信号に対して受信無線処理、すなわちダウンコンバート、アナログディジタル変換等を行ってベースバンド信号を得る。受信無線部212は、端末30から送信されたデータ信号を含むベースバンド信号を送信無線部213に出力する。
送信無線部213は、ベースバンド信号に対して送信無線処理、すなわちディジタルアナログ変換、アップコンバート等を行って無線信号を得て、無線信号をデュプレクサ202、アンテナ201を介して基地局10へ送信する。
<端末の構成例>
図5は、実施例2の端末の一例を示す機能ブロック図である。図5において端末30は、アンテナ31と、デュプレクサ32と、受信無線部33と、受信ベースバンド処理部34と、無線品質測定部35と、送信ベースバンド処理部36と、送信無線部37と有する。
受信無線部33は、アンテナ31、デュプレクサ32を介して無線信号を受信し、無線信号に対して受信無線処理、すなわちダウンコンバート、アナログディジタル変換等を行ってベースバンド信号を得て受信ベースバンド処理部34に出力する。このベースバンド信号には、中継局送信電力値データに従った送信電力で中継局20から中継送信されたデータ信号、または、中継局20から既知の送信電力で送信された参照信号が含まれる。
受信ベースバンド処理部34は、ベースバンド信号に対して受信ベースバンド処理、すなわち復調等を行って受信データを得る。また、受信ベースバンド処理部34は、受信ベースバンド処理後の参照信号を無線品質測定部35に出力する。
無線品質測定部35は、受信ベースバンド処理後の参照信号を用いて、自局と中継局20との間のパスロスを測定する。例えば、無線品質測定部35は、参照信号の既知の送信電力と、参照信号の受信電力との差をパスロスとして求める。無線品質測定部35は、測定結果を送信ベースバンド処理部36に出力する。
送信ベースバンド処理部36は、パスロスの測定結果及び送信データに対して送信ベースバンド処理、すなわち変調等を行ってベースバンド信号を得て送信無線部37に出力する。
送信無線部37は、ベースバンド信号に対して送信無線処理、すなわちディジタルアナログ変換、アップコンバート等を行って無線信号を得て、無線信号をデュプレクサ32、アンテナ31を介して送信する。
<送信電力の上限値の算出例>
以下では、図2において、中継局20−1から中継送信した信号が、中継局20−2によって受信され再び中継送信された後に端末30−2によって受信される場合を想定する。この場合に、中継局20−1の送信電力の上限値を以下のように算出すると、端末30−2での受信信号の電力を閾値以下とすることができる。
すなわち、中継局20−1が送信電力Pで中継送信を行うと仮定すると、図2の上記場合に、端末30−2によって受信される信号の電力Yは、式(1)で表される。
Figure 0006115227
式(1)において、Pは中継局20−1の送信電力、PLR1R2は中継局20−1と中継局20−2との間のパスロス、PLR2D2は中継局20−2と端末30−2との間のパスロスである。また、Gは中継局20−1からの回り込みによる干渉信号を含む受信信号に対する中継局20−2のゲインである。
よって、端末30−2での受信電力を閾値T(≧0)以下に抑えるためには、中継局20−1の送信電力が式(2)を満たす必要がある。
Figure 0006115227
式(2)におけるGは式(3)で表される。
Figure 0006115227
ここで、Pは中継局20−2の送信電力、Rは中継局#1からの干渉信号を除く信号、つまり、所望信号の中継局20−2での受信電力である。
式(2)に式(3)を代入すると、式(4)が得られる。
Figure 0006115227
,PLR1R2,Rは非負の値であるため、式(4)は式(5)のように変形できる。
Figure 0006115227
式(5)をPについて整理すると式(6)となる。
Figure 0006115227
式(6)の左辺は非負の値であるため、(P/PLR2D2)≦Tのとき、つまり、中継局20−2が送信する信号に対する端末30−2での受信電力が閾値T以下であるとき、中継局20−1の送信電力に依らず式(6)は成り立つ。
よって、中継局20−1が式(7)に示すP以下の送信電力で中継送信を行うことにより、端末30−2での受信電力を閾値T以下に抑えることができる。つまり、式(7)に示すPは、中継局20−1での中継送信の送信電力の上限値に相当する。
Figure 0006115227
<通信システムの処理シーケンス>
図6は、実施例2の通信システムの処理シーケンスの一例を示す図である。
基地局10は、端末30−2宛てのデータ信号を送信し(ステップS301)、中継局20−2は、そのデータ信号を端末30−2へ中継送信する(ステップS302)。
中継局20−2は、ステップS301で受信したデータ信号の受信電力Rを基地局10へ報告する(ステップS303)。
中継局20−1は、中継局20−2に対して参照信号を送信する(ステップS304)。
中継局20−2は、ステップS304で受信した参照信号を用いてパスロスPLR1R2を測定し、測定したパスロスPLR1R2を基地局10へ報告する(ステップS305)。
中継局20−2は、端末30−2に対して参照信号を送信する(ステップS306)。
端末30−2は、ステップS306で受信した参照信号を用いてパスロスPLR2D2をを測定し、測定したパスロスPLR2D2を基地局10へ報告する(ステップS307)。
基地局10は、中継局20−1の送信電力Pを以下のようにして決定する(ステップS308)。
すなわち、基地局10の送信電力決定装置100において、パラメータ取得部101は、パスロスPLR1R2,PLR2D2,受信電力R,閾値T,送信電力Pの各パラメータを取得する。上限値算出部102は、取得された各パラメータに基づき、式(7)に従って、中継局20−1での中継送信の送信電力の上限値を算出する。ここで、閾値Tは、端末30−2での受信電力の閾値である。また、閾値T及び送信電力Pは基地局10に既知の値である。
すなわち、式(7)に従って、上限値算出部102は、パスロスPLR1R2が大きいほど上限値を大きくする。また、上限値算出部102は、パスロスPLR2D2が大きいほど上限値を大きくし、受信電力Rが大きいほど上限値を大きくし、閾値Tが大きいほど上限値を大きくする。さらに、上限値算出部102は、送信電力Pが大きいほど上限値を小さくする。
電力決定部103は、中継局20−1の送信電力Pを、上限値算出部102で算出された上限値以下の電力値に決定する。例えば、電力決定部103は、上限値以下の範囲で、端末30−1での受信品質を最大にする送信電力Pを決定する。また例えば、電力決定部103は、上限値以下の範囲で、中継局20−1と端末30−1との間のパスロスに応じた送信電力Pを決定する。これにより、送信電力Pを、上限値算出部102で算出された上限値以下の範囲で適切な電力値に決定することができる。
基地局10は、ステップS308で決定した送信電力Pを中継局20−1に通知する(ステップS309)。
基地局10は、端末30−1宛てのデータ信号を送信し(ステップS310)、端末30−2宛てのデータ信号を送信する(ステップS311)。
中継局20−1は、ステップS310で受信したデータ信号を、端末30−1へ送信電力Pで中継送信する(ステップS312)。
中継局20−2は、ステップS311で受信したデータ信号を端末30−2へ中継送信する(ステップS313)。
なお、中継局20−1,2が固定局の場合はパスロスPLR1R2の変動は小さいと予想されるため、この場合には、事前に測定した既知のパスロスPLR1R2を用いることとし、図6におけるパスロスPLR1R2の測定及び報告を省いてもよい。
また、図6に示す処理シーケンスにおいて、送信電力の上限値の算出及び送信電力の決定は、定期的に行ってもよく、また、端末30−1での受信品質の変化、測定されるパスロスの変化等があったときに行ってもよい。
このように、本実施例によれば、中継局20−1と中継局20−2との間のパスロスに基づいて中継局20−1の送信電力の上限値を算出する。このため、中継局20−1から中継局20−2への回り込みによる干渉信号が端末30−2で受信される場合に、端末30−2の受信品質の劣化に対する干渉信号の影響の大きさを考慮して中継局20−1の送信電力の上限値を決定することができる。これにより、複数の中継局が密に配置された場合でも、中継局間での回り込みによる干渉を抑制し、上限値以下の範囲で中継局の送信電力を適切に制御することができる。その結果、中継局から端末への干渉を抑制することができるため、端末での受信品質の劣化を防ぐことができ、端末のスループットを向上することができる。
[実施例3]
実施例3では、端末30−2での受信電力の閾値Tの調節について説明する。
<閾値Tの調節の具体例>
図7は、実施例3の上限値算出部の処理の説明に供するフローチャートである。
中継局20−1での中継送信における処理遅延(以下では「中継遅延」と呼ぶことがある)が、中継局20−1が中継送信する信号のシンボル長に対して無視できるほど小さい場合、端末30−2での干渉は非常に小さくなる。このため、中継局20−1の送信電力を閾値Tによって制限する必要がない。そこで、中継遅延がシンボル長に対して無視できるほど小さい場合は(ステップS401:Yes)、上限値算出部102は、閾値Tを無限大∞に設定する(ステップS402)。
一方、中継遅延がシンボル長に対して無視できないほどの大きさである場合(ステップS401:No)、上限値算出部102は、閾値TをT1〜T4の4段階の閾値に調節する(T1>T2>T3>T4)。上限値算出部102は、閾値Tの調節を、シンボル長に対する中継遅延の大きさ、及び、端末30−1での受信品質と端末30−2での受信品質との差に応じて行う。
まず、上限値算出部102は、中継遅延がシンボル長より小さい場合は(ステップS403:Yes)、閾値Tの候補を上位2つの閾値T1,T2に絞り込む。また、上限値算出部102は、中継遅延がシンボル長以上の場合は(ステップS403:No)、閾値Tの候補を下位2つの閾値T3,T4に絞り込む。
すなわち、中継遅延がシンボル長より小さい場合、端末30−2での干渉が小さくなるため、上限値算出部102は、4段階の閾値T1〜T4のうち上位2つの閾値T1,T2を閾値Tの候補とする。一方、中継遅延がシンボル長以上の場合、端末30−2での干渉が大きくなるため、上限値算出部102は、4段階の閾値T1〜T4のうち下位2つの閾値T3,T4を閾値Tの候補とする。
次に、上限値算出部102は、端末30−1での受信品質と端末30−2での受信信号品質との差に応じて、閾値の2つの候補からいずれか1つを閾値Tとして決定する。
端末30−1での受信品質が端末30−2での受信品質よりも悪い場合(ステップS404:Yes,ステップS407:Yes)、端末30−2への干渉を許容することで端末30−1での受信品質を高める。よって、この場合(ステップS404:Yes,ステップS407:Yes)、上限値算出部102は、閾値の2つの候補のうちより大きい方を閾値Tとして決定する。つまり、ステップS404:Yesの場合はT=T1となり(ステップS405)、ステップS407:Yesの場合はT=T3となる(ステップS408)。
一方、端末30−1での受信品質が端末30−2端末での受信品質以上の場合(ステップS404:No,ステップS407:No)、端末30−2への干渉を抑えるために、上限値算出部102は、閾値の2つの候補のうちより小さい方を閾値Tとして決定する。つまり、ステップS404:Noの場合はT=T2となり(ステップS406)、ステップS407:Noの場合はT=T4となる(ステップS409)。
なお、中継遅延及びシンボル長は、基地局10に既知の値である。また、端末30−1での受信品質及び端末30−2端末での受信品質は端末30−1及び端末30−2端末のそれぞれから基地局10に報告され、パラメータ取得部101によって取得される。
このように、本実施例では、上限値算出部102は、中継局20−1での中継送信における処理遅延が、中継局20−1が中継送信する信号のシンボル長に対して小さいほど、端末30−2での受信電力の閾値Tを大きくする。また、上限値算出部102は、端末30−1での受信品質が端末30−2端末での受信品質より低いほど、端末30−2での受信電力の閾値Tを大きくする。よって、閾値Tを端末での干渉量を考慮して適切な値に調節することができる。
[実施例4]
<通信システムの構成例>
図8は、実施例4の通信システムの構成の一例を示す図である。図8において通信システム2は、通信システム1(図2)と比べ、さらに端末30−3を有する。端末30−3は、中継局20−1により中継送信された信号と、中継局20−2により中継送信された信号の双方の信号を受信する。図8において、実線で示す信号は所望信号であり、点線で示す信号は回り込みによる干渉信号である。
図8に示すような状況の下、送信電力決定装置100が中継局間でのパスロスに基づいて以下のようにして中継局の送信電力の上限値を算出する。
<送信電力の上限値の算出例>
以下では、図8において、中継局20−1から中継送信した信号が、中継局20−2によって受信され再び中継送信された後に端末30−2及び端末30−3によって受信される場合を想定する。この場合に、中継局20−1の送信電力の上限値を以下のように算出すると、端末30−2での受信信号の電力及び端末30−3での受信信号の電力の双方を閾値以下とすることができる。
すなわち、中継局20−1が送信電力Pで中継送信を行うと仮定すると、図8の上記場合に、端末30−2によって受信される信号の電力Yは式(8)で表され、端末30−3によって受信される信号の電力Yは式(9)で表される。
Figure 0006115227
Figure 0006115227
式(8),(9)において、Pは中継局20−1の送信電力、PLR1R2は中継局20−1と中継局20−2との間のパスロス、PLR2D2は中継局20−2と端末30−2との間のパスロスである。また、PLR2D3は中継局20−2と端末30−3との間のパスロス、Gは中継局20−1からの回り込みによる干渉信号を含む受信信号に対する中継局20−2のゲインである。
よって、端末30−2での受信電力を閾値T(≧0)以下、及び、端末30−3での受信電力を閾値T(≧0)以下に抑えるためには、中継局20−1の送信電力が式(10),(11)のいずれも満たす必要がある。
Figure 0006115227
Figure 0006115227
式(10),(11)におけるGは式(12)で表される。
Figure 0006115227
ここで、Pは中継局20−2の送信電力、Rは中継局#1からの干渉信号を除く信号、つまり、所望信号の中継局20−2での受信電力である。
式(10),(11)にそれぞれ式(12)を代入すると、式(13),(14)が得られる。
Figure 0006115227
Figure 0006115227
そして、実施例1の式(5)〜(7)と同様の変形を行うことで、式(13)を満たすPの上限値P’、及び、式(14)を満たすPの上限値P”はそれぞれ式(15),(16)のように表される。
Figure 0006115227
Figure 0006115227
よって、中継局20−1が式(17)に示すP以下の送信電力で中継送信を行うことにより、端末30−2での受信電力及び端末30−3での受信電力の双方を閾値T,T以下に抑えることができる。つまり、式(17)に示すPは、中継局20−1での中継送信の送信電力の最終的な上限値に相当する。式(17)は、P’及びP”のうち最小の上限値を最終的な上限値とすることを表す。
Figure 0006115227
<通信システムの処理シーケンス>
図9は、実施例4の通信システムの処理シーケンスの一例を示す図である。
基地局10は、端末30−2宛てのデータ信号及び端末30−3宛てのデータ信号を送信する(ステップS501)。
中継局20−2は、端末30−2宛てのデータ信号を端末30−2へ中継送信し(ステップS502)、端末30−3宛てのデータ信号を端末30−3へ中継送信する(ステップS503)。
中継局20−2は、ステップS501で受信したデータ信号の受信電力Rを基地局10へ報告する(ステップS504)。報告する受信電力Rは、端末30−2宛てのデータ信号の受信電力、または、端末30−3宛てのデータ信号の受信電力のいずれであってもよく、また、両者の平均値であってもよい。
中継局20−1は、中継局20−2に対して参照信号を送信する(ステップS505)。
中継局20−2は、ステップS505で受信した参照信号を用いてパスロスPLR1R2を測定し、測定したパスロスPLR1R2を基地局10へ報告する(ステップS506)。
中継局20−2は、端末30−2に対して参照信号を送信し(ステップS507)、端末30−3に対して参照信号を送信する(ステップS508)。
端末30−2は、ステップS507で受信した参照信号を用いてパスロスPLR2D2を測定し、測定したパスロスPLR2D2を基地局10へ報告する(ステップS509)。
端末30−3は、ステップS508で受信した参照信号を用いてパスロスPLR2D3を測定し、測定したパスロスPLR2D3を基地局10へ報告する(ステップS510)。
基地局10は、中継局20−1の送信電力Pを以下のようにして決定する(ステップS511)。
すなわち、基地局10の送信電力決定装置100において、パラメータ取得部101は、パスロスPLR1R2,PLR2D2,PLR2D3,受信電力R,閾値T,閾値T,送信電力Pの各パラメータを取得する。上限値算出部102は、取得された各パラメータに基づき、式(15)〜(17)に従って、中継局20−1での中継送信の送信電力の上限値を算出する。ここで、閾値Tは、端末30−2での受信電力の閾値であり、閾値Tは、端末30−3での受信電力の閾値である。また、閾値T,T及び送信電力Pは基地局10に既知の値である。
上限値算出部102は、まず、式(15)に従ってP’を算出し、式(16)に従ってP”を算出する。そして、上限値算出部102は、式(17)に従って、P’及びP”のうち最小の上限値を最終的な上限値とする。
電力決定部103は、中継局20−1の送信電力Pを、上限値算出部102で算出された上限値以下の電力値に決定する。例えば、電力決定部103は、上限値以下の範囲で、端末30−1での受信品質と端末30−3での受信品質との平均値を最大にする送信電力Pを決定する。また、端末30−3での受信品質は、中継局20−1から中継送信され、中継局20−2でさらに中継送信された信号による干渉の増加を考慮して最大化することもできる。これにより、送信電力Pを、上限値算出部102で算出された上限値以下の範囲で適切な電力値に決定することができる。
基地局10は、ステップS511で決定した送信電力Pを中継局20−1に通知する(ステップS512)。
基地局10は、端末30−1宛てのデータ信号、端末30−2宛てのデータ信号、及び、端末30−3宛てのデータ信号を送信する(ステップS513,S514)。
中継局20−1は、ステップS513で受信した端末30−1宛てのデータ信号を、端末30−1へ送信電力Pで中継送信する(ステップS515)。また、中継局20−1は、ステップS513で受信した端末30−3宛てのデータ信号を、端末30−3へ送信電力Pで中継送信する(ステップS516)。
中継局20−2は、ステップS514で受信した端末30−2宛てのデータ信号を端末30−2へ中継送信する(ステップS517)。また、中継局20−2は、ステップS514で受信した端末30−3宛てのデータ信号を端末30−3へ中継送信する(ステップS518)。
このように、本実施例によれば、中継局20−1からの信号と、中継局20−2からの信号の双方の信号を受信する端末30−3が存在する場合でも、実施例1と同様に、端末での受信品質の劣化を防ぐことができる。
[実施例5]
<通信システムの構成例>
図10は、実施例5の通信システムの構成の一例を示す図である。図10において通信システム3は、通信システム1(図2)と比べ、さらに中継局20−3を有する。また、端末30−2は、中継局20−2により中継送信された信号と、中継局20−3により中継送信された信号の双方の信号を受信する。なお、図10において、中継局20−2と中継局20−3とは十分に離れており、中継局20−2と中継局20−3との間での干渉は無いものとする。また、指向性アンテナの利用により、中継局20−1と中継局20−2との間の干渉の方向は、中継局20−1から中継局20−2への一方向のみとする。同様に、中継局20−1と中継局20−3との間の干渉の方向は、中継局20−1から中継局20−3への一方向のみとする。図10において、実線で示す信号は所望信号であり、点線で示す信号は回り込みによる干渉信号である。
図10に示すような状況の下、送信電力決定装置100が中継局間でのパスロスに基づいて以下のようにして中継局の送信電力の上限値を算出する。
<送信電力の上限値の算出例>
以下では、図10において、中継局20−1から中継送信した信号が、中継局20−2及び中継局20−3の双方によって受信され再び中継送信された後に端末30−2によって受信される場合を想定する。この場合に、中継局20−1の送信電力の上限値を以下のように算出すると、端末30−2での受信信号の電力、すなわち、中継局20−2からの受信信号の電力と中継局20−3からの受信信号の電力との合計値を閾値以下とすることができる。
すなわち、中継局20−1が送信電力Pで中継送信を行うと仮定すると、図10の上記場合に、端末30−2によって受信される信号の電力Yは式(18)で表される。
Figure 0006115227
式(18)において、Pは中継局20−1の送信電力、PLR1R2は中継局20−1と中継局20−2との間のパスロス、PLR2D2は中継局20−2と端末30−2との間のパスロスである。また、PLR1R3は中継局20−1と中継局20−3との間のパスロス、PLR3D2は中継局20−3と端末30−2との間のパスロスである。また、Gは中継局20−1からの回り込みによる干渉信号を含む受信信号に対する中継局20−2のゲインであり、Gは中継局20−1からの回り込みによる干渉信号を含む受信信号に対する中継局20−3のゲインである。
よって、端末30−2での受信電力を閾値T(≧0)以下に抑えるためには、中継局20−1の送信電力が式(19)を満たす必要がある。
Figure 0006115227
式(19)におけるG2,G3はそれぞれ、式(20),(21)で表される。
Figure 0006115227
Figure 0006115227
ここで、Pは中継局20−2の送信電力、Pは中継局20−3の送信電力である。また、Rは中継局#1からの干渉信号を除く信号、つまり、所望信号の中継局20−2での受信電力、Rは中継局#1からの干渉信号を除く信号、つまり、所望信号の中継局20−3での受信電力である。
式(19)に式(20),(21)を代入すると、式(22)が得られる。
Figure 0006115227
,PLR1R2,R,PLR1R3,Rは非負の値であるため、式(22)は式(23)のように変形できる。
Figure 0006115227
式(23)をPについて整理すると式(24)となる。
Figure 0006115227
ただし、式(24)におけるα,β,γは式(25)で表される。
Figure 0006115227
ここで、式(24)の左辺を、Pを変数とする関数f(P)とおく。α<0のとき、つまり、中継局20−2が送信する信号の端末20−3での受信電力と中継局20−3が送信する信号の端末20−2での受信電力との合計値が閾値Tより小さいとき、f(P)は以下のようになる。すなわち、f(P)はf(0)≦0,f’(0)≦0 である、上に凸な二次関数となる。よって、α<0のとき、式(24)はPに依らず常に成り立つ。また、α=0のときも、f(P)はf(0)≦0,f’(0)≦0 である一次関数となるので、式(24)はPに依らず常に成り立つ。一方で、α>0のとき、f(P)はf(0)≦0である、下に凸な二次関数となるので、f(P)=0は0以下と0以上の2つの解、または、ただ1つの解P=をもつ。
よって、中継局20−1が式(26)に示すP以下の送信電力で中継送信を行うことにより、端末30−2での受信電力を閾値T以下に抑えることができる。つまり、式(26)に示すPは、中継局20−1での中継送信の送信電力の上限値に相当する。
Figure 0006115227
<通信システムの処理シーケンス>
図11は、実施例5の通信システムの処理シーケンスの一例を示す図である。
基地局10は、端末30−2宛てのデータ信号を送信する(ステップS601,S602)。
中継局20−2及び中継局20−3はそれぞれ、端末30−2宛てのデータ信号を端末30−2へ中継送信する(ステップS603,S604)。
中継局20−2は、ステップS601で受信したデータ信号の受信電力Rを基地局10へ報告する(ステップS605)。
中継局20−3は、ステップS602で受信したデータ信号の受信電力Rを基地局10へ報告する(ステップS606)。
中継局20−1は、中継局20−2に対して参照信号を送信し(ステップS607)、中継局20−3に対して参照信号を送信する(ステップS608)。
中継局20−2は、ステップS607で受信した参照信号を用いてパスロスPLR1R2を測定し、測定したパスロスPLR1R2を基地局10へ報告する(ステップS609)。
中継局20−3は、ステップS608で受信した参照信号を用いてパスロスPLR1R3を測定し、測定したパスロスPLR1R3を基地局10へ報告する(ステップS610)。
中継局20−2は、端末30−2に対して参照信号を送信する(ステップS611)。
端末30−2は、ステップS611で受信した参照信号を用いてパスロスPLR2D2を測定し、測定したパスロスPLR2D2を基地局10へ報告する(ステップS612)。
中継局20−3は、端末30−2に対して参照信号を送信する(ステップS613)。
端末30−2は、ステップS613で受信した参照信号を用いてパスロスPLR3D2を測定し、測定したパスロスPLR3D2を基地局10へ報告する(ステップS614)。
基地局10は、中継局20−1の送信電力Pを以下のようにして決定する(ステップS615)。
すなわち、基地局10の送信電力決定装置100において、パラメータ取得部101は、パスロスPLR1R2,PLR1R3,PLR2D2,PLR3D2,受信電力R,閾値T,送信電力Pの各パラメータを取得する。上限値算出部102は、取得された各パラメータに基づき、式(26)に従って、中継局20−1での中継送信の送信電力の上限値を算出する。ここで、閾値Tは、端末30−2での受信電力の閾値である。また、閾値T及び送信電力Pは基地局10に既知の値である。
電力決定部103は、中継局20−1の送信電力Pを、上限値算出部102で算出された上限値以下の電力値に決定する。
基地局10は、ステップS615で決定した送信電力Pを中継局20−1に通知する(ステップS616)。
基地局10は、端末30−1宛てのデータ信号、及び、端末30−2宛てのデータ信号を送信する(ステップS617,S618,S619)。
中継局20−1は、ステップS617で受信した端末30−1宛てのデータ信号を、端末30−1へ送信電力Pで中継送信する(ステップS620)。
中継局20−2及び中継局20−3はそれぞれ、端末30−2宛てのデータ信号を端末30−2へ中継送信する(ステップS621,S622)。
このように、本実施例によれば、中継局20−1,2,3の3つの中継局が存在し、端末30−2が、中継局20−2からの信号と、中継局20−3からの信号の双方の信号を受信する場合でも、実施例1と同様に、端末での受信品質の劣化を防ぐことができる。
なお、図10において中継局20−2と中継局20−3とが十分に離れておらず、中継局20−2と中継局20−3との間で干渉が生じる場合、端末30−2での第一の受信電力及び第二の受信電力を考慮して中継局20−1の送信電力を決定してもよい。第一の受信電力とは、中継局20−1が送信し、中継局20−3で中継送信され、さらに中継局20−2で中継送信されて端末20−2で受信される信号の電力である。第二の受信電力とは、中継局20−1が送信し、中継局20−2で中継送信され、さらに中継局20−3で中継送信されて端末20−2で受信される信号の電力である。
[実施例6]
本実施例では、送信電力決定装置100を中継局が備える場合について説明する。
<中継局の構成例>
図12は、実施例6の中継局の一例を示す機能ブロック図である。図12における中継局25は、図4における中継局20に対し、さらに送信電力決定装置100を有する。
受信ベースバンド処理部204は、ベースバンド信号に対して受信ベースバンド処理、すなわち復調等を行って受信データを得て送信電力決定装置100に出力する。
送信電力決定装置100は、受信データに含まれているパラメータを取得し、実施例1と同様にして、取得したパラメータに基づいて中継局25の送信電力の上限値を算出する。また、送信電力決定装置100は、実施例1と同様にして、中継局25の送信電力を、算出した上限値以下の電力値に決定する。そして、送信電力決定装置100は、中継局送信電力値データを送信ベースバンド処理部206及び送信電力制御部207に出力する。
送信ベースバンド処理部206は、無線品質測定部205から入力された測定結果、送信電力決定装置100から入力された中継局送信電力値データに対して送信ベースバンド処理、すなわち変調等を行ってベースバンド信号を得て送信無線部213に出力する。
<基地局の構成例>
送信電力決定装置100を中継局が備える場合、基地局10の構成は、図3に示す構成から送信電力決定装置100を省いたものになる。
<通信システムの処理シーケンス>
図13は、実施例6の通信システムの処理シーケンスの一例を示す図である。
基地局10は、端末30−2宛てのデータ信号を送信し(ステップS701)、中継局25−2は、そのデータ信号を端末30−2へ中継送信する(ステップS702)。
中継局25−2は、中継局25−2の送信電力P、及び、ステップS701で受信したデータ信号の受信電力Rを中継局25−1へ報告する(ステップS703)。
中継局25−1は、中継局25−2に対して参照信号を送信する(ステップS704)。
中継局25−2は、ステップS704で受信した参照信号を用いてパスロスPLR1R2を測定し、測定したパスロスPLR1R2を中継局25−1へ報告する(ステップS705)。
中継局25−2は、端末30−2に対して参照信号を送信する(ステップS706)。
端末30−2は、ステップS706で受信した参照信号を用いてパスロスPLR2D2を測定し、測定したパスロスPLR2D2を中継局25−1へ報告する(ステップS707)。
中継局25−1は、中継局25−1の送信電力Pを実施例1と同様にして決定する(ステップS708)。
基地局10は、端末30−1宛てのデータ信号を送信し(ステップS709)、端末30−2宛てのデータ信号を送信する(ステップS710)。
中継局25−1は、ステップS709で受信したデータ信号を、端末30−1へ送信電力Pで中継送信する(ステップS711)。
中継局25−2は、ステップS710で受信したデータ信号を端末30−2へ中継送信する(ステップS712)。
なお、実施例4,5の場合にも、本実施例と同様に、送信電力決定装置100を中継局が備え、中継局が自局の送信電力を決定してもよい。
このように、本実施例によれば、中継局が自局の送信電力を決定する場合でも、実施例1と同様に、端末での受信品質の劣化を防ぐことができる。
[他の実施例]
[1]上記の基地局10は、次のようなハードウェア構成により実現することができる。図14は、基地局のハードウェア構成例を示す図である。図14に示すように、基地局10は、ハードウェアの構成要素として、アンテナ14aと、無線通信デバイス14bと、プロセッサ14cと、メモリ14dと、ネットワークインタフェース回路14eとを有する。プロセッサ14cの一例として、CPU(Central Processing Unit),DSP(Digital Signal Processor),FPGA(Field Programmable Gate Array)等が挙げられる。また、基地局10は、プロセッサ14cと周辺回路とを含むLSI(Large Scale Integrated circuit)を有してもよい。メモリ14dの一例として、SDRAM等のRAM,ROM,フラッシュメモリ等が挙げられる。アンテナ11は、アンテナ14aにより実現される。デュプレクサ12と、受信無線部13と、受信ベースバンド処理部14と、送信ベースバンド処理部15と、送信無線部16とは、無線通信デバイス14bにより実現される。送信電力決定装置100は、プロセッサ14cにより実現される。
[2]上記の中継局20,25は、次のようなハードウェア構成により実現することができる。図15は、中継局のハードウェア構成例を示す図である。図15に示すように、中継局20,25は、ハードウェアの構成要素として、アンテナ15a,15bと、無線通信デバイス15cと、プロセッサ15dと、メモリ15eとを有する。プロセッサ15dの一例として、CPU,DSP,FPGA等が挙げられる。また、中継局20,25は、プロセッサ15dと周辺回路とを含むLSIを有してもよい。メモリ15eの一例として、SDRAM等のRAM,ROM,フラッシュメモリ等が挙げられる。アンテナ201はアンテナ15aにより実現され、アンテナ211はアンテナ15bにより実現される。デュプレクサ202,210と、受信無線部203,212と、受信ベースバンド処理部204と、送信ベースバンド処理部206,209と、送信無線部208,213とは、無線通信デバイス15cにより実現される。無線品質測定部205と、送信電力制御部207と、送信電力決定装置100とは、プロセッサ15dにより実現される。
[3]上記の端末30は、次のようなハードウェア構成により実現することができる。図16は、端末のハードウェア構成例を示す図である。図16に示すように、端末30は、ハードウェアの構成要素として、アンテナ16aと、無線通信デバイス16bと、プロセッサ16cと、メモリ16dとを有する。プロセッサ16cの一例として、CPU,DSP,FPGA等が挙げられる。また、端末30は、プロセッサ16cと周辺回路とを含むLSIを有してもよい。メモリ16dの一例として、SDRAM等のRAM,ROM,フラッシュメモリ等が挙げられる。アンテナ31はアンテナ16aにより実現される。デュプレクサ32と、受信無線部33と、受信ベースバンド処理部34と、送信ベースバンド処理部36と、送信無線部37とは、無線通信デバイス16bにより実現される。無線品質測定部35は、プロセッサ16cにより実現される。
10 基地局
20−1,2,3 中継局
30−1,2,3 端末
100 送信電力決定装置
101 パラメータ取得部
102 上限値算出部
103 電力決定部

Claims (11)

  1. 基地局から送信された第一の信号を第一の端末へ中継送信する第一の中継局と、前記基地局から送信された第二の信号を第二の端末へ中継送信する第二の中継局と、を含む通信システムにおいて用いられる送信電力決定装置であって、
    前記第一の中継局と前記第二の中継局との間の第一のパスロスを取得する取得部と、
    前記第一のパスロスに基づいて、前記第一の中継局が前記第一の信号を前記第一の端末へ中継送信する際の第一の送信電力の第一の上限値を算出する算出部と、を具備し、
    前記取得部は、前記第二の中継局と前記第二の端末との間の第二のパスロスをさらに取得し、
    前記算出部は、前記第二のパスロスにさらに基づいて、前記第一の上限値を算出する、
    信電力決定装置。
  2. 前記算出部は、前記第二のパスロスが大きいほど、前記第一の上限値を大きくする、
    請求項に記載の送信電力決定装置。
  3. 基地局から送信された第一の信号を第一の端末へ中継送信する第一の中継局と、前記基地局から送信された第二の信号を第二の端末へ中継送信する第二の中継局と、を含む通信システムにおいて用いられる送信電力決定装置であって、
    前記第一の中継局と前記第二の中継局との間の第一のパスロスを取得する取得部と、
    前記第一のパスロスに基づいて、前記第一の中継局が前記第一の信号を前記第一の端末へ中継送信する際の第一の送信電力の第一の上限値を算出する算出部と、を具備し、
    前記取得部は、前記第二の信号の前記第二の中継局おける受信電力をさらに取得し、
    前記算出部は、前記受信電力にさらに基づいて、前記第一の上限値を算出する、
    信電力決定装置。
  4. 前記算出部は、前記受信電力が大きいほど、前記第一の上限値を大きくする、
    請求項に記載の送信電力決定装置。
  5. 基地局から送信された第一の信号を第一の端末へ中継送信する第一の中継局と、前記基地局から送信された第二の信号を第二の端末へ中継送信する第二の中継局と、を含む通信システムにおいて用いられる送信電力決定装置であって、
    前記第一の中継局と前記第二の中継局との間の第一のパスロスを取得する取得部と、
    前記第一のパスロスに基づいて、前記第一の中継局が前記第一の信号を前記第一の端末へ中継送信する際の第一の送信電力の第一の上限値を算出する算出部と、を具備し、
    前記取得部は、前記第二の信号の前記第二の端末おける受信電力の閾値をさらに取得し、
    前記算出部は、前記閾値にさらに基づいて、前記第一の上限値を算出する、
    信電力決定装置。
  6. 前記算出部は、前記閾値が大きいほど、前記第一の上限値を大きくする、
    請求項に記載の送信電力決定装置。
  7. 前記算出部は、前記第一の中継局での中継送信における処理遅延が、前記第一の信号のシンボル長に対して小さいほど、前記閾値を大きくする、
    請求項に記載の送信電力決定装置。
  8. 前記取得部は、前記第一の信号の前記第一の端末での第一の受信品質と、前記第二の信号の前記第二の端末での第二の受信品質とを取得し、
    前記算出部は、前記第一の受信品質が前記第二の受信品質より低いほど、前記閾値を大きくする、
    請求項に記載の送信電力決定装置。
  9. 基地局から送信された第一の信号を第一の端末へ中継送信する第一の中継局と、前記基地局から送信された第二の信号を第二の端末へ中継送信する第二の中継局と、を含む通信システムにおいて用いられる送信電力決定装置であって、
    前記第一の中継局と前記第二の中継局との間の第一のパスロスを取得する取得部と、
    前記第一のパスロスに基づいて、前記第一の中継局が前記第一の信号を前記第一の端末へ中継送信する際の第一の送信電力の第一の上限値を算出する算出部と、を具備し、
    前記通信システムにおいて、前記第一の中継局及び前記第二の中継局の双方は前記基地局から送信された第三の信号を第三の端末へ中継送信し、
    前記取得部は、前記第二の信号の前記第二の端末おける受信電力の第一の閾値と、前記第三の信号の前記第三の端末おける受信電力の第二の閾値と、をさらに取得し、
    前記算出部は、
    前記第一のパスロスと前記第一の閾値とに基づいて第一の上限値を算出する一方で、前記第一のパスロスと前記第二の閾値とに基づいて第二の上限値を算出し、
    前記第一の上限値及び前記第二の上限値のうち最小の上限値を前記第一の送信電力の上限値とする、
    信電力決定装置。
  10. 前記第一の送信電力を、前記第一の上限値以下の電力値であって、かつ、前記第一の端末での受信品質と第三の端末での受信品値との平均値を最大にする前記電力値に決定する決定部、をさらに具備する、
    請求項に記載の送信電力決定装置。
  11. 基地局から送信された第一の信号を第一の端末へ中継送信する第一の中継局と、前記基地局から送信された第二の信号を第二の端末へ中継送信する第二の中継局と、を含む通信システムにおいて用いられる送信電力決定装置であって、
    前記第一の中継局と前記第二の中継局との間の第一のパスロスを取得する取得部と、
    前記第一のパスロスに基づいて、前記第一の中継局が前記第一の信号を前記第一の端末へ中継送信する際の第一の送信電力の第一の上限値を算出する算出部と、を具備し、
    前記通信システムにおいて、前記第一の中継局は前記第一の信号をさらに第三の中継局へ中継送信し、前記第三の中継局は、前記第一の信号を前記第二の端末へ中継送信し、
    前記取得部は、前記第一の中継局と前記第三の中継局との間の第三のパスロスをさらに取得し、
    前記算出部は、前記第三のパスロスにさらに基づいて前記第一の上限値を算出する、
    信電力決定装置。
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