JP6114897B2 - 吊りクランプ - Google Patents

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Description

本発明は吊りクランプに関する。
平鋼板や形鋼などのワークを吊り上げるために各種の吊りクランプが用いられており、その一例としての縦吊りクランプが特許文献1に示されている。この縦吊りクランプは、一対の逆U字形本体板の間に所定の厚みを有するスペーサを挟んで一体化することによりクランプ本体を形成し、クランプ本体板の間に、互いに連動する吊環、リンク、カムなどの部材を配し、ワークの吊り荷重(負荷)が作用したときにカムがクランプ本体の開口部にせり出してワークに食い込み、受け金ないし旋回顎との間でワークを締め付ける。同様の機構を有してワークを略水平状態で挟んで吊り上げる横吊りクランプも公知である(特許文献2)。
このように吊りクランプには縦吊りや横吊り、あるいはその他の各種用途に応じて様々な型式のものがあり、ワークの種類(鋼板、形鋼、コラム、マンホール、コンクリートU字溝、鉄筋、敷鉄板、パイプなど)や耐荷重、寸法(板厚など)によっても異なる型式のクランプが用いられる。このため、クランプ本体の見やすい位置に、型式、耐荷重、開口、製造番号などを刻印して表示することが行なわれている。この刻印を見ることで誤用を防止すると共に、クランプ点検の際は作業者がこの刻印を見て当該クランプの仕様を確認することにより適切な作業を行うようにしている。
特開2010−001086号公報 実公昭63−026387号公報 特許第3679338号公報 特許第3711026号公報
http://www.metal-rfid.jp/product/inmetal.html
しかしながら、クランプは屋外で過酷な状況で使用されるものであるため、このような刻印は経年により徐々に摩損して見えにくくなったり、構造物に衝突して削れ落ちてしまうことがある。また、クランプ本体への刻印による表示は情報量が限られるので、点検に必要な情報や、製造から現在までのトレーサビリティ情報を表示するには不十分である。
ところで、ICチップに商品識別情報などを格納し、ハンディターミナルを用いて所定周波数の電波や電磁波でリードライトを可能にしたRFIDタグが開発されている。RFIDは、格納できるデータ容量が大きく、且つ、読取りだけでなく書換えも可能であることから、バーコードやマトリックス型などの二次元コードなどに比べて有用性が高い。近年では、ICチップの表面を金属で被覆することにより耐久性・耐水性・耐候性・耐衝撃性などを向上させたインメタル型RFIDタグも開発され(特許文献3,4)、銘板型、ワッシャー型、ボルト型、カバー型など各種形状のものが市販されている(非特許文献1)。
そこで、本発明者らは、従来の刻印に代えて、または刻印と共に、インメタル型RFIDタグをクランプに取り付けて点検作業の効率化とトレーサビリティへの活用を図ることを検討した。最初に、クランプ表面にワッシャー型インメタルRFIDを強力接着剤で取り付けてフィールドテストを行なったが、早くて3ヶ月、遅くても1年未満ですべて外れてしまった。本発明者らは、この結果を基にさらに研究と実験を行ない、本発明の完成に至った。
すなわち、本発明が解決しようとする課題は、インメタル型RFIDをクランプに搭載して過酷な条件下で長期間繰り返し使用しても外れない手法を見出し、点検作業の効率化とトレーサビリティへの活用に資することである。
この問題を解決するため、請求項1に係る本発明は、開口部を挟んで両側に脚部を有するクランプ本体と、クランプ本体に連結される吊り環と、クランプ本体の一方の脚部から開口部に突出して設けられる受け金と、クランプ本体の他方の脚部から開口部にせり出すように回転可能に設けられるカムと、クランプ本体の開口部にワークを挿入した状態で吊り環を介してクランプ本体を吊り上げたときにカムを開口部にせり出すように回転させてワークを受け金とカムとの間に挟んで締め付けるように構成された吊りクランプにおいて、クランプ本体を構成する一対の本体板の各外面の一部に補強板が設けられ、インメタル型のRFIDタグが、本体板の一方側において補強板が存在しない部分に該補強板に近接して、その表面が本体板の外面に露出した状態で本体板に埋設され、且つ、該RFIDタグの表面は補強部の外面より低いレベルに位置することを特徴とする。
請求項2に係る本発明は、請求項1記載の吊りクランプにおいて、前記インメタル型RFIDタグの表面が本体板の外面から突出していることを特徴とする。
請求項に係る本発明は、請求項1または2記載の吊りクランプにおいて、前記インメタル型RFIDタグがパイプ形状またはキャップ形状を有することを特徴とする。
請求項に係る本発明は、請求項1ないしのいずれか記載の吊りクランプにおいて、吊りクランプが縦吊りクランプであり、前記インメタル型RFIDタグがICチップの検知方向がクランプ本体に対して鉛直方向となるように取り付けられることを特徴とする。
請求項に係る本発明は、請求項1ないしのいずれか記載の吊りクランプにおいて、吊りクランプが横吊りクランプであり、前記インメタル型RFIDタグがICチップの検知方向がクランプ本体に対して水平方向となるように取り付けられることを特徴とする。
請求項に係る本発明は、請求項4または5記載の吊りクランプにおいて、前記インメタル型RFIDタグの露出面にICチップの検知方向を示す表示が設けられることを特徴とする。
請求項1に係る本発明によれば、吊りクランプにインメタル型RFIDタグが固定されるので、このRFIDタグのICチップに該吊りクランプの型式、耐荷重、開口寸法、製造番号、図面番号などの仕様データを格納させておくことにより、点検作業の効率化とトレーサビリティへの活用に資することができる。また、点検作業終了後に現場でICチップに作業日時や作業項目などを書き込むことができるので、次回の点検作業時に作業履歴を確認することができる。また、RFIDタグが、クランプ本体板の補強板が存在しない部分に該補強板に近接して、その表面が本体板の外面に露出した状態で本体板に埋設され、且つ、該RFIDタグの表面は補強部の外面より低いレベルに位置するように設けられるので、吊りクランプ使用中に構造物などに衝突する場合、最も突出している補強板に衝突することになり、それよりも低いレベルに設けられているRFIDタグは外的衝撃から保護され、損傷しない。
インメタル型RFIDタグは、ICタグの表面が金属で覆われているので、耐久性・耐水性・耐候性・耐衝撃性などに優れており、しかも、本発明によれば該RFIDタグがクランプ本体板に埋設されているので、過酷な条件下で使用される吊りクランプにあっても破損や摩損を起しにくく、長期に亘って所期の機能を持続することができる。
請求項2に係る本発明によれば、インメタル型RFIDタグの表面が本体板の外面から突出しているので、本体板の外面全体に塗装を施した場合であっても、RFIDタグの存在を容易に視認することができ、点検作業の際などに便宜を与える効果がある。
請求項に係る本発明によれば、吊りクランプの本体板の寸法(特に厚さ)に応じてパイプ形状またはキャップ形状のインメタル型RFIDタグを選択することができる効果がある。
請求項に係る本発明によれば、縦吊りクランプにおいてインメタル型RFIDタグがICチップの検知方向を鉛直方向として取り付けられるので、読取りや書き込みの際に機器をあてがうときに補強部が邪魔にならずに円滑に操作することができる効果がある。
請求項に係る本発明によれば、横吊りクランプにおいてインメタル型RFIDタグがICチップの検知方向を水平方向として取り付けられるので、読取りや書き込みの際に機器をあてがうときに補強部が邪魔にならずに円滑に操作することができる効果がある。
請求項に係る本発明によれば、ICチップの検知方向を示す表示がクランプ本体板の外面に露出して容易に視認することができるので、読取りや書き込みの際に機器をあてがう方向を確認することができ、円滑に操作することができる効果がある。


本発明の一実施形態(実施例1)による縦吊りクランプを示す正面図である。 この縦吊りクランプの側面図である。 本発明の他実施形態(実施例2)による縦吊りクランプを示す正面図である。 この縦吊りクランプの側面図である。 本発明の他実施形態(実施例3)による横吊りクランプを示す正面図である。 この横吊りクランプの側面図である。 パイプ形状のインメタル型RFIDタグの断面図(a)および端面図(b)である。 図7のRFIDタグの取付状態を示す平面図(a)および断面図(b)である。 キャップ形状のインメタル型RFIDタグの平面図(a)、断面図(b)および底面図(c)である。
以下、本発明の幾つかの実施形態について添付図面を参照して詳述する。なお、言うまでもないことであるが、本発明はこれら実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載される発明の範囲内において多種多様の変形態様を取り得る。
図1および図2は、本発明の一実施形態(実施例1)による吊りクランプを示し、より具体的には平鋼板や型鋼などのワークを鉛直方向にしてその左右両側からクランプする縦吊りクランプであって、比較的軽量のワークを吊り上げるに適した小型のクランプ10(最大耐荷重350kg)を示す。このクランプ10は、各々下方に延長する脚部12および13の間に下向きの開口部14を備えて略逆U字形に形成された一対の本体板11,11(厚さ4.5mm)がスペーサ15により所定間隔隔てられて設けられてなるクランプ本体16を有する。本体板11,11は略同一寸法を有するものとして対称的な形状を有し、これら本体板11,11を、後述する縦溝17を有する面を内側にして向かい合わせにした状態で、スペーサ15を脚部12側で本体板11,11の間に挟んで一体化することによりクランプ本体16が形成される。また、クランプ本体16を構成する各本体板11の外面には、特に縦溝17(後述)による強度低下を防ぐために、該縦溝を覆うように補強板31(厚さ3.2mm)が添着されている。
本体板11,11の各内面上部には、鉛直方向に延長する縦溝17が形成され、これら縦溝17に吊環ピン18が上下移動可能に架け渡される。吊環ピン18は、公知の吊環19の下端部を貫通すると共に、本体板11,11の間において吊環19の両側に配置される一対のリンクアーム20,20の上端部を貫通している。すなわち、吊環19とリンクアーム20,20は吊環ピン18により互いに回動可能に連結され、吊環19を介した吊り上げ・吊り下ろし操作に伴って吊環ピン18が縦溝17内を上下移動すると、リンクアーム20,20もこれに連動して移動する。図1には吊環ピン18が縦溝17内の下方位置にある状態が示されている。
クランプ本体16において開口部(ワーク挿入口)14の左側(図1において)に位置する脚部13の下端部にはカムピン21が横架され、このカムピン21を中心として回動可能なカム22が設けられる。カム22の先端弧状面には横溝状やローレット状などの凹凸状の先端歯22aが形成されている。カム22はリンクピン23を介してリンクアーム20,20の下端に互いに回動可能に連結されており、上記したリンクアーム20,20の移動に伴ってカム22がカムピン21を中心として回転する。吊環ピン18が縦溝17内の下方位置にあるときのカム22は、図1に示すように、ワーク挿入口14に向けて実質的に突出することなくクランプ本体16の脚部13の内部に収容されている。すなわち、このときクランプ10は開放状態ないし無負荷状態にある。
クランプ本体16の脚部12には、ワーク挿入口14を挟んでカム22に対向する位置に受け金ないし旋回顎24が回転自在に設けられている。このクランプ10のワーク挿入口14に平鋼板や形鋼などのワーク(図示せず)を挿入して、吊環19を介してクレーン(図示せず)で吊り上げると、ワークの吊り荷重(負荷)が作用して、吊環ピン18が縦溝17に沿って上昇し、これに連動するリンクアーム20,20を介してカム22がカムピン21を中心として時計方向(図1において)に回転し、ワーク挿入口14にせり出してワークに食い込み、旋回顎24との間でワークに所要の締付力を与える。
このクランプ10にはラッチ式ロック機構25が設けられており、クランプ本体16に対して軸ピン26を中心として回動可能に連結されたラッチ27と、カム22との間に架けられたロックスプリング28とを有し、ラッチ27が図1のロック位置に保持されている(ストッパピン29による)ときに、ロックスプリング28の張力を利用して、ワークの質量がクランプ10に作用していない状態(無負荷状態)においてもワークに初期締付力を与えてワークを確実に保持するように構成されている。この状態から、ラッチ27の先端に連結された操作リング30を介してラッチ27を引き起こし、軸ピン26を中心として反時計方向(図1において)回転させていくと、ロックスプリング28の軸線が軸ピン26を越えたときにラッチ27のロックが解除され、ロックスプリング28の張力がカム22に作用しなくなるので、初期締付力を解放してワークを取り外すことができる。この構成および作用は従来の吊りクランプにおいて公知であるので、これ以上の説明を割愛する。
このクランプ10は、クランプ本体16を構成する一対の本体板11,11の一方に、インメタル型のRFIDタグ40が、その表面を該本体板11の外面に露出させた状態で埋め込み固定されていることを特徴としている。この実施例で用いるインメタル型RFIDタグ40は、図7に示されるパイプ形状のインメタル型RFIDタグ(株式会社ハネックス,型式PTPS3715-GH02)であり、シリコンチューブ42で被覆されたICチップ41をさらにステンレス製の外装パイプ43に収容し、その両端にステンレス製キャップ44,44を被着して構成されており、キャップ44,44を含めた寸法は、3.7mm径×14.5mmである。
このRFIDタグ40は次のようにして取り付けられている。すなわち、補強板31に比較的近い位置において本体板11の外面側から幅4mm×深さ4mm×長さ15mmの楕円長穴状の座ぐり穴32を形成し、この座ぐり穴32にパイプ形状インメタル型RFIDタグ40を収容して接着剤で固定した後に、0.5mm厚×5mm幅のステンレス板からなるカバー45を本体板11に接着剤で固定して座ぐり穴32を閉塞する。カバー45は、RFIDタグ40を保護すると共にその脱落を防止する役割を果たす。本体板11の外面から突出しているのは厚さ0.5mmのカバー45のみであり、RFIDタフ40は本体板11の板厚(4.5mm)内に埋設固定され且つカバー45により保護されており、しかも、このカバー45も補強板31に隣接する位置において補強板31の板厚(3.2mm)より小さな突出寸法で設けられているので、クランプ10の使用において近隣の構造物などに衝突して破損する危険性を最小限に抑えることができる。また、カバー45が本体板11の外面から突出して設けられているので、本体板11の外面全体に塗装を施した場合であっても、RFIDタグ40の存在を容易に視認することができ、点検作業の際などに便宜を与えることができる。
この実施例で用いるパイプ形状のインメタル型RFIDタグ40は、ハンディターミナルなどのリードライト装置を近付けてICチップ41内の情報を読取りまたはICチップ41に情報を書込む必要があり、このときのICチップの検知方向がクランプ本体16に対して鉛直方向となるように取り付けることが好ましい(図1)。このような配置とすることにより、リードライト装置をRFIDタグ40に容易に近付けて読取り/書込みを行うことができ、補強板31が邪魔になることなく円滑且つ容易に操作可能である。カバー45の表面には、このICチップ検知方向を示す表示を設けておくことが好ましい。図8では、カバー45の表面を2mm幅×15mmに亘ってエッチング処理してマイナス(−)刻印46を形成することによって、ICチップ検知方向を示している。
図3および図4は、本発明の他実施形態(実施例2)による吊りクランプを示し、より具体的には平鋼板や型鋼などのワークを鉛直方向にしてその左右両側からクランプする縦吊りクランプであって、比較的重量のあるワークを吊り上げるに適したクランプ10A(最大耐荷重1000kg)を示す。この縦吊りクランプ10Aの基本構成は、実施例1の縦吊りクランプ10と同様であるので、同一部材・要素には同一の符号を付して、それらの説明を省略する。なお、この実施例による舘吊りクランプ10Aでは、最大耐荷重が大きいことから、クランプ本体16を構成する各本体板11の外面に添着される補強板31(厚さ4.5mm)が、縦溝17を覆うと共にワーク挿入口14の両側の脚部12,13の先端近くまで延長するものとして設けられている。
このクランプ10Aは、クランプ本体16を構成する一対の本体板11,11の一方に、インメタル型のRFIDタグ50が、その表面を該本体板11の外面に露出させた状態で埋め込み固定されていることを特徴としている。この実施例で用いるインメタル型RFIDタグ50は、図9に示されるキャップ形状のインメタル型RFIDタグ(株式会社ハネックス,型式PTKS14045GH02)であり、ステンレスによる円盤状のチップ本体51の一面に形成した円形の凹部52に、シリコンチューブ53で被覆されたICチップ54を収容して接着剤で固定する。チップ本体51の他面には、ICチップ54の検知方向を示すマイナス(−)の刻印55が設けられている。本体51の外形寸法は14mm径×4.5mm厚であり、刻印55は1mm幅×0.25mm深さで形成されている。
この実施例で用いるキャップ形状のインメタル型RFIDタグ50は、ハンディターミナルなどのリードライト装置を近付けてICチップ51内の情報を読取りまたはICチップ51に情報を書込む必要があり、このときのICチップの検知方向がクランプ本体16に対して鉛直方向となるように取り付けることが好ましい(図3)。このような配置とすることにより、リードライト装置を、RFIDタグ50のマイナス刻印55と平行に近付けて読取り/書込みを行うことができ、補強板31が邪魔になることなく円滑且つ容易に操作可能である。インメタル型RFIDタグ50の取付は、補強板31に比較的近い位置において本体板11の外面側から14.2mm径×深さ4mmの円形の座ぐり穴32を形成し、この座ぐり穴32にインメタル型RFIDタグ50を収容して接着剤で固定する。これにより、RFIDタグ50の表面が本体板11の外面から0.5mm突出するので、本体板11の外面全体に塗装を施した場合であっても、RFIDタグ50の存在を容易に視認することができ、点検作業の際などに便宜を与えることができる。
図5および図6は、本発明の他実施形態(実施例3)による吊りクランプを示し、より具体的には平鋼板や型鋼などのワークを水平方向にしてその上下両側からクランプする横吊りクランプ60を示す。この横吊りクランプ60のクランプ本体61は所定間隔隔てて設けられる一対の本体板62,62からなり、吊り上げようとするワークの端部を挿入するワーク挿入口(開口部)63が脚部64と脚部65との間に横方向に延長するように形成されて、全体が正面視略C字形に形成されている。
クランプ本体61の脚部64には、カム66が、本体板62,62間に架け渡されたカムピン67を中心として回動自在に連結されている。カム66の先端弧状面には横溝状やローレット状などの凹凸状の先端歯66aが形成されている。カム66には一対のリンクアーム68,68が連結され、吊環70とこれらリンクアーム68,68の間には、吊環ボルト71を介して回動自在であるリンク板72が連結されている。一方、クランプ本体61の脚部65は、カム66に略対向する位置に旋回顎(受け金)73が設けられている。また、クランプ本体61を構成する各本体板62の外面には、ワーク挿入口14を取り巻くように補強板75(厚さ10mm)が添着されている。
上記構成において、このクランプ60のワーク挿入口63に平鋼板や形鋼などのワーク(図示せず)を挿入して、吊環70を介してクレーン(図示せず)で吊り上げると、ワークの吊り荷重(負荷)が作用して、リンク板72が時計方向(図5において)に回転し、これに連動するリンクアーム68,68を介してカム66がカムピン67を中心として時計方向(図5において)に回転し、ワーク挿入口63にせり出してワークに食い込み、旋回顎73との間でワークに所要の締付力を与える。
このクランプ60にはラッチ式ロック機構74が設けられており、ワークの質量がクランプ60に作用していない状態(無負荷状態)においてもワークに初期締付力を与えてワークを確実に保持するように構成されている。このラッチ式ロック機構74の構成および作用は、実施例1の縦吊りクランプ10に採用されているラッチ式ロック機構25と実質的に同一であるので、説明を省略する。
このクランプ60は、クランプ本体61を構成する一対の本体板62,62の一方に、インメタル型のRFIDタグ50が、その表面を該本体板11の外面に露出させた状態で埋設されていることを特徴としている。この実施例で用いるインメタル型RFIDタグ50は、実施例2の縦吊りクランプ10Aで用いるキャップ形状のインメタル型RFIDタグ50(図9)と同一であり、その取付も同様であるので、説明を省略する。この実施例では、キャップ形状のインメタル型RFIDタグ50が補強板75の上縁に近接した位置において、ICチップ検知方向を水平方向にして取り付けられているので、リードライト装置をRFIDタグ50のマイナス刻印55と平行に近付けて読取り/書込みを行うことができ、補強板75が邪魔になることなく円滑且つ容易に操作可能である。また、本体板62の外面全体に塗装を施した場合であっても、該本体板外面から突出して設けられているRFIDタグ50の存在を容易に視認することができ、点検作業の際などに便宜を与えることができる。
既述したいずれの実施例においても、吊りクランプに埋設固定されるインメタル型RFIDタグ40,50には、該吊りクランプの型式、耐荷重、開口寸法、製造番号、図面番号などの仕様データを格納させておくことができ、点検作業の際にはこれをハンディターミナルなどで読取ることができるので、点検作業を効率的に行うことができ、トレーサビリティにも活用することができる。
なお、既述実施例の縦吊りクランプ10,10Aおよび横吊りクランプ60は、クランプ本体16,61を構成する一対の本体板11.62の各外面の所要箇所に補強板31,75を溶接して補強部としているが、クランプ本体板を鍛造で一体的に製造する場合は、該補強板に相当する箇所を肉盛りして補強部とすることができる。
10,10A 縦吊りクランプ
11 本体板
12,13 脚部
14 開口部
16 クランプ本体
19 吊り環
20 リンクアーム
22 カム
24 受け金(旋回顎)
31 補強板(補強部)
32 座ぐり穴
40 インメタル型RFIDタグ(パイプ型)
41 ICチップ
42 シリコンチューブ
43 ステンレス製外装チューブ
44 ステンレス製キャップ
45 カバー
46 マイナス刻印(ICチップ検知方向表示)
50 インメタル型RFIDタグ(キャップ型)
51 本体
52 凹部
53 シリコンチューブ
54 ICチップ
55 マイナス刻印(ICチップ検知方向表示)
60 横吊りクランプ
61 クランプ本体
62 本体板
63 開口部
64,65 脚部
66 カム
68 リンクアーム
70 吊り環
73 受け金(旋回顎)
75 補強板(補強部)

Claims (6)

  1. 開口部を挟んで両側に脚部を有するクランプ本体と、クランプ本体に連結される吊り環と、クランプ本体の一方の脚部から開口部に突出して設けられる受け金と、クランプ本体の他方の脚部から開口部にせり出すように回転可能に設けられるカムと、クランプ本体の開口部にワークを挿入した状態で吊り環を介してクランプ本体を吊り上げたときにカムを開口部にせり出すように回転させてワークを受け金とカムとの間に挟んで締め付けるように構成された吊りクランプにおいて、クランプ本体を構成する一対の本体板の各外面の一部に補強板が設けられ、インメタル型のRFIDタグが、本体板の一方側において補強板が存在しない部分に該補強板に近接して、その表面が本体板の外面に露出した状態で本体板に埋設され、且つ、該RFIDタグの表面は補強部の外面より低いレベルに位置することを特徴とする吊りクランプ。
  2. 前記インメタル型RFIDタグの表面が本体板の表面から突出していることを特徴とする請求項1記載の吊りクランプ。
  3. 前記インメタル型RFIDタグがパイプ形状またはキャップ形状を有することを特徴とする請求項1または2記載の吊りクランプ。
  4. 吊りクランプが縦吊りクランプであり、前記インメタル型RFIDタグがICチップの検知方向がクランプ本体に対して鉛直方向となるように取り付けられることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか記載の吊りクランプ。
  5. 吊りクランプが横吊りクランプであり、前記インメタル型RFIDタグがICチップの検知方向がクランプ本体に対して水平方向となるように取り付けられることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか記載の吊りクランプ。
  6. 前記インメタル型RFIDタグの露出面にICチップの検知方向を示す表示が設けられることを特徴とする請求項4または5記載の吊りクランプ。
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