JP6111736B2 - 画像処理装置、撮像装置、画像処理方法および画像処理プログラム - Google Patents

画像処理装置、撮像装置、画像処理方法および画像処理プログラム Download PDF

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Description

本発明は、画像処理装置、撮像装置、画像処理方法および画像処理プログラムに関する。
従来から、欠陥画素を中心とした所定の領域内で算出された勾配の方向に基づいて、欠陥画素を補正するための画素を決定し、画素欠陥補正を行う撮像装置が知られている(たとえば特許文献1)。
特開2011−120202号公報
しかしながら、すべての欠陥画素に対して同一の補正処理を行うため、処理時間が増加や消費電力が増大するという問題がある。
第1の態様によれば、画像処理装置は、複数の画素より出力された画像信号を取得する第1取得と、複数の画素のうち、欠陥画素の位置に関する情報を取得する第2取得と、画像信号のうち欠陥画素の位置を含む予め定められたサイズの検索領域に包含される画像信号を用いて、被写体の輪郭を検出する検出と、補正精度が異なる複数の欠陥画素補正処理の中から、検出部により検出された被写体の輪郭に基づいて欠陥画素補正処理を選択する選択と、選択された欠陥画素補正処理を用いて、欠陥画素に対応する画像信号を補正する補正と、時間的に連続する複数の画像を取得して、前記連続する複数の画像の画像信号を用いて、前記被写体の移動量を検出する移動量検出部と、を備え、選択部は、被写体の移動量が小さいと判定した場合には、前回の画像に対して選択された欠陥画素補正処理を選択する
第2の態様によれば、画像処理装置は、複数の画素を有する撮像素子によって生成される画像信号と、撮像素子が有する欠陥画素の位置情報とが入力され、位置情報に基づいて欠陥画素ごとに検索領域を生成し検索領域で被写体の輪郭強度を検出する検出と、輪郭が検出された検索領域の欠陥画素からの画像信号に対して第1の欠陥画素補正処理を行い、残りの検索領域内の欠陥画素からの画像信号に対して第1の欠陥画素補正処理とは異なる第2の欠陥画素補正処理を行う補正とを備え、補正部は、輪郭強度が強い検索領域に対して、処理する欠陥画素の数が閾値になるまで第1の欠陥画素補正処理を行い、残りの検索領域には第2の欠陥画素補正処理を行う。
第3の態様によれば、撮像装置は、第1または第2の態様の画像処理装置を備える。
第4の態様によれば、画像処理方法は、複数の画素を有する撮像素子によって生成される画像信号と、撮像素子が有する欠陥画素の位置情報とが入力され、位置情報に基づいて欠陥画素ごとに検索領域を生成し検索領域で被写体の輪郭強度を検出し、輪郭が検出された検索領域の欠陥画素からの画像信号に対して第1の欠陥画素補正処理を行い、残りの検索領域内の欠陥画素からの画像信号に対して第1の欠陥画素補正処理とは異なる第2の欠陥画素補正処理を行い、輪郭強度が強い検索領域に対して、処理する欠陥画素の数が閾値になるまで第1の欠陥画素補正処理を行い、残りの検索領域には第2の欠陥画素補正処理を行う。
本発明によれば、画像信号から検出された被写体の輪郭に応じた欠陥画素補正処理を用いて、補正対象信号を補正することができる。
本発明の第1および第2の実施の形態によるデジタルカメラの要部構成を示すブロック図 第1および第2の実施の形態による欠陥画素補正回路の構成を示すブロック図 欠陥補正の一例を模式的に説明する図 第1の実施の形態による欠陥画素補正処理を説明するフローチャート 第2の実施の形態による欠陥画素補正処理を説明するフローチャート 第3の実施の形態によるデジタルカメラの要部構成を示すブロック図 第3の実施の形態による欠陥画素補正処理を説明するフローチャート 変形例による画像処理装置の要部構成を説明するブロック図 変形例による欠陥画素補正回路の構成を示すブロック図
−第1の実施の形態−
図面を参照して、本発明の第1の実施の形態によるデジタルカメラについて説明する。図1はデジタルカメラ1の要部構成を示すブロック図である。デジタルカメラ1は、撮影レンズL1、撮像素子101、制御回路102、LCD駆動回路105、液晶表示器106、操作部107、メモリ108およびメモリカードインタフェース109を備えている。
撮像素子101は、CCDやCMOS等の光電変換素子により構成され、後述する制御回路102の制御に応じて駆動して撮影レンズL1を通して入力される被写体像を撮像し、撮像して得た画像信号を制御回路102へ出力する。ライブビュー表示や動画撮影を行う場合には、撮像素子101は、所定の撮影周期(たとえば1/30秒周期)ごとに被写体像を撮像して得た画像信号を、逐次、制御回路102へ出力する。さらに、撮像素子101を構成する各画素にはそれぞれ赤R、緑G、青Bの原色フィルターが、いわゆるベイヤー配列となるように設けられている。これにより、撮像素子101から出力される画像信号はRGB値で表される。撮像素子101に出力低下などの異常性がある欠陥画素が含まれる場合には、撮像素子101から出力された画像信号にも異常な信号が含まれることになる。上記の異常な信号については、欠陥画素から出力された画像信号に対して後述する制御回路102で補正処理が行われる(欠陥画素補正処理)。
制御回路102は、図示しないCPUおよびその他の周辺回路により構成され、制御プログラムに基づいて、デジタルカメラ1の各構成要素を制御したり、各種のデータ処理を実行したりする演算回路である。制御プログラムは、制御回路102内の不図示の不揮発性メモリに格納されている。制御回路102は、欠陥画素補正部103および画像処理部104を機能的に備えている。
欠陥画素補正部103は、後述する欠陥画素補正処理を行って、欠陥画素を有する撮像素子101から出力された画像信号を補正する。欠陥画素補正部103は、補正後の画像データを画像処理部104へ出力する。画像処理部104は、入力された画像データに対して、ホワイトバランス処理、色補間処理、エッジ強調処理、サイド強調処理などの公知の画像処理を施す。そして、画像処理部104は、画像処理後の画像データを、例えば、メモリカード110などの外部記憶媒体や、フラッシュメモリなどの内部記憶媒体に画像データを記録する。
LCD駆動回路105は、制御回路102の命令に基づいて液晶表示器106を駆動する回路である。液晶表示器106は、撮像素子101で撮像した画像信号に対応する画像をリアルタイムに表示するライブビュー表示とともに、メモリカード110に記録されている画像データに基づいて画像処理部104で作成された画像データに対応する画像の表示を行う。
操作部107はユーザによって操作される種々の操作部材に対応して設けられた種々のスイッチを含み、操作部材の操作に応じた操作信号を制御回路102へ出力する。操作部材は、たとえばレリーズボタンや、上記のメニュー画面を表示させるためのメニューボタンや、各種の設定等を選択操作する時に操作される十字キー、十字キーにより選択された設定等を決定するための決定ボタン、撮影モードと再生モードとの間でデジタルカメラ1の動作を切替えるモード切替ボタン等を含む。また、操作部107により、撮像モードとして静止画撮影モードや動画撮影モードやライブビュー表示モードの設定が可能である。
メモリ108は、たとえばフラッシュメモリ等の不揮発性記録媒体によって構成され、撮像素子101に含まれる欠陥画素の位置に関する情報、すなわち欠陥画素の座標値が記録されている。メモリカードインタフェース109は、メモリカード110が着脱可能なインタフェースである。メモリカードインタフェース109は、制御回路102の制御に基づいて、画像ファイルをメモリカード110に書き込んだり、メモリカード110に記録されている画像ファイルを読み出したりするインタフェース回路である。メモリカード110はコンパクトフラッシュ(登録商標)やSDカードなどの半導体メモリカードである。
図2は、欠陥画素補正部103の機能を説明するブロック図である。欠陥画素補正部103は、エッジ検出部200と、補正部201とを備えている。エッジ検出部200は、ラインメモリ等で構成される内部バッファ200aと、メモリ108から欠陥画素の座標値を取得する取得部200bと、被写体の輪郭、すなわちエッジを検出するエッジ検出処理を実行する検出処理部200cとを備えている。なお、内部バッファ200aはフレームメモリによって構成されてもよい。補正部201は、補正精度の異なる第1および第2の欠陥画素補正方法の中から最適な欠陥画素補正方法を選択する選択部201aと、選択された欠陥画素補正方法を用いて、撮像素子101の欠陥画素から出力された画像信号(以下、補正対象信号)に対して補正処理を施す補正処理部201bとを備えている。
以下、第1の実施の形態による欠陥画素補正部103による処理について詳細に説明する。欠陥画素補正部103は、全ての欠陥画素から出力された補正対象信号のそれぞれに対して、以下に説明する処理を施す。なお、以下の説明においては、第1の欠陥画素補正処理は第2の欠陥画素補正処理よりも精度が高いものとする。また、撮像素子101は、欠陥画素をたとえば1000個有するものとし、欠陥画素補正部103は1000個の補正対象信号のうち、100個の補正対象信号に対して第1の欠陥画素補正処理を用いて補正処理を施すものとする。残りの900個の欠陥画素から出力された補正対象信号については、第2の欠陥画素補正処理により補正処理が施される。
撮像素子101から出力された画像信号は、エッジ検出部200の内部バッファ200aに入力され、一時的に格納される。取得部200bは、メモリ109から撮像素子101が有する全ての欠陥画素の座標値を読み込む。検出処理部200cは、内部バッファ200aに格納された画像信号を行単位で順次入力して、取得部200bにより読み込まれた欠陥画素の座標値に基づいて、それぞれの欠陥画素を中心とする所定サイズ、たとえば400×400画素の検索領域を設定する。なお、検索領域のサイズは、たとえば100×100画素の範囲でもよいし、より好ましくは10×10画素の範囲でもよい。また、内部バッファ200aがフレームメモリによって構成される場合には、検出処理部200cは全ての画像信号をまとめて内部バッファ200aから入力してもよい。
検索領域を設定すると、検出処理部200cは、検出領域内の画像信号を用いて、被写体のエッジ検出処理を行う。この場合、検出処理部200cは、たとえば横、縦、斜め45度、斜め135度のそれぞれについて、隣接する画素から出力された画像信号の差分絶対値和を算出する。そして、検出処理部200cは、差分絶対値和が最大となる箇所をエッジとして判定する。なお、検出処理部200cは、横、縦、斜め45度、斜め135度の全てについて、差分絶対値和が所定値未満の場合には、検索領域は均一面な被写体、すなわちエッジが存在しないと判定する。なお、検出処理部200cによるエッジ検出処理は、差分絶対値和を用いるものに限定されず、二値化処理やラプラシアンフィルタ等のエッジ検出用のフィルターを用いた処理等の公知の手法を用いても良い。
検出処理部200cは、検索領域内にエッジが検出された場合は、補正対象領域を設定し、欠陥画素の座標値と補正対象領域の座標値とをエッジ検出情報として補正部201へ出力する。この場合、検出処理部200cは、欠陥画素の座標値を中心として、たとえば400×400画素の領域を補正対象領域として設定するが、100×100画素の領域を補正対象領域としてもよいし、より好ましくは10×10画素の範囲を補正対象領域としてもよい。また、エッジが検出された検索領域が100個を超える場合には、検出処理部200cは、検出したエッジの強度が強い順序で100個の補正対象領域を設定して、設定した補正対象領域に対応するエッジ検出情報をそれぞれ出力する。この場合、検出処理部200cは、差分絶対値和が最大のものから降順で100番目までの強度を有するエッジを含む検索領域を抽出して、抽出した検索領域に対応する欠陥画素の座標値を中心として補正対象領域を設定すればよい。
補正部201の選択部201aは、メモリ108から読み込んだ撮像素子101の欠陥画素の座標値と、検出処理部200cから入力したエッジ検出情報とを用いて、それぞれの補正対象信号に対する欠陥画素補正方法を第1および第2の欠陥画素補正方法の中から選択する。検索領域内でエッジが検出された場合、選択部201aは、欠陥画素から出力された補正対象信号に対して、第1の欠陥画素補正方式、すなわち補正精度が高い欠陥画素補正方式を選択する。そして、選択部201aは、入力したエッジ検出情報と、選択した第1の欠陥画素補正方法とを高精度補正情報として補正処理部201bへ出力する。
検索領域内にエッジが検出されていない場合には、選択部201aは、欠陥画素に対応する補正対象信号に対して、第2の欠陥画素補正方式、すなわち補正精度が低い欠陥画素補正方式を選択する。選択部201aは、欠陥画素の座標値と、選択した第2の欠陥画素補正方法とを低精度補正情報として補正処理部201bへ出力する。この場合、選択部201aは、メモリ108から読み込んだ全ての欠陥画素の座標値から、検出処理部200cから入力したエッジ検出情報に含まれる欠陥画素の座標値を除外した欠陥画素の座標値を、低精度補正情報に含める。
補正処理部201bは、高精度補正情報に基づいて、内部バッファ200aから入力した画像信号に含まれる、欠陥画素から出力された補正対象信号に対して、第1の欠陥画素補正処理を施す。また、補正処理部201bは、低精度補正情報に基づいて、入力した画像信号に含まれる補正対象信号に対して、第2の欠陥補正処理を施す。以下、第1の欠陥画素補正処理と、第2の欠陥画素補正処理とに分けて説明する。
(1)第1の欠陥画素補正処理
補正処理部201bは、高精度補正情報に含まれるエッジ検出情報を参照して、検出処理部200cにより検出されたエッジに対して欠陥画素の近傍に配列された、欠陥画素と同色のカラーフィルタを有する複数の画素から出力された画像信号に、たとえば重み付け等をしたうえで平均値を算出する。そして、補正処理部201bは、補正対象信号を算出した平均値で置換する。
図3に、欠陥画素と検出されたエッジとの位置関係を模式的に示す。図3は、補正対象領域の一部を示すものであり、検出されたエッジを符合ED、欠陥画素を符合A1で表している。また、図3に記すR,G,Bは、各画素に設けられたカラーフィルタの色を示している。この場合、斜線を付した領域Rに含まれる画素が、ドットを付して示すエッジEDに対して欠陥画素A1と同じ領域内に配列された画素となる。図3では欠陥画素A1に設けられたカラーフィルタはG色なので、補正処理部201bは、欠陥画素A1の近傍に設けられたG色のカラーフィルタを有する画素B1〜B7から出力された画像信号を用いて平均値を算出する。このとき、補正処理部201bは、欠陥画素A1の至近に配列された画素B2、B4、B5、B7から出力された画像信号に対しては重み付けの値を大きくし、画素B1、B3、B6から出力された画像信号に対しては重み付けの値を小さくした後、平均値を算出する。このため、補正処理部201bは、高い精度で欠陥画素補正を行って画質を向上させることができる。
(2)第2の欠陥画素補正処理
補正処理部201bは、補正対象信号に対して、前置補正または後置補正等の処理方法を用いて第2の欠陥画素補正処理を施す。前置補正を行う場合、補正処理部201bは、補正対象信号を、欠陥画素と同一の画素行上で欠陥画素の直前に配列された、欠陥画素と同色のカラーフィルタを有する画素から出力された画像信号で置き換えることにより補正する。後置補正を行う場合、補正処理部201bは、補正対象信号を、欠陥画素と同一の画素行上で欠陥画素の直後に配列された、欠陥画素と同色のカラーフィルタを有する画素から出力された画像信号で置き換えることにより補正する。このため、補正処理部201bは、高速で欠陥画素補正処理を行うことが可能となる。
図4のフローチャートを用いて、欠陥画素補正部103の処理を説明する。図4のフローチャートに示す各処理は、欠陥画素補正部103でプログラムを実行して行われる。このプログラムは、メモリ(不図示)に格納されており、ユーザによって図示しないレリーズボタンが全押し操作されて撮影開始が指示されると欠陥画素補正部103により起動され、実行される。
ステップS1では、撮像素子101から出力された画像信号を取得してステップS2へ進む。ステップS2では、メモリ108から欠陥画素の座標値を入力してステップS3へ進む。ステップS3では、ステップS2で入力した欠陥画素の座標値を中心として設定した検索領域内でエッジ検出処理を行ってステップS4へ進む。
ステップS4では、ステップS3のエッジ検出処理によりエッジが検出されたか否かを判定する。エッジが検出された場合には、ステップS4が肯定判定されてステップS5へ進み、補正対象信号に対して第1の欠陥画素補正処理を施して後述するステップS7へ進む。エッジが検出されていない場合には、ステップS4が否定判定されてステップS6へ進み、補正対象信号に対して第2の欠陥画素補正処理を施してステップS7へ進む。
ステップS7では、全ての欠陥画素に対応する補正対象信号について処理が終了したか否かを判定する。全ての補正対象信号に対して処理が終了していない場合には、ステップS7が否定判定されてステップS3へ戻る。全ての補正対象信号に対して処理が終了している場合には、ステップS7が肯定判定されてステップS8へ進む。ステップS8では、欠陥画素補正処理が終了した画像信号を用いて生成した画像データを画像処理部104へ出力して処理を終了する。
上述した第1の実施の形態によるデジタルカメラ1によれば、次の作用効果が得られる。
デジタルカメラ1の欠陥画素補正部103は、内部バッファ200aと、取得部200bと、検出処理部200cと、選択部201aと、補正処理部201bとを機能的に備えている。内部バッファ200aは、複数の画素を有する撮像素子101により出力された画像信号を取得する。取得部200bは、複数の画素のうち、欠陥画素の位置に関する情報、すなわち座標値を取得する。検出処理部200cは、取得された前記画像信号のうち、取得部200bにより取得された欠陥画素の位置を含む所定サイズの検索領域に包含される画像信号を用いて、被写体の輪郭、すなわちエッジを検出する。選択部201aは、補正精度が異なる複数の欠陥画素補正処理の中から、検出処理部200bにより検出されたエッジに応じた欠陥画素補正処理を選択する。補正処理部201bは、選択部201aによって選択された欠陥画素補正処理を用いて、欠陥画素に対応する画像信号である補正対象信号を補正する。特に、選択部201aは、検出処理部200bによってエッジが検出された場合には、第1の欠陥画素補正処理を選択し、検出処理部200bによりエッジが検出されない場合には、第1の欠陥画素補正処理よりも補正精度の低い第2の欠陥画素補正処理を選択するようにした。すなわち、近傍にエッジが検出されていない欠陥画素から出力された補正対象信号にはアルゴリズムが単純な処理を用いて欠陥画素補正処理を施す。その結果、全ての欠陥画素から出力された補正対象信号に対して同一の欠陥画素補正処理を施す場合に比べて、消費電力を抑制させることができる。さらに、全欠陥画素からの補正対象信号に対して同一の欠陥画素補正処理を施す場合に比べて、欠陥画素補正処理に要する処理時間を短縮できるので、連続撮影時、たとえば連写撮影時のコマ速低下、動画撮影時やライブビュー表示時のフレームレート低下を防止できる。
−第2の実施の形態−
本発明の第2の実施の形態によるデジタルカメラを説明する。以下の説明では、第1の実施の形態と同じ構成要素には同じ符号を付して相違点を主に説明する。特に説明しない点については、第1の実施の形態と同じである。本実施の形態では、第1および第2の欠陥画素補正処理に加えて、第3の欠陥画素補正処理を備えている。第3の欠陥画素補正処理は、第1の欠陥画素補正処理よりも補正精度が劣るが、第2の欠陥画素補正処理よりも補正精度は良い。そして、検出したエッジの強度に応じて、3つの欠陥画素補正処理の中から最適な欠陥画素補正処理を選択する点で、第1の実施の形態と異なる。
検出処理部200cは、第1の実施の形態の場合と同様にして、読み込んだ欠陥画素の座標値に基づいて、取得部200bから入力された画像信号に対して、検索領域を設定する。そして、検出処理部200cは、検索領域内でエッジ検出処理を行う。このとき、検出処理部200cは、横、縦、斜め45度、斜め135度のそれぞれについて算出した差分絶対値和のうちの最大値と、所定の閾値との大小関係、すなわちエッジの強度を判定する。検出処理部200cは、差分絶対値和の最大値が第1閾値以上の場合には、エッジの強度が強いと判定する。差分絶対値和の最大値が、第1閾値よりも小さい第2閾値以上であり、かつ第1閾値未満の場合には、検出処理部200cは、検出したエッジの強度が中程度と判定する。さらに、検出処理部200cは、差分絶対値和の最大値が第2閾値未満の場合には、検出したエッジの強度が弱いと判定する。なお、第1閾値および第2閾値は、エッジの強度と欠陥画素補正処理の精度とを考慮して決定された値であり、予め所定のメモリ(不図示)に記憶されているものとする。
検出されたエッジの強度が強いまたは中程度と判定された場合、検出処理部200cは、補正対象領域を設定し、欠陥画素の座標値と補正対象領域の座標値とエッジの強度を示す情報とをエッジ検出情報として補正部201へ出力する。なお、検出処理部200cは、エッジの強度が中程度と判定した場合には、エッジの強度が強いと判定した場合よりも、補正対象領域のサイズを小さく設定してもよい。
補正部201の選択部201aは、メモリ108から読み込んだ撮像素子101の欠陥画素の座標値と、検出処理部200cから入力したエッジ検出情報とを用いて、それぞれの補正対象信号に対する欠陥画素補正処理を第1、第2および第3の欠陥画素補正処理の中から選択する。検索領域内で強度が強いエッジが検出された場合、選択部201aは、欠陥画素から出力された補正対象信号に対して、第1の欠陥画素補正処理、すなわち補正精度が最も高い欠陥画素補正処理を選択する。そして、選択部201aは、入力したエッジ検出情報と、選択した第1の欠陥画素補正処理とを高精度補正情報として補正処理部201bへ出力する。
検索領域内で強度が中程度のエッジが検出された場合、選択部201aは、補正対象信号に対して、第3の欠陥画素補正処理、すなわち補正精度が中程度の欠陥画素補正処理を選択する。そして、選択部201aは、入力したエッジ検出情報と、選択した第3の欠陥画素補正処理とを中精度補正情報として補正処理部201bへ出力する。
検索領域内に強度が弱いエッジが検出された場合には、選択部201aは、補正対象信号に対して、第2の欠陥画素補正処理、すなわち補正精度が最も低い欠陥画素補正処理を選択する。選択部201aは、欠陥画素の座標値と、選択した第2の欠陥画素補正処理とを低精度補正情報として補正処理部201bへ出力する。この場合、選択部201aは、第1の実施の形態の場合と同様に、メモリ108から読み込んだ全ての欠陥画素の座標値から、検出処理部200cから入力したエッジ検出情報に含まれる欠陥画素の座標値を除外した欠陥画素の座標値を、低精度補正情報に含める。
補正処理部201bは、高精度補正情報に基づいて、内部バッファ200aから入力した画像信号に含まれる補正対象信号に対して、第1の欠陥画素補正処理を施す。また、補正処理部201bは、中精度補正情報に基づいて、内部バッファ200aから入力した画像信号に含まれる補正対象信号に対して、第3の欠陥画素補正処理を施す。低精度補正情報に基づいて、入力した画像信号に含まれる補正対象信号に対して、第2の欠陥補正処理を施す。
第3の欠陥画素補正処理では、補正処理部201bは、中精度補正情報に含まれるエッジ検出情報を参照して、検出処理部200cにより検出されたエッジに対して欠陥画素の近傍に配列された、欠陥画素と同色のカラーフィルタを有する複数の画素から出力された画像信号の平均値を算出する。そして、補正処理部201bは、補正対象信号を算出した平均値で置換する。
図3に示すような場合では、補正処理部201bは、欠陥画素A1の近傍に、検出されたエッジの方向に沿って配列された画素B3、B6から出力された画像信号を用いて平均値を算出する。このため、補正処理部201bは、平均値を算出する際のアルゴリズムが第1の欠陥画素補正処理の場合よりも簡易となるので、処理速度を速くさせることが可能となる。また、補正処理部201bは、第3の欠陥画素補正処理により補正する場合は、前置置換または後置置換により補正する第2の欠陥画素補正処理の場合より、補正精度を高くすることができる。
図5のフローチャートを用いて、欠陥画素補正部103の処理を説明する。図5のフローチャートに示す各処理は、欠陥画素補正部103でプログラムを実行して行われる。このプログラムは、メモリ(不図示)に格納されており、ユーザによって図示しないレリーズボタンが全押し操作されて撮影開始が指示されると欠陥画素補正部103により起動され、実行される。
ステップS10(画像信号取得)からステップS13(エッジ検出判定)までの各処理は、図4のステップS1(画像信号取得)からステップS3(エッジ検出判定)までの各処理と同様の処理を行う。なお、ステップS13が肯定判定された場合にはステップS14へ進み、ステップS13が否定判定された場合にはステップS18へ進む。
ステップS14へ進み、検出されたエッジの強度が第1閾値以上か否かを判定する。エッジの強度が第1閾値以上の場合には、ステップS14が肯定判定されてステップS15へ進み、補正対象信号に対して第1の欠陥画素補正処理を施してステップS19へ進む。 エッジの強度が第1閾値未満の場合には、ステップS14が否定判定されてステップS16へ進む。
ステップS16では、エッジの強度が第2閾値以上か否かを判定する。エッジ強度が第2閾値以上の場合には、ステップS16が肯定判定されてステップS17へ進み、補正対象信号に対して第3の欠陥画素補正処理を施してステップS19へ進む。エッジの強度が第2閾値未満の場合には、ステップS16が否定判定されてステップS18へ進む。ステップS18では、補正対象信号に対して第2の欠陥画素補正処理を施してステップS19へ進む。ステップS19(全画欠陥画素について処理終了判定)およびステップS20(画像データ出力)の各処理は、図4のステップS7(全画欠陥画素について処理終了判定)およびステップS8(画像データ出力)の各処理と同一の処理を行う。なお、ステップS19が否定判定された場合には、ステップS12へ戻る。
以上で説明した第2の実施の形態によるデジタルカメラによれば、第1の実施の形態により得られる作用効果に加えて、以下の作用効果が得られる。
選択部201aは、検出処理部200cによって検出されたエッジの強度が強くなるに従って、補正精度が低い第2の欠陥画素補正処理、第3の欠陥画素補正処理、補正精度が最も高い第1の欠陥画素補正処理を選択するようにした。したがって、エッジの強度に応じてアルゴリズムの異なる補正処理によって欠陥画素補正処理を行うので、生成される画像の画質を向上させることができる。
−第3の実施の形態−
図6、図7を参照して、本発明の第3の実施の形態によるデジタルカメラを説明する。以下の説明では、第1の実施の形態と同じ構成要素には同じ符号を付して相違点を主に説明する。特に説明しない点については、第1の実施の形態と同じである。本実施の形態では、動画撮影やライブビュー表示等の連続撮影の際に、第3フレーム以降の画像に対しては、画像信号の差分絶対値を用いてエッジ検出をする代わりに、被写体の移動量を用いる点で、第1の実施の形態と異なる。
図6は、第3の実施の形態によるデジタルカメラ1の要部構成を示すブロック図である。図6に示すように、本実施の形態によるデジタルカメラ1の制御回路102は、動体検出部111を機能的に備えている。動体検出部111は、ユーザにより動画撮影モードやライブビュー表示モードが設定されている場合、時間的に連続する2つの画像データを用いて、公知の方法によって、2つの画像データ上の同一特徴点の移動量を算出する。この場合、動体検出部111は、画像処理部104により生成された第Nフレームの画像データF(N)と、第(N+1)フレームの画像データF(N+1)とから、同一の特徴点、たとえばエッジ等に対応する座標値を検出する。そして、動体検出部111は、2つの同一特徴点に対応する座標値の差分を演算することによって、移動量を算出する。
以下、ユーザによって動画撮影モードやライブビュー表示モードが設定された場合に、第3の実施の形態によるデジタルカメラ1によって実行される欠陥画素補正処理について説明する。撮像素子101から第1フレームの画像データF(1)に対応する画像信号が出力されると、欠陥画素補正部103は、第1の実施の形態の場合と同様にして、欠陥画素補正処理を行う。そして、欠陥画素補正部103は、第1の欠陥画素補正処理および第1の欠陥画素補正処理が行われた欠陥画素の座標値、すなわち高精度補正情報を制御回路102内のバッファメモリに格納する。さらに、欠陥画素補正部103は、第2の欠陥画素補正処理および第2の欠陥画素補正処理が行われた欠陥画素の座標値、すなわち低精度補正情報を制御回路102内のバッファメモリに格納する。
画像処理部104は、欠陥画素補正部103によって欠陥画素補正処理が施された画像信号に基づいて、第1フレームの画像データF(1)を生成し、制御回路102内のバッファメモリに格納する。撮像素子101から第2フレームの画像データF(2)に対応する画像信号が出力された場合も、欠陥画素補正部103および画像処理部104は、第1フレームの画像データF(1)の場合と同様の処理を行う。
画像データF(1)およびF(2)が生成されると、動体検出部111は、画像データF(1)およびF(2)のそれぞれに共通する同一の特徴点を抽出し、抽出点の移動量を算出する。そして、動体検出部111は、画像データF(2)から抽出した特徴点の座標と、算出した移動量とを移動情報としてバッファメモリ(不図示)に格納する。
撮像素子101から第3フレームの画像データF(3)に対応する画像信号が出力されると、欠陥画素補正部103の補正部201が有する選択部201aは、動体検出部111によってバッファメモリに格納された移動情報を読み込む。そして、選択部201aは、読み込んだ移動量が小さいか否か、すなわち所定の移動量閾値以下であるか否かを判定する。なお、移動量閾値は、第Nフレームの画像データF(N)が生成されてから第(N+1)フレームの画像データF(N+1)が生成されるまでの期間中に、特徴点が検索範囲を超えて移動しない程度の移動量として決定される。
移動量が移動量閾値以下の場合には、選択部201aは、特徴点の座標値を中心として、検索範囲と同じサイズの領域(以下、移動領域と呼ぶ)を設定する。そして、選択部201aは、上記の移動領域内にメモリ108から読み込んだ欠陥画素の座標値が含まれるか否かを判定する。移動領域内に欠陥画素の座標値が含まれる場合には、第2フレームの画像データF(2)を生成する際に検出されたエッジの位置が実質的に変化していない、すなわち被写体が低速で移動またはほとんど移動していないと推定できる。このため、選択部201aは、第3フレームの画像データF(3)の生成に際して、第2フレームの画像データF(2)の生成時に用いた欠陥画素補正処理を用いることができる。この場合、選択部201aは、第2フレームの画像データF(2)を生成時に第1の欠陥画素補正処理を行った場合にはバッファメモリに格納された高精度補正情報を読出して、補正処理部201bへ出力する。選択部201aは、第2フレームの画像データF(2)の生成時に第2の欠陥画素補正処理を行った場合にはバッファメモリに格納された低精度補正情報を読出して、補正処理部201bへ出力する。
移動領域内に欠陥画素の座標値が含まれない場合には、欠陥画素の近傍にエッジが存在しない、すなわち被写体が比較的高速で移動しているものと推定できる。この場合、検出処理部200cは、第1の実施の形態と同様にしてエッジ検出処理を行う。移動量が移動量閾値を超える場合、たとえば被写体が高速で移動している場合には、検出処理部200cは、第1の実施の形態と同様にしてエッジ検出処理を行う。そして、選択部201aは、エッジ検出処理の結果に応じて、第1または第2の欠陥画素補正方式を選択して、高精度または低精度補正情報を補正処理部201bへ出力する。補正処理部201bは、入力した高精度補正情報と低精度補正情報とに基づいて、第1の実施の形態の場合と同様にして、補正対象信号に対して欠陥画素補正処理を施す。欠陥画素補正部103は、上述した第3フレームの画像データF(3)を生成する際に実行した処理を、第4フレーム以降の画像データを生成する際にも繰り返し実行する。なお、動画撮影モードが設定されている場合には、画像処理部104は、上述のようにして生成された複数フレームの画像データを動画データとしてメモリカード110に記録する。
図7のフローチャートを用いて、欠陥画素補正部103の処理を説明する。図7のフローチャートに示す各処理は、欠陥画素補正部103でプログラムを実行して行われる。このプログラムは、メモリ(不図示)に格納されており、ユーザによって図示しないレリーズボタンが全押し操作されて連続撮影の開始が指示されると欠陥画素補正部103により起動され、実行される。
ステップS30では、撮像素子101から画像信号を取得してステップS31へ進む。ステップS31では、取得した画像信号が第3フレーム以降の画像データを生成するための画像信号か否かを判定する。第3フレーム以降の画像データの場合には、ステップS31が肯定判定されて後述するステップS37へ進む。第1フレームまたは第2フレームの画像データの場合には、ステップS31が否定判定されてステップS32へ進む。ステップS32(欠陥画素の座標値入力)からステップS36(第2の欠陥補正処理)までの各処理は、図4のステップS2(欠陥画素の座標値入力)からステップS6(第2の欠陥補正処理)までの各処理と同様の処理を行う。
ステップS31が肯定判定されるとステップS37へ進み、動体検出部111により抽出された特徴点と移動量とを含む移動情報読み込んでステップS38へ進む。ステップS38は、移動情報に基づいて、被写体の移動量が小さいか否かを判定する。被写体の移動量が大きい場合、すなわち移動量が移動量閾値よりも大きい、または移動量閾値以下であるが移動領域内に欠陥画素が含まれない場合には、ステップS38が否定判定されてステップS33へ戻る。被写体の移動量が小さい場合、すなわち移動量が移動量閾値以下であり、かつ移動領域内に欠陥画素が含まれている場合には、ステップS38が肯定判定されてステップS39へ進む。ステップS39では、前回フレームの画像データの生成時に用いた欠陥画素補正処理の情報、すなわち高精度補正情報または低精度補正情報を読み出してステップS40へ進む。
ステップS40では、ステップS39で読み出した高精度補正情報または低精度補正情報に応じて、補正対処信号に対して第1または第2の欠陥画素補正処理を施してステップS41へ進む。ステップS41では、今回の欠陥画素補正処理に用いた情報、すなわち高精度補正情報または低精度補正情報をバッファメモリに記録してステップS42へ進む。ステップS42(全画欠陥画素について処理終了判定)およびステップS43(画像データ出力)の各処理は、図4のステップS7(全画欠陥画素について処理終了判定)およびステップS8(画像データ出力)の各処理と同一の処理を行う。なお、ステップS42が否定判定された場合には、ステップS31へ戻る。
以上で説明した第3の実施の形態によるデジタルカメラ1によれば、第1の実施の形態によって得られた作用効果に加えて、以下の作用効果が得られる。
動体検出部111は、時間的に連続する複数の画像を取得して、連続する複数の画像の画像信号を用いて、被写体の特徴点の移動量を検出する。そして、選択部201aは、被写体の移動量が小さいと判定した場合には、前回の画像に対して選択された欠陥画素補正処理を選択するようにした。したがって、動画撮影やライブビュー表示等の連続撮影時に被写体の移動量が小さい場合には、特に第3フレーム以降の画像データを生成する際に、検出処理部200cによるエッジ検出処理を省略できるので、消費電力の増加を抑制するとともに、処理速度の低下を防ぐことができる。
以上で説明した第1〜第3の実施の形態を、以下のように変形できる。
(1)欠陥画素の座標値をメモリ108に記録させておくものに代えて、撮像素子101から出力された画像信号を用いて、欠陥画素の座標値を検出してもよい。この場合、欠陥画素補正部103の検出処理部200cは、撮像素子101から入力された画像信号に対して、たとえばローパスフィルタやメディアンフィルタ等による公知の方法を用いて、欠陥画素の座標値を検出すればよい。
(2)デジタルカメラ1で欠陥画素補正処理をするものに代えて、外部に接続された画像処理装置(たとえばパーソナルコンピュータ等)により欠陥画素補正処理を行ってもよい。図8、図9に、画像処理装置としてパーソナルコンピュータを一例としたブロック図を示す。画像処理装置500は、デジタルカメラ1で撮像した被写体像の画像データの表示や編集、画像データの保存を行う。画像処理装置500は、制御回路501、HDD502、モニタ制御回路503、モニタ504、メモリ505、入力装置506、メモリカードインタフェース507、および外部インタフェース508を備える。外部インタフェース508は、所定のケーブルや無線伝送路を介してデジタルカメラ1等の外部装置とデータ通信を行う。
入力装置506は、ユーザによって操作され、たとえばキーボードやマウスなどで構成される。HDD502には、たとえばデジタルカメラ1で撮影した動画や静止画に対応する画像ファイルなどが記録されている。外部インタフェース508は、たとえば画像処理装置500にデジタルカメラ1などの外部機器を接続するUSBインタフェースである。画像処理装置500は、メモリカードインタフェース507や外部インタフェース508を介してメモリカード110や外部機器から画像ファイルなどを入力する。入力された画像ファイルは、制御回路501によりHDD502に記録される。上述したデジタルカメラ1の撮像素子101から出力された画像信号と、メモリ108に記録されている欠陥画素の座標値も、同様にHDD502に記録される。
制御回路501は、画像処理装置500の制御を行うマイクロコンピュータであり、CPUやROMその他周辺回路により構成される。制御回路501は、欠陥画素補正部603および画像処理部604を機能的に備える。欠陥画素補正部603は、第1〜第3の実施の形態にて説明した欠陥画素補正部103と同様にして欠陥画素補正処理を行って補正対象信号を補正して、補正後の画像データを画像処理部604へ出力する。図9に示すように、画素欠陥補正部603は、取得部700aと検出処理部700bとを有する検出部700と、選択部701aと補正処理部701bとを有する補正部701とを機能的に備える。なお、検出部700と補正部701とは説明を後述する。画像処理部604は、入力された画像データに対して、ホワイトバランス処理、色補間処理、エッジ強調処理、サイド強調処理などの公知の画像処理を施す。そして、画像処理部604は、画像処理後の画像データを、HDD502やメモリカード110へ記録する。
メモリ505は制御回路501のワーキングメモリであり、たとえばSDRAMにより構成される。モニタ504は、たとえば液晶モニタやCRTモニタである。モニタ504には、モニタ制御回路503に制御されて、表示用の画像データに対応する画像および各種設定を行うためのメニュー画面などが表示される。
次に、画像処理装置500による欠陥画素補正処理について説明する。画像処理装置500により欠陥画素補正処理を行う場合、ユーザにより補正用ソフトを起動して実行する。この補正用ソフトは、画像処理装置500の制御回路501内の不図示のメモリに記録されている。ユーザによる入力装置506の操作に応じて補正用ソフトの起動が指示されると、制御回路501の欠陥画素補正部603は、HDD502に記録された画像信号と欠陥画素の座標値を読み込む。
取得部700aは、デジタルカメラ1の取得部200bと同様に、HDD502から全ての欠陥画素の座標値を読み込む。検出処理部700bは、デジタルカメラ1の検出処理部200cと同様に、HDD502から読み出された画像信号に対して、取得部700aにより読み込まれた欠陥画素の座標値に基づいて、それぞれの欠陥画素を中心とする所定サイズの検索領域を設定する。そして、検出処理部700bは、設定した検出領域内の画像信号を用いて被写体のエッジ検出処理を行う。検出処理部700bは、検索領域内にエッジが検出された場合は、補正対象領域を設定し、欠陥画素の座標値と補正対象領域の座標値とをエッジ検出情報として補正部701へ出力する。
補正部701の選択部701aは、デジタルカメラ1の選択部201aと同様に、HDD502から読み込んだ欠陥画素の座標値と、検出処理部700bから入力したエッジ検出情報とを用いて、それぞれの補正対象信号に対する欠陥画素補正処理を第1および第2の欠陥画素補正処理の中から選択する。すなわち、エッジが検出されている場合には、選択部701aは、入力したエッジ検出情報と、選択した第1の欠陥画素補正処理とを高精度補正情報として補正処理部701bへ出力する。エッジが検出されていない場合には、選択部701aは、欠陥画素の座標値と、選択した第2の欠陥画素補正処理とを低精度補正情報として補正処理部201bへ出力する。補正処理部701bは、デジタルカメラ1の補正処理部201bと同様に、高精度補正情報および低精度補正情報のそれぞれに応じて、補正対象信号に対して第1または第2の欠陥画素補正処理を施す。
なお、選択部701aは、第2の実施の形態のデジタルカメラ1の場合と同様に、検出したエッジの強度に応じて、精度の異なる複数の欠陥画素補正処理を選択してもよい。また、制御回路501が動体検出部を機能的に備える場合には、第3のデジタルカメラ1の場合と同様に、動画データの第3フレーム以降の処理については、欠陥画素補正部603がエッジ検出を行うものに代えて、被写体の移動量を用いるようにしてもよい。また、上記の変形例(1)の場合のように、欠陥画素の座標値をデジタルカメラ1から取得するものに代えて、画像信号を用いて欠陥画素の座標値を検出してもよい。
本発明の特徴を損なわない限り、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で考えられるその他の形態についても、本発明の範囲内に含まれる。
1…デジタルカメラ、101…撮像素子、
102、501…制御回路、103、603…欠陥画素補正部、
111…動体検出部、108…メモリ、
200、700…エッジ検出部、200a…内部バッファ、
200b、700a…取得部、200c、700b…検出処理部、
201、701…補正部、201a、701a…選択部、
201b、701b…補正処理部、500…画像処理装置、
502…HDD

Claims (11)

  1. 複数の画素より出力された画像信号を取得する第1取得と、
    前記複数の画素のうち、欠陥画素の位置に関する情報を取得する第2取得と、
    記画像信号のうち、前記欠陥画素の位置を含む予め定められたサイズの検索領域に包含される画像信号を用いて、被写体の輪郭を検出する検出と、
    補正精度が異なる複数の欠陥画素補正処理の中から、前記検出により検出された前記被写体の輪郭に基づいて欠陥画素補正処理を選択する選択と、
    前記選択された前記欠陥画素補正処理を用いて、前記欠陥画素に対応する前記画像信号を補正する補正と、
    時間的に連続する複数の画像を取得して、前記連続する複数の画像の画像信号を用いて、前記被写体の移動量を検出する移動量検出部と、を備え、
    前記選択部は、前記被写体の移動量が小さいと判定した場合には、前回の画像に対して選択された前記欠陥画素補正処理を選択する画像処理装置。
  2. 複数の画素を有する撮像素子によって生成される画像信号と、前記撮像素子が有する欠陥画素の位置情報とが入力され、前記位置情報に基づいて前記欠陥画素ごとに検索領域を生成し前記検索領域で被写体の輪郭強度を検出する検出と、
    輪郭が検出された前記検索領域の前記欠陥画素からの前記画像信号に対して第1の欠陥画素補正処理を行い、残りの前記検索領域内の前記欠陥画素からの前記画像信号に対して前記第1の欠陥画素補正処理とは異なる第2の欠陥画素補正処理を行う補正とを備え、
    前記補正部は、前記輪郭強度が強い前記検索領域に対して、処理する欠陥画素の数が閾値になるまで前記第1の欠陥画素補正処理を行い、残りの前記検索領域には前記第2の欠陥画素補正処理を行う画像処理装置。
  3. 請求項に記載の画像処理装置において、
    前記補正部は、前記輪郭強度が検出されない前記検索領域内の前記欠陥画素からの前記画像信号に対して、前記第1の欠陥画素補正処理よりも補正精度の低い第2の欠陥画素補正処理を行う画像処理装置。
  4. 請求項2または3に記載の画像処理装置において、
    前記補正部は、前記検出された前記被写体の輪郭強度が強い順に前記閾値になるまで前記第1の欠陥画素補正処理を行う画像処理装置。
  5. 請求項2乃至4の何れか一項に記載の画像処理装置において、
    前記補正は、前記第1の欠陥画素補正処理を行う場合には、前記欠陥画素を中心とする予め定められたサイズの補正対象領域に包含される前記画像信号を用いて、前記欠陥画素からの前記画像信号を補正し、
    前記第2の欠陥画素補正処理を行う場合には、前記欠陥画素から予め定められた位置画素に対応する前記画像信号を用いて、前記欠陥画素からの前記画像信号を補正する画像処理装置。
  6. 請求項2乃至5のいずれか一項に記載の画像処理装置において、
    前記検出は、前記検索領域に包含される前記画像信号間のコントラストを用いて前記被写体の輪郭を検出する画像処理装置。
  7. 請求項2乃至6のいずれか一項に記載の画像処理装置において、
    時間的に連続する複数の画像を取得して、前記連続する複数の画像の画像信号を用いて、前記被写体の移動量を検出する移動量検出をさらに備え、
    前記補正部は、前記被写体の移動量が小さいと判定した場合には、前回の画像に対して行われた欠陥画素補正処理を用いる画像処理装置。
  8. 請求項1乃至のいずれか一項に記載の画像処理装置において、
    前記検出部は、前記欠陥画素の位置が記録された記録媒体から前記欠陥画素の位置に関する情報を取得する画像処理装置。
  9. 請求項1乃至のいずれか一項に記載の画像処理装置を備える撮像装置。
  10. 複数の画素を有する撮像素子によって生成される画像信号と、前記撮像素子が有する欠陥画素の位置情報とが入力され、前記位置情報に基づいて前記欠陥画素ごとに検索領域を生成し前記検索領域で被写体の輪郭強度を検出し、
    輪郭が検出された前記検索領域の前記欠陥画素からの前記画像信号に対して第1の欠陥画素補正処理を行い、残りの前記検索領域内の前記欠陥画素からの前記画像信号に対して前記第1の欠陥画素補正処理とは異なる第2の欠陥画素補正処理を行い、
    前記輪郭強度が強い前記検索領域に対して、処理する欠陥画素の数が閾値になるまで前記第1の欠陥画素補正処理を行い、残りの前記検索領域には前記第2の欠陥画素補正処理を行う画像処理方法。
  11. 請求項10に記載の画像処理方法をコンピュータに実行させる画像処理プログラム。
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