JP6111387B2 - Nmr測定方法 - Google Patents

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Description

本発明は、NMR測定方法に関するものである。
NMR(核磁気共鳴)装置は、スピン磁気モーメントを有する原子核に静磁場を印加し、該スピン磁気モーメントにラーモアの歳差運動を発生させて、そこに歳差運動と同じ周波数の高周波を照射して共鳴させることにより、該スピン磁気モーメントを有する原子核の信号を検出する分析装置である。
NMRによって観測が可能な、すなわち核スピンを持つ核種は全部で120種類存在する。そこには多数の整数スピン核があり、その中には14N核といった重要な核種が含まれている。まず、整数スピンSの分解能に関して説明する。
整数スピンSには二つの特徴がある。1つは四極子相互作用の存在である。四極子相互作用はスピンI>1/2の核スピンに存在する相互作用であり、I>1/2となる整数スピンSには必ず存在する。
この四極子相互作用は、時には数十MHzを超えるような、非常に大きなものとなり得る。また、四極子相互作用によるスペクトルのブロードニングの大きさは、スピンと磁場の相対配向により変化する。そのため、粉末試料においては、様々な大きさの四極子相互作用が存在することになる。
整数スピンSのもう1つの特徴は、すべての単量子遷移が四極子相互作用の1次の影響を受けることである。通常のNMR測定では、単量子遷移が観測されるので、整数スピンSの通常のNMR測定は1次の四極子相互作用の影響を受ける、と言い換えることができる。すなわち、整数スピンSのNMRスペクトルは、四極子相互作用の大きさを反映した位置に共鳴線が現れる。
したがって、粉末試料においては、試料の配向の分布を反映し、整数スピンSのスペクトルにはさまざまな位置に共鳴線が現れ、ブロード化したスペクトルとなる。以下に、スピンS=1の14N核を例として、四極子相互作用の影響を図1を参照して説明する。
もしエネルギー分裂がZeeman分裂のみであれば、NMRを測定すると、νの位置に単一の先鋭化したピークが現れる。しかし、整数スピンSの場合は、1次の四極子相互作用により±1のエネルギー準位が変化し、ν±νの位置に2本に分裂した先鋭化したピークが現れる。
粉末試料の場合には、スピンの配向によりνの値が分布し、さまざまな位置にピークが現れ、その重ね合わせとしてブロードな信号が現れる。このブロードな信号を1次の四極子粉末パターンと呼ぶ。14N核の場合には、典型的には四極子相互作用は数MHzの大きさを持ち、対応する1次の粉末パターンも数MHzの線幅を示す。(以上、図1)
このように、整数スピンSのNMRスペクトルは、四極子相互作用の影響を受け、ブロードな信号となる。また、四極子相互作用は非常に大きいので、2次の摂動項にあたる2次の四極子ブロードニングも発生する。図2のエネルギー準位に、2次の四極子相互作用も含めて示す。2次の項まで考慮するとNMR信号はν±ν (1)+ν (2)の位置にピークが現れることになる。
ν (1)およびν (2)は、ともにスピンと磁場の相対配向により変化するので、粉末試料の場合には1次の粉末パターンと2次の粉末パターンの重ね合わせとしてNMR信号が観測されることになる。なお、2次のブロードニングは、1次のブロードニングと比べると圧倒的に小さいものとなる。
ブロードニングを解消させる測定方法には、次のようなものがある。
[従来法1:magic angle sample spinning]
整数スピンSのLarmor周波数付近の周波数を持つ高周波磁場をパルス状に照射することにより、単量子遷移の励起・観測が可能になる。さらにmagic angle sample spinning(MAS)を試料に適用することにより、整数スピンSの1次の粉末パターンを平均化することができる。ここでMASとは、磁場に対してmagic angleだけ傾いた軸まわりに試料を高速回転させる技術であり、固体試料のNMRでは頻繁に利用されている。
得られるNMRスペクトルは、spinning sideband(SSB)と呼ばれるくし状のNMR信号にわかれて観測される(図3)。それぞれのピークは、MASにより2次の粉末パターンも多少先鋭化した高分解能ピークとなる。2次の粉末パターンがのこるものの、その大きさは1次の粉末パターンと比べ物にならないほど小さいので、圧倒的な分解能の向上が達成される。問題はSSBが非常に多いため、信号強度が分散し、感度が低い点にある。また、1次の四極子粉末パターンをMASにより消去しているために、ほんのわずかmagic angleがずれただけで、粉末パターンの消去が不完全になり、ブロードニングが発生するという問題がある。
[従来法2:SQ-HMQC、SQ-HSQC at MAS]
従来法1に示すように、MASにより1次の四極子ブロードニングが消去され、整数スピンSのNMR信号の高分解能測定が可能となる。しかしながら、信号が多数のSSBに分かれてしまい、感度が低下することが問題であった。
そこで、他核種による間接測定を組み合わせる手法が提案された。それは、整数スピンSのスペクトルを間接観測次元におき、Iスピンを通じて間接的に観測を行なう手法である。整数スピンSは単量子遷移が選択されるので、間接観測次元のスペクトルは「従来法1」のものと非常に近いものとなる。
間接的に観測される整数スピンSの例として、I=1の14N核を例とし、I=1/2を直接観測する手法を図4に示す。試料はMASのもとで測定される。測定はHMQCと呼ばれる手法と同じであるが、間接観測次元(t次元)が試料回転周期に同期している点が異なる。すなわち、t次元の期間は試料回転周期τの整数倍、t=nτとなるように設定される。
この手法は、非特許文献1および非特許文献2において発表されており、特許文献1にもなっている。整数スピンSに照射されるパルスは、整数スピンSのLarmor周波数付近に照射される。
この手法のポイントは3つある。
(1)14N核の初期磁化よりも大きいI=1/2核の初期磁化からスタートするので、NMRの検出感度が向上する。
(2)t次元において14N核よりも感度の高い(Larmor周波数の高い)I=1/2核を観測するので、NMRの観測感度が向上する。
(3)14N核の次元(間接測定次元:t次元)が試料回転周期と同期するので、14N核のSSBがすべて中心に重なって観測され、NMRの観測感度が向上する。
図5は、(3)の特徴を説明している。多数のSSBに分かれていた信号が、中心ピークに重ね合わされるので、NMRの観測感度が向上する。その結果として得られる間接観測次元の14N核NMRスペクトルからは、1次の四極子ブロードニングが消去され、2次の四極子の影響がのこる。
ピーク位置は、2次の四極子シフトおよび等方化学シフトにより決められ、線形は2次の四極子粉末パターンが決める。それに加えて、3次の四極子粉末パターンも線形に影響を与えることが知られている。
IスピンとSスピンの間の磁化移動は、当初は、heteronuclear J couplingおよびheteronuclear residual dipolar splitting(RDS)により行なわれたが、後になってheteronuclear dipolar couplingを用いる方法も提案されている(非特許文献3)。
この手法の変種として、図6に示すような、Iスピンの中心の180度パルスを2つに分割するheteronuclear single quantum coherence(HSQC)も提案されている(非特許文献4) 。
これら手法は、高感度の高分解能相関NMR法として成功した。しかしながら、測定がmagic angleの調整に非常に敏感であり、実験の調整が大変なことが問題である。この手法においては、1次の四極子相互作用はMASにより消去される。したがって、ほんのわずかなmagic angleからのずれも、1次の双極子相互作用の消え残りを引き起こしてしまう。具体的には1/100度のずれでさえ、スペクトルをゆがませることが報告されている。
[従来法3: DQ-HMQC、DQ-HSQC]
SQ(single quantum)-HMQC/HSQC法の問題である、magic angleの調整を解決する手法として、double quantum(DQ)法が提案された。これは、1次の四極子相互作用を消去するために、DQ遷移を利用する手法である(非特許文献5、6)。
図7に、S=1の14N核を例として、エネルギー準位を示す。SQ遷移は1次の四極子相互作用を含むのに対して、DQ遷移は1次の四極子相互作用を含まない。すなわちDQ遷移を観測することができれば、1次の四極子相互作用を消去することができる。
1次の四極子相互作用の消去をMASに頼っていないので、わずかなmagic angleからのずれがあっても、スペクトルに大きな影響を与えない。また、3次の四極子相互作用も同時に消去されるので、線形は2次の四極子粉末パターンのみにより決定される。
SSBが現れないので、SQ-HMQC/HSQCでSSBを重ね合わせるために要求されたt=nτの制限がない。すなわち、間接観測次元のスペクトル幅に制限がなく、自由に設定できる点もメリットである。
DQ-HMQC/HSQCは、SQ-HMQC/HSQCと同じパルスシーケンスで観測される。ただし、t次元において14N核のDQを選択するように位相回しを行う。14N核のDQ遷移は14N核のLarmor周波数付近に照射することにより得られる。DQ-HMQC/HSQCは、magic angleの設定に過敏でなく、容易にNMR測定ができるが、低いDQ励起効率のために感度が低いという欠点がある。
[従来法4:overtone NMR]
整数スピンのDQ遷移を直接励起させるために、Larmor周波数の2倍の周波数を持つrfパルスを用いる手法が提案された。この手法はovertone NMRと呼ばれる。これにより、DQ遷移の直接励起、直接観測が可能となる。
近年、overtone NMRがMASのもとでも実行できることが示された。overtone NMRにより、高分解能測定は実現するが、低いovertone励起・観測効率のために、必ずしも高感度測定ができるわけではない。(非特許文献7、8)
米国特許7276903号
S. Cavadini, et al., journal of American chemical society 128 (2006) 7706. Z. Gan, journal of American chemical society 128 (2006) 6040. Z. Gan, et al., Chemical Physics Letters 435 (2007) 163. S. Cavadini et al., Journal of Magnetic resonance 190 (2008) 160-164. S. Cavadini, et al., journal of American chemical society 128 (2006) 7706. Z. Gan, journal of American chemical society 128 (2006) 6040. R. Tycko et al., Journal of Chemical Physics 86 (1987) 1761. L.A. O’Dell et al., Chemical Physics Letters 514 (2011) 168.
以上述べてきたとおり、4つの従来法には、以下のような問題点がある。
[従来法1:magic angle sample spinning]
信号が多数のSSBに分かれることによる感度低下。magic angleに過敏であり、少しのずれが分解能の低下につながる。
[従来法2:SQ-HMQC、SQ-HSQC at MAS]
magic angleに過敏であり、少しのずれが分解能の低下につながる。
[従来法3:DQ-HMQC、DQ-HSQC]
低いDQ励起効率のために感度が低い。
[従来法4:overtone NMR]
低いovertone励起・観測効率のために感度が低い。
本発明の目的は、上述した点に鑑み、従来法では達成できない整数スピン核NMR測定の高感度化を図ることにある。
この目的を達成するため、本発明にかかるNMR測定方法は、
整数スピン核Sと、該整数スピン核Sとは異なる他種スピン核Iの高分解能相関多次元NMRを観測するNMR測定方法であって、前記整数スピン核Sのラーモア周波数のn倍(nは2以上の整数)の高周波磁場を前記整数スピンSに対して照射し、前記他種スピン核Iと前記整数スピンSとの間で磁化移動を行なわせることにより、高分解能相関多次元NMRを観測するに際し、
前記他種スピン核Iと前記整数スピンSとの間の磁化移動を、以下の相互作用のうち、少なくとも1つ、もしくはそれらの組み合わせによって行なうことを特徴としている。
(a)IとSの間の異種核Jカップリング。
(b)IとSの間の異種核残余双極子スプリッティング。
ただし、NMR信号が観測される試料は、静磁場中で1軸まわりで高速回転されている状態のものである。
また、本発明にかかるNMR測定方法は、
整数スピン核Sと、該整数スピン核Sとは異なる他種スピン核Iの高分解能相関多次元NMRを観測するNMR測定方法であって、前記整数スピン核Sのラーモア周波数のn倍(nは2以上の整数)の高周波磁場を前記整数スピンSに対して照射し、前記他種スピン核Iと前記整数スピンSとの間で磁化移動を行なわせることにより、高分解能相関多次元NMRを観測する工程が、以下の7つの工程、
(1)最初の90度パルスによりIスピンの磁化が励起される工程。
(2)この磁化を第1の期間τの間にIスピンとSスピンの間の異種核間コヒーレンスに変換する工程。
(3)第1の期間τの後にSスピンに照射されるSスピンのラーモア周波数のn倍(nは2以上の整数)の高周波パルスにより、異種核間コヒーレンスにSスピンの環境を反映した時間発展を開始させる工程。
(4)期間tの間、および、2つの期間τの間のIスピンの環境を反映した時間発展を180度パルスによりキャンセルする工程。
(5)期間tの後にSスピンに照射されるSスピンのラーモア周波数のn倍(nは2以上の整数)の高周波パルスにより、前記異種核コヒーレンスのSスピンの環境を反映した時間発展を止める工程。
(6)第2の期間τの間に、異種核コヒーレンスをIスピンの磁化に変換する工程。
(7)期間tの間に、Sスピンの環境を反映したIスピンの磁化を検出する工程。
から成ることを特徴としている。
また、本発明にかかるNMR測定方法は、
整数スピン核Sと、該整数スピン核Sとは異なる他種スピン核Iの高分解能相関多次元NMRを観測するNMR測定方法であって、前記整数スピン核Sのラーモア周波数のn倍(nは2以上の整数)の高周波磁場を前記整数スピンSに対して照射し、前記他種スピン核Iと前記整数スピンSとの間で磁化移動を行なわせることにより、高分解能相関多次元NMRを観測する工程が、以下の6つの工程、
(1)最初の90度パルスによりIスピンの磁化が励起される工程。
(2)この磁化を第1の期間τの間にIスピンとSスピンの間の異種核間コヒーレンスに変換する工程。
(3)第1の期間τの後にSスピンに照射されるSスピンのラーモア周波数のn倍(nは2以上の整数)の高周波パルスにより、異種核間コヒーレンスにSスピンの環境を反映した時間発展を開始させるとともに、
このパルスと同じタイミングでIスピンに90度パルスを照射することにより、Iスピンの磁化信号を縦磁化にする工程。
(4)期間tの後にSスピンに照射されるSスピンのラーモア周波数のn倍(nは2以上の整数)の高周波パルスにより、前記異種核コヒーレンスのSスピンの環境を反映した時間発展を止めるとともに、
このパルスと同じタイミングでIスピンに90度パルスを照射することにより、Iスピンの磁化信号を横磁化に戻す工程。
(5)第2の期間τの間に、異種核コヒーレンスをIスピンの磁化に変換する工程。
(6)期間tの間に、Sスピンの環境を反映したIスピンの磁化を検出する工程。
から成ることを特徴としている。
本発明のNMR測定方法によれば、
整数スピン核Sと、該整数スピン核Sとは異なる他種スピン核Iの高分解能相関多次元NMRを観測するNMR測定方法であって、前記整数スピン核Sのラーモア周波数のn倍(nは2以上の整数)の高周波磁場を前記整数スピンSに対して照射し、前記他種スピン核Iと前記整数スピンSとの間で磁化移動を行なわせることにより、高分解能相関多次元NMRを観測することを特徴としているので、
従来法では達成できない整数スピン核NMR測定の高感度化を図ることができる。
従来の整数スピン核NMR測定方法の一例である。 従来の整数スピン核NMR測定方法の一例である。 従来の整数スピン核NMR測定方法の一例である。 従来の整数スピン核NMR測定方法の一例である。 従来の整数スピン核NMR測定方法の一例である。 従来の整数スピン核NMR測定方法の一例である。 従来の整数スピン核NMR測定方法の一例である。 本発明にかかる整数スピン核NMR測定方法の一実施例である。 本発明の整数スピン核NMR測定方法で測定したNMRデータである。 本発明にかかる整数スピン核NMR測定方法の別の実施例である。 本発明にかかる整数スピン核NMR測定方法の別の実施例である。
以下、本発明の実施の形態を説明する。本発明においては、整数スピンSに少なくとも1つのovertone照射を行うことにより、2量子遷移を励起させて観測し、他方の異種核スピンIとの多次元相関NMR測定を行なう。overtone照射による2量子遷移の励起により、1次の四極子粉末パターンを抑制する。初期磁化にIスピンを用いる、もしくは、Iスピンを観測する、もしくは、その2つを同時に組み合わせることにより、NMR検出感度の向上を図る。なお、以下に述べる整数スピン核Sは、一般的にすべて四極子核である。
[ 実施例1 ]
Sスピンへの照射をovertone照射に置き換えた通常のHMQC(異種核多量子コヒーレンス)測定である。
まず、HMQC(異種核多量子コヒーレンス)について、簡単に説明しておく。HMQCとは、異なる2種の核IおよびSがあるとき、S核のNMR信号をI核を通じて間接的に測定する手法である。ほとんどの場合は、低感度のS核の信号を、高感度のI核を介して観測する。これによりNMRの測定感度の向上が実現する。
測定原理は、まずI核の磁化信号をS核に移し、S核のNMR信号を記録したのち、もう一度I核に磁化信号を移してNMRスペクトルを記録する。S核のNMR信号を記録する間は、I核の磁化信号は横磁化になっている。
本実施例ではこのようなHMQCを用い、14N核にはovertone照射を行ない観測する。パルスシーケンスを図8に示す。図8を簡単に説明する。
(1)最初の90度パルスによりIスピンの磁化が励起される。
(2)この磁化は、第1の期間τの間にIスピンとSスピンの間の異種核間コヒーレンスに変換される。変換には、IスピンとSスピンの間のJ coupling / residual dipolar splitting (RDS) / dipolar couplingのうちのいずれか1つ、もしくはそれらの組み合わせが用いられる。その変換のためには、期間τの間に何もパルスを照射しなくてもよいが、パルスを照射することによってより能動的に変換を行うことができる。たとえば、IスピンとSスピンの間のdipolar interactionを復活させるパルスを照射することにより、その変換をより効率よく行なうことができる。
(3)第1の期間τの後にSスピンに照射されるovertoneパルスにより、異種核間コヒーレンスはSスピンの環境を反映した時間発展を開始する。
(4)期間tの間、および、2つの期間τの間のIスピンの環境を反映した時間発展は、180度パルスによりキャンセルされる。
(5)期間tの後のSスピンのovertoneパルスにより、異種核コヒーレンスは、Sスピンの環境を反映した時間発展を止める。
(6)第2の期間τの間に、異種核コヒーレンスは、Iスピンの磁化に変換される。
(7)期間tの間に、Sスピンの環境を反映したIスピンの磁化が観測され、Sスピンの信号が、Iスピンを介して間接的に検出される。
このシーケンスを用いることにより、Sスピンよりも感度の高いIスピンを初期磁化とすること、およびSスピンよりも感度の高いIスピンを観測することにより、感度の向上が狙える。
またovertone照射によるDQ coherenceを用いることにより、1次の四極子パウダーパターンを抑制することができる。また、Sスピンの縦磁化緩和時間よりもIスピンの縦磁化緩和時間が短いときには、観測時間の短縮が実現される。
本実施例の動作を、以下に説明する。
(1)IスピンのSQコヒーレンス(I(±1))を励起する。ここでIの左上の数字は、コヒーレンスの次数をしめす。
(2)第1の時間τの間にheteronuclear J coupling(異種核Jカップリング)、heteronuclear residual dipolar splitting(異種核残余双極子スプリッティング)、heteronuclear dipolar coupling(異種核双極子カップリング)を用いて、IスピンとSスピンの間の磁化(I(±1)(0))を作る。
(3)Sスピンのovertone照射を行なうことにより、Sスピンの磁化をDQコヒーレンス(I(±1)(±2))に変換する。
(4)I(±1)(±2)を時間tの間、時間発展させる。I(±1)の時間発展はIスピンに与えられる180度パルスによりキャンセルされ、S(±2)の時間発展のみが記録される。
(5)時間発展させた結果のI(±1)(±2)をSスピンのovertone照射によりI(±1)(0)に変換する。
(6)第2の時間τの間にheteronuclear J coupling、heteronuclear residual dipolar splitting、heteronuclear dipolar couplingを用いてIスピンのSQコヒーレンス(I(±1))に変換し、tの時刻にIスピンの信号を観測する。
本実施例による測定結果を、以下に示す。
L-histidineにovertone-HMQC(オーバートーン・異種核多量子コヒーレンス)測定を適用して、1H/14N測定を行なった例を、図9に示す。このときI=1H、S=14Nとなり、14N核に14N核のLarmor周波数の2倍に当たるovertone照射を行ってHMQCを測定した。overtone照射により励起された14N核のDQコヒーレンスと1H核の相関が得られた。
[ 実施例2 ]
Sスピンへの照射をovertone照射に置き換えたHSQC(異種核単量子コヒーレンス)測定である。
まず、HSQC(異種核単量子コヒーレンス)について、簡単に説明しておく。HSQCとは、実施例1のHMQCと同じく、間接的にS核の磁化信号をI核により観測する手法であるが、S核のNMR信号を記録する間、I核の磁化信号を縦磁化にする点が異なっている。HMQCと比べると、S核のNMR信号の分解能の向上が期待できる。
本実施例ではこのようなHSQCを用い、14N核にはovertone照射を行ない観測する。パルスシーケンスを図10に示す。図10を簡単に説明する。
(1)最初の90度パルスによりIスピンの磁化が励起される。
(2)この磁化は、第1の期間τの間にIスピンとSスピンの間の異種核間コヒーレンスに変換される。変換には、IスピンとSスピンの間のJ coupling / residual dipolar splitting (RDS) / dipolar couplingのうちのいずれか1つ、もしくはそれらの組み合わせが用いられる。その変換のためには、期間τの間に何もパルスを照射しなくてもよいが、パルスを照射することによってより能動的に変換を行うことができる。たとえば、IスピンとSスピンの間のdipolar interactionを復活させるパルスを照射することにより、その変換をより効率よく行なうことができる。
(3)第1の期間τの後にSスピンに照射されるovertoneパルスにより、異種核間コヒーレンスはSスピンの環境を反映した時間発展を開始する。また、このovertoneパルスと同じタイミングでIスピンに90度パルスを照射することにより、Iスピンの磁化信号を縦磁化にする。
(4)期間tの間、および、2つの期間τの間のIスピンの環境を反映した時間発展は、180度パルスによりキャンセルされる。この180度パルスは必須ではない。
(5)期間tの後のSスピンのovertoneパルスにより、異種核コヒーレンスは、Sスピンの環境を反映した時間発展を止める。また、このovertoneパルスと同じタイミングでIスピンに90度パルスを照射することにより、Iスピンの磁化信号を横磁化に戻す。
(6)第2の期間τの間に、異種核コヒーレンスは、Iスピンの磁化に変換される。
(7)期間tの間に、Sスピンの環境を反映したIスピンの磁化が観測され、Sスピンの信号が、Iスピンを介して間接的に検出される。
このパルスシーケンスを用いることにより、Sスピンよりも感度の高いIスピンを初期磁化とすること、およびSスピンよりも感度の高いIスピンを観測することにより、感度の向上が狙える。
また、overtone照射によるDQ coherenceを用いることにより、1次の四極子パウダーパターンを抑制することができる。また、Sスピンの縦磁化緩和時間よりもIスピンの縦磁化緩和時間が短いときには、NMR観測時間の短縮が実現される。
本実施例の動作を、以下に説明する。
(1)IスピンのSQコヒーレンス(I(±1))を励起する。ここでIの左上の数字は、コヒーレンスの次数をしめす。
(2)第1の時間τの間にheteronuclear J coupling(異種核Jカップリング)、heteronuclear residual dipolar splitting(異種核残余双極子スプリッティング)、heteronuclear dipolar coupling(異種核双極子カップリング)を用いて、IスピンとSスピンの間の磁化(I(±1)(0))を作る。
(3)Sスピンのovertone照射およびIスピンへの照射を行なうことにより、Sスピンの磁化をDQコヒーレンス(I(±1)(±2))に変換する。
(4)I(0)(±2)を時間tの間、時間発展させる。I(±1)の時間発展はIスピンに与えられる180度パルスによりキャンセルされ、I(0)は時間発展しないため、S(±2)の時間発展のみが記録される。IとSの間の相互作用による影響を少なくするため(デカップリングと呼ばれる)、Iスピンへの180度パルスの照射を行なうこともできる。
(5)時間発展させた結果のI(0)(±2)をSスピンのovertone照射およびIスピンへの照射により、I(±1)(0)に変換する。
(6)第2の時間τの間にheteronuclear J coupling、heteronuclear residual dipolar splitting、heteronuclear dipolar couplingを用いてIスピンのSQコヒーレンス(I(±1))に変換し、tの時刻にIスピンの信号を観測する。
[ 実施例3 ]
本実施例は、HMQCと他の多次元NMR法の組み合わせの例である。実施例1と他の多次元NMR法を組み合わせることは簡単に実現できる。たとえば、HMQCにIスピンとの磁化の交換の測定を組み合わせた例を図11に示す。このような組み合わせは無限に可能であり、下記の例は、ほんの1例に過ぎない。
以上の各実施例から、以下のような6つの効果を得ることができる。
(1)整数スピンSにovertone照射を用いてDQコヒーレンスを励起・観測するため、Sスピンのスペクトルから奇数次(1次、3次、、、)の四極子粉末パターンを消去することができ、分解能の向上につながる。
(2)Sスピンよりも感度の高いIスピンの磁化を初期磁化に使うことにより感度が向上する。
(3)Sスピンよりも感度の高いIスピンを観測することにより感度が向上する。
(4)整数スピンSのDQコヒーレンスを利用することにより、magic angleの設定のずれに対して寛容になる。
(5)整数スピンSのDQコヒーレンスを利用することにより、tの観測幅を自由に設定できる。
(6)SスピンよりもIスピンの縦磁化緩和時間が短いときには、単位時間当たりの測定回数を増やすことができ、単位時間当たりの感度が向上する。
整数スピン核の高感度NMR測定に広く利用できる。

Claims (10)

  1. 整数スピン核Sと、該整数スピン核Sとは異なる他種スピン核Iの高分解能相関多次元NMRを観測するNMR測定方法であって、前記整数スピン核Sのラーモア周波数のn倍(nは2以上の整数)の高周波磁場を前記整数スピンSに対して照射し、前記他種スピン核Iと前記整数スピンSとの間で磁化移動を行なわせることにより、高分解能相関多次元NMRを観測するに際し、
    前記他種スピン核Iと前記整数スピンSとの間の磁化移動を、以下の相互作用のうち、少なくとも1つ、もしくはそれらの組み合わせによって行なうことを特徴とするNMR測定方法。
    (a)IとSの間の異種核Jカップリング。
    (b)IとSの間の異種核残余双極子スプリッティング。
    ただし、NMR信号が観測される試料は、静磁場中で1軸まわりで高速回転されている状態のもの。
  2. 前記整数スピン核Sは、四極子核であることを特徴とする請求項1に記載のNMR測定方法。
  3. 請求項記載のNMR測定方法のうち、前記相互作用はさらに
    (c)IとSの間の異種核双極子カップリング。
    を含み、
    異種核多量子コヒーレンス(HMQC)法により、SスピンのNMR信号をIスピンのNMR信号を通じて間接的に得ることを特徴とするNMR測定方法。
  4. 請求項記載のNMR測定方法のうち、前記相互作用はさらに
    (c)IとSの間の異種核双極子カップリング。
    を含み、
    異種核単量子コヒーレンス(HSQC)法により、SスピンのNMR信号をIスピンのNMR信号を通じて間接的に得ることを特徴とするNMR測定方法。
  5. 請求項3記載のNMR測定方法もしくは請求項4記載のNMR測定方法と多次元NMR法を組み合わせることを特徴とするNMR測定方法。
  6. 前記整数スピン核Sは、四極子核であることを特徴とする請求項から5のいずれか1項に記載のNMR測定方法。
  7. 整数スピン核Sと、該整数スピン核Sとは異なる他種スピン核Iの高分解能相関多次元NMRを観測するNMR測定方法であって、前記整数スピン核Sのラーモア周波数のn倍(nは2以上の整数)の高周波磁場を前記整数スピンSに対して照射し、前記他種スピン核Iと前記整数スピンSとの間で磁化移動を行なわせることにより、高分解能相関多次元NMRを観測する工程が、以下の7つの工程から成るNMR測定方法。
    (1)最初の90度パルスによりIスピンの磁化が励起される工程。
    (2)この磁化を第1の期間τの間にIスピンとSスピンの間の異種核間コヒーレンスに変換する工程。
    (3)第1の期間τの後にSスピンに照射されるSスピンのラーモア周波数のn倍(nは2以上の整数)の高周波パルスにより、異種核間コヒーレンスにSスピンの環境を反映した時間発展を開始させる工程。
    (4)期間t1の間、および、2つの期間τの間のIスピンの環境を反映した時間発展を180度パルスによりキャンセルする工程。
    (5)期間t1の後にSスピンに照射されるSスピンのラーモア周波数のn倍(nは2以上の整数)の高周波パルスにより、前記異種核コヒーレンスのSスピンの環境を反映した時間発展を止める工程。
    (6)第2の期間τの間に、異種核コヒーレンスをIスピンの磁化に変換する工程。
    (7)期間t2の間に、Sスピンの環境を反映したIスピンの磁化を検出する工程。
  8. 前記整数スピン核Sは、四極子核であることを特徴とする請求項7に記載のNMR測定方法。
  9. 整数スピン核Sと、該整数スピン核Sとは異なる他種スピン核Iの高分解能相関多次元NMRを観測するNMR測定方法であって、前記整数スピン核Sのラーモア周波数のn倍(nは2以上の整数)の高周波磁場を前記整数スピンSに対して照射し、前記他種スピン核Iと前記整数スピンSとの間で磁化移動を行なわせることにより、高分解能相関多次元NMRを観測する工程が、以下の6つの工程から成るNMR測定方法。
    (1)最初の90度パルスによりIスピンの磁化が励起される工程。
    (2)この磁化を第1の期間τの間にIスピンとSスピンの間の異種核間コヒーレンスに変換する工程。
    (3)第1の期間τの後にSスピンに照射されるSスピンのラーモア周波数のn倍(nは2以上の整数)の高周波パルスにより、異種核間コヒーレンスにSスピンの環境を反映した時間発展を開始させるとともに、
    このパルスと同じタイミングでIスピンに90度パルスを照射することにより、Iスピンの磁化信号を縦磁化にする工程。
    (4)期間t1の後にSスピンに照射されるSスピンのラーモア周波数のn倍(nは2以上の整数)の高周波パルスにより、前記異種核コヒーレンスのSスピンの環境を反映した時間発展を止めるとともに、
    このパルスと同じタイミングでIスピンに90度パルスを照射することにより、Iスピンの磁化信号を横磁化に戻す工程。
    (5)第2の期間τの間に、異種核コヒーレンスをIスピンの磁化に変換する工程。
    (6)期間t2の間に、Sスピンの環境を反映したIスピンの磁化を検出する工程。
  10. 前記整数スピン核Sは、四極子核であることを特徴とする請求項9に記載のNMR測定方法。
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