JP6111270B2 - 移動通信システム、通信制御方法、基地局、ユーザ端末及びプロセッサ - Google Patents

移動通信システム、通信制御方法、基地局、ユーザ端末及びプロセッサ Download PDF

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Description

本発明は、CoMPをサポートする移動通信システム、通信制御方法、基地局、ユーザ端末、及びプロセッサに関する。
移動通信システムの標準化プロジェクトである3GPP(3rd Generation Partnership Project)では、リリース11以降において、CoMP(Coordinated Multi−Point)の標準化が進められる予定である(非特許文献1参照)。CoMPは、同一の場所にある送受信点(基地局又はセル)を1つの「ポイント」と位置付け、複数のポイントが協調してユーザ端末との通信を行う通信形態である。
下りリンクのCoMPの方式としては、JT(Joint Transmission)、DPS(Dynamic Point Selection)、CS(Coordinated Scheduling)、CB(Coordinated Beamforming)が提案されている。
JT−CoMPは、複数のポイントが、同一の無線リソースを使用して、ユーザ端末に対して一斉に送信を行う方式である。DPS−CoMP及びCS−CoMPは、複数のポイントが、同一の無線リソースを確保して、ユーザ端末に対して選択的に送信を行う方式である。CB−CoMPは、複数のポイントが、送信ビームのビームフォーミング/ヌルステアリングを協調して実施する方式である。
3GPP技術報告 「TR 36.819 V11.1.0」 2011年12月
しかしながら、上述したCoMPの各方式には、以下のような問題がある。
JT−CoMP、DPS−CoMP、及びCS−CoMPは、1つのユーザ端末に対して各ポイントで無線リソースが消費されるため、無線リソースの利用効率が低下する問題がある。
CB−CoMPは、無線リソースの利用効率の低下を抑制できるものの、各ポイントが複数のアンテナを有している必要があり、各ポイントのコスト(機器コスト及び設置コスト)が高いという問題がある。
これらの問題点を解消するために、ユーザ端末のサービングセルを管理する基地局が、当該ユーザ端末が受信する干渉波信号を打ち消すように、当該干渉波信号に対応する干渉レプリカ信号を希望波信号に重畳して送信する方式(協調型干渉キャンセル方式)が検討されている。
また、協調型干渉キャンセル方式において、干渉レプリカ信号が干渉波信号を打ち消す度合い、すなわち、干渉キャンセルの効果を評価可能とすることが望まれる。
そこで、本発明は、協調型干渉キャンセル方式において干渉キャンセルの効果を評価可能とする移動通信システム、通信制御方法、基地局、ユーザ端末、及びプロセッサを提供する。
一実施形態に係る移動通信システムは、サービングセルからの希望波信号を受信するとともに、他のユーザ端末への信号である干渉波信号を受信するユーザ端末と、前記サービングセルを管理する基地局と、を有する。前記基地局は、前記ユーザ端末が受信する前記干渉波信号を打ち消すように、前記干渉波信号に対応する干渉レプリカ信号を前記希望波信号に重畳する基地局側制御部を含む。前記基地局側制御部は、前記干渉波信号に含まれる第1の参照信号に対応する所定信号を送信する。前記ユーザ端末は、前記第1の参照信号及び/又は前記所定信号に基づいて、前記干渉レプリカ信号が前記希望波信号に重畳されている状況下での第1の受信電力を導出する端末側制御部を含む。
第1実施形態及び第2実施形態に係るLTEシステムの構成図である。 第1実施形態及び第2実施形態に係るUEのブロック図である。 第1実施形態及び第2実施形態に係るeNBのブロック図である。 LTEシステムにおける無線インターフェイスのプロトコルスタック図である。 LTEシステムで使用される無線フレームの構成図である。 下りリンクで使用される無線フレームの構成図である。 第1実施形態及び第2実施形態に係る協調型干渉キャンセル方式の概要を説明するための図である。 第1実施形態及び第2実施形態に係る協調型干渉キャンセル方式を実現するためのeNBのブロック図である。 第1実施形態に係る動作パターン1のシーケンス図である。 第1実施形態に係るチャネル情報2を取得するための動作例1のシーケンス図である。 第1実施形態に係るチャネル情報2を取得するための動作例2のシーケンス図である。 第1実施形態に係るチャネル情報2を取得するための動作例3のシーケンス図である。 第1実施形態に係る動作パターン2のシーケンス図である。 第1実施形態に係る動作パターン3のシーケンス図である。 第1実施形態に係る動作パターン4のシーケンス図である。 第1実施形態に係る動作パターン5のシーケンス図である。 第1実施形態に係る動作パターン6のシーケンス図である。 第1実施形態に係る動作パターン7のシーケンス図である。 第1実施形態に係る動作パターン8のシーケンス図である。 第2実施形態に係る動作を説明するための図である。 第2実施形態に係る動作パターン1のシーケンス図である。 第2実施形態に係る動作パターン2のシーケンス図である。
[実施形態の概要]
実施形態に係る移動通信システムは、サービングセルからの希望波信号を受信するとともに、他のユーザ端末への信号である干渉波信号を受信するユーザ端末と、前記サービングセルを管理する基地局と、を有する。前記基地局は、前記ユーザ端末が受信する前記干渉波信号を打ち消すように、前記干渉波信号に対応する干渉レプリカ信号を前記希望波信号に重畳する基地局側制御部を含む。前記基地局側制御部は、前記干渉波信号に含まれる第1の参照信号に対応する所定信号を送信する。前記ユーザ端末は、前記第1の参照信号及び/又は前記所定信号に基づいて、前記干渉レプリカ信号が前記希望波信号に重畳されている状況下での第1の受信電力を導出する端末側制御部を含む。
実施形態では、前記他のユーザ端末は、前記サービングセルに隣接する隣接セルに接続し、前記干渉波信号は、前記隣接セルからの信号である。
実施形態では、前記基地局は、前記ユーザ端末が接続する前記サービングセル及び前記他のユーザ端末が接続する前記サービングセルに隣接する隣接セルを管理し、前記送信部は、前記干渉波信号を前記他のユーザ端末に送信する。
実施形態では、前記他のユーザ端末は、前記ユーザ端末が接続する前記サービングセルに在圏し、前記送信部は、前記干渉波信号を前記他のユーザ端末に送信する。
実施形態では、前記基地局は、前記ユーザ端末との通信及び前記他のユーザ端末との通信のそれぞれの通信を管理し、前記送信部は、前記干渉波信号を前記他のユーザ端末に送信する。
実施形態では、前記所定信号は、前記干渉波信号に含まれる前記第1の参照信号を打ち消すための参照信号レプリカである。前記基地局側制御部は、前記参照信号レプリカを前記干渉レプリカ信号に含めて送信する。前記端末側制御部は、前記干渉レプリカ信号が前記希望波信号に重畳されている状況下で、前記第1の参照信号の受信電力を測定する。前記第1の受信電力は、前記第1の参照信号の受信電力である。
実施形態では、前記端末側制御部は、前記第1の受信電力を前記基地局に通知する。
実施形態では、前記ユーザ端末は、前記希望波信号に加えて第2の参照信号を前記サービングセルから受信する。前記端末側制御部は、前記第2の参照信号の受信電力である第2の受信電力をさらに測定する。前記端末側制御部は、前記第1の受信電力と前記第2の受信電力との比を示す希望波対干渉波比を前記基地局に通知する。
実施形態では、前記端末側制御部は、前記干渉レプリカ信号が前記希望波信号に重畳されていない状況下での前記第1の参照信号の受信電力である第3の受信電力をさらに測定する。前記端末側制御部は、前記第1の受信電力と前記第3の受信電力との比を示す干渉キャンセル比を前記基地局に通知する。
実施形態では、前記ユーザ端末は、前記干渉波信号に加えて第3の参照信号を前記サービングセルに隣接する隣接セルから受信し、かつ、前記第1の参照信号の送信電力と前記第3の参照信号の送信電力との送信電力比を示す情報を受信する。前記端末側制御部は、前記第3の参照信号の受信電力である第4の受信電力を測定する。前記端末側制御部は、前記第1の受信電力、前記第4の受信電力、及び前記送信電力比に基づいて、前記第1の受信電力と前記第3の受信電力との比を示す干渉キャンセル比を前記基地局に通知する。
実施形態では、前記所定信号は、前記第1の参照信号とは異なる信号系列を有する信号であって、かつ、前記干渉レプリカ信号と同じ送信処理が適用される評価用参照信号である。前記端末側制御部は、前記評価用参照信号を用いた第1のチャネル推定と、前記第1の参照信号を用いた第2のチャネル推定と、を行う。前記端末側制御部は、前記第1のチャネル推定の結果と前記第2のチャネル推定の結果とに基づいて、前記評価用参照信号が前記第1の参照信号と同じ信号系列であると仮定した場合における、前記第1の参照信号及び前記評価用参照信号の合成信号の受信電力を推定する。前記第1の受信電力は、前記推定された受信電力である。
実施形態に係る通信制御方法は、サービングセルからの希望波信号を受信するとともに、他のユーザ端末への信号である干渉波信号を受信するユーザ端末と、前記サービングセルを管理する基地局と、を有する移動通信システムにおいて用いられる。前記通信制御方法は、前記基地局において、前記ユーザ端末が受信する前記干渉波信号を打ち消すように、前記干渉波信号に対応する干渉レプリカ信号を前記希望波信号に重畳するステップAと、前記干渉波信号に含まれる第1の参照信号に対応する所定信号を送信するステップBと、前記ユーザ端末において、前記干渉レプリカ信号が前記希望波信号に重畳されている状況下での第1の受信電力を導出するステップCと、を含む。
実施形態に係る基地局は、サービングセルからの希望波信号を受信するとともに、他のユーザ端末への信号である干渉波信号を受信するユーザ端末を有する移動通信システムにおいて、前記サービングセルを管理する。前記基地局は、前記ユーザ端末が受信する前記干渉波信号を打ち消すように、前記干渉波信号に対応する干渉レプリカ信号を前記希望波信号に重畳する基地局側制御部を含む。前記基地局側制御部は、前記干渉波信号に含まれる第1の参照信号に対応する所定信号を送信する。
実施形態に係るユーザ端末は、サービングセルからの希望波信号を受信するとともに、他のユーザ端末への信号である干渉波信号を受信する。前記ユーザ端末は、前記干渉波信号に含まれる第1の参照信号を前記隣接セルから受信し、前記第1の参照信号に対応する所定信号を前記サービングセルから受信する受信部と、前記第1の参照信号及び/又は前記所定信号に基づいて、前記干渉レプリカ信号が前記希望波信号に重畳されている状況下での第1の受信電力を測定する端末側制御部と、を含む。
実施形態に係るプロセッサは、サービングセルからの希望波信号を受信するとともに、他のユーザ端末への信号である干渉波信号を受信するユーザ端末を有する移動通信システムにおいて、前記サービングセルを管理する基地局に備えられる。前記プロセッサは、前記ユーザ端末が受信する前記干渉波信号を打ち消すように、前記干渉波信号に対応する干渉レプリカ信号を前記希望波信号に重畳する処理と、前記干渉波信号に含まれる第1の参照信号に対応する所定信号を送信する処理と、を実行する。
実施形態に係るプロセッサは、サービングセルからの希望波信号を受信するとともに、他のユーザ端末への信号である干渉波信号を受信するユーザ端末に備えられる。前記プロセッサは、前記干渉波信号に含まれる第1の参照信号を前記隣接セルから受信し、前記第1の参照信号に対応する所定信号を前記サービングセルから受信する処理と、前記第1の参照信号及び/又は前記所定信号に基づいて、前記干渉レプリカ信号が前記希望波信号に重畳されている状況下での第1の受信電力を測定する処理と、を実行する。
[第1実施形態]
以下、図面を参照して、3GPP規格に準拠して構成される移動通信システム(LTEシステム)に本発明を適用する一実施形態について説明する。
(LTEシステム)
図1は、本実施形態に係るLTEシステムの構成図である。
図1に示すように、LTEシステムは、複数のUE(User Equipment)100と、E−UTRAN(Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network)10と、EPC(Evolved Packet Core)20と、を含む。EPC20は、コアネットワークに相当する。
UE100は、移動型の無線通信装置であり、接続を確立したセル(サービングセル)との無線通信を行う。UE100はユーザ端末に相当する。
E−UTRAN10は、複数のeNB200(evolved Node−B)を含む。eNB200は基地局に相当する。eNB200は、1又は複数のセルを管理しており、自セルとの接続を確立したUE100との無線通信を行う。
なお、「セル」は、無線通信エリアの最小単位を示す用語として使用される他に、UE100との無線通信を行う機能を示す用語としても使用される。
eNB200は、無線リソース管理(RRM)機能と、ユーザデータのルーティング機能と、モビリティ制御及びスケジューリングのための測定制御機能と、を有する。
EPC20は、複数のMME(Mobility Management Entity)/S−GW(Serving−Gateway)300を含む。
MMEは、UE100に対する各種モビリティ制御等を行うネットワークノードであり、制御局に相当する。S−GWは、ユーザデータの転送制御を行うネットワークノードであり、交換局に相当する。MME/S−GW300により構成されるEPC20は、eNB200を収容する。
eNB200は、X2インターフェイスを介して相互に接続される。また、eNB200は、S1インターフェイスを介してMME/S−GW300と接続される。
次に、UE100及びeNB200の構成を説明する。
図2は、UE100のブロック図である。図2に示すように、UE100は、アンテナ101と、無線送受信機110と、ユーザインターフェイス120と、GNSS(Global Navigation Satellite System)受信機130と、バッテリ140と、メモリ150と、プロセッサ160と、を有する。メモリ150及びプロセッサ160は、制御部を構成する。
UE100は、GNSS受信機130を有していなくてもよい。また、メモリ150をプロセッサ160と一体化し、このセット(すなわち、チップセット)をプロセッサ160’としてもよい。
アンテナ101及び無線送受信機110は、無線信号の送受信に用いられる。アンテナ101は、複数設けられていてもよい。無線送受信機110は、プロセッサ160が出力するベースバンド信号を無線信号に変換してアンテナ101から送信する。また、無線送受信機110は、アンテナ101が受信する無線信号をベースバンド信号に変換してプロセッサ160に出力する。
ユーザインターフェイス120は、UE100を所持するユーザとのインターフェイスであり、例えば、ディスプレイ、マイク、スピーカ、及び各種ボタン等を含む。ユーザインターフェイス120は、ユーザからの操作を受け付けて、該操作の内容を示す信号をプロセッサ160に出力する。
GNSS受信機130は、UE100の地理的な位置を示す位置情報を得るために、GNSS信号を受信して、受信した信号をプロセッサ160に出力する。
バッテリ140は、UE100の各ブロックに供給すべき電力を蓄える。
メモリ150は、プロセッサ160によって実行されるプログラムと、プロセッサ160による処理に使用される情報と、を記憶する。
プロセッサ160は、ベースバンド信号の変調・復調及び符号化・復号等を行うベースバンドプロセッサと、メモリ150に記憶されるプログラムを実行して各種の処理を行うCPU(Central Processing Unit)と、を含む。プロセッサ160は、さらに、音声・映像信号の符号化・復号を行うコーデックを含んでもよい。プロセッサ160は、後述する各種の処理及び各種の通信プロトコルを実行する。
図3は、eNB200のブロック図である。図3に示すように、eNB200は、アンテナ201と、無線送受信機210と、ネットワークインターフェイス220と、メモリ230と、プロセッサ240と、を有する。メモリ230及びプロセッサ240は、制御部を構成する。なお、メモリ230をプロセッサ240と一体化し、このセット(すなわち、チップセット)をプロセッサとしてもよい。
アンテナ201及び無線送受信機210は、無線信号の送受信に用いられる。アンテナ201は、複数設けられていてもよい。無線送受信機210は、プロセッサ240が出力するベースバンド信号を無線信号に変換してアンテナ201から送信する。また、無線送受信機210は、アンテナ201が受信する無線信号をベースバンド信号に変換してプロセッサ240に出力する。
ネットワークインターフェイス220は、X2インターフェイスを介して隣接eNB200と接続され、S1インターフェイスを介してMME/S−GW300と接続される。ネットワークインターフェイス220は、X2インターフェイス上で行う通信及びS1インターフェイス上で行う通信に用いられる。
メモリ230は、プロセッサ240によって実行されるプログラムと、プロセッサ240による処理に使用される情報と、を記憶する。
プロセッサ240は、ベースバンド信号の変調・復調及び符号化・復号等を行うベースバンドプロセッサと、メモリ230に記憶されるプログラムを実行して各種の処理を行うCPUと、を含む。プロセッサ240は、後述する各種の処理及び各種の通信プロトコルを実行する。
図4は、LTEシステムにおける無線インターフェイスのプロトコルスタック図である。
図4に示すように、無線インターフェイスプロトコルは、OSI参照モデルのレイヤ1乃至レイヤ3に区分されており、レイヤ1は物理(PHY)レイヤである。レイヤ2は、MAC(Media Access Control)レイヤと、RLC(Radio Link Control)レイヤと、PDCP(Packet Data Convergence Protocol)レイヤと、を含む。レイヤ3は、RRC(Radio Resource Control)レイヤを含む。
物理レイヤは、符号化・復号、変調・復調、アンテナマッピング・デマッピング、及びリソースマッピング・デマッピング等を行う。UE100の物理レイヤとeNB200の物理レイヤとの間では、物理チャネルを介してデータが伝送される。
MACレイヤは、データの優先制御、及びハイブリッドARQ(HARQ)による再送処理等を行う。UE100のMACレイヤとeNB200のMACレイヤとの間では、トランスポートチャネルを介してデータが伝送される。eNB200のMACレイヤは、上下リンクのトランスポートフォーマット(トランスポートブロックサイズ、変調・符号化方式等)、及び割当リソースブロックを決定するスケジューラを含む。
RLCレイヤは、MACレイヤ及び物理レイヤの機能を利用してデータを受信側のRLCレイヤに伝送する。UE100のRLCレイヤとeNB200のRLCレイヤとの間では、論理チャネルを介してデータが伝送される。
PDCPレイヤは、ヘッダ圧縮・伸張、及び暗号化・復号化を行う。
RRCレイヤは、制御プレーンでのみ定義される。UE100のRRCレイヤとeNB200のRRCレイヤとの間では、各種設定のための制御メッセージ(RRCメッセージ)が伝送される。RRCレイヤは、無線ベアラの確立、再確立及び解放に応じて、論理チャネル、トランスポートチャネル、及び物理チャネルを制御する。UE100のRRCとeNB200のRRCとの間にRRC接続がある場合、UE100は接続状態(RRC connected state)であり、そうでない場合、UE100はアイドル状態(RRC idle state)である。
RRCレイヤの上位に位置するNAS(Non−Access Stratum)レイヤは、セッション管理及びモビリティ管理等を行う。
図5は、LTEシステムで使用される無線フレームの構成図である。LTEシステムは、下りリンクにはOFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiplexing Access)、上りリンクにはSC−FDMA(Single Carrier Frequency Division Multiple Access)がそれぞれ適用される。
図5に示すように、無線フレームは、時間方向に並ぶ10個のサブフレームで構成され、各サブフレームは、時間方向に並ぶ2個のスロットで構成される。各サブフレームの長さは1msであり、各スロットの長さは0.5msである。各サブフレームは、周波数方向に複数個のリソースブロック(RB)を含み、時間方向に複数個のシンボルを含む。各シンボルの先頭には、サイクリックプレフィックス(CP)と呼ばれるガード区間が設けられる。リソースブロックは、周波数方向に複数個のサブキャリアを含む。1つのサブキャリア及び1つのシンボルにより構成される最小リソース単位はリソースエレメント(RE)と称される。
また、UE100に割り当てられる無線リソースのうち、周波数リソースはリソースブロックにより特定でき、時間リソースはサブフレーム(又はスロット)により特定できる。
上りリンクにおいて、各サブフレームにおける周波数方向の両端部は、主に物理上りリンク制御チャネル(PUCCH)として使用される制御領域である。また、各サブフレームにおける周波数方向の中央部は、主に物理上りリンク共有チャネル(PUSCH)として使用できる領域である。さらに、各サブフレームには、サウンディング参照信号(SRS)が配置される。
図6は、下りリンクで使用される無線フレームの構成図である。
図6に示すように、下りリンクにおいて、各サブフレームの先頭数シンボルの区間は、主に物理下りリンク制御チャネル(PDCCH)として使用される制御領域である。また、各サブフレームの残りの区間は、主に物理下りリンク共有チャネル(PDSCH)として使用できる領域である。
下りリンクにおいて、各サブフレームには、セル固有参照信号(CRS)及び/又はチャネル状態情報用参照信号(CSI−RS)等の下りリンク参照信号が分散して配置される。下りリンク参照信号は、所定の直交信号系列により構成され、かつ、所定のリソースエレメントに配置される。
(協調型干渉キャンセル方式の概要)
図7は、本実施形態に係る協調型干渉キャンセル方式の概要を説明するための図である。
図7に示すように、UE100−1は、協調型干渉キャンセル方式が適用されるUEである。UE100−1は、eNB200−1が管理するセルとの接続(RRC接続)を確立している。すなわち、eNB200−1が管理するセルは、UE100−1のサービングセルに相当する。
本実施形態では、サービングセルに隣接する隣接セルは、eNB200−1とは異なるeNB200−2によって管理されている。図7の例では、UE100−2は、eNB200−2が管理するセルとの接続(RRC接続)を確立している。なお、eNB200−1及びeNB200−2は、同期がとられている。
eNB200−1及びeNB200−2は、X2インターフェイスにより相互に接続される。また、eNB200−1及びeNB200−2は、S1インターフェイスによりMME/S−GW300と接続される。
UE100−1は、eNB200−1が管理するセル(サービングセル)とeNB200−2が管理するセル(隣接セル)との境界付近に位置している。よって、eNB200−2がeNB200−1と同じ無線リソースを使用してUE100−2への送信を行う場合、UE100−1は、eNB200−2からの下りリンクの干渉を受ける。すなわち、UE100−1は、サービングセルからの希望波信号を受信するとともに、隣接セルからの干渉波信号を受信する。
このような動作環境において、eNB200−1は、干渉波信号に対応する干渉レプリカ信号を生成し、干渉レプリカ信号を希望波信号に重畳する。そして、eNB200−1は、干渉レプリカ信号が重畳された希望波信号をUE100−1に送信する。
ここで、eNB200−1は、UE100−1が受信する干渉レプリカ信号が、UE100−1が受信する干渉波信号を打ち消すように、干渉レプリカ信号を生成する。具体的には、eNB200−1は、UE100−1が受信する干渉レプリカ信号の位相が、UE100−1が受信する干渉波信号の位相と逆になるように、干渉レプリカ信号を生成する。また、eNB200−1は、UE100−1が受信する干渉レプリカ信号の振幅が、UE100−1が受信する干渉波信号の振幅と同じになるように、干渉レプリカ信号を生成する。
これにより、干渉レプリカ信号は、UE100−1の位置において、干渉波信号と逆位相で合成され、干渉波信号を打ち消す。よって、UE100−1における干渉波信号の受信電力を低下させることができるため、SIRを改善できる。また、隣接セルにおいてUE100−1のために無線リソースを確保する必要がないため、JT−CoMP、DPS−CoMP、及びCS−CoMPに比べて、無線リソースの利用効率を改善できる。さらに、eNB200−2が複数のアンテナを有していない場合、すなわち、ビームフォーミング/ヌルステアリングが不能な場合であっても、本方式(協調型干渉キャンセル方式)を適用可能である。
また、干渉レプリカ信号は、UE100−1の位置以外の位置においては、干渉波信号と逆位相で合成されずに残存する。よって、干渉レプリカ信号は、UE100−1の位置以外の位置においては、希望波信号の復調を妨害する妨害信号としても機能する。従って、協調型干渉キャンセル方式によれば、通信の秘匿性も高めることができる。
eNB200−1は、干渉レプリカ信号を生成するために必要な情報の少なくとも一部を、eNB200−2、MME/S−GW300、及びUE100−1のうち少なくとも1つから取得する。
干渉レプリカ信号を生成するためには、第1に、eNB200−2が送信する干渉波信号の信号波形に関する情報(干渉波情報)が必要である。
ただし、eNB200−2が送信する干渉波信号は、eNB200−2とUE100−1との間のチャネル特性の影響を受けて、UE100−1で受信される。よって、干渉レプリカ信号を生成するためには、第2に、eNB200−2とUE100−1との間のチャネル特性に関する情報(チャネル情報)が必要である。
さらに、干渉レプリカ信号の精度を向上させるためには、干渉波情報及びチャネル情報以外の情報も利用できる。そのような情報の詳細については後述する。
(eNB200−1の構成)
図8は、協調型干渉キャンセル方式を実現するためのeNB200−1のブロック図である。
図8に示すように、プロセッサ240は、希望波信号を生成する希望波信号生成部241と、干渉レプリカ信号を生成する干渉レプリカ信号生成部242と、干渉レプリカ信号を希望波信号に重畳する重畳部243と、干渉レプリカ信号が重畳された希望波信号からOFDM信号(重畳信号)を生成するOFDM信号生成部244と、を含む。無線信号送受信機210は、OFDM信号(重畳信号)を増幅して送信する送信部211を含む。
希望波信号生成部241は、UE100−1への送信データ(ユーザデータ)に送信処理を施すことにより、UE100−1への送信データを希望波信号に変換する。送信処理は、符号化処理、変調処理、プリコーディング処理、及びリソースマッピング処理を含む。
符号化処理は、送信データを符号化する処理である。符号化処理は、送信データに誤り検出符号(CRC符号)を付加する処理、及びスクランブル処理などを含んでもよい。
変調処理は、符号化された送信データ(符号化データ)を変調する処理である。
プリコーディング処理は、eNB200−1とUE100−1との間のチャネル特性を示すチャネル情報に基づいて、変調された符号化データ(希望波信号波形)をプリコーディングする処理である。
なお、以下においては、eNB200−1とUE100−1との間のチャネル特性を示すチャネル情報を「チャネル情報1」と称し、eNB200−2とUE100−1との間のチャネル特性を示すチャネル情報を「チャネル情報2」と称する。
リソースマッピング処理は、プリコーディングされた希望波信号波形を物理リソースにマッピングする処理である。
これらの処理の結果、希望波信号生成部241は、希望波信号を重畳部243に出力する。
干渉レプリカ信号生成部242は、少なくともチャネル情報2に基づいて、干渉波情報に対応する干渉波信号波形の位相及び振幅を調整して、干渉レプリカ信号を生成する。また、干渉レプリカ信号生成部242は、干渉レプリカ信号の精度を向上させるための情報も加味して、干渉レプリカ信号を生成する。さらに、干渉レプリカ信号生成部242は、無線送受信機210における送信電力を調整してもよい。
具体的には、干渉レプリカ信号生成部242は、UE100−1が受信する干渉レプリカ信号の位相が、UE100−1が受信する干渉波信号の位相と逆になるように、干渉レプリカ信号を生成する。また、eNB200−1は、UE100−1が受信する干渉レプリカ信号の振幅が、UE100−1が受信する干渉波信号の振幅と同じになるように、干渉レプリカ信号を生成する。
例えば、干渉レプリカ信号生成部242は、干渉波情報及びチャネル情報2を用いて、UE100−1が受信する干渉波受信波形を推定する。次に、干渉レプリカ信号生成部242は、当該干渉波受信波形を位相平面上にマッピング(ベクトル化)し、振幅を一定に保ちながら、位相を180度回転させることにより、干渉レプリカ信号(レプリカベクトル)を生成する。ただし、CRS位置の違いやDMRS(復調用参照信号)の有無などを考慮して、リソースエレメント位置の対応が取れるようにレプリカを生成する必要がある。また、サービングセルのCRS位置には、レプリカを重畳しない。
第1に、干渉波情報の取得方法について説明する。干渉波情報は、例えば干渉波信号波形である。干渉波信号波形とは、eNB200−2における変調後の信号の波形である。或いは、干渉波信号波形と位相が逆で振幅が等しい信号の波形(逆特性干渉信号波形)を取得可能である場合、干渉波情報は、逆特性干渉信号であってもよい。
干渉波情報が干渉波信号波形又は逆特性干渉信号波形である場合、eNB200−1のネットワークインターフェイス220は、干渉波信号波形又は逆特性干渉信号波形をeNB200−1から受信する。そして、干渉レプリカ信号生成部242は、ネットワークインターフェイス220が受信した干渉波信号波形又は逆特性干渉信号波形を取得する。
或いは、干渉波情報は、eNB200−2において干渉波信号に変換される前の送信データ(UE100−2へのユーザデータ)である。当該送信データは、符号化前の送信データであってもよく、符号化後の送信データであってもよい。
なお、以下においては、UE100−1に対する送信データを「送信データ1」と称し、UE100−2に対する送信データを「送信データ2」と称する。
干渉波情報が送信データ2である場合、eNB200−1のネットワークインターフェイス220は、送信データ2をeNB200−1又はMME/S−GW300から受信する。干渉レプリカ信号生成部242は、ネットワークインターフェイス220が受信した送信データ2を取得する。
また、干渉波情報が送信データ2である場合、干渉レプリカ信号生成部242は、eNB200−2が送信データ2に対して行う送信処理と同じ送信処理を行って、干渉波信号波形を生成する必要がある。よって、eNB200−1のネットワークインターフェイス220は、eNB200−2が送信データ2に対して行う送信処理の内容を示す送信処理情報をeNB200−2から受信する。送信処理の内容とは、例えば、符号化処理の内容、変調処理の内容、及びリソースマッピング処理の内容である。干渉レプリカ信号生成部242は、ネットワークインターフェイス220が受信した送信処理情報を取得する。
第2に、チャネル情報2の取得方法について説明する。チャネル情報2は下りリンクのチャネル特性を示す情報であるため、FDDの場合には、チャネル情報2はUE100−1において生成される。これに対し、TDDの場合には、チャネル情報2はUE100−1又はeNB200−2において生成される。
なお、干渉波情報が逆特性干渉信号波形である場合、干渉レプリカ信号生成部242はチャネル情報2を取得する必要はないことに留意すべきである。
チャネル情報2をUE100−1において生成する場合、チャネル情報2は、UE100−1からeNB200−1へ直接的に送信されてもよく、UE100−1からeNB200−2を経由してeNB200−1へ間接的に送信されてもよい。
eNB200−1のネットワークインターフェイス220は、チャネル情報2をeNB200−2から受信する。或いは、eNB200−1の無線送受信機210は、チャネル情報2をUE100−1から受信する。干渉レプリカ信号生成部242は、ネットワークインターフェイス220又は無線送受信機210が受信したチャネル情報2を取得する。
第3に、干渉レプリカ信号の精度を向上させるための情報の取得方法について説明する。
干渉レプリカ信号の精度を向上させるための情報は、UE100−1がeNB200−2から受信する参照信号についての受信電力(RSRP;Reference Signal Received Power)を示す受信電力情報である。干渉レプリカ信号生成部242は、受信電力情報を加味することにより、干渉レプリカ信号の振幅(送信電力を含む)を適切に調整できる。
受信電力情報は、UE100−1において生成される。受信電力情報は、UE100−1からeNB200−1へ直接的に送信されてもよく、UE100−1からeNB200−2を経由してeNB200−1へ間接的に送信されてもよい。
eNB200−1のネットワークインターフェイス220は、受信電力情報をeNB200−2から受信する。或いは、eNB200−1の無線送受信機210は、受信電力情報をUE100−1から受信する。干渉レプリカ信号生成部242は、ネットワークインターフェイス220又は無線送受信機210が受信した受信電力情報を取得する。
或いは、干渉レプリカ信号の精度を向上させるための情報は、eNB200−2が送信する参照信号(CRS)とデータ信号との間の振幅差又は位相差の少なくとも一方を示す差情報である。データ信号とは、eNB200−2が物理下りリンク共有チャネル(PDSCH)上で送信する信号である。干渉レプリカ信号生成部242は、差情報を加味することにより、干渉レプリカ信号の振幅及び/又は位相を適切に調整できる。
差情報は、eNB200−2において生成される。eNB200−2は、差情報をeNB200−1に送信する。eNB200−1のネットワークインターフェイス220は、差情報をeNB200−2から受信する。干渉レプリカ信号生成部242は、ネットワークインターフェイス220が受信した差情報を取得する。
或いは、干渉レプリカ信号の精度を向上させるための情報は、eNB200−2が送信する参照信号(CRS)とデータ信号との間の電力差を示す電力差情報である。干渉レプリカ信号生成部242は、電力差情報を加味することにより、干渉レプリカ信号の振幅(送信電力を含む)を適切に調整できる。
電力差情報は、例えば、eNB200−2において生成される電力差情報(送信電力差を示す情報)である。電力差情報は、eNB200−2からeNB200−1へ直接的に送信されてもよく、eNB200−2からUE100−1を経由してeNB200−1へ間接的に送信されてもよい。
eNB200−1のネットワークインターフェイス220は、電力差情報をeNB200−2から受信する。或いは、eNB200−1の無線送受信機210は、電力差情報をUE100−1から受信する。干渉レプリカ信号生成部242は、ネットワークインターフェイス220又は無線送受信機210が受信した電力差情報を取得する。
或いは、干渉レプリカ信号の精度を向上させるための情報は、eNB200−1からUE100−1までの遅延時間と、eNB200−2からUE100−1までの遅延時間と、の間の遅延時間差を示す時間差情報である。干渉レプリカ信号生成部242は、時間差情報を加味することにより、干渉レプリカ信号の送信タイミングを適切に調整できる。
時間差情報は、UE100−1において生成される。時間差情報は、UE100−1からeNB200−1へ直接的に送信されてもよく、UE100−1からeNB200−2を経由してeNB200−1へ間接的に送信されてもよい。
eNB200−1のネットワークインターフェイス220は、時間差情報をeNB200−2から受信する。或いは、eNB200−1の無線送受信機210は、時間差情報をUE100−1から受信する。干渉レプリカ信号生成部242は、ネットワークインターフェイス220又は無線送受信機210が受信した時間差情報を取得する。
(第1実施形態に係る動作)
以下において、本実施形態に係る動作を動作パターン1から動作パターン8の順に説明する。
(1)動作パターン1
図9は、本実施形態に係る動作パターン1のシーケンス図である。動作パターン1では、eNB200−1が取得する干渉波情報は、干渉信号波形である。
図9に示すように、ステップS1101において、eNB200−2は、自セルに接続するUE100−2に対するスケジューリング(或いは、プレスケジューリング)を行う。
ステップS1102において、eNB200−2は、スケジューリングの結果に基づいて、送信データ2から送信信号波形を生成し、送信信号波形をサンプリングする。
ステップS1103において、eNB200−2は、サンプリングした送信信号波形をeNB200−1に送信する。ここで、サンプリングした送信信号波形は、干渉信号波形に相当する。
ステップS1104において、eNB200−1は、自セルに接続するUE100−1に対するスケジューリングを行い、送信信号波形(希望波信号波形)を生成する。
ステップS1105において、eNB200−1は、チャネル情報2を取得する。eNB200−1がチャネル情報2を取得するための動作の具体例については後述する。
ステップS1106において、eNB200−1は、チャネル情報2に基づいて、干渉信号波形の逆特性信号を干渉レプリカ信号として生成する。そして、eNB200−1は、干渉レプリカ信号を希望波信号に重畳する。
ステップS1107において、eNB200−2は、UE100−に対する送信を行う。UE100−1は、eNB200−2からの信号を干渉波信号として受信する。一方、eNB200−1は、UE100−1に対する重畳信号の送信を行う。UE100−1は、重畳信号を受信する。ここで、重畳信号に含まれる干渉レプリカ信号により、干渉波信号がキャンセルされる。
ステップS1108において、UE100−1は、重畳信号に含まれる希望波信号を復調する。
なお、本動作パターンでは、主にUE受信端(無線信号の状態)において干渉波信号がキャンセルされることを想定しているが、復調時(ベースバンド信号の状態)においてキャンセルされてもよい。以下の動作パターンにおいても同様である。
図10は、eNB200−1がチャネル情報2を取得するための動作例1のシーケンス図である。本動作例では、チャネル情報2は、UE100−1において生成され、UE100−1からeNB200−2を経由してeNB200−1に送信される。
図10に示すように、ステップS11において、eNB200−1は、協調型干渉キャンセル方式が適用されるUE100−1の識別子(端末ID)をeNB200−2に送信する。
ステップS12において、eNB200−1は、UE100−1がチャネル情報2を取得すべき隣接セルの識別子(セルID)をUE100−1に送信する。当該セルIDは、チャネル特性の推定対象とすべきセルを示すセル指定情報に相当する。
ステップS13において、eNB200−2は、参照信号(CRS)を送信する。
ステップS14において、UE100−1は、eNB200−1から受信したセルIDに基づいて、eNB200−2からの参照信号(CRS)を受信する。そして、UE100−1は、CRSに基づいてチャネル推定を行い、チャネル情報2を生成する。このように、UE100−1は、eNB200−1から受信したセルIDが示すセルについてチャネル特性を推定することにより、チャネル情報2を生成する。
ステップS15において、UE100−1は、eNB200−1から受信したセルIDに基づいて、チャネル情報2をeNB200−2に送信する。ここで、UE100−1は、自身の端末IDをチャネル情報2に付加して送信する。
ステップS16において、eNB200−2は、eNB200−1から受信した端末IDに基づいて、UE100−1から受信したチャネル情報2をeNB200−1に転送する。eNB200−1は、eNB200−2からチャネル情報2を受信する。
図11は、eNB200−1がチャネル情報2を取得するための動作例2のシーケンス図である。本動作例では、チャネル情報2は、UE100−1において生成され、UE100−1からeNB200−1に直接的に送信される。
図11に示すように、ステップS21において、eNB200−1は、UE100−1がチャネル情報2を取得すべき隣接セルの識別子(セルID)をUE100−1に送信する。当該セルIDは、チャネル特性の推定対象とすべきセルを示すセル指定情報に相当する。
ステップS22において、eNB200−2は、参照信号(CRS)を送信する。
ステップS23において、UE100−1は、eNB200−1から受信したセルIDに基づいて、eNB200−2からの参照信号(CRS)を受信する。そして、UE100−1は、CRSに基づいてチャネル推定を行い、チャネル情報2を生成する。このように、UE100−1は、eNB200−1から受信したセルIDが示すセルについてチャネル特性を推定することにより、チャネル情報2を生成する。
ステップS24において、UE100−1は、eNB200−1から受信したセルIDに基づいて、チャネル情報2をeNB200−1に送信する。eNB200−1は、UE100−1からチャネル情報2を受信する。
図12は、eNB200−1がチャネル情報2を取得するための動作例3のシーケンス図である。本動作例では、チャネル情報2は、eNB200−2において生成され、eNB200−2からeNB200−1に送信される。
図12に示すように、ステップS31において、eNB200−1は、協調型干渉キャンセル方式が適用されるUE100−1の識別子(端末ID)をeNB200−2に送信する。当該端末IDは、チャネル特性の推定対象とすべきUEを示す端末指定情報に相当する。
ステップS32において、eNB200−1は、UE100−1が送信する参照信号(SRS)を復調するためのSRS復調用情報をeNB200−2に送信する。SRS復調用情報は、SRS挿入サブフレーム間隔、対象UEの直交符号、SRS帯域幅、SRS周波数ドメイン位置、SRSホッピング帯域などを含む。SRS復調用情報は、サブフレーム開始位置、及びシステム帯域幅をさらに含んでもよい。なお、eNB200−1は、上記の端末IDをSRS復調用情報に含めてeNB200−2に送信してもよい。この場合、ステップS31は省略可能である。
ステップS33において、UE100−1は、参照信号(SRS)を送信する。
ステップS34において、eNB200−2は、eNB200−1から受信したSRS復調用情報に基づいて、UE100−1からの参照信号(SRS)を受信及び復調する。そして、eNB200−2は、SRSに基づいてチャネル推定を行い、チャネル情報2を生成する。
ステップS35において、eNB200−2は、チャネル情報2をeNB200−1に送信する。eNB200−1は、eNB200−2からチャネル情報2を受信する。
(2)動作パターン2
図13は、本実施形態に係る動作パターン2のシーケンス図である。動作パターン2は、動作パターン1を一部変更したものである。
図13に示すように、ステップS1201において、eNB200−1は、自セルに接続するUE100−1に対するスケジューリング(或いは、プレスケジューリング)を行う。
ステップS1202において、eNB200−1は、スケジューリングの結果に基づいて、UE100−1に対する割当リソースブロックを示すリソース情報をeNB200−2に送信する。リソース情報は、希望波信号の送信に使用する無線リソースを示す情報に相当する。
ステップS1203において、eNB200−2は、自セルに接続するUE100−2に対するスケジューリングを行う。
ステップS1204において、eNB200−2は、スケジューリングの結果に基づいて、eNB200−1から受信したリソース情報に対応するリソースブロックについて、送信データ2から送信信号波形を生成し、送信信号波形をサンプリングする。
ステップS1205において、eNB200−2は、サンプリングした送信信号波形をeNB200−1に送信する。ここで、サンプリングした送信信号波形は、干渉信号波形に相当する。
ステップS1206において、eNB200−1は、チャネル情報2を取得する。チャネル情報2を取得するための動作例については、上述した動作パターン1と同様である。
ステップS1207において、eNB200−1は、チャネル情報2に基づいて、希望波信号波形の逆特性信号を干渉レプリカ信号として生成する。そして、eNB200−1は、干渉レプリカ信号を希望波信号に重畳する。
ステップS1208において、eNB200−2は、UE100−に対する送信を行う。UE100−1は、eNB200−2からの信号を干渉波信号として受信する。一方、eNB200−1は、UE100−1に対する重畳信号の送信を行う。UE100−1は、重畳信号を受信する。ここで、重畳信号に含まれる干渉レプリカ信号により、干渉波信号がキャンセルされる。
ステップS1209において、UE100−1は、重畳信号に含まれる希望波信号を復調する。
(3)動作パターン3
図14は、本実施形態に係る動作パターン3のシーケンス図である。動作パターン3では、eNB200−1が取得する干渉波情報は、逆特性干渉信号波形である。
図14に示すように、ステップS1301において、eNB200−2は、UE100−1からチャネル情報2を取得する。或いは、eNB200−2は、チャネル情報2を自身で取得してもよい。
ステップS1302において、eNB200−2は、自セルに接続するUE100−2に対するスケジューリング(或いは、プレスケジューリング)を行う。
ステップS1303において、eNB200−2は、スケジューリングの結果に基づいて、送信データ2から送信信号波形(干渉波信号波形)を生成する。
ステップS1304において、eNB200−2は、チャネル情報2に基づいて、干渉波信号波形の逆特性を逆特性干渉波形として生成し、逆特性干渉波形をサンプリングする。
ステップS1305において、eNB200−2は、サンプリングした逆特性干渉波形をeNB200−1に送信する。
なお、上述した動作パターン2と同様に、リソース情報に基づいて波形通知を行ってもよい。具体的には、ステップS1302の前に、eNB200−1は、UE100−1に対する割当リソースブロックを示すリソース情報をeNB200−2に送信し、eNB200−2は、当該リソース情報に対応するリソースブロックについて送信信号波形を生成してサンプリングする。これにより、X2インターフェイス上を伝送する信号量を削減するとともに、eNB200−1が逆特性信号を単純に重畳するだけで良くなるという利点がある。
ステップS1306において、eNB200−1は、自セルに接続するUE100−1に対するスケジューリングを行い、送信信号波形(希望波信号波形)を生成する。
ステップS1307において、eNB200−1は、eNB200−2から受信した逆特性干渉波形により干渉レプリカ信号を生成する。そして、eNB200−1は、干渉レプリカ信号を希望波信号に重畳する。
ステップS1308において、eNB200−2は、UE100−に対する送信を行う。UE100−1は、eNB200−2からの信号を干渉波信号として受信する。一方、eNB200−1は、UE100−1に対する重畳信号の送信を行う。UE100−1は、重畳信号を受信する。ここで、重畳信号に含まれる干渉レプリカ信号により、干渉波信号がキャンセルされる。
ステップS1309において、UE100−1は、重畳信号に含まれる希望波信号を復調する。
(4)動作パターン4
図15は、本実施形態に係る動作パターン4のシーケンス図である。動作パターン4では、eNB200−1が取得する干渉波情報は、UE100−2に対する送信データ(送信データ2)である。
図15に示すように、ステップS1401において、eNB200−1は、自セルに接続するUE100−1に対するスケジューリング(或いは、プレスケジューリング)を行う。
ステップS1402において、eNB200−1は、スケジューリングの結果に基づいて、UE100−1に対する送信データ(送信データ1)から送信信号波形(希望波信号波形)を生成する。
ステップS1403において、eNB200−2は、送信データ2をeNB200−1に送信する。
なお、上述した動作パターン2と同様に、リソース情報に基づいてデータ通知を行ってもよい。具体的には、ステップS1403の前に、eNB200−1は、UE100−1に対する割当リソースブロックを示すリソース情報をeNB200−2に送信し、eNB200−2は、当該リソース情報に対応する送信データ2をeNB200−2に送信する。これにより、X2インターフェイス上を伝送する信号量を削減できる。
ステップS1404において、eNB200−2は、自セルに接続するUE100−2に対するスケジューリング(或いは、プレスケジューリング)を行う。
ステップS1405において、eNB200−2は、スケジューリングの結果に基づいて、スケジューリング情報をeNB200−1に送信する。スケジューリング情報は、送信データ2を送信信号(干渉波信号)に変換する際の送信処理の内容を示す送信処理情報に相当する。
ステップS1406において、eNB200−1は、チャネル情報2を取得する。eNB200−1がチャネル情報2を取得する動作については、上述した動作パターン1と同様である。
ステップS1407において、eNB200−2は、eNB200−2が送信する参照信号(CRS)とデータ信号との間の振幅差又は位相差の少なくとも一方を示す差情報をeNB200−1に送信する。eNB200−2は、リソースブロック毎の差情報をeNB200−1に送信してもよい。
なお、eNB200−2からeNB200−1への差情報の送信は、本動作パターンに限らず、上述した動作パターン、及び後述する動作パターンに対しても適用可能である。また、上述した動作パターン2のように、UE100−1に対する割当リソースブロックがeNB200−1からeNB200−2へ通知される場合には、eNB200−2は、当該割当リソースブロックについてのみ差情報をeNB200−1に送信してもよい。
ステップS1408において、eNB200−2は、スケジューリング(ステップS1404)の結果に基づいて、送信データ2から送信信号波形(干渉波信号波形)を生成する。
ステップS1409において、eNB200−1は、eNB200−2から受信した送信データ2に対して、eNB200−2から受信したスケジューリング情報(送信処理情報)が示す送信処理を行い、干渉信号波形を生成する。
ステップS1410において、eNB200−1は、チャネル情報2に基づいて、干渉信号波形の逆特性信号を干渉レプリカ信号として生成する。その際、eNB200−1は、eNB200−2から受信した差情報に基づいて干渉レプリカ信号の位相及び振幅を調整する。
ステップS1411において、eNB200−1は、干渉レプリカ信号を希望波信号に重畳する。
ステップS1412において、eNB200−2は、UE100−に対する送信を行う。UE100−1は、eNB200−2からの信号を干渉波信号として受信する。一方、eNB200−1は、UE100−1に対する重畳信号の送信を行う。UE100−1は、重畳信号を受信する。ここで、重畳信号に含まれる干渉レプリカ信号により、干渉波信号がキャンセルされる。
ステップS1413において、UE100−1は、重畳信号に含まれる希望波信号を復調する。
(5)動作パターン5
図16は、本実施形態に係る動作パターン5のシーケンス図である。動作パターン5は、動作パターン4を一部変更したものである。
図16に示すように、ステップS1501において、eNB200−1は、自セルに接続するUE100−1に対するスケジューリング(或いは、プレスケジューリング)を行う。
ステップS1502において、eNB200−1は、スケジューリングの結果に基づいて、UE100−1に対する送信データ(送信データ1)から送信信号波形(希望波信号波形)を生成する。
ステップS1503において、S−GW300は、送信データ2をeNB200−1及びeNB200−2に送信する。本動作パターンにおいて、S−GW300は管理装置に相当する。
ステップS1504において、eNB200−2は、自セルに接続するUE100−2に対するスケジューリング(或いは、プレスケジューリング)を行う。
ステップS1505において、eNB200−2は、スケジューリングの結果に基づいて、スケジューリング情報をeNB200−1に送信する。スケジューリング情報は、送信データ2を送信信号(干渉波信号)に変換する際の送信処理の内容を示す送信処理情報に相当する。
ステップS1506において、eNB200−1は、チャネル情報2を取得する。eNB200−1がチャネル情報2を取得する動作については、上述した動作パターン1と同様である。
ステップS1507において、eNB200−2は、スケジューリング(ステップS1504)の結果に基づいて、送信データ2から送信信号波形(干渉波信号波形)を生成する。
ステップS1508において、eNB200−1は、eNB200−2から受信した送信データ2に対して、eNB200−2から受信したスケジューリング情報(送信処理情報)が示す送信処理を行い、干渉信号波形を生成する。
ステップS1509において、eNB200−1は、チャネル情報2に基づいて、干渉信号波形の逆特性信号を干渉レプリカ信号として生成する。
ステップS1510において、eNB200−1は、干渉レプリカ信号を希望波信号に重畳する。
ステップS1511において、eNB200−2は、UE100−に対する送信を行う。UE100−1は、eNB200−2からの信号を干渉波信号として受信する。一方、eNB200−1は、UE100−1に対する重畳信号の送信を行う。UE100−1は、重畳信号を受信する。ここで、重畳信号に含まれる干渉レプリカ信号により、干渉波信号がキャンセルされる。
ステップS1512において、UE100−1は、重畳信号に含まれる希望波信号を復調する。
(6)動作パターン6
図17は、本実施形態に係る動作パターン6のシーケンス図である。動作パターン6は、干渉レプリカ信号の振幅を適切に調整するための動作パターンである。動作パターン6は、上述した動作パターン1乃至5の何れかと組み合わせて実施される。
図17に示すように、ステップS1601において、eNB200−1は、参照信号(CRS)を送信する。UE100−1は、CRSを受信する。
ステップS1602において、UE100−1は、eNB200−1から受信したCRSの受信電力(RSRP1)を測定する。
ステップS1603において、UE100−1は、RSRP1(RSRP報告)をeNB200−1に送信する。
ステップS1604において、eNB200−1は、CRSの送信電力からRSRP1を減算することにより、UE100−1とeNB200−1との間の伝搬損失(伝搬損失1)を算出する。
ステップS1605において、eNB200−1は、伝搬損失1に基づいて、希望波信号の振幅を調整する。
ステップS1606において、eNB200−2は、CRSを送信する。UE100−1は、CRSを受信する。
ステップS1607において、UE100−1は、eNB200−2から受信したCRSの受信電力(RSRP2)を測定する。
ステップS1608において、UE100−1は、RSRP2をeNB200−2に送信する。
ステップS1609において、eNB200−2は、UE100−1から受信したRSRP2をeNB200−1に転送する。ここで、eNB200−2は、eNB200−1からの事前の要求に応じてRSRP2をeNB200−1に転送してもよい。
なお、UE100−1は、RSRP2をeNB200−2に送信するのではなく、RSRP2をeNB200−1に直接的に送信してもよい。
ステップS1610において、eNB200−1は、CRSの送信電力からRSRP2を減算することにより、UE100−1とeNB200−2との間の伝搬損失(伝搬損失2)を算出する。
ステップS1611において、eNB200−1は、伝搬損失2に基づいて、干渉レプリカ信号の振幅を調整する。
なお、eNB200−1及び/又はeNB200−2がCRS以外の参照信号(具体的には、CSI−RS)を送信する場合、UE100−1は、CSI−RSの受信電力も測定し、CSI−RSの受信電力をeNB200−1又はeNB200−2に送信してもよい。この場合、受信電力の種別(CRSであるか、CSI−RSであるか)を示す情報を付加してもよい。
(7)動作パターン7
図18は、本実施形態に係る動作パターン7のシーケンス図である。動作パターン7は、干渉レプリカ信号の振幅を適切に調整するための動作パターンである。動作パターン7は、上述した動作パターン1乃至5の何れかと組み合わせて実施される。
図18に示すように、ステップS1701において、eNB200−1は、隣接セル(eNB200−2が管理するセル)の識別子(セルID)をUE100−1に送信する。
ステップS1702において、UE100−1は、eNB200−1から受信したセルIDに基づいて、eNB200−2が送信するシステム情報(SIB;System Information Block)を受信する。本動作パターンでは、SIBは、eNB200−2が送信する参照信号とデータ信号との間の電力差(送信電力差)を示す電力差情報を含む。
ステップS1703において、UE100−1は、SIBを復調し、SIBに含まれる電力差情報を取得する。
ステップS1704において、UE100−1は、電力差情報をeNB200−1に送信する。
ステップS1705において、eNB200−1は、UE100−1から受信した電力差情報に基づいて、干渉レプリカ信号の振幅を調整する。
なお、本動作パターンでは、電力差情報は、eNB200−2からUE100−1を経由してeNB200−1に送信されていたが、eNB200−2からeNB200−1に直接的に送信されてもよい。この場合、eNB200−2は、eNB200−1からの要求に応じて電力差情報をeNB200−1に送信してもよい。
(8)動作パターン8
図19は、本実施形態に係る動作パターン8のシーケンス図である。動作パターン8は、干渉レプリカ信号の送信タイミング(重畳タイミング)を適切に調整するための動作パターンである。動作パターン8は、上述した動作パターン1乃至5の何れかと組み合わせて実施される。
図19に示すように、ステップS1801において、eNB200−1は、参照信号(CRS)を送信する。eNB200−1が送信したCRSは、伝搬遅延τs後において、UE100−1で受信される。
ステップS1802において、eNB200−2は、eNB200−1がCRSを送信するのと同時に、CRSを送信する。eNB200−2が送信したCRSは、伝搬遅延τn後において、UE100−1で受信される。
ステップS1803において、UE100−1は、eNB200−1からのCRSの受信タイミングと、eNB200−2からのCRSの受信タイミングと、の差を時間差情報として生成する。すなわち、時間差情報は、eNB200−1からUE100−1までの遅延時間τsと、eNB200−2からUE100−1までの遅延時間τnと、の間の遅延時間差を示す情報である。
ステップS1804において、UE100−1は、時間差情報をeNB200−1に送信する。eNB200−1は、UE100−1から受信した時間差情報に基づいて、干渉レプリカ信号の送信タイミング(重畳タイミング)を調整する。
なお、本動作パターンでは、eNB200−1及びeNB200−2がCRSを同時に送信しているが、CRSの送信タイミングが異なる場合には、送信タイミング差の情報をeNB200−1及びeNB200−2で共有し、UE100−1から受信した時間差情報を補正すればよい。或いは、UE100−1側で送信タイミング差の情報(サブフレーム番号の差、シンボル番号の差など)が分かる場合は、UE100−1にて補正して遅延時間差を報告してもよい。
また、本動作パターンでは、参照信号としてCRSを使用しているが、CRSに代えてCSI−RSを使用してもよい。さらに、UE100−1は、eNB200−1からのCRSの受信電力と、eNB200−2からのCRSの受信電力と、の差を示す情報を時間差情報と共に送信してもよい。
[第2実施形態]
以下、第2実施形態について、上述した第1実施形態との相違点を主として説明する。
本実施形態は、協調型干渉キャンセル方式において、干渉レプリカ信号が干渉波信号を打ち消す度合い、すなわち、干渉キャンセルの効果を評価可能とする実施形態である。
図20は、本実施形態に係る動作を説明するための図である。
図20に示すように、本実施形態に係る動作環境は、第1実施形態と同様である。すなわち、UE100−1は、サービングセル(eNB200−1)からの希望波信号を受信するとともに、サービングセルに隣接する隣接セル(eNB200−2)からの干渉波信号を受信する。eNB200−1は、UE100−1が受信する干渉波信号を打ち消すように、干渉波信号に対応する干渉レプリカ信号を希望波信号に重畳している。
本実施形態では、干渉レプリカ信号は、干渉波信号に含まれるCSI−RS(第1の参照信号)を打ち消すためのレプリカ信号であるCSI−RSレプリカ信号(CSI−RS逆特性信号)を含む。CSI−RSレプリカ信号は、干渉レプリカ信号と同様にして生成される。具体的には、eNB200−1は、UE100−1が受信するCSI−RSレプリカ信号の位相が、UE100−1がeNB200−2から受信する干渉波信号の位相と逆になるように、CSI−RSレプリカ信号を生成する。また、eNB200−1は、UE100−1が受信するCSI−RSレプリカ信号の振幅が、UE100−1がeNB200−2から受信する干渉波信号の振幅と同じになるように、CSI−RSレプリカ信号を生成する。
干渉レプリカ信号(CSI−RSレプリカ信号を含む)が理想的に生成される場合には、チャネル状態の変化がない限り、UE100−1が受信する干渉波信号(CSI−RSを含む)が完全に打ち消され、UE100−1における干渉レプリカ信号(CSI−RSレプリカ信号を含む)の受信電力はゼロになる。しかしながら、干渉レプリカ信号を理想的に生成できるとは限らないため、干渉キャンセルの効果を評価して、評価結果を例えばeNB200−1におけるスケジューリング(MCS決定など)に反映させることが望ましい。
そこで、本実施形態では、UE100−1は、干渉レプリカ信号が希望波信号に重畳されている状況下でのeNB200−2からのCSI−RSの受信電力であるPCSI−RS1(第1の受信電力)を測定する。UE100−1は、PCSI−RS1をeNB200−1に通知する。或いは、UE100−1は、PCSI−RS1に基づく受信品質指標値をeNB200−1に通知する。本実施形態では、PCSI−RS1に基づく受信品質指標値とは、希望波対干渉波比(SIR)又は干渉キャンセル比である。eNB200−1は、UE100−1からの通知に基づいて、例えばUE100−1に対するスケジューリング(MCS決定など)を行う。
(第2実施形態に係る動作)
(1)動作パターン1
図21は、本実施形態に係る動作パターン1のシーケンス図である。
図21に示すように、ステップS3101において、eNB200−2は、自局から送信するCSI−RSに関するCSI−RS信号情報をeNB200−1に送信する。ここで、eNB200−2は、CSI−RS信号情報を干渉波情報に含めてeNB200−1に送信してもよい。eNB200−1は、干渉波情報(CSI−RS信号情報を含む)に基づいて、干渉レプリカ信号(CSI−RSレプリカ信号を含む)を生成する。
ステップS3102において、eNB200−1は、干渉レプリカ信号(CSI−RSレプリカ信号を含む)を希望波信号に重畳してUE100−1に送信する。eNB200−2は、干渉波信号(CSI−RSを含む)を送信する。UE100−1が受信する干渉波信号(CSI−RSを含む)は、干渉レプリカ信号(CSI−RSレプリカ信号を含む)によりキャンセルされる。
ステップS3103において、UE100−1は、eNB200−2からのCSI−RSの受信電力であるPCSI−RS1を測定する。
ステップS3104において、UE100−1は、PCSI−RS1を記憶する。
ステップS3105乃至S3109は、干渉信号キャンセル比を取得するためのオプションの手順である。
ステップS3105において、eNB200−2は、自局から送信するCSI−RSに関するCSI−RS信号情報をeNB200−1に送信する。ここで、eNB200−2は、CSI−RS信号情報を干渉波情報に含めてeNB200−1に送信してもよい。
ステップS3106において、eNB200−2は、干渉波信号(CSI−RSを含む)を送信する。ここでは、eNB200−1が干渉レプリカ信号(CSI−RSレプリカ信号を含む)を送信していないため、UE100−1が受信する干渉波信号(CSI−RSを含む)はキャンセルされない。
ステップS3107において、UE100−1は、干渉レプリカ信号が希望波信号に重畳されていない状況下でのeNB200−2からのCSI−RSの受信電力であるPCSI−RS2(第3の受信電力)を測定する。
ステップS3108において、UE100−1は、PCSI−RS1とPCSI−RS2との比を示す干渉キャンセル比を計算する。例えば、干渉キャンセル比は、PCSI−RS2÷PCSI−RS1の計算式により計算されてもよく、PCSI−RS2−PCSI−RS1の計算式により計算されてもよい。
ステップS3109において、UE100−1は、干渉キャンセル比を記憶する。
ステップS3110乃至S3114は、SIRを取得するためのオプションの手順である。
ステップS3110において、eNB200−1は、CRS(第2の参照信号)を送信する。
ステップS3111において、UE100−1は、eNB200−1からのCRSの受信電力であるPCRS(第2の受信電力)を測定する。
ステップS3112において、UE100−1は、PCSSとPCSI−RS1との比を示すSIRを計算する。例えば、SIRは、PCRS÷PCSI−RS1の計算式により計算されてもよく、PCRS−PCSI−RS1の計算式により計算されてもよい。
ステップS3113において、UE100−1は、SIRを記憶する。
ステップS3114において、UE100−1は、PCSI−RS1、干渉キャンセル比、SIRのうちの少なくとも1つをeNB200−1に送信する。eNB200−1は、PCSI−RS1、干渉キャンセル比、SIRのうちの少なくとも1つに基づいて、UE100−1に対するスケジューリング(MCS決定など)を行う。また、eNB200−1は、干渉キャンセル比に基づいて、協調型干渉キャンセル方式の必要性を判断したり、干渉レプリカ信号を調整したりしてもよい。例えば、eNB200−1は、精度を高い(すなわち、高解像度の)干渉レプリカ信号を生成することによって、干渉レプリカ信号を調整してもよい。eNB200−1は、S3101において干渉波情報に含まれる信号波形(例えば、CSI−RSの信号波形)を受信した場合、当該信号波形よりも高解像度の信号波形をX2インターフェイスを介して要求してもよい。
(2)動作パターン2
図22は、本実施形態に係る動作パターン2のシーケンス図である。
図22に示すように、ステップS3201乃至S3204の手順は、本実施形態に係る動作パターン1と同様である。
ステップS3205乃至S3210は、干渉信号キャンセル比を取得するための手順である。当該手順は、本実施形態に係る動作パターン1における干渉信号キャンセル比を取得するための手順とは異なる。
ステップS3205において、eNB200−2は、自局のCRSの送信電力と自局のCSI−RSの送信電力との比を示すRCRSをeNB200−1に送信する。
ステップS3206において、eNB200−1は、eNB200−2から受信したRCRSをUE100−1に転送する。
なお、ステップS3205及びS3206では、RCRSをeNB200−2からeNB200−1を経由してUE100−1に送信しているが、RCRSをeNB200−2からUE100−1に直接的に送信してもよい。
ステップS3207において、eNB200−2は、CRS(第3の参照信号)を送信する。
ステップS3208において、UE100−1は、eNB200−2からのCRSの受信電力であるPCRS_N(第4の受信電力)を測定する。
ステップS3209において、PCSI−RS1、PCRS_N及びRCRSに基づいて、干渉キャンセル比を計算する。
ここで、UE100−1は、PCRS_N及びRCRSに基づいて、干渉レプリカ信号が希望波信号に重畳されていない状況下でのeNB200−2からのCSI−RSの受信電力であるPCSI−RS2を推定する。そして、UE100−1は、PCSI−RS1とPCSI−RS2との比を示す干渉キャンセル比を計算する。例えば、干渉キャンセル比は、PCSI−RS2÷PCSI−RS1の計算式により計算されてもよく、PCSI−RS2−PCSI−RS1の計算式により計算されてもよい。
或いは、UE100−1は、PCSI−RS1及びRCRSに基づいて、eNB200−2からのCRSがキャンセルされたと仮定した場合の当該CRSの受信電力PCRS_N’(PCSI−RS1+RCRS、又は、PCSI−RS1×RCRS)を推定する。そして、UE100−1は、PCRS_NとPCRS_N’との比を示す干渉キャンセル比を計算する。例えば、干渉キャンセル比は、PCRS_N÷PCRS_N’の計算式により計算されてもよく、PCRS_N−PCRS_N’の計算式により計算されてもよい。
ステップS3210において、UE100−1は、干渉キャンセル比を記憶する。
ステップS3211乃至S3215の手順は、本実施形態に係る動作パターン1と同様である。
[第3実施形態]
以下、第3実施形態について、上述した第1実施形態及び第2実施形態との相違点を主として説明する。
上述した第2実施形態では、eNB200−2が送信する参照信号(CSI−RS)を打ち消すためのレプリカ信号をeNB200−1が送信することにより、UE100−1において干渉キャンセル後の受信電力を測定可能としていた。しかしながら、そのようなレプリカ信号をeNB200−1が送信すると、他のUE100に悪影響を与える可能性もある。
そこで、本実施形態では、以下のような方法で干渉キャンセルの効果を評価可能とする。
第1に、eNB200−1は、干渉レプリカ信号と同じ送信電力・プレコーダを適用した新たな参照信号(評価用参照信号)を、eNB200−2と同じ無線リソース(リソースエレメント)で送信する。なお、評価用参照信号は、eNB200−2が送信する参照信号(CSI−RS)とは異なる信号系列を有する信号であって、かつ、干渉レプリカ信号と同じ送信処理が適用される。
第2に、UE100−1は、eNB200−1からの評価用参照信号を受信して、当該評価用参照信号を用いたチャネル推定(第1のチャネル推定)を行う。
第3に、UE100−1は、eNB200−2からの参照信号(CSI−RS)を受信して、当該参照信号(CSI−RS)を用いたチャネル推定(第2のチャネル推定)を行う。
第4に、UE100−1は、第1のチャネル推定の結果と第2のチャネル推定の結果とに基づいて、評価用参照信号がeNB200−2からの参照信号(CSI−RS)と同じ信号系列であると仮定した場合における、当該参照信号(CSI−RS)及び評価用参照信号の合成信号の受信電力を推定する。すなわち、干渉キャンセル後の受信電力を推定する。
[その他の実施形態]
上記のように、本発明は実施形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例及び運用技術が明らかとなる。
上述した各実施形態では、eNB200−1は、干渉レプリカ信号が重畳された希望波信号からOFDM信号を生成し、生成したOFDM信号を送信していたが、これに限られない。例えば、eNB200−1は、干渉レプリカ信号が重畳された希望波信号から、CDMA信号、IDMA信号、FDMA信号、TDMA信号などの信号を生成し、生成した信号を送信してもよい。
上述した各実施形態では、サービングセル及び隣接セルが異なるeNB(eNB200−1、eNB200−2)によって管理されていたが、サービングセル及び隣接セルは、同一のeNB(eNB200−1)によって管理されていてもよい。また、eNB200−1は、同一のサービングセルにUE100−1及びUE100−2が在圏する場合に、本発明が適用されてもよい。従って、eNB200−1は、UE100−1との通信及びUE100−2との通信のそれぞれを管理していてもよい。例えば、eNB200−1は、下りリンク・マルチアンテナ伝送により複数のUE100(UE100−1及びUE100−2)を空間的に多重するMU(Multi User)−MIMO(Multiple Input Multiple Output)を実行する場合に、本発明を適用して、干渉キャンセルの効果を評価してもよい。
上述した第2実施形態において、チャネル状態の変化に基づいて、UE100−1が受信する干渉波信号及び/又は重畳信号の受信位相及び振幅にずれが生じる。その結果、干渉レプリカ信号が理想的に生成されたとしても、UE100−1における干渉レプリカ信号の受信電力がゼロにならない。この場合、eNB200からの指示やUE100−1の判断により、UE100−1は、CSIフィードバックの報告周期を短くして、チャネル変動への追従性を高めてもよい。或いは、eNB200−1は、UE100−1が高速移動中と判定して、UE100−1を協調送信の対象から外してもよい。
上述した各実施形態では、本発明をLTEシステムに適用する一例を説明したが、LTEシステムに限定されるものではなく、LTEシステム以外のシステムに本発明を適用してもよい。
なお、米国仮出願第61/740989号(2012年12月21日出願)、米国仮出願第61/745016号(2012年12月21日出願)、米国仮出願第61/745043号(2012年12月21日出願)及び米国仮出願第61/748287号(2013年1月2日出願)の全内容が、参照により、本願明細書に組み込まれている。
以上のように、本発明に係る移動通信システム、通信制御方法、基地局、ユーザ端末、及びプロセッサは、協調型干渉キャンセル方式において干渉キャンセルの効果を評価できるため、移動通信分野において有用である。

Claims (16)

  1. サービングセルからの自ユーザ端末への信号である希望波信号を受信するとともに、他のユーザ端末への信号である干渉波信号を受信するユーザ端末と、
    前記サービングセルを管理する基地局と、を有する移動通信システムであって、
    前記基地局は、前記ユーザ端末が受信する前記干渉波信号を打ち消すように、前記干渉波信号に対応する干渉レプリカ信号を前記希望波信号に重畳する基地局側制御部を含み、
    前記基地局側制御部は、前記干渉波信号に含まれる第1の参照信号に対応する所定信号を送信し、
    前記ユーザ端末は、前記第1の参照信号及び/又は前記所定信号に基づいて、前記干渉レプリカ信号が前記希望波信号に重畳されている状況下での第1の受信電力を導出する端末側制御部を含むことを特徴とする移動通信システム。
  2. 前記他のユーザ端末は、前記サービングセルに隣接する隣接セルに接続し、
    前記干渉波信号は、前記隣接セルからの信号であることを特徴とする請求項1に記載の移動通信システム。
  3. 前記基地局は、前記ユーザ端末が接続する前記サービングセル及び前記他のユーザ端末が接続する前記サービングセルに隣接する隣接セルを管理し、
    前記基地局側制御部は、前記干渉波信号を前記他のユーザ端末に送信することを特徴とする請求項1に記載の移動通信システム。
  4. 前記他のユーザ端末は、前記ユーザ端末が接続する前記サービングセルに在圏し、
    前記基地局側制御部は、前記干渉波信号を前記他のユーザ端末に送信することを特徴とする請求項1に記載の移動通信システム。
  5. 前記基地局は、前記ユーザ端末との通信及び前記他のユーザ端末との通信のそれぞれの通信を管理し、
    前記基地局側制御部は、前記干渉波信号を前記他のユーザ端末に送信することを特徴とする請求項1に記載の移動通信システム。
  6. 前記所定信号は、前記干渉波信号に含まれる前記第1の参照信号を打ち消すための参照信号レプリカであり、
    前記基地局側制御部は、前記参照信号レプリカを前記干渉レプリカ信号に含めて送信し、
    前記端末側制御部は、前記干渉レプリカ信号が前記希望波信号に重畳されている状況下で、前記第1の参照信号の受信電力を測定し、
    前記第1の受信電力は、前記第1の参照信号の受信電力であることを特徴とする請求項1に記載の移動通信システム。
  7. 前記端末側制御部は、前記第1の受信電力を前記基地局に通知することを特徴とする請求項に記載の移動通信システム。
  8. 前記ユーザ端末は、前記希望波信号に加えて第2の参照信号を前記サービングセルから受信し、
    前記端末側制御部は、前記第2の参照信号の受信電力である第2の受信電力をさらに測定し、
    前記端末側制御部は、前記第1の受信電力と前記第2の受信電力との比を示す希望波対干渉波比を前記基地局に通知することを特徴とする請求項に記載の移動通信システム。
  9. 前記端末側制御部は、前記干渉レプリカ信号が前記希望波信号に重畳されていない状況下での前記第1の参照信号の受信電力である第3の受信電力をさらに測定し、
    前記端末側制御部は、前記第1の受信電力と前記第3の受信電力との比を示す干渉キャンセル比を前記基地局に通知することを特徴とする請求項に記載の移動通信システム。
  10. 前記ユーザ端末は、前記干渉波信号に加えて第3の参照信号を前記サービングセルに隣接する隣接セルから受信し、かつ、前記第1の参照信号の送信電力と前記第3の参照信号の送信電力との送信電力比を示す情報を受信し、
    前記端末側制御部は、前記第3の参照信号の受信電力である第4の受信電力を測定し、
    前記端末側制御部は、前記第1の受信電力、前記第4の受信電力、及び前記送信電力比に基づいて、前記第1の受信電力と前記第の受信電力との比を示す干渉キャンセル比を前記基地局に通知することを特徴とする請求項に記載の移動通信システム。
  11. 前記所定信号は、前記第1の参照信号とは異なる信号系列を有する信号であって、かつ、前記干渉レプリカ信号と同じ送信処理が適用される評価用参照信号であり、
    前記端末側制御部は、前記評価用参照信号を用いた第1のチャネル推定と、前記第1の参照信号を用いた第2のチャネル推定と、を行い、
    前記端末側制御部は、前記第1のチャネル推定の結果と前記第2のチャネル推定の結果とに基づいて、前記評価用参照信号が前記第1の参照信号と同じ信号系列であると仮定した場合における、前記第1の参照信号及び前記評価用参照信号の合成信号の受信電力を推定し、
    前記第1の受信電力は、前記推定された受信電力であることを特徴とする請求項1に記載の移動通信システム。
  12. サービングセルからの自ユーザ端末への信号である希望波信号を受信するとともに、他のユーザ端末への信号である干渉波信号を受信するユーザ端末と、前記サービングセルを管理する基地局と、を制御する通信制御方法であって、
    前記基地局によって、前記ユーザ端末が受信する前記干渉波信号を打ち消すように、前記干渉波信号に対応する干渉レプリカ信号を前記希望波信号に重畳するステップAと、
    前記基地局によって、前記干渉波信号に含まれる第1の参照信号に対応する所定信号を送信するステップBと、
    前記ユーザ端末によって、前記干渉レプリカ信号が前記希望波信号に重畳されている状況下での第1の受信電力を導出するステップCと、を含むことを特徴とする通信制御方法。
  13. 第1のユーザ端末が受信する第2のユーザ端末への信号である干渉波信号を打ち消すように、前記干渉波信号に対応する干渉レプリカ信号を前記第1のユーザ端末への信号である希望波信号に重畳する制御部を含み、
    記制御部は、前記干渉波信号に含まれる第1の参照信号に対応する所定信号を送信することを特徴とする基地局。
  14. 他のユーザ端末への信号である干渉波信号に含まれる第1の参照信号に対応する所定信号をサービングセルから受信する受信部と、
    前記第1の参照信号及び/又は前記所定信号に基づいて、前記干渉波信号に対応する干渉レプリカ信号が、自ユーザ端末への信号である希望波信号に重畳されている状況下での受信電力を測定する制御部と、を含むことを特徴とするユーザ端末。
  15. 基地局を制御するプロセッサであって、
    第1のユーザ端末が受信する第2のユーザ端末への信号である干渉波信号を打ち消すように、前記干渉波信号に対応する干渉レプリカ信号を前記第1のユーザ端末への信号である希望波信号に重畳する処理と、
    前記干渉波信号に含まれる第1の参照信号に対応する所定信号を送信する処理と、を実行することを特徴とするプロセッサ。
  16. ユーザ端末を制御するプロセッサであって、
    のユーザ端末への信号である干渉波信号に含まれる第1の参照信号に対応する所定信号をサービングセルから受信する処理と、
    前記第1の参照信号及び/又は前記所定信号に基づいて、前記干渉波信号に対応する干渉レプリカ信号が、自ユーザ端末への信号である希望波信号に重畳されている状況下での受信電力を測定する処理と、を実行することを特徴とするプロセッサ。
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