JP6110871B2 - 溶液のpH値を検出するための方法及び装置 - Google Patents

溶液のpH値を検出するための方法及び装置 Download PDF

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Description

本発明は、pH値検出の分野、特にpH値を検出するpH値検出装置及び方法に関する。
pHは、溶液の化学的特性を特徴付けるための最も重要なパラメータの1つである。現在、ガラス電極は、溶液のpH値を検出するための最も広く使用されているセンサである。幾つかの特定の状況において、例えば生体内用途において、pHセンサが小型化され得ることが要求されるが、しかしながらガラスの脆弱性故に、pHセンサ、例えばガラス電極の小型化は制限される。更に、幾つかの腐食環境において、例えばフッ化水素酸溶液において、ガラス電極は、pH検出に適切に反応しない。
ガラス電極は、産業用途に制限され、それを家庭電化製品に組み込むこともまた、潜在的な安全問題(ガラスの脆弱性)、専門のメンテナンス要件、及び短い寿命等のために非常に困難である。
他方で、ガラス電極は、通常、先行技術において作用電極として使用され、且つ基準電極、例えばAg/AgCl、飽和カロメル電極と協働して使用される。カロメルや同類のものは、有毒であり環境を汚染するため、飽和カロメル電極の使用を回避するほうが良い。更に、基準電極の使用はまた、ガラス電極及び基準電極によって構成される電極対の高コスト及び困難なメンテナンスをもたらす。
従って、上記の技術的問題を解決する緊急の必要性が当該技術分野に存在する。
従って、本発明は、先行技術に存在する欠点の一部を解決できる又は少なくとも未然に防ぐことができる改善されたpH値検出方式を提供する。
本発明の第1の態様に従って、pH値検出装置が提供され、その装置は、
溶液中に挿入される第1の電極及び第2の電極と、
第1の電極及び第2の電極にバイポーラ矩形電位パルス信号を印加するための電源と、
第1の電極及び第2の電極を通って流れる電流Iを検出するための、第1の電極と第2の電極との間に接続される電流検出手段と、
検出された電流Iに基づいて、溶液のpH値を計算するための計算ユニットと
を含み得る。
本発明の実施形態において、第1の電極は、遷移金属/遷移金属酸化物電極を含んでも良く、第2の電極は、不活性電極を含んでも良い。遷移金属/遷移金属酸化物電極は、例えばAg/AgO電極、W/WO電極、Mn/MnO電極、又はIr/IrO電極から選択され得、不活性電極は、例えばCu電極、Pt電極、Au電極、又はステンレス鋼電極から選択され得る。好ましくは、遷移金属/遷移金属酸化物電極は、Ag/AgO電極であり、不活性電極は、ステンレス鋼電極である。
本発明の更なる実施形態において、本発明のpH値検出装置は、電流I及びpH値を相関させる関数を事前に記憶するための記憶ユニットを含んでも良い。代替として、記憶ユニットは、電流I及びpH値を相関させる複数の関数を事前に記憶し、各関数は、検出される溶液のタイプと関連付けられる。
代替として、pH値検出装置は、前記複数の関数から或る関数を選択するために、検出される溶液のタイプを反映するデータの受信のためのユーザインターフェースを更に含んでも良い。
代替として、計算ユニットは、検出された電流I及び事前に記憶された関数に従って、検出される溶液のpH値を計算することができる。
本発明の第2の態様によれば、pH値を検出する方法が提供され、その方法は、
溶液中に挿入された第1の電極及び第2の電極にバイポーラ矩形電位パルス信号を印加することと、
第1の電極及び第2の電極を通って流れる電流Iを検出することと、
検出された電流Iに基づいて、溶液のpH値を計算することと
を含み得る。
本発明の実施形態において、第1の電極は、遷移金属/遷移金属酸化物電極を含んでも良く、第2の電極は、不活性電極を含んでも良い。遷移金属/遷移金属酸化物電極は、例えばAg/AgO電極、W/WO電極、Mn/MnO電極、又はIr/IrO電極から選択され得、不活性電極は、例えばCu電極、Pt電極、Au電極、又はステンレス鋼電極から選択され得る。
本発明の更なる実施形態において、本発明に従ってpH値を検出する方法は、電流I及びpH値を関連させる関数を事前に記憶することを更に含んでも良い。代替として、電流I及びpH値を相関させる複数の関数が、事前に記憶され得、各関数は、検出される溶液のタイプに関連付けられる。
代替として、本発明に従ってpH値を検出する方法は、前記複数の関数から或る関数を選択するために、検出される溶液のタイプを反映するデータをユーザインターフェースから受信することを更に含んでも良い。
代替として、本発明に従ってpH値を検出する方法は、検出された電流I及び事前に記憶された関数に基づいて、検出される溶液のpH値を計算することを更に含んでも良い。
本発明の上記の設計によって、脆弱なガラス電極及び基準電極、例えばAg/AgCl飽和カロメル電極の使用が回避され得、それは、pH値検出装置の日常的なメンテナンスに対して、及び環境保護に対して好ましい効果を有し、それはまた、pH値検出装置の小型化及び簡易化に好ましい効果を有する。更に、検出される溶液のpH値を計算するために、電極対(第1の電極及び第2の電極によって構成される)を通って流れる電流を測定するだけということは、多くの利便性をもたらし、それらは、溶液のpH値における変化のリアルタイム監視を容易にし、それによって、とりわけ工業生産の分野に多くの予想外の恩恵をもたらす。
本発明の一態様によるpH値検出装置を概略的に示す。 本発明の実施形態による記憶ユニット及び計算ユニットのレイアウト図を概略的に示す。 本発明の別の実施形態による記憶ユニット、ユーザインターフェース、及び計算ユニットのレイアウト図を概略的に示す。 本発明において使用されるバイポーラ矩形電位パルス信号を概略的に示す。 本発明において測定された電流応答を概略的に示す。 部分最小二乗回帰(PLSR)用の電流応答の特性点を概略的に示す。 PLSR計算から取得された予測pH値と実験pH値との間の近似関係を概略的に示し、この場合にAg/AgO電極が、作用電極として使用され、ステンレス鋼電極が、対向電極として使用される。 PLSR計算から取得された予測pH値と実験pH値との間の近似関係を概略的に示し、この場合にW/WO電極が、作用電極として使用され、ステンレス鋼電極が、対向電極として使用される。 本発明の別の態様に従ってpH値を検出する方法の流れ図を概略的に示す。
本発明は、添付の図面及び例示的な実施形態に関連して以下で詳細に説明される。
第1に、本発明の原理が、以下に紹介される。
電気化学において、作用電極及び対向電極は、通常、溶液のpH値を測定するために使用される。例えば、Ag/AgO電極が作用電極として使用され、Pt電極が対向電極として使用され、バイポーラ矩形電位パルス信号が、作用電極及び対向電極に印加される場合に、次の反応が発生する。
Ag/AgO電極が、陽極として働く場合に、
2Ag+HO−2e→AgO+2H (1)
Ag/AgO電極が、陰極として働く場合に、
AgO+2H+2e→2Ag+HO (2)
上記の反応に基づいて、Ag/AgO電極の電位変化は、下記式に従って計算され得る。
例えば、Ag/AgO電極が、陽極として働く場合に、式(1)に示されているような反応が発生する。
[Ag]≒1、[AgO]≒1と仮定すると、前記式(3)は、ほぼ
φ(Ag/AgO)=φΦ(Ag/AgO)+0.0591lg[H]=φΦ(Ag/AgO)−0.0591PH (4)
である。
溶液のpH値が、Ag/AgO電極の電位変化から取得され得ることが式(4)から理解され得る。Ag/AgO電極表面と溶液との間の反応プロセス中に、Ag/AgO電極の電位変化は、作用電極及び対向電極上に印加された外部電圧と一緒に重畳される。外部電圧が変化しないと仮定すると、酸化反応が、Ag/AgO電極の表面で発生する(Ag/AgO電極が陰極として働く場合、式(2)に示されているように、還元反応が、Ag/AgO電極の表面で発生する)ので、Ag/AgO電極表面と溶液との間の電位は変更される。溶液のインピーダンスが変更されないと仮定すると、作用電極及び対向電極を通って流れる電流Iは、Ag/AgO電極表面と溶液との間の電位変化と共に変更される。従って、Ag/AgO電極の電位変化は、作用電極及び対向電極を通して流れる捕捉された電流Iによって反映され得る。本発明は、まさに上記の原理に基づいて設計されている。
本発明の原理の紹介に続いて、本発明において使用される部分最小二乗回帰(PLSR)が、以下で説明される。
作用電極、例えばAg/AgO電極の表面と溶液との間の電位変化が、作用電極及び対向電極を通って流れる捕捉された電流Iによって反映され得ること、並びにAg/AgO電極表面及び溶液間の電位変化と溶液のpH値との間の線形関係φ(Ag/AgO)−φΦ(Ag/AgO)(式(4)に示されているような)が存在し、従って作用電極及び対向電極を通って流れる電流Iと溶液のpH値との間に線形関係式がまた存在することが、本発明の原理の上記の説明から理解され得る。後の2つの間の線形関係に基づいて、関連データを処理するために部分最小二乗回帰が利用され得る。処理手順は、以下に紹介される。
Xが、電流Iの特性値の入力ベクトル、即ち{x...x}であること、Yが、例えば水較正溶液のpH値を表す出力値であること、及びYとXとの間に線形関係式が存在すること、即ち、
Y=XB+g (5)
を仮定する。
ここで、Bは、ベクトル{b...b}であり、gは、係数である。関数式(5)における決定されるベクトルB、及び係数gは、pH値を表すYと電流Iの特性値を表す入力ベクトルXとの間の線形関係を決定するために、例えば水較正溶液を用いることによって事前に決定され得る。例えば、本発明者が、水較正溶液の幾つか(できるだけ多く、一般に6超)のpH値を学習した場合に、作用電極及び対向電極を通って流れる電流のサンプルデータx...xが、異なる時間サンプリング点における測定から取得される。これらのデータは、

を得るために関数式(5)に入力される。
データの最小変動は、B及びgを最適化することによって取得され得る。本発明において、本発明者は、B及びgを最適化するために、Matlab関数:plsregress(X、Y)を用いる。代替として、当業者はまた、B及びgを最適化するために、Maple、Mathematicaなどの他の数学ソフトウェアを用いることができる。獲得された知識又は関連する教科書に基づいて、当業者が、最適化された関数を用いることは、困難ではない。従って、これは、本明細書において詳細には説明されない。
本発明者は、最適化されたB及びgを備えた関数式(5)を用いることによって、検出される溶液のpH値を計算するために、式(5)において、検出される溶液に対して取得された電流Iのサンプルデータx ...x を代用することができる。この計算されたpH値は、検出される溶液の予測値として働くことができる。次に、本発明者は、検出される溶液用の計算されたpH値を、実際に測定されたpH値と適合させ、計算されたpH値間と実際に測定されたpH値との間に比較的小さな偏差しか存在しないことを見出す。従って、本発明者によって仮定されるように、pH値を表すYと電流Iの特性値を表す入力ベクトルXとの間の線形関係を事前に決定すること(即ちB及びgを決定すること)、及び電極対を通って流れる被測定電流Iによって、検出される溶液のpH値を計算することの目的が、筋道の通っていることが更に証明される。
本発明の本発明者によって実行された関連する実験が、以下で紹介される。
本発明者は、作用電極としてAg/AgO電極を用い、且つ対向電極としてステンレス鋼電極を用い、較正溶液は、水である。図3に示されているようなバイポーラ矩形電位パルス信号は、Ag/AgO電極及びステンレス鋼電極に印加され、その後、Ag/AgO電極及びステンレス鋼電極を通って流れる電流Iは、12の時間サンプリング点0s、1s、2s、3s、4s、4.9s、5.1s、6s、7s、8s、9s、10sで測定される。本発明者によって測定された実験データの6つのグループが、表1に列挙されている。
例えば、第1の実験グループにおいて、水較正溶液のpH値が4.14であり、且つサンプリング時点が、0s、1s、2s、3s、4s、4.9s、5.1s、6s、7s、8s、9s、10sである場合に、Ag/AgO電極及びステンレス鋼電極を通って流れる被測定電流は、459.375、51.27159...−37.4951である。例えば、第2の実験グループにおいて、水較正溶液のpH値が5.68であり、且つサンプリング時点が、0s、1s、2s、3s、4s、4.9s、5.1s、6s、7s、8s、9s、10sである場合に、Ag/AgO電極及びステンレス鋼電極を通って流れる被測定電流は、464.05、33.1067...−28.6738である。第3〜第6の実験グループのデータに関しては、表1を参照されたい。次に、表1における6つのデータグループは、関数式(5)に代入され、データの最小変動は、B及びgを最適化することによって取得され得る。従って、B及びgが、決定される。B用の取得された値は、表2に列挙されている。
取得された係数g=21.123である。
関数式(5)におけるB及びg用の値が決定された後、被測定電流Iの特性点を表すXと検出される溶液のpH値を表すYとの間の線形関係もまた決定される。検出される溶液、例えばNaHPO緩衝溶液に関して、Ag/AgO電極及びステンレス鋼電極を通って流れる電流Iの特性点の値X{x、x...x11}が、時間サンプリング点0s、1s、2s、3s、4s、4.9s、5.1s、6s、7s、8s、9s、10sにおけるサンプリングによって取得され、その後、対応するpH値が計算され得る。図4は、実験において測定された電流応答、即ちAg/AgO電極及びステンレス鋼電極を通って流れる電流Iの時間に対する変化曲線を概略的に示す。ここで、本発明者は、5つの期間(各期間は10sである)の電流応答を測定する。図5は、部分最小二乗回帰(PLSR)用の電流応答の特性点を概略的に示し、本発明者は、図の小円によって表されているように、一期間に12の特性点を押さえる。12の特性点が対応する時間サンプリング点は、それぞれ0s、1s、2s、3s、4s、4.9s、5.1s、6s、7s、8s、9s、10sである。計算の便宜のために、本発明者は、一期間として図4における5s〜15sの電流応答曲線を切り取り、図5における0s〜10sの時間セグメントで示されているように、切り取られた期間の0sから時間を計算し始める。
図6Aは、検出される溶液としてNaHPO緩衝溶液を使用することによって、PLSR計算から取得された予測pH値と、実験において測定されたpH値との間の近似関係を示す。例えば、計算されたpH値(予測pH値)が3.9である場合に、実際に測定されたpH値(測定pH値)は4.1である。予測pH値が6.6である場合に、測定pH値は、5.7である。予測pH値が6.2である場合に、測定pH値は、6.5である。予測pH値が8.1である場合に、測定pH値は、7.8である。予測pH値が8.9である場合に、測定pH値は、8.8である。予測pH値が9.1である場合に、測定pH値は、9.7である。関数式(5)における決定されたB及びgと実際の状況との間に偏差があるように、使用される水較正溶液のpH値及び検出される溶液のpH値が、正確には一致しないので、予測pH値と測定pH値との間には偏差がある。予測pH値と測定pH値との間の偏差は、実験条件によって引き起こされ得る。当業者によって学習され得ることは、pH値検出がそれほど正確であることが要求されない幾つかの状況において、本発明のpH値検出装置が、先行技術において使用されるガラス電極及び基準電極に取って代わるのに十分であるということである。
図6Bは、本発明者が、作用電極としてW/WO電極を使用し、対向電極としてステンレス鋼電極を使用し、且つ他の実験条件が、図6Aにおける実験条件と同じである場合に、PLSR計算から取得された予測pH値と実験において測定されたpH値との間の近似関係を示す。
本発明者によって使用される上記の較正溶液が、6種類の水較正溶液(精度を向上させるためにできるだけ多く)であり、各水較正溶液が、対応するpH値を有し、例えば、表1に示されているように、第1の種類の水較正溶液のpH値が4.14であり、第2の種類の水較正溶液のpH値が5.68である...ことを指摘する。当業者は、複数の選択される較正溶液のpH値範囲が、検出される溶液のpH値範囲をカバーする限り、決定されたpH値を備えた他の較正溶液がまた、本発明の適用において使用され得ることを理解されたい。例えば、検出される溶液のpH値範囲が5〜8であり得る場合に、様々な選択される較正溶液のpH値範囲は、4〜9であることができる。何故なら、pH値範囲4〜9が、pH値範囲5〜8をカバーするからである。
本発明の実施形態において使用される、検出される溶液は、NaHPO緩衝溶液であるが、本発明のpH値検出装置が、NaHPO緩衝溶液のpH値を検出することに限定されないことを理解することは、当業者にとって簡単である。本発明のpH値検出装置は、pH値のリアルタイム監視が必要とされる多くの産業又は家庭用途において適用され得る。
図6Aにおいて、6種類の水較正溶液におけるpH値範囲は、実験を実行するために、4〜9に及び、それによって、4〜9の範囲におけるpH値を備えた検出される溶液用に適用可能な線形関数を決定し、前記関数は、被測定電流Iの特性点を表すXと検出される溶液のpH値を表すYとの間の関係の相関を取る。当業者は、1〜3又は10〜14などの他のpH値範囲に関しては、対応するB及びgを決定し、それによって、このpH値範囲に適用可能な線形関数を決定するために、上記の実験がまた繰り返されるべきであることを理解されたい。
関数式(5)におけるB及びgの決定が、使用される電極対及び選択される較正溶液(即ち、選択されるpH値範囲)と関連付けられるので、ユーザが、異なるを電極対及び異なる較正溶液(異なるpH値範囲を備えた)を選択した場合で、B及びgが、周知のpH値を備えた較正溶液によって、且つ選択された電極対を通って流れる電流を測定することによって決定される場合に、異なる関数式が得られるが、これは、当業者にとって理解するのは難しくない。例えば、ユーザが、作用電極としてAg/AgO電極を選択し、対向電極としてステンレス鋼電極を選択し、且つ較正用に4〜9の範囲におけるpH値を備えた6種類の水較正溶液(各種類の水較正溶液は、或るpH値を有する)を選択した場合に、被測定電流Iの特性点を表すXと、検出される溶液のpH値を表すYとの間の線形関数Y=X+gが得られ、例えば、表2に示されているBベクトル{b0、b1...b11}及び対応する決定されたg=21.123が、ここでB、gとして示される。ユーザが、作用電極を変更して、作用電極としてMn/MnO電極を選択し、対向電極としてステンレス鋼電極を選択し、且つ(図6Bに示されているように)較正用に4〜9の範囲におけるpH値を備えた6種類の水較正溶液を選択する場合、線形関数Y=X+gが得られ、B、gは、B、gと異なっても良く、従って、関数式Y=X+gは、関数式Y=X+gと異なっても良い。ユーザが、やはり、作用電極としてAg/AgO電極を選択し、対向電極としてステンレス鋼電極を選択し、一方で例えば、較正用の較正溶液として8〜11の範囲におけるpH値を備えた6種類のアルカリ溶液(各種類のアルカリ溶液は、或るpH値を有する)を選択することによって、較正溶液を変更する場合、線形関数Y=X+gが得られ、B、gは、B、g及びB、gの両方と異なっても良く、従って、関数式Y=X+gは、関数式Y=X+g及び関数式Y=X+gの両方と異なっても良く、これは、当業者にとって理解するのは難しくない。
本発明の図は、以下で説明される。
図1は、本発明の一態様によるpH値検出装置100を概略的に示し、このpH値検出装置100は、第1の電極101及び第2の電極102を含んでも良く、第1の電極101及び第2の電極102は、検出される溶液103中に挿入される。第1の電極101が作用電極として使用される場合に、第2の電極102は、対向電極として使用される。当業者は、第1の電極101が対向電極として使用される場合に、第2の電極102が作用電極として使用されることを理解することができる。本発明の実施形態において、第1の電極101が作用電極として使用される様々な状況が提示される。ガラス電極の使用を回避するために、本発明の第1の電極101は、遷移金属/遷移金属酸化物電極、例えばAg/AgO電極、W/WO電極、Mn/MnO電極、又はIr/IrO電極等を含んでも良い。本発明の第2の電極102は、不活性電極、例えばCu電極、Pt電極、Au電極、又はステンレス鋼電極等を含んでも良い。本発明の実施形態において、検出される溶液は、pH値が検出されなければならない水、NaHPO緩衝溶液、又は様々な他の溶液とすることができる。
本発明のpH値検出装置100は、第1の電極101及び第2の電極102にバイポーラ矩形電位パルス信号を印加するための電源104を更に含んでも良い。図3は、本発明において用いられるバイポーラ矩形電位パルス信号を概略的に示す。バイポーラ矩形電位パルス信号の振幅は、±1Vであり、パルス周期は10sである。当業者は、本発明がまた、±2Vの振幅及び10sのパルス周期を備えた、又は±1V振幅及び20sのパルス周期を備えた等の他のバイポーラ矩形電位パルス用に適していることを理解されたい。従って、図3におけるパルス波形は、単に概略であり、本発明は、それに限定されない。
本発明のpH値検出装置100は、第1の電極101及び第2の電極102を通って流れる電流Iを検出するための、第1の電極101と第2の電極102との間に接続される電流検出手段105を更に含んでも良い。
本発明のpH値検出装置100は、検出された電流Iに基づいて、検出される溶液のpH値を計算するための計算ユニット106を更に含んでも良い。本発明の実施形態において、計算ユニット106は、記憶ユニット207を含む計算ユニットであっても良い。即ち、記憶ユニット207は、計算ユニット106に統合される。図2Aは、まさに記憶ユニット207が計算ユニット106aと統合された状況を示す。代替として、記憶ユニット207はまた、個別ユニットであっても良い。即ち、記憶ユニット207及び計算ユニット106aは、2つの個別ユニット(図示されず)である。記憶ユニット207は、電流I及びpH値と関連付けられた関数、例えばpH=BI+gを事前に記憶することができ、この関数は、関数式(5)に示されているように、被測定電流Iの特性点を表すXと、検出される溶液のpH値を表すYとの間の線形関数に似ており、そこにおけるベクトルB及び係数gが決定される。計算ユニット106aは、検出された電流I及び事前に記憶された関数pH=BI+gに基づいて、検出される溶液のpH値を計算する。代替として、記憶ユニット207は、複数の関数を事前に記憶することができ、検出される溶液のタイプに関連付けられた各関数が、電流I及びpH値を相関させる。例えば、検出される溶液のタイプ、即ち強酸性、弱酸性、中性、弱アルカリ性、強アルカリ性に関連付けられた関数pH=IB+g、pH=IB+g、pH=IB+g、pH=IB+g、pH=IB+gが、記憶ユニット207内に事前に記憶され得、B、g、B、g、B、g、B、g、B、gは、上記された部分最小二乗回帰に従って決定され、その結果、関数pH=IB+g、pH=IB+g、pH=IB+g、pH=IB+g、pH=IB+gにおける電流IとpHとの間の線形関数関係もまた決定される。
本発明の実施形態において、本発明のpH値検出装置100は、前記複数の関数から或る関数を選択するために、検出される溶液のタイプを反映するデータをユーザから受信するためのユーザインターフェース208を更に含んでも良い。例えば、検出される溶液が水道水である場合に、ユーザは、検出される溶液のタイプとして、例えばソフトキーパッド又は液晶タッチパネルのユーザインターフェース208上で「中性」を直接入力する又は選択することができ、検出される溶液のタイプとしての水道水に対応する関数は、pH=IB+gである。検出される溶液が食酢である場合に、ユーザは、検出される溶液のタイプとして、例えばソフトキーパッド又は液晶タッチパネルのユーザインターフェース208上で「弱酸性」を直接入力する又は選択することができ、検出される溶液のタイプとしての食酢に対応する関数は、pH=IB+gである。次に、計算ユニット106bは、検出された電流I及び事前に記憶された関数(即ち5つの関数から選択された関数)に基づいて、検出される溶液のpH値を計算する。上記の状況は、図2Bに示されている。
当業者は、検出される溶液の上記のタイプ、即ち強酸性、弱酸性、中性、弱アルカリ性、強アルカリ性、及び5つの対応する関数pH=IB+g、pH=IB+g、pH=IB+g、pH=IB+g、pH=IB+gが、単に概略であること、即ち本発明が、上記のタイプの検出される溶液及び関数に限定されないことを学ぶべきであり、且つ当業者は、動作ステップを単純化するために、3つのタイプの検出される溶液及び3つの対応する関数を設計すること、又は検出される溶液のタイプをより明確に細分するために、より多くのタイプの検出される溶液及びより多くの対応する関数を設計することなどの様々な修正を行うことができる。
ここで、図7を参照すると、前記図は、本発明の別の態様に従ってpH値を検出する方法700の流れ図を概略的に示す。図7における方法は、S701から始まり、その後S702において、第1の電極101上の電位反応を刺激するために、検出される溶液に挿入された第1の電極101及び第2の電極102にバイポーラ矩形電位パルス信号が印加される。第1の電極101は、遷移金属/遷移金属酸化物電極を含んでも良く、第2の電極102は、不活性電極を含んでも良い。遷移金属/遷移金属酸化物電極は、Ag/AgO電極、W/WO電極、Mn/MnO電極、又はIr/IrO電極から選択され得、不活性電極は、Cu電極、Pt電極、Au電極、又はステンレス鋼電極から選択され得る。次に、S703において、第1の電極101及び第2の電極102を通って流れる電流Iが検出される。最後に、検出される溶液のpH値は、検出された電流Iに基づいて計算される。代替として、S703において第1の電極101及び第2の電極102を通って流れる電流Iを検出する前に、電流I及びpH値を相関させる関数が、記憶ユニット207に事前に記憶され得る。例えば、メーカによって、又はユーザマニュアルの指示に従いユーザによって記憶ユニット207に事前に記憶され得る。この事前記憶ステップは、ステップS702の前又はステップS702の後で、ステップS703の前に実行され得る。
代替として、複数の関数が、メーカによって、又はユーザマニュアルの指示に従いユーザによって、例えば記憶ユニット207に事前に記憶され得る。この事前記憶ステップは、ステップS702の前又はステップS702の後で、ステップS703の前に実行され得る。複数の関数のそれぞれは、検出される溶液のタイプに関連付けられた電流I及びpH値を相関させる。例えば、検出される溶液のタイプ、即ち強酸性、弱酸性、中性、弱アルカリ性、強アルカリ性に関連付けられた関数pH=IB+g、pH=IB+g、pH=IB+g、pH=IB+g、pH=IB+gは、記憶ユニット207に事前に記憶され得、B、g、B、g、B、g、B、g、B、gは、上記された部分最小二乗回帰によって決定され、その結果、関数pH=IB+g、pH=IB+g、pH=IB+g、pH=IB+g、pH=IB+gにおける電流IとpH値との間の線形関数関係もまた決定される。
本発明の別の実施形態において、pH値を検出する方法700は、前記複数の関数から或る関数を選択するために、検出される溶液のタイプを反映するデータをユーザインターフェースから受信することを更に含んでも良い。このステップは、複数の関数を事前に記憶した後に、且つ第1の電極101及び第2の電極102にバイポーラ矩形電位パルス信号を印加する前に実行され得る。例えば、検出される溶液が水道水である場合に、ユーザは、検出される溶液のタイプとして、例えばソフトキーパッド又は液晶タッチパネルのユーザインターフェース208上で「中性」を直接入力又は選択することができ、検出される溶液のタイプとしての水道水に対応する関数は、pH=IB+gである。検出される溶液が食酢である場合に、ユーザは、検出される溶液のタイプとして、例えばソフトキーパッド又は液晶タッチパネルのユーザインターフェース208上で「弱酸性」を直接入力又は選択することができ、検出される溶液のタイプとしての食酢に対応する関数は、pH=IB+gである。次に、計算ユニット106bは、検出された電流I及び事前に記憶された関数(即ち5つの関数から選択された関数)に基づいて、検出される溶液のpH値を計算する。
同様に、本発明のpH値を検出するための方法700において、検出される溶液の上記のタイプ、即ち強酸性、弱酸性、中性、弱アルカリ性、強アルカリ性、及び5つの対応する関数pH=IB+g、pH=IB+g、pH=IB+g、pH=IB+g、pH=IB+gは、単に概略である。本発明は、上記のタイプの検出される溶液及び関数に限定されない。即ち、当業者は、動作ステップを単純化するために、3つのタイプの検出される溶液及び3つの対応する関数を設計すること、又は検出される溶液のタイプをより明確に細分するために、より多くのタイプの検出される溶液及びより多くの対応する関数を設計することなど、様々な修正を行うことができる。
本発明の上記の設計によって、脆弱なガラス電極、及び例えばAg/AgClカロメル電極の基準電極の使用が回避され得、それは、pH値検出装置の日常的なメンテナンスに対して、及び環境保護に対して好ましい効果を有し、それはまた、pH値検出装置の小型化及び簡易化に好ましい効果を有する。更に、検出される溶液のpH値を計算するために、電極対を通って流れる電流を測定するだけということは、多くの利便性をもたらし、それらは、溶液のpH値における変化のリアルタイム監視を容易にし、それによって、とりわけ工業生産の分野に多くの予想外の恩恵をもたらす。
現在検討されている実施形態に関連して本発明が説明されたが、本発明が、開示されているような実施形態に限定されないことが理解されるべきである。対照的に、本発明は、添付の請求項の趣旨及び範囲に含まれる様々な修正及び均等な配置をカバーすることを目指す。添付の請求項の範囲は、均等な構成及び機能と同様に全てのかかる修正を含むように、最も広い解釈に一致する。
上記で言及された計算ユニットは、ソフトウェア、ハードウェア、又はそれらの組み合わせによって実現され得る。例えば、それは、メモリに記憶されてマイクロコントローラユニット(MCU)によってロード及び実行される、関数の計算を実行するソフトウェア及びプログラムコードによって実現され得る。当業者は、本記載によって教示される概念及び原理に従って、様々な方法で本発明の実施形態を実施することが可能である。特許請求の範囲において、単語「含む」は、他の要素もステップも排除せず、不定冠詞「a」又は「an」は、複数を排除しない。単一のユニットが、特許請求の範囲に挙げられている幾つかのアイテムの機能を達成しても良い。或る手段が、相互に異なる従属請求項に挙げられているという単なる事実は、これらの手段の組み合わせが、有利に使用され得ないことを意味しない。特許請求の範囲におけるいずれの参照符号も、範囲を限定するものとして解釈されるべきではない。

Claims (11)

  1. 溶液のpH値を検出するためのpH値検出装置であって、
    前記溶液中に挿入される第1の電極及び第2の電極であって、前記第1の電極は、遷移金属/遷移金属酸化物電極を含み、前記第2の電極は、前記溶液に対して不活性な不活性電極を含む、当該第1の電極及び第2の電極と、
    前記第1の電極及び前記第2の電極にバイポーラ矩形電位パルス信号を印加するための電源と、
    前記第1の電極及び前記第2の電極を通って流れる電流Iを検出するための、前記第1の電極と前記第2の電極との間に接続される電流検出手段と、
    前記検出された電流Iに基づいて、前記溶液の前記pH値を計算するための計算ユニットと、を含む装置。
  2. 前記遷移金属/遷移金属酸化物電極は、Ag/AgO電極、W/WO電極、Mn/MnO電極、又はIr/IrO電極から選択され、前記不活性電極は、Cu電極、Pt電極、Au電極、又はステンレス鋼電極から選択される、請求項1に記載の装置。
  3. 前記pH値検出装置は、前記電流I及び前記pH値を相関させる関数を事前に記憶するための記憶ユニットを含む、請求項1に記載の装置。
  4. 前記記憶ユニットは、前記電流I及び前記pH値を相関させる複数の関数を事前に記憶し、各関数は、前記検出される溶液のタイプに関連付けられ、前記pH値検出装置は、
    前記複数の関数から或る関数を選択するために、前記検出される溶液の前記タイプを反映するデータの受信のためのユーザインターフェースを更に含む、請求項に記載の装置。
  5. 前記計算ユニットは、前記検出された電流I及び前記事前に記憶された関数に従って、前記検出される溶液の前記pH値を計算する、請求項3又は4に記載の装置。
  6. 溶液のpH値を検出する方法であって、
    前記溶液中に挿入された第1の電極及び第2の電極であって、前記第1の電極は、遷移金属/遷移金属酸化物電極を含み、前記第2の電極は、前記溶液に対して不活性な不活性電極を含む、当該第1の電極及び第2の電極にバイポーラ矩形電位パルス信号を印加することと、
    前記第1の電極及び前記第2の電極を通って流れる電流Iを検出することと、
    前記検出された電流Iに基づいて、前記溶液の前記pH値を計算することと、
    を含む、方法。
  7. 前記遷移金属/遷移金属酸化物電極は、Ag/AgO電極、W/WO電極、Mn/MnO電極、又はIr/IrO電極から選択され、前記不活性電極は、Cu電極、Pt電極、Au電極、又はステンレス鋼電極から選択される、請求項6に記載の方法。
  8. 記憶ユニットにより、前記電流I及び前記pH値を相関させる関数を事前に記憶することを更に含む、請求項6に記載の方法。
  9. 記憶ユニットにより、前記電流I及び前記pH値を相関させる複数の関数を事前に記憶し、各関数は、前記検出される溶液のタイプに関連付けられることを更に含む、請求項6に記載の方法。
  10. 前記複数の関数から或る関数を選択するために、前記検出される溶液の前記タイプを反映するデータをユーザインターフェースにより受信することを更に含む、請求項9に記載の方法。
  11. 前記検出される溶液の前記pH値は、前記検出された電流I及び前記事前に記憶された関数に基づいて計算される、請求項9又は10に記載の方法。
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