JP6110717B2 - 文字入力装置、文字入力方法、および文字入力プログラム - Google Patents

文字入力装置、文字入力方法、および文字入力プログラム Download PDF

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Description

本発明は、コンピュータシステムにおいて文字を入力する技術に関し、特に、ソフトウェアキーボードにより文字を入力する文字入力装置、文字入力方法、および文字入力プログラムに適用して有効な技術に関するものである。
インターネットを介した金融サービスなどのアプリケーションプログラムでは、これらを標的として、ユーザが入力するパスワード等を窃取するために、キーボードから入力された文字や記号等(以下では単に“文字”と総称する場合がある)の内容を読み取るキーロガータイプのスパイウェアが用いられる場合がある。
これに対し、キーボードからの入力を行わずに、画面上に画像として表示された仮想的なキーボードの各キーやボタン等を、マウスなどのポインティングデバイスや、タッチパネルに対するタッチ操作などにより押下することで文字入力を行うソフトウェアキーボードが利用されるようになってきている。ソフトウェアキーボードでは、ハードウェアのキーボードでのキー操作を行わずに、ソフトウェアでの処理により文字入力相当の処理を行うため、キーロガータイプのスパイウェアによるパスワード等の窃取を回避するように構成することも可能である。
一方で、このようなソフトウェアキーボードによる入力の際にも入力内容を窃取可能とするために、スクリーンロガータイプのスパイウェアが用いられる場合もある。スクリーンロガータイプのスパイウェアでは、キーボードのキーの押下やマウスのイベント、一定の時間間隔などの所定のタイミングで画面キャプチャを行って画像データを取得することができる。従って、例えば、ソフトウェアキーボードにおいてユーザによりキーがマウスクリックにより押下された際に、マウスクリックのイベントをトリガーとしてその時点の画面をキャプチャすることで、画像データ中のマウスポインタの表示位置からどのキーが押下されたかを解析することが可能である。
このようなスパイウェアへの対策として、例えば、非特許文献1などに記載されているように、ソフトウェアキーボードのキーをマウスクリックにより押下する際に、各キーに表示されている、各キーに割り当てられた文字の情報を消去やマスク等して表示されないようにする仕組みを採用するものもある。これにより、マウスクリックのイベントをトリガーとして画面キャプチャされたとしても、画像データ中のマウスポインタの表示位置に対応するキーに割り当てられた文字が何であるかを容易に判別できないようにすることができる。
"インターネットサービス>個人IB>ログイン>ソフトウェアキーボード(使用方法)"、しずおか信用金庫、[平成25年4月1日検索]、インターネット<URL:https://www11.ib.shinkin-ib.jp/webbk/pages/global/html/helpSoftKey.htm>
従来技術のソフトウェアキーボードでは、上述したように、少なくともマウスクリックによりキーを押下する際には、各キーに割り当てられた文字の情報を消去等して表示されないようにしておくことで、マウスクリックのイベントをトリガーとして画面キャプチャするスクリーンロガータイプのスパイウェアに対しても、どのキーが押下されたのかの解析を容易には行えないようにすることができる。
しかしながら、従来技術では、通常、ソフトウェアキーボードのキー配列が表示されている領域から離れた所定の領域にマウスポインタがある場合には、各キーに割り当てられた文字の情報を通常通り表示する一方で、キー配列が表示されている領域もしくはこれに近い所定の領域にマウスポインタが移動してきた場合には、各キーに割り当てられた文字の情報を消去等して表示されないようにする。従って、ユーザが所望のキーを押下するためにマウスポインタを当該キーに近づけると、各キーに割り当てられた文字の情報が非表示となってしまうため、キーの位置を特定する際に記憶に頼る必要が生じ、操作性、正確性が低下してしまう場合がある。
また、一定時間毎に画像をキャプチャするスクリーンロガータイプのスパイウェアと、マウスクリック等のイベント発生時にマウスポインタの位置を取得するマウスロガータイプのスパイウェアとが併用されるような場合には、従来技術ではキーを押下するために実際にマウスポインタを対象のキー上に移動させることになるため、一定時間毎にキャプチャされた画像において、各キーに割り当てられた文字の情報が表示されているものがあれば、マウスクリック時のマウスポインタの位置と突合することで、入力対象のキーを判別されてしまう可能性を有する。マウスクリックによらずに、例えば、入力対象のキー上で一定時間静止した場合に当該キーの値が入力されるようにする場合も同様である。
そこで本発明の目的は、マウスクリックのイベント等をトリガーとして画面キャプチャするスクリーンロガータイプのスパイウェアや、マウスポインタの動きを記録するマウスロガータイプのスパイウェア等による入力内容の窃取に対して耐性を向上させる、ソフトウェアキーボードを用いた文字入力装置、文字入力方法、および文字入力プログラムを提供することにある。
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、以下のとおりである。
本発明の代表的な実施の形態による文字入力装置は、ユーザの操作により文字の入力を受け付ける情報処理装置からなる文字入力装置であって、画面上に、入力可能な文字が配列して表示された文字領域と、前記文字領域とは別の領域に、前記文字領域内の文字のうちユーザにより選択された文字を識別可能とするように表示するフォーカスの位置を、前記文字領域内の文字の配列における所定の方向に移動させる指示を受け付けるための1つ以上の操作ボタンと、前記文字領域内の文字のうち、現在選択されている文字を入力されたものとする指示を受け付けるための決定ボタンと、を有するソフトウェアキーボードを有し、画面上の特定の位置を示すポインタが、前記操作ボタン上の位置に存在する場合に、前記フォーカスを表示し、前記操作ボタン上以外の位置に存在する場合に、前記フォーカスを非表示とするものである。
また、本発明は、上記のような文字入力装置における文字入力方法、および、情報処理装置を上記のような文字入力装置として動作させる文字入力プログラムにも適用することができる。
本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以下のとおりである。
すなわち、本発明の代表的な実施の形態によれば、マウスクリック等のイベントをトリガーとして画面キャプチャするスクリーンロガータイプのスパイウェアや、マウスポインタの動きを記録するマウスロガータイプのスパイウェア等による入力内容の窃取に対して耐性を向上させることが可能となる。
本発明の実施の形態1である文字入力装置により表示される入力画面の例について概要を示した図である。 本発明の実施の形態1における文字入力装置の構成例について概要を示した図である。 本発明の実施の形態1におけるソフトウェアキーボードの状態遷移の例について概要を示した状態遷移図である。 本発明の実施の形態1におけるソフトウェアキーボードの入力操作の流れの例について概要を示した図である。 本発明の実施の形態1におけるソフトウェアキーボードの入力操作の流れの例について概要を示した図である。 本発明の実施の形態1におけるソフトウェアキーボードの入力操作の流れの例について概要を示した図である。 本発明の実施の形態1におけるソフトウェアキーボードの入力操作の流れの例について概要を示した図である。 本発明の実施の形態1におけるソフトウェアキーボードの入力操作の流れの例について概要を示した図である。 本発明の実施の形態1におけるソフトウェアキーボードの入力操作の流れの例について概要を示した図である。 本発明の実施の形態1におけるソフトウェアキーボードの入力操作の流れの例について概要を示した図である。 本発明の実施の形態1におけるソフトウェアキーボードの入力操作の流れの例について概要を示した図である。 本発明の実施の形態2におけるソフトウェアキーボードの入力操作の流れの例について概要を示した図である。 本発明の実施の形態2におけるソフトウェアキーボードの入力操作の流れの例について概要を示した図である。 本発明の実施の形態2におけるソフトウェアキーボードの入力操作の流れの例について概要を示した図である。 本発明の実施の形態3におけるソフトウェアキーボードの入力操作の流れの例について概要を示した図である。 本発明の実施の形態3におけるソフトウェアキーボードの入力操作の流れの例について概要を示した図である。 本発明の実施の形態3におけるソフトウェアキーボードの入力操作の流れの例について概要を示した図である。 本発明の実施の形態4におけるソフトウェアキーボードの入力操作の流れの例について概要を示した図である。 本発明の実施の形態4におけるソフトウェアキーボードの入力操作の流れの例について概要を示した図である。 本発明の実施の形態4におけるソフトウェアキーボードの入力操作の流れの例について概要を示した図である。 本発明の実施の形態4におけるソフトウェアキーボードの入力操作の流れの例について概要を示した図である。 本発明の実施の形態4におけるソフトウェアキーボードの入力操作の流れの例について概要を示した図である。 本発明の実施の形態4におけるソフトウェアキーボードの入力操作の流れの例について概要を示した図である。 本発明の実施の形態4におけるソフトウェアキーボードの入力操作の流れの例について概要を示した図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一部には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
<実施の形態1>
本発明の実施の形態1である文字入力装置は、PC(Personal Computer)等の情報処理端末において、ユーザがパスワード等の文字を入力する際にソフトウェアキーボードを用いるものである。
本実施の形態のソフトウェアキーボードは、画面上に入力可能な各文字が配置された領域を有し、どの文字を入力するかの選択に際しては、入力対象の文字にマウスポインタを移動させてクリック等により選択するのではなく、別途画面上に表示された操作ボタンをマウス等により操作して、フォーカスを上下左右等に移動させて選択する。このとき、操作ボタン上にマウスポインタがあるときのみ、当該フォーカスを表示し、それ以外の領域にマウスポインタがある場合はフォーカスを非表示とする。また、選択された文字の入力(確定)は、別途画面上に表示された決定ボタンを押下することで行う。
これらにより、ユーザが入力対象の文字を選択する際に、文字の配置位置について記憶に頼る必要がなく、操作性、正確性を向上させることが可能となる。また、文字の選択操作時以外はどの文字が選択されているかを表示しないことで、入力対象の文字が把握されることを困難にすることが可能となる。また、マウスポインタを入力対象の文字の位置に移動させる必要がないため、マウスロガータイプのスパイウェアに対しても耐性を向上させることが可能となる。
また、操作ボタンの操作について、マウスクリックではなく、操作ボタン上にマウスポインタが一定時間以上存在した場合に押下されたものとすることで、マウスクリックのイベントを極力排除し、これをトリガーとして画面キャプチャを行うスクリーンロガータイプのスパイウェアに対しても耐性を向上させることが可能となる。
図1は、本発明の実施の形態1である文字入力装置により表示される入力画面の例について概要を示した図である。図1の例では、インターネットを介した金融サービスなどのアプリケーションプログラムにおけるログイン画面10において、パスワード入力フィールド11にパスワードを入力するためにソフトウェアキーボード20を表示させた場合の例を示している。ソフトウェアキーボード20は、例えば、ログイン画面10においてユーザがソフトウェアキーボード20を使用する旨を指示した場合(図1の例では、ログイン画面10においてチェックボックスにチェックをした場合)のみ表示するようにすることができる。
本実施の形態のソフトウェアキーボード20は、上述したように、入力可能な文字や記号が配置されている文字領域21と、文字領域21内の文字を選択するための操作ボタン22、および文字領域21内で選択された文字が入力されたものとするための決定ボタン23を有する。操作ボタン22は、例えば、文字領域21内のフォーカス25を上下左右方向に移動させるためのボタンからなり、ユーザがマウス等のポインティングデバイスを操作することによりマウスポインタ24を動かして操作ボタン22を操作し、フォーカス25を上下左右に動かすことで、文字領域21内の文字から入力対象の文字を選択することができる。
マウスポインタ24を操作して決定ボタン23を押下することで、文字領域21内で選択されている文字の値が入力されたものとすることができる。特定の文字が入力されたものとする手法については特に限定されないが、少なくともキーロガータイプのスパイウェアによる検知が困難な手法により行う必要があり、キーロガータイプのスパイウェア対策を行なっている一般的なソフトウェアキーボードと同様の手法を用いることができる。文字の選択と入力に係る一連の操作の詳細については後述する。
なお、本実施の形態では、文字領域21内の文字種別はアルファベットと数字としているが、これに限られない。また、文字の配列方法も、入力可能な文字の種類や数等に応じて適宜設定することができる。また、本実施の形態では、フォーカス25の形状を、文字領域21内において選択された文字(図1の例では“a”)を囲う矩形としているが、選択された文字が識別可能な形状であればこれに限られない。例えば、円形や下線など他の形状であってもよいし、対象の文字の太さや色、大きさを変えるなど、文字自体を強調表示するものも含まれ得る。
図2は、本実施の形態の文字入力装置の構成例について概要を示した図である。本実施の形態の文字入力装置は、例えば、インターネット300等のネットワークを介してWebサーバ100に接続可能なPC等の情報処理端末であるクライアント端末200により構成される。本実施の形態のクライアント端末200は、上述したように、図示しないマウス等のポインティングデバイスによってユーザがマウスポインタ24を操作し、マウスボタン等のクリックにより選択、決定等の操作を行うことができるものである。
Webサーバ100は、例えば、OS(Operating System)110およびWebサーバプログラム120などのミドルウェア上で動作するソフトウェアプログラムとして実装される、金融サービスなどのアプリケーションプログラム130を有する。また、ソフトウェアキーボード20を実現するためのプログラムであるソフトウェアキーボードプログラム131を有する。
クライアント端末200は、例えば、OS210などのミドルウェア上で動作するWebブラウザ220などのソフトウェアプログラムを有し、インターネット300を経由してWebサーバ100にアクセスして、アプリケーションプログラム130をクライアントサイドもしくはサーバサイドで実行することができる。このとき、ソフトウェアキーボードプログラム131をクライアントサイドで実行させて、図1に示すようなソフトウェアキーボード20を実現することができる。なお、図2の例では、ソフトウェアキーボードプログラム131をWebサーバ100上に配置してクライアントサイドで実行する構成をとっているが、クライアント端末200のローカルにプログラムを保持する構成であってもよいことは当然である。
図3は、本実施の形態のソフトウェアキーボードの状態遷移の例について概要を示した状態遷移図である。ソフトウェアキーボード20が起動されてクライアント端末200の画面上に表示されると、初期状態(S01)となる。ここでは、文字領域21内にフォーカス25は表示されておらず、かついずれの文字も選択されていない状態である。
この初期状態(S01)から、ユーザがマウスポインタ24を移動させ、マウスポインタ24が操作ボタン22のいずれかの方向のボタン上に存在する状態となった場合は、フォーカス表示(S02)の状態に遷移する。ここでは、文字領域21内の文字で現在選択されているものを示すようにフォーカス25が表示される。なお、初期状態(S01)から遷移してきた場合は、文字領域21内の文字で現在選択されているものがまだないため、初期値の文字(例えば、図1の例では配列の先頭の“a”)を選択するものとする。この状態では、ユーザは、どの文字が選択されているのかを視覚的に把握することが可能である。
フォーカス表示(S02)の状態から、ユーザがさらにマウスポインタ24を移動させ、操作ボタン22上に存在しない状態となった場合には、フォーカス非表示(S03)の状態に遷移する。ここでは、文字領域21においてフォーカス25が非表示となる。従って、この状態で仮にスパイウェアにより画面キャプチャされた場合でも、選択されている文字を直接特定されないようにすることが可能である。
なお、フォーカス25が非表示となった場合であっても、単に表示上の制御であって、フォーカス25により現在選択されている文字の情報は保持されるものとする。従って、ユーザがさらにマウスポインタ24を移動させ、再度いずれかの操作ボタン22上に存在する状態となった場合は、フォーカス表示(S02)の状態に戻り、文字領域21内の文字で現在選択されているものに対してフォーカス25が再度表示されることになる。
フォーカス表示(S02)の状態で、一定時間(例えば1秒など)が経過すると、フォオーカス移動(S04)の状態に遷移する。ここでは、操作ボタン22のうち、マウスポインタ24の位置にある(マウスポインタ24が指し示している)ボタンに対応する方向に、文字領域21内の文字配置上でフォーカス25を移動させる。なお、上記のフォーカス表示(S02)およびフォーカス移動(S04)の各状態では、当然のことながら、マウスポインタ24は静止している必要はなく、移動していても、操作ボタン22上に継続して存在している限りはこれらの状態が継続する。
フォーカス移動(S04)の状態に遷移してフォーカス25を移動させた後、さらに一定時間が経過した場合は、リピート入力がされたものとして、前回と同じ方向に、文字領域21内の文字配列上でフォーカス25をさらに移動させる。なお、フォーカス表示(S02)の状態からフォーカス移動(S04)の状態に遷移する際の一定時間と、フォーカス移動(S04)の状態でリピート入力がされたものと判断する一定時間とで、長さを別にしてもよい。例えば、前者の一定時間よりも後者の一定時間の方を短くすることができる。
フォーカス移動(S04)の状態から、ユーザがマウスポインタ24を移動させ、操作ボタン22上に存在しない状態となった場合には、フォーカス非表示(S03)の状態に遷移する。フォーカス非表示(S03)の状態から、ユーザがマウスポインタ24を決定ボタン23上に移動させ、マウスクリック等により決定ボタン23を押下した場合は、フォーカス文字入力(S05)の状態に遷移する。ここでは、文字領域21内の文字配列上で現在選択されている文字が入力されたものとする。なお、この状態では文字領域21においてフォーカス25は非表示となっているため、表示上はどの文字が選択されているかは判別できない。
フォーカス文字入力(S05)の状態で、ユーザが決定ボタン23をさらに連続して押下すれば、同じ文字を連続して入力することができる。ユーザがマウスポインタ24を移動させ、決定ボタン23上に存在しない状態となった場合は、フォーカス非表示(S03)の状態に遷移する。なお、フォーカス文字入力(S05)の状態で現在選択されている文字が入力されたものとした場合、その時点での文字領域21における文字選択をリセットし、一文字ずつ初期状態S01に戻るようにしてもよい。
図4〜図11は、本実施の形態のソフトウェアキーボードの入力操作の流れの例について概要を示した図である。図4では、図3の状態遷移図の例において、初期状態(S01)から、ユーザがマウスポインタ24を操作ボタン22の右方向のボタン上に移動させ、フォーカス表示(S02)の状態に遷移した際のソフトウェアキーボード20の画面の例を示している。ここでは、フォーカス25が、初期値として、文字領域21内の文字配列における先頭の文字である“a”を選択しているものとして表示されている。
図5では、図4の例のフォーカス表示(S02)の状態から、マウスポインタ24が操作ボタン22の右方向のボタン上に存在したまま一定時間が経過して、フォーカス移動(S04)の状態に遷移した際のソフトウェアキーボード20の画面の例を示している。ここでは、文字領域21内の文字配置上でフォーカス25が1つ右方向に移動され、“b”を選択しているものとして表示されている。なお、このとき、操作ボタン22の右方向のボタンについては、図示するように押下された状態を表すような画像に変更するようにしてもよい。
図6では、図5の例のフォーカス移動(S04)の状態から、マウスポインタ24が操作ボタン22の右方向のボタン上に継続して存在し、さらに一定時間が経過した際のソフトウェアキーボード20の画面の例を示している。ここでは、右方向への移動がリピート入力されたものとして、文字領域21内の文字配置上でフォーカス25がさらに1つ右方向に移動され、“c”を選択しているものとして表示されている。
図7では、図6の例のフォーカス移動(S04)の状態から、ユーザがマウスポインタ24を操作ボタン22のボタン上ではない領域に移動させ、フォーカス非表示(S03)の状態に遷移した際のソフトウェアキーボード20の画面の例を示している。ここでは、文字領域21においてフォーカス25を非表示とすることで、どの文字が現在選択されているかを画面上からは判別できないようにする。
図8では、図7の例のフォーカス非表示(S03)の状態から、ユーザがマウスポインタ24を操作ボタン22の下方向のボタン上に移動させ、再度フォーカス表示(S02)の状態に遷移した際のソフトウェアキーボード20の画面の例を示している。ここでは、文字領域21において現在選択されている文字(直前に選択された文字)である“c”に対して再度フォーカス25が表示される。
図9では、図8の例のフォーカス表示(S02)の状態から、マウスポインタ24が操作ボタン22の下方向のボタン上に存在したまま一定時間が経過して、フォーカス移動(S04)の状態に遷移した際のソフトウェアキーボード20の画面の例を示している。ここでは、文字領域21内の文字配置上でフォーカス25が1つ下方向に移動され、“m”を選択しているものとして表示されている。
図10では、図9の例のフォーカス移動(S04)の状態から、ユーザがマウスポインタ24を操作ボタン22のボタン上ではない領域に移動させ、再度フォーカス非表示(S03)の状態に遷移した際のソフトウェアキーボード20の画面の例を示している。ここでは、図7の例と同様に、文字領域21においてフォーカス25を非表示とする。
図11では、図10の例のフォーカス非表示(S03)の状態から、ユーザがマウスポインタ24を決定ボタン23上に移動させ、さらにマウスクリックにより決定ボタン23を押下して、フォーカス文字入力(S05)の状態に遷移した際のソフトウェアキーボード20の画面の例を示している。ここでは、文字領域21において現在選択されている文字(直前に選択された文字)である“m”が、例えば図1の例におけるログイン画面10のパスワード入力フィールド11等に入力されることを示している。なお、このときフォーカス25は非表示であるため、どの文字が選択されているかを視覚的に把握することはできない。
以上に説明したように、本実施の形態では、文字領域21内の文字から入力対象の文字を選択する際に、当該文字上にマウスポインタ24を移動させてマウスクリック等により特定するのではなく、操作ボタン22をマウス等によって操作することで、フォーカス25を上下左右等に移動させて選択する。このとき、操作ボタン22を押下する操作を、マウスクリックによるのではなく、操作ボタン22上にマウスポインタ24を移動させて一定時間経過させることで行う。また、操作ボタン22の操作により選択された文字の入力・決定は、決定ボタン23を押下することで行う。
これらにより、ユーザが入力対象の文字を操作ボタン22の操作により選択する際に、文字領域21の文字を非表示とする必要がないため、文字の配置位置について記憶に頼る必要がなく、操作性、正確性を向上させることができる。また、マウスクリックのイベントを極力排除し、これをトリガーとして画面キャプチャを行うスクリーンロガータイプのスパイウェアに対しても耐性を向上させることができる。また、入力対象の文字を選択する際に、操作ボタン22を用いることから、マウスポインタ24を入力対象の文字の位置に移動させる必要がないため、マウスロガータイプのスパイウェアに対しても耐性を向上させることができる。
また、操作ボタン22上にマウスポインタ24があるときのみ、フォーカス25を表示し、それ以外の領域にマウスポインタ24がある場合はフォーカス25を非表示とする。すなわち、文字の選択操作時以外は、フォーカス25を非表示とすることで、どの文字が選択されているかを画面上からは判別できないようにする。これにより、一定時間毎、もしくは決定ボタン23が押下されたときなどのタイミングで仮にスパイウェアにより画面がキャプチャされた場合でも、入力対象の文字の判別を困難にすることができる。
なお、本実施の形態では、操作ボタン22上にマウスポインタ24が一定時間以上存在した場合に当該ボタンが押下されたものとしてフォーカス25を移動させるものとしているが、通常のユーザインタフェースの使用法を考慮すると、ユーザが操作ボタン22を押下しようとしてマウスクリックしてしまう可能性もある。
この場合は、マウスポインタ24が操作ボタン22上にあることから、フォーカス表示(S02)の状態であり、文字領域21においてフォーカス25が表示されている。従って、マウスクリックのイベントをトリガーとして画面キャプチャするスクリーンロガータイプのスパイウェアでは、現在選択された文字が容易に判別可能となってしまう。そこで、操作ボタン22上でユーザがマウスクリックしてしまった場合には、例えば、文字領域21における文字配列をランダムにシャッフルして変更するようにしてもよい。さらに、文字選択もリセットし、初期状態(S01)から再度やり直すようにしてもよい。また、この場合に限らず、初期状態(S01)で文字領域21に文字配列を表示する際、文字配列をランダムにシャッフルして毎回変更するようにしてもよい。
また、操作ボタン22における各方向のボタンの配置についても、本実施の形態では上下左右方向のボタンを、それぞれの方向に対応して十字状に配置しているが、例えば、横一列に配置し、さらに、各ボタンに対応する方向についてもランダムにシャッフルして毎回変更するようにしてもよい。これにより、マウスポインタ24の動きからフォーカス25の動きを解析することをより困難にすることができる。
また、本実施の形態では、決定ボタン23についてはマウスクリックにより押下するものとしているが、操作ボタン22と同様に、決定ボタン23上にマウスポインタ24が一定時間以上存在した場合にクリックされたものとしてもよい。これにより、マウスクリックがされる機会をさらに少なくして、マウスクリックをトリガーとして画面キャプチャするスパイウェアに対する耐性を向上させることができる。
<実施の形態2>
上述した本発明の実施の形態1の文字入力装置は、PC等の情報処理端末においてユーザがソフトウェアキーボード20を用いて文字を選択して入力する際に、マウスポインタ24の移動によって操作ボタン22等を操作するものであり、ユーザがマウス等のポインティングデバイスを使用する(すなわち、画面上にマウスポインタ24が表示される)ことを前提としている。しかしながら、近年では、タブレット型端末やスマートフォンなど、入出力デバイスとしてタッチパネルを有し、マウスを用いない(すなわち、画面上にマウスポインタ24が表示されない)ものが広く普及してきている。
そこで、本発明の実施の形態2である文字入力装置は、タッチパネル上での指やタッチペン等の指示装置(以下ではこれらを単に「指」と総称する場合がある)による操作によって実施の形態1の場合と同様の文字入力処理を行うことを実現するよう、制御を変更したものである。ソフトウェアキーボード20の基本的な画面構成や状態遷移、文字入力装置のシステム構成などは、上述した実施の形態1の図1、図2、図3などで説明したものと同様であるため、再度の説明は省略する。
図12〜図14は、本実施の形態のソフトウェアキーボードの入力操作の流れの例について概要を示した図である。図12では、図3の状態遷移図の例における、初期状態(S01)やフォーカス非表示(S03)の状態でのソフトウェアキーボード20の画面の例を示している。ここでは、マウスポインタ24は存在せず、ユーザは、タッチパネルを指で触れて操作することになるが、タッチパネル上でのタップやダブルタップ、長押しなどの操作やジェスチャーは、マウスクリックと同様に、そのイベントがスパイウェアに画面キャプチャなどのトリガーとされてしまう可能性が高い。
そこで、本実施の形態では、まず、図示するように、ユーザが操作ボタン22のボタン上ではない領域を指でタッチし、そのまま指をタッチパネルに触れた状態で、操作ボタン22のいずれかのボタン上に指を移動させる(ドラッグする)ことで、実施の形態1におけるマウスポインタ24の移動と同様の操作を実現する。すなわち、図3の状態遷移図の例における、フォーカス表示(S02)の状態に遷移する。
図13では、図12の例の初期状態(S01)もしくはフォーカス非表示(S03)の状態から、ユーザが操作ボタン22のボタン上ではない領域を指でタッチし、そのまま操作ボタン22の右方向のボタン上に指を移動させ、フォーカス表示(S02)の状態に遷移した後、さらにそのまま一定時間以上経過して、フォーカス移動(S04)の状態に遷移した際のソフトウェアキーボード20の画面の例を示している。ここでは、実施の形態1と同様に、文字領域21内の文字配置上でフォーカス25が1つ右方向に移動され、“n”を選択しているものとして表示されている。
なお、フォーカス表示(S02)やフォーカス移動(S04)の状態で、操作ボタン22上に触れた状態の指がタッチパネルから離れた場合には、実施の形態1において、操作ボタン22上にマウスポインタ24がある状態でマウスクリックがされた場合と同様に、例えば、文字領域21内の文字配列をランダムにシャッフルして変更するようにしてもよい。さらに、文字領域21における文字選択をリセットし、再度初期状態(S01)から開始するようにしてもよい。
図14では、図13の例のフォーカス移動(S04)の状態から、ユーザが指をタッチパネルに触れた状態のまま操作ボタン22上ではない領域に移動させ(ドラッグし)、再度フォーカス非表示(S03)の状態に遷移した際のソフトウェアキーボード20の画面の例を示している。この状態で、ユーザは指をタッチパネルから離すことができる。
このように、タッチパネル上に指でタッチし、またタッチパネル上から指を離す操作を、操作ボタン22上ではない領域で行うようにすることで、フォーカス非表示(S03)の状態でこれらの操作を行うことになるため、これらの操作に係るイベントをトリガーとしてスパイウェアにより画面キャプチャされたとしても、文字領域21において現在選択されている文字を把握することを困難とし、タッチパネルの操作イベントをトリガーとして画面キャプチャするスパイウェアに対する耐性を向上させることができる。
<実施の形態3>
上述した本発明の実施の形態2の文字入力装置は、タッチパネルを有する情報処理端末においてユーザがソフトウェアキーボード20を用いて文字を選択して入力するものである。ここでは、ユーザは、まず、操作ボタン22上ではない領域においてタッチパネルを指によりタッチし、そのまま操作ボタン22上に指を移動させ、フォーカス25を入力対象の文字まで移動させた後、そのまま操作ボタン22上ではない領域まで指を移動させた後に、タッチパネルから指を離すという操作手順により、入力対象の文字を選択する。
しかしながら、タッチパネルでの通常のユーザインタフェースの使用法を考慮すると、ユーザが操作ボタン22を押下しようとして、操作ボタン22に対して直接タッチやタップ等の操作を行ってしまう可能性もある。
そこで、本発明の実施の形態3である文字入力装置は、タッチパネル上での指による操作によって文字入力処理を行う際に、ユーザがタッチパネル上でタッチ操作を行う領域を限定させるため、ソフトウェアキーボード20の画面上に擬似ポインタを配置し、ユーザがこれをタッチ操作により移動させる(ドラッグする)ことで、実施の形態1の場合と同様の文字入力処理を行うことを実現するよう、制御を変更したものである。ソフトウェアキーボード20の基本的な画面構成や状態遷移、文字入力装置のシステム構成などは、上述した実施の形態1の図1、図2、図3などで説明したものと同様であるため、再度の説明は省略する。
図15〜図17は、本実施の形態のソフトウェアキーボードの入力操作の流れの例について概要を示した図である。図15では、図3の状態遷移図の例における、初期状態(S01)やフォーカス非表示(S03)の状態でのソフトウェアキーボード20の画面の例を示している。ここでは、マウスポインタ24は存在しないが、これに代わるものとして、擬似ポインタ26が配置されていることを示している。
本実施の形態では、まず、図示するように、ユーザが操作ボタン22上ではない領域に配置された擬似ポインタ26を指でタッチし、これを操作ボタン22のいずれかのボタン上の領域を指すように移動させることで、実施の形態1におけるマウスポインタ24の移動と同様の操作を実現する。すなわち、図3の状態遷移図の例における、フォーカス表示(S02)の状態に遷移する。なお、擬似ポインタ26としては、例えば、指でタッチしやすい大きさの画像やアイコンなどを適宜使用することができる。
図16では、図15の例の初期状態(S01)もしくはフォーカス非表示(S03)の状態から、ユーザが擬似ポインタ26を操作ボタン22の右方向のボタン上に移動させ、フォーカス表示(S02)の状態に遷移した後、さらにそのまま一定時間以上経過して、フォーカス移動(S04)の状態に遷移した際のソフトウェアキーボード20の画面の例を示している。ここでは、実施の形態1と同様に、文字領域21内の文字配置上でフォーカス25が1つ右方向に移動され、“o”を選択しているものとして表示されている。
なお、実施の形態2の場合と同様に、フォーカス表示(S02)やフォーカス移動(S04)の状態で、擬似ポインタ26に触れた状態の指がタッチパネルから離れた場合には、例えば、文字領域21内の文字配列をランダムにシャッフルして変更するようにしてもよい。さらに、文字領域21における文字選択をリセットし、再度初期状態(S01)から開始するようにしてもよい。
図17では、図16の例のフォーカス移動(S04)の状態から、ユーザが擬似ポインタ26を操作ボタン22上ではない領域に移動させ、再度フォーカス非表示(S03)の状態に遷移した際のソフトウェアキーボード20の画面の例を示している。この状態で、ユーザは指をタッチパネルから離すことができる。なお、決定ボタン23の押下は、擬似ポインタ26を使用せずに、指による通常のタップ操作で行うことができる。
このように、ソフトウェアキーボード20の画面上に擬似ポインタ26を配置し、これを操作ボタン22上に移動させ、また、操作ボタン22上ではない領域に移動させるようにすることで、タッチパネル上に指でタッチし、またタッチパネル上から指を離す操作を、操作ボタン22上ではない領域で行うよう、ユーザを誘導することができる。
なお、本実施の形態では、タッチパネルを有するクライアント端末200を対象とし、タッチ操作により擬似ポインタ26を移動させるものとしているが、タッチパネルを有さないPC等のクライアント端末200において、マウスによるドラッグアンドドロップにより擬似ポインタ26を移動させるという構成にも適用することができる。
<実施の形態4>
上述した本発明の実施の形態1〜3の文字入力装置は、ユーザがソフトウェアキーボード20を用いて文字を選択する際、別途画面上に表示された操作ボタン22をマウスや指等により操作して、フォーカスを上下左右等に移動させて選択するものである。
これに対し、本発明の実施の形態4である文字入力装置は、操作性についてのバリエーションとして、操作ボタン22ではなく、画面上にソフトウェアにより表示されたソフトウェアマウスを用いるようにし、ユーザがソフトウェアマウスを実際のマウス等を用いてマウスポインタにより操作して、対応する擬似ポインタを移動させることで、実施の形態1の場合と同様の文字入力処理を行うことを実現するよう、制御を変更したものである。ソフトウェアキーボード20の基本的な画面構成や状態遷移、文字入力装置のシステム構成などは、上述した実施の形態1の図1、図2、図3などで説明したものと同様であるため、再度の説明は省略する。
図18〜図24は、本実施の形態のソフトウェアキーボードの入力操作の流れの例について概要を示した図である。図18では、図3の状態遷移図の例における、初期状態(S01)やフォーカス非表示(S03)の状態でのソフトウェアキーボード20の画面の例を示している。ここでは、実施の形態1〜3の場合と異なり、操作ボタン22および決定ボタン23の代わりに、擬似マウスパッド27と、ソフトウェアマウス28の画像が表示されていることを示している。
このソフトウェアマウス28は、後述するように、実際のマウス等のポインティングデバイスを利用してマウスポインタ24を操作することにより、擬似マウスパッド27の範囲内を移動させる等の操作を行うことができる。なお、ソフトウェアマウス28の画像には、マウスポインタ24を移動させてドラッグすることでソフトウェアマウス28を操作するための領域として、図示するように本体領域28aと、左ボタン領域28b(右ボタンであってもよい)とを有する。
図19では、図18の例の初期状態(S01)もしくはフォーカス非表示(S03)の状態から、ユーザがマウスポインタ24をソフトウェアマウス28の本体領域28a上に移動させ、フォーカス表示(S02)の状態に遷移した際のソフトウェアキーボード20の画面の例を示している。
また、図20は、図19の例のフォーカス表示(S02)の状態から、そのまま一定時間以上経過して、フォーカス移動(S04)の状態に遷移した際のソフトウェアキーボード20の画面の例を示している。ここでは、実施の形態1〜3とは異なり、ソフトウェアマウス28を操作することによりフォーカス25を移動させる。
具体的には、図示するように、ソフトウェアマウス28の動きに連動して移動する擬似ポインタ26を、文字領域21上に表示し、擬似ポインタ26により指示されている文字(図20の例では“o”)が選択されているものとして、当該文字にフォーカス25を表示する。フォーカス移動(S04)の状態では、ユーザがマウスポインタ24を移動させると、その位置に追随してソフトウェアマウス28も移動するように制御する。これにより、ユーザは、マウスポインタ24を操作することでソフトウェアマウス28を操作することができ、連動して移動する擬似ポインタ26により文字を選択することができる。フォーカス移動(S04)の状態では、ソフトウェアマウス28を操作可能であることを認識し易くするために、図示するように、ソフトウェアマウス28の画像の色を切り替えて強調するなどの対応を行なってもよい。
図21は、図20の例のフォーカス移動(S04)の状態で、ソフトウェアマウス28を移動させた際のソフトウェアキーボード20の画面の例を示している。ここでは、ソフトウェアマウス28(マウスポインタ24)を左上方に移動させることにより、擬似ポインタ26も左上方に移動し、擬似ポインタ26が“d”、“e”、“n”、“o”の文字の間のいずれの文字にも属していない位置に移動した場合を示している。
ここでは、文字領域21においてフォーカス25を非表示とすることで、どの文字が現在選択されているかを画面上からは判別できないようにする。なお、本実施の形態では、図21の例に示すように、文字領域21内の各文字の間に、いずれの文字にも属さない領域(隙間)があるものとしているが、そのような領域を持たずに、どの領域も必ずいずれかの文字に属するものとして、文字領域21内を擬似ポインタ26が移動する場合は必ずいずれかの文字が指示されている(フォーカス25が非表示とはならない)ようにしてもよい。
図22は、図21の例のフォーカス移動(S04)の状態で、ユーザがさらにソフトウェアマウス28を移動させ、擬似ポインタ26を文字領域21内のいずれかの文字(図22の例では“d”)の上に移動させ、再度フォーカス25を表示した状態を示している。
図23は、図22の例のフォーカス移動(S04)の状態で、ユーザがソフトウェアマウス28の移動を停止した後一定時間が経過して、フォーカス非表示(S03)の状態に遷移した際のソフトウェアキーボード20の画面の例を示している。この状態では、ソフトウェアマウス28をマウスポインタ24により操作(移動)させることはできない。図23の例では、実施の形態1〜3の場合と同様に、フォーカス非表示(S03)の状態に遷移させることで、フォーカス25を非表示としているが、フォーカス表示(S02)の状態に遷移させてフォーカス25を表示したままにしておいてもよい。
なお、上述したように、一連の処理におけるソフトウェアマウス28の操作は、実際のマウス等のポインティングデバイスにおけるクリック操作を不要としている。しかしながら、フォーカス表示(S02)やフォーカス移動(S04)の状態で、ユーザが実際のマウス等のポインティングデバイスにおいてクリック動作を行ってしまった場合、実施の形態1〜3の場合と同様に、例えば、文字領域21内の文字配列をランダムにシャッフルして変更するようにしてもよい。さらに、文字領域21における文字選択をリセットし、再度初期状態(S01)から開始するようにしてもよい。
図24は、図23の例のフォーカス非表示(S03)の状態から、ユーザがマウスポインタ24を左ボタン領域28b上に移動させ、さらにマウスクリックにより左ボタン領域28bを押下して、フォーカス文字入力(S05)の状態に遷移した際のソフトウェアキーボード20の画面の例を示している。ここでは、文字領域21において現在選択されている文字(直前に選択された文字)である“d”が入力されることを示している。なお、このときフォーカス25は非表示であるため、どの文字が選択されているかを視覚的に把握することはできない。
上記の図23の例において、ユーザがソフトウェアマウス28の移動を停止した後一定時間が経過してソフトウェアマウス28を操作できない状態となった際に、フォーカス25を表示したままにしておいた場合は、図24の例において、例えば、マウスポインタ24が左ボタン領域28b上に移動してきた際にフォーカス25を非表示とするなど、マウスクリックが行われる際にフォーカス25を非表示となるようにしておく必要がある。
このように、本実施の形態では、ソフトウェアマウス28の操作により選択されている文字(フォーカス25)を移動させることができるため、上下左右方向への1文字ずつの移動に限らず、斜め方向への移動も可能となり、文字の選択操作を直感的に効率良く行うことができる。
なお、本実施の形態では、マウスポインタ24をマウス等のポインティングデバイスにより操作することでソフトウェアマウス28を操作するものとしているが、実施の形態2や3と同様に、タッチパネルを有するクライアント端末200を対象とし、タッチ操作によりソフトウェアマウス28を操作するようにしてもよい。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。例えば、上記の実施の形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施の形態の構成の一部を他の実施の形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施の形態の構成に他の実施の形態の構成を加えることも可能である。また、各実施の形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
本発明は、ソフトウェアキーボードにより文字を入力する文字入力装置、文字入力方法、および文字入力プログラムに利用可能である。
10…ログイン画面、11…パスワード入力フィールド、
20…ソフトウェアキーボード、21…文字領域、22…操作ボタン、23…決定ボタン、24…マウスポインタ、25…フォーカス、26…擬似ポインタ、27…擬似マウスパッド、28…ソフトウェアマウス、28a…本体領域、28b…左ボタン領域、
100…Webサーバ、110…OS、120…Webサーバプログラム、130…アプリケーションプログラム、131…ソフトウェアキーボードプログラム、
200…クライアント端末、210…OS、220…Webブラウザ、
300…インターネット。



Claims (12)

  1. ユーザの操作により文字の入力を受け付ける情報処理装置からなる文字入力装置であって、
    画面上に、
    入力可能な文字が配列して表示された文字領域と、
    前記文字領域とは別の領域に、前記文字領域内の文字のうちユーザにより選択された文字を識別可能とするように表示するフォーカスの位置を、前記文字領域内の文字の配列における所定の方向に移動させる指示を受け付けるための1つ以上の操作ボタンと、
    前記文字領域内の文字のうち、現在選択されている文字を入力されたものとする指示を受け付けるための決定ボタンと、を有するソフトウェアキーボードを有し、
    画面上の特定の位置を示すポインタが、前記操作ボタン上の位置に存在する場合に、前記フォーカスを表示し、前記操作ボタン上以外の位置に存在する場合に、前記フォーカスを非表示とする、文字入力装置。
  2. 請求項1に記載の文字入力装置において、
    前記ポインタが前記操作ボタン上の位置に存在する状態が所定の時間継続した場合に、前記文字領域内の文字の配列において、前記フォーカスの位置を、前記操作ボタンに対応する前記所定の方向の隣接する文字に移動させる、文字入力装置。
  3. 請求項1または2に記載の文字入力装置において、
    前記ポインタが前記操作ボタン上の位置に存在する状態が所定の時間継続した場合に、前記操作ボタンを表す画像を、押下された状態を示す画像に切り替える、文字入力装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の文字入力装置において、
    入力対象の各文字について、前記文字領域内の文字のうち、現在選択されている文字を入力されたものとする指示を受け付けたときに、前記文字領域内の文字の配列をランダムに変更する、文字入力装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の文字入力装置において、
    当該文字入力装置は、ポインティングデバイスを有し、
    前記ポインタは、前記ポインティングデバイスに対するユーザの操作に応じて画面上を移動する画像からなる、文字入力装置。
  6. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の文字入力装置において、
    当該文字入力装置は、タッチパネルを有し、
    前記ポインタは、前記タッチパネル上でのユーザの操作により画面上を移動させることができる画像からなる、文字入力装置。
  7. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の文字入力装置において、
    当該文字入力装置は、タッチパネルを有し、
    前記ポインタは、前記タッチパネル上で触れているユーザの指もしくは指示装置である、文字入力装置。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の文字入力装置において、
    前記ポインタが前記操作ボタン上の位置に存在する場合に、前記ポインタの移動以外の前記ポインタに係る所定のイベントが発生した場合は、前記文字領域における前記フォーカスの位置を変更し、文字の配列をランダムに変更する、文字入力装置。
  9. ユーザの操作により文字の入力を受け付ける情報処理装置における文字入力方法であって、
    前記情報処理装置の画面上に、入力可能な文字を配列して表示する文字領域と、前記文字領域とは別の領域に、前記文字領域内の文字のうちユーザにより選択された文字を識別可能とするように表示するフォーカスの位置を、前記文字領域内の文字の配列における所定の方向に移動させる指示を受け付けるための1つ以上の操作ボタンと、前記文字領域内の文字のうち、現在選択されている文字を入力されたものとする指示を受け付けるための決定ボタンと、を有するソフトウェアキーボードを表示するステップと、
    画面上の特定の位置を示すポインタが、前記操作ボタン上の位置に移動した場合に、前記フォーカスを表示するステップと、
    前記ポインタが、前記操作ボタン上以外の位置に移動した場合に、前記フォーカスを非表示とするステップと、を有する、文字入力方法。
  10. ユーザの操作により文字の入力を受け付ける文字入力装置として情報処理装置を動作させる文字入力プログラムであって、
    前記情報処理装置の画面上に、入力可能な文字を配列して表示する文字領域と、前記文字領域とは別の領域に、前記文字領域内の文字のうちユーザにより選択された文字を識別可能とするように表示するフォーカスの位置を、前記文字領域内の文字の配列における所定の方向に移動させる指示を受け付けるための1つ以上の操作ボタンと、前記文字領域内の文字のうち、現在選択されている文字を入力されたものとする指示を受け付けるための決定ボタンと、を有するソフトウェアキーボードを表示する処理と、
    画面上の特定の位置を示すポインタが、前記操作ボタン上の位置に移動した場合に、前記フォーカスを表示する処理と、
    前記ポインタが、前記操作ボタン上以外の位置に移動した場合に、前記フォーカスを非表示とする処理と、を前記情報処理装置に実行させる、文字入力プログラム。
  11. ユーザの操作により文字の入力を受け付ける情報処理装置からなる文字入力装置であって、
    画面上に、
    入力可能な文字が配列して表示された文字領域と、
    前記文字領域とは別の領域に、前記文字領域内において特定の位置を示すポインタを移動させるためのポインタ操作用画像と、を有するソフトウェアキーボードを有し、
    前記ポインタ操作用画像は、ユーザの指示により移動可能とされ、前記ポインタ操作用画像がユーザにより移動されるのに応じて前記ポインタを前記文字領域内において移動させ、
    前記ポインタ操作用画像が移動可能であり、前記ポインタが前記文字領域内のいずれかの文字の領域上に存在する場合に、当該文字が選択されたものとして識別可能となるようにフォーカスを表示し、前記ポインタ操作用画像が移動可能となっていない、もしくは前記ポインタが前記文字領域内のいずれの文字の領域上にも存在しない場合に、前記フォーカスを非表示とする、文字入力装置。
  12. 請求項11に記載の文字入力装置において、
    前記ポインタ操作用画像に対するユーザからの指示により、前記文字領域内の文字のうち、現在選択されている文字を入力されたものとする、文字入力装置。
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