JP2004038403A - 表示制御装置および方法、記録媒体、並びにプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】ユーザIDとパスワードを同時に他人に見られないように入力することができるようにする。
【解決手段】ユーザを認証するユーザIDとパスワードの入力画面において、ユーザからのリモートコントローラの操作によって、文字4のいずれかが選択される。そして、ユーザにより決定ボタンが押し下げられると、その選択された文字は、入力文字として決定され、ID枠1、またはパスワード枠2に入力文字に対応する伏字が表示される。本発明は認証システムに適用できる。
【選択図】 図23
【解決手段】ユーザを認証するユーザIDとパスワードの入力画面において、ユーザからのリモートコントローラの操作によって、文字4のいずれかが選択される。そして、ユーザにより決定ボタンが押し下げられると、その選択された文字は、入力文字として決定され、ID枠1、またはパスワード枠2に入力文字に対応する伏字が表示される。本発明は認証システムに適用できる。
【選択図】 図23
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、表示制御装置および方法、記録媒体、並びにプログラムに関し、特に、ディスプレイ上のユーザIDとパスワードを同時に他人に見られることがないようにした表示制御装置および方法、記録媒体、並びにプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば、テレビジョン受像機で、ユーザIDとパスワードを入力することによって、ユーザの認証が行われる場合の処理について、図1と図2のフローチャートを参照して説明する。なお、図3に示されるように、テレビジョン受像機の表示部11には、ユーザからの所定の操作に基づいて、認証システムが認証するために必要な画面(認証画面)が表示されている状態にあるものとする。認証画面上には、ユーザIDが入力されるID枠1、パスワードが入力されるパスワード枠2、入力文字を選択するための文字選択マーク3、並びに選択される文字4が表示されている。ユーザは、リモートコントローラ(図示せず)を操作して、IDとパスワードを入力するものとする。
【0003】
テレビジョン受像機の表示を制御する表示制御部(図示せず)は、ステップS1において、図4に示されるように、ユーザの操作に基づいて、カーソル5を、ID枠1に移動させる。表示制御部は、ステップS2において、ユーザからの操作信号が文字選択信号であるか否かを判定し、文字選択信号が入力されるまで待機する。操作信号が文字選択信号であると判定した場合、処理をステップS3に進め、表示制御部は、文字選択マーク3の矢印の表示を変更する。
【0004】
ステップS4において、表示制御部は、文字4のうち、現在ハイライト表示されている文字を、ユーザにより指示された方向の文字に移動する。
【0005】
ステップS5において、ユーザが操作するリモートコントローラに備えられている決定ボタンが押されたか否かが判定され、押されていない場合、処理はステップS2に戻る。決定ボタンが押されたと判定された場合、表示制御部は、処理をステップS6に進め、選択された文字を、入力されたユーザIDとして記憶する。表示制御部は、ステップS7において、選択された文字をID枠1に表示させる。
【0006】
ステップS8において、表示制御部は、決定ボタンが再度押されたか否かを判定し、決定ボタンが押されていない場合、処理はステップS2に戻る。以上の処理が繰り返されて、複数の文字または数字の組み合わせからなるユーザIDが入力される。
【0007】
IDの入力が終了すると、ユーザは決定ボタンを操作する。このとき、ステップS8で、決定ボタンが再度押されたと判定され、処理はステップS9に進み、表示制御部は、図5に示されるように、カーソル5をパスワード枠2に移動させる。
【0008】
表示制御部は、ステップS10において、ユーザからの操作信号が文字選択信号であるか否かを判定し、文字選択信号が入力されるまで待機する。操作信号が文字選択信号であると判定した場合、処理をステップS11に進め、表示制御部は、ユーザIDの場合と同様に、文字選択マーク3の矢印を、ユーザが指示した方向の矢印に変更する。
【0009】
表示制御部は、ステップS12において、ユーザIDの場合と同様に、文字4のうち現在ハイライト表示されている文字を、選択された方向に移動する。ステップS13において、表示制御部は、決定ボタンが押されたか否かを判定し、決定ボタンが押されていない場合、ステップS10に戻る。決定ボタンが押されたと判定された場合、表示制御部は、処理をステップS14に進め、選択された文字を、入力されたパスワードとして記憶する。
【0010】
ステップS15において、入力文字に対応する文字が伏字として、パスワード枠2に表示される。ステップS16において、決定ボタンが再度押されたか否かが判定され、押されていない場合、処理はステップS10に戻り、それ以降の処理が繰り返される。これにより必要なパスワードが入力され、図6に示されるように表示される。
【0011】
ユーザはパスワードの入力を完了したとき、再び決定ボタンを押す。このとき、ステップS16で、決定ボタンが再度押されていると判定され、処理は終了する。
【0012】
このように、従来の認証システムにおいては、図6に示されるように、ID枠1には入力されたユーザIDがそのまま表示され、パスワード枠2には入力されたパスワードが伏字として表示される。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
このように、従来の認証システムでは、ユーザが、テレビジョン受像機などの大画面のソフトキーボード(画面上に表示されるキーボード)でパスワードやユーザIDを入力する場合、図6に示されるように、パスワード枠2の表示を伏字にしても、ハイライト表示された文字4(パスワード)を他人に見られるおそれが高く、結果的に、ユーザIDとパスワードの両方が他人に見られてしまうことになる。
【0014】
したがって、このような認証システムでは、認証時の安全性が低かった。
【0015】
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、ユーザIDとパスワードの入力によって使用者を認証するシステムにおいて、認証時の安全性を高めることができるようにすることを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の表示制御装置は、ユーザIDの表示を制御する第1の表示制御手段と、パスワードが入力されたとき、入力されたパスワードを伏字表示するように制御する第1の伏字表示制御手段と、パスワードが入力されるとき、第1の表示制御手段の制御により表示されているユーザIDを、伏字表示させるように制御する第2の伏字表示制御手段とを備えることを特徴とする。
【0017】
第2の伏字表示制御手段には、ユーザIDの入力が確定されたとき、ユーザIDを伏字表示させるように制御させるようにすることができる。
【0018】
本発明の第1の表示制御装置の方法は、ユーザIDの表示を制御する第1の表示制御ステップと、パスワードが入力されたとき、入力されたパスワードを伏字表示するように制御する第1の伏字表示制御ステップと、パスワードが入力されるとき、第1の表示制御ステップの制御により表示されているユーザIDを、伏字表示させるように制御する第2の伏字表示制御ステップと を含むことを特徴とする。
【0019】
本発明の第1の記録媒体のプログラムは、ユーザIDの表示を制御する第1の表示制御ステップと、パスワードが入力されたとき、入力されたパスワードを伏字表示するように制御する第1の伏字表示制御ステップと、パスワードが入力されるとき、第1の表示制御ステップの制御により表示されているユーザIDを、伏字表示させるように制御する第2の伏字表示制御ステップとを含むことを特徴とする。
【0020】
本発明の第1のプログラムは、ユーザIDの表示を制御する第1の表示制御ステップと、パスワードが入力されたとき、入力されたパスワードを伏字表示するように制御する第1の伏字表示制御ステップと、パスワードが入力されるとき、第1の表示制御ステップの制御により表示されているユーザIDを、伏字表示させるように制御する第2の伏字表示制御ステップとをコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0021】
本発明の第2の表示制御装置は、ユーザIDが入力されたとき、入力されたユーザIDを伏字表示するように制御する第1の伏字表示制御手段と、パスワードが入力されたとき、入力されたパスワードを伏字表示するように制御する第2の伏字表示制御手段とを備えることを特徴とする。
【0022】
本発明の第2の表示制御装置の方法は、ユーザIDが入力されたとき、入力されたユーザIDを伏字表示するように制御する第1の伏字表示制御ステップと、パスワードが入力されたとき、入力されたパスワードを伏字表示するように制御する第2の伏字表示制御ステップとを含むことを特徴とする。
【0023】
本発明の第2の記録媒体のプログラムは、ユーザIDが入力されたとき、入力されたユーザIDを伏字表示するように制御する第1の伏字表示制御ステップと、パスワードが入力されたとき、入力されたパスワードを伏字表示するように制御する第2の伏字表示制御ステップとを含むことを特徴とする。
【0024】
本発明の第2のプログラムは、ユーザIDが入力されたとき、入力されたユーザIDを伏字表示するように制御する第1の伏字表示制御ステップと、パスワードが入力されたとき、入力されたパスワードを伏字表示するように制御する第2の伏字表示制御ステップとをコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0025】
第1の本発明においては、パスワードが伏字表示されるだけでなく、パスワードが入力されるとき、ユーザIDも伏字表示される。
【0026】
第2の本発明においては、ユーザIDとパスワードの両方が、入力されるとき、伏字表示される。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。図7は、本発明を適用した認証システムの構成を示している。この認証システムは、テレビジョン受像機21とリモートコントローラ30から構成されている。
【0028】
リモートコントローラ30は、決定ボタン33等からなる操作部32を有しており、操作部32(決定ボタン33)に対するユーザの押し下げ操作を検知して、対応する操作信号を、赤外線信号として、発光部31からテレビジョン受像機21に出力する。この赤外線信号は、テレビジョン受像機21の受光部22によって受光される。
【0029】
テレビジョン受像機21は、受光部22で受光した操作信号に基づいて、表示部11に表示された、認証画面上の文字選択マーク3の表示を制御する。このとき、テレビジョン受像機21は、文字選択マーク3の表示変更にあわせて、ユーザが現在選択している文字を認識しやすいように、文字4のうちのハイライト表示されている文字も移動させる。そして、テレビジョン受像機21は、決定ボタン33の押し下げ操作の信号を受信すると、ID枠1やパスワード枠2に選択された文字を表示し、その文字をユーザIDやパスワードに設定する。
【0030】
このように、ユーザは、リモートコントローラ30を操作することによって、認証画面内において、文字選択マーク3の矢印の表示位置を変更し、文字4のハイライト表示を移動させて、入力文字を指定するとともに、その状態で決定ボタン33を押し下げることによって、ID枠1またはパスワード枠2にその文字を表示し、ユーザIDまたはパスワードを設定することができる。
【0031】
図8は、図7のテレビジョン受像機21の構成例を示すブロック図である。
【0032】
テレビジョン受像機21には、内部バス41を介してチューナ42、デコーダ43、およびMPU(Micro Processing Unit)44が相互に接続されている。また、内部バス41には、表示部11の表示を制御する表示制御部45、受光部22、および記憶部46が接続されている。
【0033】
さらに、内部バス41には、リムーバブルメモリ48などの記録媒体に対してデータを読み書きするドライブ47が必要に応じて接続される。
【0034】
このテレビジョン受像機21に本発明を適用した表示制御装置としての動作を実行させる表示制御プログラムは、リムーバブルメモリ48に格納された状態でテレビジョン受像機21に供給され、ドライブ47によって読み出されて、記憶部46に内蔵されるハードディスクドライブにインストールされる。記憶部46にインストールされた表示制御プログラムは、受光部22に入力されるユーザからのコマンドに対応するMPU44の指令によって、記憶部46からロードされて実行される。
【0035】
MPU44は、ユーザからの指令に基づいて、各部を制御する。チューナ42は放送信号を受信する。デコーダ43は、例えば、MPEG(Moving Picture ExpertsGroup)方式でエンコードされているデータをその方式でデコードする。
【0036】
また、MPU44は、表示制御部45を制御し、表示部11に認証画面を表示させたり、その画面の表示を変更させたりする。さらに、MPU44は、受光部22を介して、リモートコントローラ30から発光される操作入力信号を入力する。記憶部46は、登録されたユーザIDやパスワードを記憶する。なお、入力されたユーザIDやパスワードは、MPU44が内蔵するRAMに一時的に記憶される。
【0037】
図9は、図7のリモートコントローラ30の詳細な構成例を示すブロック図である。リモートコントローラ30には、発光部31と操作部32が設けられている。また、操作部32には、入力文字を決定する決定ボタン33が備えられている。
【0038】
操作検出部61は、ユーザが操作部32(決定ボタン33)を操作すると、その操作を検出し、検出結果をMPU62に出力する。MPU62は、発光部31を制御し、検出した結果に対応する信号(操作入力信号)をテレビジョン受像機21に出力させる。
【0039】
次に、本発明を適用したテレビジョン受像機21がユーザIDとパスワードを設定する処理を図10と図11のフローチャートを参照して説明する。なお、MPU44は、表示部11に、図12に示されるような認証画面を表示させているものとする。この認証画面には、ID枠1、パスワード枠2、文字選択マーク3、および文字4が表示されている。
【0040】
ステップS31において、テレビジョン受像機21のMPU44は、ユーザが操作部32を操作して入力したユーザID入力の指令に対応して、図13に示されるように、カーソル5をID枠1に移動させる。ステップS32において、MPU44は、受光部22から操作信号を検出し、その操作信号が文字選択信号であるか否かを判定する。操作信号が文字選択信号ではないと判定された場合、MPU44は、文字選択信号を検出するまで、処理をステップS32に留める。
【0041】
ステップS32において、操作信号が文字選択信号であると判定された場合、MPU44は、処理をステップS33に進め、文字選択マーク3の矢印の表示を、ユーザが指示した方向の矢印の表示に変更する。例えば、図12に示されるように、文字選択マーク3の矢印が全て点灯していない状態で、ユーザから右への移動が指示されたとき、図14に示されるように、文字選択マーク3の右方向の矢印が点灯される。
【0042】
ステップS34において、MPU44は、文字4のうちのハイライト表示を、現在選択されている文字の位置から、ユーザにより指示された方向に移動させる。例えば、図12に示されるように、文字4の「w」がハイライト表示されていた場合、ユーザから右への移動を指示されたとき(ユーザが右隣の文字を入力したいと思ったとき)、図14に示されるように、ハイライト表示を右方向へ移動し、「x」をハイライト表示させる。
【0043】
ステップS35において、MPU44は、決定ボタン33が押されたか否かを判定する。決定ボタン33が押されていないと判定された場合、ユーザが選択したい(入力したい)文字はハイライト表示された文字ではないので、MPU44は、処理をステップS32に戻し、決定ボタン33が押されるまで、文字を選択する処理を繰り返し行なう。
【0044】
ステップS35において、決定ボタン33が押されたと判定された場合、MPU44は、処理をステップS36に進め、選択された文字を入力文字に決定し、入力されたユーザIDとして、内蔵するRAMに記憶する。
【0045】
ステップS37において、MPU44は、表示制御部45を制御して、選択された文字をID枠1に表示する。ステップS38において、MPU44は、決定ボタン33が再度押されたか否かを判定する。決定ボタン33が再度押されていないと判定された場合、MPU44は、ユーザIDの入力が終了していないので、処理をステップS32に戻し、決定ボタン33が2回押されるまで、文字入力を繰り返す。
【0046】
以上の処理が複数回行われ、図15に示されるように、例えば、「x」の後、「y」、「z」、「1」、「2」、「3」、「4」が入力されると、「xyz1234」と表示される。
【0047】
ステップS38において、決定ボタン33が押されたと判定された場合、MPU44は、処理をステップS39に進め、ID枠1にそれまで表示(明示表示)されていた文字(ユーザID)を全て伏字表示にし、ステップS40において、カーソル5をパスワード枠2に移動させる。例えば、「xyz1234」がID枠1に入力された後、決定ボタン33が押されると、図16に示されるように、「xyz1234」に対応する伏字「+++++++」が表示され、カーソル5がパスワード枠2に移動する。
【0048】
ステップS41において、MPU44は、受光部22から操作信号を検出し、その操作信号が文字選択信号であるか否かを判定する。操作信号が文字選択信号ではないと判定された場合、MPU44は、文字選択信号を検出するまで処理を留める。
【0049】
ステップS41において、操作信号が文字選択信号であると判定された場合、MPU44は、処理をステップS42に進め、ユーザIDの場合と同様に、文字選択マーク3の矢印の表示をユーザが指示した方向の矢印の表示に変更する。
【0050】
ステップS43において、MPU44は、ユーザIDの場合と同様に、文字4のハイライト表示を、現在選択されている文字の位置から、選択された方向に移動させる。ステップS44において、MPU44は、決定ボタン33が押されたか否かを判定する。決定ボタン33が押されていないと判定された場合、ユーザの入力したい文字はこの文字ではないので、MPU44は、処理をステップS41に戻し、入力文字を選択する処理を、決定ボタン33が押されるまで繰り返す。
【0051】
ステップS44において、決定ボタン33が押されたと判定された場合、MPU44は、処理をステップS45に進め、入力されたパスワードとして、選択された文字を内部のRAMに記憶する。
【0052】
ステップS46において、MPU44は、表示制御部45を制御して、パスワード枠2に、入力文字に対応する伏字を表示する。
【0053】
ステップS47において、MPU44は、決定ボタン33が再度押されたか否かを判定する。決定ボタン33が再度押されていないと判定された場合、ユーザがまだパスワードの文字入力を完了していないので、MPU44は、処理をステップS41に戻し、決定ボタン33が2回押されるまで、パスワードへの文字入力の処理を繰り返す。
【0054】
以上の処理が複数回行われ、表示制御部45は、図17に示されるように、文字が入力されるごとに、伏字を1つずつ増やして表示する。
【0055】
ステップS47において、決定ボタン33が再度押されたと判定された場合、MPU44は、処理を終了する。
【0056】
なお、上述の処理では、文字選択マーク3や文字4において、ユーザから指示された方向の矢印や選択された文字をハイライトさせたが、ユーザが選択した方向を認識できるように、例えば、点滅させたり、色を変更したりして表示してもよい。
【0057】
さらに、本発明を適用したテレビジョン受像機21がユーザIDとパスワードを設定する処理の他の例を図18と図19のフローチャートを参照して説明する。
【0058】
ステップS61乃至S66において、図10のステップS31乃至ステップS36と同様の処理が行なわれた後、ステップS67において、MPU44は、表示制御部45を制御して、ID枠1に、入力文字に対応する伏字を表示する。その後、ステップS68で、MPU44は、決定ボタンが押されたか否かを判定し、押されていない場合、処理をステップS62に戻し、それまでの処理を繰り返す。
【0059】
即ち、この例において、図20に示されるように、ID枠1にカーソル5が表示された後、図21に示されるように、ID枠1に、ユーザIDの入力文字が、初めから伏字として表示される。
【0060】
その後のステップS69乃至S76の処理は、図11のステップS40乃至S47の処理と同様の処理であるので、その説明は省略する。
【0061】
このようにして、図22に示されるように、パスワード枠2にも、入力文字に対応して、パスワードが伏字として表示され、決定ボタン33が押されることによって、処理が終了する。
【0062】
図10と図11、または図18と図19の処理によって、ユーザIDとパスワードの入力が完了した状態の例が図23に示されている。ID枠1とパスワード枠2には、入力された文字と同じ数の伏字が表示される。従って、表示部11を見ることが可能な第3者に、ユーザIDとパスワードの両方が同時に見られるおそれが少なくなり、安全性を高めることができる。
【0063】
なお、上述した一連の処理は、図7に示したようなテレビジョン受像機21に実行させるだけでなく、例えば、パーソナルコンピュータ等に実行させるようにしてもよい。
【0064】
また、上述した一連の処理は、文字入力において、画面上で文字を選択することによって行ったが、文字を直接入力するようにしてもよい。
【0065】
さらに、上述した一連の処理は、ハードウエアにより実行させることもできるが、ソフトウエアにより実行させることもできる。一連の処理をソフトウエアにより実行させる場合には、そのソフトウエアを構成するプログラムが、専用のハードウエアに組み込まれているテレビジョン受像機、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のテレビジョン受像機などに、ネットワークや記録媒体からインストールされる。
【0066】
この記録媒体は、図8に示されるように、装置本体とは別に、ユーザにプログラムを提供するために配布される、プログラムが記録されているリムーバブルメモリ48などよりなるパッケージメディアにより構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに提供される、記憶部46に含まれるハードディスクなどで構成される。
【0067】
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
【0068】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、ユーザIDやパスワードを入力することができる。また、その入力したユーザIDとパスワードの両方を同時に他人に見られないようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のユーザIDとパスワードの設定処理を説明するフローチャートである。
【図2】従来のユーザIDとパスワードの設定処理を説明するフローチャートである。
【図3】従来の認証画面の例を示す図である。
【図4】従来のユーザIDとパスワードの入力の例を示す図である。
【図5】従来のユーザIDとパスワードの入力の例を示す図である。
【図6】従来のユーザIDとパスワードの入力の例を示す図である。
【図7】本発明を適用した認証システムの実施の形態の構成を示す図である。
【図8】図7のテレビジョン受像機の内部の構成を示すブロック図である。
【図9】図7のリモートコントローラの内部の構成を示すブロック図である。
【図10】図7の認証システムにおけるユーザIDとパスワードの設定処理を説明するフローチャートである。
【図11】図7の認証システムにおけるユーザIDとパスワードの設定処理を説明するフローチャートである。
【図12】図7の認証システムにおける認証画面の例を示す図である。
【図13】図12の認証画面におけるユーザIDとパスワードの入力の例を示す図である。
【図14】図7の認証システムにおける認証画面の例を示す図である。
【図15】図12の認証画面におけるユーザIDとパスワードの入力の例を示す図である。
【図16】図12の認証画面におけるユーザIDとパスワードの入力の例を示す図である。
【図17】図12の認証画面におけるユーザIDとパスワードの入力の例を示す図である。
【図18】図7の認証システムにおけるユーザIDとパスワードを設定する他の処理例を説明するフローチャートである。
【図19】図7の認証システムにおけるユーザIDとパスワードを設定する他の処理例を説明するフローチャートである。
【図20】図12の認証画面におけるユーザIDとパスワードの入力の例を示す図である。
【図21】図12の認証画面におけるユーザIDとパスワードの入力の例を示す図である。
【図22】図12の認証画面におけるユーザIDとパスワードの入力の例を示す図である。
【図23】図7の認証システムにおけるユーザIDとパスワードの入力完了時の認証画面の例を示す図である。
【符号の説明】
1 ID枠, 2 パスワード枠, 3 文字選択マーク, 4 文字, 11 表示部, 21 テレビジョン受像機, 22 受光部, 30 リモートコントローラ, 31 発光部, 32 操作部, 33 決定ボタン, 41内部バス, 42 チューナ, 43 デコーダ, 44 MPU, 45 表示制御部,46 記憶部, 61 操作検出部, 62 MPU
【発明の属する技術分野】
本発明は、表示制御装置および方法、記録媒体、並びにプログラムに関し、特に、ディスプレイ上のユーザIDとパスワードを同時に他人に見られることがないようにした表示制御装置および方法、記録媒体、並びにプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば、テレビジョン受像機で、ユーザIDとパスワードを入力することによって、ユーザの認証が行われる場合の処理について、図1と図2のフローチャートを参照して説明する。なお、図3に示されるように、テレビジョン受像機の表示部11には、ユーザからの所定の操作に基づいて、認証システムが認証するために必要な画面(認証画面)が表示されている状態にあるものとする。認証画面上には、ユーザIDが入力されるID枠1、パスワードが入力されるパスワード枠2、入力文字を選択するための文字選択マーク3、並びに選択される文字4が表示されている。ユーザは、リモートコントローラ(図示せず)を操作して、IDとパスワードを入力するものとする。
【0003】
テレビジョン受像機の表示を制御する表示制御部(図示せず)は、ステップS1において、図4に示されるように、ユーザの操作に基づいて、カーソル5を、ID枠1に移動させる。表示制御部は、ステップS2において、ユーザからの操作信号が文字選択信号であるか否かを判定し、文字選択信号が入力されるまで待機する。操作信号が文字選択信号であると判定した場合、処理をステップS3に進め、表示制御部は、文字選択マーク3の矢印の表示を変更する。
【0004】
ステップS4において、表示制御部は、文字4のうち、現在ハイライト表示されている文字を、ユーザにより指示された方向の文字に移動する。
【0005】
ステップS5において、ユーザが操作するリモートコントローラに備えられている決定ボタンが押されたか否かが判定され、押されていない場合、処理はステップS2に戻る。決定ボタンが押されたと判定された場合、表示制御部は、処理をステップS6に進め、選択された文字を、入力されたユーザIDとして記憶する。表示制御部は、ステップS7において、選択された文字をID枠1に表示させる。
【0006】
ステップS8において、表示制御部は、決定ボタンが再度押されたか否かを判定し、決定ボタンが押されていない場合、処理はステップS2に戻る。以上の処理が繰り返されて、複数の文字または数字の組み合わせからなるユーザIDが入力される。
【0007】
IDの入力が終了すると、ユーザは決定ボタンを操作する。このとき、ステップS8で、決定ボタンが再度押されたと判定され、処理はステップS9に進み、表示制御部は、図5に示されるように、カーソル5をパスワード枠2に移動させる。
【0008】
表示制御部は、ステップS10において、ユーザからの操作信号が文字選択信号であるか否かを判定し、文字選択信号が入力されるまで待機する。操作信号が文字選択信号であると判定した場合、処理をステップS11に進め、表示制御部は、ユーザIDの場合と同様に、文字選択マーク3の矢印を、ユーザが指示した方向の矢印に変更する。
【0009】
表示制御部は、ステップS12において、ユーザIDの場合と同様に、文字4のうち現在ハイライト表示されている文字を、選択された方向に移動する。ステップS13において、表示制御部は、決定ボタンが押されたか否かを判定し、決定ボタンが押されていない場合、ステップS10に戻る。決定ボタンが押されたと判定された場合、表示制御部は、処理をステップS14に進め、選択された文字を、入力されたパスワードとして記憶する。
【0010】
ステップS15において、入力文字に対応する文字が伏字として、パスワード枠2に表示される。ステップS16において、決定ボタンが再度押されたか否かが判定され、押されていない場合、処理はステップS10に戻り、それ以降の処理が繰り返される。これにより必要なパスワードが入力され、図6に示されるように表示される。
【0011】
ユーザはパスワードの入力を完了したとき、再び決定ボタンを押す。このとき、ステップS16で、決定ボタンが再度押されていると判定され、処理は終了する。
【0012】
このように、従来の認証システムにおいては、図6に示されるように、ID枠1には入力されたユーザIDがそのまま表示され、パスワード枠2には入力されたパスワードが伏字として表示される。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
このように、従来の認証システムでは、ユーザが、テレビジョン受像機などの大画面のソフトキーボード(画面上に表示されるキーボード)でパスワードやユーザIDを入力する場合、図6に示されるように、パスワード枠2の表示を伏字にしても、ハイライト表示された文字4(パスワード)を他人に見られるおそれが高く、結果的に、ユーザIDとパスワードの両方が他人に見られてしまうことになる。
【0014】
したがって、このような認証システムでは、認証時の安全性が低かった。
【0015】
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、ユーザIDとパスワードの入力によって使用者を認証するシステムにおいて、認証時の安全性を高めることができるようにすることを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の表示制御装置は、ユーザIDの表示を制御する第1の表示制御手段と、パスワードが入力されたとき、入力されたパスワードを伏字表示するように制御する第1の伏字表示制御手段と、パスワードが入力されるとき、第1の表示制御手段の制御により表示されているユーザIDを、伏字表示させるように制御する第2の伏字表示制御手段とを備えることを特徴とする。
【0017】
第2の伏字表示制御手段には、ユーザIDの入力が確定されたとき、ユーザIDを伏字表示させるように制御させるようにすることができる。
【0018】
本発明の第1の表示制御装置の方法は、ユーザIDの表示を制御する第1の表示制御ステップと、パスワードが入力されたとき、入力されたパスワードを伏字表示するように制御する第1の伏字表示制御ステップと、パスワードが入力されるとき、第1の表示制御ステップの制御により表示されているユーザIDを、伏字表示させるように制御する第2の伏字表示制御ステップと を含むことを特徴とする。
【0019】
本発明の第1の記録媒体のプログラムは、ユーザIDの表示を制御する第1の表示制御ステップと、パスワードが入力されたとき、入力されたパスワードを伏字表示するように制御する第1の伏字表示制御ステップと、パスワードが入力されるとき、第1の表示制御ステップの制御により表示されているユーザIDを、伏字表示させるように制御する第2の伏字表示制御ステップとを含むことを特徴とする。
【0020】
本発明の第1のプログラムは、ユーザIDの表示を制御する第1の表示制御ステップと、パスワードが入力されたとき、入力されたパスワードを伏字表示するように制御する第1の伏字表示制御ステップと、パスワードが入力されるとき、第1の表示制御ステップの制御により表示されているユーザIDを、伏字表示させるように制御する第2の伏字表示制御ステップとをコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0021】
本発明の第2の表示制御装置は、ユーザIDが入力されたとき、入力されたユーザIDを伏字表示するように制御する第1の伏字表示制御手段と、パスワードが入力されたとき、入力されたパスワードを伏字表示するように制御する第2の伏字表示制御手段とを備えることを特徴とする。
【0022】
本発明の第2の表示制御装置の方法は、ユーザIDが入力されたとき、入力されたユーザIDを伏字表示するように制御する第1の伏字表示制御ステップと、パスワードが入力されたとき、入力されたパスワードを伏字表示するように制御する第2の伏字表示制御ステップとを含むことを特徴とする。
【0023】
本発明の第2の記録媒体のプログラムは、ユーザIDが入力されたとき、入力されたユーザIDを伏字表示するように制御する第1の伏字表示制御ステップと、パスワードが入力されたとき、入力されたパスワードを伏字表示するように制御する第2の伏字表示制御ステップとを含むことを特徴とする。
【0024】
本発明の第2のプログラムは、ユーザIDが入力されたとき、入力されたユーザIDを伏字表示するように制御する第1の伏字表示制御ステップと、パスワードが入力されたとき、入力されたパスワードを伏字表示するように制御する第2の伏字表示制御ステップとをコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0025】
第1の本発明においては、パスワードが伏字表示されるだけでなく、パスワードが入力されるとき、ユーザIDも伏字表示される。
【0026】
第2の本発明においては、ユーザIDとパスワードの両方が、入力されるとき、伏字表示される。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。図7は、本発明を適用した認証システムの構成を示している。この認証システムは、テレビジョン受像機21とリモートコントローラ30から構成されている。
【0028】
リモートコントローラ30は、決定ボタン33等からなる操作部32を有しており、操作部32(決定ボタン33)に対するユーザの押し下げ操作を検知して、対応する操作信号を、赤外線信号として、発光部31からテレビジョン受像機21に出力する。この赤外線信号は、テレビジョン受像機21の受光部22によって受光される。
【0029】
テレビジョン受像機21は、受光部22で受光した操作信号に基づいて、表示部11に表示された、認証画面上の文字選択マーク3の表示を制御する。このとき、テレビジョン受像機21は、文字選択マーク3の表示変更にあわせて、ユーザが現在選択している文字を認識しやすいように、文字4のうちのハイライト表示されている文字も移動させる。そして、テレビジョン受像機21は、決定ボタン33の押し下げ操作の信号を受信すると、ID枠1やパスワード枠2に選択された文字を表示し、その文字をユーザIDやパスワードに設定する。
【0030】
このように、ユーザは、リモートコントローラ30を操作することによって、認証画面内において、文字選択マーク3の矢印の表示位置を変更し、文字4のハイライト表示を移動させて、入力文字を指定するとともに、その状態で決定ボタン33を押し下げることによって、ID枠1またはパスワード枠2にその文字を表示し、ユーザIDまたはパスワードを設定することができる。
【0031】
図8は、図7のテレビジョン受像機21の構成例を示すブロック図である。
【0032】
テレビジョン受像機21には、内部バス41を介してチューナ42、デコーダ43、およびMPU(Micro Processing Unit)44が相互に接続されている。また、内部バス41には、表示部11の表示を制御する表示制御部45、受光部22、および記憶部46が接続されている。
【0033】
さらに、内部バス41には、リムーバブルメモリ48などの記録媒体に対してデータを読み書きするドライブ47が必要に応じて接続される。
【0034】
このテレビジョン受像機21に本発明を適用した表示制御装置としての動作を実行させる表示制御プログラムは、リムーバブルメモリ48に格納された状態でテレビジョン受像機21に供給され、ドライブ47によって読み出されて、記憶部46に内蔵されるハードディスクドライブにインストールされる。記憶部46にインストールされた表示制御プログラムは、受光部22に入力されるユーザからのコマンドに対応するMPU44の指令によって、記憶部46からロードされて実行される。
【0035】
MPU44は、ユーザからの指令に基づいて、各部を制御する。チューナ42は放送信号を受信する。デコーダ43は、例えば、MPEG(Moving Picture ExpertsGroup)方式でエンコードされているデータをその方式でデコードする。
【0036】
また、MPU44は、表示制御部45を制御し、表示部11に認証画面を表示させたり、その画面の表示を変更させたりする。さらに、MPU44は、受光部22を介して、リモートコントローラ30から発光される操作入力信号を入力する。記憶部46は、登録されたユーザIDやパスワードを記憶する。なお、入力されたユーザIDやパスワードは、MPU44が内蔵するRAMに一時的に記憶される。
【0037】
図9は、図7のリモートコントローラ30の詳細な構成例を示すブロック図である。リモートコントローラ30には、発光部31と操作部32が設けられている。また、操作部32には、入力文字を決定する決定ボタン33が備えられている。
【0038】
操作検出部61は、ユーザが操作部32(決定ボタン33)を操作すると、その操作を検出し、検出結果をMPU62に出力する。MPU62は、発光部31を制御し、検出した結果に対応する信号(操作入力信号)をテレビジョン受像機21に出力させる。
【0039】
次に、本発明を適用したテレビジョン受像機21がユーザIDとパスワードを設定する処理を図10と図11のフローチャートを参照して説明する。なお、MPU44は、表示部11に、図12に示されるような認証画面を表示させているものとする。この認証画面には、ID枠1、パスワード枠2、文字選択マーク3、および文字4が表示されている。
【0040】
ステップS31において、テレビジョン受像機21のMPU44は、ユーザが操作部32を操作して入力したユーザID入力の指令に対応して、図13に示されるように、カーソル5をID枠1に移動させる。ステップS32において、MPU44は、受光部22から操作信号を検出し、その操作信号が文字選択信号であるか否かを判定する。操作信号が文字選択信号ではないと判定された場合、MPU44は、文字選択信号を検出するまで、処理をステップS32に留める。
【0041】
ステップS32において、操作信号が文字選択信号であると判定された場合、MPU44は、処理をステップS33に進め、文字選択マーク3の矢印の表示を、ユーザが指示した方向の矢印の表示に変更する。例えば、図12に示されるように、文字選択マーク3の矢印が全て点灯していない状態で、ユーザから右への移動が指示されたとき、図14に示されるように、文字選択マーク3の右方向の矢印が点灯される。
【0042】
ステップS34において、MPU44は、文字4のうちのハイライト表示を、現在選択されている文字の位置から、ユーザにより指示された方向に移動させる。例えば、図12に示されるように、文字4の「w」がハイライト表示されていた場合、ユーザから右への移動を指示されたとき(ユーザが右隣の文字を入力したいと思ったとき)、図14に示されるように、ハイライト表示を右方向へ移動し、「x」をハイライト表示させる。
【0043】
ステップS35において、MPU44は、決定ボタン33が押されたか否かを判定する。決定ボタン33が押されていないと判定された場合、ユーザが選択したい(入力したい)文字はハイライト表示された文字ではないので、MPU44は、処理をステップS32に戻し、決定ボタン33が押されるまで、文字を選択する処理を繰り返し行なう。
【0044】
ステップS35において、決定ボタン33が押されたと判定された場合、MPU44は、処理をステップS36に進め、選択された文字を入力文字に決定し、入力されたユーザIDとして、内蔵するRAMに記憶する。
【0045】
ステップS37において、MPU44は、表示制御部45を制御して、選択された文字をID枠1に表示する。ステップS38において、MPU44は、決定ボタン33が再度押されたか否かを判定する。決定ボタン33が再度押されていないと判定された場合、MPU44は、ユーザIDの入力が終了していないので、処理をステップS32に戻し、決定ボタン33が2回押されるまで、文字入力を繰り返す。
【0046】
以上の処理が複数回行われ、図15に示されるように、例えば、「x」の後、「y」、「z」、「1」、「2」、「3」、「4」が入力されると、「xyz1234」と表示される。
【0047】
ステップS38において、決定ボタン33が押されたと判定された場合、MPU44は、処理をステップS39に進め、ID枠1にそれまで表示(明示表示)されていた文字(ユーザID)を全て伏字表示にし、ステップS40において、カーソル5をパスワード枠2に移動させる。例えば、「xyz1234」がID枠1に入力された後、決定ボタン33が押されると、図16に示されるように、「xyz1234」に対応する伏字「+++++++」が表示され、カーソル5がパスワード枠2に移動する。
【0048】
ステップS41において、MPU44は、受光部22から操作信号を検出し、その操作信号が文字選択信号であるか否かを判定する。操作信号が文字選択信号ではないと判定された場合、MPU44は、文字選択信号を検出するまで処理を留める。
【0049】
ステップS41において、操作信号が文字選択信号であると判定された場合、MPU44は、処理をステップS42に進め、ユーザIDの場合と同様に、文字選択マーク3の矢印の表示をユーザが指示した方向の矢印の表示に変更する。
【0050】
ステップS43において、MPU44は、ユーザIDの場合と同様に、文字4のハイライト表示を、現在選択されている文字の位置から、選択された方向に移動させる。ステップS44において、MPU44は、決定ボタン33が押されたか否かを判定する。決定ボタン33が押されていないと判定された場合、ユーザの入力したい文字はこの文字ではないので、MPU44は、処理をステップS41に戻し、入力文字を選択する処理を、決定ボタン33が押されるまで繰り返す。
【0051】
ステップS44において、決定ボタン33が押されたと判定された場合、MPU44は、処理をステップS45に進め、入力されたパスワードとして、選択された文字を内部のRAMに記憶する。
【0052】
ステップS46において、MPU44は、表示制御部45を制御して、パスワード枠2に、入力文字に対応する伏字を表示する。
【0053】
ステップS47において、MPU44は、決定ボタン33が再度押されたか否かを判定する。決定ボタン33が再度押されていないと判定された場合、ユーザがまだパスワードの文字入力を完了していないので、MPU44は、処理をステップS41に戻し、決定ボタン33が2回押されるまで、パスワードへの文字入力の処理を繰り返す。
【0054】
以上の処理が複数回行われ、表示制御部45は、図17に示されるように、文字が入力されるごとに、伏字を1つずつ増やして表示する。
【0055】
ステップS47において、決定ボタン33が再度押されたと判定された場合、MPU44は、処理を終了する。
【0056】
なお、上述の処理では、文字選択マーク3や文字4において、ユーザから指示された方向の矢印や選択された文字をハイライトさせたが、ユーザが選択した方向を認識できるように、例えば、点滅させたり、色を変更したりして表示してもよい。
【0057】
さらに、本発明を適用したテレビジョン受像機21がユーザIDとパスワードを設定する処理の他の例を図18と図19のフローチャートを参照して説明する。
【0058】
ステップS61乃至S66において、図10のステップS31乃至ステップS36と同様の処理が行なわれた後、ステップS67において、MPU44は、表示制御部45を制御して、ID枠1に、入力文字に対応する伏字を表示する。その後、ステップS68で、MPU44は、決定ボタンが押されたか否かを判定し、押されていない場合、処理をステップS62に戻し、それまでの処理を繰り返す。
【0059】
即ち、この例において、図20に示されるように、ID枠1にカーソル5が表示された後、図21に示されるように、ID枠1に、ユーザIDの入力文字が、初めから伏字として表示される。
【0060】
その後のステップS69乃至S76の処理は、図11のステップS40乃至S47の処理と同様の処理であるので、その説明は省略する。
【0061】
このようにして、図22に示されるように、パスワード枠2にも、入力文字に対応して、パスワードが伏字として表示され、決定ボタン33が押されることによって、処理が終了する。
【0062】
図10と図11、または図18と図19の処理によって、ユーザIDとパスワードの入力が完了した状態の例が図23に示されている。ID枠1とパスワード枠2には、入力された文字と同じ数の伏字が表示される。従って、表示部11を見ることが可能な第3者に、ユーザIDとパスワードの両方が同時に見られるおそれが少なくなり、安全性を高めることができる。
【0063】
なお、上述した一連の処理は、図7に示したようなテレビジョン受像機21に実行させるだけでなく、例えば、パーソナルコンピュータ等に実行させるようにしてもよい。
【0064】
また、上述した一連の処理は、文字入力において、画面上で文字を選択することによって行ったが、文字を直接入力するようにしてもよい。
【0065】
さらに、上述した一連の処理は、ハードウエアにより実行させることもできるが、ソフトウエアにより実行させることもできる。一連の処理をソフトウエアにより実行させる場合には、そのソフトウエアを構成するプログラムが、専用のハードウエアに組み込まれているテレビジョン受像機、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のテレビジョン受像機などに、ネットワークや記録媒体からインストールされる。
【0066】
この記録媒体は、図8に示されるように、装置本体とは別に、ユーザにプログラムを提供するために配布される、プログラムが記録されているリムーバブルメモリ48などよりなるパッケージメディアにより構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに提供される、記憶部46に含まれるハードディスクなどで構成される。
【0067】
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
【0068】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、ユーザIDやパスワードを入力することができる。また、その入力したユーザIDとパスワードの両方を同時に他人に見られないようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のユーザIDとパスワードの設定処理を説明するフローチャートである。
【図2】従来のユーザIDとパスワードの設定処理を説明するフローチャートである。
【図3】従来の認証画面の例を示す図である。
【図4】従来のユーザIDとパスワードの入力の例を示す図である。
【図5】従来のユーザIDとパスワードの入力の例を示す図である。
【図6】従来のユーザIDとパスワードの入力の例を示す図である。
【図7】本発明を適用した認証システムの実施の形態の構成を示す図である。
【図8】図7のテレビジョン受像機の内部の構成を示すブロック図である。
【図9】図7のリモートコントローラの内部の構成を示すブロック図である。
【図10】図7の認証システムにおけるユーザIDとパスワードの設定処理を説明するフローチャートである。
【図11】図7の認証システムにおけるユーザIDとパスワードの設定処理を説明するフローチャートである。
【図12】図7の認証システムにおける認証画面の例を示す図である。
【図13】図12の認証画面におけるユーザIDとパスワードの入力の例を示す図である。
【図14】図7の認証システムにおける認証画面の例を示す図である。
【図15】図12の認証画面におけるユーザIDとパスワードの入力の例を示す図である。
【図16】図12の認証画面におけるユーザIDとパスワードの入力の例を示す図である。
【図17】図12の認証画面におけるユーザIDとパスワードの入力の例を示す図である。
【図18】図7の認証システムにおけるユーザIDとパスワードを設定する他の処理例を説明するフローチャートである。
【図19】図7の認証システムにおけるユーザIDとパスワードを設定する他の処理例を説明するフローチャートである。
【図20】図12の認証画面におけるユーザIDとパスワードの入力の例を示す図である。
【図21】図12の認証画面におけるユーザIDとパスワードの入力の例を示す図である。
【図22】図12の認証画面におけるユーザIDとパスワードの入力の例を示す図である。
【図23】図7の認証システムにおけるユーザIDとパスワードの入力完了時の認証画面の例を示す図である。
【符号の説明】
1 ID枠, 2 パスワード枠, 3 文字選択マーク, 4 文字, 11 表示部, 21 テレビジョン受像機, 22 受光部, 30 リモートコントローラ, 31 発光部, 32 操作部, 33 決定ボタン, 41内部バス, 42 チューナ, 43 デコーダ, 44 MPU, 45 表示制御部,46 記憶部, 61 操作検出部, 62 MPU
Claims (9)
- ユーザを認証するユーザIDとパスワードの入力画面の表示を制御する表示制御装置において、
前記ユーザIDの表示を制御する第1の表示制御手段と、
前記パスワードが入力されたとき、入力された前記パスワードを伏字表示するように制御する第1の伏字表示制御手段と、
前記パスワードが入力されるとき、前記第1の表示制御手段の制御により表示されている前記ユーザIDを、伏字表示させるように制御する第2の伏字表示制御手段と
を備えることを特徴とする表示制御装置。 - 前記第2の伏字表示制御手段は、前記ユーザIDの入力が確定されたとき、前記ユーザIDを伏字表示させるように制御する
ことを特徴とする請求項1に記載の表示制御装置。 - ユーザを認証するユーザIDとパスワードの入力画面の表示を制御する表示制御装置の表示制御方法において、
前記ユーザIDの表示を制御する第1の表示制御ステップと、
前記パスワードが入力されたとき、入力された前記パスワードを伏字表示するように制御する第1の伏字表示制御ステップと、
前記パスワードが入力されるとき、前記第1の表示制御ステップの制御により表示されている前記ユーザIDを、伏字表示させるように制御する第2の伏字表示制御ステップと
を含むことを特徴とする表示制御方法。 - ユーザを認証するユーザIDとパスワードの入力画面の表示を制御する表示制御装置のプログラムであって、
前記ユーザIDの表示を制御する第1の表示制御ステップと、
前記パスワードが入力されたとき、入力された前記パスワードを伏字表示するように制御する第1の伏字表示制御ステップと、
前記パスワードが入力されるとき、前記第1の表示制御ステップの制御により表示されている前記ユーザIDを、伏字表示させるように制御する第2の伏字表示制御ステップと
を含むことを特徴とするコンピュータが読み取り可能なプログラムが記録されている記録媒体。 - ユーザを認証するユーザIDとパスワードの入力画面の表示を制御する表示制御装置を制御するコンピュータに、
前記ユーザIDの表示を制御する第1の表示制御ステップと、
前記パスワードが入力されたとき、入力された前記パスワードを伏字表示するように制御する第1の伏字表示制御ステップと、
前記パスワードが入力されるとき、前記第1の表示制御ステップの制御により表示されている前記ユーザIDを、伏字表示させるように制御する第2の伏字表示制御ステップと
を実行させることを特徴とするプログラム。 - ユーザを認証するユーザIDとパスワードの入力画面の表示を制御する表示制御装置において、
前記ユーザIDが入力されたとき、入力された前記ユーザIDを伏字表示するように制御する第1の伏字表示制御手段と、
前記パスワードが入力されたとき、入力された前記パスワードを伏字表示するように制御する第2の伏字表示制御手段と
を備えることを特徴とする表示制御装置。 - ユーザを認証するユーザIDとパスワードの入力画面の表示を制御する表示制御装置の表示制御方法において、
前記ユーザIDが入力されたとき、入力された前記ユーザIDを伏字表示するように制御する第1の伏字表示制御ステップと、
前記パスワードが入力されたとき、入力された前記パスワードを伏字表示するように制御する第2の伏字表示制御ステップと
を含むことを特徴とする表示制御方法。 - ユーザを認証するユーザIDとパスワードの入力画面の表示を制御する表示制御装置のプログラムであって、
前記ユーザIDが入力されたとき、入力された前記ユーザIDを伏字表示するように制御する第1の伏字表示制御ステップと、
前記パスワードが入力されたとき、入力された前記パスワードを伏字表示するように制御する第2の伏字表示制御ステップと
を含むことを特徴とするコンピュータが読み取り可能なプログラムが記録されている記録媒体。 - ユーザを認証するユーザIDとパスワードの入力画面の表示を制御する表示制御装置を制御するコンピュータに、
前記ユーザIDが入力されたとき、入力された前記ユーザIDを伏字表示するように制御する第1の伏字表示制御ステップと、
前記パスワードが入力されたとき、入力された前記パスワードを伏字表示するように制御する第2の伏字表示制御ステップと
を実行させることを特徴とするプログラム。
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2002
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