JP6108105B2 - 記事画像再構成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、新聞紙面等の紙面イメージを基にして、紙面イメージに含まれる個別の記事を画面表示するための技術に関する。
近年、多機能型携帯端末であるスマートフォンやタブレット端末の普及に伴い、電子データとして新聞情報を受け取り、各端末で閲覧することが行われるようになってきている。現実の新聞紙面より小さい画面で閲覧しなければならない携帯端末では、新聞紙面の拡大縮小を行うだけでは、個々の記事が読みづらい。そのため、電子化された新聞紙面より個別の記事を携帯端末で閲覧できるようにする技術が提案されている(特許文献1、2参照)。
特開2013−73443号公報 特表2013−505518号公報
特許文献1に記載の発明では、表示形態を変更するが、校了になったPDF(Portable Document Format:登録商標)形式の新聞紙面データのみが入稿され、個別の記事テキストデータが提供されない場合には適用できない。特許文献2に記載の発明では、電子新聞・雑誌のコンテンツを端末の画面サイズに応じて拡大表示させる際に、紙面全体を拡大させるのではなく、写真は固定にし、見出し、本文文字のみを拡大させ、ページの組版体裁を部分的変更させながら表示させるが、個別の記事テキストデータが提供されない場合には適用できない。
また、DTP出力されたPDFには記事テキストの文字コードが含まれている場合があり、文字コードを抽出して特許文献1と同様な方法でリフローさせる方法が第一に考えられる。しかし、PDFファイルに含まれている文字コードはページレイアウト基準で配置されており、入稿された記事の文脈通りには並んでいないため、単一記事に対応するテキストを文字コードで抽出することは一般に難しい。また、見出しなどは文字コードが無いビットマップ形式のデザイン文字が使用されることも多く、端末側に搭載されているフォントが無い場合の外字対策が必要になる。
そこで、PDF形式の新聞紙面をラスター画像として扱い、OCRにより文字コードに変換して単一記事に対応するテキストを作成し、特許文献1と同様な方法でリフローさせる方法が第二に考えられる。しかし実験の結果、現状のOCR認識精度は高々90%程度であり、校正作業の負荷が大きく、一度校了になった記事文章に対して新たな誤字を発生させる可能性がある。また、上記同様、端末側に搭載されているフォントが無い場合の外字対策が必要になる。
そこで、本発明は、ビットマップ形式の紙面画像が与えられた場合に、個別の記事を、読み易い体裁に再構成することが可能な記事画像再構成装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明第1の態様では、1以上の記事が掲載された紙面を表現した画像である紙面画像を用いて、紙面画像に含まれる記事画像を、設定された画面サイズに応じて再構成する装置であって、前記紙面画像において、指定された単一記事に対応する領域から、単一記事に対応する画像である記事画像を抽出する記事画像抽出手段と、前記記事画像において、指定された領域に対応する部分を記事構成ブロックとして抽出し、抽出された記事構成ブロックに対して、少なくとも本文を含む属性と割付順位を設定する記事構成ブロック設定手段と、前記記事構成ブロック設定手段で設定された割付順位に基づいて、前記画面サイズに収まるように、前記記事構成ブロックの配置位置を決定し、記事構成ブロックが前記画面サイズ内の空き領域に収まらない場合、前記属性が本文である記事構成ブロックについては、前記画面サイズに収まるように本文の行単位に分割処理を施して、記事が配置された記事ページ画像を作成する記事配置手段と、を有することを特徴とする。
本発明第1の態様によれば、紙面画像において、指定された単一記事に対応する領域から、単一記事に対応する画像である記事画像を抽出し、記事画像において、指定された領域に対応する部分を記事構成ブロックとして抽出し、抽出された記事構成ブロックに対して、少なくとも本文を含む属性と割付順位を設定し、設定された割付順位に基づいて、画面サイズに収まるように、記事構成ブロックの配置位置を決定し、記事構成ブロックが画面サイズ内の空き領域に収まらない場合、属性が本文である記事構成ブロックについては、画面サイズに収まるように本文の行単位に分割処理を施して、記事が配置された記事ページ画像を作成するようにしたので、ビットマップ形式の紙面画像が与えられた場合に、個別の記事単位に切り出して、携帯端末で読み易い体裁に再編集することが可能となる。
また、本発明第2の態様では、前記記事構成ブロック設定手段は、前記記事構成ブロックに対して本文以外の属性についても設定するものであり、前記記事配置手段は、前記属性が本文以外の記事構成ブロックについては、前記画面サイズに収まるように縮小処理を施して、記事が配置された記事ページ画像を作成することを特徴とする。
本発明第2の態様によれば、記事構成ブロックに対して見出しまたは写真等の本文以外の属性についても設定し、属性が本文以外の記事構成ブロックについては、画面サイズに収まるように縮小処理を施して、記事が配置された記事ページ画像を作成するようにしたので、見出しまたは写真を有する記事を携帯端末で読み易い体裁に再編集することが可能となる。
また、本発明第3の態様では、前記記事配置手段は、前記属性が本文以外の記事構成ブロックを記事ページに配置する際、画面サイズに収まらない場合には、画面サイズに収まるように縦横比率を維持しながら縮小処理を施し、前記記事ページの空き領域に収まらない場合には、次の記事ページに送って配置を行うようにしていることを特徴とする。
本発明第3の態様によれば、見出しまたは写真等の本文以外の属性の記事構成ブロックを記事ページに配置する際、画面サイズに収まらない場合には、画面サイズに収まるように縦横比率を維持しながら縮小処理を施し、配置可能な空き領域に収まらない場合には、次のページに送ってレイアウトを行うようにしたので、見出しまたは写真の縦横比率を維持したまま、携帯端末で読み易い体裁に再編集することが可能となる。
また、本発明第4の態様では、前記紙面の本文が縦組の場合、前記記事配置手段は、前記記事構成ブロックを前記記事ページの右上から左下の順に互いに既配置の記事構成ブロックと重複しないように配置し、左端まで配置が行われたら下方向の右端から配置を行い、配置可能な空き領域が無い場合には、次の記事ページの右上から配置を継続するようにしていることを特徴とする。
本発明第4の態様によれば、新聞紙面の本文が縦組の場合、記事構成ブロックを記事ページの右上から左下の順に互いに既配置の記事構成ブロックと重複しないように配置し、左端まで配置が行われたら下方向の右端から配置を行い、配置可能な空き領域が無い場合には、次のページの右上から配置を行うようにしたので、縦組の記事を携帯端末で読み易い体裁に再編集することが可能となる。
また、本発明第5の態様では、前記紙面の本文が縦組の場合、前記記事配置手段は、前記本文の属性の記事構成ブロックを記事ページに配置する際、縦方向が画面サイズに収まらない場合には、画面サイズに収まるように縦横比率を維持しながら縮小処理を施し、縦方向が前記記事ページの空き領域に収まらない場合には、次の記事ページに送って配置を継続するようにし、横方向が前記空き領域に収まらない場合には、前記記事構成ブロックを行単位で複数のサブブロックに分割し、一つのサブブロックを前記空き領域に配置し、他のサブブロックを同一記事ページの下段または次の記事ページに配置するようにしていることを特徴とする。
本発明第5の態様によれば、紙面の本文が縦組の場合、本文の属性の記事構成ブロックを記事ページに配置する際、縦方向が画面サイズに収まらない場合には、画面サイズに収まるように縦横比率を維持しながら縮小処理を施し、縦方向が記事ページの空き領域に収まらない場合には、次のページに送って配置を行うようにし、横方向が空き領域に収まらない場合には、記事構成ブロックを行単位に2分割し一つのサブブロックを空き領域に配置し、他のサブブロックを同一記事ページの下段または次の記事ページに配置するようにしたので、記事本文を携帯端末で読み易い体裁に再編集することが可能となる。
また、本発明第6の態様では、前記紙面の本文が縦組の場合、前記記事構成ブロック設定手段は、前記本文の属性の記事構成ブロックに対して、平均行間隔を算出し、前記記事構成ブロックの左右両端の余白を前記算出した平均行間隔の1/2に補正し、上下両端を所定値に補正するようにしていることを特徴とする。
本発明第6の態様によれば、紙面の本文が縦組の場合、記事構成ブロック抽出の際、本文の属性の記事構成ブロックに対して、平均行間隔を算出し、記事構成ブロックの左右両端の余白を算出した平均行間隔の1/2に補正し、上下両端を所定値に補正するようにしたので、複数の記事構成ブロックを並べた際、記事本文を美しい体裁に再編集することが可能となる。
また、本発明第7の態様では、前記画面サイズを複数種類設定し、複数種類の各画面サイズに対応した記事ページ画像を作成することを特徴とする。
本発明第7の態様によれば、端末の画面サイズを複数種類設定し、複数種類の各画面サイズに対応した記事ページ画像を作成するようにしたので、複数の端末それぞれに適した記事ページを一括して作成することが可能となる。
また、本発明第8の態様では、前記紙面画像から、前記記事単位で前記記事配置手段により作成されたいずれか1つの記事ページ画像に対しリンクを設定するとともに、複数の記事ページ画像間でリンクを設定し、更にいずれかの記事ページ画像から紙面画像にリンクを設定しながら、前記紙面画像と前記複数の記事ページ画像に対して所定の形式で符号化する符号化手段を、さらに有することを特徴とする。
本発明第8の態様によれば、紙面画像から、作成されたいずれか1つの記事ページ画像に対しリンクを設定するとともに、複数の記事ページ画像間でリンクを設定し、更にいずれかの記事ページ画像から紙面画像にリンクを設定しながら、紙面画像と複数の記事ページ画像に対してHTML等の所定の形式で符号化するようにしたので、再構成した記事を読み易い形態で提供することが可能となる。
本発明によれば、ビットマップ形式の紙面画像が与えられた場合に、個別の記事単位に切り出して、読み易い体裁に再編集することが可能となる。
本発明の一実施形態に係る記事画像再構成装置のハードウェア構成図である。 本発明の一実施形態に係る記事画像再構成装置の構成を示す機能ブロック図である。 本発明の一実施形態に係る記事画像再構成装置の処理概要を示すフローチャートである。 記事画像抽出手段10により抽出された記事画像の構成の一例を示す図である。 記事構成ブロック設定手段20による記事構成ブロックの設定処理を示すフローチャートである。 記事構成ブロックの設定処理を行った場合の様子を示す図である。 本文周辺スペースの正規化処理の詳細を示すフローチャートである。 文字レイアウト領域の特定と平均行間隔の算出の詳細を示すフローチャートである。 記事配置手段30による記事構成ブロックの配置処理の詳細を示すフローチャートである。 記事配置手段30による記事構成ブロックの配置処理の詳細を示すフローチャートである。 記事構成ブロックがそのままでは画面サイズに収まらない場合の配置の様子を示す図である。 記事構成ブロックを複数のサブブロックに分割する処理を説明するための図である。 再構成して得られた記事ページ画像の例を示す図である。 再構成して得られた記事ページ画像の例を示す図である。 再構成して得られた記事ページ画像の例を示す図である。 再構成して得られた記事ページ画像の例を示す図である。 符号化手段50によりリンク付けが行われた記事ページ画像間の関係を示す図である。
以下、本発明の好適な実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
<1.装置構成>
図1は、本発明の一実施形態に係る記事画像再構成装置のハードウェア構成図である。本実施形態に係る記事画像再構成装置は、汎用のコンピュータで実現することができ、図1に示すように、CPU(Central Processing Unit)1と、コンピュータのメインメモリであるRAM(Random Access Memory)2と、CPU1が実行するプログラムやデータを記憶するためのハードディスク、フラッシュメモリ等の大容量の記憶装置3と、キーボード、マウス等のキー入力I/F(インターフェース)4と、データ記憶媒体等の外部装置とデータ通信するためのデータ入出力I/F(インターフェース)5と、液晶ディスプレイ等の表示デバイスである表示部6と、を備え、互いにバスを介して接続されている。
図2は、本実施形態に係る記事画像再構成装置の構成を示す機能ブロック図である。図2において、10は記事画像抽出手段、20は記事構成ブロック設定手段、30は記事配置手段、50は符号化手段、60は紙面画像記憶手段、70は再構成記事データ記憶手段である。
記事画像抽出手段10は、読み込んだ紙面画像に対して、指定された単一記事に対応する領域から、単一記事に対応する記事画像を抽出する。記事構成ブロック設定手段20は、記事画像抽出手段10により抽出された単一記事に対応する記事画像に対して見出し(または小見出し)、写真(または図表)、本文(段落単位)の記事構成ブロックに分解し、見出し、写真、本文のいずれかの属性と割り付け順位を設定する。記事配置手段30は、記事の閲覧に用いる端末装置の画面サイズに合せて、記事構成ブロック設定手段20で設定された順位に基づいて記事構成ブロックを配置し、記事ページ画像を作成する。符号化手段50は、記事画像抽出手段10により抽出された記事画像から、記事配置手段30で作成されたいずれか1つの記事ページ画像に対しリンクを設定するとともに、他の1つの記事ページ画像から、記事画像に対しリンクを設定し、記事配置手段30で作成された複数の記事ページ画像間でリンクを設定しながら、記事画像と複数の記事ページ画像に対してHTML形式で符号化する。
紙面画像記憶手段60は、新聞紙面等の紙面画像を記憶した記憶手段であり、記憶装置3により実現される。紙面画像は、ビットマップ形式である。紙面画像には、通常複数の記事が掲載されているが、少なくとも1以上の記事が掲載されていれば良い。再構成記事データ記憶手段70は、再構成された記事データである再構成記事データを記憶する記憶手段であり、記憶装置3により実現される。作成する再構成記事データとしては、様々な形式のものが利用可能であるが、本実施形態では、記事ページ画像間のリンクが容易なHTML形式を用いている。記事画像抽出手段10、記事構成ブロック設定手段20、記事配置手段30、符号化手段50は、CPU1が、記憶装置3に記憶されているプログラムを実行することにより実現される。
図2に示した各構成手段は、現実には図1に示したように、コンピュータおよびその周辺機器等のハードウェアに専用のプログラムを搭載することにより実現される。すなわち、コンピュータが、専用のプログラムに従って各手段の内容を実行することになる。なお、本明細書において、コンピュータとは、CPU等の演算処理部を有し、データ処理が可能な装置を意味する。
図1に示した記憶装置3には、CPU1を動作させ、コンピュータを、記事画像再構成装置として機能させるための専用のプログラムが実装されている。この専用のプログラムを実行することにより、CPU1は、記事画像抽出手段10、記事構成ブロック設定手段20、記事配置手段30、符号化手段50としての機能を実現することになる。また、記憶装置3は、紙面画像記憶手段60、再構成記事データ記憶手段70として機能するだけでなく、記事画像再構成装置としての処理に必要な様々なデータを記憶する。
<2.処理動作>
<2.1.処理概要>
次に、図1、図2に示した記事画像再構成装置の処理動作について説明する。図3は、本発明の一実施形態に係る記事画像再構成装置の処理概要を示すフローチャートである。まず、記事画像抽出手段10が、読み込んだ紙面画像からビットマップ画像である記事画像を抽出する処理を行う(ステップS10)。次に、記事構成ブロック設定手段20が、記事画像抽出手段10により抽出された記事画像からビットマップ画像である記事構成ブロックの抽出を行う(ステップS20)。続いて、記事配置手段30が、記事の閲覧に用いる端末装置の画面サイズに合せて、記事構成ブロック設定手段20で設定された順位に基づいて記事構成ブロックを配置し、記事ページ画像を作成する(ステップS30)。そして、符号化手段50が、各記事ページ画像のリンク付けを行う(ステップS40)。
<2.2.記事画像の抽出>
まず、ステップS10における記事画像抽出手段10による記事画像の抽出について説明する。キー入力I/F4を介して紙面画像記憶手段60に記憶された紙面画像のうち、対象とする紙面画像を指定すると、指定された紙面画像が紙面画像記憶手段60から読み込まれる。そして、読み込まれた紙面画像は表示部6に表示される。この状態で、利用者がキー入力I/F4を介して指示を送り、紙面画像上の所定の座標を指定する。すると、記事画像抽出手段10は、指定された点で囲まれた閉領域のビットマップデータを記事画像として抽出する。表示部6は、抽出された記事画像を表示する。
図4に抽出された記事画像の構成の一例を示す。現実には、記事画像は、ビットマップ画像である紙面画像の一部が切り出されたものである。したがって、具体的な記事の内容が表現されている。しかし、図4では、説明の便宜上、記事画像そのものでなく、記事画像の構成として示す。ステップS10において、記事画像が抽出された時点では、図4に示すような「大見出し」「小見出し」「写真」「写真説明」「本文」等の構成区分は存在していない。図4に示した表現は、表示部6に表示された記事画像を見て、利用者が認識した構成区分である。記事の内容が表現された記事画像を見れば、通常の人間であれば、どの部分が「大見出し」「小見出し」「写真」「写真説明」「本文」であり、「本文」がどのように続いているかが理解できる。図4において、本文行1〜本文行36が存在するのは、本文が36行で構成されていることを示している。
<2.3.記事構成ブロックの抽出>
次に、ステップS20における記事構成ブロック設定手段20による記事構成ブロックの設定処理について説明する。図5は、記事構成ブロック設定手段20による記事構成ブロックの設定処理を示すフローチャートである。まず、利用者は、図4に示した状態で表示された記事画像に対して、キー入力I/F4を介して指示を送り、記事画像上の所定の座標を指定する。すると、記事構成ブロック設定手段20は、指定された座標で囲まれた閉領域のビットマップ画像を記事構成ブロックとして抽出する(ステップS21)。
次に、利用者は、キー入力I/F4を介して指示を送り、抽出された記事構成ブロックに対して、属性および順位を指定する。属性としては、見出し、写真、本文の3種類が指定可能になっている。本実施形態では、さらに見出しとして大見出しと小見出しの2種類が指定可能になっている。キー入力I/F4を介して、利用者により属性および順位が指定されると、記事構成ブロック設定手段20は、ステップS21で抽出された記事構成ブロックに対して、指定された属性および順位を設定する(ステップS22)。具体的には、記事構成ブロックであるビットマップ画像に、属性および順位を対応付ける処理を行う。
続いて、記事構成ブロック設定手段20は、設定された記事構成ブロックの属性が、本文であるか否かを判定する(ステップS23)。判定の結果、設定された記事構成ブロックの属性が本文である場合は、本文周辺スペースの正規化を行う(ステップS24)。本文周辺スペースの正規化の詳細については、後述する。ステップS23における判定の結果、設定された記事構成ブロックの属性が本文以外である場合、すなわち見出しまたは写真である場合は、本文周辺スペースの正規化を行わない。
本文について、本文周辺スペースの正規化が行われたら、記事構成ブロック設定手段20は、未抽出の記事構成ブロックが存在するか否かを判定する(ステップS25)。ステップS25において、未抽出の記事構成ブロックが存在すると判定された場合は、ステップS21に戻って、次の未抽出の記事構成ブロックに対する処理を行う。ステップS25において、未抽出の記事構成ブロックが存在しないと判定された場合は、1つの記事画像を構成する全ての記事構成ブロックに対して設定がなされたことになるので、その記事画像に対する記事構成ブロックの設定処理を終了する。図5に示した処理は、ステップS10において記事画像抽出手段10により抽出された全ての記事画像に対して行われる。
図6は、図4に示した記事画像に対してステップS20における記事構成ブロックの設定処理を行った場合の様子を示す図である。図4に示した記事画像に対して、利用者が「大見出し」に対応する領域を指定すると、ステップS21において、その領域に含まれるビットマップ画像が記事構成ブロックとして抽出される。さらに、利用者が、抽出された記事構成ブロックに属性「大見出し」と順位「1位」を指定すると、ステップS22において、抽出ブロックへの属性と順位が設定される。その結果、図6(a)に示したような対応関係が設定される。
また、図4に示した記事ビットマップに対して、利用者が「本文行1」〜「本文行11」を含む領域を指定すると、ステップS21において、図6(b)に示したような記事構成ブロックが抽出される。さらに、利用者が、抽出された記事構成ブロックに属性「本文」と順位「2位」を指定すると、ステップS22において、抽出された記事構成ブロックへの属性と順位が設定される。その結果、図6(b)に示したような対応関係が設定される。同様にして、図4に示した記事画像に対して、ステップS21、ステップS22の処理を繰り返すことにより、図6(a)〜図6(i)に示したような9つの対応関係が得られる。なお、図6(g)に示すように、写真説明については、属性を「見出し」として設定している。図5のフローチャートでは、1つの記事構成ブロックについてステップS21、S22の処理を行った後、ステップS23〜S25の処理を行い、次の記事構成ブロックを抽出するようにしたが、全ての記事構成ブロックについてステップS21、S22の処理を行った後、ステップS23〜S25の処理を行うようにしても良い。
<2.3.1.本文周辺スペースの正規化>
ここで、上述のステップS24における本文周辺スペースの正規化の詳細について説明する。図7は、記事構成ブロック設定手段20による本文周辺スペースの正規化処理の詳細を示すフローチャートである。まず、記事構成ブロック設定手段20は、読み込んだ記事構成ブロックに対して文字レイアウト領域の認識と平均行間隔の算出を行う(ステップS50)。ステップS50の文字レイアウト領域の特定と平均行間隔の算出については後述する。
文字レイアウト領域が特定され、平均行間隔HLが得られたら、記事構成ブロック設定手段20は、周辺部のスペース調整を行う(ステップS60)。具体的には、行の並び方向(x軸方向)については、文字レイアウト領域の両端に平均行間隔HLの1/2であるHL/2を加算し、行の連続方向(y軸方向)については、文字レイアウト領域の両端に所定の既定値Aを加算した正規化領域を得る。行の連続方向(y軸方向)について加算する所定の値をAとすると、正規化領域は、Xmin−HL/2≦x≦Xmax+HL/2およびYmin−A≦y≦Ymax+Aの範囲となる。
図7(a)に示したような、属性が本文である記事構成ブロック(図中、本文ブロックと表記)に対して、本文周辺スペースの正規化を実行することにより、図7(b)に示したように、本文行1の右側と本文行4の左側のスペースがともに平均行間隔HLの1/2になるように正規化される。これにより、後述する処理において、隣接する位置に属性が本文である他の記事構成ブロックが配置された場合に、本文同士の間隔が平均行間隔HLとなり、継ぎ目が目立たなくなる。
ステップS50の文字レイアウト領域の特定と平均行間隔の算出について説明する。図8は、文字レイアウト領域の特定と平均行間隔の算出の詳細を示すフローチャートである。まず、読み込んだ記事構成ブロックに対して二値化処理を行う(ステップS51)。具体的には、所定のしきい値と各画素の値を比較して、各画素の値がしきい値以上であるか、しきい値未満であるかにより異なる値を設定することにより、二値画像を得る。記事構成ブロックは、0〜255の値をとる階調画像であるため、各画素の値をG(x,y)(0≦x≦Xs−1,0≦y≦Ys−1)とすると、G(x,y)は0〜255の値をとる。そして、二値化後の二値画像の各画素の値をB(x,y)(0≦x≦Xs−1,0≦y≦Ys−1)とすると、B(x,y)は0または1の値をとる。得られた二値画像において、どちらかの値が文字、他方が背景を示すものとなる。どちらの値が文字、背景を示すものとしても良いが、本実施形態では、B(x,y)=0である黒画素を、文字を示すものとし、B(x,y)=1である白画素を、背景を示すものとして、以下説明していく。
次に、記事構成ブロック設定手段20は、横スキャン方向の黒画素のカウントを行う(ステップS52)。具体的には、図8(a)に示した属性が本文である記事構成ブロックにおいて、横方向をx軸、縦方向をy軸とした場合、各yの黒画素数ch(y)を得る。各yの黒画素数が得られたら、記事構成ブロック設定手段20は、黒画素が1つ以上存在するyの上限と下限を特定する(ステップS53)。具体的には、ch(y)>0となる最小値y=Yminおよび最大値y=Ymaxを特定する。
次に、記事構成ブロック設定手段20は、縦サブスキャン方向の黒画素のカウントを行う(ステップS54)。具体的には、各xの黒画素数cv(x)を得る。各xの黒画素数が得られたら、記事構成ブロック設定手段20は、黒画素が1つ以上存在するxの上限と下限を特定する(ステップS55)。具体的には、cv(x)>0となる最小値x=Xminおよび最大値x=Xmaxを特定する。Xmin≦x≦XmaxおよびYmin≦y≦Ymaxの範囲が文字レイアウト領域として特定される。すなわち、図8(a)に示したXmin、Xmax、Ymin、Ymaxで示す4直線で囲まれた矩形領域が文字レイアウト領域として特定される。図8(a)に示すように文字レイアウト領域は、本文行1〜本文行4を含む最小の矩形となる。図8(a)においては、横方向がx軸、縦方向がy軸であり、図面右方向に向かってxの値が増加し、図面下方向に向かってyの値が増加するように設定されている。
次に、記事構成ブロック設定手段20は、行端の探索を行う(ステップS56)。具体的には、ステップS55において得られた最小値Xmin、最大値Xmaxに基づいて、Xmin(最小値)<x<Xmax(最大値)の範囲において、連続してcv(x)>0となるxの最小値および最大値をそれぞれ求める。これにより図8(a)に示したようなx軸方向の行端X(l,1)、X(l,2)が求まる。図8(a)の例では、l(エル)=1〜4である。
そして、記事構成ブロック設定手段20は、ある行l(エル)の左端のx座標をX(l,1)、右端の座標をX(l,2)、記事構成ブロックに含まれる本文の行数をLとして、以下の〔数式1〕に従った処理を実行することにより、平均行間隔HLを算出する(ステップS57)。
〔数式1〕
HL=Σl=1,L-1[X(l+1,1)−X(l,2)}/(L−1)
上記〔数式1〕において、[X(l+1,1)−X(l,2)}は、行lの右端X(l,2)と隣接する行(l+1)の左端のx座標の差であり、行lと隣接する行(l+1)の行間隔を示す。なお、図8(a)の例では、L=4となる。また、説明の便宜と座標軸の設定の都合上、本文行の番号とX(l,1)、X(l,2)の行l(エル)は、異なったものとなっている。
<2.4.記事構成ブロックの配置>
次に、ステップS30における記事配置手段30による記事構成ブロックの配置処理について説明する。図9、図10は記事配置手段30による記事構成ブロックの配置処理の詳細を示すフローチャートである。図9、図10は、M個の記事構成ブロックで構成される1個の記事画像について、S(S≧1の整数)種類の画面サイズに対応した記事ページ画像をNページ分得る場合を例にとって示している。
まず、記事配置手段30は、再構成後して、元の1つの記事を分割して表示するための記事ページを定める変数n(1≦n≦N)、記事構成ブロックを定める変数m(1≦m≦M)の初期化を行う(ステップS101)。具体的には、n=1、m=1に設定する。次に、記事配置手段30は、画面サイズsの記事ページnの初期化を行う(ステップS102)。具体的には、記事ページnの画面サイズ(画素数)を画面サイズsで特定されるサイズに設定する。
続いて、記事配置手段30は、記事ページnに記事構成ブロックmを画面内に配置可能であるか否かを判定する(ステップS103)。具体的には、記事ページnの画面領域のx軸方向、y軸方向の画素数が、双方とも記事構成ブロックmのx軸方向、y軸方向の画素数以上であるか否かを判定する。画面領域とは、記事構成ブロックがたとえ既に配置されている場合においても、そのページの画面サイズ全てである。ステップS103において、配置可能であると判定された場合には、記事構成ブロックmを記事ページnに配置する(ステップS104)。配置の基準としては、適宜設定可能であるが、縦組の場合、通常、右上から左下に向かって読まれるため、右上端を特定する座標値を基準に配置し、徐々に左下に向かっていく。
記事構成ブロックmが記事ページnに配置されたら、mをインクリメント(m←m+1)して、次の記事構成ブロックに処理対象ブロックを変更する(ステップS105)。そして、mが、その記事画像の記事構成ブロック数Mを超えたかどうか(m>M)を判定する(ステップS106)。mが、記事画像の記事構成ブロック数Mを超えていない場合(m≦M)は、ステップS103に戻って、次の記事構成ブロックmに対して処理を行う。
ステップS103において、記事構成ブロックmを配置可能でないと判定された場合には、記事配置手段30は、記事構成ブロックmの属性が本文であるか、本文以外であるかの判定を行う(ステップS107)。ステップS107において、記事構成ブロックmの属性が本文以外、すなわち見出しまたは写真であると判定された場合には、記事配置手段30は、記事構成ブロックmを所定の規則で縮小する。具体的には、縦方向の画素数と横方向の画素数の比率を維持しながら縮小する(ステップS108)。
続いて、記事配置手段30は、記事ページnに縮小した記事構成ブロックmを空き領域に配置可能であるか否かを判定する(ステップS109)。空き領域とは、前記ステップS103と異なり、記事構成ブロックがそのページに一つも配置されていない場合には、そのページの画面サイズ全てであり、記事構成ブロックがそのページに既に配置されている場合には、配置された記事構成ブロックを除く領域である。具体的には、記事ページnの配置可能な領域のx軸方向、y軸方向の画素数が、双方とも縮小した記事構成ブロックmのx軸方向、y軸方向の画素数以上であるか否かを判定する。ステップS109において、配置可能であると判定された場合には、縮小した記事構成ブロックmを記事ページnに配置する(ステップS104)。
例えば、図11(a)に示すように、記事構成ブロックmの属性が見出しであって、その縦方向の画素数が、画面サイズsの縦方向の画素数より大きい場合、記事構成ブロックmの縦方向の画素数が画面サイズsの縦方向の画素数以下となるような比率により、記事構成ブロックmの縦方向、横方向を縮小して画面サイズsの記事ページnに配置する。この結果、記事構成ブロックmは、図11(b)に示すような状態で配置される。画面サイズsの記事ページnに配置される。
配置規則については、記事構成ブロックを記事ページの右上から左下の順に互いに既配置の記事構成ブロックと重複しないように配置し、左端まで配置が行われたら下方向の右端から配置を行い、配置可能な空き領域が無い場合には、次の記事ページの右上から配置を行うようにしている。
ステップS109において、配置可能でないと判定された場合には、nをインクリメント(n←n+1)して、次の記事ページに配置対象ページを変更する(ステップS118)。そして、ステップS102に戻って、画面サイズsの記事ページnの初期化を行う。
上記ステップS107において、記事構成ブロックmの属性が本文であると判定された場合には、記事配置手段30は、記事構成ブロックmが画面の縦方向にはみ出すか否かを判定する(ステップS110)。具体的には、記事構成ブロックmのy軸方向の画素数が、記事ページnに既配置の記事構成ブロックがあるか否かにかかわらず画面の全体領域のy軸方向の画素数を超えるか否かを判定する。
記事構成ブロックmが縦方向にはみ出すと判定された場合には、記事配置手段30は、記事構成ブロックmを所定の規則で縮小する。具体的には、上記ステップS108と同様、縦方向の画素数と横方向の画素数の比率を維持しながら縮小する(ステップS111)。続いて、記事配置手段30は、記事ページnに縮小した記事構成ブロックmが空き領域の縦方向に収まるか否かを判定する(ステップS112)。具体的には、上記ステップS109と同様に、記事ページnの空き領域のy軸方向の画素数が、縮小した記事構成ブロックmのy軸方向の画素数以上であるか否かを判定する。この判定を行う理由は、上記ステップS111において、記事構成ブロックmは画面の縦方向には収まることは保障されているが、2段以上の構成で既配置の記事構成ブロックが存在すると、縦方向の空き領域が場合により1/2以下になる場合があるためである。
ステップS112において、空き領域の縦方向に収まると判定された場合には、記事配置手段30は、記事構成ブロックmが横方向にはみ出すか否かを判定する(ステップS113)。具体的には、記事構成ブロックmのx軸方向の画素数が、記事ページnの配置可能な領域のx軸方向の画素数を超えるか否かを判定する。
ステップS113において、記事構成ブロックmが横方向にはみ出さないと判定された場合には、記事配置手段30は、縮小した記事構成ブロックmを記事ページnに配置する(ステップS104)。縮小した記事構成ブロックmが記事ページnに配置されたら、mをインクリメント(m←m+1)して、次の記事構成ブロックに処理対象ブロックを変更する(ステップS105)。
ステップS113において、記事構成ブロックmが横方向にはみ出すと判定された場合には、記事配置手段30は、記事構成ブロックmを2つのサブブロックに分割する(ステップS115)。具体的には、配置可能な領域の横方向に収まるように、記事構成ブロックmを行単位で分割する。すなわち、行の途中で分割されないように、必ず、行間において分割する。
例えば、図12(a)に示すように、記事構成ブロックmが、6行の本文からなる場合であって、表示可能範囲が記事構成ブロックmの右端(x軸方向最大)から本文5行目の直前画素までであった場合、図12(b)に示すように、記事構成ブロックmの右端から本文4行目と本文5行目の行間までを含むサブブロックと、本文5行目から、記事構成ブロックmの左端までを含むサブブロックに2分割される。
次に、2分割された各サブブロックに対して、本文周辺スペースの正規化を行う。具体的には、上記ステップS24と同様、図7、図8に示したフローチャートに従った処理を実行することにより、本文周辺スペースを正規化する。この結果、図12(c)に示すように、分割された各サブブロックの文字レイアウト領域の両端に平均行間隔HLの1/2であるHL/2画素の白画素を追加した状態に正規化される。
記事構成ブロックmが2つのサブブロックに分割されたら、ページnの所定の位置に一方のサブブロックを配置する(ステップS116)。一方のサブブロックが配置されたら、記事配置手段30は、配置対象領域の基準座標を、空き領域のうち、右上端の位置に変更する。他方のサブブロックについては、新たな記事構成ブロックmとする(ステップS117)。そして、ステップS112に戻って、記事配置手段30は、記事ページnに新たな記事構成ブロックmを配置可能であるか否かを判定する。
ステップS112、S113、S115、S116、S117のループを繰り返すことにより、記事ページnを変更せず、記事構成ブロックを分割しながら、同一記事ページ内に、縦方向に配置していくことになる。ステップS112において、配置可能でないと判定された場合には、記事配置手段30は、nをインクリメント(n←n+1)して、次の記事ページに配置対象ページを変更する(ステップS118)。そして、ステップS102に戻って、次の記事ページである記事ページnの初期化を行う。
例えば、図11(c)に示すように、記事構成ブロックmの属性が本文であって、12行の本文を含み、本文行10の途中が、配置領域の左端となる場合、まず、本文行9と本文行10の行間を境界として、本文行1から本文行9までを含むサブブロックSB1と、本文行10から本文行12までを含むサブブロックSB2に分割する(図7ステップS115)。そして、サブブロックSB1を配置し(図10ステップS116)、サブブロックSB2を新たな記事構成ブロックmとして、サブブロックSB1と同一記事ページに配置する(図9ステップS104)。この結果、記事構成ブロックmは、図11(d)に示すような状態で、本文行1から本文行9までが上段、本文行10から本文行12までが下段に配置される。
図6に示したような記事構成ブロックの設定が行われた記事画像を、異なる画面サイズの端末別に、再構成して得られた記事ページ画像の例を図13から図16に示す。このうち、図13、図14は、相対的に横方向の画面サイズが大きい端末向けの記事ページ画像、図15、図16は、相対的に横方向の画面サイズが小さい端末向けの記事ページ画像の例である。図13の例では、属性が本文で順位2位の記事構成ブロックのうち、本文行9までしかページ1に入りきらないため、分割されて、本文行10と本文行11がページ2に配置される。一方、図15の例では、属性が本文で順位2位の記事構成ブロックのうち、本文行6までしかページ1に入りきらないため、分割されて、本文行7から本文行11までがページ2に配置される。
また、図13の例では、属性が見出しで順位6位の記事構成ブロック、属性が写真で順位8位の記事構成ブロックがともに画面サイズに入るサイズであるため、そのままのサイズでページ3に配置される。一方、図15の例では、属性が見出しで順位6位の記事構成ブロック、属性が写真で順位8位の記事構成ブロックがともに画面サイズに入りきらないため、縮小されて、それぞれページ3、ページ4に配置される。
図9のステップS106において、画面サイズsについて、M個の記事構成ブロックの処理を終えたら、対象とする画面サイズを変更する(ステップS119)。具体的には、s←s+1として異なる画面サイズに変更する。続いて、s>Sとなるか否かを判断する(ステップS120)。s>Sとなる場合は、設定されたS種類全ての画面サイズについて処理を行ったことになるので、ステップS30の記事構成ブロックの配置処理を終了する。
<2.5.記事ページ画像間リンク付け>
次に、ステップS40における符号化手段50による記事ページ画像間のリンク付け処理について説明する。符号化手段50は、紙面画像から抽出された記事画像ごとに、記事画像と、その記事画像から抽出され、再構成された記事ページ画像のリンク付けとともに符号化を行う。符号化は、記事ページ画像間のリンク付けを行うことができれば、公知の種々の形式で行うことができるが、本実施形態では、HTML形式で符号化している。
図17は符号化手段50によりリンク付けが行われた記事ページ画像間の関係を示す図である。図17は、ある紙面画像Pが記事A、記事B…で構成され、記事Aが、Nページの記事ページ画像(記事Aの記事ページ画像を「記事Aページ画像」と表現する。)に再構成された場合を示しており、図17(a)〜(d)は、それぞれ紙面画像Pを起点にして、記事Aページ画像1、記事Aページ画像2、記事Aページ画像Nに順次リンクを張り、再度紙面画像Pに戻れるようなリンクを張った際のHTMLページ中のタグを示している。また、各ページ間の矢印は、リンク関係を示しており、矢印の元がリンク元、矢印の先がリンク先を示している。
図17(a)は、紙面画像Pを含むHTMLページであり、<IMG src="紙面画像P.GIF"は、HTMLページから呼び出される紙面画像Pを示しており、<AREA HREF="記事Aページ1.html"…>は、前記紙面画像P内のcoords="記事領域A"で示される記事画像Aの領域から記事Aページ画像1へのリンクを示し、図17(b)は、記事Aページ画像1を含むHTMLページであり、<A HREF="記事Aページ2.html">は、記事Aページ画像2へのリンクを示し、<IMG src="記事Aページ1.GIF"は、HTMLページから呼び出される記事Aページ画像1を示している。図17(c)は、記事Aページ画像2を含むHTMLページであり、<A HREF="記事Aページ3.html">は、記事Aページ画像3へのリンクを示し、<IMG src="記事Aページ2.GIF"は、HTMLページから呼び出される記事Aページ画像2を示している。図17(d)は、記事Aページ画像Nを含むHTMLページであり、<A HREF="紙面画像P.html">は、紙面画像Pへのリンクを示し、<IMG src="記事AページN.GIF"は、HTMLページから呼び出される記事Aページ画像Nを示している。
符号化手段50は、さらに、紙面画像Pと他の紙面画像間のリンク付け処理を行う。以上のように、図1、2に示した記事画像再構成装置により、図3に示した処理を実行することにより、図17に示したリンク関係を有する紙面画像および記事ページ画像群のセットが各記事領域ごとに更に各紙面画像ごとに得られることになる。
<3.記事の配信および閲覧>
複数の紙面画像を含み、各紙面画像がリンク付けされた新聞コンテンツデータは、所定の手法により、各閲覧端末に配信される。例えば、新聞コンテンツデータを配信サーバに格納しておき、インターネットを介してアクセスしてきた閲覧端末に対して、配信サーバが、新聞コンテンツデータを配信する。この際、閲覧端末の種別に応じて、対応する新聞コンテンツデータを配信する。配信された新聞コンテンツデータは、閲覧端末の記憶装置内に格納される。閲覧端末では、ブラウザを起動することにより、記憶装置内に格納された新聞コンテンツデータを表示する。
新聞コンテンツデータの表示が指示されると、閲覧端末は、まず、紙面画像を表示する。上述のように、紙面画像は、新聞紙面1面分のビットマップ形式のイメージデータであり、新聞紙面と同一の体裁で表示される。ここで、表示される紙面画像は、図17(a)に相当する。続いて紙面画像P上の所定の位置を指示すると、その位置が含まれる記事領域Aに対応するトップの記事Aページ画像1が表示される。ここで、表示される記事ページ画像は、図17(b)に相当する。
一方、図17(a)で定義される紙面画像Pが表示された状態で、次ページボタンが操作されると、図示されていないが、紙面画像P+1が表示される。図17(b)で定義される記事Aページ画像1が表示された状態で、次ページボタンが操作されると、図17(c)で定義される記事ページ画像を表示する。さらに、図17(d)で定義される記事ページ画像が表示された状態で、次ページボタンが操作されると、図17(a)で定義される紙面画像Pを表示する。
また、例えば、画面サイズタイプ1の仕様の端末(タイプ1端末)で図17(a)に示したHTMLデータにアクセスすると、タイプ1端末に紙面画像Pが表示され、この状態で、いずれかの記事領域が選択されると、図13(a)に示した体裁の記事ページ画像を表示し、図13(a)に示した体裁の記事ページ画像が表示された状態で、次ページボタンが操作されると、図13(b)に示した体裁の記事ページ画像を表示する。同様に、図13(c)、図14に示した体裁の記事ページ画像が順に表示される。図14に示した体裁の記事ページ画像が表示された状態で、次ページボタンが操作されると、再度紙面画像Pを表示する。一方、画面サイズタイプ2の仕様の端末(タイプ2端末)で図17(a)に示したHTMLデータにアクセスすると、タイプ2端末に紙面画像Pが表示され、この状態で、いずれかの記事領域が選択されると、図15(a)に示した体裁の記事ページ画像を表示し、図15(a)に示した体裁の記事ページ画像が表示された状態で、次ページボタンが操作されると、図15(b)に示した体裁の記事ページ画像を表示する。同様に、図15(c)、図15(d)、図16に示した体裁の記事ページ画像が順に表示される。図16に示した体裁の記事ページ画像が表示された状態で、次ページボタンが操作されると、再度紙面画像Pを表示する。
<4.変形例等>
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されず、種々の変形が可能である。例えば、上記実施形態では、紙面画像として新聞紙面の画像を対象としたが、文字画像を含む紙面画像であれば、雑誌、書籍等、新聞以外の紙面画像を対象としても良い。
また、上記実施形態では、文字が縦組である紙面画像を対象とする場合について説明したが、文字が横組である紙面画像についても対応することが可能である。横組である場合、上記x座標、y座標で説明した内容、縦および横のスキャン方向を入れ替えて対応する。また、配置方向は、右上から左下でなく、左上から右下に向かって行うようにする。
1・・・CPU(Central Processing Unit)
2・・・RAM(Random Access Memory)
3・・・記憶装置
4・・・キー入力I/F
5・・・データ入出力I/F
6・・・表示部
10・・・記事画像抽出手段
20・・・記事構成ブロック設定手段
30・・・記事配置手段
50・・・符号化手段
60・・・紙面画像記憶手段
70・・・再構成記事データ記憶手段

Claims (9)

  1. 1以上の記事が掲載された紙面を表現した画像である紙面画像を用いて、紙面画像に含まれる記事画像を、設定された画面サイズに応じて再構成する装置であって、
    前記紙面画像において、指定された単一記事に対応する領域から、単一記事に対応する画像である記事画像を抽出する記事画像抽出手段と、
    前記記事画像において、指定された領域に対応する部分を記事構成ブロックとして抽出し、抽出された記事構成ブロックに対して、少なくとも本文を含む属性と割付順位を設定する記事構成ブロック設定手段と、
    前記記事構成ブロック設定手段で設定された割付順位に基づいて、前記画面サイズに収まるように、前記記事構成ブロックの配置位置を決定し、記事構成ブロックが前記画面サイズ内の空き領域に収まらない場合、前記属性が本文である記事構成ブロックについては、前記画面サイズに収まるように本文の行単位に分割処理を施して、記事が配置された記事ページ画像を作成する記事配置手段と、
    を有することを特徴とする記事画像再構成装置。
  2. 前記記事構成ブロック設定手段は、前記記事構成ブロックに対して本文以外の属性についても設定するものであり、
    前記記事配置手段は、前記属性が本文以外の記事構成ブロックについては、前記画面サイズに収まるように縮小処理を施して、記事が配置された記事ページ画像を作成することを特徴とする請求項1に記載の記事画像再構成装置。
  3. 前記記事配置手段は、前記属性が本文以外の記事構成ブロックを記事ページに配置する際、画面サイズに収まらない場合には、画面サイズに収まるように縦横比率を維持しながら縮小処理を施し、前記記事ページの空き領域に収まらない場合には、次の記事ページに送って配置を行うようにしていることを特徴とする請求項2に記載の記事画像再構成装置。
  4. 前記紙面の本文が縦組の場合、
    前記記事配置手段は、前記記事構成ブロックを前記記事ページの右上から左下の順に互いに既配置の記事構成ブロックと重複しないように配置し、左端まで配置が行われたら下方向の右端から配置を行い、配置可能な空き領域が無い場合には、次の記事ページの右上から配置を継続するようにしていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の記事画像再構成装置。
  5. 前記紙面の本文が縦組の場合、
    前記記事配置手段は、前記本文の属性の記事構成ブロックを記事ページに配置する際、縦方向が画面サイズに収まらない場合には、画面サイズに収まるように縦横比率を維持しながら縮小処理を施し、縦方向が前記記事ページの空き領域に収まらない場合には、次の記事ページに送って配置を継続するようにし、横方向が前記空き領域に収まらない場合には、前記記事構成ブロックを行単位で複数のサブブロックに分割し、一つのサブブロックを前記空き領域に配置し、他のサブブロックを同一記事ページの下段または次の記事ページに配置するようにしていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の記事画像再構成装置。
  6. 前記紙面の本文が縦組の場合、
    前記記事構成ブロック設定手段は、前記本文の属性の記事構成ブロックに対して、平均行間隔を算出し、前記記事構成ブロックの左右両端の余白を前記算出した平均行間隔の1/2に補正し、上下両端を所定値に補正するようにしていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の記事画像再構成装置。
  7. 前記画面サイズを複数種類設定し、複数種類の各画面サイズに対応した記事ページ画像を作成することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の記事画像再構成装置。
  8. 前記紙面画像から、前記記事単位で前記記事配置手段により作成されたいずれか1つの記事ページ画像に対しリンクを設定するとともに、複数の記事ページ画像間でリンクを設定し、更にいずれかの記事ページ画像から紙面画像にリンクを設定しながら、前記紙面画像と前記複数の記事ページ画像に対して所定の形式で符号化する符号化手段を、さらに有することを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の記事画像再構成装置。
  9. 請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の記事画像再構成装置としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
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