以下の実施例においては、処理対象としてRDF文書を例示的に利用する。ただし、本発明は、トリプルで記述された文書であれば、適用可能である。例えば、RDF site summary(RSS)およびTurtleやN−Tripleなど他の規格で記載された文書にも適用可能である。
以下の実施例に開示する技術は、処理対象の文書を解析するとともに、グラフ表示を行うための表示用データを生成する。表示用データは、主語と目的語とがエッジで接続される従来のグラフ表示とは以下の点で異なる。まず、文書内に記述された複数の目的語に、特定の属性の目的語が含まれる場合は、主語のノードと特定の属性の目的語のノードとが接続され、かつ特定の属性の目的語のノードと、特定の属性の目的語以外の目的語のノードとが接続された表示を行う。
以下詳細な本発明の実施例に関して説明する。なお、以下の各実施例は、処理の内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。以下、図面に基づいて各実施例について説明する。
図1は、RDF文書の記述例を示す図である。トリプルで記述される文書においては、予め決められた第一の文字列に続く文書が、主語となる。例えば、図1に示すようなRDF文書1においては、第一の文字列「rdf:about=」に続く情報が、主語となる。
つまり、データ2「http://localhost/data/XX打合せ」が、本RDF文書1が示すリソースの主語である。なお、RDF文書1において主語として取り扱われるデータは、Uniform Resource Identifier(URI)である。URIは、ウェブ空間でのリソースを一意に指定することが可能な識別子である。
次に、トリプルで記述される文書においては、種々の述語が利用される。例えば、RDF文書1においてはボキャブラリと呼ばれる識別子と、それに続くタグとが、「< >(または<のみ)」で囲われた文字列が、述語として取り扱われる。図1の例では、述語は、例えば、文字列31、文字列32、文字列33などである。なお、文字列31、文字列32、文字列33は、ボキャブラリとして「dc」が利用された場合の例である。
例えば、文字列31「dc:title」については、「dc」というボキャブラリにおいて、「title」という要素がいかなる意味をもつ述語であるのかが、解釈される。実際には、文字列31「dc:title」は、「dc」というボキャブラリにおいて、「title」という要素は、続く目的語が主語のタイトルであることを示す。そのほか、文字列32「dc:date」は、「dc」というボキャブラリにおいて、「date」という要素に続く目的語が、主語の日付であることを示す。さらに、文字列33「dc:relation」は、「dc」というボキャブラリにおいて、「relation」という要素に続く目的語が、主語に関連する値であることを示す。
なお、ボキャブラリは、複数種類存在するとともに、各ボキャブラリにおいても複数の要素が存在する。したがって、RDF文書が作成される際には、述語を示すためのボキャブラリは適宜設定されるとともに、要素も各ボキャブラリに応じて決定される。なお、一つのRDF文書において、複数種類のボキャブラリが利用されることがある。図1の例でも、ボキャブラリ「dc」以外に、「fterm」というボキャブラリが利用されていることがわかる。
次に、述語の後ろに記述されるデータが、目的語として取り扱われる。図1の例では、目的語は、例えば、データ41、データ42、データ43などである。例えば、RDF文書1には、主語であるデータ2「http://localhost/data/XX打合せ」は、目的語であるデータ41「XX打合せ」をタイトルとすることが、記述されている。また、主語であるデータ2「http://localhost/data/XX打合せ」は、目的語であるデータ42「2012/08/23」を日付とすることが、記述されている。さらに、主語であるデータ2「http://localhost/data/XX打合せ」は、目的語であるデータ43「http://localhost/resource/資料1」を関連する値として有することが、記述されている。
このように、一つのRDF文書には、一つの主語が記述されるとともに、当該主語に関連するデータが目的語として複数記述される。また、目的語には、データ41やデータ42のように、テキスト情報として記述されるものもあれば、データ43のように関連する他のリソースのURIが記述されるものもある。
次に、図1に示したRDF文書のグラフ表示について説明する。図2Aおよび図2Bは、RDF文書の表示例を示す図である。図2Aおよび図2Bは、図1のRDF文書1を、グラフ理論でグラフ化した例であって、特にLinked Dataの表示においてよく採用される、表示形態である。
ここで、Linked Dataという、データ共有の新しい方法について、説明する。Linked Dataは、RDFで記述された複数リソースが存在するときに、複数のリソース間の関係性を加味したデータの集合体である。つまり、Linked Dataは、関係するリソース同志が、連鎖的にハイパーリンクでつながれたものとなる。
したがって、Linked DataとしてもRDF文書を表示する際には、主語として記述されたリソースXと、リソースXに関連するとして目的語として記述されたリソースYとをエッジで連結した表示が、しばしば行われる。このとき、従来は、複数存在する目的語の中で、他のリソースを示す目的語は、表示対象とされることが多かった。これは、複数の目的語をすべて、表示対象とした場合に、表示が複雑化し、ユーザにとって煩雑な表示になることを避けるためのものであった。
例えば、図2Aは、主語であるリソース「XX打合せ」のノードと、目的語のうち他のリソースとして記述された「資料1」「資料2」「議事録a」「会議室1」等のノードとが、接続されている。つまり、図2Aは、RDF文書1に記述された目的語のうち、他のリソースを示す目的語以外を表示対象外とする例である。なお、図2Aにおいて、各ノードに表示されている文字列は、各ノードに対応するリソース(URI)のRDF文書において、主語のタイトルとして指定された文字列である。
その一方で、他のリソースを示す目的語以外の目的語であったとしても、適宜、表示対象として設定することも可能であった。例えば、他のリソースが記述されていない目的語であっても、適宜、設定することで、他のリソースと同様に、主語と目的語とをエッジで接続した態様で表示することも可能である。また、他のリソースとして記述される目的語のノードと、主語のノードとを図2A同様に接続するとともに、さらに、テキスト形式で記述された日付の目的語のノードも、主語のノードと接続した表示が行われる。
また、図2Bは、他のリソースとして記述された目的語をノードとして表示するとともに、それ以外の目的語は、主語のノード内に記述する例である。例えば、日付を示す目的語は、主語のノードに表示が行われる。
なお、Linked Dataのグラフ表示においては、さらに、各ノード(「資料1」「資料2」「議事録a」「会議室1」等)を主語とするRDF文書を取得して、これらを同様に解析して表示することで、大量に存在するリソース同志の関連性を広範囲に可視化することができる。また、ユーザは、グラフ表示された各ノードをクリックすることで、クリックしたリソースのRDF文書に記述された、各種情報を閲覧可能である。
図2Aおよび図2Bのように、あるRDF文書に係るリソース(主語)に関連する他のリソースの目的語のノードは、主語のノードと接続されることになっていた。したがって、例えば、図2Aのように、目的語のノード「資料1」が、いずれの日付に関するであるのかを、ユーザが一見して把握しにくい態様で、表示が行われていた。さらに、場所の情報についても、複数回の打合せが、どこで行われ、各打合せにおいていずれの資料や議事録が関連するのかを把握しにくい態様で、表示が行われていた。
そこで、本実施例に開示の技術は、以下に示すように、日付や場所などの所定の属性の目的語に関しては、表示位置を制御することで、よりユーザにとって、各リソースの関係性を把握しやすい表示を実現する。
図3は、表示制御装置の機能ブロック図である。表示制御装置10は、本実施例に係る表示制御を実行するコンピュータである。なお、表示制御装置10は、管理装置や端末装置などの、他のコンピュータと通信を行う。例えば、管理装置は各リソースのRDF文書を管理する。管理装置は、管理者によって作成されたRDF文書を、記憶する。
端末装置は、表示制御装置10に、表示用データの要求を行う。なお、本実施例においては、端末装置は、表示制御装置10に、リソースの検索要求を行うと、表示制御装置10から検索結果に関わるRDF文書の表示用データを取得可能であるとする。
表示制御装置10は、端末装置からの検索要求をうけて、管理装置から、1つまたは複数のRDF文書を取得する。そして、表示制御装置10は、管理装置から取得したRDF文書を解析することで、本実施例に係る表示用データを生成する。表示制御装置10は、生成した表示用データを、端末装置へ送信する。なお、表示用データは、表示制御装置10が有するディスプレイに表示されてもよい。
表示制御装置10は、通信部11、制御部12、記憶部15を含む。通信部11は、他の装置と通信する処理部である。例えば、通信部11は、端末装置から検索要求を受信する。なお、検索要求は、検索キーワードを含む情報であってもよいし、特定のリソースのURIを含む情報であってもよい。また、通信部11は、検索要求に係るRDF文書を、管理装置から取得する。
制御部12は、表示制御装置10を制御する処理部である。例えば、制御部12は、検索要求に基づく検索を実行する。なお、検索を他のコンピュータに依頼し、検索結果を取得する形態でもよい。また、制御部12は、解析部13および生成部14を含む。
解析部13は、取得したRDF文書を解析する処理部である。解析部13は、文書を取得した後、主語である第一のデータと、該第一のデータに関連する第二のデータと、該第一のデータに関連する第三のデータとを抽出する。なお、第二のデータおよび第三のデータは、RDF文書において、目的語として取り扱われる。また、第二のデータは、他のリソースのURIであって、第三のデータは、日付や場所など特定の属性を有する情報である。例えば、解析部13は、RDF文書を解析して、ツリー構造を生成する。なお、生成されたツリー構造に関する情報は、一時的に記憶部15に格納される。
生成部14は、表示用データを生成する処理部である。生成部14は、第三のデータの属性が特定の属性である場合、第一のデータに関する第一のノードと、第三のデータに関する第三のノードとを連結するとともに、第二のデータに関する第二のノードと第三のノードとを連結した表示用データを生成する。
例えば、生成部14は、ツリー構造に関する情報を利用して、ツリー構造における各ノードの表示の有無や、表示位置を決定することで、表示用データを生成する。例えば、第二のデータが他のリソースの情報であって、第三のデータが日付情報である場合には、主語のノードと、日付のノードを接続するとともに、日付のノードと他のリソースのノードを接続した表示データを生成する。
記憶部15は、表示制御処理に必要な各種情報を記憶する。例えば、取得したRDF文書やツリー構造に関する情報を、一時的に記憶する。
図4は、ツリー構造の例を示す図である。ツリー構造は、解析部13により生成される。なお、ツリー構造の生成については、従来の手法が適用される。図4は、図1に示したRDF文書1をツリー構造で示した例である。
図1の例では、「<rdf:RDF」から「</rdf:RDF>」までのブロックに、「<rdf:Description」から「</rdf:Description>」までのブロックが含まれている。さらに、「<rdf:Description」から「</rdf:Description>」までのブロックには、「<dc:title>」から「</dc:title>」までのブロックと、一つ目の「<fterm:meeting>」から一つ目の「</fterm:meeting>」までのブロックと、二つ目の「<fterm:meeting>」から二つ目の「</fterm:meeting>」までのブロックが含まれている。なお、これらのブロックもさらに、複数のブロックを含む。
図4に示すツリー図は、これらブロックを、上位の階層から順に示したものである。例えば、図4は、RDF文書1には、同階層に、「<dc:title>」から「</dc:title>」までのブロックと、一つ目の「<fterm:meeting>」から一つ目の「</fterm:meeting>」までのブロックと、二つ目の「<fterm:meeting>」から二つ目の「</fterm:meeting>」までのブロックが記述されていることを示す。
図5は、本実施例に係る表示例を説明するための図である。なお、図5に示す例では、日付に関する目的語に対応するノードについて、表示位置を制御する。ただし、日付だけではく、場所等に関する目的語に対応するノードついても、表示位置が制御されてもよい。
生成部14は、日付など特定の属性を示す目的語のノード201や、ノード202を、主語のノード101と接続する。さらに、生成部14は、他のリソースのURIで記述された目的語のノード301、ノード302、ノード303、ノード304は、同じブロックに記述された目的語のノード201に接続する。同様に、生成部14は、他のリソースのURIで記述された目的語のノード305、ノード306、ノード307、ノード308は、同じブロックに記述された目的語のノード202に接続する。
つまり、図1において、一つ目の「<fterm:meeting>」から一つ目の「</fterm:meeting>」までのブロックには、日付を示すデータ42「2012/8/23」という目的語と、URIを示すデータ43「“http://localhost/resource/資料1”/>」という目的語は、一つ目の「<fterm:meeting>」から一つ目の「</fterm:meeting>」までのブロックに記述されている。このとき、データ43に係るノード301は、ノード101ではなく、ノード201に接続される。図5の表示によれば、他のリソースは、主語に関連するだけでなく、いずれの日付に関連する情報であるのかを、ユーザは、把握することができる。
以下、本実施例に係る表示制御処理について説明する。図6、図7、および図8は、表示制御処理のフローチャートである。通信部11は、端末装置から、検索要求を受信する(Op.1)。次に、通信部11は、制御部12の制御の下、管理装置から、検索要求に関わるRDF文書を取得する(Op.3)。なお、RDF文書の検索に関しては、従来の技術が用いられる。
そして、解析部13は、RDF文書を解析する(Op.5)。例えば、解析部13は、ツリー構造に関する情報を生成する。ここからは、生成部14は、ツリー構造における各ノードごとに、処理を行う。なお、以下、ツリー構造におけるノードについては、ツリー構造ノードと称し、表示用データにおけるノードは表示ノードと称する。
生成部14は、まず、ツリー構造ノードに未処理ノードが存在するか否かを判定する(Op.7)。生成部14は、未処理ノードが存在する限り、後述の処理を行い、未処理ノードが存在しなくなった場合(Op.7No)、生成された表示用データを端末装置へ出力する(Op.17)。そして、表示制御装置10は、表示制御処理を終了する。
一方、生成部14は、未処理ノードが存在する場合に(Op.7Yes)、未処置のツリー構造ノードのうち、処理対象を設定する(Op.9)。なお、本実施例においては、生成部14は、未処理のツリー構造ノードの中から、深さ優先検索と同様の順位で、順次処理対象を設定する。図4の例であれば、上に存在し、かつ左に記述されたツリー構造ノードほど、早期に処理対象とされる。
次に、生成部14は、処理対象のツリー構造ノードが、RDF文書における主語に対応するノードであるかを判定する(Op.11)。例えば、生成部14は、ツリー構造ノードについて、タグのアトリビュートに第一の文字列を含む場合、処理対象のツリー構造ノードは、主語に対応するノードであると判定する。なお、第一の文字列は、RDF文書における主語を示す「rdf:about」である。
例えば、図4の例で、処理対象のツリー構造ノードが「rdf:Description」である場合には、図1のとおり、タグのアトリビュートに「rdf:about」が記述されているため、当該処理対象は、主語に対応するノードであると判定される。
処理対象のツリー構造ノードが、主語のノードである場合(Op.11Yes)、生成部14は、当該処理対象を、第一の表示ノードに設定する(Op.13)。なお、第一の表示ノードは、主語を示す表示ノードである。そして、OP.7に戻る。そして、未処理ノードが存在する場合、他のツリー構造ノードが、処理対象とされる。例えば、深さ優先探索と同様の順序で処理対象を決定する場合には、ツリー構造ノード「rdf:Description」の次は、ツリー構造ノード「dc:title」が処理対象とされる。
一方、処理対象のツリー構造ノードが、RDF文書における主語のノードでない場合(Op.11No)、生成部14は、第一の表示ノードが設定済みであるか判定する(Op.15)。例えば、図4の例で、処理対象がツリー構造ノード「rdf:RDF」である場合には、主語を示す第一の表示ノードは設定されていないため、生成部14は、Op.15において「No」を判定する。一方、処理対象がツリー構造ノード「dc:title」である場合には、過去にツリー構造ノード「rdf:Description」を処理対象とした時点で第一の表示ノードが設定されているため、生成部14は、Op.15において「Yes」を判定する。
第一の表示ノードが設定済みでない場合は(Op.15No)、生成部14は、Op.7へ戻る。一方、第一の表示ノードが設定済みである場合には(Op.15Yes)、生成部14は、処理対象のノードが、他のリソースを関連付けるための述語ノードであるかを判定する(Op.21)。例えば、タグのアトリビュートに、第二の文字列を含む場合、処理対象のツリー構造ノードは、他のリソースを関連付けるための述語のノードであると判定する。なお、第二の文字列は、RDF文書において、他のリソースを関連づける「rdf:resource」である。
処理対象のノードが、他のリソースを関連付けるための述語ノードでない場合(Op.21No)、生成部14は、処理対象のツリー構造ノードは、タイトルを示す述語ノードかを判定する(Op.23)。例えば、ボキャブラリが「dc」である場合には、処理対象のツリー構造ノードが、要素「title」を含むツリー構造ノードであるかが判定される。
処理対象がツリー構造ノード「dc:title」である場合には、生成部14は、Op.23において「Yes」を判定する。一方、処理対象がツリー構造ノード「XX打合せ」である場合には、生成部14は、Op.23において「No」を判定する。タイトルを示す述語ノードである場合には(Op.23Yes)、生成部14は、第一の表示ノードのラベルに、処理対象のツリー構造ノードに対する子ノードのテキスト情報を、設定する(Op.25)。そして、Op.7へ戻る。例えば、処理対象がツリー構造ノード「dc:title」である場合には、子ノードのテキスト情報「XX打合せ」が、第一の表示ノードのラベルに設定される。一方、処理対象がタイトルを示す述語ノードでない場合には(Op.23No)、そのままOp.7へ戻る。
また、処理対象のツリー構造ノードが、他のリソースを関連付けるための述語ノードである場合(Op.21Yes)、生成部14は、処理対象のツリー構造ノードに対する目的語を、第二の表示ノードに設定する(Op.31)。なお、処理対象は述語ノードであるため、述語に対する目的語は、子ノードや、タグのアトリビュートに存在する。さらに、Op.21で「Yes」の判定がなされた後であるため、目的語はURIとなる。
ここで、図5の表示例では、場所については、特定の属性として設定しないことにより、場所に関する目的語も第二の表示ノードとして取り扱っている。しかし、場所も、特定の属性として指定した場合には、場所に関する目的語のノードについても表示位置が制御される必要がある。図1のように、述語が場所を示す場合(dbpdeia−owl:location)でも、タグのアトリビュートに第二の文字列「rdf:resource」を含む場合がある。この場合、場所については、タグのアトリビュートに第二の文字列を含む場合であっても、処理対象の子ノードを第二の表示ノードとしないと判定してもよい。なお、日付だけでなく、場所についても、表示位置を制御する場合の表示例については、図9にて説明する。
次に、生成部14は、処理対象のツリー構造ノードが、条件「日付または場所を示す述語ノードであって、兄弟ノードが存在しない」を満たすか否かを判定する(Op.32)。条件を満たす場合(Op.32Yes)、Op.45へ進む。
一方、条件を満たさない場合(Op.32No)、生成部14は、処理対象のツリー構造ノードに対する兄弟ノードに、特定の属性を示す述語ノードが存在するかを判定する(Op.33)。具体的には、生成部14は、兄弟ノードに、日付または場所を示すための述語ノードが存在するかを判定する。例えば、ツリー構造ノード「dc:date」とツリー構造ノード「dc:relation」とは、兄弟ノードの関係に相当する。
兄弟ノードに、特定の属性を示す述語ノードが存在する場合(Op.33Yes)、生成部14は、特定の属性を示す兄弟ノードの目的語を、第三の表示ノードに設定する(Op.35)。例えば、特定の属性を示す兄弟ノードに対する子ノードは、特定の属性の述語に対する目的語のノードである。このように、特定の属性に関する目的語が、第三の表示ノードに設定される。
例えば、処理対象がツリー構造ノード「dc:relation」である場合には、兄弟ノードに、特定の属性を示す述語ノード「dc:date」が存在する。よって、生成部14は、兄弟ノード「dc:date」の子ノード「2012/08/23」を第三の表示ノードに設定する。また、このとき、特定の属性として、日付だけでなく、場所も指定されている場合には、兄弟ノードに、特定の属性を示す述語ノード「dbpdeia−owl:location」が存在する。よって、生成部14は、兄弟ノード「dbpdeia−owl:location」の目的語「http://localhost/resource/会議室1」も、第三の表示ノードとして設定する。
次に、生成部14は、兄弟ノードが、さらに、他のリソースを関連付けるための述語ノードであるかを判定する(Op.37)。具体的には、Op.31と同様に、タグのアトリビュートに、第二の文字列を含む場合、生成部14は、処理対象のツリー構造ノードは、他のリソースを関連付けるための述語のノードであると判定する。なお、第二の文字列は、RDF文書において、他のリソースを関連づける「rdf:resource」である。
例えば、処理対象がツリー構造ノード「dc:relation」である場合には、兄弟ノード「dbpdeia−owl:location」のアトリビュートに「rdf:resource」が含まれる。よって、生成部14は、Op.37において、「Yes」を判定する。一方、兄弟ノード「dc:date」のアトリビュートには、「rdf:resource」が含まれない。よって、生成部14は、Op.37において、「No」を判定する。このように、Op.35において、複数の第三の表示ノードが設定された場合には、第三の表示ノード各々について、生成部14は、Op.37の処理を実行する。
このように、Op.37においては、生成部14は、述語が日付や場所を示すものであって、さらに、場所や日付の情報がURIで記述されているか否かを判定する。日付や場所が他のリソースのURIで記述されている場合には、第三の表示ノードのラベルを取得するために、以下のOp.39を実行する。
兄弟ノードが、他のリソースを関連付けるための述語ノードである場合には(Op.37Yes)、生成部14は、第三の表示ノードのラベルを、リンク先であるリソースのタイトル情報から取得する(Op.39)。なお、兄弟ノードが、他のリソースを関連付けるための述語ノードでない場合は(Op.37No)、第三の表示ノードのラベルに、兄弟ノードの子ノードのテキスト情報を設定する(Op.38)。つまり、特定の属性を示す述語ノードに対する子ノードは、特定の属性の値を示すテキスト情報(目的語)であるため、当該テキスト情報が、第三の表示ノードのラベルに設定される。
そして、生成部14は、第一の表示ノードと、第三の表示ノードとを接続する(Op.41)。続いて、生成部14は、第二の表示ノードと、第三の表示ノードとを接続する(Op.43)。また、同一のラベルを持つ第三の表示ノードは、一つのノードとして取り扱われる。
なお、複数の第三の表示ノードが存在する場合は、第一の表示ノードと、複数の第三の表示ノードのうちのいずれかを接続する。そして、当該いずれかの第三の表示ノードと、さらに別の第三の表示ノードを接続する。第二の表示ノードは、当該別の第三の表示ノードと接続される。例えば、図9に示すような表示を行うための表示用データが、Op.41およびOp.43において生成される。
一方、Op.32で「Yes」の判定がなされた場合、および、兄弟ノードに、特定の属性を示す述語ノードが存在しない場合(Op.33No)、第一の表示ノードと、第二の表示ノードとを接続する(Op.45)。つまり、主語の表示ノードと、他のリソースに関する目的語の表示ノードとが接続される。また、主語が、特定の属性(日付や場所)以外に目的語(URI)を持たない場合には、目的語が特定の属性あっても、目的語と主語とが接続されたグラフ表示となる。
Op.43終了後、またはOp.45終了後、生成部14は、第二の表示ノードのラベルを、リンク先であるリソースのタイトル情報から取得する(Op.47)。以上のとおり、Op.41およびOp.43、またはOp.45において、表示ノード同士の接続を規定した表示用データが生成されることとなる。そして、生成部14は、Op,7へ戻る。
図9は、他の表示例を説明するための図(その1)である。図9は、先に述べたとおり、特定の属性として、日付および場所を指定した場合の表示例である。つまり、図5と異なり、日時だけでなく、場所に関する目的語のノードの表示位置が制御される。
第三の表示ノードとして、日時を示すノードおよび場所を示すノードが設定されるため、日時または場所以外の目的語であって、他のリソースを示す目的語のノードは、日時を示すノードまたは場所を示すノードに接続される。
また、図10は、他の表示例を説明するための図(その2)である。表示制御装置10は、あるRDF文書において目的語として規定された他のリソースを主語とする他のRDF文書を取得する。そして、他のRDF文書に基づき、さらに表示用データを生成することで、各リソースの関連性の広がりを可視化することができる。
例えば、図10における領域400に示されるように、「資料1」に関連する他のリソース「参考書籍A」および「参考書籍B」が存在することが、可視化される。また、「参考書籍A」に関連する他のリソースについても可視化される。つまり、表示制御装置10は、あるRDF文書において関連づけられた他のリソースのRDF文書を、管理装置から順次取得するとともに、各RDF文書を処理対象として、表示制御処理を実行する。
図11は、他の表示性を説明するための図(その3)である。図11に示すように、日付または場所などの所定の属性を示すノードが、同じ値を持つ場合には、一つのノードとしてまとめて表示してもよい。つまり、場所を示す「会議室1」が、2012/08/23の打合せに対しても、2012/08/30の打合せに対しても関連付けられている場合は、図11に示すように、一つのノード「会議室1」として表示されてもよい。
[ハードウェア構成例]
次に図12は、本発明に関する表示制御装置のハードウェア構成例である。なお、表示制御装置10は、コンピュータ1000により実現される。
コンピュータ1000は、各実施例に係る表示制御処理を実行し、各実施例における表示制御装置として機能する。コンピュータ1000はCentral Processing Unit(CPU)1001、Read Only Memory(ROM)1002、Random Access Memory(RAM)1003、通信装置1004、Hard Disk Drive(HDD)1005、入力装置1006、表示装置1007、媒体読取装置1008を有しており、各部はバス1009を介して相互に接続されている。そしてCPU1001による管理下で相互にデータの送受を行うことができる。
フローチャートに示した表示制御処理が記述された表示制御プログラムは、コンピュータ1000が読み取り可能な記録媒体に記録される。コンピュータ1000が読み取り可能な記録媒体には、磁気記録装置、光ディスク、光磁気記録媒体、半導体メモリなどがある。磁気記録装置には、HDD、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープ(MT)などがある。
光ディスクには、Digital Versatile Disc(DVD)、DVD−RAM、Compact Disc − Read Only Memory(CD−ROM)、Compact Disc − Recordable/ReWritable(CD−R/RW)などがある。光磁気記録媒体には、Magneto − OPtical disk(MO)などがある。表示制御プログラムを流通させる場合には、例えば、表示制御プログラムが記録されたDVD、CD−ROMなどの可搬型記録媒体が販売されることが考えられる。
そして各実施例に係る表示制御処理が記述された表示制御プログラムを実行するコンピュータ1000の媒体読取装置1008が、表示制御プログラムを記録した記録媒体から、該プログラムを読み出す。CPU1001は、読み出されたプログラムをHDD1005若しくはROM1002、RAM1003に格納する。
CPU1001は、各実施例に関わる表示制御装置全体の動作制御を司る中央処理装置である。そして、CPU1001が、各実施例に関わる表示制御プログラムをHDD1005から読み出して実行する。CPU1001は、制御部12として機能するようになる。先に述べたとおり、プログラムはCPU1001とアクセス可能なROM1002またはRAM1003に格納されていても良い。
つぎに、通信装置1004は、CPU1001の制御の下、各装置における通信部11として機能する。HDD1005は、CPU1001の管理下で、記憶部15として機能する。プログラム同様、表示制御処理に必要な情報はCPU1001とアクセス可能なROM1002またはRAM1003に格納されても良い。さらに、処理の過程で生成される各種情報は、例えば、RAM1003に格納される。つまり、RAM1003が記憶部15として機能する場合もある。
入力装置1006は、各種入力を受け付ける。入力装置1006は、例えばキーボードやマウスである。表示装置1007は、各種情報を表示する。表示装置1007は、例えばディスプレイである。