JP6107379B2 - プログラム、情報処理装置および冷却評価方法 - Google Patents

プログラム、情報処理装置および冷却評価方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6107379B2
JP6107379B2 JP2013092492A JP2013092492A JP6107379B2 JP 6107379 B2 JP6107379 B2 JP 6107379B2 JP 2013092492 A JP2013092492 A JP 2013092492A JP 2013092492 A JP2013092492 A JP 2013092492A JP 6107379 B2 JP6107379 B2 JP 6107379B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cooling
amount
heat
fluids
fan
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2013092492A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014215805A (ja
Inventor
晃弘 大塚
晃弘 大塚
優 杉江
優 杉江
忠士 藤井
忠士 藤井
植田 晃
晃 植田
山口 敦
敦 山口
浩幸 古屋
浩幸 古屋
和弘 新夕
和弘 新夕
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP2013092492A priority Critical patent/JP6107379B2/ja
Priority to US14/250,813 priority patent/US20140324380A1/en
Publication of JP2014215805A publication Critical patent/JP2014215805A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6107379B2 publication Critical patent/JP6107379B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01MTESTING STATIC OR DYNAMIC BALANCE OF MACHINES OR STRUCTURES; TESTING OF STRUCTURES OR APPARATUS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G01M99/00Subject matter not provided for in other groups of this subclass
    • G01M99/002Thermal testing
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10WGENERIC PACKAGES, INTERCONNECTIONS, CONNECTORS OR OTHER CONSTRUCTIONAL DETAILS OF DEVICES COVERED BY CLASS H10
    • H10W40/00Arrangements for thermal protection or thermal control
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10WGENERIC PACKAGES, INTERCONNECTIONS, CONNECTORS OR OTHER CONSTRUCTIONAL DETAILS OF DEVICES COVERED BY CLASS H10
    • H10W40/00Arrangements for thermal protection or thermal control
    • H10W40/40Arrangements for thermal protection or thermal control involving heat exchange by flowing fluids
    • H10W40/43Arrangements for thermal protection or thermal control involving heat exchange by flowing fluids by flowing gases, e.g. forced air cooling

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Cooling Or The Like Of Electrical Apparatus (AREA)
  • Cooling Or The Like Of Semiconductors Or Solid State Devices (AREA)

Description

本発明はプログラム、情報処理装置および冷却評価方法に関する。
現在、種々の製品に電子部品が組み込まれている。電子部品は動作に伴い電力を消費して発熱する。電子部品の消費電力や電子部品の配置の密度などによっては発熱量が増大し得る。製品筐体内に熱が蓄積されると筐体内の温度が高まる可能性がある。製品の高温化は、故障、ユーザへの傷害および発火事故などの要因になり得る。そこで、製品の開発では熱対策を考慮した設計を行うことで、製品の信頼性や安全性の向上が図られている。
例えば、電子部品などの発熱体の冷却方法として、気体や液体などの流体を発熱体に当てて発熱体の熱を流体に吸収させることが考えられる。熱を得た流体を移動させて低温の流体を発熱体に当て続ければ、発熱体から継続的に熱を奪える。例えば、製品内の空冷を行うためにファンが用いられることがある。ファンを用いて、筐体内へ空気を放出したり、筐体内から空気を排出したりすることで、筐体外から筐体内に空気を流入させ、対流を起こして放熱を図る。このように、流体による放熱性を検証するために、CFD(Computational Fluid Dynamics)と呼ばれる手法を用いた熱流体解析が行われることがある。
CFDでは、移流拡散方程式と呼ばれる基礎方程式群が用いられる。差分法、有限体積法および有限要素法などを用いて空間を離散化し、検証したい条件下で移流拡散方程式を数値的に解くことで、流体の移流や熱の拡散に関する評価・検証を行い得る。例えば、CFD解析の結果として、空気の流れや温度分布を可視化することで放熱構造の検証へ活用する提案がある。
原、三輪、"熱流体解析技術の開発・実用化と熱設計(AVN熱設計への効果的な活用法)"、[online]、2006年12月、富士通テン株式会社、[2012年5月25日検索]、インターネット<URL:http://www.fujitsu−ten.co.jp/gihou/jp_pdf/48/48−4.pdf> 張、他三名、"室内環境形成寄与率CRIの時間応答モデル開発とエネルギーシミュレーションへの適用(その2)温熱環境形成寄与率CRIの自然対流の支配する室内熱伝達性状への適用"、日本建築学会大会学術講演梗概集(北陸)、2010年9月、国立大学法人東京大学
特開2002−373181号公報 特開2007−52029号公報
流体を空間に流入させる冷却装置(例えば、ファン)を複数用いることがある。このとき、複数の冷却装置を並行して動作させた際の、各冷却装置の個別の冷却能力を設計時に把握したいことがある。例えば、省電力化などのために各冷却装置の動作を個々に制御するような設計を行う場合である。しかし、上記の熱流体解析では、複数の冷却装置の個別の冷却能力の評価について考慮されていなかった。
1つの側面では、本発明は、複数の冷却装置の個別の冷却能力の検証を支援するプログラム、情報処理装置および冷却評価方法を提供することを目的とする。
1つの態様では、コンピュータによって実行されるプログラムであって、空間に配置された物体を冷却するための流体を空間に流入させる冷却装置の冷却能力を評価するためのプログラムが提供される。このプログラムは、複数の冷却装置により流入された複数の流体が混合した混合流体の空間内の各位置での温度を示す情報を用いて、混合流体に各位置で授受される熱量を算出し、混合流体に各位置で授受される熱量と混合流体の各位置での速度を示す情報と複数の流体それぞれの各位置での流量を示す情報とに基づいて、複数の流体それぞれに各位置で授受される熱量を算出し、複数の流体それぞれに各位置で授受される熱量を用いて、複数の冷却装置それぞれが物体の冷却に寄与する度合いを評価する、処理をコンピュータに実行させる。
また、1つの態様では、空間に配置された物体を冷却するための流体を空間に流入させる冷却装置の冷却能力の評価に用いられる情報処理装置が提供される。この情報処理装置は、記憶部と演算部とを有する。記憶部は、複数の冷却装置により流入された複数の流体が混合した混合流体の空間内の各位置での温度を示す第1の情報と混合流体の各位置での速度を示す第2の情報と複数の流体それぞれの各位置での流量を示す第3の情報とを記憶する。演算部は、混合流体に各位置で授受される熱量を第1の情報を用いて算出し、混合流体に各位置で授受される熱量と第2の情報と第3の情報とに基づいて複数の流体それぞれに各位置で授受される熱量を算出し、複数の流体それぞれに各位置で授受される熱量を用いて複数の冷却装置それぞれが物体の冷却に寄与する度合いを評価する。
また、1つの態様では、空間に配置された物体を冷却するための流体を空間に流入させる冷却装置の冷却能力を評価する情報処理装置により実行される冷却評価方法が提供される。この冷却評価方法では、情報処理装置が、複数の冷却装置により流入された複数の流体が混合した混合流体の空間内の各位置での温度を示す情報を用いて、混合流体に各位置で授受される熱量を算出し、混合流体に各位置で授受される熱量と混合流体の各位置での速度を示す情報と複数の流体それぞれの各位置での流量を示す情報とに基づいて、複数の流体それぞれに各位置で授受される熱量を算出し、複数の流体それぞれに各位置で授受される熱量を用いて、複数の冷却装置それぞれが物体の冷却に寄与する度合いを評価する。
1つの側面では、複数の冷却装置の個別の冷却能力の検証を支援できる。
第1の実施の形態の情報処理装置を示す図である。 第2の実施の形態の評価装置のハードウェア例を示す図である。 評価装置のソフトウェア例を示す図である。 定義情報の例を示す図である。 解析対象モデルの例を示す図である。 セル配置の例を示す図である。 冷却評価の処理例を示すフローチャートである。 混合空気の速度分布を示す図である。 流量分布の例(その1)を示す図である。 流量分布の例(その2)を示す図である。 流量分布の例(その3)を示す図である。 混合空気の温度分布の例を示す図である。 授受熱量分布の例を示す図である。 ファン単位の授受熱量分布(初期値)の例(その1)を示す図である。 ファン単位の授受熱量分布(初期値)の例(その2)を示す図である。 ファン単位の授受熱量分布(初期値)の例(その3)を示す図である。 ファン単位の保有熱量分布(初期値)の例(その1)を示す図である。 ファン単位の保有熱量分布(初期値)の例(その2)を示す図である。 ファン単位の保有熱量分布(初期値)の例(その3)を示す図である。 ファン単位の授受熱量分布の更新処理の例を示すフローチャートである。 セルの授受熱および流入熱を示す図である。 あるセルの保有熱量および授受熱量の例を示す図である。 あるセルの流入熱量および更新後の保有熱量の例を示す図である。 あるセルの授受熱量の更新例を示す図である。 ファン単位の授受熱量分布(収束後)の例(その1)を示す図である。 ファン単位の授受熱量分布(収束後)の例(その2)を示す図である。 ファン単位の授受熱量分布(収束後)の例(その3)を示す図である。 熱授受に関わるセル範囲の特定処理の例を示すフローチャートである。 熱授受に関わるセル範囲の例を示す図である。 ファン単位の冷却能力の評価処理の例を示すフローチャートである。 ファン単位の冷却能力の評価例(その1)を示す図である。 ファン単位の冷却能力の評価例(その2)を示す図である。 ファン単位の冷却能力の評価例(その3)を示す図である。 評価結果の表示例(その1)を示す図である。 評価結果の表示例(その2)を示す図である。 評価結果の表示例(その3)を示す図である。
以下、本実施の形態を図面を参照して説明する。
[第1の実施の形態]
図1は、第1の実施の形態の情報処理装置を示す図である。情報処理装置1は、冷却装置の冷却能力の評価に用いられる。冷却装置は、空間に配置された物体を冷却するための流体を当該空間に流入させるための装置である。流体とは固体以外の物質である。例えば、流体として空気などの気体や水などの液体が考えられる。
冷却装置は、筐体外部から流体を吸引し、筐体内部に当該流体を放出することで、筐体内部の空間に流体を流入させるものでもよい。また、冷却装置は、筐体内部の流体を筐体外部へ強制的に排出することで、別の流入口より筐体外部から筐体内部へ流体を流入させるものでもよい。冷却装置は、気体を流入させる送風装置(例えば、ファン)でもよいし、液体を流入させる送水装置(例えば、ポンプ)でもよい。
情報処理装置1は、発熱する物体と冷却装置とを仮想的な空間内に配置し、冷却装置による物体の冷却能力を評価する。情報処理装置1は、記憶部1aと演算部1bとを有する。記憶部1aはRAM(Random Access Memory)やHDD(Hard Disk Drive)などの記憶装置でもよい。演算部1bはCPU(Central Processing Unit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)などのプロセッサでもよい。第1の実施の形態の情報処理は、記憶部1aに記憶されたプログラムを演算部1bが実行することで実現されてもよい。例えば、演算部1bは、記憶部1aに格納された仮想的な空間2を示す情報、冷却装置3,4を示す情報および発熱する物体5を示す情報を読み込んで、仮想的な検証環境を情報処理装置1内に構築する。
記憶部1aは、冷却装置3,4により流入された複数(ここでは冷却装置3により流入された流体と冷却装置4により流入された流体との2つ。以下、同様)の流体が混合した混合流体6の空間2内の各位置での温度を示す第1の情報を記憶する。複数の流体は、同じ種類(例えば、気体であれば空気)でもよいし、異なる種類(例えば、気体であれば空気およびヘリウム(He)など)でもよい。
記憶部1aは、混合流体6の各位置での速度を示す第2の情報を記憶する。第2の情報は、混合流体6の空間2内の速度分布7あるいは流れ場ともいえる。記憶部1aは、複数の流体それぞれの各位置での流量を示す第3の情報を記憶する。第3の情報は、冷却装置3により流入された流体の流量分布8を含む。第3の情報は冷却装置4により流入された流体の流量分布8aを含む。
第1,第2および第3の情報は、従来のCFDによる熱流体解析の結果として取得することができる。例えば、演算部1bは、上記の仮想的な検証環境において冷却装置3,4を並行して動作させた際のCFDによる熱流体解析を事前に行うことで、第1,第2および第3の情報を取得し得る。
演算部1bは、記憶部1aに記憶された第1の情報を用いて、混合流体6に各位置で授受される熱量(以下、授受熱量ということがある)を算出する。混合流体6の各位置での授受熱量は、混合流体が各位置で取得する(または、奪う)熱量ともいえる。例えば、定常状態(各分布の時間変化なしの状態)において、第1の情報で示される温度分布から、温度勾配(gradient)の発散(divergence)を計算することで、混合流体6の各位置での授受熱量を得る。温度(T)の勾配(gradT)に流体の熱伝導率(k)を乗じれば熱量(k・gradT)を得られるし、その発散(div(k・gradT))から単位体積当たりの熱の出入り、あるいは、単位体積当たりの熱の湧き出し(すなわち、流体に授受される熱量)を得られるからである。
演算部1bは、混合流体6の各位置での授受熱量と記憶部1aに記憶された第2および第3の情報とに基づいて、冷却装置3,4により流入された複数の流体それぞれの各位置での授受熱量を算出する。具体的には、混合流体6の各位置での授受熱量を、流量分布8,8aに基づいて、複数の流体それぞれの各位置での流量比で按分すれば、複数の流体それぞれの各位置での授受熱量を流量比により評価し得る。
ただし、流量比で按分するだけでは、冷却装置3,4ごとの流体の移流の影響が考慮されていない。そこで、冷却装置3,4それぞれについて、各位置を熱源(発熱量を各位置に対して求めた授受熱量とした熱源)として移流方程式を解くことで、各位置での熱量(温度)の分布を更新しながら、冷却装置3,4それぞれの各位置での授受熱量を調整する。
具体的には、演算部1bは、速度分布7および冷却装置3の授受熱量分布を移流方程式に代入して、定常状態かつ熱拡散なしの条件下で数値的に解き、冷却装置3により流入された第1の流体により保有される熱量の分布である第1の保有熱量分布を得る。また、演算部1bは、速度分布7および冷却装置4の授受熱量分布を移流方程式に代入して、定常状態かつ熱拡散なしの条件下で数値的に解き、速度分布7および冷却装置4により流入された第2の流体により保有される熱量の分布である第2の保有熱量分布を得る。そして、第1および第2の保有熱量分布それぞれから得られる2つの温度分布が、均一(所定の誤差内で均一であればよい)になるように、冷却装置3,4それぞれの各位置での授受熱量(当該各位置における授受熱量の合計は混合流体6の各位置での授受熱量となる)を更新する。反復法により、各保有熱量分布の残差が収束するまで当該更新を繰り返す。このようにして、移流の影響を考慮して、冷却装置3,4ごとの各位置での授受熱量を調整し得る。このような調整を行うのは、第1,第2の流体が各位置から流出する際には、ほぼ同じ温度になっていると考えられるからである。
演算部1bは、複数の流体それぞれの各位置での授受熱量を用いて冷却装置3,4それぞれが物体5の冷却に寄与する度合いを評価する。例えば、冷却装置3により流入された流体に関する授受熱量分布を、物体5周囲の所定領域で積分すれば、冷却装置3により流入された流体が物体5から奪う第1の熱量を評価し得る。また、例えば、冷却装置4により流入された流体に関する授受熱量分布を、物体5周囲の当該所定領域で積分すれば、冷却装置4により流入された流体が物体5から奪う第2の熱量を評価し得る。第1,第2の熱量を対比すれば、冷却装置3,4それぞれが物体5の冷却に寄与する度合いを評価し得る。
情報処理装置1によれば、演算部1bにより、混合流体6の空間2内の各位置での温度を示す第1の情報を用いて、混合流体6の各位置での授受熱量(混合流体6の授受熱量分布)が算出される。演算部1bにより、混合流体6の授受熱量分布と混合流体の各位置での速度を示す第2の情報(速度分布7)と複数の流体それぞれの各位置での流量を示す第3の情報(流量分布8,8a)とに基づいて、複数の流体それぞれの各位置での授受熱量(複数の流体それぞれの授受熱量分布)が算出される。演算部1bにより、複数の流体それぞれの授受熱量分布を用いて、冷却装置3,4が物体5の冷却に寄与する度合いが評価される。
これにより、複数の冷却装置の個別の冷却能力の検証を支援できる。例えば、ファンなどの冷却装置を筐体内に複数設けて、製品の高温化に備えることがある。筐体空間内の流体の流量を増やすことで、冷却能力を向上し得るからである。しかし、製品の高温化状態が常時継続するとは限らない。例えば、コンピュータのように、比較的高負荷時に電子部品の消費電力・発熱量が増大し、比較的低負荷時に消費電力・発熱量が減少するものもある。消費電力・発熱量が小さい場合にまで、全ての冷却装置を稼働させると、冷却装置を稼働させるための電力を余計に消費することになる。
このため、各冷却装置の動作を個々に制御したいことがある。例えば、コンピュータの低負荷時に一部の冷却装置を稼働させることで筐体内を所定温度に維持できれば、他の冷却装置を停止させて省電力化を図り得る。そこで、冷却装置の制御方法を検討するために、複数の冷却装置それぞれの個別の冷却能力を設計時に把握したいということがある。
ところが、これまでの熱流体解析では、複数の冷却装置を並行して動作させた際の、複数の冷却装置それぞれの個別の冷却能力を計算することが難しい。複数の冷却装置により流入された流体は混合されて1つの流れ場を作る。したがって、この流れ場を用いて基礎方程式を単に数値的に解くのみでは、全冷却装置を合わせた全体の冷却能力を評価できるに過ぎない。
すなわち、従来の熱流体解析では、物体5から発せられる熱9に対する混合流体6による放熱効果を評価し得る。しかし、冷却装置3により流入された流体により物体5から奪われる熱9a、および、冷却装置4により流入された流体により物体5から奪われる熱9bを評価できていなかった。
そこで、情報処理装置1では、混合流体6の授受熱量分布と、混合流体6の速度分布7と、冷却装置3,4により空間2に流入された複数の流体それぞれの各位置での流量分布8,8aと、に基づいて、複数の流体それぞれの授受熱量分布を算出する。そして、当該授受熱量分布を用いて、冷却装置3,4による物体5に対する個々の冷却能力を評価する。こうすれば、冷却装置3,4により空間2に流入された複数の流体の個別の流れ場を把握できなくても(複数の流体は混合されて1つの流れ場を作るから個別の流れ場を考えるのは困難である)、冷却装置3,4による物体5に対する個々の冷却能力を評価し得る。
例えば、情報処理装置1は冷却装置3,4それぞれから流入される各流体により物体5から奪われる各熱量や当該各熱量の物体5の発熱量に対する比などを、評価結果として表示装置に表示させることが考えられる。例えば、製品の開発者は、当該評価結果を閲覧して、複数の冷却装置の個別の冷却能力の検証を行える。具体的には、各冷却装置による流量を調整しながら、複数の冷却装置を並行して動作させた場合の冷却装置個別の冷却能力の評価を情報処理装置1に行わせ、冷却装置単位の制御(稼働、停止および稼働時の消費電力の増減など)の設計を行うことが考えられる。このようにして、情報処理装置1は、複数の冷却装置の個別の冷却能力の効率的な検証を支援することができる。
[第2の実施の形態]
図2は、第2の実施の形態の評価装置のハードウェア例を示す図である。評価装置100は、CFDによる熱流体解析を行うコンピュータである。評価装置100は、プロセッサ101、RAM102、HDD103、通信部104、画像信号処理部105、入力信号処理部106、ディスクドライブ107および機器接続部108を有する。各ユニットが評価装置100のバスに接続されている。
プロセッサ101は、評価装置100の情報処理を制御する。プロセッサ101は、例えばCPU、MPU(Micro Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGAまたはPLD(Programmable Logic Device)などである。プロセッサ101は、マルチプロセッサであってもよい。プロセッサ101は、CPU、MPU、DSP、ASIC、FPGA、PLDのうちの2以上の要素の組み合わせであってもよい。
RAM102は、評価装置100の主記憶装置である。RAM102は、プロセッサ101に実行させるOS(Operating System)のプログラムやアプリケーションプログラムの少なくとも一部を一時的に記憶する。また、RAM102は、プロセッサ101による処理に用いる各種データを記憶する。
HDD103は、評価装置100の補助記憶装置である。HDD103は、内蔵した磁気ディスクに対して、磁気的にデータの書き込みおよび読み出しを行う。HDD103には、OSのプログラム、アプリケーションプログラム、および各種データが格納される。評価装置100は、フラッシュメモリやSSD(Solid State Drive)などの他の種類の補助記憶装置を備えてもよく、複数の補助記憶装置を備えてもよい。
通信部104は、ネットワーク10を介して他のコンピュータと通信を行えるインタフェースである。通信部104は、有線インタフェースでもよいし、無線インタフェースでもよい。
画像信号処理部105は、プロセッサ101からの命令に従って、評価装置100に接続されたディスプレイ11に画像を出力する。ディスプレイ11としては、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイや液晶ディスプレイなどを用いることができる。
入力信号処理部106は、評価装置100に接続された入力デバイス12から入力信号を取得し、プロセッサ101に出力する。入力デバイス12としては、例えば、マウスやタッチパネルなどのポインティングデバイス、キーボードなどを用いることができる。
ディスクドライブ107は、レーザ光などを利用して、光ディスク13に記録されたプログラムやデータを読み取る駆動装置である。光ディスク13として、例えば、DVD(Digital Versatile Disc)、DVD−RAM、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、CD−R(Recordable)/RW(ReWritable)などを使用できる。ディスクドライブ107は、例えば、プロセッサ101からの命令に従って、光ディスク13から読み取ったプログラムやデータをRAM102またはHDD103に格納する。
機器接続部108は、評価装置100に周辺機器を接続するための通信インタフェースである。例えば、機器接続部108にはメモリ装置14やリーダライタ装置15を接続できる。メモリ装置14は、機器接続部108との通信機能を搭載した記録媒体である。リーダライタ装置15は、メモリカード16へのデータの書き込み、またはメモリカード16からのデータの読み出しを行う装置である。メモリカード16は、カード型の記録媒体である。機器接続部108は、例えば、プロセッサ101からの命令に従って、メモリ装置14またはメモリカード16から読み取ったプログラムやデータをRAM102またはHDD103に格納する。
図3は、評価装置のソフトウェア例を示す図である。評価装置100は、記憶部110および冷却評価部120を有する。記憶部110は、RAM102やHDD103の記憶領域を用いて実現し得る。冷却評価部120は、記憶部110に記憶されたプログラムをプロセッサ101が実行することで実現され得る。
記憶部110は、冷却評価部120の処理に用いられる各種の情報を記憶する。例えば、記憶部110は、定義情報を記憶する。定義情報は、熱流体解析の解析対象モデルを定義するための情報である。
冷却評価部120は、記憶部110に記憶された情報に基づいて、ファンなどの冷却装置の発熱する物体に対する冷却能力を評価する。ここで、上記解析対象モデルは、複数の冷却装置を含み得る。冷却評価部120は、全冷却装置を合わせた冷却能力をCFDの手法により評価する。更に、冷却評価部120は、複数の冷却装置それぞれの物体に対する冷却能力を個別に評価する。
図4は、定義情報の例を示す図である。定義情報111は、記憶部110に予め格納される。定義情報111は、項番、部品名、配置および属性値の項目を含む。項番の項目には、レコードを識別するための番号が登録される。部品名の項目には、解析対象モデルの空間内に配置する部品の名称が登録される。配置の項目には、当該空間内の部品を配置する位置を示す情報が登録される。属性値の項目には、部品ごとの属性値が登録される。例えば、部品がファンであれば、属性値は流量である。また、例えば、部品が発熱体であれば、属性値は発熱量である。
例えば、定義情報111には、項番が“1”、部品名が“ファンF1”、配置が“P1”、属性値が“流量f1”という情報が登録される。これは、ファンF1がモデル空間内の位置P1に配置され、その流量がf1であることを示す。流量の単位は立方メートル毎秒(m3/s)である。項番“2”、“3”のレコードも同様にファンF2,F3の情報を示している。ファンF2の属性値は流量f2である。ファンF3の属性値は流量f3である。
ここで、以下の説明において、ファンの流量という場合、ファンが解析対象の空間内に放出する流体の量を示すとする。また、流体として空気を想定する。ただし、他の種類の流体を用いてもよい。また、流体として液体を用いてもよい。
また、例えば、定義情報111には、項番が“4”、部品名が“発熱体H1”、配置が“P4”、属性値が“発熱量Q1”という情報が登録される。これは、発熱体H1(例えば、電子部品に相当する物体)がモデル空間内の位置P4に配置され、その発熱量がQ1であることを示す。項番“5”のレコードも同様に発熱体H2の情報を示している。発熱体H2の属性値は発熱量Q2である。以下の説明では、発熱量をワット(W)(単位時間当たりの消費電力)で表す。
図5は、解析対象モデルの例を示す図である。図5(A)は、解析対象とする筐体200の外観モデルを例示している。筐体200は、基板201と蓋202とを有する。基板201は、部品を設置するための部材である。蓋202は、基板201の上部を基板201と接する壁面および基板201と離隔した壁面で覆い、基板201と蓋202とで覆われる領域に空間を形成している。筐体200の紙面手前側は、開口されている。筐体200の紙面奥側は、閉塞されている。基板201および蓋202によって形成される空間を筐体200の内部の空間ということができる。ただし、筐体200の内部の空間は、上記開口部分によって筐体200の外部の空間と連続している。
図5(B)は、筐体200の蓋202を取り外した状態を例示している。基板201上に、ファンF1,F2,F3および発熱体H1,H2が設置されている。ファンF1,F2,F3および発熱体H1,H2の配置や属性値は、前述のように定義情報111により定義される。ここで、蓋202には、ファンF1,F2,F3に対応する位置に孔が設けられ、ファンF1,F2,F3が筐体200の外部から空気を取り込み、筐体200の内部の空間に放出できるようになっている。すなわち、ファンF1,F2,F3により筐体200の内部に放出された空気は、筐体200の内部を紙面手前の開口部側へ流れる。その際に、ファンF1,F2,F3により放出された空気は、発熱体H1,H2により発せられた熱を得て、運び去る。これにより、発熱体H1,H2が冷却される。
図6は、セル配置の例を示す図である。筐体200の内部の位置は、基板201の上面を格子状に区切ったセルと呼ばれる単位で区別される。例えば、紙面左上を原点とし、紙面横方向をX軸、紙面縦方向をY軸とする。X軸を19、Y軸を26に分割すれば、19×26個のセル位置を管理できる。セルの細かさは任意に変更できる。例えば、セルを更に細かく定義してもよい。セル座標を(X,Y)と表す(以下の説明では、X,Yの図示を省略する)。ここで、Y=27は、空気の“出口”であることを明記するためのセルである。
例えば、ファンF1の配置“P1”は、{(4,1)、(5,1)、(6,1)、(7,1)}である。ファンF2の配置“P2”は、{(10,1)、(11,1)、(12,1)、(13,1)}である。ファンF3の配置“P3”は、{(19,16)、(19,17)、(19,18)、(19,19)}である。
例えば、発熱体H1の配置“P4”は、{(8,6)、(9,6)、(10,6)、(8,7)、(9,7)、(10,7)、(8,8)、(9,8),(10,8)}である。発熱体H2の配置“P5”は、{(8,16)、(9,16)、(10,16)、(8,17)、(9,17)、(10,17)、(8,18)、(9,18)、(10,18)}である。
前述のように、ファンF1,F2の紙面上側およびファンF3の紙面右側から筐体200の内部に空気が流入し、“出口”側から筐体200の外部に流出する。以下では、ファンF1,F2,F3により筐体200の内部に流入した空気が混合した空気を、混合空気と称することがある。
図7は、冷却評価の処理例を示すフローチャートである。以下、図7に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
(S11)冷却評価部120は、記憶部110に記憶された定義情報111を参照して、熱流体解析のための初期設定を行う。具体的には、冷却評価部120は、筐体200内のファンF1,F2,F3および発熱体H1,H2の配置や属性値の情報を読み込む。
(S12)冷却評価部120は、従来のCFDの手法を用いて、筐体200内の混合空気の定常状態の温度分布(T(x))と、混合空気の速度分布(ベクトルV(x))と、各ファンからの空気の流量分布(qn(x))とを算出する。ここで、各分布の変数であるベクトルxは、筐体200内の空間の位置を示す位置ベクトルx=(x,y,z)である(ただし、zは一定)。なお、x軸はX軸と重なる軸であり、y軸はY軸と重なる軸である。離散化の度合い(座標の区切り)は同じとする。また、nはファンF1、ファンF2およびファンF3の何れかである。ここで、数式の中で各ファンを次のように表記する。ファンF1はn=fan1である。ファンF2はn=fan2である。ファンF3はn=fan3である。なお、Tの単位はケルビン(K)である。ベクトルVの単位はメートル毎秒(m/s)である。
(S13)冷却評価部120は、混合空気に対する授受熱量分布h0(x)を算出する。h0の単位はワット(W)である。ここで、移流拡散方程式を式(1)のように記述できる。ただし、位置ベクトルxの記述を省略している(以下の説明でも省略することがある)。
Figure 0006107379
tは時間(s)である。ρは空気の密度(kg/m3)である。Eは速さの2乗(m2/s2)である。∇(ナブラ:nabla)は空間に対するベクトル微分演算子である。ベクトルVは混合空気の速度分布である。pは圧力(Pa)である。kは空気の熱伝導率(W/(m・K))である。Tは温度分布である。Sは発熱密度(W/m3)である。式(1)の左辺第1項を非定常項と呼ぶことがある。同左辺第2項は移流項と呼ぶことがある。同右辺第1項を熱伝導項と呼ぶことがある。同右辺第2項を発熱項(ソース項)と呼ぶことがある。ここで、式(2)のようにψ(エネルギー密度)を定義する。ψの単位はジュール立方メートル(J/m3)である。
Figure 0006107379
すると、式(1)において、定常状態かつ各セルで発熱しないと考えて、非定常項と発熱項とを無視することで式(3)を得る。式(3)にステップS12で求めた温度分布Tを代入して授受熱量分布h0を得る(式(4))。
Figure 0006107379
aはセル当たりの体積(m3)である。
(S14)冷却評価部120は、式(5)を用いてファン単位の授受熱量分布hn(x)の初期値を算出する。hnの単位はワット(W)である。
Figure 0006107379
nはステップS12で求めた各ファンからの空気の流量分布である。また、q=Σqnである(Σはnについて和をとることを示す)。括弧で括られた上付きの添え字は、計算を繰り返した回数i(iは0以上の整数)を示しており、i=0、すなわち“(0)”は初期値であることを示す。なお、以下の説明では、上付きの添え字“(i)”の表記を省略することがある。hnは式(6)により授受熱量密度分布Snに変換できる(式(6)は任意のiについて利用し得る)。熱の湧き出しを発熱ととらえることができるから、授受熱量密度分布Snは各セルにおける空気の発熱密度を示しているということもできる。
(S15)冷却評価部120は、式(7)、(8)を用いてファン単位の保有熱量分布Wn(x)の初期値を算出する。Wnの単位はワット(W)である。
Figure 0006107379
Figure 0006107379
ここで、初期値について求めるからi=0である。式(7)は、式(1)から非定常項と熱伝導項とを無視した移流方程式である。定常状態を考えており、速度分布Vによる空気の移流に対し、授受熱量密度分布Snで示される各セルでの熱の湧き出し(熱の授受)を与えるエネルギー密度の分布ψnを求めるためである。分布ψnは、各ファンからの各流体により各セルで保有されるエネルギー密度の分布ということができる。
(S16)冷却評価部120は、ファン単位の授受熱量分布hnを更新する。すなわち、冷却評価部120は、i番目に求めたhnを用いて、i+1番目のhnを算出する。具体的な算出方法は後述する。hnは式(6)により授受熱量密度分布Snに変換できる。
(S17)冷却評価部120は、式(7)、(8)を用いてファン単位の保有熱量分布Wnを更新する。すなわち、ステップS16で更新したSnを用いてWnを更新する。
(S18)冷却評価部120は、ファン単位の保有熱量分布Wnの残差が収束したか否かを判定する。収束していない場合、処理をステップS16に進める。収束した場合、処理をステップS19に進める。
(S19)冷却評価部120は、発熱体H1,H2それぞれについて、熱授受に関わるセル範囲を特定する。具体的には、所定のルールに基づいて、筐体200内の空間から発熱体H1の周囲の所定のセル範囲を抽出する。同様に、筐体200内の空間から発熱体H2の周囲の所定のセル範囲を抽出する。
(S20)冷却評価部120は、授受熱量分布hnとステップS19で抽出されたセル範囲とを用いて、発熱体H1,H2それぞれに対するファンF1,F2,F3の冷却能力を評価する。冷却評価部120は、ディスプレイ11に評価結果を表示させる。
このようにして、冷却評価部120は、保有熱量分布Wnの残差が収束するまで授受熱量分布hnを更新し、最終的に得られた授受熱量分布hnを用いて、発熱体H1,H2それぞれに対するファンF1,F2,F3の冷却能力を評価する。
図8は、混合空気の速度分布を示す図である。図8ではファンF1,F2,F3を全て稼働させたときの定常状態における混合空気の速度分布Vを例示している。例えば、ファンF1,F2からの空気は紙面上側から下側へ向けて流れて混ざり合う。ファンF3からの空気は、紙面右側から左側へ向けて流れる。このとき、ファンF3からの空気は、発熱体H2に当たって上下に移動する。この移動した空気がファンF1,F2からの空気の流れに対するあおりとなってファンF1,F2,F3からの空気が混ざり合う。ファンF2からの空気は、ファンF1からの空気よりもあおりの影響を大きく受ける。
図9は、流量分布の例(その1)を示す図である。図9ではファンF1,F2,F3を全て稼働させたときのファンF1からの空気の流量分布qn(n=fan1)を例示している。各セルに付された数値は流量割合qn/q(n=fan1)である。色の濃いセルほど流量が大きく、色の薄いセルほど流量が小さい(以下に示す他の流量分布も同様)。ファンF1に関する流量分布では、流量の比較的大きな領域がX=1〜8辺りのセル範囲に分布している。
図10は、流量分布の例(その2)を示す図である。図10ではファンF1,F2,F3を全て稼働させたときのファンF2からの空気の流量分布qn(n=fan2)を例示している。各セルに付された数値は流量割合qn/q(n=fan2)である。ファンF2に関する流量分布では、流量の比較的大きな領域がX=9〜19かつY=1〜13辺りのセル範囲に分布している。
図11は、流量分布の例(その3)を示す図である。図11ではファンF1,F2,F3を全て稼働させたときのファンF3からの空気の流量分布qn(n=fan3)を例示している。各セルに付された数値は流量割合qn/q(n=fan3)である。ファンF3に関する流量分布では、流量の比較的大きな領域がX=11〜19かつY=14〜26辺りのセル範囲に分布している。
図12は、混合空気の温度分布の例を示す図である。図12はファンF1,F2,F3を全て稼働させたときの定常状態の温度分布Tを例示している。各セルに付された数値は、温度(T−273.15)(℃単位)である。色の濃いセルほど温度が高く、色の薄いセルほど温度が低い。例えば、温度分布Tによれば、発熱体H1,H2の風上側の温度が比較的低く、風下側の温度が比較的高いことが分かる。冷却評価部120は、図8〜12に示した各分布を、図7で説明したステップS12(既存のCFDによる熱流体解析)の処理により求める。
図13は、授受熱量分布の例を示す図である。図13は温度分布Tに対する授受熱量分布h0を例示している。図7のステップS13で説明したように、冷却評価部120は、温度分布Tを式(3)に代入することで、授受熱量分布h0を得る。例えば、授受熱量分布h0によれば、発熱体H1,H2の風上側で授受熱量が大きく、風下側で授受熱量が小さいことが分かる。
図14は、ファン単位の授受熱量分布(初期値)の例(その1)を示す図である。図14ではファンF1に対する授受熱量分布hn(n=fan1)の初期値を例示している。これは、図13で例示した授受熱量分布h0にファンF1からの空気の流量比(qn/q)(n=fan1)を乗じたものである。例えば、あるセルのh0の値に、当該セルにおけるqn/q(n=fan1)の値を乗じれば、当該セルのhn(n=fan1)の値が求まる(以下、同様)。
図15は、ファン単位の授受熱量分布(初期値)の例(その2)を示す図である。図15ではファンF2に対する授受熱量分布hn(n=fan2)の初期値を例示している。これは、図13で例示した授受熱量分布h0にファンF2からの空気の流量比(qn/q)(n=fan2)を乗じたものである。
図16は、ファン単位の授受熱量分布(初期値)の例(その3)を示す図である。図16ではファンF3に対する授受熱量分布hn(n=fan3)の初期値を例示している。これは、図13で例示した授受熱量分布h0にファンF3からの空気の流量比(qn/q)(n=fan3)を乗じたものである。冷却評価部120は、図14〜16に示した各分布hnを、図7で説明したステップS14の処理により求める。
図17は、ファン単位の保有熱量分布(初期値)の例(その1)を示す図である。図17ではファンF1に対する保有熱量分布Wn(n=fan1)の初期値を例示している。これは、図14で例示した授受熱量分布hn(n=fan1)を用いて、式(7)、(8)から保有熱量分布Wn(n=fan1)を求めた結果である。
図18は、ファン単位の保有熱量分布(初期値)の例(その2)を示す図である。図18ではファンF2に対する保有熱量分布Wn(n=fan2)の初期値を例示している。これは、図15で例示した授受熱量分布hn(n=fan2)を用いて、式(7)、(8)から保有熱量分布Wn(n=fan2)を求めた結果である。
図19は、ファン単位の保有熱量分布(初期値)の例(その3)を示す図である。図19ではファンF3に対する保有熱量分布Wn(n=fan3)の初期値を例示している。これは、図16で例示した授受熱量分布hn(n=fan3)を用いて、式(7)、(8)から保有熱量分布Wn(n=fan3)を求めた結果である。冷却評価部120は、図17〜19に示した各分布Wnを、図7で例示したステップS15の処理により求める。
次に、図7のステップS16のファン単位の授受熱量分布の更新の手順を例示する。
図20は、ファン単位の授受熱量分布の更新処理の例を示すフローチャートである。以下、図20に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
(S21)冷却評価部120は、未処理のセルの中からセルを1つ選択する。
(S22)冷却評価部120は、ファン単位の保有熱量Wnからファン単位の授受熱量hnを減算して、ファン単位の流入熱量(Wn−hn)を算出する。ただし、Wnおよびhnの値は、ステップS21で選択されたセルにおける値を示す(以下、同様)。
(S23)冷却評価部120は、式(9)を用いてセルに流入するファンごとの空気の温度τn(x)を算出する。
Figure 0006107379
Cは空気の比熱(J/(g・K))、ρは空気の密度である。qnは流量である。
(S24)冷却評価部120は、各ファンの空気のうち、温度Tnが最低値であるファンの空気に、ステップS22で減算したΣhn=h0(Σはnについての和をとることを示す)の一部を分配する。h0の値は、ステップS21で選択されたセルにおける値を示す。1回に分配する量は、任意に決定できる。例えば、分配する量はh0/100やh0/50のように冷却評価部120に予め与えられる。ファンごとの分配量の積算がi+1回目に算出されるhnに相当する。このようにして、i回目に求めたhnに対し、i+1回目のhnを求める。ここで、Tnとτnとの関係は式(10)により与えられる。
Figure 0006107379
(S25)冷却評価部120は、減算した授受熱量h0分を各ファンの空気に全て分配したか否かを判定する。全て分配した場合、処理をステップS28に進める。全て分配していない場合、処理をステップS26に進める。例えば、ステップS24を繰り返し実行し、分配量の積算がh0に等しければ、全て分配したと判定する。分配量の積算がh0よりも小さければ、全て分配していないと判定する。
(S26)冷却評価部120は、ファンごとの空気の温度Tnが均一であるか否かを判定する。均一である場合、処理をステップS27に進める。均一でない場合、処理をステップS24に進める。
(S27)冷却評価部120は、ファンごとの空気の温度の均一を維持して、未分配分の授受熱量を各ファンの空気に分配する。ステップS24〜S27の処理は、式(10)および以下に示す式(11)、(12)、(13)で示される条件の下に、i+1回目のhnを求める処理であるといえる。
Figure 0006107379
Figure 0006107379
(S28)冷却評価部120は、ステップS21で選択されたセルにおけるファン単位の授受熱量をステップS24〜S27の処理により最終的に得られたi+1回目のhnの値に更新する。
(S29)冷却評価部120は、筐体200内の空間の全てのセルを処理済であるか否かを判定する。全てのセルを処理済である場合、処理を終了する。全てのセルを処理済でない、すなわち、未処理のセルがある場合、処理をステップS21に進める。
このようにして、冷却評価部120は、ファン単位の授受熱量分布hnを更新する。
図21は、セルの授受熱および流入熱を示す図である。図21(A)は1つのセルにおいて保有される熱の種類を例示している。図21(B)は授受熱HR1を例示している。図21(C)は流入熱HT1,HT2,HT3,HT4を例示している。
1つのセルに着目すると、当該セルにおける各ファンからの空気により保有される熱は、当該空気が当該セル位置で奪う熱(授受熱HR1)と隣接セルから流入する熱(流入熱HT1,HT2,HT3,HT4)との和であると考えることができる。したがって、保有熱量Wnから授受熱HR1分の授受熱量hnを減算すれば、流入熱HT1,HT2,HT3,HT4分の流入熱量を得られる。すると、当該流入熱量から流入する空気の温度を評価できる。各ファンからの空気について、この温度が均一になるように各ファンの空気の授受熱量hnを調整する。各ファンの空気が当該セルに流入する際に異なる温度であったとしても、各ファンの空気はセル内で混合される。このため、当該セルから空気が流出する際には、各ファンの空気は同一の温度になって流出すると考えられるからである。
図22は、あるセルの保有熱量および授受熱量の例を示す図である。図22(A)はセルCxにおける空気の保有熱量Wn(i回目)を例示している。例えば、各ファンの空気の保有熱量をシリンダ311,312,313で表す。各シリンダの断面積はCρ(qn)(比熱、密度および流量の積)に相当する。シリンダ311は、ファンF1の保有熱量Wn(n=fan1)を示す。シリンダ312は、ファンF2の保有熱量Wn(n=fan2)を示す。シリンダ313は、ファンF3の保有熱量Wn(n=fan3)を示す。ΣWn(Σはnについて和をとることを示す)がセルCxの全保有熱量である。
図22(B)はセルCxにおける空気の授受熱量hn(i回目)を例示している。各ファンの空気の授受熱量をシリンダ321,322,323で表す。各シリンダの断面積は図22(A)と同様にCρ(qn)を示す。シリンダ321は、ファンF1の授受熱量hn(n=fan1)を示す。シリンダ322は、ファンF2の授受熱量hn(n=fan2)を示す。シリンダ323は、ファンF3の授受熱量hn(n=fan3)を示す。
図23は、あるセルの流入熱量および更新後の保有熱量の例を示す図である。シリンダ311a,312a,313aは、図22で示した保有熱量Wnおよび授受熱量hnに対する流入熱量(i回目)を例示している。シリンダ311aは、ファンF1に関する流入熱量(Wn−hn)(n=fan1)である。シリンダ312aは、ファンF2に関する流入熱量(Wn−hn)(n=fan2)である。シリンダ313aは、ファンF3に関する流入熱量(Wn−hn)(n=fan3)である。なお、シリンダ320は、授受熱量hnの合計Σhn=h0(Σはnについて和をとることを示す)を示している。
そして、シリンダ311a,312a,313aそれぞれに対して、シリンダ320の授受熱量合計h0を再分配する。このとき、各ファンの空気の温度Tn(すなわち、シリンダの高さに相当)がほぼ均一になるようにする。シリンダ311b,312b,313bは、このようにしてシリンダ320の授受熱量h0を再分配した後を例示している。シリンダ311bは、シリンダ311aに対して授受熱量を再分配した後を示す。シリンダ312bは、シリンダ312aに対して授受熱量を再分配した後を示す。シリンダ313bは、シリンダ313aに対して授受熱量を再分配した後を示す。
図24は、あるセルの授受熱量の更新例を示す図である。シリンダ321a,322a,323aは、シリンダ321,322,323の更新後(i+1回目)を示している。すなわち、シリンダ321aは、ファンF1からの空気のセルCxにおける更新後の授受熱量hn(n=fan1)である。シリンダ322aは、ファンF2からの空気のセルCxにおける更新後の授受熱量hn(n=fan2)である。シリンダ323aは、ファンF3からの空気のセルCxにおける更新後の授受熱量hn(n=fan3)である。
冷却評価部120は、セルCxに対する処理と同様の処理を全てのセルに対して行い、ファンごとの授受熱量分布hnを更新する。そして、式(7)、(8)、(9)、(10)、(11)、(12)、(13)を用いて、授受熱量分布hnの更新を繰り返し行う。
冷却評価部120は、この調整を反復法により、例えば、保有熱量分布Wnの各セルの値に対する残差が式(14)で表すようにε(εは正の実数)に収束するまで行う。値εは、冷却評価部120に予め与えられる。
Figure 0006107379
このようにして、最終的な授受熱量hnを決定する。なお、冷却評価部120は、エネルギー密度分布ψnまたは温度分布Tnの残差が収束したところで授受熱量hnの調整を終了してもよい。
図25は、ファン単位の授受熱量分布(収束後)の例(その1)を示す図である。図25ではファンF1に対して最終的に求められた授受熱量分布hn(n=fan1)を例示している。図14と比較すると、セル範囲Raに含まれる各セルの授受熱量が他のセル範囲のセルよりも大幅に調整されている。セル範囲RaはX=7〜11かつY=15〜19のセル範囲である。これは、発熱体H2の周囲の領域であり、ファンF1,F2からの空気がファンF3からの空気のあおりの影響が他の領域よりも大きい領域であると考えられる。
図26は、ファン単位の授受熱量分布(収束後)の例(その2)を示す図である。図26ではファンF2に対して最終的に求められた授受熱量分布hn(n=fan2)を例示している。図15と比較すると、図25と同様にセル範囲Rbに含まれる各セルの授受熱量が他の領域のセルよりも大幅に調整されている。ここで、セル範囲Rbはセル範囲Raと同じ(X,Y)座標範囲で示されるセル範囲である。
図27は、ファン単位の授受熱量分布(収束後)の例(その3)を示す図である。図27ではファンF3に対して最終的に求められた授受熱量分布hn(n=fan3)を例示している。図16と比較すると、図25と同様にセル範囲Rcに含まれる各セルの授受熱量が他の領域のセルよりも大幅に調整されている。ここで、セル範囲Rcはセル範囲Raと同じ(X,Y)座標範囲で示されるセル範囲である。
このように、図20の手順を用いることで、あおりの影響が比較的大きなセル範囲Ra,Rb,Rcについて、他の領域よりも特に大きく授受熱量分布hnが調整される。すなわち、あおりの影響があった場合でも、その影響を授受熱量分布hnに適切に反映させることができる。
冷却評価部120は、図25〜27で示した授受熱量分布hn(n=fan1,fan2,fan3)の何れかのユーザによる選択を許容する。冷却評価部120は、選択された授受熱量分布hnを示す画像(図25〜27で示されるような図)をディスプレイ11に表示させる。また、冷却評価部120は、授受熱量分布hnに対する保有熱量分布Wn(n=fan1,fan2,fan3)についても、ユーザによる選択を許容する。冷却評価部120は、選択された保有熱量分布Wnを示す画像をディスプレイ11に表示させる。
例えば、冷却評価部120は、ディスプレイ11を用いて、ユーザにより選択された分布で示される各セルにおける値に応じた画像(例えば、数値、色、色の濃淡など)を、筐体200内部の空間を示す画像の各セルに対応する部分に表示する。ユーザは授受熱量分布hnや保有熱量分布Wnを示す画像を閲覧することで、各ファンによる各発熱体に対する冷却効果を容易に把握することができる。
次に、図7のステップS19の熱授受に関わるセル範囲の特定処理の手順を説明する。
図28は、熱授受に関わるセル範囲の特定処理の例を示すフローチャートである。以下、図28に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
(S31)冷却評価部120は、解析対象モデルに含まれる発熱体を1つ選択する。選択された発熱体を発熱体mとする。
(S32)冷却評価部120は、発熱体mに隣接するセル範囲Rを取得する。例えば、発熱体H1であれば、隣接するセル範囲Rは、(X,Y)={(8,5)、(9,5)、(10,5)、(7,6)、(11,6)、(7,7)、(11,7)、(7,8)、(11,8)、(8,9)、(9,9)、(10,9)}である。
(S33)冷却評価部120は、セル範囲Rの中から1つのセルC1を選択する。
(S34)冷却評価部120は、セルC1にマークを付与する。例えば、セルC1に対して、発熱体mの熱授受に関わるセル範囲Rmに含まれるセルであることを示すマーク(例えば、セルC1を示す座標に対する“true”などのフラグ)を付与する。
(S35)冷却評価部120は、セルC1に隣接する隣接セルC2を取得する。隣接するセルが複数ある場合、複数の隣接セルC2が得られることになる。冷却評価部120は、隣接セルC2の授受熱量が、“0<隣接セルC2の授受熱量≦セルC1の授受熱量”の関係を満たすか否かを判定する。満たす場合、処理をステップS36に進める。満たさない場合、処理をステップS37に進める。なお、複数の隣接セルC2が得られている場合は、少なくとも1つの隣接セルC2が当該関係を満たしていれば、ステップS36に進める。
(S36)冷却評価部120は、セル範囲RにセルC2を追加する。ステップS35の関係を満たすセルC2が複数存在する場合、複数のセルC2をセル範囲Rに追加する。ただし、セル範囲Rに既に存在するセルを、重複して追加しなくてよい。そして、処理をステップS33に進める。
(S37)冷却評価部120は、セル範囲R内の全セルを処理済であるか否かを判定する。セル範囲R内の全セルを処理済である場合、処理をステップS38に進める。セル範囲R内の全セルを処理済でない場合、処理をステップS33に進める。
(S38)冷却評価部120は、マーク付与されたセルの集合を発熱体mの熱授受に関わるセル範囲Rmとする。
(S39)冷却評価部120は、解析対象モデルに含まれる全ての発熱体について処理済であるか否か(すなわち、全ての発熱体についてセル範囲Rmを取得したか否か)を判定する。全ての発熱体について処理済である場合、処理を終了する。全ての発熱体について処理済でない場合、処理をステップS31に進める。
図29は、熱授受に関わるセル範囲の例を示す図である。例えば、冷却評価部120は、図28の手順により、発熱体H1に対してセル範囲R10を取得する。また、冷却評価部120は、図28の手順により、発熱体H2に対してセル範囲R20を取得する。次に、図7のステップS20のファン単位の冷却能力の評価の手順を説明する。
図30は、ファン単位の冷却能力の評価処理の例を示すフローチャートである。以下、図30に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
(S41)冷却評価部120は、ファン単位の授受熱量分布hnを1つ選択する。
(S42)冷却評価部120は、式(15)を用いて熱授受に関わるセル範囲の総授受熱量Zm,nを発熱体mごとに算出する。
Figure 0006107379
m,nは、発熱体mの発熱量に対してファンnからの空気が奪う熱量(単位時間当たりに奪う熱量といってもよい)に相当する。
(S43)冷却評価部120は、ステップS41で選択されたファンからの空気の冷却寄与度を発熱体mごとに算出する。例えば、冷却寄与度=Zm,n/(発熱体mの発熱量)とする。
(S44)冷却評価部120は、ステップS41で選択されたファンからの空気が発熱体から奪う熱量を、発熱体mごとに温度に換算する。例えば、当該温度=Zm,n/(発熱体mの質量×発熱体mの比熱)とする。
(S45)冷却評価部120は、全てのファンについてステップS41〜S44の処理を行ったか否かを判定する。全てのファンについて処理済の場合、処理をステップS46に進める。全てのファンについて処理済でない場合、処理をステップS41に進める。
(S46)冷却評価部120は、各ファンの冷却能力の評価結果をディスプレイ11に出力し、当該評価結果を示す画像を表示させる。
このように、冷却評価部120は、熱量、冷却寄与度および温度などを指標として、各発熱体に対して各ファンが冷却に寄与する度合いを評価できる。
図31は、ファン単位の冷却能力の評価例(その1)を示す図である。図31ではファンF1の最終的な授受熱量分布hn(n=fan1)に基づく冷却能力の評価方法を例示している。セル範囲R11はセル範囲R10に対応するセル範囲であり、セル範囲R10,R11に含まれるセルは同じである。冷却評価部120は、セル範囲R11内の各セルについて授受熱量分布hn(n=fan1)の和をとることで、ファンF1からの空気が発熱体H1から奪う熱量を算出する。
セル範囲R21はセル範囲R20に対応するセル範囲であり、セル範囲R20,R21に含まれるセルは同じである。冷却評価部120は、セル範囲R21内の各セルについて授受熱量分布hn(n=fan1)の和をとることで、ファンF1からの空気が発熱体H2から奪う熱量を算出する。
図32は、ファン単位の冷却能力の評価例(その2)を示す図である。図32ではファンF2の最終的な授受熱量分布hn(n=fan2)に基づく冷却能力の評価方法を例示している。セル範囲R12はセル範囲R10に対応するセル範囲であり、セル範囲R10,R12に含まれるセルは同じである。冷却評価部120は、セル範囲R12内の各セルについて授受熱量分布hn(n=fan2)の和をとることで、ファンF2からの空気が発熱体H1から奪う熱量を算出する。
セル範囲R22はセル範囲R20に対応するセル範囲であり、セル範囲R20,R22に含まれるセルは同じである。冷却評価部120は、セル範囲R22内の各セルについて授受熱量分布hn(n=fan2)の和をとることで、ファンF2からの空気が発熱体H2から奪う熱量を算出する。
図33は、ファン単位の冷却能力の評価例(その3)を示す図である。図33ではファンF3の最終的な授受熱量分布hn(n=fan3)に基づく冷却能力の評価方法を例示している。セル範囲R13はセル範囲R10に対応するセル範囲であり、セル範囲R10,R13に含まれるセルは同じである。冷却評価部120は、セル範囲R13内の各セルについて授受熱量分布hn(n=fan3)の和をとることで、ファンF3からの空気が発熱体H1から奪う熱量を算出する。
セル範囲R23はセル範囲R20に対応するセル範囲であり、セル範囲R20,R23に含まれるセルは同じである。冷却評価部120は、セル範囲R23内の各セルについて授受熱量分布hn(n=fan3)の和をとることで、ファンF3からの空気が発熱体H2から奪う熱量を算出する。次に、各ファンが発熱体H1,H2の冷却に対して寄与する度合いの表示方法を例示する。
図34は、評価結果の表示例(その1)を示す図である。図34(A)は表示画面D1を例示している。表示画面D1は、発熱体H1に対して、各ファンが奪う熱量を表示する画面である。例えば、冷却評価部120は、表示画面D1の情報をディスプレイ11に出力し、表示画面D1をディスプレイ11に表示させる(以下に示す他の表示画面も同様)。例えば、冷却評価部120は、発熱体H1の発熱量が200Wであるとき、ファンF1からの空気により奪われる熱量を80W、ファンF2からの空気により奪われる熱量を100W、ファンF3からの空気により奪われる熱量を0Wと算出する。例えば、冷却評価部120は、表示画面D1において、奪う熱量が大きいファンほど濃い色で表示し、奪う熱量が小さいファンほど薄い色で表示することが考えられる。
図34(B)は表示画面D2を例示している。表示画面D2は、発熱体H1に対して各ファンの冷却寄与度を表示する画面である。例えば、冷却評価部120は、発熱体H1に対するファンF1の冷却寄与度を40%、ファンF2の冷却寄与度を50%、ファンF3の冷却寄与度を0%と算出する。例えば、冷却評価部120は、表示画面D2において、冷却寄与度が大きいファンほど濃い色で表示し、冷却寄与度が小さいファンほど薄い色で表示することが考えられる。
図34(C)は表示画面D3を例示している。表示画面D3は、発熱体H1に対して各ファンが奪う温度を表示する画面である。例えば、冷却評価部120は、発熱体H1に対して、ファンF1からの空気により奪われる温度を40℃、ファンF2からの空気により奪われる温度を50℃、ファンF3からの空気により奪われる温度を0℃と算出する。
これは、図34(A)で示した各ファンからの空気が奪う熱量を、発熱体H1の質量と比熱とに基づいて温度に換算したものである。例えば、冷却評価部120は、表示画面D3において、奪う温度が高いファンほど濃い色で表示し、奪う温度が低いファンほど薄い色で表示することが考えられる。
なお、色の濃淡により各ファンの冷却能力を区別して表示する例を挙げたが、他の方法を用いて表示してもよい。例えば、冷却評価部120は、色調、彩度、明度、色温度、輝度、数値や単位などを示す文字およびこれらの組み合わせなどを、奪う熱量、冷却寄与度および奪う温度に応じて変化させて表示してもよい。
図35は、評価結果の表示例(その2)を示す図である。図35(A)は表示画面D11,D12を例示している。表示画面D11は、発熱体H1に対する各ファンの冷却寄与度を表示する画面である。表示画面D12は、発熱体H2に対する各ファンの冷却寄与度を表示する画面である。
図35(B)は、表示画面D13,D14を例示している。表示画面D13は、表示画面D11の各ファンの冷却寄与度を棒グラフで表示する画面である。表示画面D14は、表示画面D12の各ファンの冷却寄与度を棒グラフで表示する画面である。
図35(C)は、表示画面D15,D16を例示している。表示画面D15は、表示画面D13を円グラフで表示する画面である。表示画面D16は、表示画面D14を円グラフで表示する画面である。
図35(D)は、表示画面D17を例示している。表示画面D17は、表示画面D13,D14の内容を1つにまとめて表示する画面である。図35(E)は、表示画面D18を例示している。表示画面D18は、表示画面D17の内容を、表示形式を変えて表示する画面である。
図36は、評価結果の表示例(その3)を示す図である。図36(A)は表示画面D21,D22を例示している。表示画面D21は、ファンF1の発熱体H1,H2に対する冷却寄与度を表示する画面である。表示画面D22は、ファンF3の発熱体H1,H2に対する冷却寄与度を表示する画面である。例えば、ファンの冷却寄与度が大きいほど発熱体H1,H2を濃い色で表示し、選択されたファンの冷却寄与度が小さいほど発熱体H1,H2を薄い色で表示する。ただし、前述のように、色の濃淡以外にも、色調、彩度、明度、色温度、輝度およびこれらの組み合わせなどを、冷却寄与度に応じて変えて表示してもよい。また、ファンF2の発熱体H1,H2に対する冷却寄与度も同様に表示できる。
図36(B)は表示画面D23,D24,D25を例示している。表示画面D23は、ファンF1の発熱体H1,H2に対する冷却寄与度を棒グラフで表示する画面である。表示画面D24は、ファンF2の発熱体H1,H2に対する冷却寄与度を棒グラフで表示する画面である。表示画面D25は、ファンF3の発熱体H1,H2に対する冷却寄与度を棒グラフで表示する画面である。
図36(C)は表示画面D26を例示している。表示画面D26は、表示画面D23,D24,D25の内容を1つにまとめて表示する画面である。図36(D)は、表示画面D27を例示している。表示画面D27は、表示画面D26の内容を、表示形式を変えて表示する画面である。
このようにして、冷却評価部120は、発熱体H1,H2それぞれに対して、ファン単位の冷却寄与度の評価結果をディスプレイ11に表示させる。なお、前述の奪う熱量および温度に関しても、冷却寄与度と同様の方法に評価結果を表示させることができる。また、冷却評価部120は、ユーザの操作に応じて、表示画面を任意に切り換え可能である。また、冷却評価部120は、前述のように、計算の結果得られた授受熱量分布hnおよび保有熱量分布Wnをユーザの選択に応じてディスプレイ11に表示させることもできる。
以上により、評価装置100は複数の冷却装置の個別の冷却能力の検証を支援できる。ここで、これまでの熱流体解析では、複数の冷却装置を並行して動作させた際の、複数の冷却装置それぞれの個別の冷却能力を計算することが難しかった。複数の冷却装置により流入された流体は混合されて1つの流れ場(速度分布)を作る。したがって、この流れ場を用いて基礎方程式を単に数値的に解くのみでは、全冷却装置を合わせた全体の冷却能力を評価できるに過ぎない。すなわち、第2の実施の形態の例でいえば、ファンF1,F2,F3により流入された混合空気の温度分布などを評価できるものの、ファンF1,F2,F3それぞれにより流入された空気により発熱体H1,H2から奪われる熱を個別に評価できていなかった。
一方、評価装置100は、複数の冷却装置に対して、発熱体に対する冷却能力の個別の評価を行い、評価結果をユーザに提示する。また、発熱体が複数存在する場合には、発熱体ごとに各冷却装置の冷却能力を個別に評価する。これにより、ユーザは、冷却装置単位の詳細な冷却能力の検証を行える。
第2の実施の形態の例でいえば、製品の開発者は、上述した評価結果を示す各画面を閲覧して、ファンF1,F2,F3の個別の冷却能力の検証を行える。具体的には、ファンF1,F2,F3による流量を調整しながら、ファンF1,F2,F3を並行して動作させた際の各ファンの冷却能力の評価結果を確認し、ファン単位の制御(稼働、停止および稼働時の消費電力の増減など)の設計を行い得る。このようにして、評価装置100は、複数の冷却装置の個別の冷却能力のユーザによる効率的な検証を支援できる。
また、上記の評価方法は、例示したようにある冷却装置からの流体が他の冷却装置からの流体によるあおりを受けるような場合に特に有効である。
更に、図8〜12で例示したように、混合流体の速度分布、温度分布および各流体の流量分布を、従来のCFDによる熱流体解析で求めることができる。このため、従来の熱流体解析で得られた結果を流用して、各冷却装置の個別の評価を行えるという利点もある。
また、第2の実施の形態では、ファンF1,F2,F3は、筐体200の外部から筐体200の内部へ空気を放出するものとした。ただし、ファンF1,F2,F3は、筐体200の内部から筐体200の外部へ空気を放出するものでもよい。その場合、筐体200内部の空間に存在する空気が、定常状態において、ファンF1,F2,F3それぞれによってどれだけ外部に放出されるかを示す流量分布(当該空間内の位置に対する分布)が評価装置100に予め与えられる。評価装置100は、図9〜11の分布に代えて、当該流量分布を用いて同様の計算を行うことで、ファン個別の冷却能力を評価し得る。
なお、前述のように、第1の実施の形態の情報処理は、演算部1bにプログラムを実行させることで実現できる。また、第2の実施の形態の情報処理は、プロセッサ101にプログラムを実行させることで実現できる。プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体(例えば、光ディスク13、メモリ装置14およびメモリカード16など)に記録できる。
プログラムを流通させる場合、例えば、当該プログラムを記録した可搬記録媒体が提供される。また、プログラムを他のコンピュータの記憶装置に格納しておき、ネットワーク経由でプログラムを配布することもできる。コンピュータは、例えば、可搬記録媒体に記録されたプログラムまたは他のコンピュータから受信したプログラムを、記憶装置に格納し、当該記憶装置からプログラムを読み込んで実行する。ただし、可搬記録媒体から読み込んだプログラムを直接実行してもよく、他のコンピュータからネットワークを介して受信したプログラムを直接実行してもよい。
また、上記の情報処理の少なくとも一部を、DSP、ASIC、PLDなどの電子回路で実現することもできる。
1 情報処理装置
1a 記憶部
1b 演算部
2 空間
3,4 冷却装置
5 物体
6 混合流体
7 速度分布
8,8a 流量分布
9,9a,9b 熱

Claims (11)

  1. 空間に配置された物体を冷却するための流体を前記空間に流入させる冷却装置の冷却能力を評価するためのプログラムであって、
    複数の冷却装置により流入された複数の流体が混合した混合流体の前記空間内の各位置での温度を示す情報を用いて、前記混合流体に前記各位置で授受される熱量を算出し、
    前記混合流体に前記各位置で授受される熱量と前記混合流体の前記各位置での速度を示す情報と複数の流体それぞれの前記各位置での流量を示す情報とに基づいて、前記複数の流体それぞれに前記各位置で授受される熱量を算出し、
    前記複数の流体それぞれに前記各位置で授受される熱量を用いて、前記複数の冷却装置それぞれが前記物体の冷却に寄与する度合いを評価する、
    処理をコンピュータに実行させるプログラム。
  2. 前記複数の流体それぞれに前記各位置で授受される熱量の算出では、前記混合流体に前記各位置で授受される熱量を前記複数の流体それぞれの前記各位置での流量比で按分した複数の第1の分布を求め、前記混合流体の前記各位置での速度を示す情報に基づいて前記複数の第1の分布を調整し、調整後の前記複数の第1の分布を前記複数の流体それぞれに前記各位置で授受される熱量とする、請求項1記載のプログラム。
  3. 前記複数の第1の分布の調整では、前記混合流体の前記各位置での速度を示す情報と前記複数の第1の分布とを移流方程式に代入して前記複数の流体それぞれにより前記各位置で保有される熱量を示す複数の第2の分布を求め、前記複数の第2の分布それぞれと前記複数の第2の分布それぞれに対応する前記複数の第1の分布それぞれとの差である複数の第3の分布に対して、前記混合流体に前記各位置で授受される熱量を前記複数の流体それぞれの各位置の温度が均一になるように分配し、前記複数の第3の分布それぞれに対して分配された分の各位置の熱量を、調整後の前記複数の第1の分布とする、請求項2記載のプログラム。
  4. 前記複数の第1の分布の調整では、前記複数の第2の分布の残差が収束するまで、前記複数の第1の分布を調整する、請求項3記載のプログラム。
  5. 前記複数の第1の分布および前記複数の第2の分布の少なくとも何れかのユーザによる選択を許容し、画像を表示する装置を用いて、選択された分布で示される前記各位置の値に応じた画像を、前記空間を示す画像の前記各位置に対応する部分に表示する、請求項3または4記載のプログラム。
  6. 前記複数の冷却装置それぞれが前記物体の冷却に寄与する度合いの評価では、前記物体の周囲の領域を特定し、当該領域に含まれる各位置で前記複数の流体それぞれに授受される熱量を積算し、前記複数の流体それぞれの当該熱量の積算結果に基づいて、前記複数の冷却装置それぞれが前記物体の冷却に寄与する度合いを評価する、請求項1乃至5の何れか一項に記載のプログラム。
  7. 前記複数の流体それぞれに授受される熱量の前記積算結果、前記積算結果の前記物体の発熱量に対する比、および、前記積算結果で示される熱量の温度換算値の少なくとも何れかを示す情報を前記物体の冷却に寄与する度合いとして、冷却装置ごとに出力する、請求項6記載のプログラム。
  8. 画像を表示する装置を用いて、前記複数の冷却装置それぞれが前記物体の冷却に寄与する度合いを示す画像を表示する、請求項7記載のプログラム。
  9. 前記混合流体に前記各位置で授受される熱量の算出では、前記混合流体の前記空間内の各位置での温度の勾配の発散と前記混合流体の熱伝導率との積を求めることで、前記混合流体に前記各位置で授受される熱量を算出する、請求項1乃至8の何れか1項に記載のプログラム。
  10. 空間に配置された物体を冷却するための流体を前記空間に流入させる冷却装置の冷却能力の評価に用いられる情報処理装置であって、
    複数の冷却装置により流入された複数の流体が混合した混合流体の前記空間内の各位置での温度を示す第1の情報と前記混合流体の前記各位置での速度を示す第2の情報と前記複数の流体それぞれの前記各位置での流量を示す第3の情報とを記憶する記憶部と、
    前記混合流体に前記各位置で授受される熱量を前記第1の情報を用いて算出し、前記混合流体に前記各位置で授受される熱量と前記第2の情報と前記第3の情報とに基づいて前記複数の流体それぞれに前記各位置で授受される熱量を算出し、前記複数の流体それぞれに前記各位置で授受される熱量を用いて前記複数の冷却装置それぞれが前記物体の冷却に寄与する度合いを評価する演算部と、
    を有する情報処理装置。
  11. 空間に配置された物体を冷却するための流体を前記空間に流入させる冷却装置の冷却能力を評価する情報処理装置により実行される冷却評価方法であって、
    複数の冷却装置により流入された複数の流体が混合した混合流体の前記空間内の各位置での温度を示す情報を用いて、前記混合流体に前記各位置で授受される熱量を算出し、
    前記混合流体に前記各位置で授受される熱量と前記混合流体の前記各位置での速度を示す情報と複数の流体それぞれの前記各位置での流量を示す情報とに基づいて、前記複数の流体それぞれに前記各位置で授受される熱量を算出し、
    前記複数の流体それぞれに前記各位置で授受される熱量を用いて、前記複数の冷却装置それぞれが前記物体の冷却に寄与する度合いを評価する、
    冷却評価方法。
JP2013092492A 2013-04-25 2013-04-25 プログラム、情報処理装置および冷却評価方法 Expired - Fee Related JP6107379B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013092492A JP6107379B2 (ja) 2013-04-25 2013-04-25 プログラム、情報処理装置および冷却評価方法
US14/250,813 US20140324380A1 (en) 2013-04-25 2014-04-11 Information processing apparatus and cooling performance evaluation method

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013092492A JP6107379B2 (ja) 2013-04-25 2013-04-25 プログラム、情報処理装置および冷却評価方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014215805A JP2014215805A (ja) 2014-11-17
JP6107379B2 true JP6107379B2 (ja) 2017-04-05

Family

ID=51789951

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013092492A Expired - Fee Related JP6107379B2 (ja) 2013-04-25 2013-04-25 プログラム、情報処理装置および冷却評価方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US20140324380A1 (ja)
JP (1) JP6107379B2 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11364468B2 (en) * 2015-09-15 2022-06-21 King Abdullah University Of Science And Technology Soft sensing of system parameters in membrane distillation
US10130014B2 (en) * 2016-03-18 2018-11-13 Dell Products L.P. Systems and methods for thermal management of an information handling system using correlations between fan speed and flow rate based on system configuration
US10168748B2 (en) 2016-03-18 2019-01-01 Dell Products L.P. Systems and methods for thermal management of an information handling system using estimates of linear airflow velocity based on cubic flow rate and airflow area
US10289177B2 (en) 2016-03-18 2019-05-14 Dell Products L.P. Systems and methods for thermal management of an information handling system including cooling for third-party information handling resource
US10095288B2 (en) 2016-03-18 2018-10-09 Dell Products L.P. Systems and methods for thermal management of an information handling system including determination of optimum slot location for information handling resource
CN107122557A (zh) * 2017-05-03 2017-09-01 国网上海市电力公司 一种变压器分体冷却系统效能评价方法
WO2021119132A1 (en) * 2019-12-09 2021-06-17 Transport Phenomena Technologies, Llc Devices, systems, and methods of hardware-in-the-loop simulation of heat exchange in an environment
CN115014829B (zh) * 2022-06-16 2025-06-24 华北电力科学研究院有限责任公司 一种空冷凝汽器换热单元的性能测试方法及系统

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4144822B2 (ja) * 1998-12-09 2008-09-03 大成建設株式会社 空調制御方法
US8190404B2 (en) * 2007-08-27 2012-05-29 Honda Motor Co., Ltd. Computational radiator flow distribution method
US8364316B2 (en) * 2009-09-15 2013-01-29 Invensys Systems, Inc. Thermodynamic phase equilibrium analysis based on a reduced composition domain
JP5492522B2 (ja) * 2009-10-21 2014-05-14 アズビル株式会社 空調制御装置および方法
US9010141B2 (en) * 2010-04-19 2015-04-21 Chilldyne, Inc. Computer cooling system and method of use
JP5793350B2 (ja) * 2011-06-14 2015-10-14 アズビル株式会社 空調制御装置および方法

Also Published As

Publication number Publication date
US20140324380A1 (en) 2014-10-30
JP2014215805A (ja) 2014-11-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6107379B2 (ja) プログラム、情報処理装置および冷却評価方法
Han et al. An open source fast fluid dynamics model for data center thermal management
JP5593387B2 (ja) データ・センタに関する知識ベースのモデル化のための方法、製品、および装置
DK2915080T3 (en) System and method for predicting fluid dynamics with an improved potential-flow model
CN103370712B (zh) 用于机架冷却分析的系统和方法
Durand-Estebe et al. Data center optimization using PID regulation in CFD simulations
Song Studying the fan-assisted cooling using the Taguchi approach in open and closed data centers
CN105027138B (zh) 可视化气流的系统和方法
CN102012951A (zh) 热流体模拟分析装置
JP6213243B2 (ja) 風量計算プログラム、情報処理装置および風量計算方法
CN105512433B (zh) 流体-固体的节点化两相流建模方法
Khalaj et al. Multi-objective efficiency enhancement using workload spreading in an operational data center
Fang et al. A neural-network enhanced modeling method for real-time evaluation of the temperature distribution in a data center
Bhalerao et al. Rapid prediction of exergy destruction in data centers due to airflow mixing
Tanabe et al. Topology optimization using the lattice Boltzmann method for unsteady natural convection problems
WO2019181541A1 (ja) シミュレーション方法、シミュレーション装置、及びプログラム
JP3686079B1 (ja) ファン選定方法及び装置
US11570934B2 (en) Systems and methods for generating in a graphical user interface a display representing air temperatures, pressures, and velocities in an information technology room
Ullah et al. Simulator for modeling, analysis, and visualizations of thermal status in data centers
Omrani et al. AI-driven optimization of fan-wall cooling system in a medium-density data center
Guo et al. FNM-based rack model and CFD-FNM coupling framework for data center rack-level simulation
Song et al. Numerical study on the optimized control of CRACs in a data center based on a fast temperature-predicting model
Gong et al. Numerical simulation of melting with natural convection based on lattice Boltzmann method and performed with cuda enabled gpu
Li et al. Stability analysis of discrete population balance model for bubble growth and shrinkage
Samadiani Energy efficient thermal management of data centers via open multi-scale design

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160113

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20161226

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170207

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170220

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6107379

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees