JP6106851B2 - 通信装置、通信方法、プログラム - Google Patents

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Description

本発明は、再送が実行される環境下での、送信レート制御(再送制御、データ送信制御)の精度を改善するための通信装置、通信方法、コンピュータプログラム及び、集積回路に関する。
Audio、Video等のreal−timeデータを、IPネットワーク上で送受信するためのプロトコルとして、RTPが用いられている(非特許文献1)。RTPは、制御プロトコルとしてRTP control protocol(RTCP)を備えている。RTCPは、RTPセッションに参加する端末数等の観点でのスケーラビリティを考慮し、データ転送のための制御のオーバーヘッドが公衆ネットワーク資源を極力消耗しないように設計されたものである(非特許文献2)。例えば、受信レポート(RR:Receiver Report)は、一定期間分の受信データを基に統計処理されたデータであり、RRの送信頻度には限度が設定されている。
近年、ネットワーク構成回線の速度向上、並びに、RTP/RTCP等のインターネットプロトコル群のプライベートシステムへの利用及びモバイルシステムでの利用等の利用形態の多様化に伴い、拡張としてRTPの制御フィードバックの一種に再送を適用可能となっている(非特許文献3、非特許文献4、非特許文献5)。これによりreal−timeデータを構成する個々のRTPパケット(シーケンス番号)単位の粒度で、再送を要求することが可能となる。
H. Schulzrinne、他2名、"RFC 1889 RTP: A Transport Protocol for Real−Time Applications"、[online]、1996年1月、IETF、[平成24年7月4日検索]、インターネット<URL : http://www.ietf.org/rfc/rfc1889.txt> H. Schulzrinne、"RFC 1890 RTP Profile for Audio and Video Conferences with Minimal Control"、[online]、1996年1月、IETF、[平成24年7月4日検索]、インターネット<URL : http://www.ietf.org/rfc/rfc1890.txt> J. Ott、他4名、"RFC 4585 Extended RTP Profile for Real−time Transport Control Protocol (RTCP)−Based Feedback (RTP/AVPF)、[online]、2006年7月、IETF、[平成24年7月4日検索]、インターネット<URL : http://www.ietf.org/rfc/rfc4585.txt> J. Rey、他4名、"RFC 4588 RTP Retransmission Payload Format、[online]、2006年7月、IETF、[平成24年7月4日検索]、インターネット<URL : http://www.ietf.org/rfc/rfc4588.txt> "Transparent end−to−end Packet−switched Streaming Service (PSS); Protocols and codecs" (3GPP TS 26.234 version 10.4.0 Release 10)、[online]、2012年3月、3GPP、[平成24年7月4日検索]、インターネット<URL : http://www.etsi.org/deliver/etsi_ts/126200_126299/126234/10.04.00_60/ts_126234v100400p.pdf>
図12は、発明が解決しようとする課題を説明する図である。
図中、横軸は時刻を示す。現時刻は再送要求を受けた時刻t(基準時刻)である。縦軸は、Bandwidth(単位時間にRTPのデータ送信あるいは再送信に利用するビットレートを示す)について、利用可能帯域幅の上限値であるBW(t)の値を100%とした割合%で示している。
帯域幅Aは、現在時刻tにおけるトランスポート層以上で測定される送信データの利用可能帯域幅BW(t)である。
帯域幅Bは、あるシーケンス番号で特定されるRTPパケットについてその1回目の送信(以下、通常パケットの通常送信)に利用される予定の帯域幅である。
帯域幅Cは、前述再送を適用した場合に、RTPパケットの2回目以降の送信(以下、再送パケットの再送送信)に用いることになる帯域幅である。
図の例では通常パケットの通常送信はその利用量が利用可能帯域幅BW(t)より低い95%に収まっている。
しかし、全ての再送要求の示す再送パケットに対してその再送を許可すると、ある時刻t周辺の時間(図12の例で、tからTまでの時間)における利用可能帯域幅を超過することになる。図中、破線枠(data_ex)の面積は、現時刻tが含まれる時間Tにおいて再送送信により100%を超えることになる超過するデータ量の見込みの値を示している。
本開示の実施形態において、通信装置は、通常パケットの通常送信及び1以上の再送パケットの再送送信を行うパケット出力部と、再送パケットを指定して再送送信を要求する再送要求を受信するフィードバック受信部と、所定の期間に送信予定のデータ量に基づいて、受信した再送要求に対する再送パケットを送信又は送信予定とすることを決定する制御部を含む。
本開示の実施形態によれば、通常パケットによる送信データ量と再送パケットの個々による送信データ量に基づいて、決定対象の再送パケットについての再送要求への応答予定を決定することができる。
また、再送要求を受けた再送パケットのうち、再送予定とする(あるいは再送予定としない)一部の再送パケットの情報に基づいて、レートを制御することができる。
図1は、実施の形態1の通信装置(通信方法)が適用されるシステムの概略図である。 図2は、データ送信装置200の機能ブロック図である。 図3は、RFC4585 GenericNACKのシンタクスを示す図である。 図4は、第1制御部206の再送予定とする再送パケットの決定フローの概要を示すフロー図である。 図5は、ステップS500の再送予定とする再送パケットの決定フローの詳細フロー図である。 図6は、実施の形態1の通信装置(通信方法)による利用帯域幅を示す概念図である。 図7は、実施の形態2の通信方法を実装するデータ送信装置700が適用されるシステムの概略図である。 図8は、実施の形態2のデータ送信装置700の機能ブロック図である。 図9は、制御部800で、実行されるコンテンツレート適応処理の概要フロー図である。 図10は、制御部800(第2制御部)で実行される図9のステップS900の詳細フロー図である。 図11は、実施の形態1及び2の効果を説明する図である。 図12は、発明が解決しようとする課題を説明する図である。
本開示の実施形態において、制御部は、データ量と決定対象の再送パケットのデータ量との合計データ量が、所定の期間に送信可能なデータ量を超えない場合に、決定対象の再送パケットを送信予定であると決定する。
ある実施形態において、制御部は、再送要求に含まれる再送パケットを特定する情報に基づいて所定の期間を導出する。
ある実施形態において、再送要求は、特定する情報はシーケンス番号を含み、制御部は、再送パケットタイムスタンプ値又はシーケンス番号又は再送要求に記載されている別の情報に基づいて、所定の期間を導出する。
ある実施形態において、制御部は、1以上の再送パケットの各々についての所定の期間について、期間が短いものが先に決定されるよう、順を並び替える。
ある実施形態において、通信装置は、更に、指定された目標伝送レートでコンテンツを出力する継続メディアデータ出力部を含み、制御部は、決定の結果に基づいて目標伝送レートを更新する。
ある実施形態において、制御部は、単位時間に送信予定とされないと判定した再送パケットの数が所定の値より大きい場合に、目標伝送レートを下げるように継続メディアデータ出力部に指示する。
ある実施形態において、RTPパケット出力部は、通常パケットを所定のレートで出力するためのキューを有し、制御部は、送信予定と決定した再送パケットを再送するようRTPパケット出力部に指示し、RTPパケット出力部は、再送を指示された再送パケットをキューに格納する。
ある実施形態において、制御部は、利用可能帯域幅BW(t)を取得し、送信予定のデータに関する情報を取得する。制御部は、再送要求に関する情報の通知を契機に、再送要求に関する情報が指定する1以上の再送パケットについて、k(kは0以上の整数)番目の再送パケットについて所定の期間Tkを取得し、所定の期間Tkに送信予定と決定済みである、通常パケット及び再送パケットのデータ量を取得する。制御部は、k番目の再送パケットを送信した場合に、所定の期間Tkの利用帯域幅が利用可能帯域幅を越えない場合に、k番目の再送パケットを送信予定と決定して順次繰り返す。
本開示の実施形態において、通信方法は、1以上の再送パケットを指定して再送送信を要求する再送要求を受信するステップと、所定の期間に送信予定のデータ量に基づいて、受信した再送要求に対する再送パケットを送信又は送信予定とすることを決定するステップと、通常パケットの通常送信及び再送パケットの再送送信を行うステップ、を含む。
本開示の実施形態において、プログラムは、1以上の再送パケットを指定して再送送信を要求する再送要求を受信するステップと、所定の期間に送信予定のデータ量に基づいて、受信した再送要求に対する再送パケットを送信又は送信予定とすることを決定するステップと、通常パケットの通常送信及び再送パケットの再送送信を行うステップ、を含む。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1の通信装置(通信方法)が適用されるシステムの概略図である。
データ送信装置200は、IPネットワーク10を介し、他の通信装置300−1〜300−nと4層以上の通信が可能である。
図中、実線矢印は、ある1つのセッションS1についてreal−timeデータが送信側から受信側へ送信されるreal−timeデータ20のデータ送信(以下、通常送信と、再送送信とを含む)の向きを示している。データ送信には、典型的にはRTP/UDPが用いられる。破線矢印は、そのセッションS1についての受信側から送信側へフィードバックされるフィードバックデータ21の通信の向きを示している。フィードバック通信には典型的には、RTCP/UDPが用いられる。フィードバックデータ21には、非特許文献1記載の受信レポート(RR)や、1以上の再送パケットを指定して再送送信を要求するGenericNACK(後述、非特許文献3記載)が含まれる。
図中、データ送信装置200と他の通信装置300−1との区別は、ある1つのセッションS1の向きについてのものである。セッションS1とは別のセッション(例えば逆向きのデータ送信)については、データ送信装置200は通信装置300−1の機能をサポートする。
図2は、データ送信装置200の機能ブロック図である。
データ送信装置200は、コンテンツ出力部202、RTPパケット出力部205、Tx部、Rx部、フィードバック受信部201、及び第1制御部206を含む。
(送信系)
コンテンツ出力部202は、入力された信号100(例えば、映像信号)を圧縮符号化しセッションS1の指定するProfile/Payloadフォーマットに適合させてペイロードデータとして出力する。コンテンツ出力部202は、単位時間enc_t毎に(図4のL2のループのインターバル)の出力予定データ量AD(enc_t)を「送信予定のデータに関する情報212」として第1制御部206に出力する。
RTPパケット出力部205は、コンテンツ出力部202の出力データを蓄積する送信データバッファ204を有している。また、RTPパケット出力部205は、再送要求に備えて再送メモリを有している。非特許文献3、3.6節ACK/NACKモードの別に応じ、個々のRTPパケットの領域の開放が許されるまでの時間、送信済み通常パケットをこの再送メモリに保持する。RTPパケット出力部205は、第1制御部206からの再送指示を受けて指定された(通常パケットに対応する)再送パケットを送信データバッファに出力する。RTPパケット出力部205は、このバッファは、所定の時間区分における(1)通常パケットによるデータ量と(2)再送パケットのデータ量との合計が、複数の時間区分間でなるべく均等になるようにTx部に出力する。
Tx部(sendto())は、RTPパケット出力部205が生成したデータグラムを下位層の通信スタックを利用して、IPネットワーク10へ送信する。
(フィードバック受信系)
Rx部(recvfrom())は、IPネットワーク10から受信されたUDPパケットをポート番号(例、5005)で分離し、データグラムをフィードバック受信部201へ出力する。
フィードバック受信部201は、1以上の再送パケットを指定して再送送信を要求する再送要求を受信する。1以上の再送パケットを指定して再送送信を要求する再送要求とは、例えば、RTPパケットの再送要求であるGenericNACKである。
図3は、RFC4585 GenericNACKのシンタクスを示す図である。GenericNACKは、RTPデータを運ぶ4層が再送機構を提供しない場合に、1以上のRTPパケットのロスを示すために用いられる。先頭16ビットのPID(PacketID)はロスしたRTPパケットのシーケンス番号を示す。後半16ビットのBLP(bitmask of following lostpackets)は、PIDに後続するシーケンス番号のRTPパケットのロス(あるいは到着)の状況を示すためのフィールドである。
フィードバック受信部201は、このように1以上の再送パケットを指定して再送送信を要求する再送要求(r0〜rn(n=0を含む))を「再送要求に関する情報211」に含めて、第1制御部206に通知する。
(制御部)
第1制御部206は、所定の期間に送信予定と決定されている、通常パケット及び再送パケットのデータ量に基づいて、次の再送パケットを送信予定とするか否かを、順に決定する処理を行う。コンテンツ出力部202の出力バッファやRx部のデータ入力状況等を監視し、「送信予定のデータに関する情報212」と「再送要求に関する情報211」とを入力し、図5に示す再送予定とする再送パケットの決定フローを実行する。また、送信予定と決定した再送パケットについて、再送を実行するためにRTPパケット出力部205における再送メモリのI/Oに対し再送指示216を発行する。
図4は、第1制御部206の再送予定とする再送パケットの決定フローの概要を示すフロー図である。
まず、第1制御部206は、セッションS1を開設する(START)。
ステップS410にて、第1制御部206は、利用可能帯域幅BW(t)を取得する。図中のL1のループはこの利用可能帯域幅BW(t)を所定のインターバル毎に更新取得可能であることを示すものである。
ステップS420にて、第1制御部206は、「送信予定のデータに関する情報212」(AD(enc_t))を取得する。この「送信予定のデータに関する情報212」はエンコーダから例えば時間enc_t毎に(あるいはデータを出力したタイミング毎に)取得される。前述した、図中L2のループは、この送信予定のデータに関する情報を更新取得することを概念的に示すものである。
ステップS430にて、第1制御部206は、再送要求に関する情報211であるrを含む通知を受けたか否かによって処理を変更する。rは、1以上の再送パケットを指定して再送送信を要求する再送要求である。rは配列であり配列の要素としてr0〜rnを含む。判定の結果がTRUEである場合(再送要求のイベント通知があった場合)、再送判定処理(ステップS500)を実行する。
S430の判定の結果がFALSEである場合(再送要求のイベント通知がない場合)、再送要求はないため通常の処理に復帰する。
図5は、ステップS500の再送予定とする再送パケットの決定フローの詳細フロー図である。第1制御部206は、再送要求に関する情報211の通知を受けたことを契機にフローを実行する。
ステップS502にて、第1制御部206は、再送要求に関する情報211に含まれる1以上の再送要求r(r0〜rn)が要求している1以上の再送パケット(0〜n)を特定する。
ステップS504にて、第1制御部206は、各再送パケット(0〜n)の所定の属性値で再送要求r0〜rnを並び替え、優先度順に並び替えられたr0〜rnを取得する。属性値は、例えば、RTPパケットのヘッダに付されたタイムスタンプの値(pT0〜pTn)である。再送要求を指定されている複数のRTPパケットでそのタイムスタンプ値(pT1、pT2、及びpT3)が等しい場合、再送メモリに保持された順(シーケンス番号順)を組み合わせて用いる。
以下、第1制御部206は、優先度順に並び替えられた再送要求r0〜rnについて、ステップS506からステップS518までの処理を、再送を要求されているRTPパケットの数(n+1個)回繰り返す。
(i=0、優先度1番目の再送要求r0について)
ステップS506にて、第1制御部206は、再送要求rの1番目の要素r0が指定する再送パケットp(0)のデータ量RD0を取得する。
ステップS508にて、第1制御部206は、最大再送待機時間T(0)をタイムスタンプ値に基づいて導出する。最大再送待機時間T(0)は、r0の指定するパケットのペイロードの送信が延期できる最大時間である。例えば、前記最大再送待機時間Tは、再生時刻pT0、現在時刻(実時刻ut)及び送信側から受信側にデータを送信するのに要する時間Lを用い、T=(pT0−ut)―Lで導出できる。遅延時間Lは、RTCPの送信レポートSRと受信レポートRRの組み合わせにより得られるRTTから、あるいは再送要求にその値が利用できる場合はその値(Metricのオプション値)から導出することができる。
ステップS510にて、第1制御部206は、T0の期間までに送信予定と既に決定されている、(a)通常パケット及び(b)再送パケットの送信予定データ量AD0を導出する。
まず、第1制御部206は、(a)通常パケットの送信予定データ量AD0を導出する。図4のL2のループにてenc_tの更新毎に与えられるAD(enc_t)の値を、現在時刻tを始点としT(0)を終端時刻とする区間分、ADを加算処理して導出する。
次に、第1制御部206は、T0の期間までに送信予定と既に決定されている(b)再送パケットの送信予定データ量を導出する。ここでi=0の時点では、まだ、送信予定と決定されている(決定済みの)再送パケットは存在しない。したがってi=0の段階では、送信予定と決定されている再送パケット、のデータ量は0である。
ステップS512にて、第1制御部206は、データ量RD0の再送パケットを所定の期間T(0)で送信した場合の送信予定帯域幅を導出する。送信予定帯域幅は、送信予定と決定されているデータ量AD0と再送パケットの送信予定データ量RD0の合計のデータ量を、所定の期間T(0)で除算したビットレート値である。
ステップS514において、第1制御部206は、所定の期間T(0)にRD0のデータ量のパケットを送信した場合の送信予定帯域幅と利用可能帯域幅BW(t)とを比較する。
上記ステップS514の比較は、(a)利用可能帯域幅BW(t)の速度で所定の期間T(0)まで送信するとした場合に送信可能なデータ量に、送信予定とするかどうか決定対象とする再送パケットのデータ量RD0をいれてもあふれないかを判定することと等価であり、所定の期間に送信が許容される送信データ量に基づいて導出するとしてもよい。
ステップS514の比較の結果、第1制御部206は、現在の処理の時点で既に「所定の期間T(0)に送信予定と決定されている、送信データ量AD0及び決定対象の再送パケットのデータ量RD0」の合計データ量による比較を行う。
(比較結果1)
比較の結果、合計データ量のデータを前記所定の期間T(0)の時間を用いて送信した場合の送信予定帯域幅が利用可能帯域幅BW(t)を超えないこととなる場合に、現在決定対象の再送パケットp(0)を送信予定であると決定する(ステップS514がTRUEの場合のステップS516)。
この決定処理は、再送要求による再送データ量をデータ送信の送信として判断処理するための処理である。したがって、期間T(0)についてのデータ量AD0を、この処理で新たに送信予定と決定された再送パケットp(0)のデータ量RD0で更新する。同時に、r0の指定する再送パケットp(0)を読み出し送信パケットバッファに格納するように、RTPパケット出力部205に再送指示216を発行する。
(比較結果2)
比較の結果、送信予定帯域幅が利用可能帯域幅BW(t)を越えることとなる場合(即ち、r0の再送要求により送信されるRTP再送パケットのデータ量RD0がT0の期間に送出可能なデータ量より多い場合)は、再送要求r0の指定する再送パケットp(0)を送信予定として含めないこととする(ステップS514がFALSEの場合のステップS518)。
(i=1〜、優先度2番目以降の再送要求r1〜について)
続いて、2番目の再送要求r1〜について、ステップS506〜ステップS518までの処理を行う。
ここで、ステップS510において、送信予定と決定されている、通常パケット及び再送パケットの送信予定データ量ADiには、r0についてのS514の判定結果が加味されている点に留意されたい。以後、所定のタイミングで通知された全ての再送要求の指定する再送パケットにr0〜rnについての処理が完了するまで行う。
図6は、実施の形態1の通信装置(通信方法)による利用帯域幅を示す概念図である。
比較のため、図12と各軸の定義、及び値T、Bandwidth、BW(t)は、図12のそれと同じものを示している。
(横軸の時刻について)
現時刻tは、フィードバック受信部201が、1以上の再送パケットを指定して再送送信を要求する再送要求rを受信し、第1制御部206に通知したタイミングである。rはr0〜r5までの再送パケットの再送を要求するものである。第1制御部206は、ステップS504にて、再送パケット(RTPパケット)のタイムスタンプの値pT0〜pT5の値が小さいものから順に大きなものとなる順に並び替えている。
T0は、第1制御部206がステップS508で導出する値である。現在時刻tを基準時刻0.0とした場合のr0の指定するRTPパケットの最大再送待機時間T0(即ち、プレゼンテーション時刻pT0−(現在時刻t+遅延時間L))である。T1、T2、T3は、各再送要求r1〜r3が再送を要求する再送パケットのタイムスタンプのpT値(pT1〜3)が等しい状態を示している。同様に、T4とT5も同じpT値のRTPパケットについての最大再送待機時間であることを示している。
(縦軸の帯域幅について)
AD0、AD1、AD4は、ステップS510で導出されるデータ量の例である。RD0〜RD5は、ステップS506で導出されるRD0〜RD5のデータ量の例である。
(作用の説明)
図中の例では、RD0は、そのデータを送信したとしてもT0までの時間で利用可能帯域幅BW(t)を越えないため、S514にてTRUEと判定される。従って、r0が要求する再送パケットは、「送信予定と決定されている、再送パケット」に該当し、そのデータ量RD0が、期間T0についてのデータ利用量として加算される。
同様にRD1(r1のデータ量)、RD2(r2のデータ量)はS514の判定においてTRUEと判定され、r1及びr2が要求する再送パケットは、次の決定においては「送信予定と決定された、再送パケット」となる。しかし、RD3のデータ量をもつ再送パケットp(3)を要求するr3に応答すると、T3の期間までに利用可能帯域幅BW(t)で許された送信予定データ量を超えてしまう。第1制御部206がT3までの期間に、送信予定と決定されているデータ量に、通常パケットのデータ量のみならず、再送パケットのデータ量であるRD0とRD1とRD2も、現処理において加味して決定対象の再送パケットを送信予定とするか否かを判定しているためである。なお、RD3の帯域幅を下げて、送信予定データ量を超えないようにすることもある。
ここで、r4の要求するパケットは最大待機時間T4がT3に比べて延長されている。よって、T4の期間にはまだ、RD4のデータ量をもつ再送パケットp(4)の再送を予定することができる。したがって、RD4のデータ量を用いてT4の区間のAD4を更新する。しかし、更に、RD5のデータ量をもつ再送パケットp(5)を要求するr5に応答しようとすると、T5までに利用可能帯域幅BW(t)で許された送信予定データ量を超えてしまうことになる。そのため、r5については、送信予定のパケットとは決定しない。なお、RD5の帯域幅を下げて、送信予定データ量を超えないようにすることもある。
このように、実施の形態1の通信装置は、1以上の再送パケットを指定して再送送信を要求する再送要求を受信するフィードバック受信部と、所定の期間に送信予定と決定されている、通常パケット及び再送パケットのデータ量に基づいて、次の再送パケットを送信予定と決定するか否かを、順に決定する制御部を含む。
これにより、通常パケットによる送信データ量と再送パケットの個々による送信データ量に基づいて、決定対象の再送パケットについての再送要求への応答予定を決定することができる。
(実施の形態2)
図7は、実施の形態2の通信方法を実装するデータ送信装置700が適用されるシステムの概略図である。
図1のシステムの要素と同一または対応する要素には同一の参照符号を付しており、その詳細な説明は省略する。
データ送信装置700は、実施の形態1記載のデータ送信装置200に対応しているが、入力された信号100に比較してより多種類の継続メディア(continuous media、非特許文献5参照)100aについて、通信装置300へのend−to−endサービスを提供する。
実施の形態1同様、図中の実線と破線の2つの向きの矢印はフィードバックの向きを模している。矢印20と矢印21とは、実施の形態1のシステムの説明と同じものである。即ち、セッションS1の開設の後について、データ20の送出に関しトランスポート層のtransmission制御(通常送信と再送送信との両方)の振る舞いを制御するフィードバックループである。
これに加えて、実施の形態2のシステムでは、データ送信装置700における継続メディアの出力レートをより適応的に制御するためのフィードバックが実行される。この処理は、非特許文献5の10章「Adaptation of continuous media」に記載された“Bit−rate適応処理”(以下、ビットレート適応処理)である。そのためアプリケーション層まで拡張されたビットレート(Bit−rate)適応情報である第1の情報がフィードバックされる。フィードバックされる第1の情報は、図中USERの体感品質を向上することを目的とした、非特許文献5記載のQoE(Quality of Experience)Metricとよばれる各種メトリックである。
データ送信装置700は、第1制御部206aに加えて、第2制御部806を有し、これら2種類以上のレイヤのフィードバック(21、22)を受け、継続メディアの出力レートの適応制御を行う。
図8は、実施の形態2のデータ送信装置700の機能ブロック図である。
データ送信装置700は、継続メディアデータ出力部202a、RTPパケット出力部205a、Tx部、Rx部、フィードバック受信部201a、ビットレート適応情報受信部201b、及び、制御部800を含む。
図中、実施の形態1の図2の機能ブロックと同じまたは対応する機能には同一の参照番号が付されている。実施の形態1と異なる機能ブロックについて説明する。
(送信系)
継続メディアデータ出力部202aは、実施の形態1におけるコンテンツ出力部202に対応する。入力された信号100に比較してより多種類の継続メディア100aについてのペイロードデータ出力に対応することを意図している。多種類の継続メディア100aとは、audio、video、speech及びtimed textを含む。これらの1以上のメディアを所定のフォーマット等の形式に整えつつ必要に応じて多重して、セッションS1の開設時に決定されたProfile等に従って所定のPayload FormatにしてRTPペイロードにして出力する。
継続メディアデータ出力部202aは、制御部800からの更新信号810の指定に応じて、継続メディアのデータのコンテンツレート(非特許文献5”content rate”の定義に従う。以下同じ)を適応的に変更する機能を備えている。RTPパケット出力部205aは、実施の形態1のRTPパケット出力部205に対応する。
(フィードバック情報受信系)
Rx部は、受信したプロトコル(RTCP/RTSP)及びそれらに付与されたポート番号の区別に基づいて、再送要求を含むフィードバックデータ21と、ビットレート適応情報22とを分離して上位の処理部(201a、201b)にデータグラムを提供する。
フィードバック情報受信系は、フィードバック受信部201aとビットレート適応情報受信部201bとを含む。
フィードバック受信部201aは、実施の形態1のフィードバック受信部201に対応する。1以上の再送パケットを指定して再送送信を要求する再送要求を受信する機能を有する。再送要求は、非特許文献5でRetransmission extensionのフォーマットとして規定されたRFC4585記載のGenericNACKによるパケットロスについてのフィードバックである。
ビットレート適応情報受信部201bはコンテンツレート適応のための情報22を抽出処理する。例えば、実施の形態1で説明した利用可能帯域幅BW(t)の値を動的に取得するための情報である。値としてデータの送信を要求するRTSP SETUPまたはRTSP PLAY要求時点のRTSP Headerに指定された”Band width”の値を用いることができる(非特許文献5の10.2節参照)。その他、「継続メディアに適応するための情報」22には、コンテンツレート適応処理に対応するための情報が含まれる。また、第1の情報として、制御部800(機能区分的には、第2制御部)に与える。
(制御部)
制御部800は、transmission制御とコンテンツレート適応制御とを実現するための制御部である。プログラム上の機能区分として第1制御部206aと第2制御部806とを含む。
第1制御部206aは、実施の形態1の第1制御部206に対応する。利用可能帯域幅213(BW(t))と送信予定のデータに関する情報212(AD)とに基づいて、再送要求に関する情報211の通知に対する応答的に、図5のフローを実行する。図5の処理によって得られた、送信予定と決定されている再送パケットの再送予定情報、を第2の情報802として制御部800に返す(後述図9、ステップS500a)。
第2制御部806は、通常状態では、フィードバックされる第1の情報を用い、非特許文献5記載のコンテンツレート適応処理を実行する。再送要求の通知がある毎に、再送パケットの「再送予定情報」(第2の情報)を取得し、再送パケットによる送信利用量を加味しつつ、レート適応が必要か否かを判定し、更新信号810を用いて継続メディアデータ出力部202aのコンテンツレートの設定や更新を行う。
図9は、制御部800で、実行されるコンテンツレート適応処理の概要フロー図である。図4のフローと異なるステップは、図4と異なる参照符号で示し、その内容を説明する。
まず、制御部800はステップS410に替えステップS410aを実行する。制御部800は制御部800内の1機能である第2制御部806が第1の情報801に基づいて利用可能帯域幅213(BW(t))を導出し、第1制御部206aへ設定する。
また、制御部800はステップS500に対応するステップS500aを実行する。ステップS500は、図5で説明した再送予定とする再送パケットの決定処理の通りであるが第1制御部206aが、S500aで再送判定処理の結果である「再送予定情報」(第2の情報)を制御部800に返す点が異なる。
次に、ステップS900で、制御部800は、送信予定と決定されている再送パケットについての「再送予定情報」(第2の情報)に基づいて、コンテンツレートを変更するか否か判定する処理を起動する。
図10は、制御部800(第2制御部806)で実行される図9のステップS900の詳細フロー図である。
制御部800(第2制御部806)は、時刻tにおいて再送予定情報(第2の情報)を追加で入力する。再送予定情報は、送信予定である(あるいは送信予定でない)と決定されている再送パケットについての情報である。例えば、図6の例では、送信予定であると決定された再送パケット(再送)の数はr0、r1、r2、r4の4つである。逆に、送信予定でないと決定された再送パケット(再送)は、r3とr5の2個が新たに通知されることになる。
次に、ステップS904にて、制御部800(第2制御部806)は、再送予定情報を統計処理する。統計処理は、統計単位時間(後述図11のT_dur)内に通知された第2の情報の値(再送予定と決定されなかった再送要求の数)の合計値の導出である。
次に、ステップS906にて、制御部800(第2制御部806)は、再送予定情報の統計値に基づいて、コンテンツレートの更新が必要か否かを判定する(S906)。必要か否かについては、種々な観点で基準を設定することができる。ここでは、統計単位時間(T_dur)に、再送予定の決定された再送要求の数が所定の数より多い場合、コンテンツレートの更新が必要と判断する。送信予定と決定されている再送パケットの数(r0、r1、r2、r4等が指定する再送パケットの数)が、送信予定と決定されなかった再送パケットの数(r3、r5等)に比して所定比より大きい場合は、解釈上再送が多くても問題ないとし、必要でないと判定する。
ステップS906の判定の結果がFALSE(時刻tにおけるコンテンツレートの更新は必要ないと判定される)場合、この段階でコンテンツレートの変更はせずに通常処理に復帰する。
ステップS906の判定の結果がTRUEである場合(コンテンツレートの更新が必要であると判定される場合)、ステップS908にて、コンテンツレートの更新処理を実行する。具体的には、制御部800(第2制御部806)は、コンテンツレートをY(図11帯域幅Y)低下させる指示を含む更新信号810を継続メディアデータ出力部202aに与える。
図11は、実施の形態1及び2の効果を説明する図である。
横軸と縦軸は図12並びに図6のそれと同一である。図12及び図6と同一の時刻、要素について同一の参照符号を付し説明を省略する。
ストリーミング等における各種レート制御(トランスミッションレート、コンテンツレート)において、パケットロスの数を用いることは広く行われていることである。
パケットロスの数は、最小単位で考えれば、ある時刻tにおいて1のGenericNACKが指定する1以上の再送パケットの数(再送要求r0〜r5の数)に対応する。
これは、従来のレート制御においては、ある時刻tにおいてr0〜r5までの全ての要素を含む集合A(実線、囲み曲線枠)を考慮してレート制御を行っていることと等価である。即ち、図11において、集合Aの要素の全てr0からr5を一律に区別なく、例えば時刻tに6個のパケットロスがあったとして各種レート制御を行っていたものである。
これに対し、実施の形態1及び2の送信レート制御(適応ビットレート制御、再送制御)は、まず、全ての再送を要素とする集合である全体の集合Uの要素(r0〜r5)を、(1)送信予定と決定されなかった再送パケットと(集合A)、(2)送信予定と決定された再送パケット(集合Aの補集合であるAc)とに区別する。
そして、区別された部分的な情報に基づいて、レート制御(あるいは実施の形態1の再送制御)を行う。言い換えれば、所定のタイミングにおいて、再送予定と決定した(あるいは、再送予定と決定できなかった)再送要求の要素の数(あるいはデータ量)に基づいてレート制御(あるいは再送制御)を行う。
図11の例では、集合Aの要素(r0〜r5)のうち、既に「送信予定と決定されている再送パケット」の再送r0、r1、r2、r4の4つと、送信予定と決定できなった再送r3とr5とを選別し後者に基づいてコンテンツレート制御を実行する。
これにより、まず、単に再送が要求された(パケットロスが発生した)数やそのデータ量に基づいてレート制御を行う場合に比して、利用可能帯域BW(t)からの乖離が小さい(r0、r1、r2、r4の4つのデータ量は利用帯域幅として考慮した上で)コンテンツレート制御を行うことができる。
また、ネットワーク10内の一時的な瞬断が生じた場合に、バースト的に再送要求(パケットロス)が発生しうる。この場合であっても、制御部800は再送が予測上間に合う場合には、即座にコンテンツレートを下げることはせず、再送が実際に届くかどうかを考慮することができ、バーストな再送要求の発生に対して、再送を用いた特性に適合した緩やかな(ロバストな)レート制御が可能となる。
<その他変形例>
尚、送信予定のデータに関する情報212は、コンテンツ出力部が逐次制御部に提供するとしていたが、ステップS500の処理を実行するタイミングで必要な量をコンテンツ出力部に問い合わせるとしてもよい。また、送信パケットバッファ204に保持されているバイト数を取得する方法で、送信予定としている通常パケットの(あるいは、再送メモリから読み出された再送パケットを含む)の予定データ量を得るとしてもよい。
ステップS410で設定される利用可能帯域幅213(BW(t))は、ステップS500で示す再送予定決定処理を実行する以前で、少なくとも第1制御部206が取得する情報であればよい。例えば、非特許文献5に示す通り、RTSPにセッションS1の開設時に交渉された“Bandwidth”Syntaxの値を永続的に用いることも可能である。
最大再送待機時間Tを、RTPパケットのタイムスタンプ値から導出するとしたが、RTPパケット毎のシーケンス番号から固定的に導出してもよい。また、再送要求の情報として、パケットロスが発生した時刻を含む場合、その時刻からの固定時間(例えば500msec)としてもよい。
送信予定と決定された再送パケットを特定する再送予定情報(第2の情報)は、全体集合Uの部分的な要素に関する情報(個数、データ量)値であれば(再送成功要素数、再送データ量等)種々の変形が可能である。
尚、利用可能帯域幅はend−to−endサービスに関する物理リンク速度〜SLAまでの様々な要素の一部を勘案しうるが、ビットレート適応の目的において、現在時刻utに関し1つの値BW(t)の対応が定まればその値を利用すればよい。
尚、各種フィードバックには、非特許文献3の6節に記載された(Payload−specific FB messages、及び、Application layer FB messages)を利用することも可能である。
尚、1以上の再送パケットを指定して再送送信を要求する再送要求としては、GenericNACK(RTCP)に替えて、非特許文献5記載のQoE−Feedbackの1Metricである“Metrics−Name Successive_Loss”(RTSP)を利用してもよい。
尚、セッションS1の開設、セッションパラメータの交渉、更新等に関しデータ送信装置200、700はPSS Server機能をサポートし、受信装置300−1はPSS Client機能をサポート可能である。第1の情報に基づいて、受信装置のバッファあふれ状況等のフィードバックに応じて、ビットレート適応処理することが可能である。
尚、IPネットワーク10は0ホップのネットワークであってもよい。この場合、データ送信装置200、700と通信装置300−1とは、有線無線を問わず各種MAC/PHY規格による2層リンクで接続されることとなる。
尚、RTPパケット出力部205はデータの送出につき、RTPに限らずこれに代わる4層プロトコル(例えば、RTSP等)などを利用してもよい。又、2層上のサービスとしてAudioやVideoを出力する装置に用いられる場合は、通常のスタックを飛ばした実装であってもよい。
尚、RTPパケット出力部205は、通常パケットを所定のレートで出力するためのキューを有し、第1制御部206は、送信予定と決定した再送パケットを再送するようRTPパケット出力部205に指示し、RTPパケット出力部205は、再送を指示された再送パケットを前記キューに格納してもよい。
尚、実施の形態1において、再送予定と決定しなかった再送要求について、予測上の利用量よりも実際の送信データ(再送データ量及び通常データ量)が少ない場合等に、再送パケットを実際に発行するか否かは、実装の許す限りで変更可能である。
なお、本発明を上記実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明は、上記の実施の形態に限定されないのはもちろんである。以下のような場合も本発明に含まれる。
(1)上記の各装置は、具体的には、マイクロプロセッサ、ROM、RAM、ハードディスクユニット、ディスプレイユニット、キーボード、マウスなどから構成されるコンピュータシステムである。前記RAMまたはハードディスクユニットには、コンピュータプログラムが記憶されている。前記マイクロプロセッサが、前記コンピュータプログラムにしたがって動作することにより、各装置は、その機能を達成する。ここでコンピュータプログラムは、所定の機能を達成するために、コンピュータに対する指令を示す命令コードが複数個組み合わされて構成されたものである。
(2)上記の各装置を構成する構成要素の一部または全部は、1個のシステムLSI(Large Scale Integration:大規模集積回路)から構成されているとしてもよい。システムLSIは、複数の構成部を1個のチップ上に集積して製造された超多機能LSIであり、具体的には、マイクロプロセッサ、ROM、RAMなどを含んで構成されるコンピュータシステムである。前記RAMには、コンピュータプログラムが記憶されている。前記マイクロプロセッサが、前記コンピュータプログラムにしたがって動作することにより、システムLSIは、その機能を達成する。
(3)上記の各装置を構成する構成要素の一部または全部は、各装置に脱着可能なICカードまたは単体のモジュールから構成されているとしてもよい。前記ICカードまたは前記モジュールは、マイクロプロセッサ、ROM、RAMなどから構成されるコンピュータシステムである。前記ICカードまたは前記モジュールは、上記の超多機能LSIを含むとしてもよい。マイクロプロセッサが、コンピュータプログラムにしたがって動作することにより、前記ICカードまたは前記モジュールは、その機能を達成する。このICカードまたはこのモジュールは、耐タンパ性を有するとしてもよい。
(4)本発明は、上記に示す方法であるとしてもよい。また、これらの方法をコンピュータにより実現するコンピュータプログラムであるとしてもよいし、前記コンピュータプログラムからなるデジタル信号であるとしてもよい。
また、本発明は、前記コンピュータプログラムまたは前記デジタル信号をコンピュータ読み取り可能な記録媒体、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、CD−ROM、MO、DVD、DVD−ROM、DVD−RAM、BD(Blu−ray(登録商標) Disc)、半導体メモリなどに記録したものとしてもよい。また、これらの記録媒体に記録されている前記デジタル信号であるとしてもよい。
また、本発明は、前記コンピュータプログラムまたは前記デジタル信号を、電気通信回線、無線または有線通信回線、インターネットを代表とするネットワーク、データ放送等を経由して伝送するものとしてもよい。
また、本発明は、マイクロプロセッサとメモリを備えたコンピュータシステムであって、前記メモリは、上記コンピュータプログラムを記憶しており、前記マイクロプロセッサは、前記コンピュータプログラムにしたがって動作するとしてもよい。
また、前記プログラムまたは前記デジタル信号を前記記録媒体に記録して移送することにより、または前記プログラムまたは前記デジタル信号を前記ネットワーク等を経由して移送することにより、独立した他のコンピュータシステムにより実施するとしてもよい。
(5)上記実施の形態及び上記変形例をそれぞれ組み合わせるとしてもよい。
本発明の実施形態に係る通信装置(通信方法)は、AudioやVideo等を送信する通信装置(通信方法)に利用可能である。
200,700 データ送信装置
201,201a フィードバック受信部
201b ビットレート適応情報受信部
202 コンテンツ出力部
202a 継続メディアデータ出力部
205,205a RTPパケット出力部
206,206a 第1制御部
800 制御部
806 第2制御部

Claims (9)

  1. 通常パケットの通常送信及び1以上の再送パケットの再送送信を行うパケット出力部と、
    前記再送パケットを指定して再送送信を要求する再送要求を受信するフィードバック受信部と、
    所定の期間に送信予定のデータ量に基づいて、受信した再送要求に対する再送パケットを送信又は送信予定とすることを決定する制御部と、
    指定された目標伝送レートでコンテンツを出力する継続メディアデータ出力部とを含み、
    前記制御部は、単位時間に送信予定とされないと判定した再送パケットの数が所定の値より大きい場合に、前記目標伝送レートを下げるように前記継続メディアデータ出力部に指示する、
    通信装置。
  2. 前記制御部は、前記データ量と送信予定とするかどうかの決定対象とする再送パケットのデータ量との合計データ量が、前記所定の期間に送信可能なデータ量を超えない場合に、前記決定対象の再送パケットを送信予定であると決定する、
    請求項1記載の通信装置。
  3. 前記制御部は、前記再送要求に含まれる再送パケットを特定する情報に基づいて前記所定の期間を導出する、
    請求項1記載の通信装置。
  4. 前記再送パケットを特定する情報はシーケンス番号を含み、
    前記制御部は、再送パケットタイムスタンプ値又はシーケンス番号又は再送要求に記載されている別の情報に基づいて、前記所定の期間を導出する
    請求項記載の通信装置。
  5. 前記制御部は、前記1以上の再送パケットの各々についての所定の期間について、タイムスタンプ値が小さいものから順に大きなものとなるよう、前記再送パケットの送信順を並び替える、
    請求項1記載の通信装置。
  6. 前記パケット出力部は、通常パケットを所定のレートで出力するためのキューを有し、
    前記制御部は、送信予定と決定した再送パケットを再送するよう前記パケット出力部に指示し、
    前記パケット出力部は、再送を指示された前記再送パケットを前記キューに格納する、
    請求項1〜5の何れかに記載の通信装置。
  7. 前記制御部は、
    利用可能帯域幅BW(t)を取得し、
    送信予定のデータに関する情報を取得し、
    再送要求に関する情報の通知を契機に、
    前記再送要求に関する情報が指定する1以上の再送パケットについて、
    (a)k(kは0以上の整数)番目の再送パケットについて所定の期間Tkを取得し、
    (b)前記所定の期間Tkに送信予定と決定済みである、通常パケット及び再送パケットのデータ量を取得し、
    (c)前記k番目の再送パケットを送信した場合に、前記所定の期間Tkの利用帯域幅が前記利用可能帯域幅を越えない場合に、前記k番目の再送パケットを送信予定と決定し、
    前記(a)〜(c)を前記再送パケットごとに順次繰り返す
    請求項1記載の通信装置。
  8. 1以上の再送パケットを指定して再送送信を要求する再送要求を受信するステップと、
    所定の期間に送信予定のデータ量に基づいて、受信した再送要求に対する再送パケットを送信又は送信予定とすることを決定するステップと、
    指定された目標伝送レートでコンテンツを出力するステップと、
    単位時間に送信予定とされないと判定した再送パケットの数が所定の値より大きい場合に、前記目標伝送レートを下げるように指示するステップと、
    通常パケットの通常送信及び前記再送パケットの再送送信を行うステップ、
    を含む通信方法。
  9. 1以上の再送パケットを指定して再送送信を要求する再送要求を受信するステ
    ップと、
    所定の期間に送信予定のデータ量に基づいて、受信した再送要求に対する再送パケットを送信又は送信予定とすることを決定するステップと、
    指定された目標伝送レートでコンテンツを出力するステップと、
    単位時間に送信予定とされないと判定した再送パケットの数が所定の値より大きい場合に、前記目標伝送レートを下げるように指示するステップと、
    通常パケットの通常送信及び前記再送パケットの再送送信を行うステップ、
    を含むプログラム。
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