JP6106019B2 - 業務配置の最適化システムおよび最適化方法 - Google Patents

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Description

本発明は、サーバ等の情報処理機器への業務の配置を最適化する技術に関する。
一般に、サーバ室や通信機室、データセンター等のエリアでは、空調機が設けられており、空調機がICT(Information Communication and Technology)装置の吸い込み温度を所定値以下に保つために設定温度を制御している。例えば公知の特許文献1では、計算機の消費電力と発熱量とを算出して計算機の業務配置を決定するシステムが開示されている。
特開2012−69159号公報
しかしながら、従来のシステムでは、個々の計算機に対する消費電力と発熱量とが算出されるため、計算量が多くなり計算も複雑になるという問題があった。
本発明は、上記の状況に対応するためになされたものであり、クラスタリング手法を用いることにより業務配置の最適化に伴う計算量を低減することができる業務配置の最適化システムおよび最適化方法を提供することを目的とする。
上記問題を解決するための本発明は、複数の空調機によって空調される複数の情報処理機器の業務配置を最適化する業務配置の最適化システムであって、前記複数の情報処理機器の吸い込み温度と、前記複数の空調機の吹き出し温度とを含む温度運用データを取得する情報収集部と、前記温度運用データを参照し、前記複数の情報処理機器の各吸い込み温度について、すべての前記複数の空調機の各吹き出し温度との差に基づいて表される各情報処理機器の特徴ベクトルを求め、当該各情報処理機器の特徴ベクトルを用いて、前記複数の情報処理機器をクラスタリングして複数のクラスタに分類するクラスタリング部と、前記複数の情報処理機器のリソース量に基づく前記複数の情報処理機器の業務配置の要求に応じて、それぞれのクラスタごとに、当該クラスタに属するすべての情報処理機器群の総リソース量および総リソース使用量を用い、前記情報処理機器群による消費電力および発熱量を算出するクラスタ抽出部と、各空調機の吹き出し温度が変化した場合に、当該各空調機と前記クラスタ内の前記情報処理機器との位置関係に基づいて当該情報処理機器の温度の変化を求め、当該情報処理機器の温度が許容値となる前空調機の吹き出し温度の変化の組み合わせを表すパターンを決定する吹出温度パターン決定部と、前記情報処理機器および前記空調機の消費電力の合計値が最小となるよう、前記要求に応じて算出された情報処理機器群が属するクラスタと前記空調機の吹き出し温度の前記パターンとの組み合わせとを選定する最適化部とを含む。
ここで、前記吹出温度パターン決定部は、各空調機の吹き出し温度が変化したときに、クラスタの吸い込み温度の変化量を推定する温度推定部を含み、前記吹出温度パターン決定部は、前記推定されたクラスタの吸い込み温度の変化量に基づいて、前記クラスタ内の吸い込み温度が許容値となる前記吹き出し温度のパターンを決定するようにしてもよい。
また、上記問題を解決するための本発明は、複数の空調機によって空調される複数の情報処理機器の業務配置を最適化する業務配置の最適化方法であって、前記複数の情報処理機器の吸い込み温度と、前記複数の空調機の吹き出し温度とを含む温度運用データを取得するステップと、前記温度運用データを参照し、前記複数の情報処理機器の各吸い込み温度について、すべての前記複数の空調機の各吹き出し温度との差に基づいて表される各情報処理機器の特徴ベクトルを求め、当該各情報処理機器の特徴ベクトルを用いて、前記複数の情報処理機器をクラスタリングして複数のクラスタに分類するステップと、前記複数の情報処理機器のリソース量に基づく前記複数の情報処理機器の業務配置の要求に応じて、それぞれのクラスタごとに、当該クラスタに属するすべての情報処理機器群の総リソース量および総リソース使用量を用い、前記情報処理機器群による消費電力および発熱量を算出するステップと、各空調機の吹き出し温度が変化した場合に、当該各空調機と前記クラスタ内の前記情報処理機器との位置関係に基づいて当該情報処理機器の温度の変化を求め、当該情報処理機器の温度が許容値となる前空調機の吹き出し温度の変化の組み合わせを表すパターンを決定するステップと、前記情報処理機器および前記空調機の消費電力の合計値が最小となるよう、前記要求に応じて算出された情報処理機器群が属するクラスタと前記空調機の吹き出し温度の前記パターンとの組み合わせとを選定するステップとを含む。
本発明によれば、複数の情報処理機器をクラスタリングすることにより、業務配置の最適化に伴う計算量を減らすことができる。
本発明の実施形態に係るシステム全体の概略構成の一例を説明するための図である。 省電力制御装置の構成例を示す図である。 省電力制御装置の全体動作の一例を示すフローチャートである。 ICT装置の吸い込み温度と空調機の吹き出し温度とを表す運用データの一例を説明するための図である。 クラスタリング処理の詳細の一例を示すフローチャートである。 負荷配置と空調設定案の検索処理の詳細の一例を示すフローチャートである。
図1は本実施形態に係るシステム全体の概略構成の一例を説明するための図である。
図1に示すように、3台のICT(Information Communication and Technology)装置10a,10b,10cは、例えばサーバ室(対象エリア)に設けられており、LAN(Local Area Network)等のネットワーク40を介して、省電力制御装置(業務配置の最適化システム)30と接続可能に構成されている。ICT装置10a〜10cは、例えばサーバコンピュータ、パーソナルコンピュータ等の情報処理機器である。
ネットワーク40と接続される2台の空調機20a,20bは、サーバ室内を空調してサーバ室内の温度を制御する。空調機20a,20bには、吹き出し温度を検知するためのセンサを備え、そのセンサ出力がネットワーク40を介して省電力制御装置30へ伝送される。空調機20a,20bの吹き出し温度が検知可能であれば、センサはいかなる場所に設置し得る。
ICT装置10a〜10cは、例えば、異なるラックに収納されており、空調機20a,20bは、省電力制御装置30からの指示に従って、ICT装置に向けて空気を吹き出す温度を変化させるように構成されている。換言すると、空調機20a,20bは、ICT装置10a〜10cの稼動状態に基づいて、空気の吹き出し量および吹き出し温度を可変する制御を行う。
後述するように、この実施形態の省力制御装置30では、不図示のセンサからの信号に基づいて、ICT装置10a〜10cの吸い込み温度を取得する。例えば、このセンサは、ICT装置10a〜10cが収納されるラック内のラック列に設けておき、このラック列に取り込まれる風温を、ICT装置10a〜10cの吸い込み温度として検知するが、この検知が可能であれば、このセンサはいかなる場所に設置し得る。
ネットワーク40と接続される情報端末50は、ICT装置10a〜10cへの業務処理を要求するための端末であり、例えば、パーソナルコンピュータ等が用いられる。業務処理の要求には、リソース必要量(例えば、CPUのクロック周波数、コア数、メモリ容量など)を含む。
なお、図1では、3台のICT装置10a〜10cおよび2台の空調機20a,20bのみが図示されているが、実際には、多数のICT装置および多数の空調機がネットワーク40に接続される。以下の説明において、複数のICT装置の各々に共通の説明では各ICT装置が単にICT装置10として参照され、複数の空調機の各々に共通の説明では各空調機が単に空調機20として参照される。
[省電力制御装置30の構成]
図2は省電力制御装置30の構成例を示す図である。
図2に示すように、省電力制御装置30は、情報収集部301と、記憶装置302と、クラスタリング部303と、クラスタ抽出部304と、温度推定部3051を含む吹出温度パターン決定部305と、最適化部306と、業務配置制御部307と、空調機制御部308とを含む。
情報収集部301は、上述したセンサ出力に基づいて、ICT装置10の吸い込み温度、および、空調機20の吹き出し温度を取得する。取得するタイミングは、あらかじめ設定されるが、適宜変更して設定することもできる。
記憶装置302は、ROM(Read Only Memory)とRAM(Random Access Memory)とを含んで構成される。ROMには、省電力制御装置30全体の動作制御に必要なプログラムや各種のデータ(例えば、ICT装置10の吸い込み温度、および、空調機20の吹き出し温度など)が記録される。RAMには、データやプログラムを一時的に記憶するための記録領域が設けられ、プログラムやデータが保持される。
クラスタリング部303は、予め設定された条件に基づいて、複数のICT装置10をクラスタリングしてICT装置10を複数のクラスタに分類する。クラスタリング部303の処理については、後に詳細に説明する。
クラスタ抽出部304は、端末50からの要求、すなわち、ICT装置への業務処理の要求があった場合に、クラスタリングによって分類された複数のクラスタの中から、上記要求を満たすクラスタを抽出する。クラスタ抽出部304の処理については、後に詳細に説明する。
吹出温度パターン決定部305は、クラスタ抽出部304によって抽出されたクラスタに業務処理を配置する場合に、配置後のクラスタ内の吸い込み温度が許容値となるか否かに基づいて、配置した業務配置で設定しうる複数の空調機20の吹き出し温度のパターンを決定する。
温度推定部3051は、各空調機20の吹き出し温度が変化したときのクラスタ内の温度変化量を推定する。吹出温度パターン決定部305および温度推定部3051の各処理については、後に詳細に説明する。
最適化部306は、ICT装置10および空調機20の消費電力の合計値が最小となるよう、クラスタ抽出部304によって抽出されたクラスタと、吹出温度パターン決定部305によって決定された複数の空調機の吹き出し温度のパターンとの組み合わせを選定する。最適化部306の処理については、後に詳細に説明する。
図2に示した記憶装置302以外の構成要素は、CPUによって実現される。業務配置制御部307および空調機制御部308の機能については、以下の省電力制御装置30の動作説明において適宜参照される。
[省電力制御装置30の動作]
以下、この省電力制御装置30によって実現される動作について説明する。
先ず、この動作の全体的なフローについて、図2、図3および図4を参照して説明する。
図3は、省電力制御装置30の全体動作の一例を示すフローチャートである。図4は、ICT装置10の吸い込み温度と空調機20の吹き出し温度とを表す温度運用データの一例を説明するための図である。
図3において、省電力制御装置30は、複数のICT装置10をクラスタリングしてICT装置10を複数のクラスタに分類する(ステップS11)。クラスタリング部303は、情報収集部301によって取得された図4に示す温度運用データを参照し、すべてのICT装置10に対してクラスタ分類する。図4によれば、温度運用データは、センサの検知時刻と、すべてのICT装置10の吸い込み温度と、すべての空調機20の吹き出し温度とを含む。省電力制御装置30は、この温度運用データを参照し、空調機jの吹き出し温度Tc jと、ICT装置iの吸い込み温度Tiとの差の平均値Dijを計算する。そして、省電力制御装置30は、すべての空調機を対象として、空調機の吹き出し温度とICT装置の吸い込み温度との差の平均値を計算する。そして、省電力制御装置30は、これらの差の平均値のパターンを、ICT装置iの特徴ベクトルDi = (Di1, Di2, ・・・)として設定し、この特徴ベクトルを用いてICT装置のクラスタリングを行う。なお、ステップS11の処理は、後述する図5において詳細なフローチャートを示してある。
ここで、クラスタリング部301は、ステップS11の処理を実現する。
次に省電力制御装置30は、クラスタリングしたICT装置10の吸い込み温度の特性を、与えられた特性式を用いて算出する(ステップS12)。この特性式は、下記の式(1)で表される。この式は、各空調機20の吹き出し温度を変化させたときに、各クラスタのICT装置10の温度がどれだけ変化するかを表わしてある。
Figure 0006106019
ここで、式(1)において、i=1〜n、nはクラスタの数、mは空調機の数、ΔTはクラスタiのICT装置の代表温度の変化量、ΔSiは空調機20の配列が第i番目に位置する空調機の吹き出し温度の変化量、fiは第i番目のクラスタに属するICT装置10の温度変化に関する関数、を表す。
ここでTiはクラスタiに含まれるすべてのICT装置の吸込温度の最大値とする。
関数fiは、例えば式(2)のようなΔSiの1次式で与えることができる。
Figure 0006106019
ここで、式(2)において、aiは、第i番目(i=1〜n)に位置するICT装置の代表温度が第i番目(i=1〜n)に位置する空調機の吹き出し温度の変化によって影響することを考慮して設定した係数を表す。ここで、ajは一定期間、空調の吹き出し温度Sjを変化させた時のTiの変化を計測して、それらを学習データとして、重回帰分析等により求めてもよいし、もしくは、流体シミュレーションにより求めるようにしてもよい。
なお、Tiはクラスタに属するすべてのICT装置10の吸い込み温度の平均値としてもよい。
式(1)によれば、ICT装置10の吸い込み温度の特性は、対応するICT装置のクラスタ単位で計算されることになる。
ここで、温度推定部3051は、ステップS12の処理を実現する。
次に省電力制御装置30は、ICT装置10の稼動情報および電力情報を監視する(ステップS13)。この実施形態では、省電力制御装置30が、各ICT装置10から、各ICT装置10の稼動状態および消費電力量を示すための情報を受信し、当該情報に基づいて各ICT装置10それぞれの稼動情報および電力情報を管理する。なお、どのタイミングで稼動状態および消費電力量を示すための情報を受信するかについては、予め設定しておけばよい。
情報収集部301は、ステップS13の処理を実現する。
省電力制御装置30は、情報端末50からの業務処理の要求を受け付けた場合、ICT装置10の負荷変動があると判断し(ステップS14のYES)、クラスタリングを用いた業務配置および空調設定の候補の検索を行う(ステップS15)。なお、ステップS15の検索処理は、クラスタ抽出部304、吹出温度パターン決定部305および最適化部306の機能によって実現するが、後述する図6において、詳細なフローチャートを示してある。
ステップS15の後、省電力制御装置30は、検索結果に基づいて、空調機20の設定変更を行う(ステップS16)とともに、クラスタリングされたICT装置10に対して要求を受けた業務を配置する(ステップS17)。さらに省電力制御装置30は、クラスタ内で最適な業務配置を行う(ステップS18)。
ステップS16の処理は、空調機制御部308によって行われる。例えば、空調機制御部308は、空調機20に対して、後述する吹き出し温度のパターンにしたがって、吹き出し温度の設定変更を指示する。ステップS17,S18の処理は、業務配置制御部307によって行われる。ステップS17では、業務配置制御部307は、後述する最適化処理で選択された業務配置にしたがって、例えばICT装置10に対して、要求があった業務の割り当てを指示する。
ステップS18では、業務配置制御部307は、クラスタ内のICT装置の稼動状態、または/および、消費電力量に基づいて、クラスタ内のどのICT装置に業務を割り当てるかを指示する。業務配置制御部307は、例えばすべてのICT装置の業務量が均等になるように、業務を割り当てる。あるいは、業務配置制御部307は、例えば予め設定されている優先度の高いICT装置から順次業務を割り当てる。
なお、この実施形態では、ICT装置10は、ステップS18で割り当てられた業務がすべて完了した場合に、その旨の情報を省電力制御装置30に送信する。この情報が送信された場合には、省電力制御装置30の業務配置制御部307は、そのICT装置10の業務作業量が0になったと判定して、当該ICT装置10の電源をオフにするためのコマンドをそのICT装置10に出力する。このコマンドを受信したICT装置10は、当該コマンドに基づいて自動で電源をオフする。これにより、ステップS13において、省電力制御装置30は、対応するICT装置10の稼動状態がオン状態からオフ状態に変化したことを判定し、そのICT装置10の稼動情報(例えば、オフ状態)を管理する。
ステップS18において、電源がオフ状態のICT装置10に対して業務が割り当てられる場合、省電力制御装置30の業務配置制御部307は、そのオフ状態のICT装置10の電源をオンにした後に、業務を割り当てることになる。
省電力制御装置30は、図3に示すステップS13〜ステップS18に示す処理を、ステップS12の処理の後に逐次実行する。
図5は、クラスタリング部303によって実現されるクラスタリング処理のフローチャートである。
図5において、先ず、ICT装置iの特徴ベクトルD(i=1〜n)を求め、さらには、すべてのICT装置を対象として、すべての特徴ベクトル{D,・・・,D}を求める(ステップS111)。そして、特徴ベクトル{D,・・・,D}の中から、クラスタ数kと同じkの特徴ベクトルをランダムに抽出して、これらの特徴ベクトルをそれぞれ各クラスタの初期値とする(ステップS112)。
次に、上述した特徴ベクトルDをデータ点として、このデータ点から最も近い代表ベクトル、すなわち上述の各クラスタの初期値を例えばクラスタ1に割り当てる。このような処理を、すべてのデータである特徴ベクトルに対して逐次実行し、すべての特徴ベクトルについてのクラスタの振り分け処理を行う(ステップS113)。
さらに、振り分けられた各クラスタに含まれる特徴ベクトルの重心点を、新たな代表ベクトルとして設定し(ステップS114)、この新たな代表ベクトルが収束するまで(ステップS115)、ステップS113およびS114の処理を繰り返す。
図6は、クラスタ抽出部304、吹出温度パターン決定部305および最適化部306によって実現される業務配置および空調設定の候補の検索処理のフローチャートである。
図6において、先ず、クラスタ抽出部304は、クラスタリングされたICT装置群を1つのICT装置とみなして、図3のステップS14で要求があったリソース必要量(例えば、CPUのクロック周波数、コア数、メモリ容量など)に基づく業務の再配置を行う場合のクラスタの組み合わせを抽出する(ステップS151)。この実施形態によれば、クラスタリングされたICT装置群を1つのICT装置とみなすために、例えばクラスタリング処理が終了した時点で(図5を参照)、それぞれのクラスタに属するICT装置群すべての総リソース量(例えば、CPUのクロック周波数、コア数、メモリ容量など)および総リソース使用量(例えば、CPUのクロック周波数、コア数、メモリ容量など)を算出する処理がなされることになるが、クラスタごとの総リソース量および総リソース使用量は、記憶装置302に管理される。総リソース量および総リソース使用量の算出処理は、情報収集部301によって実現される。情報収集部301は、ステップS13の監視の結果に応じて総リソース量および総リソース使用量を更新する。
なお、後述するステップS152〜S154の処理は、クラスタに属するICT装置群を、1つのICT装置とみなして処理がなされることになる。つまり、省電力制御装置30のCPUは、図6に例示したステップ処理を、個々のクラスタ単位によって処理する。
次に、クラスタ抽出部304は、再配置に伴うICT装置の消費電力および発熱量を、クラスタリングされたICT装置分、すなわち、クラスタ内の消費電力および発熱量として算出する(ステップS152)。ステップS152においても、ステップS151の処理と同様に、クラスタリングされたICT装置群を1つのICT装置とみなすために、例えばクラスタリング処理が終了した時点で(図5を参照)、それぞれのクラスタに属するICT装置群すべての総消費電力および総発熱量を算出する処理がなされることになるが、クラスタごとの総消費電力量および総発熱量は、記憶装置302に管理される。総消費電力および総発熱量の算出処理は、クラスタリング部303によって実現される。
さらに、吹出温度パターン決定部305は、ステップS151で抽出されたクラスタに業務を配置する場合のICT装置の温度条件(式(2)を参照)を満たす、すべての空調機20の吹き出し温度の変化の組み合わせを決定する(ステップS153)。
上述の温度条件は、たとえば、下記の式で与えられる。
Figure 0006106019
ここで、式(3)において、TはクラスタiのICT装置の代表温度、Timax はクラスタiのICT装置に予め与えられる吸い込み温度の最高温度(許容値)、を表す。
このステップS153において、温度推定部3051は、式(1)および式(2)を参照し、空調機20の吹き出し温度が変化した、クラスタiのICT装置の代表温度の変化量ΔTを求める。そして、吹出温度パターン決定部305は、このICT装置の代表温度Tが「T」から「T+ΔT」に変化し、式(3)のT<Timaxを満たすか否かを判定する。T<Timaxを満たすと判定した場合には、空調機20の吹き出し温度のパターンが、ステップS151で抽出されるクラスタに配置する業務配置で設定しうる複数の空調機の吹き出し温度のパターンとして決定される。
吹き出し温度のパターンについては、クラスタ内のICT装置10の稼動状態、および/または、消費電力量に応じて変化させることができる。例えば、電源がオフ状態のICT装置10がクラスタ内に存在する場合には、そのICT装置に対して空調を行わず、それ以外のオン状態のICT装置10に対して空調を行うようにする吹き出し温度のパターンや、すべてのICT装置に対して空調を行うようにする吹き出し温度のパターン等、式(3)のT<Timaxを満たす場合には、複数の吹き出し温度のパターンが決定されうる。
そして、最適化部306は、ステップS151で抽出された業務配置と、ステップS153で決定された空調機の吹き出し温度のパターンとから、ICT装置および空調機の消費電力が最小となる組み合わせ、すなわち、業務配置と吹き出し温度のパターンとの組み合わせを選択する(ステップS154)。これにより、空調機20の吹き出し温度の設定が、ステップS154で選択された吹き出し温度のパターンにしたがって変更され(図3のステップS16)、さらにはステップS154で選択された業務配置に従ってICT装置10の業務配置が行われ(図3のステップS17)、クラスタ内で最適な業務配置が行われる(図3のステップS18)ことになる。
以上説明したように、本実施形態の省電力制御装置30によれば、複数の情報処理機器をクラスタリングすることにより、各クラスタを処理対象にして一連の処理を行い、ICT装置および空調機の消費電力の合計値が最小となるよう業務配置を行う。ここで、一連の処理は、各クラスタを処理対象として実施されるので、業務配置の最適化に伴う計算量を減らすことができる。この点で、この省電力制御装置30によれば、省電力化および省資源化が実現されるので、省エネルギー化を図るという側面も備える。
例えば、ICT装置が1000台ある場合、その中から、100台分の業務配置先を選ぶ場合の候補は1000100の組み合わせを計算する必要があり、その計算量は膨大となる。しかし、本実施形態のようにクラスタを対象として処理を行う場合は、ICT装置が1000台あったとしても、仮に、クラスタ数を10にしクラスタ内にICT装置が100台ずつ含まれるように設定すれば、100台分の業務配置先を選ぶ場合の候補は、10の計算式を用いればよいので、計算量が大幅に減る。
以上では、設置される空調機20の台数は一般に限られると考えられるため、空調機20をクラスタリングすることについて言及しなかったが、状況に応じてクラスタリングするようにしてもよい。
図6のステップS153に示した処理によれば、クラスタ内の代表温度Tが、最大温度Timax未満か否かを判定することでクラスタ内に属するすべてのICT装置の温度条件の適否を判断することができる。これは、クラスタリングされるICT装置は、クラスタリング手法により吸い込み温度が近傍のものが選ばれるので、クラスタ内のどのICT装置に業務を配置したとしても、クラスタ内のICT装置の温度条件が大きく変化することはないからである。
この実施形態によれば、特に、図6に示した処理、すなわち、ICT装置への業務配置および空調機の設定を決定する処理時に、計算量を大幅に減らすことができる。
なお、上記実施形態では、図5を参照して、ICT装置の吸い込み温度と空調機の吹き出し温度との差に基づいて算出される特徴ベクトルを用いることを予め設定された条件としてクラスタリングが行われる場合について説明した。しかしながら、ICT装置の位置情報を用いることを条件としてクラスタリングを行うようにしてもよい。例えば、記憶装置302が、ICT装置の位置情報として、ICT装置が収納されるラックのラック番号、ラック列数、ユニット番号を予め記憶しておき、クラスタリング部302が、同一ラックに収納されるICT装置をユニット番号1〜K,K+1〜2K,・・・,nK〜最大ユニット番号の順番にクラスタリングする。このときKは任意の整数を用いる。このようにしても、ICT装置をクラスタリングすることができる。
10,10a〜10c ICT装置
20,20a,20b 空調機
30 省電力制御装置
301 情報収集部
302 記憶装置
303 クラスタリング部
304 クラスタ抽出部
305 吹出温度パターン決定部
306 最適化部
307 業務配置制御部
308 空調機制御部
3051 温度推定部

Claims (3)

  1. 複数の空調機によって空調される複数の情報処理機器の業務配置を最適化する業務配置の最適化システムであって、
    前記複数の情報処理機器の吸い込み温度と、前記複数の空調機の吹き出し温度とを含む温度運用データを取得する情報収集部と、
    前記温度運用データを参照し、前記複数の情報処理機器の各吸い込み温度について、すべての前記複数の空調機の各吹き出し温度との差に基づいて表される各情報処理機器の特徴ベクトルを求め、当該各情報処理機器の特徴ベクトルを用いて、前記複数の情報処理機器をクラスタリングして複数のクラスタに分類するクラスタリング部と、
    前記複数の情報処理機器のリソース量に基づく前記複数の情報処理機器の業務配置の要求に応じて、それぞれのクラスタごとに、当該クラスタに属するすべての情報処理機器群の総リソース量および総リソース使用量を用い、前記情報処理機器群による消費電力および発熱量を算出するクラスタ抽出部と、
    各空調機の吹き出し温度が変化した場合に、当該各空調機と前記クラスタ内の前記情報処理機器との位置関係に基づいて当該情報処理機器の温度の変化を求め、当該情報処理機器の温度が許容値となる前空調機の吹き出し温度の変化の組み合わせを表すパターンを決定する吹出温度パターン決定部と、
    前記情報処理機器および前記空調機の消費電力の合計値が最小となるよう、前記要求に応じて算出された情報処理機器群が属するクラスタと前記空調機の吹き出し温度の前記パターンとの組み合わせとを選定する最適化部と
    を含むことを特徴とする業務配置の最適化システム。
  2. 前記吹出温度パターン決定部は、各空調機の吹き出し温度が変化したときに、クラスタの吸い込み温度の変化量を推定する温度推定部を含み、
    前記吹出温度パターン決定部は、前記推定されたクラスタの吸い込み温度の変化量に基づいて、前記クラスタ内の吸い込み温度が許容値となる前記吹き出し温度のパターンを決定することを特徴とする請求項1に記載の業務配置の最適化システム。
  3. 複数の空調機によって空調される複数の情報処理機器の業務配置を最適化する業務配置の最適化方法であって、
    前記複数の情報処理機器の吸い込み温度と、前記複数の空調機の吹き出し温度とを含む温度運用データを取得するステップと、
    前記温度運用データを参照し、前記複数の情報処理機器の各吸い込み温度について、すべての前記複数の空調機の各吹き出し温度との差に基づいて表される各情報処理機器の特徴ベクトルを求め、当該各情報処理機器の特徴ベクトルを用いて、前記複数の情報処理機器をクラスタリングして複数のクラスタに分類するステップと、
    前記複数の情報処理機器のリソース量に基づく前記複数の情報処理機器の業務配置の要求に応じて、それぞれのクラスタごとに、当該クラスタに属するすべての情報処理機器群の総リソース量および総リソース使用量を用い、前記情報処理機器群による消費電力および発熱量を算出するステップと、
    各空調機の吹き出し温度が変化した場合に、当該各空調機と前記クラスタ内の前記情報処理機器との位置関係に基づいて当該情報処理機器の温度の変化を求め、当該情報処理機器の温度が許容値となる前空調機の吹き出し温度の変化の組み合わせを表すパターンを決定するステップと、
    前記情報処理機器および前記空調機の消費電力の合計値が最小となるよう、前記要求に応じて算出された情報処理機器群が属するクラスタと前記空調機の吹き出し温度の前記パターンとの組み合わせとを選定するステップと
    を含むことを特徴とする業務配置の最適化方法。
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